JP6530529B1 - シート包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れる包装袋を提供すること。【解決手段】シートが筒状コアの周方向に巻き付けられたシートロールと、前記シートロールが収容された包装袋とを有するシート包装体であって、前記シートロールは、ロール幅方向の少なくとも一方の端面が前記包装袋の上面と対面し、前記筒状コアは、前記シートロールの前記一方の端面側の端縁が開口する開口部を有し、前記上面には、前記筒状コアの前記開口部と重なる第1スリットが形成されている、シート包装体。【選択図】図1

Description

本発明は、シート包装体に関する。
従来のシート包装体では、トイレットペーパーやキッチンペーパー等の衛生薄葉紙が、樹脂フィルム等で形成された包装袋に収容されている。近年、生活者のライフスタイルの変化から、収納性やストック性の高い日用品が好まれる傾向があり、シート包装体に収容される衛生薄葉紙において、ロールの巻長さを増大させた長尺仕様の商品が多く展開されている。
例えば、長尺仕様のキッチンロールでは、1本のキッチンロールを使い切るまでにある程度の期間を要し、また、食材を扱う場面で使用されることが多いため、キッチンロールを衛生的に保管できる包装袋が求められている。また、衛生薄葉紙が収容された包装袋を破る際、きれいに破ることができないケースも多く、シート包装体を構成する包装袋が開封しやすいものであることも求められている。
例えば、特開2003−104449号公報(特許文献1)には、ロール状キッチンペーパーを包装する包装体が開示されている。この包装体では、包装袋の前面に開封用のミシン目が上下方向に設けられている。
特開2003−104449号公報
しかしながら、従来のシート包装体では、ミシン目が設けられている場所やシート包装体の開け方が分からずに、ユーザーはミシン目が設けられていない場所から無理矢理開封する場合がある。そのため、シート包装体を開封するのに強い力が必要になり、ユーザーによっては開封し難いものとなっている。また、ユーザーによって開封する場所や開封後の状態が異なるため、開封後の包装袋から製品が取出し難くなる場合がある。さらに、開封用のミシン目に沿って開封した場合でも、シート包装体の包装袋や持手部が広い範囲にわたって破られる傾向があり、残った製品をそのまま開封後のシート包装体の包装袋内に清潔に保管することができない場合がある。
本発明の目的は、開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れるシート包装体を提供することにある。
本発明に係る第1の態様は、シートが筒状コアの周方向に巻き付けられたシートロールと、前記シートロールが収容された包装袋とを有するシート包装体であって、前記シートロールは、ロール幅方向の少なくとも一方の端面が前記包装袋の上面と対面し、前記筒状コアは、前記シートロールの前記一方の端面側の端縁が開口する開口部を有し、前記上面には、前記筒状コアの前記開口部と重なる第1スリットが形成されている、シート包装体を提供する。
第1の態様では、シート包装体において、シートロールのロール幅方向の少なくとも一方の端面が包装袋の上面と対面する。また、筒状コアは、シートロールの一方の端面側の端縁が開口する開口部を有する。そして、包装袋の上面に、筒状コアの開口部と重なる第1スリットが形成されている。なお、筒状コアの開口部は、筒状コア内の空間と連通している。また、筒状コアの開口部には、筒状コアの端縁も含まれる。
第1の態様では、包装袋の上面に形成された第1スリットが、このような空間と連通する開口部と重なるため、包装袋の上面の第1スリットが形成された部分は、筒状コアの開口部に対して撓みやすい。これにより、第1の態様では、包装袋を開封する際に、第1スリットに指が掛かり易いため、包装袋の開封が容易である。
また、第1の態様では、第1スリットに掛けられた指は、筒状コアの開口部から筒状コの内側の空間に挿入されるため、シートロールに指が直接当たることはない。そのため、第1スリットに指をかけて第1スリットを破る際に、指がシートロールに当たってシートが傷むのを防ぐことができる。
また、第1の態様では、第1スリットから筒状コアの開口部に向かって指を押し込むことで、指は第1スリットから筒状コアの内側の空間に挿入され、第1スリットを簡単に破ることができる。そのため、第1の態様では、少ない力で包装袋を開封することができる。
また、第1の態様では、少ない力で包装袋が開封できることで、包装袋の開封口の寸法を容易に調整することができる。また、包装袋の開封口の寸法調整が容易なことから、包装袋の開封時に包装袋の開封口の寸法を小さくすることができるため、包装袋の開封後もシートロールを取り出した後の残りのシートロールを埃塵から保護することができる。したがって、第1の態様によれば、開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れるシート包装体を提供することができる。
本発明に係る第2の態様は、前記第1スリットの少なくとも一部が、前記開口部の中央部と重なる、包装体を提供する。ここで、開口部の中央部とは、開口部の中心を含む開口部の中央の領域を意味する。また、第1スリットの少なくとも一部とは、第1スリットの全部または一部が開口部の中央部と重なることを意味する。
第2の態様では、第1スリットの少なくとも一部が、開口部の中央部と重なることにより、第1スリットは必ず筒状コアの開口部の中央部と重なるように上面に配置されることになる。そのため、第2の態様では、包装袋の開封時に指が第1スリットに掛かり易くなり、第1スリットが破れ易くなる。そのため、第2の態様によれば、シート包装体の開封性を高めることができる。
本発明に係る第3の態様は、前記第1スリットが、少なくとも1本の線状スリットで構成されている、シート包装体を提供する。本明細書において、少なくとも1本のスリットとは、第1スリットが1本または複数本のスリットで構成されていることを示す。また、線状スリットとは、スリットの形状が線状であることを示す。第3の態様では、第1スリットをこのような線状スリットで構成することにより、第1スリットの形成が容易である。
また、第3の態様では、第1スリットがこのような線状スリットであるため、スリットの少なくとも1つの端部を、上面と連続する包装袋の側面側に向かって延ばすことができる。そのため、第3の態様では、第1スリットを破いた後、包装袋が破れる方向が上面から側面に向かって進み易くなる。これにより、第3の態様では、包装袋を上面から側面に向かって簡単に開封することができるため、シートロールの取り出しが容易になる。
本発明に係る第4の態様は、記線状スリットの少なくとも2つの端部が、前記包装袋の側面のうち同じ側面に向かって延びる、シート包装体を提供する。第4の態様では、第1スリットを構成する線状スリットの少なくとも2つの端部が、包装袋の側面のうち同じ側面に向かって延びることで、第1スリットが破られる方向が、少なくとも2つの方向に分散されるため、第1スリットが破れ易くなる。また、第1スリットが包装袋の同じ側面に向かって少なくとも2つの方向に破れることにより、包装袋の開封口に対応する破断片が形成され、この破断片をつまむことにより、シート包装体の開封がさらに容易になる。
本発明に係る第5の態様は、前記第1スリットが、前記開口部と重なる基部と、前記基部と連続して前記筒状コアの前記端縁寄りの前記端面の一部と重なる延長部とを有する、シート包装体を提供する。第5の態様では、第1スリットの基部が開口部と重なるため、基部を介して包装袋を開封することができる。
また、第1スリットの延長部が、基部と連続して開口部の端縁寄りの端面の一部と重なるため、基部が破られた後、延長部を介してさらに包装袋を開封することができる。これにより、第1スリットが破られた後、第1スリットから離れる方向に包装袋を破ることができる。そのため、包装袋の開封がさらに容易になる。
また、見方を変えると、第1スリットが開口部の内側部分と完全に重ならない場合は、第1スリットの基部が開口部と重なる部分となり、第1スリットの延長部が開口部と重ならない部分(筒状コアの一方の端縁寄りのシートロールの端面の一部と重なる部分)になり得る。そのため、包装袋の上面に形成される第1スリットの位置が、開口部に対して多少ずれている場合でも、包装袋の開封性を高く維持することができる。
本発明に係る第6の態様は、前記第1スリットと連続して前記包装袋の前記上面から前記包装袋の側面に延びる第2スリットが形成されている、シート包装体を提供する。第6の態様では、第1スリットと連続する第2スリットが、包装袋の上面と側面に形成されているため、包装袋が開封される方向が、第1スリットが破られた後に第2スリットに向かい易い。そのため、第6の態様では、包装袋の上面から側面にかけて包装袋を容易に開封することができる。
本発明の一態様によれば、開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れる包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態(第1実施形態)に係るシート包装体を示す図である。 第1実施形態に係るシート包装体において、包装袋に収容されるシートロールの一例を示す図である。 第1実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 第1実施形態に係るシート包装体の使用状態(開封前)を示す図である。 第1実施形態に係るシート包装体の使用状態(開封時)を示す図である。 第1実施形態に係るシート包装体の使用状態(開封時)を示す図である。 第1実施形態に係るシート包装体の使用状態(開封後)を示す図である。 第2実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 第3実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 第4実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 第5実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 第6実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 従来のシート包装体(比較例1)において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 従来のシート包装体(比較例2)において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。 本実施形態を参考にしたシート包装体(参考例1)において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、理解を容易にするため、各図における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。また、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
本明細書では、シート包装体の上下方向(高さ方向)の一方を上または上方といい、他方を下または下方という場合がある。また、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の3次元直交座標系を用いる。さらに、シート包装体の幅方向(上下方向と直交する左右方向または横方向)をX方向とし、シート包装体の奥行き方向(左右方向と水平に直交する方向)をY方向とし、シート包装体の高さ方向(上下方向)をZ方向とする。
図1は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係るシート包装体100を示す図である。図2は、図1の第1実施形態において、包装袋に収容されるシートロールの一例を示す図である。図3は、第1実施形態に係るシート包装体において、包装袋の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。
図1において、シート包装体100は、シートロールSRが包装袋FBに収容されて構成されている。また。包装袋FBは、本体部10、持手部20、指掛部30を備えている。包装袋FBは、樹脂フィルム等から製袋機を用いて作製する。シート包装体100は、本発明のシート包装の一例である。また、包装袋FBは、本発明に係るシート包装において、シートロールを収容する包装袋の一例であり、シートロールSRは、包装袋に収容されるシートロールの一例である。
包装袋FBの本体部10は、図1、図2に示すように、複数のシートロールSRが収容されるシート包装体100の本体部を構成する。本体部10は、樹脂フィルムが筒状に形成された筒状フィルムで構成されており、この筒状フィルムがガセット状に折り込まれた袋状に形成された構造になっている(図1、図3参照)。
本体部10を形成する筒状フィルム(樹脂フィルム)の材質は、任意である。このような樹脂フィルムには、例えば、ポリエチレン(PE)、PE−エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)−PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10〜70μmとすることができ、好ましくは15〜60μm、より好ましくは20〜50μmである。
包装袋FBの本体部10は、上面11、下面12、一対の第1側面13(一方の側面13a、他方の側面13b)、及び一対の第2側面14(一方の側面14a、他方の側面14b)を有する。
上面11は、本体部10の上側に形成されている。下面12は、本体部10の下側に形成され、上面11とZ方向(上下方向またはシート包装体100の高さ方向)に対向している。一対の第1側面13は、上面11及び下面12の間に配置されてY方向(シート包装体100の奥行き方向)に対向する。一対の第2側面14は、上面11及び下面12の間に配置されてX方向(シート包装体100の幅方向または上下方向と直交する左右方向)に対向する。
なお、上面11は、本発明に係るシート包装体において、包装袋の上面の一例であり、下面12は、包装袋の下面の一例であり、一対の第1側面13及び/または一対の第2側面14は、包装袋の側面の一例である。
図1、図3に示すように、包装袋FBの本体部10の上面11には、持手部20が、設けられている。持手部20は、シート包装体100を手または指(以下、手指という)で掴む部分を構成する。持手部20は、本体部10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。持手部20は、熱融着(ヒートシール)により形成された図示しないシール部により、上面11の接続部11aに本体部10と一体に形成される。
なお、シール部を形成するための熱融着(ヒートシール)は、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを、持手成形用の熱版で型押しする手法(スタンプ方式)により行うことができる。また、持手部20には、持手部20を取り付けた本体部10がシート包装体100の製造時または流通時に破裂しないように、本体部10とシート包装体100の外部とを連通する空気穴(図示せず)を設けてもよい。
持手部20には、さらに、持手部20を握る際に手指を掛けるための指掛部30が設けられている。指掛部30は、持手部20の長手方向(X方向)の中央部に形成されている。また、指掛部30は、長手方向(X方向)に所定の間隔をあけて配置された楕円状の2つスリットで形成されている。スリットの形態は任意であり、例えば、ミシン目で形成し、該ミシン目を破ることで指掛部を形成することができる。
なお、指掛部30の形状は、楕円状に限定されるものではなく、直線状、曲線状、円形、楕円形、四角形等の形状やこれらに類似する形状にすることができる。また、指掛部30は、2つのスリットで形成されているが、スリットの個数は限定されない。したがって、指掛部30を1つまたは3つ以上のスリットで形成してもよい。
また、指掛部30は、図示しないヒートシールに囲まれて持手部20に配置することができる。ヒートシールは、持手部20の形成と同様に、熱融着により形成することができる。指掛部30は、ヒートシールの内側に、ヒートシールと離れて配置することができる。
また、持手部20には、持手部20の指掛部30が設けられる部分を補強する補強フィルム(図示せず)を設けてもよい。このような補強フィルムの態様は、任意であるが、持手部20の形成と同様に、熱融着(ヒートシール)により、持手部20に貼り付けることが好ましい。また、補強フィルムは、帯状の樹脂フィルムで形成することができる。補強フィルムの材質は、持手部20を構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。補強フィルムの厚み寸法は、任意であり、例えば、持手部20が伸びたり、破断するのを防ぐ観点から、20μm以上にするのが好ましい。
第1実施形態に係るシート包装体100では、図1〜図3に示すように、シートSTが筒状コアPTの周方向に巻き付けられたシートロールSRと、シートロールSRが収容された包装袋FBとを有する。
なお、シートロールSRは、本発明のシート包装体を構成するシートロールの一例である。また、シートSTは、本発明のシート包装体におけるシートロールの一部を構成するシートの一例である。また、筒状コアPTは、本発明のシート包装体におけるシートロールの一部を構成する筒状コアの一例である。さらに、包装袋FBは、本発明のシート包装体を構成する包装袋の一例である。
包装袋FBの本体部10に収容されたシートロールSRの寸法は、特に限定されないが、シート包装体100に収容された状態で上下方向の高さ(ロール幅)が約85mm〜300mmであることが好ましく、横方向(X方向)の幅(ロール径)が約80mm〜120mmであることが好ましい。
また、シートロールSRの形態は、筒状コアを有するものであれば、ロール状に限定されない。また、本体部10に収容されるシートロールSRの用途は、特に限定されず、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ティシュペーパー等に用いることができる。
また、シートロールSRの個数は、特に限定されず、1つでも、2つ以上でもよい。第1実施形態では、ロール状のトイレットペーパーが1段に4つ並べたられたものが2段に積み上げられた状態で合計8個収納されている(図1参照)。しかしながら、包装袋FBの本体部10内に収容されるシートロールSRの配列は、この配列に限定されるものではない。例えば、ロール状のキッチンペーパー(キッチンロール)を1段積みで4個並べたもの、または、ロール状のトイレットペーパー(トイレットロール)を1段積みで5個以上並べたものを、包装袋FBの本体部10内に収容しても良い。
シートSTは、特に限定されないが、例えば、衛生薄葉紙を構成するクレープ紙を用いることができる。クレープ紙は、抄紙工程において抄紙機のドライヤーの出口で、ドクターブレードと呼ばれる刃を当てることにより表面に細かいシワが形成された紙である。
シートSTを構成するクレープ紙には、原紙の原料がパルプを主材とする紙が用いられる。パルプ組成は、トイレットペーパー、キッチンペーパー等の衛生薄葉紙における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、クレープ紙におけるパルプ組成は、例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを適宜の比率で使用することができる。針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、20:80〜80:20であるのが好ましい。
クレープ紙の坪量は、特に限定されるものではないが、例えば、JIS P 8124(1998)で測定された坪量(または米坪)を採用することができる。例えば、シートSTを構成するクレープ紙の坪量は、1プライあたり、好ましくは10.0〜50.0g/mであり、より好ましくは12.0〜40.0g/mである。
また、クレープ紙の紙厚は、特に限定されるものではないが、例えば、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSTを構成するクレープ紙の紙厚は、1プライあたり、好ましくは50〜500μmであり、より好ましくは60〜330μm程度である。
なお、紙厚の測定方法は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて2プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、該ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしたときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーは載せるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお、紙厚は測定を10回行って得られる平均値とする。
また、シートSTを構成するクレープ紙には、1プライの状態でエンボス加工が施されていても良い。このようなエンボス加工は、公知のスチールラバー式のエンボス付与方法により、図示しない凸エンボスロールをクレープ紙に押し付けて、クレープ紙の一方の面上に凸エンボスを形成するものである。また、クレープ紙の他方の面には凸エンボスに対応する凹エンボスが形成される。
なお、クレープ紙に形成される凸エンボスの頂部(または凸エンボスに対応する凹エンボスの開口部)の形状は、特に限定されないが、例えば、平面視で四角形状、三角形状、円形状等の形状にすることができる。また、凸エンボスの側面は、クレープ紙の凸エンボスが形成されていない面から凸エンボスの頂部に向かって図示しないテーパにするのが好ましい。このようなテーパの側面を有する凸エンボスを設けることにより、シートSTが厚み方向に潰れ難くなる。
シートSTのプライ数は、特に限定されないが、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライ(一枚重ね)または2プライ(二枚重ね)である。また、衛生薄葉紙の形状は、特に限定されないが、例えば、平面の輪郭形状が長方形のものであることが好ましい。第1実施形態では、シートSTは、上述の凸エンボスが形成されたクレープ紙が1プライ(2枚重ね)で形成されている。
具体的には、シートSTは、凸エンボスが形成された2枚のクレープ紙が積層されて一体化された積層構造を有する。このような積層構造の形態は、特に限定されるものではなく、従来の衛生薄葉紙の積層構造で採用されているティップトゥティップ形式の積層構造、ネステッド形式の積層構造等を採用することができる。
また、このような積層構造は、2枚クレープ紙を接着剤により接着して形成することができる。このような接着剤には、積層構造を有する衛生薄葉紙に採用される公知の接着剤を用いることができる。このような接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、デンプン、変性デンプン、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系接着剤等が挙げられる。
筒状コアPTは、周方向にシートSTが巻き付けられるものであれば、特に限定されないが、例えば、円筒状の巻芯を用いることができる。また、筒状コアPTの材質は、特に限定されず、紙、樹脂等を用いることができる。なお、シートSTが、トイレットペーパー、キッチンペーパー等の衛生薄葉紙である場合には、円筒状の厚紙製の巻芯(紙管ともいう)を用いるのが好ましい。
第1実施形態では、図1〜図3に示すように、シートロールSRが、ロール幅方向(Z方向)の少なくとも一方の端面EFが包装袋FBの本体部10の上面11と対面する。また、筒状コアPTは、シートロールSRの一方の端面EF側の端縁TEが開口する開口部OPを有する。そして、包装袋FB(本体部10)の上面11には、筒状コアPTの開口部OPと重なる第1スリット40が形成されている。
なお、第1スリット40の形態は、任意であり、例えばミシン目等の切れ込みで形成することができる。本実施形態では、第1スリット40がミシン目で形成されており、該ミシン目を破ることで切れ込みが形成される。なお、第1実施形態では、図1、図3に示すように、第1スリット40を形成するミシン目を破線で示している。また、第1スリット40の形状は、特に限定されないが、直線、曲線、三角形、四角形、円等の形状を有することができる。
また、第1実施形態のミシン目は任意のタイ及びカットで形成することができる。本実施形態では、タイが、好ましくは1.0〜8.0mm、より好ましくは1.5〜6.0mm、さらに好ましくは2.0〜4.0mmである。またカットは、好ましくは0.3〜3.0mm、より好ましくは0.5〜2.5mm、さらに好ましくは1.0〜2.0mmである。
また、第1実施形態では、第1スリット40の少なくとも一部が、開口部OPの中央部OCと重なっている。第1実施形態では、第1スリット40の一部40aが、開口部OPの中央部OCと重なるように、第1スリット40が上面11に配置されることになる。
また、第1実施形態では、第1スリット40が、1本の線状スリットで構成されている。なお、線状スリットの形態は、特に限定されないが、直線、曲線等の線形にすることができる。第1実施形態では、線状スリットが直線状に形成されている。
図4〜図7は、第1実施形態に係るシート包装体100の使用状態を示す図である。ここで、図4〜図7により、本実施形態による効果について説明する。第1実施形態では、上述のようにシート包装体100において、シートロールSRのロール幅方向の少なくとも一方の端面EFが包装袋FBの本体部10の上面11と対面する。また、筒状コアPTは、シートロールSRの一方の端面EF側の筒状コアPTの端縁TEが開口する開口部OPを有する。さらに、包装袋FBの本体部10の上面11には、開口部OPと重なる第1スリット40が形成されている。
第1実施形態では、包装袋FBの本体部10の上面11に形成された第1スリット40が、筒状コアPT内の空間と連通する開口部OPと重なっている。これにより、包装袋FBの本体部10の上面11の第1スリット40が形成された部分は、筒状コアPTの開口部OPに対して撓みやすくなっている。そのため、第1スリット40を指Fで破いて包装袋FBを開封する際に、第1スリット40に指Fが掛かり易く、包装袋FBの開封が容易である(図4、図5参照)。
また、第1実施形態では、第1スリット40に掛けられた指Fは、筒状コアPTの開口部OPから筒状コアPTの内側の空間に挿入されるため、シートロールSRに指Fが直接当たることはない。そのため、第1スリット40に指Fをかけて第1スリット40を破る際に、指FがシートロールSRに当たってシートSTが傷むのを防ぐことができる(図4参照)。
また、第1実施形態では、第1スリット40から筒状コアPTの開口部OPに向かって指Fを押し込むことで、第1スリット40が簡単に破れ、指Fが筒状コアPTの内側の空間に挿入される。そのため、第1実施形態では、少ない力で包装袋FBを開封することができる。
また、第1実施形態では、少ない力で包装袋FBが開封できることで、包装袋FBの開口部OP寸法を容易に調整することができる。また、包装袋FBの開口部OPの寸法調整が容易なことから、包装袋FBの開口部OPの寸法を小さくすることができるため、包装袋FBの開封後も一部のシートロールSRを取り出した後の残りのシートロールSRを埃塵から保護することができる(図6、図7参照)。このように、第1実施形態に係るシート包装体100は、開封性、取出し性、および開封後の保管性に優れている。
また、第1実施形態では、第1スリット40の一部40aが、開口部OPの中央部OCと重なることにより、第1スリット40は必ず筒状コアPTの開口部OPの中央部OCと重なるように上面11に配置されることになる。これにより、第1実施形態では、包装袋FBの開封時に指Fが第1スリット40に掛かり易くなり、第1スリット40が破れ易くなる。そのため、第1実施形態によれば、シート包装体100の開封性を高めることができる。
また、第1実施形態では、第1スリット40が、少なくとも1本の線状スリットで構成されているため、第1スリット40の形成が容易である。また、第1実施形態では、第1スリット40がこのような線状スリットで構成されているため、第1スリット40の少なくとも1つの端部を、包装袋FB(本体部10)の上面11と連続する第1側面13または第2側面14側に向かって延ばすことができる。
具体的には、図3、図8、図9に示すように、第1スリット40の端部40bまたは端部40bと端部40cの両方が、包装袋FB(本体部10)の一方の側面13a側に向かって延びている。これにより、第1実施形態では、第1スリット40を破いた後、包装袋FBが破れる方向が本体部10の上面11から第1側面13(一方の側面13a)に向かって進み易くなる。そのため、第1実施形態では、包装袋FBを本体部10の上面11から第1側面13に向かって簡単に開封することができるため、シートロールSRの取り出しが容易になる。
図8は、本発明の実施形態(第2実施形態)の側面を展開して包装袋の上面と面一にした図である。図9は、本発明の実施形態(第3実施形態)を示す図である。8、図9に示すように、2実施形態および第3実施形態では、第1スリット40が、第1スリット40を構成する線状スリットの少なくとも2つの端部40b、40cが、包装袋FBの側面(第1側面13、第2側面14)のうち同じ側面(一方の側面13a)に向かって延びている。
具体的には、第2実施形態では、図8に示すように、第1スリット40は、1本のU字状の線状スリットで構成されている。このようなU字状の線状スリットを採用することにより、第1スリット40は、筒状コアPTの開口部OPの中央部OCと重なる第1スリット40の一部40aから端部40bに延びる方向と、端部40cに延びる方向とが、包装袋FBの同じ側面(一方の側面13a)に向かって延びている。
また、第3実施形態では、図9に示すように、3本の直線状の線状スリットが、開口部OPの中央部OCと重なる第1スリット40の一部40aから放射状に延びる構成が採用されている。この構成により、第3実施形態では、第1スリット40の一部40aか端部40bに延びる方向と、端部40cに延びる方向と、さらに端部40dに延びる方向が異なる。このうち、第1スリット40の一部40aから端部40bに延びる方向と、端部40cに延びる方向とが、包装袋FBの同じ側面(一方の側面13a)に向かって延びている。
これにより、第2実施形態および第3実施形態では、第1スリット40が破られる方向が、少なくとも2つの方向に分散されるため、第1スリット40が破れ易くなる。また、第2実施形態および第3実施形態では、第1スリット40が、第1スリット40を構成する線状スリットの2つの端部40b、40cから包装袋FBの同じ側面(一方の側面13a)に向かって2つの方向に破れることにより、包装袋FBの開封口に対応する破断片が形成され、この破断片をつまむことにより、シート包装体の開封がさらに容易になる。そのため、第2実施形態および第3実施形態によれば、シート包装体100の開封性を高めることができる。
図10は、本発明の実施形態(第4実施形態)を示す図である。第4実施形態のシート包装体100では、図10に示すように、第1スリット40が、開口部OPと重なる基部41と、基部41と連続して筒状コアPTの端縁TE寄りのシートロールSRの端面EFの一部EPと重なる延長部42とを有する。
第4実施形態では、第1スリット40の基部41が開口部OPと重なるため、基部41を介して包装袋FBを開封することができる。また、第1スリット40の延長部42(42a、42b)が、基部41と連続して筒状コアPTの端縁TE寄りのシートロールSRの端面EFの一部EPと重なるため、基部41が破られた後、延長部42(42a、42b)を介してさらに包装袋FBを開封することができる。これにより、第1スリット40が破られた後、第1スリット40から離れる方向に包装袋FBを破ることができる。そのため、包装袋FBの開封がさらに容易になる。
また、見方を変えると、第1スリット40が開口部OPの内側部分と完全に重ならない場合は、第1スリット40の基部41が開口部OPと重なる部分となり、第1スリット40の延長部42が開口部OPと重ならない部分(筒状コアPTの端縁TE寄りのシートロールSRの端面EFの一部EPと重なる部分)となり得る。そのため、包装袋FBの本体部10の上面11に形成される第1スリット40の位置が開口部OPに対して多少ずれても、優れた包装袋FBの開封性を維持することができる。
図11は、本発明の実施形態(第5実施形態)を示す図である。また、図12は、本発明の実施形態(第6実施形態)を示す図である。第5実施形態および第6実施形態では、図11、図12に示すように、包装袋FBの本体部10の上面11と第1側面13(一方の側面13a)に、第1スリット40と連続して上面11から第1側面13(一方の側面13a)に延びる第2スリット50(51、52)が形成されている。
第5実施形態では、第1スリット40と連続する第2スリット50が、包装袋FBの本体部10の上面11と第1側面13(一方の側面13a)に形成されているため、包装袋FBが開封される方向が、第1スリット40が破られた後に第2スリット50に向かい易い。これにより、第5実施形態では、包装袋FBの本体部10の上面11から第1側面13(一方の側面13a)にかけて包装袋FBを容易に開封することができる。
また、第6実施形態では、第1スリット40と連続する第2スリット50が、2本の線状スリットの端部40bと端部40cと連続する2本の第2スリット50(51、52)で構成されている。第6実施形態では、この2本の第2スリット50(51、52)が、包装袋FBの本体部10の上面11と第1側面13(一方の側面13a)に形成されているため、包装袋FBが開封される方向が、第1スリット40が破られた後に2本の第2スリット50(51、52)に向かい易い。これにより、第6実施形態では、包装袋FBの本体部10の上面11から第1側面13(一方の側面13a)にかけて包装袋FBをさらに容易に開封することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[シート包装体(試験体)]
試験体として、シートロールSRが包装袋FBに収容されたシート包装体100を用意した。シートロールSRには、8個のロール状のトイレットペーパー(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー 60mシングル(147g/ロール)」)を用いた。トイレットペーパーの寸法は、シート包装体100に収容された状態で上下方向(Z方向)の高さ(ロール幅)が約114mmであり、横方向(X方向)の幅(ロール径)が約106mmである。8個のシートロールSRは、1段に4個並べたものを2段に重ねて収容した。また、包装袋FBは、厚み25μmのポリエチレン(PE)製のフィルムを筒状にしたものを、製袋機によりガセット状に折り込んで作製した。
[開封抵抗試験]
シート包装体100について、開封抵抗試験を行った。試験は、プッシュプルゲージ(イマダ社製、型番:Z2−20)に平型標準アタッチメント(A―2)及び延長ロッド(A−6)を用いて、包装袋FBに形成されたスリットに対して鉛直方向に押し込み、フィルムが破断するまでの数値を読み取り、開封抵抗値(kgf)を評価した。スリットがない場合は紙管の中央部からフィルムが破断するまで押し込み開封抵抗値を評価した。試験は、各実施例・比較例につき5回行い、平均の数値を算出した。なお、参考例1については、シートロールSRが干渉し、開封することができなかったため、測定不能(−)とした。
[開封性]
シート包装体100の包装袋FBに形成されたスリットに沿って、ユーザーが片手で開封した際(スリットがない場合は自由に開封した際)の開けやすさ(開封性)を評価した。試験は、各実施例・比較例につき5回行い、以下の基準で評価した。
○:5回中5回とも片手で開封できた(良好)
×:5回中1回も片手で開封することができなかった(不良)
[取出し性]
シート包装体100を開封した後にシート包装体100内のシートロールSRを1ロール取出したときの取出しやすさ(取出し性)を評価した。取出し性は、各実施例・比較例につき5人のユーザーにより試験を行った結果を点数化し、その平均値から以下の基準で評価した。平均値が3.5以上の場合に良好であると評価した。
5点:とても取出しやすい
4点:取出しやすい
3点:どちらともいえない
2点:取出しにくい
1点:とても取出しにくい
[保管性]
開封したシート包装体100内のシートロールSRを1ロール取り出した後に、シート包装体100内に残ったシートロールSRを開封後の包装袋FBで包み込むことができる否かを確認して、開封後の保管性を評価した。試験は、各実施例・比較例につき5回行い、以下の基準で評価した。
○:5回中5回とも包み込むことができた(良好)
×:5回中1回以上包み込むことができなかった(不良)
[実施例1]
図3に示すシート包装体100を作製した。このシート包装体100では、包装袋FBの本体部10の上面11に、筒状コアPTの開口部OPと重なる第1スリット40を形成した。また、第1スリット40は、1本の線状スリットで構成し、第1スリット40の形状を直線状にした。このシート包装体100について、開封性、取出し性、保管性を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
図8に示すシート包装体100を作製した。このシート包装体100では、第1スリット40の形状がU字状であり、第1スリット40の一部40aから端部40bに延びる方向と、端部40cに延びる方向とが同じ側面(一方の側面13a)に向かう方向であること以外は、実施例1と同様に、シート包装体100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
図9に示すシート包装体100を作製した。このシート包装体100では、第1スリット40の形状を、3本の直線状の線状スリットが第1スリット40の一部40aから放射状に延びる形状にし、第1スリット40の一部40aから端部40bに延びる方向と、端部40cに延びる方向と、端部40dに延びる方向とが異なること以外は、実施例1と同様に、シート包装体100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
図10に示すシート包装体100を用意した。このシート包装体100では、第1スリット40に、開口部OPと重なる基部41と、基部41と連続して筒状コアPTの端縁TE寄りのシートロールSRの端面EFの一部EPと重なる(開口部OPと重ならない)延長部42(42a、42b)とを設けた以外は、実施例2と同様に、シート包装体100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
図11に示すシート包装体100を用意した。このシート包装体100では、包装袋FBの本体部10の上面11と第1側面13(一方の側面13a)に、第1スリット40(端部40b)と連続して本体部10の上面11から第1側面13(一方の側面13a)に延びる第2スリット50(51、52)を設けた以外は、実施例1と同様に、シート包装体100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[実施例6]
図12に示すシート包装体100を用意した。このシート包装体100では、包装袋FBの本体部10の上面11と第1側面13(一方の側面13a)に、第1スリット40(端部40b、端部40c)と連続して上面11から第1側面13(一方の側面13a)に延びる第2スリット50(51、52)を設けた以外は、実施例3と同様に、シート包装体100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
図13に示すシート包装体100を用意した。このシート包装体100では、第1スリット40を設けなかった以外は、実施例1と同様に、シート包装体100を作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
図14に示すシート包装体100を用意した。このシート包装体100では、包装袋FBの本体部10の第1側面13(一方の側面13a)に、筒状コアPTの開口部OPと重ならない直線状のスリット60を形成した以外は、実施例1と同様に、シート包装体100を作製し評価した。結果を表1に示す。
[参考例1]
図15に示すシート包装体100を用意した。このシート包装体100では、包装袋FBの本体部10の上面11から第1側面13(一方の側面13a)に、筒状コアPTの開口部OPと重ならない直線状のスリット60を形成した以外は、実施例1と同様に、シート包装体100を作製し評価した。結果を表1に示す。
Figure 0006530529
表1より、包装袋FBの本体部10の上面11に、筒状コアPTの開口部OPと重なる第1スリット40を形成したシート包装体100は、いずれも、開封抵抗値は2.00kgf未満であり、開封性は〇(良好)であり、取出し性は3.5以上であり、保管性は○(良好)であった(実施例1〜6)。
これに対して、包装袋FBの本体部10の上面11に、筒状コアPTの開口部OPと重なる第1スリット40が設けられていないシート包装体100は、いずれかが、開封抵抗値は2.00kgf以上であり、開封性は×(不良)であり、取出し性は3.5未満であり、保管性は不良(×)であった(比較例1、2、参考例1)。なお、参考例1は、開封抵抗試験において、シートロールSRが干渉し、開封することができなかった(測定不能)。
これらの結果から、筒状コアの開口部と重なる第1スリットを包装袋の上面に形成することより、開封性、取出し性、保管性に優れるシート包装体が得られることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート包装体
SR シートロール
EF 端面
EP 端面の一部
ST シート
PT 筒状コア
TE 端縁
OP 開口部
OC 中央部
FB 包装袋
11 上面
11a 接続部
12 下面
13 第1側面
13a 一方の側面
14 第2側面
20 持手部
30 指掛部
40 第1スリット
40a 一部
40b 端部
40c 端部
40d 端部
41 基部
42、42a、42b 延長部
50、51、52 第2スリット
F 指

Claims (5)

  1. シートが筒状コアの周方向に巻き付けられたシートロールと、
    前記シートロールが収容された包装袋とを有する、シート包装体であって、
    前記シートロールは、ロール幅方向の少なくとも一方の端面が前記包装袋の上面と対面し、
    前記筒状コアは、前記シートロールの前記一方の端面側の端縁が開口する開口部を有し、
    前記上面には、前記筒状コアの前記開口部と重なる第1スリットが形成されており、
    前記第1スリットと連続して前記包装袋の前記上面から前記包装袋の側面に延びる第2スリットが形成されている、シート包装体。
  2. 前記第1スリットの少なくとも一部が、前記開口部の中央部と重なる、請求項1に記載のシート包装体。
  3. 前記第1スリットは、少なくとも1本の線状スリットで構成されている、請求項1または2に記載のシート包装体。
  4. 前記線状スリットの少なくとも2つの端部が、前記包装袋の側面のうち同じ側面に向かって延びる、請求項3に記載のシート包装体。
  5. 前記第1スリットは、前記開口部と重なる基部と、前記基部と連続して前記筒状コアの前記端縁寄りの前記端面の一部と重なる延長部とを有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート包装体
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