JP6530301B2 - 着脱機構 - Google Patents

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Description

本発明は、機器同士を着脱可能に連結する着脱機構に関する。
従来、医療分野においては、患者の心拍や血圧などを測定し表示する生体情報モニタなどのように測定ユニットと電源ユニットが着脱可能に構成され、測定ユニットのみを持ち運びできるようになっている。特許文献1には、表示ユニットと本体ユニットを片手で着脱可能とした機構が記載されている。
特開2015−46029号公報
しかしながら、ユニットが生体情報モニタなどのように、患者を乗せたままベッドを移動するときなど、一旦取り外したユニットを別の場所で別のユニットに取り付けるような使い方がなされる場合、ユーザは、ロック状態を解除するための操作や再度ロック状態とする操作を行いながら、ユニットの着脱作業を迅速かつ確実に行う必要があり、不慣れなユーザにとっては困難な作業となる。
本発明は、上述した課題に鑑みなされ、その目的は、ユーザが簡単かつ確実に機器の着脱を行うことができる着脱機構を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の着脱機構は、本体部とベース部とが着脱可能な着脱機構であって、前記本体部には、前記ベース部に設けられた係止部に係合する第1の係合部と、前記本体部が前記ベース部に装着された状態で前記ベース部のストッパーに係合する第2の係合部とが設けられ、前記ベース部には、前記ストッパーのロック状態を解除するロック解除レバーが設けられ、前記ロック解除レバーは、前記本体部が前記ベース部に装着された状態で前記ロック状態を解除するロック解除位置に移動されると当該ロック解除位置に保持され、前記本体部が前記ベース部から取り外されると、前記本体部を前記ベース部にロック可能なロック位置に移動し、前記本体部が前記ベース部に装着された状態を検出する装着検知手段と、前記本体部が前記ベース部に装着された状態で前記ロック解除レバーを前記ロック解除位置に保持するストップレバーと、をさらに有し、前記装着検知手段は、前記ベース部から突出する検知部と、前記検知部が前記本体部に当接して回動する押圧レバー部と、を有し、前記押圧レバー部は、前記検知部が前記本体部に当接していない状態では前記ストップレバーを押圧し、前記検知部が前記本体部に当接した状態では前記ストップレバーから離間する。
本発明によれば、ユーザが簡単かつ確実に機器の着脱が行えるようになり、従来より作業が容易となる。
本発明に係る実施形態の生体情報モニタの外観斜視図である。 本発明に係る実施形態の生体情報モニタの本体部とベース部の外観斜視図である。 本発明に係る実施形態のベース部の内部構造を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態のベース部の下側の筐体内部の着脱機構の分解斜視図である。 本発明に係る実施形態のベース部の上側の筐体内部の着脱機構の分解斜視図である。 本実施形態の生体情報モニタにおける本体部とベース部を着脱する際の着脱機構の動作説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で本実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
図1は本発明に係る実施形態の生体情報モニタの外観斜視図である。図2は本発明に係る実施形態の生体情報モニタの本体部とベース部の外観斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の生体情報モニタ1は、病室や手術室で患者の心拍や血圧などの生体情報を測定し表示する、所謂ベッドサイドモニタ(以下、モニタ装置と略称する)である。モニタ装置1は、表示部11や外部入力端子群12、操作スイッチ群13を有する本体部2と、本体部2と機械的および電気的に接続可能なベース部3とを備える。本体部2の筐体内部には、制御モジュールや測定モジュールなどの複数の回路基板やバッテリが収納されている。表示部11はタッチパネル式の液晶表示パネルなどである。外部入力端子群12は、カフなどの測定部を接続するための各種コネクタを含む。
本実施形態では、本体部2は、患者の心拍や血圧を測定する測定モジュールを含む測定表示ユニットである。また、本体部2は、メモリカードなどの記録媒体を接続するためのメモリカードスロットなどを含む。また、ベース部3は、本体部2に電力を供給する電源ユニットであり、外部機器などを接続するための各種コネクタなどを含む。
本体部2とベース部3は、後述する着脱機構により取り付けおよび取り外しが可能である。本体部2とベース部3にはそれぞれ、互いに装着された状態で電気的に接続される接続部14、15が設けられている。なお、本体部2のバッテリは、ベース部3から取り外された状態でも本体部2が単体で動作可能なように搭載されている。また、本体部2の上面部には、本体部2単体やベース部3に装着された本体部2を把持するハンドル部17が設けられている。また、本体部2の上面部には、患者の心拍や血圧などの生体情報や機器の動作状態を報知するためのインジケータ16が外部に露出して設けられている。なお、インジケータ16の発光時にはアラーム音も同時に発出される。インジケータ16は、光の色や音質、音量、点灯、点滅、点滅間隔などを変えることで患者の容体や機器の動作状態を報知する。
<着脱機構>以下、本体部2とベース部3とを着脱するための着脱機構について説明する。
図3は本発明に係る実施形態のベース部の筐体内部の着脱機構を示す斜視図である。図4は本発明に係る実施形態のベース部の下側の筐体内部の着脱機構の分解斜視図である。図5は本発明に係る実施形態のベース部の上側の筐体内部の着脱機構の分解斜視図である。
本体部2の下面部には、ベース部3に設けられた複数(本例では4箇所)の係止部31に係合する第1の係合部としての断面コの字状の脚部21と、本体部2がベース部3に装着された状態でベース部3から脱落しないようにロックするベース部3のストッパー60に係合する第2の係合部としての突起部22とが設けられている。
また、ベース部3の上面部には、本体部2の脚部21をベース部3の係止部31に案内する一方向にレール上に延びる一対のガイド部32が設けられている。また、ベース部3には、ガイド部32の側方に、本体部の脚部21をガイド部32に導く傾斜面33が形成されている。傾斜面33があることで、本体部2の脚部21を傾斜面33のどの部位からでもガイド部32に導くことができる。
ベース部3の係止部31は、ガイド部32のそれぞれの端部近傍に設けられている。そして、本体部2の脚部21がベース部3の係止部31に係合し、本体部2の突起部22がベース部3のストッパー60にロックされた状態で、本体部2のコネクタ14とベース部3のコネクタ15とが電気的に接続された状態となるように本体部2とベース部3が位置決めされる。なお、ベース部3のコネクタ15は、本体部2のコネクタ14との位置ずれを吸収できるように上下方向および左右方向にわずかに変位可能にベース部3に取り付けられている。
なお、係止部31やガイド部32、ストッパー60や装着検知レバー80が突出する孔が設けられた板状部材とベース部3とを別部材として組立可能に設けても良い。
ベース部3には、ストッパー60のロック状態を解除するロック解除レバー50が設けられている。ロック解除レバー50は、本体部2が装着された状態でロックを解除する位置に移動されるとロック解除位置に保持されると共に、本体部2が取り外された状態では常にロック位置にある。また、ロック解除レバー50は、ロック位置からロック解除位置に移動したときに、本体部2が取り外し可能状態であることが外部から視認できるように、ロック解除レバー50がロック位置にあるときに現れる色とロック解除位置にあるときに現れる色とが異なっている。なお、本体部2が装着されたことを後述する装着検知レバー80や他のセンサなどを用いて検知し、その旨を表示部11に表示するようにしても良い。
また、ベース部3には、ロック解除レバー50の他に、本体部2をロック状態に保持するストッパー60、ロック解除レバー50をロック解除位置に保持するストップレバー70、本体部2が装着されたことを検知する装着検知レバー80が設けられている。これらのうち、ロック解除レバー50、ストッパー60およびストップレバー70は、この順番でベース部3の下側の筐体3A内部に取り付けられる。また、装着検知レバー80は、ベース部3の上側の筐体3B内部に取り付けられる。
ロック解除レバー50は、ユーザがロック位置とロック解除位置の間でスライド可能なスライドレバー部51と、スライドレバー部51からベース部3の筐体内部に延び、テーパ部52aを有するアーム部52と、スライドレバー部51をロック位置に向けて常時付勢(押圧)するバネ53と、アーム部52をベース部3の筐体内部に挿通し、バネ53の一端部が係止されるブラケット54とを有し、ブラケット54がビス25などでベース部3の下側の筐体内部に取り付けられる。スライドレバー部51は、ロック位置側の一端部に第1テーパ部51a1および第2テーパ部51a2を有し、スライドレバー部51に設けられた突起部51bがバネ53の他端部に係止されることで、ロック位置に向けてバネ53により押圧される。
ストッパー60は、テーパ部61aを有するストップ部61と、ストップ部61をベース部3から突出したロック位置に常時押圧するバネ62と、ストップ部61とバネ62を保持すると共に、ロック解除レバー50に連動してストップ部61をロック解除位置に押し下げるストップ解除部63と、ストップ部61とバネ62とストップ解除部63を保持する保持部64をビス25などでベース部3の下側の内部に取り付けるブラケット65とを有する。ストップ部61は、ストップ解除部63に設けられたテーパ部63aがロック解除レバー50のアーム部52のテーパ部52aに当接し、ストップ解除部63がロック解除位置に向けて移動することでバネ62に抗してストップ部61をロック位置からロック位置より下降したロック解除位置に変位させる。
ストップレバー70は、回動レバー部71と、回動レバー部71をストップ位置(ロック解除レバー50をロック解除位置に保持可能な位置)に常時押圧するバネ72と、回動レバー部71の一端部を回動可能に支持すると共に、ベース部3の下側の筐体3A内部にビス25などで取り付けるブラケット73とを有する。回動レバー部71は、ロック解除位置側の他端部に第1テーパ部71a1および第2テーパ部71a2を有し、ロック解除レバー50のスライドレバー部51の第2テーパ部51a2がバネ72に抗してストップレバー70の回動レバー部71の第2テーパ部71a2を乗り越えることで、ロック解除レバー50は本体部2の取り外しが完了するまでロック解除位置に止まったまま保持される。
装着検知レバー80は、押圧レバー部81と、押圧レバー部81をストップ解除位置に常時押圧するバネ82と、押圧レバー部81を回動可能に支持すると共に、ベース部3の上側の筐体3B内部にビス25などで取り付けるブラケット83とを有する。また、押圧レバー部81には、ベース部3に露出する検知部81aが設けられ、本体部2の脚部21に当接し、押し下げられることで本体部2が装着されたことを検知する。また、押圧レバー部81のロック解除位置側の他端部には、バネ82に押圧されてストップレバー70の当て部71bを押圧する押圧部81bが設けられ、検知部81aが本体部2の脚部21に当接して押し下げられると、押圧レバー部81がバネ82に抗して揺動し押圧部81bがストップレバー70の当て部71bから離間することで、ストップレバー70がストップ位置に変位する。なお、装着検知レバー80の押圧レバー部81は、ベース部3から浸入した薬液などの液体を排出する排出口81cが設けられており、ベース部3から露出する検知部81aの孔から浸入した液体を排出口81cまで導くような流路となるように下方に傾斜する断面U字状に形成されている。なお、ベース部3の下側の筐体3A内部には排出口81cから滴下する液体を外部に排出する筒状の廃液部34が形成されている。
なお、本実施形態では、バネを付勢手段として用いているが、バネに限らず、弾性を有する部材であれば良い。
<着脱機構の動作>次に、本体部2とベース部3を着脱する際の着脱機構の動作について説明する。
図6は本実施形態の生体情報モニタにおける本体部とベース部を着脱する際の着脱機構の動作説明図であり、着脱機構付近をベース部の内部から見た側面図である。
(1−1)本体部2をベース部3に装着していない図6(a)の状態(ロック解除レバー50の未操作時)
・装着検知レバー80は、検知部81aがベース部3から突出した未検出状態である。
・ストップレバー70は、装着検知レバー80の押圧部81bにより図中下向きに押されて(バネ82の押圧力>バネ72の押圧力)、ロック解除レバー50がロック解除位置に保持されないストップ解除位置を保持している。これにより、ロック解除レバー50はロック位置とロック解除位置との間でスライド自在な状態となっている。
・ロック解除レバー50は、バネ53によりロック位置に押圧された状態となる。
・ストッパー60は、ストップ部61がベース部3から突出したロック位置にある。
(1−2)本体部2をベース部3に装着していない図6(a)の状態(ロック解除レバー50の操作時)
・装着検知レバー80は、検知部81aがベース部3から突出した未検出状態である。
・ストップレバー70は、装着検知レバー80の押圧部81bにより図中下向きに押されて(バネ82の押圧力>バネ72の押圧力)、ロック解除レバー50をロック解除位置に保持しないストップ解除位置を保持している。これにより、ロック解除レバー50はロック位置とロック解除位置との間でスライド自在な状態となっている。
・ロック解除レバー50は、バネ53よりロック位置に押圧された状態で、操作に追従してロック位置とロック解除位置の間でスライド自在な状態となる。
・ストッパー60は、ロック解除レバー50の移動に追従して、ストップ部61がベース部3から突出したロック位置とロック位置より下降したロック解除位置の間で変位する。ストップ部61は、ロック解除レバー50の移動によって上下に変位するが、ロック解除レバー50がロック位置にあるときはバネ62により上昇する。
(2−1)本体部2をベース部3に装着する図6(b)の状態(本体部2をガイド部32に沿って装着方向にスライド開始時)
・装着検知レバー80の検知部81aが検出状態に変位(下降)し始める。装着検知レバー80は、本体部2の脚部21に押し下げられて検出状態に変位し始め、装着検知レバー80の押圧部81bが上昇し始める。
・ストップレバー70は、ストップ解除位置からストップ位置に変位(回動)し始める。装着検知レバー80の押圧部81bが上昇し始めることにより、ストップレバー70はバネ72により上方に押され、回動レバー部71の第2テーパ部71a2とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第2テーパ部51a2とが互いに向かい合った状態となる。
・ロック解除レバー50は、バネ53によりロック位置に押圧された状態である。
・ストッパー60は、ストップ部61が本体部2の突起部22によりバネ62に抗して下方に押され始める。
(2−2)本体部2をベース部3に装着する図6(c)の状態(本体部2の装着完了時)
・装着検知レバー80は、検出状態を保持する。すなわち、装着検知レバー80は、検知部81aが本体部2の脚部21に完全に押し下げられた状態となる。装着検知レバー80の押圧部81bは完全に上昇した状態で停止する。
・ストップレバー70は、ストップ位置となる。すなわち、装着検知レバー80の押圧部81bが完全に上昇して当て部71bから離間したことにより、回動レバー部71がバネ72により上方に押され、第2テーパ部71a2とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第2テーパ部51a2とが互いに向かい合った状態を保持する。
・ロック解除レバー50は、バネ53よりロック位置に押圧された状態である。また、スライドレバー部51の第2テーパ部51a2がストップレバー70の第2テーパ部71a2と互いに向かい合った状態でロック位置に保持される。
・ストッパー60は、ストップ部61が本体部2の突起部22により一旦押し下げられた後、バネ62によりロック位置に戻る。これにより、本体部2の突起部22とベース部3のストップ部61が係合したロック状態となる。
(3−1)ロックを解除し、本体部2を取り外す図6(d)の状態(ロック解除レバー50の操作開始時)
・装着検知レバー80は、検出状態を保持している。
・ストップレバー70は、ロック解除レバー50がロック解除位置に移動すると、第2テーパ部71a2がロック解除レバーのスライドレバー部51の第2テーパ部51a2に接触し、回動レバー部71の第2テーパ部71a2がバネ72に抗して下方に押され始める。
・ロック解除レバー50は、ロック解除位置に移動し始めると、スライドレバー部51の第2テーパ部51a2がストップレバー70の第2テーパ部71a2を下方に押し始める。
・ストッパー60は、ロック解除レバー50の移動に追従して、ストップ部61がロック解除位置に変位(下降)し始める。
(3−2)ロックを解除し、本体部2を取り外す図6(d)の状態(ロック解除レバー50の操作完了時)
・装着検知レバー80は、検出状態を保持している。
・ストップレバー70は、ストップ位置を保持している。すなわち、回動レバー部71の第2テーパ部71a2がロック解除レバー50のスライドレバー部51の第2テーパ部51a2を乗り越え、かつ、装着検知レバー80の押圧部81bがストップレバー70の当て部71bから離間していることにより、ストップレバー70はバネ72により上方に押され、回動レバー71の第1テーパ部71a1とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第1テーパ部51a1とが当接し、回動レバー部71を上方に押圧するバネ72の押圧力とスライドレバー部51のロック位置側に押圧するバネ53のバランスによりロック解除レバー50がロック位置に移動するのを抑止するストップ位置を保持する。なお、回動レバー71の第2テーパ部71a2とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第2テーパ部51a2の傾斜角度は、回動レバー71の第1テーパ部71a1とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第1テーパ部51a1の傾斜角度より緩やかに形成されている。これにより、ロック解除レバー50をロック解除位置に移動し易くなる。また、回動レバー71の第1テーパ部71a1とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第1テーパ部51a1とを互いにテーパ状の傾斜面で当接させているのは、ユーザが手動でロック解除レバー50をロック解除位置からロック位置に強制的に戻したいときに操作し易くするためである。
・ロック解除レバー50は、ロック解除位置に保持される。すなわち、スライドレバー部51の第2テーパ部51a2がストップレバー70の第2テーパ部71a2を乗り越え、スライドレバー部51の第1テーパ部51a1がストップレバー70の回動レバー71の第1テーパ部71a1に当接し、回動レバー部71を上方に押圧するバネ72の押圧力とスライドレバー部51のロック位置側に押圧するバネ53のバランスによりロック解除位置に保持される。
・ストッパー60は、ロック解除レバー50のアーム部52のテーパ部52aがストップ解除部63のテーパ部63aをバネ62に抗して押し下げることでロック解除位置に保持される。
(3−3)ロックを解除し、本体部2を取り外す状態(本体部2をロック解除方向にスライド開始時)
・装着検知レバー80は、未検出状態に変位し始める。すなわち、本体部2の脚部21が検知部81aから離れ始め、押圧レバー部81の検知部81aがバネ82により上昇し始める。押圧レバー部81の押圧部81aはバネ82により下降し始め、ストップレバー70の回動レバー部71の当て部71bに接触し始める。
・ストップレバー70は、ストップ位置を保持している。すなわち、装着検知レバー80の押圧部81bがストップレバー部71の当て部71bから離間していることにより、ストップレバー70は、回動レバー部71の第1テーパ部71a1がロック解除レバー50のスライドレバー部51の第1テーパ部51a1に当接するストップ位置を保持する。
・ロック解除レバー50は、ロック解除位置に保持される。すなわち、スライドレバー部51の第1テーパ部51a1がストップレバー70の回動レバー部71の第1テーパ部71a1に当接し、スライドレバー部51の第1テーパ部51a1を押圧するバネ53とストップレバー70の第1テーパ部71a1を押圧するバネ72のバランスによりロック解除位置に保持される。
・ストッパー60は、ロック解除レバー50のアーム部52のテーパ部52aがストップ解除部63のテーパ部63aをバネ62に抗して押し下げることでロック解除位置に保持される。
(3−4)ロックを解除し、本体部2を取り外す状態(本体部2をロック解除方向にスライド中)
・装着検知レバー80は、押圧レバー部81の押圧部81bがストップレバー70の回動レバー部71の当て部71bを下方に押す。
・ストップレバー70は、装着検知レバー80の押圧部81bにより下方に押され、回動レバー部71の第1テーパ部71a1とロック解除レバー50のスライドレバー部51の第1テーパ部51a1との接触面積が減少し始める。
・ロック解除レバー50は、ロック解除位置にあり、スライドレバー部51の第1テーパ部51a1はストップレバー70の回動レバー部71の第1テーパ部71a1との接触面積が減少し始める。
・ストッパー60は、ロック解除レバー50のアーム部52のテーパ部52aがストップ解除部63のテーパ部63aをバネ62に抗して押し下げることでロック解除位置に保持される。
(3−5)ロックを解除し、本体部2を取り外す状態(本体部2をロック解除方向にスライド完了直前)
・装着検知レバー80は、押圧レバー部81の押圧部81bがストップレバー70の回動レバー部71の当て部71bをさらに下方に押し下げる。
・ストップレバー70は、回動レバー部71の第1テーパ部71a1がロック解除レバー50のスライドレバー部51の第1テーパ部51a1より下方に変位する。
・ロック解除レバー50は、スライドレバー部51の第1テーパ部51a1がストップレバー70の回動レバー部71の第1テーパ部71a1と接触しなくなり、バネ53によりロック解除位置からロック位置に移動する。
・ストッパー60は、ロック解除レバー50の変位に追従して、ストップ部61がロック解除位置からロック位置に変位(上昇)する。
(4)本体部2の取り外しが完了すると、(1−1)本体部2をベース部3に装着していない状態(ロック解除レバー50の未操作時)に戻る。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザは、本体部2をベース部3から取り外す場合は、ロック解除レバー50をロック解除位置に操作すればよく、また、本体部2をベース部3に装着する場合は、ロック解除レバー50を操作することなく、本体部2をベース部3に載せてガイド部32に沿ってスライドさせるだけで簡単かつ確実にロック状態にすることができる。これにより、患者を乗せたままベッドを移動するときなど、ベース部3から一旦取り外した本体部2を別の場所で別のユニットに取り付けるような使い方がなされる場合において、ユーザは、ロック状態を解除するための操作や再度ロック状態とする操作を行いながら、本体部2とベース部3の着脱作業を迅速かつ確実に行えるようになる。
なお、本発明の着脱機構は、上述した実施形態の生体情報モニタなどの医療機器に限らず、本体部とベース部が分離可能に構成された他の様々な装置に適用可能である。
1…生体情報モニタ装置、2…本体部、3…ベース部、14、15…コネクタ、21…脚部(第1の係合部)、22…突起部(第2の係合部)、31…係止部、50…ロック解除レバー、60…ストッパー、70…ストップレバー、80…装着検知レバー

Claims (12)

  1. 本体部とベース部とが着脱可能な着脱機構であって、
    前記本体部には、前記ベース部に設けられた係止部に係合する第1の係合部と、前記本体部が前記ベース部に装着された状態で前記ベース部のストッパーに係合する第2の係合部とが設けられ、
    前記ベース部には、前記ストッパーのロック状態を解除するロック解除レバーが設けられ、
    前記ロック解除レバーは、前記本体部が前記ベース部に装着された状態で前記ロック状態を解除するロック解除位置に移動されると当該ロック解除位置に保持され、前記本体部が前記ベース部から取り外されると、前記本体部を前記ベース部にロック可能なロック位置に移動し、
    前記本体部が前記ベース部に装着された状態を検出する装着検知手段と、
    前記本体部が前記ベース部に装着された状態で前記ロック解除レバーを前記ロック解除位置に保持するストップレバーと、をさらに有し、
    前記装着検知手段は、前記ベース部から突出する検知部と、前記検知部が前記本体部に当接して回動する押圧レバー部と、を有し、
    前記押圧レバー部は、前記検知部が前記本体部に当接していない状態では前記ストップレバーを押圧し、前記検知部が前記本体部に当接した状態では前記ストップレバーから離間することを特徴とする着脱機構。
  2. 前記ストッパーは、前記本体部の第2の係合部に係合するストップ部と、前記ストップ部をロック位置に付勢する付勢手段と、前記ロック解除レバーに連動して前記ストップ部を前記ロック解除位置に移動させるストップ解除部と、を有し、
    前記ストップ部は、前記ロック解除レバーが前記付勢手段に抗してロック解除位置に移動されると、前記ロック位置から前記ロック解除位置に変位することを特徴とする請求項1に記載の着脱機構。
  3. 前記ロック解除レバーは、前記ロック位置と前記ロック解除位置の間でスライド可能なスライドレバー部と、前記スライドレバー部を前記ロック位置に付勢する付勢手段と、を有し、
    前記スライドレバー部が前記付勢手段の付勢力に抗して前記ロック解除位置に移動されると、前記ストッパーのロック状態が解除されることを特徴とする請求項1または2に記載の着脱機構。
  4. 記ストップレバーは、回動可能に支持された回動レバー部と、前記ロック解除レバーをロック解除位置に保持する状態に前記回動レバー部を付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の着脱機構。
  5. 記装着検知手段は、前記本体部が前記ベース部に装着されていない状態では、前記回動レバー部を前記ロック解除レバーを前記ロック解除位置に保持しない位置に変位させ、前記本体部が前記ベース部に装着された状態では、前記回動レバー部を前記ロック解除レバーを前記ロック解除位置に保持する位置に変位させることを特徴とする請求項4に記載の着脱機構。
  6. 前記ストップレバーは、前記スライドレバー部と前記回動レバー部とが互いにテーパ状の傾斜面で当接することで、前記ロック解除レバーをロック解除位置に保持することを特徴とする請求項に記載の着脱機構。
  7. 前記押圧レバー部には、前記ベース部から浸入した液体を排出する排出口が設けられ、
    前記ベース部には、前記排出口から滴下する液体を外部に排出する廃液部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の着脱機構。
  8. 前記ベース部は、前記本体部の前記第1の係合部を前記ベース部の前記係止部に案内する装着方向に延びるガイド部と、
    前記本体部の前記第1の係合部を前記ガイド部に誘導する傾斜面と、を有し、
    前記ベース部の前記係止部は、前記ガイド部のそれぞれの端部近傍に設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の着脱機構。
  9. 前記本体部と前記ベース部とを電気的に接続するコネクタをさらに有し、
    前記本体部の前記第1の係合部が前記ベース部の前記係止部に係合され、前記第2の係合部が前記ストッパーにロックされた状態で、前記本体部のコネクタと前記ベース部のコネクタが電気的に接続されるように位置決めされることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の着脱機構。
  10. 前記本体部は、人体の生体情報を測定し表示するモニタ装置であり、前記ベース部は電源ユニットであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の着脱機構。
  11. 前記モニタ装置は、前記電源ユニットが取り外された状態でも動作するためのバッテリと、前記モニタ装置を把持するハンドル部と、を有することを特徴とする請求項10に記載の着脱機構。
  12. 前記ロック解除レバーは、前記ロック位置から前記ロック解除位置に移動したことが外部から見て識別可能となっていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の着脱機構。
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