JP6529301B2 - ケーブル異常判定装置、リモコン、ケーブル異常判定方法、ケーブル異常判定プログラム、及びリモコン付き給湯器 - Google Patents

ケーブル異常判定装置、リモコン、ケーブル異常判定方法、ケーブル異常判定プログラム、及びリモコン付き給湯器 Download PDF

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Description

本発明は、ケーブル異常判定装置、リモコン、ケーブル異常判定方法、ケーブル異常判定プログラム、及びリモコン付き給湯器に関する。
台所や浴室で使用される給湯器は、給湯器本体をリモコンで制御するように構成されており、給湯器本体とリモコンとはケーブルで接続されることが多い。例えば、特許文献1は、リモコンで給湯器を制御する技術が記載されている。また、特許文献2は、給湯器の操作ボタンのスイッチと共通ユニットとを、2本以下のケーブルを用いて接続する技術が記載されている。
特開2003−185245号公報 特開2008−261597号公報(請求項2)
ところで、リモコン付き給湯器は、給湯器本体とリモコンとを接続するケーブルの配線材の相違、規定よりも長い距離、コネクタの接触不良や経年劣化により、リモコンが動作したり動作しなかったりする。また、リモコンが動作しなくなるような不良は、配線材や距離に初期原因があっても、工事後の初期段階では問題になりにくく、コネクタの経年劣化や接触不良が加わり、数年後に不具合が発生することがある。
例えば、規定の配線材が使用されていないとか、その総長が通信保証距離以上であるとかの工事段階で発生する初期問題をその場で発見することは好ましい。ケーブル異常判定装置をリモコンに設けることは、ケーブルの経年劣化や接触不良が発生したときの不具合を未然防止することができる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、本体を接続する敷設ケーブルの異常を判定するケーブル異常判定装置、リモコン、ケーブル異常判定方法、ケーブル異常判定プログラム、及びリモコン付き給湯器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本願発明は、本体から敷設ケーブルを介して電力供給されるケーブル異常判定装置であって、前記敷設ケーブルの一端の電圧を測定するA/D変換器と、前記A/D変換器の測定電圧が書き込み可能な不揮発性記憶部と、前記不揮発性記憶部に測定電圧が書き込まれていない場合であって、前記一端の第1測定電圧が所定電圧以上であるときに、前記第1測定電圧を前記不揮発性記憶部に格納する第1機能部と、前記不揮発性記憶部から読み出した格納測定電圧と前記一端の第2測定電圧との電圧差が設定電圧以上であればケーブル異常と判定する判定部とを有する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、本体を接続する敷設ケーブルの異常を検出することができる。
本発明の第1実施形態であるケーブル異常判定装置の構成図、及びケーブルの電圧変化を示す図である。 本発明の第1実施形態であるケーブル異常判定装置の電源回路の回路図である。 リモコンの構成図である。 ケーブルの初期異常を検出するためのフローチャートである。 ケーブル長を推定表示した画面の例である。 ケーブルの劣化現象を説明するための説明図である。 ケーブルの経時劣化を検出するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
図1は、本発明の第1実施形態であるケーブル異常判定装置の構成図、及び電圧変化を示す図である。
図1(a)の構成図において、リモコン付き給湯器は、給湯器本体200とリモコン100とがケーブル300で接続され、リモコン100がケーブル300の配線抵抗を計測し、ケーブル異常判定装置として機能する。
給湯器本体200は、直流電源210と通信部70とコネクタ315とを備え、直流電源210は、電源電圧V=12Vを発生する。通信部70は、カップリングコンデンサ62を介して、コネクタ315に接続されており、ケーブル300を介してリモコン100とデジタル通信を行う。
ケーブル300は、2芯の電力線であり、直流電源210が発生する12Vの直流電力をリモコン100に供給する。ケーブル300は、所定の線材(例えば、AWG23)、及び長さ(例えば、30m)が予め規定された規格ケーブルであるとする。なお、AWG23の線材の導体抵抗(慣用語であり、特許請求の範囲では、単位長さ当りの導体抵抗と記載している。)は、約67.5[Ω/km]である。また、ケーブル300は、直流の電源電圧Vに交流成分を重畳させて、給湯器本体200とリモコン100との間の通信線を兼用する。
リモコン100は、電源回路30とコネクタ310と通信部70とを備え、コネクタ310はケーブル300と電源回路30とを接続している。電源回路30は、ブリッジ整流回路32とコイル65とカップリングコンデンサ60とを備え、コイル65を介して12V端子に接続され、カップリングコンデンサ60を介して、通信部70に接続されている。また、12V端子は、表示・音声回路10(図3)が接続されている。
ブリッジ整流回路32は、コネクタ310,315の接続ミスがあっても、リモコン100の内部回路に正の電源電圧が印加されるように、コネクタ310と12V端子に接続されるコイル65との間に挿入されている。なお、ブリッジ整流回路32は、コネクタ310に接続されている端子間の直流電圧をVとし、内部回路に電力供給する端子間の直流電圧をVとする。また、ブリッジ整流回路32の各々のダイオードは、順方向電圧Vを有し、例えば、直流電流I=70mAのときに、V=0.4Vである。なお、ダイオードの順方向電圧Vは、直流電流Iによって若干、変動するものなので、特許請求の範囲では、順方向推定電圧としている。
図1(b)は、給湯器本体200からリモコン100までのケーブル300の電圧変化を示す図である。図1(b)は、横軸が距離Lであり、縦軸が電圧V(L)である。また、ケーブル300の規格長は最大30mまでに決められているが、図1(b)は、リモコン100内部のブリッジ整流回路32までの電圧変化を示している。
ケーブル300は、給湯器本体200側(コネクタ315側)に電源電圧V=12Vが印加されており、線材の導体抵抗(単位長さ当りの導体抵抗)により、距離Lと共に直線的に電位が低下し、リモコン100側(コネクタ310側)で電圧Vまで低下する。ここで、ケーブル300による電圧降下(V−V)は、導体抵抗67.5[Ω/km]、消費電流70mA、ケーブル長30m(往復60m)のとき、0.2835Vである。なお、往復線路での電圧降下が0.2835Vであり、片道での電圧降下は0.1418Vである。
リモコン100は、ブリッジ整流回路32を備えており、ブリッジ整流回路32のダイオードが順方向電圧V=0.4V(I=70mA)の電圧降下を生じる。つまり、リモコン100の12V端子の電圧をVとすると、給湯器本体200からリモコン100の12V端子までの電圧降下は、V−V=V−V+V=0.6835Vとなる。
もし、ケーブル300が規格ケーブル(AWG23、長さ30m)でないときには、12V端子の電圧VはV=12V−0.6835V≒11.3Vではない。また、12V端子の電圧Vを測定することにより、規定線材(AWG23)を前提にしたときの配線長Lを推定することができる。
例えば、12V端子の測定電圧Vが11.2Vであったとする。ケーブル300aの電圧降下は、V−V=V−(V+V)=12V−(11.2+0.4V)=0.4Vである。配線測定モード(通常表示、バックライト中)における、リモコン100の消費電流Iは、I=70mAに特定されているので、配線抵抗は、0.4V/0.07A=5.71Ωである。規格ケーブルは、導体抵抗67.5[Ω/km]であるので、往復の総配線長2Lは84mとなる。つまり、ケーブル300aの長さ(配線長L)は、この半分の42mと推定され、規格長30mと大きく異なるので「異常」と判定される。
図2は、電源回路の回路図である。
前記したように、電源回路30は、ブリッジ整流回路32とコイル65とカップリングコンデンサ60とリセットIC115を備え、コイル65を介して12V端子に接続され、カップリングコンデンサ60を介して、通信部70に接続されている。また、ブリッジ整流回路32はコネクタ310に接続されており、12V端子は、表示・音声回路10が接続されている。
電源回路30は、さらに、三端子電源34と、ダイオード36と、電解コンデンサ51,52と、コンデンサ53,54と、抵抗器41,43,45と、チェナダイオード38とを備えている。なお、抵抗器41,43,45とチェナダイオード38とは、分圧回路を構成する。
三端子電源34は、IN端子とOUT端子と接地端子とを有し、12V端子の電圧Vを5Vに降圧し、降圧された直流電力をマイコン110、及び通信部70の電源端子に供給するものである。電解コンデンサ51、及びコンデンサ53は、12V端子の電圧Vを平滑するものであり、電解コンデンサ52、及びコンデンサ54は、三端子電源34の出力電圧を平滑するものである。ダイオード36は、三端子電源34のIN端子とOUT端子との間に接続されており、入力電圧が出力電圧よりも低下したときに、電解コンデンサ52に蓄えられたエネルギを入力側に戻すものである。
リセットIC115は、マイコン110のリセットを行うものであり、12V端子の電圧Vが一定電圧(例えば、6.5V)を下廻るとリセットするように構成されている。三端子電源34は、6.5V以下の入力電圧になると、入力電圧の低下に比例して出力電圧が5V以下となってしまうものである。このため、通信部70(通信用IC)が不安定になる恐れが発生するので、リセットIC115は、12V端子の電圧Vが6.5Vを下廻るとマイコン110をリセットするようにしている。
抵抗器41,43,45は、直列接続されており、12V端子の電圧Vを分圧し、分圧された分圧電圧をマイコン110(図3)内部のA/D変換器20に入力するものである。チェナダイオード38は、抵抗器43,45の直列回路の両端に接続されており、A/D変換器20の入力電圧保護用である。
図3は、リモコン100の構成図である。
リモコン100は、電源回路30と、マイコン110と、表示・音声回路10とを備える。マイコン110は、制御部(CPU)120と、不揮発性記憶部130と、揮発性記憶部(RAM)140と、A/D変換器20と、D/A変換器25と、I/Oポート150と、通信部70とを備える。制御部120は、プログラムを実行することにより起動時制御部121と通常運転部123との機能を実現し、5V電源である。なお、破線で示すセーフ運転部125、及び割込機能部127は、後記する第2実施形態で用いる。
また、不揮発性記憶部130は、書き込み可能なFROM(Flash Read Only Memory)により、構成されており、プログラムだけでなく、ケーブル300の終端の電圧(12V端子(図1,2)の電圧)を測定した測定電圧135を格納する領域が確保されている。
表示・音声回路10は、LCD(Liquid Crystal Display)パネルを用いた操作表示部170と、LCDのバックライトを点灯させるバックライト電源部160と、スピーカ185と、アンプ180とを備え、通常表示、且つバックライト中輝度の設定において、リモコン100の消費電流は70mA程度である。また、表示・音声回路10は、12V電源である。アンプ180は、D/A変換器25が出力したアナログ音声信号を増幅し、スピーカ185を駆動する。
起動時制御部121は、電源投入時等の起動時に12V端子の電圧Vの電圧測定を過去に行っていたか判定し、電圧測定が行われていなかったときには、電圧Vの電圧測定を行い、所定電圧との電位差に基づいて、ケーブル300が規格ケーブルであるか否か判定する。また、起動時制御部121は、ケーブル300が規格ケーブルであると判定したときには、電圧Vの測定電圧を不揮発性記憶部130に電圧Vの電圧測定を格納する。
通常運転部123は、ケーブル300が規格ケーブルであると判定したときに通常運転を行う。ここで、通常運転とは、バックライトの輝度やスピーカ185を駆動するアンプ180の出力を制限することなく、通常の消費電力で運転することをいう。
(動作説明)
図4は、ケーブルの初期異常を検出するためのフローチャートである。
このルーチンは、給湯器本体200(図1)の電源投入により、ケーブル300を介してリモコン100に直流電力が供給され、制御部120(図3)が起動したときに開始する。なお、工事作業者による給湯器本体200、及びリモコン100の配設、及びケーブル300の敷設が完了し、最初に電源が投入されたときには、不揮発性記憶部130に測定電圧135が格納されていないものとする。
起動時制御部121は、12V端子の電圧Vが測定済みか否か判定する(S10)。不揮発性記憶部130に測定電圧135が格納されていない場合は(S10で未測定)、過去に電圧測定が成されていないか、異常なケーブルであると判定されているときであり、起動時制御部121は、A/D変換器20(図3)を用いて、12V端子の電圧Vを測定する(S12)。このとき、起動時制御部121は、配線測定モード(通常表示、バックライト中輝度)に設定する。起動時制御部121は、測定した測定電圧Vが異常値か否か判定する(S14)。起動時制御部121は、例えば、測定電圧Vが所定電圧以上(例えば、11.3V以上)であれば、「異常無し」(正常)と判定し、所定電圧未満(例えば、11.3V未満)のときに「異常」と判定する。なお、この所定電圧は、計算値(11.3V)に許容電圧を加算した値にすることが好ましい。
起動時制御部121は、「異常」と判定したときには(S14で異常)、ケーブル300の配線長を推定する(S16)。つまり、起動時制御部121は、給湯器本体200側の電源電圧Vとリモコン100側の電圧Vとの差(V−V)={V−(V+V)}は、リモコン100の消費電流I[mA]、ケーブル300の導体抵抗r[Ω/km]、往復の総配線長2×L[m]として、
−(V+V)=0.001×I/1000×r×2×L
L=(V−V+V)×10/(2×I×r)
で推定できる。例えば、前記したように、配線測定モード(通常表示、バックライト中設定)における消費電流I=70[mA]、ダイオードの順方向電圧V=0.4V(I=70[mA])、規定線材(AWG23)の導体抵抗r=67.5[Ω/km]として、12V端子の測定電圧V=11.2Vのとき、配線長L=42m(片道)と推定される。
そして、起動時制御部121は、推定された配線長Lを表示・音声回路10の操作表示部170に表示させる(S18、図5参照)。このとき、起動時制御部121は、画面に表示された「ケーブル長に妥当性があるときは、確認ボタンを押下して下さい。」との表示を操作表示部170に表示させる(図5参照)。そして、起動時制御部121は、設置業者が「確認」ボタン175を押下したか否か判定する。つまり、操作表示部170に表示された配線長Lが「42m」であれば、異常であり、ケーブル300の敷設をやり直す必要がある。しかしながら、配線長Lが、例えば、「35m」であれば、許容範囲であり、設置業者の判断で「確認」ボタン175を押下することができる。
起動時制御部121は、設置業者が「確認」ボタン175を押下しなければ(S20で非押下)、S18に処理を戻し、配線長Lを表示し続ける。つまり、起動時制御部121は、設置業者が給湯器本体200の電源をOFFして、ケーブル300の敷設をやり直すまで待機することになる。一方、設置業者が「確認」ボタン175を押下すれば(S20で押下)、起動時制御部121は、S12で測定した測定電圧Vを不揮発性記憶部130に測定電圧135として格納し(S22)、通常運転を通常運転部123(図3)に行わせる(S24)。つまり、設置業者が「確認」ボタン175を押下しなければ(S20で非押下)、起動時制御部121は、不揮発性記憶部130に測定電圧135を格納しない。
また、起動時制御部121は、電源投入時、測定電圧Vが測定済みのとき(S10で測定済み)は、通常運転を通常運転部123(図3)に行わせる(S24)。また、起動時制御部121は、測定電圧Vに異常が無いときは(S14で異常無し)、S12で測定した測定電圧V3を不揮発性記憶部130に測定電圧135として格納してから(S22)、通常運転を通常運転部123(図3)に行わせる(S24)。
以上説明したように、本実施形態のリモコン100は、12V端子の電圧Vを測定し、ケーブル300の異常の有無を判定する(S14)。また、リモコン100は、電圧降下からケーブル300の配線長Lを推定し(S16)、推定された配線長Lを操作表示部170に表示し(S18)、設置業者に確認を求める。これらにより、リモコン100は、規定の配線材を使用していないとか、通信保証距離以上の総長であるとかのケーブル300の敷設時に発生する初期問題を未然防止することができる。また、リモコン100は、敷設されたケーブル300に問題が無ければ(S14で異常無し、S20で押下)、不揮発性記憶部130に測定電圧135を格納するので(S22)、次回以降の電源投入時は、測定電圧135の格納を確認するのみであり(S10で測定済み)、12V端子の電圧測定を行わない。
(第2実施形態)
前記第1実施形態のリモコン100は、初回電源投入時に、敷設されたケーブル300に異常が無いと判定されれば、次回以降の電源投入時は、12V端子の電圧測定を行わなかった。第2実施形態のリモコン101は、1日1回程度の所定間隔(例えば、動作に支障の無い夜中の2時頃)で、12V端子の電圧測定を行い、異常発生の場合、強制的に消費電流の低減を行う。これにより、リモコン101は、コネクタを含めたケーブル300の経時変化による動作不良を防ぐことができる。
図6は、ケーブルの劣化現象を説明するための説明図である。図6(a)は正常時の12V端子の電圧Vの経時変化を示しており、図6(b)は配線抵抗が経時的に増加した場合であって、セーフ運転無しのときの電圧V3の変化を示しており、図6(c)は配線抵抗が経時的に増加した場合であって、セーフ運転を行ったときの電圧Vの変化を示している。ここで、セーフ運転とは、バックライト輝度を最低レベルとし、アンプ出力を「小」に設定した状態をいう。
図6(a)において、電圧V3は経時的には電圧降下しないが、負荷が大きくなったときに、電圧Vが電圧VD1まで電圧降下する。しかしながら、リモコン100の最低動作電圧Vは下廻らない。ここで、例えば、マイコン110のD/A変換器25がアラームや音声ガイダンス等のアナログ音声信号を出力し、アンプ180を駆動したときに、負荷が大きくなる。この負荷が大きくなったときは、消費電流Iは、例えば100mA増加して、計170mAになる。また、リモコン100の最低動作電圧Vは、例えば、12V駆動のアンプ180の出力が不安定になる電圧である。
図6(b)においては、電圧Vは経時的に電圧降下している。つまり、図6(b)は、ケーブル300の配線インピーダンス(コネクタ310,315の接触抵抗を含む)が徐々に大きくなっている状態を示している。この状態で、リモコン100の消費電流が大きくなると、電圧Vが電圧VD2まで電圧降下し、リモコン100の最低動作電圧Vを下廻る。リモコン100は、電圧Vが最低動作電圧Vを下廻った状態では、アンプ180の出力が不安定になってしまう。また、リモコン100は、電圧Vが前記した所定電圧(6.5V)を下廻ったときには、リセットIC115(図2)が機能し、マイコン110がリセットしてしまう。
図6(c)についても、電圧Vは経時的に電圧降下している。しかしながら、セーフ運転であるので、電圧Vが電圧Vまでは電圧降下しない。
(構成)
第2実施形態のリモコン101の構成は、第1実施形態のリモコン100と同様であるが、制御部120は、セーフ運転部125、及び割込機能部127(図3の破線参照)を設けている点で相違する。セーフ運転部125は、バックライトの輝度を最低レベルにし、スピーカ185を駆動するアンプ180の出力を「小」に制限して運転を行う。割込機能部127は、1日1回程度のタイマ割込を発生する。
(動作)
図7は、ケーブルの経時劣化を検出するためのフローチャートである。
このルーチンは、1日1回程度(例えば、動作に支障の無い夜中の2時頃)のタイマ割込で起動する。このルーチンは、電源投入時に毎回起動してもよいが、24時間運転の場合は、タイマ割込が好ましい。本実施形態では、制御部120に割込機能部127(図3の破線)が追加される。
割込機能部127は、不揮発性記憶部130に格納された格納電圧(測定電圧135)の読み込みを行う(S30)。つまり、割込機能部127は、ケーブル300の敷設時に測定された測定電圧V3を初期電圧として読み込む。次に、割込機能部127は、12V端子の電圧V(図1,2)を測定する(S32)。このとき、測定時刻が夜中の2時頃だとすると、バックライトが消灯している可能性が高いが、割込機能部127は、前記した配線測定モード(通常表示、バックライト中輝度)に設定して、消費電流を70mAにする。
次に、割込機能部127は、測定された測定電圧と初期電圧との電位差を演算し、演算された電位差が設定電圧(例えば、1V)以上か否かを判定する(S34)。割込機能部127は、電位差が設定電圧以上であれば(S34で1V以上)、セーフ運転部125(図3)に運転を行わせ(S36)、電位差が設定電圧未満であれば(S34で1V未満)、通常運転部121(図3)に運転を行わせる。ここで、設定電圧1Vは、前記した規格ケーブル往復の電圧降下0.2835Vの約3.5倍であり、配線インピーダンスも約3.5倍である。
また、割込機能部127は、音声ガイダンス「リモコンの電源電圧が不足しています。このままご使用になりますと、リモコンが動作しなくなる可能性がありますので、点検を受けて下さい。」との音声信号を生成し、この音声ガイダンスをスピーカ185に放音させるようにしてもよい。この音声ガイダンスにより、利用者による修理が促される。
第2実施形態のリモコン101は、ケーブル300の敷設時に測定された12V端子の初期電圧と、1日1回測定された測定電圧との電位差が設定電圧(例えば、1V)以上あるか否か判定する。これにより、リモコン101は、コネクタ310,315を含めたケーブル300の経時劣化や接触不良を検出することができる。また、電位差が設定電圧以上であれば、強制的にセーフ運転(バックライト輝度を最低レベルとし、アンプ出力を「小」に設定した状態)を行う。これにより、リモコン100は、その消費電流が少なくなり、最低動作電圧Vを下廻ることなく(図6(c))、過負荷による一時的な動作停止や音声不良等を未然に防ぐ延命動作をすることができる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記第1実施形態のリモコン100は、ケーブル異常判定装置の機能を有していた。このケーブル異常判定装置は、給湯器のリモコンだけでなく、本体とケーブルで接続されている電子機器(例えば、表示装置)にも備えることができる。また、リモコン100は、ケーブル300を介して直流電圧(12V)を受電していたが、交流電圧を受電することもできる。
(2)前記第1実施形態のリモコン100は、電源投入後、不揮発性記憶部130に測定電圧135が格納されているか確認し(S10)、未測定のときに電圧測定を行っていたが(S12)、毎回、電圧測定を行い、配線長の表示(S18)を行っても構わない。
(3)前記第1実施形態のリモコン100は、ケーブル300の逆接続による不具合を防止するために、ブリッジ整流回路を設けたが、1本のダイオードでもよく、ダイオードが無くても構わない。ダイオードを接続しない場合は、A/D変換器20は、コネクタ310の電圧を測定し、制御部120は、ケーブル300の電圧降下(V−V)を演算することになる。
10 表示・音声回路
20 A/D変換器
25 D/A変換器
30 電源回路
32 ブリッジ整流回路
34 三端子電源
36 ダイオード
38 チェナダイオード
41,43,45,47 抵抗器
51,52 電解コンデンサ
53,54 コンデンサ
60,62 カップリングコンデンサ
65 コイル
70 通信部
100,101 リモコン(ケーブル異常判定装置)
110 マイコン
115 リセットIC
120 制御部
121 起動時制御部
123 通常運転部
125 セーフ運転部
127 割込機能部
130 不揮発性記憶部(FROM)
135 測定電圧
140 揮発性記憶部(RAM)
150 I/Oポート
160 バックライト電源部
170 操作表示部
175 確認ボタン
180 アンプ
185 スピーカ
200 給湯器本体
210 直流電源
300 ケーブル
310,315 コネクタ

Claims (7)

  1. 本体から敷設ケーブルを介して電力供給されるケーブル異常判定装置であって、
    前記敷設ケーブルの一端の電圧を測定するA/D変換器と、
    前記A/D変換器の測定電圧が書き込み可能な不揮発性記憶部と、
    前記不揮発性記憶部に測定電圧が書き込まれていない場合であって、前記一端の第1測定電圧が所定電圧以上であるときに、前記第1測定電圧を前記不揮発性記憶部に格納する第1機能部と、
    前記不揮発性記憶部から読み出した格納測定電圧と前記一端の第2測定電圧との電圧差が設定電圧以上であればケーブル異常と判定する判定部とを有する制御部と
    を備えることを特徴とするケーブル異常判定装置。
  2. 請求項1に記載のケーブル異常判定装置であって、
    バックライトを備えた表示部をさらに有し、
    前記制御部は、前記判定部によって前記電圧差が設定電圧以上と判定されたときに、前記バックライトの輝度を最低レベルに設定する第2機能部をさらに備える
    ことを特徴とするケーブル異常判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のケーブル異常判定装置であって、
    前記敷設ケーブルは、単位長さ当りの導体抵抗が予め規定されており、
    前記第1機能部は、前記第1測定電圧が前記所定電圧未満であるとき、前記本体が前記敷設ケーブルの他端に印加する印加電源電圧と、前記一端の測定電圧との電位差に基づいて、前記敷設ケーブルの長さを推定し、推定した長さを表示部に表示させる
    ことを特徴とするケーブル異常判定装置。
  4. 請求項1乃至請求項の何れか一項に記載されたケーブル異常判定装置を備えたリモコンであって、
    前記本体を制御することを特徴とするリモコン。
  5. 本体から敷設ケーブルを介して電力供給され、前記敷設ケーブルの一端の電圧を測定するA/D変換器と不揮発性記憶部とを備えるケーブル異常判定装置の制御部が実行するケーブル異常判定方法であって、
    前記不揮発性記憶部に測定電圧が書き込まれていない場合であって、前記一端の第1測定電圧が所定電圧以上であるときに、前記第1測定電圧を前記不揮発性記憶部に格納し、
    前記不揮発性記憶部から読み出した格納測定電圧と前記一端の第2測定電圧との電圧差が設定電圧以上であればケーブル異常と判定する
    ことを特徴とするケーブル異常判定方法。
  6. 本体から敷設ケーブルを介して電力供給され、前記敷設ケーブルの一端の電圧を測定するA/D変換器と不揮発性記憶部とを備えるケーブル異常判定装置の制御部に実行させるケーブル異常判定プログラムであって、
    前記不揮発性記憶部に測定電圧が書き込まれていない場合であって、前記一端の第1測定電圧が所定電圧以上であるときに、前記第1測定電圧を前記不揮発性記憶部に格納させ、
    前記不揮発性記憶部から読み出した格納測定電圧と前記一端の第2測定電圧との電圧差が設定電圧以上であればケーブル異常と判定させる
    ことを特徴とするケーブル異常判定プログラム。
  7. 給湯器本体と、該給湯器本体から敷設ケーブルを介して電力供給されるリモコンとを備えるリモコン付き給湯器であって、
    前記リモコンは、
    前記敷設ケーブルの一端の電圧を測定するA/D変換器と、
    不揮発性記憶部と、
    前記不揮発性記憶部に測定電圧が書き込まれていない場合であって、前記一端の第1測定電圧が所定電圧以上であるときに、前記第1測定電圧を前記不揮発性記憶部に格納する第1機能部と、
    前記不揮発性記憶部から読み出した格納測定電圧と前記一端の第2測定電圧との電圧差が設定電圧以上であればケーブル異常と判定する判定部と
    を備えることを特徴とするリモコン付き給湯器。
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