JP6529269B2 - 画像処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、複数枚の画像を合成し、合成した画像を記録するデジタルカメラ等の撮影装置が数多く製品化されている。これらの撮影装置の中には、被写体の明るさが適正となる露出よりも低い露出で撮影した画像と高い露出で撮影した画像とを合成することにより、白飛びや暗部のノイズを改善する機能を持つ撮影装置がある。そのような機能は、ハイダイナミックレンジ(HDR)機能と呼ばれている。一般的に、撮像素子のダイナミックレンジは、自然界のダイナミックレンジよりも狭く、例えば、逆光シーンで撮影すると、白飛びが発生してしまう場合がある。撮影の際の露出が低いほど全体的に暗く撮像されるため、白飛びは抑制することはできるが、暗部におけるノイズの影響は、大きくなってしまう。また、撮影の際の露出が高いほど全体的に明るく撮像されるため、白飛びは発生してしまうが、暗部におけるノイズの影響は、改善する。ハイダイナミックレンジ機能では、撮影装置は、相対的に低い露出で撮影された画像と相対的に高い露出で撮影された画像といった複数の画像を用い、以下の処理を行う。即ち、撮影装置は、明るい領域(白飛び等)については、低露出画像に重みを掛け、逆に、暗い領域については、高露出画像に重みを掛け、前記複数の画像を合成することにより、白飛びや暗部におけるノイズの影響を改善することができる。
また、異なる時点に異なる露出で画像を複数枚撮影している期間に被写体が移動した場合、合成処理により被写体が2重像になってしまうことがある。2重像を抑制するため、被写体の移動が検出された領域に対して合成処理を禁止する技術が開示されている。一般的に、被写体の移動が検出された領域は、合成画像として低い露出の画像として出力される。高い露出で撮像した画像は、移動体が白飛びしている可能性があるためである。
特許文献1では、被写体の移動が検出された領域に対して、高い露出の画像における注目画素近傍の画素が白飛びしていれば、低い露出の画像を出力し、白飛びしていなければ、高い露出の画像を出力する技術が開示されている。
特許第3731729号公報
上述のように、複数の画像の合成の際に、被写体の動きが検出された領域について、合成処理を禁止し、低露出画像を出力することにより2重像のような移動体の変形を抑制することができる。しかしながら、動きが検出された領域に対して、低露出画像を出力してしまうと、高露出画像に比べてノイズの影響が大きくなってしまうといった課題がある。
特許文献1のように、注目画素の近傍画素のみで白飛びを検出する方法では、次のような問題がある。即ち、注目画素の近傍画素で白飛びを検出した場合、注目画素の近傍以外に存在する移動体の領域について白飛びがなくても低露出画像を出力してしまうことになり、前記領域でのノイズの影響が高露出画像に比べて大きくなるという問題がある。前記問題が生じるのは、注目画素の近傍画素のみに基づいて出力する画像を選択しているためである。
そこで、本発明は、異なる時点に異なる露出で撮像された複数枚画像を合成する際に、移動体の動きが検出された領域の飽和度に基づいて、合成する画像の合成比率を決定することを目的とする。
そこで、本発明の画像処理装置は、異なる露出で順次撮影された第1の画像と第2の画像とから移動する被写体の領域を特定し、前記移動する被写体の領域のうち同一の被写体の移動元領域と移動先領域とを対応付ける対応付手段と、前記第1の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第1の画像の飽和度を取得し、前記第2の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第2の画像の飽和度を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記第1の画像の飽和度と前記第2の画像の飽和度とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する決定手段と、を有し、前記決定手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とのそれぞれについて、前記移動元領域における合成比率と前記移動先領域における合成比率とが同一となるよう、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する。
本発明によれば、異なる時点に異なる露出で撮像された複数枚画像を合成する際に、移動体の動きが検出された領域の飽和度に基づいて、合成する画像の合成比率を決定することができる。
撮影装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 撮影装置の機能構成及び処理の一例を示す図である。 画像合成部の機能構成及び処理の一例を示す図である。 撮影画像の入射光量と信号レベルとの関係の一例を示す図である。 動領域情報の一例を示す図である。 動領域対応付け部の機能構成及び処理の一例を示す図である。 対となる動領域情報の一例を示す図である。 移動体の位置情報の一例を示す図である。 合成比率算出部の機能構成及び処理の一例を示す図である。 複数の移動体が存在する場合の合成画像の一例を示す図である。 合成比率を算出する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、本実施形態における撮影装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
撮影装置は、CPU111、メモリ106、記憶装置112、撮像素子113、表示装置114等を含む。
CPU111は、撮影装置を制御するための中央演算装置である。メモリ106は、高速アクセス可能な記憶装置であり、CPU111が処理する画像データやCPU111が実行するプログラム等が展開される。記憶装置112は、不揮発性の記憶装置であり、撮影された画像データ、種々の閾値データ、プログラム等を格納する。
撮像素子113は、光を電気信号として蓄える素子である。表示装置114は、液晶パネル等で構成され、撮影された画像等を表示する。
CPU111が、メモリ106又は記憶装置112に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する撮影装置の機能及び後述するフローチャートの処理が実現される。
撮影装置は、種々の設定された閾値を設定ファイル等として、記憶装置112に保存しているものとする。また、撮影装置は、ユーザによる撮影装置のユーザインターフェースを介した操作に基づいて、前記設定ファイル等に保存された前記種々の設定された閾値の内容を変更できるものとする。
図2は、本実施形態における撮影装置の機能構成及び処理の一例を示す図である。
本実施形態における撮像装置は、レンズ101、撮像部102、A/D変換部103、カメラ信号処理部104、露出制御部105、メモリ106、画像合成部107、トーンマッピング部108、画像記録部109、画像表示部110等を含む。
続いて、撮影装置の各機能構成要素の処理について説明する。
レンズ101は、被写体光を撮像部102に導く。
撮像部102は、CCDやCMOS等の撮像素子を介して被写体を撮影する。撮像部102は、レンズ101から得た被写体光を電気信号に変換してA/D変換部103に出力する。
A/D変換部103は、アナログ信号である撮像部102からの電気信号をディジタル信号に変換し、変換したディジタル信号をカメラ信号処理部104に出力する。
カメラ信号処理部104は、A/D変換部103より出力されたディジタル信号に対して、ホワイトバランスや輪郭強調等の画像処理を施し、画像処理を施した映像信号を露出制御部105、メモリ106に出力する。
露出制御部105は、カメラ信号処理部104から出力された映像信号の明るさに応じて、露光期間、絞り及びISO感度を調整することで、露出を制御する。撮像部102は、露出制御部105により決められた露光期間及びISO感度に従い、露光及びアナログ信号を増幅する。また、レンズ101は、露出制御部105により決められた絞り値に従い、絞りを開閉し、撮像部に導く光量を変更する。本実施形態では、撮影装置は、少なくとも2以上の異なる露出で異なる時点に撮像する。
画像合成部107は、メモリ106に記録された異なる露出で撮影された複数画像を合成し、合成した画像をトーンマッピング部108へ出力する。
トーンマッピング部108は、例えば、ガンマ処理のような非線形処理により、合成画像の階調圧縮を行い、会長圧縮を行った合成画像を画像記録部109、画像表示部110に出力する。
画像記録部109は、トーンマッピング部108によりトーンマッピングされた画像を記憶装置112等に記録する。
画像表示部110は、例えば、トーンマッピング部108によりトーンマッピングされた画像を表示装置114等に表示する。
以上、本実施形態における撮影装置の処理について説明した。
次に、画像合成部107の詳細について説明する。
画像合成部107は、メモリ106に記録された異なる露出の複数画像を合成する。本実施形態では、相対的に低い露出で撮影した画像と相対的に高い露出で撮影した画像の二枚を合成して一枚の合成画像を出力する例について説明する。
図3は、画像合成部107の機能構成及び処理の一例を示す図である。
画像合成部107は、画素レベル合わせ部201、動領域検出部202、動領域対応付け部203、合成比率算出部204及び加重加算部205等を含む。
続いて、画像合成部107の処理について説明する。
(低露出画像と高露出画像)
まず、画像合成部107が入力する低露出画像と高露出画像について、図4を参照して説明する。
図4に、異なる露出で撮像した場合の入射光量と撮像部102の信号レベルとの関係を示す。図4において、実線EHは、低露出画像よりも露出が高い高露出画像における入射光量と信号レベルとの関係を示す。また、一点鎖線ELは、高露出画像よりも露出が低い低露出画像における入射光量と信号レベルとの関係を示す。図4の例では、高露出画像と低露出画像とが撮影された際の露出の差は、一段であるとする。
実線EHに表されているように、高露出画像では、入射光量が小さくて暗い被写体の場合、信号レベルは、低露出画像よりも高い。しかし、LH以上の明るい被写体の場合、入射光量は、信号レベル(Vs)が飽和してしまう。つまり、高露出画像は、低露出画像よりも白飛びし易く、黒潰れし難いといった階調特性がある。
一方、一点鎖線ELに表されているように、低露出画像では、入射光量が小さくて暗い被写体の場合、信号レベルは、高露出画像よりも低い。しかし、信号レベルが飽和する入射光量は、LLでありLHよりも大きい。つまり、低露出画像は、高露出画像よりも白飛びし難く、黒潰れし易いといった階調特性がある。
画像合成部107は、そのような階調特性が異なる低露出画像と高露出画像とを合成し、合成(HDR)画像を出力する。
以上、画像合成部107に入力される低露出画像と高露出画像について説明した。
(画素レベル合わせ部201)
次に、画素レベル合わせ部201について、図4を参照して説明する。
画素レベル合わせ部201は、低露出画像の画素値を露出差に応じて増幅し、高露出画像と画素レベルを合わせた低露出lv画像を出力する。例えば、図4の例のように、低露出画像と高露出画像とが撮影された際の露出の差が一段の場合、低露出画像の画素値を2倍することにより、高露出画像と画素レベルの合った低露出lv画像を出力する。図4の一点鎖線EL'は、低露出lv画像における入射光量と信号レベルとの関係を示す。それにより、入射光量LH以下の静止領域における低露出lv画像と高露出画像との画素レベルは、合うことになる。
以上、画素レベル合わせ部201について説明した。
(動領域検出部202)
次に、動領域検出部202について、図5を参照して説明する。
図5(a)は、高露出画像と画素レベルを合わせた低露出lv画像を示す。図5(b)は、高露出画像を示す。図5(c)は、動領域情報を示す。また、図5の例は、図5(a)の低露出lv画像において、左端に存在する野球ボールとサッカーボールとが、図5(b)の高露出画像においては右端に移動している場合を示している。
動領域検出部202は、1画素単位に、図5(a)の低露出lv画像と図5(b)の高露出画像との同一座標における画素差分絶対値を算出する。前記画素差分絶対値は、動いている野球ボールとサッカーボールとの領域において、大きい値を示す。
続いて、動領域検出部202は、算出した1画素単位の画素差分絶対値のうち、設定された閾値以上の画素差分絶対値を有する領域を移動元及び移動先の移動体が占める領域である動領域であると特定し、図5(c)のような動領域情報を出力する。(のグループ化を行い、領域ごとに動きを判断し、図5(c)のような動領域情報を出力する。)図5(c)の動領域情報は、野球ボール及びサッカーボールの移動元である動領域a401及び動領域a402と、移動先である動領域a403及び動領域a404と、のそれぞれが画素差分絶対値が前記閾値よりも大きいため、動領域として特定されている。
以上、動領域検出部202について説明した。
(動領域対応付け部203)
次に、動領域対応付け部203について、図6、図7及び図8を参照して説明する。
動領域対応付け部203は、動領域検出部202で検出した動領域のうち、同一被写体であると判定した動領域を対応付け、対応付けられた複数の動領域を対となる動領域とする。そして、動領域対応付け部203は、対となる動領域の情報を対となる動領域情報として出力する。
図6に動領域対応付け部203の機能構成及び処理の一例を示す。
動領域対応付け部203は、動きベクトル検出部501、被写体認識部502、類似形状動領域判定部503、位置情報選択部504、対となる動領域設定部505等を含む。
続いて、動領域対応付け部203の処理について図7及び図8を参照して説明する。
図7(a)は、低露出lv画像と高露出画像とから算出された動きベクトルを示す。図7(b)は、低露出lv画像と高露出画像とから認識された被写体認識結果を示す。図7(c)は、動領域情報から判定された類似形状判定結果を示す。図7(d)は、対となる動領域情報を示す。また、図8は、同一移動体の低露出lv画像と高露出画像とにおける位置情報を示す。
動きベクトル検出部501は、公知のブロックマッチング技術等の動きベクトル検出技術を用い、図7(a)のように、低露出lv画像と高露出画像とから移動体の動きベクトルをブロックごとに算出する。図7(a)中のサッカーボール、野球ボール上の矩形で囲まれた領域は、ブロックである。そして、動きベクトル検出部501は、例えば、図8のような動きベクトルの始点領域の位置情報(低露出lv画像)と終点領域の位置情報(高露出画像)とを動きベクトル位置情報として出力する。
動きベクトル検出部501は、それぞれの動きベクトルの始点と終点とを、同一被写体の移動位置を示す情報として扱うことができる。例えば、図7(a)において、動きベクトルv601の始点領域a601と終点領域a601'とは、野球ボールという同一被写体が始点領域a601から終点領域a601'に移動したことを表している。動きベクトル検出部501は、動きベクトルの始点領域と終点領域といった2つの位置情報を対応づけて出力する。また、動きベクトル検出部501は、動きベクトルの確からしさを示す動きベクトル信頼度を出力する。動きベクトル検出部501は、ベクトル信頼度として、例えば、ブロックマッチング処理を行う際の画素差分絶対値のブロック内積分値等を出力する。動きベクトル検出部501の処理は、ベクトル取得処理の一例である。
なお、図7(a)のサッカーボールのように被写体が動きベクトル算出ブロックサイズよりも大きい場合、動きベクトル検出部501は、まず、サッカーボールの近傍の動きベクトルのうち、長さ、方向が類似している動きベクトルを抽出する。そして、動きベクトル検出部501は、抽出した類似している複数の動きベクトルの始点領域を統合した領域と、前記複数の動きベクトルの終点領域を統合した領域と、の2つの位置情報を対応付けて出力する。
被写体認識部502は、公知の被写体認識技術を用い、低露出lv画像と高露出画像とにおける被写体(例えば、ボールや顔等)を認識する。そして、被写体認識部502は、例えば、図8のように、低露出lv画像と高露出画像とにおける同一被写体領域といった2つの位置情報を対応づけ、被写体認識位置情報として出力する。また、被写体認識部502は、認識の確からしさを示す被写体認識信頼度を出力する。被写体認識部502は、被写体認識信頼度として、例えば、同一の被写体であると認識された領域内における低露出lv画像と高露出画像との画素差分絶対値の積分値等を出力する。
類似形状動領域判定部503は、公知のブロックマッチング技術等を用い、動領域情報から類似形状を持つ動領域を探索する。そして、類似形状動領域判定部503は、図8のように、探索した類似形状を持つ2つの動領域の位置情報を対応付け、類似形状動領域位置情報として出力する。例えば、図7(c)において、類似形状動領域判定部503は、まず、動領域a402と他の動領域a401、a403、a404とをブロックマッチングする。そして、類似形状動領域判定部503は、最もマッチングしている動領域の位置情報と動領域a402の位置情報とを対応付けて出力する。
より具体的には、類似形状動領域判定部503は、動領域a402と他の動領域a401、a403、a404とにおける類似度を取得し、最も高く且つ設定された閾値以上である類似度に対応する動領域を動領域a402と対応付ける。類似度には、Sum of Abusolute Difference(SAD)、 Sum of Squared Difference(SSD)等がある。類似形状動領域判定部503は、図7(c)の場合、動領域a402と形状が類似している動領域を動領域a404であると判断し、動領域a402と動領域a404との2つの位置情報を対応づけて出力する。類似形状動領域判定部503は、更に類似形状の確からしさを示す類似形状動領域信頼度を出力する。類似形状動領域判定部503は、類似形状動領域信頼度として、例えば、ブロックマッチングを行う際の、画素差分絶対値のブロック内積分値等を出力する。
位置情報選択部504は、動きベクトル信頼度、被写体認識信頼度、類似形状動領域信頼度の信頼度を比較し、動きベクトル信頼度、被写体認識信頼度、類似形状動領域信頼度のうち最も高い信頼度を取得する。そして、位置情報選択部504は、取得した信頼度に対応する位置情報を選択する。位置情報選択部504は、例えば、動きベクトル信頼度が最も高い場合、動きベクトル位置情報を選択する。なお、位置情報選択部504は、重み付けを行った各信頼度を用いて信頼度の相対評価を行い、最も信頼度が高い位置情報を選択してもよい。位置情報選択部504は、選択した位置情報を対となる動領域設定部505へ出力する。
対となる動領域設定部505は、位置情報選択部504から出力された位置情報に応じて、図7(d)のように、動領域検出部202で検出した動領域のうち前記位置情報に対応する位置に存在する領域を対応づけ、対となる動領域情報として出力する。
以上、動領域対応付け部203の処理について説明した。
(合成比率算出部204)
次に、合成比率算出部204の詳細について、図9を参照して説明する。
図9は、合成比率算出部204の機能構成及び処理の一例を示す図である。
合成比率算出部204は、飽和面積割合算出部801、飽和度算出部802、動領域合成比率算出部803、明るさ算出部804、静止領域合成比率算出部805及び合成比率選択部806等を含む。
続いて、合成比率算出部204の処理について、図9を参照して説明する。
飽和面積割合算出部801は、低露出lv画像と高露出画像との対となる動領域において、画素値が設定された閾値以上である領域が対となる動領域全体の面積に占める割合を算出する。画素値が前記閾値以上であることは、画素値が飽和していることの一例である。以下では、画素値が飽和している領域の面積を飽和面積とする。以下では、飽和面積が動領域全体の面積に占める割合のことを飽和面積割合とする。
飽和面積割合算出部801は、対となる動領域が複数存在する場合、同様の飽和面積割合算出処理を繰り返し、対となる動領域ごとに低露出lv画像と高露出画像との飽和面積割合を出力する。飽和面積割合算出部801は、例えば、図7(d)の例では、低露出lv画像と高露出画像とについて、対となる動領域である動領域A及び動領域A'における飽和面積割合を算出する。飽和面積割合算出部801は、動領域B及び動領域B'に関しても同様に、低露出lv画像と高露出画像について飽和面積割合を算出する。
飽和度算出部802は、飽和面積割合算出部801が対となる動領域ごとに算出した低露出lv画像と高露出画像との飽和面積割合を補正し、飽和度を算出する。
動領域合成比率算出部803は、飽和度算出部802が対となる動領域ごとに算出した飽和度に基づいて、対となる動領域ごとに動領域合成比率を算出する。より具体的には、動領域合成比率算出部803は、高露出画像の動領域の飽和度が低露出lv画像の前記動領域と対になる動領域の飽和度以下であれば、高露出画像の合成比率を低露出lv画像の合成比率よりも高くする。逆に、動領域合成比率算出部803は、高露出画像の動領域の飽和度が低露出lv画像の前記動領域と対になる動領域の飽和度よりも大きければ、低露出画像の合成比率を高露出画像の合成比率よりも高くする。
また、動領域合成比率算出部803は、通常、動領域における高露出画像と低露出lv画像とのどちらか一方の合成比率を100%まで高くし、2重像を抑制するよう制御する。動領域合成比率算出部803は、図7(d)の例では、対となる動領域である動領域A及び動領域A'についての高露出画像と低露出lv画像との合成比率を同一にする。また同様に、動領域合成比率算出部803は、動領域B及び動領域B'についての高露出画像と低露出lv画像との合成比率を同一にする。
明るさ算出部804は、低露出lv画像の明るさを1画素ごとに算出する。明るさとは、例えば、輝度値である。
静止領域合成比率算出部805は、明るさ算出部804により算出された明るさに応じて、2枚の画像を合成する比率を算出する。より具体的には、静止領域合成比率算出部805は、相対的に明るい領域について低露出画像の合成比率を高露出画像の合成比率よりも高くし、相対的に暗い領域について高露出画像の合成比率を低露出画像の合成比率よりも高くする。
合成比率選択部806は、合成比率算出対象の画素の位置が対となる動領域に含まれていれば、動領域合成比率を選択し、対となる動領域に含まれていなければ、静止領域合成比率を選択する。合成比率選択部806は、合成対象の全画素について合成比率を選択し、選択した合成比率を出力する。
以上、合成比率算出部204の処理について説明した。
続いて、飽和面積割合算出部801、飽和度算出部802、動領域合成比率算出部803の詳細について説明する。
(飽和面積割合算出部801)
飽和面積割合算出部801の詳細について、説明する。
飽和面積割合算出部801は、低露出lv画像と高露出画像との対となる動領域において、画素値が設定された閾値以上である領域が対となる動領域全体の面積に占める割合を算出する。より具体的には、飽和面積割合算出部801は、図7(d)の例において、低露出lv画像内の、対となる動領域である動領域A、動領域A'の2つの領域において、設定された閾値以上の画素値を有する領域の面積(飽和面積)を算出する。
そして、飽和面積割合算出部801は、低露出lv画像の飽和面積割合として、算出した飽和面積が対となる動領域である動領域A、動領域A'の2つの領域全体の面積に占める割合を飽和度算出部802に出力する。飽和面積割合算出部801は、同様の処理により、対となる動領域である動領域B、動領域B'についても、低露出lv画像の飽和面積割合を算出し、算出した飽和面積割合を飽和度算出部802に出力する。また、飽和面積割合算出部801は、同様の処理により高露出画像内の対となる動領域における飽和面積割合も算出し、算出した飽和面積割合を飽和度算出部802に出力する。
飽和面積割合算出部801は、対となる動領域ごとに低露出lv画像と高露出画像との飽和面積割合を算出し、算出した飽和面積割合を飽和度算出部802に出力する。
以上、飽和面積割合算出部801の詳細について説明した。
(飽和度算出部802)
次に、飽和度算出部802の詳細について、説明する。
飽和度算出部802は、飽和面積割合算出部801が対となる動領域ごとに算出した飽和面積割合を、低露出lv画像と高露出画像との画質の差に応じて補正を施し、補正を施した飽和度を算出し、動領域合成比率算出部803に出力する。
低露出lv画像と高露出画像との画質差に応じた飽和度の算出方法には、以下にあげる方法等がある。
・低露出と高露出の露出差に応じた飽和度算出方法
・ISO感度に応じた飽和度算出方法
・露光期間に応じた飽和度算出方法
(低露出と高露出との露出差に応じた飽和度算出方法)
低露出と高露出との露出差に応じた飽和度の算出方法について説明する。
画素レベル合わせ部201により明るさが増幅され高露出画像と明るさを合わせられた低露出lv画像は、撮影の際の露出が高露出画像に比べて低いため、高露出画像に比べノイズの影響が大きい。逆に、高露出画像は、撮影の際の露出が低露出lv画像に比べて高いため、低露出lv画像に比べノイズの影響が少ない。低露出画像と高露出画像との撮影の際の露出差が大きいほど、低露出lv画像の露出は高露出画像に比べ低くなる。つまり、露出差が大きいほど低露出lv画像におけるノイズの影響は、高露出画像に比べ大きくなる。そのため、低露出lv画像の飽和面積割合が高露出画像の飽和面積割合よりも小さく、その差が設定された閾値以下である場合、撮影装置は、対となる動領域として、ノイズの影響の少ない高露出画像を出力した方が、画質が向上する場合がある。
例えば、低露出lv画像の飽和面積割合が10%、高露出画像の飽和面積割合が11%、前記閾値が2%の場合、撮影装置は、飽和していない領域のノイズの影響を減少させるために、合成画像として高露出画像を出力した方がよい。そこで、飽和度算出部802は、低露出lv画像の飽和面積割合に対し、低露出画像と高露出画像と撮影の際の露出の差に比例して大きくなる補正量を加算し、低露出lv画像飽和度を算出する。また、飽和度算出部802は、高露出画像飽和度を、高露出飽和面積割合とする。飽和度算出部802は、低露出lv画像飽和度、高露出画像飽和度を以下の式で算出する。
露出差による補正量 = K1×露出差(K1は定数)
低露出lv画像飽和度 = 低露出lv画像飽和面積割合+露出差による補正量
高露出画像飽和度 = 高露出飽和面積割合
飽和度算出部802は、低露出lv画像飽和度を低露出lv画像飽和面積割合よりも大きくなるように補正する。そのため、動領域合成比率算出部803は、低露出lv画像飽和度の補正前に比べて、高露出画像が出力されやすい合成比率を算出する。
以上のように、撮影装置は、飽和面積割合を低露出画像と高露出画像との撮影の際の露出差に基づいて補正し、飽和度を算出する。それにより、撮影装置は、飽和面積と、露出差による低露出lv画像と高露出画像との画質差と、基づいて、低露出lv画像と高露出画像と合成することができる。そして、撮影装置は、合成画像の画質を向上させることができる。
(ISO感度に応じた飽和度算出方法)
次に、ISO感度に応じた飽和度算出方法について説明する。
例えば、夜景シーンにおいてHDR撮影を行う場合に、昼間に比べて光が非常に少ないため、露出制御部105は、ISO感度を通常よりも高く設定する。ISO感度が高ければ高いほど、ノイズの影響は、大きくなる。そのため、露出が低い低露出lv画像は、高露出画像に比べ著しく画質が劣化する。そのため、撮影装置は、低露出lv画像の飽和面積割合が高露出画像の飽和面積割合よりも小さく、その差が設定された閾値以下である場合、対となる動領域として、ノイズの影響が低露出lv画像より少ない高露出画像を出力した方が、画質が向上する場合がある。
例えば、低露出lv画像の飽和面積割合が10%、高露出画像の飽和面積割合が11%、設定された閾値が2%の場合、撮影装置は、飽和していない領域のノイズの影響を減少させるため、合成画像として高露出画像を出力した方がよい。そのため、飽和度算出部802は、低露出lv画像の飽和面積割合に対し、ISO感度に比例して大きくなる補正量を加算し、低露出lv画像飽和度を算出する。また、飽和度算出部802は、高露出画像飽和度は高露出飽和面積割合とする。飽和度算出部802は、低露出lv画像飽和度、高露出画像飽和度を次の式で算出する。
ISO感度による補正量 = K2×ISO感度(K2は定数)
低露出lv画像飽和度 = 低露出lv画像飽和面積割合+ISO感度による補正量
高露出画像飽和度 = 高露出飽和面積割合
飽和度算出部802は、低露出lv画像飽和度を低露出lv画像飽和面積割合よりも大きくなるように補正する。そのため、動領域合成比率算出部803は、高露出画像を出力し易い合成比率を算出する。
以上のように、飽和度算出部802は、飽和面積割合をISO感度によって補正し、飽和度を算出する。それにより、撮影装置は、飽和面積と、ISO感度による低露出lv画像と高露出画像との画質差と、に基づいて、高露出画像と低露出lv画像とを合成することができ、合成画像の画質を向上させることができる。
(露光期間に応じた飽和度算出方法)
次に、露光期間に応じた飽和度算出方法について説明する。
露出制御部105が露光期間を変更し、異なる露出の画像を撮像する場合、撮影装置は、高露出画像の方を長秒露光とするため、高露出画像の方が低露出画像よりも移動体のブレが大きくなる。そのため、高露出画像の飽和面積割合が低露出lv画像の飽和面積割合よりも小さく、その差が設定された閾値以下である場合、撮影装置は、対となる動領域として、移動体ブレの小さい低露出lv画像を出力した方が、画質が向上する場合がある。
撮影装置は、例えば、高露出画像の飽和面積割合が10%、低露出lv画像の飽和面積割合が11%、設定された閾値が2%の場合、撮影装置は、移動体ブレを小さくするため、対となる動領域として低露出lv画像を出した方がよい。そのため、飽和度算出部802は、高露出画像の飽和面積割合に対し、高露出画像の撮影の際の露光期間に比例して大きくなる補正量を加算し、高露出画像飽和度を算出する。また、飽和度算出部802は、低露出lv画像飽和度は低露出lv画像飽和面積割合とする。飽和度算出部802は、低露出lv画像飽和度、高露出画像飽和度を次の式によって算出する。
露光期間による補正量 = K3×露光期間(K3は定数)
低露出lv画像飽和度 = 低露出lv画像飽和面積割合
高露出画像飽和度 = 高露出飽和面積割合+高露出の露光期間による補正量
飽和度算出部802は、高露出画像飽和度を高露出飽和面積割合よりも大きくなるように補正する。そのため、動領域合成比率算出部803は、対となる動領域に対して低露出lv画像を出力し易い合成比率を算出する。
なお、移動体ブレは、同じ露光期間だとしても移動体の移動量が大きいほど大きくなる。そこで、飽和度算出部802は、図8の位置情報に記載されている対となる動領域間の位置の差(距離)に比例して、露光期間による補正量を大きくしてもよい。飽和度算出部802は、例えば、対となる動領域の距離として、図8の低露出lv画像のx、y座標と高露出画像のx、y座標との距離を算出する。
露光期間による補正量 = K3×露光期間(K3は定数)
移動量による補正量 = K4×対となる動領域間の距離
低露出lv画像飽和度 = 低露出lv画像飽和面積割合
高露出画像飽和度 = 高露出飽和面積割合+高露出の露光期間による補正量+移動量による補正量
飽和度算出部802は、高露出画像飽和度を高露出飽和面積割合よりも大きくするように補正する。そのため、動領域合成比率算出部803は、対となる動領域として、低露出lv画像を出力し易い合成比率を算出する。
以上のように飽和度算出部802は、飽和面積割合を露光期間に基づいて補正し、飽和度を算出する。それにより、撮影装置は、飽和面積と、露光期間による低露出lv画像と高露出画像の移動体ブレの程度差と、に基づいて、高露出画像と低露出lv画像とを合成することが可能となり、合成画像の画質を向上させることができる。
なお、本実施形態では、飽和面積割合に画質差による補正量を加算する方法について説明をしたが、補正の方法は、前記方法に限ったものではない。例えば、飽和度算出部802は、飽和面積割合に画質差による補正ゲインを乗算する方法で飽和度を補正してもよい。
飽和度算出部802は、以上のような補正方法のうち、何れか1つ又は複数を用いて低露出lv画像と高露出画像との画質差に応じた飽和度の算出を行う。
以上、飽和度算出部802の詳細を説明した。
(動領域合成比率算出部803)
次に、動領域合成比率算出部803について詳しく説明する。
動領域合成比率算出部803は、飽和度算出部802により対となる動領域ごとに算出された低露出lv画像飽和度と高露出画像飽和度とに基づいて、対となる動領域ごとに動領域における低露出lv画像飽和度と高露出画像飽和度との合成比率を算出する。そして、動領域合成比率算出部803は、算出した合成比率を合成比率選択部806に出力する。より具体的には、動領域合成比率算出部803は、高露出画像飽和度が低露出lv画像飽和度以下であれば、高露出画像の合成比率を低露出lv画像の合成比率よりも高くする。逆に、動領域合成比率算出部803は、高露出画像飽和度が低露出lv画像飽和度よりも大きければ、低露出lv画像の合成比率を高露出画像の合成比率よりも高くする。
なお、合成画像は、対となる動領域について、複数の画像が合成されると、移動体が2重像となってしまう。そのため、動領域合成比率算出部803は、2重像を防ぐために、高露出画像飽和度が低露出lv画像飽和度以下であれば、対となる動領域について、高露出画像の合成比率を100%にする。逆に、動領域合成比率算出部803は、高露出画像飽和度が低露出lv画像飽和度よりも大きければ、対となる動領域について、低露出lv画像の合成比率を100%にする。例えば、撮影装置は、図7(d)における対となる動領域である動領域A及び動領域A'について、高露出画像又は低露出lv画像のどちらかを出力することにより、2重像を防ぐことができる。
以上、動領域合成比率算出部803の詳細について説明した。
次に、画像合成部107が行う画像合成の処理について、図11を参照して説明する。
S1001において、画素レベル合わせ部201は、低露出画像の画素値を露出差に応じて増幅し、高露出画像と画素レベルを合わせた低露出lv画像を出力する。
S1002において、動領域検出部202は、S1001で出力された低露出lv画像と高露出画像との画素差分絶対値に基づき、動領域を検出し、動領域情報を出力する。
S1003において、動領域対応付け部203は、動領域検出部202により検出された動領域のうち、同一被写体であると判断する複数の動領域を対応付け、対となる動領域情報として出力する。
S1004において、飽和度算出部802は、低露出lv画像と高露出画像とのそれぞれについて、対となる動領域の飽和度を算出し、算出した飽和度に基づいて、動領域合成比率算出部803に出力する。
S1005において、合成比率選択部806は、合成画像の全画素について、対となる動領域情報に応じて飽和度に基づいて算出した動領域合成比率、又は、明るさから算出した静止領域合成比率のどちらか一方を選択する。そして、合成比率選択部806は、合成画像の全画素について、低露出lv画像と高露出画像との合成比率を算出する。
S1006において、加重加算部205は、合成比率選択部806が選択した合成比率に応じて、低露出lv画像と高露出画像とを合成する。
以上、画像合成部107が画像合成を行う処理について説明した。
以上、本実施形態の処理により、撮影装置は、異なる時点に異なる露出で撮像した複数枚画像を合成する際に、移動体の動きが検出された領域の飽和度に基づいて、合成する画像の合成比率を決定することができる。それにより、撮影装置は、合成画像におけるノイズの影響、白飛びの影響等を軽減することができ、画質を向上することができる。
<実施形態2>
実施形態1では、動領域合成比率算出部803は、移動体の対となる動領域ごとに低露出lv画像と高露出画像との合成比率を算出した。そのため、図7の例のように複数の移動体が存在している場合、合成画像における複数の移動体の位置関係は、低露出lv画像、高露出画像における前記複数の移動体の位置関係と異なることがある。図7(d)の例において、動領域合成比率算出部803は、対となる動領域である動領域A及び動領域A'について、高露出画像の合成比率を100%にし、対となる動領域である動領域B及び動領域B'について、低露出lv画像の合成比率を100%にしたとする。その場合の合成画像は、図10(c)のように、サッカーボールと野球ボールとが離れてしまい、図10(a)低露出lv画像、図10(b)高露出画像におけるサッカーボールと野球ボールとの位置関係とずれてしまう。複数の移動体の位置関係がずれることがユーザにとって望ましくない場合もある。
そこで、本実施形態では、動領域合成比率算出部803は、複数の移動体の位置関係のずれが生じないように低露出lv画像と高露出画像との合成比率を算出する。
本実施形態の撮影装置のハードウェア構成、機能構成等の詳細については、実施形態1と同様である。
本実施形態において、動領域合成比率算出部803は、複数の移動体の位置関係のずれを防ぐため、サッカーボールと野球ボールとの対となる動領域について同じ低露出lv画像と高露出画像との合成比率を出力する。つまり、動領域合成比率算出部803は、設定された移動する被写体についての対となる動領域における合成比率と同じ合成比率を他の被写体の対となる動領域についても決定する。前記設定された移動する鵜被写体の情報は、予め記憶装置に設定ファイル等として保存されているものとする。また、撮影装置は、ユーザによる撮影装置のユーザインターフェース等を介した操作に基づいて、前記設定ファイルの内容を変更することができる。
例えば、図10の例では、動領域合成比率算出部803は、サッカーボールと野球ボールとの対となる動領域の合成比率を同じにする。それにより、撮影装置は、図10(a)の低露出lv画像又は図10(b)の高露出画像と同じ位置関係を持つ合成画像を得ることができる。例えば、動領域合成比率算出部803は、設定された移動する被写体を検出し、前記被写体の対となる動領域の合成比率と同じ合成比率を、他の移動する被写体の対となる動領域に設定する。
本実施形態の処理により、撮影装置は、設定された移動する被写体と他の移動する被写体との位置関係が、低露出lv画像又は高露出画像における移動する被写体の位置関係と同じである合成画像を得ることができる。
<実施形態3>
実施形態1、2では、処理の主体は、撮影装置であるとした。しかし、異なる時点に異なる露出で撮影された複数の画像を入力として受け付ける画像処理装置等の情報処理装置も、実施形態1、2の処理を実行することができる。
その場合、前記情報処理装置のハードウェア構成は、撮像素子113を含まない点が異なるだけで、あとは図1と同様である。前記情報処理装置の機能構成は、レンズ101、撮像部102、A/D変換部103、カメラ信号処理部104、露出制御部105を含まない点が異なるだけで、あとは図2と同様である。
実施形態1では、画像合成部107は、相対的に低い露出で撮影した画像と相対的に高い露出で撮影した画像の二枚を合成して一枚の合成画像を出力することとした。しかし、画像合成部107が合成する画像数は、二枚に限定されない。画像合成部107は、例えば、三つの異なる露出で撮像した三枚の画像を合成し、一枚の合成画像を出力してもよい。
実施形態1では、位置情報選択部504は、動きベクトル信頼度、被写体認識信頼度、類似形状動領域信頼度の信頼度を比較し、動きベクトル信頼度、被写体認識信頼度、類似形状動領域信頼度のうち最も高い信頼度を取得する。そして、位置情報選択部504は、取得した信頼度に対応する位置情報を選択することとした。
しかし、位置情報選択部504は、信頼度の比較を行うことなく、動きベクトル検出部501、被写体認識部502、類似形状動領域判定部503、の何れか1つが出力した位置情報をそのまま選択してもよい。
実施形態1では、飽和度算出部802は、低露出と高露出の露出差に応じた飽和度算出方法、ISO感度に応じた飽和度算出方法、露光期間に応じた飽和度算出方法等の飽和度の補正方法のうち何れか1つ又は複数を用いて飽和度の算出を行うこととした。しかし、飽和度算出部802は、補正を施していない飽和面積割合をそのまま飽和度として出力してもよい。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
106 メモリ、107 画像合成部、111 CPU

Claims (21)

  1. 異なる露出で順次撮影された第1の画像と第2の画像とから移動する被写体の領域を特定し、前記移動する被写体の領域のうち同一の被写体の移動元領域と移動先領域とを対応付ける対応付手段と、
    前記第1の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第1の画像の飽和度を取得し、前記第2の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第2の画像の飽和度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記第1の画像の飽和度と前記第2の画像の飽和度とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する決定手段と、
    を有し、
    前記決定手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とのそれぞれについて、前記移動元領域における合成比率と前記移動先領域における合成比率とが同一となるよう、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する画像処理装置。
  2. 前記決定手段により決定された前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率に基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成手段を更に有する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記移動元領域と前記移動先領域とのそれぞれについて、前記第1の画像と前記第2の画像とのうちの一つの画像が出力されるように合成比率を決定する請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記対応付手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とから前記移動する被写体の領域を特定し、前記移動する被写体の領域のうち前記同一の被写体の領域を前記移動元領域と前記移動先領域として対応付ける請求項1乃至3何れか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記取得手段は、前記第1の画像の前記対応付手段により対応付けられた前記移動元領域と前記移動先領域とにおいて画素値が飽和している領域の面積に基づいて、前記第1の画像の飽和度を取得し、前記第2の画像の前記移動元領域と前記移動先領域とにおいて画素値が飽和している領域の面積に基づいて、前記第2の画像の飽和度を取得する請求項1乃至4何れか1項記載の画像処理装置。
  6. 前記取得手段は、前記第1の画像の前記対応付手段により対応付けられた前記移動元領域と前記移動先領域とにおいて画素値が飽和している領域の面積が占める割合に基づいて、前記第1の画像の飽和度を取得し、前記第2の画像の前記移動元領域と前記移動先領域とにおいて画素値が飽和している領域の面積が占める割合に基づいて、前記第2の画像の飽和度を取得する請求項1乃至4何れか1項記載の画像処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記第1の画像又は前記第2の画像の前記対応付手段により対応付けられた前記移動元領域と前記移動先領域とにおいて、画素の画素値が閾値以上である場合、画素値が飽和しているとする請求項5又は6記載の画像処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とのうち、前記取得手段により取得された飽和度が最も小さい画像の合成比率を最も高く決定する請求項1乃至7何れか1項記載の画像処理装置。
  9. 前記取得手段は、前記第1の画像と前記第2の画像との画質差に基づいた補正を加えた飽和度を取得する請求項1乃至8何れか1項記載の画像処理装置。
  10. 前記取得手段は、前記第1の画像と前記第2の画像との撮影の際の露出差に基づいた補正を加えた飽和度を取得する請求項1乃至8何れか1項記載の画像処理装置。
  11. 前記取得手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とのISO感度に基づいた補正を加えた飽和度を取得する請求項1乃至8何れか1項記載の画像処理装置。
  12. 前記取得手段は、前記第1の画像と前記第2の画像とが撮影された際の露光期間に基づいた補正を加えた飽和度を取得する請求項1乃至8何れか1項記載の画像処理装置。
  13. 前記取得手段は、前記同一の被写体の移動量と前記露光期間とに基づいた補正を加えた飽和度を取得する請求項12記載の画像処理装置。
  14. 前記対応付手段は、前記第1の画像と前記第2の画像との明るさを合わせ、明るさを合わせた前記第1の画像と前記第2の画像との画素の差分の絶対値に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像とから移動する被写体の領域を特定し、前記移動する被写体の領域のうち同一の被写体の領域を、前記移動元領域と前記移動先領域として対応付ける請求項1乃至13何れか1項記載の画像処理装置。
  15. 前記第1の画像と前記第2の画像から前記同一の被写体の動きベクトルを取得するベクトル取得手段を更に有し、
    前記対応付手段は、前記ベクトル取得手段により取得された前記動きベクトルの始点と終点とに位置する領域を、前記移動元領域と前記移動先領域として対応付ける請求項1乃至13何れか1項記載の画像処理装置。
  16. 前記第1の画像と前記第2の画像とから前記同一の被写体の領域を検出する検出手段を更に有し、
    前記対応付手段は、前記検出手段により検出された前記同一の被写体の領域を、前記移動元領域と前記移動先領域として対応付ける請求項1乃至13何れか1項記載の画像処理装置。
  17. 前記第1の画像と前記第2の画像とから移動する被写体の領域を抽出する抽出手段を更に有し、
    前記対応付手段は、前記抽出手段により抽出された前記移動する被写体の領域の形状の類似度に基づいて、前記移動する被写体の領域のうち前記同一の被写体の領域を、前記移動元領域と前記移動先領域として対応付ける請求項1乃至13何れか1項記載の画像処理装置。
  18. 前記第1の画像と前記第2の画像とから前記同一の被写体の動きベクトルを取得するベクトル取得手段と、
    前記第1の画像と前記第2の画像とから前記同一の被写体の領域を検出する検出手段と、
    前記第1の画像と前記第2の画像とから移動する被写体の領域を抽出する抽出手段と、
    を更に有し、
    前記対応付手段は、前記ベクトル取得手段により取得された前記動きベクトルの始点及び終点と、前記検出手段により検出された前記同一の被写体の領域の位置と、前記抽出手段により抽出された前記移動する被写体の領域の形状の類似度に基づいて決定した前記被写体の領域の位置と、のうち信頼度が最も高い位置に存在する領域を、前記移動元領域と前記移動先領域として対応付ける請求項1乃至13何れか1項記載の画像処理装置。
  19. 前記決定手段は、前記取得手段により取得された前記飽和度に基づいて、前記同一の被写体のうち設定された被写体の領域における前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定し、他の被写体の領域における前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を前記設定された被写体の領域における前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率と同じ値に決定する請求項1乃至18何れか1項記載の画像処理装置。
  20. 画像処理装置が実行する情報処理方法であって、
    異なる露出で順次撮影された第1の画像と第2の画像とから移動する被写体の領域を特定し、前記移動する被写体の領域のうち同一の被写体の移動元領域と移動先領域とを対応付ける対応付ステップと、
    前記第1の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第1の画像の飽和度を取得し、前記第2の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第2の画像の飽和度を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された前記第1の画像の飽和度と前記第2の画像の飽和度とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する決定ステップと、
    を含み、
    前記決定ステップでは、前記第1の画像と前記第2の画像とのそれぞれについて、前記移動元領域における合成比率と前記移動先領域における合成比率とが同一となるよう、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する情報処理方法。
  21. コンピュータに、
    異なる露出で順次撮影された第1の画像と第2の画像とから移動する被写体の領域を特定し、前記移動する被写体の領域のうち同一の被写体の移動元領域と移動先領域とを対応付ける対応付ステップと、
    前記第1の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第1の画像の飽和度を取得し、前記第2の画像における前記移動元領域の画素値と前記移動先領域の画素値とに基づき前記第2の画像の飽和度を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された前記第1の画像の飽和度と前記第2の画像の飽和度とに基づいて、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定する決定ステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記決定ステップでは、前記第1の画像と前記第2の画像とのそれぞれについて、前記移動元領域における合成比率と前記移動先領域における合成比率とが同一となるよう、前記第1の画像と前記第2の画像との合成比率を決定するプログラム。
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