JP6529071B2 - ディスクブレーキ用材料 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクブレーキ用材料に関する。ディスクブレーキは、車輪と一緒に回転するブレーキローターを両側からブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドで押さえ付けることで摩擦力を発生し、運動エネルギーを熱エネルギーに変換して制動する仕組みである。パッドを押さえ付ける力を伝達する構造は、自動車用では主にパスカルの原理を用いてマスターシリンダーからの入力でピストンを動作させる液圧式が大半で、鉄道車両では空気圧によってパッドを押し付ける空気式が多い。このディスクブレーキは、自転車、自動車、車両(特殊車両を含む)、鉄道車両、新幹線・高速鉄道車、リニアモーターカー、宇宙航空機、飛行物体、高層ビルエレベーター、風力発電、工作機械などに利用されている。このディスクブレーキの材料には、有機物、無機物及びその複合材、金属系等があるが、本発明のディスクブレーキ用材料は、ナノカーボンファイバー、チョップドカーボンファイバー(PAN系、ピッチ系)、特に、チョップカーボンファイバーと、コールタールと、黒鉛と、チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体と、高分子樹脂とを含有する。
カーボンセラミック製のディスクブレーキとして各種のものが存在しているが、そのほとんどは、セラミック系材料としてのSiCと炭素との複合材料(以下、C/C複合材という)からなるものを使用している。SiCは線膨張係数が大きく(4〜5×10−6/K)、線膨張係数の小さい炭素(1×10−6/K)との差が大きいため、ブレーキをかけたときのローターとパッドとの摩擦熱等で、さらにSiCと炭素材料との温度差が大きくなる。また、ローターとパッドとのあいだでチャタリング現象を起こすと、局部的に過熱される部分と低温部ができ、サーマルショック状態が発生するため、亀裂や破損が起きやすい。さらに、SiC系は水、雪および融雪剤との親和性がよく、水分の吸収による膨潤に起因する亀裂や破損が生じ易く、寿命が短くなる。
また、C/C複合材の耐熱性はよいが、水分が吸収されるとハイドロカーボンができてボイドができることがあり、ブレーキをかけたときのローターとパッドとの摩擦熱等で、膨潤して亀裂や破損が生じ易い。(非特許文献1参照)
「高速新幹線用C/C複合材ディスクブレーキの開発」三菱重工技報 Vol.34 No.6(1997-11)
上記のディスクブレーキの作動時においては摩擦熱が発生し、ローターとパッドの接圧箇所は部分的に急激に高温になる。特に、F−1等の超高速走行時において停止すると、超高温になる。超高温である時間の長さ、累積停止回数、走行状態から停止に至るまでの合計時間、すなわち、ブレーキの使用頻度によってディスクブレーキの寿命が決定される。ところが、従来から使用されているSiC系のディスクブレーキでは、十分に長い寿命を確保することができなかった。
本発明者は、長年の研究の結果、ディスクブレーキの亀裂や破損の主たる原因は、SiCと炭素材料との線膨張係数の差と、ローターとパッドの接圧箇所と非接圧箇所との温度差によるスポーリングと、融雪剤(CaCl)による熱化学反応および水、雪等の水分の吸収によりディスクブレーキがブレーキ摩擦熱で膨潤することによるものであると考えた。
本発明は、このような従来のディスクブレーキの有する課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、亀裂や破損を回避して、長寿命であるディスクブレーキ用材料を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、以下の構成より成る。ディスクブレーキは、主たる構成要素として、ブレーキキャリパーと、ブレーキパッドと、ブレーキローターとを備え、本発明はこれらディスクブレーキの材料として好適である。
本発明のディスクブレーキ用材料は、炭素繊維と、コールタールと、黒鉛と、チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体と、高分子樹脂とを含有する。
炭素繊維は、高分子樹脂100重量部に対して、15重量部以上150重量部以下含有することが好ましい。炭素繊維の量が上記より少ない場合は、ディスクブレーキの強度が低くなり、炭素繊維の量が上記より多い場合は、ディスクブレーキへの成形が困難になる。この点で、炭素繊維は、高分子樹脂100重量部に対して、15重量部以上50重量部以下含有することがより好ましい。
コールタールは、高分子樹脂100重量部に対して、15重量部以上150重量部以下含有することが好ましい。コールタールの量が上記より少ない場合は、潤滑性能が低下し、コールタールの量が上記より多い場合は、ディスクブレーキへの成形が困難になる。この点で、コールタールの量は、高分子樹脂100重量部に対して、15重量部以上50重量部以下含有することがより好ましい。
黒鉛は、高分子樹脂100重量部に対して、2重量部以上30重量部以下含有することが好ましい。黒鉛の量が上記より少ない場合は、潤滑性能が低下し、黒鉛の量が上記より多い場合は、ディスクブレーキへの成形が困難になる。この点で、黒鉛の量は、高分子樹脂100重量部に対して、5重量部以上25重量部以下含有することがより好ましい。
チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体は、高分子樹脂100重量部に対して、80重量部以上600重量部以下含有することが好ましい。チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体の量が上記より少ない場合は、ディスクブレーキの強度が低くなり、チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体の量が上記より多い場合は、ディスクブレーキへの成形が困難になる。この点で、チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体は、高分子樹脂100重量部に対して、100重量部以上400重量部以下含有することがより好ましい。
本発明のディスクブレーキ用材料は、15重量部以上150重量部以下の炭素繊維と、15重量部以上150重量部以下のコールタールと、2重量部以上30重量部以下の黒鉛と、80重量部以上600重量部以下のチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体と、100重量部の高分子樹脂とを含有する。
本発明のディスクブレーキ用材料は、必要に応じて、ダンピング材としてゴム類、研削
材として金属酸化物、pH調整材として消石灰等のアルカリ性物質、充填材等を含有することができる。
本発明のディスクブレーキ用材料は、必要な強度を付与する成分として、炭素繊維とチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体とを適量含有し、必要な潤滑性能を付与する成分としてコールタールとを黒鉛とを適量含有するので、摩耗しにくく、亀裂や破損が発生しにくい。また、ボイドの原因となる製造過程中の混練や撹拌工程での空気の混入を防ぐ効果がある。
図1は高速摩擦試験の方法を示す模式図である。 図2は高速摩擦試験で使用したディスクに対するブロック試験片の押し付け位置を示す図である。
本発明を実施するための形態は以下のとおりである。
《本発明のディスクブレーキ用材料の成形態様1》
炭素繊維を一方向に引き揃えてなる炭素繊維の束を開繊してシート状にしたシートに対して、適量のコールタールと、適量の黒鉛と、適量のチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体と、適量の高分子化樹脂と、硬化剤を含む適量の添加剤とを混練した混練物を塗布および加熱・乾燥してプリプレグシートを得、上下で接するプリプレグシートにおける炭素繊維の配向方向が異なるように複数枚のプリプレグシートを積層して、ホットプレス加工、HIP加工またはCIP加工をして成形品を得る。
《本発明のディスクブレーキ用材料の成形態様2》
適量の炭素繊維と、適量のコールタールと、適量の黒鉛と、適量のチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体と、適量の高分子化樹脂と、硬化剤を含む適量の添加剤とを混練した混練物を塗布および加熱・乾燥してプリプレグシートを得、ホットプレス加工、HIP加工またはCIP加工をして成形品を得る。
《本発明のディスクブレーキ用材料の成形態様3》
態様2で作製した成形品を態様1で作製したプリプレグシートの積層体でサンドイッチ状に挟み、ホットプレス加工、HIP加工またはCIP加工をして成形品を得る。
《チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体》
チタン酸アルミニウム系セラミックスは、Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料を含む。
〈Ti含有材料〉
本発明に用いられるTi含有材料は、チタンを含有し、好ましくは酸化チタンの粉末である。酸化チタンとしては、アナターゼ型および/又はルチル型の酸化チタンを使用することができる。具体的には、塩素法によって製造されるルチル型の酸化チタンおよび硫酸法によって製造されるアナターゼ型の酸化チタンを使用することができる。さらに、Ti含有材料として、空気中で焼成されることにより酸化チタンに変化する材料を用いることもできる。このような材料として、チタニウム塩、チタニウムアルコキシド、水酸化チタニウム、窒化チタン、硫化チタン、金属チタンを挙げることができる。
〈Al含有材料〉
本発明に用いられるAl含有材料は、アルミニウムを含有し、好ましくはアルミナ(酸化アルミニウム)の粉末である。アルミナの結晶型としては、γ型、δ型、θ型、α型等が挙げられ、アモルファスであってもよい。α型のアルミナが好ましく用いられる。さらに、Al含有材料として、アルミニウム塩、アルミニウムアルコキシド、水酸化アルミニウム、金属アルミニウムを挙げることができる。Ti含有材料として、アナターゼ型および/又はルチル型の酸化チタンを用い、Al含有材料として易焼結アルミナα型を用いると、両成分の反応性が良好であり、短時間で高収率でチタン酸アルミニウムを生成することができる。
Ti含有材料とAl含有材料との配合比率は、25〜75重量部のTi含有材料に対して、75〜25重量部のAl含有材料を配合することが好ましい。30〜70重量部のTi含有材料に対して、70〜30重量部のAl含有材料を配合することがより好ましい。40〜60重量部のTi含有材料に対して、60〜40重量部のAl含有材料を配合することがさらに好ましい。Ti含有材料の重量は酸化チタン(TiO)に換算した重量であり、Al含有材料の重量はアルミナ(Al)に換算した重量である。酸化チタン以外のTi含有材料を使用する場合、そのTi含有材料と同じ量のTiを含む酸化チタンの重量をTi含有材料の重量とし、アルミナ以外のAl含有材料を使用する場合、そのAl含有材料と同じ量のAlを含むアルミナの重量をAl含有材料の重量とする。
Ti含有材料が25重量部未満であると(Al含有材料が75重量部超であると)、機械的強度は高くなるが、線膨張係数も増加する。Ti含有材料が75重量部超であると(Al含有材料が25重量部未満であると)、機械的強度は低下し、熱安定性が劣化する。
〈Li含有材料〉
本発明に用いられるLi含有材料としては、ペタライト、スポジューメン、炭酸リチウム、および酸化リチウムなどを挙げることができ、LiおよびAlを含有することが好ましく、Li、AlおよびSiを含有すること(LiおよびAlを含有する珪酸塩)がより好ましい。珪酸塩の形態のLi含有材料を用いる場合、焼成によってチタン酸アルミニウム系焼成体が形成される際に、Li含有材料中のSiの一部が結晶格子に固溶してAlと置換する。SiはAlよりイオン半径が小さいために、周囲の酸素原子との距離が短くなり、格子定数(軸長)は純粋なチタン酸アルミニウムと比べて小さくなる。その結果、得られる焼結体は結晶構造が安定化して機械的強度が向上するとともに熱安定性も向上する。
Li含有材料は、Ti含有材料およびAl含有材料の合計を100重量部とすると、1〜10重量部であるのが好ましく、3〜6重量部であるのがより好ましく、4〜5重量部であるのが最も好ましい。Li含有材料を、Ti含有材料およびAl含有材料の合計100重量部に対して1〜10重量部とすることにより、線膨張係数を十分に小さくし、熱による体積変化がより小さいチタン酸アルミニウム系焼結体を得ることができる。Ti含有材料およびAl含有材料の合計100重量部に対してLi含有材料が1重量部未満であると、チタン酸アルミニウム系焼結体の線膨張係数を十分に低減できない。一方、Ti含有材料およびAl含有材料の合計100重量部に対してLi含有材料が10重量部超であると、チタン酸アルミニウム系焼結体の耐熱性や機械的強度が低下する。Li含有材料の重量はペタライト(Li(AlSi10))に換算した重量である。Li含有材料としてペタライト以外のLi含有材料を使用する場合は、そのLi含有材料と同じ量のLiを含むペタライトの重量をLi含有材料の重量とする。なお、Li含有材料として、ペタライトのように、その成分中にLiおよびAlを含むLi含有材料を用いる場合、そのLi含有材料はLi含有材料であるともにAl含有材料でもある。すなわち、ペタライトはLi含有材料であるともにAl含有材料でもあり、ペタライトにはペタライト中のAlの量と同じ量のAlを含むアルミナ(Al含有材料)が含まれているとする。
《Mg含有材料》
本発明に用いられるMg含有材料としては、マグネシウムを含有し、例えば、酸化マグネシウムである。この他、マグネシウム塩、マグネシウムアルコキシド、水酸化マグネシウム、窒化マグネシウム、金属マグネシウムなど、空気中で焼成することにより酸化マグネシウムに変化する物質も本発明においてMg含有材料として用いることができる。Mg含有材料の重量は酸化マグネシウム(MgO)に換算した重量である。Mg含有材料として、スピネル型構造を有する酸化物(MgAl)も用いることができる。Mg含有材料として、スピネル型構造を有する酸化物のように、その成分中にMgおよびAlを含むMg含有材料を用いる場合、そのMg含有材料はMg含有材料であるともにAl含有材料でもある。すなわち、酸化マグネシウムスピネルはMg含有材料であるともにAl含有材料でもあり、酸化マグネシウムスピネルには酸化マグネシウムスピネル中のAlの量と同じ量のAlを含むアルミナ(Al含有材料)が含まれているとする。また、Mg含有材料として、その成分中にMgおよびTiを含むMg含有材料を用いる場合、そのMg含有材料はMg含有材料であるともにTi含有材料でもある。すなわち、そのMg含有材料にはMg含有材料中のMgの量と同じ量の酸化マグネシウムが含まれているとともに、Mg含有材料中のTiの量と同じ量のTiを含む酸化チタンが含まれているとする。
好ましいMg含有材料は、スピネル型構造を有する酸化物、MgCOおよびMgOである。スピネル型構造を有する酸化物としては、MgAl、MgTi等を挙げることができる。このようなスピネル型構造を有する酸化物は天然鉱物でもよく、MgOとAlを含む原料またはMgOと酸化チタンを含む原料を焼成することによって得ることもできる。
Mg含有材料は、Ti含有材料およびAl含有材料の合計を100重量部とすると、1〜10重量部であるのが好ましく、3〜8重量部であるのがより好ましい。Mg含有材料を、Ti含有材料およびAl含有材料の合計100重量部に対して1〜10重量部とすることにより、線膨張係数を十分に小さくし、熱による体積変化がより小さいチタン酸アルミニウム系焼結体を得ることができる。Ti含有材料およびAl含有材料の合計100重量部に対してMg含有材料が1重量部未満であると、チタン酸アルミニウム系焼結体の耐熱性や機械的強度が低下する。一方、Ti含有材料およびAl含有材料の合計100重量部に対してMg含有材料が10重量部超であると、チタン酸アルミニウム系焼結体の機械的強度が低下したり、熱膨張性が低下し、高熱によって分解することがある。Mg含有材料の重量は酸化マグネシウム(MgO)に換算した重量である。
Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料としては、アルミナセラミックス、チタニアセラミックス、酸化マグネシウムセラミックス、チタン酸アルミニウム系焼結体、チタン酸マグネシウムセラミックス、スピネルセラミックス、チタン酸アルミニウムマグネシウムセラミックス等の各種セラミックス原料として用いられているもののうちから適宜選択することができる。
Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料として好ましい原料としては、Al、TiO、LiO、MgO等の酸化物、MgAl、AlTiO、MgとTiを含むスピネル型構造等の2種類以上の金属成分を含む複合酸化物、Al、TiおよびMgからなる群から選ばれる1種類または2種類以上の金属成分を含む化合物(炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩等)を挙げることができる。
必要に応じて、Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料以外の無機材料を添加剤として用いることができる。例えば、そのような無機材料として、SiO、酸化鉄、ジルコニア、ジルコン、イットリア、ストロンチウム、SiC、長石、硫酸バリウム等を挙げることができる。これらの無機材料の1種類または2種類以上を、Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料の合計100重量部に対して、15重量部以下添加することができ、1〜15重量部が好ましく、4〜10重量部がより好ましく、3〜6重量部が最も好ましい。
Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料を混合することにより、混合物を得ることができる。各原料粉末を十分に混合し、必要に応じて焼成後、適当な粒径に粉砕することができる。粉砕手段は限定されるものでなく、例えば、ボールミル、媒体撹拌ミルなどを用いることができる。
チタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体を、粒径が1nm〜20μmである小径と、粒径が20μm〜100μmである中径と、粒径が100μm〜5mmである大径とに分級し、「小径のチタン酸アルミニウム系セラミックスの微粉末」対「中径のチタン酸アルミニウム系セラミックスの微粉末」対「大径のチタン酸アルミニウム系セラミックスの微粉末」の配合比率は、1重量部対2重量部対3重量部であるのが好ましい。最も好ましくは、小径のチタン酸アルミニウム系セラミックスの微粉末の粒径は1μmであり、中径のチタン酸アルミニウム系セラミックスの微粉末の粒径は50μmであり、大径のチタン酸アルミニウム系セラミックスの微粉末の粒径は1.2mmである。
原料混合物はそのまま焼成することもできるが、最終的な成形体の形状に成形してから焼成することが好ましい。成形時には、原料混合物に対して成形助剤を配合することができる。成形助剤としては、結合剤、離型剤、消泡剤、および解膠剤等を用いることができる。結合剤としては、ポリビニルアルコール、マイクロワックスエマルジョン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等を挙げることができる。離型剤としては、ステアリン酸エマルジョンを挙げることができ、消泡剤としては、n−オクチルアルコール、オクチルフェノキシエタノール等を挙げることができ、解膠剤としては、ジエチルアミン、トリエチルアミン等を挙げることができる。
成形助剤の使用量は限定されないが、Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料を上記のように酸化物として換算したときの合計100重量部に対して、いずれの成形助剤も固形物換算で、以下の範囲とするのが好ましい。
結合剤を0.2〜0.6重量部、離型剤を0.2〜0.7重量部、消泡剤を0.5〜1.5重量部、解膠剤を0.5〜1.5重量部配合する。
原料混合物の成形方法としては、例えば、プレス成形、シート成形、鋳込み成形、押し出し成形、射出成形、CIP成形(冷間等方圧加圧成形)、HIP成形(熱間等方圧加圧成形)、3次元成形等の公知の成形方法を採用することができる。
成形体の焼成手段としては、管状電気炉、箱型電気炉、トンネル炉、遠赤外線炉、毎コル波加熱炉、シャフト炉、反射炉、ロータリー炉、ローラーハース炉等の公知の焼成設備を使用することができる。焼成は回分式でもよく、連続式でもよい。また、静置式焼成でもよく、流動式焼成でもよい。
焼成時の雰囲気は、大気でもよく、真空中(1Pa以下の真空度)でもよく、窒素雰囲気でもよく、還元雰囲気でもよく、不活性雰囲気(アルゴン、ネオン、ヘリウム等)でもよいが、大気中での焼成が好ましい。
焼成温度は、1000〜1750℃であり、1200〜1600℃が好ましい。焼成時間に限定はなく、成形体の形状に応じて、十分に焼結が進行するまで焼成すればよく、通常は、上記温度範囲において1〜10時間焼成すればよい。焼成の際の昇温速度および降温速度についても限定はなく、焼結体に亀裂が入らないような条件であればよい。
混合物中に含まれる水分、結合剤などの成形助剤を十分に除去するためには、急激に昇温することなく、徐々に昇温することが好ましい。また、上記焼成温度に加熱する前に、必要に応じて、700〜1000℃の温度範囲において10〜30時間かけて緩やかに昇温して仮焼結を行うことによって、チタン酸アルミニウム系焼結体が形成される際における亀裂発生の原因となる焼結体内における残留応力を抑制することができる。
チタン酸アルミニウム系セラミックスがTiAlを主原料とする場合、1500〜2000℃において、アルゴンまたは窒素雰囲気で焼結すると、TiAlに含まれる酸素がそのチタン酸アルミニウム系セラミックスに含まれるTiO、AlOまたはCO等と反応してTiAlが消失する場合がある。そこで、チタン酸アルミニウム系セラミックスがTiAlを主原料とする場合の焼成温度は、700℃を超えないことが好ましい。
上記のようにして得られるチタン酸アルミニウム系焼結体は、化学式として、Ti−Al−Li−Mg−O系またはTi−Al−Li−Mg−Si−O系と表すことができる。本発明のチタン酸アルミニウム系焼結体は、Ti含有材料、Al含有材料、Li含有材料およびMg含有材料として天然物を含有することがある。従って、不可避的に不純物を含むことになる。それゆえ、本発明のチタン酸アルミニウム系焼結体を正確な化学式で表すことは困難である。なお、Ti含有材料として酸化チタンを用い、Al含有材料としてアルミナを用い、Li含有材料としてペタライトを用い、Mg含有材料として酸化マグネシウムを用いた場合には、チタン酸アルミニウム系焼結体を、(Al)a(TiO)b(MgO)c(Li(AlSi10))dで表すことができる。ここで、a、b、c、dの値はそれぞれの材料の使用量によって定められる。
本発明で使用するチタン酸アルミニウム系セラミックスは超耐熱性であり、超低膨張であるのが好ましく、チタン酸アルミニウム系セラミックスの溶解最高温度は2000℃であり、−40℃〜1350℃における線膨張係数は、−0.3×10−6/K〜−1×10−6/Kであることが好ましい。
《炭素繊維》
炭素繊維の種類は限定されない。ピッチ系炭素繊維またはPAN系炭素繊維が好ましい。炭素繊維は表面処理されているものであってもよく、表面処理されていないものであってもよい。炭素繊維の長さは限定されず、いわゆる長繊維でも短繊維でもよい。
《コールタール》
コールタールは、コークスを製造するときに、コークス炉で石炭を乾留して得られる副生成物の一種であり、ナフタレン(5〜15%)、ベンゼン(0.3〜1%)、フェノール(0.5〜1.5%)、クレゾール、ベンゾピレン(1〜3%)、フェナントレン(3〜8%)、などが含まれており、本発明のディスクブレーキ用材料はこのコールタールを含有する。
《黒鉛》
黒鉛は、炭素からなる六方晶系の六角板状結晶であり、亀の甲状の層状物質で、層毎の面内は強い共有結合で炭素間がつながっているが、層と層のあいだ(面間)は弱いファンデルワールス力で結合している物質であり、本発明のディスクブレーキ用材料はこの黒鉛を含有する。
《高分子樹脂》
本発明に用いる高分子樹脂の種類は特に制限は無く、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のどちらでも用いることができる。好ましい実施形態では、熱硬化性樹脂であるか、または熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との混合物である。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリアジン樹脂、BT樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、等を用いることができる。
エポキシ樹脂には、好ましくは、ビスフェノールA(BPA)ジグリシジルエーテル及びビスフェノールF(BPF)ジグリシジルエーテルの少なくとも1種及びその誘導体;4,4’−ジアミノジフェニルメタン(TGDDM)のテトラグリシジル誘導体;アミノフェノールのトリグリシジル誘導体、並びに当技術分野において周知の他のグリシジルエーテル及びグリシジルアミンが含まれる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、以下があげられる。
ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリエステル、重合性大環状分子(例えば、環状ブチレンテレフタレート)、液晶ポリマー、ポリイミド、ポリエーテルイミド、アラミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリケトン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアリールエーテル、ポリアリールスルフィド、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド(PPO)及び変性PPO、或はこれらの任意の組み合わせ。
上記樹脂は、単独で又は組み合わせて使用することができる。樹脂は炭素繊維に完全に含浸してもよいし、部分的に含浸してもよい。
本発明で使用する高分子樹脂は、該樹脂が熱硬化性樹脂である場合は、少なくとも1種の硬化剤および硬化促進剤を含むことができる。
適切な硬化剤としては、ジシアンジアミド、無水物、特にポリカルボン酸無水物、例えば、無水ナジン酸(NA)、メチル無水ナジン酸、無水フタル酸、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロフタル酸無水物、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物、又はトリメリト酸無水物が挙げられる。
その他の適切な硬化剤には、1,3−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノベンゼン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンなどの芳香族アミンを含むアミン、並びに、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(4,4’−DDS)及び3,3’−ジアミノジフェニルスルホン(3,3’−DDS)などのポリアミノスルホンがある。種々の市販の硬化剤を使用することができる。市販の好ましい硬化剤としては、ジシアンジアミド jERキュア、DICY15(JER(株)社製)、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン(4,4’−DDS)及び3,3’−ジアミノジフェニルスルホン(3,3’−DDS)が挙げられる。
硬化剤が存在する場合は、高分子樹脂の60重量%〜1重量%の範囲で存在することができる。より好ましくは、硬化剤は50重量%〜2重量%の範囲で存在することができる。特に好ましくは、硬化剤は40重量%〜3重量%の範囲で存在することができる。硬化剤は2種以上併用して使用することもできる。
本発明で使用する高分子樹脂は、硬化促進剤を含有することもできる。
適切な硬化促進剤としては、3-(3,4−ジクロロフェニル)-1,1−ジメチルウレア、N,N−ジメチル−N’−3,4−ジクロロフェニル尿素(ジウロン)、N,N−ジメチル−N’−3−クロロフェニル尿素(モニュロン)、及び好ましくはN,N−(4−メチル−m−フェニレンビス[N’,N’−ジメチル尿素](TDIウロン)が挙げられる。硬化促進剤が存在する場合は、高分子樹脂の1重量%〜5重量%の範囲で存在することができる。
高分子樹脂は、さらに性能増強剤又は変性剤などの成分を含むことができる。性能増強剤又は変性剤の例は、可撓性付与剤、強化剤/粒子、追加の促進剤、コアシェル型ゴム、難燃剤、湿潤剤、顔料/染料、難燃剤、可塑剤、UV吸収剤、抗菌化合物、充填剤、粘性調整剤/フロー制御剤、粘着性付与剤、安定剤、撥水剤、及び重合防止剤から選択することができる。
次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において、様々な変形や修正が可能である。
[実施例1]
酸化チタン(堺化学(株)製の商品名「A−110」)44重量部と、易焼結アルミナ(住友化学工業(株)製の商品名「AES−11」)56重量部と、福島長石4重量部と、解膠剤としてジエタノールアミン1.5重量部と、有機バインダーとしてポリビニルアルコール0.1重量部と、消泡剤としてポリプロピレングリコール0.5重量部と、適量の水とを混合して、スラリーを得た。このスラリーを乾燥してクリンカーを得た。このクリンカーをボールミルにて24時間かけて粉砕し、篩目が80〜100μmの篩を用いて分級し、平均粒径が90μmのチタン酸アルミニウム系粉末を得た。得られたチタン酸アルミニウム系粉末を大気中で最高温度1370℃で3時間保持して焼成した後、室温まで放冷してチタン酸アルミニウム系焼結クリンカーを得た。このクリンカーをボールミルにて24時間かけて粉砕し、篩目が20〜40μmの篩と篩目が5〜20μmの篩とを用いて分級し、平均粒径が30μmのチタン酸アルミニウム系焼結粉末と平均粒径が10μmのチタン酸アルミニウム系焼結粉末を得た。
上記のようにして得た平均粒径が30μmのチタン酸アルミニウム系焼結粉末60重量部と、上記のようにして得た平均粒径が10μmのチタン酸アルミニウム系焼結粉末180重量部と、長さ6mmのチョップドカーボンファイバー(PAN系、三菱レイヨン(株)製の商品名「TR06AL」)40重量部と、コールタール40重量部と、黒鉛(伊藤黒鉛工業(株)製の商品名「Z-5F」)15重量部と、エポキシ樹脂(新日鉄住金化学(株)製の商品名「エホ゜トートYD-128」)237重量部と、硬化剤((株)T&K TOKA製の商品名「トーマイト゛TXE-415A」)60重量部と、メタノール100重量部とを混練して混練物を得、その混練物を100mm×100mmの大きさの金型に投入して、120℃で乾燥硬化させて、実施例1の成形体を得た。
《高速摩擦試験》
本発明のディスクブレーキ用材料の耐摩耗性を調査するために、図1の模式図に示すような高速摩擦試験を行った。図1において、1はディスク、2、2はブロック試験片、3、3はロードセル、4は直流モータ、5は熱電対、6はスリップリングである。図2は、図1の高速摩擦試験で使用したディスクに対するブロック試験片の押し付け位置を示す図である。図2において、Ni−Cr−Mo系の低合金鋳鉄製のディスク1に対して、実施例1で得られた成形体から切り出したブロック試験片2、2と、現状の在来線で実際に使用されているブレーキライニングと同じ材質(RD501A)の比較例のブロック試験片2、2とを押付力184kgf(面圧1MPa)で押し付けて、摩擦速度を7m/秒、14m/秒、21m/秒の3水準とし、各摩擦速度において5回の試験を行った。摩擦試験開始時のディスク1の温度は60℃以下であり、摩擦速度を上げる前に摺り合わせを行って、ブロック試験片2、2がディスク1に対して確実に当接するようにした。図2において、7はねじを示す。
なお、ディスク1の外径は206mm、内径は85mm、厚みは20mmであり、ブロック試験片2は縦が30mm、横が30mmの正方形状であり、厚みは10.5mmである。
その結果、以下の表1ないし表5に示す結果を得た(表1ないし5に記載の各数値は5回の平均値を示す)。表1は、JIS D4411−1993に準拠した摩擦係数を示し、表2はブロック試験片2の摩耗量(2個の平均値:g)を示し、表3はディスク1の摩耗量(g)を示し、表4はブロック試験片2に埋め込んだ熱電対で測定した試験中の最高温度(2個の平均値:℃)を示し、表5はディスク1に埋め込んだ熱電対で測定した試験中の最高温度(℃)を示す。
表2に示すように、本発明の実施例1のブロック試験片の摩耗量は、現状の在来線で実際に使用されているブレーキライニングと同じ材質(RD501A)の比較例のブロック試験片の摩耗量と比べて遜色ないレベルであり、摩擦速度14m/秒と21m/秒においては、本発明の実施例1のブロック試験片の摩耗量の方が比較例のブロック試験片の摩耗量よりも少なく、本発明のディスクブレーキ用材料の耐摩耗性が優れていることが分かる。
本発明は、各種回転走行装置のディスクブレーキ用材料として好適である。
1 ディスク
2 ブロック試験片
3 ねじ

Claims (1)

  1. 15重量部以上150重量部以下の炭素繊維と、15重量部以上150重量部以下のコールタールと、2重量部以上30重量部以下の黒鉛と、80重量部以上600重量部以下のチタン酸アルミニウム系セラミックス焼結粉体と、100重量部の高分子樹脂とを含有するディスクブレーキ用材料。
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