JP6529034B2 - コンデンスポット及びこれを用いた差圧式流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、蒸気タービン発電装置付きの廃棄物焼却処理プラントや原子力発電プラント等に使用され、ボイラや原子炉で発生した蒸気を蒸気タービン発電装置等へ導く蒸気配管に設けられ、蒸気配管内を流れる蒸気流量の測定用として用いられるコンデンスポット及びこれを用いた差圧式流量計に関するものである。
一般に、蒸気配管内を流れる蒸気流量を測定する場合、コンデンスポットを備えた差圧式流量計が用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
前記差圧式流量計20は、図10に示す如く、蒸気Sが流れる蒸気配管21内に設けたオリフィスプレートから成る絞り機構22と、2つの圧力を受けてこの両者の差を信号に変換し、外部へ発信する差圧発信器23と、絞り機構22の高圧側(上流側)の圧力を差圧発信器23に伝える高圧側の導圧配管24と、絞り機構22の低圧側(下流側)の圧力を差圧発信器23に伝える低圧側の導圧配管25と、高圧側の導圧配管24に介設され、蒸気Sを凝縮する高圧側のコンデンスポット26と、低圧側の導圧配管25に介設され、蒸気Sを凝縮する低圧側のコンデンスポット27と、高圧側の導圧配管24及び低圧側の導圧配管25に設けた三岐弁28等を備えている。
而して、前記差圧式流量計20によれば、蒸気配管21内の絞り機構22の高圧側(上流側)及び低圧側(下流側)からそれぞれ取り出された蒸気Sは、高圧側の導圧配管24及び低圧側の導圧配管25を介して高圧側のコンデンスポット26及び低圧側のコンデンスポット27にそれぞれ導かれ、各コンデンスポット26,27内で凝縮して水となる。
高圧側のコンデンスポット26から差圧発信器23までの高圧側の導圧配管24と低圧側のコンデンスポット27から差圧発信器23までの低圧側の導圧配管25は、予めシール水で満たされており、高温の蒸気Sが直接差圧発信器23に触れないようにし、差圧発信器23を熱から保護している。
高圧側のコンデンスポット26内の蒸気圧力及び低圧側のコンデンスポット27内の蒸気圧力が高圧側の導圧配管24内のシール水及び低圧側の導圧配管25内のシール水を加圧することにより差圧発信器23に圧力が伝達され、その結果、差圧発信器23がプロセス値を測定し、蒸気配管21内の蒸気流量が算出される。
ところで、コンデンスポット26,27を用いた差圧式流量計20においては、高圧側のコンデンスポット26内及び低圧側のコンデンスポット27内で蒸気Sを冷却して水へ凝縮しているが、次の(1)及び(2)の状況下にある場合には、各コンデンスポット26,27における凝縮速度に差異が生じることがある。
(1)高圧側の導圧配管24と低圧側の導圧配管25の長さに相違がある場合。
(2)高圧側のコンデンスポット26と低圧側のコンデンスポット27の設置環境に相違がある場合(例えば、設置した各コンデンスポット26,27の周囲温度が異なる場合や風等による影響を受ける場合)。
そのため、差圧式流量計20を設置する場合、蒸気配管21から高圧側のコンデンスポット26までの高圧側の導圧配管24の長さと蒸気配管21から低圧側のコンデンスポット27までの低圧側の導圧配管25の長さをできるだけ短くすると共に、前記両導圧配管24,25の長さが同じになるようにし、差圧発信器23で測定するプロセス値に誤差が生じないように施工してきた。
しかしながら、図11に示す如く、設置スペースの問題で高圧側のコンデンスポット26又は低圧側のコンデンスポット27の配置に制限があり、高圧側の導圧配管24又は低圧側の導圧配管25の何れかの一方の導圧配管を長くせざるを得ない場合がある。
また、高圧側のコンデンスポット26と低圧側のコンデンスポット27の設置環境(設置した各コンデンスポット26,27の周囲温度等)にどうしても相違が生じる場合がある。
これらの場合には、高圧側のコンデンスポット26と低圧側のコンデンスポット27における凝縮速度に差異が生じることになり、その結果、各コンデンスポット26,27内の蒸気圧力がシール水を加圧する力にも差異が生じ、差圧発信器23で測定するプロセス値の誤差となり、正確な蒸気流量を測定できないという問題があった。
従って、コンデンスポット26,27を用いた差圧式流量計20を上述した(1)や(2)の状況下において、例えば、蒸気タービン発電装置付きの廃棄物焼却処理プラントに使用した場合、蒸気流量の測定値に10%位の誤差が生じることになり、廃棄物焼却処理プラントが自動燃焼制御を行っている場合には、廃棄物供給量や燃焼空気量等を正確に制御できないという問題が発生していた。
即ち、前記自動燃焼制御を行っている廃棄物処理プラントにおいて、ボイラ蒸発量を一時間当たり10tonとし、廃棄物の一日当たりの焼却量を100tonに設定している場合、差圧式流量計20で測定した蒸気流量が一時間当たり11tonと表示されると、自動燃焼制御装置によりボイラ蒸発量が一時間当たり10tonになるように自動制御することになる。そのため、実際の蒸気流量は10×10/11ton/hourになり、廃棄物焼却量も100×10/11ton/dayになり、廃棄物供給量等を正確に制御できないことになる。
特開昭57−122315号公報 特開昭57−144421号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、コンデンスポットに冷却手段を設けてコンデンスポット内の蒸気の凝縮速度を調整できるようにすることによって、正確な蒸気流量の測定を行えるようにしたコンデンスポット及びこれを用いた差圧式流量計を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンデンスポットは、蒸気流量の測定用として用いられ、導圧配管により導かれた蒸気を凝縮するコンデンスポットにおいて、前記コンデンスポットに、コンデンスポット内の蒸気の凝縮速度を調整する冷却手段を設け、前記冷却手段は、コンデンスポットの外面に着脱自在に取り付けた複数枚の放熱フィンから成り、前記複数枚の放熱フィンは、金属板をL字状に折り曲げることにより形成されており、コンデンスポットの外周面に密着してコンデンスポットの軸線方向に沿う板状の取り付け部と、取り付け部に連設され、コンデンスポットの半径方向で且つ軸線方向に沿う板状の放熱部と、前記取り付け部と放熱部の境界部分に形成され、コンデンスポットの外周面に巻き付け固定される金属製の取り付けバンドが挿通される一つ又は複数のバンド通し穴とを備えていることに特徴がある。
本発明に係る差圧式流量計は、蒸気が流れる蒸気配管内に設けた絞り機構と、差圧発信器と、絞り機構の上流側の圧力を差圧発信器に伝える高圧側の導圧配管と、絞り機構の下流側の圧力を差圧発信器に伝える低圧側の導圧配管と、高圧側の導圧配管に介設され、蒸気を凝縮する高圧側のコンデンスポットと、低圧側の導圧配管に介設され、蒸気を凝縮する低圧側のコンデンスポットとを備えた差圧式流量計において、前記高圧側のコンデンスポット及び低圧側のコンデンスポットの何れか一方のコンデンスポット又は両方のコンデンサスポットを、請求項1に記載のコンデンスポットとしたことに特徴がある。
前記高圧側のコンデンスポット及び低圧側のコンデンスポットのうち、蒸気の凝縮速度の遅い方のコンデンスポットを、請求項1に記載のコンデンスポットとすることが好ましい。
本発明によれば、蒸気を凝縮するコンデンスポットに、コンデンスポット内の蒸気の凝縮速度を調整する冷却手段を設けているため、導圧配管の長さが変化したり、コンデンスポットの設置環境が変化したりした場合でも、高圧側のコンデンスポット内と低圧側のコンデンスポット内の蒸気の凝縮速度に差異が生じないようにすることができ、各コンデンスポット内の蒸気圧力による導圧配管内のシール水への加圧が正常になり、差圧発信器で測定するプロセス値に誤差を生じるということがなく、正確な蒸気流量の測定を行える。その結果、コンデンスポットを自由に配置することが可能となる。
また、本発明によれば、コンデンスポットに設ける冷却手段を複数枚の放熱フィンとし、当該放熱フィンをコンデンスポットに対して着脱自在としているため、放熱フィンの大きさや枚数を変えることによって、放熱量を自由に調整することができ、その結果、コンデンスポット内の蒸気の凝縮速度を調整することができる。
本発明の一実施形態に係るコンデンスポット用いた差圧式流量計の概略図である。 冷却手段を設けたコンデンスポットの斜視図である。 同じくコンデンスポットの正面図である。 同じくコンデンスポットの左側面図である。 冷却手段を構成する放熱フィンの斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るコンデンスポットの一部破断正面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るコンデンスポットの正面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るコンデンスポットの正面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るコンデンスポットの正面図である。 従来のコンデンスポット用いた差圧式流量計の概略図である。 同じく従来のコンデンスポット用いた差圧式流量計の概略図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコンデンスポットを用いた差圧式流量計1の概略図を示し、当該差圧式流量計1は、例えば、蒸気タービン発電装置付きの廃棄物焼却処理プラントや原子力発電プラント等に使用されており、ボイラや原子炉で発生した蒸気Sを蒸気タービン発電装置等へ導く蒸気配管2に設けられ、蒸気配管2内を流れる蒸気流量の測定用として用いられている。
即ち、前記差圧式流量計1は、図1に示す如く、蒸気Sが流れる蒸気配管2内に設けたオリフィスプレートから成る絞り機構3と、2つの圧力を受けてこの両者の差を信号に変換し、外部へ発信する差圧発信器4と、絞り機構3の高圧側(上流側)の圧力を差圧発信器4に伝える高圧側の導圧配管5と、絞り機構3の低圧側(下流側)の圧力を差圧発信器4に伝える低圧側の導圧配管6と、高圧側の導圧配管5に介設され、蒸気Sを凝縮する高圧側のコンデンスポット7と、低圧側の導圧配管6に介設され、蒸気Sを凝縮する低圧側のコンデンスポット8と、高圧側の導圧配管5及び低圧側の導圧配管6に設けた三岐弁9等を備えている。
尚、差圧発信器には、温度・圧力補正機能を備えた差圧発信器が使用されている。また、絞り機構には、オリフィスプレートに替えてベンチュリやVコーンを使用しても良い。更に、高圧側の導圧配管5及び低圧側の導圧配管6の外周面は、保温材(図示省略)により覆われている。
而して、前記差圧式流量計1によれば、蒸気配管2内の絞り機構3の高圧側(上流側)及び低圧側(下流側)からそれぞれ取り出された蒸気Sは、高圧側の導圧配管5及び低圧側の導圧配管6を介して高圧側のコンデンスポット7及び低圧側のコンデンスポット8にそれぞれ導かれ、各コンデンスポット7,8内で凝縮して水となる。
蒸気配管2から高圧側のコンデンスポット7までの高圧側の導圧配管5と蒸気配管2から低圧側のコンデンスポット8までの低圧側の導圧配管6は、各コンデンスポット7,8により凝縮された水が蒸気配管2に戻る流れと、蒸気配管2内の蒸気Sが各コンデンスポット7,8内へ流れ込む流れとがあり、また、蒸気圧力を各コンデンスポット7,8内に伝達する機能を有する。
更に、高圧側のコンデンスポット7から差圧発信器4までの高圧側の導圧配管5と低圧側のコンデンスポット8から差圧発信器4までの低圧側の導圧配管6は、予めシール水で満たされており、高温の蒸気Sが直接差圧発信器4に触れないようにし、差圧発信器4を熱から保護している。
高圧側のコンデンスポット7内の蒸気圧力及び低圧側のコンデンスポット8内の蒸気圧力が高圧側の導圧配管5内のシール水及び低圧側の導圧配管6内のシール水を加圧することにより差圧発信器4に圧力が伝達され、その結果、差圧発信器4がプロセス値を測定し、蒸気配管2内の蒸気流量が算出される。
そして、前記差圧式流量計1においては、高圧側のコンデンスポット7及び低圧側のコンデンスポット8のうち、蒸気Sの凝縮速度の遅い方のコンデンスポット7にコンデンスポット7内の蒸気Sの凝縮速度を調整する冷却手段10を設け、高圧側のコンデンスポット7の凝縮速度と低圧側のコンデンスポット8の凝縮速度が同じになるようにしている。
例えば、図1に示す如く、設置スペースの問題で低圧側のコンデンスポット8が高圧側のコンデンスポット7よりも蒸気配管2から離れた位置に配置され、低圧側のコンデンスポット8の導圧配管6が長くなっている場合には、高圧側のコンデンスポット7の方が低圧側のコンデンスポット8よりも凝縮速度が遅くなっているため、高圧側のコンデンスポット7に冷却手段10を設ける。
尚、図示していないが、高圧側のコンデンスポット7及び低圧側のコンデンスポット8の両方に冷却手段10を設け、高圧側のコンデンスポット7に設ける冷却手段10の放熱量が低圧側のコンデンスポット8に設ける冷却手段10の放熱量よりも多くなるようにし、高圧側のコンデンスポット7の凝縮速度と低圧側のコンデンスポット8の凝縮速度が同じになるようにしても良い。
図2〜図4は冷却手段10を設けた低圧側又は高圧側のコンデンスポット7,8を示し、当該コンデンスポット7,8は、両端が閉鎖された中空円筒状の胴部7a,8aの外周面に冷却手段10を設けたものであり、胴部7a,8aの一端面に蒸気配管2からの蒸気Sを導く導圧配管5,6が接続される入口7b,8bが形成され、また、胴部7a,8aの外周壁の下側面にシール水で満たされた導圧配管5,6が接続される出口7c,8cが形成されている。
前記冷却手段10は、コンデンスポット7,8の外面(この実施形態では、胴部7a,8aの外周面)に設けた複数枚の放熱フィン11から成り、各放熱フィン11は、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に着脱自在に取り付けられている。
即ち、複数枚の放熱フィン11は、図2〜図5に示す如く、放熱性に優れた金属板をL字状に折り曲げることにより形成されており、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に密着し、コンデンスポット7,8の軸線方向に沿う細長い板状の取り付け部11aと、取り付け部11aに垂直に連設され、コンデンスポット7,8の半径方向で且つ軸線方向に沿う長方形の板状の放熱部11bと、前記取り付け部11aと放熱部11bの境界部分に形成され、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に巻き付け固定される金属製の取り付けバンド12が挿通される複数のバンド通し穴11cとを備えている。
また、各放熱フィン11の取り付け部11aは、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に密着するように胴部7a,8aの外周面に沿う円弧状に形成されている。
更に、放熱フィン11には、大きさの異なる放熱フィン11が数種類用意されており、放熱フィン11の大きさと使用枚数を変えることによって、放熱量を自由に調整できるようになっている。
前記取り付けバンド12は、放熱フィン11のバンド通し穴11cに挿通され、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に巻き付けられる可撓性を有する金属製のバンド部12aと、バンド部12aの一端に設けられ、バンド部12aの他端を着脱自在に係止する係止金具12bとを備えている。この取り付けバンド12には、従来公知の金属製の結束バンド等が使用されている。
尚、取り付けバンド12の構成は、上記の実施形態のものに限定されるものではなく、放熱フィン11をコンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に巻き付け固定することができれば、如何なる構成であっても良いことは勿論である。
而して、前記放熱フィン11は、複数本の取り付けバンド12によりコンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に円周方向に所定の間隔を空けて着脱自在に取り付けられており、放熱フィン11の大きさと取り付け枚数を変えることによって、放熱量を自由に調整できるようになっている。
上述した冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を用いた差圧式流量計1においては、高圧側と低圧側の導圧配管5,6の長さが変化したり、コンデンスポット7,8の設置環境が変化したりした場合でも、高圧側のコンデンスポット7と低圧側のコンデンスポット8内の蒸気Sの凝縮速度に差異が生じないようにすることができ、各コンデンスポット7,8内の蒸気圧力による導圧配管5,6内のシール水への加圧が正常になり、差圧発信器4で測定するプロセス値に誤差を生じるということがなく、正確な蒸気流量の測定を行える。その結果、コンデンスポット7,8を自由に配置することができる。
また、この差圧式流量計1においては、コンデンスポット7,8に設ける冷却手段10を複数枚の放熱フィン11とし、当該放熱フィン11をコンデンスポット7,8に対して着脱自在としているため、放熱フィン11の大きさや枚数を変えることによって、放熱量を自由に調整することができ、その結果、コンデンスポット7,8内の蒸気Sの凝縮速度を調整することができる。
このように、冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を用いた差圧式流量計1においては、正確な蒸気流量の測定を行えるので、例えば、蒸気タービン発電装置付きの廃棄物焼却処理プラントに設置した場合、蒸気流量の測定値に誤差が生じることがなくなり、廃棄物焼却処理プラントが自動燃焼制御を行っている場合に、廃棄物供給量や燃焼空気量等を正確に制御することができる。
尚、上記の実施形態においては、放熱フィン11をコンデンスポット7,8の胴部7a,8aの略全周に着脱自在に取り付けたが、他の実施形態においては、胴部7a,8aの外周面で且つコンデンスポット7,8内の水面より上の位置に複数枚の放熱フィン11を着脱自在に取り付けても良い。
また、上記の実施形態においては、放熱フィン11をコンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に着脱自在に取り付けたが、他の実施形態においては、胴部7a,8aの外周面の他に胴部7a,8aの端面(入口7b,8bを形成していない方の端面)にも放熱フィン11を着脱自在に取り付けても良い。
更に、上記の実施形態においては、放熱フィン11を長方形の板状に形成し、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に円周方向に沿って複数枚設けたが、他の実施形態においては、放熱フィン11を環状の板状に形成し、コンデンスポット7,8の胴部7a,8aの外周面に軸方向に沿って複数枚設けても良い。
図6は冷却ジャケット13から成る冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を示し、当該コンデンスポット7,8は、胴部7a,8aの外周面に一定の間隔を空けて円筒状の外周壁14を配設し、胴部7a,8aの外周面と外周壁14との間に冷却水Wが流れるジャケット13を形成したものであり、ジャケット13に冷却水Wを流すことによって、蒸気Sの凝縮速度を調整できるようになっている。尚、図において、14aは外周壁13に形成した冷却水Wの入口、14bは冷却水Wの出口である。
図7は冷却配管15から成る冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を示し、当該コンデンスポット7,8は、冷却水Wが流れる冷却配管15を胴部7a,8aの外周面に密着した状態で巻き付けたものであり、冷却配管15に冷却水Wを流すことによって、蒸気Sの凝縮速度を調整できるようになっている。尚、このコンデンスポット7,8は、冷却配管15の巻き数を変えることにより蒸気Sの凝縮速度を調整することができる。
図8は冷却ノズル16から成る冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を示し、当該コンデンスポット7,8は、胴部7a,8aの周囲に冷却気体A(空気)を吹き付ける冷却ノズル16を配設したものであり、冷却ノズル16から胴部7a,8aに冷却気体Aを吹き付けることによって、蒸気Sの凝縮速度を調整できるようになっている。尚、このコンデンスポット7,8は、冷却ノズル16の本数を変えることにより蒸気Sの凝縮速度を調整することができる。
図9は冷却ファン17から成る冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を示し、当該コンデンスポット7,8は、胴部7a,8aの周囲に空気Aを送り込む冷却ファン17を配設したものであり、冷却ファン17から胴部7a,8aに空気Aを送り込むことによって、蒸気Sの凝縮速度を調整できるようになっている。
図6〜図9に示す冷却手段10を設けたコンデンスポット7,8を用いた差圧式流量計1も、放熱フィン11を設けたコンデンスポット7,8を用いた差圧式流量計1と同様の作用効果を奏することができる。
1は差圧式流量計、2は蒸気配管、3は絞り機構、4は差圧発信器、5は高圧側の導圧配管、6は低圧側の導圧配管、7は高圧側のコンデンスポット、7aは胴部、7bは入口、7cは出口、8は低圧側のコンデンスポット、8aは胴部、8bは入口、8cは出口、9は三岐弁、10は冷却手段、11は放熱フィン、11aは取り付け部、11bは放熱部、11cはバンド通し穴、12は取り付けバンド、12aはバンド部、12bは係止金具、13は冷却ジャケット、14は外周壁、14aは入口、14bは出口、15は冷却配管、16は冷却ノズル、17は冷却ファン、Sは蒸気、Wは冷却水、Aは冷却気体(空気)。

Claims (3)

  1. 蒸気流量の測定用として用いられ、導圧配管により導かれた蒸気を凝縮するコンデンスポットにおいて、前記コンデンスポットに、コンデンスポット内の蒸気の凝縮速度を調整する冷却手段を設け、前記冷却手段は、コンデンスポットの外面に着脱自在に取り付けた複数枚の放熱フィンから成り、前記複数枚の放熱フィンは、金属板をL字状に折り曲げることにより形成されており、コンデンスポットの外周面に密着してコンデンスポットの軸線方向に沿う板状の取り付け部と、取り付け部に連設され、コンデンスポットの半径方向で且つ軸線方向に沿う板状の放熱部と、前記取り付け部と放熱部の境界部分に形成され、コンデンスポットの外周面に巻き付け固定される金属製の取り付けバンドが挿通される一つ又は複数のバンド通し穴とを備えていることを特徴とするコンデンスポット。
  2. 蒸気が流れる蒸気配管内に設けた絞り機構と、差圧発信器と、絞り機構の上流側の圧力を差圧発信器に伝える高圧側の導圧配管と、絞り機構の下流側の圧力を差圧発信器に伝える低圧側の導圧配管と、高圧側の導圧配管に介設され、蒸気を凝縮する高圧側のコンデンスポットと、低圧側の導圧配管に介設され、蒸気を凝縮する低圧側のコンデンスポットとを備えた差圧式流量計において、前記高圧側のコンデンスポット及び低圧側のコンデンスポットの何れか一方のコンデンスポット又は両方のコンデンサスポットを、請求項1に記載のコンデンスポットとしたことを特徴とする差圧式流量計。
  3. 前記高圧側のコンデンスポット及び低圧側のコンデンスポットのうち、蒸気の凝縮速度の遅い方のコンデンスポットを、請求項1に記載のコンデンスポットとしたことを特徴とする請求項2に記載の差圧式流量計。
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