JP6229521B2 - 流速計測方法および流速計測システム - Google Patents

流速計測方法および流速計測システム Download PDF

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Description

本発明は、流速計測方法および流速計測システムに関する。
従来、配管内を流れる流体の流量を計測する手法として、配管表面の上流および下流に設置した2つの温度センサーにより配管内を流れる流体の温度変化を検出し、その際の時間差に基づいて配管内を流れる流体の流速等を求める技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−261826号公報
しかしながら、上記従来技術を蒸気の流速計測に適用すると、精度良く計測を行うことができなかった。これは、蒸気は水に比べて熱伝達が大幅に低いため、配管内を流れる蒸気の熱が配管表面に伝わらず、温度センサーによって温度が良好に検出できないからである。そこで、配管の外部から内部を流れる蒸気の流速を精度良く計測可能な新たな技術の提供が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、外部から配管内を流れる蒸気の流速を精度良く計測することが可能な流速計測方法および流速計測システムを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、配管の内部を流れる熱流体の流速を計測する流速計測方法であって、前記配管の表面の所定部分で熱交換を行う第1工程と、前記所定部分で熱交換が行われた前記配管の管軸方向における前記表面の温度分布を計測する第2工程と、計測した前記温度分布に基づいて、前記配管の前記内部を流れる前記熱流体の流速を求める第3工程と、を備え、前記第2工程では、前記熱流体の流速に応じて変化する当該熱流体による管内熱伝達に対応して前記表面に生じた温度分布を計測する。
また、上記第1態様においては、前記第1工程において、前記所定部分を加熱する構成としてもよい。
また、上記第1態様においては、前記第2工程において、前記所定部分、前記所定部分の上流側、および前記所定部分の下流側において前記配管の表面の温度を計測する構成としてもよい。
また、上記第1態様においては、前記第2工程において、前記配管の周方向における複数個所の温度を計測する構成としてもよい。
また、上記第1態様においては、前記第2工程において、前記複数個所の温度の平均値を用いる構成としてもよい。
また、上記第1態様においては、前記第1工程において、リング状のヒーターを用いる構成としてもよい。
また、上記第1態様においては、前記配管として、前記所定部分、前記所定部分の上流側、および前記所定部分の下流側の少なくともいずれかが保温材で覆われたものを用いる構成としてもよい。
また、上記第1態様においては、前記熱流体が蒸気である構成としてもよい。
本発明の第2態様に従えば、配管の内部を流れる熱流体の流速を計測する流速計測装置であって、前記配管の表面の所定部分と熱交換を行う熱交換器と、前記所定部分が前記熱交換器と熱交換された前記配管の管軸方向における前記表面の温度分布を計測する温度計測部と、計測した前記温度分布に基づいて、前記配管の前記内部を流れる前記熱流体の流速を算出する流速算出部と、を備え、前記温度計測部は、前記熱流体の流速に応じて変化する当該熱流体による管内熱伝達に対応して前記表面に生じた温度分布を計測する
また、上記第2態様においては、前記熱交換器が加熱装置である構成としてもよい。さらに、前記加熱装置は、リング状のヒーターである構成としてもよい。
また、上記第2態様においては、前記温度計測部は、前記所定部分、前記所定部分の上流側、および前記所定部分の下流側において前記配管の表面の温度を計測する構成としてもよい。
また、上記第2態様においては、前記温度計測部は、前記配管の周方向における複数個所の温度を計測する構成としてもよい。
また、上記第2態様においては、前記熱流体が蒸気である構成としてもよい。
この流速計測方法及び流速計測装置によれば、外部から配管内を流れる蒸気の流速を精度良く計測することができる。
本実施形態に係る流速計測システムの概略構成を示す図。 流速計測システムの要部構成を示す図。 制御ユニットを示す模式図。 配管の内部における熱伝達率を計算で求めた結果を示した表。 温度計測部による計測結果から取得される温度分布を示す図。 計算シミュレーションで求められた蒸気の流速および温度分布の関係を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る流速計測システムは、例えば、ボイラーなどの蒸気製造装置と負荷設備との間に配設される配管内を流れる熱流体(例えば、蒸気)の流速を計測可能なシステムである。
図1は本実施形態に係る流速計測システムの概略構成を示す図である。図2は、流速計測システムの要部構成を示す図である。
本実施形態に係る流速計測システム100は、図1に示すように、加熱部(熱交換器)2と、温度計測部3と、制御ユニット(流速算出部)4と、を含む。図1において、配管10は、蒸気製造装置20(ボイラーなど)と負荷設備30との間に配設されている。蒸気製造装置20からの蒸気が配管10を流れ、負荷設備30に送られる。負荷設備30において、蒸気又は蒸気の熱が利用される。負荷設備30から排出された蒸気はドレンとして回収され、還水槽(不図示)に集約された後、蒸気製造装置20に再度給水される。
加熱部2は、配管10の表面10aと熱交換することで所定部分を加熱するためのものである。本実施形態において、加熱部2は、例えば、リング状のヒーターから構成されており、図2に示すように、配管10の表面10aの所定位置において周方向に亘って配置される。これにより、加熱部2は、配管10の所定部分(該加熱部2の設置部分11)において、該配管10の表面10aを均一に加熱する。加熱部2は、制御ユニット4に電気的に接続されており、その動作が制御される。
温度センサー群3Aは、配管10における表面10aの加熱部2の設置部分11の両側(上流側および下流側)に配置されている。各温度センサー群3Aは、上記設置部分11からの距離に応じて設置位置が決定される。例えば、設置部分11の上流側を例に挙げると、各温度センサー群3Aは、設置部分11の端面からの距離が0mm、6mm、14mm、24mm、36mm、50mm、66mm、84mm、104mm、126mm、150mm、176mmに設置されている。ここで、設置部分11の端面からの距離が0mmとは、温度センサー群3Aが加熱部2の端面に沿って配置されることを意味する。なお、図2では、配管10の断面構造として、設置部分11の下流側端面の近傍(A−A矢視による断面)と、設置部分11の下流側端面からの距離24mm近傍とを図示した。
図2に示されるように、温度センサー群3Aは、設置部分11から離間するに従って、隣接する温度センサー群3A間の距離が2mmずつ大きくなるように配置されている。したがって、温度センサー群3Aは、設置部分11(加熱部2)に近い程、センサーが密集して配置されたものとなっている。これにより、設置部分11の近傍において配管10の表面10aの温度を精度良く検出することが可能とされている。
温度計測部3は、複数(本実施形態では、例えば、12個)の温度センサー群3Aから構成される。各温度センサー群3Aは、配管10の表面10aにおいて、該配管10の管軸方向に沿って配置される。各温度センサー群3Aは、それぞれ配管10の表面10aの温度を計測する温度センサー3aを複数含む。本実施形態において、各温度センサー群3Aは4つの温度センサー3aから構成される。4つの温度センサー3aは、配管10の表面10aにおいて、周方向に均等に配置されている。すなわち、4つの温度センサー3aは、配管10の周方向において、90度ずつ位置を違えるように配置されている。各温度センサー群3Aは、4つの温度センサー3aが計測した値の平均値を計測値として出力する。このように温度センサー群3Aは、配管10の表面10aにおける複数個所を計測した値の平均を計測値とすることで信頼性の高い計測結果(温度)を出力可能である。
このような構成に基づき、温度計測部3は、各温度センサー群3Aの計測結果から配管10の管軸方向における表面10aの温度分布を計測することが可能である。温度計測部3が計測した温度分布は、制御ユニット4に送信される。
配管10は、表面10aの少なくとも一部が保温材12により覆われている。本実施形態において、保温材12は、配管10の表面に設けられた加熱部2および温度計測部3(各温度センサー3a)を覆うように管軸方向に亘って設置されている。
図3は、制御ユニット4を示す模式図である。図3において、計算装置50は、例えばコンピュータシステムである。制御ユニット4は、計算装置50に加え、入力装置60、及び表示装置(出力装置)64を有する。計算装置50は、A/D変換器等の変換器61、CPU(演算処理手段)62、及びメモリ63等を有する。流速計測システム100の温度計測部3から送られる測定データ(温度分布)が、必要に応じて変換器61等で変換され、CPU62に取り込まれる。また、初期設定値、及び仮データなどが入力装置60などを介して計算装置50に取り込まれる。表示装置64は、入力されたデータに関する情報、及び計算に関する情報などを表示することができる。
CPU62は、測定データ、及びメモリ63に記憶された情報に基づき、配管10の内部を流れる蒸気の流速を算出することができる。CPU62は、例えば、温度計測部3の測定結果(配管10の温度分布)を用い、後述のようにメモリ63に記憶された情報から配管10の内部を流れる蒸気の流速を算出する。すなわち、制御ユニット4は、配管内部を流れる蒸気の流速を算出する特許請求の範囲に記載の流速算出部を構成する。
流速計測システム100、およびその計測方法は、配管内を流れる流体の流速に応じて管内熱伝達が変化する点、および、管内熱伝達の変化に伴って配管の表面に加えた熱が温度分布を生じさせる点に着目したものである。
まず、配管内を流れる流体(以下、管内流体と称す場合もある)の流速に応じて管内熱伝達が変化する点について説明する。
下式(1)は、ディタス・ベルター(Dittus-Boelter)の式である。下式(2)は、ヌセルト数を示す式である。下式(3)は、プラントル数を示す式である。下式(4)は、レイノルズ数を示す式である。
Nu=0.023×Re0.8×Pr0.4 …(1)
Nu=αi×di/λ …(2)
Pr=ν×ρ×Cp/λ …(3)
Re=u×di/ν …(4)
ここで、
di:配管の内径(m)
λ :熱伝導率(W/m/K)
ν :動粘性係数(m/s)
ρ :流体の密度(kg/m
Cp:比熱(KJ/Kg/K)
u :管内流体の流速(m/s)
αi:配管の内部における熱伝達率(w/m・K)
図4は、上記式(1)〜(4)から、管内流体(配管内を流れる流体)が蒸気の場合および水の場合のそれぞれについて、配管の内部における熱伝達率αiを計算で求めた結果を示した表である。本計算において、管内流体は圧力800kPaの飽和蒸気とし、上記di(配管の内径)は0.1mとした。
図4に示されるように、蒸気の熱伝達率αiは約191であり、水の熱伝達率αiは約39604である。すなわち、蒸気の熱伝達率αiを1とした場合、蒸気に対し、水の熱伝達率αiは207.28となる。蒸気は水に比べて熱伝達率が十分に小さいことが分かる。したがって、蒸気流速が変化した場合に、内部の蒸気の熱の伝わり方の変化による配管の外側(表面)温度変化を測定することは非常に難しいことが分かる。
上記式(1)〜(4)によれば、配管の内部における熱伝達率αiは管内流体の流速uの0.8乗に比例する関係となることが分かる。
ここで、配管の内部における熱伝達率αiとは、管内流体における配管の径方向内側から外側への熱の伝わり易さ(以下、管内熱伝達と称す場合もある)とみなすことができる。
すなわち、管内流体の流速が速い場合は、管内流体による管内熱伝達が比較的大きくなり、管内流体の流速が遅い場合は、管内流体による管内熱伝達が比較的小さくなる。
以上のように、管内流体の流速に応じて管内熱伝達が変化することが確認できる。
続いて、管内熱伝達の変化に伴って、配管の表面に加えた熱が温度分布を生じさせる点について説明する。
一般的に配管の構成材料として用いられる鋼材は、流体による管内熱伝達に比べて十分に大きい。蒸気の場合はそれが特に顕著である。そのため、例えば、配管の表面に熱を加えた場合、加えられた熱は内側(半径方向)ではなく、主に配管表面に沿った方向(管軸方向)に伝導していく。
一方、配管の表面に加えられた熱は配管の内側に少なからず伝達される。配管内側への熱伝達の量は、上述した管内熱伝達の大きさに影響される。
すなわち、管内熱伝達が比較的大きい場合(管内流体の流速が早い場合)、配管内側に熱が伝達し易くなるため、配管の表面に加えられた熱は配管の内側に伝達していく。よって、配管の表面において温度分布は、管軸方向に拡がらないとの知見を得た。
また、管内熱伝達が比較的小さい場合(管内流体の流速が遅い場合)、配管内側に熱が伝達し難くなるため、配管の表面に加えられた熱は配管の内側よりも表面に沿って伝達していく。よって、配管の表面において温度分布は、管軸方向に拡がっていくとの知見を得た。
本発明者らは、上述の知見に基づき、配管を外部から加熱した際、管軸方向に生じた温度分布に基づいて、配管内を流れる流体の流速を推算できることを見出し、本発明の流速計測システムおよび流速計測方法を完成させた。
続いて、本実施形態に係る流速計測システム100による流速計測方法について説明する。
まず、制御ユニット4は加熱部2を駆動し、配管10の表面10aを加熱した状態とする(第1工程)。
続いて、制御ユニット4は蒸気製造装置20から配管10を介して負荷設備30への蒸気の供給を開始する。配管10は、蒸気が流れたことにより径方向において管内の熱伝達率が変化する。
温度計測部3は、配管10の管軸方向における温度を計測する。温度計測部3は、各温度センサー群3Aにより配管10の管軸方向における表面10aの温度分布を計測する(第2工程)。
なお、配管10の温度分布を計測する際、例えば、加熱部2の初期温度を一定に制御する方法と、加熱部2からの入熱を一定とする方法が考えられるが、加熱部2からの入熱を一定とする方が温度差(温度分布)を大きくできるため、計測感度を向上させることが可能である。
制御ユニット4は、例えば、温度計測部3による計測結果から、図5の実線で示すような配管10の表面10aにおける温度分布が相対的に管軸方向に拡がっていないデータを取得する。このように温度分布が管軸方向に拡がらない場合とは、蒸気の流速が早いことで管内熱伝達が高くなり、加熱部2により加えられた熱が配管10の内側に伝達したことによる。
また、制御ユニット4は、図5の破線で示すような配管10の表面10aにおける温度分布が相対的に管軸方向に拡がったデータを取得する。このように温度分布が管軸方向に拡がった場合とは、蒸気の流速が遅いことで管内熱伝達が低くなり、加熱部2により加えられた熱が配管10の外側に伝達したことによる。
温度計測部3による計測結果(温度分布データ)は、制御ユニット4へと送られる。制御ユニット4は、配管10の温度分布の計測データを用い、メモリ63(図3参照)に記憶された情報から配管10の内部を流れる蒸気の流速を算出する(第3工程)。
メモリ63には、例えば、予め実験やシミュレーション等によって求められた蒸気の流速と温度分布とに関する情報が記憶されている。制御ユニット4は、メモリ63に記憶された上記情報を読み出し、配管10の温度分布の計測値を比較することで、実際に計測された温度分布(温度計測部3の計測結果)に対応した蒸気の流速を算出することができる。
ここで、例えば、メモリ63に記憶された情報(蒸気の流速および温度分布の関係)を計算シミュレーションで求めた例について説明する。
本計算シミュレーションの条件は、管内径が100mm、管外径が110mmの配管内を、0.8MPaの飽和蒸気が流速10m/sで流れ、配管の構成材料である鋼材熱伝導率を50W/m/Kとした。また、メッシュサイズは、管軸方向および管厚さ方向においてそれぞれ5mmとした。そして、メッシュに入ってくる熱量と出ていく熱量が同じになるように収束計算を行った。
具体的に本計算では、メッシュに入ってくる熱量は、最初のメッシュは加熱部2から、次のメッシュはとなりのメッシュの鋼材から熱伝導で入熱する。また、メッシュから出ていく熱量は、各メッシュとも配管内の蒸気の流れに熱伝達で出熱する。
そして、各メッシュ毎の熱バランス、加熱部2からの入熱が蒸気に伝わる出熱として収束計算することで温度分布が求められる。
なお、温度分布の計算条件は、蒸気流速10m/sおよび蒸気流速5m/sのいずれにおいても初期温度50℃とした。このとき、蒸気流速10m/sの入熱は単位セル当たり118.9Wであり、蒸気流速5m/sの入熱は単位セル当たり88.4Wである。
このような計算シミュレーションにより、例えば、図6のグラフに示されるデータ(蒸気の流速および温度分布の関係を示すデータ)を取得することができる。メモリ63には、上記計算シミュレーションの条件(流速、配管の厚さ、蒸気圧力、配管の材質・内径・外形など)を適宜変更することで取得された様々なデータが記憶されている。
制御ユニット4は、図5に示したような温度計測部3による計測結果(温度分布)を、メモリ63に記憶された図6に示したような多数のデータと比較し、温度分布に対応した流速を配管10の内部を流れる蒸気の流速として求める。
以上述べたように、本実施形態によれば、直接的に計測ができない内部流体である蒸気温度を用いること無く、配管10の表面10aに生じる温度分布に基づいて、蒸気の流速を求めることができる。よって、配管10の外部から簡便且つ精度良く蒸気の流速を求めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、配管10において、加熱部2および温度計測部3(各温度センサー3a)が保温材12で覆われた構成を例に挙げたが、これに限定されることは無い。例えば、制御ユニット4が配管10の表面10aからの放熱を考慮して温度計測部3から送られる測定データ(温度分布)を補正する態様であれば、配管10の表面10aを保温材12で被覆しなくてもよい。あるいは、表面10aの一部(温度計測部3の設置部分)のみを保温材12で被覆する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、熱流体として配管内を流れる蒸気の流速を計測する場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、配管内を流れる熱水の流速を計測する場合にも適用可能である。また、配管内を流れる流体がフロン、アンモニア、LNG(Liquefied Natural Gas)等であってもよく、これら流体の流速を計測する場合にも本発明は適用可能である。
また、上記実施形態では、配管10と熱交換を行う熱交換器として加熱部2を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、熱交換器としては、配管10の表面10aを冷却する冷却器を用いてもよく、冷却することで配管10の管軸方向に生じた温度分布に基づいて配管10内を流れる蒸気の流速を計測しても良い。この場合において、蒸気が飽和蒸気あるいはそれに近い過熱蒸気の時は、凝縮が生じる可能性が有ることから熱伝達率算出の際はそれを考慮する必要がある。
2…加熱部(熱交換器、加熱装置)、3…温度計測部、4…制御ユニット(流速算出部)、10…配管、10a…表面、11…設置部分(所定部分)、12…保温材、100…流速計測システム。

Claims (14)

  1. 配管の内部を流れる熱流体の流速を計測する流速計測方法であって、
    前記配管の表面の所定部分で熱交換を行う第1工程と、
    前記所定部分で熱交換が行われた前記配管の管軸方向における前記表面の温度分布を計測する第2工程と、
    計測した前記温度分布に基づいて、前記配管の前記内部を流れる前記熱流体の流速を求める第3工程と、を備え
    前記第2工程では、前記熱流体の流速に応じて変化する当該熱流体による管内熱伝達に対応して前記表面に生じた温度分布を計測す
    ことを特徴とする流速計測方法。
  2. 前記第1工程において、前記所定部分を加熱する
    ことを特徴とする請求項1に記載の流速計測方法。
  3. 前記第2工程において、前記所定部分、前記所定部分の上流側、および前記所定部分の下流側において前記配管の表面の温度を計測する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の流速計測方法。
  4. 前記第2工程において、前記配管の周方向における複数個所の温度を計測する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の流速計測方法。
  5. 前記第2工程において、前記複数個所の温度の平均値を用いる
    ことを特徴とする請求項4に記載の流速計測方法。
  6. 前記第1工程において、リング状のヒーターを用いる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の流速計測方法。
  7. 前記配管として、前記所定部分、前記所定部分の上流側、および前記所定部分の下流側の少なくともいずれかが保温材で覆われたものを用いる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の流速計測方法。
  8. 前記熱流体が蒸気である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の流速計測方法。
  9. 配管の内部を流れる熱流体の流速を計測する流速計測装置であって、
    前記配管の表面の所定部分と熱交換を行う熱交換器と、
    前記所定部分が前記熱交換器と熱交換された前記配管の管軸方向における前記表面の温度分布を計測する温度計測部と、
    計測した前記温度分布に基づいて、前記配管の前記内部を流れる前記熱流体の流速を算出する流速算出部と、を備え
    前記温度計測部は、前記熱流体の流速に応じて変化する当該熱流体による管内熱伝達に対応して前記表面に生じた温度分布を計測する
    ことを特徴とする流速計測システム。
  10. 前記熱交換器が加熱装置である
    ことを特徴とする請求項8に記載の流速計測システム。
  11. 前記加熱装置は、リング状のヒーターである
    ことを特徴とする請求項10に記載の流速計測システム。
  12. 前記温度計測部は、前記所定部分、前記所定部分の上流側、および前記所定部分の下流側において前記配管の表面の温度を計測する
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の流速計測システム。
  13. 前記温度計測部は、前記配管の周方向における複数個所の温度を計測する
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の流速計測システム。
  14. 前記熱流体が蒸気である
    ことを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の流速計測システム。
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