JP6528273B2 - 耐震補強工法および耐震補強構造 - Google Patents
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A−1.耐震補強構造20の構成:
図1から図3は、本実施形態における耐震補強工法によって耐震補強された既存建築物10の構成を概略的に示す説明図である。なお、以下の説明では、耐震補強工法によって設けられた構造物を耐震補強構造20という。図1には、既存建築物10の立面構成の一部が示されており、図2には、既存建築物10の2階のレベルにおける平面構成の一部が示されている。
図4から図7は、耐震補強工法を示す説明図である。なお、図4から図7では、耐震補強工法をわかりやすく示すために、既存建築物10の外壁13の図示を省略しており、(A)におけるB−B断面を(B)に示す。本実施形態の耐震補強工法は、準備工程と、アンカー打設工程と、配筋工程と、補強部材設置工程と、スタッド設置工程と、コンクリート打設工程とが、この順で行われる。以下、各工程について説明する。
本実施形態の耐震補強工法では、始めに、準備工程が行われる。準備工程では、始めに、第1の既存梁12Aの外面と第2の既存梁12Bの外面との外装材が撤去される。次に、第1の既存梁12Aの外面と第2の既存梁12Bの外面との外装材が撤去された部分の表面が目荒らしされる。
次に、アンカー打設工程が行われる。図4は、アンカー打設工程を示す説明図である。アンカー打設工程では、第1の既存梁12Aの外面と第2の既存梁12Bの外面とに複数のアンカーボルト33を打設する。具体的には、始めに、第1の既存梁12A内および第2の既存梁12B内の鉄筋(図示を省略)が探索され、探索された鉄筋を避けるように、一定の間隔でアンカーボルト33用の孔32が形成される。次に、孔32に、接着剤31が入ったカプセルが挿入され、その後、アンカー部材としてのアンカーボルト33が挿入される。アンカーボルト33の挿入によりカプセルが破れることで、カプセル内の接着剤31が孔32とアンカーボルト33との間に充填され、アンカーボルト33が設置される。
次に、配筋工程が行われる。図5は、配筋工程を示す説明図である。配筋工程では、第1の既存梁12Aの外面上に第1の接続梁30Aを構成する第1の鉄筋34Aを配設し、第2の既存梁12Bの外面上に第2の接続梁30Bを構成する第2の鉄筋34Bを配設する。第1の鉄筋34Aを例に用いて配筋工程を具体的に説明すると、まず、第1の既存梁12Aに平行に配置される鉄筋である主筋35が配設される。主筋35は、第1の既存柱11Aの側面16に形成された孔16Aと、第2の既存柱11Bの側面17に形成された孔17Aとの間に架け渡される。次に、主筋35の直交方向に巻かれる鉄筋である帯筋36が配設される。第2の鉄筋34Bについても同様である。
次に、補強部材設置工程が行われる。図6は、補強部材設置工程を示す説明図である。補強部材設置工程では、上下方向において第1の鉄筋34Aと第2の鉄筋34Bとの間の空間15に補強部材50を設置する。具体的には、上記空間15に補強部材50を仮止めするためのアンカー(図示せず)を別途設置し、当該アンカーに補強部材50の鉄骨枠体51を吊り下げることで、補強部材50を設置する。補強部材設置工程では、鉄骨枠体51を空間15に設置した後に、鉄骨枠体51に鉄骨ブレース56を接続してもよければ、鉄骨枠体51に鉄骨ブレース56が接続された状態の補強部材50を空間15に設置してもよい。
次に、スタッド設置工程が行われる。図7は、スタッド設置工程を示す説明図である。スタッド設置工程では、空間15に設置された補強部材50の上方部材52に複数の第1のスタッド40Aを設置し、空間15に設置された補強部材50の下方部材53に複数の第2のスタッド40Bを設置する。
最後に、コンクリート打設工程が行われる。コンクリート打設工程では、第1の鉄筋34Aの周囲に型枠(図示せず)を設置して第1の鉄筋34Aを含む第1の領域R1にコンクリート37を打設することによって、第1の接続梁30Aを形成する。また、第2の鉄筋34Bの周囲に型枠(図示せず)を設置して第2の鉄筋34Bを含む第2の領域R2にコンクリート37を打設することによって、第2の接続梁30Bを形成する。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (5)
- 既存建築物の耐震補強を行う耐震補強工法であって、
前記既存建築物の外部に面する第1の既存梁の前記外部側の表面と、前記第1の既存梁の下方に位置する第2の既存梁の前記外部側の表面とに、アンカー部材を打設するアンカー打設工程と、
前記第1の既存梁の前記表面に配置される第1の接続梁を構成する第1の金属筋と、前記第2の既存梁の前記表面に配置される第2の接続梁を構成する第2の金属筋と、を配設する配筋工程と、
上下方向において前記第1の金属筋と前記第2の金属筋との間であって、水平方向において前記第1の既存梁の一端側に位置する第1の既存柱と前記第1の既存梁の他端側に位置する第2の既存柱との間に、補強部材を設置する補強部材設置工程と、
前記補強部材設置工程後、前記補強部材の上面に、前記第1の金属筋の下端よりも上方まで延びる複数の第1のスタッドを設置し、前記補強部材の下面に、前記第2の金属筋の上端よりも下方まで延びる複数の第2のスタッドを設置するスタッド設置工程と、
前記スタッド設置工程後、前記第1の金属筋を含むと共に前記補強部材の上面により区画される第1の領域にコンクリートを打設することによって、前記第1の接続梁を形成し、前記第2の金属筋を含むと共に前記補強部材の下面により区画される第2の領域にコンクリートを打設することによって、前記第2の接続梁を形成するコンクリート打設工程と、
を備える、耐震補強工法。 - 請求項1に記載の耐震補強工法であって、
前記補強部材は、
前記上面を有し、前記第1の接続梁と接続される上方部材と、前記下面を有し、前記第2の接続梁と接続される下方部材と、前記第1の既存柱と接続され、前記上方部材と前記下方部材とを接続する一端側部材と、前記第2の既存柱と接続され、前記上方部材と前記下方部材とを接続する他端側部材と、を含む枠体と、
前記上下方向に対して傾いた状態で前記上方部材と前記下方部材との間に架け渡されるブレースと、
を有する、耐震補強工法。 - 請求項2に記載の耐震補強工法であって、
前記補強部材設置工程では、前記上方部材の一部が前記第1の金属筋の下端よりも上方に位置し、かつ、前記下方部材の一部が前記第2の金属筋の上端よりも下方に位置するように、前記補強部材が設置される、耐震補強工法。 - 請求項2または請求項3に記載の耐震補強工法であって、
前記上方部材には複数の第1の貫通孔が形成されており、
前記下方部材には複数の第2の貫通孔が形成されており、
前記第1のスタッドおよび前記第2のスタッドにはネジ山が切られており、
前記スタッド設置工程では、前記第1のスタッドを前記第1の貫通孔に挿入し、前記第1のスタッドの前記ネジ山にナットを螺合することで前記第1のスタッドを前記上面に設置し、前記第2のスタッドを前記第2の貫通孔に挿入し、前記第2のスタッドの前記ネジ山にナットを螺合することで前記第2のスタッドを前記下面に設置する、耐震補強工法。 - 既存建築物を耐震補強する耐震補強構造であって、
第1の金属筋を含み、前記既存建築物の外部に面する第1の既存梁の前記外部側の表面に配置される第1の接続梁と、
第2の金属筋を含み、前記第1の既存梁の下方に位置する第2の既存梁の前記外部側の表面に配置される第2の接続梁と、
上下方向において前記第1の接続梁と前記第2の接続梁との間に位置するとともに、水平方向において前記第1の既存梁の一端側に位置する第1の既存柱と前記第1の既存梁の他端側に位置する第2の既存柱との間に位置する補強部材と、
前記補強部材の上面に設置された第1のスタッドと、前記補強部材の下面に設置された第2のスタッドと、
を備え、
前記補強部材の上端は、前記第1の金属筋の下端よりも上方に位置し、
前記第1のスタッドは、前記第1の金属筋の下端よりも上方まで延びており、
前記補強部材の下端は、前記第2の金属筋の上端よりも下方に位置し、
前記第2のスタッドは、前記第2の金属筋の上端よりも下方まで延びている、耐震補強構造。
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