JP6527773B2 - 電気測定器 - Google Patents

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Description

本発明は、テストヘッドと測定器本体とが電気配線を介して接続される電気測定器に関し、さらに詳しく言えば、テストヘッドに信号入替回路を備え、被測定素子に対し信号入替前と信号入替後とで測定が2回にわたって行われる、特にRF I−V法によるインピーダンス測定に好適な電気測定器に関するものである。
図4に、測定器本体10とテストベッド20とを分離した構成とし、テストベッド20を電気配線30を介して測定器本体10に接続するようにしたインピーダンス測定用の電気測定器(インピーダンスアナライザ)の一例を示す。この分離型機種によれば、テストベッド20を被測定対象にできるだけ近づけて配置することができるため、ノイズ等の影響を受けにくく正確な測定を行うことができる。
この種の電気測定器において、測定器本体10は、基本的な構成として、測定信号源110と、測定回路120と、制御部130とを含み、校正後の環境変化に対する測定安定度を高めるため、測定回路120として、同一仕様である第1および第2の2つの測定回路121,122を備えている。
一方、テストヘッド20は、基本的な構成として、信号検出部210と、信号出力部220と、信号入替回路230とを備え、3本の電気配線30を介して測定器本体10と接続される。信号検出部210には、電流検出部211と電圧検出部212とが含まれている。
信号検出部210は、第1の電気配線310を介して測定器本体10の測定信号源110と接続され、被測定素子DUTに測定信号源110から出力される測定信号を供給するとともに、被測定信号として、そのときに被測定素子DUTに流れる電流の応答信号Vi(以下、電流信号Vi)と、被測定素子DUTに印加される電圧の応答信号Vv(以下、電圧信号Vv)とを検出する。
信号出力部220は、第1出力ポート221と第2出力ポート222とを備え、正しい接続の仕方として、第1出力ポート221は、第2の電気配線320aを介して第1測定回路121と接続され、第2出力ポート222は、第3の電気配線320bを介して第2測定回路122と接続される。
信号入替回路230は、信号検出部210と信号出力部220との間に接続されており、校正後の環境変化に対する測定安定度を高めるため、第1測定回路121と第2測定回路122とに対して、電流信号Viと電圧信号Vvとを入れ替える(例えば、非特許文献1参照)。
すなわち、電流信号Viを第1出力ポート221から第1測定回路121に供給するとともに、電圧信号Vvを第2出力ポート222から第2測定回路122に供給した状態で1回目の測定を行い、次に今度は、電流信号Viを第2出力ポート222から第2測定回路122に供給するとともに、電圧信号Vvを第1出力ポート221から第1測定回路121に供給した状態で2回目の測定を行う。
これにより、正しい接続時、第1測定回路121にはVi→Vvの順、第2測定回路122にはVv→Viの順に被測定信号が入力され、制御部130は、例えば、第1測定回路121と第2測定回路122とに入力された2つの電流信号Viの平均値Vi−aveと、第1測定回路121と第2測定回路122とに入力された2つの電圧信号Vvの平均値Vv−aveとから、被測定素子DUTのインピーダンスを算出することにより、第1,第2測定回路121,122における校正後に変化する特性の違いを補償する。
図5を参照して、信号入替回路230の構成をより詳しく説明すると、信号入替回路230は、第1および第2の2つのスイッチ231,232を備えている。図5には、これら各スイッチ231,232が模式的に機械スイッチとして示されているが、実際には、各スイッチ231,232には、半導体スイッチが用いられている。
第1スイッチ231は、第1出力ポート221側に接続される接点231aと第2出力ポート222側に接続される接点231bとを備え、電流信号Viを出力ポート221,222のいずれか一方に供給する。
同様に、第2スイッチ232も、第1出力ポート221側に接続される接点232aと第2出力ポート222側に接続される接点232bとを備え、電圧信号Vvを出力ポート221,222のいずれか一方に供給する。
第1,第2スイッチ231,232を切り替えるため、測定回路121,122からスイッチ切替信号が出力される。これらスイッチ切替信号は、互いに極性の異なる直流の制御電圧として第2,第3の電気配線320a,320bに重畳して第1,第2の各出力ポート221,222に供給される。
スイッチ切替信号は、一方が正極性(+)であれば他方が負極性(−)であり、第1,第2の各出力ポート221,222に供給されたスイッチ切替信号(制御電圧)は、レベル変換回路251,252にてH,L(1,0)のデジタル信号に変換され、制御信号CTL1,CTL2としてスイッチ231,232の制御端子に与えられる。
ここで、第1測定回路121から第1出力ポート221に供給される制御電圧が正極性(+)で、第2測定回路122から第2出力ポート222に供給される制御電圧が負極性(−)であれば、第1スイッチ231に対する制御信号CTL1は「H(もしくは1)」レベルで、第1スイッチ231は接点231a側が導通となり、第2スイッチ232に対する制御信号CTL2は「L(もしくは0)」レベルで、第2スイッチ232は接点232b側が導通となり、第1出力ポート221には電流信号Viが現れ、第2出力ポート222には電圧信号Vvが現れる。
これに対して、第1測定回路121から第1出力ポート221に供給される制御電圧が負極性(−)で、第2測定回路122から第2出力ポート222に供給される制御電圧が正極性(+)であれば、第1スイッチ231に対する制御信号CTL1は「L」で、第1スイッチ231は接点231b側が導通となり、第2スイッチ232に対する制御信号CTL2は「H」で、第2スイッチ232は接点232a側が導通となり、第1出力ポート221には電圧信号Vvが現れ、第2出力ポート222には電流信号Viが現れる。
すなわち、第1出力ポート221の制御電圧が正極性(+)、第2出力ポート222の制御電圧が負極性(−)の状態から、第1出力ポート221の制御電圧が負極性(−)、第2出力ポート222の制御電圧が正極性(+)に反転すると、第1出力ポート221にはVi→Vvの順で被測定信号が現れ、第2出力ポート222にはVv→Viの順で被測定信号が現れることになる。
ここで、被測定素子DUTを測定するにあたって、第1回目の測定時には、第1測定回路121より正極性(+)の制御電圧、第2測定回路122より負極性(−)の制御電圧が出され、第2回目の測定時には、第1測定回路121より負極性(−)の制御電圧、第2測定回路122より正極性(+)の制御電圧が出されるように、その順序があらかじめ設定されているとすれば、制御部130は、1回目の測定時に第1測定回路121に入力される被測定信号は電流信号Vi,第2測定回路122に入力される被測定信号は電圧信号Vvであると認識し、2回目の測定時に第1測定回路121に入力される被測定信号は電圧信号Vv,第2測定回路122に入力される被測定信号は電流信号Viであると認識する。
したがって、制御部130は、例えば被測定素子DUTのインピーダンスを算出するにあたって、第1測定回路121に入力された1回目の被測定信号と第2測定回路122に入力された2回目の被測定信号とを電流信号として電流の平均値Vi−aveを求めるとともに、第1測定回路121に入力された2回目の被測定信号と第2測定回路122に入力された1回目の被測定信号とを電圧信号として電圧の平均値Vv−aveを求めた後、Vv−ave/Vi−aveにより被測定素子DUTのインピーダンスを算出する。
テストヘッド20を測定器本体10に接続する場合、正しい接続(正接続)として、第1出力ポート221を第1測定回路121に接続し、第2出力ポート222を第2測定回路122に接続すれば、第1回目および第2回目の測定により、第1測定回路121には、Vi→Vvの順に被測定信号が入力され、第2測定回路122には、Vv→Viの順に被測定信号が入力されることになる。
これに対して、間違って、第1出力ポート221を第2測定回路122に接続し、第2出力ポート222を第1測定回路121に逆接続したとしても、第1回目の測定時には、第1出力ポート221に第2測定回路122より負極性(−)の制御電圧が印加され、第2出力ポート222に第1測定回路121より正極性(+)の制御電圧が印加されることになるため、第1出力ポート221から第2測定回路122に電圧信号Vvが、第2出力ポート222から第1測定回路121に電流信号Viが入力される。
また、第2回目の測定時には、第1出力ポート221に第2測定回路122より正極性(+)の制御電圧が印加され、第2出力ポート222に第1測定回路121より負極性(−)の制御電圧が印加されることになるため、第1出力ポート221から第2測定回路122に電流信号Viが、第2出力ポート222から第1測定回路121に電圧信号Vvが入力されることになり、図6に示すように、結果として、正接続の場合と同じく、第1回目および第2回目の測定により、第1測定回路121には、Vi→Vvの順に被測定信号が入力され、第2測定回路122には、Vv→Viの順に被測定信号が入力されることになり、逆接続しても被測定素子DUTの例えばインピーダンスを算出するうえで、特に問題は生じない。
なお、テストヘッド20には、上記スイッチ切替信号(直流の制御電圧)より動作電源を得るための電源生成部240が設けられている。電源生成部240は、正極性(+)と負極性(−)の両制御電圧を整流する全波整流回路を接地された中点により正極側と負極側とに分離してなり、その各々に定電圧回路241a,241bを有する+電源生成部241と−電源生成部242とを備え、この例では、+電源生成部241より+3.3VのVdd、−電源生成部242より−3.3VのVssを生成し、各スイッチ231,232の電源としている。
RF I−V法によるインピーダンス測定のネットワーク測定法に対する優位性(アジレント・テクノロジー株式会社,アプリケーション・ノート1369−2第6章参照)
しかしながら、上記従来例に係る電気測定器(インピーダンスアナライザ)では、各出力ポート221,222に重畳される直流の制御電圧の極性を正極性(+)→負極性(−)もしくは負極性(−)→正極性(+)に切り替えて、各スイッチ231,232を切り替えるようしているが、この制御電圧の極性切替時に、各出力ポート221,222に連なる信号出力ライン221a,222aに微分波形状の過渡的な応答が発生する。この過渡的な応答は、信号出力ライン221a,222aに介装されている直流阻止用のコンデンサC1,C2による。
そのため、安定した測定を行うまでに時間がかかり、測定値のバラツキが大きくなったり、測定の高速化がはかれない等の問題が生ずる。また、過渡的な応答による過渡電圧が信号入替回路230や被測定素子DUTの端子に印加されるため、周辺の部材にストレスを与えることがある。
この点を解決するため、テストヘッド20の信号出力部220(221,222)と測定器本体10の測定回路120(121,122)とを接続する第2,第3の電気配線320a,320bには、テストヘッド20に動作電源を与えるだけの極性を切り替えない直流電圧(例えば測定中、第1測定回路121からは+DC電圧を出力させ、第2測定回路122からは−DC電圧を出力させる)のみを重畳し、制御部130から図示しない専用の電気配線を介してスイッチ231,232に直接スイッチ切替信号を与える方法、つまり、スイッチ切替の制御線と電源線とを分離する方法が考えられる。
この制御部130から出力されるスイッチ切替信号は、第1スイッチ231と第2スイッチ232とに極性が反転した状態で印加される。すなわち、第1スイッチ231に対するスイッチ切替信号がH(もしくはL)のとき、第2スイッチ232に対するスイッチ切替信号はL(もしくはH)となるようにする。
これによれば、第1スイッチ231に対するスイッチ切替信号がHで、その接点231a側が導通し、第2スイッチ232に対するスイッチ切替信号がLで、その接点232b側が導通した状態で第1回目の測定が行われ、その後、第1スイッチ231に対するスイッチ切替信号がLで、その接点231b側が導通し、第2スイッチ232に対するスイッチ切替信号がHで、その接点232a側が導通した状態で第2回目の測定が行われる。
その結果、第1出力ポート221には、Vi→Vvの順で被測定信号が現れ、第2出力ポート222には、Vv→Viの順で被測定信号が現れることになる。したがって、正しい接続として、第1出力ポート221を第1測定回路121に接続し、第2出力ポート222を第2測定回路122に接続すれば、第1測定回路121には、Vi→Vvの順で被測定信号が入力され、第2測定回路122には、Vv→Viの順で被測定信号が入力されることになるため、被測定素子DUTのインピーダンスを算出するうえで問題はない。
しかしながら、誤って逆に、第1出力ポート221を第2測定回路122に接続し、第2出力ポート222を第1測定回路121に接続すると、図7に示すように、第1測定回路121には、Vv→Viの順で被測定信号が入力され、第2測定回路122には、Vi→Vvの順で被測定信号が入力されることになる。
上記したように、制御部130には、被測定素子DUTのインピーダンスを算出するにあたって、第1測定回路121に入力された1回目の被測定信号と第2測定回路122に入力された2回目の被測定信号とを電流信号として電流の平均値Vi−aveを求めるとともに、第1測定回路121に入力された2回目の被測定信号と第2測定回路122に入力された1回目の被測定信号とを電圧信号として電圧の平均値Vv−aveを求めた後、Vv−ave/Vi−aveにより被測定素子DUTのインピーダンスを算出するようにあらかじめプログラムされている。
したがって、上記のような逆接続時には、第1測定回路121の被測定信号は1回目がVvで2回目がViであり、また、第2測定回路122の被測定信号は1回目がViで2回目がVvとなり、電圧信号から電流の平均値Vi−aveが求められ、電流信号から電圧の平均値Vv−aveが求められることになり、正しい接続(正接続)の順番とは逆になるため、正しい接続時と同じ計算をすると、インピーダンスの逆数であるアドミッタンスを算出することになる、という不都合が生ずる。
このように、スイッチ切替の制御線と電源線とを分離すれば、図4、図5で説明した上記従来例で問題とされていた制御電圧の切替に伴う過渡現象をなくすことができるものの、他方において、第1,第2の出力ポート221,222と、第1,第2の測定回路121,122とを間違って逆接続した場合には、正しい測定値が得られない、という別の問題が生ずることになる。
したがって、本発明の課題は、信号入替回路を有するテストヘッドと測定器本体とが電気配線を介して接続され、同一の被測定素子に対し信号入替前と信号入替後とで測定が2回にわたって行われる、特にRF I−V法によるインピーダンス測定用の電気測定器において、信号入替回路に対するスイッチ切替の制御線とテストヘッドに対する給電用の電源線とを分離するにあたって、テストヘッドの出力ポートと測定器本体の測定回路との接続を間違えても正しい測定値が得られるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、測定信号源、第1,第2の測定回路および制御部を有する測定器本体と、所定の電気配線を介して上記測定器本体に接続され上記測定信号源から出力される測定信号を被測定素子に印加するテストヘッドとを含み、
上記テストヘッドには、上記被測定素子から電流信号Viおよび電圧信号Vvを検出する信号検出部と、第1,第2の出力ポートを有する信号出力部と、上記信号検出部と上記信号出力部との間に接続された信号入替回路とが設けられており、上記被測定素子の測定が上記信号入替回路による信号の入替前と入替後の2回にわたって行われ、1回目の測定時には、上記第1,第2のうちの一方の出力ポートに上記電流信号Viが、他方の出力ポートに上記電圧信号Vvが供給され、2回目の測定時には、上記一方の出力ポートに上記電圧信号Vvが、上記他方の出力ポートに上記電流信号Viが供給され、上記一方と他方の各出力ポートより上記電気配線を介して上記第1,第2測定回路の各々に上記電流信号Viと上記電圧信号Vvとが所定の順序で入力され、これらの入力信号に基づいて上記被測定素子の所定のパラメータが算出される電気測定器において、
上記信号入替回路は、上記電流信号Viを上記第1出力ポートと上記第2出力ポートのいずれかに択一的に供給する第1スイッチと、上記電圧信号Vvを上記第1出力ポートと上記第2出力ポートのいずれかに択一的に供給する第2スイッチとを有し、
上記第1,第2測定回路より上記電気配線を介して上記第1,第2の各出力ポートに上記テストヘッドの動作電源として、測定中は極性が切り替えられることのない極性の異なる直流電圧が供給され、上記第1出力ポートが+電圧,上記第2出力ポートが−電圧のときを「正接続」、上記第1出力ポートが−電圧,上記第2出力ポートが+電圧のときを「逆接続」として、
上記制御部は、上記被測定素子の測定時に、上記信号入替回路により信号を入れ替える際、上記正接続時と上記逆接続時とに応じて、上記第1,第2スイッチの切り替え順序を異ならせることを特徴としている。
本発明において、上記制御部には、1回目の測定時に上記各測定回路に入力される信号の種別と、2回目の測定時に上記各測定回路に入力される信号の種別とがあらかじめ設定されているものとする。
本発明の好ましい態様によると、上記制御部は、上記正接続時には、1回目では上記第1スイッチを上記第1出力ポート側、上記第2スイッチを上記第2出力ポート側に切り替え、2回目では上記第1スイッチを上記第2出力ポート側、上記第2スイッチを上記第1出力ポート側に切り替えて、上記第1出力ポートからは上記電流信号Vi,上記電圧信号Vvの順(Vi→Vv)、上記第2出力ポートからは上記電圧信号Vv,上記電流信号Viの順(Vv→Vi)で各信号を出力させ、
上記逆接続時には、1回目では上記第1スイッチを上記第2出力ポート側、上記第2スイッチを上記第1出力ポート側に切り替え、2回目では上記第1スイッチを上記第1出力ポート側、上記第2スイッチを上記第2出力ポート側に切り替えて、上記第1出力ポートからは上記電圧信号Vv,上記電流信号Viの順(Vv→Vi)、上記第2出力ポートからは上記電流信号Vi,上記電圧信号Vvの順(Vi→Vv)で各信号を出力させる。
また、上記第1,第2スイッチはともに、切替指示信号がHレベルのとき上記第1出力ポート側が選択され、切替指示信号がLレベルのとき上記第2出力ポート側が選択される半導体スイッチからなり、上記テストヘッドは、上記第1,第2の各半導体スイッチにそれぞれ上記切替指示信号を出力する第1,第2のスイッチ制御素子を備え、上記制御部は、上記各スイッチ制御素子に対してHもしくはLレベルのスイッチ切替制御信号を出力し、好ましくは、上記第1,第2スイッチ制御素子には、ともに排他的論理和のゲート回路が用いられており、上記第1スイッチ制御素子は、その一方の入力を上記第1出力ポートの直流電圧をデジタル信号レベルに変換してなる第1出力ポート信号とし、他方の入力を上記制御部からの上記スイッチ切替制御信号としており、上記第2スイッチ制御素子は、その一方の入力を上記第2出力ポートの直流電圧をデジタル信号レベルに変換してなる第2出力ポート信号とし、他方の入力を上記制御部からの上記スイッチ切替制御信号としている。
本発明によれば、信号入替回路に対するスイッチ切替の制御線とテストヘッドに対する給電用の電源線とが分離され、測定器本体の各測定回路から電源線を介してテストヘッドの各出力ポートに供給されるのはテストヘッドの動作電源としての極性が一定の直流電圧だけで、信号入替用の極性が反転する制御電圧は重畳されないため、各出力ポートに連なる被測定信号ラインに過渡的な応答が発生しない。したがって、測定の高速化と高安定化をはかることができる。
また、信号入替回路の各スイッチは、制御部から出力される2値(H,L)のスイッチ切替制御信号と、出力ポートに現れる直流電圧の極性(H,L)とに応じて切り替えられるようにしたことにより、逆接続時においても、各測定回路には正接続時とおなじ順序で被測定信号が入力されることになり、正しい測定値を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る電気測定器を示す概略的な構成図。 上記電気測定器が備えるテストヘッドの電気的な構成を示す回路図。 上記電気測定器において、正接続時と逆接続時における各出力ポートの出力信号と各測定回路の入力信号との関係を表形式として示す模式図。 本発明と同種の電気測定器の従来例を示す概略的な構成図。 上記従来例が備えるテストヘッドの電気的な構成を示す回路図。 上記従来例において、正接続時と逆接続時における各出力ポートの出力信号と各測定回路の入力信号との関係を表形式として示す模式図。 スイッチ切替の制御線と給電用の電源線とを分離する別の従来例において、正接続時と逆接続時における各出力ポートの出力信号と各測定回路の入力信号との関係を表形式として示す模式図。
次に、図1ないし図3により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態において、先に図4,図5で説明した従来例と変更を要しない部分には同じ参照符号を付している。
図1を参照して、この実施形態に係る電気測定器(インピーダンスアナライザ)において、測定器本体10とテストベッド20は、第1ないし第4の4本の電気配線30(310,320a,320b,330)を介して接続される。
測定器本体10は、基本的な構成として、測定信号源110と、測定回路120と、制御部130とを含み、校正後の環境変化に対する測定安定度を高めるため、測定回路120として、同一仕様である第1および第2の2つの測定回路121,122を備えている。
一方、テストヘッド20は、基本的な構成として、信号検出部210と、信号出力部220と、信号入替回路230とを備えている。信号検出部210には、電流検出部211と電圧検出部212とが含まれている。
信号検出部210は、第1の電気配線(測定信号供給線)310を介して測定器本体10の測定信号源110と接続され、被測定素子DUTに測定信号源110から出力される測定信号を供給するとともに、被測定信号として、そのときに被測定素子DUTに流れる電流信号Viを電流検出部211にて電圧信号として検出するとともに、被測定素子DUTに生ずる電圧信号Vvを電圧検出部212にて検出する。
信号出力部220は、第1出力ポート221と第2出力ポート222とを備え、この実施形態において、第1出力ポート221を第2の電気配線320aを介して第1測定回路121に接続し、第2出力ポート222を第3の電気配線320bを介して第2測定回路122に接続するのが正しい接続の仕方である。通常、測定回路121,122は校正(キャリブレーション)した状態でユーザーに出荷される。
信号入替回路230は、信号検出部210と信号出力部220との間に接続されており、校正後の環境変化等に対する測定安定度を高めるため、測定を2回行いその間に、第1測定回路121と第2測定回路122とに対して、電流信号Viと電圧信号Vvとを入れ替える。
すなわち、先にも説明したように、電流信号Viを第1出力ポート221から第1測定回路121に供給するとともに、電圧信号Vvを第2出力ポート222から第2測定回路122に供給した状態で1回目の測定を行い、次に今度は、電流信号Viを第2出力ポート222から第2測定回路122に供給するとともに、電圧信号Vvを第1出力ポート221から第1測定回路121に供給した状態で2回目の測定を行う。
これにより、電源線320a,320bが正しく接続されている時(正接続時)、第1測定回路121にはVi→Vvの順、第2測定回路122にはVv→Viの順に被測定信号が入力され、制御部130は、第1測定回路121に対して1回目に入力された電流信号Viと第2測定回路122に対して2回目に入力された電流信号Viとから電流の平均値Vi−aveを求めるとともに、第1測定回路121に対して2回目に入力された電圧信号Vvと第2測定回路122に対して1回目に入力された電圧信号Vvとから電圧の平均値Vv−aveを求めた後、Vv−ave/Vi−aveにより被測定素子DUTのインピーダンスを算出することにより、第1,第2測定回路121,122の校正後に変化する特性の違いを補償する。
なお、制御部130には、第1測定回路121にはVi→Vvの順、第2測定回路122にはVv→Viの順に被測定信号が入力されることがあらかじめ設定されている。これにより、制御部130は、第1測定回路121に最初に入力される被測定信号は電流信号Vi、その次に入力される被測定信号は電圧信号Vv、また、第2測定回路122に最初に入力される被測定信号は電圧信号Vv、その次に入力される被測定信号は電流信号Viであると認識する。
図2を参照して、信号入替回路230の構成をより詳しく説明すると、信号入替回路230は、第1および第2の2つのスイッチ231,232を備えている。図2には、これら各スイッチ231,232が模式的に機械スイッチとして示されているが、実際には、各スイッチ231,232には、半導体スイッチが用いられる。
第1スイッチ231は、第1出力ポート221側に接続される接点231aと第2出力ポート222側に接続される接点231bとを備え、電流信号Viを出力ポート221,222のいずれか一方に供給する。
同様に、第2スイッチ232も、第1出力ポート221側に接続される接点232aと第2出力ポート222側に接続される接点232bとを備え、電圧信号Vvを出力ポート221,222のいずれか一方に供給する。
第2,第3の電気配線320a,320bは電源線(給電線)でもあり、第1および第2測定回路121,122から電気配線320a,320bを介して第1および第2出力ポート221,222にテストベッド20の動作電源が供給される。
この実施形態では、第1測定回路121から正極性の直流電圧(+DC電圧)が出力され、第2測定回路122から負極性の直流電圧(−DC電圧)が出力される。これとは逆に、第1測定回路121から−DC電圧が出力され、第2測定回路121から+DC電圧が出力されるようにしてもよいが、いずれにしても、これらDC電圧の極性は測定中に切り替えられることはない。
各測定回路121,122から各出力ポート221,222に供給されるDC電圧は、レベル変換回路251,252にてH,L(1,0)の制御信号CTL1,CTL2に変換される。本発明において、これら制御信号CTL1,CTL2は、測定回路121,122に対する出力ポート221,222の接続状態(正接続か逆接続かどうか)を判定する判定要素として用いられる。
すなわち、制御信号CTL1がHレベル,制御信号CTL2がLレベルであれば、第1出力ポート221は第1測定回路121に接続され、第2出力ポート222は第2測定回路122に接続されていると判定され、これとは反対に、制御信号CTL1がLレベル,制御信号CTL2がHレベルであれば、第1出力ポート221は第2測定回路122に接続され、第2出力ポート222は第1測定回路121に接続されていると判定される。
なお、テストヘッド20には、測定回路121,122から供給される+,−のDC電圧より動作電源を得るための電源生成部240が設けられている。電源生成部240は、+,−のDC電圧を整流する全波整流回路を接地された中点により正極側と負極側とに分離してなり、その各々に定電圧回路241a,241bを有する+電源生成部241と−電源生成部242とを備え、この例では、+電源生成部241より+3.3VのVdd、−電源生成部242より−3.3VのVssを生成し、各スイッチ231,232の電源としている。
本発明では、測定回路121,122から信号入替回路230に対してスイッチ切替信号は出力されないが、その代わりに、測定器本体10の制御部130から第4の電気配線(スイッチ切替用制御線)330を介してテストヘッド20に2値(H,L)のスイッチ切替制御信号CTLが供給される。
これに関連して、テストヘッド20には、信号入替回路230の第1,第2スイッチ231,232に切替指示信号CTLa,CTLbを与える第1および第2のスイッチ制御素子261,262が設けられている。
上記したように、信号入替回路230の第1,第2スイッチ231,232には、半導体スイッチが用いられる。この実施形態において、スイッチ231,232はともに、切替指示信号(CTLa,CTLb)がHレベルのとき、第1出力ポート221側の接点231a,232aを選択し、切替指示信号(CTLa,CTLb)がLレベルのとき、第1出力ポート222側の接点231b,232bを選択する。
この実施形態において、第1および第2のスイッチ制御素子261,262には、排他的論理和のゲート回路が用いられている。排他的論理和はEXOR,EXNORのいずれであってもよいが、ここでは、EXNORを採用している。また、1素子ではなくANDやORの各ゲート回路の組合せにより排他的論理和が構成されてもよい。
第1スイッチ制御素子261は、その一方の入力をレベル変換回路251より出力される制御信号CTL1とし、他方の入力を制御部130からのスイッチ切替制御信号CTLとしている。
第2スイッチ制御素子262は、その一方の入力をレベル変換回路252より出力される制御信号CTL2とし、他方の入力を制御部130からのスイッチ切替制御信号CTLとしている。
次に、動作について説明するが、この実施形態での前提条件として、上記したように、制御部130は、第1測定回路121に最初に入力される被測定信号は電流信号Vi、その次に入力される被測定信号は電圧信号Vv、また、第2測定回路122に最初に入力される被測定信号は電圧信号Vv、その次に入力される被測定信号は電流信号Viであると認識する。
また、第1測定回路121から出力されるのは+DC電圧、第2測定回路122から出力されるのは−DC電圧であり、接続の仕方として、第1出力ポート221を第1測定回路121に接続するとともに、第2出力ポート221を第2測定回路122に接続する場合を正しい接続(正接続)、これに対して、第1出力ポート221を第2測定回路122に接続するとともに、第2出力ポート221を第1測定回路121に接続する場合を誤った接続(逆接続)という。
また、被測定素子DUTの測定中、制御部130は、スイッチ切替制御信号CTLをH→L(もしくはL→H)に転じて、信号を入れ替えて測定を2回行うが、ここでの説明では、スイッチ切替制御信号CTLをHレベルとして第1回目の測定を行い、その後、スイッチ切替制御信号CTLをLレベルとして第2回目の測定を行うものとする。
まず、出力ポート221,222と測定回路121,122とが正しく接続されている場合、第1出力ポート221には+DC電圧が供給され、第2出力ポート222には−DC電圧が供給されるため、レベル変換回路251より出力される制御信号CTL1はHレベル、レベル変換回路252より出力される制御信号CTL2はLレベルとなる。
第1回目の測定時、制御部130はスイッチ切替制御信号CTLをHレベルとする。これにより、第1スイッチ制御素子261の2入力は(H,H)、第2スイッチ制御素子262の2入力は(L,H)となるため、EXNOR論理にしたがって、第1スイッチ制御素子261から第1スイッチ231に出力される切替指示信号CTLaはHレベル、第2スイッチ制御素子262から第2スイッチ232に出力される切替指示信号CTLbはLレベルとなる。
これにより、第1スイッチ231では接点231a側が導通となり、第1出力ポート221に電流信号Viが現れ、第2スイッチ232では接点232b側が導通となり、第2出力ポート222に電圧信号Vvが現れる。
次の2回目の測定時、制御部130はスイッチ切替制御信号CTLをH→Lレベルに転ずる。これにより、第1スイッチ制御素子261の2入力は(H,L)、第2スイッチ制御素子262の2入力は(L,L)となるため、EXNOR論理にしたがって、第1スイッチ制御素子261から第1スイッチ231に出力される切替指示信号CTLaはLレベル、第2スイッチ制御素子262から第2スイッチ232に出力される切替指示信号CTLbはHレベルとなる。
これにより、第1スイッチ231では接点231b側が導通となり、第2出力ポート222に電流信号Viが現れ、第2スイッチ232では接点232a側が導通となり、第1出力ポート221に電圧信号Vvが現れる。
したがって、出力ポート221,222と測定回路121,122とが正しく接続されている場合、第1測定回路121には、第1出力ポート221からVi→Vvの順、第2測定回路122には、第2出力ポート222からVv→Viの順に被測定信号が入力されることになる。
これに対して、出力ポート221,222と測定回路121,122とが逆接続である場合には、第1出力ポート221には−DC電圧が供給され、第2出力ポート222には+DC電圧が供給されるため、レベル変換回路251より出力される制御信号CTL1はLレベル、レベル変換回路252より出力される制御信号CTL2はHレベルとなる。
第1回目の測定時、制御部130はスイッチ切替制御信号CTLをHレベルとする。これにより、第1スイッチ制御素子261の2入力は(H,L)、第2スイッチ制御素子262の2入力は(H,H)となるため、EXNOR論理にしたがって、第1スイッチ制御素子261から第1スイッチ231に出力される切替指示信号CTLaはLレベル、第2スイッチ制御素子262から第2スイッチ232に出力される切替指示信号CTLbはHレベルとなる。
これにより、第1スイッチ231では接点231b側が導通となり、第2出力ポート222に電流信号Viが現れ、第2スイッチ232では接点232a側が導通となり、第1出力ポート221に電圧信号Vvが現れる。
次の2回目の測定時、制御部130はスイッチ切替制御信号CTLをH→Lレベルに転ずる。これにより、第1スイッチ制御素子261の2入力は(L,L)、第2スイッチ制御素子262の2入力は(L,H)となるため、EXNOR論理にしたがって、第1スイッチ制御素子261から第1スイッチ231に出力される切替指示信号CTLaはHレベル、第2スイッチ制御素子262から第2スイッチ232に出力される切替指示信号CTLbはLレベルとなる。
これにより、第1スイッチ231では接点231a側が導通となり、第1出力ポート221に電流信号Viが現れ、第2スイッチ232では接点232b側が導通となり、第2出力ポート222に電圧信号Vvが現れる。
したがって、出力ポート221,222と測定回路121,122との接続が逆接続の場合、第1測定回路121には、第2出力ポート222からVi→Vvの順、第2測定回路122には、第1出力ポート221からVv→Viの順に被測定信号が入力されることになる。
図3に、正接続時と逆接続時における測定回路121,122への被測定信号(電流信号Vi,電圧信号Vv)の入力順を示す。これから分かるように、測定回路120と信号出力部220とを2本の電気配線320a,320bを介して接続する際、その配線を間違えても測定回路121,122への被測定信号(電流信号Vi,電圧信号Vv)の入力順序は変わらない。
すなわち、どのように接続しても、第1測定回路121には、Vi→Vvの順で被測定信号が入力され、第2測定回路122には、Vv→Viの順で被測定信号が入力されることになる。
この点(被測定信号の入力順が変わらない点)は、先の図4ないし図6で説明した従来例と同じであるが、本発明では、測定回路121,122と出力ポート221,222とを接続する電気配線320a,320bに信号入替用の極性が反転する制御電圧を重畳しないため、各出力ポート221,222に連なる被測定信号ライン221a,222aに過渡的な応答が発生しない。したがって、より一層の測定の高速化と高安定化をはかることができる。
なお、第1,第2スイッチ制御素子261,262にEXOR論理のゲート回路を用いる場合には、制御部130から出力されるスイッチ切替制御信号CTLを、上記とは反対に1回目の測定ではLレベルとし、2回目の測定でHレベルとする。
10 測定器本体
110 測定信号源
120(121,122) 測定回路
130 制御部
20 テストヘッド
210 信号検出部
211 電流検出部
212 電圧検出部
220 信号出力部
221,222 出力ポート
230 信号入替回路
231,232 スイッチ(半導体スイッチ)
240 電源生成回路
241 +電源生成回路
242 −電源生成回路
251,252 レベル変換回路
261,262 スイッチ制御素子
30(310,320a,320b,330) 電気配線

Claims (4)

  1. 測定信号源、第1,第2の測定回路および制御部を有する測定器本体と、所定の電気配線を介して上記測定器本体に接続され上記測定信号源から出力される測定信号を被測定素子に印加するテストヘッドとを含み、上記テストヘッドには、上記被測定素子から電流信号Viおよび電圧信号Vvを検出する信号検出部と、第1,第2の出力ポートを有する信号出力部と、上記信号検出部と上記信号出力部との間に接続された信号入替回路とが設けられており、上記被測定素子の測定が上記信号入替回路による信号の入替前と入替後の2回にわたって行われ、1回目の測定時には、上記第1,第2のうちの一方の出力ポートに上記電流信号Viが、他方の出力ポートに上記電圧信号Vvが供給され、2回目の測定時には、上記一方の出力ポートに上記電圧信号Vvが、上記他方の出力ポートに上記電流信号Viが供給され、上記一方と他方の各出力ポートより上記電気配線を介して上記第1,第2測定回路の各々に上記電流信号Viと上記電圧信号Vvとが所定の順序で入力され、これらの入力信号に基づいて上記被測定素子の所定のパラメータが算出される電気測定器において、
    上記信号入替回路は、上記電流信号Viを上記第1出力ポートと上記第2出力ポートのいずれかに択一的に供給する第1スイッチと、上記電圧信号Vvを上記第1出力ポートと上記第2出力ポートのいずれかに択一的に供給する第2スイッチとを有し、
    上記第1,第2測定回路より上記電気配線を介して上記第1,第2の各出力ポートに上記テストヘッドの動作電源として、測定中は極性が切り替えられることのない極性の異なる直流電圧が供給され、上記第1出力ポートが+電圧,上記第2出力ポートが−電圧のときを「正接続」、上記第1出力ポートが−電圧,上記第2出力ポートが+電圧のときを「逆接続」として、
    上記制御部は、上記被測定素子の測定時に、上記信号入替回路により信号を入れ替える際、上記正接続時と上記逆接続時とに応じて、上記第1,第2スイッチの切り替え順序を異ならせることを特徴とする電気測定器。
  2. 上記制御部には、1回目の測定時に上記各測定回路に入力される信号の種別と、2回目の測定時に上記各測定回路に入力される信号の種別とがあらかじめ設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電気測定器。
  3. 上記制御部は、上記正接続時には、1回目では上記第1スイッチを上記第1出力ポート側、上記第2スイッチを上記第2出力ポート側に切り替え、2回目では上記第1スイッチを上記第2出力ポート側、上記第2スイッチを上記第1出力ポート側に切り替えて、上記第1出力ポートからは上記電流信号Vi,上記電圧信号Vvの順(Vi→Vv)、上記第2出力ポートからは上記電圧信号Vv,上記電流信号Viの順(Vv→Vi)で各信号を出力させ、
    上記逆接続時には、1回目では上記第1スイッチを上記第2出力ポート側、上記第2スイッチを上記第1出力ポート側に切り替え、2回目では上記第1スイッチを上記第1出力ポート側、上記第2スイッチを上記第2出力ポート側に切り替えて、上記第1出力ポートからは上記電圧信号Vv,上記電流信号Viの順(Vv→Vi)、上記第2出力ポートからは上記電流信号Vi,上記電圧信号Vvの順(Vi→Vv)で各信号を出力させることを特徴とする請求項1または2に記載の電気測定器。
  4. 上記第1,第2スイッチはともに、切替指示信号がHレベルのとき上記第1出力ポート側が選択され、切替指示信号がLレベルのとき上記第2出力ポート側が選択される半導体スイッチからなり、上記テストヘッドは、上記第1,第2の各半導体スイッチにそれぞれ上記切替指示信号を出力する第1,第2のスイッチ制御素子を備え、上記制御部は、上記各スイッチ制御素子に対してHもしくはLレベルのスイッチ切替制御信号を出力し、
    上記第1,第2スイッチ制御素子には、ともに排他的論理和のゲート回路が用いられており、上記第1スイッチ制御素子は、その一方の入力を上記第1出力ポートの直流電圧をデジタル信号レベルに変換してなる第1出力ポート信号とし、他方の入力を上記制御部からの上記スイッチ切替制御信号としており、上記第2スイッチ制御素子は、その一方の入力を上記第2出力ポートの直流電圧をデジタル信号レベルに変換してなる第2出力ポート信号とし、他方の入力を上記制御部からの上記スイッチ切替制御信号としていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気測定器。
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