JP2015137989A - 信号切替回路およびインピーダンス測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部装置に接続される有線伝送路に出力する電気信号の組み合わせを変更する制御を行うための専用の配線を不要にする。
【解決手段】有線伝送路22に重畳された測定部3からの直流電圧Vdcを入力して出力する一方向性素子31と、一方向性素子31からの直流電圧Vdcで充電される充電素子32と、充電素子32の充電電圧(作動用電圧Vcc)でそれぞれ動作して、入力する電気信号Sa,Sbを内部の切替状態に応じて切り替えて有線伝送路22,23に出力するスイッチ回路33、直流電圧Vdcがしきい値電圧Vthを下回ったときに検出信号Sdを出力する電圧検出回路34、および検出信号Sdが出力されてからの経過時間が規定時間に達したときにスイッチ回路33に対して内部の切替状態を変更する制御を実行することにより電気信号Sa,Sbと有線伝送路22,23との組み合わせを変更するスイッチ制御回路35とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】有線伝送路22に重畳された測定部3からの直流電圧Vdcを入力して出力する一方向性素子31と、一方向性素子31からの直流電圧Vdcで充電される充電素子32と、充電素子32の充電電圧(作動用電圧Vcc)でそれぞれ動作して、入力する電気信号Sa,Sbを内部の切替状態に応じて切り替えて有線伝送路22,23に出力するスイッチ回路33、直流電圧Vdcがしきい値電圧Vthを下回ったときに検出信号Sdを出力する電圧検出回路34、および検出信号Sdが出力されてからの経過時間が規定時間に達したときにスイッチ回路33に対して内部の切替状態を変更する制御を実行することにより電気信号Sa,Sbと有線伝送路22,23との組み合わせを変更するスイッチ制御回路35とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力している2以上の電気信号をこの電気信号と同数の有線伝送路を介して並列に出力すると共に、制御信号に基づいて電気信号とこの電気信号を出力する有線伝送路との組み合わせを変更する信号切替回路、この信号切替回路を備えたインピーダンス測定装置に関するものである。
この種の信号切替回路は、例えば、下記特許文献1に開示されているインピーダンス測定装置ではスイッチ(2入力1出力のスイッチ)で構成されて、被測定対象(被測定試料)から得られる複数のアナログ信号(この特許文献1では、被測定対象に流れる電流信号を電圧に変換して得られる電圧信号(以下では、後述の電圧信号と区別するため「電流信号」ともいう)、および被測定対象に発生する電圧信号の2つのアナログ信号)を、互いに同一に構成された複数の処理回路(この例では、第1信号変換回路および第2信号変換回路)に切り替えて出力する。
具体的には、まず、第1ステップとして、信号切替回路を切り替えて、電圧信号を第1信号変換回路に出力し、かつ電流信号を第2信号変換回路に出力して、それぞれの信号変換回路でデジタル信号に変換された電圧信号と電流信号とから1つ目のインピーダンスを算出する。次いで、第2ステップとして、信号切替回路を切り替えて、電圧信号を第2信号変換回路に出力し、かつ電流信号を第1信号変換回路に出力して、それぞれの信号変換回路でデジタル信号に変換された電圧信号と電流信号とから2つ目のインピーダンスを算出する。最後に、1つ目のインピーダンスと2つ目のインピーダンスの積の平方根を演算して、被測定対象についての最終のインピーダンスを算出する。この場合、上記の積の平方根の演算の際に、第1信号変換回路の誤差と第2信号変換回路の誤差とが打ち消される。このため、このインピーダンス測定装置では、誤差の少ない状態で被測定対象のインピーダンスを測定することが可能になっている。
また、下記特許文献2に開示されている電気信号の比率測定装置(インピーダンス測定装置)での信号切替回路も、スイッチ(2入力1出力のスイッチ)で構成されて、被測定対象(被測定回路)についての2種類の電気信号を入力する2つの入力端子のうちの一方の入力端子が2つの測定装置のうちの一方の測定装置に接続され、かつ2つの入力端子のうちの他方の入力端子が2つの測定装置のうちの他方の測定装置に接続される第1の状態と、一方の入力端子が他方の測定装置に接続され、かつ他方の入力端子が一方の測定装置に接続される第2の状態とを切り替える。
この構成により、経時変化や温度などの環境の変化により2つの測定装置の変換係数(入力と測定値の比率)が変化した場合であっても、第1の状態において測定された2つの電気信号と、第2の状態において測定された2つの電気信号とから、被測定対象の2つの電気信号についての正しい比率(2つの電気信号が被測定対象に印加される電圧と被測定対象を流れる電流とに対応するときには、正しいインピーダンス)を求めることが可能になっている。
ところで、上記のような信号切替回路では、各スイッチは、例えば上記特許文献1に記載されているように、CPUなどで構成された制御手段により、その切り替えが制御されるのが一般的である。このため、各スイッチは、制御手段と専用の信号ラインでそれぞれ接続され、対応する信号ラインを経由して制御手段から出力される制御信号に基づいて切り替えが制御される。
また、測定装置によっては、被測定対象についての2つの電気信号を検出すると共に、内蔵された上記のスイッチでこれらの電気信号を切り替えて外部に出力する第1ユニットと、この第1ユニットから出力される2つの電気信号に基づいて被測定対象のインピーダンス(2つの電気信号の比率)を算出する第2ユニットとが分離されて配置される構成を採用しているものがある。
しかしながら、このような測定装置において上記の信号切替回路を採用した場合には、被測定対象についての電気信号のための配線に加えて、制御手段から各スイッチへの制御信号用の配線を2つのユニット間に配設する必要があることから、信号切替回路が配設されたユニットに接続する配線の本数が多くなるという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を改善すべくなされたものであり、外部装置に接続される有線伝送路に出力する電気信号の組み合わせを変更する制御を行うための専用の配線を不要にして外部装置との間の配線の本数の増加を回避し得る信号切替回路、およびこの信号切替回路を備えたインピーダンス測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の信号切替回路は、入力している2以上の電気信号を当該電気信号と同数の有線伝送路を介して外部装置に並列に出力すると共に、当該外部装置から出力される制御信号に基づいて当該電気信号と当該電気信号を出力する前記有線伝送路との組み合わせを変更する信号切替回路であって、前記有線伝送路のうちの1つの有線伝送路に重畳された前記外部装置からの直流電圧を入力して出力する一方向性素子と、前記一方向性素子から出力される前記直流電圧で充電される充電素子と、前記充電素子の充電電圧で動作して、前記電気信号を入力すると共に内部の切替状態に応じて当該電気信号を切り替えて前記有線伝送路に出力するスイッチ回路と、前記充電素子の充電電圧で動作して、前記直流電圧が予め規定されたしきい値電圧を下回ったことを検出したときに検出信号を出力する電圧検出回路と、前記充電素子の充電電圧で動作して、前記検出信号が出力されてからの経過時間を計測すると共に当該経過時間が予め規定された規定時間に達したときに前記スイッチ回路に対して前記内部の切替状態を変更する制御を実行することにより前記電気信号と当該電気信号を出力する前記有線伝送路との組み合わせを変更するスイッチ制御回路とを備えている。
また、請求項2記載のインピーダンス測定装置は、プローブを介して測定対象に接触させられて、当該測定対象に流れる測定電流の電流値に比例して電圧値が変化する第1電気信号および当該測定対象に当該測定電流が流れることによって当該測定対象の両端間に発生する両端間電圧を示す第2電気信号を検出して2つの有線伝送路に出力するテストヘッド部と、前記テストヘッド部に対して離間して配設されると共に前記2つの有線伝送路を介して接続されて、当該2つの有線伝送路のうちの一方の有線伝送路を介して出力される前記第1電気信号および前記第2電気信号のうちの一方の電気信号を所定の信号形態に変換する第1信号変換回路、当該2つの有線伝送路のうちの他方の有線伝送路を介して出力される前記第1電気信号および前記第2電気信号のうちの他方の電気信号を所定の信号形態に変換する第2信号変換回路、並びに当該第1信号変換回路および当該第2信号変換回路からそれぞれ出力される前記所定の信号形態に変換された2つの前記電気信号に基づいて前記測定対象のインピーダンスを算出する処理部を有する測定部とを備えているインピーダンス測定装置であって、前記テストヘッド部は、請求項1記載の信号切替回路を備えて、前記2つの有線伝送路のうちの1つの有線伝送路に重畳されている前記直流電圧に基づいて、前記第1電気信号および前記第2電気信号と当該各電気信号を出力する前記2つの有線伝送路との組み合わせを変更可能に構成され、前記測定部は、前記1つの有線伝送路に前記直流電圧を重畳する制御電圧生成部を有すると共に、前記処理部が前記制御電圧生成部に対する制御を実行して前記直流電圧を前記しきい値電圧を下回るように変更する処理を実行する。
請求項1記載の信号切替回路および請求項2記載のインピーダンス測定装置では、一方向性素子が、1つの有線伝送路に重畳された外部装置からの直流電圧を入力して出力し、充電素子が、一方向性素子から出力される直流電圧で充電され、スイッチ回路が、電気信号を入力すると共に内部の切替状態に応じてこの電気信号を切り替えて有線伝送路に出力し、電圧検出回路が、直流電圧が予め規定されたしきい値電圧を下回ったことを検出したときに検出信号を出力する。また、スイッチ制御回路は、検出信号が出力されてからの経過時間を計測すると共に経過時間が予め規定された規定時間に達したときにスイッチ回路に対して内部の切替状態を変更する制御を実行することにより電気信号と電気信号を出力する有線伝送路との組み合わせを変更する。
したがって、この信号切替回路およびこのインピーダンス測定装置によれば、信号切替回路の切替状態を変更する制御を行うための専用の有線伝送路を不要にできるため、信号切替回路と外部装置との間の配線の本数の増加を回避することができる。
以下、添付図面を参照して、信号切替回路およびインピーダンス測定装置の実施の形態について説明する。
最初に、図1を参照して、信号切替回路の一例としての信号切替回路20を有するインピーダンス測定装置の一例としてのインピーダンス測定装置1の構成について説明する。インピーダンス測定装置1は、テストヘッド部2および測定部3を備え、測定対象100のインピーダンス(本例では一例として抵抗成分R)を測定可能に構成されている。
最初に、テストヘッド部2について説明する。テストヘッド部2は、一例として、測定信号入力端子11、測定信号出力端子12、一対の検出信号入力端子13,14、一対の検出信号出力端子15,16、トランスデューサ17、一対のカップリングコンデンサ18,19、および信号切替回路20を備えている。この場合、測定信号入力端子11は、有線伝送路21を介して外部装置である測定部3に接続されて、測定信号入力端子11には、測定対象100に供給される測定信号(一例として交流電圧信号)S1が測定部3から入力される。測定信号出力端子12は、テストヘッド部2内において例えば電線を介して測定信号入力端子11に接続されている。また、この測定信号入力端子11は、プローブP1を介して測定対象100の一方の電極に接触させられる。これにより、測定信号S1は、測定信号出力端子12からプローブP1を介して測定対象100の一方の電極に出力される。
検出信号入力端子13は、プローブP3を介して測定対象100の一方の電極に接触させられる。また、検出信号入力端子13は、テストヘッド部2内部において、カップリングコンデンサ18を介してスイッチ回路33におけるスイッチ33aのa端子に接続されている。
検出信号入力端子14は、プローブP2を介して測定対象100の他方の電極に接触させられる。また、検出信号入力端子14は、テストヘッド部2内部において、トランスデューサ17を介してテストヘッド部2の基準電位(インピーダンス測定装置1の基準電位でもあるグランドG。ゼロボルト)に接続されている。この構成により、テストヘッド部2から測定対象100に測定信号S1が出力されたときには、測定対象100には、そのインピーダンスに応じた電流値の電流(測定電流)Iが流れる。トランスデューサ17は、電気信号であるこの電流Iを他の形態の電気信号Vi(電流Iの電流値に比例して電圧値が変化する第1電気信号)に変換して出力する。トランスデューサ17から出力される電気信号Viは、カップリングコンデンサ19を介してスイッチ回路33におけるスイッチ33bのa端子に出力される。また、トランスデューサ17は、両端間のインピーダンスが極めて低い構成であり、これにより、電流Iを電気信号Viに変換して出力している状態での両端間電圧がゼロボルトになるように構成されている。このため、検出信号入力端子13には、測定対象100に電流Iが流れることによって測定対象100の両端間に発生する電圧(両端間電圧)を示す電気信号Vv(第2電気信号)が入力される。
また、一対の検出信号出力端子15,16は、有線伝送路22,23を介して測定部3に接続されて、テストヘッド部2で検出した測定対象100についての電気信号Viおよび電気信号Vv(具体的には、時分割して出力される電気信号Viおよび電気信号Vvで構成される後述の電気信号Sa,Sb)を電気信号S2,S3として測定部3に出力する。
信号切替回路20は、一方向性素子31、充電素子32、スイッチ回路33、電圧検出回路34およびスイッチ制御回路35を備えている。一方向性素子31は、本例では一例としてダイオードで構成されて、入力端子(アノード端子)が一対の検出信号出力端子15,16のうちの一方(本例では検出信号出力端子15)に接続されている。また、一方向性素子31は、測定部3によって有線伝送路22に重畳された直流電圧Vdcを入力端子から入力して出力端子から出力する。なお、発明の理解を容易にするため、一方向性素子31は、素子での電圧降下はゼロボルトであるものとする。また、一方向性素子31としては、ダイオードを単体で使用する構成に代えて、バイポーラ型トランジスタや電界効果型トランジスタを用いて構成されたダイオードと等価な整流機能を有する回路を使用することもできる。
充電素子32は、本例では一例として電気二重層キャパシタで構成されて、一端がテストヘッド部2の基準電位(グランドG)に接続されると共に、他端が一方向性素子31の出力端子(本例ではダイオードのカソード端子)に接続されている。この構成により、充電素子32は、一方向性素子31から直流電圧Vdcが出力されているときには、この直流電圧Vdcの電圧値に充電される。また、充電素子32は、充電されている電圧(充電電圧)をテストヘッド部2内の構成要素のための作動用電圧Vccとして出力する。
スイッチ回路33は、例えばアナログスイッチを用いて図1に示すように単極双投型に構成された2つのスイッチ33a,33bを有して、充電素子32から出力される作動用電圧Vccで動作する。また、スイッチ回路33は、スイッチ制御回路35から出力される制御信号Scによって内部の切替状態(つまり、各スイッチ33a,33bの切替状態)が制御される。具体的には、各スイッチ33a,33bは、互いに連動して、実線で示される切替状態(第1切替状態)および破線で示す切替状態(第2切替状態)のうちの制御信号Scによって指定された任意の一方の切替状態に切り替えられる。
これにより、スイッチ回路33では、スイッチ33aが、a端子とb端子とが接続される第1切替状態に制御されて、a端子に入力されている電気信号Saをb端子から出力するときには、スイッチ33bもa端子とb端子とが接続される第1切替状態に制御されて、a端子に入力されている電気信号Sbをb端子から出力する。また、スイッチ33aが、a端子とc端子とが接続される第2切替状態に制御されて、a端子に入力されている電気信号Saをc端子から出力するときには、スイッチ33bもa端子とc端子とが接続される第2切替状態に制御されて、a端子に入力されている電気信号Sbをc端子から出力する。
また、信号切替回路20では、スイッチ回路33におけるスイッチ33aのb端子とスイッチ33bのc端子とが接続されると共に、これらのb端子およびc端子がコンデンサ36を介して検出信号出力端子15に接続されている。また、スイッチ回路33におけるスイッチ33aのc端子とスイッチ33bのb端子とが接続されると共に、これらのc端子およびb端子がコンデンサ37を介して検出信号出力端子16に接続されている。このカップリングコンデンサ36は、有線伝送路22から検出信号出力端子15を介してテストヘッド部2に入力される直流電圧Vdcのスイッチ回路33への印加を回避するためのものである。また、カップリングコンデンサ37は、スイッチ回路33と検出信号出力端子15とを接続するラインへのカップリングコンデンサ36の実装に対応させて、スイッチ回路33と検出信号出力端子16とを接続するラインに実装したものであり、スイッチ回路33と検出信号出力端子16とを直接接続することで、省略することもできる。
この構成により、スイッチ回路33は、制御信号Scによって各スイッチ33a,33bが実線で示す第1切替状態に制御されたときには、入力している電気信号Sa,Sbのうちの一方の電気信号Saを、検出信号出力端子15および有線伝送路22を介して測定部3に電気信号S2として出力すると共に、他方の電気信号Sbを、検出信号出力端子16および有線伝送路23を介して測定部3に電気信号S3として電気信号S2と並列に出力する。また、スイッチ回路33は、制御信号Scによって各スイッチ33a,33bが破線で示す第2切替状態に制御されたときには、一方の電気信号Saを、検出信号出力端子16および有線伝送路23を介して測定部3に電気信号S3として出力すると共に、他方の電気信号Sbを、検出信号出力端子15および有線伝送路22を介して測定部3に電気信号S2として電気信号S3と並列に出力する。すなわち、スイッチ回路33は、内部の切替状態に応じて、電気信号S2,S3と、この電気信号S2,S3を出力する有線伝送路22,23との組み合わせを変更する。
電圧検出回路34は、本例では一例として、ローパスフィルタ(以下、LPFともいう)34a、基準電圧生成回路34bおよびコンパレータ34cを備え、これらの構成要素が作動用電圧Vccの供給を受けて動作する。LPF34aは、入力端子が検出信号出力端子15に接続されて、検出信号出力端子15に生じている電圧信号のうちの交流成分を除去して直流成分を出力する。上記したように、検出信号出力端子15には、測定部3から直流電圧Vdcが重畳されると共に、スイッチ回路33から交流信号である電気信号Sa,Sbが後述するようにして時分割で出力される。このため、LPF34aは、電気信号Sa,Sbを除去して、直流電圧Vdcを出力する。
基準電圧生成回路34bは、作動用電圧Vccに基づいて、グランドGの電位よりも高く、かつ直流電圧Vdcの最大電圧値Vmaxよりも低い電圧値(例えば、最大電圧値Vmaxの3/4程度の予め規定された電圧値)のしきい値電圧Vthを生成する。基準電圧生成回路34bは、例えばツェナーダイオードで構成することができる。コンパレータ34cは、LPF34aから出力される直流電圧Vdcと基準電圧生成回路34bで生成されるしきい値電圧Vthとを比較して、図2に示すように、直流電圧Vdcが、しきい値電圧Vthよりも高い状態からしきい値電圧Vthを下回ったことを検出したときには、検出信号Sdを出力する。この構成により、電圧検出回路34は、直流電圧Vdcがしきい値電圧Vthよりも高い電圧値から低い電圧値になったことを検出したときに検出信号Sdを出力する。
スイッチ制御回路35は、例えばPLD(Programmable Logic Device )で構成されると共に、作動用電圧Vccの供給を受けて動作して、動作中において電圧検出回路34から出力される検出信号Sdを入力したときには、図2に示すように、スイッチ回路33に対して予め規定された初期の切替状態(例えば第1切替状態)に移行させる制御信号Scを出力する。また、スイッチ制御回路35は、電圧検出回路34から検出信号Sdを入力する都度、この検出信号Sdの入力からの経過時間を計測しつつ、この経過時間が予め規定された規定時間T1に達したときに、スイッチ回路33の現在の切替状態を変更する(本例では、第1切替状態から第2切替状態に変更する)制御信号Scを出力する。
また、直流電圧Vdcは、測定部3の制御に従い、グランドGの電位から上記の最大電圧値Vmaxにステップ的にその電圧値が変更されたり、また最大電圧値VmaxからグランドGの電位にステップ的にその電圧値が変更されたりする。また、直流電圧Vdcが重畳される有線伝送路22には、図1に示すように、カップリングコンデンサ36が接続されると共に、後述するカップリングコンデンサ47が接続されている。したがって、直流電圧Vdcの電圧値が上記したように変更されたときには、有線伝送路22の電圧も、この直流電圧Vdcの変更に同期して大きく変化し、その後、振動しつつ直流電圧Vdcの電圧値(変更後の電圧値(グランドGの電位または最大電圧値Vmax))に収束する。また、直流電圧Vdcは、最大電圧値Vmaxの期間がグランドGの電位の期間よりも十分に長くなるようにデューティ比が規定されている。これにより、図2に示すように、作動用電圧Vccは、直流電圧VdcがグランドGの電位の期間のときに徐々に低下するものの、テストヘッド部2内の各構成要素についての最低動作電圧を下回らない電圧に常に維持される。
測定部3では、図2に示すように、時点A(検出信号Sdの出力からの経過時間が規定時間T1に達した時点)を基準として、この時点Aを終期とする所定時間T2の期間内および時点Aを始期とする所定時間T3の期間内において、有線伝送路22を介して電気信号S2としてテストヘッド部2から時分割で出力される電気信号Sa,Sbを測定すると共に、この所定時間T2の期間内およびこの所定時間T3の期間内において、有線伝送路23を介して電気信号S3としてテストヘッド部2から時分割で出力される電気信号Sa,Sbを測定する。このため、直流電圧Vdcが重畳される有線伝送路22の電圧が、時点Aを終期とする所定時間T2の期間が開始する前には、一定の電圧値(最大電圧値Vmax)に安定し得るように、実験やシミュレーションなどによって規定時間T1が予め求められて規定されている。
次いで、測定部3について説明する。測定部3は、図1に示すように、一例として、測定信号出力端子41、一対の検出信号入力端子42,43、測定信号生成部44、制御電圧生成部45、インダクタ46、一対のカップリングコンデンサ47,48、第1信号変換回路49、第2信号変換回路50、処理部51および出力部52を備えている。この場合、測定信号出力端子41は、有線伝送路21を介してテストヘッド部2の測定信号入力端子11に接続されている。また、検出信号入力端子42は、有線伝送路22を介してテストヘッド部2の検出信号出力端子15に接続され、検出信号入力端子43は、有線伝送路23を介してテストヘッド部2の検出信号出力端子16に接続されている。
測定信号生成部44は、処理部51によって制御されて、測定信号S1を生成すると共に、測定信号出力端子41を介して有線伝送路21に出力する。制御電圧生成部45は、処理部51によって制御されて、直流電圧Vdcを生成すると共にインダクタ46を介して検出信号入力端子42、さらには検出信号入力端子42に接続されている有線伝送路22に直流電圧Vdcを出力する(直流電圧Vdcを重畳させる)。
第1信号変換回路49は、一例として、アンプ部49a、同期検波部49b、ローパスフィルタ(以下、LPFともいう)49cおよびA/D変換部49dを備えている。第1信号変換回路49では、アンプ部49aは、入力端子がカップリングコンデンサ47を介して検出信号入力端子42に接続されている。これにより、アンプ部49aは、テストヘッド部2から有線伝送路22に出力される電気信号S2および制御電圧生成部45から有線伝送路22に重畳されている直流電圧Vdcのうちのカップリングコンデンサ47によって抽出された電気信号S2を入力すると共に、後段の同期検波部49bで必要なレベルまで増幅して出力する。
同期検波部49bは、アンプ部49aから出力される電気信号S2を、測定信号生成部44で生成される測定信号S1に同期した同期信号(電気信号S2と同一周期の信号)で同期検波することにより、電気信号S2の基本波成分の振幅を示す直流電圧を出力する。LPF49cは、同期検波部49bから出力される直流電圧に含まれている不要な交流成分を除去する。A/D変換部49dは、LPF49cから出力される直流電圧をサンプリングすることにより、この直流電圧の電圧値を表す電圧データD1を出力する。すなわち、第1信号変換回路49は、アナログ信号である電気信号S2を、その基本波成分の振幅を示すデジタル信号である電圧データD1に変換(つまり、所定の信号形態に変換)して出力する。
第2信号変換回路50は、第1信号変換回路49と同一に構成されている。具体的には、第2信号変換回路50は、アンプ部49aと同一構成のアンプ部50a、同期検波部49bと同一構成の同期検波部50b、LPF49cと同一構成のローパスフィルタ(以下、LPFともいう)50c、およびA/D変換部49dと同一構成のA/D変換部50dを備えている。
この第2信号変換回路50では、上記した各構成要素が第1信号変換回路49の対応する各構成要素と同様に動作して、テストヘッド部2から有線伝送路23に出力される電気信号S3の基本波成分を示す直流電圧の電圧値を表す電圧データD2を出力する。すなわち、第2信号変換回路50は、アナログ信号である電気信号S3を、その基本波成分の振幅を示すデジタル信号である電圧データD2に変換(つまり、所定の信号形態に変換)して出力する。
なお、本例では、測定対象100の抵抗成分Rを測定する構成のため、各信号変換回路49,50は、同期検波部49b,50bおよびLPF49c,50cを備えて構成されているが、測定対象100のインピーダンスZを測定する構成のときには、信号変換回路49,50をA/D変換部49d,50dのみで構成して、各電気信号S2,S3の波形データ(交流信号である電気信号S2,S3の数周期分の波形データ)を電圧データD1,D2として処理部51に出力させる構成を採用することもできる。この構成によれば、処理部51が、これらの電圧データD1,D2に基づいて、測定対象100のインピーダンスZを算出することが可能になる。
処理部51は、例えばコンピュータで構成されて、測定信号生成部44および制御電圧生成部45に対する制御処理を実行する。また、処理部51は、上記した時点Aの前の所定時間T2内において第1信号変換回路49から出力される電圧データD1および第2信号変換回路50から出力される電圧データD2、並びに時点Aの後の所定時間T3内において第1信号変換回路49から出力される電圧データD1および第2信号変換回路50から出力される電圧データD2に基づいて測定対象100のインピーダンス(本例では抵抗成分R)を測定する測定処理を実行する。また、処理部51は、測定したインピーダンスを出力部52に出力する出力処理を実行する。
出力部52は、例えばディスプレイ装置などの表示装置で構成されて、出力処理において処理部51から出力されたインピーダンス(本例では抵抗成分R)を示す数値を画面上に表示する。なお、出力部52については、表示装置に限定されるものではなく、例えば、外部機器と通信を行うインターフェース装置で構成して、測定されたインピーダンスを外部機器に送信するなど、種々の構成を採用することができる。
続いて、信号切替回路20の動作と併せてインピーダンス測定装置1の動作について図面を参照して説明する。
まず、図2に示すように、テストヘッド部2が不図示の移動機構によって1番目の測定対象100に向けて移動させられているとき(または、移動の開始前)に、測定部3では、処理部51は、測定信号生成部44に対して測定信号S1の出力を停止させる制御を実行すると共に、制御電圧生成部45に対して直流電圧Vdcの出力を開始させる制御を実行する。この場合、この直流電圧Vdcは、インダクタ46を介して検出信号入力端子42に出力されて有線伝送路22に重畳され、さらに、有線伝送路22を介してテストヘッド部2の検出信号出力端子15に入力される。
テストヘッド部2では、一方向性素子31が、検出信号出力端子15から出力される直流電圧Vdcを入力して充電素子32に出力することにより、充電素子32の充電を開始する。これにより、充電素子32からテストヘッド部2内の各構成要素に供給される作動用電圧Vccは、上昇を開始し、短時間でその電圧値が最大電圧値Vmaxに達する。テストヘッド部2内の各構成要素は、この作動用電圧Vccが最低動作電圧を上回った時点で動作を開始する。
また、測定部3では、第1信号変換回路49が、テストヘッド部2から有線伝送路22に出力されている電気信号S2を検出信号入力端子42およびカップリングコンデンサ47を介して入力すると共に、電圧データD1に変換して出力する動作を実行する。また、第2信号変換回路50が、テストヘッド部2から有線伝送路23に出力されている電気信号S3を検出信号入力端子43およびカップリングコンデンサ48を介して入力すると共に、電圧データD2に変換して出力する動作を実行する。
次いで、テストヘッド部2が不図示の移動機構によって1番目の測定対象100に接触させられたときには、処理部51は、まず、測定信号生成部44に対して測定信号S1の出力を開始させる制御を実行する。これにより、測定信号S1は、測定部3の測定信号出力端子41から、有線伝送路21を介してテストヘッド部2の測定信号入力端子11に入力され、さらにテストヘッド部2の内部を経由してテストヘッド部2の測定信号出力端子12からプローブP1を介して測定対象100の一方の電極に供給される。
このため、測定対象100には電流Iが流れ、テストヘッド部2では、トランスデューサ17がこの電流Iを電気信号Viに変換して出力する。この電気信号Viは、カップリングコンデンサ19を介して信号切替回路20のスイッチ回路33(スイッチ33b)に電気信号Sbとして入力される。また、電流Iが流れることによって測定対象100の両端間に発生する電気信号Vvは、カップリングコンデンサ18を介して信号切替回路20のスイッチ回路33(スイッチ33a)に電気信号Saとして入力される。
続いて、測定部3では、処理部51が、制御電圧生成部45に対して直流電圧Vdcの出力を一時的に停止させる制御を実行する。これにより、制御電圧生成部45は直流電圧Vdcの出力を一時的に停止する(直流電圧Vdcの電圧値を最大電圧値Vmaxからゼロボルトに一時的に低下させる)。この直流電圧Vdcは、インダクタ46を介して検出信号入力端子42に出力されて有線伝送路22に重畳され、さらに、有線伝送路22を介してテストヘッド部2の検出信号出力端子15に入力される。また、処理部51は、制御電圧生成部45に対して直流電圧Vdcの出力を一時的に停止させる制御を実行した時点からの経過時間の計測を開始する。
テストヘッド部2では、検出信号出力端子15から出力される直流電圧Vdcが一時的にゼロボルトに低下するが、直流電圧Vdcのデューティ比が上記したように最大電圧値Vmaxの期間がグランドGの電位の期間よりも十分に長くなるように規定されているため、図2に示すように、直流電圧Vdcの停止期間中において充電素子32から出力される直流電圧Vdcは徐々に低下するものの、テストヘッド部2内の各構成要素についての最低動作電圧を下回らない電圧に常に維持される。これにより、測定部3によるテストヘッド部2への直流電圧Vdcの出力の開始後においては、テストヘッド部2内の各構成要素は、常に動作状態に維持されている。
また、テストヘッド部2では、測定部3からの直流電圧Vdcの出力が一時的に停止したときには、LPF34aから出力される直流電圧Vdcの電圧値も最大電圧値Vmaxからゼロボルトに一時的に低下する(つまり、直流電圧Vdcの電圧値が基準電圧生成回路34bから出力されているしきい値電圧Vthを一時的に下回る)ことから、図2に示すように、直流電圧Vdcの電圧値がしきい値電圧Vthを下回っている期間中、コンパレータ34cが検出信号Sdをスイッチ制御回路35に出力する。これにより、スイッチ制御回路35は、この検出信号Sdの入力からの経過時間の計測を開始すると共に、スイッチ回路33に対して初期の切替状態(本例では第1切替状態)に移行させる制御信号Scの出力を開始する。
このため、スイッチ回路33では、各スイッチ33a,33bが実線で示される第1切替状態に同時に移行する。これにより、スイッチ回路33(スイッチ33a)に入力されている電気信号Sa(つまり、電気信号Vv)が、検出信号出力端子15、さらにはこの検出信号出力端子15を介して有線伝送路22に電気信号S2として出力される。また、スイッチ回路33(スイッチ33b)に入力されている電気信号Sb(つまり、電気信号Vi)が、検出信号出力端子16、さらにはこの検出信号出力端子16を介して有線伝送路23に電気信号S3として出力される。
次いで、処理部51は、計測している経過時間が規定時間T1(テストヘッド部2のスイッチ制御回路35が計測している規定時間T1と同じ長さの時間)に達する時点Aを終期とする所定時間T2の期間内に入ったときには、第1信号変換回路49から出力されている電圧データD1(この期間内では、テストヘッド部2は電気信号Sa(つまり、電気信号Vv)を電気信号S2として有線伝送路22に出力しているため、電気信号Vvについての基本波成分の振幅を示す直流電圧の電圧値を表すデータ)を取得して、電気信号Vvについての1つ目のデータとして記憶する。また、処理部51は、第2信号変換回路50から出力されている電圧データD2(この期間内では、テストヘッド部2は電気信号Sb(つまり、電気信号Vi)を電気信号S3として有線伝送路23に出力しているため、電気信号Viについての基本波成分の振幅を示す直流電圧の電圧値を表すデータ)を取得して、電気信号Viについての1つ目のデータとして記憶する。
続いて、テストヘッド部2では、スイッチ制御回路35が、計測している経過時間が規定時間T1に達した時点Aにおいて、出力していた制御信号Scを停止することにより、スイッチ回路33に対して現在の切替状態を変更させる(本例では、第1切替状態から第2切替状態に移行させる)。このため、スイッチ回路33では、各スイッチ33a,33bが破線で示される第2切替状態に同時に移行する。これにより、スイッチ回路33(スイッチ33a)に入力されている電気信号Sa(つまり、電気信号Vv)が、検出信号出力端子16、さらにはこの検出信号出力端子16を介して有線伝送路23に電気信号S3として出力される。また、スイッチ回路33(スイッチ33b)に入力されている電気信号Sb(つまり、電気信号Vi)が、検出信号出力端子15、さらにはこの検出信号出力端子15を介して有線伝送路22に電気信号S2として出力される。つまり、図2に示すように、テストヘッド部2から有線伝送路22、ひいては測定部3の信号変換回路49には、電気信号Vvに続いて電気信号Viが時点Aを挟んで時分割で出力され、有線伝送路23、ひいては測定部3の信号変換回路50には、電気信号Viに続いて電気信号Vvが時点Aを挟んで時分割で出力される。
一方、測定部3では、処理部51が、計測している経過時間が規定時間T1に達する時点Aを始期とする所定時間T3の期間内に入ったときには、第1信号変換回路49から出力されている電圧データD1(この期間内では、テストヘッド部2は上記のように電気信号Sb(つまり、電気信号Vi)を電気信号S2として有線伝送路22に出力しているため、電気信号Viについての基本波成分の振幅を示す直流電圧の電圧値を表すデータ)を取得して、電気信号Viについての2つ目のデータとして記憶する。また、処理部51は、第2信号変換回路50から出力されている電圧データD2(この期間内では、テストヘッド部2は電気信号Sa(つまり、電気信号Vv)を電気信号S3として有線伝送路23に出力しているため、電気信号Vvについての基本波成分の振幅を示す直流電圧の電圧値を表すデータ)を取得して、電気信号Vvについての2つ目のデータとして記憶する。
また、処理部51は、電気信号Vvについての2つのデータと、電気信号Viについての2つのデータとを記憶したときには、測定処理を実行して、1つ目の電気信号Vvについてのデータと1つ目の電気信号Viについてのデータとから1つ目のインピーダンス(本例では抵抗成分R)を算出し、かつ2つ目の電気信号Vvについてのデータと2つ目の電気信号Viについてのデータとから2つ目のインピーダンス(本例では抵抗成分R)を算出し、さらに、算出した2つのインピーダンスの積の平方根を算出することにより、測定対象100の最終的なインピーダンス(本例では抵抗成分R)を算出(測定)する。これにより、各信号変換回路49,50での誤差が打ち消されて、安定性の高いインピーダンス(本例では抵抗成分R)が算出される。
また、処理部51は、測定対象100の最終的なインピーダンス(本例では抵抗成分R)を算出(測定)したときには、出力処理を実行して、このインピーダンス(本例では抵抗成分R)を出力部52に表示させる。最後に、処理部51は、測定信号生成部44に対する制御を実行して、測定信号S1の出力を停止させる。これにより、1番目の測定対象100についてのインピーダンス測定が完了する。
その後、インピーダンス測定装置1は、図2に示すように、テストヘッド部2が移動機構によって2番目の測定対象100に向けて移動させられて接触させられたときにも、上記した1番目の測定対象100に対する測定と同様にして、2番目の測定対象100についてのインピーダンス(本例では抵抗成分R)を測定する。また、図示はしないが、インピーダンス測定装置1は、テストヘッド部2が3番目、4番目、・・・というように次の測定対象100に向けて移動させられて接触させられたときにも、同様にして各測定対象100についてのインピーダンス(本例では抵抗成分R)を測定する。
このように、この信号切替回路20、およびこの信号切替回路20を備えたインピーダンス測定装置1では、電気信号S2を出力するための有線伝送路22に重畳された外部装置としての測定部3からの直流電圧Vdcで充電素子32が充電され、充電された充電素子32から供給される作動用電圧Vccに基づいて、直流電圧Vdcがゼロボルトのときにも信号切替回路20の各構成要素が動作して、直流電圧Vdcがゼロボルトになったときからの経過時間が規定時間T1に達したときに、スイッチ制御回路35がスイッチ回路33に対して切替状態を変更する制御を実行することにより、電気信号S2,S3と、電気信号S2,S3を出力する有線伝送路22,23との組み合わせを変更する。
したがって、この信号切替回路20およびこのインピーダンス測定装置1によれば、信号切替回路20の切替状態を変更する制御(電気信号S2,S3と、電気信号S2,S3を出力する有線伝送路22,23との組み合わせを変更する制御)を行うための専用の有線伝送路を不要にできるため、信号切替回路20が配設されたテストヘッド部2と、測定部3との間の配線の本数の増加を回避することができる。
なお、上記の信号切替回路20では、2つのスイッチ33a,33bを有するスイッチ回路33を備えることで、外部から入力している2つの電気信号Vvおよび電気信号Viを切り替えて2つの有線伝送路22,23に出力する構成を採用しているが、図示はしないが、3以上のスイッチを内蔵するスイッチ回路を備えて、外部から入力している3以上の電気信号を切り替えて3以上の有線伝送路に出力する構成を採用してもよいのは勿論である。
1 インピーダンス測定装置
2 テストヘッド部
3 測定部
20 信号切替回路
22,23 有線伝送路
31 一方向性素子
32 充電素子
33 スイッチ回路
34 電圧検出回路
35 スイッチ制御回路
49 第1信号変換回路
50 第2信号変換回路
51 処理部
100 測定対象
I 電流
P1,P2,P3 プローブ
Sa,Sb 電気信号
Sc 制御信号
Sd 検出信号
Vcc 作動用電圧
Vdc 直流電圧
Vi,Vv 電気信号
T1 規定時間
2 テストヘッド部
3 測定部
20 信号切替回路
22,23 有線伝送路
31 一方向性素子
32 充電素子
33 スイッチ回路
34 電圧検出回路
35 スイッチ制御回路
49 第1信号変換回路
50 第2信号変換回路
51 処理部
100 測定対象
I 電流
P1,P2,P3 プローブ
Sa,Sb 電気信号
Sc 制御信号
Sd 検出信号
Vcc 作動用電圧
Vdc 直流電圧
Vi,Vv 電気信号
T1 規定時間
Claims (2)
- 入力している2以上の電気信号を当該電気信号と同数の有線伝送路を介して外部装置に並列に出力すると共に、当該外部装置から出力される制御信号に基づいて当該電気信号と当該電気信号を出力する前記有線伝送路との組み合わせを変更する信号切替回路であって、
前記有線伝送路のうちの1つの有線伝送路に重畳された前記外部装置からの直流電圧を入力して出力する一方向性素子と、
前記一方向性素子から出力される前記直流電圧で充電される充電素子と、
前記充電素子の充電電圧で動作して、前記電気信号を入力すると共に内部の切替状態に応じて当該電気信号を切り替えて前記有線伝送路に出力するスイッチ回路と、
前記充電素子の充電電圧で動作して、前記直流電圧が予め規定されたしきい値電圧を下回ったことを検出したときに検出信号を出力する電圧検出回路と、
前記充電素子の充電電圧で動作して、前記検出信号が出力されてからの経過時間を計測すると共に当該経過時間が予め規定された規定時間に達したときに前記スイッチ回路に対して前記内部の切替状態を変更する制御を実行することにより前記電気信号と当該電気信号を出力する前記有線伝送路との組み合わせを変更するスイッチ制御回路とを備えている信号切替回路。 - プローブを介して測定対象に接触させられて、当該測定対象に流れる測定電流の電流値に比例して電圧値が変化する第1電気信号および当該測定対象に当該測定電流が流れることによって当該測定対象の両端間に発生する両端間電圧を示す第2電気信号を検出して2つの有線伝送路に出力するテストヘッド部と、
前記テストヘッド部に対して離間して配設されると共に前記2つの有線伝送路を介して接続されて、当該2つの有線伝送路のうちの一方の有線伝送路を介して出力される前記第1電気信号および前記第2電気信号のうちの一方の電気信号を所定の信号形態に変換する第1信号変換回路、当該2つの有線伝送路のうちの他方の有線伝送路を介して出力される前記第1電気信号および前記第2電気信号のうちの他方の電気信号を所定の信号形態に変換する第2信号変換回路、並びに当該第1信号変換回路および当該第2信号変換回路からそれぞれ出力される前記所定の信号形態に変換された2つの前記電気信号に基づいて前記測定対象のインピーダンスを算出する処理部を有する測定部とを備えているインピーダンス測定装置であって、
前記テストヘッド部は、請求項1記載の信号切替回路を備えて、前記2つの有線伝送路のうちの1つの有線伝送路に重畳されている前記直流電圧に基づいて、前記第1電気信号および前記第2電気信号と当該各電気信号を出力する前記2つの有線伝送路との組み合わせを変更可能に構成され、
前記測定部は、前記1つの有線伝送路に前記直流電圧を重畳する制御電圧生成部を有すると共に、前記処理部が前記制御電圧生成部に対する制御を実行して前記直流電圧を前記しきい値電圧を下回るように変更する処理を実行するインピーダンス測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014011028A JP2015137989A (ja) | 2014-01-24 | 2014-01-24 | 信号切替回路およびインピーダンス測定装置 |
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JP2014011028A Pending JP2015137989A (ja) | 2014-01-24 | 2014-01-24 | 信号切替回路およびインピーダンス測定装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105954590A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-09-21 | 西安航天精密机电研究所 | 一种绝缘通路测试仪 |
CN106066424A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-11-02 | 重庆金山科技(集团)有限公司 | 食道阻抗检测电路 |
CN106153989A (zh) * | 2016-07-26 | 2016-11-23 | 桂林电力电容器有限责任公司 | 一种带电换线装置及运作方法 |
CN108415868A (zh) * | 2018-05-04 | 2018-08-17 | 浙江海呐科技有限公司 | 一种串行通讯电路及温盐深探测系统 |
-
2014
- 2014-01-24 JP JP2014011028A patent/JP2015137989A/ja active Pending
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