以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る情報表示システムは、画像形成装置と、携帯電話又はスマートフォン等の携帯端末装置(以下、携帯端末ともいう)とを含む。画像形成装置と携帯端末装置とは、公知の近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)により互いにデータの送受信を行なうことが可能である。
図1を参照して、本実施の形態に係る情報表示システムを構成する画像形成装置100は、例えばコピー機能及びプリンタ機能等を備えるデジタル複合機(MFP)である。画像形成装置100は、レーザー光を露光に利用する、所謂レーザー方式(電子写真方式)の印刷機能を備える。なお、画像形成装置100は、他の方式の印刷機能を備えたものであってもよい。
画像形成装置100は、図2に示す操作部を備えており。ユーザは、画像形成装置100の機能を利用するために、操作部を操作して画像形成装置100に対する指示を入力する。操作部は、タッチパネルディスプレイ140、スタートボタン146、及び無線通信I/F部150を含む。ユーザは、タッチパネルディスプレイ140に表示される操作画面中のソフトウェアキーをタッチ操作して、画像形成装置100に実行させるコピー等のジョブの条件を設定した後、ハードウェアのスタートボタン146を押してジョブの実行を指示する。無線通信I/F部150は、操作部内に配置され、外部機器とNFCによる無線通信を行なう。無線通信I/F部150付近の操作部表面には、外部機器を近づける目標を示すために所定のマーク152が配置されている。
図3を参照して、携帯端末装置200は電話機能を有し、送話部250及び受話部252を備えている。ユーザは、携帯端末装置200のタッチパネルディスプレイ210に表示された画面を操作して電話番号を選択し、携帯端末装置200に発呼させる。携帯端末装置200が回線接続処理を実行し、回線が接続された後、ユーザは送話部250及び受話部252を介して、通話することができる。即ち、送話部250は、ユーザが発話した音を電気信号に変換する。変換された電気信号は、さらに所定方式の信号に変換された後、無線基地局に送信され、無線基地局から通話相手の装置に送信される。携帯端末装置200は、通話相手の装置から送信された信号を無線基地局から受信すると、受信信号を変換し、受話部252から音として出力する。
携帯端末装置200は、画像形成装置100と近距離無線通信を行なうためのNFCモジュール(図示せず)を備えている。NFCは、数十cm程度以下の至近距離でデータ通信を行なう公知の近距離無線通信技術であり、携帯端末装置200を、画像形成装置100の無線通信I/F部150にかざすように近づけると、携帯端末装置200と画像形成装置100との間で双方向通信を行なうことが可能となる。
本実施の形態においては、画像形成装置100は、近距離無線通信機能を備えているが、インターネットへの接続機能を備えていない、又は、インターネットへの接続機能を備えているが、インターネットにアクセスできない状態になっているとする。また、携帯端末装置200は、電話機能、近距離無線通信機能、及びインターネット接続機能を備えているとする。このような状況で、画像形成装置100にトラブルが発生しているときに携帯端末装置200を画像形成装置100の無線通信I/F部150に近づけると、ユーザによるトラブル対応の助けとなる情報が携帯端末装置200に表示される。
図4を参照して、画像形成装置100の構成を具体的に説明する。画像形成装置100は、制御部110、記憶部120、タッチパネルディスプレイ140、無線通信I/F部150及びバス160を含む。各部間のデータ交換(制御情報を含む)は、バス160を介して行なわれる。
制御部110は、実質的にコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)(何れも図示せず)を含む。CPUは、タッチパネルディスプレイ140及び携帯端末装置200等からの指示に応じて、各種コンピュータプログラム(以下、単にプログラムともいう)を実行する。これによって、画像形成装置100は、各部の動作、及び携帯端末装置200等の外部機器との通信等の所望の処理を実行する。上記の各種プログラムは、予めROM又は記憶部120に記憶されており、所望の処理の実行時に、ROM又は記憶部120から読出されてRAMに記憶される。CPUは、CPU内のプログラムカウンタと呼ばれるレジスタ(図示せず)に格納された値によって指定される、RAM内のアドレスからプログラムの命令を読出し、解釈する。CPUは、例えば、読出された命令によって指定されるアドレスから演算に必要なデータを読出し、そのデータに対して命令に対応する演算を実行する。実行結果は、命令によって指定されるアドレス(RAM、記憶部120、又はCPU内のレジスタ等)に格納される。
図4においては、制御部110の機能を、端末検出部112、端末制御部114及びトラブル検出部116として示している。これらの機能は、主としてプログラムにより実現されるが、専用IC(ASIC又はFPGA等)によって実現されてもよい。
端末検出部112は、後述する無線通信I/F部150を制御して、携帯端末装置200からの電波を検出し、携帯端末装置200との無線通信を確立する処理を実行する。端末制御部114は、携帯端末装置200との通信が確立された後、携帯端末装置200との通信処理を実行する。
トラブル検出部116は、画像形成装置100にトラブルが発生したことを検出し、トラブルを特定し、特定されたトラブルを表す情報(例えば、トラブルコード)を記憶する処理を実行する。トラブル検出部116は、ハード的(機械的)なトラブルを検出するために、画像形成装置100の内部に配置されたセンサ(図示せず)からの信号を検出する。トラブル検出部116は、OSの機能等を使用して、ソフト的なトラブル(プログラムの暴走等)をも検出する。トラブルを表す情報は、RAMに一時記憶され、後述する記憶部120の装置状態格納部124にも記憶される。
記憶部120は、書換可能な不揮発性の記憶装置であり、例えば、ハードディスクドライブである。記憶部120は、制御プログラム格納部122、装置状態格納部124、及びトラブル情報格納部126を含む。これらの格納部は、それぞれ異なるハードウェアで構成されていても、1つのハードウェアの記憶領域が複数の格納領域に区分されたものであってもよい。
制御プログラム格納部122は、RAMに読出され、CPUによって実行されるプログラム及びデータを記憶する。即ち、制御プログラム格納部122は、画像形成装置100の一般的な動作を実現するための基本プログラム(OSを含む)、及び、画像形成装置100にトラブルが発生した場合に、ユーザがトラブルに対応するときに助けとなる情報を携帯端末装置200に送信する処理を実行するためのプログラム及びそれに関連する各種データを記憶する。
装置状態格納部124は、画像形成装置100の状態に関する情報(以下、状態情報ともいう)を記憶する。例えば、トラブルが発生した場合、そのトラブルを特定するための情報が記憶される。トラブルが解決されずに、画像形成装置100の電源がオフされても、トラブルを表す状態情報は消去されないので、例えば、重要なトラブルに関しては、再度電源がオンされても画像形成装置100を起動しないようにすることができる。トラブル情報格納部126は、後述するように、画像形成装置100において発生することが想定される種々のトラブルに関する情報を記憶する。
操作部のタッチパネルディスプレイ140は、入力部142及び表示部144を含む。表示部144は、画像を表示することができる装置であり、例えば液晶ディスプレイである。入力部142は、表示部144の表示面上に搭載され、ユーザのタッチ操作を検出するタッチパネルである。
タッチパネルディスプレイ140(表示部144)は、画像形成装置100の状態及び各種処理の状態に関する情報等の各種情報をユーザに提供する。タッチパネルディスプレイ140は、ユーザに対して対話的な操作インターフェイスを提供する。タッチパネルディスプレイ140の表示部144には操作画面が表示され、その操作画面がユーザによって操作されると、画像形成装置100はその操作に応じた指示を受付ける。表示部144に表示される操作画面は、ユーザの操作に応じて遷移する。
無線通信I/F部150は、携帯端末装置200と無線通信を行なうための近距離無線通信を実現する。画像形成装置100は、端末検出部112及び端末制御部114により無線通信I/F部150を介して、NFCモジュールを搭載した携帯端末装置200とNFC規格に準拠した通信プロトコルにしたがったデータ通信を行なう。
画像形成装置100はさらに、公知の画像読取部(スキャナ部)、画像処理部及び画像形成部等の記録紙への画像形成等を行なうための機能部をさらに含む。
また、画像形成装置100は、ネットワークとのインターフェイスとしてNIC(Network Interface Card)を含んでいてもよい。本実施の形態では、上記したように、画像形成装置100がインターネットに接続されていない状態であるので、画像形成装置100は、NICを備えていないか、備えていても、インターネットに接続されていないとする。
図5を参照して、携帯端末装置200の構成に関して説明する。携帯端末装置200は、CPU202、メモリ204、RAM206、タッチパネルディスプレイ210、無線通信I/F部230、及びバス240を含む。各部間のデータ(制御情報を含む)交換はバス240を介して行なわれる。
CPU202は携帯端末装置200全体を制御する。メモリ204は、電気的に書換え可能な不揮発性の記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ等である。メモリ204には、携帯端末装置200の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータ等が記憶されている。
CPU202はバス240を介してメモリ204からプログラムをRAM206上に読出して、RAM206の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU202はメモリ204に格納されているプログラムにしたがって携帯端末装置200を構成する各部の制御を行ない、携帯端末装置200の各機能を実現する。
タッチパネルディスプレイ210は、入力部212及び表示部214を含む。表示部214は、画像を表示することができる装置であり、例えば液晶ディスプレイである。入力部212は、表示部214の表示面上に搭載され、ユーザのタッチ操作を検出するタッチパネルである。
表示部214は、液晶パネル等の表示パネルを駆動するための駆動部(図示せず)を含む。駆動部は、RAM206に記憶された画像データを所定のタイミングで読出し、表示部214に画像として表示するための信号を生成して表示部214に出力する。表示される画像データは、CPU202がメモリ204から読出して、RAM206に伝送する。
無線通信I/F部230は、無線によりネットワークとのインターフェイスをとる。無線通信I/F部230はさらに、画像形成装置100と近距離無線通信を行なうためのNFCモジュールを含む。携帯端末装置200は、この無線通信I/F部230を介して、画像形成装置100と近距離無線通信を行なうことができる。
以下、図6を参照して、画像形成装置100においてトラブルが発生した場合に実行されるプログラムに関して説明する。本プログラムは、画像形成装置100が起動した状態で、何らかのトラブルが発生したことが、トラブル検出部116によって検知されたことを受けて起動される。
ここでは、画像形成装置100と携帯端末装置200との間の通信は、近距離無線通信、特に数cm以下の距離で通信可能な近距離無線通信であるとする。
ステップ400において、制御部110のCPUは、トラブル検出部116を用いて、発生したトラブルを特定し、特定したトラブルに対応する情報を、装置状態格納部124に記憶する。発生し得る種々のトラブルは、ユーザによって解決することが可能か否かに応じて、2種類に分類され、予め記憶部120のトラブル情報格納部126に記憶されている。トラブル情報格納部126は、例えば、各トラブルを表すトラブルコードと、各トラブルの判定条件と、ユーザによって解決できないトラブルか否かを表わす分類コードと、トラブルを表すメッセージ(以下、トラブルメッセージともいう)とを対応させて記憶している。ユーザが解決できるトラブルには、例えば、紙詰まり、紙切れ、及びトナー切れ等がある。ユーザが解決できないトラブル(以下、サービスマンコールのトラブルともいう)には、画像形成に関する異常(感光体ドラム、転写ローラ、及びヒータ等の異常)、記憶部120の異常、及びプログラムの異常(暴走等)等がある。これらのトラブルのそれぞれに、一意のトラブルコードが割当てられ、対応する判定条件及びトラブルメッセージが設定されている。トラブルメッセージは、テキストデータに限定されず、画像データであってもよい。ここでは、分類コードは、ユーザが解決できるトラブルであれば“0”、ユーザが解決できないトラブルであれば“1”であるとする。
制御部110は、トラブル検出部116により、トラブルを検知するためのセンサの出力信号レベル、及びプログラムの実行状態を表す所定のレジスタ値等の情報を取得し、取得した情報を用いてトラブル状報格納部126に記憶された判定条件を検索し、該当するトラブルコード及び分類コードを特定する。制御部110のCPUは、特定したトラブルコード及び分類コードを、RAMに記憶すると共に、装置状態格納部124に記憶する。
ステップ402において、制御部110のCPUは、ステップ400で特定されたトラブルがサービスマンコールのトラブルであるか否かを判定する。具体的には、制御部110のCPUは、ステップ400で特定された分類コードが“1”であるか否かを判定する。分類コードが“1”と判定された場合、即ちサービスマンコールのトラブルであれば、制御はステップ406に移行する。そうでなければ、制御はステップ422に移行する。
ステップ404において、制御部110のCPUは、携帯端末を近づけることを勧めるメッセージを含むトラブル発生画面をタッチパネルディスプレイ140に表示する。具体的には、ステップ400で特定されたトラブルに対応するトラブルメッセージをトラブル情報格納部126から読出し、表示部144に表示する。例えば、図7に示すような、トラブル表示ウィンドウ302を、トラブル発生直前に表示されていた通常の操作画面300に重ねて表示する。図7には、ハードディスクにトラブルが発生したことが表示され、該当するトラブルコードとして“HD−01”が表示されている。さらに、サービスマンに連絡すべきトラブルであること、及び、携帯端末を近づけることを勧めるメッセージが表示されている。図7のウィンドウ302を表示するには、例えば、予め記憶部120に記憶しておいたウィンドウの背景の画像データをVRAMの所定領域に書込み、その上に、トラブル情報格納部126から読出したテキストデータのトラブルメッセージを上書きする。
ステップ406において、制御部110のCPUは、端末検出部112により無線通信I/F部150を制御して、近距離無線通信(NFC)により携帯端末を検出したか否かを判定する。例えば、制御部110のCPUは、イニシエータとして、無線通信I/F部150からポーリングリクエストと呼ばれるフレームデータを送信する。近距離無線通信機能を有する装置は、ポーリングリクエストを含む無線信号を受信すると、ポーリングレスポンスフレームと呼ばれるフレームを送信する。制御部110のCPUは、ポーリングレスポンスフレームを受信した場合、携帯端末を検出したと判定する。携帯端末を検出したと判定された場合、制御はステップ408に移行する。そうでなければ、ステップ406が繰返される。
ステップ408において、制御部110のCPUは、端末検出部112により携帯端末との通信を確立したか否か(携帯端末を通信相手として確定したか否か)を判定する。具体的には、制御部110のCPUは、ステップ406で検出された携帯端末に、その携帯端末の端末情報を問合わせる要求コマンドを送信し、端末情報を受信する。端末情報は、携帯端末の通信速度、及び、携帯端末が、後述する「特定のプログラム」を有しているか否かを表す情報である。さらに、制御部110のCPUは、受信した端末情報が、特定のプログラムを備えていることを表す情報であるか否かを判定する。端末装置が、近距離無線通信可能な携帯端末であっても、特定のプログラムを備えていなければ、目的の機能を実現することができないので、そのような端末装置は通信対象から除外される。特定のプログラムを備えていると判定された場合、通信を確立したとして、制御はステップ410に移行する。そうでなければ、ステップ408が繰返される。
ステップ410において、制御部110のCPUは、サポート情報を生成する。サポート情報は、トラブル対応用画像データ、並びに、その画像に含まれる各キー領域の位置座標及び対応する操作情報を含む。これらは、トラブル情報格納部126に記憶されている。キー領域の位置座標は、例えば、キー領域が矩形であれば、矩形の2つの対角頂点の、トラブル対応用画像データ上の位置座標である。各キーに対応する操作情報は、例えば、電話番号又はURI(Uniform Resource Identifier)である。サポート情報には、これらの以外の情報が含まれていてもよい。
ステップ412において、制御部110のCPUは端末制御部114を用いて、ステップ410で生成したデータを、ステップ406で検出した携帯端末に、無線通信I/F部150を介して送信する。このときの通信速度は、ステップ408で携帯端末から受信した通信速度である。送信したデータが、ステップ406で検出された携帯端末により受信された場合、後述するように、携帯端末の表示画面にトラブル対応用画像が表示される。
ステップ414において、制御部110のCPUは、近距離無線通信を終了する。
ステップ416において、制御部110のCPUは、トラブル検出部116を用いて、トラブルが解決したか否かを判定する。ここで判定の対象となるトラブルは、通常サービスマンによって解決される。トラブルが解決したと判定された場合、制御はステップ418に移行する。そうでなければ、制御はステップ420に移行する。
ステップ418において、制御部110のCPUは、表示部144に表示されているトラブル表示を消去する。その後、本プログラムは終了する。
トラブルが解決していなければ、ステップ420において、制御部110のCPUは、ステップ406と同様に携帯端末を検出したか否かを判定する。検出したと判定された場合、制御はステップ408に戻る。そうでなければ、制御はステップ416に戻る。
ステップ402でサービスマンコールのトラブルでないと判定された場合(分類コードが“0”の場合)、ステップ422において、制御部110のCPUは、ステップ400で特定されたトラブルに対応するトラブルメッセージを表示部144に表示する。発生しているトラブルは、ユーザが解決することができるので、表示部144に表示されるメッセージは、図7と異なり、トラブルの内容を示すメッセージを含むが、サービスマンへの連絡の必要性を示すメッセージも、携帯端末を近づけることを勧めるメッセージも含まない。
ステップ424において、制御部110のCPUは、トラブル検出部116を用いてトラブルが解決したか否かを判定する。トラブルが解決したと判定された場合、制御はステップ418に移行する。そうでなければ、ステップ424が繰返される。
図8を参照して、画像形成装置100においてトラブルが発生した場合に、携帯端末装置200が、画像形成装置100から送信されたトラブル対応用画像データを表示するプログラムに関して説明する。本プログラムは、上記した「特定のプログラム」であり、携帯端末装置200において、常時実行されている。
ステップ500において、CPU202は、無線通信I/F部230のNFCモジュールを介して、近距離無線通信(NFC)のポーリングリクエストを受信したか否かを判定する。ポーリングリクエストは、上記のステップ400において、画像形成装置100から送信される。ポーリングリクエストを受信したと判定された場合、制御はステップ502に移行する。そうでなければ、ステップ500が繰返される。
ステップ502において、CPU202は、端末情報の問合せ(通信速度及び特定のプログラムを有しているか否かの問合せ)を受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、通信が確立したとして、通信速度の情報と、特定のプログラムを有することを表す情報とを含むデータを返信し、制御はステップ504に移行する。そうでなければ、ステップ502が繰返される。
ステップ504において、CPU202は、サポート情報を受信したか否かを判定する。サポート情報は、上記のステップ412において、画像形成装置100から送信される。受信されたサポート情報は、RAM206に記憶される。受信したと判定された場合、制御はステップ506に移行する。そうでなければ、ステップ504が繰返される。上記したように、イニシエータである画像形成装置100は、端末情報の送信要求への返信を受信した場合、次にサポート情報を送信するように設定されているので、携帯端末装置200は、端末情報の送信要求への返信を送信した後に、何らかのデータを受信すれば、サポート情報を受信したと判定することができる。
ステップ506において、CPU202は、近距離無線通信を終了する。
ステップ508において、CPU202は、ステップ504で受信したサポート情報に含まれる画像データを用いて、表示部214にトラブル対応用画面(トラブル対応用画像)を表示する。例えば、携帯端末装置200のタッチパネルディスプレイ210には、図9に示すような画面が表示される。図9では、サポートセンターに電話をかけるためのキー310、トラブルに関する情報を取得して表示させるためのキー312、及び、終了キー314が表示されている。
ステップ510において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に表示された何れかのキーが操作されたか否か(タッチパネルディスプレイ210上の対応する位置がタッチされたか否か)を判定する。各キーへのタッチは、ステップ504で受信したサポート情報に含まれる、各キー領域の座標データから判定することができる。何れかのキーがタッチされたと判定された場合、制御はステップ512に移行する。そうでなければ、ステップ510が繰返される。
ステップ512において、CPU202は、ステップ510で操作されたキーが、サポートセンターに電話をかけるためのキー310であるか否かを判定する。キー310であると判定された場合、制御はステップ514に移行する。そうでなければ、制御はステップ518に移行する。
ステップ514において、CPU202は、ステップ504で受信したサポート情報の中から、キー310の画像に対応する操作情報(サポートセンターの電話番号)を読出して、電話をかける。例えば、CPU202は、電話をかける公知のアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに、サポート情報から読出した電話番号を渡す。即ち、CPU202は、電話をかけるアプリケーションを実行し、電話をかけ、その後の通話処理を実行する。携帯端末は、図10に示したように、無線で無線基地局700と通信し、基地局700は電話回線網(図示せず)を介して、サポートセンターに電話をかける。
ステップ516において、CPU202は、ステップ504で受信したサポート情報を、RAM206から削除する。その後、CPU202は、本プログラムを終了する。
ステップ518において、CPU202は、ステップ510で操作されたキーが、トラブルに関する情報を取得して表示するためのキー312であるか否かを判定する。キー312であると判定された場合、制御はステップ520に移行する。そうでなければ、即ち終了キー314がタッチされた場合、制御はステップ522に移行する。
ステップ520において、CPU202は、ステップ504で受信したサポート情報の中から、キー312の画像に対応する操作情報(URI)を読出して、所定の情報(例えば、メーカの所定のウェブページ)にアクセスする。例えば、CPU202は、インターネットブラウザを起動し、そのブラウザに、サポート情報から読出したURIを渡す。即ち、CPU202は、ブラウザを実行してURIにアクセスして、ウェブページのデータを取得し、タッチパネルディスプレイ210に表示する。表示したウェブページに対するユーザの操作を受けた場合、対応する処理(リンクページの表示等)を実行する。携帯端末装置200は、図10に示したように、無線基地局700を介してインターネット702に接続することができ、サポート情報から読出したURIを用いて、トラブルに関する情報を提供しているサーバコンピュータ704にアクセスする。
ステップ522において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に表示されている画面を消去して、待機画面を表示する。その後、制御はステップ516に移行する。
以上により、画像形成装置100にトラブルが発生した場合、トラブルの種類に応じたトラブルメッセージが、画像形成装置100のタッチパネルディスプレイ140に表示される(ステップ404又はステップ422)。発生したトラブルが、ユーザが対処できないサービスマンコールのトラブルであれば、ユーザに、携帯端末を近づけることを促すメッセージを含む図7のようなトラブル表示ウィンドウ302が表示される(ステップ404)。その画面を見たユーザが携帯端末装置200を、操作部上のマーク152に近づけると、画像形成装置100から携帯端末装置200に、ユーザを補助するためのサポート情報が送信され(ステップ410及びステップ412)、携帯端末装置200に図9のような画面が表示される(ステップ500〜ステップ508)。ユーザが、キー310にタッチすると、自動的にサポートセンターに電話がかかる(ステップ514)。ユーザが、キー312にタッチすると、自動的にトラブルに関する情報がサーバから取得され、携帯端末装置200に表示される(ステップ520)。
このように、ユーザは、ユーザが対処することができないトラブルが発生しても、簡単にサポートセンターに電話をかけることができるので、トラブル発生時に、操作マニュアル等からサポートセンターの電話番号を探す煩雑さを解消することができる。
何れかのキーがタッチされた場合には、携帯端末装置200のタッチパネルディスプレイ210から図9の操作画面が消去される。しかし、トラブルが解決するまでは、画像形成装置100のタッチパネルディスプレイ140には図7のような画面が表示されたままであるので(ステップ416及びステップ420)、ユーザが再度携帯端末装置200を近づけると、上記した処理が再度実行され、図9の画面が表示される。したがって、ユーザは、キー312にタッチしてトラブル内容を具体的に確認した後に、キー310にタッチして、サポートセンターに電話をかけることができる。
上記では、予め携帯端末装置200に、サポート情報を表示するためのプログラムがインストールされている場合を説明したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置100が、NFCにより携帯端末を検出した場合に、サポート情報を表示するためのプログラムをサポート情報とともに携帯端末に送信してもよい。そのようにすれば、携帯端末では、受信したアプリケーションをインストールした後、受信したサポート情報にしたがって、図9のような操作画面を表示することができる。したがって、画像形成装置100に近づける携帯端末は、NFCによる通信が可能であり、画像を表示可能な表示パネルを備え、電話機能を有する携帯端末であればよい。携帯端末は、タッチパネルディスプレイを備えておらず、表示された画面に対する操作を行なうためのハードウェアキーを備えていてもよい。
上記では、サポート情報を生成して、一度に携帯端末に送信する場合を説明したが、これに限定されない。サポート情報を構成する各情報を、携帯端末に送信することができればよく、サポート情報を構成する情報を複数に分けて携帯端末に送信してもよい。
また、サポートセンターに、画像形成装置100のトラブルの状態を表す情報(以下、トラブル状態情報ともいう)を送信してもよい。例えば、画像形成装置100から携帯端末装置200に送信するサポート情報に、トラブル状態情報と、サポートセンターに電話をかけるためのキー310に対応させた、サポートセンターの電話番号及び電子メールアドレスとを含める。携帯端末装置200に表示された画面(図9)において、キー310がタッチされると、CPU202は、ステップ514で電話アプリケーションを起動する前に、電子メールを送信するアプリケーション(以下、電子メールアプリケーションという)を起動し、サポート情報から読出した電子メールアドレスと、トラブル状態情報を、電子メールアプリケーションに渡す。即ち、CPU202は、電子メールアプリケーションを実行し、トラブル状態情報を添付ファイルとして、電子メールアドレス宛に電子メールを送信する。その後、CPU202はステップ514を実行し、上記したようにサポートセンサーに電話をかける。
このようにすれば、サポートセンターにトラブル状態情報が届くので、サポートセンターでは、トラブル状態情報を解析して、ユーザからのトラブル連絡に対応することができる。また、同じ機種の画像形成装置のメンテナンス等に役立てることもできる。サポートセンターに送信する電子メールには、送信元の電子メールアドレスが含まれるが、それ以に、ユーザを特定する情報を電子メールに含めることが好ましい。例えば、携帯端末装置200の電話番号もサポートセンターに送信しておけば、サポートセンターでは、かかってきた電話番号から、電子メールで送られたトラブル状態情報を特定することができる。また、トラブル状態情報の解析結果を、後日、電話連絡することができる。
なお、トラブル状態情報には、画像形成装置100の機種を特定する情報が含まれてもよい。また、トラブル状態情報の送信は、ステップ514で電話アプリケーションを起動して通話を行なった後に行なわれてもよい。
画像形成装置100がネットワークに接続されていれば、サポートセンターはネットワーク経由でトラブル状態情報を取得することも技術的には可能であるが、画像形成装置100がネットワークに接続されていなければ、実施することはできない。したがって、携帯端末経由でトラブル状態情報を送信できることは、有効である。
なお、サポートセンターに送信するトラブル状態情報は、解析されるべき情報であり、ユーザが容易に把握することができない情報に限定してもよい。トラブルに応じて、トラブル状態情報を送信するか否かを予め決定しておき、例えば、画像形成装置100のプログラムに異常が発生した場合に、ログデータ及びダンプデータ等をサポートセンターに送信するようにしてもよい。トラブル状態情報は、記憶部120の装置状態格納部124に記憶すればよい。
また、キー310がタッチされたときに、トラブル状態情報を送信する旨を表示し、送信を許可するか否かを選択するためのキーを表示することが好ましい。送信許可を指示するためのキーがタッチされた場合、上記のようにトラブル状態情報を送信した後、サポートセンターに電話をかける処理を実行する。送信禁止を指示するキーがタッチされた場合、トラブル状態情報を送信せずに、サポートセンターに電話をかける処理を実行する。
また、図9において、キー310〜314とは別に、トラブル状態情報を送信するためのキーを表示してもよい。例えば、トラブル情報を送信するように設定されているトラブルが発生した場合に、サポート情報に、トラブル状態情報を送信するためのキーに関する情報を、キー310〜314に関する情報と同様に含めればよい。トラブル状態情報を送信するように設定されていないトラブルが発生した場合には、図9のようにキー310〜314が表示される。
携帯端末から電話をかける相手は、サポートセンターに限定されず、任意である。予め画像形成装置100の記憶部120のトラブル情報格納部126に記憶されていればよく、画像形成装置100の販売会社等であってもよい。
上記では、サービスマンコールのトラブルであれば、予め設定された1つの電話番号の相手に電話する場合を説明したが、これに限定されない。サービスマンコールのトラブルが発生した場合の連絡先の電話番号(サポートセンター、販売会社、又はリース会社等)を複数記憶しておき、複数の電話番号の各々に電話するためのキーを携帯端末装置200のタッチパネルディスプレイ210に表示してもよい。例えば、サービスマンコールのトラブル時の連絡先電話番号として、サポートセンターの電話番号、及び、販売会社の電話番号とを記憶しておき、携帯端末装置200に、これらのそれぞれに対応する、合計2つのキーを表示する。この場合、一方のキーがタッチされた場合、サポートセンターに電話され、他方のキーがタッチされた場合、販売会社に電話される。
トラブルに関する情報の取得先(URI等)も、同様に複数あってもよい。
上記では、通信方式がNFC規格にしたがったものである場合を説明したが、これに限定されない。携帯端末装置と画像形成装置とが相互に無線通信できるものであればよく、Bluethooth(登録商標)、WiFi(登録商標)等であってもよい。NFCであれば、画像形成装置100の無線通信I/F部150の近傍(約数cm以下の距離)には、最大1台の携帯端末しか同時には存在しないので、一旦携帯端末が検出されると、画像形成装置はその携帯端末と通信することができる。しかし、近距離無線通信よりも通信距離が長い、WiFi等を用いる場合には、画像形成装置の周りに複数の携帯端末が存在し得るので、通信相手を特定して通信を行なうことが必要になる。特定の1台の携帯端末と通信するためには、イニシエータである画像形成装置は、ターゲットである携帯端末のIDを特定した後、そのIDと自己のIDとを含む要求コマンドを送信すればよい。ターゲットである携帯端末から、画像形成装置に返信データを送信する場合には、画像形成装置のIDと自己のIDとを含む返信データを送信すればよい。データを受信した装置は、受信したデータに自己のIDが含まれていれば、受信したデータを使用し、含まれていなければ、自己宛のデータではないので、受信したデータを破棄する。
上記では画像形成装置に関して説明したが、画像形成装置に限定されない。トラブルが発生した場合にサポートセンター等に連絡することが必要となる電子機器であれば、本発明を適用することができる。
(第2の実施の形態) 第1の実施の形態においては、サービスマンコールのトラブルが発生した場合に、携帯端末にユーザをサポートする情報を表示したが、第2の実施の形態では、ユーザが対処可能なトラブルが発生した場合に、携帯端末にユーザをサポートする情報を表示する。本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る情報表示システムと同様に、画像形成装置及び携帯端末装置を含む。
本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置100(図1、図2及び図4)と同様に構成されている。また、本実施の形態に係る携帯端末装置は、第1の実施の形態に係る携帯端末装置200(図3及び図5)と同様に構成されている。したがって、以下においては、図1〜図5を参照する。
図11を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置100においてトラブルが発生した場合に実行されるプログラムに関して説明する。本プログラムは、画像形成装置100が起動した状態で、何らかのトラブルが発生したことが、トラブル検出部116によって検知されたことを受けて起動される。
図11のフローチャートが、図6のフローチャートと異なるのは、ステップ402、ステップ404、ステップ410、及びステップ416がそれぞれ、ステップ440、ステップ442、ステップ444、及びステップ446に置換えられ、ステップ422及びステップ424がステップ448で置換えられている点である。図11において、図6と同じ参照番号が付されたステップは、図6と同じ処理であるので、それらの説明は必要な範囲に留める。
制御部110のCPUは、ステップ400において、発生したトラブルを特定した後、ステップ440において、ステップ400で特定されたトラブルが紙詰まりであるか否かを判定する。紙詰まりであると判定された場合、制御はステップ442に移行する。そうでなければ、制御はステップ448に移行する。
ステップ442において、制御部110のCPUは、携帯端末を近づけることを勧めるメッセージを含むウィンドウをタッチパネルディスプレイ140に表示する。具体的には、紙詰まりの発生及び紙詰まり位置を示すメッセージを、トラブル情報格納部126から読出し、表示部144に表示する。例えば、図12に示すような、トラブル表示ウィンドウ320を、トラブル発生直前に表示されていた通常の操作画面300に重ねて表示する。図12には、紙詰まりが発生したことが表示され、紙詰まりの位置(定着部)が表示されている。さらに、携帯端末を近づけることを勧めるメッセージが表示されている。
紙詰まり位置は、トラブル検出部116を構成する複数のセンサによって検出することができる。紙詰まりを検出するためのセンサは、例えば、記録紙の給紙部に配置された給紙ローラ、記録紙の搬送経路に配置された搬送ローラ、定着部に配置された定着ローラ、及び、排出部に配置された排出ローラ等の付近に配置されている。例えば、センサは発光部及び受光部で構成され、所定時間以上受光部が発光部からの光を受光していないセンサがあれば、そのセンサの位置で紙詰まりが発生していると判定される。
ステップ406及びステップ408により、特定のプログラムを有している携帯端末が検出されると、ステップ444において、制御部110のCPUは、紙詰まり位置の情報を含むサポート情報を生成する。ここでは、サポート情報は、紙詰まりのトラブルコード(画像形成装置100の機種情報を含む)、紙詰まり位置の情報、トラブル対応用画像データ、並びに、その画像に含まれる各キー領域の位置座標及び対応する操作情報を含む。キー領域の位置座標は、例えば、キー領域が矩形であれば、矩形の2つの対角頂点の、トラブル対応用画像データ上の位置座標である。各キーに対応する操作情報は、例えば、電話番号又はURIである。サポート情報には、これらの以外の情報が含まれていてもよい。操作情報は、所定のサーバコンピュータが動画データの提供サービスを行なっているURIである。即ち、サーバコンピュータは、URIがアクセスされ、トラブルコード及び紙詰まり位置の情報が提供されると、対応する動画データを返信するように構成されている。
制御部110のCPUは、ステップ412及びステップ414により、ステップ444で生成されたサポート情報を、ステップ406で検出された携帯端末に送信した後、ステップ446において、トラブル検出部116を用いてトラブルが解決したか否かを判定する。ここで判定の対象となるトラブルは、ユーザによって解決される。トラブルが解決したと判定された場合、制御はステップ418に移行し、表示部144に表示されているトラブルの表示を消去し、その後、本プログラムは終了する。そうでなければ、ステップ446が繰返される。
ステップ440で、紙詰まりトラブルと判定されなかった場合、ステップ448において、制御部110のCPUは、該当する処理を実行する。この処理は、例えば、画像形成装置100のタッチパネルディスプレイ140に、トラブルの発生を示す所定の画面を表示する処理である。ステップ448の処理は、図6のステップ402〜ステップ416及びステップ420〜ステップ424の処理であってもよい。
図13を参照して、画像形成装置100においてトラブルが発生した場合に、携帯端末装置200が、画像形成装置100から送信されたトラブル対応用画像データを表示するプログラムに関して説明する。本プログラムは、上記の「特定のプログラム」であり、携帯端末装置200において、常時実行されている。
図13のフローチャートが、図8のフローチャートと異なるのは、ステップ508〜ステップ522が、ステップ540〜ステップ550で置換えられている点である。図13において、図8と同じ参照番号が付されたステップは、図8と同じ処理であるので、それらに関する説明は必要な範囲に留める。
CPU202は、ステップ500〜ステップ506により、近距離無線通信により画像形成装置100からサポート情報を受信し、近距離無線通信を終了した後、ステップ540において、ステップ504で受信したサポート情報の中から、紙詰まりのトラブルコード(画像形成装置100の機種情報を含む)、紙詰まり位置の情報、及び操作情報(URI)を読出し、そのURIにアクセスし、トラブルコード及び紙詰まり位置の情報を送信し、対応する動画データをサーバコンピュータから取得する。取得された動画データは、RAM206に記憶される。
ステップ542において、CPU202は、ステップ504で受信したサポート情報に含まれる画像データを用いて、表示部214にトラブル対応用画像を表示する。例えば、携帯端末装置200のタッチパネルディスプレイ210に、図14に示すような操作画面が表示される。図14では、実際に紙が詰まっている場所に応じた対処方法を示す動画を再生するためのキー330、及び終了キー332が表示されている。
ステップ544において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に表示された何れかのキーが操作されたか否かを判定する。各キーへのタッチは、ステップ504で受信したサポート情報に含まれる、各キー領域の座標データから判定することができる。何れかのキーがタッチされたと判定された場合、制御はステップ546に移行する。そうでなければ、ステップ544が繰返される。
ステップ546において、CPU202は、ステップ544で操作されたキーが、動画を再生するためのキー330であるか否かを判定する。キー330であると判定された場合、制御はステップ548に移行する。そうでなければ、即ち終了キー332がタッチされた場合、制御はステップ550に移行する。
ステップ548において、CPU202は、ステップ540でサーバコンピュータから取得したデータを用いて、タッチパネルディスプレイ210上で動画を再生する。再生が終了すれば、制御はステップ544に戻る。
なお、CPU202は、動画プレーヤ(動画を再生するためのアプリケーション)を起動し、ステップ540でサーバコンピュータから取得したデータ(例えばファイル名)を、再生する画像として渡すことにより、動画を再生してもよい。
ステップ550において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に表示されている操作画面を消去して、待機画面を表示する。また、CPU202は、ステップ504で受信したサポート情報、及び、ステップ540でサーバコンピュータから取得した動画データをRAM206から削除する。その後、本プログラムは終了する。
以上により、画像形成装置100に紙詰まりが発生した場合、紙詰まり位置の情報と、ユーザに、携帯端末を近づけることを促すメッセージとを含む図12のようなトラブル表示ウィンドウ320が表示される(ステップ442)。その画面を見たユーザが携帯端末装置200を、操作部上のマーク152に近づけると、画像形成装置100から携帯端末装置200に、紙詰まり位置の情報を含むサポート情報が送信され(ステップ444及びステップ412)、携帯端末装置200は、紙詰まり位置に応じた、詰まった紙を除去する作業の動画データを取得した後、携帯端末装置200に図14のような画面を表示する(ステップ542)。ユーザが、キー330にタッチすると、動画が再生される(ステップ548)。
このように、紙詰まりが発生した場合、ユーザの携帯端末装置200に、紙詰まりの位置に応じた、詰まった紙を除去する作業の動画を再生することができるので、ユーザは、詰まった紙を除去する作業を具体的に把握することができ、より安全に作業を行なうことができる。画像形成装置100の内部の奥深い位置で紙が詰まった場合、各部を順に開放する複雑な作業を行なう必要がある。紙を除去した後には、所定の順に各部をセットする必要がある。また、定着部又は排出部等に紙が詰まった場合、高温部の近くで危険な作業を行なう必要がある。そのような場合に、事前に動画で作業を見ることができるので、ユーザは、より安心して安全に作業を行なうことができる。
上記では、紙詰まりのトラブルの場合を説明したが、これに限定されない。ユーザが対処することができるトラブルであればよい。例えば、トナー切れのトラブルが発生した場合には、画像形成装置100の機種と、トナー切れのカートリッジを特定する情報(例えば色情報)とを含むサポート情報を生成して、携帯端末装置200に送信し、携帯端末装置200が、対応するトナーカートリッジの交換作業の動画データを取得して、再生するようにすればよい。
上記した第2の実施の形態は、第1の実施の形態に適応されてもよい。例えば、図6に示したフローチャートにおいて、サービスマンコールのトラブルでない、即ちユーザが対処可能なトラブルの場合(ステップ402の判定結果がNO)に、特定のトラブル(例えば、紙詰まり又はトナー切れ等)であるか否かを判定し、特定のトラブルに該当すれば、当該トラブルに対応するURIを携帯端末に送信してもよい。そのようにすれば、携帯端末は、図14に示したような画面を表示し、ユーザの操作を受けて、画像形成装置から受信したURIにアクセスして動画データを取得し、再生することができる。
(第3の実施の形態) 第1の実施の形態においては、サービスマンコールのトラブルが発生した場合に、特に制限を加えることなく携帯端末にユーザをサポートする情報を表示したが、第3の実施の形態では、認証をパスした場合にのみ携帯端末にユーザをサポートする情報を表示する。本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る情報表示システムと同様に、画像形成装置及び携帯端末装置を含む。
本実施の形態に係る携帯端末装置は、第1の実施の形態に係る携帯端末装置200(図3及び図5)と同様に構成されている。本実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置100(図1、図2及び図4)と同様に構成されている。但し、図15を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置102は、認証機能を実現するために、図4の構成に加えて、記憶部120に認証設定格納部128及び認証データベース130を備えている。したがって、以下においては、図1〜図3、図5及び図15を参照する。
認証設定格納部128には、ユーザ認証を行なうか否かの設定(以下、認証設定ともいう)が予め記憶されている。例えば、認証設定が“1”であれば認証処理を行ない、“0”であれば認証処理を行なわない。認証データベース130には、特定のユーザ(例えば、画像形成装置102の管理者等)の認証基準とが対応させて記憶されている。ここでは、認証基準は、ユーザID及びパスワードであるとする。
図16を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置102においてトラブルが発生した場合に実行されるプログラムに関して説明する。本プログラムは、画像形成装置102が起動した状態で、何らかのトラブルが発生したことが、トラブル検出部116によって検知されたことを受けて起動される。
図16のフローチャートが、図6のフローチャートと異なるのは、ステップ408とステップ410の間に、ステップ460〜ステップ466が追加されている点である。図16において、図6と同じ参照番号が付されたステップは、図6と同じ処理であるので、それらに関する説明は必要な範囲に留める。
制御部110のCPUは、ステップ400〜ステップ408により、トラブルを特定し、携帯端末との近距離無線通信を確立した後、ステップ460において、認証処理が必要か否かを判定する。具体的には、制御部110のCPUは、認証設定格納部128から、認証設定を読出し、“1”であるか否かを判定する。“1”である(認証処理を行なう)と判定された場合、制御はステップ462に移行する。そうでなければ、制御はステップ410に移行する。
ステップ462において、制御部110のCPUは、ステップ408で近距離無線通信を確立した携帯端末に、認証要求を送信する。具体的には、制御部110のCPUは、所定の認証要求コマンドを送信する。
ステップ464において、制御部110のCPUは、認証情報(認証処理の対象となるデータ)を受信したか否かを判定する。ここでは、認証情報は、認証基準であるユーザID及びパスワードと一致するか否かが判定されるテキストデータである。受信したと判定された場合、制御はステップ466に移行する。そうでなければ、ステップ464が繰返される。
ステップ466において、制御部110のCPUは、ステップ464で受信した認証情報と一致する認証基準が、認証データベース130に記憶されているか否かを判定する。具体的には、制御部110のCPUは、受信した認証情報中のユーザIDで認証データベース130を検索し、一致するユーザIDが存在しなければ、認証失敗と判定する。一致するユーザIDが存在していれば、対応させて記憶されているパスワードが、受信した認証情報中のパスワードと一致するか否かを判定し、一致すれば認証処理をパスした(以下、認証パスという)と判定し、一致しなければ認証失敗と判定する。認証パスと判定された場合、制御はステップ410に移行する。そうでなければ(認証失敗)、制御はステップ462に戻り、再度認証処理が実行される。
認証パスした場合、又は、認証処理が不要であった場合、第1の実施の形態と同様に、ステップ410以降の処理が実行され、サポート情報が携帯端末へ送信される。
図17を参照して、画像形成装置102においてトラブルが発生した場合に、携帯端末装置200が、画像形成装置102から送信されたトラブル対応用画像データを表示するプログラムに関して説明する。本プログラムは、上記の「特定のプログラム」であり、携帯端末装置200において、常時実行されている。
図17のフローチャートが、図8のフローチャートと異なるのは、ステップ502とステップ504との間に、ステップ560〜ステップ566が追加され、ステップ504がステップ568に置換えられている点である。図17において、図8と同じ参照番号が付されたステップは、図8と同じ処理であるので、それらの説明は必要な範囲に留める。
CPU202は、ステップ500及びステップ502により、画像形成装置102との近距離無線通信を確立した後、ステップ560において、認証要求コマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ562に移行する。そうでなければ、制御はステップ568に移行する。
ステップ562において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に認証画面を表示する。例えば、タッチパネルディスプレイ210に、図18に示す画面が表示される。図18において、ユーザIDを入力するためのセル340、及びパスワードを入力するためのセル342が表示されている。何れかのセルがタッチされて選択されると、テキストを入力するためのソフトウェアキーボードが、表示されている画面の下部に表示される。ユーザは、ソフトウェアキーボードを操作してテキストを入力することができる。
ステップ564において、CPU202は、ユーザID及びパスワードの入力が完了したか否かを判定する。具体的には、OKキー344がタッチされたか否かを判定する。ユーザは、ユーザID及びパスワードを入力した後、OKキー344にタッチして入力を完了させる。OKキー344がタッチされたと判定された場合、制御はステップ566に移行する。そうでなければ、ステップ564が繰返される。
ステップ566において、CPU202は、セル340及び342に入力されたテキストデータを認証情報として、画像形成装置102に送信する。
ステップ568において、CPU202は、サポート情報を受信したか否かを判定する。受信されたサポート情報は、RAM206に記憶される。受信したと判定された場合、制御はステップ506に移行する。そうでなければ、制御はステップ560に戻る。
ステップ560〜ステップ568により、携帯端末装置200から送信した認証情報により、画像形成装置102において認証パスと判定されなければ(ステップ466の判定結果がNO)、再度、画像形成装置102から送信される認証要求コマンド(ステップ462)に対して、ステップ560〜566が繰返される。認証パスの場合、又は、認証処理が不要な場合には、画像形成装置102はサポート情報を送信し(ステップ410及びステップ412)、携帯端末装置200はサポート情報を受信することができる(ステップ568)。
その後、第1の実施の形態と同様に、ステップ506以降の処理が実行され、図9に示した画面が携帯端末装置200のタッチパネルディスプレイ210に表示され、携帯端末装置200は、ユーザの操作を受けて、対応する処理を実行する。
したがって、第1の実施の形態と同様に、画像形成装置102にトラブルが発生し、発生したトラブルがサービスマンコールのトラブルであれば、ユーザの携帯端末装置200に、図9のような画面を表示することができる。携帯端末装置200は、キー310がタッチされると、自動的にサポートセンターに電話をかけ、キー312がタッチされると、自動的にトラブルに関する情報をサーバから取得し、携帯端末装置200に表示することができる。
上記では、第1の実施の形態に係る情報表示システムに認証機能を持たせる場合を説明したが、これに限定されない。第2の実施の形態に係る情報表示システムに、上記した認証機能を持たせてもよい。
認証方法(認証基準)は任意であり、上記したID及びパスワード等のテキストデータの一致を判定する方法に限定されない。ユーザの音声波形(電気信号)に基づいて認証を行なってもよい。その場合、携帯端末装置200から画像形成装置に送信される認証情報は、送話部250により取得された音声が変換された音声波形である。また、携帯端末が撮像機能を備えていれば、ユーザの特定部分(顔又は光彩等)を撮像した画像を用いてユーザ認証を行なってもよい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
また、上述した実施形態に係る第1の情報表示システムは、電子機器と、当該電子機器と通信可能な携帯端末とを含む。電子機器は、所定の電話番号、通信ネットワーク上に存在する所定の情報へのアクセス情報、及び、電子機器において発生し得るトラブルに対応するトラブルコードを記憶する記憶部と、電子機器にトラブルが発生したことを検出し、当該トラブルに対応するトラブルコードを特定するトラブル特定部と、特定されたトラブルコードが、特定種類のトラブルのコードであるか否かを判定するトラブル判定部と、携帯端末を検出する携帯端末検出部と、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定種類のトラブルのコードであると判定されたことを受けて、電話番号、アクセス情報、並びに、第1キー領域及び第2キー領域を含む画像データを、携帯端末検出部により検出された携帯端末に送信するサポート情報送信部とを含む。携帯端末は、電話網を介して音声信号を伝送する通話部と、通信ネットワークにアクセス可能なアクセス部と、電子機器から送信された電話番号、アクセス情報、及び画像データを受信するサポート情報受信部と、サポート情報受信部により受信された画像データに基づいて画像を表示する表示部と、表示された画像中の第1キー領域又は第2キー領域が選択されたことを検出する選択検出部とを含む。通話部は、選択検出部により第1キー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、電話番号を用いて発呼し、アクセス部は、選択検出部により第2キー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、アクセス情報にしたがって通信ネットワークにアクセスして、所定の情報を取得し、表示部は、取得した所定の情報を表示してもよい。
また、記憶部は、トラブルコードと対応させて、通信ネットワーク上に存在する所定の動画データにアクセスするための動画アクセス情報をさらに記憶する。電子機器は、トラブル判定部は、特定されたトラブルコードが、特定種類のトラブルのコードでないと判定したことを受けて、トラブルコードが、特定のトラブルのコードであるか否かを判定し、サポート情報送信部は、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定のトラブルのコードであると判定されたことを受けて、特定されたトラブルコードに対応する動画アクセス情報、及び、所定のキー領域を含む画像データを、携帯端末に送信する。携帯端末は、サポート情報受信部は、動画アクセス情報、及び、所定のキー領域を含む画像データを受信し、表示部は、所定のキー領域を含む画像データに基づいて画像を表示し、選択検出部により所定のキー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、アクセス部は、動画アクセス情報にしたがって通信ネットワークにアクセスして動画データを取得し、表示部は、取得した動画データを再生してもよい。
また、サポート情報送信部は、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定種類のトラブルコードであると判定されたことを受けて、電話番号、アクセス情報、画像データ、所定の電子メールアドレス、及び、発生したトラブルの状態を表すトラブル状態情報を、携帯端末検出部により検出された携帯端末に送信する。携帯端末は、選択検出部により第1キー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、電子メールアドレス宛にトラブル状態情報を送信するトラブル状態情報送信部をさらに含むこととしてもよい。
また、上述した実施形態に係る第2の情報表示システムは、電子機器と、当該電子機器と通信可能な携帯端末とを含む。電子機器は、電子機器において発生し得るトラブルに対応するトラブルコードと、通信ネットワーク上に存在する所定の動画データにアクセスするための動画アクセス情報とを対応させて記憶する記憶部と、電子機器にトラブルが発生したことを検出し、当該トラブルに対応するトラブルコードを特定するトラブル特定部と、特定されたトラブルコードが、特定種類のトラブルのコードであるか否かを判定するトラブル判定部と、携帯端末を検出する携帯端末検出部と、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定種類のトラブルのコードであると判定されたことを受けて、特定されたトラブルコードに対応する動画アクセス情報、及び、所定のキー領域を含む画像データを、携帯端末に送信するサポート情報送信部とを含む。携帯端末は、通信ネットワークにアクセス可能なアクセス部と、電子機器から送信された動画アクセス情報、及び画像データを受信するサポート情報受信部と、サポート情報受信部により受信された画像データに基づいて画像を表示する表示部と、表示された画像中のキー領域が選択されたことを検出する選択検出部とを含む。選択検出部によりキー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、アクセス部は、動画アクセス情報にしたがって通信ネットワークにアクセスして動画データを取得し、表示部は、取得した動画データを再生してもよい。
また、電子機器は、ユーザ認証を行なう認証部と、携帯端末から、認証情報を受信する認証情報受信部と、をさらに含む。記憶部は、ユーザ毎の認証基準情報を記憶し、認証部は、サポート情報送信部が送信を行なう前に、携帯端末検出部によって検出された携帯端末に、認証情報を要求するコマンドを送信する。携帯端末は、コマンドを受信したことを受けて、認証情報の入力を受付ける入力部と、入力部により入力された認証情報を、電子機器に送信する認証情報送信部と、をさらに含む。認証部は、携帯端末から受信した認証情報と一致する認証基準情報が記憶部に記憶されているか否かを判定し、認証部によって、認証情報と一致する認証基準情報が記憶部に記憶されていると判定されたことを受けて、サポート情報送信部は、送信を行なってもよい。
また、特定種類のトラブルは、ユーザが対処できないトラブルであり、携帯端末検出部は、近距離無線通信により携帯端末を検出し、サポート情報送信部は、近距離無線通信により携帯端末への送信を行ない、サポート情報受信部は、近距離無線通信により電子機器からの受信を行なってもよい。
また、電子機器は、画像形成装置であり、特定のトラブルは、紙詰まりであり、トラブル特定部は、紙詰まり場所を特定し、記憶部は、画像形成装置において紙詰まりが発生し得る場所を表す位置情報をさらに記憶し、且つ、位置情報に対応させて、動画アクセス情報を記憶し、サポート情報送信部は、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定のトラブルのコードであると判定されたことを受けて、特定されたトラブルコード及び位置情報に対応する動画アクセス情報と、画像データとを送信してもよい。
また、上述の実施形態に係る第1の電子機器は、電話機能を有する携帯端末と通信可能な電子機器である。この電子機器は、所定の電話番号、通信ネットワーク上に存在する所定の情報へのアクセス情報、及び、電子機器において発生し得るトラブルに対応するトラブルコードを記憶する記憶部と、電子機器にトラブルが発生したことを検出し、当該トラブルに対応するトラブルコードを特定するトラブル特定部と、特定されたトラブルコードが、特定種類のトラブルのコードであるか否かを判定するトラブル判定部と、携帯端末を検出する携帯端末検出部と、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定種類のトラブルのコードであると判定されたことを受けて、電話番号、アクセス情報、並びに、第1キー領域及び第2キー領域を含む画像データを、携帯端末検出部により検出された携帯端末に送信するサポート情報送信部とを含む。携帯端末により、画像データは、画像として表示され、且つ、第1キー領域又は第2キー領域が選択されたことを検出するために使用され、電話番号は、第1キー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、携帯端末による発呼に使用され、アクセス情報は、第2キー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、所定の情報の取得に使用されてもよい。
また、上述の実施形態に係る第2の電子機器は、通信ネットワークへのアクセス機能を有する携帯端末と通信可能な電子機器である。この電子機器は、電子機器において発生し得るトラブルに対応するトラブルコードと、通信ネットワーク上に存在する所定の動画データにアクセスするための動画アクセス情報とを対応させて記憶する記憶部と、電子機器にトラブルが発生したことを検出し、当該トラブルに対応するトラブルコードを特定するトラブル特定部と、特定されたトラブルコードが、特定のトラブルのコードであるか否かを判定するトラブル判定部と、携帯端末を検出する携帯端末検出部と、特定されたトラブルコードが、トラブル判定部により、特定のトラブルのコードであると判定されたことを受けて、特定されたトラブルコードに対応する動画アクセス情報、及び、所定のキー領域を含む画像データを、携帯端末に送信するサポート情報送信部とを含む。携帯端末により、画像データは、画像として表示され、且つ、所定のキー領域が選択されたことを検出するために使用され、動画アクセス情報は、所定のキー領域が選択されたことが検出されたことを受けて、携帯端末による動画データの取得に使用される。
このように、本実施形態によれば、画像形成装置等の電子機器にトラブルが発生したときに、トラブルの種類に応じて、ユーザを補助する画面を携帯端末装置に表示することができ、ユーザはトラブルに速やかに対処することが可能になる。
特に、ユーザが対処できず、サービスマンに連絡することが必要なトラブルが発生した場合に、ユーザは、携帯端末に表示された画面に表示されたキーを操作するだけで、簡単にサポートセンター等に電話をすることができ、トラブルに関する情報を見ることができる。
また、画像形成装置においては、紙詰まりが発生した場合に、ユーザは、携帯端末に表示された画面に表示されたキーを操作するだけで、紙が詰まった場所に応じた対処方法の動画を見ることができ、安心して正確に作業を行なうことができる。
また、ユーザ認証により、サービスマンに連絡することが必要なトラブルが発生した場合に、管理者等の特定のユーザのみが連絡することができるようになるので、不慣れなユーザが連絡することによる支障を未然に防止することができる。