JP6526335B2 - 撮像用の光学系および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラなどの撮像装置に好適な撮像用の光学系に関するものである。
日本国特許公開2015−194714号には、F値が小さくて明るく、かつ、小型で、諸収差の発生が抑制された単焦点撮像光学系、レンズ鏡筒、交換レンズ装置及びカメラシステムを提供することが記載されている。この光学系は、物体側から像側へと順に、複数のレンズ素子からなる前群と、開口絞りと、複数のレンズ素子からなる後群とを備え、前記前群は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有するレンズ素子と、負のパワーを有するレンズ素子と、正のパワーを有するレンズ素子とを含み、かつ、最像側に正のパワーを有するレンズ素子を含み、前記後群は、無限遠合焦状態から近接物体合焦状態へのフォーカシングの際に光軸に沿って移動する、少なくとも1枚のレンズ素子からなるフォーカシングレンズ群と、最像側に負のパワーを有するレンズ素子とを含む。
カメラなどの撮像装置に大型の撮像素子が採用されつつあり、それに対応したイメージサークルの大きい撮像用のレンズシステム(光学系)が要望されている。イメージサークルの大きな光学系で、特に画角が大きな光学系は、レンズサイズが大きくなり、バックフォーカスも相対的に短くなりやすい。このため、イメージサークルが大きな光学系を、簡易な構成で、レンズ径が小さく、コンパクトに実現することを目的としている。
本発明の態様の1つは、開口絞りを挟んで物体側に配置された、全体として正の屈折力の第1のレンズ群と、像面側に配置された、全体として負の屈折力の第2のレンズ群とから構成される撮像用の光学系である。第1のレンズ群は、最も物体側に配置された物体側に凹の第1の負レンズと、第1の負レンズに隣接して配置された物体側に凸の正の屈折力の第1のメニスカスレンズとを含み、第1の負レンズの物体側の面の曲率半径R1と、当該光学系の焦点距離fとが以下の条件を満たす。
−1.5<R1/f<−0.6 ・・・(1)
この光学系は、全体として、広角レンズなどに使用される負−正のパワー配置を持つレトロフォーカスタイプではなく、一般的に、画角が狭い正−負のパワー配置を持ち、コンパクトな構成となる望遠タイプ(テレフォトタイプ、逆レトロフォーカスタイプ)を採用しつつ、先行する最も物体側のレンズを物体側に凹の負レンズとすることにより画角を広げている。その一方、テレフォトタイプの利点である焦点距離が長い特性を活かして、比較的長いバックフォーカスを実現できるようにしている。画角を広げるためには、第1の負レンズの物体側の面の曲率半径R1が小さいことが望ましい。しかしながら、入射光線の角度が大きく変わるために収差補正が困難となり、一方、曲率半径R1の絶対値が大きいと、広角にするためにレンズ径が大きくなってしまいコンパクトな光学系を提供できない。このため、この光学系においては、第1の負レンズに隣接して、物体側に凸の正のパワーの第1のメニスカスレンズを配置することにより、物体側の2枚のレンズを負−正のパワーのレトロフォーカスタイプで広角レンズに適した構成にするとともに、収差補正を行い、曲率半径R1の範囲を条件(1)の範囲に設定し、小さなレンズ径で画角の大きな光学系を実現している。
条件(1)の下限を下回ると、曲率半径R1の絶対値が大きくなりレンズ径が大きくなってしまい、また、パワーが小さくなるので像面湾曲、球面収差の補正が難しくなる。また、条件(1)の上限を上回ると、曲率半径R1の絶対値が小さくなりすぎるので像面湾曲、球面収差、歪曲収差の補正が難しくなる。条件(1)の下限は−1.3であってもよく、−1.25であってもよく、上限は−0.8であってもよく、−1.0であってもよい。
第1のレンズ群は、第1の負レンズと、第1のメニスカスレンズと、開口絞りに面して配置された全体として正の屈折力で、正負または負正2枚のレンズからなり、それらのレンズが接合された、または最小に近い空気間隔で隣接して配置された第1の組み合わせとから構成される。第1のレンズ群を、物体側の2枚のレンズを負−正のパワーで広角レンズに適した構成と、色収差の補正に適した第1の組み合わせレンズとの最小限の構成とすることで簡易およびコンパクトで収差補正が良好な光学系を提供できる。
第2のレンズ群は、開口絞りに面して配置され、第1の組み合わせと対称となるように配置された負正または正負2枚のレンズからなり、それらのレンズが接合された、または最小に近い空気間隔で隣接して配置された第2の組み合わせを含む。開口絞りを挟んで、第1の組み合わせレンズと対称な構成の第2の組み合わせレンズを配置することで、簡易およびコンパクトな構成で収差補正の良好な光学系を提供できる。
第2のレンズ群は、最も像面側から順番に配置された像面側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズと、物体側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズとを含んでもよい。撮像側に2枚の負のパワーのレンズを配置することによりバックフォーカス長を確保でき、さらに、面の向きが異なるメニスカスレンズを組み合わせることにより収差補正に必要な面の数を確保しつつ、ペッツバール和を小さくして像面湾曲を小さくできる。
この光学系の第2のレンズ群は、正負または負正2枚のレンズからなる第2の組み合わせと、像面側に凸の正の屈折力のレンズと、物体側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズと、像面側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズとの5枚構成であってもよく、この光学系は第1のレンズ群を含めて全体として9枚構成であってもよい。
この光学系においては、フォーカシングの際に、第1のレンズ群と、開口絞りと、第2のレンズ群とを相互の間隔(空気間隔)は変えずに一体で像面に対して移動してもよく、フォーカシングの機構を簡易にできる。
光学系の全長LAとバックフォーカスBFとが以下の条件(2)を満たしてもよい。バックフォーカス長に対してレンズ全長が小さくコンパクトな撮像用の光学系を提供できる。
1.5<LA/BF<2.5 ・・・(2)
条件(2)の下限は1.6であってもよく、上限は2.3であってもよい。
また、最も物体側の第1の負レンズの物体側の面の有効径(直径)De1とバックフォーカスBFとが以下の条件(3)を満たし、バックフォーカス長に対してレンズ径の小さな撮像用の光学系を提供できる。
0.6<De1/BF<1.5 ・・・(3)
条件(3)の下限は0.8であってもよく、上限は1.3であってもよく、1.1であってもよい。
本発明の他の態様の1つは、上記の光学系と、光学系の像面側に配置された撮像素子とを有する撮像装置である。光学系は交換用レンズであってもよく、撮像装置は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、TVカメラ、アクションカメラを含む。大口径でコンパクトな光学系を提供できるので、撮像装置も小型化できる。
撮像用の光学系を含む撮像装置の概要を示す図。 図1に示す光学系のレンズデータを示す図。 図1に示す光学系の焦点距離を示す図。 図1に示す光学系の諸収差を示す図。 図1に示す光学系の横収差を示す図。 撮像用の異なる光学系を含む撮像装置の概要を示す図。 図6に示す光学系のレンズデータを示す図。 図6に示す光学系の焦点距離を示す図。 図6に示す光学系の諸収差を示す図。 図6に示す光学系の横収差を示す図。
発明の実施の形態
図1に、撮像用の光学系を備えた撮像装置(カメラ、カメラ装置)の一例を示している。カメラ1は、光学系(撮像光学系、結像光学系、レンズシステム)10と、光学系10の像面側(画像側、撮像側、結像側)12に配置された撮像素子(撮像デバイス)5とを有する。光学系10は、開口絞り(絞り)Stを挟んで物体側11に配置された、全体として正の屈折力の第1のレンズ群G1と、像面側12に配置された、全体として負の屈折力の第2のレンズ群G2とから構成されている。第1のレンズ群G1は、4枚構成で、光軸15に沿って物体側11から順番に配置された、両凹の負レンズ(第1の負レンズ)L1と、物体側11に凸の正のパワーのメニスカスレンズ(第1のメニスカスレンズ)L2と、両凸の正レンズL3と、像面側12に凸の負のメニスカスレンズL4とを含む。正レンズL3と負のメニスカスレンズL4との組み合わせ(第1の組み合わせレンズ)C1は接合レンズであり、開口絞りStに面して配置されている。正のパワーのメニスカスレンズL2は、負レンズL1に隣接して配置されており、メニスカスレンズL2の物体側11の一部が両凹の負レンズL1の像面側の凹部に入り込んだ構成となっている。この例では、第1のレンズ群G1は、負−正−正−負の対称的なパワー配列を備えた4枚構成である。
第2のレンズ群G2は5枚構成で、光軸15に沿って物体側11から順番に配置された、両凹の負レンズL5と、両凸の正レンズL6と、両凸の正レンズL7と、物体側11に凸の負のパワーのメニスカスレンズL8と、像面側12に凸の負のパワーのメニスカスレンズL9とから構成されている。最も物体側11の負レンズL5と正レンズL6との組み合わせ(第2の組み合わせレンズ)C2は接合レンズであり、開口絞りStに面して配置されている。この例では、第2のレンズ群G2は、負−正−正−負−負の比較的対称的なパワー配列を備えた5枚構成である。
この光学系10は、焦点調整(フォーカシング)の際に、光学系全体が、すなわち、物体側11から順番に配置された第1のレンズ群G1と、開口絞りStと、第2のレンズ群G2とが相互の空気間隔を変えずに一体で像面(撮像素子)5に対して移動する。また、この光学系10は、開口絞りStを挟んで、負−正−正−負の第1のレンズ群G1と負−正−正−負−負の第2のレンズ群G2とが配置され、それぞれ対称的なパワー配列を備えた2つのレンズ群を備えた全体として9枚構成の光学系である。
図2に光学系10を構成する各レンズのデータを示している。曲率半径(R)は物体側11から順に並んだ各レンズの各面の曲率半径(mm)、間隔dは各レンズ面の間の距離(mm)、有効径Deは各レンズ面の有効径(直径、mm)、屈折率ndは各レンズの屈折率(d線)、アッベ数νdは各レンズのアッベ数(d線)を示している。なお、最終の間隔、本例においてはd17が光学系10と撮像デバイス5との距離(バックフォーカス、BF)を示す。図3には、各レンズのd線基準の焦点距離(mm)と、各組み合わせレンズ(接合レンズ)の合成焦点距離(mm)と、各レンズ群の合成焦点距離(mm)とを示している。以下に示すレンズデータにおいても同様である。なお、実施例において焦点距離等はd線基準で求めている。
図4に、光学系10の球面収差、非点収差、歪曲収差を示している。球面収差は、波長435.8340nm(二点鎖線)と、波長486.1330nm(長破線)と、波長546.0740nm(実線)、波長587.5620nm(一点鎖線)と、656.2730nm(短破線)とを示している。非点収差はタンジェンシャル光線Tとサジタル光線Sとを示している。図5に、光学系10の倍率色収差(横収差)をタンジェンシャル光線およびサジタル光線のそれぞれについて上記のそれぞれの波長で示している。以下に示す収差図においても同様である。
この光学系10の主な性能を示す数値は以下の通りである。
全体の合成焦点距離(f): 45.027mm
F値: 3.5
最大画角(半画角): 32.6度
イメージサークル: φ56mm
バックフォーカス(BF): 26.88mm
全体のレンズ長(LA): 47.48mm
この撮像光学系10は、物体側11から、正のパワーの第1のレンズ群G1、絞りStおよび負のパワーの第2のレンズ群G2が並んだ、正−負のパワー配置を持つ望遠タイプ(テレフォトタイプ、逆レトロフォーカスタイプ)の光学系であり、一般的に焦点距離を長くできるが、画角が小さいタイプである。しかしながら、この光学系10においては、先行する最も物体側11のレンズL1を物体側11に凹の負レンズとすることにより画角を広げ、一方、テレフォトタイプの利点である焦点距離が長い特性を活かして、画角が大きく、比較的長いバックフォーカスBFを備えた光学系10を提供している。
さらに、最も物体側11の第1の負レンズL1に隣接して、物体側に凸の正のパワーの第1のメニスカスレンズL2を配置することにより、物体側11の2枚のレンズを負−正のパワーで広角レンズに適したレトロフォーカスタイプの構成にするとともに、収差補正を行い、曲率半径R1の範囲を条件(1)の範囲に設定し、小さなレンズ径で画角が半画角で32.6度と大きな光学系10を実現している。
また、この光学系10は大型の撮像素子5に対応してイメージサークルが直径56mmと大きく、バックフォーカスBFも26.88mmと長く、交換レンズなどとしても適用可能な設計となっている。イメージサークルが大きく、バックフォーカスBFも長いにもかかわらず、最も口径が大きくなる物体側11のレンズL1の有効径は24.4mmと小さく、また、全長も47.48mmと短く、F値(Fナンバー)は3.5と明るく、全体としてコンパクトで明るい光学系10となっている。
この光学系10の条件(1)〜(3)の値は以下の通りであり、いずれの条件も満足している。
条件(1)(R1/f): −1.213
条件(2)(LA/BF): 1.766
条件(3)(De1/BF):0.908
また、第1のレンズ群G1は、第1の負レンズL1および第1のメニスカスレンズL2に加え、開口絞りStに面して配置された全体として正の屈折力で、正負2枚のレンズL3およびL4からなる第1の組み合わせレンズ(本例においては接合レンズ)C1とから構成されている。また、第2のレンズ群G2は、開口絞りStに面して配置された全体として正の屈折力で、第1の組み合わせC1と対称となるように配置された負正2枚のレンズL5およびL6からなる第2の組み合わせレンズ(本例においては接合レンズ)C2を備えており、これらにより色収差を含めて各収差が良好に補正されている。
さらに、第2のレンズ群G2は、最も像面側12から順番に配置された像面側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズL9と、物体側11に凸の負の屈折力のメニスカスレンズL8とを含んでいる。像面側12の最終レンズL9が像面側12に凸で、隣接するレンズL8が逆方向に凸の対称な負のパワーのメニスカスレンズL8およびL9の組み合わせは、比較的長いバックフォーカスBFを得るのに好適であるとともに、収差補正のレンズ面の数を確保し、ペッツバール和が増加するのを抑制できる。したがって、像面湾曲を含めて良好な収差補正能力が得られる光学系10となっている。このため、図3および図4に示すように、コンパクトで収差補正能力の高い光学系10を実現している。
図6に、異なる撮像用の光学系10を備えたカメラ1の例を示している。この光学系10も、開口絞り(絞り)Stを挟んで物体側11に配置された、全体として正の屈折力の第1のレンズ群G1と、像面側12に配置された、全体として負の屈折力の第2のレンズ群G2とから構成されている。第1のレンズ群G1は、4枚構成で、光軸15に沿って物体側11から順番に配置された、両凹の負レンズ(第1の負レンズ)L1と、物体側11に凸の正のパワーのメニスカスレンズ(第1のメニスカスレンズ)L2と、物体側11に凸の負のパワーのメニスカスレンズL3と、両凸の正レンズL4とを含む。本例の負のメニスカスレンズL3と正レンズL4との組み合わせ(第1の組み合わせレンズ)C1は接合レンズではなく、最小に近い空気間隔で隣接して配置されている。この例では、第1のレンズ群G1は、負−正−負−正の広角に適し、バックフォーカスを確保しやすいレトロフォーカス型のパワー配置を組み合わせた4枚構成である。
第2のレンズ群G2は5枚構成で、光軸15に沿って物体側11から順番に配置された、両凸の正レンズL5と、両凹の負レンズL6と、両凸の正レンズL7と、物体側11に凸の負のパワーのメニスカスレンズL8と、像面側12に凸の負のパワーのメニスカスレンズL9とから構成されている。最も物体側11の正レンズL5と負レンズL6との組み合わせ(第2の組み合わせレンズ)C2は接合レンズではなく最小空気間隔で隣接して配置されている。第2の組み合わせレンズC2が、第1の組み合わせレンズC1と絞りStを挟んで対称なパワー配置となっていることは上記の実施例と同様である。さらに、この例では、第2のレンズ群G2は、正−負−正−負−負のテレフォトタイプを組み合わせたパワー配列を備えた5枚構成である。したがって、この光学系10は、絞りStを挟んで対称的なパワー配列の9枚のレンズで構成されており、全体として収差の補正が良好な光学系となっている。
この光学系10も、焦点調整(フォーカシング)の際に、光学系全体が、すなわち、物体側11から順番に配置された第1のレンズ群G1と、開口絞りStと、第2のレンズ群G2とが一体で像面5に対して移動する。図7に光学系10を構成する各レンズのデータを示している。図8には、各レンズのd線基準の焦点距離(mm)と、各レンズ群の合成焦点距離(mm)とを示している。図9に、光学系10の球面収差、非点収差、歪曲収差を示し、図10に、光学系10の倍率色収差(横収差)をタンジェンシャル光線およびサジタル光線のそれぞれについて上記のそれぞれの波長で示している。
この光学系10の主な性能を示す数値は以下の通りである。
全体の合成焦点距離(f): 44.246mm
F値: 4.0
最大画角(半画角): 32.4度
イメージサークル: φ56mm
バックフォーカス(BF): 21.88mm
全体のレンズ長(LA): 49.99mm
この撮像光学系10の基本的な構成は上記に示した光学系と同様であり、全体としてテレフォトタイプでありながら、画角およびイメージサークルが大きく、比較的長いバックフォーカスBFを備え、全長LAが短く、レンズ径が小さく、そして、F値が小さく明るいという、コンパクトで明るい撮像光学系10を提供している。また、収差補正も良好である。
この光学系10の条件(1)〜(3)の値は以下の通りであり、いずれの条件も満足している。
条件(1)(R1/f): −1.197
条件(2)(LA/BF): 2.285
条件(3)(De1/BF):1.090
このように、上記において開示した光学系(レンズシステム)10は撮像光学装置およびデジタル機器に関連し、風景や被写体を撮像素子に取り込むレンズ交換式デジタルカメラ、ビデオカメラ、TVカメラ、アクションカメラなどに適した大口径でコンパクトな光学系10である。特に、大型の撮像素子5に使用するイメージサークルの大きなレンズシステムとして適しており、9枚、2群構成という簡易な構成でありながら、広角から標準レンズとして性能を備え、長いバックフォーカスBFを有しながら、レンズ径およびレンズ全長LAが小さく、かつ、良好に収差補正がされた光学系10を提供できる。

Claims (5)

  1. 開口絞りを挟んで物体側に配置された、全体として正の屈折力の第1のレンズ群と、物体側に対して反対側の像面側に配置された、全体として負の屈折力の第2のレンズ群とから構成される撮像用の光学系であって、
    前記第1のレンズ群は、最も物体側に配置された、物体側に凹の第1の負レンズと、前記第1の負レンズに隣接して配置された、物体側に凸の正の屈折力の第1のメニスカスレンズとを含み、
    前記第1の負レンズの物体側の面の曲率半径R1と、当該光学系の焦点距離fとが以下の条件を満たし、
    前記第1のレンズ群は、前記第1の負レンズと、前記第1のメニスカスレンズと、前記開口絞りに面して配置された全体として正の屈折力で、正負または負正の2枚のレンズからなり、それらのレンズが接合された、または最小に近い空気間隔で隣接して配置された第1の組み合わせとから構成され、
    前記第2のレンズ群は、前記開口絞りに面して配置された正負または負正2枚のレンズからなり、それらのレンズが接合された、または最小に近い空気間隔で隣接して配置された第2の組み合わせと、像面側に凸の正の屈折力のレンズと、物体側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズと、像面側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズとから構成されている、光学系。
    −1.5<R1/f<−0.6
  2. 請求項1において、
    フォーカシングの際に、前記第1のレンズ群と、前記開口絞りと、前記第2のレンズ群とを相互の間隔は変えずに一体で像面に対して移動する、光学系。
  3. 請求項1またはにおいて、
    当該光学系の最も物体側の前記第1の負レンズの物体側の面から最も像面側の前記像面側に凸の負の屈折力のメニスカスレンズの像面側の面までの全長LAとバックフォーカスBFとが以下の条件を満たす、光学系。
    1.5<LA/BF<2.5
  4. 請求項1ないしのいずれかにおいて、
    前記第1の負レンズの物体側の面の有効径De1とバックフォーカスBFとが以下の条件を満たす、光学系。
    0.6<De1/BF<1.5
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の光学系と、
    前記光学系の像面側に配置された撮像素子とを有する撮像装置。
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