JP6524836B2 - 応力センサおよびトルク検出装置 - Google Patents

応力センサおよびトルク検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、応力センサおよびトルク検出装置に関する。
転がり軸受等の各種軸受は、種々の機械装置に利用されている。機械装置の設計の際には、機械装置の運転時に軸受に加えられる荷重を考慮して、軸受の耐久性を判断する必要がある。従来、例えば、軸受の軌道輪に軌道面と平行に凹溝を形成して、凹溝の底面に歪みゲージを添着し、歪みゲージの検出信号に基づいて軸受に加わる荷重を算出することが行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−61268号公報
しかしながら、歪みゲージでは、周囲温度の影響を受けやすいという課題がある。上述のような軸受では、回転により温度が上昇するため、周囲温度の変化による影響を受けない応力センサが望まれている。
そこで、本発明は、周囲温度の変化による影響を受けない応力センサおよびトルク検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、印加される応力に応じて透磁率が変化する材料からなり、少なくとも2つの角筒状の筒状体を連結した連筒状に形成され、前記筒状体の連結方向に離間して形成された複数の横壁の少なくとも1つに、当該横壁を分断するようにスリットが形成されたコアと、前記スリットが形成されていない隣り合う2つの前記横壁の間の空間である第1スロットに収容され、その軸方向が前記連結方向と一致するように配置された測定用コイルと、前記スリットが形成された前記横壁を含む隣り合う2つの前記横壁の間の空間である第2スロットに収容され、その軸方向が前記連結方向と一致するように配置されると共に、前記測定用コイルと直列に接続されたリファレンス用コイルと、直列接続された前記測定用コイルと前記リファレンス用コイルに高周波信号を印加する発振器と、前記測定用コイルと前記リファレンス用コイルの接続点の電圧を測定する電圧測定装置と、を備え、前記電圧測定装置が測定した電圧を基に、前記コアに印加された応力を検出する、応力センサを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、回転するシャフトと、前記シャフトを保持する軸受と、を有し、前記軸受にかかる荷重が、前記シャフトのトルクに応じて変化する回転伝達装置のトルクを検出するトルク検出装置であって、前記応力センサを有し、前記応力センサの前記コアにより前記軸受を支持するように構成され、前記応力センサの出力を基に、前記シャフトのトルクを検出する、トルク検出装置を提供する。
本発明によれば、周囲温度の変化による影響を受けない応力センサおよびトルク検出装置を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る応力センサを示す図であり、(a)は測定用コイルとリファレンス用コイルとを含むコアの正面図、(b)は回路構成を示す図である。 コアの斜視図である。 測定用コイルの斜視図である。 (a),(b)は、コアの製造方法の一例を説明する図である。 本発明の一実施の形態に係るトルク検出装置を取り付けた回転伝達装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る応力センサを示す図であり、(a)は測定用コイルとリファレンス用コイルとを含むコアの正面図、(b)は回路構成を示す図である。また、図2は、コアの斜視図である。
図1および図2に示すように、応力センサ1は、コア2と、測定用コイル3と、リファレンス用コイル4と、発振器5と、電圧測定装置6と、を備えている。
コア2は、印加される応力に応じて透磁率が変化する材料からなる。コア2に用いる材料としては、例えば、SS400等の一般構造用圧延鋼材、SNCM616等のニッケルクロムモリブデン鋼鋼材等が挙げられる。
コア2は、全体として直方体形状に形成されており、少なくとも2つの角筒状の筒状体を連結した連筒状に形成されている。ここでは、2つの角筒状の筒状態を連結した2連筒状のコア2を形成する場合を説明する。
より具体的には、コア2は、筒状態の連結方向(図2の左右方向)と垂直な高さ方向(図2の上下方向)に対向配置された上壁21および下壁22と、連結方向に等間隔に配置され上壁21と下壁22とを連結する3つの横壁23〜25と、を一体に有している。
連結方向に離間して形成された複数(ここでは3つ)の横壁23〜25の少なくとも1つには、当該横壁23を分断するようにスリット26が形成されている。本実施の形態では、連結方向の一方の端(図2の左側の端)に配置される横壁23に、当該横壁23を高さ方向に分割するようにスリット26を形成した。
本実施の形態では、コア2の下壁22を支持体9に固定しており、コア2の上壁21に応力が加えられた際に、その高さ方向に沿った成分の応力を測定するように構成されている。
コア2の上壁21に下方に応力が加えられると、スリット26が形成されていない横壁24,25には圧縮応力が作用するが、スリット26が形成された横壁23には当該横壁23が上下に分割されているために圧縮応力が作用しないことになる。
以下、スリット26が形成されていない隣り合う2つの横壁24,25と上壁21と下壁22に囲まれた空間を第1スロット7と呼称し、スリット26が形成された横壁23を含む隣り合う2つの横壁23,24と上壁21と下壁22に囲まれた空間を第2スロット8と呼称する。
なお、ここでは両スロット7,8で連結方向における中央の横壁24を共有しているが、両スロット7,8で横壁24を共有することは必須ではなく、例えば4つ以上の横壁を形成し、両スロット7,8で横壁を共有しないようにしてもよい。また、ここでは両スロット7,8で連結方向における中央の横壁24を共有しているために、第2スロット8の一方の横壁23のみにスリット26を形成しているが、両スロット7,8で横壁を共有しない場合、第2スロット8の両方の横壁にスリット26を形成してもよい。さらに、ここでは横壁23〜25の幅(連結方向の長さ)を等しくしているが、横壁23〜25の幅は異なっていてもよい。ただし、横壁23〜25の間隔、すなわち両スロット7,8の幅は同じ幅とすることが望ましい。
両スロット7,8は、コア2を高さ方向および連結方向と垂直な奥行方向(筒状体の軸方向、図2の右手前から左奥の方向)に貫通するように形成され、正面視で矩形状に形成されている。また、両スロット7,8は、連結方向に整列して形成されている。第2スロット8にはスリット26が連結されており、第2スロット8はスリット26を介して連結方向における側方に開口している。
第1スロット7には、測定用コイル3が収容されている。測定用コイル3は、その軸方向が連結方向と一致するように第1スロット7内に配置されている。
図3に示すように、測定用コイル3は、略円筒状のボビン10に絶縁電線11を巻き回して形成されており、ボビン10から軸方向外方に突出する係止片10aを、第1スロット7を囲む2つの横壁24,25に形成された溝12(図2参照)に圧入することで、第1スロット7内に固定されている。
第2スロット8には、リファレンス用コイル4が収容されている。リファレンス用コイル4は、その軸方向が連結方向と一致するように第2スロット8内に配置されている。
リファレンス用コイル4は、図3の測定用コイル3と同様に、略円筒状のボビン10に絶縁電線11を巻き回して形成されており、ボビン10から軸方向外方に突出する係止片10aを、第2スロット8を囲む2つの横壁23,24に形成された溝12に圧入することで、第2スロット8内に配置されている。
ここでは、収容溝12に係止片10aを圧入することで、両コイル3,4をコア2に固定したが、これに限らず、係止片10aを溝12に収容した状態で係止するストッパ機構等を備えることで、両コイル3,4をスロット7,8内に保持するように構成してもよい。
測定用コイル3とリファレンス用コイル4は、同じ構成のものが用いられる。つまり、測定用コイル3とリファレンス用コイル4は、同じ絶縁電線を同じ長さ巻き回して形成され、その巻き径や巻き数等も同じとされる。
本実施の形態では、スリット26は、横壁23の高さ方向における一方の端部(図1(a)における下端部)に形成されている。これは、スリット26を形成することによる磁界への影響を抑制するためである。本実施の形態では、さらに、測定用コイル3とリファレンス用コイル4を、スロット7,8の高さ方向における他方の端部側に偏った位置(図1(a)における上側に偏った位置、スリット26からより離れた位置)に配置することで、スリット26の影響をより抑制するように構成している。さらに、両コイル3,4を上壁21の近傍に配置することで、両コイル3,4で発生した磁束は主に上壁21を通ることとなり、スリット26の影響をより抑制することが可能になる。
測定用コイル3とリファレンス用コイル4は、直列に接続されており、この直列接続された測定用コイル3とリファレンス用コイル4の全体に発振器5から一定の振幅の高周波信号が印加されるように構成されている。
電圧測定装置6は、測定用コイル3とリファレンス用コイル4の接続点aの電圧を測定するものである。本実施の形態では、電圧測定装置6は、測定用コイル3の両端電圧を測定するように構成されている。この電圧測定装置6が測定した電圧を基に、コア2に印加された応力を演算することができる。
(応力センサ1の測定原理)
コア2に応力が加えられていない状態では、横壁23〜25は無負荷状態となっているため、各横壁23〜25の透磁率は等しくなる。このとき、発振器5から測定用コイル3とリファレンス用コイル4に高周波信号を印加すると、電圧測定装置6にて一定の電圧が測定される。
ここで、コア2の上壁21に下方に応力が加えられると、スリット26が形成されていない横壁24,25に圧縮応力が作用し、透磁率が変化する。その結果、横壁24,25に囲まれた測定用コイル3のインダクタンスが変化する。この測定用コイル3のインダクタンスの変化は、測定用コイル3を囲う両横壁24,25の透磁率の変化を反映したものとなる。
他方、コア2の上壁21に下方に応力が加えられたとき、スリット26が形成された横壁23には、圧縮応力が作用せず、無負荷状態と同じ透磁率になる。つまり、コア2の上壁21に下方に応力が加えられた状態では、リファレンス用コイル4を囲う横壁23,24のうち一方が透磁率が変化せず、他方が透磁率が変化することとなり、リファレンス用コイル4のインダクタンスの変化は、他方の横壁24の透磁率の変化のみを反映したものとなる。
さらに、両コイル3,4は、同一のコア2に搭載されており、また全く同じ構成となっていることから、周囲温度による影響は両コイル3,4で同じになる。よって、両コイル3,4の抵抗成分は同じ値となり、両コイル3,4のインダクタンス成分が異なる値になる。また、両コイル3,4のインダクタンス成分の差は、コア2に印加された応力に応じた値(横壁25の透磁率の変化に応じた値)となる。
よって、両コイル3,4を直列に接続したときの接続点aの電圧の変化量を測定することで、周囲温度による影響を相殺し、当該電圧の変化量から精度良くコア2に印加された応力を検出することが可能になる。
(コア2の製造方法)
コア2は、例えば、直方体状の金属塊にスロット7,8とスリット26を切削加工等により形成することで、製造することができる。ただし、この方法では、製造に手間がかかりコストも高くなる。
そこで、図4(a),(b)に示すように、本実施の形態では、複数の板状またはブロック状の部材(分割部材という)2a〜2gを積層してコア2を形成した。
ここでは、第1スロット7の連結方向の両端の位置で上壁21と下壁22を連結方向に分割し、かつ、第2スロット7の連結方向における両端の位置で上壁21を連結方向に分割すると共に、第2スロット7の連結方向における第1スロット7側の端部の位置で下壁22を連結方向に分割した。各分割部材2a〜2gは、例えば、金属板をプレス加工することにより形成される。横壁23〜25の溝12は、例えば切削加工により形成される。なお、図示の分割位置は一例であり、分割位置はコア2の大きさや分割部材2a〜2gとして用いる金属板の板厚等に応じて適宜設定可能である。
各分割部材2a〜2gには、図示しないボルトを通すためのボルト穴29が、各分割部材2a〜2gを連結方向に貫通するようにそれぞれ形成されている。各分割部材2a〜2gを積層した後、ボルト穴29にボルトをとおしてボルト固定することで、各分割部材2a〜2gが互いに固定され、コア2が形成される。
なお、ここでは、上壁21の奥行方向および高さ方向における中央部を貫通するように形成したボルト穴29にてボルト固定すると共に、下壁22の奥行方向および高さ方向における中央部を貫通するように形成したボルト穴29にてボルト固定を行っており、高さ方向の上下2箇所でボルト固定を行うように構成したが、ボルト固定を行う位置や数はこれに限定されない。例えば、上壁21と下壁22で2箇所ずつボルト固定を行うようにしてもよい。
また、各分割部材2a〜2gを互いに固定する方法はボルト固定に限定されず、例えば、隣接する分割部材2a〜2gの一方に突起を、他方に穴を形成し、突起を穴に圧入することで、各分割部材2a〜2gを互いに固定するようにしてもよい。また、溶接により各分割部材2a〜2gを固定するようにしてもよい。
(トルク検出装置の説明)
次に、応力センサ1を用いたトルク検出装置について説明する。図5は、トルク検出装置を取り付けた回転伝達装置を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
図5(a),(b)に示すように、トルク検出装置41は、回転するシャフト43と、シャフト43を保持する軸受としての転がり軸受44と、を有し、軸受44にかかる荷重が、シャフト43のトルクに応じて変化する回転伝達装置42のトルクを検出するものである。
シャフト43は、例えば、自動車のトランスミッションに使用され、図示しない変速ギヤがシャフト43に連結されている。転がり軸受44は、後述する応力検出部45の内部に収納されており、転がり軸受44により、シャフト43が保持されている。シャフト43が回転すると、シャフト43に連結された変速ギヤの反力により、シャフト43のトルクに比例した応力が、シャフト43を保持する転がり軸受44に負荷される。このとき転がり軸受44に負荷される応力の方向は、シャフト43に連結された変速ギヤが他のギヤと噛み合う方向に応じて変化する。図4では、転がり軸受44に対して、矢印で示す下方向へ応力が負荷されている場合を示している。
トルク検出装置41は、本発明の応力センサ1を有し、応力センサ1のコア2により転がり軸受44を支持するように構成された応力検出部45を備えている。トルク検出装置41では、応力センサ1の出力(電圧測定装置6が測定した測定用コイル3とリファレンス用コイル4の接続点aの電圧)を基に、シャフト43のトルクを検出する。
応力検出部45は、複数の応力センサ1と、各応力センサ1の支持体9となるリング46と、リング46の周囲に設けられた筐体47と、を備えている。
リング46は、円環状に形成され、金属等の強度の高い材料で構成されており、応力センサ1を介して転がり軸受44を支持するように構成されている。ここでは、10個の応力センサ1をリング46の内周面に配置しているが、応力センサ1の数はこれに限定されるものではない。応力センサ1は、コア2の上壁21を転がり軸受44側、下壁22をリング46側として、圧入等の手段によりリング46の内周面に固定されている。なお、上壁21は、転がり軸受44の外周面に沿うように湾曲して形成されていてもよく、下壁22は、リング46の内周面に沿うように湾曲して形成されていてもよい。
また、ここでは、シャフト43の中心(回転軸)よりも上方に5つの応力センサ1を周方向に等間隔に配置し、シャフト43の中心(回転軸)よりも下方に5つの応力センサ1を周方向に等間隔に配置しているが、応力センサ1の配置はこれに限定されるものではなく、例えば、シャフト43の中心(回転軸)よりも上方か下方かにかかわらず、周方向の全体において等間隔に応力センサ1を配置してもよい。
なお、多数の応力センサ1を用いることであらゆる方向の応力を測定することが可能になるが、測定する応力の方向が決まっている場合には、所望の測定位置に1つの応力センサ1のみを配置し、応力の測定が不要な位置ではスペーサにより転がり軸受け44を支持するように構成してもよい。なお、2つの応力センサ1を径方向に対向して配置することで、一方の応力センサ1で検出される応力が大きくなったときに他方の応力センサ1で応力が小さくなるため、両応力センサ1の出力を基にシャフト43のトルクを検出するように構成することで、検出感度を向上させることも可能である。
トルク検出装置41では、シャフト43が回転し転がり軸受44が回転すると、摩擦により転がり軸受44の温度が上昇するが、応力検出用のセンサとして応力センサ1を用いているため、温度によらず精度よくシャフト43のトルク(転がり軸受44に作用する応力)を検出することが可能である。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る応力センサ1では、印加される応力に応じて透磁率が変化する材料からなり、少なくとも2つの角筒状の筒状体を連結した連筒状に形成され、筒状体の連結方向に離間して形成された複数の横壁23〜25の少なくとも1つに、当該横壁23を分断するようにスリット26が形成されたコア2と、スリット26が形成されていない隣り合う2つの横壁24,25の間の空間である第1スロット7に収容され、その軸方向が連結方向と一致するように配置された測定用コイル3と、スリット26が形成された横壁23を含む隣り合う2つの横壁23,24の間の空間である第2スロット8に収容され、その軸方向が連結方向と一致するように配置されると共に、測定用コイル3と直列に接続されたリファレンス用コイル4と、直列接続された測定用コイル3とリファレンス用コイル4に高周波信号を印加する発振器5と、測定用コイル3とリファレンス用コイル4の接続点aの電圧を測定する電圧測定装置6と、を備え、電圧測定装置6が測定した電圧を基に、コア2に印加された応力を検出している。
このように構成することで、接続点aの電圧は周囲温度に依存しなくなるので、周囲温度の変化による影響を受けず、精度よくコア2に印加された応力を測定可能な応力センサ1を実現できる。応力センサ1は、転がり軸受44に作用する応力を測定する場合など、温度変化が大きい箇所での応力の測定に特に好適である。
また、本実施の形態に係るトルク検出装置41では、応力検出用のセンサとして応力センサ1を用いているため、周囲温度によらず精度よくシャフト43のトルク(転がり軸受44に作用する応力)を検出することが可能である。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]印加される応力に応じて透磁率が変化する材料からなり、少なくとも2つの角筒状の筒状体を連結した連筒状に形成され、筒状体の連結方向に離間して形成された複数の横壁(23〜25)の少なくとも1つに、当該横壁(23)を分断するようにスリット(26)が形成されたコア(2)と、前記スリット(26)が形成されていない隣り合う2つの前記横壁(24,25)の間の空間である第1スロット(7)に収容され、その軸方向が前記連結方向と一致するように配置された測定用コイル(3)と、前記スリット(26)が形成された前記横壁(23)を含む隣り合う2つの前記横壁(23,24)の間の空間である第2スロット(8)に収容され、その軸方向が前記連結方向と一致するように配置されると共に、前記測定用コイル(3)と直列に接続されたリファレンス用コイル(4)と、直列接続された前記測定用コイル(3)と前記リファレンス用コイル(4)に高周波信号を印加する発振器(5)と、前記測定用コイル(3)と前記リファレンス用コイル(4)の接続点の電圧を測定する電圧測定装置(6)と、を備え、前記電圧測定装置(6)が測定した電圧を基に、前記コア(2)に印加された応力を検出する、応力センサ(1)。
[2]前記コア(2)は、前記連結方向と垂直な高さ方向に対向配置された上壁(21)および下壁(22)と、前記連結方向に等間隔に配置され前記上壁(21)と前記下壁(22)とを連結する3つの前記横壁(23〜25)と、を一体に有し、かつ、前記連結方向の一方の端に配置される前記横壁(23)に、当該横壁(23)を高さ方向に分割するように前記スリット(26)が形成され、前記測定用コイル(3)は、前記スリット(26)が形成されていない2つの前記横壁(24,25)と前記上壁(21)と前記下壁(22)に囲まれた前記第1スロット(7)に収容され、前記リファレンス用コイル(4)は、前記スリット(26)が形成された前記横壁(23)を含む2つの前記横壁(23,24)と前記上壁(21)と前記下壁(22)に囲まれた前記第2スロット(8)に収容される、[1]に記載の応力センサ(1)。
[3]前記スリット(26)は、前記横壁(23)の高さ方向における一方の端部に形成される、[2]に記載の応力センサ(1)。
[4]前記測定用コイル(3)と前記リファレンス用コイル(4)は、前記第1スロット(7)または前記第2スロット(8)の高さ方向における他方の端部側に偏った位置に配置される、[2]または[3]に記載の応力センサ(1)。
[5]前記測定用コイル(3)と前記リファレンス用コイル(4)とは、同じ絶縁電線を同じ長さ巻き回して形成される、[1]乃至[4]の何れか1項に記載の応力センサ(1)。
[6]前記コア(2)は、複数の板状またはブロック状の部材(2a〜2g)を積層して形成される、[1]乃至[5]の何れか1項に記載の応力センサ(1)。
[7]回転するシャフト(43)と、前記シャフト(43)を保持する軸受(44)と、を有し、前記軸受(44)にかかる荷重が、前記シャフト(43)のトルクに応じて変化する回転伝達装置(42)のトルクを検出するトルク検出装置(41)であって、[1]乃至[6]のいずれか1項に記載の応力センサ(1)を有し、前記応力センサ(1)の前記コア(2)により前記軸受(44)を支持するように構成され、前記応力センサ(1)の出力を基に、前記シャフト(34)のトルクを検出する、トルク検出装置(41)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、応力センサ1をトルク検出装置41に適用する場合について説明したが、応力センサ1の用途はこれに限定されるものではなく、例えば、測定対象物の質量を測る装置にも適用可能である。
1…応力センサ
2…コア
3…測定用コイル
4…リファレンス用コイル
5…発振器
6…電圧測定装置
7…第1スロット
8…第2スロット
9…支持体
21…上壁
22…下壁
23〜25…横壁
26…スリット

Claims (7)

  1. 印加される応力に応じて透磁率が変化する材料からなり、少なくとも2つの角筒状の筒状体を連結した連筒状に形成され、前記筒状体の連結方向に離間して形成された複数の横壁の少なくとも1つに、当該横壁を分断するようにスリットが形成されたコアと、
    前記スリットが形成されていない隣り合う2つの前記横壁の間の空間である第1スロットに収容され、その軸方向が前記連結方向と一致するように配置された測定用コイルと、
    前記スリットが形成された前記横壁を含む隣り合う2つの前記横壁の間の空間である第2スロットに収容され、その軸方向が前記連結方向と一致するように配置されると共に、前記測定用コイルと直列に接続されたリファレンス用コイルと、
    直列接続された前記測定用コイルと前記リファレンス用コイルに高周波信号を印加する発振器と、
    前記測定用コイルと前記リファレンス用コイルの接続点の電圧を測定する電圧測定装置と、を備え、
    前記電圧測定装置が測定した電圧を基に、前記コアに印加された応力を検出する、
    応力センサ。
  2. 前記コアは、前記連結方向と垂直な高さ方向に対向配置された上壁および下壁と、前記連結方向に等間隔に配置され前記上壁と前記下壁とを連結する3つの前記横壁と、を一体に有し、かつ、前記連結方向の一方の端に配置される前記横壁に、当該横壁を高さ方向に分割するように前記スリットが形成され、
    前記測定用コイルは、前記スリットが形成されていない2つの前記横壁と前記上壁と前記下壁に囲まれた前記第1スロットに収容され、
    前記リファレンス用コイルは、前記スリットが形成された前記横壁を含む2つの前記横壁と前記上壁と前記下壁に囲まれた前記第2スロットに収容される、
    請求項1に記載の応力センサ。
  3. 前記スリットは、前記横壁の高さ方向における一方の端部に形成される、
    請求項2に記載の応力センサ。
  4. 前記測定用コイルと前記リファレンス用コイルは、前記第1スロットまたは前記第2スロットの高さ方向における他方の端部側に偏った位置に配置される、
    請求項に記載の応力センサ。
  5. 前記測定用コイルと前記リファレンス用コイルとは、同じ絶縁電線を同じ長さ巻き回して形成される、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の応力センサ。
  6. 前記コアは、複数の板状またはブロック状の部材を積層して形成される、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の応力センサ。
  7. 回転するシャフトと、前記シャフトを保持する軸受と、を有し、前記軸受にかかる荷重が、前記シャフトのトルクに応じて変化する回転伝達装置のトルクを検出するトルク検出装置であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の応力センサを有し、前記応力センサの前記コアにより前記軸受を支持するように構成され、
    前記応力センサの出力を基に、前記シャフトのトルクを検出する、
    トルク検出装置。
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