JP6524128B2 - バルーンへの画像転写方法、バルーン - Google Patents

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Description

本発明は、一般に玩具、イベント用装飾品、ディスプレイ用装飾品などに使用されるバルーン(風船)の表面に、任意の意匠、写真、文字等の画像を転写印刷する画像転写方法、及び画像が転写されたバルーンに関する。
画像を転写対象物に転写する転写印刷としては、水転写、熱転写、昇華転写、乾式転写等の技術が知られている。中でも、基材シート上に仮着した画像層の裏面に接着剤を塗布した上で、押圧によって画像層を転写対象物の表面に移行させて接着する乾式転写は、転写時に画像に縁が残らないため、転写対象物に直接印刷したように見え、カッティングプロッター等による後処理も不要といった特徴を有する。
かかる乾式転写のための転写シートおよびその製造方法として、たとえば特許文献1に記載の乾式転写紙およびその製造法のような先行技術(以下「先行技術」という。)が提案されている。かかる先行技術によれば、画像層以外の領域に接着剤を塗布しないので、転写対象物が汚染されないという利点を有する。しかし、先行技術では、画像層を光遮蔽像とした上で露光処理により感光性材料を変性させて硬化させる工程を含むため、画像層は当然に光を遮蔽しなければならず、画像の色彩や色調は制約を受けざるを得ない。また、感光性材料への光照射の工程、光照射後に未硬化の感光性材料を溶媒によって除去する工程等が必要とされ、製造工程が複雑かつ高コストとなるだけでなく、溶媒等を使用することによる環境負荷の問題を有するものであった。
特開平6−210963号公開公報
本願発明者は、従前よりかかる乾式転写技術の簡便化に取り組み、非特許文献1に記載の製品「スマートペーパー(商品名)」を開発して製造販売してきた。これは、表面に離型可能処理を施したPET(ポリエチレンテレフタラート)製の基材シート上にレーザープリンター等のトナー印刷によって鏡像の画像を印刷して画像層を形成し、該画像層上にアクリル系の糊を塗布して乾燥させた後、基材シートを転写対象物に密着させて押圧を加え、基材シートを剥離すると画像層のみが正像にて転写対象物に接着され転写が完了するものである。該スマートペーパーは、工程が極めて簡易であるだけでなく、溶剤等を使用しないため環境負荷の問題も生じない。また、転写に際して水を使用せず熱も加えないため、金属、ガラス、合成樹脂はもとより紙、木、皮革、繊維(布)、陶器まで適用可能な転写対象物の素材が幅広い。さらに、画像層を柔軟な基材シート上に仮着させた上で転写するため、直接プリンターを通せない立体物や曲面にも転写可能であるなど、乾式転写のコスト低減、適用範囲の拡大、作業の簡易化・効率化の効果を奏するものである。
「スマートペーパー」の説明(出願人ウェブサイトのページ)URL:http://ing-global.net/smartpaper/index.html?id=movie
また、本願発明者は、前記スマートペーパーをさらに発展させ、上層の転写フィルムと下層の糊層との間に画像層を設け、該転写フィルムを、画像層に対しては離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有するものとしたことを特徴とする複数の画像転写シートを開発し、特許出願も行っている(特願2016−106167、特願2016−123461:以下「出願発明」と記す)。これら出願発明に係る画像転写シートは、スマートペーパーのように、転写対象物に糊を塗布して糊層を形成したり、転写後に画像からはみ出した糊を除去したりする必要がないため、転写作業のコストや作業負担を低減でき、仕上りも均質化できる。しかし、前記の本願発明者の発明を含め、トナー印刷で形成した画像層を糊層により転写する方式の従来技術は、表面が伸縮する転写対象物への適用には解決すべき課題が存在した。
バルーン(風船)は、長年に渡り玩具や装飾品として普及してきたものであるが、近年ではイベント用装飾品、ディスプレイ用装飾品、販促用ノベルティ等の用途での活用が進んでおり、用途に応じてバルーンの表面に任意の意匠、写真、文字等の画像を印刷する、いわゆる「アレンジバルーン」の需要が増加している。特に、販促用ノベルティやギフト等の用途では、従来のゴム風船や、塩化ビニル・ポリエステル・ナイロン等の樹脂フィルム製のバルーンとともに、これらの樹脂フィルムをアルミ蒸着でコーティングしたシートの縁を貼り合わせて形成したいわゆる「ホイル素材」のバルーン(一般に「マイラーバルーン」とも呼ばれている。)が普及している。なお、ゴム風船は素材が一定の通気性を有しており時間経過により萎み易いため、特にヘリウムを入れて浮遊させるバルーンでは殆ど通気性のない樹脂フィルム製のものが使用されることが多くなっている。
ゴム風船は、膨張の前後での素材の展張率が極めて大きいため、画像の印刷には一般的には弾力性の高いインクによるシルク印刷が用いられる。シルク印刷は明瞭でバルーンの膨張に追従できる画像を印刷可能であるが、製版コストが掛かるため小ロット印刷の場合には経済性の問題があり、多色刷りや写真の印刷にも適していない。また、画像転写シートを用いた乾式転写印刷を行う場合は、ゴム風船を少なくともある程度は膨らませた状態で転写作業を行わなければならず、作業の手間や仕上りの点での問題があった。一方、樹脂フィルムを貼り合わせたバルーン(以下、「貼り合わせバルーン」と記す。)は、原反状態あるいは膨張前の状態で各種の印刷方法が適用可能であるが、製版を要する印刷方法の経済性の問題は同様である。なお、樹脂フィルム製のバルーンには、素材を貼り合わせずに一体成形したものも存在するが、本発明の説明に関しては、便宜上それも含めて「貼り合わせバルーン」と称するものとする。
小ロットでのアレンジバルーンの製造には、このほかに、カッティングフィルムで製作した画像をバルーンに貼り付ける方法もある。しかし、カッティングフィルムでの貼付け画像の製作・貼付作業は手間やコストが掛かるだけでなく、基本的に膨張状態のバルーンにしか適用できないため、完成品の輸送において嵩張るだけでなく、バルーンが少しでも萎むとバルーン自体が変形したり、貼り付けたカッティングフィルムがはがれ易くなるという問題点があった。
さらに、バルーンは軽量であることが要求される商品であり、ヘリウムを注入して空中に浮遊させることも多いため、画像を印刷する場合、使用するインクは軽量でなければならない。インクの重量が大きいとバルーンが浮遊しにくくなるだけでなく、片面への印刷により浮遊状態のバルーンがインクの重量により傾いてしまうことがあるからである。また、ゴムや樹脂フィルム等のバルーンの素材は極めて薄くて熱に弱く、特にホイル素材の場合は水分によっても表面を傷めてしまうおそれがある。そのため、画像層の重量が大きなシルク印刷やグラビア印刷、熱転写や水転写等の転写印刷はバルーンへの画像印刷に適当ではない。一方、トナー印刷は、溶剤を使用せず、軽量なトナー粒子により画像層を形成する印刷方法であるため、特に塩化ビニル製やホイル素材のバルーンへの画像印刷に好適といえる。
図1は、一般的な貼り合わせバルーンを示す略図であり、バルーン本体Bは原反素材から任意の形状にカッティングした2枚の塩化ビニルシートあるいはアルミ蒸着フィルムの縁を熱溶着で貼り合わせて形成して逆止弁Vを設けたものであり、ポンプPを逆止弁Vに挿入し、空気を注入して膨張させる。かかるバルーンはゴム風船ほど素材が伸縮せず表面も円滑であるため、図2のようにトナー印刷によって色彩豊かで精細な画像を印刷できるほか、写真の印刷も可能である。
従来、貼り合わせバルーンにトナー印刷で画像を付加してアレンジバルーンを製作するためには、原反状態の素材に印刷機でトナー印刷を行った上でこれをカッティングし、熱溶着で貼り合わせていた。このため、一度に印刷できる画像の大きさには制約があるだけでなく、大きなアレンジバルーンを製作する場合には、バルーン表面の広範囲に渡る画像を表裏の素材に分割して印刷する場合があるが、完成時には熱溶着での貼り合わせによって生じた接合線が画像を分断し、画像中に白線を生じるという問題があった。
また、貼り合わせバルーンはゴム風船に比べれば素材自体の伸縮は小さいものの、空気やガスを注入することで表面が曲面状態に膨張する。この際、平面状態の原反の表面に付着したトナー粒子から成る画像層は、陶磁器の釉薬層に生じる「貫入」の如きひび割れを生じるという問題があった。ひび割れは印刷画像の外観を汚く見せるだけでなく画像層が剥離し易くなってバルーンの商品価値を低下させ、特に人物の顔写真を印刷した場合には、ひび割れにより印象が悪くなるという問題があった。
かかるひび割れは、画像層の伸縮率がバルーンの膨張による素材表面の展張に追従し切れないために生じるものである以上、トナー印刷によって画像層を形成する限り不可避であり、本願発明者の開発したスマートペーパーや前記出願発明のように糊層によって画像層を転写対象物に接着する技術をもってしても、画像層のひび割れを防ぐことは困難であった。
本発明は、以上のような従来技術の問題を解決するべく考案されたものであり、バルーン、特に貼り合わせバルーンにトナー印刷によって形成した任意の意匠、写真、文字等の画像を転写する画像転写方法であって、バルーンの膨張時に画像層のひび割れによって生じる転写画像の品質の低下を抑制するとともに、バルーン素材の接合線が画像を分断し、画像中に白線を生じることを防ぐことのできる画像転写方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載した発明は、トナープリンタで印刷した画像をバルーンの表面に転写するための画像転写方法であって、バルーン表面に糊料を塗布して糊層を形成する第1工程と、画像層に対して離型性を有する基材に画像層をトナー印刷して成る画像転写シートの画像層側を糊層に圧着する第2工程と、基材表面をバイブレーターで擦過して画像層を破砕する第3工程と、基材を画像層から剥離する第4工程とから成ることを特徴とする。すなわち、請求項1に係る画像転写方法は、膨張前のホイル素材のバルーンに対して、前述のスマートペーパーを適用した画像転写方法において、基材表面をバイブレーターで擦過して画像層を破砕する第3工程を加えたものである。
本願発明者は、バルーンの膨張時に画像層にひび割れが生じることが不可避である点に鑑み、ひび割れを防ぐのではなく、ひび割れが生じても目立たせない、という逆転の発想に至った。すなわち、ひび割れが目立つのは陶磁器の釉薬層の貫入の如くひびの密度が粗いからであり、ひびの密度が目視で判別しにくい程度に細かければ、視覚的な画像層の品位が向上する点に着目したのである。そこで、バルーン表面に圧着転写した画像層にバイブレーターにより振動を加えてトナー粒子同士の結合を破砕しておく工程を追加することで、膨張時に生じるひび割れの密度が細かくなるようにした。
次に、本発明の請求項2に記載した発明は、トナープリンタで印刷した画像をバルーンの表面に転写するための画像転写方法であって、画像層に対して離型性を有する基材と、糊料から成る糊層と、基材と糊層との間に設けた画像層とから成る画像転写シートの糊層側をバルーン表面に圧着する第1工程と、基材表面をバイブレーターで擦過して画像層を破砕する第2工程と、基材を画像層から剥離する第3工程とから成ることを特徴とする。
請求項2に係る画像転写方法は、本願発明者が出願した前記出願発明に係る画像転写シートを適用した画像転写方法において、同様に基材表面をバイブレーターで擦過して画像層を破砕する第2工程を加えたものである。最終的に転写対象物へ画像転写を行う際に請求項2に記載の構成を有する画像転写シートを用いれば、予めバルーンの表面に糊料を塗布して糊層を形成する工程が省略できる。また、前述のとおり、画像層をトナー印刷で形成するのは、バルーンへの画像転写では軽量化が求められるためであるから、糊層自体も可能な限り薄くかつ均一に形成する必要がある。その点、手作業での糊料の塗布工程が必要なスマートペーパーよりも、予め画像層の裏面に糊層が形成された画像転写シートを適用する方が、糊層の厚みを薄くかつ均一にできるため、より好適である。
なお、請求項1、請求項2のいずれの画像転写方法においても、画像層を設けた基材のバルーンへの圧着をコールドラミネーター、すなわち加熱無しのラミネーターを通すことで行っても良い。従来は、バルーン表面に基材の画像層側を位置決めして当接させた後、版画用のバレン等で上から擦過して圧着を行っていたが、基材を被せたバルーンを金属板上に載せた状態でコールドラミネーターを通過させることで、ラミネーターのローラーにより圧着が均一に行えるようになる。これにより、転写画像の品質が向上でき、生産性も向上する。
次に、本発明の請求項3に記載した発明は、請求項1又は2のいずれかに記載のバルーンへの画像転写方法であって、前記画像層が、基材側から順にクリアトナー層、箔層の二層構造を有することを特徴とする。
クリアトナーは文字通り透明なトナーであり、一般的に印刷面に光沢を生じさせるために使用される。画像層を基材側から順にクリアトナー層、箔層の二層構造とすることにより、表面のクリアトナー層の下の箔層が透過して見えるため、箔の種類により金、銀、銅、アルミ等の風合いの画像をバルーンに転写することが可能となる。箔は、伝統工芸に用いられる金箔等の代わりに、透明樹脂フィルムに金属成分を蒸着させた既製の箔フィルムを使用することができる。かかる二層構造の画像層の形成は、次の方法で行うことができる。すなわち、まず、基材上に逆像画像をクリアトナーで印刷し、その上に箔フィルムの箔が蒸着された面を貼り付けた状態で基材ごと110℃乃至140℃で加熱可能なラミネーターに通す。クリアトナーは一般的に125℃前後で溶融して箔を融着させるため、冷却後に箔フィルムを基材から剥がすと画像の形状に箔が接着される。一方、クリアトナーのない画像外の部分については箔は接着されず、箔フィルムに残留したまま剥離される。以上の過程により、クリアトナー層、箔層の二層構造から成る画像層が形成されるのである。
ちなみに、箔フィルムを用いずとも、基材上にメタリックトナーで直接画像をトナー印刷することも可能であるが、メタリックトナーを使用できるトナー印刷機は限定される上にメタリックトナー自体も高価であり、また、箔フィルムの方がメタリックトナーよりも画像の仕上りがはるかに高質である。
本発明の請求項4に記載した発明は、請求項1又は2のいずれかに記載のバルーンへの画像転写方法であって、前記画像層が、基材側から順にクリアトナー層、有色トナー層、箔層の三層構造を有することを特徴とする。
画像層を基材側から順にクリアトナー層、有色トナー層、箔層の三層構造とすることにより、既製の箔フィルムによる箔の色調を様々に変化させることができる。有色トナー層はクリアトナー層による画像に重なるよう、淡い色調の有色トナーで画像を印刷して設けることができ、箔層を設ける方法は請求項3に記載した発明と同様である。既製の箔フィルムは金箔調、銀箔調、銅箔調、アルミ調など単色のものに限られるが、有色トナー層を印刷して設けることでメタリック調の画像にグラデーションや模様を付加することが可能となる。
次に、本発明の請求項5に記載した発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のバルーンへの画像転写方法であって、前記糊料の組成を、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体エマルジョンに、水性アクリルエマルジョンを10乃至35%添加して成ることを特徴とする。水性アクリルエマルジョンの添加は、糊料の接着力を大きく低下させることなく、硬化時の糊層の弾力性を向上させる効果を奏する。
前述の通り、糊層は可能な限り薄くかつ均一とすることが望ましく、また、使用する糊料は画像層をバルーンの表面に固定して容易には剥離させない接着力を有するととともに、画像転写後の時間経過により固化した後、バルーンを膨張させた際に、その表面の伸張に対応する弾力性を保持することが求められる。バイブレーターの振動によって予め画像層を細かく破砕してあっても、糊層自体がひび割れたり不均等に伸張した場合、やはり画像層のひび割れが容易に目視可能な密度で生じるおそれがあるからである。ここで、糊層の弾力性は添加剤による糊料の改質で実現可能であるが、トナー粒子は、プラスティック樹脂に顔料及びワックス、帯電制御材等を混合したものであり、一般的に油溶性を呈するため、油性の添加剤は使用できない。
本願発明者がかかる糊料の組成について試行錯誤を重ねた結果、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体エマルジョンに水性アクリルエマルジョンを重量比10乃至35%添加することで好適な結果を得られることが判明した。酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体エマルジョンは、糊付壁紙等に用いられるいわゆる「エマルジョン糊」の一般的な成分である。一方、アクリルエマルジョンは、アクリル樹脂を分散質、水を分散媒として乳化させたもので、建築用壁材の下地調整に用いられる水性下塗用塗料の一般的な成分である。本願発明者の試行では、水性アクリルエマルジョンの重量比が概ね10%未満では糊層の柔軟性が不足し、概ね35%超では糊層の接着力が不足することを確認している。
また、本発明に係る糊料は適度な弾力性を有するため、バルーン膨張時に画像層のひび割れが目立つ箇所が生じた場合にも、事後的に修復可能である。すなわち、一旦バルーンを排気して萎ませ、画像のひび割れの目立つ箇所に当て布等をした上で、その上から再度バイブレーターで振動を加えて画像層を破砕する。これにより、ひび割れを目立たなくすることができ、画像層が容易に剥離することもない。
最後に、本発明の請求項6に記載した発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像転写方法により画像を転写したことを特徴とするバルーンである。
本発明に係る画像転写方法は、以下のような効果を奏する。すなわち、
(1)糊層により画像をバルーン表面に接着するため、膨張前のバルーンあるいはバルーンの原反にトナー印刷機で直接画像を印刷する方法に比べ画像の耐久性がより高く、精細で発色も鮮明な画像転写が可能となる。また、バルーンを萎ませた場合にも画像が容易には剥落しない。
(2)貼り合わせバルーンに特有の素材の接合線を跨ぐ形で画像を転写できるため、バルーンの膨張時に画像を分断する白線を生じさせない。そのため、大きな画像も高品位で転写可能であり、大型のバルーンへの画像転写も低コストで可能となる。
(3)バルーンの膨張時に画像層に生じるひび割れの密度を細かくできるため転写画像の品位を向上でき、写真の転写には特に好適である。
(4)画像層を基材側から順にクリアトナー層、箔層の二層構造とすることで、メタリック調の高質な画像を低コストで転写可能となる。さらに、画像層をクリアトナー層、有色トナー層、箔層の三層構造とすれば、メタリック調の画像にグラデーションや模様を容易に付加でき、バルーンへの転写画像の表現力を向上できる。

(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図3は、請求項1に記載したスマートペーパーを用いた本発明の第1実施形態に係るバルーンへの画像転写方法の工程を示す断面略図である。第1工程(1)では、バルーンBの表面の画像を転写する位置に、画像よりもやや広い範囲で糊料を塗布し、糊層13を形成する。糊層13に用いる糊料は、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体エマルジョンの糊料に、アクリルエマルジョン水性塗料を10乃至35%添加して成るものを用いる。また、糊料は可能な限り薄くかつ均一に塗布する必要がある。次に、第2工程(2)では、スマートペーパー10を糊層13に貼付け、表面から版画用のバレン等で擦過押圧するか、あるいは、前述の通りコールドラミネーターを通すことにより画像層12を接着する。スマートペーパー10は、基材11の裏面にトナー印刷機で鏡像の画像を印刷して画像層12を形成したものである。次に、第3工程(3)では、バイブレーターVを用いて画像層12の部分を均等に擦過しつつ振動を加え、画像層12を破砕する。最後に、第4工程(4)では、スマートペーパー10の基材11をゆっくりと剥離する。この際、基材11は画像層12に対して離型性を有するため、画像層12からはみ出した部分の糊層13は基材11に付着したままバルーンB表面から除去されるが、画像層12は残存して画像転写が完了する。
(第2実施形態)
図4は、請求項2に記載した画像転写シートを用いた本発明の第2実施形態に係るバルーンへの画像転写方法の工程を示す断面略図である。第1工程(1)では、バルーンBの表面の画像を転写する位置に、画像転写シート20を貼り付ける。画像転写シート20は画像層に対して離型性を有する基材21と、糊料から成る糊層23と、基材と糊層との間に設けた画像層22とから構成されている。糊層23に用いる糊料は、第1実施形態と同様に、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体エマルジョンの糊料に、アクリルエマルジョン水性塗料を10乃至35重量%添加して成るものを用いる。貼付け後、表面から版画用のバレン等で擦過押圧するか、あるいは、前述の通りコールドラミネーターを通すことにより画像層22をバルーンB表面に接着する点は、第1実施形態と同様である。なお、画像転写シート20は、基材21の表面にトナー印刷機で逆像の画像を印刷した上で、シート状のセパレータ(図示せず)の表面に糊層を設けて成る糊付きシート(図示せず)の糊層面を貼り付け、その後、セパレータを剥離することにより事前に製作しておくことができる。次に、第2工程(2)では、第1実施形態と同様に、バイブレーターVを用いて画像層22の部分を均等に擦過しつつ振動を加えて画像層22を破砕する。最後に第3工程(3)では、やはり第1実施形態と同様に、スマートペーパー10の基材21をゆっくりと剥離する。この際、基材21は画像層22に対しては離型性を有する一方糊料に対しては易接着性を有するため、画像層22からはみ出した部分の糊層23は基材21に付着したままバルーンB表面から除去されるが、画像層22は残存して画像転写が完了する。
図5及び図6は、第2実施形態に係る画像転写方法によるバルーンBへの転写画像の品位向上効果を示す比較写真である。写真5A、6Aは、画像転写シート20を用いた画像転写に当りバイブレーターにより画像層22を破砕する第2工程を省略し、転写後のバルーンBを膨張させた状態の画像の状態を示す。一方、写真5B、6Bは、第2工程を実施した場合の画像の状態を示す。比較写真から明らかなとおり、第2工程を省略した場合の画像は一面に陶磁器の貫入状に粗い密度でひび割れが入り、特に濃色の部分では1m以上離れた所からでも容易にひび割れが目視できるほど目立つ状態となる。一方、第2工程を実施した場合の画像は、ひび割れの密度は極めて小さく、明らかに品位が向上している。
図7は、請求項4に記載した発明による画像層の製作工程を示す連続図である。(1)まず、基材表面にトナー印刷機Pにより所望の画像を逆像で基材S上にクリアトナーで印刷してクリアトナー層c1を設ける。(2)次に、クリアトナー層c1に重なる形で画像を有色トナーで印刷して有色トナー層c2を設ける。この際、有色トナーの色は限定されないが淡い色調のトナーを使用することが好適であり、グラデーションや模様を有する画像として印刷しても良い。(3)次に、画像の上に箔フィルムMを被せる。箔フィルムMは、透明樹脂フィルムfの裏面に金属成分を蒸着させて箔層mを形成したものであり、金属成分の種類により金箔調、銀箔調、銅箔調、アルミ調など様々な市販製品を使用できる。(5)次に、箔フィルムMを被せた印刷済の基材SをラミネーターLに通し圧着加熱する。ラミネーターLの温度は110℃乃至140℃が好適である。(6)ラミネーターLを通すことで、箔フィルムMは基材S上に圧着されるとともに、クリアトナー層c1、有色トナー層c2が熱により溶融して画像部分にのみ箔層mが接着される。(7)最後に、箔フィルムMを基材Sから剥がすと、箔層mが画像部分にのみ転写され、画像外の部分は透明樹脂フィルムfに残留したまま除去される。以上の工程により、基材S上にはクリアトナー層c1、有色トナー層c2、箔層mの三層構造の画像層が形成される。なお、上記工程のうち、有色トナー層c2を省略することにより、請求項3に記載の二層構造の画像層が形成される。
図8は、前記工程により形成した画像層を有する画像転写シートをバルーン表面の糊層に圧着する第一実施形態の第2工程を示す断面図である。図9は、同じく前記工程により形成した画像層を有する糊付き画像転写シートをバルーン表面に圧着する第二実施形態の第2工程を示す断面図である。いずれの転写方法によっても、バルーン表面には下から箔層m、有色トナー層c2、クリアトナー層c1の順に三層構造の画像が糊層により接着されて転写される。これにより、箔によるメタリックな風合いの画像を有色トナーの色により色調を自由に変化させたりグラデーションや模様を付加したりすることが可能となり、転写画像の表現力を大幅に拡大できる。また、転写画像の表面はクリアトナー層c1により保護されるため、その耐久性を高めることができる。
以上、本発明に係る画像転写方法の具体的な構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良または改変が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明によれば、トナー印刷機で印刷可能な画像を、バルーン、特に近年普及が進むホイル素材のバルーンに高品位で転写可能である。また、箔層を含む二層構造、三層構造の画像層を適用すれば、メタリック調の表現力豊かな画像を転写することも可能となる。販促用ノベルティ、イベント用装飾品はもとより、ディスプレイ用装飾品、パーティグッズ、記念品等など、任意のオリジナル画像を小ロットで印刷するアレンジバルーンの需要は増加しており、本発明はかかるアレンジバルーンを低コストかつ高品質で実現可能という点で大きな利用可能性を有するものである。また、本発明に係る画像転写方法は、転写対象物の表面が硬い場合よりも柔らかい場合により好適であるため、画像のひび割れの問題から従来はトナー印刷による画像転写が適用できなかった軟質の樹脂製品等への適用も可能となる点で、利用可能性は大きいものである。
一般的な貼り合わせバルーンを示す略図である。 トナー印刷した画像を転写したバルーンの事例写真である。 本発明の第1実施形態に係る画像転写方法の工程図である。 本発明の第2実施形態に係る画像転写方法の工程図である。 本発明の第2実施形態に係る画像転写方法の効果を示す比較写真である。 本発明の第2実施形態に係る画像転写方法の効果を示す比較写真である。 三層構造の画像層の製作工程を示す連続図である。 三層構造の画像層を有する画像転写シートによる第1実施形態の第2工程を示す図である。 三層構造の画像層を有する画像転写シートによる第2実施形態の第2工程を示す図である。
B バルーン
V バイブレーター
S 基材
c1 クリアトナー層
c2 有色トナー層
M 箔フィルム
f 透明樹脂フィルム
m 箔層
L ラミネーター
10 スマートペーパー(第1実施形態)
11 基材(第1実施形態)
12 画像層(第1実施形態)
13 糊層(第1実施形態)
20 画像転写シート(第2実施形態)
21 基材(第2実施形態)
22 画像層(第2実施形態)
23 糊層(第2実施形態)

Claims (6)

  1. トナー印刷機で印刷した画像をバルーンの表面に転写するための画像転写方法であって、バルーン表面に糊料を塗布して糊層を形成する第1工程と、画像層に対して離型性を有する基材に画像層をトナー印刷して成る画像転写シートの画像層側を糊層に圧着する第2工程と、基材表面をバイブレーターで擦過して画像層を破砕する第3工程と、基材を画像層から剥離する第4工程とから成ることを特徴とする、バルーンへの画像転写方法。
  2. トナー印刷機で印刷した画像をバルーンの表面に転写するための画像転写方法であって、画像層に対して離型性を有する基材と、糊料から成る糊層と、基材と糊層との間に設けた画像層とから成る画像転写シートの糊層側をバルーン表面に圧着する第1工程と、基材表面をバイブレーターで擦過して画像層を破砕する第2工程と、基材を画像層から剥離する第3工程とから成ることを特徴とする、バルーンへの画像転写方法。
  3. 前記画像層は、基材側から順にクリアトナー層、箔層の二層構造を有することを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のバルーンへの画像転写方法。
  4. 前記画像層は、基材側から順にクリアトナー層、有色トナー層、箔層の三層構造を有することを特徴とする、請求項1又は2のいずれかに記載のバルーンへの画像転写方法。
  5. 前記糊料の組成は、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体エマルジョンに、水性アクリルエマルジョンを10乃至35重量%添加して成ることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のバルーンへの画像転写方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの画像転写方法により画像を転写したことを特徴とする、バルーン。
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