JP6523749B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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(システム全体の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム1の構成を示した図である。通信網30は、データ通信サービスを提供するネットワークであり、例えば携帯電話網や無線LAN(Local Area Network )などの移動通信網と、インターネットやLANなどの固定通信網とを含む。通信端末10は、例えばスマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、身体に装着可能なウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータなどの、データ通信を行うコンピュータ装置である。施設A1〜A3は、例えば商業店舗やイベント会場などである。各々の施設A1〜A3には物質放出装置31〜33が設置されている。物質放出装置31〜33は、例えば窒素やアルゴンなどの物質を、人間の身体等に悪影響を与えない範囲内の量だけ、各施設内の空気中に放出する。
図2は、通信端末10のハードウェア構成を示した図である。本実施形態では通信端末10がスマートフォンである場合を想定している。通信部105は、通信網30を介して無線通信を行う通信インターフェースとして機能する。音声処理部107は、音声通信用のマイクロホンとスピーカを有しており、通信端末間における音声通話に関する処理を行う。タッチパネル103は、表示装置(例えば液晶ディスプレイ)と、表示装置の表示面において指の接触を検出するセンサとを組み合わせた装置であり、GUI(Graphical User Interface)などを表示する表示部として機能するとともに、利用者による操作を受け付ける操作部として機能する。制御部101は、タッチパネル103によって受け付けられた操作に応じた処理を実行し、またその実行結果に応じた画像をタッチパネル103に表示する。センサ109は、利用者の呼気や皮膚ガスに含まれる物質を検出する物質検出手段として機能する。記憶部102は、不揮発性メモリを有しており、複数のプログラムを記憶する。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)を有している。CPUは記憶部102に記憶されているプログラムを実行する。
図3は、情報処理装置のハードウェア構成を示した図である。情報処理装置は、CPUやRAMを含む制御部と、制御部により実行される複数のプログラムを記憶するハードディスクなどの記憶部と、通信回路などの通信部とを備えている。情報処理装置において、これらのハードウェアが協働することにより、後述する図6に示す各機能が実現される。
次に、本実施形態の動作例について説明する。ここでは、図1に示した利用者Uが2015年4月1日以降に施設A1から施設A2に移動し、さらに、それらの施設から出ていった後に、通信端末10で自身の呼気を計測する場合を想定する。また、利用者Uの利用者ID:U001であり、施設A1は図4の施設ID:D001であり、施設A2は図4の施設ID:D002であるとする。従って、利用者Uは、施設A1においてヘリウムを呼吸によって身体に取り込み、さらに、施設A2において窒素(元素記号15N)を呼吸によって身体に取り込んでいる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
(変形例1)
実施形態では、利用者の呼吸や皮膚を介して物質を身体に取り込む例を説明したが、利用者が飲食等によって摂取する摂取物に物質を混入させておき、その摂取によって物質を利用者の身体に取り込むようにしてもよい。
また、実施形態では、利用者の呼気や皮膚ガスから物質を検出していたが、利用者の身体に物質を取り込むのではなく、利用者が身体に所持している物質検出装置(例えばスマートフォンやウェアラブル端末)が、利用者の訪問した施設内において空気中の物質を検出し、その検出時刻を含む物質特定情報を情報処理装置20に送信してもよい。
つまり、物質特定情報は、利用者の身体に取り込まれた物質又は当該利用者が所持する物質検出装置によって検出された物質を特定する情報である。
通信端末10は、利用者が携帯可能な端末に限らず、例えばそれぞれの施設A1〜A3の入口や利用者の自宅などの任意の場所に設けられた専用端末などであってもよい。
また、物質放出装置31〜33から放出する物質は、実施形態の例に限らず、人間の身体に悪影響を及ぼさず且つ十分な量の検出が可能であるような物質であればどのようなものでもよい。
制御部210(判断部23)は、通信部202(情報取得部21)によって取得された物質特定情報によって特定される物質の量を特定し、その量に基づいて、施設又は商品についての利用者の利用の頻度又は時期を判断するようにしてもよい。利用者が身体に取り込んだ物質は時間の経過とともに体外に排出されていくが、利用者によるその施設利用の頻度が高ければ、呼気等から検出される物質の量も多いし、また、利用者によるその施設利用時から長い期間が経過していなければ、呼気等から検出される物質の量も多い。そこで、通信端末10のセンサ109は利用者の呼気に含まれる物質を検出するときに(図7のステップS11)、物質の量(例えば図5において呼気中の物質の含有量を意味する呼気濃度)も検出し、その量を含む物質特定情報を生成して情報処理装置20に送信する(ステップS12)。情報処理装置20の通信部202(情報取得部21)が物質特定情報を通信端末10から受信(取得)すると、制御部201(判断部23)は、その物質特定情報に基づいて、利用者の呼気に含まれる物質とその量を特定し(ステップS13)、さらに、その施設についての利用者の利用の頻度又は時期を判断する。制御部301(処理実行部24)は、上記の判断結果に応じて利用者に対する処理を行う(ステップS17)。具体的には、制御部201(処理実行部24)は、利用頻度が高い(つまり利用頻度が或る閾値以上)又は利用時期が最近である(つまり物質量が閾値以上)と判断された施設に関する価値情報については、利用頻度が低い又は利用時期が最近でないと判断された施設よりも高い価値情報を利用者に提供する処理を行う。
利用者が身体に取り込んだ物質は時間の経過とともに体外に排出されていくが、情報処理装置20が時間経過とともに排出されていく量の変化を示す排出曲線を記憶しておけば、その排出曲線に基づき、物質特定情報から特定された物質の量によって特定される施設利用の頻度を補正することが可能となる。この場合、利用者の運動による発汗など、利用者の身体に取り込まれた物質が体外に放出される速度に影響を与える要因を、情報処理装置20の通信部202(要因取得部)が例えば利用者のウェアラブル端末等から取得する。情報処理装置20の記憶部203は、これらの要因のレベルごとに上記の排出曲線を記憶しておく。制御部201(判断部23)は、要因取得部によって取得された要因に基づいて、情報取得部21によって取得された物質特定情報によって特定される物質の量に応じた施設又は商品についての利用者の利用の頻度を補正する。
情報処理装置20は、家族などの複数の利用者からの物質検出結果を統合し、その結果に対して処理を行ってもよい。具体的には、利用者DBには、各グループを構成する利用者を識別する情報が含まれている。通信部202(情報取得部21)は、グループを構成する利用者群の身体に取り込まれた物質又は当該利用者群がそれぞれ所持する物質検出装置によって検出された物質を特定する物質特定情報を取得する。制御部201(判断部23)は、利用者DBを参照して、利用者群ごとに施設又は商品についての利用の有無を判断する。制御部201(処理実行部24)は、例えばグループの中に1人でも施設利用の実績があれば、そのグループ全員に価値情報を提供するなどの処理を行う。
制御部201(処理実行部24)は、判断部23による判断結果に応じて利用者に対する処理を行うが、その一例として実施形態では、判断部によって利用ありと判断された施設に関する価値情報を利用者に提供する処理を行う場合を説明した。価値情報とは、電子マネーやサービスポイント或いはクーポンなどのほか、施設訪問に対する便宜など、利用者にとって価値があるものをすべて含む。
制御部201(処理実行部24)による処理はこれに限らず、判断部23によって利用ありと判断された施設又は商品に基づく推奨情報を利用者に提供する処理であってもよい。例えば制御部201(処理実行部24)は或る利用者の利用施設の傾向を特定し、その傾向に沿った施設の推奨情報(例えばフランス料理店によく行く利用者に対してはフランス料理店のリコメンド情報)を提供する。このときの推奨情報の提供時期は、例えば、利用者のウェアラブル端末によって検出された、空腹状態を意味する身体情報を取得したタイミングが効果的である。
また、飲食物などの摂取物に物質を混入させる場合には、その摂取物の金銭的価値の高低に応じて混入する物質を異ならせておき、制御部201(処理実行部24)は或る利用者の飲食物摂取の傾向を特定し、その傾向に沿った摂取物の推奨情報(例えば高価な食事をしている利用者に対しては高価な料理店のリコメンド情報)を提供する。また、制御部201(処理実行部24)は、上記の金銭的価値情報の高低に応じて、利用者に対して提供する価値情報の高低を異ならせるようにしてもよい。
(変形例7)
本発明は薬やサプリメントなどの服用管理にも応用可能である。例えば、利用者が物質を混入させた薬を服用することにより、利用者のウェアラブル端末によって呼気や皮膚ガスからは混入させた物質が検出される。利用者が薬の服用を忘れた場合や服用が不足している場合には、混入させた物質が検出されないか又はその検出量が少なくなるため、利用者に薬を正しく服用するように通知するなどの服用管理を行うことが可能となる。
Claims (9)
- 利用者の身体に取り込まれて当該身体から排出された物質を特定する物質特定情報を取得する情報取得部と、
施設又は商品を識別する第1識別情報と、物質を識別する第2識別情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記情報取得部によって取得された物質特定情報によって特定される物質が前記第2識別情報によって識別される物質であるか否かによって、当該第2識別情報に対応付けられた前記第1識別情報によって識別される施設又は商品についての前記利用者の利用の有無を判断する判断部とを備え、
前記判断部は、前記情報取得部によって取得された物質特定情報によって特定される物質の量に基づいて、前記施設又は前記商品についての前記利用者の利用の頻度乃至時期を判断する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 利用者の身体に取り込まれて当該身体から排出された物質を特定する物質特定情報を取得する情報取得部と、
施設又は商品を識別する第1識別情報と、物質を識別する第2識別情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記情報取得部によって取得された物質特定情報によって特定される物質が前記第2識別情報によって識別される物質であるか否かによって、当該第2識別情報に対応付けられた前記第1識別情報によって識別される施設又は商品についての前記利用者の利用の有無を判断する判断部とを備え、
前記記憶部は、第1識別情報及び第2識別情報に加え、時期を示す時期情報を対応付けて記憶し、
前記判断部は、前記第1識別情報によって識別される施設又は商品について、当該第1識別情報に対応付けられた時期情報に基づいて、前記利用者の利用の時期を判断する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 利用者の身体に取り込まれて当該身体から排出された物質を特定する物質特定情報を取得する情報取得部と、
施設又は商品を識別する第1識別情報と、物質を識別する第2識別情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記情報取得部によって取得された物質特定情報によって特定される物質が前記第2識別情報によって識別される物質であるか否かによって、当該第2識別情報に対応付けられた前記第1識別情報によって識別される施設又は商品についての前記利用者の利用の有無を判断する判断部と、
利用者の身体に取り込まれた物質が体外に放出される速度に影響を与える要因に関する放出要因を取得する要因取得部とを備え、
前記判断部は、前記要因取得部によって取得された要因に基づいて、前記情報取得部によって取得された物質特定情報によって特定される物質の量に応じた前記施設又は前記商品についての前記利用者の利用の頻度を補正する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記情報取得部は、グループを構成する利用者群の身体に取り込まれた物質又は当該利用者群がそれぞれ所持する物質検出装置によって検出された物質を特定する物質特定情報を取得し、
前記判断部は、前記グループごとに前記施設又は前記商品についての利用の有無を判断する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の情報処理装置。 - 前記判断部による判断結果に応じて前記利用者に対する処理を行う処理実行部を備える
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記処理実行部は、前記判断部によって利用ありと判断された前記施設又は前記商品に関する価値情報を前記利用者に提供する処理を行う
ことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。 - 前記処理実行部は、前記判断部によって利用ありと判断された前記施設又は前記商品に関する推奨情報を前記利用者に提供する処理を行う
ことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。 - 利用者の身体に取り込まれて当該身体から排出された物質を特定する物質特定情報を取得するステップと、
施設又は商品を識別する第1識別情報と、物質を識別する第2識別情報とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、取得された前記物質特定情報によって特定される物質が前記第2識別情報によって識別される物質であるか否かによって、当該第2識別情報に対応付けられた前記第1識別情報によって識別される施設又は商品についての前記利用者の利用の有無を判断するステップであって、取得された前記物質特定情報によって特定される物質の量に基づいて、前記施設又は前記商品についての前記利用者の利用の頻度乃至時期を判断するステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - 施設又は商品を識別する第1識別情報と、物質を識別する第2識別情報とを対応付けて記憶する記憶部に接続されたコンピュータに、
利用者の身体に取り込まれて当該身体から排出された物質を特定する物質特定情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップによって取得された物質特定情報によって特定される物質が前記第2識別情報によって識別される物質であるか否かによって、当該第2識別情報に対応付けられた前記第1識別情報によって識別される施設又は商品についての前記利用者の利用の有無を判断する判断ステップであって、取得された前記物質特定情報によって特定される物質の量に基づいて、前記施設又は前記商品についての前記利用者の利用の頻度乃至時期を判断する判断ステップと
を実行させるためのプログラム。
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