JP6522024B2 - 収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、名刺や紙幣などの紙媒体に芳香成分を移香させるための収納ケースに関する。
例えば、紙媒体である名刺に芳香成分を移香させるケースが特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1に係るケースは、名刺形状の香りカードに香り物質を含浸させ、前記香りカードと名刺とを重ねて収納空間内に収納し、前記香りカードの香り物質から揮散する芳香成分を名刺に移香させる構造になっている。特許文献2に係るケースは、扁平形状の香り袋に顆粒の芳香剤を充填し、前記扁平形状の香り袋と名刺とを重ねて収納空間内に収納し、前記香り袋の芳香剤から揮散する芳香成分を名刺に移香させる構造になっている。
実開平01−108785公報 実開平06−011524公報
特許文献1及び2に開示されたケースは、香りカードや香り袋を平面形状に成形し、これらの香りカードや香り袋に名刺を重ね、芳香成分を移香する構造であるため、香りカードや香り袋と名刺の紙面とが正対することになる。
従って、香りカードや香り袋と直接接触している名刺には十分な芳香成分を移香させることができるが、名刺は複数枚重ねてケース内に収納されるから、重ねた位置によって名刺に芳香成分を十分に移香させることができないという課題がある。加えて、紙媒体の印刷面に芳香含浸体が直接接触することで、紙媒体の印刷面のインキが溶け出し紙媒体を損傷するリスクがある。また、紙媒体を出し入れする際に、香りカードや香り袋が紙媒体と一緒に出て来てしまう難点があった。
本発明の目的は、ケース内に重ねて収納した位置に関係なく名刺などの紙媒体に均一に芳香成分を移香させることができ、且つ紙媒体の収納スペースを邪魔しない収納ケースを提供することにある。
本発明に係る収納ケースは、紙媒体に芳香成分を付着させるための収納ケースであって、長さ方向に繊維の流れ目の方向が来る前記紙媒体を重ねて収納する収納体と、前記収納体内で芳香成分を揮散する芳香剤と、を有し、前記収納体は、前記紙媒体を出し入れ可能に開閉する内ケース及び外ケースから成り、前記内ケースを前記外ケースに収納することで内部に前記紙媒体を密閉する収納空間を構成し、前記内ケースを前記外ケースに前記収納時に、前記芳香剤の周囲に揮散した前記芳香成分を含んだ空気が前記収納空間内部の前記紙媒体の繊維の流れ目に沿うように前記収納空間に移動する構成であることを特徴とする。
本発明に係る収納ケースの前記内ケースは、前記外ケースに対する挿入側に、前記芳香剤と前記紙媒体との直接接触を防止する芳香成分放出孔を複数設けたことを特徴とする。
本発明に係る収納ケースの前記芳香剤は、芳香成分を含浸させた含浸体を備え、前記含浸体を前記内ケースの前記外ケースに対する挿入側に交換可能に備えていることを特徴とする。
本発明に係る収納ケースの前記内ケースは、前記収納空間内の前記紙媒体を一方向に付勢して、前記紙媒体の上方及び下方に前記芳香成分が流動する空間を確保する付勢体を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、紙媒体を重ねて収納体内に収納し、前記収納体内で前記紙媒体の長さ方向に向けて芳香剤の芳香成分を揮散して芳香成分を紙媒体に移香させている。紙媒体には名刺や紙幣やメモ用紙などが含まれており、これらの紙媒体の繊維構造に着目すると、紙媒体の長さ方向に沿って繊維の流れ目が存在している。従って、本発明は、前記収納体内で前記紙媒体の長さ方向に向けて芳香剤の芳香成分を揮散しているため、揮散した芳香成分が紙媒体の長さ方向で紙繊維に入り込むことになり、紙媒体の重ね位置に関わらず全ての紙媒体に十分な芳香成分を移香させることができる。ここで、上記紙媒体は、長四角形状に限られるものではなく、多角形状や、円形状のものを含み(これらを総して多角形状ともいう)、紙媒体を重ねて収納できるものであればよい。なお、通常の形状として長四角形状のもので図面を説明しているが、上記形状を含むものである。
また、本発明によれば、内ケース2を外ケース3に収納することで紙媒体を密閉する収納空間10(紙媒体保持部20)を構成することができ、芳香剤保持部に内蔵された芳香剤6から揮散する芳香成分60がこの密閉された収納空間に充満して、外部へ漏れ出るのを抑制し、効率よく紙媒体へ移香することができる。
また、本発明によれば、内ケース2の外ケース3への収納時の空気の動きが、空気が芳香剤保持部に収納された芳香剤の周囲を通過して、収納空間10に移動充満して紙媒体保持部20に収納された紙媒体の繊維の流れ目に沿う様に芳香成分60が移動する様に構成されていることで、紙媒体への移香を促進することができる。
また、本発明によれば、付勢体26を設けることにより、収容空間内(紙媒体保持部)の開口方向へ紙媒体を押し上げ、一方向に紙媒体を押し付けることで紙媒体の下方に隙間ができ、この隙間に芳香成分60が充満することにより、紙媒体は上下2方向から芳香成分の移香を受け、移香をさらに促進する効果が得られる。
また、本発明によれば、付勢体26を設けることにより、収容空間内(紙媒体保持部)の開口方向へ紙媒体4を押し上げ、取出し時に指先で紙媒体を押し上げることなく、速やかに、紙媒体を紙媒体保持部から取出すことができる。
本発明に係る収納ケースの全体構成を示す斜視図である。 (a)は芳香剤保持部の部分拡大図であり、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 内ケースの下面図である。 外ケースの下面図である。 (a)は内ケースの上面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿った断面図、(c)は(b)の部分拡大図である。 (a)は内ケース2単体の状態の紙媒体の収納状態を示す断面図で、(b)は内ケース2が外ケース3に収納された状態の断面図である。 (a)は紙媒体をクリップで纏める状態を示す斜視図であり、(b)はクリップで纏められた紙媒体の収納状態を示す断面図で、紙媒体の枚数が少ない場合を示し、(c)は紙媒体の枚数が多い場合を示している。紙媒体の厚さの違いによる紙媒体とケースとの間の隙間の差を示す断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る収納ケースで、芳香剤保持部を外ケースに構成した全体斜視図であり、(b)は内ケース端面に設けられた芳香成分放出孔を示す矢視図であり、(c)は内ケースのストッパ部を示す部分矢視図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る収納ケースで、外ケースを2分割し、2つの外ケースで内ケースを挟みこむ形とした全体構成図であり、外ケースと内ケースとの位置関係を決めるストッパ部を内ケース外側に構成した形態を示している。(b)は内ケース端面に設けられた芳香成分放出孔を示す矢視図であり、(c)は紙媒体を収納した状態を示す断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る収納ケースの他の例で、外ケースを2分割し、2つの外ケースで内ケースを挟みこむ形とした全体構成図であり、外ケースと内ケースとの位置関係を決めるストッパ部を外ケース内側に構成した形態を示している。(b)は内ケース端面に設けられた芳香成分放出孔を示す矢視図であり、(c)は紙媒体を収納した状態を示す断面図である。 芳香剤保持部を構成する側の外ケースで、芳香剤保持部90を確保するためのストッパ部98を明示するために部分断面図となっている。 紙の繊維の方向の流れ目を説明する図面である。
紙は湿度によって紙内部の繊維が膨潤したり収縮したりすることで繊維の方向の流れ目と垂直方向に伸縮することがある。そして、紙の表裏の伸縮度合の差により紙が反ってしまうという現象が起こり得るが、その場合、繊維の方向と平行方向に反りやすくなる。また、印刷も紙の繊維の流れ目の方向に印刷を行うと、綺麗に印刷することができる。
よって、図12に示すように、名刺や紙幣やメモ用紙等の紙媒体は、文字を繊維の流れ目の方向に印刷を行うと、綺麗に印刷することができ、紙媒体を手に取ったとき、ピンと張った状態になる。この場合、紙媒体は縦書き及び横書き何れの場合でも、長手方向に繊維の流れ目の方向が来るように配置することが一般的である。
本発明は、繊維の方向の流れ目に着目し、香りの成分を紙媒体に移香する際に、紙媒体の繊維の流れ目の方向に芳香成分を流すことで、紙媒体の繊維内に芳香成分が入り込み易くなり、紙媒体への移香を効果的に行うことができ、さらに紙媒体へ移香した芳香成分を長時間保持することができるものである。
以下、本発明の実施形態に係る収納ケースについて図面を参照しつつ詳しく説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る収納ケースの全体構成を示す図である。図1に示すように、収納ケース1は芳香成分60を含浸させた含浸体である芳香剤6を収納する芳香剤保持部40と、紙媒体4を収納する収納体である紙媒体保持部20とを持つ内ケース2と、外ケース3とからなる。芳香剤6と紙媒体4とを内ケース2に収納した状態で外ケース3に収納することで、芳香剤6と紙媒体4とを内蔵する密閉された収納空間10が出来、この密閉空間(収納空間10)に芳香剤6から揮散する芳香成分60が充満して紙媒体4へ移香される。
内ケース2は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの耐薬品性のある合成樹脂の成形、アルミニウム合金の薄板の折り曲げなどで出来ており、外ケース3は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の深絞り加工ないしインパクトプレス加工などで出来ている。内ケース2の外形寸法と外ケース3の内径寸法との隙間を微小隙間とすることにより、内ケース2を外ケース3に収納した状態で密閉空間が出来、内蔵された芳香剤6から揮散する芳香成分60がこの密閉空間に充満して紙媒体4へ移香される。
芳香剤6は、常温で芳香成分が揮散する液体状の芳香材料を、シリカゲル、不織布、フェルト、紙材、樹脂、セラミック等の保持材に含浸させたもので、この芳香剤6から揮散する芳香成分60が、内ケース2と外ケース3と内で出来る密閉空間に充満して、芳香剤6に隣接する紙媒体4へ移香される。
図2(a)は内ケース2の芳香剤保持部40の部分拡大図である。内ケース2の外ケース3に対する挿入側側面に、芳香剤6を挿入する芳香剤挿入孔42を持ち、芳香成分60の揮散が進行して紙媒体4への移香効果が減少した場合に、この芳香剤挿入孔42を通して芳香剤6の交換を行う。
図2(b)は図2(a)のA−A線に沿った断面図である。芳香剤保持部40と紙媒体保持部20とを隔て、芳香剤6と紙媒体4との直接接触を防止する仕切面24に開孔された芳香成分放出孔44を示している。この芳香成分放出孔44を通して芳香剤6から揮散した芳香成分60が、紙媒体保持部20に収納された紙媒体4の繊維の流れ目に沿う様に充満して、紙媒体4へ移香される。本図では矩形孔2か所が示されているが、芳香剤6と紙媒体4との直接接触が防止され、芳香成分60の揮散による移香が出来れば、孔形状、孔個数は限定されない。
図2(a)の左側面図の空気逃がし孔46は、芳香剤6と紙媒体4とを内ケース2に収納した状態で外ケース3に収納する時に、内ケース2の外ケース3に対する挿入側端面と外ケースの端面内側との間に挟まれた空気が圧縮されて抵抗となるのを防止するため開孔されている。内ケース2の外ケース3への収納時に、この空気逃がし孔46から入り、芳香剤保持部40に収納された芳香剤6の周囲を通過する空気は、芳香剤6から揮散した芳香成分60を含んだ状態で芳香成分放出孔44を通り、紙媒体保持部20に収納された紙媒体4の繊維の流れ目に沿う様に移動充満して、紙媒体4への移香を促進する効果が得られる。本図では矩形孔2か所が示されているが、孔形状、孔個数は限定されない。
図3は内ケース2の下面図で、内ケース2の紙媒体保持部20に収納された複数の紙媒体4から1枚を取出すときに、紙媒体4の最上部が内ケース2の紙媒体保持部20の周囲の壁面より下に位置しているので、紙媒体4全体を下面から指で押上げて最上部の1枚を取出し易くするための、紙媒体取出し用孔22を示している。
図4は外ケース3の下面図で、内ケース2を外ケース3に完全に収納した状態では、外ケース開口側端面と内ケース端面とが同一平面となって内ケース2の取出しが困難となる為、内ケース2の下面に指を接触させて紙媒体4を取出すために設けられた、内ケース取出し用切欠き部32を示している。
内ケース2の紙媒体保持部20に収納された紙媒体4を取出す場合、前記の内ケース取出し用切欠き部32で指を使って内ケース2を取出すが、紙媒体保持部20の部分のみ外ケース3から取出して、芳香剤保持部40は外ケース3内部に留めておくことで芳香剤挿入孔42が露出せず、芳香成分60の外気への揮散を防止することが出来る。
図5は、図3に示す内ケース2の紙媒体取出し用孔22に代えて、付勢体としてリフト部26を設けた例を示している。
図5(a)乃至(c)に示すリフト部26は、内ケース2の紙媒体保持部20の下面中央部付近の一部を切欠き、紙媒体保持部20の開口方向へ紙媒体4を押し上げる弾性体を構成する。リフト部26により、紙媒体4が下から押し上げられているので、取出し時に指先で紙媒体4を押し上げることなく、速やかに、紙媒体4を紙媒体保持部20から取出すことができる。
図5(a)乃至(c)に示すリフト部26の折り曲げ開口部の方向は芳香剤保持部40と反対方向であるが、順方向、または直行方向どちらでも構わない。また、リフト部26は、紙媒体4を上方向へ付勢する弾性構造であれば、形状、構造は限定せず、内ケース2と別体として取り付けるようにしても良い。
[収納と取出しの動作]
図6(a)及び(b)を用いて紙媒体4の内ケース2への収納と取出しの動作について、説明する。
まず、内ケース2の芳香剤保持部40に、芳香成分60を含浸させた芳香剤6を挿入する(図1参照)。そして、紙媒体保持部20には複数枚の紙媒体4を収納する。内ケース2単体の状態で紙媒体4を投入すると、図6(a)に示すように、リフト部26によって紙媒体4の一側が持ち上げられ、収納空間10である紙媒体保持部20の周囲壁面の上端より上に飛び出した形となっている。
次に内ケース2を外ケース3に収納する。内ケース2を外ケース3へ収納時の動作によって、空気が空気逃がし孔46から入り、芳香剤保持部40に収納された芳香剤6の周囲を通過して、芳香剤6から揮散した芳香成分60を含んだ状態で芳香成分放出孔44を通り、紙媒体保持部20に移動する。内ケース2を外ケース3に収納を続けると、紙媒体保持部20は徐々に密閉され、収納空間10を構成する。芳香成分60は収納空間10に流れ込む際に、収納された紙媒体4の繊維の流れ目に沿う様に芳香成分60が移動することで、紙媒体4へ芳香成分60の移香が行われる。
図6(b)に示すように、内ケース2を外ケース3に収納が終わると収納空間10は完全に密閉されているので、芳香剤6から揮散する芳香成分60がこの収納空間10に充満して外部へ漏れ出るのを抑制され、芳香成分60が、紙媒体4の繊維の流れ目に沿う様に充満して、紙媒体4へ移香が続けられる。
紙媒体4は外ケース3によって紙媒体保持部20の周囲壁面の上端より押し下げられた状態で収納空間10(紙媒体保持部20)に収納され、リフト部26は外ケース3によって押し下げられた紙媒体4によって下側に変形された状態となっている。この変形に抗するばね力がリフト部26に発生することから、紙媒体4には上方(紙媒体保持部開口方向)へ押上げられ、外ケース3と内ケース2とで出来る収納空間10の紙媒体4の下方に隙間ができ、この隙間に芳香成分60が充満することにより、紙媒体4は上下2方向から芳香成分60の移香を受け、移香をさらに促進する効果が得られる。
そして、内ケース2から紙媒体4を取出す場合、内ケース2の紙媒体保持部20の部分を外ケース3から引き出すと、外ケース3が紙媒体4を通してリフト部26を変形させていた力が解放されるので、リフト部26のばね力によって紙媒体4が上側へ押上げられて、紙媒体4の一側が持ち上げられ、収納空間10(紙媒体保持部20の周囲壁面の上端)より上に飛び出した形となって、紙媒体4を容易に取り出すことができる。また、図6(a)に示すように、リフト部26は紙媒体4の中央部より右側を持ち上げる構造となっているため、紙媒体保持部20の一部分が外ケース3から引き出された状態で紙媒体4の一部分が収納空間10の上端より上に出てくるので、収納空間10の開口を小さくし、紙媒体保持部20の全体を露出することなく紙媒体4を取出すことができる。さらに、収納空間10の開口を小さくすることができるので、芳香成分60の外気への無駄な揮散を抑制することができる。
図7(a)は付勢体として紙媒体4を収納時に纏めるためのクリップ28の作動状態を示す斜視図で、図7(b)はクリップ28で紙媒体4を挟んだ状態で内ケース2の紙媒体保持部20に入れて、外ケース3に収納した状態を示している。上側は紙媒体の枚数が少ない状態で、外ケース3と紙媒体4との隙間が大きい場合を示し、下側は紙媒体の枚数が多い状態で、外ケース3と紙媒体4との隙間が小さく、クリップ28の変形が大きい場合を示している。このクリップ28により、紙媒体4の枚数によらずに紙媒体4を内ケース2と外ケース3とで出来る密閉空間(収納空間10)の中央方向に纏めることで、紙媒体4周辺に隙間を作り、芳香剤6から揮散した芳香成分60から紙媒体4への移香を促進する効果が得られる。
クリップ28は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、薄板アルミニウム合金及び鋼板の折り曲げ加工などで出来ている。
クリップ28を使った収納時に内ケース2から紙媒体4を取出す場合、内ケース2の紙媒体保持部20の部分を外ケース3から取出した状態で、クリップ28で纏められた紙媒体4全体を取出し、必要とされる枚数の紙媒体を抜き取ることとなる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について説明する。
図8(a)は第2実施形態に係る収納ケースの全体構成を示す図である。図8(a)に示すように、収納ケース7は芳香成分60を含浸させた芳香剤6を収納する芳香剤保持部70を持つ外ケース9と、紙媒体4を収納する紙媒体保持部50を持つ内ケース8とから形成される。芳香剤6を収納した状態の外ケース9に、紙媒体4を収納した内ケース8を収納することにより、芳香剤6と紙媒体4とを内蔵する密閉空間(収納空間10)が形成され、芳香剤6から揮散する芳香成分60が紙媒体4へ移香される。
内ケース8は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の薄板の折り曲げなどで出来ており、外ケース9は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の深絞り加工ないしインパクトプレス加工などで出来ている。内ケース8の外形寸法と外ケース9の内径寸法との隙間を微小隙間とすることにより、内ケース8を外ケース9に収納した状態で密閉空間が出来、内蔵された芳香剤6から揮散する芳香成分60がこの密閉空間に充満して紙媒体4へ移香される。
図8(b)のY矢視は、芳香剤保持部70と紙媒体保持部50とを隔て、芳香剤6と紙媒体4との直接接触を防止する、内ケース8の外ケース9に対する挿入側端面に開孔された、芳香成分放出孔74を示している。内ケース8の外ケース9への収納時に、外ケース9内部で芳香剤6から揮散した芳香成分60が、この芳香成分放出孔74を通って紙媒体保持部50に収納された紙媒体4の繊維の流れ目に沿う様に充満して、紙媒体4へ移香される。本図では矩形孔2か所が示されているが、芳香剤6と紙媒体4との直接接触が防止され、芳香成分60の揮散による移香が出来れば、孔形状・孔個数は限定されない。
図8(c)のZ矢視は、内ケース8の側面部拡大図で、内ケース8を外ケース9に完全に収納した状態で外ケース9内部に芳香剤保持部70の空間を確保するために設けられた、ストッパ部47を示している。このストッパ部47により、内ケース8の外ケース9への収納位置が制限され、外ケース9内部に芳香剤保持部70の空間が確保される。内ケース8の紙媒体保持部50に収納された紙媒体4を取出す場合、前記のストッパ部47に指を接触させて内ケース8を外ケース9から取出す。
図8(a)の紙媒体取出し用孔52は内ケース8の下面に設けられ、内ケース8の紙媒体保持部50に収納された複数の紙媒体4から1枚を取出すときに、紙媒体4全体を下面から指で押上げて最上部の1枚を取出し易くするために使用される。
第1実施形態で図3、図5、図7に示される、内ケース2への紙媒体4の収納、取出しに係るリフト部26およびクリップ28の構成に関しては、第2実施形態においても同様であるため、その詳細な説明は省略する。
<第3実施形態>
図9は第3実施形態に係る収納ケースの第1例の全体構成を示す図である。図9(a)に示すように、収納ケース11は芳香成分60を含浸させた芳香剤6を収納する芳香剤保持部90を持つ外ケース12と、紙媒体4を収納する紙媒体保持部80を持つ内ケース14と、外ケース12の反対側から内ケース14を挟みこむ構造で収納ケース11を構成する外ケース13とから形成される。芳香剤6を収納した状態の外ケース12と、外ケース13との組み合わせで、紙媒体4を収納した内ケース14を挟みこむ形で収納することにより、芳香剤6と紙媒体4とを内蔵する密閉空間(収納空間10)が形成され、芳香剤6から揮散する芳香成分60が紙媒体4へ移香される。
内ケース14は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の薄板の折り曲げなどで出来ており、外ケース12および外ケース13は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の深絞り加工ないしインパクトプレス加工などで出来ている。内ケース14の外形寸法と外ケース12および外ケース13の内径寸法との隙間を微小隙間とすることにより、内ケース14を外ケース12および外ケース13で挟みこむ形で収納した状態で密閉空間が出来、内蔵された芳香剤6から揮散する芳香成分60がこの密閉空間に充満して紙媒体4へ移香される。
図9(b)のY矢視は、芳香剤保持部90と紙媒体保持部80とを隔て、芳香剤6と紙媒体4との直接接触を防止する、内ケース14の外ケース12に対する挿入側端面に開孔された、芳香成分放出孔94を示している。内ケース14の外ケース12への収納時に、外ケース12内部で芳香剤6から揮散した芳香成分60が、この芳香成分放出孔94を通って紙媒体保持部80に収納された紙媒体4の繊維の流れ目に沿う様に充満して、紙媒体4へ移香される。本図では矩形孔2か所が示されているが、芳香剤6と紙媒体4との直接接触が防止され、芳香成分60の揮散による移香が出来れば、孔形状・孔個数は限定されない。
図9(c)は、収納ケース11の長手方向断面図で、外ケース12と外ケース13とで内ケース14を挟みこむ形で紙媒体4を完全に収納した状態を示している。内ケース14の外周部分に構成されたストッパ部97は、内ケース14を外ケース12に挿入した時に、挿入位置を限定して芳香剤保持部90を確保するために設けられている。ストッパ部97は、内ケース14が合成樹脂の成形品の場合には一体成型または別部品の接着により、内ケースが金属の場合には別備品の接着により形成される。本図では外周に連続した直線形状で示されているが、挿入位置を限定できれば任意の形状が可能である。
図9(c)の断面図に示す様に、内ケース14の長さは紙媒体4の長さに対して短くなっており、外ケース13を外した状態で紙媒体4の片側端面部分が完全に露出しているので、紙媒体4を容易に取出すことができ、前述の第1実施形態および第2実施形態で示した紙媒体取出し孔が不要となる。
図10は第3実施形態に係る収納ケースの第2例の全体構成を示す図である。図10(a)に示すように、収納ケース11は芳香成分60を含浸させた芳香剤6を収納する芳香剤保持部90を持つ外ケース12と、紙媒体4を収納する紙媒体保持部80を持つ内ケース14と、外ケース12の反対側から内ケース14を挟みこむ構造で収納ケース11を構成する外ケース13とから形成される。芳香剤6を収納した状態の外ケース12と、外ケース13との組み合わせで、紙媒体4を収納した内ケース14を挟みこむ形で収納することにより、芳香剤6と紙媒体4とを内蔵する密閉空間(収納空間10)が形成され、芳香剤6から揮散する芳香成分60が紙媒体4へ移香される。第1例で内ケース外周部に設けられているストッパ部98を、本事例では外ケース12内側に構成している。
内ケース14は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の薄板の折り曲げなどで出来ており、外ケース12および外ケース13は、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂の成形、アルミニウム合金の深絞り加工ないしインパクトプレス加工などで出来ている。内ケース14の外形寸法と外ケース12および外ケース13の内径寸法との隙間を微小隙間とすることにより、内ケース14を外ケース12および外ケース13で挟みこむ形で収納した状態で密閉空間が出来、内蔵された芳香剤6から揮散する芳香成分60がこの密閉空間に充満して紙媒体4へ移香される。
図10(b)のY矢視は、図9(b)に示す第1例と同じ形態であるので説明は省略する。
図10(c)は、収納ケース11の長手方向断面図で、外ケース12と外ケース13とで内ケース14を挟みこむ形で紙媒体4を完全に収納した状態を示している。外ケース12の内部で芳香剤保持部90の両外側部分に構成されたストッパ部98は、内ケース14を外ケース12に挿入した時に、挿入位置を限定して芳香剤保持部90を確保するために設けられている。
図10(c)の断面図に示す様に、内ケース14の長さは紙媒体4の長さに対して短くなっており、外ケース13を外した状態で紙媒体4の片側端面部分が完全に露出しているので、紙媒体4を容易に取出すことができ、前述の第1実施形態および第2実施形態で示した紙媒体取出し孔が不要となる。
図11は片側開口の外ケース12の上面図、左側面図、右側面図を示しており、芳香剤保持部90を確保するための内ケース14に対する2か所のストッパ部98を一部断面図として明示している。このストッパ部98により内ケース14の挿入位置が限定され、芳香剤6が押しつぶされるのを防いでいる。ストッパ部97は、外ケース13が合成樹脂の成形品の場合には一体成型または別部品の接着により、内ケースが金属の場合には別備品の接着により形成される。
本発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1、7、11 収納ケース
2、8、14 内ケース
3、9、12、13 外ケース
4 紙媒体
6 芳香剤
10 収納空間
20、50、80 紙媒体保持部
22、52 紙媒体取出し用孔
24 仕切面
26 リフト部
28 クリップ
32 内ケース取出し用切欠き部
40、70、90 芳香剤保持部
42 芳香剤挿入孔
44、74、94 芳香成分放出孔
46 空気逃がし孔
47、97、98 ストッパ部
60 芳香成分

Claims (4)

  1. 紙媒体に芳香成分を付着させるための収納ケースであって、
    長さ方向に繊維の流れ目の方向が来る前記紙媒体を重ねて収納する収納体と、
    前記収納体内で芳香成分を揮散する芳香剤と、を有し、
    前記収納体は、前記紙媒体を出し入れ可能に開閉する内ケース及び外ケースから成り、
    前記内ケースを前記外ケースに収納することで内部に前記紙媒体を密閉する収納空間を構成し、
    前記内ケースを前記外ケースに前記収納時に、前記芳香剤の周囲に揮散した前記芳香成分を含んだ空気が前記収納空間内部の前記紙媒体の繊維の流れ目に沿うように前記収納空間に移動する構成であることを特徴とする収納ケース。
  2. 前記内ケースは、前記外ケースに対する挿入側に、前記芳香剤と前記紙媒体との直接接触を防止する芳香成分放出孔を複数設けたことを特徴とする請求項に記載の収納ケース。
  3. 前記芳香剤は、前記芳香成分を含浸させた含浸体を備え、前記含浸体を前記内ケースの前記外ケースに対する挿入側に交換可能に備えていることを特徴とする請求項に記載の収納ケース。
  4. 前記内ケースは、前記収納空間内前記紙媒体を一方向に付勢して、前記紙媒体の上方及び下方に前記芳香成分が流動する空間を確保する付勢体を有することを特徴とする請求項1に記載の収納ケース。
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