JP6521851B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置として、例えば、セルエリアと終端エリアとが区画された半導体基板を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。半導体基板は、例えば、ドリフト層と、当該ドリフト層の上に形成されたボディ層とを有している。そして、特許文献1には、セルエリア内に、ゲート電極が収容された第1トレンチと、第1トレンチの底部を覆うように第1トレンチの下方位置に配置された第1フローティング領域とが形成されており、当該第1フローティング領域によって耐圧の向上とオン抵抗の低減との両立を図ることができる点について記載されている。
また、特許文献1には、終端エリア内に、セルエリアを囲む環状の第2トレンチと、第2トレンチの底部を覆うように第2トレンチの下方位置に配置された第2フローティング領域とが形成されており、当該第2フローティング領域によって終端エリアの拡張を抑制しつつ高耐圧化を図ることができる点について記載されている。
特開2007−173319号公報
ここで、オン抵抗を低減するため、ゲート電極の底面は、セルエリア内に配置されているドリフト層及びボディ層の界面よりも下方に突出している。この場合、上下方向におけるゲート電極の底面と第1フローティング領域の上端との距離を第1距離とし、最内周の第2トレンチに対応する第2フローティング領域の上端とボディ層との上下方向の距離を第2距離とすると、本願発明者らは、第1距離と第2距離とが異なることによって半導体装置の耐圧が低下することを見出した。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は第1距離と第2距離とが異なることに起因する耐圧の低下を抑制できる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することである。
上記目的を達成する半導体装置は、複数のセルが配列されているセルエリアと、前記セルエリアを囲む終端エリアとが区画されている半導体基板を備え、前記セルエリアは、第1導電型の第1ドリフト層と、前記第1ドリフト層の上に形成された第2導電型の第1ボディ層と、前記第1ボディ層を貫通し且つ前記第1ドリフト層まで到達している第1トレンチと、前記第1トレンチ内に収容され且つ絶縁膜を介して前記第1ボディ層と対向しているゲート電極と、前記第1トレンチの下方位置にて前記第1トレンチの底部を覆うように設けられた第2導電型の第1フローティング領域と、を有し、前記終端エリアは、第1導電型の第2ドリフト層と、前記第2ドリフト層の上に形成された第2導電型の第2ボディ層と、前記セルエリアを囲む環状に形成され、前記第2ボディ層を貫通し且つ前記第2ドリフト層まで到達している第2トレンチと、前記第2トレンチの下方位置にて前記第2トレンチの底部を覆うように設けられた第2導電型の第2フローティング領域と、を有し、前記第1トレンチの深さと前記第2トレンチの深さとは同一に設定されており、前記ゲート電極の底面は、前記第1ボディ層と前記第1ドリフト層との界面よりも下方に突出しており、前記第2トレンチ及び前記第2フローティング領域は1又は複数設けられており、上下方向における前記第1フローティング領域の上端と前記ゲート電極の底面との間の距離を第1距離とし、前記1又は複数の第2トレンチのうち最内周にある最内周第2トレンチに対応する前記第2フローティング領域の上端と前記第2ボディ層との上下方向の距離を第2距離とすると、前記最内周第2トレンチの周囲の前記第2ボディ層の深さは、前記第1距離と前記第2距離とが同一となるように、前記第1ボディ層の深さよりも深く設定されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、第1距離と第2距離とが同一となるように、第2ボディ層の深さが第1ボディ層の深さよりも深く設定されているため、セルエリアと終端エリアとで、電界強度分布を揃えることができ、それを通じて耐圧の向上を図ることができる。
上記半導体装置について、前記第1フローティング領域は、前記第1ドリフト層に囲まれており、前記1又は複数の第2フローティング領域は、前記第2ドリフト層に囲まれているとよい。かかる構成によれば、所望の形状のフローティング領域を比較的容易に実現できる。
上記半導体装置について、前記第1フローティング領域及び前記1又は複数の第2フローティング領域は、前記両ドリフト層の下に形成されている拡散層まで到達しているとよい。かかる構成によれば、耐圧の更なる向上を図ることができる。
上記目的を達成する半導体装置の製造方法は、第1導電型のドリフト層及び前記ドリフト層の上に形成された第2導電型のボディ層を有し、且つ、複数のセルが配列されているセルエリアと前記セルエリアを囲む終端エリアとが区画されている半導体基板を備えた半導体装置の製造方法であって、前記ボディ層を貫通し且つ前記ドリフト層まで到達するようにエッチングを行うことにより、前記セルエリア内に配置される第1トレンチ、及び、前記終端エリア内に配置される環状の第2トレンチを同一の深さで形成するトレンチ形成工程と、前記第1トレンチ及び前記第2トレンチの底部から第2導電型の不純物イオンを注入することにより、前記第1トレンチの底部を覆う第2導電型の第1フローティング領域及び前記第2トレンチの底部を覆う第2導電型の第2フローティング領域を形成するフローティング領域形成工程と、前記半導体基板における前記セルエリアの表面から前記ドリフト層と前記ボディ層との界面付近に第1導電型の不純物イオンを注入することにより、前記セルエリア内に配置されている前記ボディ層である第1ボディ層の深さを、前記終端エリア内に配置されている前記ボディ層である第2ボディ層の深さよりも浅くする深さ調整工程と、前記第1トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、を備え、前記ゲート電極形成工程では、前記ゲート電極の底面が前記第1ボディ層の下面よりも突出するように前記ゲート電極を形成し、前記トレンチ形成工程では、前記第2トレンチを1又は複数形成し、上下方向における前記第1フローティング領域の上端と前記ゲート電極の底面との間の距離を第1距離とし、前記1又は複数の第2トレンチのうち最内周にある最内周第2トレンチに対応する前記第2フローティング領域の上端と前記第2ボディ層との上下方向の距離を第2距離とすると、前記深さ調整工程では、前記第1距離と前記第2距離とが同一となるように、前記第1ボディ層の深さを前記第2ボディ層の深さよりも浅くすることを特徴とする。
かかる構成によれば、比較的簡素な工程で両ボディ層の深さを異ならせることができ、それを通じて第1距離と第2距離とを同一にすることができる。よって、比較的簡素な工程で第1距離と第2距離とが異なることに起因する耐圧の低下を抑制できる。
この発明によれば、第1距離と第2距離とが異なることに起因する耐圧の低下を抑制できる。
半導体装置を模式的に示す平面図。 図1の2−2線断面図。 図2の拡大図。 (a)〜(d)半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図。 (a)〜(c)半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図。 別例のフローティング領域を模式的に示す断面図。 (a),(b)別例のボディ層の製造方法を模式的に示す断面図。
以下、半導体装置の一実施形態について説明する。なお、図示の都合上、図1〜図5では、実際の寸法とは異なる寸法で示す。また、図1では、終端側絶縁膜41及び表面電極51等の図示を省略するとともに、各トレンチ21,22を簡略化して示す。
図1に示すように、半導体装置10は、複数のセル11が配列されているセルエリアA1とセルエリアA1を囲む終端エリアA2とが区画されている半導体基板12を備えている。本実施形態では、複数のセル11は、例えばSi(シリコン)を用いたトレンチ型のMOSFETを含む。
半導体基板12は、例えば長方形の板状である。セルエリアA1は、半導体基板12よりも小さい長方形状のエリアであり、終端エリアA2は、セルエリアA1を囲む枠状のエリアである。
セルエリアA1内には、複数の第1トレンチ21が形成されている。各第1トレンチ21はそれぞれ一方向に延びている。複数の第1トレンチ21は、当該第1トレンチ21の延設方向と直交する方向に所定のピッチで配列されている。各第1トレンチ21はそれぞれ同一形状である。
終端エリアA2内には、複数(本実施形態では3つ)の第2トレンチ22が形成されている。各第2トレンチ22は、セルエリアA1を囲む環状に形成されている。各第2トレンチ22は、平面視で角丸長方形状である。複数の第2トレンチ22はそれぞれ平面視の大きさが異なる相似形状であり、各第2トレンチ22は、同一中心上に配置されている。つまり、セルエリアA1は、複数重の第2トレンチ22によって囲まれている。
この場合、複数の第2トレンチ22のうち平面視の大きさが最も小さいものが終端エリアA2の最内周に配置されている。この最内周に配置されている第2トレンチ22を最内周第2トレンチ22iとする。最内周第2トレンチ22iは、セルエリアA1(換言すればセル11)に最も近い第2トレンチ22とも言える。
次に半導体装置10の断面構造について説明する。
図2及び図3に示すように、半導体基板12は、拡散層としてのn型のドレイン層23と、ドレイン層23の上に形成されたドリフト層24と、ドリフト層24の上に形成されたp型のボディ層25とを備えている。つまり、半導体基板12は、ドレイン層23→ドリフト層24→ボディ層25の順に積層された構造となっている。ドリフト層24は、ドレイン層23の不純物濃度よりも低いn型である。換言すれば、ドレイン層23は、ドリフト層24の下に形成され且つ当該ドリフト層24よりも不純物濃度が高い層である。
なお、言うまでもないが念のため説明すると、各層23〜25の積層方向は鉛直方向に限られない。また、上(又は上方)及び下(又は下方)とは、あくまで相対的な関係を示すのに便宜上用いるものであって、鉛直方向上方及び鉛直方向下方に限られない。以降の説明においても同様である。
ここで、説明の便宜上、セルエリアA1内に配置されているドリフト層24及びボディ層25を第1ドリフト層24a及び第1ボディ層25aとし、終端エリアA2内に配置されているドリフト層24及びボディ層25を第2ドリフト層24b及び第2ボディ層25bとする。
次にセルエリアA1の断面構造について説明すると、第1トレンチ21は、半導体基板12におけるセルエリアA1の表面であるセルエリア表面12aから下方に向けて延びており、第1ボディ層25aを貫通し且つ第1ドリフト層24aまで到達している。なお、セルエリア表面12aは、第1ボディ層25aの上面とも言える。
図3に示すように、第1トレンチ21内には、ゲート電極31と埋込絶縁膜32とが設けられている。埋込絶縁膜32は、第1トレンチ21内に堆積されている堆積絶縁膜32aと、第1トレンチ21の側壁に形成されているゲート絶縁膜32bとを有している。ゲート電極31は、埋込絶縁膜32に囲まれた状態で第1トレンチ21内に収容されており、ゲート絶縁膜32bを介して第1ボディ層25aと対向している。
また、ゲート電極31の底面31aは、第1ボディ層25aと第1ドリフト層24aとの界面(換言すれば第1ボディ層25aの下面)26aよりも下方に突出している。すなわち、ゲート電極31は、ゲート絶縁膜32bを介して、第1ボディ層25a及び第1ドリフト層24aの双方と対向するように配置されている。
また、第1トレンチ21の底部21aとゲート電極31の底面31aとの間の埋込絶縁膜32の厚み(深さ)、すなわち堆積絶縁膜32aの厚みは、ゲート絶縁膜32bの厚みよりも十分に厚く設定されており、例えばゲート電極31の上下方向の長さよりも厚く設定されている。したがって、ゲート電極31の底面31aと、後述の第1フローティング領域36との距離を十分に取ることができている。
埋込絶縁膜32の上方には層間絶縁膜33が形成されている。層間絶縁膜33は、埋込絶縁膜32の上面、及び、セルエリア表面12aにおける第1トレンチ21の周縁部分を覆っている。
なお、本実施形態では、ゲート電極31の上面は、セルエリア表面12aよりも若干下方に位置しており、埋込絶縁膜32によって覆われているが、これに限られない。例えば、ゲート電極31の上面は、セルエリア表面12aと揃っている構成でもよい。この場合、ゲート電極31の上面は層間絶縁膜33によって覆われる。また、埋込絶縁膜32及び層間絶縁膜33の具体的材料は任意であるが、例えばシリコン酸化膜等が考えられる。
図2及び図3に示すように、最外周の第1トレンチ21より内側の第1ボディ層25aには、第1ドリフト層24aよりも不純物濃度が高いn型のソース領域34と、第1ボディ層25aよりも不純物濃度が高いp型のボディコンタクト領域35とが形成されている。ソース領域34及びボディコンタクト領域35は、セルエリア表面12aに露出している。ソース領域34は、最外周の第1トレンチ21より内側の各第1トレンチ21の周縁に設けられており、当該各第1トレンチ21の側壁の一部を構成している。ボディコンタクト領域35は、ソース領域34と隣接する位置に設けられており、ソース領域34と接合されている。
なお、最外周の第1トレンチ21とは、所定のピッチで配列されている複数の第1トレンチ21のうち第1トレンチ21の配列方向の両端に設けられている第1トレンチ21である。換言すれば、最外周の第1トレンチ21とは、複数の第1トレンチ21のうち第1トレンチ21の配列方向において最内周第2トレンチ22iに対して最も近い位置に設けられた第1トレンチ21と言える。最外周の第1トレンチ21の周縁にはソース領域34は形成されておらず、最外周の第1トレンチ21と終端エリアA2(換言すれば最内周第2トレンチ22i)との間にはボディコンタクト領域35は形成されていない。このため、最外周のセル11はスイッチング素子としては機能しない。
第1ドリフト層24aにおける第1トレンチ21の下方位置には、p型の第1フローティング領域36が形成されている。第1フローティング領域36は、第1トレンチ21に沿って延びている。本実施形態の第1フローティング領域36は、例えば延設方向と直交する断面がオーバル形状であり、第1ドリフト層24aに囲まれている。第1フローティング領域36は、第1トレンチ21の底部21a及び第1トレンチ21の側壁における底部21a側の一部を覆っている。このため、第1フローティング領域36と第1トレンチ21との境界部分は、第1トレンチ21の延設方向から見てU字状となっている。また、上下方向から見て、第1フローティング領域36の一部は、第1トレンチ21よりも幅方向(換言すれば各第1トレンチ21の配列方向)にはみ出しており、そのはみ出している部分と第1ボディ層25aとが第1ドリフト層24aを介して上下方向に対向している。すなわち、第1フローティング領域36と第1ボディ層25aとは分離している。また、第1フローティング領域36とドレイン層23とは離間しており、両者の間には第1ドリフト層24aが介在している。
かかる構成によれば、電界が集中する箇所が、ゲート電極31の底面31a付近と、第1フローティング領域36とに分散される。このため、第1フローティング領域36がない構成、すなわちゲート電極31の底面31a付近にのみ電界が集中する構成と比較して、電界のピークが緩和されるため、耐圧の向上を図ることができる。
次に終端エリアA2の断面構造について説明すると、図2及び図3に示すように、第2トレンチ22は、半導体基板12における終端エリアA2の表面である終端エリア表面12bから下方に向けて延びており、第2ボディ層25bを貫通し且つ第2ドリフト層24bまで到達している。終端エリア表面12bは、第2ボディ層25bの上面とも言える。
なお、本実施形態では、第2トレンチ22は複数設けられているが、これら各第2トレンチ22の深さ及び幅は同一に設定されている。また、第1トレンチ21と第2トレンチ22とについても、深さは同一に設定されている。
終端エリアA2には、終端側絶縁膜41が形成されている。終端側絶縁膜41は、第2トレンチ22内に埋めつつ、終端エリア表面12bを覆っている。ちなみに、最外周の第1トレンチ21の上方に設けられている最外周の層間絶縁膜33は、終端エリアA2側に張り出しており、終端側絶縁膜41と連続している。
第2ドリフト層24bにおける第2トレンチ22の下方位置には、p型の第2フローティング領域42が形成されている。第2フローティング領域42は、上下方向から見てセルエリアA1を囲む環状である。本実施形態の第2フローティング領域42は、例えば断面がオーバル形状であり、第2ドリフト層24bに囲まれている。第2フローティング領域42は、第2トレンチ22の底部22a及び第2トレンチ22の側壁における底部22a側の一部を覆っている。このため、第2フローティング領域42と第2トレンチ22との境界部分は、第2トレンチ22の延設方向から見てU字状となっている。また、上下方向から見て、第2フローティング領域42の一部は、第2トレンチ22よりも幅方向にはみ出しており、そのはみ出している部分と第2ボディ層25bとが第2ドリフト層24bを介して上下方向に対向している。すなわち、第2フローティング領域42と第2ボディ層25bとは分離している。
ちなみに、第1トレンチ21及び第2トレンチ22の深さが同一である関係上、第1フローティング領域36と第2フローティング領域42とは、ドリフト層24において、同一の深さ位置に設けられている。このため、図3に示すように、第1フローティング領域36の上端36aと、第2フローティング領域42の上端42aとは同一の深さ位置に配置されている。
ここで、上下方向におけるゲート電極31の底面31aと第1フローティング領域36の上端36aとの距離を第1距離Z1とする。また、最内周第2トレンチ22iに対応する第2フローティング領域42、詳細には最内周第2トレンチ22iの下方位置に設けられた第2フローティング領域42を、最内周第2フローティング領域42iとする。そして、上下方向における最内周第2フローティング領域42iの上端42aと第2ボディ層25bとの距離を第2距離Z2とする。
かかる構成において、第2ボディ層25bの深さD2は、第1距離Z1と第2距離Z2とが同一になるように、第1ボディ層25aの深さD1よりも深く設定されている。詳細には、第2ボディ層25bの深さD2は、第1ボディ層25aと第1ドリフト層24aとの界面26aに対するゲート電極31の底面31aの突出寸法Zt分だけ、第1ボディ層25aの深さD1よりも深く設定されている。本実施形態では、第2ボディ層25bの深さD2は一定となっている。
なお、第1距離Z1と第2距離Z2とが同一になっているとは、完全に同一となる構成に限られず、ある程度(例えば±5%以下)の誤差を許容する。換言すれば、第2ボディ層25bの深さD2は、第2距離Z2が第1距離Z1に近づく(好ましくは一致する)ように、第1ボディ層25aの深さD1よりも深く設定されているとも言える。
ちなみに、第1フローティング領域36の上端36aとは、第1ボディ層25aに最も近づいている箇所であり、例えば第1フローティング領域36と第1トレンチ21(換言すれば埋込絶縁膜32)との境界部分のうち終端エリアA2側の上端箇所である。また、第1フローティング領域36の上端36aとは、第1フローティング領域36のうち上下方向から見て第1トレンチ21から終端エリアA2に向けてはみ出している部分の上端箇所とも言える。
同様に、最内周第2フローティング領域42iの上端42aとは、第2ボディ層25bに最も近づいている箇所であり、例えば最内周第2フローティング領域42iと第2トレンチ22(換言すれば終端側絶縁膜41)との境界部分のうちセルエリアA1側の上端箇所である。また、最内周第2フローティング領域42iの上端42aとは、最内周第2フローティング領域42iのうち上下方向から見て最内周第2トレンチ22iからセルエリアA1に向けてはみ出している部分の上端箇所とも言える。
なお、ボディ層25a,25bの深さD1,D2は、ボディ層25a,25bの厚さとも言える。また、上下方向とは、半導体基板12の厚さ方向とも言えるし、各層23〜25の積層方向とも言える。
ここで、第1ボディ層25aの深さD1と第2ボディ層25bの深さD2とが異なっているため、図3に示すように、第1ドリフト層24aと第1ボディ層25aとの界面26a、及び、第2ドリフト層24bと第2ボディ層25bとの界面26bの間には段差面50が形成されている。段差面50は、セルエリアA1から終端エリアA2に向けて凸となった湾曲面である。当該段差面50は、深さが均一のボディ層25に対して後から選択的にn型不純物イオンを注入することにより両深さD1,D2を異ならせる深さ調整工程によって形成される。当該深さ調整工程については後述する。
図2及び図3に示すように、半導体装置10は、表面電極51を備えている。表面電極51は、ソース領域34及びボディコンタクト領域35に接合されている状態で、半導体基板12の表面全体を覆っている。なお、図示は省略するが、半導体装置10は、ドレイン層23の下側に設けられ且つ当該ドレイン層23に接合された裏面電極を備えている。
ちなみに、本実施形態の半導体装置10は、例えば車両に搭載されており、車両に搭載されたモータを駆動させるのに用いられる。詳細には、例えば半導体装置10は、車両に搭載されたDC電源に電気的に接続されているとともにモータのコイルに電気的に接続されており、DC電源から供給される直流電力を、モータが駆動可能な交流電力に変換するインバータとして用いられる。
次に本実施形態の作用について説明する。
ドレイン層23とソース領域34との間に電圧が印加された場合、セルエリアA1内においてはゲート電極31の底面31a付近と第1フローティング領域36とに対して電界が集中する一方、終端エリアA2内においては第2ドリフト層24bと第2ボディ層25bとの界面26bと第2フローティング領域42とに対して電界が集中する。
ここで、本実施形態では、第1ボディ層25aの深さD1と第2ボディ層25bの深さD2とが異なることにより、セルエリアA1内において電界が集中する2箇所間の距離である第1距離Z1と、終端エリアA2内において電界が集中する2箇所間の距離である第2距離Z2とが同一となっている。このため、半導体装置10の耐圧が高くなっている。
なお、第1距離Z1と第2距離Z2とが同一となることによって耐圧が向上する要因としては、セルエリアA1と終端エリアA2とで電界強度分布が整合していること等が考えられる。
次に、図4及び図5を用いて半導体装置10の製造方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、ドレイン層23を構成するn型のバルク基板にn型の層をエピタキシャル成長させ、そのエピタキシャル層に対してイオン注入を行うことにより、ドリフト層24及びボディ層25を形成する。
その後、図4(b)に示すように、シリコン酸化膜のトレンチマスク61を形成し、トレンチマスク61が形成された状態で、ボディ層25を貫通し且つドリフト層24まで到達するようにエッチングを行うことにより、複数の第1トレンチ21及び複数の第2トレンチ22を形成するトレンチ形成工程を行う。
そして、図4(c)に示すように、トレンチマスク61が形成されている状態で両トレンチ21,22の底部21a,22aにp型の不純物イオンを注入して拡散させることにより、第1フローティング領域36及び第2フローティング領域42を形成するフローティング領域形成工程を行う。
続いて、図4(d)に示すように、第1トレンチ21及び第2トレンチ22を埋めつつセルエリア表面12a及び終端エリア表面12bの双方を覆う絶縁膜62を形成する。その後、図4(d)の2点鎖線に示すように、終端エリア表面12bに形成されている絶縁膜62を残しつつセルエリア表面12aに形成されている絶縁膜62を除去するパターンエッチングを行うことによりセルエリア表面12aを露出させる。この場合、セルエリア表面12aの絶縁膜62を除去するのに併せて、第1トレンチ21内の絶縁膜62の一部を除去することにより、第1トレンチ21内にスペースを形成する。なお、終端エリア表面12b及び第2トレンチ22内に形成されている絶縁膜62が終端側絶縁膜41に相当し、第1トレンチ21内に残存している絶縁膜62が堆積絶縁膜32aに相当する。
その後、図5(a)に示すように、n型の不純物イオンを、セルエリア表面12aからドリフト層24とボディ層25との界面26付近に向けて注入して拡散させる深さ調整工程を実行する。この場合、セルエリアA1のドリフト層24とボディ層25との界面26付近に選択的に不純物イオンが注入されるよう、不純物イオンの加速エネルギ等を調整する。これにより、図5(b)に示すように、セルエリアA1内に配置されているボディ層25である第1ボディ層25aの深さD1が、終端エリアA2内に配置されているボディ層25である第2ボディ層25bの深さD2よりも浅くなり、段差面50が形成される。
ちなみに、深さ調整工程においては、第1距離Z1と第2距離Z2とが同一となるように、後で形成されるゲート電極31の突出寸法Ztに対応させて、第1ボディ層25aの深さD1を第2ボディ層25bの深さD2よりも浅くする。
なお、終端エリア表面12bに終端側絶縁膜41が存在し、第1トレンチ21内に堆積絶縁膜32aが存在しているため、終端エリアA2及び第1フローティング領域36にはn型の不純物イオンは注入されない。
続いて、図5(b)に示すように、第1トレンチ21内における堆積絶縁膜32aの上方スペースにゲート電極31及びゲート絶縁膜32bを形成する。この工程の具体的な手法については、任意であるが、例えば熱処理等で第1トレンチ21の側壁にゲート絶縁膜32bを形成し、その後CVD法等を用いてゲート電極31(例えばポリシリコン等)を成長させる手法等が考えられる。
ゲート電極31の形成工程においては、ゲート電極31の底面31aが第1ドリフト層24aと第1ボディ層25aとの界面26aよりも突出寸法Ztだけ下方に突出するようにゲート電極31を形成する。
その後、図5(c)に示すように、ソース領域34、ボディコンタクト領域35及び層間絶縁膜33を形成する。これにより、セル11が形成される。その後、表面電極51及び裏面電極を形成する。
以上詳述した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)半導体装置10は、複数のセル11が配列されているセルエリアA1と、セルエリアA1を囲む終端エリアA2とが区画されている半導体基板12を備えている。セルエリアA1は、n型の第1ドリフト層24aと、第1ドリフト層24aの上に形成されたp型の第1ボディ層25aと、第1ボディ層25aを貫通し且つ第1ドリフト層24aまで到達している第1トレンチ21とを有している。セルエリアA1は、第1トレンチ21内に収容されたものであって埋込絶縁膜32を介して第1ボディ層25aと対向しているゲート電極31と、第1トレンチ21の下方位置にて第1トレンチ21の底部21aを覆うように設けられたp型の第1フローティング領域36とを有している。
終端エリアA2は、n型の第2ドリフト層24bと、第2ドリフト層24bの上に形成されたp型の第2ボディ層25bとを有している。また、終端エリアA2は、セルエリアA1を囲む環状に形成され、第2ボディ層25bを貫通し且つ第2ドリフト層24bまで到達している第2トレンチ22と、第2トレンチ22の下方位置にて第2トレンチ22の底部22aを覆うように設けられたp型の第2フローティング領域42とを有している。また、第2トレンチ22及び第2フローティング領域42はセルエリアA1を囲むように複数設けられている。
かかる構成において、ゲート電極31の底面31aは、第1ボディ層25aと第1ドリフト層24aとの界面26aよりも下方に突出している。これにより、ゲート電極31の一部は、埋込絶縁膜32を介して第1ドリフト層24aと対向しているため、セル11(本実施形態ではMOSFET)が正常に動作するとともに、オン抵抗の低減を図ることができる。
そして、最内周第2トレンチ22iの周囲の第2ボディ層25bの深さD2は、第1距離Z1と第2距離Z2とが同一となるように、第1ボディ層25aの深さD1よりも深く設定されている。詳細には、第2ボディ層25bの深さD2は、第1ボディ層25aと第1ドリフト層24aとの界面26aからのゲート電極31の底面31aの突出寸法Ztだけ、第1ボディ層25aの深さD1よりも深く設定されている。これにより、第1距離Z1と第2距離Z2とが異なることに起因する耐圧の低下を抑制できる。よって、オン抵抗の低減と耐圧の向上とを図ることができる。
(2)第1フローティング領域36及び第2フローティング領域42は、ドリフト層24に囲まれている。かかる構成によれば、両フローティング領域36,42がドレイン層23まで到達している構成と比較して、両フローティング領域36,42の深さが浅いため、所望の形状の両フローティング領域36,42を比較的容易に形成できる。
詳述すると、深い両フローティング領域36,42を形成しようとすると、形成に要する時間が長くなり易いという不都合が生じ得る。これに対して、本実施形態では、両フローティング領域36,42の深さが比較的浅くて済むため、上記不都合を抑制することができ、所望の形状の両フローティング領域36,42を比較的容易に得ることができる。
(3)第1トレンチ21の深さと第2トレンチ22の深さとは同一に設定されている。これにより、第1フローティング領域36と第2フローティング領域42とが同一の深さ位置に配置され易い。この場合、第1ボディ層25aの深さD1と第2ボディ層25bの深さD2とを異ならせることにより、第1距離Z1と第2距離Z2とを同一にすることができる。これにより、両トレンチ21,22の深さ(換言すれば両フローティング領域36,42の深さ位置)を異ならせることなく、(1)の効果を得ることができる。
(4)半導体基板12は、n型のドリフト層24、及び、ドリフト層24の上に形成されたp型のボディ層25を有している。当該半導体基板12を備えた半導体装置10の製造方法は、ボディ層25を貫通し且つドリフト層24まで到達するようにエッチングを行うことにより、セルエリアA1内に配置される第1トレンチ21、及び、終端エリアA2内に配置される複数の第2トレンチ22を形成するトレンチ形成工程を備えている。また、半導体装置10の製造方法は、両トレンチ21,22の底部21a,22aからp型の不純物イオンを注入することにより両フローティング領域36,42を形成するフローティング領域形成工程を備えている。
かかる構成において、半導体装置10の製造方法は、セルエリア表面12aからドリフト層24とボディ層25との界面26付近にn型の不純物イオンを注入することにより、セルエリアA1内の第1ボディ層25aの深さD1を、終端エリアA2内の第2ボディ層25bの深さD2よりも浅くする深さ調整工程を備えている。半導体装置10の製造方法は、ゲート電極31の底面31aが第1ボディ層25aの下面よりも突出するようにゲート電極31を形成する工程を備えており、深さ調整工程では、第1距離Z1と第2距離Z2とが同一となるように、ゲート電極31の突出に対応させて第1ボディ層25aの深さD1を第2ボディ層25bの深さD2よりも浅くしている。これにより、両ボディ層25a,25bの深さD1,D2を異ならせることができ、それを通じて第1距離Z1と第2距離Z2とを同一にすることができる。
また、第1ボディ層25aを形成する工程と第2ボディ層25bを形成する工程とを別々に行う構成では、所定の膜厚を確保するための深いイオン注入及び拡散処理を2回行う必要があるため、工程の煩雑化が懸念される。これに対して、本実施形態では、上記深いイオン注入及び拡散処理は1回で済むため、工程の簡素化を図ることができる。
(5)半導体装置10の製造方法は、フローティング領域形成工程の後、両トレンチ21,22を埋めつつセルエリア表面12a及び終端エリア表面12bの双方を覆う絶縁膜62を形成する工程を備えている。半導体装置10の製造方法は、終端エリア表面12bに形成されている絶縁膜62を残しつつセルエリア表面12aに形成されている絶縁膜62をエッチングすることにより、セルエリア表面12aを露出させるとともに第1トレンチ21内の絶縁膜62の一部を除去して第1トレンチ21内にゲート電極31のスペースを形成する工程を備えている。そして、深さ調整工程は、当該工程の後に実行される。これにより、終端エリアA2及び第1フローティング領域36にn型の不純物イオンが注入されることを抑制でき、セルエリアA1内の界面26に選択的にn型の不純物イオンを注入することができる。よって、専用のマスクを用意する必要がないため、工程の更なる簡素化を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図6に示すように、第1フローティング領域71は、第1トレンチ21の底部21aから下方に延びてドレイン層23に到達していてもよい。この場合、耐圧の更なる向上を図ることができる。また、第2フローティング領域72は、第2トレンチ22の底部22aから下方に延びてドレイン層23に到達していてもよい。
○ 第2トレンチ22の数は任意であり、例えば2つでもよいし、4つ以上でもよい。また、第2トレンチ22の数は1つでもよい。なお、第2トレンチ22の数が1つである場合、当該1つの第2トレンチ22が最内周第2トレンチ22iとなる。
○ 第2ボディ層25bの深さD2は一定となっていたが、これに限られず、場所に応じて異なっていてもよい。例えば、第2ボディ層25bにおける最内周第2トレンチ22iの周囲の部分(詳細には上下方向から見て最内周第2フローティング領域42iと対向する部分)と、その他の部分とで深さが異なっていてもよい。詳細には、上記周囲の部分のみが、第1ボディ層25aの深さD1よりも深くなっており、それ以外の部分は第1ボディ層25aの深さD1と同一となっていてもよい。
○ 半導体装置10の製造方法は、実施形態のものに限られず、その構造を実現することができれば任意である。例えば、図7(a)に示すように、まず専用のマスクを用いてセルエリアA1をマスキングしつつ、終端エリアA2のみにp型の不純物イオンを注入して拡散させることにより、第2ボディ層25bを形成する。この段階では、セルエリアA1内には第1ボディ層25aは形成されていない。その後、図7(b)に示すように、マスクを用いて終端エリアA2をマスキングしつつ、セルエリアA1のみにp型の不純物イオンを注入して拡散させることにより、第1ボディ層25aを形成する。この場合、第1ボディ層25aの深さD1が、第2ボディ層25bの深さD2よりも浅くなるように不純物イオンに付与する加速エネルギ等の条件を調整するとよい。その後、両トレンチ21,22等を形成するとよい。なお、上記のように両ボディ層25a,25bを形成した場合、段差面80は、下方から上方に向かうに従って徐々にセルエリアA1側に張り出し、且つ、終端エリアA2からセルエリアA1に向けて凸となった円弧状となる。
○ 最外周の第1トレンチ21よりも内側のセル11は、SiのMOSFETであったが、これに限られず、例えばSiC(炭化ケイ素)のMOSFET等であってもよい。
○ 最外周の第1トレンチ21よりも内側のセル11は、MOSFETに限られず、例えばIGBTであってもよい。この場合、半導体装置10は、ソース領域34に代えてエミッタ領域を備え、ドレイン層23に代えてpコレクタ層を備えているとよい。
○ 半導体装置10の適用対象は、インバータに限られず任意である。また、半導体装置10の搭載対象も車両に限られず任意である。
○ n型とp型とを反対にしてもよい。すなわち、各実施形態では、n型が「第1導電型」に対応し、p型が「第2導電型」に対応していたが、p型が「第1導電型」に対応し、n型が「第2導電型」に対応してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)半導体装置について、第1フローティング領域の上端とは、第1フローティング領域と第1トレンチ内に埋め込まれた絶縁膜との境界部分のうち終端エリア寄りの上端箇所であり、最内周第2フローティング領域の上端とは、最内周第2フローティング領域と第2トレンチ内に埋め込まれた絶縁膜との境界部分のうちセルエリア側の上端箇所であるとよい。
(ロ)半導体装置について、第1トレンチの深さと第2トレンチの深さとは同一に設定されているとよい。
(ハ)半導体装置の製造方法について、フローティング領域形成工程の後、第1トレンチ及び第2トレンチを埋めつつ半導体基板におけるセルエリアの表面及び終端エリアの表面の双方を覆う絶縁膜を形成し、その後終端エリアの絶縁膜を残しつつセルエリアの絶縁膜をエッチングすることにより、セルエリアの表面を露出させるとともに第1トレンチ内の絶縁膜の一部を除去して当該第1トレンチ内にゲート電極のスペースを形成する工程を備え、当該工程の後に深さ調整工程を実行するとよい。
10…半導体装置、11…セル、12…半導体基板、21…第1トレンチ、21a…第1トレンチの底部、22…第2トレンチ、22a…第2トレンチの底部、22i…最内周第2トレンチ、23…ドレイン層(拡散層)、24a…第1ドリフト層、24b…第2ドリフト層、25a…第1ボディ層、25b…第2ボディ層、31…ゲート電極、31a…ゲート電極の底面、36,71…第1フローティング領域、36a…第1フローティング領域の上端、42,72…第2フローティング領域、42a…第2フローティング領域(最内周第2フローティング領域)の上端、42i…最内周第2フローティング領域、A1…セルエリア、A2…終端エリア、Z1…第1距離、Z2…第2距離、D1…第1ボディ層の深さ、D2…第2ボディ層の深さ。

Claims (4)

  1. 複数のセルが配列されているセルエリアと、前記セルエリアを囲む終端エリアとが区画されている半導体基板を備えた半導体装置において、
    前記セルエリアは、
    第1導電型の第1ドリフト層と、
    前記第1ドリフト層の上に形成された第2導電型の第1ボディ層と、
    前記第1ボディ層を貫通し且つ前記第1ドリフト層まで到達している第1トレンチと、
    前記第1トレンチ内に収容され且つ絶縁膜を介して前記第1ボディ層と対向しているゲート電極と、
    前記第1トレンチの下方位置にて前記第1トレンチの底部を覆うように設けられた第2導電型の第1フローティング領域と、を有し、
    前記終端エリアは、
    第1導電型の第2ドリフト層と、
    前記第2ドリフト層の上に形成された第2導電型の第2ボディ層と、
    前記セルエリアを囲む環状に形成され、前記第2ボディ層を貫通し且つ前記第2ドリフト層まで到達している第2トレンチと、
    前記第2トレンチの下方位置にて前記第2トレンチの底部を覆うように設けられた第2導電型の第2フローティング領域と、を有し、
    前記第1トレンチの深さと前記第2トレンチの深さとは同一に設定されており、
    前記ゲート電極の底面は、前記第1ボディ層と前記第1ドリフト層との界面よりも下方に突出しており、
    前記第2トレンチ及び前記第2フローティング領域は1又は複数設けられており、
    上下方向における前記第1フローティング領域の上端と前記ゲート電極の底面との間の距離を第1距離とし、前記1又は複数の第2トレンチのうち最内周にある最内周第2トレンチに対応する前記第2フローティング領域の上端と前記第2ボディ層との上下方向の距離を第2距離とすると、
    前記最内周第2トレンチの周囲の前記第2ボディ層の深さは、前記第1距離と前記第2距離とが同一となるように、前記第1ボディ層の深さよりも深く設定されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1フローティング領域は、前記第1ドリフト層に囲まれており、
    前記1又は複数の第2フローティング領域は、前記第2ドリフト層に囲まれている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1フローティング領域及び前記1又は複数の第2フローティング領域は、前記両ドリフト層の下に形成されている拡散層まで到達している請求項1に記載の半導体装置。
  4. 第1導電型のドリフト層及び前記ドリフト層の上に形成された第2導電型のボディ層を有し、且つ、複数のセルが配列されているセルエリアと前記セルエリアを囲む終端エリアとが区画されている半導体基板を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記ボディ層を貫通し且つ前記ドリフト層まで到達するようにエッチングを行うことにより、前記セルエリア内に配置される第1トレンチ、及び、前記終端エリア内に配置される環状の第2トレンチを同一の深さで形成するトレンチ形成工程と、
    前記第1トレンチ及び前記第2トレンチの底部から第2導電型の不純物イオンを注入することにより、前記第1トレンチの底部を覆う第2導電型の第1フローティング領域及び前記第2トレンチの底部を覆う第2導電型の第2フローティング領域を形成するフローティング領域形成工程と、
    前記半導体基板における前記セルエリアの表面から前記ドリフト層と前記ボディ層との界面付近に第1導電型の不純物イオンを注入することにより、前記セルエリア内に配置されている前記ボディ層である第1ボディ層の深さを、前記終端エリア内に配置されている前記ボディ層である第2ボディ層の深さよりも浅くする深さ調整工程と、
    前記第1トレンチ内にゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    を備え、
    前記ゲート電極形成工程では、前記ゲート電極の底面が前記第1ボディ層の下面よりも突出するように前記ゲート電極を形成し、
    前記トレンチ形成工程では、前記第2トレンチを1又は複数形成し、
    上下方向における前記第1フローティング領域の上端と前記ゲート電極の底面との間の距離を第1距離とし、前記1又は複数の第2トレンチのうち最内周にある最内周第2トレンチに対応する前記第2フローティング領域の上端と前記第2ボディ層との上下方向の距離を第2距離とすると、
    前記深さ調整工程では、前記第1距離と前記第2距離とが同一となるように、前記第1ボディ層の深さを前記第2ボディ層の深さよりも浅くすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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