JP6521488B2 - 車両用挙動制御装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献1に記載されたような従来技術は、ドライバが旋回のための操舵をするだけで、エキスパートドライバと同様の車両運動を実現することに主眼を置いており、必ずしも通常のステアリング操作に対する車両挙動の応答性やリニア感の向上が得られるものではない。
このように構成された本発明においては、トルク低減量決定手段は、駆動手段のトルク低減量に基礎低減量を加えることにより要求トルク低減量を決定し、駆動制御手段は、ヨーレート関連量が所定の閾値を超えた場合、駆動手段が出力するトルクを要求トルク低減量だけ低減するように、駆動手段を制御するので、ヨーレート関連量が閾値を超えるのとほぼ同時に要求トルク低減量を基礎低減量の分だけかさ上げすることができ、駆動手段から駆動輪までのトルク伝達経路に存在する遅れ要素を打ち消し、ヨーレート関連量が閾値を超えるのとほぼ同時に駆動手段のトルク低減を駆動輪まで伝達させ、車両に減速度を付加することができる。
これにより、車両の旋回初期においてステアリング操作に応じて直ちに減速ジャークを発生させ減速度を増大させることにより前輪の垂直荷重を増大させ、ドライバによるステアリング操作に対して良好な応答性・リニア感で車両の挙動を制御することができる。
また、旋回初期の横加速度の立ち上がりに同期して減速度も立ち上がり、横加速度と減速度とがリニアな関係を維持して遷移するように車両の挙動を制御することができ、車両姿勢の安定感や乗り心地も向上するように車両の挙動を制御することができる。
また、旋回初期において、要求トルク低減量を基礎低減量の分だけかさ上げすることにより、横ジャークの発生とほぼ同時に減速ジャークを発生させ、ローリングとピッチングとを同期して発生させることができる。これにより、旋回初期にダイアゴナルロール姿勢を生じさせることができ、これから旋回挙動が発生・継続することをドライバに的確に認知させることができる。
さらに、本発明によれば、要求トルク低減量を基礎低減量の分だけかさ上げすることにより、車両の旋回初期においてステアリング操作に応じて直ちに減速度を増大させ、車両に前傾姿勢を生じさせるので、操舵開始直後から、車両の旋回方向内側に位置する左胸鎖乳突筋の活動量を増大させることができる。これにより、その後車両の横加速度が増大した場合、頭部の姿勢をより安定して保持することができるので、乗員が感じる車両姿勢の安定感や乗り心地を向上することができる。
このように、本発明によれば、ドライバによるステアリング操作に対して良好な応答性で車両の挙動を制御することができ、強い制御介入感をドライバに覚えさせることなく、ステアリング操作に対する車両挙動の応答性やリニア感を向上できる。また、ドライバに与える車両姿勢の安定感や乗り心地も向上することができる。
このように構成された本発明においては、付加減速度は制御介入があったとドライバが感じない程度の減速度に設定されるので、強い制御介入感をドライバに覚えさせることなく、ステアリング操作に対する車両挙動の応答性やリニア感を向上できる。
本発明の実施形態によるPCM14は、上述したセンサ8〜12の検出信号の他、エンジン4の運転状態を検出する各種センサが出力した検出信号に基づいて、エンジン4の各部(例えば、スロットルバルブ、ターボ過給機、可変バルブ機構、点火装置、燃料噴射弁、EGR装置等)に対する制御を行うべく、制御信号を出力する。
これらのPCM14の各構成要素は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを記憶するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
詳細は後述するが、PCM14は本発明における車両用挙動制御装置に相当し、ヨーレート関連量取得手段、付加減速度取得手段、トルク低減量決定手段、駆動制御手段として機能する。
図3は、本発明の実施形態による車両用挙動制御装置がエンジン4を制御するエンジン制御処理のフローチャートであり、図4は、本発明の実施形態による車両用挙動制御装置がトルク低減量を決定するトルク低減量決定処理のフローチャートであり、図5は、本発明の実施形態による車両用挙動制御装置が決定する目標付加減速度と操舵速度との関係を示したマップである。
エンジン制御処理が開始されると、図3に示すように、ステップS1において、PCM14は車両1の運転状態に関する各種情報を取得する。具体的には、PCM14は、操舵角センサ8が検出した操舵角、アクセル開度センサ10が検出したアクセル開度、車速センサ12が検出した車速、車両1の変速機に現在設定されているギヤ段等を含む、上述した各種センサが出力した検出信号を運転状態に関する情報として取得する。
その結果、操舵速度が閾値TS1より大きい場合、ステップS23に進み、トルク低減量決定部18は、車両1に減速度を付加するためにエンジン4の出力トルクを低減させる条件が満たされているか否かを示すトルク低減フラグを、トルクを低減させる条件が満たされている状態を示すTrue(真値)に設定する。
図5における横軸は操舵速度を示し、縦軸は目標付加減速度を示す。図5に示すように、操舵速度が閾値TS1以下である場合、対応する目標付加減速度は0である。
一方、操舵速度が閾値TS1を超えている場合には、操舵速度が増大するにしたがって、この操舵速度に対応する目標付加減速度は、所定の上限値Dmaxに漸近する。即ち、操舵速度が増大するほど目標付加減速度は増大し、且つ、その増大量の増加割合は小さくなる。この上限値Dmaxは、ステアリング操作に応じて車両1に減速度を付加しても、制御介入があったとドライバが感じない程度の減速度に設定される(例えば0.5m/s2≒0.05G)。
さらに、操舵速度が閾値TS1よりも大きい閾値TS2以上の場合には、目標付加減速度は上限値Dmaxに維持される。
具体的には、トルク低減量決定部18は、前回の処理において決定した付加減速度から今回の処理のステップS24において取得した目標付加減速度への変化率がRmax以下である場合、ステップS24において取得した目標付加減速度を今回の処理における付加減速度として決定する。
一方、前回の処理において決定した付加減速度から今回の処理のステップS24において取得した目標付加減速度への変化率がRmaxより大きい場合、トルク低減量決定部18は、前回の処理において決定した付加減速度から今回の処理時まで変化率Rmaxにより変化させた値を今回の処理における付加減速度として決定する。
ステップS6の後、PCM14は、エンジン制御処理を終了する。
この図6(b)に示すように、位置Aにおいて右向きの操舵が開始され、ステアリングの切り足し操作が行われることにより右向きの操舵角が徐々に増大し、位置Bにおいて右向きの操舵角が最大となる。その後、位置Cまで操舵角が一定に保たれる(操舵保持)。
車両1の操舵速度は、車両1の操舵角の時間微分により表される。即ち、図6(c)に示すように、位置Aにおいて右向きの操舵が開始された場合、右向きの操舵速度が生じ、位置Aと位置Bとの間において操舵速度がほぼ一定に保たれる。その後、右向きの操舵速度は減少し、位置Bにおいて右向きの操舵角が最大になると、操舵速度は0になる。更に、位置Bから位置Cまで右向きの操舵角が保持される間、操舵速度は0のままである。
図6(d)に示すように、位置Aにおいて右向きの操舵が開始される前においては、トルク低減フラグはFalseに設定されている。そして、位置Aにおいて右向きの操舵が開始されると、操舵速度が閾値TS1を超えたときにトルク低減フラグはFalseからTrueに変化する。その後、位置Bに接近するにつれて操舵速度が低下し、閾値TS1以下になると、トルク低減フラグはTrueからFalseに変化する。
図4を参照して説明したように、トルク低減量決定部18は、ステップS22において操舵速度が閾値TS1より大きい場合(すなわちトルク低減フラグがTrueである場合)、ステップS24において操舵速度に基づき目標付加減速度を取得する。続いて、ステップS25において、トルク低減量決定部18は、付加減速度の増大率が閾値Rmax以下となる範囲で各処理サイクルにおける付加減速度を決定する。
上述したように、トルク低減量決定部18は、付加減速度を実現するために必要となるトルク低減量を、現在の車速、ギヤ段、路面勾配等のパラメータに基づき決定し、そのトルク低減量に基礎低減量を加えることにより、要求トルク低減量を決定する。
即ち、図6(f)に示すように、要求トルク低減量は、付加減速度の変化と同様に変化するトルク低減量TDDに基礎低減量TDBをかさ上げした値となっており、トルク低減フラグがFalseからTrueに切り替わったときに基礎低減量TDBの分だけステップ的に増大する。
図3を参照して説明したように、最終目標トルク決定部20は、トルク低減フラグがTrueの場合、基本目標トルクから要求トルク低減量を減算することにより、最終目標トルクを決定し、トルク低減フラグがFalseの場合には、基本目標トルクを最終目標トルクとする。
すなわち、図6(g)に示すように、トルク低減フラグがFalseからTrueに切り替わるのとほぼ同時に最終目標トルクは基礎低減量TDBの分だけステップ的に低減され、位置Aと位置Bとの間においてトルク低減フラグがTrueに設定されている間、最終目標トルクが基本目標トルクから要求トルク低減量の分だけ低減され、そのトルク低減に応じた減速度が車両1に生じる。その結果、前輪2への荷重移動が生じ、前輪2と路面との間の摩擦力が増加するので、前輪2のコーナリングフォースが増大する。
また、図7において、実線は本発明の実施形態による車両用挙動制御装置を搭載した車両における前後加速度及び横加速度の変化を示し、一点鎖線は特許文献1に記載されたような従来の車両運動制御装置を搭載した車両における前後加速度及び横加速度の変化を示し、破線はこれらの制御装置による制御を行わない場合の前後加速度及び横加速度の変化を示している。
エンジン4と駆動輪である前輪2のタイヤとの間には、トルク伝達経路としてトランスミッション、デファレンシャルギヤ、ジョイント、ドライブシャフト、ハブ、ホイールが介在しており、これらの各部品自体の剛性や部品間の遊びがトルク伝達の遅れ要素となり得る。また、エンジン4のマウントの剛性や、サスペンションのアーム、ブッシュ、マウント等の剛性により、エンジン4の出力トルクの低減が車両1の車体の減速や姿勢変化等の挙動として表れるまでにも遅れが生じ得る。
しかしながら、本実施形態の車両用挙動制御装置は、図8(c)に示すように、トルク低減フラグがTrueに切り替わるのとほぼ同時に要求トルク低減量を基礎低減量の分だけステップ的に増大させることにより、エンジン4の出力トルクを瞬時に低減させる。この要求トルク低減量における基礎低減量分のかさ上げにより、トルク伝達経路上の遅れ要素を打ち消すことができる。これにより、図8(d)に示すように、トルク低減フラグがTrueに切り替わるのとほぼ同時に、駆動輪である前輪2のモーメントの減少を発生させることができる。
また、操舵角の増大に伴って前輪のスリップ角が増大すると、路面と前輪の接地面との間の摩擦力によりコーナリングフォースも発生する。これにより、図8(f)に示すように、操舵角が増大し始めるのとほぼ同時に横ジャークが発生する。この横ジャークは、操舵角を時間微分した操舵速度とほぼ同じように変化する。
したがって、本実施形態の車両用挙動制御装置を搭載していない車両では、図8(e)、図8(f)に示すように、横ジャークよりも遅れて、コーナリングドラッグのみによる減速ジャークが発生する。
即ち、旋回初期において、ローリングと車両の前部が沈み込むピッチングとが同期して発生することにより、いわゆるダイアゴナルロール姿勢が生じる。このように、ドライバがステアリング操作を開始したときに車両姿勢がダイアゴナルロール姿勢にスムーズに移行するので、前輪のコーナリングフォースを増大させて旋回挙動の応答性を向上させるとともに、これから旋回挙動が発生・継続することをドライバに的確に認知させることができる。
図9は、本発明の実施形態による車両用挙動制御装置を搭載した車両と搭載していない車両のそれぞれに旋回走行を行わせたときの乗員状態の測定対象を示す図であり、図10は、本発明の実施形態による車両用挙動制御装置を搭載した車両と搭載していない車両のそれぞれに旋回走行を行わせたとき、乗員の頭部のピッチ角及び頭部を支える関係筋の筋活動がどのように変化するかを示した線図である。
具体的には、助手席に着座した乗員の後頭部にマーカを配置し、頭部モーションキャプチャにより後頭部マーカの位置変化を画像処理することにより、頭部重心の併進位置及び頭部重心回りの回転位置を取得した(図9におけるxn、yn、zn及びロール角、ピッチ角、ヨー角)。
また、乗員の頭部を支える筋肉として胸鎖乳突筋32及び僧帽筋34に着目し、これら胸鎖乳突筋32及び僧帽筋34の筋電位を筋電位計測計により計測した。
図10(a)−(f)において、横軸は車両の直進状態においてステアリング操作が開始されたときからの経過時間を表している。
また、図10(a)及び(d)の縦軸は操舵角(左旋回方向が正)及び要求トルク低減量を表し、図10(b)及び(e)の縦軸は頭部重心回りのピッチ角(前傾方向が正)を表し、図10(c)及び(f)の縦軸は最大随意収縮(Maximum Voluntary Contraction, MVC [%])を表している。
その後、操舵角が増大し車幅方向の加速度(横加速度)が大きくなると、遠心力に対向して頭部を支えるために旋回方向内側に位置する左胸鎖乳突筋の活動量が約30%MVCまで増大する。
また、僧帽筋34に関しては、操舵角が増大し車幅方向の加速度(横加速度)が大きくなるにしたがって、遠心力に対向して頭部を支えるために旋回方向内側に位置する左僧帽筋の活動量が約20%MVCまで増大する。
その後、操舵角が増大し車幅方向の加速度(横加速度)が大きくなると、遠心力に対向して頭部を支えるために旋回方向内側に位置する左胸鎖乳突筋の活動は約50%MVCまで増大する。
また、僧帽筋34に関しては、操舵角が増大し車幅方向の加速度(横加速度)が大きくなるにしたがって、遠心力に対向して頭部を支えるために旋回方向内側に位置する左僧帽筋の活動が約20%MVCまで増大する。これは、本実施形態の車両用挙動制御装置を搭載していない車両の場合と同等である。
上述した実施形態においては、トルク低減量決定部18は、操舵速度に基づき目標付加減速度を取得し、この目標付加減速度に基づいてトルク低減量を決定すると説明したが、アクセルペダルの操作以外の車両1の運転状態(操舵角、横加速度、ヨーレート、スリップ率等)に基づきトルク低減量を決定するようにしてもよい。
例えば、トルク低減量決定部18は、操舵速度に代えて、加速度センサから入力された横加速度や、横加速度を時間微分することにより得られる横ジャークに基づき目標付加減速度を取得して、トルク低減量を決定するようにしてもよい。
これにより、車両1の旋回初期においてステアリング操作に応じて直ちに減速ジャークを発生させ減速度を増大させることにより前輪2の垂直荷重を増大させ、ドライバによるステアリング操作に対して良好な応答性・リニア感で車両の挙動を制御することができる。
また、旋回初期の横加速度の立ち上がりに同期して減速度も立ち上がり、横加速度と減速度とがリニアな関係を維持して遷移するように車両1の挙動を制御することができ、車両姿勢の安定感や乗り心地も向上するように車両1の挙動を制御することができる。
また、旋回初期において、要求トルク低減量を基礎低減量の分だけかさ上げすることにより、横ジャークの発生とほぼ同時に減速ジャークを発生させ、ローリングとピッチングとを同期して発生させることができる。これにより、旋回初期にダイアゴナルロール姿勢を生じさせることができ、これから旋回挙動が発生・継続することをドライバに的確に認知させることができる。
さらに、PCM14が、要求トルク低減量を基礎低減量の分だけかさ上げすることにより、車両1の旋回初期においてステアリング操作に応じて直ちに減速度を増大させ、車両1に前傾姿勢を生じさせるので、操舵開始直後から、車両1の旋回方向内側に位置する左胸鎖乳突筋の活動量を増大させることができる。これにより、その後車両1の横加速度が増大した場合、頭部の姿勢をより安定して保持することができるので、乗員が感じる車両姿勢の安定感や乗り心地を向上することができる。
このように、本発明によれば、ドライバによるステアリング操作に対して良好な応答性で車両1の挙動を制御することができ、強い制御介入感をドライバに覚えさせることなく、ステアリング操作に対する車両挙動の応答性やリニア感を向上できる。また、ドライバに与える車両姿勢の安定感や乗り心地も向上することができる。
2 前輪
4 エンジン
6 ステアリングホイール
8 操舵角センサ
10 アクセル開度センサ
12 車速センサ
14 PCM
16 基本目標トルク決定部
18 トルク低減量決定部
20 最終目標トルク決定部
22 エンジン制御部
Claims (2)
- 駆動輪を駆動するためのトルクを出力する駆動手段を備え前輪が操舵される車両の挙動を制御する、車両用挙動制御装置であって、
ドライバにより操作されるステアリングホイールと、
上記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、
上記操舵角センサの検出値に基づく操舵速度を取得する操舵速度取得手段と、
上記操舵速度取得手段によって取得された操舵速度に応じて、上記車両に付加すべき付加減速度を、操舵速度が大きくなるほど増大するように設定する付加減速度設定手段と、
上記付加減速度が実現されるように、上記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
上記ステアリングホイールの切り込み操作を判定したときに、上記車両の横ジャークの発生とほぼ同時に減速ジャークを発生させるように基礎低減量を設定する基礎低減量設定手段と、
上記付加減速度を実現するために必要となる上記駆動手段のトルク低減量を決定し、そのトルク低減量に、上記基礎低減量を加えることにより、要求トルク低減量を決定するトルク低減量決定手段と、
を備え、
上記駆動制御手段は、上記操舵角センサの検出値に基づき上記ステアリングホイールの切り込み操作が判定されたとき、上記要求トルク低減量に基づき上記駆動手段が出力するトルクを低減させるように、上記駆動手段を制御する、
車両用挙動制御装置。 - 駆動輪を駆動するためのトルクを出力する駆動手段を備え前輪が操舵される車両の挙動を制御する、車両用挙動制御装置であって、
ドライバにより操作されるステアリングホイールと、
上記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、
上記操舵角センサの検出値に基づく操舵速度を取得する操舵速度取得手段と、
上記操舵速度取得手段によって取得された操舵速度に応じて、上記車両に付加すべき付加減速度を、操舵速度が大きくなるほど増大するように設定する付加減速度設定手段と、
上記付加減速度が実現されるように、上記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
上記ステアリングホイールの切り込み操作を判定したときに、上記車両の減速ジャークの発生のピークが横ジャークのピーク以前となるように基礎低減量を設定する基礎低減量設定手段と、
上記付加減速度を実現するために必要となる上記駆動手段のトルク低減量を決定し、そのトルク低減量に、上記基礎低減量を加えることにより、要求トルク低減量を決定するトルク低減量決定手段と、
を備え、
上記駆動制御手段は、上記操舵角センサの検出値に基づき上記ステアリングホイールの切り込み操作が判定されたとき、上記要求トルク低減量に基づき上記駆動手段が出力するトルクを低減させるように、上記駆動手段を制御する、
車両用挙動制御装置。
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