JP6521441B2 - 圧力センサ - Google Patents

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本発明は、圧力センサに関する。
従来、圧力変動を検出する圧力センサ(差圧センサ)として、例えば、通気孔を有する収納容器と、収納容器内に配設され、透孔又は凹部を有する基板と、透孔内又は凹部内で振動可能に基板に片持ち支持された圧電素子と、を具備した圧力センサが知られている(特許文献1参照)。
この圧力センサによれば、通気孔を介して収納容器内に伝わる圧力の変動と、この圧力の変動に遅れて追従する透孔又は凹部内部の圧力と、の差圧の大きさに応じて圧電素子が振動する。その結果、圧力センサは、圧電素子に生じる電圧変化に基づいて収納容器に伝わる圧力変動を検出することが可能とされる。
また、圧電素子に代えて、圧力差に応じて撓み変形可能なカンチレバーを備えたセンサが知られている。
この種のセンサとして、例えば、流体が流れる流路から分岐したバイパス路に配置され、バイパス路内の上流側と下流側との差圧に応じて撓み変形可能なカンチレバーと、カンチレバーに形成され、カンチレバーの変位に基づいて抵抗値が変化するピエゾ抵抗層と、ピエゾ抵抗層の抵抗値変化に基づいてカンチレバーの変位を打ち消す方向の力を発生させる相殺部と、相殺部に指示するフィードバック量をピエゾ抵抗層の抵抗値変化に基づいて算出する電流算出部と、フィードバック量に基づいて流体の体積流量を算出する流量算出部と、を備え、相殺部がフィードバック量に応じた大きさの力を発生させることでカンチレバーの変形を打ち消す流量検出センサが知られている(特許文献2参照)。
この流量検出センサでは、相殺部がカンチレバーに設けられた磁性体と、フィードバック量(電流値)に対応した磁界を発生させるソレノイドコイルと、を備え、電磁式でカンチレバーを変形させている。
さらには電磁式に代えて、相殺部は、カンチレバーに設けられた導電層と、カンチレバーの上下に配置され、フィードバック量(電圧値)に対応した電圧を印加することでカンチレバーを静電引力により引き寄せる電極と、を備え、静電式でカンチレバーを変形させている。
特開平4−208827号公報 特開2014−167459号公報
しかしながら、上記従来のセンサには課題が残されている。
例えば特許文献1に記載の圧力センサの検出感度は、圧電素子の形状、透孔又は凹部の容積、透孔又は凹部と外気との間を出入りする流量等によって決定され、特に圧電素子の形状によって大きく左右され易い。しかしながら、圧電素子は、圧電体の両面に電極膜等を具備する両面電極構造とされているので、その構造上、厚みが増してしまい大きな変形量を確保することが難しい。従って、共振周波数を低下させつつ感度を増大させることが困難であり、例えば1Hz以下等の低周波帯域において所望の感度を確保することが難しい。
さらに、検出感度は圧電素子が撓む特性に依存するが、上述のように圧電素子は両面電極構造であるため厚みがあり大きな変形量を確保し難いので、検出感度の線形性が良くなかった。従って、このことによっても共振周波数が高くなり易く、感度を上げ難かった。
また、特許文献2に記載の流量検出センサでは、相殺部が電磁式或いは静電式でカンチレバーを変形させているが、電磁式の場合、磁性体及びソレノイドコイルを具備する必要があるので、小型化及び低消費電力化を図ることが難しい。
また、静電式の場合、カンチレバーに対して静電引力を適切に作用させるために、電極をカンチレバーの近傍に配置する必要があるが、その具体的な構造或いは方法が示されておらず、実現性に乏しい。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、感度の線形性が優れているうえ、例えば1Hz以下の低周波数帯域の圧力変動であっても感度良く且つ精度良く検出することができる圧力センサを提供することである。
(1)本発明に係る圧力センサは、内部にキャビティが形成され、前記キャビティの内部と外部とを連通する連通開口が形成された中空のセンサ本体と、前記連通開口を覆い、且つ前記センサ本体との間にギャップが形成されるように前記センサ本体に片持ち状態で接続され、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形可能なカンチレバーと、前記カンチレバーの変位を検出する変位検出部と、前記センサ本体に一体に組み合わされていると共に前記カンチレバーに対して対向配置された対向電極と、前記対向電極と前記カンチレバーに形成された導電層との間にクーロン力を発生させ、前記圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けて前記カンチレバーを前記クーロン力により撓み変形させるレバー駆動部と、を備え、前記レバー駆動部は、前記変位検出部による検出値に基づいて、前記圧力差に起因した前記カンチレバーの変形を打ち消すように前記カンチレバーを逆方向に変形させ、前記対向電極は、前記キャビティの内部或いは前記キャビティの外部のうち少なくともいずれか一方に配置されると共に、前記カンチレバーに対して隙間をあけて平行に配置され、前記対向電極には、前記対向電極を貫通すると共に、前記ギャップの開口面積よりも大きい開口面積を有する通気孔が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る圧力センサによれば、センサ外部の圧力が変動すると、キャビティの内部と外部との間に圧力差が生じ、この圧力差に応じてカンチレバーが撓み変形しはじめる。また、圧力の変動後、時間の経過と共にカンチレバーと連通開口との間のギャップを通じて圧力伝達媒体がキャビティの外部から内部に流入するので、キャビティの内部と外部との圧力が徐々に均衡した状態となる。これにより、圧力変動に起因してカンチレバーに作用していた外力が徐々に低下するので、カンチレバーの撓みが徐々に小さくなる。従って、変位検出部により、カンチレバーの変位(撓み変位)を検出することで、その検出値に基づいて圧力変動を検出することができる。
ところで、キャビティの内部と外部との間に圧力差が生じた際、レバー駆動部は変位検出部による検出値に基づいて圧力差に起因したカンチレバーの変形を打ち消すように、カンチレバーを逆方向に変形させる。具体的にはレバー駆動部は、対向電極とカンチレバーに形成された導電層との間に駆動電圧を印加することでクーロン力を発生させ、このクーロン力により圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けてカンチレバーを撓み変形させる。
このように、カンチレバーをフィードバック制御するので、ギャップを開き難くすることができ、ギャップを通じてキャビティの内部に流入する圧力伝達媒体の流入量を抑制することができる。従って、キャビティの内部の圧力変化を緩やかにすることができ、キャビティの内部と外部との間の圧力差を直ちに緩和させるのではなく、より時間をかけて(緩和時間を長く確保して)緩やかに減少させることができる。
従って、例えば1Hz以下の低周波数帯域の圧力変動であっても検出することができ、検出できる下限周波数を下げることができる。特に、カンチレバーをフィードバック制御することで、圧力差に起因するカンチレバーの撓みを小さくできるので、例えば線形性の良い範囲で検出を行える。従って、感度の線形性を向上することができる。
その結果、低周波数帯域の圧力変動であっても感度良く且つ精度良く検出することができる。
しかも、導電層が形成されたカンチレバー及び対向電極とセンサ本体とが一体に組み合わされているので、クーロン力を発生させるために必要な主要部材を1つのユニットとしてコンパクトに構成することができると共に、例えばMEMS技術や半導体製造技術等を応用して容易に製造することができる。従って、構成の簡略化、小型化及び低消費電力化を図り易く、各種の用途に利用し易い圧力センサとすることができる。
さらに、対向電極をカンチレバーの上面や下面に対して平行に配置させることができるので、対向電極及び導電層をより広範囲で対向させることができ、対向面積を大きく確保し易い。従って、対向電極と導電層との間に印加する駆動電圧を小さくしても、大きなクーロン力を発生させることができ、低消費電力化を効果的に図り易い。
さらに、対向電極には、ギャップの開口面積よりも大きい開口面積を有する通気孔が形成されているので、通気孔を通じて圧力伝達媒体を適切に流通させることができる。従って、対向電極をカンチレバーの上面や下面に対して平行に配置しても、対向電極が圧力伝達媒体の流通を阻害してしまうことを防止できるので、感度や応答性が低下(劣化)することを防止できる。
)前記通気孔は、前記対向電極に複数形成され、複数の前記通気孔は、各通気孔における開口面積を積算した合計の開口面積が前記ギャップの開口面積よりも大きくなるように形成されていても良い。
この場合には、複数の通気孔が形成されているので、対向電極をカンチレバーの全体に対して対向配置させることが可能である。従って、対向電極及び導電層をさらに広範囲で対向させることが可能となり、さらなる低消費電力化に繋げることができる。
)前記対向電極は、前記圧力センサの平面視で、前記導電層に対して重なるように前記導電層の形状に対応して形成されていても良い。
この場合には、対向電極と導電層とが互いに対応した形状とされているうえ、平面視で互いに重なるように配置されているので、対向面積を大きく確保することができる。従って、対向電極と導電層との間により大きなクーロン力を発生させ易く、さらなる低消費電力化に繋げることができる。
)前記通気孔は、前記カンチレバーのうち自由端とされた先端部に対して対向するように配置されていても良い。
この場合には、カンチレバーの先端部側の周囲に空間を確保できるので、キャビティの内部と外部との圧力差に応じた外力をカンチレバーの先端部側に効果的に作用させ易い。従って、カンチレバーをより撓み易くすることができ、応答性をさらに向上することができる。
)前記通気孔は、前記カンチレバーのうち前記センサ本体に接続される基端部に対して対向するように配置されていても良い。
この場合には、カンチレバーの基端部側に通気孔を配置しているので、対向電極自体をカンチレバーの先端部側に対向配置することができる。従って、撓み変形し易いカンチレバーの先端部に対してクーロン力を集中的に作用させることができる。そのため、曲げモーメントを大きくすることができ、小さいクーロン力であってもカンチレバーを効果的に撓み変形させ易い。よって、さらなる低消費電力化を図り易いうえ、カンチレバーをフィードバック制御し易い。
本発明に係る圧力センサは、内部にキャビティが形成され、前記キャビティの内部と外部とを連通する連通開口が形成された中空のセンサ本体と、前記連通開口を覆い、且つ前記センサ本体との間にギャップが形成されるように前記センサ本体に片持ち状態で接続され、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形可能なカンチレバーと、前記カンチレバーの変位を検出する変位検出部と、前記センサ本体に一体に組み合わされていると共に前記カンチレバーに対して対向配置された対向電極と、前記対向電極と前記カンチレバーに形成された導電層との間にクーロン力を発生させ、前記圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けて前記カンチレバーを前記クーロン力により撓み変形させるレバー駆動部と、を備え、前記レバー駆動部は、前記変位検出部による検出値に基づいて、前記圧力差に起因した前記カンチレバーの変形を打ち消すように前記カンチレバーを逆方向に変形させ、前記対向電極は、前記ギャップを挟んで前記カンチレバーに対して対向配置されていることを特徴とする。
本発明に係る圧力センサによれば、センサ外部の圧力が変動すると、キャビティの内部と外部との間に圧力差が生じ、この圧力差に応じてカンチレバーが撓み変形しはじめる。また、圧力の変動後、時間の経過と共にカンチレバーと連通開口との間のギャップを通じて圧力伝達媒体がキャビティの外部から内部に流入するので、キャビティの内部と外部との圧力が徐々に均衡した状態となる。これにより、圧力変動に起因してカンチレバーに作用していた外力が徐々に低下するので、カンチレバーの撓みが徐々に小さくなる。従って、変位検出部により、カンチレバーの変位(撓み変位)を検出することで、その検出値に基づいて圧力変動を検出することができる。
ところで、キャビティの内部と外部との間に圧力差が生じた際、レバー駆動部は変位検出部による検出値に基づいて圧力差に起因したカンチレバーの変形を打ち消すように、カンチレバーを逆方向に変形させる。具体的にはレバー駆動部は、対向電極とカンチレバーに形成された導電層との間に駆動電圧を印加することでクーロン力を発生させ、このクーロン力により圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けてカンチレバーを撓み変形させる。
このように、カンチレバーをフィードバック制御するので、ギャップを開き難くすることができ、ギャップを通じてキャビティの内部に流入する圧力伝達媒体の流入量を抑制することができる。従って、キャビティの内部の圧力変化を緩やかにすることができ、キャビティの内部と外部との間の圧力差を直ちに緩和させるのではなく、より時間をかけて(緩和時間を長く確保して)緩やかに減少させることができる。
従って、例えば1Hz以下の低周波数帯域の圧力変動であっても検出することができ、検出できる下限周波数を下げることができる。特に、カンチレバーをフィードバック制御することで、圧力差に起因するカンチレバーの撓みを小さくできるので、例えば線形性の良い範囲で検出を行える。従って、感度の線形性を向上することができる。
その結果、低周波数帯域の圧力変動であっても感度良く且つ精度良く検出することができる。
しかも、導電層が形成されたカンチレバー及び対向電極とセンサ本体とが一体に組み合わされているので、クーロン力を発生させるために必要な主要部材を1つのユニットとしてコンパクトに構成することができると共に、例えばMEMS技術や半導体製造技術等を応用して容易に製造することができる。従って、構成の簡略化、小型化及び低消費電力化を図り易く、各種の用途に利用し易い圧力センサとすることができる。
さらに、対向電極がカンチレバーに対してギャップを挟んで対向配置されているので、カンチレバーの上方や下方に、圧力伝達媒体が自由に流通する空間を確保することができる。従って、感度や応答性を向上させ易い。
)前記レバー駆動部は、前記対向電極と前記導電層との間に駆動電圧を印加し、前記カンチレバーを逆方向に変形させる電圧印加部と、前記変位検出部で検出された検出値に基づいて前記駆動電圧を算出し、該駆動電圧を印加するように前記電圧印加部を制御する制御部と、を備えていても良い。
この場合には、制御部が変位検出部で検出された検出値、すなわち撓み変位量に基づいて駆動電圧を算出し、電圧印加部が算出された駆動電圧を対向電極と導電層との間に印加するので、カンチレバーと対向電極との間に適切なクーロン力を発生させることができる。なお、制御部が算出する駆動電圧は、カンチレバーの撓み変位量を相殺するような電圧値であっても良いし、カンチレバーの撓み変位量が例えば半分になる程度の電圧値でも良い。いずれにしても、制御部はカンチレバーの撓み変位量を減少させることに繋がる電圧値を算出すれば良い。
)前記制御部は、前記変位検出部で検出された検出値と予め決められた基準値との差分に対応した駆動電圧を算出しても良い。
この場合には、制御部は変位検出部で検出されたカンチレバーの実際の撓み変位量と、予め決められた基準値とを比較し、その差分に対応した駆動電圧を算出するので、差分をキャンセル(相殺)するようにカンチレバーを逆方向に変形させることができる。従って、カンチレバーが常に同じ状態を維持し続けるようにフィードバック制御することができる。これにより、キャビティの内部と外部との圧力差の大きさに影響されることなく、ギャップの開き具合を一定に維持することができ、ギャップを通じてキャビティの内部に流入する圧力伝達媒体の流入量を一定に制御できる。従って、一定の感度で圧力変動を検出することができ、安定した検出精度を得ることができる。
)前記変位検出部は、前記カンチレバーに形成された変位検出素子の抵抗値変化、又は電荷の変化に基づいて前記カンチレバーの変位を検出しても良い。
この場合には、カンチレバー自身に形成された変位検出素子の抵抗値変化(例えばピエゾ抵抗の抵抗値変化)又は電荷の変化(例えば圧電体の電荷の変化)を利用できるので、高精度にカンチレバーの変位を検出することができる。また、カンチレバーのうち撓み易い部分に変位検出素子を形成することで、カンチレバーの変位をより高精度に検出することも可能である。
本発明に係る圧力センサによれば、感度の線形性が優れているうえ、例えば1Hz以下の低周波数帯域の圧力変動であっても感度良く且つ精度良く検出することができる。
本発明に係る第1実施形態を示す図であって、圧力センサの平面図である。 図1に示すA−A線に沿った圧力センサの縦断面図である。 図1に示すB−B線に沿った圧力センサの縦断面図である。 図2に示すC−C線に沿った圧力センサの横断面図である。 図1に示す検出回路の構成図である。 図1に示す圧力センサの出力信号の一例を示す図であり、外気圧と内気圧との関係、外気圧と内気圧との圧力差、及びセンサ出力を示す図である。 図1に示す圧力センサの動作の一例を示す図であり、(A)は外気圧と内気圧とが同じ状態における圧力センサの状態を示し、(B)は外気圧が内気圧よりも上昇したときの圧力センサの状態を示し、(C)は外気圧と内気圧とが平衡状態になったときの圧力センサの状態を示す図である。 センサ感度と外気圧の周波数との関係を示す図である。 本発明に係る第2実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図9に示すD−D線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第3実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 本発明に係る第4実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図12に示すE−E線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第5実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図14に示すF−F線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第6実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 本発明に係る第7実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図17に示す圧力センサの平面図である。 図17に示すG−G線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第8実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図20に示すH−H線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第9実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 本発明に係る第10実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図23に示す圧力センサの平面図である。 図23に示すJ−J線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第11実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 図26に示すK−K線に沿った圧力センサの横断面図である。 本発明に係る第12実施形態を示す、圧力センサの縦断面図である。 本発明に係る第13実施形態を示す、圧力センサの平面図である。 図29に示すL−L線に沿った圧力センサの縦断面図である。 本発明に係る第14実施形態を示す、圧力センサの平面図である。 図31に示すM−M線に沿った圧力センサの縦断面図である。 図32に示すチャージアンプ回路の構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る圧力センサの第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の圧力センサ1は、所定の周波数帯域の圧力変動を検出するセンサであり、圧力伝達媒体(例えば空気等の気体)が存在する空間等に配置されて使用される。
圧力センサ1は、内部にキャビティ7が形成された中空のセンサ本体2と、キャビティ7の内部と外部との圧力差に応じて撓み変形可能なカンチレバー3と、カンチレバー3の変位(撓み変位)を検出する変位検出部4と、カンチレバー3に対して対向配置された対向電極5と、カンチレバー3をクーロン力により撓み変形させるレバー駆動部6と、を備えている。
なお、本実施形態では、第1基板10と第2基板11とを一体に組み合わせることで、センサ本体2、カンチレバー3及び対向電極5を構成している場合を例に挙げて説明する。但し、このような構成に限定されるものではない。
また、圧力センサ1の厚み方向に沿ったカンチレバー3側を上方、その反対側を下方という。また、圧力センサ1の平面視で、互いに直交する2方向のうち一方の方向を前後方向L1といい、他方向を左右方向L2という。
第1基板10は、例えばシリコン支持層12、シリコン酸化膜等の絶縁層13及びシリコン活性層14を、下方からこの順番に熱的に貼り合わせたSOI基板とされている。
第2基板11は、シリコン支持層12に対して下方から基板接合されている。第2基板11としては、例えばシリコン或いは異種材料からなる半導体基板が挙げられるが、特定の材料に限定されるものではない。
なお、基板接合の方法としては、例えば拡散接合、常温接合や陽極接合等の直接接合方法や、接着層を介した間接接合方法等が挙げられるが、特定の方法に限定されるものではない。
センサ本体2は、底壁部2a及び周壁部2bを有し、上方に開口する中空の有底筒状に形成されている。センサ本体2の内部空間は、上述したキャビティ(空気室)7として機能し、上方に開口した部分がキャビティ7の内部と外部とを連通する連通開口15として機能する。
なお、センサ本体2は、前後方向L1に沿った長さと、左右方向L2に沿った長さとが同等とされた平面視正方形状に形成されている。
但し、この場合に限定されるものではなく、センサ本体2は、前後方向L1に沿った長さが左右方向L2に沿った長さよりも長い、或いは左右方向L2に沿った長さが前後方向L1に沿った長さよりも長い平面視長方形状に形成されていても良い。
底壁部2aは主に第2基板11で形成されている。周壁部2bは、主に第2基板11と、第1基板10におけるシリコン支持層12、絶縁層13及びシリコン活性層14とで形成されている。
また、カンチレバー3は主に第1基板10におけるシリコン活性層14で形成され、対向電極5は主に第1基板10におけるシリコン支持層12で形成されている。
詳しく説明する。
第2基板11の中央部分には凹部11aが形成されており、これによって第2基板11は環状の枠部11bを有している。
第1基板10のシリコン支持層12は、第2基板11の枠部11b上に重なる環状の枠部12aと、枠部12aの内側に配置される内側部分と、を備えており、この内側部分が対向電極5とされている。第1基板10の絶縁層13は、シリコン支持層12における枠部12a上に重なった環状に形成されている。なお、絶縁層13で囲まれる内側部分が連通開口15とされている。
第1基板10のシリコン活性層14は、連通開口15を上方から覆うように絶縁層13上に配置されている。このシリコン活性層14には、該シリコン活性層14を厚さ方向に貫通する平面視U字状のギャップ20が形成されている。これにより、シリコン活性層14には、ギャップ20の外側に配置され、且つ絶縁層13上に重なる環状の枠部14aと、ギャップ20の内側に配置され、且つ連通開口15を覆うカンチレバー3とが形成されている。
そして、上述した第2基板11の枠部11b、シリコン支持層12の枠部12a、絶縁層13及びシリコン活性層14の枠部14aが、センサ本体2の周壁部2bを構成している。
なお、第2基板11の枠部11bとシリコン支持層12の枠部12aとの間には、導電性材料(例えばAU等)からなる枠状の内部電極21が形成されている。これにより、内部電極21及び対向電極5は、互いに電気的接続されている。但し、内部電極21は、例えばシリコン支持層12の枠部12aと絶縁層13との間に形成されていても構わない。
上記ギャップ20は、平面視で連通開口15の内側に位置する領域内(キャビティ7の内部に連通する領域内)に形成され、そのギャップ幅Gは、例えば数百nm〜数十μmの微小幅とされている。
なお、キャビティ7は、ギャップ20を通じてのみ外部に連通する。従って、ギャップ20を介してのみ圧力伝達媒体をキャビティ7の内外へ流動させることができる。
カンチレバー3は、基端部3aが枠部14aを介してセンサ本体2における周壁部2bに一体的に接続され、且つ先端部3bが自由端とされた片持ち梁構造とされ、上述のように連通開口15を覆うように配置されている。
このカンチレバー3は、基端部3aを中心としてキャビティ7の内部と外部との圧力差(すなわち、ギャップ20を介してキャビティ7の内部と外部との間を流通可能な圧力伝達媒体による圧力の差)に応じて撓み変形する。
なお、枠部14aの一部は、連通開口15を覆うように周壁部2bよりもカンチレバー3側に突出している。
カンチレバー3の基端部3aには、該カンチレバー3を厚さ方向に貫通する2つの補助ギャップ22が左右方向L2に間隔をあけて形成されている。これら補助ギャップ22は、ギャップ20と同様に例えば平面視U字状に形成されている。
2つの補助ギャップ22によって、カンチレバー3の基端部3aは、補助ギャップ22とギャップ20との間に配置される第1レバー支持部25及び第2レバー支持部26と、補助ギャップ22の間に配置される第3レバー支持部27と、に分かれている。従って、カンチレバー3は、第1レバー支持部25、第2レバー支持部26及び第3レバー支持部27を中心として撓み変形し易い。
なお、第1レバー支持部25及び第2レバー支持部26の左右方向L2に沿った支持幅は、互いに同等とされている。これに対して、第3レバー支持部27の左右方向L2に沿った支持幅は、第1レバー支持部25及び第2レバー支持部26の支持幅よりも狭い。但し、支持幅はこの場合に限定されるものではなく、自由に変更して構わない。
シリコン活性層14の上面には、導電性材料(例えばAU等)からなる外部電極30が形成されている。
外部電極30は、平面視でカンチレバー3を囲むように枠部14aの上面に位置するように形成されている。なお、外部電極30の上面に図示しない絶縁膜を保護膜として被膜することで、外部との電気的な接触を防止することが好ましい。
外部電極30は、カンチレバー3の基端部3a側において、3つの区画溝(第1区画溝35、第2区画溝36、第3区画溝37)によって左右方向L2に電気的に切り離されている。
第1区画溝35は、第3レバー支持部27における左右方向L2の中央部分に配置され、前後方向L1に沿って延びた直線状に形成されている。この際、第1区画溝35は、第3レバー支持部27からセンサ本体2の側方まで達するように前後方向L1に沿って延びており、外部電極30を左右方向L2に分断している。
なお、図示の例では、第1区画溝35はシリコン活性層14の上面から凹状に形成されているが、シリコン活性層14を貫通して絶縁層13に達する深さとされていても構わない。
第2区画溝36及び第3区画溝37は、第1区画溝35よりも第1レバー支持部25及び第2レバー支持部26寄りに配置され、前後方向L1に沿って延びた直線状に形成されている。この際、第2区画溝36及び第3区画溝37は、補助ギャップ22に繋がると共に、この繋がった部分からセンサ本体2の側方まで達するように前後方向L1に沿って延びており、外部電極30を左右方向L2に分断している。
なお、第2区画溝36及び第3区画溝37は、第1区画溝35と同様に、シリコン活性層14の上面から凹状に形成されているが、シリコン活性層14を貫通して絶縁層13に達する深さとされていても構わない。
上述のように第1区画溝35、第2区画溝36及び第3区画溝37が形成されていることで、外部電極30は、第1外部電極31、第2外部電極32及び第3外部電極33に区画され、互いに電気的に切り離されている。
外部電極30のうち、第1区画溝35と第2区画溝36との間に位置する部分が第1外部電極31とされ、第1区画溝35と第3区画溝37との間に位置する部分が第2外部電極32とされている。また、外部電極30のうち、第1外部電極31及び第2外部電極32以外の部分が第3外部電極33とされている。
さらに、シリコン活性層14には、ピエゾ抵抗層(変位検出素子)40及び導電層41が形成されている。
ピエゾ抵抗層40は、カンチレバー3の第3レバー支持部27に主に形成されていると共に、第1外部電極31及び第2外部電極32に電気接続されるように形成されている。
具体的には、ピエゾ抵抗層40は、第1外部電極31からカンチレバー3の先端部3bに向かって前後方向L1に沿って延びると共に、第1区画溝35を回り込んだ後、第2外部電極32に向かって前後方向L1に沿って延びるように、平面視U字状に形成されている。
これにより、第1外部電極31及び第2外部電極32間に所定電圧が印加されると、この電圧印加に起因する電流は、第1外部電極31からピエゾ抵抗層40を経由して第2外部電極32に流れる。
なお、ピエゾ抵抗層40は、例えばリン等のドープ剤(不純物)がイオン注入法や拡散法等の各種の方法によりドーピングされることで形成されている。
導電層41は、カンチレバー3における先端部3b側、第1レバー支持部25及び第2レバー支持部26に亘って形成されていると共に、第3外部電極33に電気接続されるように形成されている。
具体的には、導電層41は、第3外部電極33から第1レバー支持部25を通過しながらカンチレバー3の先端部3b側まで前後方向L1に沿って延びると共に、第3レバー支持部27及びピエゾ抵抗層40を回り込んだ後、第2レバー支持部26を通過しながら第3外部電極33に向かって前後方向L1に沿って延びるように、平面視U字状に形成されている。
これにより、カンチレバー3の基端部3a側において第2区画溝36及び第3区画溝37によって電気的に分断された第3外部電極33は、導電層41を介して電気的に繋がってループした状態となる。
なお、導電層41の導電率はできるだけ高い方が好ましく、例えばAU等が挙げられる。また、図示の例では、導電層41をカンチレバー3の上面に形成(パターン形成)したが、この場合に限定されるものではなく、例えばピエゾ抵抗層40と同様に、ドープ剤をドーピングすることで形成しても構わない。この場合にはドープ濃度を濃くして導電率を高めることが好ましい。
また、ピエゾ抵抗層40と導電層41との間は、例えばシリコン活性層14に設けられた図示しない絶縁層や溝部等によって非導通とされている。
対向電極5は、キャビティ7の内部であって、且つカンチレバー3の下方に隙間をあけて平行に配置されている。この際、対向電極5はカンチレバー3のほぼ全面に亘って対向している。また、上記隙間は絶縁層13の厚みに相当し、例えば数百nm〜数μm程度の極微小距離とされている。従って、対向電極5は、カンチレバー3に対して近接配置されている。
対向電極5には、該対向電極5を厚さ方向に貫通する通気孔45が複数形成されている。複数の通気孔45は、図4に示すように、例えば左右方向L2及び前後方向L1に一定の間隔をあけて整列した状態で配置(アレイ状に配置)されている。但し、複数の通気孔45は、左右方向L2及び前後方向L1に規則性なく形成されていても構わない。
図示の例では各通気孔45は、一辺の長さがギャップ幅Gよりも長い平面視正方形状に形成されている。そして、複数の通気孔45は、各通気孔45の開口面積を積算した合計の開口面積が、ギャップ20全体の開口面積よりも大きくなるように形成されている。
なお、通気孔45の形状は、平面視正方形状に限定されるものではなく、例えば平面視円形状、楕円状、多角形状等、自由に形成して構わない。さらに、通気孔45は複数である必要もなく、例えば1つだけ形成されていても構わない。この場合には、1つの通気孔45の開口面積が、ギャップ20全体の開口面積よりも大きければ良い。
図1及び図2に示すように、変位検出部4は、カンチレバー3に形成されたピエゾ抵抗層40の抵抗値変化に基づいて、カンチレバー3の変位を検出する検出回路50を備えている。
検出回路50は、第1外部電極31及び第2外部電極32に接続されている。これにより、検出回路50を通じて、第1外部電極31及び第2外部電極32間に所定電圧が印加されると、先に述べたように、電圧印加に起因する電流が第1外部電極31からピエゾ抵抗層40を経由して第2外部電極32に流れる。従って、検出回路50は、ピエゾ抵抗層40の抵抗値変化を、カンチレバー3の変位(撓み変形に伴う変位)に応じて変化する電気的な出力信号(センサ信号)として取り出すことが可能とされている。
従って、この出力信号に基づいてカンチレバー3の変位を検出でき、圧力変動を検出することが可能となる。
検出回路50は、図5に示すように、ブリッジ回路(ホイートストンブリッジ回路)51と、基準電圧発生回路52と、作動増幅回路53と、を備えている。
ブリッジ回路51は、カンチレバー3のピエゾ抵抗層40(電気抵抗値R)及び第1固定抵抗55(電気抵抗値R1)が直列接続された枝辺と、第2固定抵抗56(電気抵抗値R2)及び第3固定抵抗57(電気抵抗値R3)が直列接続された枝辺と、が基準電圧発生回路52に対して並列に接続されている。
ブリッジ回路51において、ピエゾ抵抗層40と第1固定抵抗55との接続点(中点電圧E1)は、作動増幅回路53の反転入力端子(−端子)に接続され、第2固定抵抗56と第3固定抵抗57との接続点(中点電圧E2)は、作動増幅回路53の非反転入力端子(+端子)に接続されている。
基準電圧発生回路52は、ブリッジ回路51に対して所定の基準電圧Vccを印加する。作動増幅回路53は、中点電圧E1と中点電圧E2との間の電位差を検出し、この電位差を所定増幅率にて増幅して出力する。この電位差は、ピエゾ抵抗層40の抵抗値変化に応じた値、すなわちカンチレバー3の変位に基づいた値となる。
図1及び図2に示すように、レバー駆動部6は、対向電極5とカンチレバー3に形成された導電層41との間にクーロン力を発生させ、キャビティ7の外部と内部との圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けてカンチレバー3をクーロン力により撓み変形させる。具体的には、レバー駆動部6は、上述した変位検出部4による検出値に基づいて、圧力差に起因したカンチレバー3の変形を打ち消すようにカンチレバー3を逆方向に変形させる。
レバー駆動部6について詳細に説明する。
レバー駆動部6は、内部電極21及び第3外部電極33に接続され、内部電極21及び第3外部電極33の間に駆動電圧を印加する駆動回路(電圧印加部)60と、検出回路50及び駆動回路60に接続され、変位検出部4で検出された検出値に基づいて駆動電圧を算出し、該駆動電圧を印加するように駆動回路60を作動させる信号処理回路(制御部)61と、を備えている。
駆動回路60は、内部電極21及び第3外部電極33に駆動電圧を印加することで、内部電極21に電気接続されている対向電極5と、第3外部電極33に電気接続されている導電層41との間に駆動電圧を印加することができる。
これにより、対向電極5と導電層41との間に、両者の対向面積、両者の距離及び駆動電圧等に基づいたクーロン力を発生させることができ、対向電極5側にカンチレバー3を例えば引き寄せるように撓み変形させることができる。
なお、本実施形態では、初期状態で駆動回路60が僅かな駆動電圧を予め印加しており、クーロン力によって対向電極5側にカンチレバー3を予め僅かに引き寄せている(僅かに撓み変形させている)。そして、この状態におけるカンチレバー3の撓み、及びピエゾ抵抗層40の電気抵抗値を基準値として、圧力変動を検出する。
なお、カンチレバー3を僅かに引き寄せているだけであるので、実質上、図2に示すようにカンチレバー3はほぼフラットな状態とされている。
(圧力センサの作動)
次に、上述した圧力センサ1を利用して、圧力変動を検出する場合について説明する。
はじめに、図6に示す時刻t1以前の期間Aのように、キャビティ7の外部の圧力(以下、外気圧Poutと称する)と、キャビティ7の内部の圧力(以下、内気圧Pinと称する)との圧力差がゼロである場合には、図7(A)に示すように、カンチレバー3は撓み変形しない。これにより、検出回路50から出力される出力信号(センサ信号)は所定値(例えばゼロ)である。
次いで、図6に示す時刻t1以降の期間Bのように、例えば外気圧Poutがステップ状に上昇した場合について説明する。
なお、対向電極5を利用してクーロン力を発生させない場合を参考例(図6に示す二点鎖線)として先に説明し、その後、対向電極5を利用してクーロン力を発生させる本実施形態(図6に示す実線)について説明する。
(参考例)
外気圧Poutがステップ状に上昇すると、キャビティ7の外部と内部との間に圧力差が生じるので、図7(B)に示すようにカンチレバー3はキャビティ7の内部に向けて撓み変形する。すると、カンチレバー3の撓み変形に応じてピエゾ抵抗層40に歪が生じて電気抵抗値が変化するので、図6に示す二点鎖線のように出力信号が増大する。
そして、外気圧Poutの上昇以降、ギャップ20を介してキャビティ7の外部から内部へと圧力伝達媒体が流動するので、内気圧Pinが時間の経過と共に外気圧Poutよりも遅れながら、且つ外気圧Poutの変動よりも緩やかな応答で上昇する。これにより、内気圧Pinが外気圧Poutに徐々に近づくので、キャビティ7の外部と内部との圧力が均衡状態になりはじめる。これにより、カンチレバー3の撓みが徐々に小さくなり、図6に示す二点鎖線のように出力信号が徐々に低下する。
そして、内気圧Pinが外気圧Poutに等しくなると、図7(C)に示すように、カンチレバー3の撓み変形が解消されて元の状態に復帰し、図6に示す時刻t2以降の期間Cのように出力信号が再び所定値(例えばゼロ)になる。
従って、変位検出部4による検出値の変化(カンチレバー3の変位に基づいたピエゾ抵抗層40の電気抵抗値の変化)に基づいて圧力変動を検出することができる。
(本実施形態)
本実施形態の圧力センサ1では、外気圧Poutがステップ状に上昇した際、圧力差に起因したカンチレバー3の変形を打ち消すように、カンチレバー3を逆方向に変形させることができる。
具体的に説明する。外気圧Poutがステップ状に上昇すると、キャビティ7の外部と内部との間に圧力差が生じるので、カンチレバー3はキャビティ7の内部に向けて撓み変形しはじめ、ピエゾ抵抗層40の電気抵抗値が変化する。
すると、信号処理回路61は、変位検出部4で検出されたピエゾ抵抗層40の電気抵抗値の変化に基づいて駆動電圧を算出し、この算出した駆動電圧を印加するように駆動回路60を制御する。これにより、駆動回路60は、内部電極21及び第3外部電極33を介して、対向電極5と導電層41との間に駆動電圧を印加する。
そのため、カンチレバー3と対向電極5との間にクーロン力を発生させることができ、このクーロン力により圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けてカンチレバー3を撓み変形させることができる。
なお、上記説明では、外気圧Poutの上昇によってカンチレバー3が対向電極5側に撓み変形する場合を例にしているので、上記駆動電圧は予め印加していた基準電圧よりも低い。これにより、カンチレバー3に斥力が作用するようなクーロン力を発生させることができ、対向電極5から離間するようにカンチレバー3を上方に向けて撓み変形させることができる。
このように、カンチレバー3をフィードバック制御するので、ギャップ20を開き難くすることができ、あたかもカンチレバー3を図7(A)に示す状態を維持し続けるようにすることができる。従って、ギャップ20を通じてキャビティ7内の内部に流入する圧力伝達媒体の流入量を抑制することができ、図6に示す時刻t1以降の期間Bでの実線のように、内気圧Pinの圧力変化を緩やかにすることができる。
そのため、図6に示すように、キャビティ7の内部と外部との圧力差を直ちに緩和させるのではなく、より時間をかけて(緩和時間を長く確保して)緩やかに減少させることができる。
従って、例えば1Hz以下の低周波数帯域の圧力変動であっても検出することができ、図8に示すように、検出できる下限周波数を、二点鎖線で示される参考例よりも実線で示されるように下げることができる(低周波数側にシフトすることができる)。
特に、カンチレバー3をフィードバック制御することで、圧力差に起因するカンチレバー3の撓みを小さくできるので、例えば線形性の良い範囲で検出を行える。従って、感度の線形性を向上することができる。
以上のことから、本実施形態の圧力センサ1によれば、感度の線形性が優れているうえ、例えば1Hz以下の低周波帯域の圧力変動であっても感度良く検出することができる。
しかも、導電層41が形成されたカンチレバー3及び対向電極5をそれぞれセンサ本体2に一体に組み合わされているので、クーロン力を発生させるために必要な主要部材を1つのユニットとしてコンパクトに構成することができると共に、例えばMEMS技術や半導体製造技術を応用して容易に製造することができる。従って、構成の簡略化、小型化及び低消費電力化を図り易く、各種の用途に適用し易いセンサとすることができる。
例えば、自動車用ナビゲーション装置に適用することが可能である。この場合、例えば圧力センサ1を利用して高低差に基づく気圧差を検出できるので、高架道路と高架下道路とを正確に判別してナビゲーション結果に反映させることができる。
また、携帯用ナビゲーション装置に適用することも可能である。この場合、例えば圧力センサ1を利用して高低差に基づく気圧差を検出できるので、ユーザが建物内の何階に位置しているのかを正確に判別してナビゲーション結果に反映させることができる。
更には、室内の気圧変化を検出することが可能であるので、例えば建物や金庫、自動車の防犯装置に適用することも可能である。特に、1Hz以下の周波数帯域の圧力変動であっても感度良く検出することができるので、ドアや引き戸の開閉等に基づく圧力変動であっても検出することが可能であり、防犯装置等の適用に好適である。
また、本実施形態では、カンチレバー3自身に形成されたピエゾ抵抗層40の抵抗値変化を利用してカンチレバー3の変位を検出しているので、例えばカンチレバー3の変位を光の反射角度等を利用して検出(いわゆる光てこ検出)する場合とは異なり、容易且つ正確にカンチレバー3の変位を検出することができる。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、対向電極5をカンチレバー3の下方に近接配置すると共に、カンチレバー3の全体に対して対向配置させている。従って、対向電極5と導電層41とを広範囲に亘って対向させることができ、対向面積を大きく確保し易い。従って、対向電極5と導電層41との間に印加する駆動電圧が小さくしても、大きなクーロン力を発生させることができ、低消費電力化を図ることができる。
しかも、対向電極5には複数の通気孔45が形成され、通気孔45全体の開口面積がギャップ20全体の開口面積よりも大きいので、ギャップ20を通じてキャビティ7の内部に流入した圧力伝達媒体を、通気孔45を通じてキャビティ7内で適切に流通させることができる。つまり、キャビティ7内における圧力伝達媒体の流れを、対向電極5が阻害してしまうことを防止することができる。従って、感度や応答性が低下(劣化)することを防止することができる。
なお、上記実施形態では、外気圧Poutの上昇によってカンチレバー3が対向電極5側に撓み変形する場合を例にしたが、外気圧Poutの低下によってカンチレバー3が対向電極5から離間するように上方に向けて撓み変形する場合には、予め印加している基準電圧よりも大きな駆動電圧を印加すれば良い。このようにすることで、カンチレバー3に静電引力が作用するようなクーロン力を発生させることができ、圧力差に起因するカンチレバー3の変形を打ち消すように、カンチレバー3を下方に向けて撓み変形させることができる。
また、信号処理回路61が算出する駆動電圧は、カンチレバー3の撓み変位量を相殺するような電圧値であっても良いし、カンチレバー3の撓み変位量が例えば半分になる程度の電圧値でも良い。いずれにしても、信号処理回路61はカンチレバー3の撓み変位量が減少させることに繋がる駆動電圧を算出すれば良い。
さらに、上記実施形態において、信号処理回路61が、変位検出部4で検出された検出値と予め決められた基準値とを比較し、その差分に対応した駆動電圧を算出しても良い。
この場合には、上記差分をキャンセル(相殺)するようにカンチレバー3を逆方向に変形させることができ、カンチレバー3が常に同じ状態を維持し続けるようにフィードバック制御することができる。これにより、キャビティ7の内部と外部との圧力差に大きさに影響されることなく、ギャップ20の開き具合を一定に維持することができる。よって、ギャップ20を通じてキャビティ7の内部に流入する圧力伝達媒体の流入量を一定に制御できる。従って、一定の感度で圧力変動を検出することができ、安定した検出精度を得ることができる。
さらに、この場合には、上記差分に基づいてカンチレバー3の変位を検出することもできる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図9及び図10に示すように、本実施形態の圧力センサ70は、センサ本体2に一体に組み合わされた第3基板71を具備し、この第3基板71によって対向電極72がカンチレバー3の上方に近接配置されている。詳しく説明する。
第3基板71は、例えばシリコン或いは異種材料からなる半導体基板とされている。但し、この場合に限定されるものではなく、第3基板71は例えば第1基板10と同様にSOI基板であっても構わない。
第3基板71は、環状の枠部71aと、枠部71aの内側に配置される内側部分と、を備えており、この内側部分が対向電極72とされている。枠部71aの下面には、シリコン酸化膜等の絶縁層73が枠部71aの全周に亘って環状に形成されている。枠部71aの上面には、第4外部電極74が枠部71aの全周に亘って環状に形成されている。
そして、第3基板71は、外部電極30上に絶縁層73を重ねた状態で第1基板10に対して基板接合されている。これにより、対向電極72は、キャビティ7の外部に配置されていると共に、カンチレバー3の上方に隙間をあけて平行に配置され、且つ第4外部電極74にだけ導通している。
この際、対向電極72はカンチレバー3のほぼ全面に亘って対向している。また、上記隙間は絶縁層73の厚みに相当し、例えば数百nm〜数μm程度の極微小距離とされている。従って、対向電極72は、カンチレバー3に対して近接配置されている。
さらに、本実施形態の場合であっても、対向電極72には、該対向電極72を厚さ方向に貫通する通気孔45が複数形成されている。
本実施形態の駆動回路60は、第4外部電極74と第3外部電極33とに接続され、第4外部電極74及び第3外部電極33の間に駆動電圧を印加する。これにより、第4外部電極74に電気続されている対向電極72と、第3外部電極33に電気接続されている導電層41との間に駆動電圧を印加することができ、対向電極72と導電層41との間に、両者の対向面積、両者の距離及び駆動電圧等に基づいたクーロン力を発生させることができる。
このように構成された圧力センサ70であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏効することができる。それに加え、本実施形態の場合には、対向電極72がカンチレバー3及びギャップ20の上方に位置しているので、カンチレバー3に対して塵埃や水滴等が付着し難くなるうえ、ギャップ20を通じてキャビティ7内に塵埃や水滴等が侵入することを防止し易い。つまり、防水効果や異物混入の防止効果を期待できる。従って、センサとしての付加価値を高めることができる。
なお、対向電極72の表面に撥水処理等を施すことが好ましい。この場合には、防水効果や異物混入の防止効果をさらに効果的にすることができる。また、本実施形態の場合には、対向電極72がカンチレバー3の上方に配置されているので、初期状態で駆動回路60によって僅かな駆動電圧を予め印加し、クーロン力によってカンチレバー3を予め僅かに上方に撓み変形させておけば良い。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第3実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図11に示すように本実施形態の圧力センサ75は、カンチレバー3の下方に配置された対向電極5と、カンチレバー3の上方に配置された対向電極72と、を具備している。
駆動回路60は、内部電極21と第3外部電極33との間に接続されていると共に、第3外部電極33と第4外部電極74との間にも接続されている。
これにより、駆動回路60は、内部電極21に電気接続されている対向電極5と、第3外部電極33に電気接続されている導電層41との間に駆動電圧を印加することで、カンチレバー3の下方に配置されている対向電極5と、カンチレバー3との間にクーロン力を発生させてカンチレバー3を下方に撓み変形させることができる。
さらには、駆動回路60は、第4外部電極74に電気接続されている対向電極72と、第3外部電極33に電気接続されている導電層41との間に駆動電圧を印加することで、カンチレバー3の上方に配置されている対向電極72と、カンチレバー3との間にクーロン力を発生させてカンチレバー3を上方に撓み変形させることもできる。
このように、カンチレバー3の上下に対向電極5、72がそれぞれ配置されているので、キャビティ7の外部と内部との圧力差に起因してカンチレバー3が撓み変形した際に、その変形の方向(上方又は下方)に応じて駆動電圧を印加する対向電極5、72を適宜選択して、使い分けることができる。
従って、本実施形態の場合には、初期状態において駆動電圧を予め印加して、カンチレバー3を上方又は下方に向けて予め僅かに撓み変形させておく必要がない。
このように構成された圧力センサ75の場合には、第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を奏効することができることに加え、2つの対向電極5、72を具備しているので、クーロン力によりカンチレバー3を上方又は下方のいずれの方向に、より大きく撓み変形させ易い。つまり、本実施形態の場合には、駆動電圧を印加する対向電極5、72を適宜選択できるので、駆動電圧に比例したクーロン力を利用して、カンチレバー3を上方又は下方に大きく撓み変形させることができる。
従って、カンチレバー3をフィードバック制御する際の制御範囲を広く確保することができ、より高性能な圧力センサ75にすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第4実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図12及び図13に示すように、本実施形態の圧力センサ80は、対向電極81がカンチレバー3のほぼ全面に亘って形成されているのではなく、平面視で導電層41に対して厚さ方向(上下方向)に重なるように、導電層41の形状に対応して平面視U字状に形成されている。
従って、この対向電極81には、補助ギャップ22及び第3レバー支持部27の下方に位置する部分に大きく開口した平面視長方形状の内側通気孔(通気孔)82と、ギャップ20の下方に位置する部分に大きく開口した平面視U字状の外側通気孔(通気孔)83とが形成されている。これら内側通気孔82及び外側通気孔83は、開口面積がそれぞれギャップ20の開口面積よりも大きい。
このように構成された圧力センサ80の場合には、第1実施形態と同様の作用効果を奏功できることに加え、対向電極81と導電層41とが互いに対応した形状とされ、且つ平面視で重なるように配置されているので、対向面積を大きく確保できる。従って、対向電極81と導電層41との間により大きなクーロン力を発生させ易く、さらなる低消費電力化に繋げることができる。
しかも、対向電極81に外側通気孔83が形成されているので、ギャップ20の下方を大きく開放することができ、ギャップ20を通じた圧力伝達媒体の流通性を向上できる。従って、感度及び応答性を向上させ易い。
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第5実施形態においては、第2実施形態及び第4実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図14及び図15に示すように、本実施形態の圧力センサ85は、第3基板71によって対向電極86がカンチレバー3の上方に近接配置されている。対向電極86は、平面視で導電層41に対して厚さ方向(上下方向)に重なるように導電層41の形状に対応して平面視U字状に形成されている。また、対向電極86には、内側通気孔82及び外側通気孔83が形成されている。
なお、対向電極86の上面及び第3基板71の枠部71aの上面に亘って第4外部電極74が形成されている場合を例にしているが、例えば対向電極86の上面、又は第3基板71における枠部71aの上面にだけ第4外部電極74が形成されていても良い。
このように構成された圧力センサ85の場合には、第4実施形態と同様の作用効果を奏功できることに加え、対向電極86がカンチレバー3の上方に位置しているので、カンチレバー3に対して塵埃や水滴等が付着し難くなる。
(第6実施形態)
次に、本発明に係る第6実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第6実施形態においては、第4実施形態及び第5実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図16に示すように、本実施形態の圧力センサ90は、カンチレバー3の下方に配置された対向電極81と、カンチレバー3の上方に配置された対向電極86と、を具備している。従って、この場合の駆動回路60は、第3実施形態と同様に、内部電極21と第3外部電極33との間に接続されると共に、第3外部電極33と第4外部電極74との間にも接続される。
このように構成された圧力センサ90の場合には、第4実施形態及び第5実施形態と同様の作用効果を奏効することができることに加え、2つの対向電極81、86を具備しているので、第3実施形態と同様に、カンチレバー3をフィードバック制御する際の制御範囲を広く確保することができ、より高性能な圧力センサ90にすることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明に係る第7実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第7実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図17〜図19に示すように、本実施形態の圧力センサ95は、対向電極96がカンチレバー3のほぼ全面に亘って形成されているのではなく、平面視でカンチレバー3の基端部3a側に重なるように形成されている。
従って、この対向電極96には、カンチレバー3のうち自由端とされた先端部3bの下方に位置する部分に大きく開口した平面視長方形状の通気孔97が形成されている。この通気孔97は、開口面積がギャップ20全体の開口面積よりも大きい。
このように構成された圧力センサ95の場合には、第1実施形態と同様の作用効果を奏功できることに加え、カンチレバー3の先端部3b側の下方に空間を確保できるので、キャビティ7の内部と外部との圧力差に応じた外力をカンチレバー3の先端部3b側に効果的に作用させ易い。従って、カンチレバー3をより撓み易くすることができ、応答性をさらに向上することができる。
(第8実施形態)
次に、本発明に係る第8実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第8実施形態においては、第2実施形態及び第7実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図20及び図21に示すように、本実施形態の圧力センサ100は、第3基板71によって対向電極101がカンチレバー3の上方に近接配置されている。対向電極101は、平面視でカンチレバー3の基端部3a側に重なるように形成されている。また、対向電極101には、通気孔97が形成されている。
なお、対向電極101の上面及び第3基板71の枠部71aの上面に亘って第4外部電極74が形成されている場合を例にしているが、例えば対向電極101の上面、又は第3基板71における枠部71aの上面にだけ第4外部電極74が形成されていても良い。
このように構成された圧力センサ100の場合には、第7実施形態と同様の作用効果を奏功できることに加え、対向電極101がカンチレバー3の上方に位置しているので、カンチレバー3に対して塵埃や水滴等が付着し難くなる。特に、ピエゾ抵抗層40に対して塵埃や水滴等が付着し難くなる。
(第9実施形態)
次に、本発明に係る第9実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第9実施形態においては、第7実施形態及び第8実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図22に示すように、本実施形態の圧力センサ105は、カンチレバー3の下方に配置された対向電極96と、カンチレバー3の上方に配置された対向電極101と、を具備している。従って、この場合の駆動回路60は、第3実施形態と同様に、内部電極21と第3外部電極33との間に接続されると共に、第3外部電極33と第4外部電極74との間にも接続される。
このように構成された圧力センサ105の場合には、第7実施形態及び第8実施形態と同様の作用効果を奏効することができることに加え、2つの対向電極96、101を具備しているので、第3実施形態と同様に、カンチレバー3をフィードバック制御する際の制御範囲を広く確保することができ、より高性能な圧力センサ105にすることができる。
(第10実施形態)
次に、本発明に係る第10実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第10実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図23〜図25に示すように、本実施形態の圧力センサ110は、対向電極111がカンチレバー3のほぼ全面に亘って形成されているのではなく、平面視でカンチレバー3の先端部3b側に重なるように形成されている。
従って、この対向電極111には、カンチレバー3の基端部3aの下方に位置する部分に大きく開口した平面視長方形状の通気孔112が形成されている。この通気孔112は、開口面積がギャップ20の開口面積よりも大きい。
このように構成された圧力センサ110の場合には、第1実施形態と同様の作用効果を奏功できることに加え、対向電極111自体をカンチレバー3の先端部3b側に対向配置しているので、撓み変形し易いカンチレバー3の先端部3bに対してクーロン力を集中的に作用させることができる。従って、曲げモーメントを大きくすることができ、クーロン力が小さくてもカンチレバー3を効果的に撓み変形させ易い。そのため、さらなる低消費電力化を図り易いうえ、カンチレバー3をフィードバック制御し易い。
(第11実施形態)
次に、本発明に係る第11実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第11実施形態においては、第2実施形態及び第10実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図26及び図27に示すように、本実施形態の圧力センサ115は、第3基板71によって対向電極116がカンチレバー3の上方に近接配置されている。対向電極116は、平面視でカンチレバー3の先端部3b側に重なるように形成されている。また、対向電極116には通気孔112が形成されている。
なお、対向電極116の上面及び第3基板71の枠部71aの上面に亘って第4外部電極74が形成されている場合を例にしているが、例えば対向電極116の上面、又は第3基板71における枠部71aの上面にだけ第4外部電極74が形成されていても良い。
このように構成された圧力センサ115の場合には、第10実施形態と同様の作用効果を奏功できることに加え、対向電極116がカンチレバー3の上方に位置しているので、カンチレバー3に対して塵埃や水滴等が付着し難くなる。
(第12実施形態)
次に、本発明に係る第12実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第12実施形態においては、第10実施形態及び第11実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。さらに、本実施形態では、検出回路50、駆動回路60及び信号処理回路61の図示を省略する。
図28に示すように、本実施形態の圧力センサ120は、カンチレバー3の下方に配置された対向電極111と、カンチレバー3の上方に配置された対向電極116と、を具備している。従って、この場合の駆動回路60は、第3実施形態と同様に、内部電極21と第3外部電極33との間に接続されると共に、第3外部電極33と第4外部電極74との間にも接続される。
このように構成された圧力センサ120の場合には、第10実施形態及び第11実施形態と同様の作用効果を奏効することができることに加え、2つの対向電極111、116を具備しているので、第3実施形態と同様に、カンチレバー3をフィードバック制御する際の制御範囲を広く確保することができ、より高性能な圧力センサ120にすることができる。
(第13実施形態)
次に、本発明に係る第13実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第13実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図29及び図30に示すように、本実施形態の圧力センサ125は、対向電極126がカンチレバー3の上方又は下方に配置されているのではなく、ギャップ20を挟んでカンチレバー3に対して対向配置されている。詳しく説明する。
本実施形態の第1基板10におけるシリコン支持層12は、枠部12aのみで構成されている。また、シリコン支持層12の枠部12aと第2基板11の枠部11bとの間に内部電極21を具備していない。さらに、外部電極30は、カンチレバー3の基端部3a側において、3つの区画溝(第1区画溝35、第2区画溝36、第3区画溝37)に加え、さらに第4区画溝127及び第5区画溝128によって左右方向L2に電気的に切り離されている。
第4区画溝127及び第5区画溝128は、導電層41よりも左右方向L2の外側に配置され、前後方向L1に沿って延びた直線状に形成されており、第3外部電極33を左右方向L2に分断している。なお、第4区画溝127及び第5区画溝128は、第1区画溝35〜第3区画溝37と同様に、シリコン活性層14の上面から凹状に形成されているが、シリコン活性層14を貫通して絶縁層13に達する深さとされていても構わない。
上述のように第4区画溝127及び第5区画溝128が形成されていることで、外部電極30のうち、第2区画溝36と第4区画溝127との間に位置する部分、及び第3区画溝37と第5区画溝128との間に位置する部分が第3外部電極33とされ、第4区画溝127と第5区画溝128との間に位置し、カンチレバー3の周囲を囲むように配置されている部分が対向電極126とされている。
特に、この対向電極126は、シリコン活性層14の枠部14aのうち、カンチレバー3の先端部3bに対してギャップ20を挟んで対向する部分に全面に亘って形成されている。これにより、対向電極126は、カンチレバー3及び導電層41の端面に対して、ギャップ20を挟んだだけの近接した位置で対向している。
本実施形態の駆動回路60は、対向電極126及び第3外部電極33に電気接続されており、対向電極126と、第3外部電極33に電気接続されている導電層41との間に駆動電圧を印加する。これにより、対向電極126と導電層41との間に、両者の対向面積、両者の距離及び駆動電圧等に基づいたクーロン力を発生させることができる。
このように構成された圧力センサ125の場合には、キャビティ7の内部と外部との圧力差に起因してカンチレバー3が上方又下方に向けて撓み変形した際、対向電極126と導電層41との間にクーロン力を発生させることで、圧力差に起因した変形を打ち消すように、カンチレバー3を対向電極126側に引き寄せるように撓み変形させることができる。
すなわち、カンチレバー3がキャビティ7の内部と外部との圧力差に起因して上方に向けて撓み変形した場合には、クーロン力によりカンチレバー3を下方に撓み変形させることができ、カンチレバー3がキャビティ7の内部と外部との圧力差に起因して下方に向けて撓み変形した場合には、クーロン力によりカンチレバー3を上方に撓み変形させることができる。
従って、本実施形態の場合であっても第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
特に、本実施形態の場合には、カンチレバー3の上方や下方に対向電極126を配置する必要がないので、カンチレバー3の上方や下方に圧力伝達媒体が自由に流通する空間を確保することができる。従って、圧力伝達媒体の流通が阻害されることによる感度や応答性の低下(劣化)を防止することができる。
(第14実施形態)
次に、本発明に係る第14実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第14実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図31及び図32に示すように、本実施形態の圧力センサ130は、ピエゾ抵抗層40の代わりに、カンチレバー3に形成された圧電素子131を具備している。圧電素子131は、カンチレバー3の第3レバー支持部27に形成されている。
なお、本実施形態では、第1区画溝35を具備していない。そのため、外部電極30のうち、第2区画溝36と第3区画溝37との間に位置する部分は下地電極132とされている。この下地電極132は、前後方向L1に沿って延びており、第3レバー支持部27の全体に亘って形成されている。但し、この下地電極132は、必須なものではなく、具備しなくても構わない。
圧電素子131は、下地電極132上に形成された絶縁層133と、絶縁層133上に形成された第1検出電極134と、第1検出電極134上に形成されたPZT(チタン酸ジルコン酸鉛、AlN(窒化アルミニウム)等の圧電材料からなる圧電体(変位検出素子)135と、圧電体135上に形成された第2検出電極136と、を備え、圧電体135に作用した圧力を、圧電効果により第1検出電極134と第2検出電極136との間の電位差(電圧信号)に変換している。
従って、本実施形態の変位検出部4は、圧電体135の電荷の変化に基づいてカンチレバー3の変位を検出する。
変位検出部4は、図32及び図33に示すように、第1検出電極134及び第2検出電極136に電気接続されたチャージアンプ回路137を備えている。チャージアンプ回路137は、キャビティ7の内部と外部との圧力差に応じてカンチレバー3が撓み変形し、それによって圧電体135が歪んで圧力が作用した際、その圧力に比例した分極に起因する電荷を検出し、オペアンプ138及びコンデンサ139で電荷を電圧信号(電位差)に変換して出力する。従って、この電圧信号(電位差)はカンチレバー3の変位に基づいた値となる。
従って、本実施形態の圧力センサ130であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。特に、本実施形態の場合には、第1実施形態におけるピエゾ抵抗層40の抵抗変化を検出する場合とは異なり、圧電体135の部分に電流が流れず電力の消費がないため、消費電力の低減化をさらに図ることができる。
なお、上述した各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130…圧力センサ
2…センサ本体
3…カンチレバー
3a…カンチレバーの基端部
3b…カンチレバーの先端部
4…変位検出部
5、72、81、86、96、101、111、116、126…対向電極
6…レバー駆動部
7…キャビティ
15…連通開口
40…ピエゾ抵抗層(変位検出素子)
41…導電層
45、97、112…通気孔
60…駆動回路(電圧印加部)
61…信号処理回路(制御部)
83…外側通気孔(通気孔)
82…内側通気孔(通気孔)
135…圧電体(変位検出素子)

Claims (9)

  1. 内部にキャビティが形成され、前記キャビティの内部と外部とを連通する連通開口が形成された中空のセンサ本体と、
    前記連通開口を覆い、且つ前記センサ本体との間にギャップが形成されるように前記センサ本体に片持ち状態で接続され、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形可能なカンチレバーと、
    前記カンチレバーの変位を検出する変位検出部と、
    前記センサ本体に一体に組み合わされていると共に前記カンチレバーに対して対向配置された対向電極と、
    前記対向電極と前記カンチレバーに形成された導電層との間にクーロン力を発生させ、前記圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けて前記カンチレバーを前記クーロン力により撓み変形させるレバー駆動部と、を備え、
    前記レバー駆動部は、前記変位検出部による検出値に基づいて、前記圧力差に起因した前記カンチレバーの変形を打ち消すように前記カンチレバーを逆方向に変形させ
    前記対向電極は、前記キャビティの内部或いは前記キャビティの外部のうち少なくともいずれか一方に配置されると共に、前記カンチレバーに対して隙間をあけて平行に配置され、
    前記対向電極には、前記対向電極を貫通すると共に、前記ギャップの開口面積よりも大きい開口面積を有する通気孔が形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項に記載の圧力センサにおいて、
    前記通気孔は、前記対向電極に複数形成され、
    複数の前記通気孔は、各通気孔における開口面積を積算した合計の開口面積が前記ギャップの開口面積よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項に記載の圧力センサにおいて、
    前記対向電極は、前記圧力センサの平面視で、前記導電層に対して重なるように前記導電層の形状に対応して形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項に記載の圧力センサにおいて、
    前記通気孔は、前記カンチレバーのうち自由端とされた先端部に対して対向するように配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 請求項に記載の圧力センサにおいて、
    前記通気孔は、前記カンチレバーのうち前記センサ本体に接続される基端部に対して対向するように配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  6. 内部にキャビティが形成され、前記キャビティの内部と外部とを連通する連通開口が形成された中空のセンサ本体と、
    前記連通開口を覆い、且つ前記センサ本体との間にギャップが形成されるように前記センサ本体に片持ち状態で接続され、前記キャビティの内部と外部との圧力差に応じて撓み変形可能なカンチレバーと、
    前記カンチレバーの変位を検出する変位検出部と、
    前記センサ本体に一体に組み合わされていると共に前記カンチレバーに対して対向配置された対向電極と、
    前記対向電極と前記カンチレバーに形成された導電層との間にクーロン力を発生させ、前記圧力差に起因する撓み方向とは逆方向に向けて前記カンチレバーを前記クーロン力により撓み変形させるレバー駆動部と、を備え、
    前記レバー駆動部は、前記変位検出部による検出値に基づいて、前記圧力差に起因した前記カンチレバーの変形を打ち消すように前記カンチレバーを逆方向に変形させ、
    前記対向電極は、前記ギャップを挟んで前記カンチレバーに対して対向配置されていることを特徴とする圧力センサ。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の圧力センサにおいて、
    前記レバー駆動部は、
    前記対向電極と前記導電層との間に駆動電圧を印加し、前記カンチレバーを逆方向に変形させる電圧印加部と、
    前記変位検出部で検出された検出値に基づいて前記駆動電圧を算出し、該駆動電圧を印加するように前記電圧印加部を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする圧力センサ。
  8. 請求項に記載の圧力センサにおいて、
    前記制御部は、前記変位検出部で検出された検出値と予め決められた基準値との差分に対応した駆動電圧を算出することを特徴とする圧力センサ。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の圧力センサにおいて、
    前記変位検出部は、前記カンチレバーに形成された変位検出素子の抵抗値変化、又は電荷の変化に基づいて前記カンチレバーの変位を検出することを特徴とする圧力センサ。
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