JP6520470B2 - フィルム型圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
100μm×3+100μm×3=600μm
となる。
この時、発生する電圧Vは、分極率をσ、圧電率をg、真空の誘電率をε0、ポリマフィルムの比誘電率をεとすると、
V=σ/C
=g×P×S/C
=g×P×t/(ε0×ε)
となる。なお、C=(S/t)×ε0×εである。
V′=V1+V2
=σ1/C1+σ2/C2
=g×P×S1/C1+g×P×S2/C2
=g×P×t/(ε0×ε)+g×P×t/(ε0×ε)
=V+V=2V
となる。
(付記1)ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により第1の方向に初期分極された第1のエレクトレット要素と、ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により前記第1の方向と逆方向に初期分極された第2のエレクトレット要素と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを電気的に分離する絶縁要素と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを初期分極方向が交互に逆になるように直列接続する電極とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサ。
(付記2)前記第1のエレクトレット要素、前記第2のエレクトレット要素及び前記絶縁要素の表面及び裏面と、前記電極との間に絶縁樹脂層を有することを特徴とする付記1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記3)前記絶縁樹脂層の比抵抗は、前記ポリマフィルムの比抵抗より大きく、且つ、前記絶縁樹脂層の比誘電率が、前記ポリマフィルムの比誘電率より小さいことを特徴とする付記2に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記4)前記電極が、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の表面側に設けられた接続電極と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の裏面側に設けられた引出電極とを有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記5)前記第1のエレクトレット要素及び前記第2のエレクトレット要素の表面及び裏面に密着層を有することを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記6)前記絶縁要素が、初期分極が中性の前記ポリマフィルムであることを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記7)前記絶縁要素が、前記ポリマフィルムより比抵抗が大きく且つ比誘電率が小さな絶縁膜である特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記8)付記1乃至付記7のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサと、前記フィルム型圧力センサを固定するとともに、前記引出電極と接続する電極端子及び内部配線を有する配線基板と前記配線基板からの出力を取り出すコネクタ部と、前記コネクタ部と前記配線基板とを接続するフレキシブルケーブルとを有することを特徴とする圧力センシング装置。
(付記9)付記1乃至付記6のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサと、前記フィルム型圧力センサを固定するとともに、前記引出電極と接続する電極端子及び内部配線を有する第1の配線基板と前記第1の配線基板を支持固定し、前記第1の配線基板より平面積が大きな第2の配線基板と、前記第2の配線基板からの出力を取り出すコネクタ部と、前記コネクタ部と前記第2の配線基板とを接続するフレキシブルケーブルとを有し、前記フィルム型圧力センサの前記ポリマフィルムの両端の延在部が、前記第2の配線基板に設けた固定用溝に挿入されていることを特徴とする圧力センシング装置。
(付記10)ポリマフィルム中に複数の空洞部を形成する工程と、前記ポリマフィルムの空洞部に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程と、前記所定のピッチで形成したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように電極を形成して直列接続する工程とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記11)前記ポリマフィルムの空洞部に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程が、前記ポリマフィルムの表面及び裏面を開口部を有する一対のマスクにより、前記開口部が揃うように挟んだ状態で、前記開口部毎に電荷の注入方向を交互に逆方向にして電荷を直接に注入する工程であることを特徴とする付記9に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記12)前記開口部毎に電荷の注入方向を交互に逆方向にして電荷を直接に注入する工程が、一対の電極を備えた放電電極を前記開口部毎に相対的に移動させながら、印加電圧の極性を反転させて放電する工程であることを特徴とする付記11に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記13)前記電極を形成する工程が、絶縁樹脂層によって金属フォイルを貼り付け端のち、前記金属フォイルをパターン加工して前記電極を形成する工程であることを特徴とする付記11または付記12に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記14)前記電極を形成する工程の前に、前記ポリマフィルムの表面をプラズマ処理して密着層を形成する工程を有することを特徴とする付記10乃至付記13のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記15)ポリマフィルム中に複数の空洞部を形成する工程と、前記ポリマフィルムの空洞部に電荷を一括注入して初期分極したエレクトレットフィルムを形成する工程と、前記初期分極したエレクトレットフィルムを分割してエレクトレット要素を形成する工程と、複数の前記エレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように絶縁性接着剤で接着する工程と、前記接着したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように直列接続する電極を形成する工程とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法。
2 空洞部
3 第1のエレクトレット要素
4 第2のエレクトレット要素
5 絶縁要素
6 密着層
7 絶縁樹脂層
8 電極
9 電極
11,12 マスク
13,14 放電電極
15 電源
16 切り替えスイッチ
17 正極性コロナ
18 負極性コロナ
20 フィルム型圧力センサ
21 ポリマフィルム
22 空洞
23,24 マスク
25 正極性コロナ
26 負極性コロナ
27,271,272,28、281,282 エレクトレットエリア
29 中性エリア
30 プラズマ
31 密着層
32 絶縁性接着剤
33 金属フォイル
34 接続電極
35 端子電極
36 絶縁性保護膜
37 導電体膜
40 配線基板
41 内部配線
50 配線基板
51 センサ固定用溝
52 内部配線
53 固定シート
54 設置配線
61 フレキシブルケーブル
62 コネクタ
70 ポリマフィルム
72 空洞部
73 正極性コロナ
74 負極性コロナ
75 エレクトレット
761,762 エレクトレット要素
77 絶縁性接着剤
78 絶縁樹脂層
79 接続電極
80 端子電極
81 筐体
82 脈診センサ
83 センシングエリア
84 単位脈診センサ
85 接触部
86 ビーム部
87 歪センサ
101 圧電体層
102 第1分極領域
103 第2分極領域
104 共通電極
105 端子電極
110 ポリマフィルム
111 空洞部
112,113 電極
114 出力回路
Claims (5)
- ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により第1の方向に初期分極された第1のエレクトレット要素と、
ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により前記第1の方向と逆方向に初期分極された第2のエレクトレット要素と、
前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを電気的に分離する絶縁要素と、
前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを初期分極方向が交互に逆になるように直列接続する電極と
を有することを特徴とするフィルム型圧力センサ。 - 前記電極が、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の表面側に設けられた接続電極と、
前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の裏面側に設けられた引出電極と
を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルム型圧力センサ。 - 前記絶縁要素が、初期分極が中性の前記ポリマフィルムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム型圧力センサ。
- 前記絶縁要素が、前記ポリマフィルムより比抵抗が大きく且つ比誘電率が小さな絶縁膜である特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム型圧力センサ。
- ポリマフィルム中に複数の空洞部を形成する工程と、
前記ポリマフィルムの空洞部に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程と、
前記所定のピッチで形成したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように電極を形成して直列接続する工程と
を有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法。
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