JP6520470B2 - フィルム型圧力センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルム型圧力センサ及びその製造方法に関するもので、例えば、血圧や脈拍等の圧力を測定するフィルム型ポリマエレクトレットデバイス等のフィルム型圧力センサ及びその製造方法に関するものである。
圧力は重要な触覚の一つであり、感圧デバイスが医療分野の触診センサやウェアラブル生体センサ、ゲーム端末やモバイル端末の触覚センサ、ロボットの指先の握力/接触センサとして幅広い分野に応用されている。特に、計測時に相手の形状への適合性が要求される場合は柔らかいデバイスが必要になる。また、端末機器の場合ではデバイスの薄さ、小型化、軽量化が重視される。また、ウェアラブルセンサの場合も柔軟性や軽量化などが要求される。
従来の圧力センサとしては、水晶やPZT(PbZrTiO)等の圧電結晶、PVDF(フッ化ポリビニリデン)等の有機圧電性フィルム等の圧電材料を用いたものがある。また、圧力による抵抗体の抵抗値が変化する歪ゲージや感圧ゴム、圧力の変化を上下電極間の変位による容量値の変化として検出する容量検出型センサ、ポリマエレクトレット材料を利用したもの等がある。
柔軟性、軽量化、薄さが要求される場合は、有機圧電膜やポリマエレクトレット材料が優位になる。有機圧電膜を含む圧電材料は一般的に焦電性を持っているため、温度特性が悪い欠点がある。また、多くの圧電材料は正応力の他にせん断力応力に対しても高い感度を持っている。一方、正圧力を測る場合は歪ゲージやポリマエレクトレット材料が有利になる(例えば、非特許文献1参照)。
特表2007−515073号公報
http://www.kobayashi-riken.or.jp/No98/98_4.htm
脈診センサの場合、脈動の大小を判断するために、微小なエリアに複数のセンシングドットを配置して、微小な圧力である脈動の分布を測定する必要がある。例えば、7mm×7mmにエリアに1mmピッチでマトリックスセンサを構成する必要がある。
図13は、一般的な脈診装置の説明図であり、図15(a)は、脈診装置の要部外観図であり、図15(b)は単位脈診センサの側面図である。図15(a)に示すように、脈診センサ82は、7mm×7mmのセンシングエリア83に7個の単位脈診センサ84を1mmピッチで配置した構造になっており、全体のサイズが50mm×20mmとなる。図15(b)に示すように、1本の単位脈診センサ84は中央の接触部85からの両側に伸びるビーム部86の裏側に歪センサ87を貼り付けた構造を有している。なお、図における符号81は筐体である。
このような脈診センサをより小型化すためには、圧電材料やポリマエレクトレットの使用が考えられる。しかし、圧電材料は圧力の変化に対して応答するものであり、静圧力に対する電圧応答が維持できない欠点がある。また、図13に示すように、圧電材料は、正圧力に対する感度が低いとう欠点もあり、脈診センサに使えないという問題がある。
そこで、分極を逆にした圧電エリアを直列に接続することで圧電センサの感度を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図14は、圧電材料を用いた圧電センサの問題点の説明図である。圧電体層101に分極を互いに逆にした第1分極領域102と第2分極領域103エリアを形成して共通電極104直列に接続し、裏面に1対の端子電極105,106を設けて圧電センサを形成している。この場合、圧電体層101の分極方向を規定するには、分極方向が揃うように数kV/mmのポーリング電界をかける必要がある(ポーリングプロセス)。
しかし、電界の漏れがあるので、隣接する第1分極領域102と第2分極領域103の間に分極方向がバラバラになった遷移エリアが生じて、感度が落ちる不安定なエリアとなる。電界の漏れエリアが圧電体層101の厚みの3倍と評価すると、厚み100μmの膜の場合、遷移エリアの幅は、
100μm×3+100μm×3=600μm
となる。
その結果、全体のセンシングエリアが1000μm(=1mm)の場合、600μmもの不安定な遷移エリアが発生するので安定したセンシング特性が得られない。したがって、静圧力に対する電圧応答が維持できないという欠点も含めて、圧電材料は1mmピッチの微小エリアにおける微小の力の測定するための圧力センサに適用できない。
一方、正圧力に対して圧電材料の10倍以上感度を有するポリマエレクトレット材料を用いても、センシング感度が脈診センサの実現にまだ足りないという問題がある。因みに、センシング層の厚さを100μmにしたポリマエレクトレットの感度は6mV/gである。しかし、0.2g以下の力を精度良く測定するためには、現在の感度を更に、4倍乃至10倍程度向上させる必要がある。
図15は、ポリマエレクトレットの原理の説明図である。ポリマエレクトレット材料は一般的に、ポリマフィルム110を二軸延伸して空洞111を含む層状構造の多孔質ポリマを形成し、高電圧印加で電荷をフィルム内部の層状構造に撃込むことにより初期分極が形成される。層状構造に撃ち込まれた電荷が双極子となり、上下両表面に電極112,113が形成されたポリマフィルム110に圧力を印加すると、内部の双極子の分極が変化する。その結果、上下の電極112,113の間の電圧の変化を生じ、出力回路114から電圧変化が出力される仕組みとなる(例えば、非特許文献1参照)。
このようなエレクトレットフィルムは、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンや、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化))、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化))AF(アモルファスフルオロポリマ)等のテフロン(登録商標)や、ポリエチレン、COCs(シクロオレフィンポリマ)などの有機材料から形成できる。
このような有機材料を用いる場合、二軸延伸プロセスなどの方法で上述材料のフィルムに空洞構造を形成した後、空洞に電荷を注入する。センサの感度はエレクトレット材料の内部の空洞に注入された電荷の密度に依存する。注入された電荷の密度に関しては、エレクトレット材料の絶縁性を保つ前提で最大化する制約があるため限界がある。
したがって、フィルム型圧力センサにおいて、注入電荷密度を過度に増やすことなく感度を向上することを目的とする。
開示する一観点からは、ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により第1の方向に初期分極された第1のエレクトレット要素と、ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により前記第1の方向と逆方向に初期分極された第2のエレクトレット要素と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを電気的に分離する絶縁要素と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを初期分極方向が交互に逆になるように直列接続する電極とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサが提供される。
また、開示する別の観点からは、ポリマフィルム中に複数の空洞を形成する工程と、前記ポリマフィルムの空洞に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程と、前記所定のピッチで形成したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように電極を形成して直列接続する工程とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法が提供される。
開示のフィルム型圧力センサ及びその製造方法によれば、注入電荷密度を過度に増やすことなく感度を向上することが可能になる。
本発明の実施の形態のフィルム型圧力センサの説明図である。 本発明の実施の形態におけるエレクトレット要素の形成方法の説明図である。 本発明の実施の形態の作用効果の説明図である。 本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの要部断面図である。 本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの製造工程の図6以降の説明図である。 本発明の実施例2の圧力センシング装置の説明図である。 本発明の実施例3のフィルム型圧力センサの説明図である。 本発明の実施例4のフィルム型圧力センサの要部断面図である。 本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの製造工程の説明図である。 従来の脈診装置の説明図である。 圧電材料とエレクトレット材料の特性の説明図である。 圧電材料を用いた圧力センサの問題点の説明図である。 ポリマエレクトレットの原理の説明図である。
ここで、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態のフィルム型圧力センサを説明する。図1は、本発明の実施の形態のフィルム型圧力センサの説明図であり、ポリマフィルム1中に複数の空洞部2を有するとともに、空洞部2に注入された電荷により第1の方向に初期分極された第1のエレクトレット要素3と、第1の方向と逆方向に初期分極された第2のエレクトレット要素4とを形成する。この第1のエレクトレット要素3と第2のエレクトレット要素4とを絶縁要素5により電気的に分離する。第1のエレクトレット要素3と第2のエレクトレット要素4とを初期分極方向が交互に逆になるように電極8により直列接続するとともに、端子電極となる電極9を設ける。なお、端子電極となる電極9は、裏面側に設けることが望ましく、実装の際の電極接続が容易になる。
ポリマフィルム1としては、従来と同様に、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンや、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化))、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化))AF(アモルファスフルオロポリマ)等のテフロンや、ポリエチレン、COCs(シクロオレフィンポリマ)などの有機材料を用いる。
第1のエレクトレット要素3、第2のエレクトレット要素4及び絶縁要素5の表面及び裏面と、電極8,9との間に絶縁性接着剤となる絶縁樹脂層7を設ける。この絶縁樹脂層7は、両者の間の絶縁性を高めるために比抵抗がポリマフィルム1の比抵抗より大きいものが望ましい。また、出力電圧は容量に反比例するので、容量を小さくして出力電圧を大きくするために、絶縁樹脂層7は、比誘電率がポリマフィルム1の比誘電率より小さいものが望ましい。例えば、絶縁樹脂層7にはポリオレフィン系、ポリエステル系やアクリル系の材料を用い、比抵抗は1×1015Ωcm以上が望ましい。
また、第1のエレクトレット要素3及び第2のエレクトレット要素4の表面及び裏面には、絶縁樹脂層7との密着性を高めるために、プラズマ処理等により、数分子層程度の厚さの密着層6を設けても良い。
絶縁要素5としては、初期分極が中性のポリマフィルムとして第1のエレクトレット要素3及び第2のエレクトレット要素4と一体形成しても良い。この場合には、ポリマフィルム1自体の比抵抗を1×1014Ωcm以上とすることが望ましい。或いは、個別に第1のエレクトレット要素3及び第2のエレクトレット要素4を形成して、両者を接合する絶縁膜を絶縁要素5としても良い。この場合の絶縁膜は、絶縁樹脂層7と同様に、ポリマフィルム1より比抵抗が大きく且つ比誘電率が小さな絶縁膜であることが望ましい。
このようなフィルム型圧力センサを用いて圧力センシング装置を形成するためには、フィルム型圧力センサを配線基板に固定し、端子電極となる電極9を配線基板に設けた電極端子及び内部配線と接続する。この配線基板からの出力をフレキシブルケーブルを介してコネクタ部から取り出すようにすれば良い。
或いは、フィルム型圧力センサを第1の配線基板に固定し、端子電極となる電極9を配線基板に設けた電極端子及び内部配線と接続し、この第1の配線基板をより大きな第2の配線基板に実装する。第2の配線基板からの出力をフレキシブルケーブルを介してコネクタ部から取り出すようにすれば良い。この時、フィルム型圧力センサのポリマフィルム1の両端の延在部を、第2の配線基板に設けた固定用溝に挿入するようにしても良い。
このようなフィルム型圧力センサを製造するためには、ポリマフィルム1中に複数の空洞部2を形成し、ポリマフィルム1の空洞2に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素3,4を形成する。次いで、所定のピッチで形成したエレクトレット要素3,4を、互いの初期分極方向が逆になるように電極8を形成して直列接続すれば良い。ポリマフィルム1中に複数の空洞部2を形成するためには、ポリマフィルム1を二軸延伸すれば良い。形成される空洞部2のサイズは、平面形状における直径がサブμm〜数μm、典型的には2μm〜3μmの扁平形状となる。
ここで、図2を参照して、本発明の実施の形態エレクトレット要素の形成方法を説明する、ここでは、コロナ放電を用いて電荷を注入する場合を説明する。図2は、本発明の実施の形態エレクトレット要素の形成方法の説明図である。まず、図2(a)に示すように、空洞部(2)を形成したポリマフィルム1の表面及び裏面を開口部を有する一対のマスク11,12により、開口部が揃うように挟んだ状態で、電荷を注入する。この時、放電電極13,14に切り替えスイッチ16を介して電源15により電圧を印加することによって、コロナ放電を発生させる。ここでは、電極13に正電圧を印加して正極性コロナ17を発生させ、電極14に負電圧を印加して負極性コロナ18を発生させる。この時、図1の左側に示すように、空洞部2の上側は正に帯電し、下側は負に帯電した初期分極状態の第1のエレクトレット要素3が形成される。
次いで、図2(b)に示すように、放電電極13,14をポリマフィルム1に対して相対的に所定ピッチで移動させるとともに、切り替えスイッチ16により印加電圧の極性を反転してコロナ放電を発生させる。この時、図1の右側に示すように、空洞部2の上側は負に帯電し、下側は正に帯電した初期分極状態の第2のエレクトレット要素4が形成される。なお、マスク11,12の材料は、テフロン或いはナイロン等を用い、十分に注入電荷を遮断できるように、厚さを200μm以上にする。
或いは、放電工程をポリマフィルム1の全面に一括して行ったのち、所定の大きさに分割して、そのうちの一部を第1のエレクトレット要素3とし、その上下を反転させたものを第2のエレクトレット要素4とする。この第1のエレクトレット要素3と第2のエレクトレット要素4を絶縁膜で貼り合せるようにしても良い。
なお、電荷注入方法はコロナ放電に限られるものではなく、接触放電(Contact−charging)或いは電子ビームを用いても良い。コロナ放電及び接触放電の場合には10kV〜40kVの電圧を印加する。電子ビームの場合には、5eV〜30kVの加速電圧を用いる。放電時間は1秒〜10秒程度とする。
なお、第1のエレクトレット要素3及び第2のエレクトレット要素4の平面形状は円形状でも矩形状でも良く、マスクを使って交互に分極する場合には、マスクに設けた開口部の形状に依存し、一括分極後に分割する場合には矩形状になる。具体的には、第1のエレクトレット要素3及び第2のエレクトレット要素4の平面サイズは、直径1mm以下、或いは、1mm角以下とする。
電極及び電気信号線の材料としては、銅、アルミ、ニッケル、クロムから選択される少なくとも1種類の金属を用いれば良く、厚さは、0.5μm〜35μm程度とする。パターン形成は金属層をエッチングしても良く、或いは、レーザ加工でも良く、さらには、メッキ法で形成しても良い。このエレクトレット材料を用いた製造プロセスは100℃以下で行うことが望ましく、接着工程においては、ホットメルト接着剤もしくはホットメルト接着シートを用いることが望ましい。
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態の作用効果を説明する。図3は、本発明の実施の形態の作用効果の説明図であり、図3(a)は従来のポリマエレクトレットの説明図であり、左図は上面図であり、右図は断面図である。また、図3(b)は、本発明の実施の形態のポリマエレクトレットの説明図であり、左図は上面図であり、右図は断面図である。図3(a)に示すように、従来のポリマエレクトレットの平面積をS、ポリマフィルム3の厚さをt、印加される圧力をP、容量をCとする。
この時、発生する電圧Vは、分極率をσ、圧電率をg、真空の誘電率をε、ポリマフィルムの比誘電率をεとすると、
V=σ/C
=g×P×S/C
=g×P×t/(ε×ε)
となる。なお、C=(S/t)×ε×εである。
図3(b)は、本発明の実施の形態のポリマエレクトレットの説明図であり、初期分極方向が互いに逆で平面積がSの第1のエレクトレット要素3と平面積がSの第2のエレクトレット要素4を絶縁要素5を介して近接配置し、電極8により電気的に直列接続している。この時、両側の電極9の間に表れる電圧V′は、ポリマフィルム3の厚さをt、印加される圧力をP、容量をC及びC、分極率をσ、圧電率をg、真空の誘電率をε、ポリマフィルムの比誘電率をεとすると、
V′=V+V
=σ/C+σ/C
=g×P×S/C+g×P×S/C
=g×P×t/(ε×ε)+g×P×t/(ε×ε)
=V+V=2V
となる。
したがって、従来のポリマエレクトレットの2倍の出力を得ることができる。エレクトレット要素の数をnにして、それらを電気的に直列接続するとn倍のnVの出力を得ることができる。
本発明の実施の形態においては、互いに分極方向が逆の第1のエレクトレット要素3と第2のエレクトレット要素4を交互に電気的に直列接続しているので、接続数に応じた倍数の出力電圧を得ることができる微小な圧力センサを実現することができる。なお、表面側の電極8を覆うように絶縁性保護膜を設け、その上に導電体膜を設けて帯電を防止するようにしても良い。
次に、図4乃至図7を参照して、本発明の実施例1のフィルム型圧力センサを説明する。図4は、本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの要部断面図である。空洞22を有する厚さが100μmのポリプロピレンからなるポリマフィルム21に第1の方向に初期分極された直径が500μmのエレクトレットエリア27と、第1の方向と逆方向に初期分極された直径が500μmのエレクトレットエリア28とを形成する。このエレクトレットエリア27とエレクトレットエリア28との間に、エレクトレットエリア27とエレクトレットエリア28との間の内部放電を防ぐために、10μm〜100μmの幅の中性エリア29を設ける。なお、ここでは、中性エリアの幅を50μmとする。
このポリマフィルム21の表裏の表面に密着層31を形成した後、表面側には絶縁性接着剤32によって接続電極34を貼り付け、裏面側には絶縁性接着剤32によって一対の端子電極35を貼り付ける。この構造によって2つのエレクトレットエリア27,28を電気的に直列接続したポリマエレクトレットが得られる。
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施例1のフィルム型圧力センサの製造工程を説明する。まず、図5(a)に示すように、厚さが100μmのポリプロピレンからなるポリマフィルム21を用意する。次いで、図5(b)に示すように、ポリマフィルム21に対して二軸延伸を行って、ポリマフィルム21の内部に複数の空洞22を形成する。
次いで、図5(c)に示すように、直径が500μmの開口部を有する一対のテフロン製のマスク23,24により、開口部が一致するようにしてポリマフィルム21を挟み込む。この状態で放電電極を用いてコロナ放電を行う。ここでは、20kVの電圧を5秒間印加して正極性コロナ17及び負極性コロナ18を発生させて開口部に露出するポリマフィルム21に含まれる空洞に電荷を注入してエレクトレットエリア27を形成する。
次いで、図6(d)に示すように、放電電極を次の開口部に移動させるとともに、印加する電圧の極性を反対にして放電を行う。この時、正極性コロナ17と負極性コロナ18の照射方向が反対になるので、初期分極方向がエレクトレットエリア27とは反対のレクトレットエリア28が形成される。
次いで、図6(e)に示すように、放電電極を次の開口部に移動させるとともに、印加する電圧の極性を反対にして放電を行う。この時、正極性コロナ17と負極性コロナ18の照射方向が反対になるので、初期分極方向がエレクトレットエリア28とは反対のレクトレットエリア27が形成される。
このような放電工程を順次繰り返すことで、図6(f)に示すように、エレクトレットエリア27と分極方向が反対のエレクトレットエリア28が交互に配置されたポリマフィルム21が得られる。
次いで、図7(g)に示すように、一対のマスク11,12を外した後、Nガスを用いたプラズマによって、プラズマ処理することによって、厚さが数分子層程度の密着層31を形成する。
次いで、図7(h)に示すように、ポリオレフィン系の絶縁性接着剤32を用いてポリマフィルム21の表裏面に金属フォイル33を貼り付ける。ここでは、金属フォイル33としてCuフォイルを用いる。次いで、図7(i)に示すように、金属フォイル33をエッチングして、表面側には接続電極34を形成し、裏面側には一対の端子電極35を形成する。なお、ここでは、3対のセンサ単位が形成された例として示しているが、図12に示したような脈診センサを形成するためには、5対〜10対のセンサ単位を形成すれば良い。
次いで、図7(j)に示すように、表面側の接続電極34をポリオレフィン系、ポリエステル系或いはアクリル系の材料からなる絶縁性保護膜36で覆ったのち、導電体膜37で覆って帯電を防止する。なお、ここでは、絶縁性保護膜36としては、ポリオレフィン系の材料を用い、導電体膜としてはCuを用いる。
このように、本発明の実施例1においては、マスクを用いたコロナ放電によりエレクトレットエリア27,28を形成しているので、感度の高い微小な圧力センサを実現することができる。
次に、図8を参照して、本発明の実施例2の圧力センシング装置の概念的構成を説明する。図8は、本発明の実施例2の圧力センシング装置の説明図であり、図8(a)は、全体構成図であり、図8(b)は、フィルム型圧力センサの固定状態を示す断面図である。ここでは、上記の実施例1のフィルム型圧力センサ20を用いた圧力センシング装置として説明する。
図8(a)に示すように、本発明の実施例2の圧力センシング装置は、フィルム型圧力センサ20を小型の配線基板40に実装したのち、配線基板40をより大型の配線基板50に実装する。また、フィルム型圧力センサ20の端部は配線基板50に設けたセンサ固定用溝51に挿入して固定する。フィルム型圧力センサ20からの検出電圧は、配線基板40、配線基板50及びフレキシブルケーブル61を介してコネクタ62から取り出される。
図8(b)に示すように、フィルム型圧力センサ20は配線基板40に実装されて、端子電極35と内部配線41とが電気的に接続される。この時、端子電極35がフィルム型圧力センサ20の裏面側に配置されているので、実装が容易になる。この配線基板40をさらに配線基板50上に実装して内部配線41と内部配線52とを電気的に接続する。
この時、フィルム型圧力センサ20の端部を配線基板50に設けたセンサ固定用溝51に挿入して固定ヒート53により固定する。また、センサ固定用溝51において、フィルム型圧力センサ20の最表面に設けた導電体層37に配線基板50に設けた接地配線54を接触させて帯電を防止する。
このように、本発明の実施例2においては、配線基板50に設けたセンサ固定用溝51を用いてフィルム型圧力センサを固定しているので、安定した固定が可能になる。また、センサ固定用溝51を用いて導電体層37と配線基板50とを接触させているので、簡単な構造により帯電を防止して精度の高い検出出力を得ることができる。また、微細なサイズのセンサ単位を形成しているので、ポリマエレクトレットを用いて従来の脈診センサと同等以上の感度を有する脈診センサを実現することができる。なお、構造を簡単にするのであれば、センサ固定用溝による固定をやめて、一つの配線基板のみを用いるようにしても良い。
次に、図9を参照して、本発明の実施例3のフィルム型圧力センサを説明するが、基本的な製造工程は上記の実施例1と同様であるので、センサ単位のみを説明する。図9は、本発明の実施例3のフィルム型圧力センサの説明図であり、図9(a)は平面図であり、図9(b)は図9(a)におけるA-A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。
図9(a)に示すように、対角位置に配置されたエレクトレットエリア27,27,28,28の初期分極方向が同じになり、隣接するエレクトレットエリア27,27,28,28の初期分極方向が互いに反対になるようにマトリクス状に配置する。次いで、接続電極34により、隣接するエレクトレットエリア27,27,28,28を交互に接続して電気的に直列接続構造とし、両端のエレクトレットエリア27,28に端子電極35を設ける。
この場合の出力電圧は、図3で示した原理と同様の原理により、4つのエレクトレットエリア27,27,28,28からの出力の和になるので4Vの出力が得られる。このエレクトレットエリアの数を増やすほど高い電圧が得られるので。一個一個のエレクトレットエリアの感度は低くてもフィルム型圧力センサとしては高い感度が得られる。
次に、図10及び図11を参照して、本発明の実施例4のフィルム型圧力センサを説明する。図10は、本発明の実施例4のフィルム型圧力センサの要部断面図である。空洞72を有する厚さが100μmのポリプロピレンからなるポリマフィルム71に第1の方向に初期分極された500μm角のエレクトレット要素76と、第1の方向と逆方向に初期分極された500μm角のエレクトレット要素76とを用意する。このエレクトレット要素エ76とエレクトレット要素76とを絶縁性接着剤77で接続する。この場合の絶縁性接着剤77の比抵抗は1×1015Ωcm以上とし、比誘電率はポリマフィルム71の比誘電率以下とする。
このポリマフィルム71の表面側には絶縁樹脂層78によって接続電極79を貼り付け、裏面側には絶縁樹脂層性78によって一対の端子電極80を貼り付ける。この構造によって2つのエレクトレット要素76,76を電気的に直列接続したポリマエレクトレットが得られる。
次に、図11を参照して、本発明の実施例4のフィルム型圧力センサの製造工程を説明する。まず、図11(a)に示すように、厚さが100μmのポリプロピレンからなるポリマフィルム71を用意して、ポリマフィルム71に対して二軸延伸を行って、ポリマフィルム71の内部に複数の空洞72を形成する。次いで、放電電極を用いてコロナ放電を発生させて一括して電荷を注入する。ここでは、図における上側を正極性コロナ73とし、下側を負極性コロナ74としている。したがって、図11(b)に示すように、図3のエレクトレットエリア27と同じ初期分極特性を有するエレクトレットが得られる。
次いで、このエレクトレット75を500μ角のサイズのエレクトレット要素76に分割する。この時、エレクトレット要素76の半数を右図に示すように上下を反転させることによって、図3のエレクトレット要素28と同じ初期分極特性を有するエレクトレット要素76となる。
次いで、このエレクトレット要素エ76とエレクトレット要素76とを絶縁性接着剤77で接続する。次いで、ポリマフィルム71の表裏面に絶縁樹脂層78によって金属フォイルを貼り付け、エッチングによって、表面側には接続電極79を形成し、裏面側には一対の端子電極80を形成する。
このように、本発明の実施例4においては、一括して電荷を注入しているので、電荷注入工程を短時間で行うことが可能になる。また、高比抵抗の絶縁性接着剤77で接合しているので、絶縁要素としてポリマフィルムの中性エリアを用い場合に比べてエレクトレット要素間の間隔を狭くすることができるので、より小型化が可能になる。
ここで、実施例1乃至実施例4を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により第1の方向に初期分極された第1のエレクトレット要素と、ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により前記第1の方向と逆方向に初期分極された第2のエレクトレット要素と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを電気的に分離する絶縁要素と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを初期分極方向が交互に逆になるように直列接続する電極とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサ。
(付記2)前記第1のエレクトレット要素、前記第2のエレクトレット要素及び前記絶縁要素の表面及び裏面と、前記電極との間に絶縁樹脂層を有することを特徴とする付記1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記3)前記絶縁樹脂層の比抵抗は、前記ポリマフィルムの比抵抗より大きく、且つ、前記絶縁樹脂層の比誘電率が、前記ポリマフィルムの比誘電率より小さいことを特徴とする付記2に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記4)前記電極が、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の表面側に設けられた接続電極と、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の裏面側に設けられた引出電極とを有することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記5)前記第1のエレクトレット要素及び前記第2のエレクトレット要素の表面及び裏面に密着層を有することを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記6)前記絶縁要素が、初期分極が中性の前記ポリマフィルムであることを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記7)前記絶縁要素が、前記ポリマフィルムより比抵抗が大きく且つ比誘電率が小さな絶縁膜である特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサ。
(付記8)付記1乃至付記7のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサと、前記フィルム型圧力センサを固定するとともに、前記引出電極と接続する電極端子及び内部配線を有する配線基板と前記配線基板からの出力を取り出すコネクタ部と、前記コネクタ部と前記配線基板とを接続するフレキシブルケーブルとを有することを特徴とする圧力センシング装置。
(付記9)付記1乃至付記6のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサと、前記フィルム型圧力センサを固定するとともに、前記引出電極と接続する電極端子及び内部配線を有する第1の配線基板と前記第1の配線基板を支持固定し、前記第1の配線基板より平面積が大きな第2の配線基板と、前記第2の配線基板からの出力を取り出すコネクタ部と、前記コネクタ部と前記第2の配線基板とを接続するフレキシブルケーブルとを有し、前記フィルム型圧力センサの前記ポリマフィルムの両端の延在部が、前記第2の配線基板に設けた固定用溝に挿入されていることを特徴とする圧力センシング装置。
(付記10)ポリマフィルム中に複数の空洞部を形成する工程と、前記ポリマフィルムの空洞部に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程と、前記所定のピッチで形成したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように電極を形成して直列接続する工程とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記11)前記ポリマフィルムの空洞部に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程が、前記ポリマフィルムの表面及び裏面を開口部を有する一対のマスクにより、前記開口部が揃うように挟んだ状態で、前記開口部毎に電荷の注入方向を交互に逆方向にして電荷を直接に注入する工程であることを特徴とする付記9に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記12)前記開口部毎に電荷の注入方向を交互に逆方向にして電荷を直接に注入する工程が、一対の電極を備えた放電電極を前記開口部毎に相対的に移動させながら、印加電圧の極性を反転させて放電する工程であることを特徴とする付記11に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記13)前記電極を形成する工程が、絶縁樹脂層によって金属フォイルを貼り付け端のち、前記金属フォイルをパターン加工して前記電極を形成する工程であることを特徴とする付記11または付記12に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記14)前記電極を形成する工程の前に、前記ポリマフィルムの表面をプラズマ処理して密着層を形成する工程を有することを特徴とする付記10乃至付記13のいずれか1に記載のフィルム型圧力センサの製造方法。
(付記15)ポリマフィルム中に複数の空洞部を形成する工程と、前記ポリマフィルムの空洞部に電荷を一括注入して初期分極したエレクトレットフィルムを形成する工程と、前記初期分極したエレクトレットフィルムを分割してエレクトレット要素を形成する工程と、複数の前記エレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように絶縁性接着剤で接着する工程と、前記接着したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように直列接続する電極を形成する工程とを有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法。
1 ポリマフィルム
2 空洞部
3 第1のエレクトレット要素
4 第2のエレクトレット要素
5 絶縁要素
6 密着層
7 絶縁樹脂層
8 電極
9 電極
11,12 マスク
13,14 放電電極
15 電源
16 切り替えスイッチ
17 正極性コロナ
18 負極性コロナ
20 フィルム型圧力センサ
21 ポリマフィルム
22 空洞
23,24 マスク
25 正極性コロナ
26 負極性コロナ
27,27,27,28、28,28 エレクトレットエリア
29 中性エリア
30 プラズマ
31 密着層
32 絶縁性接着剤
33 金属フォイル
34 接続電極
35 端子電極
36 絶縁性保護膜
37 導電体膜
40 配線基板
41 内部配線
50 配線基板
51 センサ固定用溝
52 内部配線
53 固定シート
54 設置配線
61 フレキシブルケーブル
62 コネクタ
70 ポリマフィルム
72 空洞部
73 正極性コロナ
74 負極性コロナ
75 エレクトレット
76,76 エレクトレット要素
77 絶縁性接着剤
78 絶縁樹脂層
79 接続電極
80 端子電極
81 筐体
82 脈診センサ
83 センシングエリア
84 単位脈診センサ
85 接触部
86 ビーム部
87 歪センサ
101 圧電体層
102 第1分極領域
103 第2分極領域
104 共通電極
105 端子電極
110 ポリマフィルム
111 空洞部
112,113 電極
114 出力回路

Claims (5)

  1. ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により第1の方向に初期分極された第1のエレクトレット要素と、
    ポリマフィルム中に複数の空洞部を有するとともに、前記空洞部に注入された電荷により前記第1の方向と逆方向に初期分極された第2のエレクトレット要素と、
    前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを電気的に分離する絶縁要素と、
    前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素とを初期分極方向が交互に逆になるように直列接続する電極と
    を有することを特徴とするフィルム型圧力センサ。
  2. 前記電極が、前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の表面側に設けられた接続電極と、
    前記第1のエレクトレット要素と前記第2のエレクトレット要素の裏面側に設けられた引出電極と
    を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルム型圧力センサ。
  3. 前記絶縁要素が、初期分極が中性の前記ポリマフィルムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム型圧力センサ。
  4. 前記絶縁要素が、前記ポリマフィルムより比抵抗が大きく且つ比誘電率が小さな絶縁膜である特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム型圧力センサ。
  5. ポリマフィルム中に複数の空洞部を形成する工程と、
    前記ポリマフィルムの空洞部に所定のピッチで電荷を注入して初期分極したエレクトレット要素を形成する工程と、
    前記所定のピッチで形成したエレクトレット要素を、互いの初期分極方向が逆になるように電極を形成して直列接続する工程と
    を有することを特徴とするフィルム型圧力センサの製造方法。
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