JP6519701B2 - ホーム基地局及びマクロ基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信デバイス又は固定通信デバイスに通信サービスを提供するための通信システム及びその構成要素に関する。本発明は、限定するものではないが特に、関連する第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)規格文書において現在規定されているようなロングタームエボリューション(LTE)アドバンストシステムにおいて基地局によって用いられているトランスポートネットワーク層(TNL)アドレスの発見、及び近傍の基地局間でX2インターフェースをセットアップするためのTNLアドレスの使用に関する。
セルラー通信ネットワークにおいて、ユーザー機器(UE)(移動電話、移動デバイス、移動端末等)は、基地局を介して他のユーザー機器及び/又は遠隔サーバーと通信することができる。LTEシステムは、発展型ユニバーサル陸上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と、発展型パケットコア(EPC)ネットワーク(又は単に「コアネットワーク」)とを含む。E−UTRANは、ユーザープレーン(例えば、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)及び物理(PHY)層)及び制御プレーン(例えば、無線リソース制御(RRC))の双方のプロトコル終端をUEに向けて提供する複数の基地局(「eNB」)を含む。
移動デバイスにシームレスな接続性を提供するために、基地局は、自身の近傍基地局のリストを有して構成され、それによって移動デバイスは、必要な場合(例えば、移動デバイスのモビリティ及び/又は信号条件の変化及び/又は負荷バランシング等に起因する)、他の基地局によって運用されるセルのうちの1つにハンドオーバーすることができる。したがって、各基地局は、中でも、各(既知の)近傍基地局によって運用されるセルの識別子、各近傍基地局に関連付けられた一意の識別子(例えば、eNB Id)、及び各近傍基地局に関連付けられたそれぞれのトランスポートネットワーク層(TNL)アドレスを含む、自身の近傍(neighbours:近傍基地局)に関する情報を記憶することが必要とされる。TNLアドレスは、各近傍基地局対間に提供される、いわゆるX2インターフェースを介する基地局間の通信を容易にする。X2インターフェースは、基地局間でデータを送信するのにストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)を用いる。
各基地局は、3GPP TS36.300のセクション22.3.6において規定されている、いわゆるTNLアドレス発見手順に従うことによって、別の基地局に関連付けられたTNLアドレスを得ることができる。この文献の内容は引用することにより本明細書の一部をなす。要約すれば、特定の基地局は、「候補」近傍基地局を発見する度に、コアネットワーク内のいわゆるモビリティ管理エンティティ(MME)に、S1インターフェース(各基地局とコアネットワークとの間に提供される)を介して2つの基地局間で構成情報を転送するように要求することができる。基地局のうちの1つの構成の変更がある度に、及び/又は基地局又はセルがネットワークに追加(又はネットワークから除去)される度にこの手順に従う必要があり、それによって、そのようなセルの付近にある移動デバイスのハンドオーバー問題(例えば、結果として接続が失われる可能性があるハンドオーバーターゲットセルの誤選択)を防止する。従来の(マクロ)基地局は常時オンモードにおいて動作し、それらの構成は頻繁に変化しないので、この手順はコアネットワーク要素及びeNBとMMEとの間のS1インターフェースに対し不要な負荷を生じさせない。
3GPP規格本文は、ホーム基地局(「HNB」)のための公式アーキテクチャ及び規定された規格を採用している。ホーム基地局がLTE規格に従って動作している場合、そのホーム基地局はHeNBと呼ばれることがある。WiMAXネットワークでも、同様のアーキテクチャが適用される。この場合、ホーム基地局は一般的にフェムトセルと呼ばれる。簡単にするために、本出願は、任意のそのようなホーム基地局を指すためにHeNBという用語を使用し、他の基地局(HeNBが動作するマクロセルの基地局等)を指すためにeNBという用語を包括的に使用する。HeNBは、家、中小企業環境、及び/又は公共の場(ショッピングモール等)内の1つ又は複数のセルを介して無線カバレッジ(例えば、3G/4G/WiMAX)を提供することができる。HeNBは、適切な公衆ネットワーク(例えば、インターネットへのADSLリンク)又は事業者ネットワークを介して、そして3GPP標準規格の場合には、通常幾つかのHeNBからのトラフィックを統合する、いわゆるスモールセルゲートウェイ(例えば、いわゆるHeNB−GWの機能を含む)を介してコアネットワークに接続する。
ネットワーク事業者は、HeNB展開に起因して複数の課題に直面している。例えば、HeNBは通常、ネットワーク事業者ではなく顧客の動作制御下にある。eNBとは異なり、ホーム基地局は、頻繁に電源を(例えば、エネルギー節減の理由から正常に及び/又は任意の他の理由から突然)オン及びオフにされる場合があり、近傍にある(ホーム)基地局に頻繁な構成変更(すなわち、これらのホーム基地局によって運用されるセル(複数の場合もある)の追加/除去及び/又は対応するX2接続の更新)を引き起こす場合がある。最悪の場合のシナリオでは、電源オン/オフサイクルの後、HeNBのTNLアドレスが変わる場合がある(アドレスの割り振りは別のプロバイダー、例えばインターネットサービスプロバイダー、すなわちISPの役割である場合があるため)。このため、全てのHeNBは、例えば、通常のホーム環境においてアクティブになる朝/夕方に、自身の各近傍の発見時にTNLアドレス発見プロセスをトリガーする。これらの近傍は以前と同じ近傍である可能性が最も高い。各HeNBは僅かな数の近傍しか発見しないが、国家レベルでは、独自のHeNBを運用している世帯数に応じて、数百万個程度になり得る。
HeNBが多数であることから生じる別の課題は、各基地局(すなわち、eNB/HeNB)が多数のX2接続(すなわち、自身の各近傍eNB/HeNBとのX2接続)を維持する必要があることである。eNBにおいて維持されるX2接続数を低減するために、eNBと所定のHeNBのグループとの間にいわゆるX2−ゲートウェイ(X2−GW)エンティティ(スモールセルゲートウェイの一部をなすこともできるし、スモールセルゲートウェイと別個にすることもできる)を設けることができる。特に、X2−GWは、eNBが、同じくそのX2−GWと接続された複数のHeNBのそれぞれについて、X2−GWと単一のX2接続を確立することを可能にする。
そのようなX2−GWの使用をサポートするために、上記で説明したTNL発見手順(以下で「レガシーTNLアドレス発見手順」と呼ぶ)に基づく変更されたTNLアドレス発見手順が提案されている。変更されたTNLアドレス発見手順では、HeNBは自身のTNLアドレスではなく、X2−GWのTNLアドレスを返す。一方、本発明者らは、現在の提案に伴う複数の問題を特定した。
1)eNBがHeNBを発見するときはいつでも、HeNBがX2−GWのTNLアドレスをeNBに返しかつeNBがX2−GW動作性をサポートしていない場合、eNBはX2−GWを介した接続を確立することができないので、プロセスは失敗する。
2)HeNBがeNBを発見しかつeNBがX2−GW動作性をサポートしていないときはいつでも、HeNBがX2−GWを介してeNBとの接続を確立しようとする場合、プロセスは失敗する。
3)ソースHeNBがターゲットHeNBを発見するときはいつでも、ソースHeNBがX2−GWを介してX2接続を確立しようとしかつターゲットHeNBがX2−GWをサポートしていない場合、プロセスは失敗する。
本発明者らは、これらの問題のうちの1つ又は複数の問題の軽減を試みる複数の改善を行った。
1つの態様によれば、本発明は、X2ゲートウェイ(X2 GW)へのHeNB登録手順を実行する手段であって、起点となるeNBまたはHeNBのトランスポートネットワークレイヤー(TNL)アドレスに対する、ソースHeNB IDのマッピングを表す関連情報を、X2 GWが格納する際に用いるため、ソースHeNB IDがシグナリングされる、前記実行する手段と、候補マクロ基地局(eNB)に対するTNLアドレス発見手順を開始する手段とを備え、X2 GWと共に用いられるとき、前記TNLアドレス発見手順は、候補eNBのTNLアドレスを要求するために、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、該X2 GWのアドレスを含むeNB構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)に送信することと、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続に用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって提示されたX2 GWのサポートを示す情報とを含む応答を、前記候補eNBから受信することととを含む、ホーム基地局を提供する。
また、本発明は、他の一態様として、X2ゲートウェイ(X2 GW)へのHeNB登録手順を実行する段階であって、起点となるeNBまたはHeNBのトランスポートネットワークレイヤー(TNL)アドレスに対する、ソースHeNB IDのマッピングを表す関連情報を、X2 GWが格納する際に用いるため、ソースHeNB IDがシグナリングされる、前記実行する段階と、候補マクロ基地局(eNB)に対するTNLアドレス発見手順を開始する段階とを含み、X2 GWと共に用いられるとき、前記TNLアドレス発見手順は、候補eNBのTNLアドレスを要求するために、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、該X2 GWのアドレスを含むeNB構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)に送信することと、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続に用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって提示されたX2 GWのサポートを示す情報とを含む応答を、前記候補eNBから受信することととを含む、ホーム基地局(HeNB)によって実行される方法を提供する。
また、本発明は、他の一態様として、ホーム基地局(HeNB)からのTNLアドレス発見手順の一部として、X2ゲートウェイ(X2 GW)と共に用いられるとき、当該マクロ基地局(eNB)のTNLアドレスの要求を中継するMME構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信するための手段であって、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、前記HeNBが接続された前記X2 GWのアドレスが、中継された情報に含まれる、前記受信するための手段と、前記HeNBに応答するための手段であって、前記応答は、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続のために用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって示される、前記X2 GWのサポートを示す情報とを含む、前記応答するための手段とを備えるマクロ基地局(eNB)を提供する。
また、本発明は、他の一態様として、ホーム基地局(HeNB)からのTNLアドレス発見手順の一部として、X2ゲートウェイ(X2 GW)と共に用いられるとき、当該マクロ基地局(eNB)のTNLアドレスの要求を中継するMME構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信する段階であって、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、前記HeNBが接続された前記X2 GWのアドレスが、中継された情報に含まれる、前記受信する段階と、前記HeNBに応答する段階であって、前記応答は、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続のために用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって示される、前記X2 GWのサポートを示す情報とを含む、前記応答する段階とを含む、マクロ基地局(eNB)によって実行される方法を提供する。
本発明の態様は、上記で示した、又は特許請求の範囲において記載される態様及び可能な形態において記述されるような方法を実行するようにプログラマブルプロセッサをプログラムするように、及び/又は特許請求の範囲のいずれかの請求項において記載される装置を提供するように適切に構成されたコンピューターをプログラムするように動作可能である、その上に記憶された命令を有するコンピューター可読記憶媒体のようなコンピュータープログラム製品にまで及ぶ。
次に、本発明の実施形態を、単に例として、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明を適用可能なタイプの移動電気通信システムを概略的に示す図である。 図1に示すシステムの一部を形成する基地局の主要構成要素を示すブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成するホーム基地局の主要構成要素を示すブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成するゲートウェイの主要構成要素を示すブロック図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムの構成要素によって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態を実行する間に図1の移動電気通信システムのコンポーネントによって実行される方法を示す例示的なタイミング図である。
概観
図1は、マクロ基地局5−1若しくは5−2(eNB)の一方のマクロセル及び/又は複数のホーム基地局7−1、7−2又は7−3(HeNB)のホームセルを介してサービングされる移動電話3(又は他の互換性のあるユーザー機器)を備える移動(セルラー)電気通信システム1を概略的に示している。電気通信システム1は、コアネットワーク9も備える。
各マクロ基地局5及び各ホーム基地局7は、S1インターフェースを介してコアネットワーク9に接続される。コアネットワーク9は、中でも、モビリティ管理エンティティ(MME)11を備える。また、基地局5及び7は、いわゆるX2インターフェースを介して互いに接続される。X2インターフェースは通常、(ホーム)基地局の各対間に直接設けられる。一方、この実施形態ではX2ゲートウェイ(X2−GW)13エンティティが設けられ、このX2ゲートウェイ(X2−GW)13エンティティを介して、これに対応しているマクロ基地局5−1並びにホーム基地局7−1及び7−2についてX2接続を作成することができる。X2−GW13は、例えばMME11に向けたインターフェースを介してコアネットワーク9にも接続される。レガシー基地局(マクロ基地局5−2又はホーム基地局7−3等)はX2−GW13を介して接続することができず、このため、それらのX2接続は対応する他の基地局5又は7と直接作成される。これは図1において、例えば、HeNB7−2とHeNB7−3との間の直接X2接続によって示される。
当業者には理解されるように、各eNB5/HeNB7は1つ又は複数のセルを運用し、それらのセルにおいてeNB5/HeNB7と移動電話3との間の通信を行うことができる。移動電話3のユーザーは、eNB5/HeNB7及びコアネットワーク9を介して他のユーザー及び/又は遠隔サーバーと通信することができる。当業者であれば、図1には説明の目的で1つの移動電話3、2つのマクロ基地局5−1及び5−2、並びに3つのホーム基地局7−1、7−2及び7−3が示されているが、システムは実装時に通常、他の移動電話及び基地局を含むことを理解するであろう。
基地局
図2は、図1に示すマクロ基地局(eNB)5のうちの1つの基地局(eNB)5の主要構成要素を示すブロック図である。示すように、eNB5は送受信機回路51を備え、この送受信機回路51は、1つ又は複数のアンテナ53を介して移動電話3との間で信号を送受信するように動作可能であり、別の基地局5、HeNB7、X2−GW13及びMME11との間で、ネットワークインターフェース55を介して信号を送受信するように動作可能である。送受信機回路51の動作は、メモリ59内に記憶されるソフトウェアに従ってコントローラー57によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム61と、通信制御モジュール63と、近傍発見モジュール65と、TNLアドレス発見モジュール67と、ネットワーク接続モジュール69と、X2セットアップモジュール70とを含む。
通信制御モジュール63は、基地局5と、移動電話3、他の基地局、モビリティ管理エンティティ11及び/又はX2−GW13等の他のエンティティとの間の接続を制御するための制御信号を処理(例えば、生成、送信及び受信)するように動作可能である。
近傍発見モジュール65は、基地局5付近の近傍を発見するために、基地局5の近隣を(データを一切送信することなく)走査するように動作可能である。また、近傍発見モジュール65は、他の手段を通じて、例えば自身の自動近傍関係(ANR)機能及び/又はネットワーク監視モード(NMM)モジュールを用いて近傍を発見するように動作可能とすることもできる。
TNLアドレス発見モジュール67は、TNLアドレス発見手順を用いて、近傍発見モジュール65によって特定された新たな近傍のTNLアドレスを求めるように構成される。
ネットワーク接続モジュール69は、発見された近傍又はX2−GW13(各基地局5の能力に依拠する)とのネットワーク接続(SCTP接続等)を確立するように構成される。
X2セットアップモジュール70は、発見された近傍とのX2接続を、直接又はX2−GW13を介して(各基地局5の能力に依拠する)確立するように構成される。
ホーム基地局
図3は、図1に示すホーム基地局(HeNB)7のうちの1つのホーム基地局(HeNB)7の主要構成要素を示すブロック図である。示すように、HeNB7は送受信機回路71を備え、この送受信機回路71は、1つ又は複数のアンテナ73を介して移動電話3との間で信号を送受信するように動作可能であり、eNB5、別のHeNB7、X2−GW13及びMME11との間で、ネットワークインターフェース75を介して信号を送受信するように動作可能である。送受信機回路71の動作は、メモリ79内に記憶されるソフトウェアに従ってコントローラー77によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム81と、通信制御モジュール83と、近傍発見モジュール85と、TNLアドレス発見モジュール87と、ネットワーク接続モジュール89と、X2セットアップモジュール90とを含む。
通信制御モジュール83は、ホーム基地局7と、移動電話3、他の基地局、モビリティ管理エンティティ11及び/又はX2ゲートウェイ13等の他のエンティティとの間の接続を制御するための制御信号を処理(例えば、生成、送信及び受信)するように動作可能である。
近傍発見モジュール85は、ホーム基地局7付近の近傍を発見するために、ホーム基地局7の近隣を(データを一切送信することなく)走査するように動作可能である。また、近傍発見モジュール85は、他の手段を通じて、例えばANR及び/又はNMMを用いて近傍を発見するように動作可能とすることもできる。
TNLアドレス発見モジュール87は、TNLアドレス発見手順を用いて、近傍発見モジュール85によって特定される新たな近傍のTNLアドレスを求めるように構成される。
ネットワーク接続モジュール89は、発見された近傍又はX2−GW13(各基地局5の能力に依拠する)とのネットワーク接続(SCTP接続等)を確立するように構成される。
X2セットアップモジュール89は、発見された近傍とのX2接続を、直接又はX2−GW13を介して(各基地局5の能力に依拠する)確立するように構成される。
X2ゲートウェイ
図4は、図1に示すX2−GW13の主要構成要素を示すブロック図である。示すように、X2−GW13はネットワークインターフェース131を備え、このネットワークインターフェース131は、eNB5及び他のHeNB7との間で信号を送受信するように動作可能である。ネットワークインターフェース131の動作は、メモリ139に記憶されるソフトウェアに従ってコントローラー137によって制御される。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム141と、通信制御モジュール143と、基地局登録モジュール145と、ネットワーク接続モジュール147と、X2セットアップモジュール149とを含む。メモリは、X2−GW13に登録された基地局に関連付けられたデータを維持するマッピングデータ151を更に保持する。
通信制御モジュール143は、X2−GW13と基地局との間の接続を制御するための制御信号を処理(例えば、生成、送信及び受信)するように動作可能である。
基地局登録モジュール145は、現在電源がオンであり、X2−GW13とのSCTPアソシエーションを有する基地局(eNB5及びHeNB7を含む)を登録し、X2−GWに登録された各基地局のRNL識別番号及びTNLアドレス間の対応関係を示すマッピングテーブルを維持管理するように動作可能である。このマッピングテーブルは基地局データ151に記憶される。
ネットワーク接続モジュール147は、例えばSCTPプロトコルを用いて、他のエンティティとのネットワーク接続を確立するように動作可能である。特に、ネットワーク接続モジュール147は、X2−GW13と基地局との間のネットワーク接続(通信リンク)を作成するように動作可能である。
X2セットアップモジュール149は、登録された基地局の代わりに、基地局とのX2接続を確立するように構成される。
上記の説明において、基地局5、ホーム基地局7及びX2−GW13は、理解を容易にするために、複数の別個のモジュール(通信制御モジュール、X2セットアップモジュール及びネットワーク通信モジュール等)を有するものとして説明されている。これらのモジュールは、幾つかの応用形態の場合、例えば、本発明を実施するために既存のシステムが変更された場合には、このようにして設けることができるが、他の応用形態、例えば、最初から本発明の特徴を念頭に置いて設計されるシステムでは、これらのモジュールはオペレーティングシステム又はコード全体の中に組み込むことができるので、これらのモジュールは別個の実体として区別可能でない場合もある。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせにおいて実施することもできる。
動作
次に、複数の異なる動作シナリオについて通信システムの動作を説明する。これらのシナリオでは、1つの基地局(ソース基地局)が新たな近傍基地局(ターゲット基地局)を識別する:
シナリオ#1:ソース=eNB及びターゲット=HeNB
シナリオ#2:ソース=HeNB及びターゲット=eNB
シナリオ#3:ソース=HeNB及びターゲット=HeNB
ソース基地局及びターゲット基地局の双方がX2−GW13を通じた動作に対応している場合、それらの間のX2接続はX2−GW13を通じたものとなるべきであり、そうではなく、ソース基地局及びターゲット基地局のいずれか又は双方がX2−GW13に対応していない場合、それらの間に直接X2接続が確立されるべきである。
ここで、上記のシナリオを検討する複数の異なる解決策を説明する。
解決策1:シナリオ#1及びシナリオ#2を検討する
解決策2:シナリオ#3(並びに場合によってはシナリオ#1及びシナリオ#2)を検討する
解決策3:シナリオ#3(並びに場合によってはシナリオ#1及びシナリオ#2)を検討する
解決策4:シナリオ#1及びシナリオ#2を検討する
解決策1
この解決策において、X2−GW情報がソース基地局とターゲット基地局との間で交換され、X2−GWがソース基地局とターゲット基地局との間のX2接続を確立することを可能にする新たな情報要素(IE)がX2セットアップ要求メッセージに加えられる。
解決策1(シナリオ#1)
図5は、ソースがeNB1 5−1(X2−GW13の使用をサポートしている)であり、ターゲットがHeNB2 7−2(同様にX2−GW13の使用をサポートしている)である場合のシナリオ#1についてこの解決策を用いて実行されるステップを示すタイミング図である。図5に示すように、ステップs501において、eNB1 5−1はHeNB2 7−2を発見する。ステップs503において、eNB1 5−1は、(メッセージの意図される受信者としての)HeNB2 7−2のグローバルHeNB識別子(HeNB−ID2)及びメッセージ送信者としての自身のグローバルeNB識別子(eNB−ID1)を含むS1eNB構成転送メッセージをMME11に送信することによって、TNLアドレス発見手順を開始する。構成転送メッセージは、HeNB2のための追跡エリア指示子(TAI2)、eNB1のためのTAI(TAI1)、及びeNB1 5−1がX2−GW13の使用をサポートしていることを示す新たな情報要素(IE1)も含む。この新たなIE1は、値がX2−GW13のためのサポート又は非サポートを示す単一ビットフラグとすることができる。ステップs505において、MME11は構成転送メッセージをHeNB2 7−2に送信する。
受信した構成転送メッセージにおける新たなIE1の存在に起因して、また、HeNB2 7−2もX2−GW13の使用をサポートしていることにより、HeNB2 7−2は、ソース基地局(eNB1 5−1)もX2−GW13の使用をサポートしているか否かを判断することができる。この例において、ソース(eNB1)はX2−GW13の使用をサポートせず、したがって、ステップs507において、ターゲットHeNB2 7−2は、自身のTNLアドレスの代わりにX2−GW13のTNLアドレス(TNL−GW)を識別する構成転送メッセージをMME11返送することによって応答する。HeNB2 7−2は、ターゲットHeNB2 7−2がX2−GW13の使用をサポートしていることを示す(したがって、返されるTNLアドレスが、HeNB2が登録されるX2−GW13のTNLアドレスであることを示す)新たなIEも含む。ステップs509において、MME11は返された構成転送メッセージをNB1に送信する。ステップs511において、eNB1は、返された構成転送メッセージから、HeNB2もX2−GW13の使用をサポートしていると判断し、このため構成転送メッセージにおいて受信したTNLアドレスを用いてX2−GW13とのSCTP接続を確立する。その後、ステップs513において、eNB1はX2−GW13と確立したばかりのSCTP接続を介してX2セットアップ要求メッセージをX2−GW13に送信する。このX2セットアップ要求メッセージは、ターゲット基地局(HeNB2)のRNL−IDを含む新たなIE(IE3)を含む。X2セットアップ要求メッセージは、ソース基地局(eNB1)のRNL−IDを既に含み、このため、これは新たなIE3において必要とされない。X2−GW13は、ターゲット基地局(HeNB2)のRNL−IDを用いてHeNB2の対応するTNLアドレスを(その記憶されたマッピングテーブルから)検索し、ステップs515において、X2−GW13は、eNB1から受信したX2セットアップ要求メッセージを、検索したTNLアドレスを用いてHeNB2に転送する。ターゲット基地局(HeNB2)は、X2セットアップ要求メッセージに既に含まれているソース基地局のRNL−IDからソース基地局の識別番号を求め、ステップs517において、X2セットアップ応答メッセージをX2−GW13に返す。このX2セットアップ応答メッセージは、メッセージの意図される受信者(すなわち、ソースeNB1)のRNL−ID及び自身のRNL−IDアドレスを識別する新たなIE(IE4)も含む。X2−GW13は意図される受信者のRNL−IDを用いて、その記憶されたマッピングテーブルから対応するTNLアドレスを検索し、次に、検索されたeNB1のTNLアドレスを用いて基地局eNB1にX2セットアップ応答メッセージを転送する(これはステップs519において行われる)。基地局eNB1は、送信者のRNL−IDを用いて、X2セットアップ応答メッセージを送信する基地局を識別し、eNB1及びHeNB2間のX2セットアップ手順を完了させる。eNB1及びHeNB2間で送信される全ての後続のX2APメッセージにおいて、送信者は(例えば、新たなIE4又は新たなIE5内に)意図される受信者基地局のRNL−ID及び自身のRNL−IDを含み、X2−GWは意図される受信者のRNL−IDを用いて、そのマッピングテーブルから対応するTNLアドレスを検索し、メッセージを正しいSCTP接続を介して正しい基地局にルーティングすることができるようにする。
一方、HeNB2 7−2がX2−GW13の使用をサポートしていない場合(例えば、HeNB2 7−2がレガシーデバイスであることに起因する)、HeNB2は、受信した構成転送メッセージにおける新たなIEを単に無視し、返される構成転送メッセージに自身のTNLアドレスを含めることによって応答し、返されるメッセージには新たなIEが存在せず、したがって、HeNB2がX2−GW13の使用をサポートしていないことがeNB1に示される。したがって、この場合、eNB1はHeNB2との直接SCTP接続を確立し、次にHeNB2との直接X2接続を確立する。
図6は、ソースがeNB2(X2−GW13の使用をサポートしていない)であり、ターゲットがHeNB1 7−1(X2−GW13の使用をサポートしている)であるときのシナリオ#1についてこの解決策を用いて実行されるステップを示すタイミング図である。ステップs601において、eNB2 5−2はHeNB1 7−1を発見し、ステップs603において、eNB2 5−2は、(メッセージの意図される受信者としての)HeNB1 7−1のグローバルHeNB識別子(HeNB−ID1)及びメッセージ送信者としての自身のグローバル識別子(eNB−ID2)を含むS1eNB構成転送メッセージをMME11に送信することによって、TNLアドレス発見手順を開始する。構成転送メッセージは、HeNB1のための追跡エリア指示子(TAI1)、及びeNB2のためのTAI(TAI2)も含む。この場合、eNB2はX2−GW13の使用をサポートしておらず、したがって、ステップs603において送信される構成転送メッセージは新たな情報要素(IE1)を含まない。ステップs605において、MME11は構成転送メッセージをHeNB1 7−1に送信する。
受信した構成転送メッセージ内に新たなIEがないことに起因して、HeNB1 7−1(X2−GW13の使用をサポートしている)は、ソース基地局(eNB2 5−2)がX2−GW13の使用をサポートしていないと判断する。したがって、ステップs607において、HeNB1 7−1は、自身のTNLアドレス(TNL−HeNB1)を含む構成転送メッセージをMME11に返送することによって応答する。ステップs609において、MME11は返された構成転送メッセージをeNB2に送信する。ステップs611において、eNB2は、構成転送メッセージにおいて受信したTNLアドレスを用いて、HeNB1との直接SCTP接続を確立し、これに続いて、HeNB1との直接X2接続の確立を開始する。
解決策1(シナリオ#2)
図7は、ソースがHeNB2 7−2(X2−GW13の使用をサポートしている)であり、ターゲットがeNB1 5−1(同様にX2−GW13の使用をサポートしている)である場合のシナリオ#2についてこの解決策を用いて実行されるステップを示すタイミング図である。図7に示すように、ステップs701において、HeNB2 7−2はeNB1 5−1を発見する。ステップs703において、HeNB2 7−2は、(メッセージの意図される受信者としての)eNB1 5−1のグローバルeNB識別子(eNB−ID1)及びメッセージ送信者としての自身のグローバル識別子(HeNB−ID2)を含むS1eNB構成転送メッセージをMME11に送信することによって、TNLアドレス発見手順を開始する。構成転送メッセージは、eNB1のための追跡エリア指示子(TAI1)、HeNB2のためのTAI(TAI2)、及びHeNB2 7−2がX2−GW13をの使用をサポートしていることを示す新たな情報要素(IE1)も含む。新たなIE1は、値がX2−GW13のサポート又は非サポートを示す単一のビットフラグとすることができる。ステップs705において、MME11は構成転送メッセージをeNB1 5−1に送信する。
構成転送メッセージの受信に応答して、eNB1 5−1は、ステップs707において、自身のTNLアドレス(TNL−eNB1)を識別するとともに、ターゲットeNB1 5−1がX2−GW13の使用をサポートしていることを示す新たなIE(IE1)を含む構成転送メッセージをMME11に返送することによって応答する。ステップs709において、MME11は返された構成転送メッセージをHeNB2 7−2に送信する。ステップs711において、HeNB2は、返された構成転送メッセージにおける新たなIE1から、ターゲットeNB1がX2−GW13の使用をサポートしていると判断する。
通常、HeNB2は起動時にX2−GW13に登録しており、このため、HeNB2はX2−GW13に再び登録する必要がない。したがって、ステップs713において、ソースHeNB2は、(HeNB2とX2−GW13との間で既に確立されたSCTP接続を介して)X2セットアップ要求メッセージをX2−GW13に送信する。このメッセージは、eNB1のためのRNL−ID(HeNB2がeNB1を発見するときに取得する)及びHeNB2がステップs709において受信するeNB1のTNLアドレス(TNL−eNB1)を含む新たなIE(IE2)を含む。ステップS715において、X2−GW13はeNB1の受信したTNLアドレスを用いてeNB1とのSCTP接続を確立する。ステップS717において、X2−GW13は、HeNB2から受信したX2セットアップ要求メッセージをeNB1に転送する。図7には示していないが、ターゲット基地局(eNB1)は、X2セットアップ要求内に含まれるソース基地局のRNL−IDからソース基地局(HeNB2)の識別番号を求め、X2セットアップ応答メッセージ(図示せず)で応答し、このX2セットアップ応答メッセージはX2−GWを介してHeNB2に返される。所望の場合、ソース基地局(HeNB2)は、IE2の代わりに新たなIE5を用いることができる。新たなIE5には、ターゲット基地局に関するRNL ID及び/又はTNLアドレスも含めることができる。eNB1とHeNB2との間でX2−GW13を介して送信される全ての後続のX2APメッセージにおいて、送信者は、(例えば新たなIE4又は新たなIE5に)意図される受信者のRNL−ID及び自身のRNL−IDを含み、X2−GW13が意図される受信者のRNL−IDを用いて、メッセージを正しいSCTP接続を介して正しい基地局に送信することができるようにし、かつ受信者が送信基地局の識別番号を知るようにすることができる。
図8は、ソースがHeNB1 7−1(X2−GW13の使用をサポートしている)であり、ターゲットがeNB2 5−2(X2−GW13の使用をサポートしていない)である場合のシナリオ#2についてこの解決策を用いて実行されるステップを示すタイミング図である。図8に示すように、ステップs801において、HeNB2 7−2はeNB2 5−2を発見する。ステップs803において、HeNB1 7−1は、(メッセージの意図される受信者としての)eNB2 5−2のグローバルeNB識別子(eNB−ID2)及びメッセージ送信者としての自身のグローバル識別子(HeNB−ID1)を含むS1eNB構成転送メッセージをMME11に送信することによって、TNLアドレス発見手順を開始する。構成転送メッセージは、eNB2のための追跡エリア指示子(TAI2)、HeNB1のためのTAI(TAI1)、及びHeNB1 7−1がX2−GW13をの使用をサポートしていることを示す新たな情報要素(IE1)も含む。新たなIE1は、値がX2−GW13のサポート又は非サポートを示す単一のビットフラグとすることができる。ステップs805において、MME11は構成転送メッセージをeNB1 5−1に送信する。
構成転送メッセージの受信に応答して、eNB2 5−1は、受信した構成転送メッセージにおける新たなIEを無視する。なぜなら、eNB2はレガシーeNBであり、このためこのIEの解釈方法を知らないためである。したがって、ステップs807において、eNB2は、自身のTNLアドレス(TNL−eNB2)を識別する構成転送メッセージをMME11に返送することによって応答する。ステップs809において、MME11は返された構成転送メッセージをHeNB1 7−1に送信する。ステップs811において、HeNB2は、返された構成転送メッセージ内に新たなIEが存在しないことから、ターゲットeNB2がX2−GW13の使用をサポートしていないと判断する。したがって、ステップs813において、ソースHeNB1は、eNB2のための受信したTNLアドレスを用いてeNBとの直接SCTP接続を確立し、これに続いて、ステップs815において、確立されたSCTP接続を介してeNB2との直接X2接続を確立する。
(任意のシナリオの下での)解決策1において、eNBがX2セットアップに関与している場合、SCTP確立と、このeNBに関する新たなIE(例えば、IE3)において得られるRNL−IDの詳細とに基づいて、X2−GWはRNL−IDベースの転送に関して自身のマッピングテーブル内にエントリを作成しなくてはならないことに留意されたい。
解決策2
この解決策は、基地局が予め自身の指定されたX2−GWに登録している事例を扱う。これは主に、或るHeNBが別のHeNBを発見するシナリオ#3に関する。しかしながら、この解決策は、マクロ基地局(eNB)も指定されたX2−GWに事前登録している場合のシナリオ#1及びシナリオ#2にも同様に適用可能である。
図9は、ソースHeNB1 7−1(X2−GW13の使用をサポートしている)がHeNB3 7−3(X2−GW13の使用をサポートしていない)を識別する場合のシナリオ3についてのタイミング図である。示すように、ステップs901において、ソースHeNB1はX2−GW13に事前登録している。これは、HeNB1が起動、リセット又は再構成されるときのHeNB1の起動シーケンスの一部とすることができる。ステップs903において、X2−GW13は、自身のマッピングテーブル内に維持管理しているデータを更新して、HeNB1と確立したばかりの新たなSCTP接続を識別する。ステップs905において、ソースHeNB1はターゲットHeNB3を発見し、ステップs907において、TNLアドレス発見手順を実行することなく、X2セットアップ要求メッセージをX2−GW13に送信することによってX2セットアップ手順を開始する。X2セットアップ要求メッセージは、ターゲット基地局(HeNB3)のRNL−IDを識別する新たなIEを含む。この新たなIEは、ステップs905においてHeNB1がHeNB3を発見したときに取得する。X2−GW13は、HeNB3のための受信したRNL−IDを用いて、マッピングテーブル内の対応するエンティティを位置特定することを試みる。X2−GW13は、自身のマッピングテーブル内に対応するエンティティを見つけた場合、受信したX2セットアップ要求を、HeNB3との間に有するSCTP接続を介してHeNB3に転送し、HeNB1とHeNB3との間のX2接続を確立するために、HeNB3から折り返し受信したX2セットアップ応答メッセージをHeNB1に返す。
一方、この例では、HeNB3はX2−GW13に登録しておらず、このためステップS909において、X2−GW13は自身のマッピングテーブル内に対応するエンティティを見つけない。これは、HeNB3がレガシーデバイスであること、又はHeNB3が別のX2−GW(図示せず)に登録していること、又はHeNB3がX2−GWを一切介さずに動作するように構成されていること起因する場合がある。結果として、ステップs911において、X2−GW13は、ターゲットHeNB3がX2−GWを用いた動作をサポートしていないことを示す新たな失敗原因とともにX2セットアップ失敗メッセージを送信する。ステップs913において、HeNB1はX2セットアップ失敗メッセージを受信し、新たな原因から、自身がHeNB3と直接X2接続を確立しなくてはならないと判断する。したがって、ステップs915において、HeNB1は従来のTNL発見プロセスをトリガーしてHeNB3のTNLアドレスを求め、ステップs917において、HeNB1とHeNB3との間でSCTP接続を確立することができるようにし、ステップs919において、HeNB1とHeNB3との間で直接X2接続を確立することができるようにする。
解決策3
この解決策は、基地局が予め自身の指定されたX2−GWに登録している事例も扱う。これは主に、或るHeNBが別のHeNBを発見するシナリオ#3に関する。しかしながら、この解決策は、マクロ基地局(eNB)も指定されたX2−GWに事前登録している場合のシナリオ#1及びシナリオ#2にも同様に適用可能である。
図10は、ソースHeNB1(X2−GW13の使用をサポートしている)がターゲットHeNB2 7−2(X2−GW13の使用をサポートしている)を識別する場合のシナリオ3についてのタイミング図である。示すように、ステップs1001において、HeNB(及び適用可能であればeNB)は自身の指定されたX2−GW(この場合はX2−GW13)に事前登録している。これは、各基地局の起動シーケンスの一部とするか、又は基地局がリセット若しくは再構成されるときに行うことができ、このため、単一の時点において行われる単一ステップとして規定されない。ステップs1003において、各登録された基地局とX2−GW13との間でSCTP接続が確立される。対応する基地局がX2−GW13に登録する時点で各SCTP接続の確立が実行されるので、このステップも単一の時点において行われる単一ステップではない。ステップs1005において、ソースHeNB1はターゲットHeNB2を発見する。これに応答して、ステップs1007において、ソースHeNB1は、新たなX2近傍通知メッセージをX2−GW13に送信する。このメッセージは、ターゲット基地局(HeNB2)のRNL−IDを含む新たなIEを含む。ステップs1009において、X2−GW13は、新たなX2近傍通知メッセージに含まれるターゲットRNL−IDを用いて、このRNL−IDが既に自身のマッピングテーブルに含まれているか否かを検査する。この場合、HeNB2のためのRNL−IDはマッピングテーブル内にあり(なぜならHeNB2はX2−GW13に登録されているため)、したがって、ステップs1011において、X2−GW13は、ターゲット基地局(HeNB2)がX2−GW13に登録されていることに肯定応答するX2近傍ACKメッセージをソース基地局(HeNB1)に送信し、このため、X2−GW13を介してX2接続を確立することができる。したがって、この肯定応答の受信に応答して、ステップs1013において、ソース基地局(HeNB1)はX2−GW13を介してX2セットアップ手順を開始する。上記のように、これはHeNB1がX2−GW13にX2セットアップ要求メッセージを送信することを伴う。X2セットアップ要求メッセージは、ステップs1005においてHeNB1がHeNB2を発見したときに取得したターゲット基地局(HeNB2)のRNL−IDを識別する新たなIE(例えば、IE3)を含む。このX2セットアップ要求メッセージの受信に応答して、X2−GW13は、X2セットアップ要求メッセージ及び自身の記憶されたマッピングテーブルに含まれるターゲットRNL−IDからターゲット基地局(HeNB2)のためのTNLアドレスを検索し、次に、検索されたTNLアドレスを用いて、X2セットアップ要求メッセージをこのターゲット(HeNB2)に転送する。上記のように、ターゲット基地局(HeNB2)は、X2セットアップ要求内に含まれるソース基地局のRNL−IDからソース基地局(HeNB1)の識別番号を求め、HeNB1とHeNB2との間のX2接続をセットアップするためのX2セットアップ応答メッセージをX2−GW13を介してHeNB1に返す。
上記の記載からわかるように、ソース基地局(HeNB1)は、従来のS1TNLアドレス発見手順を実行することなく(したがってコアネットワーク内の処理負荷を節減する)新たに発見されたターゲット基地局(HeNB2)とのX2接続を確立することができる。
図11は、ターゲット基地局(この例ではHeNB3)がX2−GW13の使用をサポートしていない状況を示すタイミング図である。ステップS1101〜s1107は、図10について上記で説明したステップs1001〜s1007に対応し、このため、これらのステップの説明は省略する。ステップS1109において、X2−GW13は、HeNB3がX2−GW13に登録されていないので、HeNB3のためのRNL−IDを見つけることができない。したがって、ステップs1111において、X2−GW13は、ターゲット基地局(HeNB3)がX2−GW13の使用をサポートしていないことをHeNB1に示す、HeNB3のターゲットRNLアドレスを含むX2近傍Nack(否定応答)メッセージをHeNB1に返送する。したがって、ステップs1113において、HeNB1は従来のS1TNLアドレス発見手順をトリガーして、ターゲット基地局HeNB3のためのTNLアドレスを求め、それによって、次にステップs1115において、HeNB1はHeNB3との直接SCTP接続を確立することができ、次にステップs1117において、HeNB3との直接X2接続を確立することができる。
解決策4
この解決策は、X2−GW情報がソース基地局とターゲット基地局との間で交換され、新たな情報要素(IE)がX2セットアップ要求メッセージに加えられて、X2−GW13がソース基地局とターゲット基地局との間のX2接続を確立することが可能になるという点で、解決策1と類似している。この解決策は、シナリオ#1及びシナリオ#2に適用可能である。
解決策4(シナリオ#1)
図12は、ソースがeNB1 5−1(X2−GW13の使用をサポートしている)であり、ターゲットがHeNB2 7−2(同様にX2−GW13の使用をサポートしている)である場合のシナリオ#1についてこの解決策を用いて実行されるステップを示すタイミング図である。ステップs1201〜s1209並びにステップs1213及びs1219は、図5を参照して上記で説明されたステップs501〜s509並びにステップs513及びs519に対応し、したがって、これらのステップの更なる説明を省略する。この解決策と解決策1との違いは、ステップs1211において、ソースeNB1も、ターゲット基地局HeNB2から受信したTNLアドレス(TNL−GW)を用いてX2−GW13に登録することである。上記で検討した解決策1に勝るこの実施形態の利点は、X2−GW13の動作が簡略化され、それにより、基地局がeNBであるか又はHeNBであるかにかかわらず同じネットワーク接続プロセスを実行することである。上記で説明した解決策1では、X2−GWは、基地局がHeNBであるか又はeNBであるかに依拠して異なる手順をサポートしなくてはならない。特に、解決策1では、X2−GW13とターゲットeNBとの間に既存のネットワーク接続がない場合、X2−GWは、(ソース基地局から受信した)X2セットアップ要求メッセージに含まれる情報を用いて自身のマッピングテーブル内のマッピングエントリを作成し、次に、eNBとのネットワーク接続を確立することを試みなくてはならない。解決策4では、全てのマッピングエントリは、X2−GWがX2セットアップ要求メッセージを受信する前に作成されている。
解決策4(シナリオ#2)
図13は、ソースがHeNB2 7−2(X2−GW13の使用をサポートしている)であり、ターゲットがeNB1 5−1(同様にX2−GW13の使用をサポートしている)である場合のシナリオ#2についてこの解決策を用いて実行されるステップを示すタイミング図である。ステップs1301において、ソースHeNB2はターゲットeNB1を発見する。ステップs1303において、HeNB2 7−2は、(メッセージの意図される受信者としての)eNB1 5−1のグローバルeNB識別子(eNB−ID1)及びメッセージ送信者としての自身のアドレス(HeNB−ID2)を含むS1eNB構成転送メッセージをMME11に送信することによって、TNLアドレス発見手順を開始する。構成転送メッセージは、eNB1のための追跡エリア指示子(TAI1)、HeNB2のためのTAI(TAI2)、及びHeNB2 7−2がX2−GW13の使用をサポートしていることを示す新たな情報要素(IE1)も含む。新たなIE1は、値がX2−GW13のサポート又は非サポートを示す単一のビットフラグとすることができる。この実施形態では、HeNB2は、既存のX2TNL構成情報IEを用いて、S1eNB構成転送メッセージ内に、自身の指定されたX2−GW13のTNLアドレス(TNL−GW)も含む。ステップs705において、MME11は構成転送メッセージをeNB1 5−1に中継する。
(この事例のように)ターゲット基地局(eNB1)もX2−GW13を通じた動作をサポートしている場合、この構成転送メッセージの受信に応答して、eNB1はステップs1307において、受信したメッセージ内に含まれるX2−GW TNLアドレス(TNL−GW)を用いて、自身をX2−GW13に登録する(ステップS1307はS1305とS1315との間の任意の時点で行うことができることに留意されたい)。ターゲットeNB1はまた、ステップs1309において、自身のTNLアドレス(TNL−eNB1)を識別するとともに、ターゲットeNB1 5−1がX2−GW13の使用をサポートしていることを示す新たなIE(IE1)を含む構成転送メッセージをMME11に返送することによって構成転送メッセージに応答する。ステップs1311において、MME11は返された構成転送メッセージをHeNB2 7−2に中継する。ステップs1313において、HeNB2は、返された構成転送メッセージにおける新たなIE1から、ターゲットeNB1がX2−GW13の使用をサポートし、したがって、この解決策によれば、X2−GW13に登録されることになると判断する。したがって、ステップs1315において、ソースHeNB2は(HeNB2とX2−GW13との間で事前に確立されたSCTP接続を介して)X2セットアップ要求メッセージをX2−GW13に送信する。このメッセージは、eNB1のRNL−IDを含む新たなIE(IE3)を含む。解決策1とは異なり、eNB1はステップs1307においてX2−GW13に登録しているはずであるので、このメッセージにおいてeNB1のTNLアドレスを送信する必要はない。ステップS1317において、X2−GW13はeNB1のためのRNL−IDを用いて、自身のマッピングテーブルをルックアップして、eNB1のための対応するTNLアドレスを識別し、次に、検索されたTNLアドレスを用いて、HeNB2から受信したX2セットアップ要求メッセージをeNB1に転送する。X2セットアップ要求メッセージの受信に応答して、ターゲット基地局(eNB1)は、X2セットアップ要求メッセージ内に含まれるソース基地局のRNL−IDからソース基地局(HeNB2)の識別番号を求め、ステップs1319において、X2セットアップ応答メッセージをX2−GW13に返送する。このX2セットアップ応答メッセージは、メッセージの意図される受信者(HeNB2)のRNL−ID及び自身のRNL−IDを識別する新たなIE(IE4)も含む。X2−GW13は、この意図される受信者のRNL−IDを用いて、メッセージが転送される際に介するべき対応するSCTP接続を識別する。この事例では、メッセージはステップs1321においてHeNB2に転送される。上記のように、X2−GW13を介してeNB1とHeNB2との間で送信される全ての後続のX2APメッセージにおいて、送信者は、(例えば新たなIE4又は新たなIE5内に)自身のRNL−IDと共に意図される受信者のRNL−IDを含め、それによってX2−GW13は意図される受信者のRNL−IDを用いて、正しいSCTP接続を介して正しい基地局にメッセージをルーティングし、それによって受信者は送信基地局の識別番号を知る。
上記の実施形態では、様々な基地局によって送信されるメッセージにおいて複数の新たな情報要素が用いられた。用いることができる例示的な情報要素は以下の表において以下で与えられる。
TS36.413のX2TNL構成情報に加えることができる新たなIE1
Figure 0006519701
Figure 0006519701
解決策1において、X2−GWに送信されるX2セットアップ要求メッセージに新たなIE(IE2)が追加された。以下の表は、IE2が含み得るものの例を示す。この新たなIEは、TS36.423のセクション9.1.2.3に加えることができる。
Figure 0006519701
上記で検討した解決策1、3及び4において用いることができる新たなIE3:
Figure 0006519701
全般的にX2APメッセージに加えることができる新たなIE4
Figure 0006519701
全般的にX2APメッセージに加えることができる新たなIE5
Figure 0006519701
解決策3では、X2セットアップ失敗メッセージは、ターゲット基地局がX2−GW13の使用をサポートしていないことを示す新たな原因値とともに送信された。以下の表は、この新たな原因値に対応するのに必要となるTS36.423のセクション9.2.6に対する変更の詳細を与える。
Figure 0006519701
IE1、IE2、IE3、IE4及びIE5の存在フィールドは、いずれかの値、すなわち、オプション(O)又は必須(M)を取ることができる。同様に、IE2、IE3、IE4及びIE5の割り当てられた重要度フィールドは、ここでもいずれかの値、すなわち拒否又は無視を取ることができる。
変更及び代替
複数の詳細な実施形態を上記で記載した。当業者であれば理解するように、上記の実施形態において具現される発明から依然として利益を享受しながら、上記の実施形態に対する複数の変更形態及び代替形態を作成することができる。
上記の実施形態では、移動電話ベースの電気通信システムが説明された。当業者であれば理解するように、本出願において説明されるシグナリング技法は、他の通信システムにおいて用いることができる。他の通信ノード又はデバイスには、例えば、携帯情報端末、ラップトップコンピューター、ウェブブラウザー等のユーザーデバイスを含めることができる。
上記の実施形態では、(ホーム)基地局及びX2−GWが、自身のそれぞれのTNLアドレスを用いてアドレス指定されるものとして説明された。当業者であれば理解するように、代わりに他のタイプのネットワークアドレス、例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスを用いることができることを理解するであろう。
2つの(ホーム)基地局間のX2通信リンクは、エンドツーエンド及びホップごとの単位でX2−GWを通じてセットアップすることができることが理解されよう。上記の実施形態はホップごとの動作を想定する。ここで、X2−GWがSCTP接続及びX2接続の双方を終端し、このためX2セットアップごとの状態(すなわち、いずれの基地局がいずれの他の基地局に接続されるか)を維持管理する。エンドツーエンド動作の場合、X2−GWはむしろRNLレベルルーターのように動作し、ここで、X2接続は(H)eNBにおいて終端し、X2−GWは単に、ターゲット識別番号/アドレスに基づいて、到来するX2APメッセージ中継する。
上記の実施形態では、X2−GWを通じて別の基地局にメッセージを送信する基地局が、メッセージの意図される受信者のRNLアドレスを含んでいた。この情報は、X2−GWが、メッセージを所望の受信者に届くように送信する際に介するべき正しいSCTP接続を識別することを可能にした。メッセージは、同じ状況における送信基地局のRNLアドレスも含むことができる。これによって、X2−GWからメッセージを受信する基地局が、メッセージの送信者を識別することが可能になる。当業者であれば理解するように、送信基地局が自身のRNL IDを含めることは必須でない。X2−GWは、転送されるメッセージに、受信者基地局に対し送信基地局を識別する情報を加えることができる。
上記の実施形態では、基地局について1つのTNLアドレス及び1つのRNL−IDが仮定された。実際には、基地局は、例えばマルチホーミング、追加のセキュリティ等の目的で複数のTNLアドレスを用いる。
上記の実施形態では、基地局は、それぞれ送受信機回路を備える。通常、この回路は専用ハードウェア回路によって形成される。しかしながら、幾つかの実施形態では、送受信機回路の一部を、対応するコントローラーによって実行されるソフトウェアとして実装することができる。
上記の実施形態では、複数のソフトウェアモジュールが説明された。当業者であれば理解するように、それらのソフトウェアモジュールは、コンパイル済みの形式又は未コンパイルの形式において与えることができ、コンピューターネットワークを介して信号として、又は記録媒体において基地局又はX2−GW又は移動電話に供給することができる。さらに、このソフトウェアの一部又は全部によって実行される機能は、1つ又は複数の専用のハードウェア回路を用いて実行することもできる。しかしながら、ソフトウェアモジュールの使用によって、基地局、ゲートウェイ及び移動電話の機能を更新するためにその基地局、ゲートウェイ、及び移動電話を更新するのが容易になるため、ソフトウェアモジュールの使用が好ましい。
種々の他の変更は当業者には明らかであり、ここでは、これ以上詳しくは説明しない。
本出願は、2013年6月4日に出願された英国特許出願第1309970.0号を基礎としており、この英国特許出願の優先権の利益を主張する。この英国特許出願の開示は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。

Claims (4)

  1. X2ゲートウェイ(X2 GW)へのHeNB登録手順を実行する手段であって、起点となるeNBまたはHeNBのトランスポートネットワークレイヤー(TNL)アドレスに対する、ソースHeNB IDのマッピングを表す関連情報を、X2 GWが格納する際に用いるため、ソースHeNB IDがシグナリングされる、前記実行する手段と、
    候補マクロ基地局(eNB)に対するTNLアドレス発見手順を開始する手段とを備え、X2 GWと共に用いられるとき、前記TNLアドレス発見手順は、
    候補eNBのTNLアドレスを要求するために、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、該X2 GWのアドレスを含むeNB構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)に送信することと、
    ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続に用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって提示されたX2 GWのサポートを示す情報とを含む応答を、前記候補eNBから受信することととを含む、
    ホーム基地局(HeNB)。
  2. X2ゲートウェイ(X2 GW)へのHeNB登録手順を実行する段階であって、起点となるeNBまたはHeNBのトランスポートネットワークレイヤー(TNL)アドレスに対する、ソースHeNB IDのマッピングを表す関連情報を、X2 GWが格納する際に用いるため、ソースHeNB IDがシグナリングされる、前記実行する段階と、
    候補マクロ基地局(eNB)に対するTNLアドレス発見手順を開始する段階とを含み、X2 GWと共に用いられるとき、前記TNLアドレス発見手順は、
    候補eNBのTNLアドレスを要求するために、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、該X2 GWのアドレスを含むeNB構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)に送信することと、
    ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続に用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって提示されたX2 GWのサポートを示す情報とを含む応答を、前記候補eNBから受信することととを含む、
    ホーム基地局(HeNB)によって実行される方法。
  3. ホーム基地局(HeNB)からのTNLアドレス発見手順の一部として、X2ゲートウェイ(X2 GW)と共に用いられるとき、当該マクロ基地局(eNB)のTNLアドレスの要求を中継するMME構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信するための手段であって、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、前記HeNBが接続された前記X2 GWのアドレスが、中継された情報に含まれる、前記受信するための手段と、
    前記HeNBに応答するための手段であって、前記応答は、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続のために用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって示される、前記X2 GWのサポートを示す情報とを含む、前記応答するための手段と
    を備えるマクロ基地局(eNB)。
  4. ホーム基地局(HeNB)からのTNLアドレス発見手順の一部として、X2ゲートウェイ(X2 GW)と共に用いられるとき、当該マクロ基地局(eNB)のTNLアドレスの要求を中継するMME構成転送メッセージを、モビリティ管理エンティティ(MME)から受信する段階であって、前記HeNBに接続された前記X2 GW経由の間接的なX2接続がサポートされているとき、前記HeNBが接続された前記X2 GWのアドレスが、中継された情報に含まれる、前記受信する段階と、
    前記HeNBに応答する段階であって、前記応答は、ストリーム制御転送プロトコル(SCTP)接続のために用いられるTNLアドレスと、前記HeNBによって示される、前記X2 GWのサポートを示す情報とを含む、前記応答する段階と
    を含む、マクロ基地局(eNB)によって実行される方法。
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