JP6518763B2 - 発光観察方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光観察方法に関する。
発光タンパク質は、発光が生じる化学反応を触媒する。発光タンパク質は、しばしば定量的実験に使用される。例えば、あるプロモーターの下流に発光タンパク質遺伝子を配置し、このプロモーターの活性の程度、すなわちこの遺伝子の発現の程度を、発光タンパク質に由来して生じる発光量として測定することが可能となる。
時計遺伝子のリズムや薬剤に対する応答など、細胞が示す複数のシグナルを発光タンパク質による発光の観察によって捉える場合、発光色の異なる発光タンパク質による発光量として、同時に取得することが可能である。例えば、薬剤Aに対する細胞応答を赤色発光チャンネル、薬剤Bに対する発光応答を緑色発光チャンネルとして観察することができる。この場合、高効率で精度良く発光成分を分離定量することが必要となる。
そこで、特開2004−333457号公報では、N色の発光成分それぞれ光量を、N−1枚の透過波長帯域が広い高透過率のフィルターを利用し、各発光成分のフィルター透過率とフィルターを透過する全成分の光量の総和から行列式を利用して求める方法を提案している。ここで、フィルター透過率は、細胞の観察に先立って、溶液を用いて予め算出し、定数として使用している。
また、Kwon H, et al., (2010) ”Bioluminescence imaging of dual gene expression at the single−cell level”, BioTechniques, 48(6): 460−462では、ダイクロックミラーを用いて2色の発光を分離し、デュアルカラーCCDを用いて同時に撮像して、行列式を用いて各成分の発光強度を算出する手法を開示している。ここで、透過率は、NIH3T3細胞で緑色と赤色のルシフェラーゼを発現させて算出し、定数として使用している。
しかしながら、酵素学的特性によっては、ある発光波長で発光するはずが外的要因によって発光色が変化してしまい、これが他の発光波長チャンネルへ影響してしまうことが想定される。
例えば、Photinus pyralis由来のルシフェラーゼは、温度の変化によって発光スペクトルが変化する。図6は、リコンビナントタンパク質が示す発光スペクトルの温度による違いを示している。
また、Fraga H, (2008) ”Firefly luminescence: A historical perspective and recent developments”, Photochem. Photobiol. Sci., 7(2): 146−158には、pHの変動によって発光波長が変化するということが報告されている。
従来の透過率の算出は、算出した透過率を定数として用いている。しかし、温度やpH等の外的要因によって発光スペクトルが変化することがあり、この発光スペクトルの変化によって透過率は変動するため、適切な透過率の算出が課題となっている。
従来の透過率の算出は、あらかじめ各発光タンパク質が発するシグナルのフィルター透過性を定数として利用している。しかし、これは観察中に発光スペクトルが変化しないという前提が必要であり、観察中に発光スペクトルが変化する場合(以下2つの条件を含む場合)にはフレームごとにこの定数を求める必要がある。
本発明は、
(1)発光スペクトルが外的要因によって変化する発光タンパク質を含む2つ以上の発光タンパク質を使用した観察、
(2)観察対象(例えば細胞)から同所的に発せられる発光シグナルが2つ以上の発光タンパク質から発せられる場合、
において、外的要因によらず定量性の高い発光観察方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、第1の発光タンパク質の遺伝子を発現する観察細胞を含む生体試料と、基準量の前記第1の発光タンパク質を提示する基準物とから放射される発光を、それぞれ異なる波長帯域を有する2種類のフィルターを用いて撮影することで、2枚の波長帯域画像を取得することと、前記2枚の波長帯域画像それぞれから、前記観察細胞からの発光量及び前記基準物からの発光量を定量することと、前記定量した前記基準物からの2種類の発光量を用いて補正定数を算出することと、前記定量した前記観察細胞からの2つの発光量を、前記補正定数を用いて補正することと、を含み、前記補正定数は、前記2つのフィルターの透過率に係わる逆行列により算出される発光観察方法が提供される。
本発明によれば、外的要因によらず定量性の高い発光観察方法を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る発光観察方法の一例の概略を示す図である。 図2は、1つの観察視野中の観察細胞と指標細胞の例を概略的に示す図である。 図3は、一実施形態に係る発光観察を行うためのシステムの構成例の概略を示す図である。 図4は、1つの観察視野中の観察細胞と指標細胞の別の例を概略的に示す図である。 図5は、1つの観察視野中の観察細胞と指標細胞の更に別の例を概略的に示す図である。 図6は、各温度における発光スペクトルを示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、生体試料の発光観察方法に関する。具体的には、外的環境要因(例えば、温度)によって、発光色が変化する発光タンパク質を用いたシングルセルイメージングでの色分離を補正する細胞の配置とその方法に関する。発光イメージングでは、時計遺伝子のリズムや薬剤に対する応答など細胞が示す複数のシグナルを、発光色の異なる発光タンパク質が示す発光量として同時に取得することが可能である。例えば、薬剤Aに対する細胞応答を赤色発光チャンネル(以下、chと略記する)、薬剤Bに対する発光応答を緑色発光chとして観察する。しかし、発光タンパク質の酵素学的特性によっては、ある発光波長を示す発光タンパク質の発光色が外的要因によって変化し、他の発光波長chへ影響を与えることが想定される。本実施形態では、温度感受性発光タンパク質を用いて細胞の薬剤応答を観察する際に、観察対象である観察細胞と同一視野内に基準物、例えば指標細胞を配置し、温度変化に伴うスペクトル変化が「観察用ch」以外のchに与えるクロストークの影響を補正する。
以下に上記方法に含まれる各工程に関して、図1を参照して、順に説明する。
まず、第1の発光タンパク質の遺伝子を発現する観察細胞を含む生体試料を生存状態で維持する(ステップS1)。
観察細胞は、観察の対象となる細胞である。観察細胞の種類は、動物細胞、植物細胞および微生物細胞等、あらゆるものであってよい。また、観察細胞は、培養細胞、組織に含まれる細胞の1つ、または個体に含まれる細胞の1つであってよい。
観察細胞は、例えば、発現の状態を調べようとする遺伝子の発現制御領域の下流に、第1の発光タンパク質の遺伝子が配置された組み替え遺伝子が導入されることで得られる。こうすることで、第1発光タンパク質の遺伝子は、元の遺伝子のための発現制御領域の作用により、元の遺伝子の発現パターンと同様のパターンで発現することになる。
なお、発光タンパク質とは、発光が生じる化学反応を触媒する酵素を意味する。発光タンパク質は、十分量の基質の存在下において発光反応を触媒させた場合に、時間の経過に伴い発光量が変動するという特性を有する発光タンパク質であって良い。このような変動とは、例えば、発光量の減少である。このような発光タンパク質では、基質は十分に存在するにもかかわらず、時間の経過に従って発光量が減少する。また、このような変動とは、例えば、発光量の増大である。
発光量が減少するという特性を示す発光タンパク質の例は、ホタルルシフェラーゼである。ホタルルシフェラーゼは、ホタルルシフェリンを発光基質とする。また、そのような発光タンパク質の別の例は、イミダゾピラジン骨格を有する化合物を発光基質とする、海洋生物等に由来するルシフェラーゼである。
なお、観察細胞の数は、1つに限らない。
次に、図2に示すように、観察細胞OCを撮影した際に1つの視野OFVの中に観察細胞OCと共に入るように、基準量の第1の発光タンパク質を提示する基準物を用意する(ステップS2)。
基準物は、例えば細胞である(以下、指標細胞ICと称する)。この場合、この指標細胞IC中において、観察細胞OCとは同じ第1の発光タンパク質が一定量発現している。すなわち、基準物としての指標細胞ICは、観察細胞OCとは異なる細胞である。但し、指標細胞ICは、観察細胞OCと同種の細胞であってもよい。例えば、同種の細胞群の中から、一部の細胞を観察細胞OCとし、その他の一部を指標細胞ICとして選択してもよい。基準物となる指標細胞ICは、動物細胞、植物細胞および微生物細胞等、あらゆるものであって良い。また、指標細胞ICは、培養細胞、組織に含まれる細胞の1つ、または個体に含まれる細胞の1つであって良い。
こうして作製した指標細胞ICを、観察細胞OCを撮影した際に1つの視野OFVの中に観察細胞OCと共に入るように用意する。具体的には、例えばΦ35mmガラスボトムディッシュに、観察細胞OCと指標細胞ICを混ぜ合わせて播種する。
なお、基準物は、発光色を補正するための指標であるため、細胞以外にも、ウェルや粒子といった固体や、液体などでも良い。基準物が固体である場合には、第1の発光タンパク質は、その固体の表面に固定されている。
こうして、観察細胞OCと基準物、例えば指標細胞ICとを含む生体試料が準備できたならば、次に、観察細胞OCと指標細胞ICに対して所定の刺激を与える、例えば、第1の発光タンパク質に応じた発光基質を培養液に投与して、それぞれにおいて発光反応を生じさせる(ステップS3)。発光基質は、任意のタイミングで培養液に投与することができる。例えば、観察細胞OCを観察する直前に投与しても良い。あるいは、培養液を作製する段階において発光基質を投与しても良い。
そして、観察細胞OC及び基準物(指標細胞IC)から放射される発光を、それぞれ異なる波長帯域(発光波長Ch)で撮影することで、複数の発光画像として複数の波長帯域画像を取得する(ステップS4)。
発光画像とは、観察細胞OCおよび基準物(指標細胞IC)からの発光を撮像することにより得られる画像である。発光画像は、例えば、発光に応じた特定の波長を有した光のみを主に透過させるフィルターと、光を電気信号に変換する撮像素子と、電気信号から発光画像を作り出す画像処理手段とを含む装置を用いて取得することができる。発光画像を取得するための装置の例は、発光顕微鏡、発光イメージングシステム等である。発光イメージングシステムの具体例は、発光イメージングシステムLV200(オリンパス株式会社製)を含む。
このような、発光イメージングシステムの概略を図3に示す。図3に示すように、この発光イメージングシステム1は、図示しないハウジングに遮光状態で格納された顕微鏡10と、例えばパーソナルコンピュータといった各種演算を行うことができる演算装置20と、例えばキーボードやマウスといった演算装置20にユーザによる指示を入力するための入力部30と、を備える。
顕微鏡10には、光学系11と光源12と撮像装置13とが設けられている。光学系11は、種々のレンズやミラーを含む。また、光学系11は、選択的に光路に挿入し得る複数のフィルターF1,F2を含む。複数のフィルターF1,F2は、互いに透過波長が異なっている。ただし、完全に異なっている必要は無く、互いに重複しない波長帯域を備え、その重複しない波長帯域が、所望の発光波長chに対応していれば良い。光源12は、明視野画像を得るために必要な任意の照明光(例えば白色光)を射出し、この光源12から射出された光は、光学系11を介して、観察細胞OCと基準物、例えば指標細胞ICとを含む生体試料40に照射される。この生体試料40は、好ましくは所定の培養環境により細胞が生存可能に維持されるよう、培養チャンバ内に収容されている。撮像装置13は、例えば冷却CCD等による撮像素子を含み、光学系11を介して生体試料40の顕微鏡画像に係る画像信号を生成する。
演算装置20は、撮影制御部21と、画像取得部22と、光源制御部23と、光学系制御部24と、記録部25と、画像解析部26と、を備える。撮影制御部21は、撮像装置13の動作を制御する。画像取得部22は、撮像装置13から画像を取得し、必要な画像処理等を行う画像処理手段である。
光源制御部23は、光源12の動作を制御する。光学系制御部24は、光学系11を制御する。例えば、明視野画像が取得されるときは、光源12から射出された照明光は、光学系11を介して生体試料40に照射される。また、明視野画像が取得されるときは、露光時間は比較的短くされる。一方、発光画像が取得されるときは、光源12から射出された照明光は遮断され、生体試料40は照明されない。また、発光画像が取得されるときは、露光時間は比較的長く設定される。光学系制御部24は、また、発光画像が取得されるときは、複数のフィルターF1,F2の光路への選択的な挿入を制御する。
記録部25は、明視野画像と各吸収フィルター挿入時に取得された発光画像である波長帯域画像とを記録する。画像解析部26は、記録部25に記録された複数の波長帯域画像から、観察細胞OCからの発光量を定量する等の解析処理を行う。なお、記録部25は、この画像解析部26の解析結果も記録する。
そして、画像解析部26により、複数の波長帯域画像から、観察細胞OCからの発光量と基準物である指標細胞ICからの発光量とを定量する(ステップS5)。これは、記録部25に記録された明視野画像において、発光量を定量すべき細胞を含む関心領域を入力部30により指定することを含む。画像解析部26は、記録部25に記録された各波長帯域画像における関心領域に対応する領域の発光量を定量する。
その後、画像解析部26により、定量した基準物である指標細胞ICからの発光量を用いて補正定数を算出し(ステップS6)、この補正定数を用いて、定量した観察細胞OCからの発光量を補正する(ステップS7)。
例えば、画像解析部26は、蛍光画像のクロストーク補正(蛍光分離)ソフトウェア(PrizMage)を用いて補正を実施する。本ソフトウェアは蛍光画像のクロストークを補正するためのソフトウェアであるが、発光シグナルのオーバーラップと現象が似ているため同様の操作で補正可能である。各波長帯域(各発光波長ch)単独の発光量(補正後の発光量:GREENとRED)は、以下の(1)式に示すように、実際に測定される発光量(フィルターF1,F2を用いた波長帯域画像から得られる発光量:FgreenとFred)と、フィルターF1,F2の透過率に係わる逆行列とから、算出することができる。
Figure 0006518763
そこで、ステップS6では、指標細胞ICから得られる発光量を用いて、補正定数として、フィルターF1,F2の透過率に係わる逆行列の値を算出する。すなわち、従来は補正定数であるフィルター透過率に係わる逆行列は、細胞の観察に先立って溶液等を用いて予め算出していた。これは、測定中には発光タンパク質から発せられるシグナルのスペクトルは変化しないという前提が必要になる。しかし、スペクトルが変化する場合には、(1)式に示される逆行列の数値が定数であると、実際の測定条件とズレが生じる。そこで、本実施形態では、基準物である指標細胞ICを用いて細胞の観察中に算出する。
そして、ステップS7において、観察細胞OCから得られる発光量を実際に観察される発光量Fgreen,Fredとして、この算出した補正定数を用いて上記(1)式により各波長帯域単独の発光量GREEN,REDを算出することができる。
その後、観察終了するまで(ステップS8)、所定時間経過する毎に(ステップS9)、上記ステップS4乃至ステップS7の工程を繰り返す。すなわち、所定時間毎のタイムラプス撮影と観察細胞OCからの発光量の算出とを繰り返す。
なお、ステップS5乃至ステップS7の工程は、タイムラプス撮影終了後に、記録部25に記録した各回の複数の波長帯域画像毎に、纏めて実施するようにしても良いことは勿論である。
本実施形態による蛍光観察方法によれば、観察中に基準物の発光量に基づいて補正定数であるフィルター透過率に係わる逆行列を算出して観察細胞OCの発光量を補正するようにしている。従って、温度やpH等の外的要因によって観察細胞OCの発光スペクトルが変化したとしても、その変化を補正することができ、定量性の高い発光観察が行える。
なお、多chでの観察の際には、上記方法と同様の手法を用いて第1の発光タンパク質とは異なる第2の発光タンパク質のための発現ベクターを作製し、作製した核移行シグナル付きの第2の発光タンパク質を発現するHeLa細胞を、上記のような指標細胞IC(第1の指標細胞IC1)とは別の指標細胞IC(第2の指標細胞IC2)として用いても良い。
また、指標細胞ICとして必要な要素は、指標細胞ICで使用している各発光タンパク質が発現している部位または細胞を特定できることである。例えば、図4では、2つの発光タンパク質をそれぞれ違う細胞で遺伝子発現させた例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、第1の発光タンパク質は核、第2の発光タンパク質は細胞質というように、1つの細胞において空間的に分離できていれば、指標細胞ICとして使用することができる。すなわち、複数の発光タンパク質を1つの指標細胞IC中に局在させても良い。
このように複数の発光タンパク質の局在が異なるように加工した細胞を基準物である指標細胞ICとして使用することで、指標細胞の種数を減らすことができる。
1…発光イメージングシステム、 10…顕微鏡、 11…光学系、 12…光源、 13…撮像装置、 20…演算装置、 21…撮影制御部、 22…画像取得部、 23…光源制御部、 24…光学系制御部、 25…記録部、 26…画像解析部、 30…入力部、 40…生体試料、 F1,F2…フィルター、 IC,IC1,IC2…指標細胞、 OC…観察細胞、 OFV…視野。
特開2004−333457号公報
Kwon H, et al., (2010) "Bioluminescence imaging of dual gene expression at the single−cell level", BioTechniques, 48(6): 460−462 Fraga H, (2008) "Firefly luminescence: A historical perspective and recent developments", Photochem. Photobiol. Sci., 7(2): 146−158 Yao F, et al., (1998) "Tetracycline repressor, tetR, rather than the tetR−mammalian cell transcription factor fusion derivatives, regulates inducible gene expression in mammalian cells", Human gene therapy, 9(13): 1939−1950 Gossen M & Bujard H, (1992) "Tight control of gene expression in mammalian cells by tetracycline−responsive promoters", Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 89(12): 5547−5551

Claims (7)

  1. 第1の発光タンパク質の遺伝子を発現する観察細胞を含む生体試料と、基準量の前記第1の発光タンパク質を提示する基準物とから放射される発光を、それぞれ異なる波長帯域を有する2種類のフィルターを用いて撮影することで、2枚の波長帯域画像を取得することと、
    前記2枚の波長帯域画像それぞれから、前記観察細胞からの発光量及び前記基準物からの発光量を定量することと、
    前記定量した前記基準物からの2つの発光量を用いて補正定数を算出することと、
    前記定量した前記観察細胞からの2つの発光量を、前記補正定数を用いて補正することと、
    を含み、
    前記補正定数は、前記2種類のフィルターの透過率に係わる逆行列により算出される発光観察方法。
  2. 前記観察細胞及び前記基準物に対して所定の刺激を与えて、前記観察細胞及び前記基準物において発光反応を生じさせることと、
    前記2枚の波長帯域画像を経時的に複数回取得することと、
    を更に含み、
    前記発光反応を生じさせることは、前記複数回取得の内の第1回目の取得よりも時間的に前に行い、
    前記定量することと、前記補正定数を算出することと、前記補正することと、を各回に取得した前記2枚の波長帯域画像毎に行う請求項1に記載の発光観察方法。
  3. 前記基準物は、前記観察細胞とは異なる細胞、液体及び固体の内の1つである請求項1に記載の発光観察方法。
  4. 前記観察細胞を撮影した際に1つの視野の中に前記観察細胞及び前記基準物と共に入るように、前記第1の発光タンパク質とは異なる第2の発光タンパク質を提示する第2の基準物を用意することを更に含む請求項1に記載の発光観察方法。
  5. 前記基準物は、前記第1の発光タンパク質を発現する第1の指標細胞であり、
    前記第2の基準物は、前記第2の発光タンパク質を発現する第2の指標細胞である請求項4に記載の発光観察方法。
  6. 前記基準物は、前記第1の発光タンパク質に加えて、前記第1の発光タンパク質とは異なる第2の発光タンパク質を提示する請求項1に記載の発光観察方法。
  7. 前記基準物は、前記第1の発光タンパク質及び前記第2の発光タンパク質の局在が異なるように加工した指標細胞である請求項6に記載の発光観察方法。
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