JP6517919B2 - 梯子車用バスケットおよび梯子車 - Google Patents
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Description
特許文献3は、トラックの貨物室に、金属と炭素繊維強化プラスチック材を一体化した構造部材を用いることで軽量化を図るとともに剛性を確保している。
また、特許文献4は、炭素繊維強化プラスチック材を用いた自動車用ボンネットを提案している。
特許文献3は、金属を併用するため十分な軽量化を図ることができない。また、特許文献4はボンネットに必要とされる面剛性や歩行者保護機能を目的としており、梯子車用バスケットに適用できるものではない。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の梯子車用バスケットにおいて、前記側面骨材として、前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して垂直な方向に配置される第2垂直骨材を設け、前記メインフレーム材として、前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して垂直な方向に配置される第2垂直フレーム材を設け、一対の前記側面骨材のそれぞれの前記第2垂直骨材の上端と、一対の前記メインフレーム材のそれぞれの前記第2垂直フレーム材の上端とで前記床材を保持することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の梯子車用バスケットにおいて、一対の前記側面骨材と一対の前記メインフレ−ム材とを、前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成された水平連結材で接続したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2に記載の梯子車用バスケットにおいて、前記第1垂直骨材の下端を前記水平骨材の後方端部に当接し、前記第2垂直骨材の下端を前記水平骨材の前方端部に当接し、前記第1垂直フレーム材の下端を前記水平フレーム材の前方端部に当接し、前記第2垂直フレーム材の下端を前記水平フレーム材の後方端部に当接したことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の梯子車用バスケットにおいて、一対の前記水平フレーム材を、前記後方端部の間隔よりも前記前方端部の間隔を広くし、前記第1垂直フレーム材の断面を、菱形形状としたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の梯子車用バスケットにおいて、前記繊維強化プラスチックとして炭素繊維強化プラスチックを用いたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明の梯子車は、請求項1または請求項2に記載の梯子車用バスケットを搭載したことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項7に記載の梯子車において、荷台に配置されるターンテーブルと、前記ターンテーブルによって旋回する旋回ポストと、前記旋回ポストに一端を固定した固定梯子と、前記固定梯子に対して摺動する可動梯子と、前記可動梯子の先端に取り付けられるバスケットとを備え、前記可動梯子に前記梯子車用バスケットを取り付けたことを特徴とする。
で構成し、一対の側面骨材のそれぞれの水平骨材と、一対のメインフレーム材のそれぞれの水平フレーム材とを用いて底材を保持し、一対の側面骨材のそれぞれの第1垂直骨材と、一対のメインフレーム材のそれぞれの第1垂直フレーム材とを用いて柵フレームを保持するものである。本実施の形態によれば、側面骨材およびメインフレーム材に繊維強化プラスチックを用いることで軽量化を図ることができるとともに、2枚のパネル材で角パイプ材を挟み込む構造であるため、十分な剛性を得ることができる。
図1は本実施例による梯子車の走行時の状態を示す側断面、図2は同梯子車の作業時の状態の一例を示す側断面である。
本実施例による梯子車は、運転席を有するキャビン10と荷台20とを備えている。
荷台20には、ターンテーブル21が配置される。ターンテーブル21には、ターンテーブル21によって旋回する旋回ポスト22を設けている。旋回ポスト22には固定梯子30Aの一端が固定されている。また、一般的には、固定梯子30Aに対して摺動する可動梯子30Bを複数備えている。固定梯子30Aと入れ子構造となっている最上段の可動梯子30Bの伸張方向の先端部には屈折中心35を設けている。屈折中心35は、屈折ピンで上下方向に揺動可能に屈折部(最先端の梯子)30Baが接続され、屈折部30Baは,バスケットアーム30Bbを介して、バスケット40を接続している。
梯子車に本発明の梯子車用バスケット40を用いる場合には、梯子車用バスケット40を軽量化することで、可動梯子30Bや固定梯子30Aの荷重負担を軽減でき、可動梯子30Bや固定梯子30Aも軽量化できる。
本実施例による梯子車用バスケット40は、可動梯子30Bの先端の一対のア−ム31を取り付ける一対の側面骨材50A、50Bと、一対の側面骨材50A、50Bの間に配置される一対のメインフレ−ム材60A、60Bと、側面骨材50A、50Bとメインフレーム材60A、60Bとで保持される底材71と、底材71との間に空間を形成して底材71の上方に配置される床材72と、床材72の上方で床材72の周囲を囲む柵フレーム80とを備えている。柵フレーム80の一部は、開閉可能な扉81A、81Bを構成している。
水平連結材91Aは、側面骨材50Aの前端とメインフレ−ム材60Aの下端との間を接着固定している。水平連結材91Bは、側面骨材50Bの前端とメインフレ−ム材60Bの下端との間を接着固定している。水平連結材91Cは、メインフレ−ム材60Aの下端とメインフレ−ム材60Bの下端との間を接着固定している。
水平連結材92Aは、側面骨材50Aの下端とメインフレ−ム材60Aの後端との間を接着固定している。水平連結材92Bは、側面骨材50Bの下端とメインフレ−ム材60Bの後端との間を接着固定している。水平連結材92Cは、メインフレ−ム材60Aの後端とメインフレ−ム材60Bの後端との間を接着固定している。
水平連結材93は、側面骨材50Aと側面骨材50Bとの間を接着固定している。また水平連結材93は、メインフレ−ム材60Aの後端とメインフレ−ム材60Bの後端とも接着固定されている。
水平連結材94および水平連結材95は、メインフレ−ム材60Aとメインフレ−ム材60Bとの間を接着固定している。
第1垂直骨材51A、51Bは、底材71(図1参照)に対して垂直な方向に配置される。第2垂直骨材52A、52Bは、底材71に対して垂直な方向に配置される。水平骨材53A、53Bは、底材71に対して水平な方向に配置される。
外側パネル骨材54A、54Bは、第1垂直骨材51A、51Bの一方の面、第2垂直骨材52A、52Bの一方の面、水平骨材53A、53Bの一方の面、第3垂直骨材56A、56Bの一方の面、第1水平補助骨材57A、57Bの一方の面、第2水平補助骨材58A、58Bの一方の面、および第3水平補助骨材59A、59Bの一方の面に当接して配置され、当接面で接着固定される。
内側パネル骨材55A、55Bは、第1垂直骨材51A、51Bの他方の面、第2垂直骨材52A、52Bの他方の面、水平骨材53A、53Bの他方の面、第3垂直骨材56A、56Bの他方の面、第1水平補助骨材57A、57Bの他方の面、第2水平補助骨材58A、58Bの他方の面、および第3水平補助骨材59A、59Bの一方の面に当接して配置され、当接面で接着固定される。
なお、側面骨材50Aの内側パネル骨材55Aと、側面骨材50Bの内側パネル骨材55Bとは、対向して配置される。
第3垂直骨材56A、56Bは、第1垂直骨材51A、51Bに平行に配置され、第3垂直骨材56A、56Bの下端は水平骨材53A、53Bに当接して接着固定されている。
第1水平補助骨材57A、57Bと、第2水平補助骨材58A、58Bとは、第1垂直骨材51A、51Bと第3垂直骨材56A、56Bとの間に配置されている。
第1水平補助骨材57A、57Bの一端は第1垂直骨材51A、51Bに当接して接着固定され、第1水平補助骨材57A、57Bの他端は第3垂直骨材56A、56Bに当接して接着固定されている。また、第2水平補助骨材58A、58Bの一端は第1垂直骨材51A、51Bに当接して接着固定され、第2水平補助骨材58A、58Bの他端は第3垂直骨材56A、56Bに当接して接着固定されている。
第3水平補助骨材59A、59Bの一端は、第1垂直骨材51A、51Bに当接して接着固定され、第3水平補助骨材59A、59Bの他端は、第3垂直骨材56A、56Bの上端と接着固定されている。
第1垂直フレーム材61A、61Bは、底材71(図1参照)に対して垂直な方向に配置される。第2垂直フレーム材62A、62Bは、底材71に対して垂直な方向に配置される水平フレーム材63A、63Bと、底材71に対して水平な方向に配置される。
外側パネルフレーム材64A、64Bは、第1垂直フレーム材61A、61Bの一方の面、第2垂直フレーム材62A、62Bの一方の面、および水平フレーム材63A、63Bの一方の面に当接して配置され、当接面で接着固定される。
内側パネルフレーム材65A、65Bは、第1垂直フレーム材61A、61Bの他方の面、第2垂直フレーム材62A、62Bの他方の面、および水平フレーム材63A、63Bの他方の面に当接して配置され、当接面で接着固定される。
第1垂直フレーム材61A、61Bの下端は水平フレーム材63A、63Bの前方端部に当接して接着固定され、第2垂直フレーム材62A、62Bの下端は水平フレーム材63A、63Bの後方端部に当接して接着固定されている。
なお、メインフレーム材60Aの内側パネルフレーム材65Aと、メインフレーム材60Bの内側パネルフレーム材65Bとは、対向して配置される。
外側パネル骨材54A、54B、内側パネル骨材55A、55B、外側パネルフレーム材64A、64B、および内側パネルフレーム材65A、65Bは、繊維強化プラスチック製パネル材で形成されている。
繊維強化プラスチック材は、ガラス繊維または炭素繊維などの補強繊維と樹脂とからなり一般にFRP材と呼ばれるものである。補強繊維には、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、またはポリエチレン繊維などがあり、これらの長繊維、短繊維、織物状繊維、マット状繊維を樹脂中に規則的または、不規則的に配合している。
繊維強化プラスチック材としては炭素繊維強化プラスチック材を用いることが好ましい。炭素繊維強化プラスチック材は、一般にCFRP材と呼ばれ、少なくとも炭素繊維を含む補強繊維と樹脂からなり、炭素繊維と樹脂を予めなじませた部材をオートクレーブで加圧硬化させたドライカーボンを用いることが好ましい。
なお、CFRP材を構成する樹脂には、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂、または、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂、ポチブチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。
接着固定に用いる接着剤としては、エポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤を用いることができる。
なお、本実施例では、部材間の固定には全て接着剤による接着固定を用いて説明するが、接着剤とともに、または接着剤に代えて、ボルトやリベットによる機械的な結合手段を用いてもよい。また、部材間の当接箇所には、適宜L字アングルを接着することで接合強度を高めることができる。
また、本実施例によれば、一対の側面骨材50A、50Bのそれぞれの第2垂直骨材52A、52Bの上端と、一対のメインフレーム材60A、60Bのそれぞれの第2垂直フレーム材62A、62Bの上端とで床材72を保持することで、十分な剛性を持って床材72を取り付けることができる。
また、本実施例によれば、水平連結材90に繊維強化プラスチックを用いることで軽量化を図ることができるとともに、十分な剛性を得ることができる。
また、本実施例によれば、一対の第1垂直骨材51A、51Bを後方に、一対の第1垂直フレーム材61A、61Bを前方に配置することで、柵フレーム80を強固に取り付けることができる。
また、本実施例によれば、車輌重量も低減できる。
20 荷台
21 ターンテーブル
22 旋回ポスト
30A 固定梯子
30B 可動梯子
31 ア−ム
40 梯子車用バスケット
50A、50B 側面骨材
51A、51B 第1垂直骨材
52A、52B 第2垂直骨材
53A、53B 水平骨材
54A、54B 外側パネル骨材
55A、55B 内側パネル骨材
60A、60B メインフレ−ム材
61A、61B 第1垂直フレーム材
62A、62B 第2垂直フレーム材
63A、63B 水平フレーム材
64A、64B 外側パネルフレーム材
65A、65B 内側パネルフレーム材
71 底材
72 床材
80 柵フレーム
90 水平連結材
Claims (8)
- 梯子の先端の一対のア−ムを取り付ける一対の側面骨材と、
一対の前記側面骨材の間に配置される一対のメインフレ−ム材と、
前記側面骨材と前記メインフレーム材とで保持される底材と、
前記底材との間に空間を形成して前記底材の上方に配置される床材と、
前記床材の上方で前記床材の周囲を囲む柵フレームと
を備えた梯子車用バスケットであって、
前記側面骨材を、
繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して垂直な方向に配置される第1垂直骨材と、
前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して水平な方向に配置される水平骨材と、
繊維強化プラスチック製パネル材で形成されて前記第1垂直骨材の一方の面および前記水平骨材の一方の面に当接して配置される外側パネル骨材と、
前記繊維強化プラスチック製パネル材で形成されて前記第1垂直骨材の他方の面および前記水平骨材の他方の面に当接して配置される内側パネル骨材と
で構成し、
前記メインフレーム材を、
前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して垂直な方向に配置される第1垂直フレーム材と、
前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して水平な方向に配置される水平フレーム材と、
前記繊維強化プラスチック製パネル材で形成されて前記第1垂直フレーム材の一方の面および前記水平フレーム材の一方の面に当接して配置される外側パネルフレーム材と、
前記繊維強化プラスチック製パネル材で形成されて前記第1垂直フレーム材の他方の面および前記水平フレーム材の他方の面に当接して配置される内側パネルフレーム材と
で構成し、
一対の前記側面骨材のそれぞれの前記水平骨材と、一対の前記メインフレーム材のそれぞれの前記水平フレーム材とを用いて前記底材を保持し、
一対の前記側面骨材のそれぞれの前記第1垂直骨材と、一対の前記メインフレーム材のそれぞれの前記第1垂直フレーム材とを用いて前記柵フレームを保持することを特徴とする梯子車用バスケット。 - 前記側面骨材として、前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して垂直な方向に配置される第2垂直骨材を設け、
前記メインフレーム材として、前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成されて前記底材に対して垂直な方向に配置される第2垂直フレーム材を設け、
一対の前記側面骨材のそれぞれの前記第2垂直骨材の上端と、一対の前記メインフレーム材のそれぞれの前記第2垂直フレーム材の上端とで前記床材を保持することを特徴とする請求項1に記載の梯子車用バスケット。 - 一対の前記側面骨材と一対の前記メインフレ−ム材とを、前記繊維強化プラスチック製角パイプ材で形成された水平連結材で接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の梯子車用バスケット。
- 前記第1垂直骨材の下端を前記水平骨材の後方端部に当接し、
前記第2垂直骨材の下端を前記水平骨材の前方端部に当接し、
前記第1垂直フレーム材の下端を前記水平フレーム材の前方端部に当接し、
前記第2垂直フレーム材の下端を前記水平フレーム材の後方端部に当接したことを特徴とする請求項2に記載の梯子車用バスケット。 - 一対の前記水平フレーム材を、前記後方端部の間隔よりも前記前方端部の間隔を広くし、
前記第1垂直フレーム材の断面を、菱形形状としたことを特徴とする請求項4に記載の梯子車用バスケット。 - 前記繊維強化プラスチックとして炭素繊維強化プラスチックを用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の梯子車用バスケット。
- 請求項1または請求項2に記載の梯子車用バスケットを搭載したことを特徴とする梯子車。
- 荷台に配置されるターンテーブルと、
前記ターンテーブルによって旋回する旋回ポストと、
前記旋回ポストに一端を固定した固定梯子と、
前記固定梯子に対して摺動する可動梯子と、
前記可動梯子の先端に取り付けられるバスケットと
を備え、
前記可動梯子に前記梯子車用バスケットを取り付けたことを特徴とする請求項7に記載の梯子車。
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