以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る開閉体制御装置は、図1で示す開閉装置である電動式の窓用シャッター装置の開閉体であるシャッターカーテンを制御するためのシャッターカーテン制御装置であり、はじめにこの窓用シャッター装置について説明する。窓用シャッター装置は、住宅の窓1の左右の枠部材に配設されたガイドレール2に左右両端部が上下にスライド自在に挿入されたシャッターカーテン3を有し、このシャッターカーテン3の上端は、窓1の上部に配置されたシャッターケース4の内部に水平に収納されている巻取軸5に連結され、この巻取軸5は左右のブラケット6で回転自在に支持されている。一方のブラケット6には、巻取軸5を駆動させる(間接的には、シャッターカーテン3を駆動させる)ための駆動装置となっている開閉機7が取り付けられ、後述する図2に示されている電動モータ12とブレーキ13の組み合わせからなるこの開閉機7と巻取軸5は、チェーン等の駆動力伝達手段で連結されており、開閉機7の電動モータ12の正逆回転により、シャッターカーテン3は、巻取軸5の巻き取りによる開き移動と、巻取軸5からの繰り出しによる閉じ移動とを左右のガイドレール2で案内されながら行い、また、電動モータ12がブレーキ13により停止すると、シャッターカーテン3の移動が停止する。
図2には、本実施形態(言い換えると、第1の実施形態)に係るシャッターカーテン制御装置の構成図が示されている。
この図2に示されているように、本実施形態に係るシャッターカーテン制御装置は、電動式の窓用シャッター装置を遠隔で操作するための無線式の遠隔操作装置8(図1も参照)と、この遠隔操作装置8から送信された制御信号の受信制御を実行するための被遠隔操作装置11(図1も参照)と、この被遠隔操作装置11からの制御信号が伝達されるとともに、開閉機7の駆動制御を実行するための制御装置10(図1も参照)と、を含んで構成されている。
本実施形態に係る電気的操作装置となっている遠隔操作装置(言い換えると、リモコン送信機)8は、図2に示されているように、この遠隔操作装置8の動作制御を行うための制御ソフトウェアやデータを記憶するための記憶部22と、この記憶部22に記憶されている制御ソフトウェアを実行するためのマイクロコンピュータ等で構成される制御部21と、少なくとも現在日付、現在時刻を計時する機能(言い換えると、時計の機能)を有する計時部23と、記憶部22に記憶されているデータや、この遠隔操作装置8の動作状態等の情報を表示するための方形状となっている表示部24と、この遠隔操作装置8の動作状態を外部に報知するための報知部25と、図1に示す窓用シャッター装置を遠隔で操作するための操作部である第1操作部26、第2操作部27及び第3操作部28と、被遠隔操作装置11へ制御信号を送信するための内部アンテナ30を有する送信部29と、含んで構成されている。
なお、この遠隔操作装置8には、図示されないボタン型の電池(バッテリ)が内蔵されており、この電池から供給される電力で遠隔操作装置8が駆動するものとなっている。
また、被遠隔操作装置(言い換えると、リモコン受信機)11は、図2に示されているように、遠隔操作装置8から送信された制御信号を受信するための外部アンテナ35を有する受信部36と、この被遠隔操作装置11の動作制御を実行するためのマイクロコンピュータ等で構成される制御部37と、この被遠隔操作装置11の動作制御を行うための制御ソフトウェアやデータを記憶するための記憶部38と、を含んで構成されている。
また、制御装置(言い換えると、シャッター制御盤)10は、図2に示されているように、この制御装置10の動作制御を実行するためのマイクロコンピュータ等で構成される制御部32と、この制御装置10の動作制御を行うための制御ソフトウェアやデータを記憶するための記憶部33と、を含んで構成されている。
図1に示されているように、シャッターケース4の内部において、被遠隔操作装置11とともに、開閉機7に隣接して配置されている制御装置10は、遠隔操作装置8から送信される無線式の制御信号に基づいて、開閉機7を電気的に制御するものとなっている。
なお、本実施形態では、遠隔操作装置8は、図1に示されているように、住宅の室内の壁に取り付けられている上向きに開口したポケット形状のホルダー(言い換えると、保持体)9に、着脱自在に収納保持されるようになっている。
図3には、電源が投入される前の遠隔操作装置8の全体正面図が示されている。前述した図2に示されているこの遠隔操作装置8の各構成部品や図示されない電池等が内部に収納されている遠隔操作装置8のケースは、それぞれ合成樹脂製である前側ケース片8Aと、図示されない後側ケース片と、をビス止めにより、ゴム材等の弾性材によって防滴性(防水性)、防塵性を備えさせて前後に合体させることにより形成されている。
この図3に示されているように、前側ケース片8Aの下半分には、シャッターカーテン3の開き移動を開始させるための「開」スイッチである「あける」スイッチ27Aと、シャッターカーテン3の開閉移動を停止させるための「停」スイッチである「とまる」スイッチ27Bと、シャッターカーテン3の閉じ移動を開始させるための「閉」スイッチである「しめる」スイッチ27Cと、を突出状態で露出させるための開口部又は窪み部が形成されている。本実施形態では、上下方向に並んで配置されている操作スイッチであるこれらのスイッチ27A,27B,27Cが、シャッター装置のシャッターカーテン3の移動、停止操作を行うための遠隔操作装置8の第2操作部27を構成するものとなっている。
なお、本実施形態では、「あける」スイッチ27Aと「しめる」スイッチ27Cは、操作対象物である窓用シャッター装置のシャッターカーテン3の動作(開き移動と閉じ移動)を開始させるための動作開始スイッチとなっており、「とまる」スイッチ27Bは、シャッターカーテン3の動作を停止させるための動作停止スイッチとなっている。
また、前側ケース片8Aの上端部の下側の部分には、小開口部8Bが形成されている。この小開口部8Bからは、遠隔操作装置8の上記ケースの内部に収納されているランプが露出しており、このランプは、シーソー式スイッチとなっている上述したスイッチ27A,27B,27Cが操作されたとき、遠隔操作装置8から被遠隔操作装置11へ無線式の制御信号が送信されたことを点灯により示すためのものである。
一方、図3に示されているように、前側ケース片8Aの上半分には、遠隔操作装置8の計時部23の現在日付や現在時刻、さらには、図1に示す窓用シャッター装置の設置場所(言い換えると、現在位置)が属する地域を設定するための「現在時刻」スイッチ26Aと、シャッターカーテン3の開き移動を自動で開始させる時刻、すなわち、シャッターカーテン3の開き移動開始時刻を設定するための「あけ時刻」スイッチ26Bと、シャッターカーテン3の開き移動を自動で開始させる時刻、すなわち、シャッターカーテン3の開き移動開始時刻を設定するための「あけ時刻」スイッチ26Bと、設定中の上述した日付や時刻、地域を前後させるための「+」スイッチ26E及び「−」スイッチ26Fと、エンボス型のメンブレンスイッチ(言い換えると、シートスイッチ)となっているこれらのスイッチ26A,26B,26C,26E,26Fの操作により設定された上述した日付や時刻、地域の情報を、遠隔操作装置8の記憶部22に記憶させる(言い換えると、登録、更新する)ための「決定」スイッチ26Dと、この遠隔操作装置8の記憶部22に記憶されている上述した日付や時刻、地域の情報、操作スイッチである上述したスイッチ26A,26B,26C,26D,26E,26Fの操作による設定中の上述した日付や時刻、地域の情報、遠隔操作装置8の動作状態等を表示(言い換えると、出力)するための液晶ディスプレイ(LCD)24と、がフラット形状で一体となったものを露出させるための開口部又は窪み部が形成されている。
本実施形態では、長方形状となっている液晶ディスプレイ24が、遠隔操作装置8の表示部24となっており、「現在時刻」スイッチ26A、「あけ時刻」スイッチ26B、「しめ時刻」スイッチ26C、「+」スイッチ26E、「−」スイッチ26F及び「決定」スイッチ26Dが、遠隔操作装置8の第1操作部26を構成するものとなっている。そして、「現在時刻」スイッチ26Aは、遠隔操作装置8の計時部23が計時する現在時刻を設定するための本実施形態に係る現在時刻設定スイッチとなっており、「あけ時刻」スイッチ26Bと「しめ時刻」スイッチ26Cは、操作対象物である窓用シャッター装置のシャッターカーテン3の動作開始時刻(開き移動開始時刻と閉じ移動開始時刻)を設定するための本実施形態に係る動作開始時刻設定スイッチとなっている。
また、図3に示されているように、前側ケース片8Aのうち、「しめる」スイッチ27Cの下側に設けられている凹部8Cには、蓋部材31が、着脱自在に、具体的には、上下にスライド可能に配置されている。遠隔操作装置8のケースの内部における蓋部材31の真下又はその近傍には、遠隔操作装置8の前述した電池が収納されており、電池カバーとなっているこの蓋部材31を下側へスライドさせて前側ケース片8Aから取り外すことにより、内蔵電池の交換が可能となっている。
図示されていないが、遠隔操作装置8の後側ケース片には、この遠隔操作装置8についての仕様を表示するための製品ラベルが貼付されている。さらに、後側ケース片には、前述したケースの内部に収納されている遠隔操作装置8の報知部25により発生される電気的な音を外部に放出させるための第1小開口部と、遠隔操作装置8を被遠隔操作装置11に追加登録するための図示されない登録スイッチを外部に露出させるための第2小開口部とが形成されている。なお、前側ケース片8Aにも、上述した第1小開口部と第2小開口部とを形成するようにしてもよい。
本実施形態では、遠隔操作装置8の上記登録スイッチを操作することで、この遠隔操作装置8を識別するための識別情報が、被遠隔操作装置11の制御部37により、この被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶されることになる。すなわち、本実施形態では、遠隔操作装置8の上記登録スイッチは、遠隔操作装置8から送信される無線式の信号である制御信号を、制御装置10で処理できるように、遠隔操作装置8と被遠隔操作装置11及び制御装置10との間でペアリングするためのものであって、図2で示されている遠隔操作装置8の第3操作部28となっている。
本実施形態では、遠隔操作装置8の報知部25は、前述した「あける」スイッチ27A、「とまる」スイッチ27B、「しめる」スイッチ27Cが操作されたときにブザー音を発生(言い換えると、鳴動)させるものであって、このブザー音の発生回数により、これらのスイッチ27A,27B,27Cの操作の区別がされるものである。なお、報知部25は、上述したブザー音に限らず、例えば、スイッチ27A,27B,27Cの操作の区別を擬人化された音声、すなわち、人工音声を発生するものでもよい。
前述したように、遠隔操作装置8の記憶部22には、この遠隔操作装置8の動作制御を行うための制御ソフトウェアやデータが記憶されるものであるが、図4には、この記憶部22に、工場等において予め設定、記憶されているマスターデータと、窓用シャッター装置の設置場所において利用者(あるいは、窓用シャッター装置の施工担当者)による遠隔操作装置8の操作で設定、記憶されるトランザクションデータの一例が示されている。
図4(A)には、窓用シャッター装置のシャッターカーテン3の開き移動を朝方に自動で開始させたいときに、このシャッターカーテン3の開き移動を開始させる時刻の目安となる開き移動開始時刻と、シャッターカーテン3の閉じ移動を夕方に自動で開始させたいときに、このシャッターカーテン3の閉じ移動を開始させる時刻の目安となる閉じ移動開始時刻と、を地域別月別に予め設定、記憶するための本実施形態に係る地域別月別開閉体標準設定移動開始時刻情報記憶手段である地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のレコードの一例が示されている。
この図4(A)に示されているように、マスターデータとなっている地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のデータ項目には、地域の識別情報である「地域コード」と、月の情報である「月」と、開き移動開始時刻の情報である「開き移動開始時刻」と、閉じ移動開始時刻の情報である「閉じ移動開始時刻」と、が含まれている。
一方、図4(B)には、上述した図4(A)の地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイルのデータ項目「地域コード」と対応する地域名称の情報を地域の識別情報と関連付けて記憶するための地域情報記憶手段である地域情報マスター62のレコードの一例が示されている。
この図4(B)に示されているように、マスターデータとなっている地域情報マスター62のデータ項目には、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61と同様に、地域の識別情報である「地域コード」と、地域名称の情報である「地域名」と、が含まれている。
このため、図4(A)に示されている地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61の最初のレコード(言い換えると、1行目のレコード)には、地域が「北海道」であって、1月(1月1日〜1月31日まで)の開き移動開始時刻が「7時11分」、閉じ移動開始時刻が「16時11分」という情報が記憶されていることになる。
したがって、本実施形態では、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61には、地域コードが「01」の地域である「北海道」から、地域コードが「08」の地域である「沖縄」までの8つの地域のそれぞれに対して、12カ月分の開き移動開始時刻情報と閉じ移動開始時刻の情報のレコードが存在することになる。
本実施形態では、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に予め設定、記憶されている標準設定の開き移動開始時刻、閉じ移動開始時刻は、地域別月別の日の出の時刻、日の入りの時刻と同じとなっている。
なお、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61と地域情報マスター62の情報は、予め工場において、窓用シャッター装置の施工担当者等により設定、記憶(言い換えると、登録)されるものである。
なお、本実施形態に係る地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている全レコードの情報を一覧表化したものを図5に示す。この図53において、一覧表の列名「開時刻」は、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のデータ項目「開き移動開始時刻」と同義であり、一覧表の列名「閉時刻」は、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のデータ項目「閉じ移動開始時刻」と同義である。
図4(C)には、窓用シャッター装置の設置場所が属する地域の識別情報を記憶するための本実施形態に係る開閉装置設置場所地域識別情報記憶手段であるシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63地域のレコードの一例が示されている。
この図4(C)に示されているように、トランザクションデータとなっているシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のデータ項目には、地域の識別情報である「地域コード」が含まれている。
この図4(C)に示されているシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードの情報は、窓用シャッター装置が設置されている場所が属する地域が、地域コードが「03」の地域である「関東」であることを意味している。言い換えると、この図4(C)に示されているシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードには、窓用シャッター装置が設置されている場所が属する地域である「関東」の地域コード「03」という情報が記憶されている。
なお、この図4(C)に示されているように、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコード件数は1件である。
なお、このシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の情報は、窓用シャッター装置の設置場所において、利用者(あるいは、窓用シャッター装置の施工担当者)による遠隔操作装置8の後述の操作で設定、記憶されるものである。
図4(D)には、窓用シャッター装置の利用者が、この窓用シャッター装置のシャッターカーテン3の開き移動を自動で開始させる時刻及び/又はシャッターカーテン3の閉じ移動を自動で開始させる時刻を、手動で自由に設定したい場合に、窓用シャッター装置の利用者が手動で自由に設定したシャッターカーテン3の開き移動開始時刻及び/又は閉じ移動開始時刻を記憶するための本実施形態に係る開閉体手動設定移動開始時刻情報記憶手段であるシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードの一例が示されている。
この図4(D)に示されているように、トランザクションデータとなっているシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のデータ項目には、シャッターカーテン3の開き移動開始時刻の情報である「開き移動開始時刻」と、閉じ移動開始時刻の情報である「閉じ移動開始時刻」と、が含まれている。
この図4(D)に示されているシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードの情報は、シャッターカーテン3の開き移動を自動で開始させる時刻を、利用者が独自に手動設定した「5時30分」とすることができ、シャッターカーテン3の閉じ移動を自動で開始させる時刻を、利用者が独自に手動設定した「18時00分」とすることができることを意味している。
すなわち、窓用シャッター装置の利用者は、図4(A)に示されている地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている標準設定(言い換えると、自動設定)の移動開始時刻ではなく、この利用者が手動で自由に設定した移動開始時刻に、シャッターカーテン3の移動を自動で開始させることができるということである。
なお、この図4(D)に示されているように、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコード件数は1件である。
なお、このシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64の情報は、図4(C)に示されているシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の情報と同様に、窓用シャッター装置の設置場所において、利用者(あるいは、窓用シャッター装置の施工担当者)による後述の遠隔操作装置8の操作で設定、記憶されるものである。
図4(E)には、シャッターカーテン3の移動を、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている標準設定の移動開始時刻に自動で開始させるモード、シャッターカーテン3の移動を、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されている手動設定の移動開始時刻に自動で開始させるモード、シャッターカーテン3の移動を手動で開始させるモード、のいずれかのモードの情報を記憶するための本実施形態に係る開閉体移動開始モード情報記憶手段であるシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65のレコードの一例が示されている。
この図4(E)に示されているように、トランザクションデータとなっているシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65のデータ項目には、シャッターカーテン3の開き移動開始モードの情報である「開き移動開始モード」と、閉じ移動開始モードの情報である「閉じ移動開始モード」と、が含まれている。
この「開き移動開始モード」と「閉じ移動開始モード」には、「0」と「1」と「2」とがあり、「0」は、シャッターカーテン3の移動を手動で開始させるモード、「1」は、シャッターカーテン3の移動を、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている標準設定の移動開始時刻に自動で開始させるモード、「2」は、シャッターカーテン3の移動を、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されている手動設定の移動開始時刻に自動で開始させるモードを意味している。
この図4(E)に示されているシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65のレコードの情報は、「開き移動開始モード」が「1」となっており、「閉じ移動開始モード」が「0」となっている。これによると、シャッターカーテン3の開き移動は、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている標準設定の移動開始時刻に自動で開始され、シャッターカーテン3の閉じ移動は、手動で開始されることになる。
なお、この図4(E)に示されているように、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65のレコード件数は1件である。
なお、このシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65の情報は、図4(C)に示されているシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の情報や、図4(D)に示されているシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64の情報と同様に、窓用シャッター装置の設置場所において、利用者(あるいは、窓用シャッター装置の施工担当者)による後述の遠隔操作装置8の操作で設定、記憶されるものである。
次に、遠隔操作装置8の操作方法について説明する。
図3で示されている電源が投入される前の遠隔操作装置8の「現在時刻」スイッチ26Aと、「あけ時刻」スイッチ26Bと、「しめ時刻」スイッチ26Cと、「決定」スイッチ26Dと、「+」スイッチ26Eと、「−」スイッチ26Fのいずれかが操作されると、この遠隔操作装置8の制御部21に電源が投入されて、この制御部21による記憶部22に記憶されている制御ソフトウェアの起動処理が行われる。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8のこれら6個のスイッチ26A,26B,26C,26D,26E,26Fは、電源スイッチの機能も有している。すなわち、本実施形態では、電気的操作装置である遠隔操作装置8の操作スイッチとなっているこれら6個のスイッチ26A,26B,26C,26D,26E,26Fは、遠隔操作装置8の電源をオンにするための電源オンスイッチを兼ねたものとなっている。
図6には、電源が投入された後の遠隔操作装置8の全体正面図が示されている。
この図6に示されているように、遠隔操作装置8の表示部24である液晶ディスプレイ24における「現在時刻」スイッチ26Aの左横側の部分24A(言い換えると、液晶ディスプレイ24の1行目の部分24A)には、「10:06」が表示されており、これは、遠隔操作装置8の計時部23の現在時刻が「午前10時06分」であること示している。なお、この現在時刻の情報は、制御部21が計時部23の現在時刻の情報を随時参照、取得したものである。
また、液晶ディスプレイ24における「あけ時刻」スイッチ26Bの左横側の部分24B(言い換えると、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24B)には、「OFF」が表示されており、これは、シャッターカーテン3の開き移動が自動で開始されるモードにはなっていないことを示している。すなわち、シャッターカーテン3の開き移動は、窓用シャッター装置の利用者による遠隔操作装置8の「あける」スイッチ27Aの操作により行われるものとなっていることを示している。
さらに、液晶ディスプレイ24における「しめ時刻」スイッチ26Cの左横側の部分24C(言い換えると、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24C)には、「OFF」が表示されており、これは、シャッターカーテン3の開き移動が自動で開始されるモードにはなっていないことを示している。すなわち、シャッターカーテン3の開き移動は、窓用シャッター装置の利用者による遠隔操作装置8の「あける」スイッチ27Aの操作により行われるものとなっている。
なお、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される情報は、図4(E)に示されているシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報と、図2に示されている遠隔操作装置8の計時部23の現在日付の情報のうち、(現在の)月の情報と、図4(C)に示されているシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、図4(A)に示されている地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、データ項目「月」の情報と、データ項目「開き移動開始時刻」の情報と、図4(D)に示されているシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報と、に基づいて、制御部21により実行される記憶部22の制御ソフトウェアよって生成されるものである。
すなわち、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報が「0」である場合には、「OFF」の文字列が液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報が「1」である場合には、まず、計時部23の現在月の情報と、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、で地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照し、該当するレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報を取得する処理が、制御部21により実行される。この後、「自動」の文字列と、取得した「開き移動開始時刻」の情報と、を連結した文字列が液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
例えば、計時部23の現在日付の情報のうち、月の情報が「02」であって、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードのデータ項目「地域コード」の情報が「03」(関東)である場合には、まず、域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のレコードのうち、データ項目「地域コード」の情報が「03」であって、データ項目「月」の情報が「02」であるレコードを参照、取得する処理が、制御部21により実行される。この後、「自動」の文字列と、取得したレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報「0633」(図5参照)を編集した「06:33」と、を連結した文字列「自動06:33」が液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報が「2」である場合には、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報(図4で示されているデータ例では、文字列「05:30」)が液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
一方、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示される情報も、上述した液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される情報と同様に、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報と、遠隔操作装置8の計時部23の現在日付の情報のうち、(現在の)月の情報と、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、データ項目「月」の情報と、データ項目「閉じ移動開始時刻」の情報と、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報と、に基づいて、制御部21により実行される記憶部22の制御ソフトウェアよって生成されるものである。
すなわち、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報が「0」である場合には、「OFF」の文字列が液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報が「1」である場合には、まず、計時部23の現在月の情報と、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、で地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照し、該当するレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報を取得する処理が、制御部21により実行される。この後、「自動」の文字列と、取得した「閉じ移動開始時刻」の情報と、を連結した文字列が液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
例えば、計時部23の現在日付の情報のうち、月の情報が「02」であって、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63のレコードのデータ項目「地域コード」の情報が「03」(関東)である場合には、まず、域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61のレコードのうち、データ項目「地域コード」の情報が「03」であって、データ項目「月」の情報が「02」であるレコードを参照、取得する処理が、制御部21により実行される。この後、「自動」の文字列と、取得したレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報「1717」(図5参照)を編集した「17:17」と、を連結した文字列「自動17:17」が液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報が「2」である場合には、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報(図4で示されているデータ例では、文字列「18:00」)が液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示される処理が、制御部21により実行されることになる。
なお、図6の液晶ディスプレイ24の1行目の部分24A、2行目の部分24B及び3行目の部分24Cに表示されている情報は、窓用シャッター装置の工場出荷時に施工担当者により予め設定された情報となっている。図6では、液晶ディスプレイ24には、遠隔操作装置8の計時部23の現在時刻が「午前10時06分」であり、シャッターカーテン3の開き移動及び閉じ移動が自動で開始されるモードにはなっていないことが示されていることになる。
なお、図6に示されているように電源が投入(言い換えると、オン)された後の遠隔操作装置8に対して、一定時間操作がない場合には、遠隔操作装置8の電源が自動的に切断(言い換えると、オフ)されるようになっている。
遠隔操作装置8の計時部23の現在日付、現在時刻を設定(言い換えると、修正)するためには、まず、図6に示されているように、遠隔操作装置8に電源が投入され、液晶ディスプレイ24に情報が表示された状態で、「現在時刻」スイッチ26Aを所定時間以上(本実施形態では、3秒以上)の長押し操作する。
これにより、液晶ディスプレイ24は、図7に示されているように、現在日付、現在時刻及び窓用シャッター装置が設置されている場所(言い換えると、現在地)が属する地域の設定モード画面(表示行数は、図6の場合とは異なり、4行となる)に切り替わる。
この切り替わった直後の設定モード画面には、上から順に、計時部23の現在日付の情報のうち、年(西暦4桁)の情報と、月日の情報と、計時部23の現在時刻の情報と、記憶部22のシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63に現在設定、記憶されているレコードのデータ項目「地域コード」と対応する地域名称の情報(地域情報マスター62を参照して取得したレコードのデータ項目「地域名」の情報)と、が表示される。
カーソルは、最初は、液晶ディスプレイ24の1行目の部分24Aにおける現在の年の情報を表示する欄(フィールド)にあり、カーソルの存在により白抜き表示となっているこの年の設定を「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。この年の設定が完了したら「決定」スイッチ26Dを操作する。
これにより、カーソルは、図示されていないが、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bにおける現在の月の情報を表示する欄に移動するので、白抜き表示となる月の設定を「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。この月の設定が完了したら「決定」スイッチ26Dを操作する。
このように、「決定」スイッチ26Dを操作することにより、カーソルは、次に設定する情報を表示する欄に移動するので、日の設定、時の設定、分の設定も、上述した操作方法により行う。なお、分の設定が完了した時点で、設定した各情報が計時部23に反映されることになる。
図8は、分の設定が完了し、「決定」スイッチ26Dが操作されたときを示す図である。すなわち、図8は、カーソルが、液晶ディスプレイ24の4行目の部分24Dにおける窓用シャッター装置の設置場所が属する地域の名称情報を表示する欄にあるときを示す図である。
この地域の設定についても、「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。すなわち、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fを操作することにより、液晶ディスプレイ24の4行目の部分24Dにおける窓用シャッター装置の設置場所が属する地域の名称情報を表示する欄には、図8の左隅にも表示されているように、地域情報マスター62に記憶されている各レコードのデータ項目「地域名」の情報である「北海道」、「東北」、「関東」、「中部」、「近畿」(「関西」と同義)、「中四国」、「九州」、「沖縄」が正循環又は逆循環して表示されることになる。
地域の設定が完了し、「決定」スイッチ26Dが操作されたとき、液晶ディスプレイ24の4行目の部分24Dに表示されている地域名称と対応する地域コード(図8の例では、「関東」の地域コード「3」)が、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63に記憶される処理が、制御部21により実行されることなる。この後、遠隔操作装置8の液晶ディスプレイ24は、前述の図6で示されている通常の状態(1行目の部分24Aに表示される現在時刻だけは、上述した作業で設定された時刻に反映される)に戻る。
以上で、現在日付の情報と、現在時刻の情報と、窓用シャッター装置の設置場所が属する地域の情報の設定作業が完了する。
次に、利用者が手動で自由に設定した時刻にシャッターカーテン3の開き移動を自動で開始させたい場合におけるこのシャッターカーテン3の開き移動開始時刻を設定するための作業手順について説明する。
まず、遠隔操作装置8が図6で示されている通常の状態となっている場合において、「あけ時刻」スイッチ26Bを所定時間以上(本実施形態では、3秒以上)の長押し操作する。
これにより、液晶ディスプレイ24は、図9に示されているように、開き移動開始時刻の設定モード画面となる。カーソルは、最初は、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bにおける開き移動開始時刻のうち、時の情報を表示する欄(フィールド)にあり、カーソルの存在により白抜き表示となっているこの時の設定を「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。この分の設定が完了したら「決定」スイッチ26Dを操作する。
これにより、カーソルは、図示されていないが、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bにおける開き移動開始時刻のうち、分の情報を表示する欄に移動するので、白抜き表示となる分の設定を「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。この分の設定が完了し、「決定」スイッチ26Dが操作されたとき、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示されている開き移動開始時刻の情報が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報として、このシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶される処理が、制御部21により実行されることなる。この後、遠隔操作装置8の液晶ディスプレイ24は、前述の図6で示されている通常の状態に戻る。
以上で、利用者が手動で自由に設定した時刻にシャッターカーテン3の開き移動を自動で開始させたい場合におけるこのシャッターカーテン3の開き移動開始時刻の設定作業が完了する。
一方、利用者が手動で自由に設定した時刻にシャッターカーテン3の閉じ移動を自動で開始させたい場合におけるこのシャッターカーテン3の閉じ移動開始時刻を設定するための作業手順も、以上説明した開き移動開始時刻の設定作業と同様である。
すなわち、まず、遠隔操作装置8が図6で示されている通常の状態となっている場合において、「しめ時刻」スイッチ26Cを所定時間以上(本実施形態では、3秒以上)の長押し操作する。
これにより、液晶ディスプレイ24は、閉じ移動開始時刻の設定モード画面となる。図示されていないが、カーソルは、最初は、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cにおける閉じ移動開始時刻のうち、時の情報を表示する欄(フィールド)にあり、カーソルの存在により白抜き表示となっているこの時の設定を「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。この分の設定が完了したら「決定」スイッチ26Dを操作する。
これにより、カーソルは、図示されていないが、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cにおける閉じ移動開始時刻のうち、分の情報を表示する欄に移動するので、白抜き表示となる分の設定を「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fを操作して行う。この分の設定が完了し、「決定」スイッチ26Dが操作されたとき、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示されている閉じ移動開始時刻の情報が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64のレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報として、このシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶される処理が、制御部21により実行されることなる。この後、遠隔操作装置8の液晶ディスプレイ24は、前述の図6で示されている通常の状態に戻る。
以上で、利用者が手動で自由に設定した時刻にシャッターカーテン3の閉じ移動を自動で開始させたい場合におけるこのシャッターカーテン3の閉じ移動開始時刻の設定作業が完了する。
なお、以上説明したシャッターカーテン3の移動開始時刻の設定作業が完了しても、利用者が手動で自由に設定した時刻にシャッターカーテン3の移動が自動で開始することにはならない。
前述したように、本実施形態では、遠隔操作装置8には、シャッターカーテン3の移動を手動で開始させるモード(以下「第1モード」という)と、シャッターカーテン3の移動を、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている標準設定の移動開始時刻に自動で開始させるモード(以下「第2モード」という)と、シャッターカーテン3の移動を、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されている手動設定の移動開始時刻に自動で開始させるモード(以下「第3モード」という)と、がある。
前述した図6で示されているように、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bには、文字列「OFF」が表示されており、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cにも、文字列「OFF」が表示されており、このため、シャッターカーテン3は開き移動の開始は、「あける」スイッチ27Aを操作することにより、言い換えると、手動により行われるものとなっており、シャッターカーテン3は閉じ移動の開始も、「しめる」スイッチ27Cを操作することにより、言い換えると、手動により行われるものとなっている。
すなわち、図6で示されている状態において、シャッターカーテン3の開き移動開始モードは、第1モードに設定されており、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードも、第1モードに設定されている。
このため、シャッターカーテン3の開き移動開始モードを、第1モードから、第2モードあるいは第3モードに切り替える(言い換えると、変更する)ための作業は、以下の手順で行う。
まず、遠隔操作装置8が図6で示されている通常の状態となっている場合において、「あけ時刻」スイッチ26Bを所定時間未満(本実施形態では、3秒未満)の短押し操作する。これにより、液晶ディスプレイ24は、図10に示すシャッターカーテン3の開き移動開始モードの設定画面となる。この設定画面において、「あけ時刻」スイッチ26Bを操作する度に、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに表示される情報が切り替わる。すなわち、「あけ時刻」スイッチ26Bを操作する度に、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bには、第1モードであることを示す情報(文字列「OFF」(図10参照))と、第2モードであることを示す情報(文字列「自動」と、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報(HH:MMの表示形式に編集されたもの)と、が連結された文字列(図11参照))と、第3モードであることを示す情報(シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報(HH:MMの表示形式に編集されたもの(図12参照)))と、が循環して表示される。
本実施形態では、液晶ディスプレイ24の2行目の部分24Bに最初に表示される情報は、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報、すなわち、現在設定されているモードの情報と対応した情報となる。
このように、液晶ディスプレイ24がシャッターカーテン3の開き移動開始モードの設定画面となっている場合において、「決定」スイッチ26Dを操作すると、現在表示されているシャッターカーテン3の開き移動開始モードに対応する情報(「0」,「1」,「2」のいずれか)が、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報として、このシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶される処理が、制御部21により実行されることなる。この後、遠隔操作装置8の液晶ディスプレイ24は、前述の図6で示されている通常の状態に戻る。
図13には、シャッターカーテン3の開き移動開始モードが、図6で示されている第1モードから、第2モードに切り替えられた(言い換えると、変更された)例が示されている。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8の「あけ時刻」スイッチ26Bを操作することにより、シャッターカーテン3の開き移動を標準設定の開き移動開始時刻に自動で開始させるための開閉体開き移動標準設定時刻自動開始モードであるシャッターカーテン開き移動標準設定時刻自動開始モード(第2モード)と、シャッターカーテン3の開き移動を手動設定の開き移動開始時刻に自動で開始させるための開閉体開き移動手動設定時刻自動開始モードであるシャッターカーテン開き移動手動設定時刻自動開始モード(第3モード)と、シャッターカーテン3の開き移動を手動で開始する開閉体移動手動開始モードであるシャッターカーテン移動手動開始モード(第1モード)と、のいずれかの選択が可能となっている。
なお、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードを切り替えるための作業は、上述したシャッターカーテン3の開き移動開始モードを切り替えるための作業と同様に、以下の手順で行う。
すなわち、まず、遠隔操作装置8が図6で示されている通常の状態となっている場合において、「しめ時刻」スイッチ26Cを所定時間未満(本実施形態では、3秒未満)の短押し操作する。これにより、図示されていないが、液晶ディスプレイ24は、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードの設定画面となる。この設定画面において、「しめ時刻」スイッチ26Cを操作する度に、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに表示される情報が切り替わる。
本実施形態では、液晶ディスプレイ24の3行目の部分24Cに最初に表示される情報は、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報、すなわち、現在設定されているモードの情報と対応した情報となる。
このように、液晶ディスプレイ24がシャッターカーテン3の閉じ移動開始モードの設定画面となっている場合において、「決定」スイッチ26Dを操作すると、現在表示されているシャッターカーテン3の閉じ移動開始モードに対応する情報(「0」,「1」,「2」のいずれか)が、シャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報として、このシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶される処理が、制御部21により実行されることなる。この後、遠隔操作装置8の液晶ディスプレイ24は、前述の図6で示されている通常の状態に戻る。
図14には、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードが、図6で示されている第1モードから、第3モードに切り替えられた(言い換えると、変更された)例が示されている。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8の「しめ時刻」スイッチ26Cを操作することにより、シャッターカーテン3の閉じ移動を標準設定の閉じ移動開始時刻に自動で開始させるための開閉体閉じ移動標準設定時刻自動開始モードであるシャッターカーテン閉じ移動標準設定時刻自動開始モード(第2モード)と、シャッターカーテン3の閉じ移動を手動設定の閉じ移動開始時刻に自動で開始させるための開閉体閉じ移動手動設定時刻自動開始モードであるシャッターカーテン閉じ移動手動設定時刻自動開始モード(第3モード)と、シャッターカーテン3の閉じ移動を手動で開始する開閉体移動手動開始モードであるシャッターカーテン移動手動開始モード(第1モード)と、のいずれかの選択が可能となっている。
なお、本実施形態では、シャッターカーテン3の開き移動開始モードが第3モードとなっている場合において、遠隔操作装置8が図6で示されている状態で、「あけ時刻」スイッチ26Bと「+」スイッチ26Eとを同時に操作(言い換えると、押下)することにより、現在表示されている開き移動開始時刻が、30分進んだ時刻(言い換えると、30分したプラスした時刻)に変更されて表示されるとともに、この変更された開き移動開始時刻が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報に反映される。すなわち、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報が、30分進んだ時刻の情報に更新される。
また、シャッターカーテン3の開き移動開始モードが第3モードとなっている場合において、遠隔操作装置8が図6で示されている状態で、「あけ時刻」スイッチ26Bと「−」スイッチ26Fとを同時に操作(言い換えると、押下)することにより、現在表示されている開き移動開始時刻が、30分遅れた時刻(言い換えると、30分したマイナスした時刻)に変更されて表示されるとともに、この変更された開き移動開始時刻が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報に反映される。すなわち、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報が、30分遅れた時刻の情報に更新される。
このように、本実施形態では、シャッターカーテン3の開き移動開始モードが第3モードとなっている場合において、「あけ時刻」スイッチ26Bと、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、シャッターカーテン3の手動設定の開き移動開始時刻をワンタッチで変更することができるようになっている。
なお、本実施形態では、「あけ時刻」スイッチ26Bと、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、手動設定の開き移動開始時刻を進ませる又は遅らせる分数は30分であったが、これに限定されるものではなく、手動設定の開き移動開始時刻を進ませる又は遅らせる分数は、例えば、5分でもよく、10分でもよく、15分でもよく、60分でもよい。
また、本実施形態では、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードが第3モードとなっている場合において、「しめ時刻」スイッチ26Cと、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、シャッターカーテン3の手動設定の閉じ移動開始時刻をワンタッチで変更することができるようになっている。
すなわち、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードが第3モードとなっている場合において、遠隔操作装置8が図6で示されている状態で、「しめ時刻」スイッチ26Cと「+」スイッチ26Eとを同時に操作することにより、現在表示されている閉じ移動開始時刻が、30分進んだ時刻に変更されて表示されるとともに、この変更された閉じ移動開始時刻が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報に反映される。すなわち、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報が、30分進んだ時刻の情報に更新される。
また、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードが第3モードとなっている場合において、遠隔操作装置8が図6で示されている状態で、「しめ時刻」スイッチ26Cと「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、現在表示されている閉じ移動開始時刻が、30分遅れた時刻に変更されて表示されるとともに、この変更された閉じ移動開始時刻が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報に反映される。すなわち、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報が、30分遅れた時刻の情報に更新される。
このように、本実施形態では、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードが第3モードとなっている場合において、「しめ時刻」スイッチ26Cと、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、シャッターカーテン3の手動設定の閉じ移動開始時刻をワンタッチで変更することができるようになっている。
なお、本実施形態では、「しめ時刻」スイッチ26Cと、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、手動設定の閉じ移動開始時刻を進ませる又は遅らせる分数は30分であったが、これに限定されるものではなく、手動設定の閉じ移動開始時刻を進ませる又は遅らせる分数は、例えば、5分でもよく、10分でもよく、15分でもよく、60分でもよい。
本実施形態において、右利きの利用者(言い換えると、操作者)が遠隔操作装置8を操作するとき、この利用者は、通常は、図15で示されているように、左手41で遠隔操作装置8を持ちながら、図16で示されているように、右手42の指(通常は、図16で示されているように、人差し指42A)で遠隔操作装置8の各スイッチを操作することになる。
本実施形態では、遠隔操作装置8の「現在時刻」スイッチ26A、「あけ時刻」スイッチ26B及び「しめ時刻」スイッチ26Cは、この遠隔操作装置8の液晶ディスプレイ24の右周縁部(言い換えると、右辺部の近傍)に、上下方向(言い換えると、右辺部の長さ方向)に並んで配置されている。
言い換えると、本実施形態では、上下方向に並んで配置されている「現在時刻」スイッチ26A、「あけ時刻」スイッチ26B及び「しめ時刻」スイッチ26Cは、液晶ディスプレイ24の右辺部(言い換えると、右側部)に隣接して配置されている。
仮に、3個のスイッチ26A,26B,26Cが、液晶ディスプレイ24の左周縁部(言い換えると、左辺部の近傍)に、上下方向(言い換えると、左辺部の長さ方向)に並んで配置されるものとなっている場合には、図16から想像できるように、利用者が、3個のスイッチ26A,26B,26Cのいずれかを操作したときに、液晶ディスプレイ24に表示される情報が、これらのスイッチを操作するための右手42の指(例えば、人差し指42A)で隠れてしまうおそれがあり、このため、利用者が液晶ディスプレイ24に表示される情報を確認しづらくなるおそれがある。
しかし、本実施形態では、上述したように、3個のスイッチ26A,26B,26Cは、液晶ディスプレイ24の右周縁部に、上下方向に並んで配置されるようになっている。
このため、本実施形態によると、右利きの利用者が、3個のスイッチ26A,26B,26Cのいずれかを操作したときに、液晶ディスプレイ24に表示される情報が、これらのスイッチを操作するための自分の右手42の指(例えば、人差し指42A)で隠れてしまうおそれはなく、利用者は、液晶ディスプレイ24に表示される情報を容易に確認することができるようになる。
本実施形態において、液晶ディスプレイ24と3個のスイッチ26A,26B,26Cとの配置を、このような関係にしたのは、右利きの人の人口割合が高いことを考慮したためのである。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8を操作するための操作スイッチである3個のスイッチ26A,26B,26Cは、液晶ディスプレイ24の周縁部であって、右利きの操作者(言い換えると、窓用シャッター装置の利用者や施工担当者等)がこれらのスイッチ26A,26B,26Cを操作したときに、液晶ディスプレイ24に表示される情報がこの操作者の右手42で隠れない位置に配置されている。
このため、本実施形態によると、遠隔操作装置8は、操作者にとって操作がしやすいものとなる。
なお、「右手42で隠れない」とは、液晶ディスプレイ24に表示される情報の全部が常時右手42で隠れないということは必ずしも必要ではなく、液晶ディスプレイ24に表示される情報の一部が、操作スイッチである3個のスイッチ26A,26B,26Cの操作に支障をきたさない程度に右手42で隠れてしまう場合があってもよいという意味である。
また、本実施形態では、遠隔操作装置8を操作するための操作スイッチである「決定」スイッチ26D、「+」スイッチ26E及び「−」スイッチ26Fは、液晶ディスプレイ24の下周縁部(言い換えると、下辺部の近傍)に左右方向に並んで配置されている。すなわち、3個のスイッチ26D,26E,26Fも、液晶ディスプレイ24の周縁部であって、右利きの操作者がこれらのスイッチ26D,26E,26Fを操作したときに、液晶ディスプレイ24に表示される情報が操作者の右手42で隠れない位置に配置されており、これによっても、遠隔操作装置8は、操作者にとって操作がしやすいものとなっている。
また、本実施形態では、3個のスイッチ26A,26B,26Cのそれぞれの操作により設定されるそれぞれの情報(例えば、文字列「OFF」や「自動」、時刻(HH:MMの表示形式)の情報)は、液晶ディスプレイ24におけるそれぞれのスイッチの近傍に表示されるようになっている。
より具体的には、3個のスイッチ26A,26B,26Cのそれぞれの操作により設定されるそれぞれの情報は、液晶ディスプレイ24において、それぞれのスイッチから、液晶ディスプレイ24の右辺部の長さ方向である上下方向と直交又は略直交する方向である左右方向のうち、一方の方向である左方向の側に、左右方向に渡って横書き(言い換えると、横並び)で表示されるものとなっている。
言い換えると、3個のスイッチ26A,26B,26Cのそれぞれの操作により設定されるそれぞれの情報は、液晶ディスプレイ24におけるそれぞれのスイッチの上下方向の位置と同じ又は略同じ上下方向の位置に横書きで表示されるものとなっている。
このように、本実施形態では、液晶ディスプレイ24に表示される操作スイッチ26A,26B,26Cのそれぞれの操作により設定されたそれぞれの情報は、文字情報からなっており、この文字情報の書字方向は、液晶ディスプレイ24の右辺部の長さ方向である上下方向と直交又は略直交する方向である左右方向となっている。
このため、本実施形態によると、利用者は、液晶ディスプレイ24に表示されるそれぞれの情報が、どのスイッチにより設定された情報であるかを一目で把握することができるようになる。
したがって、本実施形態によると、遠隔操作装置8は、操作者にとって操作がしやすいものとなる。
また、本実施形態では、「現在時刻」スイッチ26Aの表面には、この操作スイッチ26Aの操作により設定される情報(現在時刻)の設定項目名称「現在時刻」が印字され、「あけ時刻」スイッチ26Bの表面には、この操作スイッチ26Bの操作により設定される情報(シャッターカーテン3の開き移動開始時刻)の設定項目名称「あけ時刻」が印字され、「しめ時刻」スイッチ26Cの表面には、この操作スイッチ26Cの操作により設定される情報(シャッターカーテン3の閉じ移動開始時刻)の設定項目名称「しめ時刻」が印字されている。
このため、本実施形態では、操作スイッチ26A,26B,26Cのぞれぞれの表面に印字された文字情報である設定項目名称は、液晶ディスプレイ24におけるそれぞれの操作スイッチの左側に表示される情報の項目見出し情報となっている。
これにより、遠隔操作装置8の操作者は、液晶ディスプレイ24に現在表示される情報が何の情報なのかを、この液晶ディスプレイ24の右辺部の近傍に配置されている操作スイッチ26A,26B,26Cのそれぞれに印字された設定項目名称を見れば分かるようになっており、これによっても、遠隔操作装置8は、操作者にとって操作がしやすいものとなっている。
次に、本実施形態に係るシャッターカーテン制御装置の動作を図2により説明する。
前述したように、本実施形態では、遠隔操作装置8には、シャッターカーテン3の移動を手動で開始させる第1モード(言い換えると、タイマーオフモード)と、シャッターカーテン3の移動を、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている標準設定の移動開始時刻に自動で開始させる第2モード(言い換えると、自動タイマーオンモード)と、シャッターカーテン3の移動を、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されている手動設定の移動開始時刻に自動で開始させる第3モード(言い換えると、手動タイマーオンモード)と、があり、これらのモードは、シャッターカーテン3の開き移動とシャッターカーテン3の閉じ移動のそれぞれに対してある。
なお、現在のシャッターカーテン3の開き移動を開始させるモード(以下、「開き移動開始モード」という)が、上述した3つのモードのどれであるかは、前述した図4(E)に示すシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始モード」の情報(「0」(第1モード)、「1」(第2モード)、「2」(第3モード))を参照することにより判定できるものである。
これと同様に、現在のシャッターカーテン3の閉じ移動を開始させるモード(以下、「閉じ移動開始モード」という)が、上述した3つのモードのどれであるかは、前述したシャッターカーテン移動開始モード情報ファイル65に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始モード」の情報(「0」(第1モード)、「1」(第2モード)、「2」(第3モード))を参照することにより判定できるものである。
最初に、シャッターカーテン3の開き移動についてのシャッターカーテン制御装置の動作を説明する。
現在の開き移動開始モードが第1モードである場合には、利用者が遠隔操作装置8の「あける」スイッチ27Aを操作しない限り、シャッターカーテン3の開き移動は開始されない。
この「あける」スイッチ27Aが操作されると、遠隔操作装置8の制御部21は、この遠隔操作装置8を識別するための遠隔操作装置の識別情報と、シャッターカーテン3の開き移動を開始させるための開信号(言い換えると、開き移動開始制御信号)と、を有する送信データを、遠隔操作装置8の送信部29に伝達する処理を実行する。
この後、送信部29は、制御部21から伝達された送信データを無線信号に変調するとともに、この無線信号をこの遠隔操作装置8の内部アンテナ30から空間に放射させる処理を実行する。
一方、被遠隔操作装置11の外部アンテナ35が、遠隔操作装置8の内部アンテナ30から放出された上記無線信号を捕捉すると、被遠隔操作装置11の受信部36は、上記無線信号を復調した受信データを、被遠隔操作装置11の制御部37に伝達する処理を実行する。
この後、制御部37が、上記受信データのうち、遠隔操作装置の識別情報がこの被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶(言い換えると、登録)されていないと判定した場合には、制御部37は、上記受信データを無視し、以降の処理を実行しない。
一方、制御部37が、上記受信データのうち、遠隔操作装置の識別情報がこの被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶されていると判定した場合には、制御部37は、シャッターカーテン3の開き移動を開始させるための開信号(言い換えると、開き移動開始制御信号)を、制御装置10の制御部32に伝達する処理を実行する。
この後、制御装置10の制御部32は、シャッターカーテン3を開き移動させるための制御処理を開閉機7に対して実行する。
また、現在の開き移動開始モードが第2モードである場合には、遠隔操作装置8の制御部21は、前述した図4(C)に示すシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63を参照し、取得したこのシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63に記憶されているレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、計時部23を参照し、取得した現在日付のうち、現在の月の情報と、に基づいて、前述した図4(A)に示す地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照する処理を実行する。
すなわち、制御部21は、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の「地域コード」の情報と、計時部23の現在の月の情報を、参照キー(言い換えると、検索キー)として、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照する(言い換えると、検索する)処理を実行する。
そして、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されているレコードの中に、データ項目「地域コード」の情報が、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の「地域コード」の情報と一致し、かつ、データ項目「月」の情報が、計時部23の現在の月の情報と一致するレコードが存在したとき、制御部21は、このレコードに記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報である標準設定の開き移動開始時刻を取得する処理を実行する。
この後、制御部21は、計時部23を参照し、取得した現在時刻が、取得した標準設定の開き移動開始時刻になったかどうかの判定処理を実行する。
以上の各処理は、制御部21により繰り返し実行(言い換えると、ループ処理)され、制御部21が、計時部23を参照し、取得した現在時刻が、取得した標準設定の開き移動開始時刻になったと判定したとき、制御部21は、前述した「あける」スイッチ27Aが操作されたときと同様の処理を実行する。これにより、シャッターカーテン3は、予め標準で設定された標準設定の開き移動開始時刻に開き移動を開始することになる。
なお、制御部21による上述したループ処理の実行中に、計時部23の現在日付のうち、現在月が変わった(すなわち、月が翌月に変わった)場合には、制御部21により取得される標準設定の開き移動開始時刻は、翌月の標準設定の開き移動開始時刻に変更されることなり、上述したループ処理における判定条件は変更となる。
例えば、窓用シャッター装置の設置場所が属する地域が「北海道」(地域コードが「01」)であって、計時部23の現在月が「02」から翌月である「03」に変わった場合には、判定条件となる標準設定の開き移動開始時刻は、図4(A)に示されているように、「6:36」から「5:49」に変更となる。
なお、この開き移動の開始前に、シャッターカーテン3が既に全開状態(言い換えると、図示しない全開リミットスイッチが作動した状態)となっている場合には、制御部21によるシャッターカーテン3を自動で開き移動させるための処理は実行されない。
一方、現在の開き移動開始モードが第3モードである場合には、遠隔操作装置8の制御部21は、この遠隔操作装置8の計時部23を参照し、取得した現在時刻の情報が、前述した図4(D)に示すシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「開き移動開始時刻」の情報と一致したかどうかの判定処理を繰り返し実行する。
すなわち、制御部21は、計時部23の現在時刻が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64の「開き移動開始時刻」の情報である手動設定の開き移動開始時刻になったかどうかの判定処理を繰り返し実行する。
そして、制御部21が、計時部23の現在時刻が手動設定の開き移動開始時刻になったと判定したとき、制御部21は、前述した「あける」スイッチ27Aが操作されたときと同様の処理を実行する。これにより、シャッターカーテン3は、利用者が手動で自由に設定した上記開き移動開始時刻に開き移動を開始することになる。
なお、前述した第2モードの場合と同様に、この開き移動の開始前に、シャッターカーテン3が既に全開状態(言い換えると、図示しない全開リミットスイッチが作動した状態)となっている場合には、制御部21によるシャッターカーテン3を自動で開き移動させるための処理は実行されない。
なお、シャッターカーテン3の閉じ移動についてのシャッターカーテン制御装置の動作も、以上説明したシャッターカーテン3の開き移動についてのシャッターカーテン制御装置の動作と同様となっている。
すなわち、現在の閉じ移動開始モードが第1モードである場合には、利用者が遠隔操作装置8の「しめる」スイッチ27Cを操作しない限り、シャッターカーテン3の閉じ移動は開始されない。
この「しめる」スイッチ27Cが操作されると、遠隔操作装置8の制御部21は、この遠隔操作装置8を識別するための遠隔操作装置の識別情報と、シャッターカーテン3の閉じ移動を開始させるための閉信号(言い換えると、閉じ移動開始制御信号)と、を有する送信データを、遠隔操作装置8の送信部29に伝達する処理を実行する。
この後、送信部29は、前述した「あける」スイッチ27Aが操作された場合と同様に、制御部21から伝達された送信データを無線信号に変調するとともに、この無線信号をこの遠隔操作装置8の内部アンテナ30から空間に放射させる処理を実行する。
一方、被遠隔操作装置11の外部アンテナ35が、遠隔操作装置8の内部アンテナ30から放出された上記無線信号を捕捉すると、被遠隔操作装置11の受信部36は、前述した「あける」スイッチ27Aが操作された場合と同様に、上記無線信号を復調した受信データを、被遠隔操作装置11の制御部37に伝達する処理を実行する。
この後、制御部37が、上記受信データのうち、遠隔操作装置の識別情報がこの被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶(言い換えると、登録)されていないと判定した場合には、制御部37は、前述した「あける」スイッチ27Aが操作された場合と同様に、上記受信データを無視し、以降の処理を実行しない。
一方、制御部37が、上記受信データのうち、遠隔操作装置の識別情報がこの被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶されていると判定した場合には、制御部37は、シャッターカーテン3の閉じ移動を開始させるための閉信号(言い換えると、閉じ移動開始制御信号)を、制御装置10の制御部32に伝達する処理を実行する。
この後、制御装置10の制御部32は、シャッターカーテン3を閉じ移動させるための制御処理を開閉機7に対して実行する。
また、現在の閉じ移動開始モードが第2モードである場合には、遠隔操作装置8の制御部21は、前述した図4(C)に示すシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63を参照し、取得したこのシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63に記憶されているレコードのデータ項目「地域コード」の情報と、計時部23を参照し、取得した現在日付のうち、現在の月の情報と、に基づいて、前述した図4(A)に示す地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照する処理を実行する。
すなわち、制御部21は、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の「地域コード」の情報と、計時部23の現在の月の情報を、参照キー(言い換えると、検索キー)として、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照する(言い換えると、検索する)処理を実行する。
そして、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されているレコードの中に、データ項目「地域コード」の情報が、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63の「地域コード」の情報と一致し、かつ、データ項目「月」の情報が、計時部23の現在の月の情報と一致するレコードが存在したとき、制御部21は、このレコードに記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報である標準設定の閉じ移動開始時刻を取得する処理を実行する。
この後、制御部21は、計時部23を参照し、取得した現在時刻が、取得した標準設定の閉じ移動開始時刻になったかどうかの判定処理を実行する。
以上の各処理は、制御部21により繰り返し実行(言い換えると、ループ処理)され、制御部21が、計時部23を参照し、取得した現在時刻が、取得した標準設定の閉じ移動開始時刻になったと判定したとき、制御部21は、前述した「しめる」スイッチ27Cが操作されたときと同様の処理を実行する。これにより、シャッターカーテン3は、予め標準で設定された標準設定の閉じ移動開始時刻に閉じ移動を開始することになる。
なお、制御部21による上述したループ処理の実行中に、計時部23の現在日付のうち、現在月が変わった(すなわち、月が翌月に変わった)場合には、制御部21により取得される標準設定の閉じ移動開始時刻は、翌月の標準設定の閉じ移動開始時刻に変更されることなり、上述したループ処理における判定条件は変更となる。
例えば、窓用シャッター装置の設置場所が属する地域が「北海道」(地域コードが「01」)であって、計時部23の現在月が「02」から翌月である「03」に変わった場合には、判定条件となる標準設定の閉じ移動開始時刻は、図4(A)に示されているように、「17:02」から「17:36」に変更となる。
なお、この閉じ移動の開始前に、シャッターカーテン3が既に全閉状態(言い換えると、図示しない全閉リミットスイッチが作動した状態)となっている場合には、制御部21によるシャッターカーテン3を自動で閉じ移動させるための処理は実行されない。
一方、現在の閉じ移動開始モードが第3モードである場合には、遠隔操作装置8の制御部21は、前述した現在の開き移動開始モードが第2モードである場合と同様に、この遠隔操作装置8の計時部23を参照し、取得した現在時刻の情報が、前述した図4(D)に示すシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「閉じ移動開始時刻」の情報と一致したかどうかの判定処理を繰り返し実行する。
すなわち、制御部21は、計時部23の現在時刻が、シャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64の「閉じ移動開始時刻」の情報である手動設定の閉じ移動開始時刻になったかどうかの判定処理を繰り返し実行する。
そして、制御部21が、計時部23の現在時刻が手動設定の閉じ移動開始時刻になったと判定したとき、制御部21は、前述した「しめる」スイッチ27Cが操作されたときと同様の処理を実行する。これにより、シャッターカーテン3は、利用者が手動で自由に設定した上記閉じ移動開始時刻に閉じ移動を開始することになる。
なお、前述した第2モードの場合と同様に、この閉じ移動の開始前に、シャッターカーテン3が既に全閉状態(言い換えると、図示しない全閉リミットスイッチが作動した状態)となっている場合には、制御部21によるシャッターカーテン3を自動で閉じ移動させるための処理は実行されない。
なお、以上の説明において、制御部21が、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照する処理を実行した結果、該当するレコードが存在しなかったと判定した場合には、制御部21は、液晶ディスプレイ24にその旨のエラー情報を表示させる処理、さらには、ブザー音を報知部25から発生させる処理を実行し、この後の処理は実行しない(言い換えると、中止する)ことが好ましい。
なお、遠隔操作装置8の「とまる」スイッチ27Bが操作されると、遠隔操作装置8の制御部21は、この遠隔操作装置8を識別するための遠隔操作装置の識別情報と、シャッターカーテン3の移動を停止させるための停信号(言い換えると、移動停止制御信号)と、を有する送信データを、遠隔操作装置8の送信部29に伝達する処理を実行する。
この後、送信部29は、制御部21から伝達された送信データを無線信号に変調するとともに、この無線信号をこの遠隔操作装置8の内部アンテナ30から空間に放射させる処理を実行する。
一方、被遠隔操作装置11の外部アンテナ35が、遠隔操作装置8の内部アンテナ30から放出された上記無線信号を捕捉すると、被遠隔操作装置11の受信部36は、上記無線信号を復調した受信データを、被遠隔操作装置11の制御部37に伝達する処理を実行する。
この後、制御部37が、上記受信データのうち、遠隔操作装置の識別情報がこの被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶(言い換えると、登録)されていないと判定した場合には、制御部37は、上記受信データを無視し、以降の処理を実行しない。
一方、制御部37が、上記受信データのうち、遠隔操作装置の識別情報がこの被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶されていると判定した場合には、制御部37は、シャッターカーテン3の移動を停止させるための停信号(言い換えると、移動停止制御信号)を、制御装置10の制御部32に伝達する処理を実行する。
この後、制御装置10の制御部32は、移動中のシャッターカーテン3を移動させるための制御処理を開閉機7に対して実行する。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8は、無線通信により窓用シャッター装置を操作するものとなっている。
なお、遠隔操作装置8の制御部21は、本実施形態に係る第1制御部となっている。一方、シャッターカーテン3を駆動させるための開閉機7側に配置されている被遠隔操作装置11の制御部37と制御装置10の制御部32は、第1制御部から送信されたシャッターカーテン3の移動を開始させるための移動開始制御信号と、シャッターカーテン3の移動を停止させるための移動停止制御信号を受信し、受信したこれらの制御信号に基づいて開閉機7の駆動制御を実行するための本実施形態に係る第2制御部を構成するものとなっている。
以上説明した本実施形態では、現在のシャッターカーテン3の移動開始モードが第3モードである場合において、シャッターカーテン3の移動開始時刻は、記憶部22の地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に予め記憶(言い換えると、登録)されている地域別、月別のシャッターカーテン3の標準設定の移動開始時刻の情報に基づいて決定される。
これにより、計時部23の月が変わって翌月になると、シャッターカーテン3は、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に記憶されている翌月用の移動開始時刻に、移動を開始することになる。
このため、窓用シャッター装置の利用者(あるいは窓用シャッター装置の施工・メンテナンス担当者)は、月が変わって翌月になってから、シャッターカーテン3の移動開始時刻を再設定する作業を行う必要はなくなる。
すなわち、窓用シャッター装置の利用者(あるいは窓用シャッター装置の施工・メンテナンス担当者)は、窓用シャッター装置の設置場所が属する地域の識別情報をシャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63に記憶させた以降は、月が変わるたびに、シャッターカーテン3の移動開始時刻を再設定する作業を行う必要はなくなる。
このように、本実施形態によると、窓用シャッター装置のシャッターカーテン3を自動で開始させる時刻の設定作業が容易となる。
なお、以上の説明から分かるように、本実施形態に係る窓用シャッター装置のシャッターカーテン制御方法は、遠隔操作装置8の制御部21が、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63を参照し、このシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されているレコードのデータ項目「地域コード」の情報を取得するステップと、制御部21が、計時部23を参照し、現在日付の情報を取得するステップと、制御部21が、取得した「地域コード」の情報と、取得した現在日付の情報のうち、現在の月の情報と、に基づいて、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61を参照し、シャッターカーテン3の標準設定の移動開始時刻の情報を取得するステップと、制御部21が、計時部23参照し、現在時刻の情報を取得するステップと、制御部21が、取得した現在時刻が、取得した標準設定の前記移動開始時刻になった判定したとき、シャッターカーテン3の移動を開始させる制御を実行するステップと、を有するものとなっている。
なお、以上説明した本実施形態では、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に予め設定、記憶されている標準設定の開き移動開始時刻、閉じ移動開始時刻は、地域別月別の日の出の時刻、日の入りの時刻と同じとなっていたが、この地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に予め設定、記憶する標準設定の開き移動開始時刻、閉じ移動開始時刻は、窓用シャッター装置の施工担当者等が独自に決めた(言い換えると、選定した)任意な時刻としてもよい。
また、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に予め設定、記憶する標準設定の開き移動開始時刻、閉じ移動開始時刻は、より細分化された地域別月日別の日の出の時刻、日の入りの時刻としてもよい。
また、地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61に予め設定、記憶する標準設定の開き移動開始時刻、閉じ移動開始時刻は、さらに細分化された地域別年月日別の日の出の時刻、日の入りの時刻、すなわち、例えば、国立天文台から発表される数年分のカレンダーの日付毎の日の出の時刻、日の入りの時刻としてもよい。
図17及び図18は、遠隔操作装置8の別実施形態を示す図である。
この実施形態に係る遠隔操作装置8には、液晶ディスプレイ24にこの遠隔操作装置8の操作方法のヘルプ情報を表示させるための「HELP」スイッチ26Gが備えられている。
液晶ディスプレイ24が、図17で示されている通常の表示状態となっている場合において、「HELP」スイッチ26Gが操作されると、液晶ディスプレイ24には、図18に示す操作説明のメニュー画面が表示される。
このメニュー画面において、「+」スイッチ26E又は「−」スイッチ26Fを操作して、カーソルを見たいヘルプ情報の項目まで移動させた後、「決定」スイッチ26Dを操作すると、選択された項目についてのヘルプ情報が、液晶ディスプレイ24に表示される。
なお、「HELP」スイッチ26Gを配置する位置は、図17及び図18で示されている位置(「+」スイッチ26E、「−」スイッチ26F及び「決定」スイッチ26Dの下側)に限定されるものではなく、任意の位置でよい。
また、図18に示す操作説明のメニュー画面を表示させるための「HELP」スイッチ26Gを配置せずに、例えば、「決定」スイッチ26Dと「+」スイッチ26Eとを同時に操作することにより、あるいは、「決定」スイッチ26Dと「−」スイッチ26Fとを同時に操作することにより、図18に示す操作説明のメニュー画面が表示されるようにしてもよい。
図19は、遠隔操作装置8のさらなる別実施形態を示す図である。
この図19に示されているように、この実施形態に係る遠隔操作装置8は、表面に「あけ時刻」と印字されていた前述した実施形態に係る「あけ時刻」スイッチ26Bの代わり、表面に、シャッターカーテン3で閉鎖されていない状態の窓のイラスト(言い換えると、図形)が印字された「あけ時刻」スイッチ26B´が備えられ、表面に「しめ時刻」と印字されていた前述した実施形態に係る「しめ時刻」スイッチ26Cの代わり、表面に、シャッターカーテン3で閉鎖された状態の窓のイラスト(言い換えると、図形)が印字された「しめ時刻」スイッチ26C´が備えられたものとなっている。
このように、本実施形態では、「あけ時刻」スイッチ26B´と「しめ時刻」スイッチ26C´のそれぞれの表面に印字されていて、液晶ディスプレイ24におけるそれぞれの操作スイッチ26B´,26C´の左側に横書きで表示される情報の項目見出し情報となって設定項目名称は、図形情報からなっているものである。
なお、以上説明した各実施形態において、「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fの配置位置は、逆となっていてもよい。すなわち、「+」スイッチ26Eが左側に、「−」スイッチ26Fが右側に配置されるようにしてもよい。
図20は、遠隔操作装置8のまたさらなる別実施形態を示す図である。
この実施形態に係る遠隔操作装置8は、前述した実施形態とは異なり、3個のスイッチ26A,26B,26Cは、液晶ディスプレイ24の左周縁部に、上下方向に並んで配置されるようになっている。また、この実施形態に係る遠隔操作装置8は、左から「−」スイッチ26F、「+」スイッチ26E、「決定」スイッチ26Dの順に並んで配置されていた前述した実施形態とは異なり、左から「決定」スイッチ26D、「+」スイッチ26E、「−」スイッチ26Fの順に並んで配置されている。
すなわち、この実施形態に係る遠隔操作装置8は、左利きの利用者用の遠隔操作装置となっている。
この実施形態に係る遠隔操作装置8は、例えば、窓用シャッター装置が個人住宅に設置されるものであって、この住宅の住人の中に左利きの人が多い場合等に好適なものとなる。
なお、本実施形態において、「+」スイッチ26Eと「−」スイッチ26Fの配置位置は、逆となっていてもよい。すなわち、「+」スイッチ26Eが右側に、「−」スイッチ26Fが左側に配置されるようにしてもよい。
なお、以上説明した各実施形態において、遠隔操作装置8に内蔵されている電池の残量が少なくなった場合(ほとんどない場合を含む)には、電池の残量が少なくなった旨の情報及び/又は電池の交換を促す情報(どちらも文字及び/又はイラストによる情報)を液晶ディスプレイ24に表示する処理、さらには、ブザー音を報知部25から発生させる処理が、制御部21により実行されるようにしてもよい。
なお、以上説明した各実施形態では、遠隔操作装置8は、液晶ディスプレイ24が故障した場合及び/又は6個のスイッチ26A,26B,26C,26D,26E,26Fのうち、少なくとも1個が故障した場合においても、「あける」スイッチ27A、「とまる」スイッチ27B及び「しめる」スイッチ27Cの操作は可能となっている。
すなわち、液晶ディスプレイ24及び6個のスイッチ26A,26B,26C,26D,26E,26Fと、「あける」スイッチ27A、「とまる」スイッチ27B及び「しめる」スイッチ27Cとは、互いに独立した構成となっている。
図21は、本発明の第2の実施形態に係るシャッターカーテン制御装置の構成図を示す図2と同様の図である。
なお、この図21や、後述する図22と図23において、図2で示されている装置、機器と同じ装置、機器については、同じ符号を付し、その装置、機器についての説明は省略する。
この図21の実施形態では、図2で示されている被遠隔操作装置11を無くし、制御装置10に被遠隔操作装置11の機能を持たせたものとなっている。
すなわち、本実施形態では、制御装置10のアンテナ51,受信部52は、図2の被遠隔操作装置11のアンテナ35,受信部36に相当し、言い換えると、図2の被遠隔操作装置11のアンテナ35,受信部36の機能を有するものとなっている。
また、制御装置10の記憶部54には、図2の被遠隔操作装置11の記憶部38に記憶されていた制御部37の制御ソフトウェアも記憶されるようになっている。
さらに、本実施形態に係る第2制御部となっている制御装置10の制御部53(マイクロコンピュータ等で構成される)は、図2の被遠隔操作装置11の制御部37と、図2の制御装置10の制御部32の両方の機能を有するものとなっている。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8は、無線通信により窓用シャッター装置を操作するものとなっている。
本実施形態によると、前述した図2の実施形態に係るシャッターカーテン制御装置を構成する開閉機7側に配置する装置、機器をコンパクト化(言い換えると、小型化)することができるようになる。
図22は、本発明の第3の実施形態に係るシャッターカーテン制御装置の構成図を示す図2と同様の図である。
この図22の実施機形態では、遠隔操作装置8には、図2の実施形態に係る遠隔操作装置8を構成していたアンテナ30,送信部29は備えられていない。また、本実施形態では、被遠隔操作装置11も備えられていない。
すなわち、本実施形態では、遠隔操作装置8は有線式の遠隔操作装置となっている。このため、遠隔操作装置8の制御部21と制御装置10の制御部32とは、有線で接続されるようになっている。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8は、有線通信により窓用シャッター装置を操作するものとなっている。
図23は、本発明の第4の実施形態に係るシャッターカーテン制御装置の構成図を示す図2と同様の図である。
この図23の実施機形態では、被遠隔操作装置60は、遠隔操作装置8に備えられている計時部23と同等の計時部59を備えている。また、この被遠隔操作装置60の記憶部38には、遠隔操作装置8の記憶部22に備えられている地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63及びシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64が備えられている。
この被遠隔操作装置60の計時部59の現在日付、現在時刻の情報は、遠隔操作装置8の計時部23の現在日付、現在時刻の情報と同期がとられており、被遠隔操作装置60の記憶部38の地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63及びシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64の情報も、遠隔操作装置8の記憶部22の地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61、シャッター装置設置場所地域識別情報ファイル63及びシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64の情報と同期がとられている。
すなわち、遠隔操作装置8の操作により設定された計時部23の現在日付、現在時刻の情報は、被遠隔操作装置60にも同時送信され、被遠隔操作装置60の制御部37は、送信されてきた情報を、この被遠隔操作装置60の計時部59に反映させる処理を実行するものである。これと同様に、遠隔操作装置8の操作により設定、記憶された記憶部22の各ファイルの情報は、被遠隔操作装置60にも同時送信され、被遠隔操作装置60の制御部37は、送信されてきた情報を、この被遠隔操作装置60の記憶部38の各ファイルに反映させる処理を実行するものである。
そして、本実施形態では、被遠隔操作装置60の制御部37は、記憶部38の地域別月別シャッターカーテン標準設定移動開始時刻情報ファイル61やシャッターカーテン手動設定移動開始時刻情報ファイル64に記憶されている移動開始時刻になっても、遠隔操作装置8から移動開始制御信号が送信されないと判定したとき、制御部37は、制御装置10の制御部32へ移動開始制御信号を伝達する処理を実行する。
このため、本実施形態に係るシャッターカーテン制御装置は、遠隔操作装置8を紛失したり、遠隔操作装置8と被遠隔操作装置60との距離が、この遠隔操作装置8のアンテナ30から放射された無線信号が被遠隔操作装置60の受信部36のアンテナ30で受信できない状態(言い換えると、受信圏外)となる距離となっている場合等において、好適なものとなる。
このように、本実施形態では、遠隔操作装置8は、無線通信により窓用シャッター装置を操作するものとなっている。
なお、以上説明した各実施形態において、シャッターカーテン3の開き移動開始モードが第2モード又は第3モードである場合、標準設定又は手動設定の開き移動開始時刻になったときに、遠隔操作装置8の「あける」スイッチ27Aが操作されても、制御部21は、「あける」スイッチ27Aが操作されたことは無視するようになっている。言い換えると、制御部21は、「あける」スイッチ27Aの操作を無効化するようになっている。
これと同様に、シャッターカーテン3の閉じ移動開始モードが第2モード又は第3モードである場合、標準設定又は手動設定の閉じ移動開始時刻になったときに、遠隔操作装置8の「しめる」スイッチ27Cが操作されても、制御部21は、「しめる」スイッチ27Cが操作されたことは無視するようになっている。言い換えると、制御部21は、「しめる」スイッチ27Cの操作を無効化するようになっている。
また、以上説明した各実施形態において、遠隔操作装置8の計時部23は、設定した所定時間が経過したことを計時するタイマー機能も有するものとしてもよい。
なお、以上説明した各実施形態では、閉じ移動中のシャッターカーテン3に障害物が当接したことを感知するための図示されない障害物感知装置が備えられている。この障害物感知装置により障害物が感知された場合には、この障害物感知装置から障害物感知信号が伝達された制御装置10の制御部32は、閉じ移動中のシャッターカーテン3を停止させる制御、さらには、シャッターカーテン3を反転上昇(開き移動)させる制御等を実行するようになっている。
なお、以上説明した本実施形態では、遠隔操作装置8を保持するための保持体(言い換えると、ホルダー)は、前述した上向きに開口したポケット形状のホルダー9に限定されるものではない。
例えば、遠隔操作装置8は、厚板状となっている保持体に対して係脱手段により係脱可能、すなわち、保持体に対して係止、離脱可能であって、保持体に対して取り付け、取り外し可能となるようにしてもよい。
ここで、係脱手段とは、例えば、保持体の表面に設けられた係止部と、遠隔操作装置8の後側ケース片の裏面に設けられ、前記係止部が挿入係止される被係止部とからなり、これらの係止部と被係止部は、左右上下に複数個設けられており、前記係止部は、保持体の表面から突出した突起状のものであり、前記被係止部は、後側ケース片の裏面に設けられた孔部又は窪み部(穴部)であるものとしてもよい。
なお、厚板状の保持体は、遠隔操作装置8が配設されるべき相手部材となっている前記住宅の室内の壁に止着されるようしてもよく、しなくてもよい。また、この保持体の上下寸法及び左右寸法は、遠隔操作装置8の上下寸法及び左右寸法と同じ又は略同じになっていてもよく、いなくてもよい。
なお、上述した厚板状の保持体には、この保持体に対してヒンジを中心に開閉可能となっている蓋部材を取り付け、保持体に保持されているときの遠隔操作装置8の全部がこの蓋部材で覆われるものとしてもよい。
なお、この場合においては、厚板状の保持体は、遠隔操作装置8が配設されるべき相手部材となっている前記住宅の室内の壁に止着されるようしてもよく、前記住宅の室外の壁に止着されるようしてもよい。
なお、以上説明した各実施形態に係る無線式の遠隔操作装置8が有する機能を、スマートフォンやタブレット端末にインストールされるアプリに搭載し、このアプリがインストールされたスマートフォンやタブレット端末を無線式の遠隔操作装置と使用するようにしてもよい。