JP6517491B2 - 磁気式設定装置及び磁気式設定装置を用いた傾斜計 - Google Patents
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Description
また、所定の設定を行うための鍵手段は、設定手段とは別体なので、設定手段に隙間や数値セットのための可動部分が存在せず、このため長期間使用しても密閉性を維持することができる。
また、鍵手段を設定手段に各々異なる姿勢で少なくとも2回以上組合せることにより、所定の数値をセットして出力することができる。
このように初回に所定の角度を傾斜計に設定しておけば、次回の計測以降、傾斜計を容易に、初回の設定角度にセットすることができる。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る磁気式設定装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す磁気式設定装置1は、設定部10と、板状の磁気鍵30とを備えて構成され、磁気鍵30を設定部10に当接状態に組合せて使用するようになっている。なお、設定部10で、請求項記載の設定手段が構成され、磁気鍵30で、請求項記載の鍵手段が構成される。
本実施形態の場合、基板14の破線で示す長方形面の上左隅にホール素子HAが実装され、下左隅にホール素子HC、右辺側上下の中間位置にホール素子HE、上右隅にホール素子HFが実装されている。
この磁気鍵30は、4角形の4隅の内、1隅が斜めにカットされた切欠き部30aを有し、この切欠き部30aを共有する2つの側面の内の1側面と、この1側面の反対側の側面とに、側面部分を凹状に切り抜いた第1凹部30bと第2凹部30cとを有している。
また、磁気鍵30のA面側に、磁石MAがN極を向け、磁石MBがS極を、磁石MCがS極を、磁石MDがN極を、磁石MEがS極を、磁石MFがN極を向けて配置されている。このような配置おいて、各磁石MA〜MFは、図3(b)に磁石MC,MDを代表して示すように、同一磁石では、A面側とB面側とでS極とN極とが反対の極性となる。
なお、制御部15は、各ホール素子HA,HC,HE,HFの4ビットの出力値を、16進数以外の10進数や8進数、2進数等のn進数に変換してもよい。
なお、記憶部16には、図示せぬRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ等の記憶装置が用いられる。
なお、操作者がセット又はリセットを行う際の第1及び第2パターンは、操作者が記憶し易いパターンとするのが好ましい。
次に、本実施形態に係る磁気式設定装置1による数値NVの設定動作を説明する。
但し、磁気鍵30を設定部10に組合せて、数値NVを記憶部16にセット又はリセットするための組合せ回数は、4回であるとする。また、予め定められたセットされる数値NVはOx0(=0)であり、リセット値はOxF(=15)であるとする。更に、制御部15がセット時に用いる第1パターンは、図7に示す第1,第2,第3,第4姿勢の各16進数及び順番であるとする。更に、制御部15がリセット時に用いる第2パターンは、第3,第4,第1,第2姿勢の各16進数及び順番であるとする。
図8に示すステップS1において、操作者が数値セットのため、磁気鍵30を設定部10に各々異なる姿勢で4回当接して組合せたとする。
図9に示すステップS11において、操作者が数値リセットのため、磁気鍵30を設定部10に各々異なる姿勢で4回当接して組合せたとする。
以上説明したように、本実施形態に係る磁気式設定装置1は、設定部10と、磁気鍵30とを備え、設定部10に制御部15及び記憶部16を備える構成とした。
この構成によれば、設定部10は、ホール素子HA〜HF、制御部15及び記憶部16を筐体内に密閉状に内蔵し、磁気鍵30の当接(又は近接)により、電気的な接続無しに数値NVの設定を行うことができる。従って、筐体には、隙間や可動部分が存在しないので、使用劣化で隙間が生じることがない。このため、密閉性を必要とする用途、例えば防水を必要とする用途に適用することができる。
図10(a)は、本発明の実施形態に係る磁気式設定装置1の設定部10を適用した傾斜計50の構成を示す平面図、(b)は(a)に示す矢印Y3方向から見た傾斜計50の側面図である。但し、傾斜計50は、磁気鍵30(図3)を対として備えるものとする。また、設定部10の制御部15aは、上述した制御部15{図2(b)}とは後述のように異なる制御も行う。
次に、図12を参照して、傾斜計50をクレーン車60に用いる場合について説明する。図12はクレーン車60の側面図である
建設機械であるクレーン61は、転倒等の事故防止のため、車体62の上面62aを水平に保持して載置する必要がある。車体上面62aの水平は、組立工場等において建機メーカの管理者によって定義(メーカ定義)される。この際、従来から傾斜計(70)を用いているが、車体上面62aと傾斜計取付面63aとの平行度が出ていないため、車体上面62aをメーカ定義の水平状態とした場合、傾斜計取付面63aが水平でなくなる。例えば、車体上面62aがメーカ定義の水平状態(例えば0度)の場合に、傾斜計取付面63aは0.5度であるとする。
クレーン車60を現場に設置する場合、クレーン車60の車体を現場の所定位置に設置して目視で水平とする。
この他、傾斜計50は、水平調整や所定角度の調整が必要なロボットや、産業機械等に用いることもできる。
磁気設定装置1は、傾斜計50以外にも次のように適用することができる。傾斜計50では、水平を出力する位置(角度)が重要な基準となるが、その他の位置検出技術においても重要な基準位置が存在する。例えば、直線型変位センサや回転角度センサが、産業機械の駆動部の位置検出に活用されている。これらのセンサでも、産業機械の駆動部が特定の基準位置に来た場合に、基準となる出力(基準値)を設定し、この設定された基準値を出力させることが望ましい。
10 設定部
10a 凸部
11,11a 筐体
12 コネクタ
13 ケーブル
14 基板
15 制御部
16 記憶部
30 磁気鍵
30a 切欠き部
30b 第1凹部
30c 第2凹部
50 傾斜計
52 傾斜センサ
HA,HC,HE,HF ホール素子
MA,MB,MC,MD,ME,MF 磁石
Claims (6)
- 磁気を検出し、この検出された磁気のS極又はN極に応じた検出値を出力する少なくとも1つ以上の磁気検出手段が内蔵された設定手段と、
前記設定手段と別体であり、当該設定手段に重ねられた際に、前記磁気検出手段の位置にS極又はN極が対向するように内蔵された少なくとも1つ以上の磁石を有する鍵手段と、
前記鍵手段が前記設定手段に重ねられて前記磁気検出手段に前記磁石のS極又はN極が対向状態に組合された際に、当該磁気検出手段の出力値を検出し、この検出される出力値に応じて、所定の設定を行うように制御する制御手段と、
を備え、
前記鍵手段が前記設定手段に異なる姿勢で少なくとも2回以上重ねられた際に、前記制御手段は、当該2回以上重ねられる毎に検出した前記磁気検出手段の出力値の検出パターンが、予め定められた出力値の第1パターンに一致した場合、所定の設定を行うように制御し、
前記制御手段が行う前記所定の設定の制御は、所定の数値をセットする制御である
ことを特徴とする磁気式設定装置。 - 磁気を検出し、この検出された磁気のS極又はN極に応じた検出値を出力する少なくとも1つ以上の磁気検出手段が内蔵された設定手段と、
前記設定手段と別体であり、当該設定手段に重ねられた際に、前記磁気検出手段の位置にS極又はN極が対向するように内蔵された少なくとも1つ以上の磁石を有する鍵手段と、
前記鍵手段が前記設定手段に重ねられて前記磁気検出手段に前記磁石のS極又はN極が対向状態に組合された際に、当該磁気検出手段の出力値を検出し、この検出される出力値に応じて、所定の設定を行うように制御する制御手段と、
を備え、
前記鍵手段が前記設定手段に異なる姿勢で少なくとも2回以上重ねられた際に、前記制御手段は、当該2回以上重ねられる毎に検出した前記磁気検出手段の出力値の検出パターンが、予め定められた出力値の第1パターンに一致した場合、所定の設定を行うように制御し、
前記制御手段は、前記検出パターンが、前記第1パターンと異なる出力値の第2パターンに一致した場合に、前記所定の設定をリセットする制御を行う
ことを特徴とする磁気式設定装置。 - 前記設定手段は、前記磁気検出手段及び前記制御手段を密閉状に内蔵する筐体
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気式設定装置。 - 磁気を検出し、この検出された磁気のS極又はN極に応じた検出値を出力する少なくとも1つ以上の磁気検出手段が内蔵された設定手段と、前記設定手段と別体であり、当該設定手段に重ねられた際に、前記磁気検出手段の位置にS極又はN極が対向するように内蔵された少なくとも1つ以上の磁石を有する鍵手段と、前記鍵手段が前記設定手段に重ねられて前記磁気検出手段に前記磁石のS極又はN極が対向状態に組合された際に、当該磁気検出手段の出力値を検出し、この検出される出力値に応じて、所定の設定を行うように制御する制御手段とを有し、前記鍵手段が前記設定手段に異なる姿勢で少なくとも2回以上重ねられた際に、前記制御手段は、当該2回以上重ねられる毎に検出した前記磁気検出手段の出力値の検出パターンが、予め定められた出力値の第1パターンに一致した場合、所定の設定を行うように制御する磁気式設定装置を備え、傾斜の角度を計測し、当該計測された角度を出力する傾斜センサを有する傾斜計であって、
前記鍵手段が前記設定手段に異なる姿勢で少なくとも2回以上重ねられた際に、前記制御手段は、当該2回以上重ねられる毎に検出した前記磁気検出手段の出力値の検出パターンが、前記第1パターンに一致した場合、所定の角度をセットする制御を行う
ことを特徴とする傾斜計。 - 前記制御手段は、前記検出パターンが前記第1パターンに一致した際に所定の角度をセットした時点で、前記傾斜センサで計測される角度と、前記セットした角度との差分角度を保持し、この保持以降に当該傾斜センサで計測される角度を、当該角度から前記差分角度を減算して補正する制御を行う
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気式設定装置を用いた傾斜計。 - 前記制御手段は、前記検出パターンが、前記第1パターンと異なる出力値の第2パターンに一致した際に、前記保持されている前記差分角度を消去又は無効とする制御を行う
ことを特徴とする請求項5に記載の磁気式設定装置を用いた傾斜計。
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