JP6516510B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6516510B2
JP6516510B2 JP2015039921A JP2015039921A JP6516510B2 JP 6516510 B2 JP6516510 B2 JP 6516510B2 JP 2015039921 A JP2015039921 A JP 2015039921A JP 2015039921 A JP2015039921 A JP 2015039921A JP 6516510 B2 JP6516510 B2 JP 6516510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
unnecessary component
processing
information
reduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015039921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016163169A (ja
JP2016163169A5 (ja
Inventor
薫 江口
薫 江口
智暁 井上
智暁 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015039921A priority Critical patent/JP6516510B2/ja
Priority to US15/054,419 priority patent/US10097806B2/en
Priority to CN201610112225.5A priority patent/CN105939439B/zh
Publication of JP2016163169A publication Critical patent/JP2016163169A/ja
Publication of JP2016163169A5 publication Critical patent/JP2016163169A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6516510B2 publication Critical patent/JP6516510B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/70Denoising; Smoothing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/10Processing, recording or transmission of stereoscopic or multi-view image signals
    • H04N13/106Processing image signals
    • H04N13/122Improving the 3D impression of stereoscopic images by modifying image signal contents, e.g. by filtering or adding monoscopic depth cues
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/10Processing, recording or transmission of stereoscopic or multi-view image signals
    • H04N13/106Processing image signals
    • H04N13/139Format conversion, e.g. of frame-rate or size
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/673Focus control based on electronic image sensor signals based on contrast or high frequency components of image signals, e.g. hill climbing method
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20004Adaptive image processing
    • G06T2207/20012Locally adaptive
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N2013/0074Stereoscopic image analysis
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N2013/0074Stereoscopic image analysis
    • H04N2013/0088Synthesising a monoscopic image signal from stereoscopic images, e.g. synthesising a panoramic or high resolution monoscopic image

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮影画像の画質を向上させる画像処理方法に関する。
カメラなどの撮像装置により撮像を行うと、光学系に入射した光の一部がレンズの界面やレンズを保持する部材により反射し、撮像面に不要光として到達する場合がある。撮像面に到達した不要光は、ゴーストやフレアなどの不要成分として撮影画像中に現れる。また、望遠レンズにおいて、軸上色収差や倍率色収差の補正のために回折光学素子を用いると、撮像画角外に存在する太陽などの高強度物体からの光が回折光学素子に当たることで、画像全体に渡って不要光が不要成分として現れる場合がある。そこで従来から、不要成分をデジタル画像処理により除去する方法が知られている。
特許文献1には、被写体に対して光学系が合焦状態にあるときの画像(合焦画像)と光学系が非合焦状態にあるときの画像(デフォーカス画像)との差分を示す差分画像からゴーストを検出する方法が開示されている。しかし、特許文献1の方法では、複数回の撮像が必要であり、動きのある被写体の静止画撮像や動画撮像には適さない。
特許文献2には、単眼立体撮像による複数の視点画像を比較することでゴーストを検出する方法が開示されている。特許文献2の方法では、1回の撮像で複数の視差画像を得られるため、動きのある被写体の静止画撮像や動画撮像にも対応可能である。
特開2008−54206号公報 特開2011−205531号公報
特許文献2の方法では、主画像と副画像の2画像間での差分を求めることによりゴーストを検出する。しかしながら、単純に全ての画素について差分を求めようとすると、計算処理負荷が大きく、リアルタイム処理が困難である。また、差分計算を行うのみの処理では、ノイズが増大し、高画質を維持することは難しい。
そこで本発明は、複数の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要成分を効果的に決定し、処理負荷の軽減および高画質の維持が可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、複数の視差画像間の差分に関する複数の差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定する不要成分決定手段と、前記不要成分決定手段によって前記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、前記不要成分決定手段によって決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行う縮小処理手段と、前記不要成分情報に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、前記拡大処理手段によって拡大された不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分低減された画像を生成する不要成分低減手段とを有し、前記不要成分決定手段は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて、前記不要成分情報を決定する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、光学系を介して形成された光学像を光電変換して複数の視差画像を出力する撮像手段と、複数の記視差画像間の差分に関する複数の差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定する不要成分決定手段と、前記不要成分決定手段によって前記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、前記不要成分決定手段によって決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行う縮小処理手段と、前記不要成分情報に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、前記拡大処理手段によって拡大された不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分が低減された画像を生成する不要成分低減手段とを有し、前記不要成分決定手段は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて、前記不要成分情報を決定する
本発明の他の側面としての画像処理方法は、複数の視差画像間の差分に関する差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定するステップと、前記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行うステップと、前記不要成分情報に対して拡大処理を行うステップと、拡大された前記不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分が低減された画像を生成するステップとを有し、前記不要成分情報は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて決定される
本発明の他の側面としての画像処理プログラムは、複数の視差画像間の差分に関する差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定するステップと、前記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行うステップと、前記不要成分情報に対して拡大処理を行うステップと、拡大された前記不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分が低減された画像を生成するステップと、を有する画像処理をコンピュータに実行させるように構成されている画像処理プログラムであって、前記不要成分情報は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて決定される

本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記画像処理プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、複数の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要成分を効果的に決定し、処理負荷の軽減および高画質の維持が可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
実施例1における画像処理方法の手順を示す図である。 実施例1における画像処理方法の手順を示す図である。 実施例1における画像処理方法による出力画像の一例である。 実施例1、2の撮像系において、撮像素子の受光部と光学系の瞳との関係図である。 実施例1、2における撮像系の模式図である。 実施例1における撮像装置のブロック図である。 実施例1における光学系の構成および光学系にて発生する不要光の説明図である。 実施例1における光学系の絞りを透過する不要光の説明図である。 縮小処理を行わない場合のノイズ量の説明図である。 実施例1における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例1における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例1における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例2における撮像装置のブロック図である。 実施例2における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例2における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例2における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例3、4における撮像素子を示す図である。 実施例3、4の撮像系において、撮像素子の受光部と光学系の瞳との関係図である。 実施例3における撮像系の模式図である。 実施例3における光学系の絞りを透過する不要光の説明図である。 実施例3における画像処理方法の手順を示す図である。 実施例3における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例4における画像処理方法の手順を示す図である。 実施例4における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例5における撮像系を示す図である。 実施例5における撮像系を示す図である。 実施例5における撮像系を示す図である。 従来の撮像素子を示す図である。 図24の撮像系により得られた画像を示す図である。 図25および図26の撮像系により得られた画像を示す図である。 実施例5における撮像装置の例を示す図である。 実施例5における撮像装置の例を示す図である。 実施例6における不要成分低減処理領域の選択例を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
各実施例において、複数の視差画像を生成可能な撮像装置は、光学系(撮像光学系)の瞳のうち互いに異なる領域を通過した複数の光束を、撮像素子における互いに異なる受光部(画素)に導いて光電変換を行わせる撮像系を有する。
まず、本発明の実施例1について説明する。図3は、本実施例の撮像系における撮像素子の受光部と光学系の瞳との関係を示す図である。図3において、MLはマイクロレンズであり、CFはカラーフィルタである。EXPは光学系の射出瞳(瞳)であり、P1、P2は射出瞳EXPの領域である。G1、G2は画素(受光部)であり、1つの画素G1と1つの画素G2とが互いに対をなしている(画素G1、G2は1つのマイクロレンズMLを共有するように設けられている)。撮像素子には、画素G1と画素G2の対(画素対)が複数配列されている。対の画素G1と画素G2は、共通の(すなわち、画素対ごとに1つずつ設けられた)マイクロレンズMLを介して、射出瞳EXPと共役な関係を有する。各実施例において、撮像素子に配列された複数の画素G1、G2を、それぞれまとめて画素群G1、G2という場合がある。
図4は、本実施例における撮像系の模式図であり、図3に示されるマイクロレンズMLの代わりに、射出瞳EXPの位置に薄肉レンズが設けられていると仮定した場合の撮像系を示している。画素G1は、射出瞳EXPのうち領域P1を通過した光束を受光する。画素G2は、射出瞳EXPのうち領域P2を通過した光束を受光する。OSPは、撮像している物点である。物点OSPには、必ずしも物体が存在している必要はない。物点OSPを通った光束は、その光束が通過する瞳(射出瞳EXP)内での位置(本実施例では領域P1または領域P2)に応じて、画素G1または画素G2のいずれかの画素に入射する。瞳内の互いに異なる領域を光束が通過することは、物点OSPからの入射光が角度(視差)によって分離されることに相当する。すなわち、各マイクロレンズMLに対して設けられた画素G1、G2のうち、画素G1からの出力信号を用いて生成された画像と、画素G2からの出力信号を用いて生成された画像とが、互いに視差を有する複数(ここでは一対)の視差画像となる。以下の説明において、瞳内の互いに異なる領域を通過した光束を互いに異なる受光部(画素)により受光することを、瞳分割という場合がある。
また、図3および図4に示される射出瞳EXPの位置ずれなどにより、前述の共役関係が完全でなくなる場合や、領域P1、P2が部分的に互いに重複(オーバーラップ)する場合でも、各実施例において、得られた複数の画像を視差画像として扱う。また、画像を構成する最小要素を画素(ピクセル)と呼び(以降、撮像素子上の画素と区別するためにピクセルと呼ぶ)、各ピクセルは、数値によって光の強さや色を表す。各ピクセルの値を画素値という。画像は、画素値の容量や性質により、カラー画像、グレースケール画像、2値画像などの種類に分類される。
次に、図5を参照して、本実施例における画像処理方法を実行する撮像装置について説明する。図5は、本実施例における撮像装置200の構成を示すブロック図である。光学系201(撮像光学系)は、絞り201aおよびフォーカスレンズ201bを含み、不図示の被写体からの光を撮像素子202上に結像(集光)させる。撮像素子202(撮像手段)は、CCDセンサやCMOSセンサなどの光電変換素子により構成され、図3および図4を参照して説明した瞳内の互いに異なる領域を通過した光束を、各領域に対応する画素(受光部)にて受光する(瞳分割を行う)。このように撮像素子202は、光学系201を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換し、複数の視差画像である画像信号(アナログ電気信号)を出力する。A/Dコンバータ203は、撮像素子202から出力されたアナログ電気信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を画像処理部204に出力する。
画像処理部204は、デジタル信号に対して、一般的に行われる画像処理を行うとともに、不要光(不要成分)の決定処理および不要光を低減または除去する補正処理を行う。本実施例において、画像処理部204は、撮像装置200に搭載された画像処理装置に相当する。また画像処理部204は、不要成分検出部204a(不要成分決定手段)、縮小処理部204b(縮小処理手段)、拡大処理部204c(拡大処理手段)、および、不要成分低減部204d(不要成分低減手段)を有する。
不要成分検出部204aは、視差画像を生成(取得)し、その視差画像から不要成分を検出(決定)する。縮小処理部204bは、画像の縮小処理を行う。拡大処理部204cは、縮小処理部204bにより縮小された画像を拡大し、画像を元のサイズに戻す。不要成分低減部204dは、各視差画像から不要成分を低減させる。なお本実施例において、視差画像の生成方法として、「画素群G1のみからなる画像」と「画素群G2のみからなる画像」のように最初から2つに分離した形で出力して生成することができる。または、「画素群G1のみからなる画像」と「画素群G1と画素群G2との合成画像」を最初に出力し、合成画像から画素群G1のみからなる画像を差し引くことにより画素群G2のみからなる画像に相当する画像を演算で求めてもよい。
画像処理部204で処理された出力画像(画像データ)は、半導体メモリや光ディスクなどの画像記録媒体209に保存される。また、画像処理部204からの出力画像を表示部205に表示することもできる。記憶部208は、画像処理部204による画像処理に必要な画像処理プログラムや各種情報などを記憶している。
システムコントローラ210(制御手段)は、撮像素子202の動作、画像処理部204での処理、および、光学系201(絞り201aおよびフォーカスレンズ201b)の制御を行う。光学系制御部206は、システムコントローラ210からの制御指示に応じて、光学系201の絞り201aおよびフォーカスレンズ201bの機械的な駆動を行う。絞り201aは、設定された絞り値(Fナンバー)に応じて、その開口径が制御される。フォーカスレンズ201bは、被写体距離に応じてピント調整(フォーカス制御)を行うために、不図示のオートフォーカス(AF)システムやマニュアルフォーカス機構によってその位置が制御される。状態検知部207は、システムコントローラ210の制御指示に応じて、現在の撮影条件情報を取得する。なお本実施例において、光学系201は、撮像素子202を備えた撮像装置200の一部として(撮像装置200と一体的に)構成されているが、これに限定されるものではない。本実施例は、一眼レフカメラのように、交換式の光学系(交換レンズ)を撮像装置本体に着脱可能に構成された撮像システムにも適用可能である。
図6は、光学系201の構成および光学系201にて発生する不要光の説明図である。図6(a)は、光学系201の具体的な構成例を示す。図6(a)において、STPは絞り(絞り201aに相当)、IMGは撮像面である。撮像面IMGの位置には、図5に示される撮像素子202が配置される。図6(b)は、光学系201に高輝度物体の例としての太陽SUNから強い光が入射し、光学系201を構成するレンズの界面で反射した光が不要光(ゴーストやフレア)として撮像面IMGに到達する様子を示している。
図7は、絞りSTPのうち、図4に示される画素G1、G2に入射する光束が通過する領域P1、P2(瞳領域または瞳分割領域)を示している。なお、絞りSTPは、光学系201の射出瞳EXP(光学系201の像面位置から見た虚像)に相当するものとして考えることができるが、実際には絞りSTPと射出瞳EXPは互いに異なる。高輝度物体(太陽SUN)からの光束は、絞りSTPのほぼ全域を通過するが、画素G1、G2に入射する光束が通過する領域は、領域P1、P2(瞳領域)に分割される。図6(b)に示される例では、高輝度物体からの光束は絞りSTPの略上半分の領域を通過しており、図4を参照すると領域P1(瞳領域)を通過している状況である。この光束は、領域P1を通過した後、画素G1に入射する。
続いて、図1A、図1B、および図2を参照して、撮像装置200により生成される撮影画像において、不要光が光電変換されることで現れる画像成分である不要成分を決定する方法について説明する。図1A、図1Bは、本実施例における画像処理方法の手順を示す図である。図2は、本実施例における画像処理方法による出力画像の一例である。
図2(a)は、瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像を示している。この撮影画像には、ビルなどの建物とその周辺に存在する樹木とが被写体として写っている。図2(a)の撮影画像中に黒い四角部分として示されるGSTは、不要光(ゴースト)の画像成分である不要成分(ゴースト成分)である。なお、図2(a)では不要成分GSTを黒く塗りつぶして示しているが、実際には、被写体がある程度透けている。また、不要成分は撮影被写体に不要光がかぶった状態であるため、撮影被写体よりも高輝度化する部分である。このことは、後述する他の実施例でも同様である。
図1A(A−1)および図1A(B−1)は、それぞれ、領域P1、P2(瞳領域)を通過した光束を画素群G1、G2にて光電変換した結果として得られた一対の視差画像を示している。ここでは理解を容易にするため、画素群G1から得られる視差画像を図1A(A−1)、画素群G2から得られる視差画像を図1A(B−1)として、分けて示している。しかし実際の処理では、このように画像として分けてから行ってもよく、または、各視差画像として分けてはいないがシステム上で画素群G1と画素群G2とが判別可能な状態の画像情報であってもよい。
これら一対の視差画像には、近距離被写体の場合、画像成分に視差に対応する差(被写体視差成分)が存在する。しかしながら、図1Aに示されるような風景撮影による遠距離被写体の場合、被写体視差成分は微少量である。また、一対の視差画像にも黒い四角として模式的に示される不要成分GSTが含まれているが、その位置は視差画像間で互いに異なる。ここでは、不要成分GSTが互いにオーバーラップすることなく分離された状態の例を示しているが、オーバーラップしていて輝度差がある状態でもよい。すなわち、黒い四角の不要成分GSTの位置や輝度が互いに異なった状態であればよい。
図1A(A−1−1)および図1A(B−1−1)は、それぞれ、図1A(A−1)および図1A(B−1)に示される一対の視差画像に対して縮小処理を行った結果である。ここで縮小処理とは、画素間の間引き処理、周辺の複数の画素の画素値の平均化、または、ある重みを用いて複数の画素の画素値を1つの画素値にまとめる処理(いわゆる画素加算処理)などであるが、これらに限定されるものではない。縮小率は、元の視差画像のサイズに応じて適宜設定可能である。このとき、低減すべき不要成分が縮小処理後も残存すればよいため、不要成分の面積が十分大きい場合には元の画像サイズから10分の1程度に縮小することができる。また、既知の手法により不要成分の大きさ(面積)がわかっている場合、不要成分が縮小処理でつぶれないように不要成分の大きさに応じて縮小率を決定して縮小処理を行ってもよい。
また本実施例において、縮小処理を行う前に平滑化処理を行ってもよい。これは、特に画素間の間引き処理などで縮小を行う際に、空間周波数で高周波成分を有する被写体がある場合、縮小処理後にモアレが発生する場合があるためである。これを防止するため、縮小処理を行う前の画像情報について縮小率に応じたローパスフィルタ処理を施すことが好ましい。具体的には、例えば縮小後の画像サイズから求まるナイキスト周波数をカットオフ周波数とし、ナイキスト周波数以上の高周波成分をカットするようなローパスフィルタを施すことが好ましい。また、その他の既知の処理でモアレ発生を低減させつつ縮小を行う処理は種々開示されている。本実施例の処理フロー中の縮小処理時にモアレ発生を低減できればよいため、単純なローパスフィルタに限定せず、縮小時のモアレ発生の低減を考慮した処理を縮小処理の前に行うか、または、縮小時のモアレ発生の低減を考慮した縮小処理を行えばよい。
図1A(A−2)は、縮小したこれら一対の視差画像に対して、図1A(A−1−1)を基準画像として図1A(B−1−1)の画像を差し引いた状態の画像(差分情報の画像)を示す。この画像(差分画像または差分情報)には、一対の視差画像が有する差分として、被写体の視差成分と上述した不要成分とが含まれている。しかしながら、図1Aに示されるような風景撮影による遠距離被写体の場合には、被写体視差成分は微少量であるため、その影響はほぼ無視することができる。同様に、図1A(B−2)は、これら一対の視差画像に対して、図1A(B−1−1)を基準画像として図1A(A−1−1)の画像を差し引いた状態の画像を示す。また、前述の差分計算により、図1A(A−1−1)に含まれる不要成分部分が負値として算出されるが、後段の不要成分低減処理の簡易化のため、図1A(B−2)では負値を切り捨てている。そのため、図1A(B−2)の差分画像は、図1A(B−1−1)に含まれる不要成分のみを示していることになる(この例では、元々図1A(B−1)には不要成分が無いため、図1A(B−2)で抽出されていない)。このようにして、差分画像における不要成分のみを残存させる(換言すると、分離するまたは抽出する)処理を行うことにより、不要成分を決定することができる。また本実施例では、説明を容易にするため、「負値を切り捨てている」と記述したが、ベースノイズの低減処理や明るさのオフセット処理などである閾値を設け、その閾値よりも下回った場合は切り捨てる処理としてもよい。また、演算過程上は負値でも計算を進めることは可能であるため、切り捨てずに値として持っていても構わない。差分を取ったことでその画素値が負値(または、ある閾値以下)になったことが次のステップに進んでもわかっていればよい。これに関しては、以降の実施例でも同様である。
そして、出力すべき画像において、前述のようにして決定された不要成分を除去または低減する補正処理を行う。具体的には、図1A(A−1)、(B−1)の視差画像から、不要成分を差し引く処理を行う。しかし、図1A(A−2)、(B−2)の画像サイズは縮小されているため、縮小前の画像サイズ(図1A(A−1)、(B−1)と同じサイズ)に戻す必要がある。図1A(A−3)、(B−3)は、元の画像サイズに戻すために拡大処理を行った結果を示している。拡大処理は、単純に比例倍してもよいが、バイリニア法やバイキュービック法などに代表される補間処理も同時に行うのが好ましい。これにより、急激なエッジ段差の発生を回避することができ、次に行う不要成分低減処理後も高画質を維持することが可能となる。
図1A(A−4)は、図1A(A−1)から図1A(A−3)を差し引いた結果である。また、図1A(B−4)は、図1A(B−1)から図1A(B−3)を差し引いた結果である。このように、不要成分が概ね無くなった各視差画像を得ることができる。また、不要成分を低減させた各視差画像(図1A(A−4)と図1A(B−4))を合成することにより、図2(b)に示されるような瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像で、かつ不要成分の低減された画像と同等の画像を生成することができる。
本実施例では、差分情報について片方の視差画像を基準として各々の視差画像間の差分画像(負値はゼロとした差分画像)を算出しているが、これに限定されるものではない。本実施例のように2視差の場合、図1A(A−1−1)を基準画像として図1A(B−1−1)の画像を差し引いた状態の値の絶対値を差分情報(負値も考慮した差分絶対値情報)として保持してもよい。そして、図1A(A−1−1)と図1A(B−1−1)の画像を足し合わせた画像から差分絶対値情報を差し引くことにより、前述と等価な結果が得られる。
具体的には、視差画像Aを単にA、視差画像Bを単にBと表記すると、以下の式(1)のように表される。
(A−B)+(B−A) = │A−B│ … (1)
式(1)において、( )とはカッコ内の式を計算した結果について、負の値があれば負の値は切り捨てて0値とすることを意味する。このように、差分情報を差分絶対値情報として保持することもでき、例えばより高速に処理可能な手法を用いればよい。
続いて、図1Bを参照して、前述した差分絶対値情報を用いて不要成分を決定し、更には除去または低減する方法について説明する。
図1B(C−1)および図1B(D−1)は、前述の図1A(A−1)および図1A(B−1)とそれぞれ同じ画像である。図1B(C−1)および図1B(D−1)は、それぞれ、領域P1、P2(瞳領域)を通過した光束を画素群G1、G2にて光電変換した結果として得られた一対の視差画像を示している。ここでは理解を容易にするため、画素群G1から得られる視差画像を図1B(C−1)、画素群G2から得られる視差画像を図1B(D−1)として、分けて示している。そして、図1B(E−1)は、図1B(C−1)と図1B(D−1)について平均化処理を行った画像である。平均化処理とは図1B(C−1)と図1B(D−1)の対応する各座標の画素値を足して2で割った値を図1B(E−1)の対応する各座標の画素値としたものである。また図1B(E−1)は、図2(a)の画像と等価な画像でもある。
図1B(C−1−1)および図1B(D−1−1)は、それぞれ、図1B(C−1)および図1B(D−1)に示される一対の視差画像に対して縮小処理を行った結果である。図1B(C−2)は、縮小したこれら一対の視差画像に対して、図1B(C−1−1)と図1B(D−1−1)の画像について式(1)の右辺に示すように差分絶対値処理を施した結果である。この画像(差分情報または差分絶対値情報)には、一対の視差画像が有する差分として、被写体の視差成分と前述の不要成分とが含まれている。しかしながら、図1Bに示されるような風景撮影による遠距離被写体の場合には、被写体視差成分は微少量であるため、その影響はほぼ無視することができる。
図1B(C−3)は、元の画像サイズに戻すために拡大処理を行った結果を示している。図1B(C−4)は、図1B(E−1)から図1B(C−3)を差し引いた結果である。このように、差分絶対値情報を使用しても不要成分が概ね無くなった各視差画像を得ることができる。以上は、後述の実施例2でも同様である。
以上のように、これらの処理工程では画像同士の差分演算を行う必要があり、不要成分低減処理まで含めると複数回差分演算を行う必要がある。この場合、差分結果を一時保存するバッファも複数枚の画像データ量が必要となって大きなメモリ容量が必要であり、かつ、その分処理負荷も大きくなる。しかしながら、前述の縮小処理を行うことにより、差分演算領域を少なくすることができ、処理負荷も軽減すること可能となる。また、本実施例がターゲットにしている不要成分は、ある程度面積が大きいため、元の画像サイズの長辺方向が2000ピクセルを超えるような高精細画像の場合、縮小率も10分の1など大幅に縮小しても効果が維持できる場合が多い。このため、縮小処理を行うことにより、大幅な処理負荷の軽減が期待できる。
また、縮小処理を行うことにより、ノイズ低減効果を発揮することができる。本実施例の縮小拡大処理を行わない場合、不要成分の低減処理を行うと、元の視差画像よりもノイズが増大されてしまうことがある。これは、得られる視差画像間でそれぞれノイズ量やノイズパターンが異なるためである。このノイズ増大現象について、図8を参照して、簡単に説明する。図8は、縮小処理を行わない場合のノイズ量の説明図である。
図8(A)、(B)は、グレーの一様な被写体を撮像して得られた視差画像の同一座標のある一部分を(10×10ピクセル)を切り出した図である。実際には、RGBの3チャンネルが存在するが、説明を簡単にするため、Gの画素値のみを例示している。撮像系は、図4に示されるような形式であり、瞳分割を行わない撮像系であれば、1画素に集光する光が画素G1と画素G2に分かれて入力されることにより2つの視差画像が得られる系である。瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像と同じ画像を得ようとすれば、画素G1および画素G2で得られる画素値を足し合わせればよい。
例えば図8において、図8(A)は画素G1で得られた画素値を示し、図8(B)は画素G2で得られた画素値を示している。また、合焦面上に存在する輝度が一様な平面被写体を撮像しているため、視差成分については無視することができる。輝度が一様な被写体を撮像したにもかかわらず、図8(A)、(B)が一定の割合でバラツキを有するのは、撮像素子内で発生したノイズの影響である。このとき、図8(A)の10×10ピクセル内の画素値平均値が62.6、バラツキ度合いを示す標準偏差の値が2.98である。また、図8(B)の10×10ピクセル内の画素値平均値が62.6、バラツキ度合いを示す標準偏差の値が2.17である。この例では、ノイズの挙動を説明するための簡易モデルであるため、低減すべき不要成分(ゴースト成分)は描かれていない。
図8(C)は、図8(A)、(B)の同じ座標の数値を足し合わせた図であり、これが前述の「瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像」に相当する。このときの画素値平均値は125.1、標準偏差は3.91である。また、図8(D)、(E)は、前述の「不要成分の決定処理」を行った結果を示している。具体的には、図8(D)は、図8(A)から図8(B)の同一の座標同士を引いた結果であり、図8(E)は、図8(B)から図8(A)の同一の座標同士を引いた結果である。ここで、差分演算を行った際に、数値がマイナスになる座標については、0(ゼロ)に置き換えている。
図8(F)、(G)は、前述の「不要成分の低減処理」を行った結果を示している。具体的には、図8(F)は元の視差画像(図8(A))から不要成分画像(図8(D))を引いた結果であり、図8(G)は元の視差画像(図8(B))から不要成分画像(図8(E))を引いた結果である。図8(H)は、図8(F)、(G)の同一座標同士の数値を足し合わせた結果である。図8(H)は、最終的な「不要成分を低減した画像」である。このように最初の差分をとった際(図8(D)、(E))に負値を切り捨ててゼロに置き換えているため、不要成分の低減処理後の画像(図8(F)、(G))は、元の視差画像よりも必ず暗くなる。またノイズ成分については、不要成分の低減処理後にノイズ成分が少なくなるピクセルもあるが元よりも大きくなるピクセルも多く存在するため、総合的には標準偏差に関しても、図8(C)よりも図8(H)のほうが大きくなる。ノイズ分布の確率的には、「瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像」よりも「不要成分を低減処理した画像」ほうが標準偏差の値が小さくなる解も存在する。しかしながら、画像サイズが大きくなればなるほど、全画面で「瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像」もノイズが改善される確率は極めて低い。そして、前述のように差分演算を行って「不要成分を低減処理した画像」を作るため、「瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像」よりもノイズの振幅の最大値と最小値の差が広がる可能性が非常に高く、ノイズが増大して見えてしまう。
このような理由により、「不要成分を低減処理した画像」は、「瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像」よりもノイズ量が増大し、画質が劣化する場合がある。
次に、図9を参照して、本実施例における画像処理方法(不要成分の決定処理および不要成分の低減処理)について説明する。図9は、画像処理方法を示すフローチャートである。図9の各ステップは、システムコントローラ210または画像処理部204により、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って実行される。
まずステップS11において、システムコントローラ210は、光学系201および撮像素子202により構成される撮像部を制御して被写体を撮像する。画像処理部204は、撮影画像を入力画像として取得する。
続いてステップS12において、画像処理部204は、撮像素子202(画素群G1、G2)から出力されてA/Dコンバータ203にてA/D変換されたデジタル信号を用いて、一対の視差画像を生成する。ここで画像処理部204では、視差画像を生成するため、通常の現像処理や各種の画像補正処理を実施してもよい。また、ステップS12において、視差画像として「画素群G1のみからなる画像」、「画素群G2のみからなる画像」のように別個の画像として視差画像を生成することもでき、画像としては画素群G1と画素群G2とが混在した1枚の画像でもよい。いずれの画素群がいずれの視差画像に対応するかを把握できればよい。
続いてステップS13において、画像処理部204(縮小処理部204b)は、ステップS12にて生成された視差画像に対して縮小処理を行う。縮小処理における縮小率は、元の視差画像のサイズに応じて適宜設定される。このとき、低減すべき不要成分が縮小処理後も残存すればよいため、不要成分の面積が十分大きい場合、元の画像サイズから10分の1程度に縮小することができる。この場合においても、別個の画像として生成した後の視差画像を縮小することができ、または、各視差が混在した1枚の画像を縮小してもよい。画像を縮小することにより、処理負荷の軽減だけでなく、前述のようにノイズが平滑化されるノイズ低減の効果もあるため、最終的に出力される不要成分低減画像の高画質化にもつながる。また、縮小処理部204b内に不図示の平滑化部を設け、ステップS12とステップS13との間に、縮小処理の際のモアレ発生防止のために縮小率に応じたローパスフィルタ処理を施してもよい。
続いてステップS14において、画像処理部204(不要成分検出部204a)は、一対の視差画像の差分情報を求める。すなわち画像処理部204は、図1A(A−1−1)を基準画像とした差分画像(図1A(A−2))、および、図1A(B−1−1)を基準画像とした差分画像(図1A(B−2))を生成する。撮像面に到達した不要光が光学系の互いに異なる瞳領域を通過する場合、図1A(A−1)および図1A(B−1)に示されるように、視差画像ごとに不要成分の発生有無や発生位置が異なる。このため、単純な差分画像では、不要成分の差分値は正および負の値をとる。例えば本実施例では、差分画像(図1A(A−2))を生成するために図1A(A−1−1)から図1A(B−1−1)を差し引いた場合、図1A(A−1−1)に含まれる不要成分部分は正の値となり、図1A(B−1−1)に含まれる不要成分は負の値となる。
本実施例では、後段で説明する不要成分低減処理の簡易化のため、前記の負の値を切り捨てて0値とする処理を実施する。このため、図1A(A−2)においては、図1A(A−1−1)に含まれる不要成分のみが正値として検出される。差分画像図1A(B−2)についても同様の処理を実施することにより、図1A(B−2)には図1A(B−1−1)に含まれる不要成分のみが正値として検出される。また、近距離被写体を含む画像について差分情報を求める際に、被写体視差成分を除去するため、一対の視差画像の位置合わせを行う処理を実施してもよい。位置合わせは、一対の視差画像のうち一方の画像に対して他方の画像の位置を相対的にシフトしながらこれら画像間の相関が最大となるシフト位置を決定することで行うことができる。また、視差画像間の差分の2乗和が最小化するシフト位置を決定することで行ってもよい。さらに、視差画像中の合焦領域を位置合わせのためのシフト位置の決定の対象としてもよい。また、予めそれぞれの視差画像においてエッジ検出を行い、検出されたエッジを示した画像を用いて位置合わせのためのシフト位置を決定してもよい。この方法によると、合焦領域はコントラストの高いエッジが検出され、背景のような非合焦領域はコントラストが低く、エッジとして検出されにくいため、必然的に合焦領域が重視されたシフト位置の決定が行われる。また差分情報として前述のように差分絶対値情報でも等価な結果となる。
続いてステップS15において、画像処理部204(不要成分検出部204a)は、ステップS14にて得られた差分画像中に残存した成分を不要成分(不要成分情報)と決定する。
続いてステップS16において、画像処理部(拡大処理部204c)は、元の画像サイズに戻すための拡大処理を行う。拡大処理の際には、単純に比例倍の拡大を行ってもよいが、バイリニア法やバイキュービック法などに代表される補間処理を行うことが好ましい。これにより、急激なエッジ段差の発生を回避することができ、後段での不要成分を低減した際にも高画質を維持することができるため、好ましい。拡大処理した結果は、図1A(A−3)および図1A(B−3)に対応する。
続いてステップS17において、画像処理部204(不要成分低減部204d)は、出力すべき画像から不要成分を低減(または除去)する補正処理を行う。ここでは、出力すべき画像として、図1A(A−4)と図1A(B−4)に示される画素G1、画素G2をそれぞれ1画素とすることで得られる各視差画像を生成する。この場合、ステップS14にて負の値を切り捨てて0値とすることにより、各視差画像に含まれる不要成分のみが正値として検出されている。このため、単純に各視差画像からそれぞれの差分画像を差し引くことにより、不要成分を除去することができる。本実施例では、図1A(A−1)の視差画像から図1A(A−3)の差分画像を差し引き、図1A(B−1)の視差画像から図1A(B−3)の差分画像を差し引くことに相当する。
最後に、ステップS18において、画像処理部204は出力画像を生成する。そしてシステムコントローラ210は、図1A(A−4)および図1A(B−4)に示されるように不要成分が除去(低減)された出力画像を、画像記録媒体209に保存し、または表示部205に表示する。また、不要成分(ゴースト成分)を除去した各視差画像を合成することにより、図2(b)に示される不要成分の低減された瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像と同等の画像を出力することもできる。
また本実施例において、縮小処理を行う順序の変形例として、図10に示されるように、差分情報を生成した後に縮小処理を行うようにしてもよい。図10は、本実施例の変形例としての画像処理方法を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、縮小処理(ステップS13)が差分情報を生成(ステップS14)した後に実行される点で、図9のフローチャートと異なる。この場合、不要成分を決定する際の計算処理負荷を軽減することができるとともに、縮小処理により発生する細かなノイズ成分を低減することができる。
更なる変形例として、図11に示されるように、不要成分を決定した後に縮小処理を行ってもよい。図11は、本実施例の更なる変形例としての画像処理方法を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、縮小処理(ステップS13)が不要成分を決定(ステップS15)した後に実行される点で、図9のフローチャートと異なる。この場合、縮小処理の直後に拡大処理を行うため、計算処理負荷の軽減効果は期待できないが、縮小処理により発生する細かなノイズ成分を低減することができる。
本実施例によれば、1回の撮像で得られた複数の視差画像に基づく差分情報から不要光(ゴースト)により形成された不要成分を決定する際に、画像処理における計算負荷量を軽減することができる。また、決定された不要成分を低減または除去した場合でも高画質を維持することが可能となる。
次に、図12を参照して、本発明の実施例2における撮像装置について説明する。図12は、本実施例における画像処理方法を実行可能な撮像装置200aのブロック図である。撮像装置200aは、画像処理部204が画像のノイズを低減するためのノイズ低減部204e(ノイズ低減手段)を有する点で、図5を参照して説明した実施例1の撮像装置200とは異なる。他の構成は、実施例1の撮像装置200と同一であるため、その説明は省略する。
次に、図13を参照して、本実施例における画像処理方法について説明する。図13は、本実施例における画像処理方法を示すフローチャートである。図13の各ステップは、システムコントローラ210または画像処理部204により、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って実行される。本実施例の画像処理方法は、図9を参照して説明した実施例1の画像処理方法に、平滑化処理を行うステップ(ステップS21)が追加されている点で、実施例1の画像処理方法と異なる。他の処理は、実施例1と同一であるため、その説明は省略する。
図13において、ステップS11〜S15は、図9のステップS11〜S15と同様である。続いてステップS21において、画像処理部204(ノイズ低減部204e)は、ステップS15にて得られた不要成分のノイズを低減するために平滑化処理を行う。平滑化処理の手法は、既知の手法を用いることができ、バイラテラルフィルタなどに代表されるような、エッジ部分が保持される平滑化フィルタを用いることが好ましい。ガウシアンフィルタのように一様にぼかすタイプのフィルタでは、後の不要成分を低減するための差分処理を行った際にエッジ部分に黒沈みなどの弊害が発生する場合があるためである。また、本実施例のように縮小処理を行った後に平滑化処理を行うことにより、縮小処理では十分に低減することができない比較的大きなブロックノイズなどを平滑化処理で低減することが可能となる。図13において、続くステップS16〜S18は、図9のステップS16〜S18と同様である。
また本実施例において、平滑化処理を行う順序の変形例として、図14に示されるように、差分情報を生成した後に縮小処理を行うようにしてもよい。図14は、本実施例の変形例としての画像処理方法を示すフローチャートである。図14のフローチャートは、平滑化処理(ステップS21)が差分情報を生成(ステップS14)した後に実行される点で、図13のフローチャートと異なる。この場合、平滑化処理を行う画像の枚数は増加するが、ノイズ低減効果は図13のフローチャートの場合と同等の効果が得られる。
更なる変形例として、図15に示されるように、差分情報を生成する前に平滑化処理を行ってもよい。図15は、本実施例の更なる変形例としての画像処理方法を示すフローチャートである。図15のフローチャートは、平滑化処理(ステップS21)が差分情報を生成(ステップS14)する前に実行される点で、図13のフローチャートと異なる。この場合でも、ノイズ低減効果は図13のフローチャートの場合と同等の効果が得られる。
本実施例によれば、1回の撮像で得られた複数の視差画像に基づく差分情報から不要光(ゴースト)により形成された不要成分を決定する際に、画像処理における計算負荷量を軽減することができる。また、平滑化処理を加えることにより、決定された不要成分を低減または除去した場合でも更に高画質を維持することが可能となる。
次に、本発明の実施例3(複数の瞳分割)について説明する。
図17は、撮像系における撮像素子の受光部と光学系の瞳との関係を示す図である。図17において、MLはマイクロレンズ、CFはカラーフィルタである。EXPは、光学系の射出瞳である。G1、G2、G3、G4は、受光部(画素G1、画素G2、画素G3、画素G4)であり、画素G1〜G4で1つの画素組を構成している。撮像素子には、画素G1〜G4の組(画素組)が複数配列されている。画素G1の紙面奥側に画素G3が、画素G2の紙面奥側に画素G4が2次元的に配置されている(不図示)。画素G1〜G4は、共通の(すなわち、画素組ごとに1つずつ設けられた)マイクロレンズMLを介して射出瞳EXPと共役な関係を有する。撮像素子に配列された複数の画素G1をまとめて画素群G1といい、同様に撮像素子に配列された複数の画素G2をまとめて画素群G2という(画素G3、G4についても同様)。図16は、マイクロレンズMLを射出瞳EXP側から見た図である。
図18は、本実施例における撮像系の模式図であり、撮像している物点OSPと射出瞳EXPと撮像素子との結像関係を示している。画素G1は射出瞳EXPのうち領域P1を通過した光束を受光し、画素G2は射出瞳EXPのうち領域P2を通過した光束を受光する。領域P1の紙面方向の奥側に領域P3、領域P2の紙面方向の奥側に領域P4が2次元的に存在する(不図示)。物点OSPには必ずしも物体が存在している必要は無く、この点を通った光束はそれが通過する瞳内での領域(位置)に応じて画素G1〜G4のいずれかに入射する。瞳内の互いに異なる領域を光束が通過することは、物点OSPからの入射光が角度(視差)によって分離されることに相当する。すなわち、各マイクロレンズMLに対して設けられた画素G1〜G4のうち、画素G1〜G4からの出力信号を用いて生成された4つの画像は互いに視差を有する複数の視差画像となる。図19は、射出瞳EXPをマイクロレンズML側から見た図である。また、図17および図18において、射出瞳EXPの位置がずれるなどにより、前述の共役関係が完全ではなくなった場合や、例えば領域P1と領域P2とが部分的にオーバーラップした場合でも、得られた複数の画像を視差画像として扱う。なお、本実施例における画像処理方法を実行可能な撮像装置の基本構成や光学系は、図12を参照して説明した実施例2の撮像装置200aおよび図6を参照して説明した光学系201と同様であるため、それらの説明は省略する。
次に、図20を参照して、撮像装置200aによる撮像により生成される撮影画像において、不要光が光電変換されることにより現れる画像成分である不要成分を決定する方法について説明する。図20は、本実施例における画像処理方法の手順を示す図である。なお本実施例において、瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像は図2(a)と同様である。
図20(A−1)、図20(B−1)、図20(C−1)、図20(D−1)はそれぞれ、瞳領域P1、P2、P3、P4を通過した光束を画素群G1、G2、G3、G4にて光電変換した結果として得られた一組の視差画像を示す。また、一組の視差画像に黒い四角として模式的に示す不要成分GSTが含まれおり、その位置は、図20(A−1)と図20(B−1)の一部(左上部)が同じ位置においてオーバーラップしている。また、図20(A−1)と図20(C−1)においては、全ての不要成分位置が異なっている。図20(D−1)では、不要成分は発生していない。
図20(A−1−1)、(B−1−1)、(B−1−1)、(B−1−1)は、それぞれの視差画像に対して、縮小処理を行った結果である。縮小処理の前に、実施例1、2で説明したようにモアレ発生防止のためにローパスフィルタ処理などの平滑化処理を行ってもよい。
図20(A−2)は、一組の視差画像に対して、図20(A−1−1)を基準画像として図20(B−1−1)の画像を差し引いた差分情報の画像である。この画像には、実施例1と同様に、差分情報として、被写体の視差成分と上述した不要成分とが含まれている。ここで前述のように、図20(A−1)と図20(B−1)では一部で同じ位置に不要成分がオーバーラップしているため、差分情報には検出されない不要成分が存在する。このように、同じ位置に生じている不要成分は差分画像には現れない。すなわち、2画像間だけの差分情報だけでは、検出することができない不要成分が存在する。しかしながら、本実施例のように複数の視差画像の差分情報を取得することにより、例えば図20(C−1)のように1つの視差画像でも基準画像と異なる位置に不要成分が生じていれば、その不要成分を効果的に検出することが可能となる。
また、図20(A−3)は、一組の視差画像に対して、図20(A−1−1)を基準画像として図20(C−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。この画像には、実施例1と同様に、差分情報として、被写体の視差成分と前述の不要成分とが含まれている。また、実施例1と同様に、差分計算により、図20(C−1−1)に含まれる不要成分部分が負値として算出されるが、後段の不要成分低減処理の簡易化のため、図20(A−3)では負値を切り捨てている。これは、以下の全ての差分画像に関しても同様である。このため、図20(A−3)の差分画像は、図20(A−1−1)に含まれる不要成分のみを示していることとなる。
また、図20(A−4)は、一組の視差画像に対して、図20(A−1−1)を基準画像として図20(D−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(A−1−1)と図20(D−1−1)は不要成分の有無が異なるため、図20(A−3)と同様に、図20(A−4)は図20(A−1−1)に含まれる不要成分のみを示していることとなる。
また、図20(A−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図20(A−2)、(A−3)、(A−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最大値を抽出した情報(差分最大値情報または差分最大値画像)である。本実施例では、その画像情報は、図20(A−3)、(A−4)と同値の情報となり、図20(A−1−1)に含まれる不要成分位置とその不要成分量となる。
同様に、図20(B−2)は、これら一組の視差画像に対して、図20(B−1−1)を基準画像として図20(A−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(B−3)は、一組の視差画像に対して、図20(B−1−1)を基準画像として図20(C−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(B−4)は、一組の視差画像に対して、図20(B−1−1)を基準画像として図20(D−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(B−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図20(B−2)、(B−3)、(B−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最大値を抽出した差分最大値情報である。本実施例では、その画像情報は図20(B−3)、(B−4)と同値の情報となり、図20(B−1−1)に含まれる不要成分位置とその不要成分量となる。
同様に、図20(C−2)は、一組の視差画像に対して、図20(C−1−1)を基準画像として図20(A−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(C−3)は、一組の視差画像に対して、図20(C−1−1)を基準画像として図20(B−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(C−4)は、一組の視差画像に対して、図20(C−1−1)を基準画像として図20(D−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(C−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図20(C−2)、(C−3)、(C−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最大値を抽出した差分最大値情報である。本実施例では、その画像情報は図20(C−2)、(C−3)、(C−4)と同値の情報となり、図20(C−1−1)に含まれる不要成分位置とその不要成分量となる。
同様に、図20(D−2)は、一組の視差画像に対して、図20(D−1−1)を基準画像として図20(A−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(D−3)は、一組の視差画像に対して、図20(D−1−1)を基準画像として図20(B−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(D−4)は、一組の視差画像に対して、図20(D−1−1)を基準画像として図20(C−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図20(D−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図20(D−2)、(D−3)、(D−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最大値を抽出した差分最大値情報である。本実施例では、その画像情報は図20(D−2)、(D−3)、(D−4)と同値の情報となり、図20(D−1−1)には不要成分が発生していないため何も検出されていない。
次に、図20(A−5)、(B−5)、(C−5)、(D−5)の各画像を合成する。図20(F−1)は、合成画像に対して平滑化処理を行った結果である。図20(F−2)は、更に、縮小処理を行う前の画像サイズに戻すために拡大処理を行った結果である。そして、出力すべき画像において、前述のようにして決定された不要成分を除去または低減する補正処理を行う。これにより、図20(G−1)示されるように不要成分が概ね無くなった各視差画像を得ることができる。具体的には、各視差画像図20(A−1)、(B−1)、(C−1)、(D−1)を合成した画像(図20(E−1))を用意し、図20(E−1)から図20(F−2)を差し引く。これにより、図2(b)に示される不要成分の低減された瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像と同等の画像を生成することができる。
次に、図21を参照して、本実施例における画像処理方法について説明する。図21は、本実施例における画像処理方法を示すフローチャートである。図21の各ステップは、システムコントローラ210または画像処理部204により、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って実行される。本実施例の画像処理方法は、図13を参照して説明した実施例2の画像処理方法に、各視差画像の差分情報の最大値を抽出するステップ(ステップS31)が追加されている点で、実施例2の画像処理方法と異なる。他の処理は、実施例2と同一であるため、その説明は省略する。
図21において、ステップS11〜S13は、図13のステップS11〜S13と同様である。続いてステップS14において、画像処理部204(不要成分検出部204a)は、一組の視差画像について、各視差画像を基準画像とした差分情報を求める。すなわち、図20(A−1−1)を基準画像とした差分画像図20(A−2)、(A−3)、(A−4)を生成する。また画像処理部204は、図20(B−1−1)を基準画像とした差分画像図20(B−2)、(B−3)、(B−4)を生成する。また画像処理部204は、図20(C−1−1)を基準画像とした差分画像図20(C−2)、(C−3)、(C−4)を生成する。また画像処理部204は、図20(D−1−1)を基準画像とした差分画像図20(D−2)、(D−3)、(D−4)を生成する。
撮像面に到達した不要光が光学系の互いに異なる瞳領域を通過する場合、図20(A−1)および図20(C−1)に示されるように、視差画像ごとに不要成分の発生位置が異なる。このため、単純な差分画像では、不要成分の差分値は正および負の値をとる。例えば本実施例において、差分画像図20(C−2)を生成する図20(C−1−1)から図20(A−1−1)を差し引いた場合、図20(A−1−1)に含まれる不要成分部分は負の値となる。ここで本実施例では、後段で説明する不要成分低減処理の簡易化のため、前述の負の値を切り捨てて0値とする処理を行う。このため、図20(C−1−1)に含まれる不要成分のみが正値として検出される。各差分画像についても同様の処理を行うことにより、各基準画像に含まれる不要成分のみが正値として検出される。一方、図20(D−1−1)のように不要成分が発生していない場合、差分情報に不要成分は検出されない。
続いてステップS31において、画像処理部204(不要成分検出部204a)は、ステップS14にて得られた各視差画像を基準画像とした差分画像内の各画素位置における差分情報間の最大値を抽出する。ここで、複数の差分情報間の最大値を抽出する効果について説明する。本実施例のように、図20(A−1)と図20(B−1)では、一部の不要成分が同じ位置にオーバーラップしている。このように、光学系や高輝度光源位置によっては視差画像間でも同じ位置に不要成分が生じる場合が存在する。このような場合、この2画像の差分を算出しても不要成分部分も0値となってしまう。すなわち、2画像間だけの差分情報だけでは、検出することができない不要成分が存在する。そこで本実施例では、複数の視差画像の差分情報を取得することにより、例えば図20(C−1)のように1つの視差画像でも基準画像と異なる位置に不要成分が生じていれば、図20(B−3)のようにその不要成分を効果的に検出することを可能としている。このように、差分情報を取得し、その差分情報間の差分最大値情報を抽出することにより、1つでも視差画像間で不要成分の位置が異なる画像が存在すれば、不要成分の位置と量を確実に検出することができる。
続いてステップS15において、画像処理部204(不要成分検出部204a)は、ステップS31にて得られた差分最大値画像中に残存した成分を不要成分と決定する。図20(F−1)に示されるように1枚の画像に合成するステップを挿入することにより、後段の処理が合成された1枚の画像について行うことができる。このため、処理負荷を更に軽減することができ、より好ましい。
続いてステップS21において、画像処理部204(ノイズ低減部204e)は、ステップS31にて得られた差分最大値画像、または、合成画像(図20(F−1)に対応)に対して平滑化処理を行う。平滑化処理については、実施例2と同様の処理であるため、詳細の説明は省略する。
続いてステップS16において、画像処理部204(拡大処理部204c)は、縮小処理を行う前の画像サイズに戻すために拡大処理を行う。拡大処理では、単純に比例倍することができるが、バイリニア法やバイキュービック法などに代表される補間処理を行うことが好ましい。これにより、急激なエッジ段差の発生を回避することができ、後段での不要成分を低減した際に高画質を維持することができるため、好ましい。
続いてステップS17において、画像処理部204(不要成分低減部204d)は、出力すべき画像から不要成分を低減(または除去)する補正処理を行う。そして、出力すべき画像として、図20(A−5)、図20(B−5)、図20(C−5)、図20(D−5)に示されるように、画素G11、G12、G13、G14をそれぞれお1画素とすることで得られる各視差画像を生成する。このとき、ステップS14にて負の値を切り捨てて0値とすることにより、各視差画像に含まれる不要成分のみが正値として検出されている。このため、単純に各視差画像から夫々の差分画像を差し引くことにより、不要成分を除去することができる。本実施例では、例えば、図20(A−1)の視差画像から図20(A−5)の差分最大値画像を差し引くことに相当する。しかしながら、このままでは、図20(B−1)の視差画像から図20(B−5)差分最大値画像を差し引くなど4回の差分演算が必要となる。そこで、最初に図20(A−1)、(B−1)、(C−1)、(D−1)を合成した図20(E−1)を用意し、図20(E−1)から前述のように図20(A−5)、(B−5)、(C−5)、(D−5)を合成した図20(F−1)を差し引くことが好ましい。図20(F−1)を用意することにより、前述のように平滑化処理や拡大処理も図20(F−1)1枚の画像のみに処理すればよいため、処理負荷の軽減が可能となる。
最後に、ステップS18において、画像処理部204は出力画像を生成する。そしてシステムコントローラ210は、図20(G−1)に示されるように不要成分が除去(低減)された出力画像を、画像記録媒体209に保存または表示部205に表示する。また、不要成分を除去した各視差画像を合成することにより、図2(b)に示されるような、不要成分の低減された瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像と同等の画像を出力することもできる。なお、本実施例の変形例として、実施例1や実施例2で説明した変形例を適用することもできる。
本実施例によれば、1回の撮像で得られた複数の視差画像に基づく差分情報から不要光(ゴースト)により形成された不要成分を決定する際に、画像処理における計算負荷量を軽減することができる。また、縮小処理以外に平滑化処理も加えることで、決定された不要成分を低減または除去した際にも更に高画質を維持することが可能となる。
次に、本発明の実施例4について説明する。本実施例において、撮像装置の基本構成は、図12を参照して説明した実施例2の撮像装置200aと同様であるため、その説明は省略する。また、撮像系における撮像素子の受光部は、実施例3と同様であるため、その説明は省略する。また、光学系の具体的な構成は、図6を参照して説明した実施例1の光学系201と同様であるため、その説明は省略する。また、絞りSTPと画素G11、G12、G13、G14に入射する光束が通過する領域P1、P2、P3、P4(瞳領域)の関係も、実施例3と同様であるため、その説明は省略する。
次に、図22を参照して、撮像装置200aによる撮像により生成される撮影画像において、不要光が光電変換されることにより現れる画像成分である不要成分を決定する方法について説明する。図22は、本実施例における画像処理方法の手順を示す図である。
図22(A−1)、図22(B−1)、図22(C−1)、図22(D−1)は、それぞれ、瞳領域P1、P2、P3、P4を通過した光束を画素群G1、G2、G3、G4にて光電変換した結果として得られた一組の視差画像を示す。また、一組の視差画像に黒い四角として模式的に示す不要成分GSTが含まれおり、その位置は、図22(B−1)と図22(C−1)の一部(左上部)が同じ位置にオーバーラップしている。また、図22(A−1)と図22(D−1)の一部(左上部)が同じ位置にオーバーラップしている。また、図22(A−1)と図22(B−1)においては、全ての不要成分位置が異なっている。図22(A−1−1)、(B−1−1)、(B−1−1)、(B−1−1)は、それぞれの視差画像に対して、縮小処理を行った結果である。
図22(A−2)は、一組の視差画像に対して、図22(A−1−1)を基準画像として図22(B−1−1)の画像を差し引いた差分情報の画像である。この画像には、差分情報として被写体の視差成分と前述の不要成分とが含まれている。また、差分計算により、図22(B−1−1)に含まれる不要成分が負値として算出されるが、後段の不要成分低減処理の簡易化のため、図22(A−2)では負値を切り捨てている。これは、他の全ての差分画像に関しても同様である。このため、図22(A−2)の差分画像は、図22(A−1−1)に含まれる不要成分のみを示していることとなる。
図22(A−3)は、一組の視差画像に対して、図22(A−1−1)を基準画像として図22(C−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。また、図22(A−4)は、一組の視差画像に対して、図22(A−1−1)を基準画像として図22(D−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。この画像には差分情報として、被写体の視差成分と上述した不要成分とが含まれている。前述のように、図22(A−1−1)と図22(D−1−1)では、不要成分の一部(左上部)が同じ位置にオーバーラップしているため、差分情報に左上部の不要成分は検出されない。このように、同じ位置に生じている不要成分は差分画像には表れない。
また、図22(A−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図22(A−2)、(A−3)、(A−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最小値を抽出した情報(差分最小値情報または差分最小値画像)である。本実施例では、その画像情報は、図22(A−4)と同値の情報となり、図22(A−1−1)に含まれる一部の不要成分位置とその不要成分量となる。
同様に、図22(B−2)は、一組の視差画像に対して、図22(B−1−1)を基準画像として図22(A−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(B−3)は、一組の視差画像に対して、図22(B−1−1)を基準画像として図22(C−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(B−4)は、一組の視差画像に対して、図22(B−1−1)を基準画像として図22(D−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(B−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図22(B−2)、(B−3)、(B−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最小値を抽出した差分最小値情報である。本実施例では、その画像情報は、図22(B−3)と同値の情報となり、図22(B−1−1)に含まれる一部の不要成分位置とその不要成分量となる。
同様に、図22(C−2)は、一組の視差画像に対して、図22(C−1−1)を基準画像として図22(A−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(C−3)は、一組の視差画像に対して、図22(C−1−1)を基準画像として図22(B−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(C−4)は、一組の視差画像に対して、図22(C−1−1)を基準画像として図22(D−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(C−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図22(C−2)、(C−3)、(C−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最小値を抽出した差分最小値情報である。本実施例では、その画像情報は図22(C−3)と同値の情報となり、図22(C−1−1)に含まれる不要成分位置とその不要成分量は検出されない。
同様に、図22(D−2)は、一組の視差画像に対して、図22(D−1−1)を基準画像として図22(A−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(D−3)は、一組の視差画像に対して、図22(D−1−1)を基準画像として図22(B−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(D−4)は、一組の視差画像に対して、図22(D−1−1)を基準画像として図22(C−1−1)の画像を差し引いた差分画像である。図22(D−5)は、2次元データとして取得されている差分情報である図22(D−2)、(D−3)、(D−4)の差分画像内の各画素位置における差分情報間の最小値を抽出した差分最小値情報である。本実施例では、その画像情報は図22(D−2)と同値の情報となり、図22(D−1−1)に含まれる不要成分位置とその不要成分量は検出されない。
次に、図22(A−5)、(B−5)、(C−5)、(D−5)の各画像を合成する。図22(F−1)は、合成画像に対して平滑化処理を行った結果である。また、図22(F−2)は、縮小処理を行う前の画像サイズに戻すために拡大処理を行った結果である。そして、出力すべき画像において、前述のように決定された不要成分を除去または低減する補正処理を行う。これにより、図22(G−1)に示されるように、不要成分が概ね無くなった各視差画像を得ることができる。具体的には、各視差画像図22(A−1)、(B−1)、(C−1)、(D−1)を合成した画像(図22(E−1))を用意し、図22(E−1)から図22(F−2)を差し引く。これにより、不要成分のオーバーラップ部分以外を低減した画像を得ることができる。
次に、図23を参照して、本実施例における画像処理方法について説明する。図23は、本実施例における画像処理方法を示すフローチャートである。図23の各ステップは、システムコントローラ210または画像処理部204により、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って実行される。本実施例の画像処理方法は、各視差画像の差分情報の最大値を抽出するステップ(ステップS31)に代えて、各視差画像の差分情報の最小値を抽出するステップ(ステップS41)を有する点で、図21を参照して説明した実施例3の画像処理方法と異なる。他の処理は、実施例3と同一であるため、その説明は省略する。
ステップS41において、画像処理部204(不要成分検出部204a)は、ステップS14にて得られた各視差画像を基準画像とした差分画像内の各画素位置における差分情報間の最小値を抽出する。ここで、複数の差分情報間の最小値を抽出する効果について説明する。本実施例のように、図22(B−1)と図22(C−1)、また、図22(A−1)と図22(D−1)では、一部の不要成分が同じ位置にオーバーラップしている。このように、光学系や高輝度光源位置によっては視差画像間でも同じ位置に不要成分が生じる場合が存在する。このような場合、この2画像の差分を算出しても不要成分部分も0値となってしまう。
ここで、実施例3とは異なり、差分情報間の最小値をとる場合、図22に示されるように全ての視差画像間で位置が異なる不要成分を検出することができるが、オーバーラップした不要成分を検出することはできない。しかしながら、これは、複数の視点画像のうち1つにのみ生じている成分のみを検出することに相当し、近距離被写体を撮像した場合に生じる被写体視差成分について3視点画像分の被写体視差成分を不要成分から分離できることに相当する。すなわち、近距離被写体を撮影した場合に不要成分低減処理を行う場合、被写体視差成分の影響を大きく低減することができる。このように、複数の差分情報を取得し、その複数の差分情報間の差分最小値情報を抽出することにより、オーバーラップした不要成分以外の不要成分を検出し、同時に3視点画像分の被写体視差成分を分離することができる。なお、本実施例の変形例として、実施例1や実施例2で説明した変形例を適用することもできる。
本実施例によれば、1回の撮像で得られた複数の視差画像に基づく差分情報から不要光(ゴースト)により形成された不要成分を決定する際に、画像処理における計算負荷量を軽減することができる。また、縮小処理以外に平滑化処理も加えることで、決定された不要成分を低減または除去した際にも更に高画質を維持することが可能となる。
次に、本発明の実施例5について説明する。Ren.Ng等の「Light Field Photography with a Hand−held Plenoptic Camera」(Stanford Tech Report CTSR 2005−2)において、「Plenoptic Camera」が提案されている。「Plenoptic Camera」において「Light Field Photography」という手法を用いることで、物体側からの光線の位置と角度の情報を取り込むことができる。
図24は、本実施例における撮像装置の撮像系を示す図であり、「Plenoptic Camera」の撮像系の構成を示している。光学系301は、主レンズ(撮影レンズ)301bと開口絞り301aとを備えて構成される。光学系301の結像位置には、マイクロレンズアレイ301cが配置されており、さらにその後方(像側)に撮像素子302が配置されている。マイクロレンズアレイ301cは、例えば点Aのような被写体空間のある一点を通る光線群と、点Aの近傍の点を通る光線とが撮像素子302上で混ざらないようにセパレータ(分離手段)としての機能を有する。図24から分かるように、点Aからの上線、主光線および下線は、それぞれ異なる画素によって受光される。このため、点Aを通る光線群を光線の角度ごとに分離して取得することができる。
また、Todor Georgive等による「Full Resolution Light Field Rendering」(Adobe Technical Report January 2008)が知られている。この文献では、光線の位置と角度の情報(Light Field)を取得する方法として、図25および図26に示される撮像系を提案している。
図25に示される撮像系の構成では、マイクロレンズアレイ301cを主レンズ301bの結像位置よりも後方(像側)に配置し、点Aを通る光線群を撮像素子302上に再結像させることで、光線群を光線の角度ごとに分離して取得することができる。また、図26に示される撮像系の構成では、マイクロレンズアレイ301cを主レンズ301bの結像位置よりも前方(物体側)に配置し、点Aを通る光線群を撮像素子302上に結像させることで、光線群を光線の角度ごとに分離して取得することができる。いずれの構成も、光学系301の瞳を通過する光束を瞳内での通過領域(通過位置)に応じて分割する点は同じである。そして、これらの構成では、撮像素子302は、図27に示されるように、1つのマイクロレンズMLと1つの受光部G1とカラーフィルタCFを介して対になっている従来の撮像素子を用いることができる。
図24に示される光学系301を用いると、図28(a)に示されるような画像が得られる。図28(b)は、図28(a)中に多数並んだ円のうち1つを拡大して示している。1つの円は絞りSTPに相当し、その内側は複数の画素Pj(j=1、2、3、…)により分割されている。これにより、1つの円内で瞳の強度分布が得られる。また、図25および図26に示される光学系301を用いると、図29に示されるような視差画像が得られる。図28(a)に示される画像において、各円(絞りSTP)内の複数の画素Pjを並べて再構成することによっても、図29に示すような複数の視差画像が得られる。
実施例1〜4で説明したように、ゴーストなどの不要光は、瞳内で偏りを持って瞳を通過する。このため、本実施例のように瞳を分割して撮像する撮像装置において実施例1〜4にて説明した画像処理方法を使用することにより、不要成分を決定し、更には不要成分を低減することができる。
また、別の例として、図30に示されるような複数のカメラを用いて同一被写体を撮像する場合でも、視差画像が得られる。このため、このような複数のカメラにおいても、実施例1〜4にて説明した画像処理方法を用いることができる。C1、C2、C3は、実際には別々の撮像装置であるが、大きな瞳を3つに分割して撮像する一体の撮像装置と見なすことができる。また、図31に示されるように、1つの撮像装置に複数の光学系OSj(j=1、2、3、…)を設けることで瞳分割を行うことも可能である。
次に、本発明の実施例6について説明する。前述の各実施例では、画像全域において不要成分を決定し、または除去する場合について説明したが、図2に示されるように、多くの場合、不要成分は画像の一部にのみ生じる。画像中の不要成分領域は、ユーザが判定することが容易であるため、ユーザに低減処理を行う画像領域を指定させることにより、各実施例での処理負荷を更に低減させることができる。また、領域を限定することにより、前述の近距離被写体撮影の場合に生じる被写体視差成分の影響を低減することもできる。
図32は、不要成分低減処理領域の選択例を示す図である。図32(a)は、画像中でユーザが不要成分を除去しようとする領域を選択した場合の概念図を示している。図32(b)は、実線の選択領域内の不要成分を低減処理した出力画像を示している。このように領域を限定した場合にも、視差画像から実施例1〜4と同様の画像処理方法を用いて不要成分を決定することができ、更には不要成分を低減することが可能である。
また、本実施例のようにユーザが領域を指定する場合や、既知の手法により不要成分の領域が既知である場合、前述のように縮小処理部204bにて不要成分の領域の大きさに応じて縮小率を決定し、縮小処理を実行してもよい。すなわち、不要成分の領域が大きい場合、縮小率を大きくする。一方、不要成分の領域が小さい場合、縮小処理を行うことにより1ピクセル以下となってつぶれることを回避するため、縮小率を調節することが好ましい。不要成分低減効果を維持可能な範囲において縮小率を大きく設定することにより、処理負荷を更に軽減することができる。
また各実施例において、不要成分を除去または低減する場合について説明したが、決定した不要成分に関する情報(不要成分情報)を用いて、別の不要成分を付加する補正処理を行うようにしてもよい。例えば、図29に示される複数の視差画像の個々について、ゴースト(不要成分)が存在する画像と存在しない画像が発生する。再構成後の画像にもゴーストを残したい場合、決定したゴーストを各視差画像に付加してもよい。また、再構成した画像に対してゴーストを付加することもできる。
上記各実施例では、各実施例の画像処理方法を実行する(画像処理装置を搭載した)撮像装置について説明したが、各実施例の画像処理方法は、パーソナルコンピュータにインストールされる画像処理プログラムによっても実施することができる。この場合、パーソナルコンピュータが各実施例の画像処理装置に相当する。パーソナルコンピュータは、撮像装置により生成された画像回復処理前の画像(入力画像)を取り込み(取得し)、画像処理プログラムによって画像回復処理を行って、その結果得られた画像を出力する。
このように、各実施例における画像処理装置(画像処理部204)は、不要成分決定手段(不要成分検出部204a)、縮小処理手段(縮小処理部204b)、拡大処理手段(拡大処理部204c)、および、不要成分低減手段(不要成分低減部204dを有する。不要成分決定手段は、複数の視差画像に関する差分情報に基づいて、複数の視差画像の不要成分情報(不要成分に関する情報)を決定する。縮小処理手段は、視差画像、差分情報、および、不要成分情報の少なくとも一つに対して縮小処理を行う(情報量を減少させる)。拡大処理手段は、不要成分情報に対して拡大処理を行う(情報量を増加させる)。不要成分低減手段は、不要成分情報に基づいて、視差画像から不要成分を低減する。
好ましくは、縮小処理手段は、複数の視差画像のそれぞれに対して縮小処理を行う。不要成分決定手段は、縮小処理後の複数の視差画像に関する差分情報に基づいて不要成分情報を決定する。そして拡大処理手段は、不要成分情報を縮小処理前のサイズに戻すように拡大処理を行う。また好ましくは、縮小処理手段は、差分情報に対して縮小処理を行う。不要成分決定手段は、縮小処理後の差分情報に基づいて不要成分情報を決定する。そして拡大処理手段は、不要成分情報を縮小処理前のサイズに戻すように拡大処理を行う。また好ましくは、縮小処理手段は、複数の視差画像に基づいて決定された不要成分情報に対して縮小処理を行う。そして拡大処理手段は、縮小処理後の不要成分情報を縮小処理前のサイズに戻すように拡大処理を行う。
好ましくは、画像処理装置は、ノイズを低減するための平滑化処理を行うノイズ低減手段(ノイズ低減部204e)を更に有する。より好ましくは、ノイズ低減手段は、縮小処理手段が縮小処理を行った後に平滑化処理を行う。より好ましくは、ノイズ低減手段は、視差画像、差分情報、および、不要成分情報の少なくとも一つに対して平滑化処理を行う。また好ましくは、ノイズ低減手段は、縮小処理手段が縮小処理を行う前に、縮小処理の縮小率に応じて平滑化処理を行う。
好ましくは、縮小処理手段は、不要成分情報(不要成分の大きさ)に基づいて決定された縮小率で縮小処理を行う。また好ましくは、不要成分低減手段は、複数の視差画像の位置合わせを行う。また好ましくは、縮小処理手段は、画素の間引き処理(画素間の間引き処理)、画素値の平均化処理(複数の周辺画素の画素値の平均化)、または、画素加算処理(ある重みを用いて複数の画素の画素値を1つの画素値にまとめる処理)により縮小処理を行う。また好ましくは、不要成分決定手段は、各位置における複数の差分情報の最大値または最小値に基づいて、不要成分情報を決定する。
好ましくは、複数の差分情報は、複数の視差画像のそれぞれを基準画像として設定し、基準画像と基準画像を除く他の視差画像との差分を算出して得られる。また好ましくは、差分情報は、2つの視差画像の差分の絶対値を算出して得られる。より好ましくは、不要成分決定手段は、複数の差分情報を所定の閾値以下の値を切り捨てた2次元データとして取得し、2次元データの各位置における複数の差分情報の最大値または最小値を抽出する。これにより、不要成分決定手段は、基準画像における不要成分の位置および量を決定する。また好ましくは、不要成分決定手段は、不要成分情報を決定する領域を設定し、設定した領域の範囲内において不要成分情報を決定する。また好ましくは、複数の視差画像は、光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した光束に基づいて生成された複数の画像である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の各実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施例によれば、複数の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要成分を効果的に決定し、処理負荷の軽減および高画質の維持が可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
204 画像処理部(画像処理装置)
204a 不要成分検出部(不要成分決定手段)
204b 縮小処理部(縮小処理手段)
204c 拡大処理部(拡大処理手段)
204d 不要成分低減部(不要成分低減手段)

Claims (21)

  1. 複数の視差画像間の差分に関する複数の差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定する不要成分決定手段と、
    前記不要成分決定手段によって前記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、前記不要成分決定手段によって決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行う縮小処理手段と、
    前記不要成分情報に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、
    前記拡大処理手段によって拡大された不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分低減された画像を生成する不要成分低減手段と、を有し、
    前記不要成分決定手段は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて、前記不要成分情報を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記縮小処理手段は、前記複数の視差画像のそれぞれに対して前記縮小処理を行い、
    前記不要成分決定手段は、縮小処理後の前記複数の視差画像に関する前記差分情報に基づいて前記不要成分情報を決定し、
    前記拡大処理手段は、前記不要成分情報を縮小処理前のサイズに戻すように前記拡大処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記縮小処理手段は、前記差分情報に対して前記縮小処理を行い、
    前記不要成分決定手段は、縮小処理後の前記差分情報に基づいて前記不要成分情報を決定し、
    前記拡大処理手段は、前記不要成分情報を縮小処理前のサイズに戻すように前記拡大処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記縮小処理手段は、前記複数の視差画像に基づいて決定された前記不要成分情報に対して前記縮小処理を行い、
    前記拡大処理手段は、縮小処理後の前記不要成分情報を縮小処理前のサイズに戻すように前記拡大処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. ノイズを低減するための平滑化処理を行うノイズ低減手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ノイズ低減手段は、前記縮小処理手段が前記縮小処理を行った後に前記平滑化処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記ノイズ低減手段は、前記視差画像、前記差分情報、および、前記不要成分情報の少なくとも一つに対して前記平滑化処理を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記ノイズ低減手段は、前記縮小処理手段が前記縮小処理を行う前に、該縮小処理の縮小率に応じて前記平滑化処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  9. 前記縮小処理手段は、前記不要成分情報に基づいて決定された縮小率で前記縮小処理を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記不要成分低減手段は、前記複数の視差画像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記縮小処理手段は、画素の間引き処理、画素値の平均化処理、または、画素加算処理により前記縮小処理を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 複数の前記差分情報は、前記複数の視差画像のそれぞれを基準画像として設定し、該基準画像と複数の前記視差画像のうち該基準画像を除く他の視差画像との差分を用いて得られることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 複数の前記差分情報は、前記基準画像と複数の前記視差画像のうち該基準画像を除く他の視差画像との差分における所定の閾値以下の値を切り捨てた複数の2次元データとして取得され、
    前記不要成分決定手段は、前記基準画像における不要成分の位置および量を、前記基準画像の各位置における前記基準画像に対する複数の前記差分情報間の最大値または最小値を抽出することにより、前記基準画像における不要成分の位置および量を決定することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記不要成分決定手段は、前記不要成分情報を決定する領域を設定し、
    該領域の範囲内において該不要成分情報を決定することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記複数の視差画像は、光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した光束に基づいて生成された複数の画像であることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 光学系を介して形成された光学像を光電変換して複数の視差画像を出力する撮像手段と、
    複数の記視差画像間の差分に関する複数の差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定する不要成分決定手段と、
    前記不要成分決定手段によって前記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、前記不要成分決定手段によって決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行う縮小処理手段と、前記不要成分情報に対して拡大処理を行う拡大処理手段と、
    前記拡大処理手段によって拡大された不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分が低減された画像を生成する不要成分低減手段と、を有し、
    前記不要成分決定手段は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて、前記不要成分情報を決定することを特徴とする撮像装置。
  17. 前記複数の視差画像は、前記光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した光束に基づいて生成された複数の画像であり、
    前記撮像手段は、一つのマイクロレンズを共有する複数の画素を有し、
    前記複数の画素は、前記光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した光束を受光するように構成されていることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記複数の視差画像は、前記光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した光束を、前記撮像手段における互いに異なる画素に導いて生成された複数の画像であることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  19. 複数の視差画像間の差分に関する差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定するステップと、
    記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行うステップと、前記不要成分情報に対して拡大処理を行うステップと、
    拡大された前記不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分が低減された画像を生成するステップと、を有し、
    前記不要成分情報は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて決定されることを特徴とする画像処理方法。
  20. 複数の視差画像間の差分に関する差分情報に基づいて、該視差画像に関する不要成分情報を決定するステップと、
    記不要成分情報が決定される前に前記視差画像、前記差分情報のうちの少なくとも一方に対して縮小処理を行う、または、決定された前記不要成分情報に対して縮小処理を行うステップと、前記不要成分情報に対して拡大処理を行うステップと、
    拡大された前記不要成分情報前記視差画像に基づいて、不要成分が低減された画像を生成するステップと、を有する画像処理をコンピュータに実行させるように構成されている画像処理プログラムであって、
    前記不要成分情報は、前記視差画像の各位置における複数の前記差分情報間の最大値または最小値に基づいて決定されることを特徴とする画像処理プログラム。
  21. 請求項20に記載の画像処理プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
JP2015039921A 2015-03-02 2015-03-02 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 Active JP6516510B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015039921A JP6516510B2 (ja) 2015-03-02 2015-03-02 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
US15/054,419 US10097806B2 (en) 2015-03-02 2016-02-26 Image processing apparatus, image pickup apparatus, image processing method, non-transitory computer-readable storage medium for improving quality of image
CN201610112225.5A CN105939439B (zh) 2015-03-02 2016-02-29 图像处理装置、摄像装置及图像处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015039921A JP6516510B2 (ja) 2015-03-02 2015-03-02 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016163169A JP2016163169A (ja) 2016-09-05
JP2016163169A5 JP2016163169A5 (ja) 2018-04-12
JP6516510B2 true JP6516510B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=56845686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015039921A Active JP6516510B2 (ja) 2015-03-02 2015-03-02 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10097806B2 (ja)
JP (1) JP6516510B2 (ja)
CN (1) CN105939439B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10690495B2 (en) * 2016-03-14 2020-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Ranging apparatus and moving object capable of high-accuracy ranging
CN110352592B (zh) * 2017-03-08 2021-08-17 索尼公司 成像设备和成像方法
CN107980219B (zh) * 2017-10-20 2021-08-20 深圳市汇顶科技股份有限公司 像素传感模块及图像撷取装置
JP7146461B2 (ja) * 2018-06-06 2022-10-04 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、プログラム、および、記憶媒体
WO2023042435A1 (ja) * 2021-09-16 2023-03-23 ソニーグループ株式会社 画像処理装置および方法

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU4311901A (en) * 1999-12-10 2001-06-18 Michael I. Miller Method and apparatus for cross modality image registration
JP3951590B2 (ja) 2000-10-27 2007-08-01 株式会社日立製作所 荷電粒子線装置
JP2003247823A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Seiko Precision Inc 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置
JP2005051379A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
US7697749B2 (en) 2004-08-09 2010-04-13 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Stereo image processing device
JP2008054206A (ja) 2006-08-28 2008-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd ゴースト検出装置およびその関連技術
JP5234894B2 (ja) 2007-06-28 2013-07-10 富士重工業株式会社 ステレオ画像処理装置
WO2009044776A1 (ja) 2007-10-02 2009-04-09 Nikon Corporation 受光装置、焦点検出装置および撮像装置
JP5183297B2 (ja) * 2008-05-19 2013-04-17 三洋電機株式会社 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP4760973B2 (ja) * 2008-12-16 2011-08-31 カシオ計算機株式会社 撮像装置及び画像処理方法
JP5493760B2 (ja) * 2009-01-19 2014-05-14 株式会社ニコン 画像処理装置およびデジタルカメラ
US8345144B1 (en) * 2009-07-15 2013-01-01 Adobe Systems Incorporated Methods and apparatus for rich image capture with focused plenoptic cameras
US8737755B2 (en) * 2009-12-22 2014-05-27 Apple Inc. Method for creating high dynamic range image
US8411948B2 (en) * 2010-03-05 2013-04-02 Microsoft Corporation Up-sampling binary images for segmentation
JP5284306B2 (ja) * 2010-03-26 2013-09-11 富士フイルム株式会社 立体撮像装置、ゴースト像処理装置およびゴースト像処理方法
CN102972032A (zh) 2010-06-30 2013-03-13 富士胶片株式会社 三维图像显示装置、三维图像显示方法、三维图像显示程序及记录介质
JP5963422B2 (ja) 2010-12-17 2016-08-03 キヤノン株式会社 撮像装置、表示装置、コンピュータプログラムおよび立体像表示システム
WO2012127552A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 パナソニック株式会社 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
US9332156B2 (en) * 2011-06-09 2016-05-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Glare and shadow mitigation by fusing multiple frames
JP2013179564A (ja) 2012-02-01 2013-09-09 Canon Inc 画像処理方法、画像処理装置および撮像装置
JP5844187B2 (ja) * 2012-03-23 2016-01-13 富士フイルム株式会社 画像解析装置および方法並びにプログラム
JP6004757B2 (ja) * 2012-06-07 2016-10-12 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
CN104429056B (zh) * 2012-08-10 2017-11-14 株式会社尼康 图像处理方法、图像处理装置、摄像装置及图像处理程序
CN104662589B (zh) * 2012-08-21 2017-08-04 派力肯影像公司 用于使用阵列照相机捕捉的图像中的视差检测和校正的系统和方法
US9613408B2 (en) * 2014-09-25 2017-04-04 Intel Corporation High dynamic range image composition using multiple images

Also Published As

Publication number Publication date
CN105939439A (zh) 2016-09-14
US10097806B2 (en) 2018-10-09
US20160261842A1 (en) 2016-09-08
JP2016163169A (ja) 2016-09-05
CN105939439B (zh) 2019-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6789833B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
CN108886581B (zh) 图像处理装置、摄像装置及其控制方法
JP6253380B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置および撮像装置
JP6516510B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2013179564A (ja) 画像処理方法、画像処理装置および撮像装置
JP6972266B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、および、撮像装置
JP6214457B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム、および、記憶媒体
US10063829B2 (en) Image processing method, image processing apparatus, image pickup apparatus, and non-transitory computer-readable storage medium
JP6494416B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP6198664B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6497977B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6652294B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、および、記憶媒体
WO2017163588A1 (ja) 画像処理装置、撮像装置およびこれらの制御方法ならびにプログラム
JP6478711B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6494328B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP7091048B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP6198663B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6817855B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2017118293A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6671963B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP6504910B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP5854801B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2019068377A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、および、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190416

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6516510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151