JP6516019B2 - 放射線断層撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体から放射される消滅放射線のペアを検出して、被検体内の放射性薬剤分布のイメージングを行う放射線断層撮影装置に関し、特に吸収補正機能を備えた放射線断層撮影装置に関する。
医療機関には、放射性薬剤の分布をイメージングする放射線断層撮影装置が配備されている。この様な放射線断層撮影装置の具体的な構成について説明する。従来の放射線断層撮影装置は、放射線を検出する放射線検出器が円環状に並んで構成される検出器リングが備えられている。この検出器リングは、被検体内の放射性薬剤から照射される互いに反対方向となっている一対の放射線(消滅放射線のペア)を検出する(例えば、特許文献1参照)。
この様な放射線断層撮影装置の一種として、頭部検査用の放射線断層撮影装置がある。この頭部検査用画像撮影装置について具体的に説明する。図22は、従来の頭部検査用画像撮影装置について説明する図である。従来の頭部検査用画像撮影装置では、検査に際し、被検体の頭部が検出器リング62に導入される。この状態で、検出器リング62は、被検体から照射される消滅放射線のペアを検出する。
検出器リング62は、頭部から発せられた消滅放射線のペアの発生源を特定して、この位置情報を基に放射性薬剤の分布を示す画像が生成される。放射性薬剤は、アミロイドが集積する部位に集まる性質があるので、放射性薬剤の分布図を診断すれば、認知症についての診断が行える。
この様な放射線断層撮影装置は、生成される画像が鮮明でないという問題がある。この画像の乱れの原因となるのが、頭部内における放射線の吸収である。頭部内で生じた消滅放射線対は、頭部を突き抜けて検出器リング62に入射する。頭部は、放射線をある程度吸収する特性を有している。この吸収特性は、頭部の部位によって異なる。したがって、放射性薬剤の分布画像を生成しようとすると、被検体内の放射線吸収特性がムラとなって画像上に重畳してしまう。
そこで、従来構成の放射線断層撮影装置では、頭部内の放射線の吸収特性(トランスミッションデータ)を計測して、この結果に基づいて検出器リング62の検出結果を補正するようにしている(例えば特許文献1参照)。この様な補正動作を吸収補正と呼ぶ。図23は、吸収補正機能を有する放射線断層撮影装置を示している。トランスミッションデータは、被検体の体外に位置する放射線源から放射線を発生させることで計測される。このトランスミッションデータ取得用の検出器リング63は、頭部から発せられた消滅放射線のペアの検出用の検出器リング62とは別物である。互いの検出器リング62,63は、中心軸を共通させるようにして隣接して配列される。検出器リング63の内部にはリング型の放射線源が配置される。
リング型の放射線源から発生した放射線は、被検体の頭部を横切ってトランスミッションデータ取得用の検出器リング63で検出される。このような放射線の検出を行えば、頭部についてのトランスミッションデータを得ることができる。このトランスミッションデータは、放射性薬剤の分布画像に重畳する放射線の吸収特性のムラを表している。したがって、トランスミッションデータに基づいて吸収補正を行うことができる。
トランスミッションデータを取得する方法としては、図23で説明した方法の他、トランスミッションデータ取得用の検出器リング63の代わりにCT装置、MRI装置を用いるものが考え出されている。
特開2007−086089号公報
しかしながら、従来の放射線断層撮影装置は、トランスミッションデータを計測する撮影装置が別途必要になるという問題がある。
図23で示した装置では、検出器リング62で頭部内の消滅放射線対の計測を行い、トランスミッションデータ取得用の検出器リング63でトランスミッションデータを取得している。この様に、二つの検出器リングを並べて配置することで、鮮明な分布画像の生成に必要な放射線の検出が流れ作業的に実行することができる。しかしながら、トランスミッションデータの計測を目的として検出器リングを増やしたことにより、装置の製造コストが増大してしまう。この様な問題点は、検出器リングの代わりにCT装置、MRI装置を増設した場合も同様である。
それでは、検出器リング62のみで必要な放射線の検出を完結することはできないのであろうか。このような方法は技術的には可能である。すなわち、検出器リング62に被検体と放射線源とを導入した状態でトランスミッションデータを取得し、続いて検出器リング62から放射線源を離反させた状態で頭部内の消滅放射線対の計測を行えば、新たな検出器リングを設けなくても分布画像の生成に必要な放射線の検出を完結することができる。
しかし、この様な方法では、トランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことができない。検出器リング62は、トランスミッションデータを取得している間は消滅放射線対の計測できず、逆もまたしかりである。つまり、検出器リング62のみで必要な放射線の検出を完結させようとすると、撮影時間が長くなってしまう。このような事情は、被検体に対する負担の軽減の観点から望ましくはない。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、単一の検出器リングによりトランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことができる放射線断層撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る情報処理装置は、(P1)被検体内に分布する放射性薬剤由来の消滅放射線のペアを検出する検出器リングを備えた放射線断層撮影装置に搭載される情報処理装置において、(A)消滅放射線のペアが検出器リングに入射するときの時間差および、検出器リング上の消滅放射線のペアの入射位置に基づいて、消滅放射線の発生位置を特定する発生位置特定手段と、(B1)発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータから、被検体の表面近傍で発生したペアについてのものを選抜するデータ選抜手段と、(C1)選抜されたデータに基づいて、被検体の表面近傍由来の消滅放射線のペアのうち、被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったものの検出回数を基準として、ペアの一方が被検体を貫通する方向に飛び去ったものの検出回数が被検体内の吸収によりどの程度減少したかを算出することにより、被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データを算出する吸収特性分布算出手段と、(D)発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータに基づいて、被検体内の放射性薬剤の分布を示す画像を生成する画像生成手段を備え、(E)画像生成手段は、吸収特性分布データに基づいて吸収補正を実行することにより画像を生成することを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明によれば、単一の検出器リングによりトランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことにより、PET装置の製造コストの削減と被検体に対する負担の軽減とを両立させることができる。本発明に係る放射線撮影装置は、TOF−PETであり、消滅放射線のペアが検出器リングに入射するときの時間差に基づいて、消滅放射線の発生位置の特定ができる。本発明はこの様なTOF−PETの特性を利用したものとなっている。
本発明の最大の特徴は、被検体の表面近傍由来の消滅放射線のペアについてのデータから被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データ(トランスミッションデータ)を算出することにある。TOF−PETでは、検出された消滅放射線のペアの発生位置わかるので、当該ペアについてのデータの選抜することが可能である。
従来のトランスミッションデータの取得は、検出器リングと被検体との間にできた隙間に放射線源(外部線源)を挿入し、放射線を被検体に透過させることで実行される。本発明の発明者は、この様な技術的常識にとらわれずに、被検体に投与された放射性薬剤がこの放射線源の代わりにならないかという思考した。放射性薬剤は、被検体の全身を巡るので、被検体の表面にもある程度分布している。そこで、この被検体の表面に蓄積している放射性薬剤を従来の外部線源の代わりに用いるというアイデアが生み出されたのである。
本発明によれば、被検体由来の放射性薬剤の検出によりトランスミッションデータを得ることができるので、トランスミッションデータ専用の撮影を行う必要がない。これにより、トランスミッションデータ専用の検出器リングが必要でなく、トランスミッションデータ専用の撮影に時間を割く必要もない。
また、本発明によれば、より吸収補正に適したトランスミッションデータを得ることができる。従来の外部線源を用いる方法では、放射性薬剤の吸収分布を忠実に表したトランスミッションデータを取得することができない。外部線源から発する放射線のエネルギーと、放射性薬剤から発する放射線のエネルギーとが互いに異なるからである。本発明によれば、放射性薬剤由来の放射線そのものでトランスミッションデータを取得する構成となっているので、放射線薬剤由来の放射線がどのように吸収されるかをより忠実に示したトランスミッションデータを算出することができる。
また、上述の情報処理装置において、データ選抜手段が選抜するデータは、被検体皮膚下にある毛細血管に蓄積している放射性薬剤由来の消滅放射線のペアに係るものであればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、吸収特性分布データを算出するのに用いられる被検体の表面近傍を具体的に特定している。データ選抜手段が選抜するデータは、被検体皮膚下にある毛細血管に蓄積している放射性薬剤由来の消滅放射線のペアに係るものであればより確実に吸収特性分布データを算出することができる。
また、上述の情報処理装置において、吸収特性分布算出手段は、被検体を貫通する方向に飛び去ったペアの検出回数から被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったペアの検出回数を除算して放射線の吸収率を算出することで動作すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の具体的な構成を説明している。被検体を貫通する方向に飛び去ったペアの検出回数から被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったペアの検出回数を除算して放射線の吸収率を算出すれば、被検体内の消滅放射線の吸収特性を確実に取得することができる。
また、上述の情報処理装置において、データ選抜手段は、事前に取得された被検体の輪郭の形状を示すデータに基づいて動作すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の具体的な構成を説明している。事前に取得された被検体の輪郭の形状を示す有効なデータがある場合、データ選抜手段はこれを用いて動作することができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、(P2)被検体内に分布する放射性薬剤由来の消滅放射線のペアを検出する検出器リングと、被検体外部から放射線を照射する構成であって、検出器リング内に配置される放射線源を備えた放射線断層撮影装置に搭載される情報処理装置において、(A)消滅放射線のペアが検出器リングに入射するときの時間差および、検出器リング上の消滅放射線のペアの入射位置に基づいて、消滅放射線の発生位置を特定する発生位置特定手段と、(B2)発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータから、放射線源で発生したペアについてのものを選抜するデータ選抜手段と、(C2)選抜されたデータに基づいて、被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データを算出する吸収特性分布算出手段と、(D)発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータに基づいて、被検体内の放射性薬剤の分布を示す画像を生成する画像生成手段を備え、(E)画像生成手段は、吸収特性分布データに基づいて吸収補正を実行することにより画像を生成することを特徴とするものである。
[作用・効果]上述の構成は、本発明における別の構成を説明している。この構成によっても単一の検出器リングによりトランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことにより、PET装置の製造コストの削減と被検体に対する負担の軽減とを両立させることができる。
本発明に係る放射線撮影装置は、TOF−PETであり、消滅放射線のペアが検出器リングに入射するときの時間差に基づいて、消滅放射線の発生位置の特定ができる。本発明はこの様なTOF−PETの特性を利用したものとなっている。
従来のトランスミッションデータの取得は、検出器リングと被検体との間にできた隙間に放射線源(外部線源)を挿入し、放射線を被検体に透過させることで実行される。その後、外部線源を検出器リングから離反させて、今度は被検体内に分布する放射性薬剤由来の放射線の検出を実行してエミッションデータを取得する。本発明の発明者は、この様な技術的常識にとらわれずに、外部線源が導入した状態でトランスミッションデータのみならずエミッションデータまでも取得することができないかと思考した。
本発明によれば、検出器リングで検出されたデータから外部線源由来の放射線に係るものを分離してトランスミッションデータを生成できるデータ選抜手段を備えている。検出器リングで検出されたデータには、被検体内の放射性薬剤由来の放射線に係るデータも含まれている。したがって、このデータに対しトランスミッションデータを用いた吸収補正を行えば、被検体の吸収特性が除去された放射性薬剤の分布画像を得ることができる。
本発明によれば、外部線源のありとなしの異なる条件によって、二回の撮影をすることなく、外部線源ありの撮影だけで分布画像を取得することができる。
また、本発明は、頭部撮影用の放射線撮影装置等、様々な装置に適用することができる。
本発明によれば、単一の検出器リングによりトランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことにより、PET装置の製造コストの削減と被検体に対する負担の軽減とを両立させることができる。すなわち、被検体の表面近傍由来の消滅放射線のペアについてのデータから被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示すトランスミッションデータが算出される。本発明によれば、被検体由来の放射性薬剤の検出によりトランスミッションデータを得ることができるので、トランスミッションデータ専用の撮影を行う必要がない。
実施例1に係る放射線断層撮影装置を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る検出器リングを説明する平面図である。 実施例1に係る放射線検出器を説明する斜視図である。 実施例1に係るLORを説明する模式図である。 実施例1に係るTOFを説明する模式図である。 実施例1に係る生データを説明する模式図である。 実施例1に係るデータ処理の概要を説明する概念図である。 実施例1に係る輪郭抽出処理を説明する模式図である。 実施例1に係るデータ選抜処理を説明する模式図である。 実施例1に係る生データの特性を説明する模式図である。 実施例1に係るデータ選抜処理を説明する模式図である。 実施例1に係る吸収特性分布算出処理を説明する模式図である。 実施例1に係る吸収特性分布算出処理を説明する模式図である。 実施例1に係る吸収特性分布算出処理を説明する模式図である。 実施例1に係る吸収特性分布算出処理を説明する模式図である。 実施例1に係る吸収特性分布算出処理を説明する模式図である。 実施例1に係る断層画像生成処理を説明する模式図である。 実施例2に係る放射線断層撮影装置を説明する機能ブロック図である。 実施例2に係る放射線源の移動を説明する平面図である。 実施例2に係る生データを説明する模式図である。 実施例2に係る吸収特性分布算出処理を説明する模式図である。 従来構成に係る頭部用PET装置について説明する模式図である。 従来構成に係る頭部用PET装置について説明する模式図である。
以下、本発明に係る放射線断層撮影装置の実施例について図面を参照しながら説明する。実施例1におけるγ線は本発明の放射線の一例である。なお、実施例1の構成は、頭部検査用画像診断装置となっている。すなわち、実施例1の放射線断層撮影装置は、頭部に分布する放射性薬剤のイメージングを行って断層画像を生成するPET(Positron Emission Tomography)装置の一種である。なお、頭部検査用の放射線撮影装置は、実施形態の一例である。本発明は、全身用の装置や乳房検診用の装置など他の構成の放射線断層撮影装置にも適用することができる。また、本発明は、後述するTOF(time of flight)−PETに係る装置であることが前提となる。放射性薬剤から放射される消滅放射線のペアは、511kevのエネルギーを有している。
図1は、本発明に係る放射線断層撮影装置の機能ブロック図である。すなわち、本発明に係る装置は、陽電子放出型の放射性薬剤が投与された被検体の頭部を導入する検出器リング12と、情報処理に係る各部21,22,23,24,25とを備えている。検出器リング12は、鉛直の中心軸を有するリング状の構成であり、被検体の頭部に分布する放射性薬剤由来の消滅放射線のペアを検出する構成である。なお、本明細書では、情報処理に係る各部をまとめて情報処理装置と呼んでいる。
検出器リング12の構成について説明する。検出器リング12は、例えば10個の放射線検出器1がz方向(鉛直方向)に垂直な平面上の仮想円に配列されることで、1つの単位リング12aが形成される。この単位リング12aがz方向に例えば3個配列されて検出器リング12が構成される(具体的には、図2参照)。
放射線検出器1の構成について簡単に説明する。図3は、実施例1に係る放射線検出器の構成を説明する斜視図である。放射線検出器1は、図3に示すように放射線を光に変換するシンチレータ2と、光を検出するシリコンフォトマルチプライアから構成される光検出器3とを備えている。そして、シンチレータ2と光検出器3との介在する位置には、光を授受するライトガイド4が備えられている。
シンチレータ2は、シンチレータ結晶が3次元的に配列されて構成されている。シンチレータ結晶は、Ceが拡散したLu2(1−X)2XSiO(以下、LYSOとよぶ)によって構成されている。そして、光検出器3は、どのシンチレータ結晶が光を発したかという光の発生位置を特定することができるようになっているとともに、光の強度や、光の発生した時刻をも特定することができる。また、実施例1の構成のシンチレータ2は、採用しうる態様の例示にすぎない。したがって、本発明の構成は、これに限られるものではない。
同時計数部21(図1参照)には、検出器リング12から出力された検出信号が送られてきている。検出器リング12に同時に入射した2つのγ線は、被検体内の放射性薬剤に起因する消滅γ線ペアである。同時計数部21は、検出器リング12を構成するシンチレータ結晶のうちの2つの組み合わせ毎に消滅γ線ペアが検出された回数をカウントし、この結果を発生位置特定部22に送出する。同時計数部21による検出信号の同時性の判断は、クロックによって検出信号に付与された時刻情報が用いられる。発生位置特定部22は本発明の発生位置特定手段に相当する。
同時計数部21にとっての同時とは、時刻の完全一致を意味するものではない。同時計数部21は、検出器リング12に入射した2つのγ線の検出時刻が多少ズレていても消滅γ線のペアであると認定する。というのも、消滅γ線のペアが検出器リング12で検出される時刻は、多少のズレが予想されるのである。同時計数部21は、γ線の同時性の判断を緩和することにより、消滅γ線のペアを確実に捉えることができるようになっている。
消滅γ線のペアの検出に時間差が生じる理由について説明する。図4は、消滅γ線のペアが検出器リング12で検出された様子を示している。消滅γ線のペアは、180°反対方向に進むので、ペアの一方が左上方向に進んであるシンチレータ結晶に入射したとすると、ペアのもう一方は、右下方向に進んで別のシンチレータ結晶に入射する。この二つのシンチレータ結晶を結ぶ直線をLOR(Line of response)と呼び、消滅γ線のペアは、この線上のどこかで生じたことになる。
図5左側は、消滅γ線のペア検出に係る時間差Δtが0であったときを表している。この場合、消滅γ線のペアは、LORの中間点p1で生じたものである。消滅γ線のペアは、同じだけの距離を進んでシンチレータ結晶に入射したので、消滅γ線のペアの発生から検出までにかかった時間は、ペアの間で同じとなる。
図5右側は、消滅γ線のペア検出に係る時間差Δtが0でなかったときを表している。この場合、消滅γ線のペアは、LORの中間から外れた点p2で生じたものである。消滅γ線のペアは、異なる距離を進んでシンチレータ結晶に入射したので、消滅γ線のペアの発生から検出までにかかった時間に差ができてしまったのである。
この様な事情があるので、同時計数部21は、ある程度の時間差を許容しつつγ線の同時性を判断している。
この様な事情は、消滅γ線のペアの発生位置を特定することができることを示している。図4の説明では、消滅γ線のペアの発生位置は、LOR上のどこかにあるという説明であったが、消滅γ線のペアが検出された時間差を利用すれば、消滅γ線のペアの発生位置をもっと絞り込むことができる。すなわち、消滅γ線のペア検出に係る時間差Δtが0であったとき図5左側に示すように、消滅γ線のペアは、LORの中間点p1で生じたことがわかる。また、例えば、消滅γ線のペア検出に係る時間差Δtが0でなかったときは、時間差の大きさと、どちらのγ線の検出が早いかで消滅γ線のペアの発生位置を知ることができる。
実施例1に係る放射線撮影装置は、この様な考えに基づいて消滅γ線のペアの発生位置を知る構成となっている。この様な構成の装置をTOF−PETと呼ぶ。同時計数部21は、同時計数に関するデータを発生位置特定部22に送出する。同時計数に関するデータは、単に消滅γ線のペアのカウント数を意味するのではなく、消滅γ線のペアのそれぞれについての個別の情報も含まれている。発生位置特定部22は、同時計数に関するデータに基づいて、消滅γ線のペアの発生位置を特定する。このようにして発生位置特定部22は、消滅放射線のペアが検出器リング12に入射するときの時間差および、検出器リング12上の消滅放射線のペアの入射位置に基づいて、消滅放射線の発生位置を特定する。
図6は、発生位置特定部22が特定した消滅γ線のペアの発生位置に基づいて放射性薬剤の分布をイメージングしたマップを示している。図6は、被検体の頭部を輪切りにする平面上における放射性薬剤の濃度がマッピングされている。したがって、図6において円形に見えるのは被検体の頭部の断層像である。このようなマップは、網掛けで示す薬剤分布の像に斜線で示すγ線の吸収特性の分布像が重畳したものとなっている。診断に有効なのは、網掛けで示す薬剤分布像のみであり、斜線で示す吸収特性分布像は、正確な診断の妨げになる。
そこで、本発明では、図7に示すように、発生位置特定部22の出力データから斜線で示す吸収特性分布を抽出し、これに基づいて吸収補正を行うことにより網掛けで示す薬剤分布像を得るような構成となっている。従来の吸収補正は、斜線で示す吸収特性分布を別の撮影で取得する構成となっていた。本発明は、発生位置特定部22の出力データから吸収特性分布を抽出する構成となっているのが最大の特徴である。
発生位置特定部22から出力された生データは、輪郭抽出部23に送出される。輪郭抽出部23は、図8に示すように図6で示した生データから被検体の輪郭を認識する。輪郭の認識方法としては、生データから図6に示すようなマップを生成し、画像認識で輪郭の認識を行うようにしてもよいし、生データに含まれる互いに平行なLORのカウント数を比較することで輪郭の認識を行うようにしてもよい。被検体の頭部は、検出器リング12の撮影視野の中心に位置しているので、撮影視野の周縁には被検体の頭部はない。従って、互いに平行なLORのカウント数を撮影視野の一端にあるLORから他端にあるLORに向けて順に見ていくと、最初のLORは撮影視野の周縁に位置しているから放射線検出がない。そこから撮影視野の中心に向けて各LORを見ていくと、LORが被検体頭部にさしかかり、カウント数が急に増加する。輪郭抽出部23は、この様な原理に基づいて互いに平行なLORのうちカウント数が急に増加しているものを探索することにより被検体の輪郭を認識することもできる。
被検体の輪郭部には、放射性薬剤が集まりやすい毛細血管が存在している。したがって、図6で説明したマップには、毛細血管に集積する放射性薬剤が比較的高濃度に写り込む。輪郭抽出部23はこの様な特性を利用して生データから被検体の輪郭を抽出することができるのである。
輪郭抽出部23が生成した撮影視野内における被検体の輪郭の位置を示すデータをデータ選抜部24に送出する。データ選抜部24は、発生位置特定部22から出力された生データから被検体の輪郭で発した放射線の検出に係るものを選抜し、新たなデータを生成する。生データは、図9に示すように、LORとカウント数が関連したデータと考えることができる。データ選抜部24は、この様な生データから被検体の輪郭で発した放射線の検出に係るもののみを選抜して選抜データを生成する。すなわち、データ選抜部24は、発生位置特定部22により特定された放射線の発生位置を示すデータから、被検体の表面近傍で発生したペアについてのものを選抜する。データ選抜部24は本発明のデータ選抜手段に相当する。
このようなデータ選抜は、TOF−PETだからこそできるという点には注意すべきである。図10は、この様な事情を説明している。図10左側は、あるLOR(LOR_a)に係るカウント数が生データにどのように記述されているかを示している。この場合の生データとは、同時計数部21の出力をいい、TOP−PETに特有の発生位置特定部22の出力ではない。図10左側を見れば分かるように、生データにおいてはLOR_aのカウントが記述されているだけである。したがって、例え、LOR_aについて百万カウントが検出されていたとしても、それぞれのカウントがLOR上のどの位置から発生したものか知ることができない。従って、生データでは、図10左側においてLOR_a上の太線で示す範囲のどこかから発生した放射線を検出したものを一緒くたに扱っている。とはいえ、消滅放射線のペアは、被検体内で発生したことに間違いはないので、LOR_aについてのカウントに係る放射線は被検体内のどこかで発生したことにはなる。
これに比べて、本明細書のTOF_PETでは、LOR_a上で観察された百万カウントの放射線をより詳細に分類することができる。すなわち、本明細書の装置では図5で説明した原理に基づいて、百万カウントのうち、LOR_a上の点pについてのカウントを知ることができる。図10は、LOR_a上の点pについてのカウントは、1,000となっている。なお、点pは、被検体の輪郭に位置しているものとする。
当然ながら、点pを通過するLORはLOR_aのみではない。図11には、点pを通過するLOR_b,LOR_c,LOR_dの3つのLORが描かれている。生データには、これらLORについての記述もなされているので、LOR_aと同様、各LOR上の点pについてのカウントも知ることができる。
本発明のデータ選抜部24は、この様な原理に基づいて、元データから被検体の輪郭に位置する点pを通過する各LORについての放射線の検出カウントを抽出する。撮影視野においてどこが被検体の輪郭なのかは輪郭抽出部23が出力したデータから容易に知ることができる。データ選抜部24が選抜するデータは、図6を用いて説明したように被検体皮膚下にある毛細血管に蓄積している放射性薬剤由来の消滅放射線のペアに係るものである。
点pについての放射線のカウント数を示すデータは、吸収特性分布算出部25に送出される。このとき送出されるデータは、LORとカウント数とが関連したデータであり、カウント数は、点pで発生した放射線についてカウントしたものとなっている。吸収特性分布算出部25は本発明の吸収特性分布算出手段に相当する。
図12に示すように、点pを通過する2つのLORについて考える。LORの一つは、閉じた輪の形となっている被検体の輪郭の接線方向に伸びるものであり、もう一つは、被検体の内部を貫くLORである。説明の便宜上、2つのLORは、互いに直交しているものとする。
点pで生じた放射線は、四方八方に放射されるので、飛び去る方向に偏りはないはずである。つまり、図12に示すように、点pから放射された放射線のうち、輪郭の接線方向に向かったものと、接線方向と直交する方向に向かったものは同数なはずである。したがって、図12左側に示すように、接線方向のLORについてのカウント数が1000カウントだとすれば、直交方向のLORのカウント数も1000カウントとなるはずである。ちなみに、直交方向のLORは、被検体像を突き抜けているので、検出器リング12には、図12左側に示した輪郭の右端由来の放射線も検出しているはずである。しかし、本発明に係る装置はTOF−PETであるから、輪郭の左端に位置する点pのみについてのカウント数を知ることができる。
ところが、実際には、2つのLORのカウント数は同じにならない。点pから放射された放射線の吸収に偏りがあるからである。図12の右側は、この様な事情を説明している。点pで発生した放射線は、全てが検出器リング12に届くわけではない。被検体内で放射線の吸収が起こるからである。この吸収について、まずは接線方向のLORで考えてみる。点pで生じ被検体輪郭の接線方向に飛び去る放射線は、発生後すぐに被検体から抜き出る。したがって、接線方向に飛び去る放射線は、ほとんど被検体で吸収されずに検出器リング12で検出される。
直交方向のLORに沿って飛び去る放射線はそうはならない。点pで生じ接線方向と直交する直交方向に飛び去る放射線は、検出器リング12に到達するまでに被検体内部を長い距離を横切らなければならない。放射線は、被検体を通過するうちに一部が吸収され、結局全てが検出器リング12に到達することがない。したがって、図12右側に示すように、接線方向のLORについてのカウント数が1000カウントだとすれば、直交方向のLORのカウント数は1000より少ない例えば500カウントとなったりする。なお、点pで生じ、直交方向のLORに沿って飛び去る放射線は、点pの右側に向けて飛び去るものと左側に向けて飛び去るものの2つがある。このうち、左側に向けて飛び去るものは、被検体をすぐに脱出するので、ほとんど吸収されずに検出器リング12に入射することにはなる。しかし、同時計数部21は、右側に向けて飛び去った放射線と左側に向けて飛び去った放射線との両方が検出されてはじめて放射線の検出数をカウントするようになっている。したがって、点pの右側に向けて飛び去る放射線が吸収されるのに応じて消滅放射線のペアのカウントは下がるのである。
直交方向のLORに沿って飛び去った放射線がどの程度吸収されたかは、直交方向のLORに係るカウント数と、接線方向のLORについてのカウント数とを比較することで分かる。接線方向のLORについてのカウント数は、放射線吸収の影響を受けない基準と考えることができるからである。図12右側の場合だと、被検体内で放射線の吸収がない場合のカウント数は、接線方向についてのLORに係るカウント数と同じ1000であると言える。直交方向のLORのカウント数は、500であり、吸収がないとしたときの半分しかないわけであるから、直交方向のLORについて放射線の吸収率は50%であったことが分かる。
このような異なるLORの間で見られるカウント数の違いを調べれば、被検体内部全体の吸収特性を知ることができる。図13は、点pを通過する複数のLOR1−LOR5について、それぞれの吸収率が算出される様子を示している。これら吸収率の算出は、すべて接線方向についてのLORに係るカウント数が基準となっている。吸収特性分布算出部25は、この様な原理に基づいて点pに係る吸収率の算出を繰り返す。
図14は、被検体の輪郭に属する点pとは異なる他の点p1,点p2についてLORに係る吸収率を算出している様子を表している。吸収特性分布算出部25は、点pで説明したのと同じ原理に基づいて点p1,点2に係る吸収率の算出を繰り返す。吸収特性分布算出部25は、この要領で被検体の輪郭に属する全ての点について吸収率の算出を完了させる。すなわち、吸収特性分布算出部25は、被検体を貫通する方向に飛び去ったペアの検出回数から被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったペアの検出回数を除算して放射線の吸収率を算出することで動作する。
図15は、こうして得られた吸収率に基づいて被検体内の吸収特性をマッピングする様子を示している。図15は、被検体内部に位置する点について放射線の吸収特性を算出する様子を示している。図15左側の点Q1について説明する。点Q1を通過するLORの各々は、全て被検体の輪郭を通過している。吸収特性分布算出部25によって、被検体の輪郭に属する全ての点について図14で説明した吸収率の算出がなされているわけだから、これらLORの全てについて吸収率は既に計算されているということになる。図15左側に記載したLORは全て点Q1を通過しているから、点Q1がもし放射線を吸収しやすい部分だとすると、吸収率は、低めになるはずである。この様な事情は、点Q1の近くにある点Q2についても同様である。
吸収特性分布算出部25は、例えば、点Q1を通過するLORに係る吸収率の平均値と、点Q2を通過するLORに係る吸収率の平均値と算出することにより、各点において放射線の吸収特性がどのように違うかを評価することができる。図15においては被検体内の2点Q1,Q2しか問題としなかったが、被検体内に含まれる全ての点について平均値を算出すれば、放射線の吸収特性の比較を被検体内全域に行うことができる。吸収特性分布算出部25はこのような原理に基づいて、図16に示すように、被検体内部の放射線吸収特性の分布を算出し、元データから被検体内の放射線吸収特性の分布を示すデータを算出する。なお、図16では分かりやすさのためデータを断層画像として描いているが、実際のデータは、位置と強度が関連したデータセットである。
このように、吸収特性分布算出部25は、選抜されたデータに基づいて、被検体の表面近傍由来の消滅放射線のペアのうち、被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったものの検出回数を基準として、ペアの一方が被検体を貫通する方向に飛び去ったものの検出回数が被検体内の吸収によりどの程度減少したかを算出することにより、被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データを算出する。
放射線吸収特性の分布を示すデータは、断層画像生成部26に送出される。断層画像生成部26は、図17に示すように発生位置特定部22が出力した生データから放射線吸収特性の分布を示すデータに基づいて、被検体内の放射線吸収の影響を取り除いて、被検体内の放射性薬剤の分布のみを示す断層画像を生成する。断層画像生成部26は、発生位置特定部22により特定された放射線の発生位置を示すデータに基づいて、被検体内の放射性薬剤の分布を示す画像を生成する。その際、断層画像生成部26は、吸収特性分布データに基づいて吸収補正を実行することにより画像を生成する。断層画像生成部26は本発明の断層画像生成手段に相当する。
主制御部31は、各部21,22,23,24,25,26を実現するためのプログラムを実行する構成である。記憶部32は、各部21,22,23,24,25,26が動作に必要なパラメータや、各種算出によって生じた中間的なデータを収納する構成となっている。操作卓33は、検出開始等の指示を術者に入力させる構成である。表示部34は、断層画像を表示する構成である。
以上のように、本発明によれば、単一の検出器リング12によりトランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことにより、PET装置の製造コストの削減と被検体に対する負担の軽減とを両立させることができる。本発明に係る放射線撮影装置は、TOF−PETであり、消滅放射線のペアが検出器リング12に入射するときの時間差に基づいて、消滅放射線の発生位置の特定ができる。本発明はこの様なTOF−PETの特性を利用したものとなっている。
本発明の最大の特徴は、被検体の表面近傍由来の消滅放射線のペアについてのデータから被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データ(トランスミッションデータ)を算出することにある。TOF−PETでは、検出された消滅放射線のペアの発生位置わかるので、当該ペアについてのデータの選抜することが可能である。
従来のトランスミッションデータの取得は、検出器リング12と被検体との間にできた隙間に放射線源(外部線源)を挿入し、放射線を被検体に透過させることで実行される。本発明の発明者は、この様な技術的常識にとらわれずに、被検体に投与された放射性薬剤がこの放射線源の代わりにならないかという思考した。放射性薬剤は、被検体の全身を巡るので、被検体の表面にもある程度分布している。そこで、この被検体の表面に蓄積している放射性薬剤を従来の外部線源の代わりに用いるというアイデアが生み出されたのである。
本発明によれば、被検体由来の放射性薬剤の検出によりトランスミッションデータを得ることができるので、トランスミッションデータ専用の撮影を行う必要がない。これにより、トランスミッションデータ専用の検出器リング12が必要でなく、トランスミッションデータ専用の撮影に時間を割く必要もない。
また、本発明によれば、より吸収補正に適したトランスミッションデータを得ることができる。従来の外部線源を用いる方法では、放射性薬剤の吸収分布を忠実に表したトランスミッションデータを取得することができない。外部線源から発する放射線のエネルギーと、放射性薬剤から発する放射線のエネルギーとが互いに異なるからである。本発明によれば、放射性薬剤由来の放射線そのものでトランスミッションデータを取得する構成となっているので、放射線薬剤由来の放射線がどのように吸収されるかをより忠実に示したトランスミッションデータを算出することができる。
続いて、実施例2に係る放射線断層撮影装置について説明する。実施例2に係る放射線断層撮影装置は、図18に示すように検出器リング12内部に放射線源13を有することが実施例1の構成と大きく違う。実施例2においては、輪郭抽出部23は必ずしも必要ない。
放射線源13は、662kevの放射線を放射する放射性セシウムが封入された点線源である。この放射線源13は、検出器リング12の中心軸に平行に伸びる支柱に支持されており、支柱は放射線移動機構15に接続されている。放射線源13は、放射線源移動機構15により、図19に示すように被検体の頭部の周りを一周する構成となっている。放射線源移動制御部16は、放射線源移動機構15を制御する構成である。放射線源13は、被検体外部から放射線を照射する構成であって、検出器リング12内に配置される。
実施例2に係る装置では、被検体に対して放射線源13を回転させながら放射線の検出が行われる。従って実施例2の装置では、発生位置特定部22が出力した生データには、放射線源13の軌跡に当たる図20に示すようなドーナツ型の像が含まれている。
データ選抜部24は、発生位置特定部22から出力された生データから放射線源13で発した放射線の検出に係るものを選抜し、新たなデータを生成する。生データは、図9に示すように、LORとカウント数が関連したデータと考えることができる。データ選抜部24は、この様な生データから放射線源13で発した放射線の検出に係るもののみを選抜して選抜データを生成する。このようなデータ選抜は、図10で説明したように、TOF−PETだからこそできるという点には注意すべきである。撮影視野においてどこが放射線源13の軌跡に当たるのかは、放射線源13と検出器リング12との位置関係および放射線源13の移動様式により容易に知ることができる。データ選抜部24は、発生位置特定部22により特定された放射線の発生位置を示すデータから、放射線源13で発生したペアについてのものを選抜する。
データ選抜部24は、選抜データを吸収特性分布算出部25に送出する。したがって、図21において放射線源13の軌跡に属する点pについての放射線のカウント数を示すデータもこのとき吸収特性分布算出部25に送出されることになる。送出されるデータは、LORとカウント数とが関連したデータであり、カウント数は、点pで発生した放射線についてカウントしたものとなっている。吸収特性分布算出部25は、選抜されたデータに基づいて、被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データを算出する。
図21に示すように、点pを通過するLORについて考える。LORの一つは、被検体を通過せず直接検出器リング12に入射したものであり、その他は、被検体の内部を貫くLORである。
点pで生じた放射線は、四方八方に放射されるので、飛び去る方向に偏りはないはずである。ところが、実際には、LORのカウント数は同じにならない。点pから放射された放射線の吸収に偏りがあるからである。点pで生じ被検体を通過せず検出器リング12に入射する放射線は、被検体で吸収されずに検出器リング12で検出される。
ところが、被検体の内部を貫くLORに沿って飛び去る放射線はそうはならない。これらの放射線は、検出器リング12に到達するまでに被検体内部を横切らなければならない。放射線は、被検体を通過するうちに一部が吸収され、結局全てが検出器リング12に到達することがない。
直交方向のLORに沿って飛び去った放射線がどの程度吸収されたかは、被検体を通過しないLORに係るカウント数と、被検体を通過するLORについてのカウント数とを比較することで分かる。被検体を通過しないLORについてのカウント数は、放射線吸収の影響を受けない基準と考えることができるからである。
このような異なるLORの間で見られるカウント数の違いを調べれば、被検体内部全体の吸収特性を知ることができる。図21は、点pを通過する複数のLORについて、それぞれの吸収率が算出される様子を示している。これら吸収率の算出は、すべて被検体を通過しないLORに係るカウント数が基準となっている。吸収特性分布算出部25は、この様な原理に基づいて点pに係る吸収率の算出を繰り返す。
吸収特性分布算出部25は、図21の点pで説明したのと同じ原理に基づいて放射線源13の軌跡上にある他の点について吸収率の算出を繰り返す。吸収特性分布算出部25は、この要領で放射線源13の軌跡に属する全ての点について吸収率の算出を完了させる。
こうして得られた吸収率に基づいて被検体内の吸収特性をマッピングすることができる。この点については図15を用いて既に説明済みである。すなわち、吸収特性分布算出部25は、例えば、ある点Q1を通過するLORに係る吸収率の平均値と、他の点Q2を通過するLORに係る吸収率の平均値と算出することにより、各点において放射線の吸収特性がどのように違うかを評価することができる。被検体内に含まれる全ての点について平均値を算出すれば、放射線の吸収特性の比較を被検体内全域に行うことができる。吸収特性分布算出部25はこのような原理に基づいて、被検体内部の放射線吸収特性の分布を算出し、元データから被検体内の放射線吸収特性の分布を示すデータを算出する。このとき得られるデータは、位置と強度が関連したデータセットである。
放射線吸収特性の分布を示すデータは、断層画像生成部26に送出される。断層画像生成部26は、発生位置特定部22が出力した生データから放射線吸収特性の分布を示すデータに基づいて、被検体内の放射線吸収の影響を取り除いて、被検体内の放射性薬剤の分布のみを示す断層画像を生成する。この動作については実施例1と同様である。
以上のように、実施例2の構成は、本発明における別の構成を説明している。この構成によっても単一の検出器リング12によりトランスミッションデータの取得と消滅放射線対の計測とを同時に行うことにより、PET装置の製造コストの削減と被検体に対する負担の軽減とを両立させることができる。
本発明に係る放射線撮影装置は、TOF−PETであり、消滅放射線のペアが検出器リング12に入射するときの時間差に基づいて、消滅放射線の発生位置の特定ができる。本発明はこの様なTOF−PETの特性を利用したものとなっている。
従来のトランスミッションデータの取得は、検出器リング12と被検体との間にできた隙間に放射線源(外部線源)を挿入し、放射線を被検体に透過させることで実行される。その後、外部線源を検出器リング12から離反させて、今度は被検体内に分布する放射性薬剤由来の放射線の検出を実行してエミッションデータを取得する。本発明の発明者は、この様な技術的常識にとらわれずに、外部線源が導入した状態でトランスミッションデータのみならずエミッションデータまでも取得することができないかと思考した。
本発明によれば、検出器リング12で検出されたデータから外部線源由来の放射線に係るものを分離してトランスミッションデータを生成できるデータ選抜部24を備えている。検出器リング12で検出されたデータには、被検体内の放射性薬剤由来の放射線に係るデータも含まれている。したがって、このデータに対しトランスミッションデータを用いた吸収補正を行えば、被検体の吸収特性が除去された放射性薬剤の分布画像を得ることができる。
本発明によれば、外部線源のありとなしの異なる条件によって、二回の撮影をすることなく、外部線源ありの撮影だけで分布画像を取得することができる。
本発明は上述の実施例に限られず、下記のように変形実施することもできる。
(1)実施例1の輪郭抽出部23は、発生位置特定部22から出力された生データから被検体の輪郭を抽出するようにしていたが、本発明はこの構成に限られない。生データの代わりに、輪郭抽出部23が以前CT撮影やMRI撮影で得られた断層画像に基づいて被検体の輪郭を抽出するようにしてもよい。被検体の輪郭は、多少年月が経過しても比較的同じ形状が保たれる。したがって、以前撮影されたCT画像等を援用して本発明に係るPET撮影を実行することもできる。本変形例に係るデータ選抜部24は、事前に取得された被検体の輪郭の形状を示すデータに基づいて動作する。
(2)本発明に係る画像処理装置は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
(3)実施例2に係る発明は、点線源となっている放射線源13に代えて、図23で説明したようなリング上の放射線源を使用することによっても実現することができる。
(4)本明細書では主に頭部用のPET装置について説明しているが、本発明は、全身用のPET装置、乳房検診尿のPET装置など他のPET装置についても適用することができる。
本発明は、医用分野に適している。
12 検出器リング
22 発生位置特定部(発生位置特定手段)
24 データ選抜部(データ選抜手段)
25 吸収特性分布算出部(吸収特性分布算出手段)
26 断層画像生成部(画像生成手段)

Claims (8)

  1. 被検体内に分布する放射性薬剤由来の消滅放射線のペアを検出する検出器リングを備えた放射線断層撮影装置に搭載される情報処理装置において、
    消滅放射線のペアが前記検出器リングに入射するときの時間差および、前記検出器リング上の消滅放射線のペアの入射位置に基づいて、消滅放射線の発生位置を特定する発生位置特定手段と、
    前記発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータから、被検体の表面近傍で発生したペアについてのものを選抜するデータ選抜手段と、
    選抜されたデータに基づいて、被検体の表面近傍由来の消滅放射線のペアのうち、被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったものの検出回数を基準として、ペアの一方が被検体を貫通する方向に飛び去ったものの検出回数が被検体内の吸収によりどの程度減少したかを算出することにより、被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データを算出する吸収特性分布算出手段と、
    前記発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータに基づいて、被検体内の放射性薬剤の分布を示す画像を生成する画像生成手段を備え、
    前記画像生成手段は、前記吸収特性分布データに基づいて吸収補正を実行することにより画像を生成することを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記データ選抜手段が選抜するデータは、被検体皮膚下にある毛細血管に蓄積している放射性薬剤由来の消滅放射線のペアに係るものであることを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記吸収特性分布算出手段は、被検体を貫通する方向に飛び去ったペアの検出回数から被検体表面をなす曲面の接線方向に飛び去ったペアの検出回数を除算して放射線の吸収率を算出することで動作することを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記データ選抜手段は、事前に取得された被検体の輪郭の形状を示すデータに基づいて動作することを特徴とする情報処理装置。
  5. 被検体内に分布する放射性薬剤由来の消滅放射線のペアを検出する検出器リングと、被検体外部から放射線を照射する構成であって、前記検出器リング内に配置される放射線源を備えた放射線断層撮影装置に搭載される情報処理装置において、
    消滅放射線のペアが前記検出器リングに入射するときの時間差および、前記検出器リング上の消滅放射線のペアの入射位置に基づいて、消滅放射線の発生位置を特定する発生位置特定手段と、
    前記発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータから、前記放射線源で発生したペアについてのものを選抜するデータ選抜手段と、
    選抜されたデータに基づいて、被検体内の消滅放射線の吸収特性の分布を示す吸収特性分布データを算出する吸収特性分布算出手段と、
    前記発生位置特定手段により特定された放射線の発生位置を示すデータに基づいて、被検体内の放射性薬剤の分布を示す画像を生成する画像生成手段を備え、
    前記画像生成手段は、前記吸収特性分布データに基づいて吸収補正を実行することにより画像を生成することを特徴とする情報処理装置。
  6. コンピュータに請求項1に記載の情報処理装置の各手段として機能させるプログラム。
  7. 請求項1に記載の情報処理装置を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  8. 請求項7に記載の放射線撮影装置において、
    頭部撮影用となっていることを特徴とする放射線撮影装置。
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