JP6515797B2 - 検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、増幅回路を備える検出装置に関する。
従来、物理量やこの物理量の変化量等を検出する検出装置が知られている。検出装置は、検出結果に応じた信号を増幅回路により増幅し、後段の回路に出力する。例えば、特許文献1に開示された検出装置では、多段増幅回路を用いて入力信号を増幅している。多段増幅回路は、複数の増幅アンプを従属接続して構成され、各増幅回路の増幅度を乗算することで所望の増幅度を達成している(例えば、特許文献1参照)。
増幅アンプは、入力信号を差動増幅するために、入力端子を介して基準電圧回路からの基準電圧の供給を受ける。基準電圧回路としては、一般的に、温度特性の補正や経年劣化の耐性を強くするため、演算アンプを備えるものが一般的である。
特開平7−136161号公報
増幅回路の周囲から生じるノイズにより、基準電圧やグランドにノイズが重畳する場合がある。特に、基準電圧とグランドとの間に位相がずれたノイズが重畳すると、このノイズの位相ズレに伴う基準電圧の変動を増幅アンプが検知し、出力信号を変化させてしまう恐れがある。
本発明は上記課題に鑑みたものであり、適正な出力信号を出力する検出装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明では、初段アンプと少なくとも1つの後段アンプとを従属接続して構成され入力信号を増幅する増幅回路を備える検出装置であって、定圧回路に生じる電圧に基づいて生成した第1基準電圧を前記初段アンプの入力端子に供給する第1基準電圧回路と、演算アンプによる演算を用いて生成した第2基準電圧を前記後段アンプの入力端子に供給する第2基準電圧回路と、を有する。
各増幅アンプの出力精度から考慮すれば、基準電圧は演算アンプを介して生成されることが好ましい。一方で、演算アンプは容量成分として作用するため、基準電圧とグランドとの間でノイズの位相ズレを生じさせる。増幅アンプは、このようなノイズの位相ズレを差動電圧として検知するため、出力波形に影響を与えてしまう。特に、多段増幅回路では、ノイズの位相ズレの影響を受けた出力波形が複数回に渡って増幅されるため、影響が大きい。
そこで、本発明では、初段アンプに対しては、第1基準電圧回路により生成されたノイズの位相ズレが生じにくい第1基準電圧を供給して初段の増幅を行った後、後段アンプに対しては第2基準電圧回路により生成された精度の高い第2基準電圧を供給して多段的な増幅を行うこととした。即ち、初段アンプに対してはノイズの位相ズレの影響を基準電圧の精度よりも優先し、後段アンプに対しては基準電圧の精度を優先することで、ノイズの位相ズレの影響と精度の高い基準電圧による増幅とを両立させている。ここで、第2基準電圧回路は演算アンプを備えるため、後段アンプに供給される第2基準電圧はノイズの位相ズレの影響を受けやすくなる。しかし、後段アンプに供給される入力信号は少なくとも初段アンプで増幅されているため、初段アンプの場合と比べて基準電圧との差が大きく、ノイズの位相ズレの影響が軽減される。その結果、このような増幅回路を備える検出装置では、適正な出力電圧を出力することが可能となる。
検出装置の一例である超音波ソナー100の構成図。 増幅回路10の構成を説明する図。 一例としてのBGR電圧回路50の構成を説明する回路図。 増幅回路10に作用するノイズの影響を説明する図。 増幅回路10に作用するノイズの影響を説明する図。 第2実施形態に係る増幅回路10の構成を示す図。 第3実施形態に係る増幅回路10の構成を示す図。
以下、図面を参照しつつ本発明にかかる検出装置の実施形態の一例について説明する。なお、以下の実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
1.第1実施形態
図1は、検出装置の一例である超音波ソナー100の構成図である。超音波ソナー100は、例えば、車両に装着され、車両の周囲に存在する物体の検出に用いられる。以下では、超音波ソナーを、単にソナーとも記載する。また、ソナー100から送信される超音波を送信波、この送信波に基づく障害物からの反射波を受信波と記載する。そして、ソナー100により送信波が送信される処理を送信処理と、受信波が受信される処理を受信処理とも記載する。
ソナー100は、送受波器1と、切替え回路2と、送信回路3と、受信回路4と、ECU(Electrical Control Unit)5と、を備えている。ソナー100の構成にECU5を含めたことは一例であり、ECU5を除く構成であってもよい。
送受波器1は、送信波の送信と受信波の受信とを行う回路である。送受波器1は、超音波振動子を備えるマイクロフォンや、このマイクロフォンに接続されたトランスと、を有している。送信処理では、送受波器1は、トランスに生じる誘導電流により、超音波振動子を所定周期で振動させて、送信波を送信する。また、受信処理では、送受波器1は、超音波振動子の振動に伴う電流をトランスにより取り出し、受信信号を生成する。なお、送受波器1は、電気信号を送信波に変換するトランスデューサと、受信波を電気信号に変換するレシーバとを別々に備える構成であってもよい。
切替え回路2は、送受波器1の接続先を送信回路3と受信回路4との間で切り替えるものであり、スイッチSW1とスイッチSW2とを有している。スイッチSW1は、送受波器1と送信回路3との間の経路に配置され、送受波器1と送信回路3との間の開閉状態を切り替える。スイッチSW2は、送受波器1と受信回路4との間の経路に配置され、送受波器1と受信回路4との間の開閉状態を切り替える。
送信回路3は、送受波器1による送信波の発信に必要な発振信号を出力する。送信回路3は、スイッチング素子等で構成された発振回路を有し、この発振回路により所定周期(例えば、39kHz)の発振信号を生成する。
受信回路4は、送受波器1から出力される受信信号をECU5が処理可能な形態に変換するものであり、増幅回路10と、バンドパスフィルタ(BPF)6と、コンパレータ7とを有している。ここでは、受信回路4の概略的な構成のみを説明し、増幅回路10の詳細な構成については後述する。
送受波器1からの受信信号は、増幅回路10により所定の増幅度で増幅される。増幅された受信信号は、BPF6により所定の周波数帯がノイズ成分として除去される。BPF6は、増幅回路10で増幅する信号の周波数帯以外のノイズを除去できるようその帯域が設定されることが望ましい。BPF6を通過した受信信号は、コンパレータ7により所定値と比較される。なお、BPF6は、増幅回路10の前段に備えられる構成としてもよい。
ECU5は、不図示の上位ECUと接続されており、上位ECUからの制御に基づいて、ソナー100の送信処理と受信処理とを制御する。ECU5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の書換可能な不揮発性メモリ、入出力インタフェース等、を中心とするマイクロコンピュータから主に構成されている。また、ECU5は、入出力インタフェースを介して切替え回路2と接続されている。
ソナー100の送信処理では、ECU5は、切替え回路2のSW1を閉状態とし、SW2を開状態とすることで、送受波器1から超音波を送信させる。一方、受信処理では、ECU5は、切替え回路2のSW2を閉状態とし、SW1を開状態とすることで、送受波器1に受信を受信させる。この受信処理において、ECU5は、コンパレータ7からの信号及びBPF6からの出力に基づいて各種の演算を実行し、障害物の有無の判定や、障害物までの距離の演算を行う。
次に、図2を用いて増幅回路10の構成を説明する。増幅回路10は、多段増幅部11、ダイオード電圧回路40、BGR電圧回路50、を備えている。多段増幅部11、ダイオード電圧回路40、及びBGR電圧回路50は、グランド線12に接続されており、GNDが共通している。この第1実施形態では、ダイオード電圧回路40が第1基準電圧回路を実現し、BGR電圧回路50が第2基準電圧回路を実現している。
増幅回路10が、ダイオード電圧回路40とBGR電圧回路50とを備えることは一例であり、ダイオード電圧回路40とBGR電圧回路50とを、増幅回路10とは別の構成としてもよい。
多段増幅部11は、送受波器1からの受信信号Vinを所定の増幅度Atで増幅して出力電圧Vo_nを出力する回路であり、初段アンプ20と、後段アンプ30とを備えている。以下では、多段増幅部11は2以上の後段アンプ30を備える構成として説明するが、これに限定されず、1つの後段アンプ30のみを備える構成としてもよい。また、後段アンプ30と記載するときは、初段アンプ20に従属接続された全ての後段アンプの総称を意味するものとする。
初段アンプ20は、受信信号Vinを増幅度A1で増幅する回路である。初段アンプ20は、例えば、反転増幅アンプであり、反転入力端子21が切替え回路2(図1)の出力端子と接続され、非反転入力端子22がダイオード電圧回路40の出力端子45と接続されている。また、初段アンプ20の電源端子23,24は、不図示の電圧源と、グランド線12に接続されている。初段アンプ20の出力端子25には、反転入力端子21に生じる受信信号Vinと非反転入力端子22に生じる第1基準電圧VREF1との差動電圧、及び増幅度A1に応じて増幅された出力電圧Vo1が生じる。
後段アンプ30は、前段の増幅アンプ(初段アンプ20又は後段アンプ30)からの出力電圧Voを増幅度A2で増幅する回路である。後段アンプ30は、例えば、反転増幅アンプであり、反転入力端子31が前段の増幅アンプの出力端子に接続され、非反転入力端子32がBGR電圧回路50に接続されている。また、後段アンプ30の電源端子33,34は、それぞれ不図示の電圧源と、グランド線12に接続されている。例えば、後段アンプ30の反転入力端子31に初段アンプ20の出力端子25が接続されている場合、後段アンプ30の出力端子35には、出力電圧Vo1と第2基準電圧VREF2との差動電圧、及び増幅度A2に応じて増幅された第2出力電圧Vo2が生じる。
ダイオード電圧回路40は、初段アンプ20に供給する第1基準電圧VREF1を生成する回路である。この実施形態では、ダイオード電圧回路40は、抵抗回路41と、定圧回路42を備えている。抵抗回路41は、定圧回路42に対する電流制限抵抗として作用し、一端が電圧源Vccに接続され、他端が定圧回路42に接続されている。定圧回路42は、順方向接続された2つのダイオード43,44を備えており、ダイオード44のカソードはグランド線12に接続されている。また、抵抗回路41と定圧回路42との相互接続ノードN1は、出力端子45に繋がっており、この出力端子45を介してダイオード43,44の端子間に生じる電圧が第1基準電圧VREF1として取り出される。
定圧回路42が備えるダイオード43,44は、PN接合された半導体ダイオードを用いることができる。この場合、半導体ダイオードの拡散電位により第1基準電圧VREF1を生成する。また、定圧回路42はツェナーダイオードを用いるものであってもよい。この場合、ツェナーダイオードの降伏電圧により第1基準電圧VREF1を生成することができる。これ以外にも、ダイオード電圧回路40に代えて、直列接続された抵抗により電圧源Vccを抵抗分割するラダー抵抗を用いるものであってもよい。
BGR電圧回路50は、後段アンプ30に供給する第2基準電圧VREF2を生成する回路である。例えば、BGR電圧回路50は、禁制帯電位をもとに定電圧Vconを生成するバンドギャップリファレンス部51と、定電圧Vconを演算する演算アンプ57と、を備えている。
図3は、一例としてのBGR電圧回路50の構成を説明する回路図である。バンドギャップリファレンス部51は、抵抗52〜54およびダイオード接続されたトランジスタ55,56を備えている。抵抗52,53の一方の端子は、電圧源Vccに接続されている。抵抗52の他方の端子は、コレクタ接続されたトランジスタ55を介してグランド線12に接続されている。抵抗53の他方の端子は、抵抗54及びコレクタ接続されたトランジスタ56を介してグランド線12に接続されている。そのため、抵抗52及びトランジスタ55の相互接続ノードN2と、抵抗53及び抵抗54の相互接続ノードN3とには定電圧Vconが生じる。
バンドギャップリファレンス部51は、トランジスタ55,56に代えて、順方向接続されたダイオードにより構成されるものであってもよい。また、BGR電圧回路50は、バンドギャップリファレンス部51に代えて、ダイオードを直列接続した回路を備えるものであってもよい。
演算アンプ57は、バンドギャップリファレンス部51からの定電圧Vconを演算して第2基準電圧VREF2を出力する。演算アンプ57の非反転入力端子58は、相互接続ノードN2に接続されている。演算アンプ57の反転入力端子59は、相互接続ノードN3に接続されている。そのため、演算アンプ57の出力端子60には、相互接続ノードN2,N3間の差動電圧に応じた第2基準電圧VREF2が生じる。また、出力端子60は、バンドギャップリファレンス部51の抵抗52,53にもそれぞれ接続されており、バンドギャップリファレンス部51に対して第2基準電圧VREF2に応じた負帰還制御を行う。
上記構成のBGR電圧回路50は、演算アンプ57の負帰還制御により相互接続ノードN2、N3の電位(バンドギャップリファレンス部51からの出力(定電圧Vcon))が等しくなるように動作する。その結果、出力される第2基準電圧VREF2は、温度特性等の電圧変動が少ない精度の高い出力となる。すなわち、第2基準電圧VREF2は第1基準電圧VREF1と比べて、精度が高い基準電圧VREFであると言える。
次に、増幅回路10に作用するノイズの影響を図4、図5を用いて説明する。図4(a),(c)は、初段アンプ20の反転入力端子21とグランド線12とに生じるノイズを示す波形図である。図4(b),(d)は、初段アンプ20の各端子に生じる電圧を説明する図である。図4(b),(d)では、基準電圧VREFとグランドGNDとの電位差をEとして示している。基準電圧VREFはグランド線12に生じるグランドGNDからの電位差をもとに設定される値であるため、電位差Eは基準電圧VREFの値を示しているとも言える。なお、図4(b),(d)では、説明を容易にするため、ノイズにより生じる電位の変動(点線)は、ある瞬間における固定値として示している。
初段アンプ20の非反転入力端子22にBGR電圧回路50からの第2基準電圧VREF2を生じさせる場合のノイズの影響について、図4(a),(b)を用いて説明する。なお、実際の増幅回路10では、初段アンプ20はBGR電圧回路50と接続されていない。
基準電圧VREF2とグランドGNDとにそれぞれノイズが重畳すると、このノイズにより基準電圧VREF2とグランドGNDとに電位の変動ΔEが生じる。図4(a)では、ノイズを高周波のAC成分として示している。このとき、基準電圧回路(BGR電圧回路50)の演算アンプ57が容量成分として作用し、基準電圧VREFにおけるノイズの位相を変化させる。このノイズの位相変化は、図4(a)に示すように、グランドGNDに重畳するノイズとの間で位相ズレθを生じさせる。以下では、ノイズの位相ズレを単に位相ズレθとも記載する。
位相ズレθは、基準電圧VREF2とグランドGNDとの電位差E2を変動させる。図4(b)では、グランドGNDにおけるノイズの電位上昇に基準電圧VREF2におけるノイズの電位上昇が追従しておらず、電位差E2は、ノイズの影響を受けない場合の電位差E1(即ち、理想的な電位差)と異なる値となっている。電位差E2に伴う基準電圧V2の変動は初段アンプ20における差動電圧に影響し、出力電圧Vo1に位相ズレθに起因する電圧変動を生じさせる。
また、増幅回路10では、初段アンプ20による出力電圧Vo1の電圧変動を後段アンプ30が差動電圧として検知するため、電圧変動が後段アンプ30で増幅され、位相ズレθの影響が大きくなる。図5では、出力電圧Vo1における位相ズレθに応じた電圧変動が、後段アンプ30により増幅され、出力電圧Vo_nのひずみを生じさせている。
次に、初段アンプ20の非反転入力端子22にダイオード電圧回路40からの第1基準電圧VREF1を供給する場合のノイズの影響について、図4(c),(d)を用いて説明する。
ダイオード電圧回路40は定圧回路42による拡散電位を定電圧Vconとしており、容量成分を有さず、グランドGNDと第1基準電圧VREF1との間で位相ズレθは生じ難くなる(図4(c))。図4(d)では、グランドGNDにおけるノイズの電位上昇に基準電圧VREF1におけるノイズの電位上昇が追従しており、第1基準電圧VREF1とグランドGNDとの電位差E3は、理想的な電位差E1に近い値となる。この電位差E3に伴う第1基準電圧VREF1により、初段アンプ20の出力電圧Vo1は位相ズレθの影響を受けにくいと言える。
ここで、出力電圧Vo1が入力される後段アンプ30にはBGR電圧回路50で生成された第2基準電圧VREF2が供給されるため、第2基準電圧VREF2とグランドGNDとの間で位相ズレθを生じさせ易くなる。位相ズレθは第2基準電圧VREF2の電圧変動を生じさせる。しかし、初段アンプ20で増幅された出力電圧Vo1は、第2基準電圧VREF2との電圧差が大きく、後段アンプ30における差動電圧に対する影響は初段アンプ20と比べて小さいものとなる。
以上説明したように、増幅回路10は、初段アンプ20に対しては、ダイオード電圧回路40により生成された位相ズレθが生じにくい第1基準電圧VREF1を供給して初段の増幅を行った後、後段アンプ30に対してはBGR電圧回路50(第2基準電圧回路)により生成された電圧変動の少ない第2基準電圧VREF2を供給して多段的な増幅を行っている。即ち、初段アンプ20に対してはノイズの位相ズレの影響を基準電圧VREFの精度よりも優先し、後段アンプ30に対しては基準電圧VREFの精度を優先することで、ノイズの位相ズレに起因する影響の抑制と精度の高い基準電圧による増幅とのバランスを取っている。このような増幅回路10を備えるソナー100(検出装置)では、適正な出力電圧を出力することが可能となる。
ダイオード電圧回路40(第1基準電圧回路)は、抵抗回路41を介して電源に接続されたダイオード43,44により定圧回路42を構成している。上記構成とすることで、ダイオード43,44の端子間に生じる電圧を用いて安定的な基準電圧を取り出すことができる。
増幅回路10、ダイオード電圧回路40(第1基準電圧回路)、及びBGR電圧回路50(第2基準電圧回路)は、同一のグランド線12に接続されている。増幅回路10は位相ズレθの耐性が強くなっているため、ダイオード電圧回路40とBGR電圧回路50とグランドGNDを共通化しても高いノイズ耐性を維持することができる。そのため、各回路のグランドを共通化することができ、回路設計をより柔軟に行うことが可能となる。
2.第2実施形態
初段アンプに供給される第1基準電圧VREF1は、第2基準電圧回路の一部を流用して供給するものであってもよい。
図6は、第2実施形態に係る増幅回路10の構成を示す図である。増幅回路10は、多段増幅部11と、BGR電圧回路50と、を備えており、図1に示したようにソナー100の受信回路4の一部を構成している。この第2実施形態では、BGR電圧回路50により第1基準電圧回路と第2基準電圧回路とが実現される。
多段増幅部11は、初段アンプ20と、この初段アンプ20に従属接続された後段アンプ30とを備えている。そして、多段増幅部11と、BGR電圧回路50は、グランド線12に接続されておりグランドGNDを共通化している。
BGR電圧回路50は、バンドギャップリファレンス部51と、演算アンプ57と、を備えている。バンドギャップリファレンス部51の出力(例えば、図3の相互接続ノードN2,N3)は、演算アンプ57の入力端子に接続されている。演算アンプ57の出力端子は、後段アンプ30の非反転入力端子32に接続されており、第2基準電圧VREF2を後段アンプ30に出力する。
また、バンドギャップリファレンス部51のいずれかの出力(例えば、図3の相互接続ノードN3,N4のいずれか)は、初段アンプ20の非反転入力端子22に接続されている。そのため、初段アンプ20の非反転入力端子22には、バンドギャップリファレンス部51によって生成された定電圧Vconが第1基準電圧VREF1として供給される。
上記構成により、BGR電圧回路50の一部であるバンドギャップリファレンス部51を初段アンプ20の第1基準電圧VREF1の生成に流用することができ、増幅回路10の回路構成を簡素化することができる。
3.第3実施形態
初段アンプ20の出力に重畳するノイズをキャンセルするノイズキャンセル回路を備え、このノイズキャンセル回路により位相ズレθの影響を低減してもよい。
図7は、第3実施形態に係る増幅回路10の構成を示す図である。この第3実施形態においても増幅回路10は、図1に示したようにソナー100の受信回路4の一部を構成している。
増幅回路10は、初段アンプ20と少なくとも1つの後段アンプ30とを従属接続して構成され、受信信号Vin(入力信号)を増幅する多段増幅部11を備えている。また、この増幅回路10は、演算アンプ57を用いて基準電圧を生成し、初段アンプ20及び後段アンプ30に基準電圧を供給するBGR電圧回路50と、グランドGND及びBGR電圧回路50のノイズ成分を取り出し、取り出したノイズ成分を反転させて初段アンプ20の出力に加算するノイズキャンセル回路70と、を有している。
ノイズキャンセル回路70は、多段増幅部11の初段アンプ20の出力に重畳するノイズをキャンセルする。このノイズキャンセル回路70は、グランド線12及びBGR電圧回路50と入力端子を介して接続されたノイズ抽出部71と、ノイズ抽出部71と従属接続され、ノイズ成分を反転させるノイズ反転部72と、ノイズ反転部72と初段アンプ20との出力を、入力端子を介して入力することで、反転されたノイズ成分を初段アンプ20の出力に加算する加算部73と、有している。
ノイズ抽出部71は、グランドGND及び第2基準電圧VREF2に重畳するノイズ成分を抽出する。ノイズ抽出部71は、例えば演算アンプを用いた加算回路により構成されており、入力端子がそれぞれBGR電圧回路50とグランド線12に接続されている。そのため、ノイズ抽出部71の出力端子には、BGR電圧回路50とグランド線12に生じるノイズ成分が加算された抽出信号が生じる。
ノイズ反転部72は、ノイズ抽出部71により抽出されたノイズ成分(抽出信号)を反転させる。ノイズ反転部72は、例えば、反転増幅アンプを用いた反転回路により構成されており、入力端子がそれぞれノイズ抽出部71の出力端子とBGR電圧回路50の出力端子とに接続されている。そのため、ノイズ反転部72の出力端子には、抽出信号の極性が反転された反転信号が生じる。
加算部73は、ノイズ反転部72により生じた反転信号と初段アンプ20の出力電圧Vo1とを加算して出力電圧Vo1に生じるノイズ成分をキャンセルする。加算部73は、例えば演算アンプを用いた加算回路により構成されており、入力端子がそれぞれノイズ反転部72の出力端子と初段アンプ20の出力端子とに接続されている。また、加算部73の出力端子は後段アンプ30の入力端子に接続されている。そのため、加算部73の出力端子には、出力電圧Vo1からノイズ成分がキャンセルされた補正後の出力電圧Voa1が生じる。出力電圧Voa1は後段アンプ30の反転入力端子31に供給され、この後段アンプ30により増幅される。
以上説明したようにこの第3実施形態では、初段アンプと少なくとも1つの後段アンプとを従属接続して構成され入力信号を増幅する増幅回路を備える検出装置であって、増幅回路は、演算アンプを用いて基準電圧を生成し、初段アンプ及び後段アンプに基準電圧を供給する基準電圧回路と、グランド及び基準電圧のノイズ成分を取り出し、取り出したノイズ成分を反転させて初段アンプの出力に加算するノイズキャンセル回路と、を有する思想を開示している。
上記構成とすることで、初段アンプの出力電圧Vo1に重畳するノイズをキャンセルすることで、位相ズレθに伴う影響を抑制することができる。その結果、ソナー(検出装置)の出力を適正化することができる。
4.その他の実施形態
第1基準電圧VREF1を初段アンプ20にのみに供給することは一例に過ぎない。例えば、初段アンプ20に従属接続された後段アンプ30に対して、第1基準電圧VREF1を供給するものであってもよい。この場合、第1基準電圧VREF1の供給を受ける後段アンプ30以外の後段アンプ30に対しては、第2基準電圧VREF2が供給される。上記構成とすることで、位相ズレθによる影響の抑制を強固にし、出力信号を適正化することができる。
更に、第1基準電圧VREF1の供給を受ける初段アンプ20と後段アンプ30とは連続して接続されている必要はない。この場合、従属接続された各後段アンプ30に対して、第1基準電圧VREF1と第2基準電圧VREF2とを交互に供給するものであってもよいし、所定間隔を空けて後段アンプ30に第1基準電圧VREF1を供給するものであってもよい。上記構成とすることで初段アンプに多数の後段アンプを従属接続させて増幅回路10を構成する場合でも、位相ズレθの影響を低減することが可能となる。
検出装置としてソナー100を用いたことは一例に過ぎない。これ以外にも、増幅回路10を備える検出装置であれば、温度センサ、圧力センサ等、どのような検出装置であってもよい。
10…増幅回路、20…初段アンプ、30…後段アンプ、40…ダイオード電圧回路、42…定圧回路、50…BGR電圧回路、57…演算アンプ

Claims (4)

  1. 初段アンプ(20)と少なくとも1つの後段アンプ(30)とを従属接続して構成され入力信号を前記初段アンプと前記後段アンプとで多段増幅する増幅回路(10)を備える検出装置であって、
    定圧回路(42,51)に生じる電圧に基づいて生成された第1基準電圧を前記初段アンプの入力端子に供給する第1基準電圧回路(40,50)と、
    演算アンプ(57)による演算を用いて生成された第2基準電圧を前記後段アンプの入力端子に供給する第2基準電圧回路(50)と、
    を有する検出装置。
  2. 前記第1基準電圧回路は、前記定圧回路として機能するダイオード(43,44)を備え
    前記第2基準電圧回路は、所定電圧を生成するバンドギャップリファレンス部を有し、
    前記演算アンプは、前記バンドギャップリファレンス部により生成された前記所定電圧を演算して、前記第2基準電圧を生成する請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第2基準電圧回路は、所定電圧を生成するバンドギャップリファレンス部(51)を備え、
    前記演算アンプは、前記バンドギャップリファレンス部により生成された前記所定電圧を演算して前記第2基準電圧を生成し、
    前記第1基準電圧回路は、前記バンドギャップリファレンス部である、請求項1に記載の検出装置。
  4. 前記増幅回路、前記第1基準電圧回路、及び前記第2基準電圧回路は、同一のグランドに接続されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の検出装置。
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