JP6972705B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置に関する。
従来、ベース電源から供給される作動電圧を入力として、所定の給電対象機器で用いられる基準電圧を給電対象機器に出力可能な基準電源を備える電子装置が知られている。例えば、特許文献1には、給電対象機器として、温度測定用のサーミスタ及び抵抗体の直列接続体を備える構成が記載されている。
特許第4845512号公報
基準電圧を生成して出力するためには、ベース電源から基準電源に供給される作動電圧を基準電源の最低作動電圧以上にすることが要求される。ここで、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広いと、ベース電源から基準電源に供給される作動電圧が最低作動電圧を下回るおそれがある。
本発明は、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広い場合であっても、基準電源から基準電圧を出力することができる電子装置を提供することを主たる目的とする。
第1の発明は、ベース電源を備える制御システムに適用される電子装置であって、給電対象機器と、前記ベース電源から供給される作動電圧を入力として、前記給電対象機器で用いられる基準電圧を該給電対象機器に出力可能な複数の基準電源と、を備え、複数の前記基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧が互いに異なっている。
第1の発明は、複数の基準電源を備えている。これら基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧は、互いに異なっている。このため、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広い場合であっても、複数の基準電源のうち少なくとも1つから基準電圧を給電対象機器に出力することができる。
第2の発明は、第1の発明において、複数の前記基準電源のうち最低作動電圧が高い方の基準電源ほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧との誤差が小さくされており、前記給電対象機器は、複数の前記基準電源それぞれに対応して設けられて、かつ、信号を出力する回路部を有し、前記ベース電源の出力電圧情報を取得する電圧情報取得部と、複数の前記基準電源のうち前記ベース電源の出力電圧以上の最低作動電圧を有する基準電源を対象電源とする場合において、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、複数の前記回路部それぞれの出力信号のうち、前記対象電源に対応する前記回路部の出力信号を選択する選択部と、を備える。
ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広いと、ベース電源から基準電源に供給される作動電圧が最低作動電圧を下回るおそれがある。このため、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲の下限値以上の最低作動電圧を有する基準電源を、複数の基準電源に含める必要がある。ただし、最低作動電圧が低いほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧との誤差が大きくなる。誤差が大きい基準電源の基準電圧が入力される回路部の出力信号が電子装置で用いられると、電子装置の信頼性が低下し得る。
そこで、第2の発明では、給電対象機器は、複数の基準電源それぞれに対応して設けられた回路部を有している。この構成を前提として、第2の発明は、電圧情報取得部と、電圧情報取得部により取得された情報が用いられる選択部とを備えている。選択部により選択された回路部の出力信号は、目標電圧との誤差がより小さい基準電源の基準電圧が入力される回路部の出力信号である。このため、選択部により選択された出力信号によれば、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広い場合であっても、電子装置の信頼性を向上させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記制御システムは、検出対象となる物理量に応じたアナログ信号である検出信号を出力する検出部を備え、前記回路部は、対応する前記基準電源から出力された基準電圧に基づいて前記検出信号をデジタル信号に変換するAD変換器を有し、前記選択部は、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、複数の前記AD変換器それぞれで変換されたデジタル信号のうち、前記対象電源に対応する前記AD変換器で変換されたデジタル信号を選択する。
最低作動電圧が低いほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧との誤差が大きくなる。誤差が大きい基準電源に基づいて、検出部から出力された検出信号がデジタル信号に変換されると、検出対象となる物理量の検出精度が低下し得る。ここで、第3の発明において、選択部により選択されたデジタル信号は、目標電圧との誤差がより小さい基準電源の基準電圧に基づいて変換されたデジタル信号である。このため、選択部により選択されたデジタル信号によれば、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広い場合であっても、検出対象となる物理量の検出精度を向上させることができる。
第3の発明は、例えば第4の発明のように具体化できる。第4の発明では、前記選択部は、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、最低作動電圧が最も高い前記対象電源に対応する前記AD変換器で変換されたデジタル信号を選択する。
第4の発明によれば、誤差が最小の基準電圧に基づいて変換されたデジタル信号を選択できる。これにより、検出対象となる物理量の検出精度をより向上させることができる。
第5の発明は、第1の発明において、複数の前記基準電源のうち最低作動電圧が高い方の基準電源ほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧の誤差が小さくされており、複数の前記基準電源の中から前記給電対象機器に接続する基準電源を切り替えるべく切替操作されるスイッチ部と、前記ベース電源の出力電圧情報を取得する電圧情報取得部と、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、複数の前記基準電源の中から、前記ベース電源の出力電圧以上の最低作動電圧を有する前記基準電源を選択する選択部と、前記選択部により選択された前記基準電源が前記給電対象機器に接続されるように前記スイッチ部を切替操作するスイッチ操作部と、を備える。
ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広いと、ベース電源から基準電源に供給される作動電圧が最低作動電圧を下回るおそれがある。このため、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲の下限値以上の最低作動電圧を有する基準電源を、複数の基準電源に含める必要がある。ただし、最低作動電圧が低いほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧との誤差が大きくなる。
そこで、第5の発明は、スイッチ部を備えている。この構成を前提として、第5の発明は、電圧情報取得部と、電圧情報取得部により取得された情報が用いられる選択部と、スイッチ操作部とを備えている。選択部により選択された基準電源は、目標電圧との誤差がより小さい基準電圧を出力する基準電源である。このため、選択部により選択された基準電源によれば、ベース電源の出力電圧が取り得る範囲が広い場合であっても、給電対象機器に供給される基準電圧と目標電圧との誤差をより小さくできる。
第1実施形態に係る電子装置等の全体構成図。 第1基準電源の構成を示す図。 第2基準電源の構成を示す図。 デジタル信号の選択処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る電子装置等の全体構成図。 ベース電源の出力電圧とヒステリシスコンパレータの出力信号との関係を示す図。 異常判定処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る電子装置等の全体構成図。 異常判定処理の手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係る電子装置等の全体構成図。 補正処理の手順を示すフローチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る電子装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電子装置は、車両に搭載されている。
図1に示すように、車両は、ベース電源10と、電子装置20とを備えている。本実施形態において、ベース電源10は、蓄電池であり、具体的には例えば、定格電圧が12Vの鉛蓄電池である。
電子装置20は、第1基準電源21と、第2基準電源22とを備えている。第1基準電源21は、ベース電源10から供給される作動電圧を入力として、第1基準電圧Vref1を生成して出力する。第2基準電源22は、ベース電源10から供給される作動電圧を入力として、第2基準電圧Vref2を生成して出力する。本実施形態では、第1基準電源21は、図2に示すように埋め込みツェナーダイオード方式の基準電源であり、第2基準電源22は、図3に示すようにバンドギャップリファレンス方式の基準電源である。第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1(例えば10V)は、第2基準電源22の最低作動電圧Vmin2(例えば5V)よりも高い。
第1基準電圧Vref1の目標値を第1目標電圧V1tgtとし、第2基準電圧Vref2の目標値を第2目標電圧V2tgtとする。本実施形態では、第1目標電圧V1tgtと第2目標電圧V2tgtとが同じ値(例えば5V)に設定されている。第1基準電圧Vref1に対する第1目標電圧V1tgtの誤差は、第2基準電圧Vref2に対する第2目標電圧V2tgtの誤差よりも小さい。つまり、第1基準電圧Vref1の精度は、第2基準電圧Vref2の精度よりも高い。
車両は、センサ50、アクチュエータ60、電池監視装置70及び組電池80を備えている。センサ50は、検出対象となる所定の物理量に応じたアナログ信号を検出信号Vsとして出力する。センサ50は、例えば、温度に応じたアナログ信号を出力する温度センサ、自車両とその前方の物体との距離を測定する測距センサ、及び車載モータ等の回転体の回転角を検出する回転角センサの少なくとも1つを含む。
組電池80は、車両走行用のモータ等に電力を供給するものであり、複数の単位電池の直列接続体として構成されている。単位電池は、充放電の最小単位である電池セル、又は電池セルの複数個の直列接続体である。なお、電池セルは、2次電池であり、例えばリチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池である。
電池監視装置70は、入力側スイッチ71、キャパシタ72、出力側スイッチ73及び差動増幅回路74を備えている。出力側スイッチ73がオフされた状態で入力側スイッチ71が切替操作されることにより、複数の単位電池のうちいずれか1つの単位電池によりキャパシタ72が充電される。その後、入力側スイッチ71の切替操作により組電池80とキャパシタ72との間が電気的に絶縁された状態で、出力側スイッチ73がオンされることにより、キャパシタ72の端子電圧が差動増幅回路74により増幅されて出力される。差動増幅回路74を構成するオペアンプ74aの正極電源端子には、ベース電源10の出力電圧が印加され、負極電源端子には、グランド電位が印加されている。差動増幅回路74から出力されるアナログ信号を電圧信号Vmと称すこととする。なお、本実施形態において、センサ50及び差動増幅回路74が検出部に相当する。
電子装置20は、制御部30を備えている。制御部30は、第1AD変換器31と、第2AD変換器32と、マイコン33とを備えている。第1AD変換器31は、第1基準電源21から出力された第1基準電圧Vref1に基づいて、センサ50から出力されたセンサ信号Vsと、差動増幅回路74から出力された電圧信号Vmとをデジタル信号に変換する。第2AD変換器32は、第2基準電源22から出力された第2基準電圧Vref2に基づいて、センサ信号Vsと、電圧信号Vmと、ベース電源10の出力電圧Vbatをデジタル信号に変換する。第1AD変換器31及び第2AD変換器32は、例えば12ビットのものが用いられる。本実施形態において、センサ信号Vs及び電圧信号Vmが検出信号に相当する。
第1AD変換器31及び第2AD変換器32それぞれで変換されたデジタル信号は、マイコン33に入力される。本実施形態において、マイコン33は、第2基準電源22から出力された第2基準電圧Vref2を電源電圧として動作する。マイコン33は、入力されたデジタル信号に基づいて、アクチュエータ60に対する駆動指令を生成して出力する。これにより、アクチュエータ60の駆動制御が実施される。なお、本実施形態において、センサ50は、第2基準電圧Vref2を基準電圧としてセンサ信号Vsを出力する。
ちなみに、本実施形態において、図1に示す構成のうち電子装置20以外の構成(ベース電源10、センサ50、アクチュエータ60、電池監視装置70及び組電池80)が制御システムに相当する。
続いて、図4を用いて、マイコン33により実行される信号選択処理について説明する。この処理は、第1AD変換器31において変換されたデジタル信号及び第2AD変換器32において変換されたデジタル信号のうち、どちらのデジタル信号をアクチュエータ60の駆動制御及び組電池80の充放電制御等に用いるかを選択する処理である。図4に示す処理は、例えば所定の処理周期毎に繰り返し実行される。
ステップS10では、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換されたベース電源10の出力電圧Vbatを取得する。以降、デジタル信号に変換されたベース電源10の出力電圧をVbaDと記載する。ステップS10の処理が電圧情報取得部に相当する。
ステップS11では、現在選択しているデジタル信号が、第1AD変換器31で変換されたデジタル信号であるか否かを判定する。
ステップS11において肯定判定した場合には、ステップS12に進み、取得した出力電圧VbaDが第1電圧閾値Vth1(例えば9V)よりも低いか否かを判定する。第1電圧閾値Vth1は、第2基準電源22の最低作動電圧Vmin2よりも高くて、かつ、第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1(例えば10V)よりも低い値に設定されている。
ステップS12において出力電圧VbaDが第1電圧閾値Vth1以上であると判定した場合には、ステップS13に進み、第1AD変換器31及び第2AD変換器32のうち、第1AD変換器31において変換されたデジタル信号を選択する。
一方、ステップS12において出力電圧VbaDが第1電圧閾値Vth1よりも低いと判定した場合には、ステップS14に進む。ステップS14では、第1AD変換器31及び第2AD変換器32のうち、第2AD変換器32において変換されたデジタル信号を選択する。
ステップS11において否定判定した場合には、現在選択しているデジタル信号が第2AD変換器32において変換されたデジタル信号であると判定し、ステップS15に進む。ステップS15では、出力電圧VbaDが第2電圧閾値Vth2(>Vth1)以上であるか否かを判定する。第2電圧閾値Vth2は、第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1以上の値に設定され、本実施形態ではこの最低作動電圧Vmin1と同じ値に設定されている。
ステップS15において出力電圧VbaDが第2電圧閾値Vth2よりも低いと判定した場合には、ステップS14に進む。ステップS15において出力電圧VbaDが第2電圧閾値Vth2以上であると判定した場合には、ステップS13に進む。ちなみに、本実施形態において、ステップS11〜S14の処理が選択部に相当する。
ステップS13又はS14で選択されたデジタル信号に基づいて、システム制御部としてのマイコン33により、アクチュエータ60の駆動制御及び組電池80の充放電制御等が行われる。
なお、ステップS11〜S14に示す処理によれば、第1,第2AD変換器31,32それぞれで変換されたデジタル信号のうち、一方から他方へのデジタル信号の選択が切り替えられる場合にヒステリシスを設けることができる。これにより、切り替えが頻繁に実施されることを抑制できる。
以上詳述した第1実施形態によれば、ベース電源10の出力電圧Vbatに応じて、第1,第2基準電圧Vref1,Vref2のうち、目標電圧との誤差がより小さい基準電圧に基づいて変換されたデジタル信号を用いることができる。このため、ベース電源10の出力電圧Vbatが取り得る範囲が広い場合であっても、センサ50及び差動増幅回路74の検出対象となる物理量の検出精度を向上させることができる。
ちなみに、本実施形態において、差動増幅回路74の基準電圧(正極側の電源電圧)は、ベース電源10の出力電圧Vbatとされている。一方、差動増幅回路74の電圧信号Vmが入力される各AD変換器31,32の基準電圧は、ベース電源10の出力電圧Vbatとは異なる第1,第2基準電圧Vref1,Vref2とされている。この場合、差動増幅回路74の電圧信号Vmを第1,第2基準電圧Vref1,Vref2のいずれかに比例させてAD変換値が基準電圧の変動の影響を受けないようにするいわゆるレシオメトリックの構成を用いることができなくなり得る。この場合、AD変換器で用いられる基準電圧の精度は高い方が望ましい。このような場合であっても、本実施形態によれば、ベース電源10の出力電圧Vbatが高いときには、AD変換器でより高精度の第1基準電圧Vref1を用いることができる。その結果、組電池80を構成する単位電池の電圧検出精度の低下を抑制でき、組電池80の電池容量の増加を抑制できる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図5に示すように、電子装置20の構成が変更されている。なお、図5において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。また、図5では、電池監視装置70及び組電池80等の図示を省略している。
電子装置20は、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を備えている。制御部30は、AD変換器34と、マイコン33とを備えている。第1スイッチSW1がオンされることにより、第1基準電源21の出力側とAD変換器34の入力側とが導通状態とされ、第1スイッチSW1がオフされることにより、第1基準電源21の出力側とAD変換器34の入力側とが電気的な遮断状態とされる。第2スイッチSW2がオンされることにより、第2基準電源22の出力側とAD変換器34の入力側とが導通状態とされ、第2スイッチSW2がオフされることにより、第2基準電源22の出力側とAD変換器34の入力側とが電気的な遮断状態とされる。なお、本実施形態において、各スイッチSW1,SW1がスイッチ部に相当する。
電子装置20は、切替部23を備えている。切替部23は、電圧情報取得部及び選択部としてのヒステリシスコンパレータ24と、スイッチ操作部としての駆動部25とを備えている。ヒステリシスコンパレータ24は、図6に示すように、出力信号Vjdeの論理がLの状態でベース電源10の出力電圧Vbatが第2電圧閾値Vth2を超えた場合に出力信号Vjdeの論理をLからHに切り替える。ヒステリシスコンパレータ24は、出力信号Vjdeの論理がHの状態でベース電源10の出力電圧Vbatが第1電圧閾値Vth1を下回った場合に出力信号Vjdeの論理をHからLに切り替える。ヒステリシスコンパレータ24の出力信号Vjdeがマイコン33に送信される。
駆動部25は、ヒステリシスコンパレータ24の出力信号Vjdeの論理がHの場合、第1スイッチSW1をオンして、かつ、第2スイッチSW2をオフする。これにより、第1基準電源21の第1基準電圧Vref1がAD変換器34に入力される。一方、駆動部25は、ヒステリシスコンパレータ24の出力信号Vjdeの論理がLの場合、第1スイッチSW1をオフして、かつ、第2スイッチSW2をオンする。これにより、第2基準電源22の第2基準電圧Vref2がAD変換器34に入力される。なお、以降、AD変換器34に入力される基準電圧をVrefrと記載する。また、各基準電源21,22、各スイッチSW1,SW2及び切替部23は、例えば、カスタムICとして構成されればよい。
AD変換器34は、入力された基準電圧Vrefrに基づいて、センサ50から出力されたセンサ信号Vsと、差動増幅回路74から出力された電圧信号Vmとをデジタル信号に変換する。
本実施形態において、第1基準電源21の第1目標電圧V1tgt(例えば5.5V)は、第2基準電源22の第2目標電圧V2tgt(例えば5.0V)よりも高い値に設定されている。
各スイッチSW1,SW2及び切替部23を備える構成によれば、ベース電源10の出力電圧Vbatが高い場合には、目標電圧との誤差がより小さい第2基準電圧Vref2をAD変換器34で用いることができる。
続いて、図7を用いて、マイコン33により実行される異常判定処理について説明する。この処理は、AD変換器34に接続される基準電源を切り替えることができない異常が生じているか否かを判定する処理である。つまり、第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2とは異なっている。各スイッチSW1,SW2が切替操作されたにもかかわらず、AD変換器34においてデジタル信号に変換された基準電圧Vrefrが変化しない場合、AD変換器34に接続される基準電源を切り替えることができない異常が生じている。この点に鑑み、マイコン33は、第1,第2基準電源21,22のうちどの基準電源がAD変換器34に接続されているかの情報と、AD変換器34においてデジタル信号に変換された基準電圧Vrefrとに基づいて、上記異常が生じていることを判定する。図7に示す処理は、例えば所定の処理周期毎に繰り返し実行される。
ステップS20では、AD変換器34においてデジタル信号に変換された基準電圧Vrefrと、ヒステリシスコンパレータ24の出力信号Vjdeとを取得する。以降、デジタル信号に変換された基準電圧をVRDと記載する。
ステップS21では、出力信号Vjdeの論理がHであって、かつ、基準電圧VRDが第2目標電圧V2tgtと等しい又は略等しいか否かを判定する。
ステップS21において肯定判定した場合には、ステップS22に進み、第1スイッチSW1をオンできなくなる異常が生じていると判定する。この異常には、第1スイッチSW1のオープン故障が含まれる。
ステップS21において否定判定した場合には、ステップS23に進み、出力信号Vjdeの論理がLであって、かつ、基準電圧VRDが第1目標電圧V1tgtと等しい又は略等しいか否かを判定する。
ステップS23において肯定判定した場合には、ステップS24に進み、第2スイッチSW2をオンできなくなる異常が生じていると判定する。この異常には、第2スイッチSW2のオープン故障が含まれる。ちなみに、本実施形態において、ステップS21〜S24の処理が切替異常判定部に相当する。
図7に示す処理によれば、AD変換器34に接続される基準電源を切り替えることができない異常が生じていることを判定することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図8に示すように、電子装置20の構成が変更されている。なお、図8において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。また、図8では、電池監視装置70及び組電池80等の図示を省略している。
電子装置20は、第1〜第3分圧部26〜28を備えている。各分圧部26〜28は、抵抗体の直列接続体により構成されている。第1基準電源21の第1基準電圧Vref1は、第1分圧部26により分圧されて第2AD変換器32に入力される。第2基準電源22の第2基準電圧Vref2は、第2分圧部27により分圧されて第1AD変換器31に入力される。本実施形態において、第1分圧部26の分圧比と第2分圧部27の分圧比とは同じ値(例えば0.5)とされている。以降、第1分圧部26により分圧された第1基準電圧Vref1を第1分圧値Vdr1と記載し、第2分圧部27により分圧された第2基準電圧Vref2を第2分圧値Vdr2と記載する。
ベース電源10の出力電圧Vbatは、第3分圧部28により分圧されて各AD変換器31,32に入力される。本実施形態において、第3分圧部28の分圧比は、例えば0.25とされている。以降、第3分圧部28により分圧された出力電圧Vbatを電源分圧値Vdbと記載する。
続いて、図9を用いて、マイコン33により実行される異常判定処理について説明する。この処理は、各基準電源21,22、各AD変換器31,32及び各分圧部26〜28のうち、いずれかに異常が生じているか否かを判定する処理である。つまり、この異常が生じている場合と生じていない場合とで、第1AD変換器31においてデジタル信号に変換された第2基準電圧Vref2と、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換された第1基準電圧Vref1との差が変化する。図9に示す処理は、例えば所定の処理周期毎に繰り返し実行される。
ステップS30では、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換された第1分圧値Vdr1、第1AD変換器31においてデジタル信号に変換された第2分圧値Vdr2、及び各AD変換器31,32においてデジタル信号に変換された電源分圧値Vdbを取得する。以降、デジタル信号に変換された第1,第2分圧値Vdr1,Vdr2をVd1D,Vd2Dと記載し、デジタル信号に変換された電源分圧値VdbをVdDと記載する。
続くステップS31では、取得した電源分圧値VdDに基づいて、ベース電源10の出力電圧Vbatが第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1以上であるか否かを判定する。ステップS31で用いる電源分圧値VdDは、例えば、第2AD変換器32で変換されたものであればよい。なお、第1目標電圧V1tgtと第2目標電圧V2tgtとが等しい。このため、ステップS31の処理は、ベース電源10の出力電圧Vbatが第2基準電源22の最低作動電圧Vmin2以上であるか否かを判定する処理であってもよい。
ステップS31において肯定判定した場合には、ステップS32に進み、取得した第1分圧値Vd1Dと第2分圧値Vd2Dとの差の絶対値が第1判定値Δer1よりも大きいか否かを判定する。本実施形態において、第1判定値Δer1は、第1AD変換器31において発生し得るAD変換誤差の最大値(>0)、第2AD変換器32において発生し得るAD変換誤差の最大値(>0)、第1基準電源21において発生し得る第1目標電圧V1tgtに対する第1基準電圧Vref1の誤差の最大値(>0)、第2基準電源22において発生し得る第2目標電圧V2tgtに対する第2基準電圧Vref2の誤差の最大値(>0)、第1分圧部26において発生し得る分圧誤差の最大値(>0)、及び第2分圧部27において発生し得る分圧誤差の最大値(>0)の合計値(例えば0.03V)に設定されている。
ステップS32において肯定判定した場合には、ステップS33に進み、各基準電源21,22、各AD変換器31,32及び各分圧部26〜28のうち、いずれかに異常が生じていると判定する。なお、ステップS33において、異常が生じている旨を電子装置20の外部に通知する処理を行ってもよい。
ステップS32において否定判定した場合には、ステップS34に進み、第1AD変換器31において変換された電源分圧値VdDと、第2AD変換器32において変換された電源分圧値VdDとの差の絶対値が第2判定値Δer2よりも大きいか否かを判定する。第2判定値Δer2は、第1AD変換器31において発生し得るAD変換誤差の最大値、第2AD変換器32において発生し得るAD変換誤差の最大値、及び、第3分圧部28において発生し得る分圧誤差の最大値(>0)の合計値である。ステップS34において肯定判定した場合には、ステップS33に進む。ちなみに、本実施形態において、ステップS31〜S34の処理が回路異常判定部に相当する。
以上説明した図9の処理によれば、各基準電源21,22、各AD変換器31,32、及び各分圧部26〜28のうち、いずれかに異常が生じていることを判定することができる。
ベース電源10の出力電圧Vbatが、第1基準電源21及び第2基準電源22の少なくとも一方の最低作動電圧を下回っていると、ベース電源10の出力電圧Vbatよりも最低作動電圧が低い基準電源から出力される基準電圧の誤差が大きくなり得る。この場合、例えば、各基準電源21,22及び各AD変換器31,32等のいずれかに異常が生じていないにもかかわらず、異常が生じている旨誤判定されるおそれがある。そこで、ベース電源10の出力電圧が、第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1以上であることを条件として異常判定を実施した。このため、上述した誤判定の発生を抑制できる。
<第3実施形態の変形例>
第1AD変換器31に、第2基準電圧Vref2の分圧値を入力することなく、予め定められた所定電圧を入力する。また、第2AD変換器32に、第1基準電圧Vref1の分圧値を入力することなく、予め定められてかつ第2基準電圧Vref2に入力される上記所定電圧と同じ電圧を入力する。この構成において、ステップS32の処理を、第1AD変換器31においてデジタル信号に変換された所定電圧と、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換された所定電圧との差の絶対値が第1判定値Δer1よりも大きいか否かを判定する処理に置き換えてもよい。この場合、図8に示す構成は第1,第2分圧部26,27を備えなくてもよい。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図10に示すように、電子装置20の構成が変更されている。なお、図10において、先の図1,図8に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。また、図10では、電池監視装置70及び組電池80等の図示を省略している。
本実施形態において、第1基準電源21の第1目標電圧V1tgt(例えば5.5V)は、第2基準電源22の第2目標電圧V2tgt(例えば5.0V)よりも高い値に設定されている。第2基準電圧Vref2は、第1AD変換器31に入力される。
続いて、図11を用いて、マイコン33により実行される補正処理について説明する。この処理は、センサ信号Vs及び電圧信号Vmの検出精度の低下を抑制するための処理である。つまり、ベース電源10の出力電圧Vbatが第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1を下回ることがある。この場合、第1基準電源21に代えて、第2基準電源22に対応する第2AD変換器32において変換されたセンサ信号Vs及び電圧信号Vmが用いられる。ただし、第2AD変換器32において変換されたセンサ信号Vs等の精度は、第1AD変換器31において変換されたセンサ信号Vs等の精度よりも低くなり得る。ここで、第1AD変換器31においてデジタル信号に変換された第2基準電圧Vref2と、第1目標電圧V1tgtとの差は、第2基準電圧Vref2に対する第1目標電圧V1tgtの誤差を定量化するためのパラメータとなる。この点に鑑み、マイコン33は、補正処理を行う。この処理は、例えば所定の処理周期毎に繰り返し実行される。
ステップS40では、第1AD変換器31においてデジタル信号に変換された第1基準電圧Vref1、第1AD変換器31においてデジタル信号に変換された第2基準電圧Vref2、及び第2AD変換器32においてデジタル信号に変換された電源分圧値Vdbを取得する。以降、デジタル信号に変換された第1,第2基準電圧Vref1,Vref2をVRD1,VRD2と記載する。
ステップS41では、第1条件及び第2条件の双方が成立しているか否かを判定する。第1条件は、ベース電源10の出力電圧Vbatが第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1以上であるとの条件である。第1条件が成立しているか否かは、取得した電源分圧値VdDに基づいて判定される。第1条件は、補正精度の低下を抑制するために設けられている。つまり、ベース電源10の出力電圧Vbatが第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1を下回っていると、第1基準電圧Vref1の誤差が増加し、第1AD変換器31における変換精度が低下し、補正精度が低下してしまう。一方、第2条件は、第1基準電圧Vref1の変動量ΔVbtの絶対値が規定値α以下であるとの条件である。第2条件は、第1基準電圧Vref1が安定しているか否かを判定するための条件である。
ステップS41において否定判定した場合には、補正が実施されない。一方、ステップS41において肯定判定した場合には、ステップS42に進み、第1AD変換器31において変換された第2基準電圧VRD2から第2目標電圧V2tgtを減算することにより、電圧誤差ΔVjを算出する。
ステップS43では、電圧誤差ΔVjの絶対値が所定値ΔDよりも大きいか否かを判定する。本実施形態において、所定値ΔDは、第1基準電源21において発生し得る第1目標電圧V1tgtに対する第1基準電圧Vref1の誤差の最大値と、第1AD変換器31において発生し得るAD変換誤差の最大値との合計値又はこの合計値よりも大きい値に設定されている。ステップS43の処理は、第2基準電圧Vref2の誤差が大きい状況であるか否かを判定するための処理である。
ステップS43において肯定判定した場合には、ステップS44に進み、電圧誤差ΔVjに基づいて、補正値を算出し、この補正値に基づいて、センサ信号Vs及び電圧信号Vmを補正する。ステップS41〜S44の処理が補正部に相当する。以下、補正手法の具体例について説明する。なお、以下の説明において、第1AD変換器31の分解能は、基準電圧と目標電圧との誤差に対して十分細かいとする。本実施形態において、分解能とは、AD変換器のビット数をNとする場合、基準電圧を2のN条で除算した値のことである。また、AD変換器は、12ビットのものであるとする。
例えば、第1基準電圧Vref1の取り得る範囲が5.499〜5.501Vであり、第2基準電圧Vref2の取り得る範囲が4.99〜5.01Vである場合、第1目標電圧V1tgtに対する第2基準電圧Vref2の誤差が1/1000Vの単位で把握できる。このため、例えばベース電源10の出力電圧Vbatが第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1を下回る場合であっても、電圧誤差ΔVjに基づいてセンサ信号Vs及び電圧信号Vmを補正することにより、これら信号Vs,Vmの検出精度を、基準電源として第1基準電源21が用いられる場合と同様の精度に引き上げることができる。
例えば、第2基準電圧Vref2が5.00Vであってかつセンサ信号Vsが2.50Vである場合、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換されたセンサ信号Vsは、2048bitとなる。一方、第2基準電圧Vref2が5.01Vであってかつセンサ信号Vsが2.50Vである場合、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換されたセンサ信号Vsは、2044bitとなる。この場合、第1目標電圧V1tgtである5.00Vに対して第2基準電圧Vref2が所定割合A(0.2%)だけ高いとマイコン33により判定される。マイコン33は、「1+A/100」を補正値(1.002)として算出する。マイコン33は、第2AD変換器32においてデジタル信号に変換されたセンサ信号Vsに上記補正値を乗算することにより、センサ信号Vsを補正する。この場合、補正されたセンサ信号Vsは、2044×1.002=2048bitとなる。
ちなみに、算出された補正値は、電子装置20の備える記憶部としてのメモリに記憶されればよい。
以上説明した本実施形態によれば、ベース電源10の出力電圧Vbatが第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1を下回る場合であっても、基準電源として第1基準電源21を用いる場合と同様のセンサ信号Vs及び電圧信号Vmの精度を維持できる。また、本実施形態によれば、第1基準電圧Vref1を第2基準電圧Vref2よりも高い電圧とすることにより、第2基準電圧Vref2を第1AD変換器31に入力する際に分圧する必要がない。このため、分圧誤差が無くなり、基準電圧の誤差がセンサ信号Vs及び電圧信号Vmに及ぼす影響を高精度に補正することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第3実施形態の図9に示す処理において、ステップS32又はS33の処理が無くてもよい。
・第3実施形態において、第1基準電圧Vref1が分圧されずにそのまま第2AD変換器32に入力され、第2基準電圧Vref2が分圧されずにそのまま第1AD変換器31に入力されてもよい。この場合、図9に示す処理において、第1,第2分圧値Vd1D,Vd2Dに代えて、デジタル信号に変換された第1,第2基準電圧Vref1,Vref2が用いられる。
・第4実施形態において、図11のステップS41の第1条件を、ベース電源10の出力電圧Vbatが、第1基準電源21の最低作動電圧Vmin1よりも高い規定電圧以上であるとの条件に置き換えてもよい。
・電子装置の備える基準電源は、3つ以上であってもよい。例えば、基準電源の数が3つの場合、第1,第2基準電源の最低作動電圧が同じ電圧とされ、第3基準電源の最低作動電圧だけ第1,第2基準電源の最低作動電圧と異なっていてもよい。
また、基準電源の数が3つ以上であって、かつ、これら基準電圧の最低作動電圧が互いに異なっている場合、マイコン33は、ベース電源10の出力電圧Vbat以上の最低作動電圧を有する基準電源の中から、最低作動電圧が最も高い基準電源を選択してもよいし、最低作動電圧が最も高い基準電源以外の基準電源を選択してもよい。
・図1の構成において、制御システムが、検出対象となる物理量が同じセンサ(回路部に相当)を基準電源の数と同数備えてもよい。図1の構成の場合、制御システムが2つのセンサである第1,第2センサを備えることとなる。例えば、同じ箇所の温度を検出する温度センサを2つ備えることとなる。この場合において、第1基準電源21の第1基準電圧Vref1を基準電圧として第1センサはセンサ信号を出力し、第2基準電源22の第2基準電圧Vref2を基準電圧として第2センサはセンサ信号を出力する。この構成において、図4のステップS13の処理を、第1,第2センサのうち、第1センサの出力信号を選択する処理に置き換え、ステップS14の処理を、第1,第2センサのうち、第2センサの出力信号を選択する処理に置き換えてもよい。
・電子装置としては、車両に搭載されるものに限らない。
10…ベース電源、20…電子装置、21…第1基準電源、22…第2基準電源、31,32…第1,第2AD変換器。

Claims (13)

  1. ベース電源(10)を備える制御システムに適用される電子装置(20)であって、
    給電対象機器(31,32,34)と、
    前記ベース電源から供給される作動電圧を入力として、前記給電対象機器で用いられる基準電圧を該給電対象機器に出力可能な複数の基準電源(21,22)と、を備え、
    複数の前記基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧が互いに異なっており、
    複数の前記基準電源のうち最低作動電圧が高い方の基準電源ほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧との誤差が小さくされており、
    前記給電対象機器は、複数の前記基準電源それぞれに対応して設けられて、かつ、信号を出力する回路部(31,32)を有し、
    前記ベース電源の出力電圧情報を取得する電圧情報取得部と、
    複数の前記基準電源のうち前記ベース電源の出力電圧以上の最低作動電圧を有する基準電源を対象電源とする場合において、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、複数の前記回路部それぞれの出力信号のうち、前記対象電源に対応する前記回路部の出力信号を選択する選択部と、を備える電子装置。
  2. 前記制御システムは、検出対象となる物理量に応じたアナログ信号である検出信号を出力する検出部(50,74)を備え、
    前記回路部は、対応する前記基準電源から出力された基準電圧に基づいて前記検出信号をデジタル信号に変換するAD変換器(31,32)を有し、
    前記選択部は、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、複数の前記AD変換器それぞれで変換されたデジタル信号のうち、前記対象電源に対応する前記AD変換器で変換されたデジタル信号を選択する請求項に記載の電子装置。
  3. 前記選択部は、前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、最低作動電圧が最も高い前記対象電源に対応する前記AD変換器で変換されたデジタル信号を選択する請求項に記載の電子装置。
  4. ベース電源(10)を備える制御システムに適用される電子装置(20)であって、
    給電対象機器(31,32,34)と、
    前記ベース電源から供給される作動電圧を入力として、前記給電対象機器で用いられる基準電圧を該給電対象機器に出力可能な複数の基準電源(21,22)と、を備え、
    複数の前記基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧が互いに異なっており、
    複数の前記基準電源のうち最低作動電圧が高い方の基準電源ほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧の誤差が小さくされており、
    複数の前記基準電源の中から前記給電対象機器に接続する基準電源を切り替えるべく切替操作されるスイッチ部(SW1,SW2)と、
    前記ベース電源の出力電圧情報を取得する電圧情報取得部と、
    前記電圧情報取得部により取得された情報に基づいて、複数の前記基準電源の中から、前記ベース電源の出力電圧以上の最低作動電圧を有する前記基準電源を選択する選択部(24)と、
    前記選択部により選択された前記基準電源が前記給電対象機器に接続されるように前記スイッチ部を切替操作するスイッチ操作部(25)と、を備える電子装置。
  5. 前記制御システムは、検出対象となる物理量に応じたアナログ信号である検出信号を出力する検出部(50,74)を備え、
    前記給電対象機器は、前記選択部により選択された前記基準電源の基準電圧に基づいて前記検出信号をデジタル信号に変換するAD変換器(34)を有する請求項に記載の電子装置。
  6. 複数の前記基準電源の基準電圧は、互いに異なっており、
    前記AD変換器は、アナログ信号としての前記基準電源の基準電圧をデジタル信号に変換し、
    複数の前記基準電源のうち前記選択部によりどの基準電源が選択されているかの情報と、前記AD変換器においてデジタル信号に変換された前記基準電圧とに基づいて、前記給電対象機器に接続される前記基準電源を切り替えることができない異常が生じていることを判定する切替異常判定部を備える請求項に記載の電子装置。
  7. ベース電源(10)を備える制御システムに適用される電子装置(20)であって、
    給電対象機器(31,32,34)と、
    前記ベース電源から供給される作動電圧を入力として、前記給電対象機器で用いられる基準電圧を該給電対象機器に出力可能な複数の基準電源(21,22)と、を備え、
    複数の前記基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧が互いに異なっており、
    前記給電対象機器は、複数の前記基準電源それぞれに対応して設けられて、かつ、対応する前記基準電源から出力された基準電圧に基づいて、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器(31,32)を有し、
    複数の前記基準電源に含まれる2つの基準電源を第1基準電源(21)及び第2基準電源(22)とする場合において、前記第1基準電源に対応する前記AD変換器である第1AD変換器(31)は、アナログ信号としての前記第2基準電源の基準電圧又はその分圧値をデジタル信号に変換し、
    前記第2基準電源に対応する前記AD変換器である第2AD変換器(32)は、アナログ信号としての前記第1基準電源の基準電圧又はその分圧値をデジタル信号に変換し、
    前記第1AD変換器においてデジタル信号に変換された前記第2基準電源の基準電圧と、前記第2AD変換器においてデジタル信号に変換された前記第1基準電源の基準電圧との差に基づいて、前記第1基準電源、前記第2基準電源、前記第1AD変換器又は前記第2AD変換器のいずれかに異常が生じていることを判定する回路異常判定部を備える電子装置。
  8. ベース電源(10)を備える制御システムに適用される電子装置(20)であって、
    給電対象機器(31,32,34)と、
    前記ベース電源から供給される作動電圧を入力として、前記給電対象機器で用いられる基準電圧を該給電対象機器に出力可能な複数の基準電源(21,22)と、を備え、
    複数の前記基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧が互いに異なっており、
    前記給電対象機器は、複数の前記基準電源それぞれに対応して設けられて、かつ、対応する前記基準電源から出力された基準電圧に基づいて、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器(31,32)を有し、
    複数の前記基準電源に含まれる2つの基準電源を第1基準電源(21)及び第2基準電源(22)とする場合において、前記第1基準電源に対応する前記AD変換器である第1AD変換器(31)は、アナログ信号としての所定電圧をデジタル信号に変換し、
    前記第2基準電源に対応する前記AD変換器である第2AD変換器(32)は、アナログ信号としての前記所定電圧をデジタル信号に変換し、
    前記第1AD変換器においてデジタル信号に変換された前記所定電圧と、前記第2AD変換器においてデジタル信号に変換された前記所定電圧との差に基づいて、前記第1基準電源、前記第2基準電源、前記第1AD変換器又は前記第2AD変換器のいずれかに異常が生じていることを判定する回路異常判定部を備える電子装置。
  9. 前記回路異常判定部は、前記ベース電源の出力電圧が、前記第1基準電源及び前記第2基準電源それぞれの最低作動電圧以上であることを条件として異常判定を行う請求項に記載の電子装置。
  10. ベース電源(10)を備える制御システムに適用される電子装置(20)であって、
    給電対象機器(31,32,34)と、
    前記ベース電源から供給される作動電圧を入力として、前記給電対象機器で用いられる基準電圧を該給電対象機器に出力可能な複数の基準電源(21,22)と、を備え、
    複数の前記基準電源のうち少なくとも2つの基準電源の最低作動電圧が互いに異なっており、
    複数の前記基準電源のうち最低作動電圧が高い方の基準電源ほど、基準電源から出力される基準電圧とその目標電圧との誤差が小さくされており、
    前記制御システムは、検出対象となる物理量に応じたアナログ信号である検出信号を出力する検出部(50,74)を備え、
    前記給電対象機器は、複数の前記基準電源それぞれに対応して設けられて、かつ、対応する前記基準電源から出力された基準電圧に基づいて前記検出信号をデジタル信号に変換するAD変換器(31,32)を有し、
    複数の前記基準電源に含まれる2つの基準電源のうち最低作動電圧が高い方の基準電源を第1基準電源(21)とし、最低作動電圧が低い方の基準電源を第2基準電源(22)とし、前記第1基準電源に対応する前記AD変換器を第1AD変換器(31)とし、前記第2基準電源に対応する前記AD変換器を第2AD変換器(32)とする場合において、前記第1AD変換器は、アナログ信号としての前記第2基準電源の基準電圧をデジタル信号に変換し、
    前記第1AD変換器においてデジタル信号に変換された前記第2基準電源の基準電圧と、前記第1基準電源の目標電圧との差に基づいて、前記第2AD変換器においてデジタル信号に変換された前記検出信号を補正する補正部を備える電子装置。
  11. 前記補正部は、前記第1AD変換器においてデジタル信号に変換された前記第2基準電源の基準電圧と、前記第1基準電源の目標電圧との差の絶対値が所定値以上であることを条件として、前記検出信号を補正する請求項10に記載の電子装置。
  12. 前記補正部は、前記第2基準電源の基準電圧と前記第1基準電源の目標電圧との差に基づいて、前記検出信号を補正するための補正値を前記ベース電源の出力電圧が前記第1基準電源の最低作動電圧以上であることを条件として算出し、算出した前記補正値に基づいて前記検出信号を補正する請求項10又は11に記載の電子装置。
  13. 複数の前記基準電源は、2種類の基準電源であり、
    2種類の前記基準電源のうち、最低作動電圧が高い方の基準電源は、埋め込みツェナーダイオード方式の基準電源であり、最低作動電圧が低い方の基準電源は、バンドギャップリファレンス方式の基準電源である請求項1〜12のいずれか1項に記載の電子装置。
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