JP6514903B2 - 遮蔽壁 - Google Patents

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Description

本発明は、遮蔽壁に関する。
従来、放射線量が高い場所で作業する作業員の被曝量を低減するために、種々の対策が採られている。
一般的な対策としては、清浄土を袋に詰めた大型土嚢袋を、作業場所や休憩場所等の周囲を囲むように設置することが行われている。
また、特許文献1には、金属製遮蔽壁を、作業場所等の周囲を囲むように設置する発明が開示されている。
特開2002−257983号公報
しかし、大型土嚢袋や金属製遮蔽壁は質量が嵩むので、設置時、移動時、撤去時に重機やクレーン車を使用する必要がある。そのため、重機等が進入できない狭隘な場所には、大型土嚢袋や金属製遮蔽壁を設置できず、設置自由度が低かった。
また、現場の表層土に多量の放射性物質が含まれている場合には、清浄土を入手するために、深層土を掘り起こしたり、遠方から運搬したりする必要がある。このようなケースでは、放射線遮蔽体の設置に多大な手間とコストを要するおそれがある。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、設置自由度が高い遮蔽壁を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、複数の放射線遮蔽体と、隣り合う前記両放射線遮蔽体の間に配置される袋体とを備える遮蔽壁であって、前記各放射線遮蔽体は、水が充填される容器と、前記容器を外側から支持する支持体と、を備えており、前記袋体には、水が充填されており、前記袋体が前記支持体に密着していることを特徴とする。
本発明によれば、水によって放射線(特にガンマ線および中性子線)を遮蔽できるので、作業場所等への放射線の入射を抑制でき、ひいては、作業員の被曝量を低減できる。
また、本発明によれば、例えば樹脂製の容器を用いることで、軽量化を実現できる。さらに、放射線遮蔽体の設置時には、空の容器を設置した後で容器に水を充填する一方、放射線遮蔽体の移動時、撤去時には、容器から水を抜いた後で空の容器を運べばよいので、可搬性に優れる。したがって、設置時、移動時、撤去時に重機等を使用する必要がなく、重機等が進入できない狭隘な場所にも設置可能であるので、放射線遮蔽体の設置自由度が高い。
また、本発明によれば、放射線の遮蔽手段として水を用いるので、清浄土に比較して、簡便かつ安価に入手できる。
支持体は、容器の外側に配置される支持枠と、容器と支持枠との間に配置される補強部材とを備えることが好ましい。このようにすると、容器を補強して耐圧性を高めることができる。
容器の縦断面形状は、下方へ向かうほど広がる三角形状又は台形状に形成されていることが好ましい。このようにすると、容器の重心位置が低くなるので、容器の倒れを防止できる。
容器は、互いに連通する複数の隔室を内部に有しており、水は、隔室に充填されることが好ましい。このようにすると、隔室を区画する隔壁によって容器の強度・剛性が高まる。
支持体同士が連結されて遮蔽壁が形成されることが好ましい。このようにすると、容器の倒れを防止できる。また、容器が自立しない場合であっても、放射線遮蔽体を構築することができる。
容器は、袋体であることが好ましい。容器として折り畳み可能な袋体を用いることによって、軽量化に繋がるとともに、保管時や運搬時に嵩張らないので、保管や輸送が容易になる。保管が容易になれば、例えば、原子力発電所の周辺自治体の備蓄として放射線遮蔽体を用意しておくことも可能となる。
容器の少なくとも一部は、透明又は半透明であることが好ましい。このようにすると、外光を採り込みやすくなり、作業場所等の明るさを確保できる。
本発明によれば、設置自由度の高い遮蔽壁を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽体を休憩場所の周囲を囲むように設置した状態を示す概略斜視図である。 放射線遮蔽体を示す斜視図である。 放射線遮蔽体を示す分解斜視図である。 本発明の変形例に係る放射線遮蔽体を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽体で構築された遮蔽壁を模式的に示す平面図である。 第1放射線遮蔽体を示す一部破断斜視図である。 第1支持枠を示す斜視図である。 第1袋体および第1金網を示す斜視図である。 第2放射線遮蔽体を示す一部破断斜視図である。 第2支持枠を示す斜視図である。 第2袋体および第2金網を示す斜視図である。 図5に示す矢印A方向からの矢視図である。 第1放射線遮蔽体と第2放射線遮蔽体との連結構造を示す概略平面図である。 第3実施形態に係る放射線遮蔽体を示す平面図である。 図14のXV−XV線矢視図である。
本発明の第1実施形態に係る放射線遮蔽体について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示すように、放射線遮蔽体1は、地面G上に立設された壁体であり、水平方向に複数並設されている。本実施形態の放射線遮蔽体1は、作業員Wの休憩場所Sの周囲を囲むように設置されているが、放射線遮蔽体1の設置場所は、特段限定されるものではなく、屋外でも室内(屋内)でもよい。休憩場所Sの入口では、一対の放射線遮蔽体1,1が対向して配置されていて、作業員Wが出入りするための通路Pを構成している。なお、図1では、説明の便宜上、一部の放射線遮蔽体1を二点鎖線で描いている。
図2に示すように、放射線遮蔽体1は、支持枠10と、支持枠10の内部に配置された袋体20とを備える。なお、支持枠10は、特許請求の範囲における「支持体」に相当するものである。
<支持枠>
支持枠10は、袋体20を支持するための金属製部材であり、例えばアルミニウム等の軽量金属で形成されている。支持枠10,10同士が連結(連設)されることで、休憩場所Sの周囲を囲む遮蔽壁が形成される。なお、支持枠10は、木製でもよい。
図3に示すように、支持枠10は、左右一対の縦材11,11と、前後一対の下横材12,12と、前後一対の上横材13,13と、四つのブレース14,14…とで構成されている。支持枠10は、複数の部材に分解可能に構成されている。支持枠10の上下端および前後端には、矩形状の開口部15a〜15dがそれぞれ形成されている。
上端の開口部15aは、左右の縦材11,11の上端部および前後の上横材13,13で囲まれて形成されている。下端の開口部15bは、左右の縦材11,11の下端部および前後の下横材12,12で囲まれて形成されている。前後端の開口部15c,15dは、左右の縦材11,11、下横材12および上横材13で囲まれて形成されている。開口部15cは、休憩場所S(図2参照)の内側に面している。開口部15dは、休憩場所Sの外側に面している。
縦材11,11は、地面G上に立設された溝形鋼である。縦材11,11は、左右方向(水平方向)に互いに離間して配置されている。縦材11,11は、フランジ部11aを互いに向かい合わせて対峙している。
下横材12,12は、縦材11,11の下端同士を連結する帯板状の部材である。下横材12,12は、縦材11,11を間に挟んで対峙している。下横材12の右端は、右側の縦材11のフランジ部11aにボルトBで固定されている。下横材12の左端は、左側の縦材11のフランジ部11aにボルトBで固定されている。
上横材13,13は、縦材11,11の上端同士を連結する帯板状の部材である。上横材13,13は、縦材11,11を間に挟んで対峙している。上横材13の右端は、右側の縦材11のフランジ部11aにボルトBで固定されている。上横材13の左端は、左側の縦材11のフランジ部11aにボルトBで固定されている。
ブレース14は、左右の縦材11,11、下横材12および上横材13からなる枠体を補強する円棒状の部材である。ブレース14は、二つ一組で構成されており、下横材12および上横材13の間において左右の縦材11,11を繋いでいる。ブレース14,14は、交差状に配置されている。ブレース14の上下端は、左右の縦材11,11のフランジ部11aにボルトBでそれぞれ固定されている。
<袋体>
袋体20は、軟質性かつ透明性(透光性)を有する樹脂製の容器である。袋体20の内部には、水30が充填されている。袋体20は、水30が充填された状態において、縦長の直方体を呈している。袋体20は、水30が充填されていない状態において、折り畳み可能に構成されている。袋体20は、複数の隔室21を内部に有している。本実施形態では、隔室21は、縦6列×横3列の合計18室設けられている。隣接する隔室21同士の間は、鉛直状や水平状の隔壁22で仕切られている。隔壁22には、隣接する隔室21同士を互いに連通する連通孔23が形成されている。連通孔23は、円形状を呈している。
最上段の隔室21の上壁には、空気を外部へ排出するためのエア抜き部24が設置されている。最上段かつ中央の隔室21の上壁には、水30を注入するための注水部25が設置されている。袋体20は、左右の縦材11,11、前後の下横材12,12、前後の上横材13,13および4つのブレース14,14…で囲まれた空間16に配置されている。つまり、袋体20の周辺(外面)は、支持枠10で拘束されている。なお、袋体20は、可視光を透過させるものであればよく、例えば乳白色等の半透明性を有するものであってもよい。袋体20の材質、厚さ、形状等は、適宜変更してよい。袋体20が自立可能であれば、支持枠10を省略してもよい。
本実施形態に係る放射線遮蔽体1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、放射線遮蔽体1の設置手順について説明する。
はじめに、休憩場所Sの周囲に支持枠10を設置する(図1,図3参照)。
このとき、軽量金属製の支持枠10を用いることで、重機等を使用することなく設置作業を行える。
支持枠10を設置した後に、支持枠10の上端の開口部15aから空間16に空の袋体20を設置する(図3参照)。
袋体20を設置した後に、注水部25から注水しつつ、エア抜き部24を開けて袋体20の内部の空気を外部へ排出する(図3参照)。
このとき、水30は、自重作用によって鉛直下向きに流れ、袋体20の下部から上部へと徐々に溜まっていく。また、水30は、連通孔23を通じて下側や左右両側の隔室21へ流入する。
全ての隔室21に水30を充填した後に、注水部25およびエア抜き部24を閉じる(図3参照)。このような手順を経て放射線遮蔽体1が構築される。
なお、全ての支持枠10を設置した後に、袋体20の設置作業および注水作業を行ってもよいし、1つの支持枠10を設置する毎に、袋体20の設置作業および注水作業を行ってもよい。
以上説明した本実施形態によれば、水30によって放射線(特にガンマ線および中性子線)を遮蔽できるので、休憩場所Sへの放射線の入射を抑制でき、ひいては、作業員Wの被曝量を低減できる。
特に、本実施形態によれば、ガンマ線および中性子線の両方を遮蔽できる水30を用いることで、中性子線を遮蔽できない清浄土や金属を用いる場合に比較して、放射線遮蔽体1の用途が広がる点で技術的意義を有している。
本実施形態によれば、樹脂製の袋体20および軽量金属製の支持枠10を用いることで、軽量化を実現できる。さらに、放射線遮蔽体1の設置時には、空の袋体20を設置した後で袋体20に水30を充填する一方、放射線遮蔽体1の移動時、撤去時には、袋体20から水30を抜いた後で空の袋体20を運べばよいので、可搬性に優れる。したがって、設置時、移動時、撤去時に重機等を使用する必要がなく、重機等が進入できない狭隘な場所にも設置可能であるので、放射線遮蔽体1の設置自由度が高い。
本実施形態によれば、放射線の遮蔽手段として水30を用いるので、清浄土や金属(特に、鉄、鉛、タングステン等の金属)に比較して、簡便かつ安価に入手できる。
本実施形態によれば、透明の袋体20と水30を用いるので、外光を採り込みやすくなり、休憩場所Sの明るさを確保できる。
本実施形態によれば、支持枠10によって、袋体20が支持されるので、袋体20の倒れを防止できる。
また、袋体20が自立しない場合であっても、放射線遮蔽体1を構築することができる。
さらに、支持枠10で袋体20を支持する構成を採用した場合であっても、休憩場所Sの内外に面する開口部15c,15dを備えるので、外光を支障なく採り込むことができる。
本実施形態によれば、容器として折り畳み可能な袋体20を用いることによって、軽量化に繋がるとともに、保管時や運搬時に嵩張らないので、保管や輸送が容易になる。また、複数の部材に分解可能な支持枠10を用いることによって、保管時や運搬時に嵩張らないので、保管や輸送が容易になる。
このように保管が容易になるので、例えば、原子力発電所の周辺自治体の備蓄として放射線遮蔽体1を用意しておくことも可能となる。
袋体20を用いると、水30の水圧で袋体20が過度にはらむ虞があるところ、本実施形態によれば、隔壁22によって袋体20の強度・剛性が高まるので、袋体20が過度にはらむのを防止することができる。
本実施形態によれば、1つの隔室21に注水すると、隔壁22に形成された連通孔23を通じて全ての隔室21に水30が充填されるので、注水作業を簡便かつ迅速に行える。
ちなみに、土嚢袋を用いる場合には、立っている作業員Wを防護するために、土嚢袋を2段以上に積み重ねて高さを確保する必要がある。そのため、地震時等に、上段の土嚢袋の落下やぐらつきが発生しやすくなってしまい、安定性が低い。
これに対し、本実施形態によれば、複数の放射線遮蔽体1を水平方向に並べて設置するので、土嚢袋に比較して、地震時等における安定性を高めることができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できるのはいうまでもない。
例えば、本実施形態では、放射線遮蔽体1を休憩場所Sの周囲を囲むように設置したが、作業空間等の周囲を囲むように設置してもよい。
また、本実施形態では、袋体20を用いたが、水30を充填可能であって、かつ、透明性又は半透明性を有する容器であればよい。例えば、硬質な樹脂製の箱体等を用いてもよい。
また、図4に示すように、袋体20を筒状体にしてもよい。変形例に係る袋体20は、上下に延びる円筒状の本体部26と、本体部26の上端開口部を覆う半球状の屋根部27とで構成されている。本体部26には、ドア28を設置するためのドア開口部29が形成されている。本体部26は、地面G上に立設されている。本体部26は、ワイヤ40およびアンカー50を介して、地面G上に固定されている。かかる構成によれば、本体部26が上下に延びる円筒状に形成されることで、袋体20を安定して自立させることができるので、支持枠10を設ける必要がない。また、ワイヤ40およびアンカー50を介して地面G上に袋体20を固定するので、風荷重等に対する抵抗力を増大させることができる。なお、本体部26は、例えば四角筒状等に形成されてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る放射線遮蔽体で構築された遮蔽壁について、図5−13を参照して詳細に説明する。
図5に示すように、遮蔽壁100は、休憩場所Sの周囲を囲む構造体である。本実施形態の遮蔽壁100は、直線部を成す複数の第1放射線遮蔽体60,60…と、コーナー部を成す複数の第2放射線遮蔽体70,70…と、第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70との間に配置される複数の第3放射線遮蔽体80,80…とで構築されている。休憩場所Sの入口では、一対の第1放射線遮蔽体60,60が対向して配置されていて、作業員が出入りするための通路Pを構成している。なお、遮蔽壁100のレイアウトは、図5に示すものに限定されることなく適宜変更してよい。
<第1放射線遮蔽体>
図6に示すように、第1放射線遮蔽体60は、第1支持枠60Aと、第1支持枠60Aの内部に配置される第1袋体60Bと、第1支持枠60Aと第1袋体60Bとの間に配置される第1金網60Cとを備えている。第1支持枠60Aおよび第1金網60Cは、特許請求の範囲における「支持体」に相当するものである。なお、図6では、第1支持枠60Aおよび第1金網60Cを一部破断して描いている。
<第1支持枠>
第1支持枠60Aは、第1袋体60Bを外側から支持する部材である。図7に示すように、本実施形態の第1支持枠60Aは、地面G上に設置される基礎枠61と、基礎枠61の左右両端部に設置される一対の端部支持枠62,62と、端部支持枠62,62同士を連結する複数の連結横材63,63…と、端部支持枠62,62の上端部同士を連結する第1天井横材64とを備えている。
<第1基礎枠>
本実施形態の基礎枠61は、4つの外側下横材61a,61a…と、2つの内側下横材61b,61bと、3つの第1脚部61c,61c…と、3つの第1ベースプレート61d,61d…とを有している。
4つの外側下横材61a,61a…は、平面視四角枠状の枠体を成している。外側下横材61aは、単管で構成されている。外側下横材61a,61aの長手方向の端部同士は、ジョイントJ1を介して接続されている。
内側下横材61bは、前後に対向する外側下横材61a,61aの内側において、左右の外側下横材61a,61aを繋いでいる。内側下横材61bは、単管で構成されている。内側下横材61bの長手方向の端部は、ジョイントJ2を介して外側下横材61aに接続されている。
第1脚部61cは、枠体の四隅のうち三箇所に垂設されている。第1脚部61cの上端部は、ジョイントJ1を介して枠体の隅部に接続されている。第1脚部61cの内側には、端太材Eが設置されている。端太材Eは、角材で構成されている。
第1ベースプレート61dは、第1脚部61cの下端部に取り付けられている。第1ベースプレート61dは、鋼板で構成されている。
<端部支持枠>
端部支持枠62は、第1袋体60Bを左右側方から支持する機能を備えている。本実施形態の端部支持枠62は、外側下横材61aに立設された縦材62aと、縦材62aを挟んで対向する一対の斜材62b,62bと、縦材62aと各斜材62b,62bとを連結する複数の端部横材62c,62c…とを有している。縦材62a、斜材62bおよび端部横材62cは、それぞれ単管で構成されている。
縦材62aは、外側下横材61aの長手方向の中間部から第1天井横材64へ向けて上方に延出している。縦材62aの下端部は、ジョイントJ3を介して外側下横材61aの長手方向の中間部に接続されている。縦材62aの上端部は、ジョイントJ4を介して第1天井横材64の長手方向の端部に接続されている。
一対の斜材62b,62bは、枠体の隅部から第1天井横材64へ向けて斜め上方に延出している。一対の斜材62b,62bは、上方へ向かう程相互に近づくように傾斜している。斜材62bの下端部は、ジョイントJ1に結合されるジョイントJ5を介して枠体の隅部に接続されている。斜材62bの上端部は、ジョイントJ4に結合されるジョイントJ6を介して第1天井横材64の長手方向の端部に接続されている。
本実施形態の端部横材62cは、縦材62aを挟んで前後両側に4つずつ設置されている。上下に並ぶ4つの端部横材62c,62c…は、相互に間隔を空けて離間している。縦材62aを挟んで隣接する端部横材62c,62cは、同一の高さ位置にある。前方の端部横材62cは、前方の斜材62bから縦材62aへ向けて水平に延出している。後方の端部横材62cは、後方の斜材62bから縦材62aへ向けて水平に延出している。端部横材62cの一端部は、ジョイントJ9に結合されるジョイントJ7を介して斜材62bに接続されている。縦材62aを挟んで隣接する端部横材62c,62cの他端部同士は、共通のジョイントJ8を介して縦材62aに接続されている。
<連結横材>
連結横材63は、第1袋体60Bを前又は後から支持する機能を備えている。連結横材63は、単管で構成されている。本実施形態の連結横材63は、端部支持枠62,62の前方の斜材62b,62bの間、および、後方の斜材62b,62bの間に6つずつ設置されている。上下に並ぶ6つの斜材62b,62b…は、相互に間隔を空けて離間している。連結横材63の長手方向の端部は、ジョイントJ9を介して斜材62bに接続されている。
<第1天井横材>
第1天井横材64は、第1袋体60Bのベルト65h,65i(図6参照)が係止される部材であり、単管で構成されている。第1天井横材64は、一方の縦材62aの上端部から他方の縦材62aの上端部へ向けて水平に延出している。第1天井横材64の長手方向の端部は、ジョイントJ4を介して縦材62aに接続されるとともに、ジョイントJ4,J6を介して斜材62b,62bの上端部に接続されている。
<第1袋体>
図8に示すように、第1袋体60Bは、側面視で台形状の容器である。第1袋体60Bの水平断面積は、下方へ向かう程大きくなっていて、第1支持枠60Aの内部空間の水平断面積よりも一回り大きく形成されている。第1袋体60Bの内部には、水60Dが充填されている。なお、第1袋体60Bは、側面視で三角形状にされてもよい。
本実施形態の第1袋体60Bは、平面視四角状の底部65aと、底部65aの4辺に立設する前側部65b、後側部65c、左側部65dおよび右側部65eと、上部に開口する開口部65fと、開口部65fを開閉可能に覆う蓋部65gとを有している。
前側部65bは、矩形状を呈している。前側部65bは、底部65aの前縁から斜め後方へ向けて立ち上がっている。前側部65bの上辺には、矩形状の面ファスナー65jが設置されている。前側部65bの上辺近傍には、帯状のベルト65h,65hが左右に離間して設置されている。ベルト65hの長手方向の一端部は、面ファスナー65jの下方において、前側部65bに取り付けられている。
後側部65cは、矩形状を呈している。後側部65cは、底部65aの後縁から斜め前方へ向けて立ち上がっている。後側部65cの上辺近傍には、帯状のベルト65i,65iがベルト65h,65hと前後に対応する位置に設置されている。ベルト65iの長手方向の一端部は、後側部65cに取り付けられている。
本実施形態では、前側部65bのベルト65hと後側部65cのベルト65iを第1天井横材64の外周に回して結ぶことによって、第1袋体60Bが第1天井横材64に保持される(図6参照、図6では結び目を省略している)。これにより、第1袋体60Bへの注水作業を簡便かつ迅速に行える。
前側部65bおよび後側部65cの上部には、可視光を透過可能な窓部65m,65mがそれぞれ形成されている。窓部65m,65mは、前後に対向していて、矩形状の透明シートから成る。第1袋体60Bの窓部65m以外の部位は、補強シートから成る。補強シートとしては、例えば繊維で補強された繊維シート等を用いるのが好ましい。
なお、透明シートや補強シートの範囲は適宜変更してよいが、高い水圧が加わる下部は、補強シートを用いて耐圧性を高め、下部よりも低い水圧が加わる上部は、透明シートを用いて採光性を高めるのが好ましい。また、透明シートに替えて半透明シートを用いてもよい。
左側部65dは、台形状を呈している。左側部65dは、鉛直に延在している。左側部65dは、前側部65bと後側部65cの左辺同士を繋いでいる。
右側部65eは、台形状を呈している。右側部65eは、鉛直に延在している。右側部65eは、前側部65bと後側部65cの右辺同士を繋いでいる。
開口部65fは、水60Dを注入するための注水部として機能する。開口部65fは、平面視矩形状を呈している。開口部65fは、前側部65b、後側部65c、左側部65dおよび右側部65eの上辺に囲われて形成されている。
蓋部65gは、開口部65fに適合する矩形状を呈している。蓋部65gの一方の長辺(基端辺)は、後側部65cの上辺に連続している。蓋部65gは、一方の長辺を基点に回転可能である。蓋部65gの他方の長辺(先端辺)には、矩形状の面ファスナー65kが設置されている。蓋部65gは、面ファスナー65j,65kにより前側部65bに対して着脱可能である。
注水時には、蓋部65gを上方へ回転させ、面ファスナー65kを前側部65bの面ファスナー65jから剥離し、開口部65fを開方する(図8参照)。使用時には、蓋部65gを下方へ回転させ、面ファスナー65kを前側部65bの面ファスナー65jに貼り付け、蓋部65gにより開口部65fを閉塞する(図6参照)。
<第1金網>
第1金網60Cは、第1袋体60Bの各側部65b〜65eの側方に1つずつ(合計4つ)設置されている、前側部65bおよび後側部65cの側方に位置する第1金網60Cは、台形状を呈している。左側部65dおよび右側部65eの側方に位置する第1金網60Cは、矩形状を呈している。第1金網60Cは、第1支持枠60Aと第1袋体60Bとの間に挟み込まれて設置され、第1袋体60Bを補強する補強部材として機能している。
<第2放射線遮蔽体>
図9に示すように、第2放射線遮蔽体70は、第2支持枠70Aと、第2支持枠70Aの内部に配置される第2袋体70Bと、第2支持枠70Aと第2袋体70Bとの間に配置される第2金網70Cとを備えている。第2支持枠70Aおよび第2金網70Cは、特許請求の範囲における「支持体」に相当するものである。
<第2支持枠>
第2支持枠70Aは、第2袋体70Bを外側から支持する部材である。図10に示すように、本実施形態の第2支持枠70Aは、4つの支柱71,71…と、2つの第2脚部72,72および第2ベースプレート73,73と、2つの下側連結横材74,74と、4つの上側連結横材75,75…と、複数の中間連結横材76,76…と、第2天井横材77とを備えている。なお、第2支持枠70Aは、特許請求の範囲における「支持体」に相当するものである。
<支柱>
4つの支柱71,71…は、四角柱の側縁を成すように設置されている。支柱71は、単管で構成されている。
<第2脚部、第2ベースプレート>
第2脚部72,72は、対角に位置する支柱71,71に垂設している。本実施形態の第2脚部72は、右前方の支柱71と左後方の支柱71に垂設している。第2脚部72の上端部は、ジョイントJ10を介して支柱71の下端部に接続されている。第2ベースプレート73は、第2脚部72の下端部に取り付けられている。第2ベースプレート73は、鋼板で構成されている。第2脚部72の内側には、端太材Eが設置されている。端太材Eは、角材で構成されている。
<下側連結横材>
下側連結横材74は、隣接する支柱71,71の下端部同士を連結するものであり、単管で構成されている。下側連結横材74は、第2袋体70Bを側方から支持する機能を備えている。本実施形態の下側連結横材74は、左右前方の支柱71,71を連結するとともに、前後右方の支柱71,71を連結している。支柱71を挟んで隣接する下側連結横材74,74の長手方向の一端部同士は、共通のジョイントJ10を介して支柱71の下端部に接続されている。下側連結横材74の長手方向の他端部は、ジョイントJ11を介して支柱71の下端部に接続されている。
<上側連結横材>
上側連結横材75は、隣接する支柱71,71の上端部同士を連結するものであり、単管で構成されている。隣接する上側連結横材75,75の長手方向の端部同士は、共通のジョイントJ12を介して支柱71の上端部に接続されている。上側連結横材75,75が交わる部位には、直角状の上側角部75aが形成されている。
<中間連結横材>
中間連結横材76は、隣接する支柱71,71の中間部同士を連結するものであり、単管で構成されている。中間連結横材76は、第2袋体70Bを側方から支持する機能を備えている。本実施形態の中間連結横材76は、隣接する支柱71,71の間に5本ずつ(合計20本)設置されている。上下に並ぶ5本の中間連結横材76,76は、相互に間隔を空けて離間している。隣接する中間連結横材76,76の長手方向の端部同士は、共通のジョイントJ13を介して支柱71の途中部に接続されている。
<第2天井横材>
第2天井横材77は、対角に位置する支柱71,71の上端部同士の間に設置されるものであり、単管で構成されている。第2天井横材77には、第2袋体70Bのベルト78iが係止される(図9参照)。第2天井横材77は、1つの上側角部75aからこの上側角部75aの対角に位置する上側角部75aへ向けて水平に延出している。第2天井横材77の長手方向の端部は、ジョイントJ14を介して上側連結横材75の長手方向の端部に接続されている。
<第2袋体>
図11に示すように、第2袋体70Bは、縦長の直方体を呈する容器である。第2袋体70Bの水平断面積は、上下の全長に亘って一定であり、第2支持枠70Aの内部空間の水平断面積よりも一回り大きく形成されている。第2袋体70Bの内部には、水70Dが充填されている。
本実施形態の第2袋体70Bは、平面視四角状の底部78aおよび上部78bと、底部78aと上部78bとの4辺を繋ぐ前側部78c、後側部78d、左側部78eおよび右側部78fと、上部78bに開口する開口部78gと、開口部78gを開閉可能に覆う蓋部78hとを有している。第2袋体70Bは、補強シートから成る。補強シートとしては、例えば繊維で補強された繊維シート等を用いるのが好ましい。なお、透明シート又は半透明シートからなる窓部を第2袋体70Bに形成してもよい。
各側部78c〜78fは、側面視で矩形状を呈している。左側部78eは、前側部78cと後側部78dの左辺同士を繋いでいる。右側部78fは、前側部78cと後側部78dの右辺同士を繋いでいる。
上部78bには、帯状のベルト78i,78iが設置されている。ベルト78i,78iは、上部78bの角部近傍に設置されていて、開口部78gを挟んで対角に位置している。ベルト78iの長手方向の中間部は、上部78bに取り付けられている。本実施形態では、ベルト78iを第2天井横材77の外周に回して結ぶことによって、第2袋体70Bが第2天井横材77に保持される(図9参照、図9では結び目を省略している)。これにより、第2袋体70Bへの注水作業を簡便かつ迅速に行える。
上部78bには、矩形状の面ファスナー78jが設置されている。面ファスナー78jは、本実施形態では3つ設置されていて、開口部78gを三方(前方、後方、右方)から囲むように設置されている。
開口部78gは、水70Dを注入するための注水部として機能する。開口部78gは、平面視円形状を呈している。開口部78gは、上部78bの中心に形成されている。
蓋部78hは、矩形状を呈していて、開口部78gの開口面積よりも大きく形成されている。蓋部78hの一方の長辺(基端辺)は、上部78bに連続している。蓋部78hは、一方の長辺を基点に回転可能である。蓋部78hの他方の長辺(先端辺)および2つの短辺には、コ字状の面ファスナー78kが設置されている。蓋部78hは、面ファスナー78j,78kにより上部78bに対して着脱可能である。
注水時には、蓋部78hを上方へ回転させ、面ファスナー78kを上部78bの面ファスナー78jから剥離し、開口部78gを開方する(図11参照)。使用時には、蓋部78hを下方へ回転させ、面ファスナー78kを面ファスナー78jに貼り付け、蓋部78hにより開口部78gを閉塞する(図9参照)。
<第2金網>
第2金網70Cは、第2袋体70Bの各側部78c〜78fの側方に1つずつ(合計4つ)設置されている、第2金網70Cは、第2支持枠70Aと第2袋体70Bとの間に挟み込まれて設置され、第2袋体70Bを補強する補強部材として機能している。
<第3放射線遮蔽体>
図12に示すように、第3放射線遮蔽体80は、第1支持枠60Aと第2支持枠70Aとの間の隙間を塞ぐための袋体である。第3放射線遮蔽体80の内部には、水80Aが充填されている。なお、第1支持枠60Aと第2支持枠70Aとを隙間なく繋げて、第3放射線遮蔽体80を省いてもよい。
ここで、図13を参照して、第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70との連結構造について説明する。なお、図13では、第2放射線遮蔽体70に隣接する2つの第1放射線遮蔽体60,60を図示している。また、図13では、第1放射線遮蔽体60の基礎枠61のみを図示し、第2放射線遮蔽体70の第2脚部72、第2ベースプレート73および下側連結横材74のみを図示している。
左方の第1放射線遮蔽体60において、後方の外側下横材61aの一端部61a1は、ジョイントJ1を貫通していて、第2放射線遮蔽体70のジョイントJ10に挿通されている。これにより、左方の第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70とが相互に連結される。また、一端部61a1は、ジョイントJ10を介して1つの第2脚部72および第2ベースプレート73に支えられている。すなわち、1つの第2脚部72および第2ベースプレート73は、第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70で共用されている。
後方の第1放射線遮蔽体60において、左方の外側下横材61aの一端部61a2は、ジョイントJ1を貫通していて、第2放射線遮蔽体70のジョイントJ10に挿通されている。これにより、後方の第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70とが相互に連結される。また、一端部61a2は、ジョイントJ10を介して1つの第2脚部72および第2ベースプレート73に支えられている。すなわち、1つの第2脚部72および第2ベースプレート73は、2つの第1放射線遮蔽体60,60と1つの第2放射線遮蔽体70で共用されている。
第2放射線遮蔽体70において、前方の下側連結横材74の一端部74aは、ジョイントJ10を貫通していて、左方の第1放射線遮蔽体60のジョイントJ1に挿通されている。これにより、左方の第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70とが相互に連結される。また、一端部74aは、ジョイントJ1を介して1つの第1脚部61cおよび第1ベースプレート61dに支えられている。すなわち、1つの第1脚部61cおよび第1ベースプレート61dは、第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70で共用されている。
第2放射線遮蔽体70において、右方の下側連結横材74の一端部74bは、ジョイントJ11を貫通していて、後方の第1放射線遮蔽体60のジョイントJ1に挿通されている。これにより、後方の第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70とが相互に連結される。また、一端部74bは、ジョイントJ1を介して1つの第1脚部61cおよび第1ベースプレート61dに支えられている。すなわち、1つの第1脚部61cおよび第1ベースプレート61dは、第1放射線遮蔽体60と第2放射線遮蔽体70で共用されている。
ちなみに、図7に示すように、第1天井横材64の一端部64aは、ジョイントJ4を貫通していて、隣接する不図示の第1放射線遮蔽体のジョイントに挿通される。第1天井横材64と平行に延在する2つの外側下横材61a,61aの他端部61a3,61a3は、ジョイントJ1を貫通していて、隣接する第1放射線遮蔽体のジョイントに挿通される。これにより、隣接する第1放射線遮蔽体60同士が相互に連結される。
本実施形態に係る放射線遮蔽体60〜80で構築された遮蔽壁100は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、遮蔽壁100の設置手順の一例について説明する。
第1支持枠60Aおよび第2支持枠70Aを休憩場所Sの周囲に設置する(図5参照)。このとき、隣接する第1支持枠60A,60A同士、および、第1支持枠60Aと第2支持枠70Aを相互に連結する。また、第1支持枠60Aにおいては、第1天井横材64と上側の連結横材63を外して、第1袋体60Bを入れるための開口を確保する(図7参照)。第2支持枠70Aにおいては、第2天井横材77と上側連結横材75を外して、第2袋体70Bを入れるための開口を確保する(図10参照)。
第1支持枠60Aの設置後、第1支持枠60Aの内部に第1金網60Cを設置する(図6参照)。
第1金網60Cの設置後、第1支持枠60Aの内部かつ第1金網60Cの内側に、空の第1袋体60Bを設置する。
第1袋体60Bの設置後、第1天井横材64と上側の連結横材63を第1支持枠60Aに組み付ける。その後、前側部65bのベルト65hと後側部65cのベルト65iを第1天井横材64の外周に回して結ぶことによって、第1袋体60Bを第1天井横材64に保持する。
第1袋体60Bの保持後、蓋部65gを上方へ回転させ、面ファスナー65kを前側部65bの面ファスナー65jから剥離し、開口部65fを開方する(図8参照)。
第1袋体60Bの開口部65fの開放後、開口部65fから注水する。水60Dを入れると、水圧により第1袋体60Bが膨らむ。このとき、第1金網60Cおよび第1支持枠60Aにより第1袋体60Bの膨らみを抑えることができる。このため、第1袋体60B自体で水圧に耐えなくてもよい。
水60Dの充填後に、蓋部65gを下方へ回転させ、面ファスナー65kを前側部65bの面ファスナー65jに貼り付け、蓋部65gにより開口部65fを閉塞する(図6参照)。
一方、第2支持枠70Aの設置後、第2支持枠70Aの内部に第2金網70Cを設置する(図9参照)。
第2金網70Cの設置後、第2支持枠70Aの内部かつ第2金網70Cの内側に、空の第2袋体70Bを設置する。
第2袋体70Bの設置後、第2天井横材77と上側連結横材75を第2支持枠70Aに組み付ける。その後、ベルト78iを第2天井横材77の外周に回して結ぶことによって、第2袋体70Bを第2天井横材77に保持する。
第2袋体70Bの保持後、蓋部78hを上方へ回転させ、面ファスナー78kを上部78bの面ファスナー78jから剥離し、開口部78gを開方する(図11参照)。
第2袋体70Bの開口部78gの開放後、開口部78gから注水する。水70Dを入れると、水圧により第2袋体70Bが膨らむ。このとき、第2金網70Cおよび第2支持枠70Aにより第2袋体70Bの膨らみを抑えることができる。このため、第2袋体70B自体で水圧に耐えなくてもよい。
水70Dの充填後に、蓋部78hを下方へ回転させ、面ファスナー78kを上部78bの面ファスナー78jに貼り付け、蓋部78hにより開口部78gを閉塞する(図9参照)。
以上の手順を経て遮蔽壁100が構築される。
以上説明した本実施形態によれば、前記した第1実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態によれば、第1袋体60Bが透明シートから成る窓部65mを備えるので、外光を採り込みやすくなり、休憩場所Sの明るさを確保できる。
第1袋体60Bは、側面視で下方へ向かう程広がる台形状に形成されているので、第1袋体60Bの重心位置が低くなり、第1袋体60Bの倒れを防止できる。
本実施形態によれば、ベルト65h,65iを第1天井横材64の外周に回して結ぶことによって、第1袋体60Bを第1天井横材64に保持できるので、第1袋体60Bへの注水作業を簡便かつ迅速に行える。
また、ベルト78iを第2天井横材77の外周に回して結ぶことによって、第2袋体70Bを第2天井横材77に保持できるので、第2袋体70Bへの注水作業を簡便かつ迅速に行える。
本実施形態によれば、第1支持枠60Aと第2支持枠70Aが単管等の汎用品で構成されるので、コストダウンや設置・解体の作業性の向上を図ることができる。
本実施形態によれば、第1金網60Cが第1袋体60Bと第1支持枠60Aとの間に配置されるので、第1金網60Cによって第1袋体60Bを補強して耐圧性を高めることができる。
また、第2金網70Cが第2袋体70Bと第2支持枠70Aとの間に配置されるので、第2金網70Cによって第2袋体70Bを補強して耐圧性を高めることができる。
本実施形態によれば、第3放射線遮蔽体80が袋体のみから成るので、第3放射線遮蔽体80が水圧で膨らんで第1支持枠60Aと第2支持枠70Aに確実に密着する。これにより、第1支持枠60Aと第2支持枠70Aとの間の隙間を確実に塞ぐことができる。
なお、本実施形態では第1金網60Cおよび第2金網70Cを備えたが、第1金網60Cおよび第2金網70Cを省略してもよい。この場合、第1支持枠60Aと第2支持枠70Aがそれぞれ特許請求の範囲の支持体に相当する。
次に、本発明の第3実施形態に係る放射線遮蔽体について、図14および図15を参照して詳細に説明する。
<放射線遮蔽体>
図14および図15に示すように、本実施形態の放射線遮蔽体110は、支持体120と、支持体120の内部に配置される袋体150(図15参照)とを備えている。なお、袋体150は、支持体120の内部空間に配置可能であれば、その形状等は特段限定されるものでない。袋体150として、例えば第1実施形態の袋体20や第2実施形態の第2袋体70B等を用いてもよいし、複数の袋体を積み重ねてもよい。袋体150の内部には、水150Aが充填されている。
<支持体>
支持体120は、上部が開口する金属製の箱体である。支持体120は、支持枠130と、支持枠130と袋体150との間に配置される補強パネル140とを備えている。
支持枠130は、袋体150を外側から支持する部材である。本実施形態の支持枠130は、底枠材131と、複数の支持材132,132…と、4つの隅支柱133,133…と、複数の中間支柱134,134…と、複数の連結横材135,135と、複数の天井横材136,136…と、複数の繋ぎ材137,137…と、複数の方杖138,138…とを有している。
<底材>
底枠材131は、地面G上に設置されるものである。底枠材131は、例えば複数のH型鋼を梯子状に組み合わせて構成されている。底枠材131の左右方向の中央および外側は、複数の(例えば3枚の)敷鉄板139,139…を介して、地面G上に設置されている。
<支持材>
支持材132は、底枠材131の前側面および後側面に設置されるものである。支持材132は、例えばH型鋼で構成されていて、底枠材131の前側面または後側面から底枠材131の前方または後方に向かって延出している。本実施形態の支持材132は、底枠材131を挟んで前後両側に3つずつ設置されている。左右に並ぶ3つの支持材132,132…は、相互に間隔を空けて配置されている。支持材132は、左右方向の中央および外側の中間支柱134に対応する位置に設けられていて、敷鉄板139を介して地面G上に設置されている。
<隅支柱>
隅支柱133は、底枠材131の四隅に立設されている。隅支柱133は、例えば相互に結合した2つのC型鋼で構成されている。
<中間支柱>
中間支柱134は、底枠材131の前縁および後縁(長手方向縁部)に立設されている。本実施形態の中間支柱134は、例えばH型鋼のみで構成されたものと、相互に結合した2つのC型鋼で構成されたものとがある。中間支柱134は、底枠材131の前縁および後縁に複数設置されている。左右に並ぶ中間支柱134,134…は、左右の隅支柱133,133の間において、相互に間隔を空けて配置されている。
<連結横材>
連結横材135は、左右に隣り合う中間支柱134,134の間、左右に隣り合う中間支柱134と隅支柱133の間、前後に隣り合う隅支柱133,133の間を連結するものである。連結横材135は、例えばC型鋼で構成されている。本実施形態の連結横材135は、隣り合う支柱の間において、上下に相互に離間して3つ設置されている。
<天井横材>
天井横材136は、左右に隣り合う中間支柱134,134の上端部同士、左右に隣り合う中間支柱134と隅支柱133の上端部同士、前後に隣り合う隅支柱133,133の上端部同士を連結するものである。天井横材136は、例えばC型鋼で構成されている。
<繋ぎ材>
繋ぎ材137は、前後に対向する2つの中間支柱134,134同士を連結するものであり、中間支柱134の外側への倒れを抑制する機能を備えている。繋ぎ材137は、例えばL型鋼で構成されている。本実施形態の繋ぎ材137は、前後に対向する2つの中間支柱134,134の間において、上下に相互に離間して3つ設置されている。
<方杖>
方杖138は、支持材132の先端と中間支柱134の上端部側を繋ぐものであり、中間支柱134の外側への倒れを抑制する機能を備えている。方杖138は、例えばL型鋼で構成されている。方杖138は、支持材132の先端から中間支柱134の上端部側へ向けて斜め上方に立ち上がっている。本実施形態の方杖138は、支持枠130の前後両側に3つずつ設置されている。繋ぎ材137と方杖138は、異なる中間支柱134に連結されている。
<補強パネル>
補強パネル140は、デッキプレートから成る。以下の説明では、支持枠130の底面、側面、端面に配置される補強パネル140を区別するときには、底パネル141、側面パネル142、エンドパネル143として別の名称を使用する。
<底パネル>
底パネル141は、底枠材131上に設置されるものである。底パネル141は、底枠材131と袋体150との間に挟み込まれて設置され、袋体150の底部を補強する補強部材として機能している。
<側面パネル>
2つの側面パネル142,142は、前後に対向していて、支持枠130の前部および後部を内側から覆うものである。側面パネル142は、支持枠130(中間支柱134、連結横材135、天井横材136)と、袋体150との間に挟み込まれて設置され、袋体150の前部および後部を補強する補強部材として機能している。
<エンドパネル>
2つのエンドパネル143,143は、左右に対向していて、支持枠130の左部および右部を内側から覆うものである。エンドパネル143は、側面パネル142,142の左右の端部同士の間に設置されている。エンドパネル143は、支持枠130(連結横材135、天井横材136)と、袋体150との間に挟み込まれて設置され、袋体150の左部および右部を補強する補強部材として機能している。
以上説明した本実施形態によれば、前記した第1実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
なお、本実施形態では底枠材131および底パネル141を備えたが、底枠材131および底パネル141を省略してもよい。この場合、隅支柱133、中間支柱134、袋体150は、地面G上、あるいは、基礎コンクリート、敷鉄板、砕石等からなる基盤上に設置される。
また、支持体120の各部材に使用する鋼材は、適宜変更してよい。例えば、L型鋼の繋ぎ材137にかえて、コンクリート型枠に使用されるセパレータ等を用いてもよい。
また、本実施形態では補強パネル140を備えたが、補強パネル140を省略してもよい。この場合、支持枠130のみが特許請求の範囲の支持体に相当する。
1 放射線遮蔽体
10 支持枠(支持体)
11 縦枠
12 下横枠
13 上横枠
14 ブレース
15a〜15d 開口部
16 空間
20 袋体(容器)
21 隔室
22 隔壁
23 連通孔
26 本体部
27 屋根部
30 水
S 休憩場所
W 作業員
100 遮蔽壁
60 第1放射線遮蔽体
60A 第1支持枠(支持体)
60B 第1袋体(容器)
60C 第1金網(支持体、補強部材)
60D 水
70 第2放射線遮蔽体
70A 第2支持枠(支持体)
70B 第2袋体(容器)
70C 第2金網(支持体、補強部材)
70D 水
80 第3放射線遮蔽体
80A 水
110 放射線遮蔽体
120 支持体
130 支持枠
140 補強パネル(補強部材)
150 袋体(容器)
150A 水

Claims (7)

  1. 複数の放射線遮蔽体と、隣り合う前記両放射線遮蔽体の間に配置される袋体とを備える遮蔽壁であって、
    前記各放射線遮蔽体は、水が充填される容器と、前記容器を外側から支持する支持体と、
    を備えており、
    前記袋体には、水が充填されており、
    前記袋体が前記支持体に密着していることを特徴とする遮蔽壁
  2. 前記支持体は、前記容器の外側に配置される支持枠と、前記容器と前記支持枠との間に配置される補強部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽壁
  3. 前記容器の縦断面形状は、下方へ向かうほど広がる三角形状又は台形状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の遮蔽壁
  4. 前記容器は、互いに連通する複数の隔室を内部に有しており、
    前記水は、前記隔室に充填されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の遮蔽壁
  5. 前記支持体同士が連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の遮蔽壁
  6. 前記容器は、袋体であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の遮蔽壁
  7. 前記容器の少なくとも一部は、透明又は半透明であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の遮蔽壁
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