JP6514821B1 - ソーワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】切削効率に優れ、かつ優れた精度の切削面が得られるソーワイヤを提供する。【解決手段】ソーワイヤ2は、第一くせ付け部4、第二くせ付け部6、第三くせ付け部8及びストレート部10を有している。第一くせ付け部は、平面において振動する波の形状を有している。第二くせ付け部は、平面において振動する第一波成分と、この第一波成分の平面とは異なる平面で振動する第二波成分とを含むくせを有している。第三くせ付け部は、第一くせ付け部の平面とは異なる平面において振動する波の形状を有する。ストレート部は、波の形状を有さない。第一波成分の振動方向は、第一くせ付け部における波の振動方向と実質的に一致している。第二波成分の振動方向は、第三くせ付け部における波の振動方向と実質的に一致している。【選択図】図1

Description

本発明は、ソーワイヤに関する。詳細には、本発明は、ソーワイヤのくせ付けの改良に関する。
半導体インゴットのスライスに、ソーワイヤが用いられている。スライスにより、ウエハが得られる。固定砥粒式のソーワイヤ及び遊離砥粒式のソーワイヤが、使用されている。固定砥粒式のソーワイヤは、切削効率に優れる。しかし、固定砥粒式のソーワイヤで得られた切削面は、寸法精度に劣る。ウエハの性能の観点から、遊離砥粒式のソーワイヤが有利である。
遊離砥粒式のソーワイヤでは、スライスに先だってこのソーワイヤにスラリーが吹き付けられる。このスラリーは、砥粒を含んでいる。ソーワイヤの走行により、砥粒はインゴットとソーワイヤとの間に引き込まれる。この砥粒の移動によってインゴットが切削され、スライスが達成される。多くの砥粒を引き込みうるソーワイヤは、切削効率に優れる。多くの砥粒を引き込みうるソーワイヤは、切削面の寸法精度にも寄与しうる。
特開2004−276207公報には、くせ付けされたソーワイヤが開示されている。このくせは、波形状を有する。波は、山と谷とを有する。砥粒は谷に補足され、インゴットの内部を進行する。このソーワイヤは、多くの砥粒を引き込みうる。
同様のくせ付けがなされたソーワイヤが、特表2008−519698公報に開示されている。このソーワイヤは、2の波を有する。一方の波の振動方向は、他方の波の振動方向とは異なる。
特開2004−276207公報 特表2008−519698公報
ソーワイヤの切削効率の向上が、望まれている。切削面の精度のさらなる向上も、望まれている。本発明の目的は、これらの要望に応えうるソーワイヤの提供にある。
本発明に係るソーワイヤは、第一くせ付け部と第二くせ付け部とを有する。第一くせ付け部は、平面において振動する波の形状を有する。第二くせ付け部は、平面において振動する第一波成分と、この第一波成分の平面とは異なる平面で振動する第二波成分とを含むくせを有する。
好ましくは、第二波成分の振動方向は、第一波成分の振動方向と実質的に垂直である。
好ましくは、ソーワイヤは、第三くせ付け部をさらに備える。好ましくは、第三くせ付け部は、第一くせ付け部の平面とは異なる平面において振動する波の形状を有する。
好ましくは、第三くせ付け部における波の振動方向は、第一くせ付け部における波の振動方向と実質的に垂直である。
好ましくは、第一波成分の振動方向は、第一くせ付け部における波の振動方向と実質的に一致する。好ましくは、第二波成分の振動方向は、第三くせ付け部における波の振動方向と実質的に一致する。
好ましくは、ソーワイヤは、波の形状を有さない中間部をさらに備える。
本発明に係るソーワイヤは2以上のくせ付け部を有するので、砥粒の引き込み性能に優れている。このソーワイヤにより、効率のよい切削がなされうる。このソーワイヤにより、寸法精度のよい切削面が得られる。
図1(a)は本発明の一実施形態に係るソーワイヤの一部が示された正面図であり、図1(b)は図1(a)のソーワイヤが示された平面図である。 図2は、図1のソーワイヤの第一くせ付け部が示された拡大右側面図である。 図3は、図2の第一くせ付け部の一部が示された拡大正面図である。 図4は、図1のソーワイヤの第二くせ付け部の一部が示された拡大右側面図である。 図5は、図4の第二くせ付け部の第一波成分が示された模式図である。 図6は、図4の第二くせ付け部の第二波成分が示された模式図である。 図4は、図1のソーワイヤの第三くせ付け部が示された拡大右側面図である。 図8は、図7の第三くせ付け部の一部が示された拡大正面図である。 図9は、図1のソーワイヤのためのくせ付け装置の一部が示された模式図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1(a)及び(b)並びに図2に、ソーワイヤ2が示されている。図1(a)において、上下方向(Y方向)は鉛直方向であり、左右方向(X方向)は水平方向である。図1(b)において、上下方向(Z方向)は水平方向であり、左右方向(X方向)も水平方向である。X方向は、このソーワイヤ2の長さ方向でもある。このソーワイヤ2は、ソーマシンに装着されて、図1(a)の左向きに走行する。
このソーワイヤ2は、第一くせ付け部4、第二くせ付け部6、第三くせ付け部8及びストレート部10を有している。第二くせ付け部6は、第一くせ付け部4よりも下流に位置している。第三くせ付け部8は、第二くせ付け部6よりも下流に位置している。ストレート部10は、第三くせ付け部8よりも下流に位置している。第一くせ付け部4、第二くせ付け部6、第三くせ付け部8及びストレート部10が、1つのサイクルを形成している。このソーワイヤ2では、長さ方向に沿って複数のサイクルが規則的に配置されている。複数の第一くせ付け部4、複数の第二くせ付け部6、複数の第三くせ付け部8及び複数のストレート部10が、不規則に配置されてもよい。
図2には、第一くせ付け部4が示されている。第一くせ付け部4は、波の形状を有する。図1(a)及び(b)並びに図2を併せて参照すれば明らかな通り、第一くせ付け部4の波は、X−Y平面において振動している。この波は、他の平面では振動していない。この波は、二次元の波である。この波は、一定波長で振動している。この波の振動方向は、Y方向である。
図3は、図1(a)のソーワイヤ2の第一くせ付け部4の一部が示された拡大正面図である。前述の通り、第一くせ付け部4の形状は、Y方向に振動する波である。第一くせ付け部4は、山12と谷14とを有している。多数の山12と多数の谷14とが、交互に並んでいる(図1(a)も参照)。第一くせ付け部4は、山12又は谷14に砥粒を補足し、切削面へと引き込む。1つの第一くせ付け部4における山12の数は、5以上300以下が好ましく、10以上200以下が好ましい。谷14の数は、山12の数とほぼ同じである。
図3において、矢印WL1で示されているのは波長であり、矢印WH1で示されているのは波高である。波長WL1は0.2mm以上50mm以下が好ましく、0.3mm以上40mm以下が特に好ましい。波高WH1は0.10mm以上0.25mm以下が好ましく、0.11mm以上0.20mm以下が特に好ましい。
好ましくは、波長WL1は、下記の数式を満たす。
1.1 * Di ≦ WL1 ≦ 50 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、波長WL1は、線径Diの1.1倍以上50倍以下である。好ましくは、波長WL1は、線径Diの3倍以上40倍以下である。
好ましくは、波高WH1は、下記の数式を満たす。
1.05 * Di ≦ WH1 ≦ 5 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、波高WH1は、線径Diの1.05倍以上5倍以下である。好ましくは、波高WH1は、線径Diの1.10倍以上3倍以下である。
図4は、図1のソーワイヤ2の第二くせ付け部6の一部が示された拡大右側面図である。第二くせ付け部6は、波状のくせを有している。このくせは、図4に模式的に示された、第一波成分16及び第二波成分18が複合された形状を有する。くせが、3以上の波成分が複合された形状を有してもよい。
図5には、第一波成分16が模式的に示されている。図4及び5から明らかな通り、第一波成分16は、X−Y平面において、振動している。第一波成分16は、他の平面では振動していない。第一波成分16は、二次元の波である。第一波成分16は、一定波長で振動している。第一波成分16の波の振動方向は、Y方向である。第一波成分16の波の振動方向は、第一くせ付け部4の波振動方向と一致している。第一波成分16の波の振動方向が、第一くせ付け部4の波振動方向と異なってもよい。
図5に示されるように、第一波成分16は、多数の山20と多数の谷22とを有している。これらの山20及び谷22は、X方向に沿って交互に配置されている。ソーワイヤ2は、第一波成分16の山20又は谷22において砥粒を補足し、切削面へと引き込む。図5において、矢印WL21は第一波成分16の波長を表し、矢印WH21は第一波成分16の波高を表す。
好ましくは、第一波成分16の波長WL21は、下記の数式を満たす。
1.1 * Di ≦ WL21 ≦ 50 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、第一波成分16の波長WL21は、線径Diの1.1倍以上50倍以下である。好ましくは、波長WL21は、線径Diの3倍以上40倍以下である。
好ましくは、第一波成分16の波高WH21は、下記の数式を満たす。
1.05 * Di ≦ WH21 ≦ 5 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、第一波成分16の波高WH21は、線径Diの1.05倍以上5倍以下である。好ましくは、波高WH21は、線径Diの1.10倍以上3倍以下である。
図6には、第二波成分18が模式的に示されている。図4及び6から明らかな通り、第二波成分18は、X−Z平面において、振動している。第二波成分18は、他の平面では振動していない。第二波成分18は、二次元の波である。第二波成分18は、一定波長で振動している。第二波成分18の波の振動方向は、Z方向である。第二波成分18の振動方向は、第一波成分16の振動方向と異なる。本実施形態では、第一波成分16の振動方向は、第二波成分18の振動方向と実質的に垂直である。換言すれば、第二波成分18の振動方向の、第一波成分16の振動方向に対する角度θ21−22は、90°である(図4参照)。角度θ21−22が90°以外の値であってもよい。角度θ21−22は、20°以上160°以下が好ましく、30°以上150°以下が特に好ましい。
図6に示されるように、第二波成分18は、多数の山24と多数の谷26とを有している。これらの山24及び谷26は、X方向に沿って交互に配置されている。ソーワイヤ2は、第二波成分18の山24又は谷26において砥粒を補足し、切削面へと引き込む。図6において、矢印WL22は第二波成分18の波長を表し、矢印WH22は第二波成分18の波高を表す。
好ましくは、第二波成分18の波長WL22は、下記の数式を満たす。
1.1 * Di ≦ WL22 ≦ 50 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、第二波成分18の波長WL22は、線径Diの1.1倍以上50倍以下である。好ましくは、波長WL22は、線径Diの3倍以上40倍以下である。
好ましくは、第二波成分18の波高WH22は、下記の数式を満たす。
1.05 * Di ≦ WH22 ≦ 5 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、第二波成分18の波高WH22は、線径Diの1.05倍以上5倍以下である。好ましくは、波高WH22は、線径Diの1.10倍以上3倍以下である。
第二波成分18の波長WL22が、第一波成分16の波長WL21と同じであってもよい。波長WL22が、波長WL21と異なってもよい。第二波成分18の波高WH22が、第一波成分16の波高WH21と同じであってもよい。波高WH22が、波高WH21と異なってもよい。
第一波成分16及び第二波成分18は、前述の通り、二次元の波である。第一波成分16及び第二波成分18が複合することで、三次元の波が形成される。このソーワイヤ22の第二くせ付け部6のくせは、三次元形状を有する。
図7には、第三くせ付け部8が示されている。第三くせ付け部8は、波の形状を有する。図1(a)及び(b)並びに図7を併せて参照すれば明らかな通り、第三くせ付け部8の波は、X−Z平面において振動している。この波は、他の平面では振動していない。この波は、二次元の波である。この波は、一定波長で振動している。この波の振動方向は、Z方向である。この振動方向は、第一くせ付け部4の波の振動方向と異なる。この振動方向は、第一くせ付け部4の波の振動方向と実質的に垂直である。換言すれば、第三くせ付け部8の波の振動方向が、第一くせ付け部4の波の振動方向に対してなす角度θ1−3は、90°である。角度θ1−3が90°以外の値であってもよい。角度θ1−3は、20°以上160°以下が好ましく、30°以上150°以下が特に好ましい。
第三くせ付け部8の波の振動方向は、第二波成分の波の振動方向と一致している。第三くせ付け部8の波の振動方向が、第二波成分の波の振動方向と異なってもよい。
図8は、図7の第三くせ付け部8の一部が示された拡大正面図である。前述の通り、第三くせ付け部8の形状は、Z方向に振動する波である。第三くせ付け部8は、山28と谷30とを有している。多数の山28と多数の谷30とが、交互に並んでいる(図1(b)も参照)。第三くせ付け部8は、山28又は谷30に砥粒を補足し、切削面へと引き込む。1つの第三くせ付け部8における山28の数は、5以上300以下が好ましく、10以上200以下が好ましい。谷30の数は、山28の数とほぼ同じである。
図8において、矢印WL3で示されているのは波長であり、矢印WH3で示されているのは波高である。波長WL3は0.2mm以上50mm以下が好ましく、0.3mm以上40mm以下が特に好ましい。波高WH3は0.10mm以上0.25mm以下が好ましく、0.11mm以上0.20mm以下が特に好ましい。
好ましくは、波長WL3は、下記の数式を満たす。
1.1 * Di ≦ WL3 ≦ 50 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、波長WL3は、線径Diの1.1倍以上50倍以下である。好ましくは、波長WL3は、線径Diの3倍以上40倍以下である。
好ましくは、波高WH3は、下記の数式を満たす。
1.05 * Di ≦ WH3 ≦ 5 * Di
この数式においてDiは、線径を表す(図4参照)。換言すれば、波高WH3は、線径Diの1.05倍以上5倍以下である。好ましくは、波高WH3は、線径Diの1.10倍以上3倍以下である。
第三くせ付け部8の波長WL3が、第一くせ付け部4の波長WL1と同じであってもよい。波長WL3が波長WL1と異なってもよい。第三くせ付け部8の波高WH3が、第一くせ付け部4の波高WH1と同じであってもよい。波高WH3が波高WH1と異なってもよい。ソーワイヤ2が、第三くせ付け部8を有さなくてもよい。第三くせ付け部8を有さないソーワイヤ2は、第一くせ付け部4及び第二くせ付け部6の、2種のくせ付け部を有する。ソーワイヤ2が、4種以上のくせ付け部を有してもよい。
このソーワイヤ2では、複数種類のくせ付け部が、砥粒を引き込む。これらのくせ付け部が互いに異なるくせを有するので、多くの砥粒が引き込まれる。しかも、これらの砥粒が偏りなく引き込まれうる。このソーワイヤ2により、優れた切削効率が達成されうる。このソーワイヤ2は、切削面の寸法精度にも寄与しうる。
ストレート部10は、波の形状を有さない。ストレート部10を有するソーワイヤ2の形態は、全体として変化に富む。このストレート部10も、砥粒の引き込みに寄与しうる。ソーワイヤ2がストレート部10を有さなくてもよい。図1(b)において矢印Lmで示されているのは、ストレート部10の長さである。長さは5mm以上50mm以下が好ましく、10mm以上40mm以下が好ましい。
本実施形態では、ストレート部10は、第一くせ付け部4と第三くせ付け部8とに挟まれている。ストレート部10が、第一くせ付け部4と第二くせ付け部6とに挟まれてもよい。ストレート部10が、第二くせ付け部6と第三くせ付け部8とに挟まれてもよい。ストレート部10が、2つの第一くせ付け部4に挟まれてもよい。ストレート部10が、2つの第二くせ付け部6に挟まれてもよい。ストレート部10が、2つの第三くせ付け部8に挟まれてもよい。ソーワイヤ2が、ストレート部10を有さなくてもよい。
ソーワイヤ2の線径Diは、0.05mm以上1.00mm以下が好ましく、0.10mm以上0.20mm以下が特に好ましい。このソーワイヤ2の材質は、金属である。典型的な金属は、炭素鋼である。炭素鋼からなる主部の表面に、ブラスメッキが施されたソーワイヤ2が好ましい。
図9は、図1のソーワイヤ2のためのくせ付け装置32の一部が示された模式図である。図9には、ソーワイヤ2のための母線34も示されている。母線34は、図9における矢印Aの方向に進行する。このくせ付け装置は、第一歯車対36及び第二歯車対38を有している。第二歯車対38は、第一歯車対36よりも下流に位置している。第二歯車対38の軸方向は、第一歯車対36の軸方向とは異なっている。第二歯車対38の軸方向の、第一歯車対36の軸方向に対する角度は、20°以上160°以下が好ましく、30°以上150°以下が特に好ましい。本実施形態では、この角度は、90°である。
第一歯車対36は、上歯車40及び下歯車42からなる。上歯車40は、歯部44と空虚部46とからなる。歯部44には、多数の歯48が刻まれている。空虚部46は、歯48を有していない。下歯車42も、歯部44と空虚部46とからなる。歯部44には、多数の歯48が刻まれている。空虚部46は、歯48を有していない。下歯車42の歯部44は、上歯車40の歯部44に対応する位置にある。従って、下歯車42の歯部44は、下歯車42の歯部44と噛み合う。下歯車42の空虚部46は、上歯車40の空虚部46に対応する位置にある。第一歯車対36が回転すると、上歯車40と下歯車42とのニップには、歯部44と空虚部46とが交互に表れる。
第二歯車対38は、左歯車50及び右歯車からなる。図9では、右歯車は示されていない。右歯車は、左歯車50に隠れている。左歯車50は、歯部44と空虚部46とからなる。歯部44には、多数の歯48が刻まれている。空虚部46は、歯48を有していない。図示されていないが、右歯車も、左歯車50と同様、歯部44と空虚部46とからなる。歯部44には、多数の歯48が刻まれている。空虚部46は、歯48を有していない。右歯車の歯部44は、左歯車50の歯部44に対応する位置にある。従って、右歯車の歯部44は、左歯車50の歯部44と噛み合う。右歯車の空虚部46は、左歯車50の空虚部46に対応する位置にある。第二歯車対38が回転すると、左歯車50と右歯車とのニップには、歯部44と空虚部46とが交互に表れる。
母線34は、第一歯車対36を通過する。母線34のうち、ニップが歯部44であるときに第一歯車対36を通過した部分には、塑性変形が生じる。この塑性変形は、母線34に、Y方向に振動する波の成分を付与する。母線34のうち、ニップが空虚部46であるときに第一歯車対36を通過した部分には、塑性変形が生じない。
第一歯車対36に続いて、母線34は、第二歯車対38を通過する。母線34のうち、ニップが歯部44であるときに第二歯車対38を通過した部分には、塑性変形が生じる。この塑性変形は、母線34に、Z方向に振動する波の成分を付与する。母線34のうち、ニップが空虚部46であるときに第二歯車対38を通過した部分には、塑性変形が生じない。
母線34のうち、第一歯車対36にて塑性変形させられ第二歯車対38にて塑性変形させられない部分は、Y方向に振動する波の形状を有する。この部分は、第一くせ付け部4である。
母線34のうち、第一歯車対36にて塑性変形させられ第二歯車対38にても塑性変形させられる部分は、Y方向に振動する波成分とZ方向に振動する波成分とを含むくせを有する。この部分は、第二くせ付け部6である。
母線34のうち、第一歯車対36にて塑性変形させられず第二歯車対38にて塑性変形させられる部分は、Z方向に振動する波の形状を有する。この部分は、第三くせ付け部8である。
母線34のうち、第一歯車対36にて塑性変形させられず第二歯車対38にても塑性変形させられない部分は、波の形状を有さない。この部分は、ストレート部10である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−8に示されたソーワイヤを製作した。このソーワイヤの仕様が、下記の表1に示されている。このソーワイヤは、ブラスメッキが施された炭素鋼からなる。
[実施例2]
ストレート部を設けなかった他は実施例1と同様にして、実施例2のソーワイヤを得た。
[実施例3]
第三くせ付け部を設けなかった他は実施例1と同様にして、実施例3のソーワイヤを得た。
[実施例4]
ストレート部及び第三くせ付け部を設けなかった他は実施例1と同様にして、実施例4のソーワイヤを得た。
[比較例1]
第二くせ付け部のみを設けた他は実施例1と同様にして、比較例1のソーワイヤを得た。
[比較例2]
従来のソーワイヤを準備した。このソーワイヤは、波の形状を有さない。
[試験1]
各ソーワイヤをソーマシンに装着した。このソーワイヤの表面に、砥粒を含むスラリーを塗布した。このソーワイヤを0.6mm/minの速度で走行させて、ガラス板をスライスした。得られた切削面の粗さとうねりとを観察し、評価した。この結果が、指数として下記の表1及び2に示されている。数値が大きいほど、評価が優れている。
[試験2]
このソーワイヤの走行速度を0.8mm/minとした他は実験1と同様にして、切削面の粗さとうねりとを評価した。この結果が、指数として下記の表1及び2に示されている。数値が大きいほど、評価が優れている。
Figure 0006514821
Figure 0006514821
表1及び2に示されるように、実施例のソーワイヤは、比較例のソーワイヤに比べて優れた評価が得られている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るソーワイヤは、種々の物品の切断に用いられ得る。
2・・・ソーワイヤ
4・・・第一くせ付け部
6・・・第二くせ付け部
8・・・第三くせ付け部
10・・・ストレート部
12、20、24、28・・・山
14、22、26、30・・・谷
16・・・第一波成分
18・・・第二波成分
32・・・くせ付け装置
34・・・母線
36・・・第一歯車対
38・・・第二歯車対
40・・・上歯車
42・・・下歯車
44・・・歯部
46・・・空虚部
48・・・歯
50・・・左歯車

Claims (8)

  1. 第一くせ付け部と第二くせ付け部とを備えており、
    上記第一くせ付け部が、平面において振動する波の形状を有しており、
    上記第二くせ付け部が、平面において振動する第一波成分と、この第一波成分の平面とは異なる平面で振動する第二波成分とを含むくせを有しているソーワイヤ。
  2. 上記第二波成分の振動方向が、上記第一波成分の振動方向と実質的に垂直である請求項1に記載のソーワイヤ。
  3. 第三くせ付け部をさらに備えており、この第三くせ付け部が、上記第一くせ付け部の平面とは異なる平面において振動する波の形状を有する請求項1に記載のソーワイヤ。
  4. 上記第三くせ付け部における波の振動方向が、上記第一くせ付け部における波の振動方向と実質的に垂直である請求項3に記載のソーワイヤ。
  5. 上記第一波成分の振動方向が上記第一くせ付け部における波の振動方向と実質的に一致しており、上記第二波成分の振動方向が上記第三くせ付け部における波の振動方向と実質的に一致している請求項3又は4に記載のソーワイヤ。
  6. ストレート部をさらに備える請求項1から5のいずれかに記載のソーワイヤ。
  7. 上記第一くせ付け部において、山と谷とが交互に並んでおり、1つの第一くせ付け部における山の数が5以上300以下である請求項1又は2に記載のソーワイヤ。
  8. 上記第三くせ付け部において、山と谷とが交互に並んでおり、1つの第三くせ付け部における山の数が5以上300以下である請求項3から6のいずれかに記載のソーワイヤ。
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