以下、遊技機としてのパチンコ遊技機の一実施形態を説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機には、遊技盤YBが備えられている。パチンコ遊技機には、発射ハンドルHDが備えられており、発射ハンドルHDの回動動作に応じて遊技盤YBへ遊技球が発射可能となる。パチンコ遊技機には、遊技者によって操作可能な演出用の操作手段としての演出用ボタンBTが配設されている。
遊技盤YBには、複数の発光部を有する特別図柄表示装置11が配設されている。この特別図柄表示装置11では、複数種類の特別図柄(図柄)を変動させて表示する変動ゲーム(図柄変動ゲーム)が行われる。
本実施形態において図柄表示手段としての特別図柄表示装置11では、複数種類の特別図柄のうち大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が変動ゲームの終了に伴い停止表示される。特別図柄には、大当りを認識し得る大当り図柄(大当り表示結果)と、はずれを認識し得るはずれ図柄(はずれ表示結果)とが含まれている。大当り図柄が停止表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。
また、遊技盤YBには、特別図柄表示装置11とは別体で、演出画像を表示する画像表示部GH1を有する演出表示装置16が配設されている。演出実行手段としての演出表示装置16では、変動ゲームに関連する表示演出が行われ、具体的には、複数種類の飾り図柄(演出図柄)を複数列で変動させる飾り図柄変動ゲームが行われる。
演出表示装置16では、変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って各列の飾り図柄が変動表示される。また、演出表示装置16では、飾り図柄が停止表示される前に、リーチの図柄組み合わせとなり、リーチ状態を形成する場合がある。リーチの図柄組み合わせとしては、演出表示装置16における複数列のうち特定列(本実施形態では左列と右列)の飾り図柄が同一種類となって停止表示され、特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾り図柄が変動表示されている図柄組み合わせが規定されている。
演出表示装置16には、特別図柄表示装置11の表示結果に応じた図柄組み合わせが停止表示される。より詳しくは、特別図柄表示装置11に大当り図柄が停止表示される場合には、演出表示装置16にも大当りの図柄組み合わせが停止表示される。特別図柄表示装置11にはずれ図柄が停止表示される場合には、演出表示装置16にもはずれの図柄組み合わせが停止表示される。なお、本実施形態において、大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)としては、全列の飾り図柄が同一種類となる図柄組み合わせが、はずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)としては、全列の飾り図柄が同一種類とならない図柄組み合わせがそれぞれ規定されている。
また、演出表示装置16は、特別図柄表示装置11と比較して大きい表示領域で構成され、飾り図柄は、特別図柄に比較して遥かに大きく表示される。このため、遊技者は、演出表示装置16に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。
遊技盤YBには、遊技球が入球可能な第1始動入賞口21aを有する第1始動入賞装置21が配設されている。第1始動入賞装置21には、第1始動入賞口21aへ入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1が配設されている。第1始動入賞口21aに入球した遊技球が第1始動センサSE1により検知されたことを契機に、変動ゲームの始動条件が付与され得るとともに、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が付与される。
遊技盤YBには、遊技球が入球可能な第2始動入賞口22aを有する第2始動入賞装置22が配設されている。第2始動入賞装置22には、普通電動役物ソレノイドSOL3(図7参照)の作動により第2始動入賞口22aの開閉動作を行う開閉部材22b(普通電動役物)が配設されている。この開閉部材22bは、第2始動入賞装置22の第2始動入賞口22aに遊技球が入球不能な(入球が規制された)閉状態と、遊技球が入球可能な(入球が許容された)開状態とに動作する。開閉部材22bは、予め定めた開放条件が成立すると、所定の開放パターンで開状態に動作する。
第2始動入賞装置22には、第2始動入賞口22aへ入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2が設けられている。第2始動入賞口22aに入球した遊技球が第2始動センサSE2により検知されたことを契機に、変動ゲームの始動条件が付与され得るとともに、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が付与される。
遊技盤YBには、遊技球が入球可能な第1大入賞口23a(第1特別入球口)を有する第1大入賞装置23が配設されている。第1特別入球手段としての第1大入賞装置23には、第1大入賞口ソレノイドSOL1(図7参照)の作動により第1大入賞口23aの開閉動作を行う第1特別開閉手段としての第1大入賞口扉23bが配設されている。この第1大入賞口扉23bは、第1大入賞口23aに遊技球が入球不能な(入球が規制された)閉状態と、遊技球が入球可能な(入球が許容された)開状態とに動作する。第1大入賞口扉23bは、予め定めた開放条件が成立すると、所定の開放態様で開状態に動作する。
第1大入賞装置23には、第1大入賞口23aへ入球した遊技球を検知する第1カウントセンサSE3が配設されている。第1大入賞口23aに入球した遊技球が第1カウントセンサSE3により検知されると、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が付与される。
また、第1大入賞装置23には、第1大入賞口23aへ入球した遊技球が通過可能な確変契機領域23cと一般領域23dとが分岐するように設けられている。第1大入賞口23aの下流であり、確変契機領域23cと一般領域23dとの上流には、振分シャッタ23eが配設されており、振分ソレノイドSOL4(図7参照)の作動により、第1大入賞口23aに入球した遊技球が振分られる。この振分シャッタ23eは、一般領域23dに遊技球が導かれる閉状態と、確変契機領域23cに遊技球が導かれる開状態とに動作する。振分シャッタ23eは、予め定めた開放条件が成立すると、所定の開放パターンで開状態に動作する。
確変契機領域23cには、確変契機領域23cを通過した遊技球を検知する確変契機センサSE6が配設されている。確変契機領域23cを通過した遊技球が確変契機センサSE6により検知されると、大当り遊技の終了後に、確率変動(以下、「確変」と示す)機能が作動する。
遊技盤YBには、遊技球が入球可能な第2大入賞口24a(第2特別入球口)を有する第2大入賞装置24が配設されている。第2特別入球手段としての第2大入賞装置24には、第2大入賞口ソレノイドSOL2(図7参照)の作動により第2大入賞口24aの開閉動作を行う第2特別開閉手段としての第2大入賞口片24bが配設されている。この第2大入賞口片24bは、第2大入賞口24aに遊技球が入球不能な(入球が規制された)閉状態と、遊技球が入球可能な(入球が許容された)開状態とに動作する。第2大入賞口片24bは、予め定めた開放条件が成立すると、所定の開放パターンで開状態に動作する。
なお、本実施形態において、第2大入賞口片24bは、遊技盤YBの通路Zに配置されている。この第2大入賞口片24bは、閉状態では遊技盤YBから突出しないように配設されており、通路Zを通過する遊技球を第2大入賞口24aに入球困難とする。そして、第2大入賞口24aに入球されない遊技球は、通路Zを通じて第1大入賞装置23が配設された方向に転動される。その一方で、第2大入賞口片24bは、開状態に動作することによって前方(遊技者側)に変位して、遊技盤YBから突出するように配設され、通路Zを通過する遊技球が第2大入賞口24aに入球可能となる。
第2大入賞装置24には、第2大入賞口24aへ入球した遊技球を検知する第2カウントセンサSE4が配設されている。第2大入賞口24aに入球した遊技球が第2カウントセンサSE4により検知されると、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件が付与される。
大当り遊技が付与されると、付与された大当り遊技の種類に応じて第1大入賞口扉23bや第2大入賞口片24bが開状態に動作され、各大入賞口23a,24aが開状態となり、それにより遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な有利状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定され、変動ゲームにて大当り図柄が停止表示されることを契機に(予め定めた有利条件の成立により)付与される。
遊技盤YBには、各特別図柄表示装置11や演出表示装置16とは別体で、保留表示装置13が配設されている。保留表示手段としての保留表示装置13は、実行が保留されている変動ゲームの数を示すものである。具体的には、保留表示装置13は、第1始動入賞口21a又は第2始動入賞口22aに遊技球が入球することにより変動ゲームの始動条件が成立した一方で、変動ゲームの実行条件が未だ成立していないことから実行(開始)が保留されている変動ゲームの数、所謂、始動保留の記憶数(以下、保留記憶数)を示す。
遊技盤YBには、普通図柄表示装置15が配設されている。この普通図柄表示装置15では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普通図柄による普通図柄変動ゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われる。
遊技者は、普図ゲームで最終的に表示された普図(普図ゲームで導出された表示結果)から普通当り又は普通はずれを認識できる。普通図柄表示装置15に停止表示された普図が普通当り図柄の場合には、普通当りを認識できる。普通当り図柄が停止表示された場合、遊技者には、普通当り遊技が付与される。また、普通図柄表示装置15に停止表示された普図が普通はずれ図柄である場合には、その普図から普通はずれを認識できる。
遊技盤YBには、作動ゲート25が配設されている。作動ゲート25には、入球(通過)した遊技球を検知するゲートセンサSE5(図7参照)が設けられている。作動ゲート25を通過した遊技球がゲートセンサSE5により検知されたことを契機に、普図ゲームの始動条件が付与され得る。普図ゲームは、第2始動入賞装置22の開閉部材22bを開状態とするか否か(第2始動入賞口22aに遊技球を入球可能とするか)の抽選結果を導出するために行われるものである。普図ゲームの抽選結果が普通当りとなり、普図当り遊技が付与されると、開閉部材22bが開放されて第2始動入賞口22aが開状態となり、遊技球を入球させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉部材22bの開放によって第2始動入賞口22aに遊技球を入球させやすくなり、遊技者は、変動ゲームの始動条件と賞球を容易に獲得できるチャンスを得ることができる。
また、本実施形態では、確変機能を備えている。確変機能は、大当り遊技の終了後に大当り抽選の抽選確率を低確率から高確率に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与することができる機能である。本実施形態において確変状態は、予め決められた確変終了条件が成立するまで、付与される。確変状態は、大当り抽選の抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、遊技者にとって有利な遊技状態となり得る。
また、本実施形態では、入球率向上機能を備えている。入球率向上機能は、大当り遊技の終了後に、遊技者に有利な入球率向上状態を付与することができる機能である。入球率向上状態では、普図当り抽選の抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が、入球率向上状態が付与されていないとき(非入球率向上状態)と比べて短縮される。また、入球率向上状態では、普通当り抽選に当選する確率が非入球率向上状態よりも高確率となる。また、入球率向上状態では、普図当り抽選に当選した際、1回の普図当り抽選に当選したことに基づく開閉部材22bの開放時間が、非入球率向上状態中に比して長くなる。また、入球率向上状態中は、変動ゲームの変動時間が非入球率向上状態中に比して短縮される場合があり、特に、はずれ表示結果が停止表示される変動ゲームの変動時間が短縮される場合が多い。
本実施形態において入球率向上状態は、予め決められた入球率向上終了条件が成立するまで、付与される。入球率向上状態は、開閉部材22bが遊技者にとって有利に動作し、単位時間あたりの第2始動入賞口22aへの入球率が通常よりも向上する遊技者にとって有利な遊技状態となり得る。なお、入球率向上状態は、確変状態中にも付与され得る。
なお、本実施形態では、演出表示装置16の下方に第1始動入賞口21aが配設されており、遊技盤YBの左側の第1流路Xを転動させたほうが、遊技盤YBの右側の第2流路Yを転動させるよりも遊技球が入球し易くなる。このため、第2始動入賞口22aに遊技球が入球し難い非入球率向上状態では、第1始動入賞口21aに遊技球を入球させるべく、第1流路Xを転動させるように遊技球を発射させる傾向がある。その一方で、演出表示装置16の右側方には、上方から順に、作動ゲート25、第2始動入賞口22a、第2大入賞口24a、第1大入賞口23aが配設されており、第2流路Yを転動させたほうが、第1流路Xを転動させるよりも遊技球が入球し易くなる。このため、第2始動入賞口22aに遊技球が入球し易い入球率向上状態においては第2始動入賞口22aに遊技球を入球させるべく、大当り遊技においては各大入賞口23a,24aに遊技球を入球させるべく、第2流路Yを転動させるように遊技球を発射させる傾向がある。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機に規定する大当り遊技について以下に説明する。
大当り遊技は、変動ゲームにて大当り図柄が停止表示されて該ゲームが終了した後、開始される。大当り遊技が開始すると、オープニング時間が開始される。このオープニング時間において、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング時間が終了すると、各大入賞口23a,24aが開状態となるラウンド遊技が、予め定めた規定ラウンド数を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、入球上限個数の遊技球が各大入賞口23a,24aに入賞するまでの間、又は規定時間が経過するまでの間、継続される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。全てのラウンド遊技が終了すると、エンディング時間が設定される。このエンディング時間において、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われる。また、エンディング時間が終了すると、大当り遊技は終了される。
本実施形態では、大当り抽選に当選した場合、複数種類の大当りの中から1つの大当りが決定され、その決定された大当りに対応する大当り遊技が付与されるようになっている。大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて、複数種類の大当りのうち何れの大当りが決定されるようになっている。
本実施形態において、大当り判定(抽選)の当選確率としては、確変状態ではない非確変状態においては、164/65536(約1/399)が、確変状態においては、1010/65536(約1/65)がそれぞれ規定されている。第1始動センサSE1又は第2始動センサSE2が遊技球を検知したときにおける払出し賞球数としては「3個」が、第1カウントセンサSE3又は第2カウントセンサSE4が遊技球を検知したときにおける払出し賞球数としては「14個」がそれぞれ規定されている。
ここで、大当り遊技の種類について詳しく説明する。
図2に示すように、大当り抽選に当選した場合、3種類の大当りの中から1つの大当りが決定され、その決定された大当りに対応する大当り遊技が付与されるようになっている。そして、3種類の大当りのうち、何れの大当りが付与されるかは、大当り抽選に当選した場合に決定する特図(大当り図柄)に応じて決定されるようになっている。本実施形態において特別図柄表示装置11に確定停止表示される100種類の特図の大当り図柄は、大当りの種類毎に分類される。
特別図柄表示装置11に確定停止表示される大当り図柄のうち、図柄ZAには43種類の大当り図柄が、図柄ZBには11種類の大当り図柄が、図柄ZCには46種類の大当り図柄が、それぞれ振分けられている。
図柄ZAに分類される大当り図柄が特別図柄表示装置11に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を、特別大当り遊技(第1大当り遊技)と示し、その大当りを特別大当り(第1大当り)と示す。また、図柄ZBに分類される大当り図柄が特別図柄表示装置11に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を、特殊大当り遊技(第3大当り遊技)と示し、その大当りを特殊大当り(第3大当り)と示す。また、図柄ZCに分類される大当り図柄が特別図柄表示装置11に確定停止表示されたときに付与される大当り遊技を、特定大当り遊技(第2大当り遊技)と示し、その大当りを特定大当り(第2大当り)と示す。
各大当り遊技は、オープニング時間(図中では「OP」と示す)、エンディング時間(図中では「ED」と示す)として「13s」が、規定ラウンド数として「14回」が、1回のラウンド遊技において入球させることができる遊技球の上限個数としては「9球」が、それぞれ規定された大当り遊技である。
また、各大当りに当選した場合、第1大入賞装置23における確変契機領域23cを遊技球が通過したことを条件として、大当り遊技の終了後には、大当り抽選の当選時における遊技状態を問わず、予め定められた回数(本実施形態では「100回」)の変動ゲームが終了するまでを上限回数として、確変状態が付与されるようになっている。
また、各大当りに当選した場合、大当り遊技の終了後には、第1大入賞装置23における確変契機領域23cを遊技球が通過したか否か、大当り抽選の当選時における遊技状態を問わず、予め定められた回数(本実施形態では「100回」)の変動ゲームが終了するまでを上限回数として、入球率向上状態が付与されるようになっている。
図3に示すように、大当り遊技の種類によって各ラウンド遊技における各大入賞口23a,24aの開放態様が異なるように規定されている。4ラウンド目のラウンド遊技においては、第1大入賞口23aが開状態に制御され、第2大入賞口24aが開状態に制御されず、1〜3、5〜14ラウンド目のラウンド遊技においては、第2大入賞口24aが開状態に制御され、第1大入賞口23aが開状態に制御されない。
なお、本実施形態において、4ラウンド目のラウンド遊技のように、第1大入賞口23aが開状態に制御されるラウンド遊技を特定ラウンド遊技と示し、4ラウンド目以外のラウンド遊技のように、第2大入賞口24aが開状態に制御されるラウンド遊技を非特定ラウンド遊技と示す。このように、各大当り遊技において、同じラウンド数のラウンド遊技が、特定ラウンド遊技及び非特定ラウンド遊技として規定されている。
また、図3では、開放態様として、各大入賞口23a,24aが開状態となることを「開放」と示し、ラウンド遊技が終了した後に各大入賞口23a,24aが閉状態となることを「インターバル」と示し、ラウンド遊技において各大入賞口23a,24aが閉状態となることを「R(ラウンド)内インターバル」と示す。
特別大当り(図柄ZA)が当選した場合、特別大当り遊技では、上限開放時間としては、1〜7ラウンド目のラウンド遊技では「25s」が、8〜14ラウンド目のラウンド遊技では「40ms」がそれぞれ規定されている。
特殊大当り(図柄ZB)が当選した場合、特殊大当り遊技では、上限開放時間としては、1〜3、5〜7ラウンド目のラウンド遊技では「25s」が、8〜14ラウンド目のラウンド遊技では「40ms」がそれぞれ規定されている。また、4ラウンド目のラウンド遊技では、第1大入賞口23aが特殊の開放パターンに基づいて制御される。この特殊の開放パターンとしては、第1大入賞口23aが「40ms」開状態となり(第1開放と示す)、その後、「8s」閉状態に動作し、「25s」開状態となる(第2開放と示す)。また、本実施形態において、第1大入賞口23aは、特殊の開放パターンに基づく制御の途中であっても、4ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、その制御が終了されて閉状態となる。
特定大当り(図柄ZC)が当選した場合、特定大当り遊技では、上限開放時間としては、1〜3、5〜8ラウンド目のラウンド遊技では「25s」が、4,9〜14ラウンド目のラウンド遊技では「40ms」がそれぞれ規定されている。
なお、本実施形態において、各大当り遊技では、2ラウンド目のラウンド遊技の終了後におけるインターバル時間として「10s」が、それ以外のラウンド遊技の終了後におけるインターバル時間として「2s」が、それぞれ規定されている。
また、図4に示すように、振分シャッタ23eは、4ラウンド目のラウンド遊技に限り、予め定められた開放パターンに基づいて開状態に動作し、それ以外のラウンド遊技においては、閉状態を維持する。具体的に、4ラウンド目のラウンド遊技では、振分シャッタ23eは、「40ms」開状態に動作し(第1開放と示す)、その後、「2s」閉状態に動作し、「25s」開状態に動作する(第2開放と示す)。また、本実施形態において、振分シャッタ23eは、開放パターンに基づく制御の途中であっても、4ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、その制御が終了されて閉状態に動作する。
ここで、図5を参照して第1大入賞口扉23b、第2大入賞口片24b、及び振分シャッタ23eの動作の具体的な一例について説明する。
図5(a)に示すように、特別大当りに当選した場合、3ラウンド目のラウンド遊技において、第2大入賞口片24bが開状態に動作する。また、符号T10に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、第2大入賞口片24bが閉状態に動作し、インターバル時間(図中では「INT」と示す)が開始される。
そして、符号T11に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、第1大入賞口扉23bが「25s」を上限として開状態に動作する。この場合、振分シャッタ23eは、「40ms」閉状態に動作した後、符号T12に示すタイミングで、「2s」閉状態に動作し、符号T13に示すタイミングで、再び閉状態に動作する。
このように、符号T13に示すタイミング以降には、第1大入賞口23aに遊技球が入球して、その遊技球が確変契機領域23cを通過する十分な時間がある。このため、第1大入賞口23aに入球するように遊技球を発射させていれば、遊技球が確変契機領域23cを通過して、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されることとなる。
したがって、特別大当り遊技は、特定ラウンド遊技において、第1大入賞口23aに1球以上の遊技球が入球可能な特別開放態様(長開放態様)で第1大入賞口扉23bが開状態に動作する大当り遊技である。なお、本実施形態において、1分に最大100球の遊技球が発射可能であるため、上限開放時間が0.6s以上に規定されると、1球以上の遊技球が入球容易(入球可能)であり、0.6s未満に規定されると、1球の遊技球が入球困難であるといえる。
次に、図5(b)に示すように、特殊大当りに当選した場合、3ラウンド目のラウンド遊技において、第2大入賞口片24bが開状態に動作する。また、符号T10に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、第2大入賞口片24bが閉状態に動作し、インターバル時間が開始される。
そして、符号T11に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、第1大入賞口扉23bが「40ms」開状態に動作し、符号T12に示すタイミングで、「8s」閉状態に動作し、符号T14に示すタイミングで、「25s」を上限として開状態に動作する。この場合、振分シャッタ23eは、同じように、「40ms」閉状態に動作した後、符号T12に示すタイミングで、「2s」閉状態に動作し、符号T13に示すタイミングで、再び閉状態に動作する。
このように、符号T14に示すタイミング以降には、第1大入賞口23aに遊技球が入球して、その遊技球が確変契機領域23cを通過する十分な時間がある。このため、第1大入賞口23aに入球するように遊技球を発射させていれば、遊技球が確変契機領域23cを通過して、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されることとなる。
したがって、特殊大当り遊技は、特定ラウンド遊技において、第1大入賞口23aに1球以上の遊技球が入球可能な特殊開放態様で第1大入賞口扉23bが開状態に動作する大当り遊技である。この特殊開放態様は、第1大入賞口23aに1球の遊技球が入球困難な特定開放態様(短開放態様)で第1大入賞口扉23bが開状態に動作した後に、閉状態に動作し、更に1球以上の遊技球が入球可能な所定の開放態様(長開放態様)で第1大入賞口扉23bが開状態に動作する態様である。
最後に、図5(c)に示すように、特定大当りに当選した場合、3ラウンド目のラウンド遊技において、第2大入賞口片24bが開状態に動作する。また、符号T10に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が終了すると、第2大入賞口片24bが閉状態に動作し、インターバル時間が開始される。
そして、符号T11に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、第1大入賞口扉23bが「40ms」を上限として開状態に動作する。この場合、振分シャッタ23eは、同じように、「40ms」閉状態に動作した後、符号T12に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が終了するため、閉状態に動作する。そして、符号T13に示すタイミングで、5ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、第2大入賞口片24bが「25s」を上限として開状態となる。
このように、符号T11に示すタイミングから符号T12に示すタイミングまでには、第1大入賞口23aに遊技球が入球して、その遊技球が確変契機領域23cを通過する十分な時間がない。このため、遊技球を発射させていても、第1大入賞口23aに遊技球が入球せずに、遊技球が確変契機領域23cを通過せずに、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されないこととなる。
したがって、特定大当り遊技は、特定ラウンド遊技において、特定開放態様で第1大入賞口扉23bが開状態に動作する大当り遊技である。言い換えると、特定大当り遊技は、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技と比べて特定ラウンド遊技において確変契機領域23cを遊技球が通過し難い大当り遊技である。
また、図5(a)〜図5(c)に示すように、各大当り遊技を比較すると、4ラウンド目のラウンド遊技が開始され、符号T12に示すタイミングまでは、第1大入賞口扉23bと第2大入賞口片24bが同じ開放態様で動作する。このため、符号T12に示すタイミングまでは、第1大入賞口扉23bと第2大入賞口片24bとの動作からは何れの大当り遊技が付与されているか特定できない。
そして、符号T12に示すタイミングにおいて、第1大入賞口扉23bの開状態が継続されることによって、特別大当り遊技が付与されていることが特定可能となり、第1大入賞口扉23bが閉状態に動作されることによって、特殊大当り遊技又は特定大当り遊技が付与されていることが特定可能となる。
また、図5(b)及び図5(c)に示すように、特殊大当り遊技と特定大当り遊技とを比較すると、符号T13に示すタイミングまでは、第1大入賞口扉23bと第2大入賞口片24bが同じ開放態様で動作する。このため、符号T13に示すタイミングまでは、第1大入賞口扉23bと第2大入賞口片24bとの動作からは何れの大当り遊技が付与されているか特定できない。
そして、符号T13に示すタイミングにおいて、第1大入賞口扉23bの閉状態が継続され、第2大入賞口片24bが開状態に動作されることによって、特定大当り遊技が付与されていることが特定可能となり、第1大入賞口扉23bと第2大入賞口片24bの閉状態が継続されることによって、特殊大当り遊技が付与されていることが特定可能となる。
なお、特別大当り遊技と特殊大当り遊技とを比較すると、4ラウンド目以外のラウンド遊技では、第2大入賞口片24bが同じ開放態様で動作可能である。また、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技と、特定大当り遊技とを比較すると、8ラウンド目のラウンド遊技では、第2大入賞口片24bが異なる開放態様で動作可能であり、特定ラウンド遊技よりも後の非特定ラウンド遊技の少なくとも何れかでは、第2大入賞口片24bが異なる開放態様で動作可能であるといえる。
なお、本実施形態において、各大入賞口23a,24aに1球の遊技球が入球し難い短い時間を上限として開状態となる態様が短開放態様に相当し、各大入賞口23a,24aに1球以上の遊技球が入球し可能な時間を上限として開状態となる態様が長開放態様に相当する。
ここで、各大当り遊技において、各大入賞口23a,24aが開状態に制御される合計上限開放時間について説明する。
図6(a)に示すように、特別大当り遊技においては、1〜7ラウンド目のラウンド遊技において、各大入賞口23a,24aが「25s」を上限として開状態に制御され、8〜14ラウンド目のラウンド遊技において、各大入賞口23a,24aが「40ms」を上限として開状態に制御される。このため、各大入賞口23a,24aは、1球以上の遊技球が入球可能な長開放態様で7ラウンド分制御され、1球以上の遊技球が入球困難な短開放態様で7ラウンド分制御される。このため、特別大当り遊技は、実質的に7ラウンド分の賞球が行われ、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される大当り遊技といえる。
次に、図6(b)に示すように、特殊大当り遊技においては、1〜7ラウンド目のラウンド遊技において、各大入賞口23a,24aが「25s」以上を上限として開状態に制御され、8〜14ラウンド目のラウンド遊技において、各大入賞口23a,24aが「40ms」を上限として開状態に制御される。このため、各大入賞口23a,24aは、1球以上の遊技球が入球可能な長開放態様で7ラウンド分制御され、1球以上の遊技球が入球困難な短開放態様で7ラウンド分制御される。このため、特別大当り遊技は、実質的に7ラウンド分の賞球が行われ、大当り遊技の終了後に確変状態が付与される大当り遊技といえる。
最後に、図6(c)に示すように、特定大当り遊技においては、1〜3、5〜8ラウンド目のラウンド遊技において、各大入賞口23a,24aが「25s」以上を上限として開状態に制御され、4、9〜14ラウンド目のラウンド遊技において、各大入賞口23a,24aが「40ms」を上限として開状態に制御される。このため、各大入賞口23a,24aは、1球以上の遊技球が入球可能な長開放態様で7ラウンド分制御され、1球以上の遊技球が入球困難な短開放態様で7ラウンド分制御される。このため、特別大当り遊技は、実質的に7ラウンド分の賞球が行われ、大当り遊技の終了後に確変状態が付与されない大当り遊技といえる。
このように、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技と特定大当り遊技とでは、特定ラウンド遊技において第1大入賞口扉23bが長開放態様で動作可能であるか否かが異なるように規定されている。また、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技と特定大当り遊技とでは、非特定ラウンド遊技において第2大入賞口片24bが長開放態様で動作可能なラウンド数(時間)が異なるように規定されている。このため、特別大当り遊技のほうが、特定大当り遊技よりも、短開放態様で第2大入賞口片24bが動作可能な短開放ラウンド遊技が非特定ラウンド遊技に多く含まれているといえる。具体的には、特定大当り遊技のほうが、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技よりも、特定ラウンド遊技における第1大入賞口23aの合計上限開放時間が短く、非特定ラウンド遊技における第2大入賞口24aの合計上限開放時間が長い大当り遊技といえる。
その一方で、各大当り遊技では、特定ラウンド遊技において第1大入賞口扉23bが長開放態様で動作可能な時間と、非特定ラウンド遊技において第2大入賞口片24bが長開放態様で動作可能な時間との合計となる時間(長開放合計時間)が同等となるように規定されている。また、各大当り遊技において、各ラウンド遊技の終了条件が成立可能な各大入賞口23a,24aに入球した遊技球の個数(上限個数)が同数に規定され、各大入賞口23a,24aに1球の遊技球が入球したことに対する賞球数が同数に規定されている。これを前提として、各大当り遊技において、長開放合計時間が同等となるように規定されていれば、最大となる合計賞球数が同等となる。
次に、図7に基づき、パチンコ遊技機の制御構成について説明する。
パチンコ遊技機の機裏側には、主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機に関する各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。
パチンコ遊技機の機裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御手段としての演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置16の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)の決定に関する処理などを実行し、処理結果に応じて表示内容を制御する。また、演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号に基づき、装飾ランプLAの発光態様、スピーカSPの音声出力態様を制御する。演出制御基板31は、演出用ボタンBTからの操作信号に基づき、各種制御を実行する。
主制御基板30には、主制御用CPU30aが備えられている。主制御用CPU30aには、主制御用ROM30b及び主制御用RAM30cが接続されている。主制御用CPU30aには、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、第1カウントセンサSE3、第2カウントセンサSE4、ゲートセンサSE5、及び確変契機センサSE6が接続されている。また、主制御用CPU30aには、特別図柄表示装置11、保留表示装置13、普通図柄表示装置15が接続されている。また、主制御用CPU30aには、第1大入賞口ソレノイドSOL1、第2大入賞口ソレノイドSOL2、普通電動役物ソレノイドSOL3、及び振分ソレノイドSOL4が接続されている。
また、主制御用ROM30bには、パチンコ遊技機に関する各種処理を実行するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特別図柄)が変動を開始(変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出等)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、少なくとも、特別図柄が変動開始してからその特別図柄が確定停止表示されるまでの演出時間(変動時間)を特定することができる。本実施形態における変動パターンでは、特別図柄が変動開始してからその特別図柄が確定停止表示されるまでの間の変動ゲームの演出内容(大当りの有無、リーチ演出の有無など)も特定することができる。
変動パターンには、大当り演出を特定する大当り変動パターンがある。変動パターンには、所定の演出(例えば、リーチ演出)が行われた後に最終的にはずれとするはずれリーチ演出を特定するはずれリーチ変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするはずれ演出を特定するはずれ変動パターンがある。なお、大当り変動パターンと、はずれリーチ変動パターンと、はずれ変動パターンには、それぞれ複数種類の変動パターンが規定されている。
大当り変動演出は、リーチ演出を経て最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ変動演出は、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ変動演出は、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、演出表示装置16の飾り図柄による飾り図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りの図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせが導出される迄の間に行われる演出である。
主制御用ROM30bには、各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM30bには、大当り抽選で用いられる大当り判定値が記憶されている。確変状態が付与されているときの大当り判定値の個数は、確変状態が付与されていないときの大当り判定値の個数よりも多くなっている。主制御用ROM30bには、リーチ演出を実行するか否かを決定するリーチ抽選で用いられるリーチ判定値が記憶されている。
主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。例えば、主制御用RAM30cには、確変状態が付与されているか否かを示す主確変フラグが記憶される。また、主制御用RAM30cには、入球率向上状態が付与されているか否かを示す主作動フラグが記憶される。
主制御基板30内では、当り判定用乱数や、特別図柄振分用乱数、リーチ演出判定用乱数、変動パターン振分用乱数として使用される各種乱数が生成される。当り判定用乱数は、大当り抽選に用いる乱数である。リーチ判定用乱数は、リーチ抽選に用いる乱数である。特別図柄振分用乱数は、特別図柄(大当りの種類)を決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを決定する際に用いる乱数である。変動パターン振分用乱数の取り得る値は、はずれ変動パターン、はずれリーチ変動パターン及び大当り変動パターンの分類毎に、振り分けを異ならせている。なお、各種乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
演出制御基板31には、演出制御用CPU31aが備えられている。演出制御用CPU31aには、演出制御用ROM31b及び演出制御用RAM31cが接続されている。また、演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶される。例えば、演出制御用RAM31cには、確変状態が付与されているか否かを示す副確変フラグが記憶される。また、演出制御用RAM31cには、入球率向上状態が付与されているか否かを示す副作動フラグが記憶される。また、演出制御用CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御用RAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
また、演出制御用ROM31bには、遊技演出を実行させるための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御用CPU31aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。また、演出制御用ROM31bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置16が接続されており、各種制御コマンドを入力すると、演出制御プログラムに基づき、演出表示装置16の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aには、装飾ランプLAが接続されている。また、演出制御用CPU31aは、スピーカSPが接続されている。また、演出制御用CPU31aには、演出用ボタンBTが接続されており、演出用ボタンBTが操作されたときに演出用ボタンBTから操作信号が入力される。
次に、主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理について説明する。最初に、特別図柄入力処理を説明する。特別図柄入力処理は、主制御用CPU30aにより所定周期毎に実行されるようになっている。
まず、主制御用CPU30aは、第1始動入賞口21a又は第2始動入賞口22aに遊技球が入球したか否かを判定する保留判定を実行する。すなわち、主制御用CPU30aは、保留判定において、第1始動センサSE1又は第2始動センサSE2によって第1始動入賞口21a又は第2始動入賞口22aへ入球された遊技球の検知を契機として出力される検知信号を入力したか否かを判定する。
保留判定の判定結果が肯定の場合(第1始動入賞口21a又は第2始動入賞口22aに遊技球が入球した場合)、主制御用CPU30aは、保留記憶数が上限値(本実施形態では「4」)よりも少ないか否かを判定する保留記憶数判定を実行する。保留記憶数判定の判定結果が肯定の場合(上限値に達していない場合)、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶される保留記憶数に「1」加算してその値を更新して記憶する。主制御用CPU30aは、更新後の保留記憶数を表示させるように保留表示装置13を制御する。また、主制御用CPU30aは、更新後の保留記憶数を指定する保留指定コマンドを出力する。主制御用CPU30aは、各種乱数の値を取得し、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に取得した乱数値を保留記憶数と対応付けて記憶する。その一方で、保留判定の判定結果が否定の場合(第1始動入賞口21a及び第2始動入賞口22aに遊技球が入球しなかった場合)、又は、保留記憶数判定の判定結果が否定の場合(保留記憶数の上限値に達していた場合)、主制御用CPU30aは、上記処理を実行しない。
次に、特別図柄開始処理について説明する。主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
主制御用CPU30aは、大当り遊技中及び変動ゲームの実行中でない場合、保留記憶数を特定し、保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する。保留記憶数が「0」の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、この判定結果が肯定の場合(保留記憶数が「0」よりも大きい場合)、主制御用CPU30aは、変動ゲームの実行条件が成立したと判定し、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに変動ゲームを実行することを示す値を設定する。なお、本実施形態では、大当り遊技中及び変動ゲームの実行中でない場合であって、保留記憶数が「0」よりも大きいとき(すなわち、実行が保留されている変動ゲームが存在するとき)に、変動ゲームの実行条件が成立する。
次に、主制御用CPU30aは、変動ゲームに係わる(変動ゲームに利用される)乱数値のうち、取得順序に従って最も早く実行される変動ゲームに係わる乱数値(当り判定用乱数、変動パターン振分用乱数、及び特別図柄振分用乱数の値)を取得する。具体的には、変動ゲームに係わる乱数値であって、まだ変動ゲームを実行させるために利用されていない乱数値のうち、最も早く取得された乱数値を取得する。主制御用CPU30aは、特定した保留記憶数を1減算し、当該保留記憶数を表すように保留表示装置13の表示内容を変更させる。主制御用CPU30aは、更新後の保留記憶数を示す保留指定コマンドを出力する。
主制御用CPU30aは、取得した当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う。大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、主制御用CPU30aは、取得した特別図柄振分用乱数の値に基づき、大当り遊技の種類を決定すると共に、特別図柄による大当り図柄の中から特別図柄表示装置11にて停止表示される最終停止図柄を決定する。その後、主制御用CPU30aは、取得した変動パターン振分用乱数に基づき、大当り変動パターンの中から変動パターンを決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、変動ゲームに関する各種処理を実行する。
具体的に言えば、主制御用CPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。主制御用CPU30aは、特別図柄を変動開始させるように特別図柄表示装置11の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、最終停止図柄及び当り遊技の種類を指定するための特別図柄指定コマンド(当り種別指定コマンド)を出力する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間(変動時間)に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように特別図柄表示装置11の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾り図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、主制御用CPU30aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う。本実施形態では、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cから取得したリーチ判定用乱数が、リーチ判定値に一致するか否かにより当選判定を行う。
リーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、主制御用CPU30aは、はずれ図柄を特別図柄表示装置11にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する。次に、主制御用CPU30aは、取得した変動パターン振分用乱数の値に基づき、はずれリーチ変動パターンの中から変動パターンを決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、大当りの場合と同じように、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ演出を行わない場合)、主制御用CPU30aは、はずれ図柄を特別図柄表示装置11にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する。次に、主制御用CPU30aは、取得した変動パターン振分用乱数の値に基づき、はずれ変動パターンの中から変動パターンを決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、大当りの場合と同じように、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU30aは、大当りを決定した場合、決定した変動パターンに基づく変動ゲームの終了後、最終停止図柄に基づき特定された種類の大当り遊技の制御を開始し、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
具体的に、主制御用CPU30aは、大当り遊技の開始を契機としてオープニング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、オープニング時間が開始したことを指示するオープニングコマンドを演出制御基板31に出力する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の終了後、各ラウンド遊技を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、各ラウンド遊技の開始時にラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを演出制御基板31に出力する。また、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技毎に、各大入賞口23a,24aを開状態及び閉状態に制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、入球上限個数の遊技球が入賞するまでの間、又はラウンド遊技毎に予め決められた規定時間が経過するまでの間、各大入賞口23a,24aを所定の開放態様で開状態に制御する。
そして、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技が終了した場合には、各大入賞口23a,24aを閉状態に制御し、ラウンド遊技毎に予め決められたラウンドインターバル時間を経過するまで、各大入賞口23a,24aを閉状態に維持する。これらの一連の制御を、規定ラウンド数に達するまで実行する。なお、各大入賞口23a,24aを開状態に制御する場合、主制御用CPU30aは、演出制御基板31に対して各大入賞口23a,24aの開放を示す開放コマンドを出力する。また、各大入賞口23a,24aを閉鎖させる際には、主制御用CPU30aは、演出制御基板31に対して各大入賞口23a,24aの閉鎖を示す閉鎖コマンドを出力する。
規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、主制御用CPU30aは、エンディング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、エンディング時間が開始したことを指示するエンディングコマンドを演出制御基板31に出力する。そして、エンディング時間を経過すると、主制御用CPU30aは、大当り遊技を終了させる。
また、本実施形態において、主制御用CPU30aは、4ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、振分シャッタ23eを所定の開放パターンで開状態に制御する。また、主制御用CPU30aは、確変契機領域23cを遊技球が通過したときには、演出制御基板31に対して、確変契機領域23cへの遊技球の通過を示す確変通過コマンドを出力する。
大当り遊技を終了する場合、主制御用CPU30aは、その大当り遊技(の4ラウンド目のラウンド遊技)において、確変契機領域23cを遊技球が通過した場合には、確変状態を付与し、主確変フラグに確変状態が付与されていることを示す値を設定する。また、主制御用CPU30aは、確変状態を付与する回数を示す値(本実施形態では「100」)を主確変回数フラグに設定する。主確変回数フラグは、変動ゲームが実行される毎に「1」減算され、「0」となった場合、主制御用CPU30aは、主確変フラグの値をリセットする。また、主制御用CPU30aは、主確変回数フラグに設定された値を指定する確変回数指定コマンドを演出制御基板31に出力する。その一方で、主制御用CPU30aは、大当り遊技において、確変契機領域23cを遊技球が通過しなかった場合には、確変状態を付与せずに、主確変フラグに確変状態が付与されていないことを示す値を設定する。なお、主制御用CPU30aは、大当り遊技が付与された場合、主確変フラグの値を一旦リセットする。
また、大当り遊技を終了する際、主制御用CPU30aは、主作動フラグに入球率向上状態が付与されていることを示す値を設定する。また、主制御用CPU30aは、入球率向上状態を付与する回数を示す値(本実施形態では「100」)を主作動回数フラグに設定する。主作動回数フラグは、変動ゲームが実行される毎に「1」減算され、「0」となった場合、主制御用CPU30aは、主作動フラグの値をリセットする。また、主制御用CPU30aは、主作動回数フラグに設定された値を指定する作動回数指定コマンドを演出制御基板31に出力する。なお、主制御用CPU30aは、大当り遊技が付与された場合、主作動フラグ及び主作動回数フラグの値を一旦リセットする。なお、本実施形態において、このような処理を実行する主制御用CPU30aが大当り判定手段、大当り種類決定手段、状態制御手段として機能する。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが演出制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。主制御用CPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、演出制御用CPU31aは、それに応じて各種処理を実行する。
例えば、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄に基づき、確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。
すなわち、演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄が大当り図柄である場合には、大当りの図柄組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれリーチ変動パターンが指定された場合、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれ変動パターンが指定された場合、はずれの図柄組み合わせを決定する。
そして、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づき、飾り図柄変動ゲームを実行させるように演出表示装置16を制御する。また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づき、変動ゲーム(飾り図柄変動ゲーム)に伴う演出を実行させるように装飾ランプLA、スピーカSPを制御する。その後、演出制御用CPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、変動ゲームに伴う演出を終了させると共に、決定した図柄組み合わせを表示させる。
また、確変通過コマンドが入力された場合、演出制御用CPU31aは、大当り遊技の終了後に、副確変フラグに確変状態が付与されていることを示す値を設定するとともに、副確変回数フラグの値に確変回数を設定する。また、演出制御用CPU31aは、確変回数指定コマンドによって指定される主確変回数フラグに設定された値に基づいて、副確変回数フラグの値を更新する。なお、大当り遊技が付与される場合、又は副確変回数フラグの値が「0」となった場合、副確変フラグから確変状態が付与されていることを示す値を消去する。その一方で、演出制御用CPU31aは、確変通過コマンドが入力されないときには、副確変フラグに確変状態が付与されていないことを示す値を設定する。
最終停止図柄として大当り図柄が指定された場合、演出制御用CPU31aは、副変短フラグに入球率向上状態が付与されていることを示す値を設定するとともに、副作動回数フラグの値に作動回数を設定する。また、演出制御用CPU31aは、作動回数指定コマンドによって指定される主作動回数フラグに設定された値に基づいて、副作動回数フラグの値を更新する。なお、大当り遊技が付与される場合、又は副作動回数フラグの値が「0」となった場合、副変短フラグから入球率向上状態が付与されていることを示す値を消去する。
また、本実施形態において、演出制御用CPU31aは、大当り遊技中において、大当り図柄の種類に基づく大当り演出を実行させる制御を行う。この大当り演出においては、大当り遊技が付与されていることが特定可能な演出であるとともに、確変契機領域23cを遊技球が通過し易いか否かを示唆する演出でもある。
特に、特別大当り遊技が付与される場合、演出制御用CPU31aは、大当り演出の進行パターンとして、成功進行パターンに基づいて大当り演出を実行させるか復活進行パターンに基づいて大当り演出を実行させるかを決定し、決定結果を示す情報を演出制御用RAM31cの所定領域に記憶する。そして、特別大当り遊技が実行されると、演出制御用CPU31aは、決定結果を示す情報に基づいて、大当り演出の進行パターンを特定し、特定した進行パターンに基づいて大当り演出を実行させる制御を行う。
また、演出制御用CPU31aは、2ラウンド目のラウンド遊技の終了後に、インターバル時間において、演出用ボタンBTの操作に応じて、操作演出を実行させる制御を行う。特に、演出制御用CPU31aは、特別大当り遊技において成功進行パターンに基づいて大当り演出を実行させているときには、演出用ボタンBTの操作に応じて、成功操作演出を実行させる制御を行い、それ以外においては、演出用ボタンBTの操作に応じて、失敗操作演出を実行させる制御を行う。なお、本実施形態において、演出制御用CPU31aは、特別大当り遊技において成功進行パターンに基づいて大当り演出を実行させるときであっても、演出用ボタンBTの操作条件を満たさない場合には、失敗操作演出を実行させる。そして、演出制御用CPU31aは、進行パターンを復活進行パターンに変更させ、失敗操作演出の実行後においても、復活進行パターンに基づいて大当り演出を実行させる。
ここで、図8〜図10を参照して演出表示装置16に表示される画像の具体的な一例について説明する。
図8(a)に示すように、演出表示装置16において、飾り図柄が変動表示されており、図8(b)に示すように、飾り図柄がリーチ図柄組み合わせとして一旦停止表示され、その後に、図8(c)に示すように、大当り図柄として確定停止表示される。これによって、変動ゲームが終了し、大当り遊技が付与される。
図8(d)に示すように、大当り遊技が開始され、オープニング演出が実行され、1ラウンド目のラウンド遊技では、「右打ちせよ!」という発射方向を促す画像が表示される。そして、図8(e)に示すように、2ラウンド目のラウンド遊技では、「連打をみせよ!」という演出用ボタンBTの連続操作を促す画像が表示される。
続いて、図8(f)に示すように、2ラウンド目が終了した後、インターバル時間では、「ボタン連打!」という演出用ボタンBTの連続操作を指示する画像と、右側方に「極」文字が配置されたメータ画像とが表示され、演出用ボタンBTの操作に応じた操作演出が実行される。このような操作演出の実行が開始された後には、決定された大当り図柄の種類に基づいて、大当り演出の進行パターンが異なることとなる。具体的には、大当り図柄の種類が図柄ZA〜ZCである場合でそれぞれ異なる進行パターンの大当り演出が実行される。特に、大当り図柄の種類が図柄ZAである場合であっても、成功進行パターンで大当り演出が実行されるときと、復活進行パターンで大当り演出が実行されるときとがある。
図8(g)に示すように、特別大当り遊技(図柄ZA)において成功進行パターンで大当り演出が実行されるときには、演出用ボタンBTの連続操作に応じて、メータが最大まで振り切り、「極」文字が光る画像が表示されることによって成功操作演出が実行される。そして、図8(h)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技では、「成功」という成功画像が表示されることによって成功確定演出(確変通過示唆演出、特殊演出)が実行され、4ラウンド目において第1大入賞口23aの開放態様によって確変契機領域23cを遊技球が通過容易であることが特定可能となる。続いて、図8(i)に示すように、ライオンを模したキャラクタAが「成功したぜ!」というキャラクタA成功演出が実行され、その後に、図8(j)に示すように、サルを模したキャラクタBが「大儀であった!」というキャラクタB成功演出が実行される。
そして、図8(k)に示すように、4ラウンド目のラウンド遊技では、「Vを狙え!」という確変契機領域23cへの遊技球の通過を狙うことを促す画像が表示されることによって確変契機演出が実行される。続いて、図8(l)に示すように、実際に確変契機領域23cを遊技球が通過した場合には、「V入賞!」という確変契機領域23cへの遊技球の通過を示す確変確定画像が表示されることによって確変確定演出が実行される。そして、5ラウンド目以降においても大当り演出が継続される。
その一方で、図9(a)に示すように、特別大当り遊技(図柄ZA)において復活進行パターンで大当り演出が実行されるときには、演出用ボタンBTの連続操作に応じて、メータが最大まで振り切らず、「極」文字が光らない画像が表示されることによって失敗操作演出が実行される。そして、図9(b)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技では、「危機」という危機画像が表示されることによって危機演出(確変非通過示唆演出)が実行され、4ラウンド目において第1大入賞口23aの開放態様によって確変契機領域23cを遊技球が通過困難となることが示唆される。続いて、図9(c)に示すように、危機画像が表示された後に、「成功」という成功画像が表示されることによって成功確定演出が実行され、4ラウンド目において第1大入賞口23aの開放態様によって確変契機領域23cを遊技球が通過容易であることが特定可能となる。そして、図9(d)に示すように、サルを模したキャラクタBが「大儀であった!」というキャラクタB成功演出が実行される。
そして、図9(e)に示すように、4ラウンド目のラウンド遊技では、確変契機演出が実行され、図9(f)に示すように、実際に確変契機領域23cを遊技球が通過した場合には、確変確定演出が実行される。また、5ラウンド目以降においても大当り演出が継続される。
なお、本実施形態において、特別大当り遊技(図柄ZA)において成功進行パターンで大当り演出が実行されているときに、演出用ボタンBTの操作回数が基準回数に達していないなど、演出用ボタンBTの操作態様が操作条件を満たしていない場合には、失敗操作演出が実行され、その後も、復活進行パターンで大当り演出が実行される。
また、図9(g)に示すように、特殊大当り遊技(図柄ZB)でも、演出用ボタンBTの連続操作に応じて、失敗操作演出が実行される。そして、図9(h)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技では、危機演出が実行され、4ラウンド目において第1大入賞口23aの開放態様によって確変契機領域23cを遊技球が通過困難となることが示唆される。
そして、図9(i)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技が終了した後に、インターバル時間において、襖が閉まる襖画像が表示されることによって襖演出が開始される。その後、図9(j)に示すように、4ラウンド目のラウンド遊技において、襖が開いて、「成功」という成功画像が表示されることによって成功確定演出が実行され、4ラウンド目において第1大入賞口23aの開放態様によって確変契機領域23cを遊技球が通過容易であることが特定可能となる。そして、図9(k)に示すように、サルを模したキャラクタBが「大儀であった!」というキャラクタB成功演出が実行される。
そして、図9(l)に示すように、4ラウンド目のラウンド遊技では、確変契機演出が実行され、実際に確変契機領域23cを遊技球が通過した場合には、確変確定演出が実行される。また、5ラウンド目以降においても大当り演出が継続される。
最後に、図10(a)に示すように、特定大当り遊技(図柄ZC)では、演出用ボタンBTの連続操作に応じて、失敗操作演出が実行される。そして、図10(b)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技では、危機演出が実行され、4ラウンド目において第1大入賞口23aの開放態様によって確変契機領域23cを遊技球が通過困難となることが示唆される。
そして、図10(c)に示すように、3ラウンド目のラウンド遊技が終了した後に、インターバル時間において、襖演出が開始され、4ラウンド目のラウンド遊技が終了した後、インターバル時間が終了するまで継続して表示される。その後、図10(d)に示すように、5ラウンド目のラウンド遊技では、襖が開いて、「失敗したぜ!」という失敗画像が表示されることによって失敗確定演出が実行される。また、大当り図柄が図柄ZCである場合には、5ラウンド目以降において、大当り図柄が図柄ZA,ZBである場合とは異なる大当り演出が行われる。
ここで、図11を参照して大当り図柄の種類に基づく大当り演出の演出態様について説明する。
図11(a)に示すように、特別大当り遊技(図柄ZA)において、成功進行パターンで大当り演出が実行されるときには、オープニング時間から2ラウンド目のラウンド遊技が終了するまで、各大当り遊技で同じように、大当り演出が実行される。そして、2ラウンド目のラウンド遊技が終了した後、符号T21に示すタイミングで、インターバル時間(図中では「I」と示す)が開始されるとともに、操作演出が実行され、その結果、成功する成功操作演出(図中では「成功操作」と示す)が実行可能である。
次に、符号T22に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、成功確定演出(図中では「成」と示す)が実行される。そして、符号T23に示すタイミングで、キャラクタA成功演出(図中では「A」と示す)が実行され、符号T24に示すタイミングで、キャラクタB成功演出(図中では「B」と示す)が実行される。続いて、符号T25に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が終了し、インターバル時間が開始されても、キャラクタB成功演出が継続して実行されている。そして、符号T26に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技の終了後、インターバル時間が終了すると、4ラウンド目のラウンド遊技が開始される。4ラウンド目のラウンド遊技においては、確変契機領域23cを遊技球が通過容易であることを示す確変契機演出(図中では「V」と示す)が実行され、実際に確変契機領域23cを遊技球が通過した場合には、確変確定演出が実行される。
次に、図11(b)に示すように、特別大当り遊技(図柄ZA)において、復活進行パターンで大当り演出が実行されるときには、2ラウンド目のラウンド遊技が終了した後、符号T21に示すタイミングで、インターバル時間が開始されるとともに、失敗操作演出(図中では「失敗操作」と示す)が実行される。
次に、符号T22に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、危機演出(図中では「危」と示す)が実行される。そして、符号T23に示すタイミングで、成功確定演出が実行され、符号T24に示すタイミング以降においては、成功進行パターンと同じように、キャラクタB成功演出、確変契機演出、確変確定演出が実行される。
次に、図11(c)に示すように、特殊大当り遊技(図柄ZB)では、2ラウンド目のラウンド遊技が終了した後、符号T21に示すタイミングで、特別大当り遊技(図柄ZA)において復活進行パターンで大当り演出が実行される場合と同じように、失敗操作演出が実行される。
次に、符号T22に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が開始されると、特別大当り遊技(図柄ZA)において復活進行パターンで大当り演出が実行される場合と同じように、危機演出が実行される。そして、符号T23に示すタイミングで、特別大当り遊技(図柄ZA)において復活進行パターンで大当り演出が実行される場合とは異なり、危機演出が継続して実行される。符号T25に示すタイミングで、3ラウンド目のラウンド遊技が終了し、インターバル時間が開始されると、4ラウンド目のラウンド遊技において、符号T28に示すタイミングまで襖演出が実行される。なお、その間、符号T26に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が開始され、第1大入賞口23aが開状態となり、符号T27に示すタイミングで、第1大入賞口23aが閉状態となる。そして、符号T28に示すタイミングで、成功確定演出が実行され、符号T29に示すタイミングで、キャラクタB成功演出が実行される。続いて、符号T30に示すタイミングで、確変契機領域23cを遊技球が通過容易であることを示す確変契機演出が実行され、実際に確変契機領域23cを遊技球が通過した場合には、確変確定演出が実行される。
最後に、図11(d)に示すように、特定大当り遊技(図柄ZC)では、2ラウンド目のラウンド遊技が終了した後、符号T21に示すタイミングにおいて、特殊大当り遊技(図柄ZB)と同じように、失敗操作演出が実行される。
次に、符号T22に示すタイミングから符号T28に示すタイミングにおいて、特殊大当り遊技(図柄ZB)と同じように、危機演出、襖演出が実行される。なお、その間、符号T26に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が開始され、第1大入賞口23aが開状態となり、符号T27に示すタイミングで、4ラウンド目のラウンド遊技が終了し、インターバル時間が開始され、第1大入賞口23aが閉状態となる。そして、符号T28に示すタイミングで、5ラウンド目のラウンド遊技が開始され、失敗確定演出が実行される。
なお、本実施形態において、危機演出、成功確定演出、キャラクタB成功演出、襖演出は、各大当り遊技で同じ演出データに基づいて実行される。特に、成功確定演出、襖演出は、演出内容及び演出時間が同じである。また、危機演出、キャラクタB成功演出は、大当り遊技の種類によって演出時間が異なるが同じ演出データに基づく演出内容であり、演出データに基づく演出時間を超過するときには、最終的に実行される演出態様、繰り返し実行される演出態様で演出が継続して実行される。
このように、大当り遊技の種類や進行パターンに基づいて、各種の大当り演出が実行される。以下、各大当り遊技を比較して大当り演出について説明する。
各大当り遊技において、オープニング時間が開始されてから2ラウンド目のラウンド遊技が終了するまでは少なくとも、同じ演出態様で大当り演出が実行される。
また、特別大当り遊技には、符号T22に示すタイミングで成功確定演出を実行可能な成功進行ルートと、符号T23に示すタイミングで成功確定演出を実行させる復活進行ルートとがある。そして、特別大当り遊技において復活進行ルートで大当り演出を実行させる場合、符号T23に示すタイミングまでは、特殊大当り遊技や特定大当り遊技と同じ演出態様で大当り演出が実行される。
また、特殊大当り遊技において大当り演出を実行させる場合、符号T28に示すタイミングまでは、特定大当り遊技と同じ演出態様で大当り演出が実行される。そして、第1大入賞口扉23bの開放態様から特定大当り遊技が付与されたか特殊大当り遊技が付与されたかが特定可能となる符号T28に示すタイミングで、特殊大当り遊技では成功確定演出が実行され、特定大当り遊技では失敗確定演出が実行される。なお、特定大当り遊技においては、成功確定演出が実行されない。
また、特別大当り遊技において符号T26に示すタイミング以降と、特殊大当り遊技において符号T30に示すタイミング以降とでは同じ演出態様で大当り演出やエンディング演出が実行され、特定大当り遊技において符号T30に示すタイミング以降とは異なる演出態様で大当り演出やエンディング演出が実行される。
なお、本実施形態において、第1大入賞口扉23bの動作から、特別大当り遊技であるか特定大当り遊技であるかが特定可能となる符号T27に示すタイミングが特別時機に相当する。そして、その特別時機以前であり、特別大当り遊技の成功進行ルートにおいて成功確定演出が実行される符号T22に示すタイミングが第1時機に相当し、特別大当り遊技の復活進行ルートにおいて成功確定演出が実行される符号T23に示すタイミングが第2時機に相当する。また、第1大入賞口扉23bの動作から、特殊大当り遊技であるか特定大当り遊技であるかが特定可能となる符号T28に示すタイミングが特殊時機に相当する。そして、その特殊時機以前であり、特殊大当り遊技において成功確定演出が実行される符号T28に示すタイミングが第3時機に相当する。このように、第1時機と第2時機とは、特定ラウンド遊技よりも前の時機であり、第3時機は、特定ラウンド遊技における時機であるといえる。
また、本実施形態において、上記のような処理を実行する演出制御用CPU31aが演出制御手段として機能する。また、特別大当り遊技において成功進行ルートで大当り演出を実行させる制御が第1制御に相当し、特別大当り遊技において復活進行ルートで大当り演出を実行させる制御が第2制御に相当する。また、特定大当り遊技において大当り演出を実行させる制御が第3制御に相当し、特殊大当り遊技において大当り演出を実行させる制御が第4制御に相当する。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)特定大当り遊技では、特別大当り遊技と比べて、特定ラウンド遊技における第1大入賞口23aの合計上限開放時間が短く、非特定ラウンド遊技における第2大入賞口24aの合計上限開放時間が長くなるように規定されている。このため、特定大当り遊技において、特定ラウンド遊技では、特別大当り遊技よりも不利である反面、非特定ラウンド遊技では、特別大当り遊技よりも有利となり、特別大当り遊技と特別大当り遊技とで有利度合いの均衡を図ることによって、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(2)各ラウンド遊技の終了条件が成立可能な各大入賞口23a,24aへの遊技球の上限個数と、各大入賞口23a,24aへの遊技球の入球に対する賞球数とが同じように規定される。このため、特別大当り遊技と特定大当り遊技とで最大となる合計賞球数が同等となり、特別大当り遊技と特定大当り遊技とで賞球についての均衡を図ることによって、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(3)特別大当り遊技と特定大当り遊技とで、各大入賞口23a,24aが相対的に長い時間を上限として開状態となる長開放態様で動作可能な長開放合算時間が同等となるように規定されている。このため、特別大当り遊技と特定大当り遊技とで、多くの払出が可能な長開放態様で動作される長開放合計時間が同等となり、特別大当り遊技と特定大当り遊技とで有利度合いの均衡を図ることによって、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(4)特別大当り遊技と特定大当り遊技とで同じラウンド数が規定されている。このため、遊技者によってラウンド数から何れの大当り遊技が付与されたか特定し難く、大当り遊技に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(5)特別大当り遊技の非特定ラウンド遊技には、第2大入賞口24aが相対的に短い時間を上限として開状態となる短開放態様で第2大入賞口片24bが動作可能な短開放ラウンド遊技が、特定大当り遊技の非特定ラウンド遊技よりも多く含まれている。このため、短開放ラウンド遊技を多く含ませることによって、特定大当り遊技よりも特別大当り遊技ほうが非特定ラウンド遊技における第2大入賞口24aの合計上限開放時間を短くすることができる。
(6)特別大当り遊技と特定大当り遊技とにおいて、特定ラウンド遊技よりも前の非特定ラウンド遊技では、第2大入賞口片24bが同じ開放態様で動作可能であり、特定ラウンド遊技よりも後の非特定ラウンド遊技では、第2大入賞口片24bが異なる開放態様で動作可能である。このため、特定ラウンド遊技に至るまでは、第2大入賞口片24bの開放態様から、特別大当り遊技であるか特定大当り遊技であるかが特定し難く、何れの大当り遊技が付与されているかに対する期待感を持続させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(7)特殊大当り遊技は、特定ラウンド遊技において、第1大入賞口扉23bが特定大当り遊技と同じ開放態様で動作した後に所定の開放態様で動作可能であり、非特定ラウンド遊技において、特別大当り遊技と同じ開放態様で第2大入賞口片24bが動作可能である。このため、特定ラウンド遊技において、特定大当り遊技と同じ開放態様で第1大入賞口扉23bが動作可能であり、特定大当り遊技であるか特殊大当り遊技であるかが特定し難くなり、その後の所定の開放態様に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。また、非特定ラウンド遊技において、特別大当り遊技と同じ開放態様で第2大入賞口片24bが動作可能であり、各大当り遊技における均衡を図ることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(8)特殊大当り遊技では、大当り遊技の特定ラウンド遊技において、特定大当り遊技と同じように、第1大入賞口扉23bが特定開放態様で開状態に動作し、閉状態に動作した後に、特定大当り遊技とは異なり、更に所定の開放態様で開状態に動作する。このため、特定ラウンド遊技で第1大入賞口扉23bが特定開放態様で開状態に動作した後に閉状態に動作しても、第1大入賞口扉23bが所定の開放態様で開状態に動作する可能性があり、第1大入賞口扉23bが閉状態に動作しても、更に開状態に動作することに対する期待感を継続させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(9)第2大入賞口片24bは、特定ラウンド遊技までに行われる非特定ラウンド遊技において、特定大当り遊技と特殊大当り遊技とで同じ開放態様で動作可能である。このため、特定ラウンド遊技までに行われる非特定ラウンド遊技において、第2大入賞口片24bの開放態様から、特定大当り遊技であるか特殊大当り遊技であるかが特定できず、第1大入賞口扉23bが閉状態に動作しても、更に開状態に動作することに対する期待感を継続させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(10)特定ラウンド遊技までに行われる非特定ラウンド遊技において、特定大当り遊技と特殊大当り遊技とで同じ演出態様で演出が実行可能である。このため、特定ラウンド遊技までに行われる非特定ラウンド遊技において、実行される演出の演出態様から、特定大当り遊技であるか特殊大当り遊技であるかが特定できず、第1大入賞口扉23bが閉状態に動作しても、更に開状態に動作することに対する期待感を継続させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(11)第2大入賞口片24bは、特定ラウンド遊技よりも後に行われる非特定ラウンド遊技において、特定大当り遊技と特殊大当り遊技とで異なる開放態様で動作可能である。このため、特定ラウンド遊技よりも後に行われる非特定ラウンド遊技において、第2大入賞口片24bの開放態様に多様性を持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(12)特定ラウンド遊技において第1大入賞口扉23bの特定開放態様での動作が終了した後に、特定大当り遊技と特殊大当り遊技とで異なる演出態様で演出が実行可能である。このため、特定ラウンド遊技よりも後に行われる非特定ラウンド遊技において、実行される演出の演出態様に多様性を持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(13)特別大当り遊技において、特定ラウンド遊技で第1大入賞口扉23bが特定開放態様よりも長い時間開状態に動作可能な特別開放態様で開状態に動作する。このため、特定ラウンド遊技における第1大入賞口扉23bの開放態様に多様性を持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(14)特殊大当り遊技における特定ラウンド遊技で、第1大入賞口扉23bが所定の開放態様で開状態に動作するまでに、特定大当り遊技と同じ演出態様で演出が実行可能であり、所定の開放態様で開状態に動作する以降に、特別大当り遊技と同じ演出態様で演出が実行可能である。このため、特定ラウンド遊技で第1大入賞口扉23bが所定の開放態様で開状態に動作するまでに、実行される演出の演出態様から、特定大当り遊技であるか特殊大当り遊技であるかが特定できない。そして、第1大入賞口扉23bが閉状態に動作しても、更に開状態に動作することに対する期待感を継続させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(15)その一方で、特殊大当り遊技における特定ラウンド遊技で、第1大入賞口扉23bが所定の開放態様で開状態に動作する以降に、実行される演出の演出態様から、特定ラウンド遊技で特定開放態様よりも長い時間、開状態に制御されることが特定可能となり、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(16)特別大当り遊技における特定ラウンド遊技の特別時機では、第1大入賞口扉23bの開放態様から特別大当り遊技が付与されたことが特定可能となる。そして、特別大当り遊技において、特別時機までの第1時機とそれよりも遅い第2時機とで、確変契機領域23cを遊技球が通過し易いことを示す成功確定演出が実行可能である。このため、同じように特別大当り遊技が付与され、確変契機領域23cを遊技球が通過し易くなる場合であっても、第1大入賞口扉23bの開放態様から特別大当り遊技が付与されたことが特定可能となるまでに実行される成功確定演出の実行時機を異ならせることができる。したがって、演出に多様性を持たせることによって、演出効果を向上させることができ、成功確定演出の実行に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(17)また、特定大当り遊技において、特別時機までにおいて、成功確定演出を実行させない第3制御が行われる。このため、演出に多様性を持たせることによって、演出効果を向上させることができ、成功確定演出の実行に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(18)特定大当り遊技において、第2時機まででは、特別大当り遊技において復活進行ルートで大当り演出を進行させる場合と同じ演出態様で大当り演出が実行可能に制御される。このため、特別大当り遊技が付与されて復活進行ルートで大当り演出を進行させる場合において、成功確定演出が実行されるまでに、実行される演出の演出態様から、特別大当り遊技が付与されたか特定大当り遊技が付与されたかが特定できず、成功確定演出の実行に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(19)特別大当り遊技において復活進行ルートで大当り演出を進行させる場合と、特定大当り遊技が付与される場合とにおいては、第2時機まででは、確変契機領域23cを遊技球が通過し難いことを示唆する危機演出が実行される。このため、確変契機領域23cを遊技球が通過し難くなることに対する危機感と、確変契機領域23cを遊技球が通過し易くなることに対する期待感とを持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(20)特殊大当り遊技は、特定ラウンド遊技において、第1大入賞口扉23bが特定大当り遊技と同じ開放態様で動作した後に所定の開放態様で動作可能である。このため、特定ラウンド遊技において、特定大当り遊技と同じ開放態様で第1大入賞口扉23bが動作可能であり、特定大当り遊技であるか特殊大当り遊技であるかが特定し難くなり、その後の所定の開放態様に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(21)特殊大当り遊技における特定ラウンド遊技の特殊時機では、第1大入賞口扉23bの開放態様から特殊大当り遊技が付与されたことが特定可能となる。そして、特殊大当り遊技において、特殊時機までで第1時機よりも遅い第3時機で成功確定演出が実行可能である。このため、第1大入賞口扉23bの開放態様から特殊時機までに実行される成功確定演出の実行契機を提供することができる。したがって、演出に多様性を持たせることによって、演出効果を向上させることができ、成功確定演出の実行に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(22)特殊大当り遊技において、第2時機まででは、特別大当り遊技において復活進行ルートで大当り演出を進行させる場合と同じ演出態様で大当り演出が実行可能に制御される。このため、特別大当り遊技が付与されて復活進行ルートで大当り演出を進行させる場合において、成功確定演出が実行されるまでに、実行される演出の演出態様から、特別大当り遊技が付与されたか特殊大当り遊技が付与されたかが特定できず、成功確定演出の実行に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(23)特別大当り遊技において復活進行ルートで大当り演出を進行させる場合と、特殊大当り遊技が付与される場合とにおいては、第2時機まででは、確変契機領域23cを遊技球が通過し難いことを示唆する危機演出が実行される。このため、確変契機領域23cを遊技球が通過し難くなることに対する危機感と、確変契機領域23cを遊技球が通過し易くなることに対する期待感とを持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(24)特殊大当り遊技において、第3時機まででは、特定大当り遊技と同じ演出態様で大当り演出が実行可能に制御される。このため、特殊大当り遊技が付与される場合において、成功確定演出が実行されるまでに、実行される演出の演出態様から、特定大当り遊技が付与されたか特殊大当り遊技が付与されたかが特定できず、成功確定演出の実行に対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(25)特定大当り遊技が付与される場合と、特殊大当り遊技が付与される場合とにおいては、第3時機まででは、確変契機領域23cを遊技球が通過し難いことを示唆する危機演出が実行される。このため、確変契機領域23cを遊技球が通過し難くなることに対する危機感と、確変契機領域23cを遊技球が通過し易くなることに対する期待感とを持たせることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(26)特殊大当り遊技における特定ラウンド遊技で、特定大当り遊技における特定ラウンド遊技と同じ演出態様で大当り演出が実行された後に、第1大入賞口扉23bが所定の開放態様で開状態に動作することを確定的に報知する成功確定演出(特殊演出)が実行可能である。このため、成功確定演出が実行されることに対する期待感を高揚させることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、例えば、特別大当り遊技において操作演出が実行される場合に、演出用ボタンBTの操作に応じて、成功操作演出を実行させるか失敗操作演出を実行させるかが決定されたが、これに限らず、例えば、演出用ボタンBTの操作に拘わらず、成功操作演出を実行させてもよい。また、例えば、演出用ボタンBTの操作に応じた操作演出が実行されなくてもよい。
・上記実施形態において、例えば、特別時機と特殊時機とが4ラウンド目のラウンド遊技よりも前に規定されてもよい。また、例えば、第1時機と第2時機とが3ラウンド目のラウンド遊技よりも前や、4ラウンド目のラウンド遊技に規定されてもよい。つまり、第1時機と第2時機とは、特別時機以前であればよく、第2時機と特別時機とが一致しても一致しなくてもよい。また、例えば、第3時機が4ラウンド目のラウンド遊技よりも前に規定されてもよい。また、例えば、第3時機は、つまり、第3時機は、特殊時機以前であればよく、第2時機と特別時機とが一致しても一致しなくてもよい。また、第2時機と第3時機とのうち何れか早くなってもよく同じとなってもよい。
・上記実施形態において、成功確定演出が実行された場合、確変契機領域23cに遊技球が通過容易となることが確定したが、これに限らず、例えば、確変契機領域23cに遊技球が通過容易であることが確定的に報知されなくてもよい。つまり、確変契機領域23cに遊技球が通過容易となることが確定的であるか否かに拘わらず示唆されればよい。
・上記実施形態において、危機演出が実行された場合、確変契機領域23cに遊技球が通過困難となることが示唆されたが、これに限らず、例えば、確変契機領域23cに遊技球が通過困難なことが確定的に報知されてもよい。つまり、確変契機領域23cに遊技球が通過困難となることが確定的であるか否かに拘わらず示唆されればよい。
・上記実施形態において、特定大当り遊技において、成功確定演出が実行されなかったが、これに限らず、例えば、確変契機領域23cに遊技球が通過容易であることを示唆する成功示唆演出(確変通過示唆演出)であれば実行してもよい。
・上記実施形態において、例えば、特定ラウンド遊技よりも前の非特定ラウンド遊技のうち少なくとも何れかにおいて、各大当り遊技で同じ演出態様で大当り演出が実行されればよく、何れかおいても各大当り遊技で異なる演出態様で大当り演出が実行されてもよい。例えば、特定ラウンド遊技よりも後の非特定ラウンド遊技において、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技と、特定大当り遊技とで同じ演出態様で大当り演出が実行されてもよく、特別大当り遊技と特殊大当り遊技とで異なる演出態様で大当り演出が実行されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、各大当り遊技において、特定ラウンド遊技で確変契機領域23cへの遊技球の通過度合いを異ならせる場合、振分シャッタ23eの開放態様との組み合わせによれば、第1大入賞口扉23bの合計上限開放時間に拘わらない。具体的には、各大当り遊技において、第1大入賞口扉23bと振分シャッタ23eとの両方が開状態である合計時間を異ならせればよく、振分シャッタ23eの開放パターンが複数種類規定されていてもよい。
・上記実施形態において、各大当り遊技において、規定ラウンド数が「14」で一定に規定されたが、これに限らず、例えば、規定ラウンド数が「14」以外で規定されてもよい。また、例えば、各大当り遊技において、「2」、「4」、「14」というように複数種類の規定ラウンド数が規定されていてもよい。この場合、特別大当り遊技、特殊大当り遊技、特定大当り遊技が、規定ラウンド数が「14」となる大当り遊技に含まれても、規定ラウンド数が「4」となる大当り遊技に含まれてもよく、両方に含まれてもよい。また、例えば、特別大当り遊技、特殊大当り遊技、特定大当り遊技が、規定ラウンド数が異なる大当り遊技として規定されていてもよい。もちろん、特別大当り遊技、特殊大当り遊技、特定大当り遊技以外に、大当り遊技が規定されてもよく、これら各大当り遊技を構成する要素が適宜変更されてもよく、更には、これら各大当り遊技の何れかが規定されていなくてもよい。
・上記実施形態において、規定ラウンド数を特定可能に報知するラウンド報知手段が設けられてもよい。これによって、特別大当り遊技、特殊大当り遊技、特定大当り遊技に同じ規定ラウンド数が規定されているときに、ラウンド報知手段の報知態様から、付与される大当り遊技の種類が特定できないように構成できる。
・上記実施形態において、例えば、複数のラウンド遊技が特定ラウンド遊技として規定されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、特定ラウンド遊技よりも前に非特定ラウンド遊技が規定されていても規定されていなくてもよい。また、例えば、例えば、特定ラウンド遊技よりも後に非特定ラウンド遊技が規定されていても規定されていなくてもよい。
・上記実施形態において、例えば、各大当り遊技において、同じラウンド数のラウンド遊技が特定ラウンド遊技として規定されなくてもよい。
・上記実施形態において、例えば、第1大入賞口扉23bや第2大入賞口片24bが長開放態様で開状態に動作される時間の合計が、各大当り遊技で同等とならないように規定されてもよい。また、例えば、第1大入賞口扉23bや第2大入賞口片24bが短開放態様で開状態に動作される時間の合計が、各大当り遊技で同等とならないように規定されてもよい。また、例えば、各大当り遊技で最大となる合計賞球数が同等とならないように、特定ラウンド遊技における第1大入賞口23aの合計上限開放時間と、非特定ラウンド遊技における第2大入賞口24aの合計上限開放時間とが規定されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、短開放態様としては、長開放態様よりも長い上限開放時間が規定されていればよく、各大入賞口23a,24aに1球の遊技球が入球入球し難い上限開放時間が規定されず、各大入賞口23a,24aに1球以上の遊技球が入球し易い上限開放時間が規定されてもよい。また、例えば、各大当り遊技が、各大入賞口23a,24aが短開放態様で開状態となり、長開放態様で開状態にならない大当り遊技や、各大入賞口23a,24aが長開放態様で開状態となり、短開放態様で開状態にならない大当り遊技であってもよい。
・上記実施形態において、例えば、特定開放態様として、特定大当り遊技及び特殊大当り遊技において特定ラウンド遊技での開放態様であればよく、第1大入賞口23aに1球の遊技球が入球入球し難い上限開放時間が規定されず、第1大入賞口23aに1球以上の遊技球が入球し易い上限開放時間が規定されてもよい。また、例えば、特定開放態様としては、特別大当り遊技において特定ラウンド遊技での特別開放態様よりも上限開放時間が長いか否か、同じであるかも問わない。
・上記実施形態において、特殊大当り遊技において、特定ラウンド遊技では、第1大入賞口扉23bが特定開放態様で開状態に動作した後に、特別開放態様で開状態に動作したが、これに限らない。例えば、第1大入賞口扉23bが特定開放態様で開状態に動作した後に、特別開放態様とは異なる開放態様で開状態に動作してもよい。この場合、特別開放態様よりも上限開放時間が長いか短いかを問わず、1球以上の遊技球が入球可能な上限開放時間が規定されていることが好ましい。
・上記実施形態において、例えば、特定ラウンド遊技よりも前の非特定ラウンド遊技において、各大当り遊技で異なる開放態様で第2大入賞口片24bが動作してもよい。例えば、特定ラウンド遊技よりも後の非特定ラウンド遊技において、特別大当り遊技及び特殊大当り遊技と、特定大当り遊技とで同じ開放態様で第2大入賞口片24bが動作してもよく、特別大当り遊技と特殊大当り遊技とで異なる開放態様で第2大入賞口片24bが動作してもよい。
・上記実施形態において、閉状態としては、第2始動入賞口22aや各大入賞口23a,24aが閉鎖されているものに限定されない。例えば、第2始動入賞口22aや各大入賞口23a,24aが開放されているが、第2始動入賞口22aや各大入賞口23a,24aまで遊技球が到達しないような状態であってもよい。また、例えば、第2始動入賞口22aや各大入賞口23a,24aへの遊技球の入球を許容しない状態であっても、開状態よりも入球し易い状態であってもよい。
・上記実施形態において、特別図柄表示装置11とは別に演出表示装置16が配設されたが、これに限らず、例えば、他の演出表示装置が配設されていてもよい。また、例えば、各演出表示装置が変位(移動や揺動を含む)可能に制御されてもよい。
・上記実施形態において、大当り抽選に当選したことが有利条件に、大当り遊技が有利状態に相当したが、これに限らない。例えば、確変状態が付与される大当りに当選したことが有利条件に、確変状態が有利状態であってもよい。また、例えば、入球率向上状態が付与される大当りに当選したことが有利条件に、入球率向上状態が有利状態であってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
・上記実施形態において、例えば、複数の変動ゲームを実行可能にしてもよい。この場合、複数の変動ゲームのうち一方が優先的に実行されるか、入賞順に実行されるか、複数の変動ゲームが同時に実行されるかも問わない。また、複数の変動ゲームの何れか又は両方において上記実施形態のような制御が行わればよい。
・上記実施形態において、例えば、入球率向上状態(入球率向上状態)としては、普図ゲームの変動時間の短縮、普図当り抽選の抽選確率の向上、開閉部材22bの合計開放時間の増加、及び特別図柄による変動ゲームの変動時間の短縮のうち、少なくともいずれか1つを含んでいればよい。
・上記実施形態において、例えば、複数の大入賞装置が配設されず、1つの大入賞装置において、振分シャッタ23eの動作により確変契機領域を通過可能な特定ラウンドが規定されていてもよい。つまり、第1特別入球手段と第2特別入球手段とが一体に形成されるか別体に形成されるかを問わず、各特別入球口、各特別開閉手段についても一体に形成されるか別体に形成されるかを問わない。
・上記実施形態において、例えば、一般領域23dや振分シャッタ23eが配設されず、第1大入賞口23aに入賞した遊技球が必ず確変契機領域を通過してもよい。
・上記実施形態において、演出表示装置16において各種演出が実行されたが、これに限らず、例えば、スピーカSPからの音の出力態様、装飾ランプLAによる発光態様、可動体の可動態様、振動体の振動態様などによって、各種演出及び報知が実行されてもよく、これらの組み合わせであってもよい。
・上記実施形態において、主制御基板30と演出制御基板31とが配設され、各種機能が搭載されたが、これに限らず、例えば、一方の基板における機能が他方の基板における機能として搭載されてもよい。また、演出表示装置16の制御を行う演出制御手段が別々に備えられてもよい。また、このような2種類の基板に限らず、例えば、一体的な基板として構成されてもよく、3種類以上の基板として構成されてもよい。
・上記実施形態において、特別図柄指定コマンドにより、大当り遊技の種類を指定していたが、変動パターン指定コマンドや、その他専用の制御コマンドにより、大当り遊技の種類を指定するようにしても良い。
・上記実施形態において、変動ゲームに係わる各種乱数値は、保留記憶数に応じて設けられた記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、変動ゲームが実行される毎に、乱数値がシフト処理され、保留記憶数が1減算された記憶領域に記憶する。
・上記実施形態において、演出制御基板31にて変動ゲームの変動時間が管理されていれば、図柄停止コマンドを出力しなくてもよい。
・上記実施形態において、所謂1種のパチンコ遊技機を採用したが、2種、3種、1種2種混合機等、パチンコ遊技機の種類には限られない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)図柄を変動させて行う図柄変動ゲームにおいて予め定めた大当り表示結果が表示された場合に、遊技者に有利となる大当り遊技が生起される遊技機において、前記図柄変動ゲームが大当りとなるかを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段によって大当りとなると判定された場合に、大当りの種類を決定する大当り種類決定手段と、遊技球が入球可能な第1特別入球口、大当り遊技の特定ラウンド遊技において該第1特別入球口が開状態と閉状態を取り得るように動作する第1特別開閉手段、及び該第1特別入球口から入球した遊技球が通過可能な確変契機領域を有する第1特別入球手段と、遊技球が入球可能な第2特別入球口、及び大当り遊技の非特定ラウンド遊技において該第2特別入球口が開状態と閉状態を取り得るように動作する第2特別開閉手段を有する第2特別入球手段と、前記第1特別入球手段における前記確変契機領域への遊技球の通過を条件として、大当りの当選確率を低確率状態から高確率状態へ変更させる確変状態の制御を行う状態制御手段と、を備え、前記大当り種類決定手段は、第1大当り遊技が付与される第1大当りと、前記第1大当り遊技と比べて、前記特定ラウンド遊技における前記第1特別入球口の合計上限開放時間が短く、前記非特定ラウンド遊技における前記第2特別入球口の合計上限開放時間が長い第2大当り遊技が付与される第2大当りとを決定可能であることを特徴とする。
(ロ)図柄を変動させて行う図柄変動ゲームにおいて予め定めた大当り表示結果が表示された場合に、遊技者に有利となる大当り遊技が生起される遊技機において、前記図柄変動ゲームが大当りとなるかを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段によって大当りとなると判定された場合に、大当りの種類を決定する大当り種類決定手段と、遊技球が入球可能な第1特別入球口、大当り遊技の特定ラウンド遊技において該第1特別入球口が開状態と閉状態を取り得るように動作する第1特別開閉手段、及び該第1特別入球口から入球した遊技球が通過可能な確変契機領域を有する第1特別入球手段と、遊技球が入球可能な第2特別入球口、及び大当り遊技の非特定ラウンド遊技において該第2特別入球口が開状態と閉状態を取り得るように動作する第2特別開閉手段を有する第2特別入球手段と、前記第1特別入球手段における前記確変契機領域への遊技球の通過を条件として、大当りの当選確率を低確率状態から高確率状態へ変更させる確変状態の制御を行う状態制御手段と、を備え、前記大当り種類決定手段は、前記大当り遊技の特定ラウンド遊技において前記第1特別開閉手段が特定開放態様で開状態に動作する特定大当り遊技が付与される特定大当りと、前記大当り遊技の特定ラウンド遊技において前記第1特別開閉手段が前記特定開放態様で開状態に動作した後に、閉状態に動作し、更に所定の開放態様で開状態に動作する特殊大当り遊技が付与される特殊大当りとを決定可能であることを特徴とする。
(ハ)図柄を変動させて行う図柄変動ゲームにおいて予め定めた大当り表示結果が表示された場合に、遊技者に有利となる大当り遊技が生起される遊技機において、前記図柄変動ゲームが大当りとなるかを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段によって大当りとなると判定された場合に、大当りの種類を決定する大当り種類決定手段と、遊技球が入球可能な第1特別入球口、大当り遊技の特定ラウンド遊技において該第1特別入球口が開状態と閉状態を取り得るように動作する第1特別開閉手段、及び該第1特別入球口から入球した遊技球が通過可能な確変契機領域を有する第1特別入球手段と、遊技球が入球可能な第2特別入球口、及び大当り遊技の非特定ラウンド遊技において該第2特別入球口が開状態と閉状態を取り得るように動作する第2特別開閉手段を有する第2特別入球手段と、前記第1特別入球手段における前記確変契機領域への遊技球の通過を条件として、大当りの当選確率を低確率状態から高確率状態へ変更させる確変状態の制御を行う状態制御手段と、演出実行手段に演出を実行させる制御を行う演出制御手段と、を備え、前記大当り種類決定手段は、第1大当り遊技が付与される第1大当りと、前記第1大当り遊技と比べて前記特定ラウンド遊技において前記確変契機領域を遊技球が通過し難い第2大当り遊技が付与される第2大当りとを決定可能であり、前記演出制御手段は、前記大当り種類決定手段によって前記第1大当りが決定された場合、前記特定ラウンド遊技において前記第1特別開閉手段の開放態様から前記第1大当り遊技が付与されたか前記第2大当り遊技が付与されたかが特定可能となる特別時機までの第1時機において、前記確変契機領域を遊技球が通過し易いことを示唆する確変通過示唆演出を前記演出実行手段に実行させる第1制御と、前記特別時機までにおいて、前記第1時機よりも遅い第2時機に前記確変通過示唆演出を前記演出実行手段に実行させる第2制御とを行うことが可能であり、前記大当り種類決定手段によって前記第2大当りが決定された場合、前記特別時機までにおいて、前記確変通過示唆演出を前記演出実行手段に実行させない第3制御を行うことが可能であることを特徴とする。
(ニ)前記特殊大当り遊技における前記特定ラウンド遊技で、前記特定大当り遊技における前記特定ラウンド遊技と同じ演出態様で演出実行手段に演出を実行させた後に、前記第1特別開閉手段が前記所定の開放態様で開状態に動作することを確定的に報知する特殊演出を演出実行手段に実行可能に制御する演出制御手段を備えたことを特徴とする。