JP6513614B2 - 無線通信装置、無線通信方法、無線チャネル制御装置および無線チャネル制御プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、無線チャネル制御装置および無線チャネル制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、信号に応じた無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替えて無線通信を行う無線通信装置、無線通信方法、無線チャネル制御装置および無線チャネル制御プログラムに関する。
現在、携帯電話の通信網よりも電波の到達範囲が広く、災害時の通信にも利用可能な業務用無線システムが開発されている。業務用無線システムでは、一般業務のみならず災害時の復旧業務にも用いられ、音声通信だけでなくデータ通信を用いた複数種別の通信が利用される。複数種別の通信を行うには、それぞれの通信用の無線機を用いることが一般的である。ただし、通信種別ごとに無線機を設置してシステムを構築すればコストが嵩むため、1台の無線機を音声通信とデータ通信で共用するために、それぞれの無線チャネルを切り替えて通信を行う無線チャネル制御装置が用いられる(特許文献1)。
図1は、本発明が適用される無線通信装置の構成例を示す。
図1において、無線通信装置は、無線機11、無線チャネル制御装置12、音声通信端末13およびデータ通信端末14により構成される。音声通信端末13およびデータ通信端末14は、無線チャネル制御装置12を介して無線機11に接続され、それぞれ異なる無線チャネルf1,f2を用いて他の無線通信装置と単信通信を行う構成である。なお、音声通信端末13およびデータ通信端末14は、それぞれ2台以上が無線チャネル制御装置12に接続される場合もある。
無線機11は、送信していないときは、それぞれの無線チャネルf1,f2をスキャンして待ち受け、受信する。無線チャネル制御装置12は、無線機11の受信信号を無線チャネルに応じた音声通信端末13またはデータ通信端末14に出力する。また、無線チャネル制御装置12は、音声通信端末13またはデータ通信端末14からの送信信号を無線機11に転送し、無線機11はそれぞれ対応する無線チャネルf1,f2で送信する。このように、音声通信端末13およびデータ通信端末14を備える無線通信装置は、1つの無線機11を共用して通信を行うため、音声通信とデータ通信を同時に行うことができず、また他の無線通信装置と双方向に同時に通信を行うことができない。そこで、無線チャネル制御装置12は、音声通信とデータ通信に優先度をつけ、各通信の同時発生時には、高優先度の信号を低優先度の信号よりも優先して通信する制御を行う。また、優先度が同じ通信信号であれば、早く開始した通信を優先する制御を行う。
通常、リアルタイム性を要する音声通信の優先度を高く、遅延時間が大きくなっても許容されるデータ通信の優先度を低く設定する。なお、以下の説明では、優先度の高い信号を音声信号、優先度の低い信号をデータ信号とするが、それに限るものではない。優先度の高い音声通信と、優先度の低いデータ通信が同時に発生した場合の無線チャネル制御装置12による通信形態について、図2を参照して説明する。
図2において、ケース1〜4はデータ信号の受信中または送信中を示し、ケース5〜8は音声信号の受信中または送信中を示す。
ケース1,2は、データ信号の受信中または送信中に、音声信号の受信ができないことを示す。ケース3,4は、データ信号の受信中または送信中に、無線通信装置の音声端末装置13で送信する音声信号が発生した場合に、無線チャネル制御装置12はデータ信号の受信処理または送信処理を中断し、音声信号の送信に切り替えることを示す。
ケース5,6は、音声信号の受信中または送信中に、データ信号の受信ができないことを示す。ケース7,8は、音声信号の受信中または送信中に、データ信号の送信ができないことを示す。すなわち、データ通信端末14で送信するデータ信号が発生したときに、音声通信端末13で音声信号を受信中または送信中であれば、無線チャネル制御装置12は音声通信を継続し、データ信号を破棄または記憶して再送処理を行う。
図3は、信号受信中における送信信号発生時の従来の処理手順例を示す。図2のケース3,7に対応する。
図3において、無線通信装置の無線機11は、無線チャネルをスキャンし(S11)、受信信号を検知したときに(S12:Yes )、受信信号の復調を開始する(S13)。信号の受信および復調中に送信信号が発生しなければ(S14:No)、受信終了となるまで受信信号の復調を継続し(S15)、受信終了となると無線チャネルのスキャンに戻る(S11)。
一方、受信信号の復調中に送信信号が発生すれば(S14:Yes )、無線チャネル制御装置12は受信信号が音声信号かデータ信号かにより(S16)、また送信信号が音声信号かデータ信号かにより(S17)、次の処理が異なる。受信信号が音声信号であれば(S16:Yes )、図2のケース7に対応し、音声信号の受信処理を優先し、送信信号(音声信号/データ信号)を記憶して受信終了後に再送処理するか、破棄して音声端末/データ端末に通知する(S18)。受信信号がデータ信号であり(S16:No)、送信信号が音声信号であれば(S17:Yes )、図2のケース3に対応し、受信信号(データ信号)の復調を中断して破棄し(S19)、送信信号(音声信号)の送信処理に切り替える(S20)。なお、データ信号を受信中に発生した送信信号がデータ信号であれば(S17:No)、送信信号(データ信号)を記憶して受信終了後に再送処理するか、破棄してデータ端末に通知する(S18)。
図4は、信号送信中における送信信号発生時の従来の処理手順例を示す。図2のケース4,8に対応する。
図4において、無線通信装置の無線チャネル制御装置12は、送信信号が発生し(S31)、他の信号を送信中でなければ(S32:No)、発生した送信信号(音声信号/データ信号)の送信処理を行う(S37)。他の信号を送信中であれば(S32:Yes )、他の信号が音声信号かデータ信号かにより(S33)、また発生した送信信号が音声信号かデータ信号かにより(S34)、次の処理が異なる。送信中の他の信号が音声信号であれば(S33:Yes )、図2のケース8に対応し、他の信号の送信処理を優先し、発生した送信信号(音声信号/データ信号)を記憶して他の信号の送信終了後に再送処理するか、破棄して音声端末/データ端末に通知する(S35)。送信中の他の信号がデータ信号であり(S33:No)、発生した送信信号が音声信号であれば(S34:Yes )、図2のケース4に対応し、送信中の他の信号(データ信号)の送信を中断して破棄し(S36)、発生した送信信号(音声信号)の送信処理に切り替える(S37)。なお、データ信号を送信中に発生した送信信号がデータ信号であれば(S34:No)、送信信号(データ信号)を記憶して他の信号の送信終了後に再送処理するか、破棄してデータ端末に通知する(S35)。
特開2015−076831号公報
図2に示すように、音声信号の送信または受信と、データ信号の送信または受信が同時に発生した場合には、ケース1,2を除いて優先されるべき音声信号の送信または受信が行われる。特に、ケース3,4の場合は、無線通信装置がデータ信号の受信中または送信中でも音声信号の発生を認識できるので、データ信号の受信処理または送信処理を中断し、音声信号の送信に切り替える処理が可能である。
しかし、ケース1,2の場合は、ひとつの無線機11を共用して通信している無線通信装置がデータ信号の受信中または送信中に、他の無線通信装置が送信する音声信号を認識できないので、優先されるべき音声信号の受信に切り替える処理ができない。
図5は、図2のケース1の課題に対応する具体例を示す。
図5において、無線通信装置Aは、無線機11と音声通信端末13から構成される。無線通信装置B,C,Dは、無線機11と無線チャネル制御装置12と音声通信端末13とデータ通信端末14から構成される。
無線通信装置Cが無線通信装置D宛のデータ信号を送信中は、当該データ信号を無線通信装置Bも受信する。無線通信装置Bは、受信中に信号の宛先などの情報がわからないため、無線通信装置Cが送信終了となるまで受信および復調処理を続ける。このとき、音声通信が行われていないため、無線通信装置Aはデータ信号が通信されていることを検知できず、無線通信装置B宛の音声信号を送信することができる。しかし、無線通信装置Bでは、音声通信とデータ通信の無線チャネルが異なるため、無線通信装置Bは無線通信装置Cからのデータ信号の受信中は、無線通信装置Aが無線通信装置B宛に送信する音声信号を受信することができない。その結果、無線通信装置Aは無線通信装置Bへ送信した音声信号の到達を確認できず、再送することになって通信効率が劣化することになる。
図6は、図2のケース2の課題に対応する具体例を示す。
図6において、無線通信装置Aは、無線機11と音声通信端末13から構成される。無線通信装置B,C,Dは、無線機11と無線チャネル制御装置12と音声通信端末13とデータ通信端末14から構成される。
無線通信装置Bが無線通信装置C宛のデータ信号を送信中は、同様に無線通信装置Aが無線通信装置B宛に送信する音声信号を受信することができない。その結果、無線通信装置Bは無線通信装置Aからの音声信号を受信できず、無線通信装置Aは無線通信装置Bへ送信した音声信号の到達を確認できず、再送することになって通信効率が劣化することになる。
本発明は、低優先度の信号を受信または送信する際に、高優先度の信号の発生が予測される場合に低優先度の信号の受信または送信を制限し、他の無線通信装置が送信する高優先度の信号を受信可能として通信効率を改善することができる無線通信装置、無線通信方法、無線チャネル制御装置および無線チャネル制御プログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の無線チャネルおよび送信と受信の切り替えが可能な1つの無線機と、高優先度の信号と低優先度の信号の無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替える制御を行う無線チャネル制御装置とを用いて無線通信を行う無線通信装置において、無線チャネル制御装置は、低優先度の信号を受信または送信するタイミングにおける高優先度の信号を受信しない確率Pに基づき、低優先度の信号を受信または送信する際に、高優先度の信号を受信しない確率Pで低優先度の信号を受信または送信する、または高優先度の信号を受信しない確率Pが所定の閾値R以上となり高優先度の信号を受信しないと予測されるときに低優先度の信号を受信または送信する制御を行う構成である。
第1の発明の無線通信装置において、無線チャネル制御装置は、低優先度の信号を受信中または送信中に、送信する高優先度の信号が発生した場合に、該低優先度の信号の受信または送信を中断して該高優先度の信号を送信する制御を行う。
第1の発明の無線通信装置において、無線チャネル制御装置は、低優先度の信号を受信または送信するタイミングとして高優先度の信号の前回の受信時間からの経過時間tと、高優先度の信号の発生率λとを用い、高優先度の信号を受信しない確率Pは、
P=exp(−λt)
と規定し、
exp(−λt)≧Rのとき、またはt≦−log R/λの期間で、
低優先度の信号を受信または送信する構成である。
さらに、無線チャネル制御装置は、低優先度の信号の終了率μを用い、高優先度の信号を受信しない確率Pは、
P=exp(−λ(t+1/μ))
と規定し、
exp(−λ(t+1/μ))≧Rのとき、またはt≦−logR/λ−1/μの期間で、
低優先度の信号を受信または送信する構成としてもよい。
第2の発明は、複数の無線チャネルおよび送信と受信の切り替えが可能な1つの無線機と、高優先度の信号と低優先度の信号の無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替える制御を行う無線チャネル制御装置とを用いて無線通信を行う無線通信方法において、無線チャネル制御装置は、低優先度の信号を受信または送信するタイミングにおける高優先度の信号を受信しない確率Pに基づき、低優先度の信号を受信または送信する際に、高優先度の信号を受信しない確率Pで低優先度の信号を受信または送信する、または高優先度の信号を受信しない確率Pが所定の閾値R以上となり高優先度の信号を受信しないと予測されるときに低優先度の信号を受信または送信する制御を行う。
第3の発明は、複数の無線チャネルおよび送信と受信の切り替えが可能な1つの無線機と、高優先度の信号と低優先度の信号の無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替える制御を行う無線チャネル制御装置とを用いて無線通信を行う無線通信装置の無線チャネル制御装置において、低優先度の信号を受信または送信するタイミングにおける高優先度の信号を受信しない確率Pに基づき、低優先度の信号を受信または送信する際に、高優先度の信号を受信しない確率Pで低優先度の信号を受信または送信する、または高優先度の信号を受信しない確率Pが所定の閾値R以上となり高優先度の信号を受信しないと予測されるときに低優先度の信号を受信または送信する制御を行う構成である。
第4の発明の無線チャネル制御プログラムは、第3の発明の無線チャネル制御装置が実行する処理をコンピュータに実行させ、低優先度の信号の送信または受信を制御する処理を行う。
本発明は、高優先度の信号の受信が予測されないタイミングで低優先度の信号の受信または送信するようにし、高優先度の信号の受信が予測されるタイミングでは低優先度の信号の受信または送信を行わないことにより、低優先度の信号(例えばデータ信号)の受信中または送信中に、高優先度の信号(例えば音声信号)の受信ができない事態を最小限に抑え、高優先度の信号のスループットを改善することができる。
本発明が適用される無線通信装置の構成例を示す図である。 音声通信とデータ通信の通信形態を説明する図である。 信号受信中における送信信号発生時の従来の処理手順例を示すフローチャートである。 信号送信中における送信信号発生時の従来の処理手順例を示すフローチャートである。 図2のケース1の課題に対応する具体例を説明する図である。 図2のケース2の課題に対応する具体例を説明する図である。 本発明における音声信号を受信しない確率Pと閾値Rの関係を説明する図である。 本発明の特徴1に対応するデータ信号受信の制御例を示すタイムチャートである。 本発明の特徴2に対応するデータ信号送信の処理手順例を示すタイムチャートである。 本発明の特徴1に対応するデータ信号受信の処理手順例を示すフローチャートである。 本発明の特徴2に対応するデータ信号送信の処理手順例を示すフローチャートである。
(本発明の特徴1)
本発明の特徴1は、図2および図5のケース1のように、高優先信号である音声信号の受信と低優先信号であるデータ信号の受信が同時に発生する環境で、データ信号の受信を制限して音声信号の受信を優先するところにある。
データ信号を受信するか否かは、データ信号を検知した時点において、データ信号受信中に音声信号を受信しない確率Pを用いる。音声信号を受信しない確率Pは、音声信号の発生率λと音声信号受信後の経過時間tに対応し、λが同じであればtが長いほど、tが同じであればλが大きいほど小さくなる特性を有し、例えば、音声信号の発生がポアソン生起であれば、
P=exp(−λt)
で表される。このとき、データ信号を検知したタイミングtで、音声信号を受信しない確率Pでデータ信号を受信する。あるいは、音声信号を受信する確率(1−P)でデータ信号を受信しない。
または、閾値Rに対してP≧Rのときにデータ信号を受信し、P<Rのときにデータ信号を受信しない。すなわち、
exp(−λt)≧Rのときに、音声信号を受信しない予測なのでデータ信号を受信し、
exp(−λt)<Rのときに、音声信号を受信する予測なのでデータ信号を受信しない。この関係を図7(1) に示す。
または、経過時間t=−log R/λとなるので、
0<t≦−log R/λのときに、音声信号を受信しないと予測される期間なのでデータ信号を受信し、
t>−log R/λのときに、音声信号を受信すると予測される期間なのでデータ信号を受信しない。この関係を図7(2) に示す。
(本発明の特徴2)
本発明の特徴2は、図2および図6のケース2のように、高優先信号である音声信号の受信と低優先信号であるデータ信号の受信が同時に発生する環境で、データ信号の送信を制限して音声信号の受信を優先するところにある。上記の特徴1の「データ信号の受信」を「データ信号の送信」に置き換えれば、同じ説明となる。
(本発明の特徴1のデータ信号受信制御例)
図8は、本発明の特徴1に対応するデータ信号受信の制御例を示す。ここでは、図7の説明に用いたP=exp(−λt)の関係を用いる。
図8(1) は、発生率λ1 の音声信号を受信してから t1 時間後にデータ信号を検知したときに、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t1)が閾値R以上となり、あるいはt1≦−log R/λ1 となり、音声信号を受信しない予測によりデータ信号を受信する例を示す。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t1)でデータ信号を受信するとしても同様である。
図8(2) は、音声信号を受信してから t2 時間後(t1<t2)にデータ信号を検知したときに、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t2)が閾値R未満となり、あるいはt2>−log R/λ1 となり、音声信号を受信する予測によりデータ信号を受信しない例を示す。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t2)でデータ信号を受信するとしても同様である。図8(1),(2) の違いは、音声信号の発生率λ1 が同じときに、経過時間がt1からt2に長くなって音声信号を受信しない確率Pが減少し、音声信号の受信が予測されることを示す。
図8(3) は、音声信号の発生率λ2 が大きくなり(λ1 <λ2 )、音声信号を受信してから t1 時間後にデータ信号を検知したときに、音声信号を受信しない確率Pが閾値R未満となり、あるいは t1 >−log R/λ2 となり、音声信号を受信する予測によりデータ信号を受信しない例を示す。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ2 t1)でデータ信号を受信するとしても同様である。図8(1),(3) の違いは、データ信号の検知時間 t1 が同じときに、音声信号の発生率λ2 が大きくなって音声信号を受信しない確率Pが減少し、音声信号の受信が予測されることを示す。
(本発明の特徴2のデータ信号送信制御例)
図9は、本発明の特徴2に対応するデータ信号送信の制御例を示す。ここでは、図7の説明に用いたP=exp(−λt)の関係を用いる。
図9(1) は、音声信号を受信してから t1 時間後に送信するデータ信号が発生したときに、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t1)が閾値R以上となり、あるいはt1≦−log R/λ1 となり、音声信号を受信しない予測によりデータ信号を送信する例を示す。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t1)でデータ信号を送信するとしても同様である。
図9(2) は、音声信号を受信してから t2 時間後(t1<t2)に、送信するデータ信号が発生したときに、音声信号を受信しない確率Pが閾値R未満となり、あるいはt2>−log R/λ1 となり、音声信号を受信する予測によりデータ信号を送信しない例を示す。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t2)でデータ信号を送信するとしても同様である。図9(1),(2) の違いは、音声信号の発生率λ1 が同じときに、経過時間がt1からt2に長くなって音声信号を受信しない確率Pが減少し、音声信号の受信が予測されることを示す。
図9(3) は、音声信号の発生率λ2 が大きくなり(λ1 <λ2 )、音声信号を受信してから t1 時間後に送信するデータ信号が発生したときに、音声信号を受信しない確率Pが閾値R未満となり、あるいは t1 >−log R/λ2 となり、音声信号を受信する予測によりデータ信号を送信しない例を示す。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ2 t1)でデータ信号を送信するとしても同様である。図9(1),(3) の違いは、データ信号の検知時間 t1 が同じときに、音声信号の発生率λ2 が大きくなって音声信号を受信しない確率Pが減少し、音声信号の受信が予測されることを示す。
(本発明の特徴1のデータ信号受信の処理手順例)
図10は、本発明の特徴1に対応するデータ信号受信の処理手順例を示す。本処理手順例は、図8のデータ信号受信の制御例に対応する。
図10において、無線通信装置の無線チャネル制御装置12は、無線機11で無線チャネルをスキャンし(S11)、受信信号を検知したときに(S12:Yes )、その無線チャネルに応じて受信信号が音声信号かデータ信号かを判定する(S21)。受信信号が音声信号である場合は(S21:Yes )、受信信号の復調を開始する(S13)。それ以降の処理は、図3に示す処理手順と同様である。ただし、受信信号は音声信号であるので、ステップS16からステップS18への処理のみとなる。
受信信号がデータ信号である場合は(S21:No)、その時点で音声信号を受信しない確率Pが閾値R以上か否かを判定する(S22)。P≧Rであれば(S22:Yes )、図8(1) に示すように、音声信号を受信しないと予測してデータ信号の復調を開始する(S13)。それ以降の処理は、図3に示す処理手順と同様である。ただし、受信信号はデータ信号であるので、ステップS16からステップS17への処理のみとなる。
このステップS22の処理は、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t1)でデータ信号を受信するとしても同様であり、音声信号を受信しない予測によりデータ信号を受信する制御となる。なお、音声信号を受信しない確率Pでデータ信号を受信する場合、確率(1−P)でデータ信号を受信復調せずに無線チャネルのスキャン(S11)に戻ることになる。このとき、データ信号の受信が継続している場合には、時間の経過とともに小さくなった確率Pでデータ信号を受信復調することになる。この場合のデータ信号の復調は途中からのため無意味であるので、一度ステップS22の判断をしてからもデータ信号の受信が継続している場合には、その間に送信信号が発生していればステップS16の処理に進み、送信信号が発生していないときにのみステップS11に戻るようにしてもよい。あるいは、ステップS15で、受信終了または途中から復調時のように復調不可の場合に、ステップS11に戻るようにしてもよい。
P<Rであれば(S22:No)、図8(2),(3) に示すように、音声信号を受信すると予測してデータ信号を受信せずに無線チャネルのスキャンに戻る(S11)。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t2)またはP=exp(−λ2 t1)でデータ信号を受信するとしても同様であり、音声信号を受信する予測によりデータ信号を受信しない制御となる。
ここで、自局宛に送信されるデータ信号の受信タイミングが既知であれば、ステップS22の処理の前に、検知した受信信号が自局宛のデータ信号か否かを判定し、他局宛のデータ信号であれば当該データ信号を受信しないようにしてもよい。そして、自局宛のデータ信号に対してのみ、ステップS22で音声信号を受信しない確率Pが閾値R以上か否かを判定するようにしてもよい。
(本発明の特徴2のデータ信号送信の処理手順例)
図11は、本発明の特徴2に対応するデータ信号送信の処理手順例を示す。本処理手順例は、図9のデータ信号送信の制御例に対応する。
図11において、無線通信装置の無線チャネル制御装置12は、送信信号が発生し(S31)、他の信号を送信中であれば(S32:Yes )、それ以降の処理は、図4に示す処理手順と同様である。他の信号を送信中でなければ(S32:No)、発生した送信信号が音声信号かデータ信号かを判定する(S41)。送信信号が音声信号である場合は(S41:Yes )、送信信号(音声信号)の送信処理を行う(S37)。
送信信号がデータ信号である場合は(S41:No)、その時点で音声信号を受信しない確率Pが閾値R以上か否かを判定する(S42)。P≧Rであれば(S42:Yes )、図9(1) に示すように、音声信号を受信しないと予測して、送信信号(データ信号)の送信処理を行う(S37)。このステップS42の処理は、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t1)でデータ信号を送信するとしても同様であり、音声信号を受信しない予測によりデータ信号を送信する制御となる。
P<Rであれば(S42:No)、図9(2),(3) に示すように、音声信号を受信すると予測して送信信号(データ信号)を記憶して他の信号の送信終了後に再送処理するか、破棄してデータ端末に通知する(S35)。これは、音声信号を受信しない確率P=exp(−λ1 t2)またはP=exp(−λ2 t1)でデータ信号を送信するとしても同様であり、音声信号を受信する予測によりデータ信号を送信しない制御となる。
(本発明における音声信号を受信しない確率Pの変形例)
以上の説明では、音声信号の発生率λと音声信号受信後の経過時間tをパラメータとして、音声信号を受信しない確率P=exp(−λt)としたが、データ信号の継続時間を考慮してデータ信号の呼の終了率μを用い、図8に示すように、データ信号の発生時間tに対するデータ信号の継続時間をt+1/μと定義し、データ信号の継続時間中に音声信号を受信しない確率P=exp(−λ(t+1/μ)) としてもよい。
この場合、閾値Rに対してP≧Rのときにデータ信号を受信/送信し、P<Rのときにデータ信号を受信/送信しない。すなわち、
exp(−λ(t+1/μ))≧Rのときに、音声信号を受信しない予測なのでデータ信号を受信/送信し、
exp(−λ(t+1/μ))<Rのときに、音声信号を受信する予測なのでデータ信号を受信/送信しない。
または、経過時間tが
0<t≦−log R/λ−1/μのときに、音声信号を受信しない予測なのでデータ信号を受信/送信し、
t>−log R/λ−1/μのときに、音声信号を受信する予測なのでデータ信号を受信/送信しない。
なお、音声信号およびデータ信号の送信/受信ごとに、音声信号とデータ信号の発呼数と終了呼数をカウントし、音声信号の発呼数を計測時間で除した値を発生率λ、データ信号の終了呼数を計測時間で除した値を終了率μとし、音声信号を受信しない確率として
P=exp(−λt)またはP=exp(−λ(t+1/μ))
の算出に用いてもよい。
以上説明した無線チャネル制御装置12において、高優先度の音声信号を受信しない確率Pに基づいて低優先度のデータ信号の送信または受信する制御は、コンピュータを無線チャネル制御装置として機能させるコンピュータプログラムにより実現することができる。このコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも、ネットワークを介して提供することも可能である。
11 無線機
12 無線チャネル制御装置
13 音声通信端末
14 データ通信端末

Claims (7)

  1. 複数の無線チャネルおよび送信と受信の切り替えが可能な1つの無線機と、高優先度の信号と低優先度の信号の無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替える制御を行う無線チャネル制御装置とを用いて無線通信を行う無線通信装置において、
    前記無線チャネル制御装置は、前記低優先度の信号を受信または送信するタイミングにおける前記高優先度の信号を受信しない確率Pに基づき、前記低優先度の信号を受信または送信する際に、前記高優先度の信号を受信しない確率Pで前記低優先度の信号を受信または送信する、または前記高優先度の信号を受信しない確率Pが所定の閾値R以上となり前記高優先度の信号を受信しないと予測されるときに前記低優先度の信号を受信または送信する制御を行う構成である
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記無線チャネル制御装置は、前記低優先度の信号を受信中または送信中に、送信する前記高優先度の信号が発生した場合に、該低優先度の信号の受信または送信を中断して該高優先度の信号を送信する制御を行う
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記無線チャネル制御装置は、前記低優先度の信号を受信または送信するタイミングとして前記高優先度の信号の前回の受信時間からの経過時間tと、前記高優先度の信号の発生率λとを用い、前記高優先度の信号を受信しない確率Pは、
    P=exp(−λt)
    と規定し、
    exp(−λt)≧Rのとき、またはt≦−log R/λの期間で、
    前記低優先度の信号を受信または送信する構成である
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項3に記載の無線通信装置において、
    前記無線チャネル制御装置は、前記低優先度の信号の終了率μを用い、前記高優先度の信号を受信しない確率Pは、
    P=exp(−λ(t+1/μ))
    と規定し、
    exp(−λ(t+1/μ))≧Rのとき、またはt≦−logR/λ−1/μの期間で、
    前記低優先度の信号を受信または送信する構成である
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 複数の無線チャネルおよび送信と受信の切り替えが可能な1つの無線機と、高優先度の信号と低優先度の信号の無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替える制御を行う無線チャネル制御装置とを用いて無線通信を行う無線通信方法において、
    前記無線チャネル制御装置は、前記低優先度の信号を受信または送信するタイミングにおける前記高優先度の信号を受信しない確率Pに基づき、前記低優先度の信号を受信または送信する際に、前記高優先度の信号を受信しない確率Pで前記低優先度の信号を受信または送信する、または前記高優先度の信号を受信しない確率Pが所定の閾値R以上となり前記高優先度の信号を受信しないと予測されるときに前記低優先度の信号を受信または送信する制御を行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 複数の無線チャネルおよび送信と受信の切り替えが可能な1つの無線機と、高優先度の信号と低優先度の信号の無線チャネルを切り替え、かつ送信と受信を切り替える制御を行う無線チャネル制御装置とを用いて無線通信を行う無線通信装置の無線チャネル制御装置において、
    前記低優先度の信号を受信または送信するタイミングにおける前記高優先度の信号を受信しない確率Pに基づき、前記低優先度の信号を受信または送信する際に、前記高優先度の信号を受信しない確率Pで前記低優先度の信号を受信または送信する、または前記高優先度の信号を受信しない確率Pが所定の閾値R以上となり前記高優先度の信号を受信しないと予測されるときに前記低優先度の信号を受信または送信する制御を行う構成である
    ことを特徴とする無線チャネル制御装置。
  7. 請求項6に記載の無線チャネル制御装置が実行する処理をコンピュータに実行させ、前記低優先度の信号の送信または受信を制御する処理を行うことを特徴とする無線チャネル制御プログラム。
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