JP6512028B2 - 放射線透視装置 - Google Patents

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Description

この発明は、放射線源と、放射線源から照射され被検体を透過した放射線の強度に応じて感度の異なる複数の色の画像信号を出力する放射線検出器を備える放射線透視装置に関する。
破壊を行うことなく物体の内部を観察する手法として、X線等の放射線を利用した放射線透視がある。物体を透過したX線を検出し画像化する放射線検出器として、電子管デバイスであるイメージインテンシファイア(I.I.)が知られている。このイメージインテンシファイア(I.I.)は、入射したX線を光電子に変換し、光電子を加速・増幅させることにより、透過X線像を可視光像に変換するものであり、ビデオカメラなどの光学系と組み合わせることにより、表示装置に可視光像が画像として表示される。
イメージインテンシファイア(I.I.)は、可視光像を結像させる出力蛍光面に単色発光のシンチレータを用い、モノクロカメラと組み合わせてグレースケール画像を表示装置に表示するものが一般的である。しかしながら、X線の透過しにくい部分とX線の透過しやすい部分との輝度差が大きな被検体を透視する場合は、グレースケール画像ではダイナミックレンジが足りず、しばしば、黒つぶれや白飛びなどにより透過X線像を可視光像に忠実に再現できない問題が生じていた。
そこで、近年、画像識別度の向上やダイナミックレンジ拡大を目的として、出力蛍光体にマルチカラーシンチレータを用い、カラーカメラを組み合わせることにより、カラー画像を表示装置に表示することができるマルチカラーイメージインテンシファイア(マルチカラーI.I.)が利用されている。マルチカラーI.I.に入射されたX線は、X線の強度に応じて感度の異なるR(赤)、G(緑)、B(青)の信号に変換され、R,G,Bの各色の画像信号がカラーカメラから出力される(特許文献1および特許文献2参照)。
また、特許文献3には、放射線治療用の動体追跡装置に、マルチカラーI.I.が採用されている。放射線治療においては、健康な細胞に配慮して、呼吸等に伴って動く患部にのみ正確に治療放射線を照射するため、患者の体内の患部近傍に留置した金マーカの位置をX線透視により追跡する動体追跡が行われる。この動体追跡では、テンプレートマッチングによる金マーカの検出に、マルチカラーI.I.により取得したX線に対する感度が異なるR,G,Bの各画像が利用されている。
特開2003−202382号公報 特開2004−294287号公報 国際公開第2010/098214号
X線透視装置の放射線検出器にマルチカラーI.I.を使用すると、同期したR,G,Bの3つの動画像を取得することができるため、各単一色での画像のダイナミックレンジは狭いが、感度が異なるこれら3つの画像全体としてのダイナミックレンジは大きなものとなる。一方で、R,G,Bの3画像を、表示装置での表示を切り替えながらそれぞれ観察するのは、ユーザにとって手間のかかる作業である。
特許文献1では、R,G,Bの3画像を合成して、ダイナミックレンジが拡大された1つのグレースケール画像を得る技術が記載されており、画像の明るさに基づく基準値を用いて、各画像信号の一部の圧縮と合成を行っている。しかしながら、これらの処理は画素値に関係なく実行されているため、合成後の画像で、かえってコントラストが悪くなる場合もある。
また、特許文献3の放射線治療用の動体追跡装置では、治療放射線の照射制御の観点から、リアルタイム性が要求される。動体追跡で採用されるテンプレートマッチングにおいては、テンプレートとのマッチング処理対象画像の数の増加、あるいは、R,G,Bの各画像に対する画像処理の工程数の増加は、計算時間やメモリ使用量を増大させるため、リアルタイム性の観点から好ましくない。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、感度が異なる複数の色の各画像が持つ特徴を保ちつつダイナミックレンジが拡大されたグレースケール画像を得ることが可能な放射線透視装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、放射線源と、放射線源から照射され被検体を透過した放射線の強度に応じて感度の異なる複数の色の画像信号を出力する放射線検出器とを備える放射線透視装置であって、前記放射線検出器からの信号を受信し、放射線の強度に応じて異なる色の濃淡で表現される複数の画像を同時に取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した前記複数の画像の画素値分布の状況を示すヒストグラムを各々作成するヒストグラム作成部と、前記ヒストグラムに基づいて、前記複数の画像を合成して1つのグレースケール画像を生成する画像合成部と、を備えることを特徴とする。
第2の発明は、前記ヒストグラムから前記複数の画像の各々に関する合成係数を求める合成係数取得部を備え、前記画像合成部は、前記合成係数を用いて、前記複数の画像を線形結合することにより前記グレースケール画像を生成する。
第3の発明は、前記合成係数取得部は、前記ヒストグラムにおいて所定の度数以上となるビン数nを求め、当該ビン数nを用いて前記合成係数を算出する。
第4の発明は、前記所定の度数は、前記ヒストグラムに含まれる総画素数を前記ヒストグラムの総ビン数Nで割った値である。
第1から第4の発明によれば、同時に取得した複数の画像の画素値分布の状況を示すヒストグラムを画像毎に作成し、ヒストグラム化された各画像の画素値の分布を考慮して画像合成を行うことから、各画像が持つ特徴を保ちつつダイナミックレンジを拡張したグレースケール画像を取得することが可能となる。また、同じ被検体を同じ位置から所定のフレームレートで透視して得た複数の画像は、同期した画像であることから、フレーム毎の画像合成によりダイナミックレンジを拡張したグレースケール動画を取得することができる。
第2の発明によれば、ヒストグラムから複数の画像の各々に関する合成係数を求める合成係数取得部を備えることから、画像中の被写体が白飛びや黒つぶれすることなくヒストグラムの広い範囲に亘って被写体が写り込んでいる情報量の多い感度の画像をより重視した合成割合で画像合成を行うことができる。このため、より各画像が持つコントラストを保ちつつ、ダイナミックレンジを拡張したグレースケール画像を取得することが可能となる。
第3の発明によれば、ヒストグラムのビン数nを用いて合成係数を算出することから、ヒストグラムの形状に係わらず、複数の色の画像の最適な合成割合を容易に取得することが可能となる。
第4の発明によれば、所定の度数は、ヒストグラムに含まれる総画素数をヒストグラムの総ビン数Nで割った値であることから、ヒストグラム中の被写体の範囲を容易に特定することが可能となる。
この発明に係るX線透視装置を適用した放射線治療装置の斜視図である。 放射線治療装置におけるヘッド55およびヘッド支持部54の揺動動作を示す説明図である。 この発明に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。 この発明に係るX線透視装置で動体追跡を行うときの手順を説明するフロー図である。 合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。 合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。 合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。 合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。 合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。 合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る放射線透視装置であるX線透視装置を適用した放射線治療装置の斜視図である。また、図2は、放射線治療装置におけるヘッド55およびヘッド支持部54の揺動動作を示す説明図である。
この放射線治療装置は、テーブル56上で横たわった被検者57の患部に対してX線や電子線等の放射線を照射して放射線治療を行うためのものであり、治療室の床面51上に設置されたガントリー53と、このガントリー53に対して水平方向を向く軸を中心として揺動するヘッド支持部54と、このヘッド支持部54に支持され、被検者57に向けて放射線を照射するためのヘッド55とを備える。ヘッド支持部54の揺動動作により、ヘッド55は、被検者57の患部に対して、様々な角度から治療用放射線を照射することが可能となる。
放射線治療時においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。特に、呼吸等により患部が動く場合には、その動きに合わせて放射線を照射するために、動体追跡を行う必要がある。このため、患部付近には、動く患部の3次元位置を特定するためのマーカが配置される。そして、第1X線透視機構と第2X線透視機構とを使用して体内に埋め込まれたマーカを二方向から連続的に透視して得た二次元の透視画像から、マーカの三次元の位置情報を演算することで、マーカを検出するとともに、マーカとの相対的な位置関係により患部の位置を特定する構成となっている。
このような透視を実行するために、放射線治療装置に適用されるこの発明に係る放射線透視装置は、放射線源としてのX線管と放射線検出器としてのX線検出器を備えるX線透視装置である。このX線透視装置は、二方向からのX線透視画像を取得するために、第1X線管1aと第1X線検出器2aとから成る第1X線透視機構と、第2X線管1bと第2X線検出器2bとから成る第2X線透視機構と、これらの第1X線管1aと第1X線検出器2aとが互いに対向配置される透視位置に移動させるとともに、第2X線管1bと第2X線検出器2bとが互いに対向配置される透視位置に移動させる移動機構とを備える。このX線透視装置の第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bには、カラーCCDカメラを備えたマルチカラーI.I.が使用される。
第1X線管1aは、X線管用第1台座3aに支持されている。また、第2X線管1bは、X線管用第2台座3bに支持されている。撮影室の床面51に形成された凹部の底面52には、略U字状のX線管用の第1レール21と、第2レール22とが配設されている。これらのX線管用の第1レール21およびX線管用の第2レール22は、互いに平行に配置されている。そして、X線管用第1台座3aおよびX線管用第2台座3bは、これらのX線管用の第1レール21および第2レール22により案内されて移動する。
同様に、第1X線検出器2aは、X線検出器用第1台座4aに支持されている。また、第2X線検出器2bは、X線検出器用第2台座4bに支持されている。撮影室の天井からは、略U字状のX線検出器用の第1レール11と、第2レール12とが吊下されている。これらのX線検出器用の第1レール11およびX線検出器用の第2レール12は、互いに平行に配置されている。そして、X線検出器用第1台座4aおよびX線検出器用第2台座4bは、これらのX線検出器用の第1レール11および第2レール12により案内されて移動する。
なお、図1においては図示していないが、床面51に形成された凹部は、床の一部を構成する蓋部材により覆われているため、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bは、床下に配置されることになる。
このX線透視装置は、第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2a、第2X線検出器2bを予め設定された透視位置に配置することにより、被検者57を互いに異なる二方向から透視する構成を有する。なお、図2に示すように、放射線治療装置におけるヘッド55が、被検者57に対して様々な角度から放射線を照射する場合においても、ヘッド55が透視視野に干渉することなくX線透視を実行することが可能である。
図3は、この発明に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。なお、この図においては、R,G,B画像の画像合成に係る制御系のみを図示している。
このX線透視装置は、論理演算を実行するCPU、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等を備え、装置全体を制御する制御部60を備える。この制御部60は、上述した第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bと接続されている。さらに、この制御部60は、X線透視中の被検者57の画像等を表示する表示部71、各種設定を入力するときにオペレータが操作するマウスやキーボード等の入力部72とも接続されている。
制御部60は、この発明の特徴となる機能的構成として、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bから出力された入射X線の強度に応じた複数の色の画像信号を受信して異なる感度の複数の色の画像を同時に取得する画像取得部61と、画像取得部61において取得された各画像の画素値を所定のビン数でヒストグラム化するヒストグラム作成部62と、ヒストグラム作成部62において作成したヒストグラムに基づいて合成係数取得部63と、合成係数取得部63により取得した合成係数に基づいて異なる感度の複数の色の画像を合成して1つのグレースケール画像とする画像合成部64を備える。
以上のような構成を有するX線透視装置を適用した放射線治療装置の動作について説明する。図4は、この発明に係るX線透視装置で動体追跡を行うときの手順を説明するフロー図である。
第1X線管1a、第2X線管1b、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bが所定の位置に配置され、被検者57に対してX線が照射されると、画像取得部61は、第1X線検出器2aおよび第2X線検出器2bから3つの色成分R,G,Bの各画像信号を受信し、R画像、G画像、B画像を同時に取得する(ステップS1)。マルチカラーI.I.は、マルチシンチレータにより、入射X線を強度に応じてR,G,Bの各色の光に変換する。このため、マルチカラーI.I.を備えるX線透視装置では、出力蛍光面に集束されたR,G,Bの各色の光による可視像をカラーCCDカメラにより撮影することで、同期したR,G,Bの各色の濃淡で表現されるR画像、G画像、B画像の各画像信号が得られる。これらのR,G,Bの各画像は、入射X線の強度に応じた光を撮影したものであるから、被検者57の同じ位置を同時刻に透視して取得した画像ではあるが、金製のマーカや骨等のX線透過性の異なる体内構造物の視認性が異なる画像となる。このように、このX線透視装置では、X線検出器にマルチカラーI.I.を採用することで、複数の感度の異なる画像としてR,G,Bの3つの画像を取得している。
画像取得部61により取得したR,G,Bの各8ビットの画像(画素値0〜255)に対し、所定のビン数を持つヒストグラムを作成する(ステップS2)。この動作は、ヒストグラム作成部62により行われる。なお、マルチカラーI.I.は、カラーCCDカメラの撮像視野に相当する円形の画像を出力することから、ヒストグラムの作成においては、表示部71に画像を表示するときの矩形の画像表示枠内の画素を対象にするのではなく、撮像視野に対応する円形の領域に対して作成することが好ましい。また、必要に応じて、ヒストグラムを作成する画像領域を、オペレータが入力部72を介して設定するようにしてもよい。
ヒストグラム作成部62では、設定されたビン幅でR,G,Bの各画像の画素値の度数分布表が作成され、例えば、64個のビンを持つヒストグラムが作成される。なお、ヒストグラムを作成するときのビン幅およびビン数は、変更可能である。
ヒストグラム作成部62によりR,G,Bの各画像の画素値の度数分布からヒストグラムが作成されると、同期したR,G,Bの3つの画像を合成して、1つのグレースケール画像を生成するための合成係数を、後述するように、ヒストグラムにおける所定の度数以上の度数を示すビン数nに基づいて取得する(ステップS3)。この動作は、合成係数取得部63により実行される。
図5〜図10は、合成係数取得部63の動作の概要を示す説明図である。図5〜図7は、同期したR,G,Bの各画像の度数分布が単峰性である場合を示し、図8〜図10は、図5〜図7とは違う時間の同期したR,G,Bの各画像であって、その度数分布が双峰性である場合を示している。図5と図8はR画像のヒストグラムを示し、図6と図9はG画像のヒストグラムを示し、図7と図10はB画像のヒストグラムを示す。なお、図5〜図10のヒストグラムの縦軸は度数であり、横軸は画素値を示している。
図5〜図10のヒストグラムは、説明の便宜上、画像サイズが1024×1024のR,G,Bの各画像の各画素値(0〜255)を、ビン幅を32に設定して作成された、総ビン数Nが8個のヒストグラムとしている。合成係数取得部63では、これらのヒストグラムにおいて、所定の度数以上の度数を示すビン数nに基づいて、同期したR,G,Bの3つの画像を合成するときの合成係数を求める。ここでは、n−1を各画像の合成係数として算出する。
各ヒストグラムの度数は、各ビン幅(区間)に含まれる画素値をもつ画素数であり、ここでの所定の度数Tは、ヒストグラムに含まれる総画素数(1024×1024)を総ビン数N=8で割った数、すなわち、131072としている。仮に画像中に0〜255の画素値が均等に存在している場合、ヒストグラムの各ビンの度数は、総画素数/総ビン数Nに等しくなる。したがって、あるビンの度数が総画素数/総ビン数Nより大きいということは、そのビンに含まれる画素数が相対的に多く、その区間の画素値の情報が画像中で相対的に多くなることを示すことになる。このため、この実施形態では、nを求めるためのしきい値として、この所定の度数Tを、総画素数/総ビン数Nとしている。
図5〜図7のヒストグラムでは、131072以上の度数を示すビン数nは、R画像で5、G画像で3、B画像で2となる。そして、R画像の合成係数a=5−1=4、G画像の合成係数b=3−1=2、B画像の合成係数c=2−1=1となる。したがって、この各画像の合成係数a、b、cから導き出される3つの画像の合成割合は、R:G:B=4:2:1=57%:29%:14%となる。すなわち、画像合成部64においては、情報量の多いR画像が重視された画像合成が行われる。
また、図8〜図10のヒストグラムでは、131072以上の度数を示すビン数nは、R画像で6、G画像で5、B画像で7となる。そして、R画像の合成係数a=6−1=5、G画像の合成係数b=5−1=4、B画像の合成係数c=7−1=6となる。したがって、この各画像の合成係数a、b、cから導き出される3つの画像の合成割合は、R:G:B=5:4:6=33%:27%:40%となる。すなわち、画像合成部64においては、情報量の多いR画像とB画像が重視された画像合成が行われる。
図5〜図7のヒストグラムと図8〜図10のヒストグラムでは、ヒストグラムの形状が単峰性、双峰性の違いがあるが、いずれの場合でも、所定の度数T以上のビン数nに基づいて、合成係数を求めることができる。
合成係数取得部63において取得された合成係数a、b、cを利用して、下記式(1)に示す、R,G,Bの3つの画像の線形結合により、1つの8ビットのグレースケール画像が生成される(ステップS4)。
(a*R+b*G+c*B)/(a+b+c) ・・・ (1)
画像合成部64において、上述した式(1)を用いて取得されたグレースケール画像は、X線強度に応じた異なる感度のR,G,B画像を、それぞれの画素値の分布に基づく合成割合で合成して作成されたものであるから、ダイナミックレンジを拡大しつつ、それぞれの画像が持つコントラストを損なうことがない。このため、マーカだけでなく、撮影視野内の体内構造物についても高い視認性を実現することができる。
このように、このX線透視装置では、透視時に所定のフレームレートで同期して得られるR,G,B画像を、上述した画素値のヒストグラムに基づく合成割合で合成し、各フレームのグレースケール画像を得ている。グレースケール画像は、被検者57の患部付近に留置されたマーカを各フレームで検出することによるマーカ追跡に使用される(ステップS5)。ここで、マーカ追跡の手法としては、テンプレートマッチングや、他のマーカ形状特定手段が用いられる。このX線透視装置では、ダイナミックレンジが拡大され、視認性のよいグレースケール画像を使用して、マーカを検出することから、ノイズをマーカと誤認することが防止され、マーカ追跡の精度を向上させることができる。
しかる後、マーカ追跡の結果に基づいて、マーカの三次元絶対座標取得され(ステップS6)、マーカの三次元絶対座標に基づき治療放射線の照射・停止を制御するゲーティング信号が放射線治療装置に送信される(ステップS7)。
上述した実施形態では、放射線治療装置に適用する動体追跡を行うX線透視装置について説明したが、カラーI.I.等の放射線検出器を備え同期した複数の色の感度の異なる画像を、画素値のヒストグラムに基づいて合成してグレースケール画像を作成する放射線透視装置としては、これに限定されるものではない。医療用の放射線装置の他に、放射線透過性の異なる多様な部品によって構成される工業製品の検査を行う産業用非破壊検査装置などに、この発明の放射線透視装置を適用することが可能である。
1a 第1X線管
1b 第2X線管
2a 第1X線検出器
2b 第2X線検出器
3a X線管第1台座
3b X線管第2台座
4a X線検出器用第1台座
4b X線検出器用第2台座
10 移動経路
11 第1レール
12 第2レール
20 移動経路
21 第1レール
22 第2レール
51 床面
53 ガントリー
54 ヘッド支持部
55 ヘッド
56 テーブル
57 被検者
60 制御部
61 画像取得部
62 ヒストグラム作成部
63 合成係数取得部
64 画像合成部
71 表示部
72 入力部

Claims (4)

  1. 放射線源と、放射線源から照射され被検体を透過した放射線の強度に応じて感度の異なる複数の色の画像信号を出力する放射線検出器を備える放射線透視装置であって、
    前記放射線検出器からの信号を受信し、放射線の強度に応じて異なる色の濃淡で表現される複数の画像を同時に取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した前記複数の画像の画素値分布の状況を示すヒストグラムを各々作成するヒストグラム作成部と、
    前記ヒストグラムに基づいて、前記複数の画像を合成して1つのグレースケール画像を生成する画像合成部と、
    を備えることを特徴とする放射線透視装置。
  2. 請求項1に記載の放射線透視装置において、
    前記ヒストグラムから前記複数の画像の各々に関する合成係数を求める合成係数取得部を備え、
    前記画像合成部は、前記合成係数を用いて、前記複数の画像を線形結合することにより前記グレースケール画像を生成する放射線透視装置。
  3. 請求項2に記載の放射線透視装置において、
    前記合成係数取得部は、前記ヒストグラムにおいて所定の度数以上となるビン数nを求め、当該ビン数nを用いて前記合成係数を算出する放射線透視装置。
  4. 請求項3に記載の放射線透視装置において、
    前記所定の度数は、前記ヒストグラムに含まれる総画素数を前記ヒストグラムの総ビン数Nで割った値である放射線透視装置。
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