JP6511696B2 - 基地局、通信制御方法、及びプログラム - Google Patents
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[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による移動体通信システム1の構成を示す概略ブロック図である。本実施形態による移動体通信システム1は、複数の基地局10と、複数の端末装置20(移動局装置、UE(User Equipment))とを含んで構成される。この図1では、一つの端末装置20と、当該端末装置20と通信可能な3つの基地局10を例として示しているが、図示する基地局10及び端末装置20以外にも複数の基地局10及び複数の端末装置20が存在する。端末装置20は、例えば多機能型携帯電話機(スマートフォンを含む)、タブレット端末装置等である。
図2は、本実施形態による基地局10の概略構成を示すブロック図である。基地局10は、通信部110と、制御部120とを備えている。通信部110は、送信部111と、受信部112とを備え、端末装置20と所定の周波数帯域を用いて無線通信を行う。例えば、PCell、SCell(候補1)、及びSCell(候補2)のそれぞれの基地局10の通信部110は、互いに異なるそれぞれの周波数帯域で、端末装置20と通信可能である。なお、PCell、SCell(候補1)、及びSCell(候補2)のそれぞれの基地局10の通信部110は、同じ周波数帯域で端末装置20と通信してもよい。
図3は、本実施形態による端末装置20の概略構成を示すブロック図である。端末装置20は、表示部201と、操作受付部202と、端末通信部210と、端末制御部220とを含んで構成されている。
操作受付部202は、ユーザによる操作入力を受け付け、受け付けた操作入力を示す操作入力信号を端末制御部220に出力する。操作受付部202は、操作デバイスとして、各種のボタンやキーなどの他、例えば表示部201と一体化されたタッチパネルなどを含んでもよい。
図4は、本実施形態による通信制御処理の一例を示すフローチャートである。
ここでは、基地局10から端末装置20へデータを送信(ダウンロード)する場合に、CA接続するか否かを制御する通信制御処理について説明するが、端末装置20から基地局10がデータを受信(アップロード)する場合にも、データの送信を受信に代えることで同様にCA接続するか否かを制御することができる。また、ここでは、図1に示すPCellの基地局10が、端末装置20と通信開始する際にCA接続をするか否かを制御する例を説明する。
(ステップS102)PCellの基地局10は、端末装置20から端末リソース情報を取得し、ステップS103の処理に進む。
(ステップS103)PCellの基地局10は、PCellの周波数帯域で端末装置20との通信に使用するRBを割り当てる。
(ステップS300)端末装置20は、PCellの基地局10、及びSCell(候補1)の基地局10とCA接続を行い、PCellの周波数帯域及びSCell(候補1)の周波数帯域を同時に用いて通信を行う。なお、CA接続が解除されると、ステップS101の処理に戻る。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、基地局10は、CA接続しても端末装置20で通信に必要なRBを十分に確保できない場合には、CA接続要求を端末装置20へ送信しない。即ち、基地局10は、CA接続をしても十分にRBを確保できない場合には、端末装置20で通信に必要なRBの確保をあきらめる。
(1)図示するように、PCellの基地局10は、SCellの候補となる基地局10に対して、十分なRBを割り当てられるか否かを問合せする。
(2)次に、SCellの候補となる基地局10は、PCellで割り当て可能なRBとSCellの候補で割り当て可能なRBとの合計で、十分なRBを割り当てられるか否かを判定し、判定結果をPCellの基地局10に送信する。
(3)PCellの基地局10は、SCellの候補となる基地局10から判定結果を取得すると、判定結果に応じてCA接続要求を端末装置20へ送信するか否かを制御する。例えば、PCellの基地局10は、十分なRBを割り当てられないという判定結果を取得した場合には、CA接続要求を端末装置20へ送信しない。なお、PCellの基地局10は、端末装置20からCA接続要求を取得した場合には、そのCA接続要求を拒否する。これにより、PCellの基地局10は、CA接続を行わないで、端末装置20と通信を行う。
図7は、本実施形態による通信制御処理の一例を示すフローチャートである。
この図に示すステップS101〜S105、S300の処理は図4に示すステップS101〜S105、S300の処理と同様であり、その説明を適宜省略する。本実施形態では、図4のステップS106の処理に代えて、ステップS201〜S203の処理が行われる。
(ステップS300)端末装置20は、PCellの基地局10と、SCell(候補1)の基地局10とCA接続を行い、PCellの周波数帯域とSCell(候補1)の周波数帯域と同時に用いて通信を行う。なお、CA接続が解除されると、ステップS101の処理に戻る。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、CA接続中に、接続中の周波数帯域のうちのいずれかを使用しなくても、通信に必要なRBを確保できると基地局10が判断した場合に、基地局10はその周波数帯域についてCA接続を解除(通信接続を停止)する例を説明する。
(1)端末装置20は、PCellの基地局10とSCellの基地局10とのそれぞれの周波数帯域で同時に通信するCA接続中である。
(2)CA接続中において、PCellの基地局10は、SCellの周波数帯域を用いなくてもPCellの周波数帯域のみで、端末装置20で通信に必要なRBを確保できるか否かを判定する。
(3)PCellの基地局10は、端末装置20で通信に必要なRBをPCellの周波数帯域のみで確保できると判定した場合、SCellの周波数帯域でのCA接続を解除する。これにより、PCellの基地局10は、CA接続を解除して端末装置20と通信を行う。
以下に説明するステップS301〜S305の通信制御処理は、CA接続中の処理であって、例えば図4及び図7のステップS300のCA接続処理に対応する。
(ステップS302)PCellの基地局10は、端末装置20から端末リソース情報を取得し、ステップS303の処理に進む。
(ステップS303)PCellの基地局10は、現在の接続状況に応じてPCellの周波数帯域で端末装置20との通信に使用するRBを割り当てる。
例えば、端末装置20がPCell、SCell(A)、及びSCell(B)とCA接続中であったとすると、端末装置20で通信に必要なRBをPCellの周波数帯域のみで確保できるようになった場合、SCell(A)及びSCell(B)とのCA接続を解除して、PCellの基地局10と端末装置20とが通信を行ってもよい。また、端末装置20がPCell、SCell(A)、及びSCell(B)とCA接続中に、端末装置20で通信に必要なRBをPCellの周波数帯域とSCellの周波数帯域とで確保できるようになった場合、SCell(B)とのCA接続を解除して、PCellの基地局10とSCell(A)の基地局10と端末装置20とでCA接続による通信を行ってもよい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態では、CA接続中に、必要なRBを確保できなくなったと基地局10が判断した場合に、基地局10がCA接続を解除する例を説明する。
(1)端末装置20は、PCellの基地局10とSCellの基地局10とのそれぞれの周波数帯域で同時に通信するCA接続中である。
(2)CA接続中において、PCellの基地局10は、端末装置20で通信に必要なRBをPCellの周波数帯域とSCellの周波数帯域とで確保できているか否かを判定する。
(3)PCellの基地局10は、端末装置20で通信に必要なRBをPCellの周波数帯域とSCellの周波数帯域とで確保できなくなったと判定した場合、SCellの周波数帯域でのCA接続を解除する。即ち、基地局10は、CA接続をしても十分にRBを確保できない場合には、端末装置20で通信に必要なRBの確保をあきらめる。これにより、PCellの基地局10は、CA接続を解除して端末装置20と通信を行う。
以下に説明するステップS311〜S315の通信制御処理は、CA接続中の処理であって、例えば図4及び図7のステップS300のCA接続処理に対応する。
(ステップS312)PCellの基地局10は、端末装置20から端末リソース情報を取得し、ステップS313の処理に進む。
(ステップS313)PCellの基地局10は、現在の接続状況に応じてPCellの周波数帯域で端末装置20との通信に使用するRBを割り当てる。また、PCellの基地局10は、SCellの基地局10から、SCellの周波数帯域で割り当てられたRB(端末装置20との通信に使用するRB)の値を取得する。
また、上述した例では、PCellと1つのSCellによるCA接続から、該SCellの接続を解除する例を説明したが、PCellと複数のSCellによるCA接続から、一または複数のSCellの接続を解除してもよい。例えば、端末装置20がPCell、SCell(A)、及びSCell(B)とCA接続中であったとすると、SCell(A)とSCell(B)とで十分なRBを確保できなくなった場合、SCell(A)とSCell(B)との接続を解除して、PCellの基地局10と端末装置20とが通信を行ってもよい。また、端末装置20がPCell、SCell(A)、及びSCell(B)とCA接続中に、SCell(B)で十分なRBを確保できなくなった場合には、SCell(B)の接続を解除して、PCell及びSCell(A)のそれぞれの基地局10と端末装置20とでCA接続による通信を行ってもよい。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
本実施形態では、PCellの基地局10がCA接続要求を送信しない場合であっても、端末装置20からCA接続要求を取得した場合にはCA接続を行う。例えば、PCellの基地局10は、CA接続を行わなくても端末装置20で通信に必要なRBを確保できることによりCA接続要求を送信しない場合(第1の実施形態参照)、またはCA接続中にCA接続を行わなくても端末装置20で通信に必要なRBを確保できるようになったことによりCA接続を解除した場合(第3の実施形態参照)であっても、その後、端末装置20からCA接続要求を取得した場合にはCA接続を行う。例えば、端末装置20は。例えば、アプリケーションのダウンロードを開始したこと等により一定時間以上継続的に必要なRBが増大した場合に、接続中のPCellの基地局10に対してCA接続要求を送信する。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
本実施形態では、PCellの基地局10は、端末装置20で通信に必要なRBが所定の閾値未満の場合のみ、より多くの周波数帯域を同時に用いた通信接続の要求を端末装置20に出力する。即ち、基地局10は、端末装置20で通信に必要なRBが所定の閾値以上の場合にはCA接続要求を送信しない。または、PCellの基地局10は、端末装置20で通信に必要なRBが所定の閾値以上の場合には、端末装置20からCA接続要求を取得しても拒否する。即ち、本実施形態では、端末装置20で通信に必要なRBが所定の閾値以上の場合にはRBの確保をあきらめる。ここで、所定の閾値は、CA接続したとしても確保できないRBの大きさであると判定するための閾値であって、移動体通信システム1の通信仕様に応じて任意に設定することができる。
Claims (8)
- 同時に複数の周波数帯域を用いて複数の基地局と通信接続が可能な端末装置と通信する基地局であって、
前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさを示す端末リソース情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記端末リソース情報と、通信に使用する周波数帯域において通信に割り当て可能な通信リソースの大きさを示す情報とに基づいて、いくつの周波数帯域を同時に用いて通信接続を行うかを制御する制御部と、
を備える基地局。 - 前記制御部は、
前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさを前記通信に使用する周波数帯域において割り当てられたか否かを判定し、該割り当てられなかったと判定した場合のみ、より多くの周波数帯域を同時に用いた通信接続の要求を前記端末装置に出力する、
請求項1に記載の基地局。 - 前記制御部は、
前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさを前記より多くの周波数帯域を同時に用いた通信接続を行うことで割り当てられると判定した場合のみ、前記より多くの周波数帯域を同時に用いた通信接続の要求を前記端末装置に出力する、
請求項2に記載の基地局。 - 前記制御部は、
前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさが所定の閾値未満の場合のみ、前記より多くの周波数帯域を同時に用いた通信接続の要求を前記端末装置に出力する、
請求項2または請求項3に記載の基地局。 - 前記制御部は、
前記同時に複数の周波数帯域を用いた通信接続中に、通信接続中の一部の周波数帯域のみで必要な通信リソースが割り当てられると判定した場合、当該一部の周波数帯域以外の周波数帯域を用いた通信接続を解除する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の基地局。 - 前記制御部は、
前記同時に複数の周波数帯域を用いた通信接続中に、前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさを割り当てられないと判定した場合、通信接続中の複数の周波数帯域のうちの一部の通信接続を解除する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の基地局。 - 同時に複数の周波数帯域を用いて複数の基地局と通信接続が可能な端末装置と通信する基地局における通信制御方法であって、
取得部が、前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさを示す端末リソース情報を取得する取得過程と、
制御部が、前記取得部が取得した前記端末リソース情報と、通信に使用する周波数帯域において通信に割り当て可能な通信リソースの大きさを示す情報とに基づいて、いくつの周波数帯域を同時に用いて通信接続を行うかを制御する制御過程と、
を含む通信制御方法。 - 同時に複数の周波数帯域を用いて複数の基地局と通信接続が可能な端末装置と通信する基地局としてのコンピュータに、
前記端末装置が通信に必要とする通信リソースの大きさを示す端末リソース情報を取得する取得手順と、
前記取得手順で取得した前記端末リソース情報と、通信に使用する周波数帯域において通信に割り当て可能な通信リソースの大きさを示す情報とに基づいて、いくつの周波数帯域を同時に用いて通信接続を行うかを制御する制御手順と、
を実行させるためのプログラム。
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JP2015170909A JP6511696B2 (ja) | 2015-08-31 | 2015-08-31 | 基地局、通信制御方法、及びプログラム |
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