以下、本開示の例示的な実施例について添付の図面を参照して説明する。明確化と簡潔さのために、実際の実施形態の全ての特徴が明細書に記述されているわけではない。しかしながら、こういう実際の実施例の開発において、例えば、システムやサービスに関連する制約条件を満たすなどの開発者の具体的な目標を達成するために多くの実施形態特有の決定が行われなければならなく、これらの制約条件は実施形態に応じて変更される可能性があることと理解すべきである。加えて、開発作業は非常に複雑で時間がかかる可能性があるが、そのような開発作業は本開示から利益を得た当業者にとって日常的なタスクのみであることも理解されるべきである。
ここで、不必要な詳細によって本開示を不明瞭にすることを避けるために、本開示による方案に密接に関連する装置構造及び/又は処理ステップのみが図面に示され、本開示とはほとんど関係のない他の詳細は省略されることにも注意されたい。
以下、図1から図23を参照して本開示の好ましい実施例について詳細に説明する。以下、以下の順序で説明する。
1.本開示による基地局側の装置の配置例
1-1.チャンネル検出モードの配置
1-2.初期BWPの配置
1-2-1.ダウンリンク通信シナリオでの例
1-2-2.アップリンク通信シナリオでの例
1-3.BWPの配置とスケジューリング
1-4.BWP切り替えの配置
1-5.BWPにおけるLBTタイプの配置
2.本開示によるユーザー装置側の装置の配置例
2-1.ダウンリンク通信シナリオでの例
2-2.アップリンク通信シナリオでの例
2-3.BWP切り替えシナリオでの例
3.本開示による方法実施例
4.本開示の装置及び方法の実施例を実施するための計算装置
5.本開示の技術の適用例
5-1.基地局についての適用例
5-2.ユーザー装置についての適用例
本開示による実施例を具体的に説明する前に、以下の説明では、NRにおける60GHz周波数帯域を無許可周波数帯域の一例として使用して本開示の技術を説明することに留意されたい。しかし、本開示はこれに限定されず、他の無許可周波数帯域でのチャンネル検出及び配置に同様に適用できることを理解されたい。
<1.本開示による基地局側の装置の配置例>
[1-1.チャンネル検出モードの配置]
図1は、本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側の装置の機能配置例を示すブロック図である。
図1に示すように、この例による装置100は、チャンネル検出モード配置ユニット102と配置情報生成ユニット104を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード配置ユニット102は、少なくとも無線通信サービスタイプ及び/又はセル負荷状況に基づいて、無許可周波数帯域に対するチャンネル検出モードを確定するように配置されることができる。
NRは前述のように現在100Mレベルのキャリア帯域幅をサポートしているが、いくつの適用シナリオでは、単一のユーザーにとって、このような大きな帯域幅が必要しなくなる。効率的な帯域幅割り当ての原則に基づいて、「帯域幅ブロック(Bandwidth Part、BWP)」の概念が導入されることができる。帯域幅ブロックはキャリア/コンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)よりもリソース割り当ての粒度が小さいため、スペクトルリソースのスケジューリングの柔軟性が向上し、帯域幅の割当効率とリソース利用率が最適化される。従来のLTEシステムにおける無許可周波数帯域でチャンネル検出を行う配置は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)におけるフィールド「キャリア指示(carrier indicator)」をスケジューリングすることで通知され、サブキャリアの番号及び位置によってチャンネル検出の位置が確定される。即ち、アップ・ダウンリンクスケジューリングDCIにおける情報は、基地局又はユーザー装置が、周波数帯域におけるどの帯域幅ブロックでの通信リソースが占用されるかを検出する必要があることを指示する。しかしながら、NRシステムでは、BWP概念が導入されるため、無許可周波数帯域におけるチャンネル検出配置は、スケジューリングのコンポーネントキャリア(広帯域幅)で検出するかそれとも当該コンポーネントキャリア内のアクティブ化されたBWP(狭帯域幅)で検出するかを確定する必要がある。
そのため、NRシステムにおいて、異なるリソーススケジューリング単位(キャリア/コンポーネントキャリア及び帯域幅ブロック)が同時に存在し、無許可周波数帯域でチャンネル検出を実行するときに、少なくとも現在の適用シナリオのサービスタイプに基づいて、異なる帯域幅の粒度に基づくチャンネル検出モードを配置することが考えられ、これによって、チャンネル検出を実行する基地局とユーザー装置の作業負荷と複雑さを軽減しながら、リソース割当効率を向上させることができる。
ここで、チャンネル検出モードは、コンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出と帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出を含むことができる。帯域幅ブロックは、スケジューリングされたコンポーネントキャリアで分割され、当該コンポーネントキャリアの帯域幅よりも小さい帯域幅を有するブロックである。同じコンポーネントキャリア内で複数の帯域幅ブロックが分割され、これらの複数の帯域幅ブロックは、互いに同じ又は異なる帯域幅、中心周波数ポイント位置、及びパラメータ配置(numerology)を持っていることができる。実際の適用シナリオに応じて、同じ時刻で1つの帯域幅ブロックを、単一のユーザーの単一のサービス伝送のためにアクティブ化するか、又は、複数の帯域幅ブロックを、それぞれ異なるサービス伝送のために同時にアクティブ化してもよい。以下、コンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出と帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出についてそれぞれ詳細に説明する。
チャンネル検出モード配置ユニット102はさらに、無線通信サービスタイプが広帯域幅を必要とする場合に、チャンネル検出モードがコンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出であると確定するように配置されることができる。具体的に、例えば、強化されたモバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)サービスなどのデータ伝送に広帯域幅を必要とするサービスタイプについて、チャンネル検出といくつかのシグナリングの前方互換性のために、チャンネルにアクセスする基地局又はユーザーは、スケジューリングされたコンポーネントキャリアによって占用される帯域幅を検出する必要があり、それによって、関連するシグナリングに検出されるチャンネル帯域幅の中心周波数ポイント及びサイズに関する情報を追加する必要がなく、このようにして、従来のLTEにおけるシグナリングの内容を変更せず実現することができる。
一方、チャンネル検出モード配置ユニット102はさらに、無線通信サービスタイプが狭帯域幅を必要とする場合に、チャンネル検出モードが帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出であると確定するように配置されることができる。具体的に、例えば大規模なマシン通信(Massive Machine Type of Communication、mMTC)サービスなどのデータ伝送に狭い帯域幅のみを必要とするサービスタイプについて、単一のユーザー装置のサービスは、コンポーネントキャリア帯域幅の全体を占用する必要はないため、帯域幅リソース利用率を向上するために、基地局は、コンポーネントキャリアで複数の帯域幅ブロックを1つ以上のユーザー装置にスケジューリング及び配置することができる。このとき、コンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出が使用される場合、チャンネル検出状態が占用される状態であると、複数のサービスの通信に影響することによって、NRシステム全体における無許可周波数帯域での通信効率に影響する。従って、帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出を配置することによって、基地局又はユーザー装置は割り当てられる1つ以上の帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するだけで済む。コンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出モードと比べると、チャンネルアクセス確率とチャンネル利用率を向上させるだけでなく、狭帯域幅でのチャンネル検出についても検出の複雑さが低減されるため、基地局とユーザー装置の電力消耗及び作業負荷が削減される。
なお、好ましくは、無線通信サービスタイプの代わり、又は、無線通信サービスタイプと組み合わせて、チャンネル検出モード配置ユニット102は、セル負荷状況に基づいてチャンネル検出モードを確定することができる。
具体的に、セル負荷が小さい場合、例えば、あるユーザー装置に対するあるサービスがコンポーネントキャリア帯域幅のほぼ全体を占用する場合、チャンネル検出モード配置ユニット102はチャンネル検出モードをコンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出として確定することができる。一方、セル負荷が大きい場合に、例えば、1つ以上のユーザー装置に対する複数のサービスが同時に存在し、チャンネル検出モード配置ユニット102は、チャンネル検出モードが帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出であると確定することができる。
好ましくは、コンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出と帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出の利点を兼ね合うために、チャンネル検出モードは、コンポーネントキャリアに基づくチャンネル検出と帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出を組み合わせたハイブリッドチャンネル検出をさらに含んでもよい。ハイブリッドチャンネル検出では、最初にコンポーネントキャリアでチャンネル検出を実行し、検出結果がビジーである場合、さらにスケジューリングされた帯域幅ブロックに従って、よりきめの細かいチャンネル検出を実行してもよい。ハイブリッドチャンネル検出によってもたらされる利点は、NRシステムが無許可周波数帯域にアクセス可能性が高まることである。ハイブリッドチャンネル検出によれば、コンポーネントキャリアのチャンネル検出結果がチャンネルアイドルである場合、当該キャリア帯域幅における全てのサービスはチャンネル検出を実行しないで伝送でき、各帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するオーバーヘッドを大幅に節約することができる。コンポーネントキャリアのチャンネル検出結果がチャンネルビジーである場合、BWPに基づくチャンネル検出に切り替え、各スケジューリングされた帯域幅ブロックでチャンネル検出をそれぞれ実行し、検出結果がアイドルである帯域幅ブロックに対応するサービスのみが伝送され、それ以外の場合に、リッスンして待機し続けるため、チャンネルアクセス確率が向上する。
ここで、注意されたいことは、以上で無線通信サービスタイプ及びセル負荷の2つの要因を例としてNRシステムにおける無許可周波数帯域でのチャンネル検出モードの配置を説明したが、実際の適用シナリオに応じて、互換性を確保し、降低チャンネル検出の複雑さと処理負荷を軽減し、帯域幅割り当ての効率を向上し、チャンネルアクセス確率を高めるなどの利点のうち少なくとも1つが得られる限り、上記の2つの要因を置き換えたり組み合わせたりすることによって配置してもよいことは理解されるべきである。
また、本開示の技術では、現在の無線通信技術の開発状況に基づいて上記の3つのチャンネル検出モードが提案されたが、将来の無線通信技術の発展に伴って、3つ以上の帯域幅の粒度に基づくチャンネル検出モードが存在する可能性は排除されないことに留意されたい。
配置情報生成ユニット104は、確定されたチャンネル検出モードを含む配置情報を生成するように配置されることができる。当該配置情報は、ユーザー装置に当該チャンネル検出モードを指示するように、高位レイヤシグナリング(例えば、RRCレイヤシグナリング、MACレイヤ制御ユニット(Control Element、CE)など)によってユーザー装置に送信されることができる。
[1-2.初期BWPの配置]
チャンネル検出モードが帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出又はハイブリッドチャンネル検出であると確定した後、アップ・ダウンリンクの初期帯域幅ブロックを配置してアップ・ダウンリンク通信を実現する必要がある。以下、ダウンリンク通信シナリオ及びアップリンク通信シナリオのそれぞれに対して、初期帯域幅ブロックの配置を詳細に説明する。
(1-2-1.ダウンリンク通信シナリオの例)
図2は、本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側の装置の別の機能配置例を示すブロック図である。
図2に示すように、当該例による装置200はチャンネル検出モード配置ユニット202、チャンネル検出ユニット204、選択ユニット206及び配置情報生成ユニット208を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード配置ユニット202の機能配置例は上記のチャンネル検出モード配置ユニット102と基本的に同じであり、ここで再度説明しない。
チャンネル検出ユニット204は、チャンネル検出モードが帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出又はハイブリッドチャンネル検出であると確定される場合に、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するように配置されることができる。
1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックは、現在の通信シナリオに基づいて割り当てられる。無許可周波数帯域において、チャンネルアクセス確率を高めるために、複数のアップリンク/ダウンリンク初期帯域幅ブロックを配置することは好ましい。これらの複数のアップリンク初期帯域幅ブロックと複数のダウンリンク初期帯域幅ブロックは、ペアで配置及びスケジューリングされてもよく、個別に配置及びスケジューリングされてもよく、これについては以下で詳細に説明する。
選択ユニット206はチャンネル検出結果に基づいて、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックから、チャンネル検出結果がアイドルでありかつ高優先度及び/又はLBTタイプがシンプルタイプであるダウンリンク初期帯域幅ブロックを、ダウンリンク伝送に使用される帯域幅ブロックとして選択するように配置されることができる。
チャンネル検出ユニット204は、複数のダウンリンク初期BWPにおけるチャンネル検出結果がいずれもアイドルである可能性があり、この場合に、選択ユニット206は、各ダウンリンク初期BWPの優先度とLBTタイプのうち少なくとも1つをさらに考慮してダウンリンク伝送に実際に使用される帯域幅ブロックを選択することができる。
コンポーネントキャリア内で配置された複数のBWPは、互いに直交するか又は部分的にオーバーラップする場合がある。帯域幅利用率を向上するために、いくつかの適用シナリオでは、1つのコンポーネントキャリア内で配置された異なるサービス又は異なるユーザーに対する複数のBWPをオーバーラップする部分が存在するように配置することができる。これらのオーバーラップ部分では、異なるサービスは、パンチング又は多重化方式でこの割り当てられたリソースブロックを共有することができる。そのため、例として、BWPと他のBWPの間にオーバーラップ部分が存在するかどうかによってその優先度を確定することができる。例えば、オーバーラップ部分が存在するBWPに低優先度を割り当て、オーバーラップ部分が存在しないBWPに高優先度を割り当てることができ、それによって、選択ユニット206は、通信品質を向上させるために、オーバーラップ部分が存在しない高優先度のアイドルBWPを優先的に選択することができる。
一方、LTEにおけるLBTタイプの設定と同様に、帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するときに、対応するLBTタイプを設定してもよい。LBTタイプは、シンプルタイプ(例えばtype2、25μsのLBT)及び複雑タイプ(ランダムバックオフメカニズムを含むLBT、例えば、type1)を含むことができる。従って、好ましくは、各BWPの優先度を考慮するか又は優先度を組み合わせて考慮する代わりに、選択ユニット206は、チャンネルアクセス速度を向上するように、BTタイプがシンプルタイプであるアイドルBWPを優先的に選択してもよい。LBTタイプの設定の詳細については後述する。
なお、実際に選択が行われるときに、優先度とLBTタイプの2つの要因が競合するときに、選択ユニット206は実際の適用シナリオに応じて優先度とLBTタイプの2つの要因のどちらを優先させるかを確定することができることに留意されたい。
配置情報生成ユニット208は、選択されたダウンリンク初期帯域幅ブロックを含む配置情報を生成してユーザー装置に送信するように配置されることができる。好ましくは、配置情報生成ユニット208はさらに、選択されたダウンリンク初期帯域幅ブロックを含む配置情報を、ユーザー装置に送信するためにダウンリンク制御情報に含めるように配置されることができる。
図3は、本開示の実施例によるダウンリンク初期BWPの配置例を示す概略図である。
図3に示すように、基地局はコンポーネントキャリア内で3つのダウンリンク初期帯域幅ブロックBWP1、BWP2及びBWP5が配置され、その中、BWP1の最高優先度がP1であると仮定する。しかし、BWP1におけるチャンネル検出結果(LBT結果とも呼ばれる)は、チャンネルビジーである(図3にマーク「×」で示される)ため、選択されることができない。BWP2及びBWP5におけるチャンネル検出結果はいずれもチャンネルアイドルであるが、BWP5は別の帯域幅ブロックBWP3とオーバーラップするため低い優先度(優先度P3)を有し、この場合、アイドルでありかつ優先度がP2である(優先度P3よりも高い)BWP2を最終的なダウンリンク初期BWPとして選択することができる。当該ダウンリンク初期BWPの指示情報は、ダウンリンクデータを受信する周波数領域位置をユーザー装置に指示するように、DCIを介してユーザー装置UE1に送信されることができる。
好ましくは、ユーザー装置が基地局からのダウンリンク制御情報を受信するように全帯域幅で検出する必要があることに起因するユーザー装置の電力消耗が大きいという課題を解決するために、上記の配置情報生成ユニット104のようにチャンネル検出モードを含む配置情報を生成することに加えて、配置情報生成ユニット208はさらに、上記の1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロック(例えば、図3に示すBWP1、BWP2及びBWP5)を含む初期帯域幅ブロック配置情報を生成してユーザー装置に送信するように配置されることができる。当該初期帯域幅ブロック配置情報は高位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)を介して、ユーザー装置に送信されることができ、それによって、ユーザー装置は受信された配置情報に従って、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックのみで基地局からのダウンリンク制御情報を検出し、さらに、ダウンリンクデータが受信される周波数領域位置(例えば、図3に示すBWP2)を確定する。このようにして、全帯域幅で検出すると比べると、ユーザー装置側の電力消耗が低減される。初期帯域幅ブロック配置情報は例えば、RRC接続が確立された後RRCシグナリングによってユーザー装置に送信され、RRC接続が確立される前に、基地局とユーザー装置側の両方にも確実的な接続がないため、このとき、両方は例えば装置製造業者によって予め配置されたアップリンク/ダウンリンクデフォルト帯域幅ブロックを介して通信して接続を確立することができることに留意されたい。
好ましくは、当該初期帯域幅ブロック配置情報は、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックとペアリングする1つ以上のアップリンク帯域幅ブロックをさらに含んでもよい。1つ以上のアップリンク帯域幅ブロックは例えば、ダウンリンクデータに対するフィードバック(ACK/NACK)の受信、チャンネル状態情報(CSI)の報告、アップリンクスケジューリング要求(SR)の送信、及びデータ伝送などにユーザー装置によって使用される。或いは、ダウンリンク伝送の場合に、ユーザー装置は小さなアップリンク伝送帯域幅しか必要としないため、オーバーヘッドを削減するために、1つ以上のアップリンク帯域幅ブロックを配置しなくてもよく、ユーザー装置はアップリンクデフォルト帯域幅ブロックを利用して、対応するダウンリンクデータ受信フィードバック、CSI報告、SRなどを送信してもよい。
(1-2-2.アップリンク通信シナリオの例)
図4は、本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側の装置のさらに別の機能配置例を示すブロック図である。
図4に示すように、この例による装置400は、チャンネル検出モード配置ユニット402、チャンネル検出ユニット404及び配置情報生成ユニット406を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード配置ユニット402の機能配置例は上記のチャンネル検出モード配置ユニット102と基本的に同じであり、ここで再度説明しない。
配置情報生成ユニット406は、チャンネル検出モードには帯域幅ブロックに基づくチャンネル検出が含まれる場合に、ユーザー装置からのアップリンクスケジューリング要求に応答して、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックを含む初期帯域幅ブロック配置情報を生成して、ユーザー装置に送信するように配置されることができる。
具体的に、ユーザー装置にアップリンクサービス伝送があるときに、ユーザー装置は、アップリンクデフォルトBWP、又は前回のダウンリンク伝送が実行されるときに基地局によって通知されるダウンリンク伝送のために基地局によって使用されるダウンリンクBWPとペアリングするアップリンクBWPを介して、アップリンクスケジューリング要求(SR)を基地局に送信することができ、基地局は、要求を受信した後に、ネットワーク状況を総合的に考慮して、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックをユーザー装置に割り当て、高位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)によって、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックを含む配置情報をユーザー装置に通知することができる。
配置情報生成ユニット406はさらに、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックに対応する1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を生成するように配置されることができる。
チャンネル検出ユニット404は、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックとペアリングする1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックでチャンネル検出をそれぞれ実行して、チャンネル検出結果がアイドルである1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックによって、生成された1つ以上のアップリンクスケジューリング情報をユーザー装置に送信するように配置されることができる。
具体的に、基地局は、高位レイヤシグナリングによって、1つ以上のアップリンク初期BWPをユーザー装置に配置することができるが、基地局は、アイドルダウンリンクBWPによって、アップリンク伝送に使用されるリソース割当をユーザー装置に指示するように1つ以上のアップリンク初期BWPに対応するアップリンクスケジューリング情報をユーザー装置に送信する必要が依然としてある。一例として、アップリンク初期BWPとそれとペアリングするダウンリンクBWPが同じブロック周波数リソースを共有すると仮定すると、アップリンク初期BWPに対応するダウンリンクBWPがアイドルとして検出された場合のみに、基地局は、当該ダウンリンクBWPを介して、アップリンク対応アップリンク初期BWPのアップリンクスケジューリング情報をユーザー装置に送信することができ、それに対応するダウンリンクBWPが占用するアップリンク初期BWPに対して、基地局は、対応するアップリンクスケジューリング情報を送信しない。このようにして、ユーザー装置は、対応するアップリンクスケジューリング情報を受信したアップリンク初期BWPのみでチャンネル検出を実行して、最終的にアップリンク伝送に使用されるアップリンク初期BWPを選択する。
その代わりに、例示的な実現として、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックに対応する1つ以上のアップリンクスケジューリング情報の生成は、チャンネル検出ユニット404が対応するダウンリンク帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行した後に実行されてもよい。具体的に、あるダウンリンク帯域幅ブロックのチャンネル検出結果がアイドルであるとチャンネル検出ユニット404によって確定される場合に、配置情報生成ユニット406は、当該ダウンリンク帯域幅ブロックに対応するアップリンク初期帯域幅ブロックのアップリンクスケジューリング情報を生成して、当該ダウンリンクBWPによってユーザー装置に送信することができる。
好ましくは、配置情報生成ユニット406によって生成された初期帯域幅ブロック配置情報は、アップリンク伝送のために適切なアップリンク初期帯域幅ブロックをユーザー装置が選択するように1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックに関する優先度配置情報及びLBTタイプ配置情報を含んでもよい。優先度は同様に、例えば他のBWPとのオーバーラップ及び/又は他の要素が存在するかどうかに基づいて設定されることができる。
図5は本開示の実施例によるアップリンク初期BWPの配置例を示す概略図である。
複数のユーザー装置は同じコンポーネントキャリアがカバーする帯域幅を共有することができるため、異なるユーザー装置に割り当てられたアップリンク初期帯域幅ブロックのオーバーラップ部分が存在する可能性があり、オーバーラップ部分が存在するアップリンク初期帯域幅ブロックは低い優先度に設定され、オーバーラップ部分が存在しないアップリンク初期帯域幅ブロックは高い優先度に設定されることができる。
図5に示すように、ユーザー装置UE1に割り当てられるアップリンク初期帯域幅ブロックがBWP1、BWP2及びBWP5であり、ユーザー装置UE2に割り当てられるアップリンク初期帯域幅ブロックがBWP3及びBWP4であり、BWP2及びBWP3にオーバーラップが存在すると仮定する。ユーザー装置UE1にとって、それに割り当てられるアップリンク初期帯域幅ブロックのBWP1、BWP2及びBWP5の優先度はそれぞれP1、P3及びP2に設定され、その中、P1が最高であり、P3が最低であると仮定する。以下、ユーザー装置UE1を例としてアップリンク初期BWPの配置について説明し、ユーザー装置UE2に対する処理と同様であり、ここで再度説明しない。
基地局は、ユーザー装置UE1に関する初期帯域幅ブロック配置情報を、例えばRRCシグナリングによってユーザー装置UE1に送信する。次に、基地局は、アップリンク初期帯域幅ブロックBWP1、BWP2及びBWP5にそれぞれ対応するダウンリンク帯域幅ブロックBWP1’、BWP2’及びBWP5’でチャンネル検出を実行する。図5に示すように、チャンネル検出結果がいずれもアイドルであると仮定すると、基地局は次に、BWP1’によって、BWP1に関するアップリンクスケジューリング情報(UL grant)をユーザー装置UE1に送信し、BWP2’によって、BWP2に関するアップリンクスケジューリング情報(UL grant)をユーザー装置UE1に送信し、また、BWP5’によって、BWP5に関するアップリンクスケジューリング情報(UL grant)をユーザー装置UE1に送信する。このようにして、ユーザー装置UE1は、受信されたアップリンクスケジューリング情報を復号化することによって、次に検出されるアップリンク初期帯域幅ブロック(BWP1、BWP2及びBWP5)を確定し、チャンネル検出結果と優先度及び/又はLBTタイプに従って、適切なアップリンク初期帯域幅ブロックをアップリンク伝送に使用される帯域幅ブロックとして選択することができる。
各アップリンク初期帯域幅ブロックのスケジューリング情報が、それに対応するダウンリンク帯域幅ブロックで伝送されるダウンリンク制御情報(DCI)を介してユーザー装置に送信されるため、好ましくは、1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックの配置情報も、初期帯域幅ブロック配置情報に含まれて、基地局からのDCIを検出するためにユーザー装置によって消耗される電力を削減するために、一緒にユーザー装置に送信される。
図4に戻り、好ましくは、チャンネル検出ユニット404はさらに、ダウンリンクデフォルト帯域幅ブロック、又はアップリンク伝送にユーザー装置によって使用されるアップリンク初期帯域幅ブロックとペアリングするダウンリンク帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行し、チャンネル検出結果がアイドルである場合に、ダウンリンクデフォルト帯域幅ブロック、又はアップリンク伝送にユーザー装置によって使用されるアップリンク初期帯域幅ブロックとペアリングするダウンリンク帯域幅ブロックでアップリンク受信フィードバック(ACK/NACK)及び/又は測定配置などを実行するように配置されることができる。
上記のアップリンクデフォルト帯域幅ブロックとダウンリンクのデフォルト帯域幅ブロックは、例えば、装置製造業者によって予め配置されてもよく、好ましくは、小さな帯域幅のBWPをデフォルトBWPとして設置し、より好ましくは、デフォルトBWPの帯域幅は同期信号ブロック(SS block)によって占用される帯域幅以上であってもよい。
以上、図2乃至図5を参照してダウンリンク通信シナリオ及びアップリンク通信シナリオでの初期BWP配置について説明する。しかしながら、初期BWPはデフォルトBWPであってもよいことは理解されるべきである。このようにして、上記の一連の処理を実行する必要がなく、基地局とユーザー装置との両方は、サービス伝送があるときにそれぞれのデフォルトBWPがアイドルであるかどうかを検出し、アイドルの場合に当該デフォルトBWPを介して伝送する。しかしながら、デフォルトBWPが一般に帯域幅が小さいため、アップリンク/ダウンリンクサービス伝送のニーズを満たすことができない場合が多いため、基地局が上記のプロセスを実行してより合理的なアップリンク/ダウンリンク初期帯域幅ブロックを配置することを再トリガーする必要がある。
[1-3.BWPの配置及びスケジューリング]
上記の実施例によれば、BWPに関する配置情報は、高位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング又はMAC CEなど)及び/又は物理レイヤシグナリング(例えば、DCI)に含まれる。具体的に、選択される複数のBWPの配置情報は、例えばRRCシグナリングを介して伝送されることができ、アップ・ダウンリンクリソース割り当て及びスケジューリングに関するBWPの配置情報はDCIを介して伝送されることができる。
DCIを介してBWPの関連する配置情報を伝送するときに、一例として、既存のダウンリンク制御情報フォーマットの変更、ダウンリンク制御情報フォーマットの追加又は別個のダウンリンク制御情報の追加によって、BWP配置情報を含むダウンリンク制御情報を生成することができる。
通常の通信状態では、スケジューリングDCIによって、異なるBWPをアクティブ化及び非アクティブ化することができる。スケジューリングDCIは、従来の意味でLTEによって使用されるDCIであり、アップ・ダウンリンクサービスの基本的なスケジューリングである。しかしながら、BWPの概念が導入された後、BWPに関する配置情報をDCI情報に追加する必要がある。
一例として、既存のダウンリンク制御情報フォーマットに、BWPに関する配置情報を追加することができる。具体的に、スケジューリングDCIの既存のDCIフォーマット(DCI Format)にBWPに関するフィールドを変更することによって、ユーザー装置に現在のBWP配置を指示することができる。当該新しく追加されたフィールドは以前のコンポーネントキャリアのDCIにおける指示と同様であってもよく、n(その中、nはアップリンク/ダウンリンク伝送に対して配置可能な最大BWPの数に依存する)ビットのBWP番号は、現在配置されたBWPの位置及び帯域幅を指示することができる。これは、ユーザー装置側でBWP配置テーブルが予め記憶される必要があり、それによって、ユーザー装置は、その位置、帯域幅及びパラメータ配置を確定するように、受信されたスケジューリングDCIで指示されるBWP番号に従って、記憶されたBWP配置テーブルを検索することができる。アップリンク/ダウンリンクBWPがペアになる配置の場合に、BWP配置テーブルに記憶された配置情報もペアで記憶され、DCIで示されるBWP番号をBWPペアの番号に同様に変更することができることに注意されたい。
ここで、DCI Format 0Aを例としてBWP配置に関する新しく追加されるフィールドの位置及び説明について説明する。
DCI Format 0A
- Carrier indicator - 0 or 3 bits. This field is present according to the definitions in [3].
- BWP indicator - n bits. n depends on the maximum number of configured BWP for DL/UL.
……
上記のCarrier indicatorはキャリア番号を表し、0又は3ビットであってもよい。新しく追加されたフィールドBWP indicatorはBWP番号を表し、nビットであってもよい。また、任意選択で、従来のDCIフォーマットを変更する別の方法として、スケジューリングDCIの従来DCIフォーマットにおけるコンポーネントキャリアに関するフィールドにBWPに関するビットを追加し、即ち、BWPの配置とコンポーネントキャリアの配置をバンドルし、これによって、ユーザー装置は、DCIを復号化するときにこれらの両方のタイプの情報を同時に取得することができる。例えば、上記のDCI Format 0を例として、元のフィールドCarrier indicatorを3ビットから5ビットに増やし、後の2ビットが現在のコンポーネントキャリアでアクティブ化されたBWPを指示するために使用されることができる。しかしながら、この方法は、前方互換性が低下する可能性があり、同じ復号化ルールが配置されていないLTEユーザー装置は、DCIのこのフィールドを正常に復号化できず、コンポーネントキャリアの配置情報を取得することができなくなる。
その代わりに、別の例として、既存のDCIフォーマットを変更する代わりに、ダウンリンク制御情報フォーマットを新しく追加してBWPの関連する配置情報を含むこともでき、それにより、基地局は、様々なユーザー装置がDCI情報を正確に復号化できるように、LTEユーザー装置であるかそれともNRユーザー装置であるかに応じて、元のDCIフォーマットを送信するかそれとも新しく追加されたDCIフォーマットを送信するかを選択することができる。
別の例として、既存のスケジューリングDCIを使用しなく、BWPの配置を特別に指示するために別個のDCIを追加することができる。このようにして、スケジューリングの柔軟性が向上し、スケジューリング中にBWPをアクティブ化/非アクティブ化又は配置するだけでなく、他の任意の時刻で操作できる。別個のDCIによってBWP配置情報を運ぶ方法は、許可支援アクセス(LAA)セルフキャリアスケジューリングのシナリオに使用されることは好ましい。図6は、本開示の実施例によるLAAセルフキャリアスケジューリングのシナリオでのシグナリングインタラクティブプロセスを示す。
図6に示す例では、Scellは、例えば、伝送受信ポイント(TRP)などの無許可周波数帯域で動作しているセカンダリセルであり、また、Pcellは、例えば、gNodeB(gNB)などの許可周波数帯域で動作しているプライマリセルであり、両方はX2インターフェースを介して通信することができると仮定する。
図6に示すように、Scellは、LBTを実行した後、ステップS601では、無許可周波数帯域におけるPDCCHによって、スケジューリングDCIをユーザー装置UEに送信し、当該スケジューリングDCIには1つのデータ指示のみが含まれる。スケジューリングDCIはセルフキャリアスケジューリングであるため、無許可周波数帯域においてリソースを取得したあとに送信できる。その後、Pcellは、ステップS602では、許可周波数帯域におけるPDCCHによって、BWP配置情報を含む別個のDCIをユーザー装置UEに送信する。ある実施例では、別個のDCIはBWP配置情報のみを含むことができる。次に、Scellは、ステップS603では、PUSCHによって、データをユーザー装置に送信する。ユーザー装置UEは、データを受信した後、別個のDCIで配置されたアップリンクBWP又はアップリンクデフォルトBWPでLBTを実行し、次に、ステップS604では、アイドルとして検出されたアップリンクBWPで、無許可周波数帯域におけるPUCCHによって、ACK/NACKフィードバック又はCSI報告を基地局に実行する。
図6に記載された例によれば、許可周波数帯域でBWP配置情報を含む別個のDCIを送信することによって、貴重な無許可周波数帯域リソースを占用しないだけでなく、無許可周波数帯域におけるシグナリングオーバーヘッドも増加せず、BWPの配置は比較的柔軟である。
ここで、図6に示される例では、説明の便宜上、各ステップに番号が付けられているが、これらの番号は、これらのステップが実行される先後順序を限定することを意図していない。実際に、いくつかのステップは、並行して実行されるか、又は、順序を入れ替えることもできる。例えば、ステップS602における別個のDCIの送信は、ステップS601におけるスケジューリングDCIの送信と同時に実行されてもよい。また、例えば、図6では、ステップS601でPDCCHによってスケジューリングDCIを送信することと、ステップS603でPUSCHによってダウンリンクデータを送信することとは、2つの別個のステップとして示されるが、実際に、これらの2つの情報は異なるチャンネルで同時に送信される。
また、本開示の実施例では、無許可周波数帯域においてBWPの配置とスケジューリングを実行するときに、ペアリングが必要かどうかを選択的に確定されることができる。以下、スケジューリングDCIがBWP配置情報を搬送するために使用されることを例として説明するが、当業者は本開示の原理に従って、別個のDCIがBWP配置情報を搬送するための場合に適用するように、下記のシグナリングインタラクティブのプロセスを修正することができることに留意されたい。
周波数分割複信(FDD)システムでは、リソース選択のオーバーラップによってシステムの周波数選択に発生した干渉を低減するために、アップリンク帯域幅ブロックは、ダウンリンク帯域幅ブロックと同じブロック周波数リソースを共有しない。そのため、スケジューリングを行うときに、アップリンク/ダウンリンク帯域幅ブロックをペアリングしてスケジューリングする必要がなく、基地局にダウンリンクサービス伝送があるときにダウンリンク帯域幅ブロックをスケジューリングし、ユーザー装置にアップリンクサービス伝送があるときのみにアップリンク帯域幅ブロックをスケジューリングする。このようなバンドルされていないBWPスケジューリング方法はスケジューリングの柔軟性とスペクトル利用効率を向上させる。図7は、本開示の実施例によるFDDシステムにおけるBWPスケジューリング例のシグナリングインタラクティブのプロセスを示すフローチャートである。
図7に示すように、ダウンリンク伝送が実行されるときに、基地局は、対応するダウンリンクBWPでLBTを実行した後、ステップS701では、無許可周波数帯域における物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)によってダウンリンクスケジューリングDCIをユーザー装置に送信し、当該ダウンリンクBWPの周波数領域位置をユーザー装置に指示するために、当該ダウンリンクスケジューリングDCIには当該ダウンリンクBWPの指示情報DL BWPが含まれ、また、ステップS702では、物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)によってダウンリンクデータをユーザー装置に送信するので、ユーザー装置は、以前通知された周波数領域位置でダウンリンクデータを受信することができる。その後、同様に、LBTを実行した後、基地局はステップS703では、PDCCHによってアップリンクスケジューリングDCIをユーザー装置に送信し、当該アップリンクスケジューリングDCIにはアップリンクBWPの指示情報UL BWPが含まれる。ユーザー装置は、受信されたアップリンクスケジューリングDCIに従って、対応するアップリンクBWPでLBTを実行し、その後、ステップS704では、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)で当該アップリンクBWPによって、アップリンクデータを基地局に送信するか、又は、任意選択で、物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)で当該アップリンクBWPによって基地局へのダウンリンク受信フィードバック(ACK/NACK)を実行して、ダウンリンクデータの受信に成功するかどうかを指示する。次に、基地局は、LBTが実行された後、ステップS705では、PDCCHで次のスケジューリング又はアップリンク受信フィードバック(ACK/NACK)を実行する。
時分割複信(TDD)システムでは、アップ・ダウンリンク通信は同じブロック周波数リソースを共有するため、アップリンクスケジューリングでもダウンリンクスケジューリングでも、ユーザー装置は常にBWPのペアを取得し、また、同じ中心周波数ポイントを使用し、このように、スケジューリングの追加が不要な場合の適時的なフィードバックに非常に役立ち、シグナリングのオーバーヘッドも削減される。図8は本開示の実施例によるTDDシステムにおけるBWPスケジューリングのシグナリングインタラクティブのプロセスを示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップS801及びステップS802の処理は図7に示すステップS701及びステップS702の処理と基本的に同じであり、その相違は、ステップS801におけるダウンリンクスケジューリングDCIに含まれたBWP配置情報がアップリンク/ダウンリンクBWPペア(UL/DL BWPペア)であることである。このように、ユーザー装置は、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、直接的にアップリンク/ダウンリンクBWPペアにおけるアップリンクBWPでLBTを実行することができ、その後、ステップS803では、PUCCHで当該アップリンクBWPによってACK/NACKフィードバックを実行し、図7に示される例のように基地局が追加のアップリンクスケジューリングを必要としない。アップリンク伝送のときに、同様に、基地局はステップS804ではアップリンクスケジューリングDCIをユーザー装置に送信し、当該アップリンクスケジューリングDCIにはアップリンク/ダウンリンクBWPペア(UL/DL BWPペア)も含まれる。ユーザー装置はアップリンクBWPでLBTを実行した後、ステップS805では、PUSCHで当該アップリンクBWPによってアップリンクデータ伝送を実行し、基地局は、アップリンクデータを受信した後、追加のスケジューリングを必要としなく、対応するダウンリンクBWPでLBTを実行し、PDCCHで当該ダウンリンクBWPによってACK/NACKフィードバックを実行する。
完全なアップリンク又はダウンリンク通信を完了するには、図7に示されたFDDシステムでは、2回のスケジューリング(ダウンリンクBWPのスケジューリング及びアップリンクBWPのスケジューリング)が必要であり、図8に示されたTDDシステムでは、1回のスケジューリング(アップリンク/ダウンリンクBWPペアのスケジューリング)のみが必要であることが分かる。そのため、ペアで配置及びスケジューリングされる方法はオーバーヘッドが小さいという利点を有するが、柔軟性は、別個に配置及びスケジューリングされる方法よりも悪い場合があり、当業者は実際の適用シナリオに応じて適切に選択することができる。
図7及び図8を参照して上述したFDDシステム及びTDDシステムにおけるシグナリングインタラクティブのプロセスは単なる例であり、当業者は、本開示の原理及び実際の状況に応じて適切な変更を実行することもできることに留意されたい。例えば、FDDシステムでは、ユーザー装置にアップリンクサービス伝送がなく、ダウンリンクデータに対するフィードバックのみを受信する必要があるときに、上記のステップS703を実行する代わりに、ユーザー装置UEは、デフォルトBWPでチャンネル検出を実行してチャンネル検出結果がアイドルである場合に、ステップS704では当該デフォルトBWPを介してACK/NACKフィードバックを実行することができる。また、例えば、図8には示されていないが、ユーザー装置UEにアップリンクサービス伝送があるときに、前回のスケジューリングによって割り当てられたBWPペアにおけるアップリンクBWPによりアップリンクスケジューリング要求を送信することができる。このような変形の全ては、明らかに本開示の範囲内に入ると考えられるべきである。
なお、説明を容易にするために図7及び図8では時系列で各ステップに番号が付けられているが、これらの番号はこれらのステップが実行される先後順序を示していないことに留意されたい。実際に、いくつかのステップは並行して実行したり、順序を入れ替えたりすることができる。
[1-4.BWP切り替えの配置]
図9は、本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側の装置のさらに別の機能配置例を示すブロック図である。
図9に示すように、この例による装置900はチャンネル検出モード配置ユニット902、BWP切り替え配置ユニット904及び配置情報生成ユニット906を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード配置ユニット902の機能配置例は、上記のチャンネル検出モード配置ユニット102と基本的に同じであり、ここで再度説明しない。
BWP切り替え配置ユニット904は、基地局側のLBTタイマが切れた場合に、ダウンリンクデフォルト帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行し、チャンネル検出結果がアイドルである場合に現在のダウンリンク帯域幅ブロックからダウンリンクデフォルト帯域幅ブロックに切り替えるか、又は、1つ以上のダウンリンク候補帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行し、現在のダウンリンク帯域幅ブロックから1つ以上のダウンリンク候補帯域幅ブロックのうちチャンネル検出結果がアイドルでありかつ高優先度及び/又はLBTタイプがシンプルタイプであるダウンリンク候補帯域幅ブロックに切り替えるように配置されることができる。
BWPのアクティブ化及び配置はDCIによって実現される。BWP切り替えが必要な場合、無許可周波数帯域に対して、シグナリングの切り替えは、チャンネル状態をさらに検出する必要があり、検出結果がビジーである場合、チャンネル検出状態がアイドルになるまで、切り替えプロセス全体を延期する必要がある。同時に、送受信側でのチャンネル取得の不確実性のために、初期配置されたBWPが使用できない可能性がある。そのため、好ましくは、本開示の実施例では、タイマの方式を設定することによって、送受信側のBWP切り替えをトリガーすることができる。
具体的に、基地局側のLBTタイマが切れた場合、つまり、基地局によって検出されたダウンリンクBWPのチャンネル状態がビジーである持続時間がLBTタイマの時間を超えた場合に、BWP切り替え配置ユニット904は、デフォルトBWPに自動的に切り替えてその上でチャンネル検出を実行し、検出結果がアイドルである場合に当該デフォルトBWPによってダウンリンク伝送を実行することができる。このようにして、検出されるチャンネル帯域幅を狭くすることと、検出のための無線周波数要件を低減することによって、アクセス確率を高めることができる。この時点で、元々スケジューリングされたサービスは、デフォルトBWPで伝送できない可能性があるが、基地局とユーザー装置との間の通信を維持することができ、これは元のサービスに対するバッファリングに相当する。
或いは、現在のダウンリンクサービスに大量のデータ伝送があり、デフォルトBWPがニーズを満たすことができない場合に、BWP切り替え配置ユニット904は、1つ以上のダウンリンク候補帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するように切り替え、現在のダウンリンク帯域幅ブロックから1つ以上のダウンリンク候補帯域幅ブロックのうちチャンネル検出結果がアイドルでありかつ高優先度及び/又はLBTタイプがシンプルタイプであるダウンリンク候補帯域幅ブロックに切り替えるように配置されてもよい。複数のダウンリンク候補BWPでチャンネル検出を実行し、適切なダウンリンク候補BWPを選択するプロセスは上記のダウンリンク初期BWPを配置するプロセスと基本的に同じであり、ここで詳細にしない。この場合に、元々スケジューリングされたサービスが適切なBWPで伝送されることを確保することができ、しかし、当該配置プロセスは追加のシグナリング及び時間が必要になるため、ある程度の切り替え遅延が発生する可能性がある。
一方、ユーザー装置側のLBTタイマが切れた場合に、ユーザー装置は同様に現在のアップリンクBWPからアップリンクデフォルトBWPに切り替えてもよい。しかしながら、場合によって、デフォルトBWPがデータ伝送要件を満たしていない可能性があるため、基地局は、選択のために1つ以上のアップリンク候補BWPをユーザー装置に再割り当てする必要がある。
この場合に、好ましい実現形態として、アップリンクデータ受信タイマは基地局側で維持することができ、当該タイマは、基地局がユーザー装置からのアップリンクスケジューリング要求(SR)を受信し、ユーザー装置にアップリンクスケジューリング情報(UL grant)を送信した後に起動し、それによって、ユーザー装置側で維持されるLBTタイマと基本的に一致している。このようにして、ユーザー装置側のLBTタイマが切れた場合に、基地局側のアップリンクデータ受信タイマはユーザー装置からのアップリンクデータを長時間受信していないため期限切れにし、これにより、基地局は、以前に配置されたアップリンクBWPが利用できない可能性があり、選択のために1つ以上のアップリンク候補BWPをユーザー装置に再割り当てすることをトリガーする。
具体的に、配置情報生成ユニット906はさらに、基地局側のアップリンクデータ受信タイマが切れた場合に、1つ以上のアップリンク候補帯域幅ブロックを含む配置情報を生成してユーザー装置に送信するように配置されることができる。当該配置情報は同様に高位レイヤシグナリングによってユーザー装置に送信されてもよい。配置情報生成ユニット906はさらに1つ以上のアップリンク候補帯域幅ブロックに対応する1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を生成するように配置されてもよい。その後、基地局側の装置は、1つ以上のアップリンク候補帯域幅ブロックに対応する1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックでチャンネル検出をそれぞれ実行し、チャンネル検出結果がアイドルである1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックによって、生成された1つ以上のアップリンクスケジューリング情報をユーザー装置に送信することができる。この配置プロセスは上記のアップリンク初期BWPをユーザー装置に配置するプロセスと基本的に同じであり、ここで再度詳細に説明しない。
図10は、本開示の実施例によるBWP切り替えの例を示す概略図である。一例として、図10は、ダウンリンク伝送中に基地局側のLBTタイマが切れた場合を示し、「CORESET」は、PDCCHにおける制御リソースの一部に属する制御リソースセットを表し、BWP1をスケジューリングするときに、同時に、次にスケジューリングされる帯域幅ブロックがBWP2であることをユーザー装置に指示するために使用され、ユーザー装置は適時的にBWP2に対応する時間周波数リソースでダウンリンクデータを受信するように切り替えられるようにする。図10に示すように、現在のBWP1の制御チャンネルは、ダウンリンク伝送に使用される次のダウンリンク帯域幅ブロックがBWP2であることを示し、しかし、BWP2が常に占用されるため、基地局側のLBTタイマを期限切れにし、この時点で、基地局は、狭い帯域幅配置を有するデフォルトBWPで伝送を実行するように切り替えられる。
図10に示すBWP切り替えは一例にすぎず、上記の本開示の原理によれば、基地局側/ユーザー装置側の装置は、再配置されたダウンリンク/アップリンク候補BWPに切り替えることもできることは理解されるべきである。
[1-5.BWPにおけるLBTタイプの配置]
図11は本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側の装置のさらに別の機能配置例を示すブロック図である。
図11に示すように、この例による装置1100は、チャンネル検出モード配置ユニット1102、LBTタイプ配置ユニット1104、及び配置情報生成ユニット1106を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード配置ユニット1102の機能配置例は、上記のチャンネル検出モード配置ユニット102と基本的に同じであり、ここで再度説明しない。
LBTタイプ配置ユニット1104は、アップリンク/ダウンリンクBWPにおけるLBTタイプを確定するように配置されることができる。
配置情報生成ユニット1106はさらに、LBTタイプに関する配置情報を生成してユーザー装置に送信するように配置されることができる。
LTE LAAが複数のキャリアで無許可周波数帯域伝送を実現するプロセスと同様に、ダウンリンク伝送に対して、従来のコンポーネントキャリアで伝送を実行するLBT検出モードが使用され、次の2つのタイプを含むことができ、全てのBWPで複雑タイプ(例えば、type1)のLBT並行して実行するタイプA(Type A)と、1つのBWPをランダムに選択してtype1のLBTを実行し、他のBWPでシンプルタイプ(例えば、type2)のLBTを実行する、タイプB(Type B)とである。アップリンク伝送に対して、基地局は、高位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)又はDCIによって、対応するアップリンクBWPにおけるLBTタイプをユーザー装置に指示することができる。しかしながら、複数のアップリンクBWPがユーザーに配置された場合に、DCIによって指示を実行すると、より多くの物理層リソースが占用される可能性がある。そのため、好ましくは、高位レイヤシグナリングによって、アップリンクBWPで採用されているLBTタイプをユーザー装置に指示する。
また、LTE LAAで使用されるコンポーネントキャリアと異なり、BWPが周波数領域にオーバーラップがあるか又は完全に含まれる可能性があるため、チャンネルアクセスの速度を加速するように、切り替え前後のBWP的周波数領域範囲の間の関係に基づき従来のLBTプロセスを最適化することが考えられる。
例示的な実現形態として、LBTタイプ配置ユニット1104は、基地局又はユーザー装置が異なる帯域幅ブロックの間を切り替えるときに、切り替えの前後の帯域幅ブロックの周波数領域範囲の間の関係に基づいて、基地局又はユーザー装置の切り替え後の帯域幅ブロックにおけるLBTタイプを確定するように配置されることができる。
具体的に、切り替え前の帯域幅ブロックと切り替え後の帯域幅ブロックとの周波数領域範囲のオーバーラップ程度が所定の閾値以上であるか、又は切り替え前の帯域幅ブロックに切り替え後の帯域幅ブロックが含まれる場合に、切り替え後の帯域幅ブロックにおけるLBTタイプがシンプルタイプであると確定する。一方、オーバーラップ程度が所定の閾値よりも小さい場合、切り替え後の帯域幅ブロックにおけるLBTタイプが複雑タイプであると確定する。
図12A及び図12Bは、本開示の実施例によるBWPにおけるLBTタイプの配置例を示す概略図である。
図12Aに示すように、現在のBWP2におけるLBTタイプが複雑タイプであると仮定すると、図12AのT1で示されているように、広帯域幅のBWP2から狭帯域幅のBWP1に切り替えるときに、BWP2は完全にBWP1が含まれるので、チャンネルアクセス速度を加速するようにBWP1でシンプルタイプ(図12AでT2として表される)LBTを実行することができる。或いは、BWP2には完全にBWP1が含まれていないが両者のオーバーラップの程度が高い場合に、同様にBWP2においてシンプルなLBTタイプを配置することもできる。これは、以前のチャンネル占用装置のチャンネルに対する予約性の利用によることである。即ち、他の装置がチャンネルが使用されていることを検出するか、又は、検出を一定時間継続するために待ち時間を延長した後、無許可周波数帯域における他の周波数帯域のチャンネルを優先的に検出しようとするため、現在検出されるチャンネルのアクセス優先度が低下する。そのため、この装置の次の伝送又は対応する装置の伝送は、伝送のためにこのチャンネルのサブセット又はほとんどを使用続ける可能性が高い場合がある。
逆に、切り替え後のBWP周波数領域は切り替え前のBWPをカバーし、かつ、両者のオーバーラップの程度が低い場合に、チャンネルの不確定性の増大は保証できない。この時点で、チャンネルの公平な占用を確保するために複雑タイプのLBTが依然として必要である。図12Bに示すように、現在のBWP1におけるLBTタイプが複雑タイプであると仮定すると、図12BのT1で示されるように、狭帯域幅のBWP1から広帯域幅のBWP2に切り替えるときに、BWP2は完全にBWP1を含み、両者のオーバーラップの程度が低いため、チャンネルの公平な占用を確保するには、BWP2に切り替える前に複雑タイプ(T1)のLBTを実行する必要が依然としてある。
なお、図1乃至図12Bを参照しながら以上説明した基地局側の装置はチップレベルで実現されてもよく、又は、他の外部構成要素を含むことによって装置レベルで実現されてもよいことに留意されたい。例えば、装置は基地局自体として動作してもよく、通信操作を実行するための通信ユニット(任意選択で、破線枠で図示される)を含んでもよい。例えば、通信ユニットは、ユーザー装置との間の通信、他の基地局との間の通信を実行するなどために使用されることができる。また、当該装置は、コンポーネントキャリア配置テーブルと上記BWP配置テーブルなどが記憶されるメモリをさらに含んでもよい。
上述した基地局側の配置例に対応して、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー装置側の配置例について以下に説明する。
<2.本開示によるユーザー装置側の配置例>
図13は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー装置側の装置の機能配置例を示すブロック図である。
図13に示すように、この例による装置1300は、チャンネル検出モード確定ユニット1302及びチャンネル検出ユニット1304を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード確定ユニット1302は、基地局からのチャンネル検出モードを含む配置情報に従って、無許可周波数帯域に対するチャンネル検出モードを確定するように配置されることができる。当該チャンネル検出モードは、少なくとも無線通信サービスタイプ及び/又はセル負荷状況に基づいて基地局によって確定され、その配置情報は例えば基地局からの高位レイヤシグナリングに含まれることができる。
チャンネル検出ユニット1304は、確定されたチャンネル検出モードに基づいて無許可周波数帯域でチャンネル検出を実行するように配置されることができる。
好ましくは、基地局側からの配置情報は、LBTタイプに関する配置情報をさらに含み、当該配置情報は、高位レイヤシグナリング又はDCIによってユーザー装置に送信されることができ、それによって、チャンネル検出ユニット1304はさらに、基地局からのLBTタイプに関する配置情報に従って、無許可周波数帯域でチャンネル検出を実行するように配置されることができる。
また、好ましくは、確定されたチャンネル検出モードがBWPに基づくチャンネル検出又はハイブリッドチャンネル検出である場合に、チャンネル検出ユニット1304はさらに、配置されたアップリンク帯域幅ブロックで対応するLBTタイプのチャンネル検出を実行するように配置されることができる。帯域幅ブロックでのLBTタイプの具体的な配置方法は、以上の基地局側の実施例における対応する位置の記述を参照することができ、ここで再度詳述しない。
上記の基地局側の配置例に対応して、以下、ダウンリンク通信シナリオ及びアップリンク通信シナリオのそれぞれに対して、チャンネル検出モードにはBWPに基づくチャンネル検出が含まれる場合のユーザー装置側の装置の配置例についても詳細に説明する。
[2-1.ダウンリンク通信シナリオでの例]
図14は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー装置側の装置の別の機能配置例を示すブロック図である。
図14に示すように、この例による装置1310はチャンネル検出モード確定ユニット1312、制御ユニット1314及びチャンネル検出ユニット1316を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード確定ユニット1312の機能配置例は上記のチャンネル検出モード確定ユニット1302と基本的に同じであり、ここで説明を繰り返さない。
制御ユニット1314は、全帯域幅で検出を実行して基地局からのダウンリンク制御情報を受信するようにユーザー装置を制御するように配置されることができる。
チャンネル検出モード確定ユニット1312は、現在のチャンネル検出モードがBWPに基づくチャンネル検出であると確定した場合に、依然としてコンポーネントキャリア帯域幅の全体でチャンネル検出を実行すれば、間違いなくユーザー機器の消費電力が増加する。そのため、好ましくは、ユーザー装置側の電力消費を削減するために、基地局は、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックを含む初期帯域幅配置情報をユーザー装置に送信することができ、それによって、ユーザー装置側の制御ユニット1314はさらに、当該初期帯域幅配置情報に従って、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックで基地局からのダウンリンク制御情報を受信するようにユーザー装置を制御することができる。
基地局からのダウンリンク制御情報は、ユーザー装置にダウンリンクデータを受信するための周波数領域位置を指示するために、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックからダウンリンク伝送のために基地局によって選択された初期帯域幅ブロックの配置情報を含む。そのため、好ましくは、制御ユニット1314はさらに、受信されたダウンリンク制御情報に従って、ダウンリンク伝送のために基地局によって選択されたダウンリンク初期帯域幅ブロックを確定して、当該ダウンリンク初期帯域幅ブロックで基地局からのダウンリンクデータを受信するようにユーザー装置を制御するように配置されることができる。
具体的に、ユーザー装置は受信されたダウンリンク制御情報を復号化することによって、配置されたBWPを指示する番号を取得することができ、次に、ユーザー装置側に記憶されたBWP配置テーブルにおいて検索することによって、当該BWPに対応する中心周波数ポイント、帯域幅及び配置パラメータなどの情報を確定して、対応する周波数領域位置でダウンリンクデータを受信することができる。
ダウンリンク通信シナリオの例では、ユーザー装置は、ダウンリンク受信フィードバックを実行して、ダウンリンクデータが正常に受信されたかどうかを基地局に通知する必要がある。
例示的な実現形態として、チャンネル検出ユニット1316は、アップリンクデフォルト帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するように配置されてもよく、また、制御ユニット1314は、チャンネル検出結果がアイドルである場合に、当該アップリンクデフォルト帯域幅ブロックによって基地局にACK/NACKフィードバックを送信するように、ユーザー装置を制御するように配置されてもよい。また、好ましくは、当該アイドルアップリンクデフォルトBWPは、ユーザー装置にアップリンクサービス伝送があるときにアップリンクスケジューリング要求(SR)を基地局に送信するのに使用されてもよい。
その代わりに、別の例示的な実現形態として、基地局は、1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックを含む初期帯域幅ブロック配置情報をユーザー装置に送信するときに、同時に、これらの1つ以上のダウンリンク初期帯域幅ブロックとペアリングする1つ以上のアップリンク帯域幅ブロックも含み得る。このように、受信された初期帯域幅ブロック配置情報とダウンリンク制御情報に従って、チャンネル検出ユニット1316は、1つ以上のアップリンク帯域幅ブロックのうちダウンリンク伝送のために基地局によって選択されるダウンリンク初期帯域幅ブロックとペアリングするアップリンク帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するように配置されてもよく、また、制御ユニット1314は、チャンネル検出結果がアイドルである場合に、当該アップリンク帯域幅ブロックによってACK/NACKフィードバックを基地局に送信するようにユーザー装置を制御するように配置されてもよい。此外、好ましくは、当該アイドルアップリンクBWPは、アップリンクサービス伝送があるときにアップリンクスケジューリング要求(SR)を基地局に送信するために、ユーザー装置にも使用され得る。
ここで図14を参照して説明したダウンリンク通信シナリオでのユーザー装置側の配置例は上記のダウンリンク通信シナリオでの基地局側の配置例に対応するので、ここで詳細に説明されていない内容は以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここで再度説明しないことは理解されるべきである。
[2-2.アップリンク通信シナリオでの例]
図15は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー装置側の装置のさらに別の機能配置例を示すブロック図である。
アップリンク通信シナリオで、ユーザー装置に伝送されるアップリンクサービスがあるときに、まず、アップリンクスケジューリング要求を基地局に送信して、アップリンク伝送に使用されるリソースを割り当てるように基地局に要求する必要があることに留意されたい。上記のダウンリンク通信シナリオの例で説明したように、当該アップリンクスケジューリング要求は、アイドルとして検出されたアップリンクデフォルトBWP又は、前回のダウンリンク伝送に使用されるダウンリンクBWPとペアリングするアップリンクBWPによって送信され、この例では説明を繰り返さない。アップリンク通信シナリオに関する以下の説明は、アップリンクスケジューリング要求が基地局に送信された仮定に基づいて行われる。
図15に示すように、当該例による装置1320は、チャンネル検出モード確定ユニット1322、制御ユニット1324及びチャンネル検出ユニット1326を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード確定ユニット1322の機能配置例は上記のチャンネル検出モード確定ユニット1302と基本的に同じであり、ここで説明を繰り返さない。
制御ユニット1324は、アップリンクスケジューリング要求に応答して基地局によって送信される1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックを含む初期帯域幅ブロック配置情報に従って、基地局からの1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を受信するようにユーザー装置を制御するように配置されてもよい。基地局は、アップリンクスケジューリング要求を受信した後、高位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)によって、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックをユーザー装置に割り当てるとともに、アイドルとして検出された対応するダウンリンクBWPで各アップリンク初期BWPに関するアップリンクスケジューリング情報(UL grant)を送信する。好ましくは、基地局からの初期帯域幅ブロック配置情報は、1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックとペアリングする1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックをさらに含み、これによって、制御ユニット1324はさらに、全帯域幅の代わりに、1つ以上のダウンリンク帯域幅ブロックで基地局からの1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を受信するようにユーザー装置を制御するように配置されてもよい。
受信された1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を復号化し、ユーザー装置側に記憶されたBWP配置テーブルとマッチングすることによって、各アップリンク初期BWPに対応する中心周波数ポイント位置、帯域幅、パラメータ配置、時間周波数リソース割当などが含まれる対応するアップリンク初期BWPの配置情報を確定することができる。そして、チャンネル検出ユニット1326は、復号化された情報に従って、同時又は時分割で、各アップリンクスケジューリング情報に対応するアップリンク初期帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行することができる。言い換えれば、基地局は高位レイヤシグナリングによって、ユーザー装置に1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックを配置したが、ユーザー装置は、関連するアップリンクスケジューリング情報を受信したアップリンク初期帯域幅ブロックのみでチャンネル検出を実行する。
制御ユニット1324は、チャンネル検出結果とそれに対応するアップリンクスケジューリングメッセージに従って、チャンネル検出結果がアイドルでありかつ高優先度及び/又はLBTタイプがシンプルタイプであるアップリンク初期帯域幅ブロックで基地局へのアップリンク伝送を実行するようにユーザー装置を制御するように配置されることができる。
図5に戻り、ユーザー装置がアップリンク初期帯域幅ブロックBWP1、BWP2及びBWP5のアップリンクスケジューリング情報を受信したと仮定すると、この場合、ユーザー装置側のチャンネル検出ユニット1326は、同時にこれらの3つのBWPでチャンネル検出実行することを選択することができ、又は、時分割で、オーバーラップがなく高優先度を有するBWP1及びBWP5を優先的に検出してもよく、これら2つの高優先度のBWPのいずれも使用できない場合に、低優先度を有するBWP2をさらに検出する。検出結果が、使用可能なBWPアイドルが1つだけであることを示す場合、当該アイドルであるBWPに直接アクセスしてアップリンク伝送を実行する。逆に、検出結果が複数のBWPのいずれもアイドルであり使用可能であることを示す場合、基地局によって通知される各BWPの優先度情報及び/又はLBTタイプに従って、高優先度及び/又はLBTタイプがシンプルであるBWPを優先的に選択することができる。
ここで図14を参照して説明したアップリンク通信シナリオでのユーザー装置側の配置例は上記のアップリンク通信シナリオでの基地局側の配置例に対応するので、ここで詳細に説明されていない内容は以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここで再度説明しないことに留意されたい。
[2-3.BWP切り替えシナリオでの例]
図16は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー装置側の装置のさらに別の機能配置例を示すブロック図である。
図16に示すように、当該例による装置1330は、チャンネル検出モード確定ユニット1332、制御ユニット1334及びチャンネル検出ユニット1336を含むことができる。以下、各ユニットの機能配置例について詳細に説明する。
チャンネル検出モード確定ユニット1332の機能配置例は上記のチャンネル検出モード確定ユニット1302と基本的に同じであり、ここで説明を繰り返さない。
上述したように、帯域幅ブロックの切り替えを行う際に余分なスケジューリングシグナリングを追加することを回避するために、ユーザー装置側でユーザー装置側のBWP切り替えをトリガーするためのLBTタイマを維持してもよい。具体的に、ダウンリンク通信又はアップリンク通信では、ユーザー装置側のチャンネル検出ユニット1336による現在配置されたアップリンクフィードバック又はアップリンクデータ伝送に使用されるアップリンク帯域幅ブロックでのチャンネル検出結果が常にビジーであるため通信のためにチャンネルにアクセスすることができない場合に、ユーザー装置側のLBTタイマはタイムアウトして、他のアップリンク帯域幅ブロックへの切り替えをトリガーしてチャンネル検出及びアクセスを行う。
一例として、ユーザー装置側のLBTタイマが切れた場合に、ユーザー装置側の制御ユニット1334は、アップリンクデフォルト帯域幅ブロックでチャンネル検出を行うようにチャンネル検出ユニット1336を制御し、チャンネル検出結果がアイドルである場合に、ユーザー装置をアップリンクデフォルト帯域幅ブロックに切り替えるように制御する。このようにして、ユーザー装置は、基地局との少なくとも基本的な通信を維持するために、基地局による余分なスケジューリングの追加を必要とせず、アップリンクデフォルト帯域幅ブロックに切り替えることができる。
一方、LBTタイマを期限切れにする、元々スケジューリングされるアップリンク帯域幅ブロックが大量のアップリンクデータ伝送に使用される場合に、例えば装置の製造業者によって予め配置されたアップリンクデフォルト帯域幅ブロックではニーズを満たさない可能性がある。この課題を解決するために、ユーザー装置にアップリンクサービス伝送があるときに、基地局は、対応するアップリンクスケジューリング情報をユーザー装置に送信した後、1つのアップリンクデータ受信タイマを同時に起動することができ、当該タイマは、基本的にユーザー装置側で維持されるLBTタイマと同期される。そのため、ユーザー装置側のLBTタイマが切れた場合に、基地局側のアップリンクデータ受信タイマは同時に切れたことになり、基地局がユーザー装置に1つ以上のアップリンク候補帯域幅ブロックを割り当てることをトリガーする。
そのため、好ましくは、別の例として、制御ユニット1334はさらに、アップリンクデータ受信タイマがきれた場合に基地局によって送信される1つ以上のアップリンク候補帯域幅ブロックを含む配置情報に従って、基地局からの1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を受信するようにユーザー装置を制御するように配置されることができる。
基地局からの1つ以上のアップリンクスケジューリング情報を復号化することによって、検出されるアップリンク候補帯域幅ブロックを確定した後、チャンネル検出ユニット1336はさらに、同時又は時分割でこれらのアップリンク候補帯域幅ブロックでチャンネル検出を行うように配置されてもよく、また、制御ユニット1334はさらに、チャンネル検出結果とそれに対応するアップリンクスケジューリング情報に従って、チャンネル検出結果がアイドルでありかつ高優先度及び/又はLBTタイプがシンプルタイプであるアップリンク候補帯域幅ブロックに切り替え、当該アップリンク候補帯域幅ブロックによってそのアップリンクデータを伝送し続けるようにユーザー装置を制御するように配置されてもよい。
なお、ここで説明した、BWPの切り替えが必要な場合に、基地局が、ユーザー装置が適切なアップリンク候補帯域幅ブロックを選択してチャンネルアクセスを行うために、ユーザー装置に1つ以上のアップリンク候補帯域幅ブロックを配置するプロセスは、アップリンク通信シナリオでの例で説明した1つ以上のアップリンク初期帯域幅ブロックを配置するプロセスと同様であり、ここでは詳細を繰り返さないことに留意されたい。
また、ここで図16を参照して説明されるBWP切り替えシナリオでのユーザー装置側の配置例は、上記のBWP切り替えシナリオでの基地局側の配置例に対応するので、この実施例では詳細に説明されていない内容は以上の対応する位置の説明を参照することができ、ここで再度説明しないことにも留意されたい。
なお、図13乃至図16を参照しながら以上説明したユーザー装置側の装置はチップレベルで実現されてもよく、又は、他の外部構成要素を含むことによって装置レベルで実現されてもよいことに留意されたい。例えば、装置はユーザー装置自体として動作してもよく、外部装置との通信を実行するための通信ユニット(任意選択で、破線枠で図示される)を含んでもよい。例えば、通信ユニットは、基地局との間の通信を実行するなどために使用されることができる。また、当該装置は、コンポーネントキャリア配置テーブルと上記BWP配置テーブルなどが記憶されるメモリをさらに含んでもよい。
なお、以上説明した基地局側とユーザー装置側の装置内の各機能ユニットは、それらが実現する具体的な機能に従って分割される論理モジューのみであり、具体的な実現方式を限定することを意図しないことに留意されたい。実際の実現では、上記の各機能ユニット及びモジュールは別々の物理的エンティティとして実現されることができるか、又は、単一のエンティティ(例えば、プロセッサ(CPU又はDSPなど)、集積回路など)によって実現することができる。
また、本開示の装置実施例について図面に示すブロック図を参照して以上説明したが、これは単なる例であり、限定ではないことにも留意されたい。当業者は、本開示の原理に従って、図示された機能構成例を修正することができ、例えば、それらの各機能モジュールに対して追加、削除、修正、組み合わせなどを行うことができ、そのような変形の全ては本開示の範囲内に入ると考えられるべきである。
さらに、各通信シナリオにおける装置構成例は、説明を明確にするために上記で個別に説明されているが、これは、各実施例が相互に排他的であることを意味しないことにも留意されたい。実際の実現では、本開示の原理に従って各実施例を組み合わせることができ、そのような組み合わせはもちろん本開示の範囲内に入ると考えられるべきである。
[3.本開示による方法実施例]
上記の装置の実施例に対応して、本開示は、以下の方法の実施例をさらに提供する。
図17は、本開示の実施例による無線通信システムにおける基地局側の方法のプロセス例を示すフローチャートである。
図17に示すように、この実施例による方法は、ステップS1701で開始する。ステップS1701では、少なくとも無線通信サービスタイプ及び/又はセル負荷状況に基づいて、無許可周波数帯域に対するチャンネル検出モードを確定する。当該チャンネル検出モードには、広帯域幅のコンポーネントキャリアでチャンネル検出を実行するモード、狭帯域幅の帯域幅ブロックでチャンネル検出を実行するモード、又は、前記2つの検出モードを組み合わせたハイブリッドチャンネル検出モードが含まれる。
次に、当該方法はステップS1702に進む。ステップS1702では、確定されたチャンネル検出モードを含む配置情報を生成し、当該配置情報は、ユーザー装置にチャンネル検出モードを指示するためにユーザー装置に送信される。
少なくとも無線通信サービスタイプ及び/又はセル負荷状況に基づいて、適切なチャンネル検出モードを確定することによって、帯域幅の利用率を効果的に改善しながら、基地局とユーザー装置とのチャンネル検出処理負荷を低減することができる。
ここで説明した方法の実施例は、上記の基地局側の装置実施例に対応するので、ここで詳細に説明されていない内容は、上記の対応する位置の説明を参照することができ、ここで再度説明しないことに留意されたい。
図18は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー装置側の方法のプロセス例を示すフローチャートである。
図18に示すように、当該実施例による方法は、ステップS1801で開始する。ステップS1801では、基地局からのチャンネル検出モードを含む配置情報に従って、無許可周波数帯域に対するチャンネル検出モードを確定する。当該チャンネル検出モードは、少なくとも無線通信サービスタイプ及び/又はセル負荷状況に基づいて基地局によって確定される。
次に、当該方法はステップS1802に進む。ステップS1802では、確定されたチャンネル検出モードに基づいて無許可周波数帯域でチャンネル検出を実行する。
ここで説明した方法の実施例は、上記のユーザー装置側の装置実施例に対応するので、ここで詳細に説明されていない内容は、上記の対応する位置の説明を参照することができ、ここで再度説明しないことに留意されたい。
なお、本開示の実施例による無線通信システムにおける方法のプロセス例について、以上説明したが、これはあくまでも一例であり、限定ではないことに留意されたい。当業者であれば、本開示の原理に従って上記の実施例を修正することができ、例えば、様々な実施例におけるステップは、追加、削除、組み合わせなどされてもよく、そのような修正は全て本開示の範囲内に入る。
上記の本開示の実施例によれば、NRシステムにおける無許可周波数帯域でチャンネル検出を実行するときに、まず実際のサービスタイプ及び/又はセル負荷状況などに基づいて合理のチャンネル検出モードを配置することによって、帯域幅の割当効率を向上させながら、チャンネル検出の複雑さと処理負荷を低減することができる。無許可周波数帯域での作業特性を組み合わせて、上記の実施例は、チャンネルアクセス確率を高めるために、基地局及びユーザー装置に複数のダウンリンク/アップリンク初期帯域幅ブロックを割り当てることであり、また、前方互換性及びスケジューリングの柔軟性などを維持するために、帯域幅ブロックを配置・スケジューリングする方法について検討する。なお、BWP切り替えの配置及びBWPでのLBTタイプの配置についても検討し、目的は、できるだけ余分なシグナリングオーバーヘッドを追加することなく、元の無線通信サービスを維持し、及び、従来のLBTプロセスを簡素化してチャンネルアクセス速度を向上させることができることである。
上記の利点の代わりに、又は上記の利点と併せて、本開示の技術的内容を読んだ後、他の利点及び効果も当業者に明らかになり、ここでは一つ一つ述べないことに留意されたい。
本開示の実施例による記憶媒体及びプログラム製品内の機械実行可能命令は、上記の装置実施例に対応する方法を実行するように配置されてもよいので、ここで詳細に説明されていない内容は、上記の対応する位置の説明を参照することができ、ここで再度説明しないことは理解されるべきである。
それに対応し、上記した機械実行可能命令が含まれるプログラム製品を担うための記憶媒体も本発明の開示に含まれる。当該記憶媒体は、フロッピーディスク(登録商標)、光ディスク、光磁気ディスク、メモリカード、メモリスティックなどを含むが、これらに限定されない。
[4.本開示の装置及び方法の実施例を実施するための計算装置]
また、上記した一連の処理及び装置は、ソフトウェア及び/又はファームウェアによって実現することができることも注意されたい。ソフトウェア及び/又はファームウェアによって実現する場合に、記憶媒体又はネットワークから専用のハードウェア構成を有するコンピュータ、例えば、図19に示す汎用コンピュータ1900にインストールしてもよく、当該コンピュータは、各種のプログラムがインストールされる場合に、各種の機能などを実行することができる。図19は、本開示の実施例において採用可能な情報処理装置であるパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
図19において、中央処理ユニット(即ち、CPU)1901は、読み取り専用メモリ(ROM)1902に記憶されたプログラム又は記憶部分1908からランダムアクセスメモリ(RAM)1903にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1903において、必要に応じても、CPUが各種の処理などを実行する時に必要なデータが記憶される。
CPU1901、ROM1902、及びRAM1903はバス1904を介して互いに接続される。入力/出力インターフェース1905もバス1904に接続される。
キーボード、マウスなどを含む入力部分1906、例えば陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイ、スピーカなどを含む出力部分1907、ハードウェアなどを含む記憶部分1908、例えばLANカードやモデムなどのネットワークインターフェースカードを含む通信部分1909が入力/出力インターフェース1905に接続される。通信部分1909は、例えばインターネットなどのネットワークを介して通信処理を実行する。
必要に応じて、ドライバー1910も入力/出力インターフェース1905に接続される。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディア1911は、その中から読み出したコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部1908にインストールされるように、必要に応じてドライバー1910に装着される。
ソフトウェアによって上記の一連の処理を実現する場合に、インターネットなどのネットワークやリムーバブルメディア1911などの記憶媒体から、ソフトウェアを構成するプログラムをインストールする。
当業者が理解すべきことは、このような記憶媒体が図19に示すような、その中にプログラムが記憶され、装置とは別途配布してユーザーにプログラムを提供するリムーバブルメディア1911に限定されない。リムーバブルメディア1911の例は、磁気ディスク(フロッピーディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(光ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)とデジタル多用途ディスク(DVD)を含む)、光磁気ディスク(ミニディスク(MD)(登録商標)を含む)、及び半導体メモリを含む。或いは、記憶媒体は、ROM1902、記憶部分1908に含まれたハードウェアなどの、その中にプログラムが記憶され、これらが含まれる装置と一緒にユーザーに配布するものであってもよい。
[5.本開示の技術の適用例]
本開示の技術は様々な製品に適用することができる。例えば、本開示で言及された基地局は、gNodeB(gNB)、例えばマクロeNBや小eNBなどの任意のタイプの進化ノードB(eNB)、伝送受信ポイント(TRP)として実現されることができる。小eNBは、例えばピコeNB、マイクロeNB、及び家庭(フェムト)eNBなどのマクロセルより小さいセルをカバーできるeNBであってもよい。その代わりに、基地局は、例えばNodeBと基地局トランシーバ(Base Transceiver Station、BTS)のような任意の他のタイプの基地局として実現されることができる。基地局は、無線通信を制御するように配置される主体(基地局装置とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(Remote Radio Head、RRH)とを含むことができる。また、後述する様々なタイプの端末はいずれも、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局として動作することができる。
例えば、本開示で言及されたUEは、携帯端末(例えばスマートフォン、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮影装置など)又は車載端末(カーナビゲーション装置など)として実現されることができる。UEは、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシン型通信(MTC)端末とも呼ばれる)として実現されることができる。また、UEは、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップが含まれる集積回路モジュール)であってもよい。
以下、本開示による適用例について図20乃至図23を参照して説明する。
(5-1.基地局についての適用例)
(第1の適用例)
図20は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。eNB1400は1つ又は複数のアンテナ1410及び基地局装置1420を含む。基地局装置1420と各アンテナ1410はRFケーブルを介して接続されてもよい。
アンテナ1410のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置1420の無線信号の送受信に使用される。図20に示すように、eNB1400は複数のアンテナ1410を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1410はeNB1400に使用される複数の周波数領域と互換性があり得る。図20に、eNB1400には複数のアンテナ1410が含まれる例を示したが、eNB1400は単一のアンテナ1410を含んでもよい。
基地局装置1420は、コントローラ1421、メモリ1422、ネットワークインターフェース1423及び無線通信インターフェース1425を含む。
コントローラ1421は、例えばCPUやDSPであり、且つ、基地局装置1420の上位層の各種機能を動作させる。例えば、コントローラ1421は、無線通信インターフェース1425によって処理された信号におけるデータに基づいてデータパケットを生成し、ネットワークインターフェース1423を介して、生成されたパケットを伝達する。コントローラ1421は、複数のベース周波数帯域プロセッサからのデータをバンドルして、バンドルパケットを生成し、生成されたバンドルパケットを伝達することができる。コントローラ1421は以下のような制御を実行する論理機能を有してもよく、当該制御は例えば、無線リソース制御、無線ベアラ制御、移動管理、受付制御、スケジューリングなどである。当該制御は、近くのeNB又はコアネットワークノードと結合して実行されることができる。メモリ1422はRAMとROMを含み、コントローラ1421によって実行されるプログラム及び様々なタイプの制御データ(例えば、端末リスト、送信パワーデータ及びスケジューリングデータ)が記憶される。
ネットワークインターフェース1423は、基地局装置1420をコアネットワーク1424の通信インターフェースに接続するためのものである。コントローラ1421は、ネットワークインターフェース1423を介してコアネットワークノード又は別のeNBと通信することができる。この場合、eNB1400とコアネットワークノード又は他のeNBとは、論理インターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続される。ネットワークインターフェース1423は、有線通信インターフェース又は無線バックホール回線用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース1423が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース1425によって使用される周波数帯域と比べると、ネットワークインターフェース1423はより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
無線通信インターフェース1425は任意のセルラー通信方式(例えば、長期的な進化(LTE)とLTEー先進)をサポートし、アンテナ1410を介してeNB1400のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース1425は通常、例えばベース周波数帯域(BB)プロセッサ1426とRF回路1427を含むことができる。BBプロセッサ1426は例えば、シンボル化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行すると共に、レイヤ(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の様々なタイプの信号処理を実行することができる。コントローラ1421の代わりに、BBプロセッサ1426は、上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1426は、通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように配置されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ1426の機能を変更させることができる。当該モジュールは、基地局装置1420のスロットに挿入されるカード又はブレッドであってもよい。その代わりに、当該モジュールは、カード又はブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路1427は、例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含んで、アンテナ1410を介して無線信号を送受信してもよい。
図20に示すように、無線通信インターフェース1425は複数のBBプロセッサ1426を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ1426は、eNB1400に使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図20に示すように、無線通信インターフェース1425は複数のRF回路1427を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1427は複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図20には、無線通信インターフェース1425に複数のBBプロセッサ1426と複数のRF回路1427を含む例を示したが、無線通信インターフェース1425は単一のBBプロセッサ1426又は単一のRF回路1427を含んでもよい。
(第2の適用例)
図21は本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。eNB1530は1つ又は複数のアンテナ1540と、基地局装置1550と、RRH1560とを含む。RRH1560と各アンテナ1540はRFケーブルを介して互いに接続されることができる。基地局装置1550とRRH1560は光ファイバケーブルのような高速回線を介して互いに接続されることができる。
アンテナ1540のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含み、RRH1560の無線信号の送受信に使用される。図21に示すように、eNB1530は複数のアンテナ1540を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1540はeNB1530によって使用される複数の周波数帯域と互換性があり得る。図21に、eNB1530に複数のアンテナ1540が含まれる例を示したが、eNB1530は単一のアンテナ1540を含んでもよい。
基地局装置1550は、コントローラ1551と、メモリ1552と、ネットワークインターフェース1553と、無線通信インターフェース1555と、接続インターフェース1557とを含む。コントローラ1551、メモリ1552、及びネットワークインターフェース1553は図20を参照して説明したコントローラ1421、メモリ1422、ネットワークインターフェース1423と同様である。
無線通信インターフェース1555は任意のセルラー通信方式(例えばLTEとLTEー先進)をサポートし、RRH1560とアンテナ1540を介してRRH1560に対応するセクタに位置する端末への無線通信を提供する。無線通信インターフェース1555は通常、例えばBBプロセッサ1556を含んでもよい。BBプロセッサ1556が接続インターフェース1557を介してRRH1560のRF回路1564に接続する以外、BBプロセッサ1556は図20を参照して説明したBBプロセッサ1426と同様である。図21に示すように、無線通信インターフェース1555は複数のBBプロセッサ1556を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ1556はeNB1530に使用される複数の周波数領域と互換性があり得る。図21に、無線通信インターフェース1555に複数のBBプロセッサ1556が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース1555は単一のBBプロセッサ1556を含んでもよい。
接続インターフェース1557は基地局装置1550(無線通信インターフェース1555)をRRH1560に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1557は基地局装置1550(無線通信インターフェース1555)をRRH1560の上記した高速回線における通信に接続するための通信モジュールであってもよい。
RRH1560は接続インターフェース1561と無線通信インターフェース1563を含む。
接続インターフェース1561はRRH1560(無線通信インターフェース1563)を基地局装置1550に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1561は上記した高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インターフェース1563はアンテナ1540を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース1563は通常、例えばRF回路1564を含んでもよい。RF回路1564は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ1540を介して無線信号を送受信してもよい。図21に示すように、無線通信インターフェース1563は複数のRF回路1564を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1564は複数のアンテナ素子をサポートすることができる。図21に、無線通信インターフェース1563に複数のRF回路1564が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース1563は単一のRF回路1564を含んでもよい。
図20及び図21に示すeNB1400及びeNB1530では、上記基地局側の装置内の通信ユニットは、無線通信インターフェース1425並びに無線通信インターフェース1555及び/又は無線通信インターフェース1563によって実現することができる。上記基地局側の装置の機能の少なくとも一部は、はコントローラ1421及びコントローラ1551によって実現することもできる。
(5-2.ユーザー装置についての適用例)
(第1の適用例)
図22は本開示の技術を適用できるスマートフォン1600の概略構成例を示すブロック図である。スマートフォン1600はプロセッサ1601、メモリ1602、記憶装置1603、外部接続インターフェース1604、撮影装置1606、センサー1607、マイク1608、入力装置1609、表示装置1610、スピーカ1611、無線通信インターフェース1612、1つ又は複数のアンテナスイッチ1615、1つ又は複数のアンテナ1616、バス1617、バッテリー1618及び補助コントローラ1619を含む。
プロセッサ1601は例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であってもよく、スマートフォン1600のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ1602はRAMとROMを含み、データとプロセッサ1601によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置1603は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース1604は外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン1600に接続するためのインターフェースである。
撮影装置1606はイメージセンサー(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮影した画像を生成する。センサー1607は例えば測定センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー及び加速度センサーのような1組みのセンサーを含んでもよい。マイク1608はスマートフォン1600に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置1609は例えば表示装置1610のスクリーンでのタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタンやスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置1610はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン1600の出力画像を表示する。スピーカ1611はスマートフォン1600から出力したオーディオ信号を音に変換する。
無線通信インターフェース1612は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE-先進)をサポートして、無線通信を実行する。無線通信インターフェース1612は通常、例えばBBプロセッサ1613とRF回路1614を含むことができる。BBプロセッサ1613は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行すると共に、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1614は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ1616を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1612はその上にBBプロセッサ1613とRF回路1614が集積される1つのチップモジュールであってもよい。図22に示すように、無線通信インターフェース1612は複数のBBプロセッサ1613と複数のRF回路1614を含んでもよい。図22に、無線通信インターフェース1612に複数のBBプロセッサ1613と複数のRF回路1614が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース1612は単一のBBプロセッサ1613又は単一のRF回路1614を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1612は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース1612は各無線通信方式に対するBBプロセッサ1613とRF回路1614を含んでもよい。
アンテナスイッチ1615のそれぞれは無線通信インターフェース1612に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ1616の接続先を切り替える。
アンテナ1616のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース1612の無線信号の送受信に使用される。図22に示すように、スマートフォン1600は複数のアンテナ1616を含んでもよい。図22に、スマートフォン1600に複数のアンテナ1616が含まれる例を示したが、スマートフォン1600は単一のアンテナ1616を含んでもよい。
なお、スマートフォン1600は各無線通信方式に対するアンテナ1616を含んでもよい。この場合に、アンテナスイッチ1615はスマートフォン1600の配置から省略されてもよい。
バス1617はプロセッサ1601、メモリ1602、記憶装置1603、外部接続インターフェース1604、撮像装置1606、センサー1607、マイク1608、入力装置1609、表示装置1610、スピーカ1611、無線通信インターフェース1612及び補助コントローラ1619を互いに接続する。バッテリー1618は給電線によって図22に示すスマートフォン1600の各ブロックに電力を供給し、給電線は図面において部分的に点線によって表される。補助コントローラ1619は例えばスリープモードでスマートフォン1600の最少の必要な機能を動作させる。
図22に示すスマートフォン1600では、上記ユーザー装置側の装置内の通信ユニットは無線通信インターフェース1612によって実現することができる。上記ユーザー装置側の装置内の機能の少なくとも一部は、プロセッサ1601又は補助コントローラ1619によって実現することもできる。
(第2の適用例)
図23は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置1720の概略構成例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置1720はプロセッサ1721、メモリ1722、全球位置決めシステム(GPS)モジュール1724、センサー1725、データインターフェース1726、コンテンツプレーヤー1727、記憶媒体インターフェース1728、入力装置1729、表示装置1730、スピーカ1731、無線通信インターフェース1733、1つ又は複数のアンテナスイッチ1736、1つ又は複数のアンテナ1737及びバッテリー1738を含む。
プロセッサ1721は例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置1720のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ1722はRAMとROMを含み、データとプロセッサ1721によって実行されるプログラムが記憶される。
GPSモジュール1724はGPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置1720の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサー1725は、例えばジャイロセンサー、地磁気センサー及び気圧センサーのような1組みのセンサーを含んでもよい。データインターフェース1726は図示しない端末を介して例えば車のネットワーク1741に接続され、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
コンテンツプレーヤー1727は記憶媒介(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生して、当該記憶媒介は記憶媒介インターフェース1728に挿入される。入力装置1729は例えば表示装置1730のスクリーンでのタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置1730は例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ1731はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
無線通信インターフェース1733は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE-Advanced)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース1733は通常、例えばBBプロセッサ1734とRF回路1735を含むことができる。BBプロセッサ1734は、例えばシンボル化/復号化、変調/復調、及び多重化/多重化解除を実行すると共に、無線通信に使用される様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1735は例えばミキサ、フィルタ、増幅器を含み、アンテナ1737を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1733はその上にBBプロセッサ1734とRF回路1735が集積される1つのチップモジュールであってもよい。図23に示すように、無線通信インターフェース1733は複数のBBプロセッサ1734と複数のRF回路1735を含んでもよい。図23に、無線通信インターフェース1733に複数のBBプロセッサ1734と複数のRF回路1735が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース1733は単一のBBプロセッサ1734又は単一のRF回路1735を含んでもよい。
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1733は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式、及び無線LAN方式のような別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース1733は各無線通信方式に対するBBプロセッサ1734とRF回路1735を含んでもよい。
アンテナスイッチ1736のそれぞれは無線通信インターフェース1733に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ1737の接続先を切り替える。
アンテナ1737のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース1733の無線信号の送受信に使用される。図23に示すように、カーナビゲーション装置1720は複数のアンテナ1737を含んでもよい。図23に、カーナビゲーション装置1720に複数のアンテナ1737が含まれる例を示したが、カーナビゲーション装置1720は単一のアンテナ1737を含んでもよい。
なお、カーナビゲーション装置1720は各種の無線通信方式に対するアンテナ1737を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ1736はカーナビゲーション装置1720の配置から省略されてもよい。
バッテリー1738は給電線によって図23に示すカーナビゲーション装置1720の各ブロックに電力を供給し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。バッテリー1738は車両から供給した電力を蓄積する。
図23に示すカーナビゲーション装置1720では、上記ユーザー装置側の装置内の通信ユニットは無線通信インターフェース1733によって実現することができる。上記ユーザー装置側の装置の機能の少なくとも一部は、プロセッサ1721によって実現することもできる。
本開示の技術はカーナビゲーション装置1720、車のネットワーク1741及び車両モジュール1742のうち1つ又は複数のブロックが含まれる車載システム(又は車両1740として実現されてもよい。車両モジュール1742は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車のネットワーク1741に出力する。
以上、本開示の好ましい実施例について図面を参照して説明したが、本開示はもちろん、上記の例示に限定されるものではない。当業者であれば、添付の請求項の範囲で様々な修正及び変更が可能であり、これらの修正及び変更も本開示の技術的範囲内に含まれると理解されるべきである。
例えば、以上の実施例では、1つのユニットに含まれる複数の機能は、別々の装置によって実現することができる。その代わり、以上の実施例では、複数のユニットによって実現される複数の機能はそれぞれ、別々の装置によって実現することができる。また、以上の機能のうち1つは複数のユニットによって実現することができる。そのような構成は、本開示の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
本明細書では、フローチャートに記載されるステップには、前記順序が時系列に沿って実行される処理だけでなく、必ずしも時系列ではなく並列的又は独立して実行される処理も含まれる。また、時系列で処理されるステップでも、当該順序を適切に入れ替えてもよいことは言うまでもない。
本開示及びその利点について既に詳細に説明したが、添付の請求項によって限定される本開示の精神及び範囲から逸脱することがなく、様々な修正、置換及び変更が可能であると理解すべきである。そして、本開示の実施例の用語「包括」、「含む」又はそのいかなる他の変形は、非排他的な包含を含むことを意味することで、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又はデバイスは、それらの要素を含むだけではなく、明確に記載されていない他の要素をさらに含み、或いは、このようなプロセス、方法、物品、又はデバイスに固有する要素をさらに含む。また、より多い制限が存在しない場合、「...を一つ含む」という文によって限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品又はデバイスに他の同じ要素がさらに含まれることを排除しない。