JP6510905B2 - 情報提供装置、車両、および情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報提供装置、車両、および情報提供方法に関する。
コンテナを積載する車両では、コンテナ内の積荷の偏りが運転に大きく影響する。たとえばコンテナ内の積荷がこのコンテナを積載した車両の進行方向に対して左右のいずれか一方に大きく偏っているような場合(以下では、単に「左右」といえば進行方向に対して「左右」であることとする。)、コンテナを積載した車両の重心位置も左右のいずれか一方に大きく偏ることになる。この場合、車両の運転者は、重心位置が偏っている側の反対側への旋回については左右方向の傾斜角度が大きくならないように注意深く配慮しながら運転を行う必要がある。
一方、一般的に、コンテナは荷主が所有するものであり、通常、コンテナへの貨物の積載は、運送業者の監視下では行われない。さらに、コンテナは荷主によって封印が施される。このため運送業者が荷主の許可を得ずコンテナを開封することはできない。したがって、運送業者側では、目視によってコンテナ内の貨物の積載状況を確認することは困難である。
このような問題を解決するために、たとえば特許文献1に開示される車両のロールオーバ防止装置では、車両が牽引車と被牽引車とからなる連結車である場合、牽引車の左右に設けた車高センサによって、被牽引車を牽引車に連結する際の牽引車の姿勢変化(左右の傾き)が検出され、この姿勢変化の大きさに応じて被牽引車の重心位置の左右への偏りの大きさが判定している。これにより、特許文献1の装置では、被牽引車の積荷に左右の偏りが生じている場合、これを判定して運転者に警告を行ったり、牽引車の減速を行うことができるようになっている。
また、たとえば特許文献2の横転警報装置では、荷台への荷物の積載完了時の車両のロール角度に基づいて横転の危険性を示す指標を表示させている。これにより、特許文献2の装置では、運転開始に先立って、運転者が車両の横転し易さを直接的に把握することができるようになっている。
特開2002−166745号公報 特許第5550544号
ところで、偏荷重に関しては、積荷の左右方向の偏りだけでなく、前後方向における偏りについても運転者に知らせることが好ましい。しかしながら、特許文献1に開示される車両のロールオーバ防止装置では、被牽引車の積荷に左右の偏りについて警告を行うことが可能であるが、前後方向の積荷の状態を知らせることができない。また、特許文献2に開示される横転警報装置を用いて運転者が前後方向の積荷の偏荷重の状態を把握しようとする場合、この横転警報装置が出力するカプラー重量と、貨物ターミナルで受け取る際のインボイスなどの書類に記載されている貨物の総重量情報に基づいて運転者自身で判断するしかなく、前後方向における積荷の偏荷重の状態を簡単に把握することができない。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、運転者に対して前後方向の積荷の偏荷重の状態をわかりやすく知らせることができる情報提供装置、車両、および情報提供方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの観点は、情報提供装置としての観点である。本発明の情報提供装置は、車両に取り付けられ、車両が有する荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重に関する情報を提供する情報提供装置であって、貨物の総重量情報の入力を受け付ける受付部と、荷台に加わる荷重に応じて信号を発生させるセンサが出力する信号から算出した推定貨物重量情報と、受付部で受け付けた貨物の総重量情報との組み合わせに基づいて車両の荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重状態を判定する判定部と、判定部の判定結果に応じた貨物の前後方向の偏荷重状態を表示部に表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。
また、上述した情報提供装置は、貨物の偏荷重の状態を判定するための偏荷重判定マップを有し、判定部は、偏荷重判定マップを参照し、センサから取得した推定貨物重量情報と、受付部で受け付けた貨物の総重量情報との組み合わせに応じて、荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重の状態を特定することが好ましい。
また、上述の偏荷重判定マップが示す偏荷重の状態は、荷台の前方側に貨物の重量が偏っている状態と、貨物の重量が荷台の前後方向のどちらにも偏っていない状態と、荷台の後方側に貨物の重量が偏っている状態との3つの状態で区別されており、表示制御部は、偏荷重判定マップに基づく前後方向の偏荷重状態を模式的に示す表画像を表示させると共に、判定部の判定結果を表画像中に表示させることが好ましい。
本発明の他の観点は、車両である。本発明の車両は、本発明の情報提供装置を有するものである。
本発明の他の観点は、情報提供方法である。本発明の情報提供方法は、受付部と、判定部と、表示制御部とを有し、車両に取り付けられ、車両が有する荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重に関する情報を提供する情報提供装置の情報提供方法において、受付部が、貨物の総重量情報の入力を受け付ける受付ステップと、判定部が、荷台に加わる荷重に応じて信号を発生させるセンサが出力する信号から算出した推定貨物重量情報と、受付部で受け付けた貨物の総重量情報との組み合わせに基づいて車両の荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重状態を判定する判定ステップと、表示制御部が、判定部の判定結果に応じた貨物の前後方向の偏荷重状態を表示部に表示させる表示制御ステップとを有するものである。
本発明によれば、運転者に対して前後方向の積荷の偏荷重の状態をわかりやすく知らせることができる情報提供装置、車両、および情報提供方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報提供装置を有する連結車の全体構成図である。 図2は、図1の牽引車および被牽引車の要部構成を示す図である。 図3は、図1の牽引車1に搭載される情報提供装置のブロック構成図である。 図4は、図1および図2に示す情報提供装置が実行する表示処理を示すフローチャートである。 図5は、情報提供装置が表示させる表示画面例を示す図であり、(A)の画面は、荷台の前側に偏っている状態を示す「前荷」であり、(B)の画面は、特に荷重が偏っていない状態を示す「均等」であり、(C)の画面は、荷台の後側に偏っている状態を示す「後荷」を示すものである。 図6は、情報提供装置が表示させる他の表示画面例を示す図である。
(概要)
本発明の情報提供装置は、運送業者側で、運送業者が荷主の許可無しにコンテナ内の積荷の状態を目視確認できない場合に有効である。よって、以下では、運送業者が荷主の許可無しに積荷の状態を目視確認できないコンテナなどを積載することを主な業務とする連結車を例示して説明する。しかしながら、本発明の情報提供装置は、連結車以外の貨物車両においても適用することができるものであり、本発明の適用範囲は連結車に限定されるものではない。
(構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報提供装置を有する連結車の全体構成図である。図2は、図1の牽引車および被牽引車の要部構成を示す図である。図1に示すように、連結車1は、牽引車11および被牽引車12を有している。また、図1および図2に示すように、牽引車11は、カプラー21、牽引車前輪22、牽引車後輪23、および牽引車シャーシ24を有している。また、以下の説明で、左右にそれぞれ配置されている部材については必要に応じて符号にRまたはLをさらに付し、左右を区別することとする。図1では、被牽引車シャーシ43にコンテナが積載されている状態を示している。
牽引車11は、不図示のエンジンを搭載し、カプラー21を介して被牽引車12に連結される。牽引車11は、牽引車後輪23を駆動輪として走行する。また、牽引車11は、情報提供装置25を搭載する。情報提供装置25は、表示画面55等を有する。この表示画面55は、運転席の計器パネルなどに配置される。
また、図2に示すように、牽引車後輪23R,23L付近に車高センサ26R,26Lが配置される。さらに、図2に示すように、牽引車11は、エアサスペンションを構成するエアスプリング29R,29Lを有する。エアスプリング29R,29Lは、フレーム構成部材27に取り付けられ、支持部28R,28Lを介して牽引車シャーシ24を支えている。また、エアスプリング29R,29Lには、圧力センサ30R,30Lが取り付けられている。
被牽引車12は、被牽引車輪41,42および被牽引車シャーシ43を有している。なお、請求項でいう「荷台」は、被牽引車シャーシ43に相当する。被牽引車12は、荷物を搭載するスペースを有し、カプラー21を介して牽引車11に連結される。図1に示した被牽引車12は、2軸(2組の被牽引車輪41,42を有する。)であるが3軸のものであってもよい。なお、被牽引車12は、牽引車11に連結されていないときには、不図示のランディングギヤによって水平を保ち自立することができる。
図3は、図1の牽引車1に搭載される情報提供装置25のブロック構成図である。情報提供装置25は、車高センサ26R,26L、圧力センサ30R,30L、カプラー重量検出部51、表示制御部52、入力制御部53、記憶部54、および表示画面55を有する。この情報提供装置25は、運転者から入力されたコンテナの総重量情報と、牽引車1が積載場所から移動した後の所定の車両状態におけるカプラー重量との変化(積載当初の荷重と比較した場合の荷重変化)に基づいて、前後方向の荷重状態ついて運転者に対して知らせることができる。
車高センサ26R,26Lは、牽引車後輪23R,23L付近に設置され、牽引車11のフレーム構成部材27と牽引車シャーシ24との間の距離(これを車高という)を検出する。
圧力センサ30R,30Lは、牽引車11のエアサスペンション12R,12Lの空気圧を検出する。なお、エアサスペンション12R,12Lは、いわゆるエアサスペンションを構成し、不図示のエアサスペンション制御機能の制御に応じて不図示のエアタンクから空気が供給される。
カプラー重量検出部51は、コンテナの総重量情報の入力を受け付けることができる。すなわち、カプラー重量検出部51は、たとえば、運転者から入力されるコンテナの総重量情報を取得して、その取得した総重量情報を記憶部54に保存する。また、カプラー重量検出部51は、圧力センサ30R,30Lが出力する圧力値から荷重を算出し、カプラー荷重(推定コンテナ重量情報)として検出することができる。また、カプラー重量検出部51は、被牽引車シャーシ43にコンテナを積載したときのカプラー重量値と所定の車両状態でのカプラー重量の変化とを計測し、カプラー重量の変化に応じて横転の危険性を伝えるための注意喚起を促す表示指示や測定値の表示指示を表示制御部52へと通知することができる。カプラー重量検出部51は、図3に示すように、車両状態判定部52Aと、カプラー重量取得処理部52Bと、荷重状態判定部52Cとを有する。
車両状態判定部52Aは、カプラー重量の計測値について、有効な値であるか否かを判定する。車両状態判定部52Aは、たとえば、車両の一時停止時、平地での定速走行時の場合に計測されたカプラー重量については有効な値として判定する。一方で、車両状態判定部52Aは、上記の場合以外の走行、たとえば、急カーブ、坂道などの傾斜のある道路を走行中に計測されたカプラー重量については無効な値として判定する。なお、車両状態判定部52Aの有効であるか否かの判定基準については、上述した車両の一時停止時、平地での定速走行時にのみに限定されるものではなく、荷崩れの危険性が高くなる走行においては有効な値であると判断することが好ましい。しかしながら、カプラー重量の計測値について、常に有効な値として判定することは好ましくない。なぜなら、車両の走行状態、走行する道路の環境によっては情報提供の精度が低くなることがあるからである。たとえば、高低差が極端にある道路への進入時、傾斜のきつい坂道を走行時、急カーブを曲がる時点などの外部環境がカプラー重量の計測値に大きな影響を及ぼすと想定される場合には、荷崩れの危険性は実際にはそれほど高くないのに、異常な計測値となり、運転者に注意喚起が頻繁に通知されてしまう。
カプラー重量取得処理部52Bは、運転者から入力された、基準となる被牽引車シャーシ43に積載されたときのコンテナの総重量情報(○ton)と、車両状態判定部52Aが有効と判断したときの現在のカプラー重量(△ton)とを記憶部54に記憶させる処理を実行する。なお、カプラー重量取得処理部52Bは、現在のカプラー重量(△ton)については、圧力センサ30R,30Lから荷重を算出して、カプラー重量に換算することで取得することができる。このカプラー重量が推定コンテナ重量情報として取り扱われる。
荷重状態判定部52Cは、被牽引車シャーシ43に加わる荷重に応じて信号を発生させる圧力センサ30R,30Lが出力する圧力値を示す信号から算出した推定コンテナ重量情報と、運転者により入力されたコンテナの総重量情報との組み合わせに基づいてコンテナの前後方向の偏荷重状態を判定する。すなわち、荷重状態判定部52Cは、カプラー重量取得処理部52Bにより取得された、コンテナの総重量情報(○ton)と、車両状態判定部52Aが有効と判断した現在のカプラー重量(△ton)と、記憶部54に記憶されている偏荷重判定マップ54Aとに基づいて、次に説明する3つの状態のいずれかに判定することができる。荷重状態判定部52Cにより判定される3つの状態とは、具体的には、被牽引車シャーシ43の前方側にコンテナの重量が偏っている状態、被牽引車シャーシ43におけるコンテナの重量は均等となっている状態、被牽引車シャーシ43の後方側にコンテナの重量が偏っている状態である。しかしながら、荷重状態判定部52Cは、被牽引車シャーシ43の前方側にコンテナの重量が偏っている状態、被牽引車シャーシ43の後方側にコンテナの重量が偏っている状態の2つの状態のいずれかに該当するか否かを判定するようにしてもよい。
表示制御部52は、荷重状態判定部52Cの判定結果に応じた積荷の偏荷重の状態を表示画面55に表示させる。なお、表示画面55の表示例については後述する。
入力制御部53は、表示画面55に重畳されているタッチパネル(不図示)から入力される運転者からの指示情報や入力情報を、カプラー重量検出部51へ供給する。なお、本実施形態ではタッチパネルを介して指示情報や入力情報が入力されるが、表示画面55とは別に操作ボタンなどの操作部を設けて運転者からの指示情報や入力情報を入力できるようにしてもよい。
記憶部54には、カプラー重量の前後方向における偏荷重の状態を判定するための偏荷重判定マップ54Aが記憶される。また、記憶部54には、カプラー重量検出部51が検出するカプラー重量に関する数値情報が記憶される。
表示画面55は、表示制御部52の制御によって、後述するように、カプラー重量の前後方向における偏荷重の状態を表示させる。なお、表示画面55に加えてランプおよび/またはスピーカを設け、ランプの点滅または点灯、および/またはスピーカの鳴動または合成音声などによって、カプラー重量の前後方向における偏荷重の状態に変化が生じた場合には運転者に知らせるようにしてもよい。
(表示処理について)
図4は、図1および図2に示す情報提供装置25が実行する表示処理を示すフローチャートである。
START:運転者のキー操作などにより、情報提供装置25が起動されると、情報提供装置25は、ステップS1の手続きに進む。
ステップS1:カプラー重量検出部51は、運転者から入力されるコンテナの総重量情報を取得して、記憶部54に保存する。たとえば、運転者は、コンテナの積載場所にて入手したインボイスに記載されているコンテナの総重量情報を読み取って、表示画面55に重畳されているタッチパネル(不図示)からコンテナの総重量情報をカプラー重量検出部51へ供給する。手続きは、ステップS2に進む。
ステップS2:車両状態判定部52Aは、カプラー重量の計測が有効であるか否かを判定する。車両状態判定部52Aは、有効である場合(ステップS2でYES)には、ステップS3へと進み、無効である場合(ステップS2でNo)である場合には、この判定を繰り返す。なお、ここで、カプラー重量の計測が有効であるか否かは、たとえば、一時停車時、定速走行時などの場合であれば、カプラー重量の計測が有効であると判断することが好ましい。
ステップS3:カプラー重量取得処理部52Bは、現在のカプラー重量情報を取得する。なお、現在のカプラー重量については、カプラー重量取得処理部52Bが、圧力センサ30R,30Lから取得した圧力値に基づく荷重を算出して、カプラー重量に換算することで取得することができる。
ステップS4:変化量算出部22Cは、ステップS1で取得したコンテナの総重量情報(初期値)と、ステップS3で取得した現在のカプラー重量の変化量を算出する。変化量算出部22Cにより算出されたカプラー重量の変化量は、荷重状態判定部52Cに供給されて、手続きはステップS5に進む。
ステップS5:荷重状態判定部52Cは、ステップS14にて変化量算出部22Cが算出した変化量に基づいて前後方向の偏荷重の状態を判定する。判定処理が完了すると、手続きは、ステップS6へ進む。
ステップS6:表示制御部52は、荷重状態判定部52Cの判定に対応する表示処理を実行して終了する(END)。
(表示画面例について)
次に、ステップS6のカプラー重量を用いた偏荷重の状態を知らせる表示画面例について説明する。図5は、情報提供装置25が表示させる表示画面例を示す図であり、(A)の画面55Aは、被牽引車シャーシ43の前側にコンテナの重量が偏っている状態を示す「前荷」であり、(B)の画面55Bは、特にコンテナの重量が前後のどちらにも偏っていない状態を示す「均等」であり、(C)の画面55Cは、被牽引車シャーシ43の後側にコンテナの重量が偏っている状態を示す「後荷」を示すものである。図5に示すこれらの画面55A,B,Cは、表示制御部52が、荷重状態判定部52Cの判定結果に応じていずれかの画面を表示させる。
図6は、情報提供装置25が表示させる他の表示画面例を示す図である。図6に示す画面55Dでは、偏荷重判定マップ54Aで保存しているコンテナの総重量とカプラー重量との数値の組み合わせ表をそのまま模式的に表示させたものである。この組み合わせ表は、碁盤の目のように、各マスが表示され、これらのマスは、「前荷」の領域、「均等」の領域、「後荷」の領域のいずれかに区分されて表示されている。そして、この組み合わせ表の中に、現在のコンテナの総重量とカプラー重量との数値の組み合わせに該当するセル61を強調表示させている。このセル61の強調表示は、該当するセルのみ点灯、点滅をさせるようにしてもよい。
(効果について)
図5および図6を示して説明したように、この情報提供装置25では、コンテナの総重量情報の入力を受け付け(図4のステップS1)、被牽引車シャーシ43に加わる荷重に応じて信号を発生させる圧力センサ30R,30Lが出力する圧力値から算出した推定コンテナ重量情報と、運転者から受け付けたコンテナの総重量情報との組み合わせに基づいて連結車1の被牽引車シャーシ43に積載されるコンテナの前後方向の偏荷重状態を判定し(図4のステップS5)、その判定結果に応じたコンテナの前後方向の偏荷重状態を表示画面55に表示させる(図4のステップS6)ようにしている。これにより、この情報提供装置25では、運転者に対して前後方向の荷崩れの状態を簡単に知らせることができる。また、既存のカプラー21を利用したものであり、重心位置推定などの複雑な処理を行う必要が無く、処理時間の短縮が図れると共に、センサ類などを少なくし、コストを削減させることができる。
また、この情報提供装置25では、コンテナの偏荷重の状態を判定するための偏荷重判定マップ54Aを有し、この偏荷重判定マップ54を参照し、圧力センサ30R,30Lが出力する圧力値から算出した推定コンテナ重量情報と、コンテナの総重量情報との組み合わせに応じて、被牽引車シャーシ43に積載されるコンテナの前後方向の偏荷重の状態を特定するようにしている。このような特定方法とすることで、情報提供装置25は、前後方向の偏荷重の状態を簡単に算出して運転者に対して提示することができる。
さらにこの偏荷重判定マップ54Aが示す前後方向の偏荷重の状態は、被牽引車シャーシ43の前方側にコンテナの重量が偏っている状態(前荷)と、被牽引車シャーシ43におけるコンテナの重量は均等となっている状態(均等)と、被牽引車シャーシ43の後方側にコンテナの重量が偏っている状態(後荷)との3つの状態で区別されており、この偏荷重判定マップ54Aに基づく偏荷重状態を模式的に示す表画像(たとえば図6の表示画面55Dに示す表画像)を表示させると共に、判定結果を表画像中に表示させることが好ましい。このような表示とすることで、情報提供装置25は、前後方向の偏荷重の程度や、前後方向の偏荷重の状態を運転者に対して直観的に提示することが可能となる。
以上、情報提供装置25での処理は、図4で示した処理が実行されて表示されるものである。したがって、たとえば、前後方向に荷崩れが発生した場合にはカプラー重量の変化を検出して運転者に対して前後方向の編荷重の状態を示す情報を提供することができる。
(プログラムを用いた実施の形態について)
また、情報提供装置25の各部(カプラー重量検出部51、表示制御部52、記憶部54など)は、所定のプログラムにより動作する汎用の情報処理装置によって構成されてもよい。例えば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU(Central Processing Unit)、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、情報提供装置25の各部の機能が実現される。また、その他の機能についてもソフトウェアにより実現可能な機能については汎用の情報処理装置とプログラムとによって実現することができる。なお、上述したCPUの代わりにASIC(Application Specific Integrated Circuit)、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)、DSP(Digital Signal Processor)などを用いてもよい。
なお、汎用の情報処理装置が実行する制御プログラムは、情報提供装置25の出荷前に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであっても、情報提供装置25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。また、制御プログラムの一部が、情報提供装置25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。情報提供装置25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶される制御プログラムは、例えば、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、制御プログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。このように、汎用の情報処理装置とプログラムによって情報提供装置25の機能を実現することにより、大量生産や仕様変更(または設計変更)に対して柔軟に対応可能となる。
(その他の実施の形態)
エンジンは、内燃機関であると説明したが、外燃機関を含む熱機関であってもよい。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
また、図5および図6で説明した表示に加え、偏荷重の状態の変化が著しく大きいことを運転者に報知するための警報手段を有するようにしてもよい。この警報手段としては、たとえばランプの点滅、ブザーの鳴動、合成音声による報知など、様々な形態とすることができる。あるいは、図5または図6の表示例の中に、警報ランプや警報表示部を設けてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1…連結車、11…牽引車、12…被牽引車、25…情報提供装置、43…被牽引車シャーシ(荷台)、52…カプラー重量検出部(受付部、判定部)、52A…車両状態判定部、52B…カプラー重量取得処理部、52C…荷重状態判定部(判定部)、53…表示制御部、54…記憶部、54A…偏荷重判定マップ、56…表示画面(表示部)、

Claims (5)

  1. 車両に取り付けられ、前記車両が有する荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重に関する情報を提供する情報提供装置であって、
    前記貨物の総重量情報の入力を受け付ける受付部と、
    前記荷台に加わる荷重に応じて信号を発生させるセンサの出力する前記信号から算出した推定貨物重量情報と、前記受付部で受け付けた前記貨物の総重量情報との組み合わせに基づいて前記貨物の前後方向の偏荷重状態を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じた前記貨物の前後方向の偏荷重状態を表示部に表示させる表示制御部とを有することを特徴とする情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の情報提供装置であって、
    前記貨物の偏荷重の状態を判定するための偏荷重判定マップを有し、
    前記判定部は、前記偏荷重判定マップを参照し、前記センサの出力する信号から算出した推定貨物重量情報と、前記受付部で受け付けた前記貨物の総重量情報との組み合わせに応じて、前記荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重の状態を特定する
    ことを特徴とする情報提供装置。
  3. 請求項2に記載の情報提供装置であって、
    前記偏荷重判定マップが示す偏荷重の状態は、
    前記荷台の前方側に前記貨物の重量が偏っている状態と、前記貨物の重量が前記荷台の前後方向のどちらにも偏っていない状態と、前記荷台の後方側に前記貨物の重量が偏っている状態との3つの状態で区別されており、
    前記表示制御部は、
    前記偏荷重判定マップに基づく前後方向の偏荷重状態を模式的に示す表画像を表示させると共に、前記判定部の判定結果を前記表画像中に表示させる
    ことを特徴とする情報提供装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置を有することを特徴とする車両。
  5. 受付部と、判定部と、表示制御部とを有し、車両に取り付けられ、前記車両が有する荷台に積載される貨物の前後方向の偏荷重に関する情報を提供する情報提供装置の情報提供方法において、
    前記受付部が、前記貨物の総重量情報の入力を受け付ける受付ステップと、
    前記判定部が、前記荷台に加わる荷重に応じて信号を発生させるセンサが出力する信号から算出した推定貨物重量情報と、前記受付部で受け付けた前記貨物の総重量情報との組み合わせに基づいて前記車両の荷台に積載される前記貨物の前後方向の偏荷重状態を判定する判定ステップと、
    前記表示制御部が、前記判定部の判定結果に応じた前記貨物の前後方向の偏荷重状態を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を有することを特徴とする情報提供方法。
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