JP6509809B2 - 温度制御されたポータブル冷却ユニット - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
〔概要〕
ある実施形態では、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットは、内部乾燥領域を実質的に定める、少なくとも1つの外壁部を備え、前記内部乾燥領域では、前記内部乾燥領域と、前記冷却ユニットの外部領域との間の気体の移動が実質的に封じられている乾燥ユニットと、内部蒸発領域を実質的に定める、少なくとも1つの外壁部を備え、前記内部蒸発領域では、前記内部蒸発領域と、前記冷却ユニットの前記外部領域との間の気体の移動が実質的に封じられている蒸発ユニットと、第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が前記乾燥ユニットに取り付けられ、前記第2端部が前記蒸発冷却ユニットに取り付けられ、前記内部乾燥領域と前記内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、前記蒸気管に取り付けられた蒸気制御ユニットとを備える。
ある実施形態では、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットは、互いに密封することで、内部乾燥領域の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成する1つ以上の外壁部を備え、該1つ以上の外壁部には、開口部が形成されている乾燥ユニットと、互いに密封することで、内部蒸発領域の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成する1つ以上の外壁部を備え、該1つ以上の外壁部には、開口部が形成されている蒸発冷却ユニットと、第1端部と第2端部とを備え、前記第1端部が、前記乾燥ユニットの前記開口部の周囲において、前記1つ以上の外壁部の外表面に取り付けられ、前記第2端部が、前記蒸発冷却ユニットの前記開口部の周囲において、前記1つ以上の外壁部の外表面に取り付けられ、前記内部乾燥領域と前記内部蒸発領域との間にある気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、前記蒸気管に取り付けられた蒸気制御ユニットとを備える。
ある実施形態では、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットは、内部乾燥領域の周囲に実質的に延伸した構造体を形成する1つ以上の外壁部を備え、前記実質的に延伸した構造体が、該構造体の一端に隣接する開口部を有する、乾燥ユニットと、内部蒸発領域の周囲に実質的に延伸した構造体を形成する1つ以上の外壁部を備え、前記実質的に延伸した構造体が、該構造体の一端に隣接する開口部を有する、蒸発冷却ユニットと、第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が、前記乾燥ユニットの前記開口部の周囲の外表面に取り付けられ、前記第2端部が、前記蒸発冷却ユニットの前記開口部の周囲の外表面に取り付けられ、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、前記蒸気管と一体となった蒸気制御ユニットとを備える。
上述した概要は、例示であり、決して限定することを意図するものでは無い。例示した態様、実施形態および上述した特徴に加えて、さらなる態様、実施形態および特徴が図面および以下の詳細な説明を参照することで明らかとなるであろう。
〔図面の簡単な説明〕
図1は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットを外部から見た概略図である。
図2は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの断面を示す概略図である。
図3は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。
図4は、貯蔵コンテナに使用されているポータブル冷却ユニットを示す図である。
図5は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。
図6は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。
図7は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。
図8は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。
図9は、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。
図10は、圧力制御ユニットの態様を示す図である。
図11Aは、圧力制御ユニットの態様を示す図である。
図11Bは、圧力制御ユニットの態様を示す図である。
図12は、試験結果を示す図である。
〔詳細な説明〕
以下の詳細な説明では、本書類の一部である添付の図面を参照する。図面において、類似の記号が付されているものは、特段の記載が無い限りは、概して同一の部材である。実例となる実施形態を、詳細な説明、図面、および請求項に記載するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。本願で示す主題の意図または目的から外れない限り、他の実施形態であってもよく、また他の変更が可能である。
異なる図面において使用されている同一の記号は、特段の記載が無い限りは、類似または同一の部材を示している。
本明細書中に記すポータブル冷却ユニットは、コンテナに使用される制御型蒸発冷却システムを備えている。ポータブル冷却ユニットは、蒸発冷却システムを備え、該蒸発冷却システムは、コンテナ内部の貯蔵領域を、数日や数週間といった一定期間、所定の温度範囲内で保持するために、較正および制御される。ある実施形態では、蒸発冷却システムは、コンテナ内部の貯蔵領域を、摂氏0度から摂氏10度という所定の温度範囲で保持するように較正される。ある実施形態では、蒸発冷却システムは、コンテナ内部の貯蔵領域を、摂氏2度から摂氏8度という所定の温度範囲で保持するように較正される。ポータブル冷却ユニットは、例えば、格納された物質の凍結を防止するために、貯蔵温度が摂氏0℃を超える温度範囲で保持される、ワクチン等の医薬品のための貯蔵コンテナおよび/または輸送コンテナに使用される。ある実施形態では、ポータブル冷却システムは、作動に外部の動力を必要としない。ある実施形態では、ポータブル冷却システムは、作動および蒸発冷却の速度の制御に、例えば必要動力が一般的な冷蔵ユニットよりも少ないような、最小限の動力を必要とする。ある実施例では、冷却ユニット内の蒸発冷却システムは、ポータブル冷却ユニットを複数回再使用可能なように、再充電、修理または回復が可能である。
図1は、本実施形態に係る、貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニット100の外観図である。図1は、ある実施形態におけるポータブル冷却ユニット100の外観図である。ポータブル冷却ユニット100は、蒸発ユニット110と、蒸気管130と、蒸気管130に取り付けられた蒸気制御ユニット140と、乾燥ユニット120とを備える。図1に示すように、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120のそれぞれは、実質的に延伸構造を有し、互いに実質的に等しい大きさおよび形状を有している。ある実施形態では、蒸発ユニット110と乾燥ユニット120とは、大きさおおよび形状が異なっている。ある実施形態では、蒸発ユニット110と乾燥ユニット120とは、蒸気管130によって定められる中心軸で釣り合っており、例えば、ポータブル冷却ユニット100の使用中において、ポータブル冷却ユニット100を、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120を直接支持することなく蒸気管130の底面に隣接する面で載置することができる。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120および蒸発冷却ユニット110は、蒸気管130でポータブル冷却ユニットが釣り合うような大きさおおよび形状を有している。図1に示すポータブル冷却ユニット100は、乾燥ユニット120に密封された第1端部185と、蒸発冷却ユニット110に密封された第2端部とを備える。蒸気管130は、乾燥ユニット120と内部領域と、蒸発冷却ユニット110の内部領域との間で、気体不浸透性の流路を形成している。
ポータブル冷却ユニット100は、一人のユーザによって持ち運びができるような大きさおよび形状で設けられている。例えばある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、重量が2キログラム(kg)未満である。例えばある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、重量が5キログラム(kg)未満である。例えばある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、重量が10キログラム(kg)未満である。例えばある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、重量が15キログラム(kg)未満である。例えばある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、重量が20キログラム未満である。例えばある実施形態では、冷却ユニット110および乾燥ユニット120は、略矩形を有し、おおよその寸法が、35cm×20cm×10cmであり、直径が約5cmで長さが約15cmの蒸気管130により接続している。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120は、略楕円形を有し、おおよその寸法が20cm×10cm×5cmであり、直径が約3cmで長さが8cmの蒸気管130により接続している。ある実施形態では、蒸気管130は、蒸発冷却ユニット110と乾燥ユニット120の質量を支えるのに十分な大きさおよび強度を有している。例えばある実施形態では、蒸発冷却ユニット1110および乾燥ユニット120は、使用中において、蒸気管130に対して釣り合っている。これらの実施形態では、蒸発冷却ユニット110および乾燥ユニット120は、ポータブル冷却ユニット100の安定性のために、等しい大きさ、形状、および質量で設けられていてもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、1回使用し使い捨てるように、あるいは1回の使用後にリサイクル可能に作られている。例えば、ポータブル冷却ユニット100は、実質的にリサイクル可能なプラスチックまたは金属で設けられていてもよい。ポータブル冷却ユニットは、大気圧よりも低い内部空間での気体圧力下で形状を維持できるように、十分な強度を有する材料で作られていてもよい。例えば、実施形態に応じて、ポータブル冷却ユニットの1つ以上の壁部は、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリカーボネート樹脂、ガラス等の材料で設けられていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、ユーザが、蒸発冷却ユニット、および/または乾燥ユニットの内部領域を視認できるように、1つ以上の半透明の領域を備えていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、蒸発冷却ユニット110および乾燥ユニット120を、例えば、回復あるいは再充電後に再利用可能に作られている。例えば、ポータブル冷却ユニット100は、使用中に乾燥ユニット120を加熱することで、内部の蒸発性の液体および乾燥剤を、再充電可能に設けられていてもよい。例えば、図5および関連する記載を参照のこと。例えば、ポータブル冷却ユニット100は、開けることが可能であり、乾燥剤および蒸発性の液体等の内部の物を使用中に取り換えられるように設けられていてもよい。
ポータブル冷却ユニット100の蒸気管130は、第1端部および第2端部を有し、蒸気管130の第1端部および第2端部は、それぞれ、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120に取り付けられており、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120のそれぞれの上端部に隣接する場所に取り付けられている。本明細書中で、「管」とは、例えば、パイプ、チューブおよびダクト等の、内部が空洞であり、末端部に少なくとも2つの開口部を有する構造のことを示す。ある実施形態では、管の内部の空洞部分は、断面が実質的に円形である。ある実施形態では、管の内部の空洞部分は、断面が実質的に矩形、楕円形または不規則な形状である。本明細書中で、「蒸気管」とは、蒸気管を移動するために蒸気の状態である蒸発性液体を含む、気体のための管を示す。ある実施形態では、蒸気管130、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120は、独立した部品で設けられ、気体不浸透性の密封部により互いに接続している。ある実施形態では、蒸気管130、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120は、例えば、ブロー成形プラスチックまたは金属等により実質的に一体として設けられていてもよい。例えば、1つ以上の部品は、ポリカーボネート樹脂で作られていてもよい。例えば、1つ以上の部品は、アルミニウムまたはステンレス鋼で作られていてもよい。蒸気管130は、例えばポータブル冷却ユニット100が蒸気管130によって支持されるような場合でも、使用中に蒸発ユニット110と乾燥ユニット130との両方を支持するのに十分な強度および耐久性を有している。例えば図4を参照のこと。蒸気管130は、もし、ユーザが蒸気管130をポータブル冷却ユニット100の全体を運ぶための持ち手として利用したとしても、輸送中に蒸発ユニット110と乾燥ユニット130との両方を支持するのに十分な強度および耐久性を有している。蒸気管は、蒸気制御ユニット140を備える。図1に示す実施形態においては、蒸気制御ユニット140は、見て取れるが、ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、完全に蒸気管130の内側にあり、冷却ユニット100の外側からは見えない。
ポータブル冷却ユニット100は、乾燥ユニット120を備える。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、内部乾燥領域を規定する外壁部を少なくとも1つ備え、内部乾燥領域では、内部乾燥領域とポータブル冷却ユニット100の外部の領域との間で気体の移動が遮断されている。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120は、気体不浸透性の密封部によって互いに密封された複数の外壁部を有していてもよく、外壁部は、内部乾燥領域と冷却ユニット100の外部領域との間の気体の移動が遮断された内部乾燥領域を形成している。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120は、ブロー成形プラスチックや金属等の、1つの組み立て材料で形成されていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、1つ以上の外壁部を有する乾燥ユニット120を備えており、該1つ以上の外壁部は、内部乾燥領域の周囲を、気体不浸透性の隔壁部を形成するように密封しており、該1つ以上の外壁部は、開口部を有している。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120は、一体となって密封する複数の壁部構造体で構成されていてもよく、該複数の壁部の1つが、密封部に隣接しない領域に開口部を有していてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、内部乾燥領域を囲む実質的に延伸状の構造体を形成する1つ以上の外壁部を備える乾燥ユニット120を備えていてもよく、該実質的に延伸状の構造体は、端部の近傍に開口部を備えていてもよい。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120は、実質的に矩形の実質的に延伸状の構造体を形成する、1つ以上の外壁部を備えていてもよい(例えば図1参照)。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120は、実質的に楕円形の実質的に延伸状の構造体を形成する、1つ以上の外壁部を備えていてもよい。例えばある実施形態では、乾燥ユニット120は、実質的に長方形(oblong)の実質的に延伸状の構造体を形成する、1つ以上の外壁部を備えていてもよい。乾燥ユニット120は、冷却ユニットを使用中には冷たくはならず、使用中に温かくなる傾向がある。そのため、使用中には、乾燥ユニット120を、冷やす必要がある貯蔵領域に隣接する位置に配置するべきでは無い。逆に、使用中には、乾燥ユニット120は、冷やされた貯蔵エリアから離れた場所、または冷やす必要がある貯蔵エリアの外側の場所に配置するべきである(例えば図4参照)。
図1示すポータブル冷却ユニット100は、1つの蒸発ユニット110を備えている。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、複数の蒸発ユニットを備えている。例えば、複数の蒸発ユニットは、直列あるいは並列に、単一の蒸気管に接続していてもよい。ある実施形態では、蒸発ユニット110は、内部蒸発領域を規定する少なくとも1つの外壁部を備えており、内部蒸発領域では、内部蒸発領域と冷却ユニット100の外部領域との間で気体の移動が遮断されている。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110は、気体不浸透性の密封部によって互いに密封された複数の外壁部を有していてもよく、外壁部は、内部蒸発領域と冷却ユニット100の外部領域との間の気体の移動が遮断された内部蒸発領域を形成している。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110は、ブロー成形プラスチックや金属等の、単一の組み立て材料で形成されていてもよい。ある実施形態では、蒸発ユニット110は、1つ以上の外壁部を有しており、該1つ以上の外壁部は、内部蒸発領域の周囲を、気体不浸透性隔壁を形成するように密封しており、該1つ以上の外壁部は、開口部を有している。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110は、一体となって密封する複数の壁部構造体で構成されていてもよく、該複数の壁部の1つが、密封部に隣接しない領域に開口部を有していてもよい。ある実施形態では、蒸発ユニット110は、内部蒸発領域を囲む実質的に延伸状の構造体を形成する1つ以上の外壁部を備えていてもよく、該実質的に延伸状の構造体は、端部の近傍に開口部を備えていてもよい。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110は、実質的に矩形の実質的に延伸状の構造体を形成する、1つ以上の外壁部を備えていてもよい(例えば図1参照)。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110は、実質的に楕円形の実質的に延伸状の構造体を形成する、1つ以上の外壁部を備えていてもよい。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110は、実質的に長方形(oblong)の実質的に延伸状の構造体を形成する、1つ以上の外壁部を備えていてもよい。使用中には、蒸発ユニット100は冷たくなり、そのため、隣接する貯蔵領域に冷却効果をもたらす。例えば、図4参照のこと。
図1に示すポータブル冷却ユニット100は、蒸気管130を備える。蒸気管130は、第1端部および第2端部を有する。ある実施形態では、蒸気管130は、第1端部および第2端部を有し、該蒸気管は、第1端部で乾燥ユニット120に取り付けられ、第2端部で冷却ユニット110に取り付けられる。蒸気管には、内部乾燥領域と内部冷却領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している。例えば、ある実施形態では、蒸気管130の第1端部および第2端部は、乾燥ユニット120および蒸発冷却ユニット110のそれぞれの表面に気体不浸透性の密封部によって密封されていてもよい。組み立てに使用される材料に応じて、蒸気管130は、例えば、エポキシ、クリンプ(crimp)構造、または蝋付け等によって一端もしくは両端が密封されていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100の構造は、蒸気管130、乾燥ユニット120および蒸発冷却ユニット110を含めて一体で設けられている。例えば、ポータブル冷却ユニット100の構造は、ブロー成形プラスチックまたは金属により設けられていてもよい。ある実施形態では、蒸気管130は、第1端部および第2端部を有し、蒸気管は、第1端部において乾燥ユニット120の開口部を囲む1つ以上の外壁部に対して、外壁部の外表面に取り付けられており、蒸気管は、第2端部において、蒸発冷却ユニット110の開口部を囲む1つ以上の外壁部に対して、外壁部の外表面に取り付けられており、蒸気管には、乾燥ユニット120の内部乾燥領域と、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している。ある実施形態では、蒸気管130は、第1端部および第2端部を有し、蒸気管は、第1端部において乾燥ユニット120の開口部を囲む外表面に取り付けられており、蒸気管は、第2端部において蒸発冷却ユニット110の開口部を囲む外表面に取り付けられており、蒸気管は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域と、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している。
図1に示すように、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130に取り付けられる。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、全体が蒸気管130の内部にあり、冷却ユニット100の外部からは視認できない。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130と一体となっている。蒸気制御ユニット140は、蒸気制御ユニット140の内部にある管の内容積の増加および減少を制御することができ、蒸気制御ユニット140、すなわち蒸気管の第1端部と蒸気管の第2端部との間を通過する蒸気の流量を変更するために設けられている。参照により組み込まれる、“Calculating Pipe Sizes & Pressure Drops in Vacuum Systems,” Section 9- Technical Reference, Rietschle Thomas Companyを参照のこと。
図2は、ある実施形態におけるポータブル冷却ユニットさらなる態様を示す図である。図2は、ポータブル冷却ユニット100の縦断面図であり、外観(例えば、図1)からは見えないポータブル冷却ユニットの内部の態様を示している。図2では、乾燥ユニット120および蒸発冷却ユニット110を備えるポータブル冷却ユニット100を、第1端部185で乾燥ユニット120に取り付けられ、第2端部180で蒸発冷却ユニット110に取り付けられた蒸気管130と共に示している。
図2では、乾燥ユニット120の態様を示している。乾燥ユニット120の外壁部は、実施形態に応じて種々の材料で設けられていてもよい。外壁部は、内部乾燥領域260が、大気圧よりも低い圧力下で形状を保持するのに十分な強度を有する材料で設けられていてもよい。実施形態に応じて、外壁部は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリカーボネート樹脂、ガラス等の材料で設けられていればよい。ある実施形態では、乾燥ユニット120は、内部乾燥剤250を囲むように実質的に変形された3%〜5%の発泡アルミニウムで設けられている。ある実施形態では、乾燥ユニット120は、単一の組み立て材料によって形成されている。ある実施形態では、乾燥ユニット120、蒸発冷却ユニット110および蒸気管130を含むポータブル冷却ユニット100の主要な構造体は、単一の組み立て材料で形成されている。例えば、ポータブル冷却ユニット100の1つ以上の部分は、ブロー成形プラスチックまたは金属により設けられていてもよい。ある実施形態では、乾燥ユニット120の外壁部は、蒸気管130の内部と隣接する位置に設けられた開口部を有しており、蒸気管130の第1端部185は、開口部の周囲の表面において、乾燥ユニット120の外壁部を密封している。ある実施形態では、乾燥ユニット120は、外壁部に隣接する位置に、内部ライナー(liner)を備えていてもよい。例えば、内部ライナーは、外壁部の材料を、特定の実施形態で使用される乾燥剤250による腐食から保護するために設けられていてもよい。
乾燥ユニット120は、内部乾燥領域260を備える。複数の構成要素からなる乾燥剤250は、乾燥領域260の内部に配置される。乾燥剤250の構成要素は、集団として図示しているが、ある実施形態では、乾燥剤250の構成要素は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260内の気体と、乾燥剤250との表面接触を最大とするために、規則的に並べられていてもよい。ある実施形態では、乾燥剤250の構成要素は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260内の気体と、乾燥剤250との表面接触を最大とするために設けられた他の材料または構造を備えていてもよい。ある実施形態では、乾燥ユニット120の外壁部は、内部乾燥領域260の周囲の気体不浸透性の隔壁部であってもよい。ある実施形態では、内壁部またはライナーが、内部乾燥領域260の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成していてもよい。内部乾燥領域260は、ポータブル冷却ユニット100の外部領域よりも低い圧力で密封された空間を有している。例えば、乾燥ユニット120は、内部乾燥領域260の内側が、大気圧よりも低い圧力であってもよい。
図2は、乾燥ユニット120内の乾燥剤250の複数の構成要素を示す図である。乾燥剤250の複数の構成要素は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260に配置される。乾燥剤250の構成要素は、集団として図示されているが、ある実施形態では、乾燥剤250の複数の構成要素は、乾燥ユニット120の内部空間260内の気体と、乾燥剤250との表面接触を最大とするために、規則的に並べられていてもよい。ある実施形態では、乾燥剤250の複数の構成要素のそれぞれは、大きさまたは形状が、周囲の気体の循環を促進する構造または被覆を有している。気体で満たされた内部乾燥領域260は、乾燥剤と、蒸気管130の隣接する端部の内部との間の気体の接触をもたらす。ある実施形態では、乾燥ユニット120は、蒸気管130の内部領域と蒸気の接触がある、内部乾燥領域260を有する気密チャンバを備えている。ある実施形態では、乾燥ユニット120は、乾燥ユニットの内部に蒸気不浸透性領域を備え、蒸気不浸透性領域は、蒸気管の内部と蒸気の接触がある。ある実施形態では、乾燥ユニットは、壁部に隣接する位置に配置された内部ライナー備えていてもよい。例えば、内部ライナーは、特定の実施形態で使用される乾燥剤260による外壁部の材料の腐食を防止するように設けられていてもよい。
乾燥剤250の構成要素は、乾燥させる性質、または周囲の空間の液体蒸気から液体を取り除く性質、を有する材料の少なくとも1つから作られている。乾燥剤250の構成要素は、例えば、周囲の空間中の水蒸気から、水を吸収あるいは吸着することで機能してもよい。乾燥剤250の1つ以上の構成要素は、特定の実施形態に応じて選択され、特に、体積が、特定のコンテナと一体になった特定の蒸発冷却ユニットを、見積もられた期間の間動作させるために必要なだけの液体を吸着するのに十分な、乾燥剤の量となるように選択される。ある実施形態では、乾燥剤250の構成要素は、動作環境のルーチン下で固体である材料が選択される。乾燥剤250の1つ以上の構成要素は、乾燥させることができない材料を含んでいてもよく、例えば、結合剤や、骨組(scaffolding)部材、または支持部材である。乾燥剤250の1つ以上の構成要素は、2つ以上のタイプの乾燥剤を含んでいてもよい。本明細書中におけるポータブル冷却ユニットは、数日または数週間、蒸発冷却を行うために使用することを意図しており、すべての実施形態において、これらの期間使用するのに十分な量の乾燥剤および対応する蒸発性液体を備えている。液体−乾燥剤ペアについてのさらなる情報は、参照により組み込まれるSaha et al., “A New Generation Cooling Device Employing CaCl2-in-silica Gel-water System,” International Journal of Heat and Mass Transfer, 52: 516-524 (2009)を参照のこと。特定の実施形態において使用される、乾燥剤250の1つ以上の構成要素は、特定の実施形態において目標とする冷却温度範囲に応じて選択される。例えばある実施形態では、乾燥剤は、炭化カルシウムを含んでいてもよい。例えばある実施形態では、乾燥剤は、塩化リチウムを含んでいてもよい。例えばある実施形態では、乾燥剤は、液体アンモニアを含んでいてもよい。例えばある実施形態では、乾燥剤は、ゼオライトを含んでいてもよい。例えばある実施形態では、乾燥剤は、シリカを含んでいてもよい。乾燥剤に関するさらなる情報は、参照により組み込まれる、Dawoud and Aristov, “Experimental Study on the Kinetics of Water Vapor Sorption on Selective Water Sorbents, Silica Gel and Alumina Under Typical Operating Conditions of Sorption Heat Pumps,” International Journal of Heat and Mass Transfer, 46: 273-281 (2004)や、Conde-Petit, “Aqueous Solutions of Litium and Calcium Chlorides: - Property Formulations for Use in Air Conditioning Equipment Design,” M. Conde Engineering, (2009)や、“Zeolite/Water Refrigerators,” BINE Informationsdienst, projektinfo 16/10や、“Calcium Chloride Handbook: A Guide to Properties, Forms, Storage and Handling,” Dow Chemical Company, (2003年8月)や、“Calcium Chloride, A Guide to Physical Properties,” Occidental Chemical Corporation, Form No. 173-01791-0809P&Mや、Restuccia et al., “Selective Water Sorbent for Solid Sorption Chiller: Experimental Results and Modelling,” International Journal of Refrigeration 27:284-293 (2004)に記載されている。ある実施形態では、乾燥剤は、取扱注意のルーチン下において非毒性である。特定の実施形態で要求されるポータブル冷却ユニット全体の温度特性を保持するために、乾燥剤は、材料の発熱性に応じて選択される。
ある実施形態では、あらかじめ設定された限界値を超える圧力の気体を、乾燥ユニット120から外部に放出することができる排気機構を備えている。例えば、乾燥ユニット120の外壁部は、内部の圧力が上昇し、閾値を超えた場合に壊れるように作られた領域を備えていてもよい。例えば、乾燥ユニット120は、外壁部に1方向弁をさらに備えていてもよく、該1方向弁は、乾燥ユニット120の外部と接続しており、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260の過度の気体圧力および/または発熱に応じて開くように設けられている。ある実施形態では、排気機構は、あらかじめ設定された限界閾値を超える温度の気体を、乾燥ユニット120から外部に放出することができる排気機構を備えている。例えば、乾燥ユニット120は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260の中に、熱電対等の温度センサを備えていてもよく、温度センサは、温度が予め設定された閾値を越えた場合に、内部乾燥領域260からガスを放出する1方向弁と動作可能に接続している。
乾燥ユニット120は、蒸気管130に取り付けられている。蒸気管130は、蒸気制御ユニット140を備え、該蒸気制御ユニットは、乾燥ユニット120の内部乾燥領域と、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240との間の蒸気の流れを制御する。図2に示すように、ある実施形態では、蒸気管130は、コンテナ100の1つの連通管130を横切る管状構造を有している。蒸気管130は、コンテナに要求される最大蒸発冷却時に、蒸発した蒸気を含む気体を、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260に移動させるのに十分なように設けられている。そのため、蒸気管130の大きさ、形状および配置は、コンテナのサイズ、コンテナに必要とされる温度範囲、蒸気管内の蒸気の移動を可逆制御できる度合い、および特定の実施形態において使用される乾燥剤および液体の物理的性質といった要因に依存している。例えばある実施形態では、貯蔵領域の目標温度範囲が摂氏0度から摂氏12度であり、ポータブル冷却ユニット100が約1リットルの液体の水と、1リットルを超える水を吸収することができる対応する量の塩化カルシウムを含む乾燥剤とを備えている。参照により組み込まれる、2003年8月発刊の“The Calcium Chloride Handbook, A Guide to Properties, Forms, Storage and Handling,” DOW Chemical Company を参照のこと。ポータブル冷却ユニットが、蒸発性液体としての水と、乾燥剤としても塩化カルシウムとを備えている実施形態における一例では、ポータブル冷却ユニットは、まず内部が実質的に排気され(圧力が300ミリトル以下で)、このとき、弁が全開の位置にあるときには、毎時およそ1グラムの水が蒸発すると推定される。そのため、外部の雰囲気温度が約摂氏25度である場合には、1リットルの水と、1.5キログラムの塩化カルシウムによって、およそ1ヶ月間、摂氏6度から摂氏9度の間で蒸発冷却ユニットを保持することができる。図2では、蒸気制御ユニット140の内部にセンサ220を備える実施例を示しており、センサ220は、有線接続によりコントローラに動作可能に接続する。ある実施形態では、複数の温度センサを備えている。
図2に示すように、蒸発冷却ユニット110は、内部蒸発領域240を備える。内部蒸発領域240は、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240内に蒸発性液体200を備える。本明細書中では、「蒸発性液体」とは、ポータブル冷却ユニットを使用時に、蒸発ユニットの内部領域において、所望の温度および圧力下で蒸発する特性を有する液体である。例えばある実施形態では、蒸発ユニットの内部蒸発領域は、ポータブル冷却ユニットの外部の約5%の分圧であり、内部蒸発領域の蒸発性液体は、水を含む。例えばある実施形態では、蒸発ユニットの内部蒸発領域は、ポータブル冷却ユニットの外部の約10%の分圧であり、内部蒸発領域の蒸発性液体は、メタノールを含む。例えばある実施形態では、蒸発ユニットの内部蒸発領域は、ポータブル冷却ユニットの外部の約15%の分圧であり、内部蒸発領域の蒸発性液体は、アンモニアを含む。例えばある実施形態では、蒸発性液体は、蒸発性液体の蒸発を、促進または減退する薬品をさらに含んでいてもよい。
ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110の外壁部は、内部蒸発領域240の周囲の気体不浸透性の隔壁であってもよい。ある実施形態では、内壁部またはライナーが内部蒸発領域240の周囲の気体不浸透性の隔壁を形成していてもよい。内部蒸発領域240は、ポータブル冷却ユニット100の外部領域よりも低い圧力で密封された空間を有する。例えば、蒸発冷却ユニット110は、蒸発冷却ユニット110内が大気圧よりも低くなっていてもよい。蒸発冷却ユニット110の外壁部は、実施形態に応じて種々の材料により形成されていればよい。外壁部は、内部蒸発領域240の気体圧力が大気圧未満である場合に、形状を保持するのに十分な強度を有する材料で形成されていればよい。外壁部は、所定量の蒸発性液体を備える内部蒸発領域240がある場合に、形状を保持するのに十分な強度を有する材料で形成されていればよい。外壁部は、実施形態に応じて、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリカーボネート樹脂、ガラス等の材料により設けられていればよい。ある実施形態では、蒸発冷却ユニットは、単一の組み立て材料で形成されている。ある実施形態では、乾燥ユニット120、蒸発冷却ユニット110および蒸気管130を含むポータブル冷却ユニット100の主要な構造体は、単一の組み立て材料で形成されていてもよい。例えば、ポータブル冷却ユニット100の1つ以上の部分は、ブロー成形プラスチックまたは金属により形成されていてもよい。ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110の外壁部は、蒸気管130の内部に隣接する位置に開口部を有し、蒸気管130の端部は、開口部の周囲の表面において、蒸発冷却部110の外壁部により密封されていてもよい。ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110は、外壁部に隣接する位置に内部ライナーを備えていてもよい。例えば、特定の実施形態に使用される液体200による腐食から外壁部の材料を守るように設けられていてもよい。
図2に示すように、ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110は、外壁部の開口部と隣接する位置に設けられた上部領域にある内部蒸発領域240と、上部領域の下方に設けられた下部領域と、実質的に下部領域内に設けられた液体とを備える。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、使用中、液体200を重力により蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域内に保持する。
図2は、蒸気管130を示す図であり、蒸気管130は、蒸発冷却ユニット200の内部蒸発領域240の気体不浸透性領域と、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260の気体不浸透性領域とを繋ぐ気体不浸透性の内部領域を備える。ポータブル冷却ユニット100の気密内部を実質的に形成するために、蒸気管130の内部、内部蒸発領域240および内部乾燥領域260は一体となって密封されている。ある実施形態では、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240、および蒸気管130の気体不浸透性の流路の内部は、持続的に大気圧未満の圧力となる。ある実施形態では、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240、および蒸気管130の気体不浸透性の内部流路は、実質的にポータブル冷却ユニット100の気体不浸透性内部を形成している。
ある実施形態では、蒸気管130は、蒸気管130の気体不浸透性の壁部と、蒸気管130の第1端部と乾燥ユニット120との間の気体不浸透性の密封部と、蒸気管130の第2端部と蒸発ユニット110との間の気体不浸透性の密封部とを備える。蒸気管130は、蒸気制御ユニット140の設定に応じて、内部蒸発領域240と内部乾燥領域260との間で気体が自由に流れるのに十分な大きさおよび形状である。ある実施形態では、蒸気管130は、幅方向が実質的に円形である。ある実施形態では、蒸気管130は、1つ以上の領域が平らであり、例えば、使用中にコンテナの表面と隣接する位置の蒸気管130の表面は平らである(例えば図4参照)。ある実施形態では、蒸気管130は、乾燥ユニット120の少なくとも1つの外壁部と、蒸発冷却ユニット110の少なくとも1つの外壁部との間における熱伝導を抑制するのに十分な長さの実質的に管状の構造を有する。ある実施形態では、蒸気管130は、乾燥ユニット120と蒸発冷却ユニット110との間の熱エネルギーの伝導を最小限にするように設けられている。例えば、蒸気管130は、乾燥ユニット120と蒸発冷却ユニット110とを、互いの間の空気を介した熱エネルギーの伝導が最小限となる配置とするように設けられていてもよい。例えば、蒸気管130は、乾燥ユニット120と蒸発冷却ユニット110との間の延伸状の熱経路を形成するように設けられていてもよい。例えば、蒸気管130は、ガラス繊維やポリカーボネート樹脂等の低熱伝導の材料で設けられていてもよい。ある実施形態では、蒸気管130は、湾曲している。ある実施形態では、蒸気管130は、蒸気管130の長軸に沿って実質的に真っ直ぐである(例えば、図2に示す)。
蒸気管130は、実質的に蒸発ユニット110と乾燥ユニット10との間に配置される。蒸気管130は、第1端部185および第2端部180を有する。第1端部185は、乾燥ユニット120に密封されており、第2端部180は、蒸発ユニット110に密封されており、これにより、乾燥ユニット120の内部空間260と蒸発ユニット110の内部蒸発領域240との間の制御可能な蒸気の流路を形成している。蒸気管130は、蒸気制御ユニットの弁が全開の位置にある場合に、気体が乾燥ユニット120の内部領域260と、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240との間を自由に流れることができるような大きさおよび形状を有している。ある実施形態では、蒸気管130は、実質的に円形の管状構造を有している。ある実施形態では、蒸気管130は、実質的に平坦な構造を有している。ある実施形態では、蒸気管は、例えば、実質的に平行な管状構造体の列といった、密接に関連した複数の構造体である。蒸気管130の内容積は、ポータブル冷却ユニット100、乾燥ユニット120の内部空間260、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240および蒸気制御ユニットの大きさに応じて変化する。蒸気管130は、蒸気制御ユニットの弁が全開の位置にあるときに、乾燥ユニット120の内部空間260と、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240との間で、気体および蒸気が、実質的に妨害されることなく自由に流れることができるような大きさおよび形状を有する。
蒸気制御ユニット140は、蒸気管130に取りけられる。蒸気管130の内部には、蒸気制御ユニット140が備えられる。ある実施形態では、蒸気制御ユニットは、蒸気管と一体となっている。図2に示す実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130と一体となっており、蒸気管130の内部にある。蒸気制御ユニット140は、弁210およびコントローラ230を備える。コントローラ230は、センサ220と有線接続により動作可能に接続する。コントローラ230は、蒸気制御ユニット140の弁210と動作可能に接続する。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130内の蒸気の温度に応答するように設けられた熱電対ユニットと、蒸気管130を通る蒸気の流れを調整する弁210と、熱電対ユニットおよび弁210と動作可能に接続するコントローラ230とを備える。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130と一体となっていてもよい。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、全体が蒸気管130の内部にある。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130の壁部に架かって(span)いる。ある実施形態では、蒸気制御ユニットは、蒸気管130の壁部を横切っている。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260と蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240との間の蒸気管130の内部流路を通る気体の移動を制御するように設けられた弁210と、少なくとも1つの弁210と動作可能に接続するコントローラ230と、センサ220とを備える。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、バッテリ等の電源を備え、1つ以上の他の構成要素と接続し動作する。蒸気制御ユニット140は、外部からのユーザの操作無しに自動的に動作するように設けられていてもよい。蒸気制御ユニット140は、外部のユーザの最小の操作により半自動で動作するように設けられていてもよい。例えば、蒸気制御ユニット140は、ユーザが、蒸発冷却ユニット110の温度範囲等の特定のパラメータを外部のキーパッドから入力した後に動作するように設けられていてもよい。例えば、蒸気制御ユニット140は、取り付けられ動作するキーパッドから、蒸発冷却ユニット110の目標温度範囲が摂氏−5度から摂氏−15度の範囲であるという、ユーザの入力を受信した後に、ポータブル冷却ユニット100の蒸発冷却の速度を制御するように設けられていてもよい。
図2に示す実施形態では、蒸気制御ユニット140は、1つの弁210を備えている。ある実施形態では、直列あるいは並列に動作する複数の弁を備えている。例えば、有る実施形態では、蒸気制御ユニットは、蒸気制御ユニット内の1つの管に沿って1列に設けられた複数の弁を備える。例えばある実施形態では、蒸気制御ユニットは、蒸気制御ユニット140内の異なる管にそれぞれ取り付けられた複数の弁を備えており、複数の弁のそれぞれは、取り付けられた管の開閉を可逆に制御できる。
弁210は、蒸気管130を通る、蒸気を含む気体の流れを可逆に制御できるように設けられている。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130の第1端部と蒸気管130の第2端部との間の気体の移動を制限するように設けられた弁210を備える。ある実施形態では、弁210は、少なくとも1つの可動弁を備え、該少なくとも1つの可動弁は、該少なくとも1つの可動弁を通る蒸気の流れに対して、該少なくとも1つの可動弁を閉じる第1位置と、該少なくとも1つの可動弁を通る蒸気の流れに対して、該少なくとも1つの可動弁を開く第2位置とを有する。ある実施形態では、可動弁は、蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを閉じる少なくとも1つの第1位置と、蒸気制御ユニットを通る蒸気が、蒸気制御ユニットの直径で可能な最大量流れることができる少なくとも1つの第2位置と、蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを制限する第3位置とを有する。ある実施形態では、弁210は、機械式の弁を備える。ある実施形態では、弁210は、ゲート弁を備える。ある実施形態では、弁210は、蝶形弁のような回転弁を備える。ある実施形態では、弁210は、ボール弁を備える。ある実施形態では、弁210は、ピストン弁を備える。ある実施形態では、弁210は、玉型弁を備える。ある実施形態では、弁210は、互いに連携して動作する複数の弁を備える。ある実施形態では、弁210は、電気制御式の弁を備える。ある実施形態では、弁210は、機械制御式の弁を備える。弁210は、所定の実施形態における、例えば、コスト、重量、弁の気密性、弁の型に応じた故障率の概算値、予想される使用環境下での耐久性、および弁の型に要求される消費エネルギーに基づいて選択される。所定の実施形態において、弁210はさらに、弁が全開の位置にあるときに、特定の型の弁を通過する蒸気を含む気体の流れを制限する割合に基づいて選択される。
さらに、蒸気制御ユニット140は、内部にコントローラ230を備える。コントローラ230は、弁210と動作可能に接続する。弁210は、コントローラ230と動作可能に接続し、また、コントローラ230に応答する。コントローラ230は、弁210の位置を変化させるように動作することで、1つ以上のセンサ220に応答するように設けられている。コントローラ230は、1つ以上のセンサ220によって検出された温度に基づいて、特定の方法で応答するように設けられている。例えば、コントローラ230は、温度センサから読み出した温度に応答するように設けられていてもよく、温度センサから読み出した温度が、閾値の温度を越えていれば、コントローラが、弁210を開く動作を行うように設けられていてもよい。例えば、コントローラ230は、温度センサから読み出した温度が、閾値の温度未満であれば、弁210を閉じる動作を行うことで読み出した温度に応答するように設けられていてもよい。例えば、コントローラ230は、温度が温度範囲内である場合に、弁210を部分的に開く動作を行うことで、温度に応答するように設けられていてもよい。例えば、コントローラ230は、温度が温度範囲内である場合に、弁210を部分的に閉じる動作を行うことで、温度に応答するように設けられていてもよい。
実施形態に応じて、種々の型のコントローラを使用することができる。例えば、コントローラ230は、電気式のコントローラであってもよい。ある実施形態では、コントローラ230は、電気式のコントローラであり、複数のセンサからデータを受け取り、受け取ったデータから平均温度を算出した後に、弁210による動作を起こす。電気式のコントローラは、例えば、摂氏3度から摂氏7度の範囲の周辺の境界システムといった、1つ以上のセンサからの値において特定の数値範囲周辺の境界または閾値のシステムを生成するように設けられた、論理回路および/または回路構成を備えていてもよく、1つ以上のセンサのデータに応答するように設けられていてもよい。例えばある実施形態では、コントローラ230は、弁210に動作可能に取り付けられた「バンバン」コントローラであり、熱電対を含む温度センサに応答するように設けられている。電気式コントローラは、例えば、摂氏2度から摂氏8度の範囲の周辺のフィードバックシステムといった、1つ以上のセンサからの値において特定の数値範囲周辺のフィードバックシステムを生成するように設けられた、論理回路および/または回路構成を備えていてもよい。例えばある実施形態では、コントローラ230は機械式のコントローラである。例えばある実施形態では、コントローラ230は、弁210と動作可能に接続したブルドン管圧力計に取り付けられており、温度変化に関連する蒸気圧の変化に応答する。機械式のコントローラを備える実施形態では、コントローラと弁とを動作可能に接続するコネクタを備えていてもよく、該コネクタは、機械式のコネクタである。例えば、機械式のコネクタは、物理的な圧力を伝達するコネクタであってもよく、例えば、コントローラと弁との間で動作する、1つ以上の棒または歯(cog)である。ある実施形態では、コントローラ230は、電気式のコントローラであり、複数の温度センサからのデータを受け取り、受け取ったデータから平均温度を算出した後に、弁210による動作を起こす。
図2では、コントローラ230と弁210との間の接続は示していないが、コントローラ230と弁210との間の動作可能な接続部は存在する。例えばある実施形態では、動作可能な接続部は、例えば棒や歯のような物理的な圧力を伝達するコネクタを備える。例えばある実施形態では、動作可能な接続部は有線接続、または、赤外線や短波長無線伝送(例えば、Bluetooth(登録商標))といった無線接続により電気的に伝達するコネクタを備える。
図2に示す実施形態では、センサ220は、蒸気管130の内に配置されており、ポータブル冷却ユニット100内の蒸気管130の端部に隣接する位置に配置されている。ある実施形態では、センサ220は、蒸気管130内に存在する気体の温度を検出する。ある実施形態では、センサ220は、蒸気管130内に存在する気体の分圧を検出する。ある実施形態では、温度センサであるセンサ220は、蒸気管130内に存在する気体の温度を検出する。図2に示すセンサ220は、蒸気制御ユニット140が、ユニット100の内部と隣接する位置において、蒸気制御ユニット140と隣接する位置に配置されている。ある実施形態では、温度センサは、蒸気管130内の領域において蒸気制御ユニット140内に配置される。ある実施形態では、温度センサは、例えば、内部蒸発領域240といった蒸発ユニット110の内部の領域内における蒸気管130内に配置され、内部蒸発領域240内の蒸発性液体200の温度を検出する。ある実施形態では、温度センサは、例えば、内部蒸発領域240内部といった、ユニットの内部の蒸気管130内に配置され、内部蒸発領域240内の気体の温度を検出する。ある実施形態では、直列または並列に配置された複数の温度センサを備える。センサ220は、実施形態に応じて、電気式温度センサ、化学式温度センサまたは機械式温度センサであってもよい。センサ220は、例えば、Thermodo装置(Robocat社、コペンハーゲン、デンマーク)といった、低エネルギー温度センサを備えていてもよい。センサ220は、実施形態に応じて、例えば、電気式の気体圧力センサや、機械式の気体圧力センサを備えていてもよい。気体圧力を測定するためのセンサ220は、ブルドン管圧力計を備えていてもよい。気体圧力を測定するためのセンサ220は、ダイヤフラムを用いた気体圧力センサを備えていてもよい。温度を測定するためのセンサは、例えば熱電対を備えていてもよい。センサ220は、気体圧力センサ、気体組成センサおよび温度センサが複合されたセンサを備えていてもよい。例えば、センサ220は、NODE装置(Variable Technologies社、テネシー州チャタヌーガ)を備えていてもよい。ある実施形態では、センサは、バッテリのような電源を備えていてもよい。
ある実施形態では、温度センサであるセンサを備えている。温度センサは、例えば、機械式の温度センサを備えていてもよい。温度センサは、例えば、電気式の温度センサを備えていてもよい。一例として、ある実施形態では、熱電対、バイメタル温度センサ、赤外線温度計、抵抗温度計およびシリコンバンドギャップ温度計の一つ以上の温度センサを備えている。
ある実施形態では、気体圧力センサを備えている。気体圧力センサは、例えば、ブルドン管圧力計といった機械式の気体圧力センサを備えていてもよい。気体圧力センサは、キャピラリーチューブを有する膨張弁を備えていてもよい。気体圧力センサは、例えば、電気式の気体圧力センサを備えていてもよい。一例として、ある実施形態では、センサとして真空センサを備えていてもよい。例えば、蒸気管の内部は、コンテナを使用する前に、実質的に排気され、すなわち、大気圧に比べて低い気体圧力となり、蒸発性液体の蒸発により真空度が下がる。真空センサからのデータは、すなわち、蒸発の速度を示しており、すなわち、コンテナ内の蒸発性液体の蒸発の全体レベルを示している。ある実施形態では、気体圧力センサは、ピエゾ抵抗式ひずみ計、容量式気体圧力センサ、または電磁気体圧力センサを備えていてもよい。ある実施形態では、圧力センサは、容量式圧力センサを備える。
センサ220は、電気式のコントローラであるコントローラ230にワイヤを介してデータ送信する(例えば、図7および図8参照)。しかしながら、実施形態に応じて、コントローラ230とセンサ220と弁210との間の接続は、種々の形式が可能である。例えばある実施形態では、センサは、熱電対を備え、該熱電対は、弁の開閉を行う弁の制御素子に対して物理的な圧力を送信する機械式コントローラに対して、物理的な圧力を加える。例えばある実施形態では、センサは、有線、または赤外線や短波長無線伝送(例えば、Bluetooth(登録商標))といった無線を介して、検出した温度に関するデータを時間を通じて電気式コントローラに送信する電気式温度センサを備える。
電気式コントローラを備えるある実施形態では、電気式コントローラは、1つ以上のセンサからデータを受信し、検出した値が、所定の範囲外であるか、または範囲内であるかを判定する。判定結果に基づいて、電気式コントローラは、温度または圧力が所定の範囲内の値となるように、弁の開閉を行う。例えばある実施形態では、電気式温度センサが摂氏9度であるという温度データを含む信号を送信した場合には、コントローラは、受信した温度データが所定の温度範囲である、摂氏3度から摂氏7度の範囲外であると判定する。当該判定に応答して、コントローラは、蒸気制御ユニット内の弁に取り付けられたモータに対して、モータが弁を開く動作を開始するような信号を送信する。他の例では、ある実施形態において、温度センサが、摂氏1度という温度情報を含む信号を送信した場合には、コントローラは、受信した温度データが所定の温度範囲である、摂氏3度から摂氏7度の範囲外であると判定する。当該判定に応答して、コントローラは、蒸気制御ユニットに取り付けられたモータに対して、モータが弁を閉じる動作を開始するような信号を送信する。
電気式温度センサは、複数のデータ点におけるデータを送信してもよい。ある実施形態は、1つ以上のセンサから複数の温度データ点を受け取り、受け取ったデータから温度の代表値(average)や温度の平均値(mean)等の結果温度を算出する。そして、電気式コントローラは、結果温度が、所定の温度範囲外にあるかまたは温度範囲内にあるかを判定する。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏0度から10度である。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏2度から8度である。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏0度から5度である。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏5度から15度である。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏5度から−5度である。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏−15度から−25度である。例えばある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏−25度から−35度である。
ある実施形態では、電気式センサは、1つ以上の気体圧力センサから複数の気体圧力データ点を受け取ってもよく、受け取ったデータから気体圧力の代表値(average)または気体圧力の平均値(mean)といった結果気体圧力を算出する。電気式コントローラは、結果気体圧力が特定のポータブル冷却ユニットにおける所定の気体圧力範囲内であるか範囲外であるかを判定する。例えば、気体圧力が特定の所定範囲外であるときには、蒸発性液体の蒸発が過剰であり、特定のポータブル冷却ユニットに対して蒸発冷却が過剰であることを示している。例えば、気体圧力が特定の所定の範囲外である時には、乾燥剤による吸収または吸着が不足していることを示し、乾燥剤を回復または取り換える必要が有ることを示している。気体圧力の範囲は、実施形態における蒸発冷却ユニット、管、蒸気制御ユニットおよび乾燥ユニットの内容積に関連している。気体圧力の範囲は、ある実施形態における蒸発性液体の種類、乾燥剤の種類、および冷却のための所定の温度範囲にもまた関連している。参照により組み込まれる、Dawoud and Aristov, “Experimental Study on the Kinetics of Water Vapor Sorption on Selective Water Sorbents, Silica Gel and Alumina Under Typical Operating Conditions of Sorption Heat Pumps,” International Journal of Heat and Mass Transfer, 46: 273-281 (2004)や、Marquardt, “Introduction to the Principles of Vacuum Physics,” CERN Accelerator School, (1999)や、Kozubal et al., “Desiccant Enhanced Evaporative Air-Conditioning (DEVap): Evaluation of a New Concept in Ultra Efficient Air Conditioning,” NREL Technical Report NREL/TP-5500-49722 (2011年1月)や、Conde-Petit, “Aqueous Solutions of Litium and Calcium Chlorides: - Property Formulations for Use in Air Conditioning Equipment Design,” M. Conde Engineering, (2009)や、“Zeolite/Water Refrigerators,” BINE Informationsdienst, projektinfo 16/10や、“Calcium Chloride Handbook: A Guide to Properties, Forms, Storage and Handling,” Dow Chemical Company, (2003年8月)や、“Introduction of Zeolite Technology into Refrigeration Systems: Layman’s Report,” Dometic project LIFE04 ENV/LU/000829や、Rezk and Al-Dadah, “Physical and Operating Conditions Effects on Silica Gel/Water Adsorption Chiller Performance,” Applied Energy 89: 142-149 (2012)や、Saha et al., “A New Generation Cooling Device Employing CaCl2-in-silica Gel-water System,” International Journal of Heat and Mass Transfer 52: 516-524 (2009)や、“An Introduction to Zeolite Molecular Sieves,” UOP Company Brochure 0702 A 2.5; and “Vacuum and Pressure Systems Handbook,” Gast Manufacturing, Inc.を参照されたい。水蒸気が存在する真空ラインでの圧力損失を計算するための方程式は、参照により組み込まれる、GEA Wiegand社のウェブサイト(http://produkte.gea-wiegand.de/GEA/GEACategory/139/index_en.html)(2013年3月13日アクセス)を参照のこと。
ある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、蒸気制御ユニット140の外部に、コントローラからの情報を表示する可視表示器を備える。例えばある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、外表面上にコントローラと接続した文字盤を備え、該文字盤は、センサから読み取った温度を表示する。例えばある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、外表面上にコントローラと接続した発光部を備え、コントローラは、蒸気制御ユニット140内の弁への制御信号の送信に組み合わせて、発光部のオンとオフとを切り替える。例えばある実施形態では、蒸気制御ユニット140は、外表面上にコントローラと接続した発光部を備え、コントローラは、コントローラに取り付けられた圧力センサからのデータに応答して、発光部のオンとオフとを切り替える。例えば、コントローラは、回路を備え、該回路は、圧力センサからの情報が、蒸発冷却システムの内部の圧力が所定の範囲内にあることを示している場合に、発光部をオンにする(例えば、ユーザに対して、内部の気体圧力が、所定の動作許容範囲内にあり、そのため運転可能であることを示し、またはユーザに対して、内部の気体圧力が所定の動作許容範囲外にあり、メンテナンスが必要であることを示す)。
ある実施形態では、蒸気管130に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備え、該表示ユニットは、例えば、蒸気管130内のセンサ220に直接取り付けられている。表示ユニットは、例えば、発光部、スクリーン表示部、電気泳動(e-ink)ディスプレイ、または類似の装置を備えていてもよい。ある実施形態では、表示装置は、制御ユニットに動作可能に取り付けられている。表示ユニットは、例えば、コントローラと動作可能に接続し、コントローラからポータブル冷却ユニット100の内部状態を示す信号を受信する。例えばある実施形態では、表示ユニットとして発光部を備え、コントローラは、ポータブル冷却ユニット100の内部温度が所定の温度範囲内にあることを示すデータをセンサから受け取ったときに、発光部に対して、ライトをオンに切り替える送信を行う。例えばある実施形態では、スクリーン表示部を備え、コントローラは、例えば、読み込んだ直近の内部温度や弁の位置等の、ポータブル冷却ユニット100の状態に関するデータをスクリーン表示部に送信する。ある実施継値では、押しボタンや、タッチセンサや、キーパッドといったユーザ入力装置を備える。ユーザ入力装置は、コントローラに動作可能に取り付けられてもよい。例えば、コントローラは、ユーザ入力装置から送信された特定のユーザ入力に応答し、蒸気管内の弁を開くように設けられていてもよい。例えば、コントローラは、ユーザ入力装置から送信された特定のユーザ入力に応答して、直近の温度データを、取り付けられたスクリーン表示部に表示してもよい。
図3は、使用中におけるポータブル冷却ユニット100の内部の態様を示す図である。図示した態様は、特定の実施形態では、見えるまたは見えないものである。例えばある実施形態では、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120は、金属等の不透明の部材で形成されており、使用中に内部を見ることはできない。一方ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100の1つ以上の部分は、ポリカーボネート樹脂等の透明あるいは半透明の材料で形成されており、使用中に内部を見ることができる。
ポータブル冷却ユニット100の製造中において、気密である、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120と連通する空間、ならびに蒸気管130が、例えば真空ポンプによって排気される。ポータブル冷却ユニット100の内部が、大気圧よりも低い所定の気体圧力となった後に、結合した空間が、気体不浸透性の内部空間を形成するために密封される。例えばある実施形態では、結合された内部空間は、気体圧力が20トル以下となるように減圧される。例えばある実施形態では、結合された内部空間は、気体圧力が10トル以下となるように減圧される。例えばある実施形態では、結合された内部空間は、気体圧力が5トル以下となるように減圧される。例えばある実施形態では、結合された内部空間は、気体圧力が1トル以下となるように減圧される。そのため、気密である、蒸発ユニット110および乾燥ユニット120と連通する空間、ならびに蒸気管130は、ポータブル冷却ユニット100何における減圧された内部領域を形成する。ポータブル冷却ユニット100のデザインにより、内部領域にある気体は、弁210が全開位置にあるときには、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240と乾燥ユニット120の内部乾燥領域260との間を自由に流れることができる。例えば使用前や、使用と使用との間といった、ポータブル冷却ユニット100を保管している間には、弁210は、完全に閉じた位置で保持され、ポータブル冷却ユニット100の内部領域における気体の自由な流れを遮断している。
図3は、使用中におけるポータブル冷却ユニット100の内部を示す図である。ポータブル冷却ユニット100の使用中には、液体200は、液体200の温度、および内部蒸発領域240における液体200の蒸気圧に応じた速度で蒸発する。特定の液体における特定時間での蒸発速度は、該特定の液体の物理的性質に加えて、特定時間における液体の温度に関係する。例えば、水の物理的性質によれば、摂氏10度では、水の蒸気圧は約9トルである。そのため、コンテナ内の液体200の温度が、摂氏10度であれば、液体は、内部蒸発領域240の蒸気圧が約9トル未満である間は、蒸発しようとする。さらに例を挙げれば、水の物理的性質によれば、水の蒸気圧は、摂氏5度において約6.8トルである。そのため、コンテナ内の液体200の温度が摂氏5度であれば、液体は、内部蒸発用域240の蒸気圧が約6.8トル未満である間は、蒸発使用とする。いずれの実施形態においても、それぞれの内部蒸気圧における、備えられた液体の蒸発温度は、標準方程式および該液体の物理的性質を用いて計算することができる。さらに、ある実施形態で用いられる特定の液体の蒸気圧が、内部蒸発領域240内で上昇することで、蒸発速度および関連する蒸発冷却が減少する。例えば、参照により組み込まれる、Rezk et al., “Physical and Operating Conditions Effects on Silica Gel/water Adsorption Chiller Performance,” Applied Energy 89: 142-149 (2012)を参照のこと。このことは、特定の実施形態のために、予想される冷却温度の下限を設定するために使用することができる。
ポータブル冷却ユニット100の使用中には、蒸発冷却による物理的影響により、蒸発により液体200および内部蒸発領域240の内部蒸発領域が冷却される。参照により組み込まれる、Wang et al., “Study of a Novel Silica Gel-Water Adsorption Chiller. Part I. Design and Performance Prediction,” International Journal of Refrigeration 28: 1073-1083 (2005)や、SmithおよびRoderickによる、米国特許第6584797号、“Temperature-Controlled Shipping Container and Method for Using Same,”や、Smithらによる、米国特許第6688132号 “Cooling Device and Temperature-Controlled Shipping Container Using Same,”や、Smithらによる、米国特許第6701724号、“Sorption Cooling Devices,”や、Smithらによる、米国特許第6438992号、 “Evacuated Sorbent Assembly and Cooling Device Incorporating Same,”を参照のこと。また、参照により組み込まれる、Coolsystem 社の“Cool-System Presents: CoolKeg(登録商標) The World’s First Self-chilling Keg!”や、Larry D. HallのHomemade Icyballのスケッチや、“Icyball is Practical Refrigerator for Farm or Camp Use”という広告や、www.machine-history.comの入り口に貼られた、“Steam Jet Cycle”を参照のこと。液体200が隣接する領域よりも低い温度であるときには、管や、蒸発冷却ユニット110の外壁を介した、隣接する領域から液体200への熱の伝導により平衡となり、隣接する領域が冷却される。蒸発冷却ユニット110の外壁部に隣接する外部領域は、ポータブル冷却ユニットの使用中において、貯蔵コンテナの貯蔵領域であることを意図している(例えば、図4参照)。ポータブル冷却ユニット100は、弁210が全開の位置にあるときに、連通する気密の空間を内部に備え、蒸発性液体の蒸気相は、結合する空間を介して分散する(例えば、図3に記す大きな矢印)。蒸発性液体の蒸気相が乾燥ユニット120の乾燥剤250と接触すると、気体相からいくらかの該液体の蒸気が取り除かれ、乾燥剤250が液体300で飽和するまで乾燥剤250と結合する。乾燥ユニット120の内部乾燥領域260における液体蒸気の除去により、弁210が全開の位置にある限りは、内部乾燥領域26、蒸気管130の内部、および蒸発ユニット110の内部蒸発領域240の全体における液体200の蒸気相の分圧が低下する。蒸気圧の低下により、蒸発ユニット110の内部蒸発領域240では、さらに蒸発冷却が起こる。弁210通る液体200の蒸気相200の移動の制御により、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260内に存在する液体200の蒸気相の量、および関連する内部蒸発領域240内の液体200の蒸気相の分圧の低下が制御される。センサ220からの情報に応答して弁210を開閉することにより、コントローラ230は、液体200の蒸発速度の制御、および関連する内部蒸発領域240の蒸発冷却の制御を行うことができる。
ポータブル冷却ユニット100と一体となった蒸発冷却ユニット110のそれぞれの実施形態では、異なる種類の液体を備えている。ある実施形態では、液体は、水を含む。ある実施形態では、液体は、例えばメタノールやエタノール等のアルコールを含む。特定の液体が、特定の実施形態において選択された吸着材による液体の蒸気相の吸着速度に加えて、該実施形態において目標とされる温度における液体の蒸発速度に基づいて選択される。どの実施形態においても、冷却効果に関連する液体の蒸発速度は、気相から液体蒸気を除去し、液体のさらなる蒸発を促進する乾燥剤により増加する。例えばある実施形態では、液体は、水を含み、乾燥剤は、塩化カルシウムを含む。蒸発により蒸発冷却ユニット110に対する冷却効果を有する液体は、ポータブル冷却ユニット100が使用される間、貯蔵領域に隣接するように配置される。例えば図4参照のこと。蒸発速度は、センサ220に応答するコントローラ230により管理される弁210の動作により制御される。例えば、センサ220が、所定の水準より上である読み出した温度を、コントローラ230に対して送信した場合には、コントローラ230は、弁210の開放に作用する動作を行ってもよい。例えば、センサ220が、所定の水準より下である読み出した温度を、コントローラ230に対して送信した場合には、コントローラ230は、弁210の閉止に作用する動作を行ってもよい。ある実施形態では、コントローラ230は、弁210を完全に開くまたは閉じる動作のみを行うことができる。ある実施形態では、コントローラ230は、弁210を部分的に開く、および/または部分的に閉じる動作を行うことができ、弁210を介した蒸気の通過を制限することで、蒸発冷却の中間制御を行う。弁の制御と結びついた温度変化の継続的な管理、および液体の蒸発速度の結果的な制御により、蒸発ユニット110に隣接する領域への熱伝導に加えて、内部蒸発領域内の温度制御を行うことができる。
図4は、貯蔵コンテナ400と共に使用されるポータブル冷却ユニット100の態様を示す図である。例えば、貯蔵コンテナ400は、例えば固形発泡プラスチックといった低熱伝導性の材料からなる貯蔵箱を備えていてもよい。ある実施形態では、貯蔵コンテナ400は、プラスチックの外殻またはケースを備えていてもよい。ある実施形態では、貯蔵コンテナ400は、厚紙またはボール紙の層を備えていてもよい。図4に示した貯蔵コンテナ400は、実質的に矩形であるが、他の実施形態のポータブル冷却ユニット100は、異なる形状および大きさの貯蔵コンテナ400と共に使用されるように作られていてもよい。貯蔵コンテナ400は、特定の温度範囲で物質を貯蔵するための内部貯蔵領域410を備える。例えば、貯蔵コンテナ400は、摂氏0度から摂氏10度の温度範囲内で物質を貯蔵するための内部貯蔵領域410を備えている。例えば、貯蔵コンテナ400は、摂氏2度から摂氏2度の温度範囲内で物質を貯蔵するための内部貯蔵領域410を備えている。例えば、貯蔵コンテナ400は、摂氏5度から摂氏−5度の温度範囲内で物質を貯蔵するための内部貯蔵領域410を備えている。例えば、貯蔵コンテナ400は、摂氏−5度から摂氏15度の温度範囲内で物質を貯蔵するための内部貯蔵領域410を備えている。例えば、貯蔵コンテナ400は、摂氏−15度から摂氏−20度の温度範囲内で物質を貯蔵するための内部貯蔵領域410を備えている。
図4は、蒸発冷却ユニット110が内部貯蔵領域410内に位置し、乾燥ユニット120が貯蔵コンテナ400の外部に位置するように、貯蔵コンテナ400の上に配置されたポータブル冷却ユニット100を示す図である。蒸気管130は、貯蔵コンテナ400の構造体と接触するように配置され、例えば、貯蔵コンテナ400の壁部上で釣り合うように配置される。例えば図4に示す実施形態のように、蒸気管130は、貯蔵コンテナ400の上でポータブル冷却ユニット100を支持するように設けられていてもよい。乾燥ユニット120は、貯蔵コンテナ400の外部に配置され、貯蔵領域410内には配置されない。そのため、ポータブル冷却ユニット100の使用中には、乾燥ユニット120からの熱を貯蔵領域410から隔離することができる。使用中には、蒸発冷却ユニット110は、液体および乾燥剤が尽きるまでの一定期間、蒸気制御ユニット140の動作により、所定の温度範囲内で制御され、保持される。例えばある実施形態では、貯蔵領域410の目標温度範囲は、摂氏0度から10度であり、ポータブル冷却ユニット100は、約1リットルの水と、1リットルを超える水を吸収することができる対応する体積の塩化カルシウムを含む乾燥剤とを備える。ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110は、数時間維持することができ、貯蔵コンテナ400の外部の温度および貯蔵コンテナの温度特性によっては、数日間保持することができる可能性がある。ある実施形態では、貯蔵コンテナを覆う蓋が配置される。
図5は、ポータブル冷却ユニット100の態様を示す図である。図5では、ポータブル冷却ユニット100は、実質的に垂直断面図として示されている。図5に示すように、ポータブル冷却ユニット100は、蒸気管130により接続された、蒸発冷却ユニット110および乾燥ユニット120を備える。蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240と、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260とは、蒸気管130の内部を通じて連通した空間を形成している。蒸気管130は、蒸気制御ユニット140を有する。図示した実施形態においては、蒸気制御ユニット140は、蒸気管130を通る気体の自由な流れを可能する、または妨害するといった切り替えを行うために開閉可能に設けられた弁210を備える。弁210は、部分的に開放または閉止することで蒸気管130を通る気体の流れの抑制の切り替えが可能である。弁210は、コントローラ230に動作可能に接続される。コントローラ230は、センサ220から温度情報を受け取り、受信した温度に基づいて弁210の動作を管理する動作を行う。
図5に示すように、乾燥ユニット120は、乾燥剤250を備える。乾燥ユニット120はまた、乾燥剤250に隣接して配置された発熱体500を備える。図5に示す実施形態では、乾燥ユニット120は、乾燥ユニット120の内部に発熱体500を備え、発熱体500は、内部乾燥領域260を加熱する。発熱体500は、内部乾燥領域260の内表面に隣接するように配置されていてもよい。例えば、発熱体500は、乾燥ユニット120の内部の周囲に配置された電熱コイルを備えていていてもよく、乾燥剤250と熱接触する。ある実施形態では、発熱体は、乾燥ユニット120の外部に配置されており、例えば、乾燥ユニット120の外壁部に隣接するように配置される。例えば、発熱体は、乾燥ユニット120の外表面に隣接する位置に配置された加熱ランプを備えていてもよい。発熱体500は、使用と使用との間において、ポータブル冷却ユニット100を再充電または回復させるために使用されてもよい。例えば、発熱体500は、結合した液体を放出するために乾燥剤250を温めるために用いられてもよく、該液体は、蒸気または気体の流れとなって、蒸気管130を通り、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240へと戻り、将来使用するために液体200として再凝縮することができる。ある実施形態では、気体放出ユニット530を備え、該気体放出ユニット530は、過剰な気体圧力を放出するために設けられた弁を備える。例えば、気体放出ユニットは、1方向弁ユニットを備えていてもよく、該1方向弁ユニットは、内部乾燥領域260から気体を放出するように設けられている。気体放出ユニット530は、乾燥ユニット120の内部乾燥領域260内に過剰な気体圧力が蓄積しないように、例えば、発熱ユニット500が、内部乾燥領域260を温めたときに使用してもよい。
ある実施形態では、乾燥ユニット120は、電源ユニット510を備える。例えば、電源ユニット510は、交流または直流電源への差込口を備えていてもよい。例えば、電源ユニット510は、コンテナの外部の領域からソーラーエネルギーを集めるために配置されたソーラーパネルを備えていてもよい、例えば、電源ユニット510は、バッテリを備えていてもよい。ある実施形態では、バッテリは再充電が可能である。ある実施形態では、バッテリは、取り外しおよび交換が可能であってもよい。ある実施形態では、電源ユニット510は、発熱体500に動作可能に取り付けられる。例えば、電源ユニット510は、バッテリパック、外部電源から交流または直流電流を受け取るように設けられた電気プラグ、ソーラーパネル、および機械式発電機(例えば、クランク機構)のうちの1つ以上を備えていてもよい。
図6は、ある実施形態におけるポータブル冷却ユニット100の態様を示す図である。ポータブル冷却ユニット100は、実質的に断面図として示されている。ポータブル冷却ユニットは、蒸発冷却ユニット110、蒸気管130および乾燥ユニット120を備える。蒸気制御ユニット140は、蒸気管130に取り付けられる。図6に示すように、蒸気管は、蒸気管130の内部流路を横切って配置された外部から破壊可能な密封部600を備え、外部から破壊可能な密封部600は、蒸気管130の内部流路を通る気体の流れを妨げるように設けられている。例えば、蒸気冷却ユニット100が、製造後または回復後の保管中または輸送中である場合に、外部から破壊可能な密封部600が、蒸気管130を介した内部蒸発領域240と内部乾燥領域260との間の、液体蒸気を含む気体の流れを防止する。ユーザが、ポータブル冷却ユニット100を使用したい場合には、外部から破壊可能な密封部600を破壊し、これにより、ポータブル冷却ユニット内の蒸発冷却のプロセスが可能となる。外部から破壊可能な密封部600は、例えば、気体不浸透性であることに加えて、薄く、また脆く設けられた、特定の領域において蒸気管130の内部全体を横切る膜であってもよい。外部から破壊可能な密封部600は、例えば、ガラスまたは脆いプラスチックで形成されていてもよい。ある実施形態では、例えば、ポータブル冷却ユニット100を逆さにするといった、ポータブル冷却ユニット100の向きにより外部から破壊可能である、外部から破壊可能な密封部600を備える。ある実施形態では、外部から破壊可能な密封部600は磁性を有し、蒸気管130の外部に隣接するように配置された磁石の磁界を与えることにより、壊れ開くように設けられている。
図7は、ある実施形態におけるポータブル冷却ユニット100のさらなる態様を示す図である。図7に示すポータブル冷却ユニットは、断面が描かれている。ポータブル冷却ユニット100は、蒸発冷却ユニット110、蒸発管130および乾燥ユニット120を備える。蒸発冷却ユニット110は、蒸発性液体200を備える。乾燥ユニット120は、乾燥剤250を備える。蒸気制御ユニット140は、蒸気管130に取り付けられる。蒸気制御ユニット140は、弁210と、弁に接続し操作するコントローラ230とを備える。ポータブル冷却ユニット100は、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240内に配置されたセンサ220を備える。センサ220は、コントローラ230に有線接続700により接続されている。
図8は、ポータブル冷却ユニット100のある実施形態の態様を示す図である。図8に示すポータブル冷却ユニット100は、断面が描かれている。ポータブル冷却ユニット100は、蒸発冷却ユニット110、蒸気管130および乾燥ユニット120を備える。蒸発冷却ユニット110は、蒸発性液体200を備える。乾燥ユニット120は、乾燥剤250を備える。蒸気制御ユニット140は、蒸気管130に取り付けられる。蒸気制御ユニット140は、弁210と、弁に接続し操作するコントローラ230とを備える。ポータブル冷却ユニット100は、内部蒸発領域240内に配置された2つのセンサ220A、220Bを備える。2つのセンサ220A、220Bは、内部蒸発領域240の異なる領域に配置されている。2つのセンサ220A、220Bの両方は、有線接続700によりコントローラ230と接続している。図8には、2つのセンサ220A、220Bを示しているが、ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100は、2つ以上のセンサを備えている。センサ220は、例えば、内部蒸発領域240内の異なる位置に配置されていてもよい。センサ220は、例えば、蒸気管130内に配置されていてもよい。センサ220は、例えば、内部蒸発領域240と蒸気管130との両方に配置されていてもよい。ある実施形態では、内部乾燥領域260内に配置されたセンサを備えていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100の外部の温度を検出する温度センサを備えていてもよい。ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110の構造壁部に埋設され、有線接続700を介してコントローラ230と接続している温度センサを備えている。ある実施形態では、蒸発冷却ユニット110の構造壁部に埋設され、有線接続700を介してコントローラ230と接続している気体圧力センサを備えている。
図9は、ある実施形態に係るポータブル冷却ユニット100の態様を示す図である。図9に示すポータブル冷却ユニット100は、断面が描かれている。ポータブル冷却ユニット100は、蒸発冷却ユニット110、蒸気管130および乾燥ユニット120を備える。乾燥ユニット120は、乾燥剤250を備える。蒸発冷却ユニット110は、蒸発性液体200を備える。蒸気制御ユニット140は、蒸気管130に取り付けられる。蒸気制御ユニット140は、弁210と、弁に接続し操作するコントローラ230とを備える。蒸気制御ユニット140は、コントローラ230と接続するセンサ220を備える。
図9に示すポータブル冷却ユニット100は、液体保持ユニット900を備える。図示した実施形態において、液体保持ユニット900は、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域240の内表面に接続している。ある実施形態では、液体保持ユニット900は、蒸発冷却ユニット110の内部蒸発領域20と隣接する表面の少なくとも1つと接続している。液体保持ユニット900は、ポータブル冷却ユニット100を輸送中または移動中に、内部蒸発領域240内での液体200の水滴の移動、および蒸気管130への液体200の水滴の移動を最小限とするために設けられる。例えば、液体保持ユニット900は、液体200の水滴が通過するのを実質的に妨げるのに適した孔を有する、網目や網(screen)を備えていてもよい。液体保持ユニット900は、液体ユニット900を通過する気体および液体蒸気が自由に流れることができる一方で、液体200の水滴を妨げる。
図9には、蒸気管130の収縮可能領域910も示している。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニット100の蒸気管130は、収縮可能領域910を備える。収縮可能領域910は、例えばしなやかなプラスチック材料等の可逆に収縮可能な材料で構成されている。蒸気管130は、蒸気管130を通る、液体蒸気を含む気体の流れを妨げるために、収縮可能領域910を可逆に曲げるあるいはねじることが出来る。蒸気管130を通る、液体蒸気を含む気体が自由に流れることができないことにより、内部蒸発領域240内の液体の蒸気圧が上昇し、内部蒸発領域240内の蒸発冷却効果が抑制される。ポータブル冷却ユニット100が、実際使用される間の液体200および乾燥剤250の蒸発冷却の最大能力を維持するために、ポータブル冷却ユニット100の保管中または輸送中において、蒸気管130は、収縮可能領域910が曲げるあるいはねじられていてもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、外表面に少なくとも1つの非毒性材料の層を備えている。例えば、ポータブル冷却ユニットは、貯蔵コンテナ内に位置する蒸発冷却ユニットの外表面上に非毒性材料を備えていてもよい。非毒性材料は、例えば、貯蔵コンテナの中身に対して毒性のある残留物を生成しない材料、または貯蔵コンテナの内容物を将来使用する人に対して毒性のある残留物を生成しない材料を含む。非毒性材料は、貯蔵コンテナの内容物の化学構造を維持する材料を含んでいてもよく、例えば、非毒性材料は、化学的に不活性なまたは非反応性の材料を含んでいてもよい。非毒性材用は、例えば、医療品、医薬品、または食料品といった貯蔵対象に特化した材料を含んでいてもよい。非毒性材料は、洗浄または滅菌された材料を含んでいてもよく、例えば、放射線照射、高圧滅菌または消毒された材料であってもよい。非毒性材料は、抗菌性(antibacterial)物質、抗ウイルス性物質、抗菌性(antimicrobial)物質、および抗病原体物質から1つ以上の物質を含んでいてもよい。例えば、非毒性材料は、アルデヒド、次亜塩素酸塩、酸化剤、フェノール、第4アンモニウム化合物または銀を含んでいてもよい。非毒性材料は、洗浄または滅菌化合物、および放射線のうちの1つ以上の存在下でも、構造的に安定した物質を含んでいてもよく、例えば、放射線照射後に、構造を完全に保持しているプラスチックや、洗浄または滅菌化合物が1つ以上存在する場合でも酸化しない材料であってもよい。非毒性材料は、例えば、少なくとも1つの実質的に熱的に密封された貯蔵領域に再利用するために、洗浄あるいは滅菌のために取り除くことができる複数の層からなる材料を含んでいてもよい。非毒性材料は、例えば、金属、織物、紙、またはプラスチックを含む材料を含んでいてもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、外表面に、少なくとも1つの金属を含む層を少なくとも1つ有していてもよい。例えば、少なくとも1つの金属は、金、アルミニウム、銅または銀を含んでいてもよい。少なくとも1つの金属は、例えば、鋼、ステンレス鋼、金属基複合材、金合金、アルミニウム合金、または銀合金といった、少なくとも1つの金属の複合材または合金を含んでいてもよい。ある実施形態では、1つ以上の金属は、例えばチタン箔、アルミ箔、銀箔または金箔といった金属箔を含んでいる。金属箔は、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)のポリエステルフィルムのようなポリエステルフィルムを含む、複合材で構成されていてもよい。ポータブル冷却ユニット外表面に設けられた、少なくとも1つの金属を含む少なくとも1つの層は、滅菌または消毒されていてもよい。例えば、少なくとも1つの金属は、プラズモンを用いて滅菌または消毒されていてもよい。例えば、少なくとも1つの金属は、高圧滅菌、熱的手段、または化学的手段により滅菌または消毒されていてもよい。実施形態に応じて、ポータブル冷却ユニット外表面に設けられた、少なくとも1つの金属を含む少なくとも1つの層は、放熱特性等の、特別な熱移動性質を有する1つ以上の金属を含んでいてもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、外表面上に、1つ以上の外部温度センサを備えている。例えば、1つ以上の外部温度センサは、蒸発冷却ユニットまたは乾燥ユニット上のポータブル冷却ユニットの外部に設けられていてもよい。ある実施形態では、複数の外部温度センサは、外部の複数の位置に設けられていてもよい。該温度センサは、裏返すことができる、または裏返すことができない温度表示ラベルを備えていてもよい。例えば、それぞれのパンフレットが参照により組み込まれる、本社がテキサス州にあるShockWatch社により販売されている環境表示器や、イリノイ州バーノンヒルズにあるCole-Palmer社より発売されている温度表示器や、ミネソタ州セイントポールに本社がある、3M社により販売されている、時間温度表示器を参照のこと。外部温度センサは、例えば、参照により組み込まれる、Prusikらによる“Time-temperature indicator device and method of manufacture”という名称の、米国特許第5709472号および米国特許第6042264号や、Seiterによる“Time-temperature indicator”という名称の、米国特許第4057029号に記載されている時間温度表示器を備えていてもよい。外部温度センサは例えば、化学的な表示器、温度ゲージ、温度計、バイメタル板、または熱電対を備えていてもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、1つ以上のセンサを備えていてもよい。ある実施形態では、複数のセンサが複数の位置に配置されていてもよい。ある実施形態では、1つ以上のセンサは、内部蒸発領域内の気体の圧力のセンサ、または内部乾燥領域内の気体圧力のセンサのうちの少なくとも1つを備えている。ある実施形態では、少なくとも1つのセンサは例えば、化学的センサ、温度計、バイメタル板または熱電対といった温度センサを備える。ポータブル冷却ユニットは、例えば、参照により組み込まれるBabaらによる、“Pressure sensor”という名称の、米国特許第5900554号に記載されているような圧力センサを少なくとも1つ備えていてもよい。ポータブル冷却ユニットは、例えば、参照により組み込まれる、Sooriakumarらによる、“Vertically integrated sensor structure and method”という名称の米国特許第5600071号に記載されている、垂直方向に一体となったセンサ構造を有するセンサを1つ以上備えていてもよい。ポータブル冷却ユニットは、貯蔵コンテナ内の物質を識別するための、無線周波数識別(「RFID」)タグのセンサを1つ以上備えていてもよい。RFIDタグは、例えば、参照により組み込まれる、Balmaによる“Radio frequency identification tag and method”という名称の、米国特許第5444223号のように、よく知られた従来技術である。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、1つ以上の通信装置を備えていてもよい。1つ以上の通信装置は、例えば、1つ以上の記録装置、1つ以上の送信装置、1つ以上の表示装置、または1つ以上の受信機を備えていてもよい。通信装置は、例えば、ユーザが、ポータブル冷却ユニットに関する情報を視覚的に、聴覚的に、あるいは遠隔装置への信号を介して検知できるような通信装置を備えていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットの外部に通信装置を備えていてもよく、ポータブル冷却ユニットの外壁部に取り受けられた装置、ポータブル冷却ユニットの外壁部に隣接する装置、あるいはポータブル冷却ユニットの外壁部から離れた位置にある装置を備えていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットの構造内に配置された通信装置を備えていてもよい。ある実施形態では、例えば、蒸気管内に配置された通信装置を備えていてもよい。ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットから離れた位置にある、少なくとも1つの表示装置を備えていてもよく、例えば、離れた位置にある表示装置は、少なくとも1つのセンサと動作可能にリンクしている。ある実施形態では、1つ以上の型式の通信装置を備えていてもよく、またある実施形態では、該装置は、動作可能にリンクしている。例えばある実施形態では、受信機と、受信機と動作可能にリンクする送信機との両方を備えていてもよく、これにより受信機より信号を受信することができ、そして送信装置から送信が行われる。ある実施形態では、動作可能にリンクしていない1つ以上の型式の通信装置を備えていてもよい。例えばある実施形態では、表示装置と送信装置とを備えているが、送信装置は、表示装置とリンクしていない。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、1つ以上の記録装置を備えていてもよい。1つ以上の記録装置は、磁気的、電気的、化学的、または転写記録装置である装置を備えていてもよい。1つ以上の記録装置は、ポータブル冷却ユニット内に配置されていてもよく、1つ以上の記録装置は、ポータブル冷却ユニットの外部に配置されていてもよく、1つ以上の記録装置は、ポータブル冷却ユニットの構造内に配置されていてもよい。1つ以上の記録装置は、1つ以上の温度センサからの温度、あるいは気体圧力、質量、体積またはポータブル冷却ユニットに取り付けられた少なくとも1つのセンサからの項目情報と同一のものを記録してもよい。ある実施形態では、1つ以上の記録装置は、1つ以上のセンサと一体となっていてもよい。例えばある実施形態では、検知した温度の最高値、最低値または平均値を記録する温度センサを1つ以上備えていてもよい。例えばある実施形態では、時間を通じてのコンテナ内の質量変化を1つ以上記録する1つ以上の質量センサを備えている。例えば、質量センサは、蒸発冷却ユニットの内部蒸発領域内の質量減少、および/または乾燥ユニットの内部乾燥領域内の質量増加を記録してもよい。例えばある実施形態では、時間を通じてのポータブル冷却ユニット内の気体圧力の変化を1つ以上記録する、1つ以上の気体圧力センサを備えていてもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、1つ以上の送信装置を備えていてもよい。1つ以上の送信装置は、ポータブル冷却ユニット内に配置されていてもよく、1つ以上の送信装置は、ポータブル冷却ユニットの外部に配置されていてもよく、また、1つ以上の送信装置は、ポータブル冷却ユニットの構造内に配置されていてもよい。1つ以上の送信装置は、例えば、1つ以上のセンサからの温度、あるいは気体圧力、質量、体積、またはポータブル冷却ユニットに取り付けられた少なくとも1つのセンサからの項目または情報と同一のものといった、どのような信号または情報を送信してもよい。ある実施形態では、1つ以上の送信装置は、1つ以上のセンサと一体になっていてもよく、また、1つ以上の記録装置と一体となっていてもよい。1つ以上の送信装置は、公知のどのような手段で送信を行ってもよく、以下のものに限定されるわけではないが、例えば、無線周波数(例えば、RFIDタグ)、磁界、電磁放射、電磁波、音波または放射線で送信を行ってもよい。
ある実施形態では、ポータブル冷却ユニットは、1つ以上の受信機を備える。例えば、1つ以上の受信機は、音波、電磁波、無線信号、電気信号、磁気パルス、または放射線を検知する装置を備えていてもよい。実施形態に応じて、1つ以上の受信機は、例えば蒸気制御ユニット内といったポータブル冷却ユニットの内部領域に配置されていてもよい。ある実施形態では、1つ以上の受信機は、ポータブル冷却ユニットの構造内に配置されていてもよい。ある実施形態では、1つ以上の受信機は、ポータブル冷却ユニットの外壁部に配置されていてもよい。ある実施形態では、1つ以上の受信機は、例えば1つ以上の表示装置、記録装置または送信装置等の、他の装置と結合し、動作してもよい。例えば、受信機は、ポータブル冷却ユニットの外壁部において表示装置と結合し動作してもよく、これにより、適切な信号を受信した場合には、表示装置は、時間や温度データ等のデータを表示する。例えば、受信機は、送信装置と結合し動作してもよく、これにより、適切な信号を受信した場合には、送信装置は、位置、時間または配置データ等のデータを送信する。
図10は、蒸気制御ユニット140のある実施形態の態様を示す図である。図10に示す蒸気制御ユニット140は、蒸気管130の第1端部185と、蒸気管130の第2端部180との間の接合部に配置されている。図10では、蒸気管130の内部空間での蒸気制御ユニット140を示している。ある実施形態では、蒸気制御ユニットは、全体が蒸気管の内部にある。ある実施形態では、蒸気制御ユニットは、蒸気管の外部にある構成要素を1つ以上備えている。蒸気制御ユニット140は、弁領域1050と、制御領域1060とを有する。
図10に示した蒸気制御ユニット140の弁領域1050は、弁210を備える。図示した実施形態では、弁210は、蝶形弁であり、蒸気制御ユニット140の制御領域1060と直接物理的に接続している。弁210は、弁領域1050内で、実質的に開放位置と、実質的に閉止位置との少なくとも2つの位置を取ることができる配置および大きさである。弁210が実質的に開放位置にあるときには、蒸気制御ユニット140の弁領域1050内の弁210の寸法により、蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間で、蒸気を含む気体が自由に流れることができ、蒸気管の第1端部と蒸気管の第2端部との気体圧力が等しくなる。弁210は、実質的に閉止位置にあるときに、蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間の気体の流れを実質的に遮断するような大きさおよび形状を有する。ある実施形態では、弁210は、蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間の弁210を介した気体の流れを部分的に妨げる、1つ以上の中間位置を有するが、該中間位置は、気体の流れを完全に遮断するわけでは無い。例えば、弁210は、「半流量」位置、すなわち弁210を通る、それゆえ蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間を流れる気体の流れを、全開の位置に対して約半分にまで減少させる位置を有する。例えば、弁210は、「4分の1流量」位置、すなわち弁210を通る、それゆえ蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間を流れる気体の流れを、全開の位置に対して約4分の1にまで減少させる位置を有する。
図10に示す弁210は、モータ1000と直接接続している。例えばある実施形態では、モータ1000は、サーボモータである。例えばある実施形態では、モータ1000は、ステッピングモータである。モータ1000は、弁210と直接接続しており、コントローラ230から信号を受け取り次第、弁210の開放および閉止を行う。モータ1000は、有線コネクタによりコントローラ230と直接接続している。コントローラ230は、電気式コントローラである。例えばある実施形態では、電気式コントローラは、「バンバン」コントローラである。例えばある実施形態では、電気式コントローラは、境界システムコントローラである。例えばある実施形態では、電気式コントローラは、閾値システムコントローラである。例えばある実施形態では、電気式コントローラは、フィードバックシステムコントローラである。例えばある実施形態では、電気式コントローラは、PIDコントローラである。図10に示す実施形態では、センサ220は、有線コネクタ370によってコントローラ230に取り付けられている。
コントローラ230は、特定の動作およびプロセスを行う回路を備えていてもよい。例えば、コントローラは、取り付けられたセンサからデータを受け取り、データが所定の範囲にあるかを判断し、コントローラは、データが所定の範囲を超える、または未満である場合には、モータに対して弁を開くまたは閉じるための信号を送信する。例えばある実施形態では、コントローラは、温度センサにより生成されたデータを受け取り、データと所定の温度範囲とを比較し、温度センサからのデータが、検知した温度が所定の範囲を超えることを示す場合には、コントローラは、モータに弁を開く信号を送信する。例えばある実施形態では、コントローラは、温度センサにより生成されたデータを受け取り、データと所定の温度範囲とを比較し、温度センサからのデータが、検知した温度が所定の範囲内であることを示す場合には、コントローラはモータに信号を送信しない。例えばある実施形態では、コントローラは、温度センサにより生成されたデータを受け取り、データと所定の温度範囲とを比較し、温度センサからのデータが、検知した温度が所定の範囲未満であることを示す場合には、コントローラは、モータに弁を閉める信号を送信する。ある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏2度から摂氏8度である。ある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏3度から摂氏7度である。ある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏−2度から摂氏+2度である。ある実施形態では、所定の温度範囲は、摂氏−3度から摂氏−7度である。
ある実施形態では、コントローラは、センサから受け取ったデータと所定の目標値との間の誤差の値を計算する。該計算は、時間にわたって受け取ったデータを含んでいてもよく、すなわち、1つのセンサから複数のデータ点を含んでいてもよい。該計算は、複数のセンサから受け取ったデータを含んでいてもよい。計算された誤差の値に応答して、コントローラは、将来予想される誤差の値を計算することができる。そして、回路は、組み合わせた誤差の値を計算する。過去に計算された誤差の値、現在の誤差の値、および将来の誤差の値の組み合わせにより計算された誤差の値が、所定の設定点を超えている場合には、回路は-モータに対して、弁を開く動作を行う信号を送信する。例えばある実施形態に係る蒸気制御ユニットでは、設定点は、摂氏5度である。ある実施形態では、過去に計算された誤差の値、現在の誤差の値、および将来の誤差の値の組み合わせにより計算された誤差の値が、所定の設定点(例えば、摂氏8度)よりも高い場合には、コントローラはモータに対して、取り付けられた弁を開く信号を送信する。同様に、ある実施形態では、過去に計算された誤差の値、現在の誤差の値、および将来の誤差の値の組み合わせにより計算された誤差の値が、所定の設定点(例えば、摂氏2度)よりも低い場合には、コントローラはモータに対して、取り付けられた弁を閉じる信号を送信する。
図10に示すように、蒸気制御ユニット140の制御領域1060は、電源1020を備える。電源1020は、例えば、バッテリを備えていてもよい。バッテリは、例えば交流または直流電源、あるいはクランク等の機械的機構により充電可能であってもよい。電源は、蒸気管140の外表面に接続したソーラーセルを備えていてもよい。図10に示す実施形態では、電源1020は、有線接続によりコントローラ230と接続している。図示した実施形態では、電源1020は、コントローラ230に電力を供給し、コントローラ230は、さらに、モータ1000に電力を送る。コントローラ230は、例えば、モータ1000が動作する必要があるときにモータに電力を送る。ある実施形態では、電源1020は、直接有線接続等を介して、モータ1000に直接電力を供給する。
図10では、蒸気制御ユニット140の制御領域1060が、光学記憶装置1030を備えている実施形態を示している。記憶装置1030は、例えば、不揮発性メモリであってもよい。記憶装置1030は、例えば、コントローラ230と一体となっていてもよく、コントローラと動作可能に接続していてもよい。記憶装置1030は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよい。
図10では、蒸気管140の制御領域1060に光学送信ユニット1040を備える実施形態について示している。例えば、制御領域1060は、アンテナと、アンテナから信号を送信する回路とを備える送信ユニット1040を有していてもよい。アンテナから信号を送信する回路は、コントローラ230に応答し、例えば、アンテナから信号を送信する回路は、コントローラ230から受信したデータに基づいた信号を送信する(例えば、センサからのデータ、モータ1000の動作に関する情報、またはコントローラ230により行われた計算結果に基づいた1つ以上のデータ点)。送信ユニットは、例えば、Bluetooth(登録商標)ユニットであってもよい。
図11Aおよび11Bは、蒸気制御ユニット140の態様を示す図である。蒸気制御ユニット140は、蒸気管の第1端部185と第2端部180との間に配置される。蒸気制御ユニット140は、弁領域1050および制御領域1060を備える。
図11のAに示す蒸気制御ユニット140は、弁210および可動ユニット1100を有する弁領域1050を備える。可動ユニット1100は、弁210に物理的に取り付けられており、刺激に応じて弁210に対して物理力を加える。例えばある実施形態では、可動ユニット1100は、弁210に取り付けられたクランク機構である。例えばある実施形態では、可動ユニット1100は、弁210の内部に取り付けられた、蓋体および弁棒を備え、弁210は、円盤と、円盤のための物理的な座部とを備える。例えばある実施形態では、弁210は、蒸気管を物理的に変形可能な領域を備え、可動ユニット1100は、少なくとも2つの物理的な構成要素を備え、該構成要素は、コントローラからの信号に応じて、蒸気管の物理的に変形可能な領域の対向する外表面を押圧するように配置される。例えばある実施形態では、弁領域1050は、弁210を備え、さらに弁の外部に、蒸気管の物理的に変形可能な領域と、可逆クランプを有する可動ユニット1100とを備え、可動ユニット1100は、コントローラに取り付けられている。ある実施形態では、可動ユニット1100は、モータを備える。ある実施形態では、可動ユニット1100は、全体が蒸気制御ユニット140の内部にある。ある実施形態では、可動ユニット1100は、蒸気制御ユニット140の外部に、1つ以上の構成要素を備える。
可動ユニット110は、蒸気管140の制御蝋域1060においてコントローラ230に動作可能に取り付けられる。電源1020は、コントローラ230に取り付けられる。電源1020およびコントローラ230は、可動ユニット1100の動作に必要なときに、可動ユニット1100に電力を供給し、例えば可動ユニット1100のモータ素子に対して電力を供給する。コントローラ230は、第1蒸気管180内に取り付けられたセンサ220からデータを受け取る。図11Aおよび11Bでは、センサ220は、蒸気制御ユニット140と第1蒸気管180との間の接合部に近い位置に配置されているが、ある実施形態では、センサ220は、蒸気制御ユニット140と蒸気管180との間の接合部から遠い位置に配置されている。例えばある実施形態では、センサ220は、コンテナ内の実質的に熱的に密封された貯蔵領域に隣接する位置に配置されていてもよい。例えば図5参照のこと。図11Aおよび11Bに示す実施形態では、センサ220は、有線コネクタ370によりコントローラ230に取り付けられている。ある実施形態では、記憶装置1030は、コントローラ230に接続している。ある実施形態では、記憶装置1030は、コントローラ230と一体となっている。ある実施形態では、コントローラ230に取り付けられた送信機1040を備える。ある実施形態では、送信機1040は、コントローラ230と一体となっている。
図11Aおよび11Bに示すように、コントローラ230、電源ユニット1020、記憶装置1030および送信機1040を含む制御領域1060の構成要素は、蒸気制御ユニット140の内部で空間を満たすかのように示している。これらの構成要素は、視認を容易なものとするために、拡大し、明確な方法で示している。実際の実施形態では、制御領域1060の構成要素は、蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを妨げるものでは無い。実際の実施形態では、図示した構成要素は、図に示したものよりも小さい。実際の実施形態では、蒸気制御ユニット140の弁領域1050は、蒸気制御ユニット140を通る、蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間の蒸気の流れを制限する要因である。
図11Aは、実質的に開放位置にある弁210を備える蒸気制御ユニット140の実施形態を示す図である。図11Aに示す構成では、弁210に取り付けられた可動ユニット1100は、蒸気制御ユニット140の外表面と実質的に面一となっている。そのため、蒸気制御ユニット140を通る、蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間の蒸気の流れは最大となる。例えば、図11Aに示す構成では、蒸発ユニットから蒸発した液体が、蒸気制御ユニット140を通って乾燥ユニットへと自由に流れることができる。
図11Bは、図11Aに示した実施形態と同じ実施形態を示す図であり、弁210が実質的に閉止位置となっている。図11Bに示す状態では、弁210に取り付けられた可動ユニット1100は、弁を蒸気制御ユニット140の内表面に隣接する位置に移動している。弁が図示した「閉止」位置であるときには、外部から可視の間隙1120が、蒸気制御ユニット140に形成される。可動ユニットおよび弁210の位置により、蒸気制御ユニット140を通る、蒸気管の第1端部185と第2端部180との間の蒸気の流れが最小となる。例えば、図11Bに示す状態では、蒸発ユニットから蒸発した液体が蒸気制御ユニット140を通って乾燥ユニットへと流れることが出来ないため、第1蒸気管140内で、蒸発した液体の分圧が上昇する。ある実施形態では、蒸気制御ユニット140の弁210は、蒸気制御ユニット140、および蒸気管の第1端部185と蒸気管の第2端部180との間を通る蒸気の流れを部分的に制限する、中間、あるいは一部開放/一部閉止状態を1つ以上を備える。
〔実施例〕
〔実施例1〕
ポータブル冷却ユニットは、304型のステンレス鋼で設けられており、外径(OD)が1インチのステンレス鋼管を有する蒸気管を備えていた。蒸気制御ユニットは、「バンバン」方式のPID温度コントローラに有線接続で取り付けられた、直角ソレノイド弁(Kurt J. Lesker(登録商標)社製のSA0100EVQFの部品)を備えていた。電源は、コントローラに取り付けられていた。容量式圧力センサ(Baratron(登録商標))が蒸気管の第1端部内に配置され、有線接続によりコントローラに接続していた。ポータブル冷却ユニットは、蒸発冷却ユニットの外表面に取り付けられたT型熱電対をさらに備えていた。コントローラは、コントローラが蒸発冷却ユニットの温度が8度以上であることを示すデータを受け取った時に、弁を開く信号を送るようにプログラムされていた。コントローラは、コントローラが蒸発冷却ユニットの温度が7度以上であることを示すデータを受け取った時に、弁を閉じる信号を送るようにプログラムされていた。
試験を始める前に、塩化カルシウム(DampRid(登録商標)、WM Barr & Co製)を含む約500gの乾燥剤をポータブル冷却ユニットの乾燥ユニット内に配置した。約500mLの水を、蒸発冷却ユニット内に配置した。ポータブル冷却ユニットの内部に、2段式ロータリーベーンポンプを取り付け、約300ミリトルまで減圧し、試験の前に再密封した。
最初の約25時間における結果を図12に示す。図12に示すように、ポータブル冷却ユニットの外部の雰囲気温度は、試験期間の間、摂氏21度から摂氏24度までの温度で保持した(黒の実線、「雰囲気温度」)。蒸発冷却ユニットの表面に取り付けられたT型熱電対が示した温度を、摂氏で示す(灰色の線、「水温」)。蒸発冷却ユニットの表面が示した温度は、約摂氏7度から摂氏8度の間で変化している。蒸気管の第1端部内に配置された容量式圧力センサが示した気体圧力をmmHgで示す(中空の黒の線、「乾燥圧力」)。読み取った気体圧力は、読み取った温度の線と一致して変化しており、試験期間中において、コントローラの弁の開閉に基づいて変化している。気体圧力は、試験期間中に上昇する傾向を示しており、乾燥剤のうちのいくつかが飽和したことを示している。
〔実施例2〕
ポータブル冷却ユニットは、304型のステンレス鋼で設けられており、外径が1インチのステンレス鋼管を有する蒸気管を備えていた。蒸気制御ユニットは、C開口部を有する温度式自動膨張弁(Sporlan Division、Parker Hannifin社製)を備え、該膨張弁は、60インチのキャピラリーチューブと、5フィートの構成部品とを有する膨張弁を備える圧力センサに直接取り付けられている(Sporlan Division、Parker Hannifin社製)。
蒸気制御ユニットを蒸気管に取り付ける前に、蒸気制御ユニットは、温度が既知である気体を流すことで較正され、摂氏8度以上で弁が全開となるように較正し、温度が下がるにつれて徐々に閉まり、摂氏2度以下で弁が完全に閉じるように較正する。較正後、蒸気制御ユニットは、蒸気管に取り付けられ、気体不浸透性の密封がされる。
試験を始める前に、塩化カルシウム(DampRid(登録商標)、WM Barr & Co製)を含む約500gの乾燥剤をポータブル冷却ユニットの乾燥ユニット内に配置した。約500mLの水を、蒸発冷却ユニット内に配置した。ポータブル冷却ユニットの内部に、2段式ロータリーベーンポンプを取り付け、約300ミリトルまで減圧し、試験の前に再密封した。
本明細書中に示したいくつかの手段では、論理回路および類似の手段は、コンピュータプログラム、または他の制御構造を備えていてもよい。例えば電気回路は、本明細書中に記した種々の機能を実現するために組み立てられ、また配置された、1つ以上の電流の経路を備えていてもよい。ある手段では、装置が検知可能な手段を有する媒体を1つ以上備えていてもよく、該媒体は、明細書中に記したような動作が可能な、装置が検知できる命令を保持または送信していてもよい。ある変形例では、例えば、明細書中に記した1つ以上の動作に関する、1つ以上の命令の受信または送信を行うことによって、例えば、手段は、現在のソフトウェアまたはファームウェア、あるいはゲートアレイまたはプログラム可能なハードウェアの更新または変更を含んでいてもよい。代わりに、または加えて、ある変形例では、手段は、特定用途のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアの構成要素、および/あるいは特定用途の構成要素を実行する、または起動する、一般用途の構成要素を備える。
本明細書の目的は、アナログまたはデジタル、あるいはこれらを組み合わせることにより実現される。一般的には、本明細書中に記したいくつかの態様は、種々の型の「電気回路」として組み立てられたものとして見ることができる、広範囲のハードウウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/またはこれらの組み合わせにより、個別でおよび/または集合的に実現されてもよい。それゆえ、本明細書中で「電気回路」とは、1つ以上の分離した電気回路を備える電気回路、少なくとも1つの集積回路を備える電気回路、特定用途向け集積回路を備える電気回路、コンピュータプログラムによって形成された一般用途向け演算装置を形成する電気回路(例えば、本明細書中に記したプロセスおよび/または装置の少なくとも一部を実行するコンピュータプログラムで形成された一般用途向けコンピュータ、あるいは本明細書中に記したプロセスの少なくとも一部を実行するコンピュータプログラムおよび/または装置で形成されたマイクロプロセッサ)、記憶装置を形成する電気回路(例えば、メモリ(例えば、ランダムアクセス、フラッシュ、読み出し専用等)を形成している)、および/または通信装置を形成している電気回路(例えば、モデム、通信スイッチ、光学電気機器等)であるが、これに限定されるものでは無い。
代わりに、または加えて、手段は、1つ以上の特定用途の命令シークエンスを実行してもよく、あるいは明細書中に記した何れかの実質的な機能的動作を1つ以上、使用可能にする、起動する(triggering)、調整する、要求する、または引き起こすために回路を起動してもよい。ある変形例では、明細書中における動作的な、または他の論理的な記載は、ソースコードにより表わされてもよく、実行可能な命令シークエンスとして、コンパイルまたは起動されてもよい。ある文脈では、例えば、手段は、その全部または一部を、C++等のソースコードや他のコードシークエンスとして備えていてもよい。他の手段では、ソース等のコード手段は、商業上利用可能なおよび/または従来技術を用いて、高水準技術言語に、コンパイル/実行/翻訳(translate)/変換され(例えば、CまたはC++プログラミング言語の技術で記載された当初の手段を、論理合成可能言語手段、ハードウェア記述言語手段、ハードウェア設計シミュレーション手段、および/または同様の表現方法のプログラミング言語手段へと変換する)。例えば、一部またはすべての論理表現(例えば、コンピュータプログラミング言語手段)は、ヴェリログ(Verilog)型のハードウェア記述言語(例えば、ハードウェア記述言語(HDL)および/または超高速論理回路ハードウェア記述言語(VHDL))、またはハードウェア(例えば、特定用途向け論理回路)を有する物理的な手段を作成するために用いられる回路モデルにより表わされていてもよい。
一般的に、本明細書中に記した実施形態の種々の態様は、35 U.S.C. 101条の特許を受けることができる主題の範囲内で、ハードウウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および/または実質的にこれらを組み合わせたものといった、広範囲の電気部品、ならびに機械的な力および運動を加える、例えば、硬質の本体やバネ、または、ねじれる本体、圧力部材、電磁気動作装置、および/または実質的にこれらを組み合わせたものといった広範囲の部品、を有する種々の形式の電子機械システムによって、個別に、および/または集合的に実施されてもよい。それゆえ、本明細書中における、「電子機械システム」とは、変換器(例えば、アクチュエータ、モータ、圧電結晶、微小電子機械素子(MEMS)等)と動作可能に結合した電気回路構成、少なくとも1つの分離した電気回路を有する電気回路構成、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路構成、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路構成、コンピュータプログラムによって、一般用途向け演算装置を形成している電気回路構成(例えば、少なくとも一部のプロセスを実行するコンピュータプログラム、および/または明細書中に記した装置によって形成される一般用途向けコンピュータ、あるいは、少なくとも一部のプロセスを実行するコンピュータプログラム、および/または明細書中に記した装置によって形成されるマイクロプロセッサ)、記憶装置を形成している電気回路構成(例えば、メモリ(ランダムアクセス、フラッシュ、読み出し専用等)を形成している)、通信装置を形成している電気回路構成(例えば、モデム、通信スイッチ、光学電気機器等)、および/または、例えば光学や他の類似物といった、非電気的なこれらの類似物(例えば、グラフェン基板回路)を含むが、これに限られるものでは無い。
明細書中に記載した装置および/またはプロセスの少なくとも一部は、データ処理システムと一体となっていてもよい。データ処理システムは、一般的に、システムユニットハウジング、動画表示装置、揮発性または不揮発性メモリ等のメモリ、マイクロプロセッサやデジタル信号プロセッサ等のプロセッサ、オペレーティングシステムやドライバやグラフィカルユーザインターフェイスやアプリケーションプログラム等の計算エンティティ、1つ以上の相互作用装置(例えば、タッチパネル、タッチスクリーン、アンテナ等)、および/またはフィードバックループおよび制御モータを備える制御システム(例えば、位置および速度を検出するためのフィードバック、部品および/または分量を、移動および/または調整するためのモータ制御)の1つ以上を備える。データ処理システムは、データ演算/通信、および/またはネットワーク演算/通信システム等に典型的に見られる、適切な市販の構成要素を使用することで実施されてもよい。
最先端の技術は、システムの態様において、ハードウウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェア実装の間に多少の差異しかないところまで進歩しており、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの使用は、一般的に(常にでは無く、その中のある状況においては、ハードウェアとソフトウェアとの間の選択は重要となる)設計選択は、費用対効果の兼ね合いを表す。本明細書中に記載の、効果的であるプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)といった種々の手段があり、好ましい手段は、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術の発展の状況に応じて変化するだろう。例えば、35 U.S.C. 101条の特許を受けることができる主題の範囲内で、実施者が、速度および精度が最も重要であると判断した場合には、実施者は、主にハードウェアおよび/またはファームウェア手段を選択することができ、逆に、柔軟性が最重要である場合には、実施者は、主としてソフトウェア手段を選択することができ、またその逆に、実施者は、機械、物体の構造および製造された物品の1つ以上において、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの組み合わせを選択することができる。ゆえに、効果的である、明細書中に記したプロセスおよび/または装置および/または他の技術によって種々の手段が可能であり、いずれかの手段が発展したという事情や、実施者の特別な事情(例えば、速度、柔軟性、または予測精度)に応じて、使用される手段が選択され、これらの内の何れかが、他に比べて優れているわけでもなく、変更してもよい。
明細書中に記した主題は、時には、異なる他の構成要素内に含まれる、あるいは異なる他の構成要素と接続している異なる構成要素として示される。そのように描かれた構造は、単に例示的なものに過ぎず、実際には、同様の機能を達成する多くの他の構造が実施されることが理解されるべきである。概念的な意味において、同様の機能を達成する構成要素の配置は、何れも、所望の機能を達成するために、効果的に「関連付け」されている。そのため、特定の機能を達成するために組み合わされた、本明細書中に記した何れの2つの構成要素は、構造または間にある構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられた」ものとみなすことができる。同様に、このように関連付けられた何れの2つの構成要素は、また、所望の機能を達成するために、互いに「接続し動作する」または「結合し動作する」ものとして見ることができ、このように関連付けることができる2つの構成要素は、何れも、所望の機能を達成するために、互いに「動作可能に結合できる」ものであるとも見ることができる。動作可能に接続できる特定の実施例では、物理的に嵌合可能、および/または物理的に相互作用する構成要素、および/または無線で相互作用可能、および/または無線で相互作用する構成要素、および/または論理的に相互作用する、および/または論理的に相互作用可能な構成要素を含むが、これら限定されるものではない。ある例では、1つ以上の構成要素は、「に構成された」、「で構成された」、「構成可能な」、「動作可能に/動作している」、「適用された/適用可能な」、「できる」、「設定可能な/設定された」等と称する。このような用語(例えば、「に構成された」)は、特に断りが無い限り、アクティブ状態の構成要素、および/または非アクティブ状態の構成要素、および/またはスタンバイ状態の構成要素を含む。
明細書中に記した構成要素(例えば、動作)、装置、物体、およびこれらに付随する検討は、概念的な明確性のための例示として用いられ、種々の構成の変更が考えられる。それゆえ、本明細書中では、特定の実施例について述べ、付随する検討は、これらをさらに一般的な種類のものとして表すことを目的としている。一般的に、何れかの特定の見本を使用することは、これらの種類を表すことを目的としており、特定の構成要素(例えば、動作)、装置および物体を含んでいないことは、限定事項として捉えるべきでは無い。
本明細書中に記した今回の主題における特定の態様について、図示し、記載したが、本明細書に記載した主題および主要な態様から逸脱しなければ、変更および改変が可能であり、そのため、添付の請求項は、これらの意図に含まれるべきであり、変更および改変は、本明細書に記した主題における真の精神および意図の範囲内である。一般的に、明細書中および特に添付の請求項(例えば、添付の請求項の本文)で使用した用語は、一般的に「オープン」な用語として解釈される(例えば、「含んでいる」という用語は、「含んでいるがこれに限られるものでは無い」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む」は、「含むがこれに限られるものでは無い」と解釈されるべきである等)。導入された請求項の記載における特定の数字が意図されたものである場合には、その意図は請求項に明確に記載されており、そのような記載が無い場合には、そのような意図は存在しない。例えば、理解を助けるために、以下の添付の請求項は、請求項の記載を導入するために、「少なくとも1つ」や「1つ以上」といった導入句の使用を含んでいる。しかしながら、このような語句を使用することは、たとえ同じ請求項の中に、「1つ以上」または「少なくとも1つ」という導入句と、「a」や「an」といった不定冠詞とを含んでいたとしても、「a」や「an」といった不定冠詞の請求項の記載の導入が、このような請求項の記載に導入されたどの特定の請求項も、そのような記載を1つだけ含む請求項に限定されるものであると解釈されるべきでは無く(例えば、「a」および/または「an」は、概して「少なくとも1つ」または「1つ以上」を意味していると解釈されるべきである)、請求項の記載を導入するために使用される定冠詞についても同様である。さらに、請求項の記載に導入された特定の数字が明確に記載されていたとしてもこのような記載は、一般的に少なくとも記載された数字を意味するとして解釈されるべきである(例えば、他の修飾語が無い「2つの記載」という剥き出しの記載は、概して、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載であることを意味している)。さらに、「A、BおよびCの少なくとも1つ」に類似した慣例が使用された場合には、一般的にこのような構文は、「A、BおよびCの少なくとも1つど有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、および/またはA、BおよびC等を含むが、これに限られるものでは無いことを意図している。「A、BまたはCの少なくとも1つ」に類似した慣例が使用された場合には、一般的にこのような構文は、「A、BまたはCの少なくとも1つど有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、および/またはA、BおよびC等を含むが、これに限られるものでは無いことを意図している。概して、2つ以上の択一的な用語で示される離接的な単語および/または句は、明細書、請求項、または図面の何れであっても、特段の記載が無い限りは、用語の1つ、用語の何れか、または用語の両方を含むことが可能であることを意図したものであると理解されるべきである。例えば、「AまたはB」という句は、概して「AまたはB」あるいは「AおよびB」の可能性を含んでいると理解されるであろう。
添付の請求項に関して、その中に列挙した動作は、一般的にどのような順序で行われてもよい。また、種々の動作の流れが連続して示されているが、これらの種々の動作は、例示した順序で行われてもよく、同時に行われてもよいことを理解するべきである。このような代替の順序の例は、特段の記載が無い限りは、重複して、差し込まれた、中断されて、並び替えられて、増進して、先立って、補足的に、同時に、逆の、または異なる順序等を含んでいてもよい。さらに、「に応答して」、「に関連して」または他の過去時制の形容詞のような用語は、特段の記載が無い限りは、一般的に、これらの変形を除外することを意図したものでは無い。
明細書中に記載した主題の態様は、以下の番号の条項に述べられている。
1.貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットは、
内部乾燥領域を実質的に定める、少なくとも1つの外壁部を備え、前記内部乾燥領域では、前記内部乾燥領域と、前記ポータブル冷却ユニットの外部領域との間の気体の移動が実質的に封じられている乾燥ユニットと、
内部蒸発領域を実質的に定める、少なくとも1つの外壁部を備え、前記内部蒸発領域では、前記内部蒸発領域と、前記ポータブル冷却ユニットの前記外部領域との間の気体の移動が実質的に封じられている蒸発冷却ユニットと、
第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が前記乾燥ユニットに取り付けられ、前記第2端部が前記蒸発冷却ユニットに取り付けられ、前記内部乾燥領域と前記内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、
前記蒸気管に取り付けられた蒸気制御ユニットとを備える。
2.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記少なくとも1つの外壁部は、気体不浸透性の隔壁部を備える。
3.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記少なくとも1つの外壁部は、前記蒸気管の内部に隣接する位置に開口部が形成されており、前記蒸気管の前記第1端部は、前記開口部の周囲の表面において、前記外壁部を密封している。
4.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域内に、1つ以上の構成要素の乾燥剤を備える。
5.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記蒸気管の内部領域と蒸気が接触する、前記内部乾燥領域を含む蒸気密封室を備える。
6.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の内表面に隣接するように配置された発熱体と、前記発熱体と動作可能に接続された電源ユニットとを備える。
7.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える圧力の気体を、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域から外部へと排出する。
8.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える温度の気体を、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域から外部へと排出する。
9.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の気体圧力が大気圧よりも低くなっている。
10.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットの前記少なくとも1つの外壁部は、気体不浸透性の隔壁部を備える。
11.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットの前記少なくとも1つの外壁部は、前記蒸気管の内部に隣接する位置に開口部が形成されており、前記蒸気管の前記第2端部は、前記開口部の周囲の表面において、前記外壁部を密封している。
12.第11項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域は、前記外壁部の前記開口部に隣接する位置の上部領域と、前記上部領域の下方に位置する下部領域と、実質的に前記下部領域内に配置された蒸発性液体とを有する。
13.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域内に、少なくとも1つの蒸発性液体を備える。
14.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記内部蒸発領域に隣接する、少なくとも1つの表面と接続した液体保持ユニットを備える。
15.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、第1端部と第2端部とを有する前記蒸気管は、長さおよび径が、前記乾燥ユニットの前記少なくとも1つの外壁部と、前記蒸発冷却ユニットの前記少なくとも1つの外壁部との間の熱伝導を抑制するのに十分である、実質的に管状構造を有している。
16.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記乾燥ユニットと前記蒸発冷却ユニットとの間の熱エネルギーの伝導を最小限とするように設けられている。
17.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、
前記蒸気管の気体不浸透性の壁部と、
前記蒸気管の前記第1端部と前記乾燥ユニットとの間の気体不浸透性の密封部と、
前記蒸気管の第2端部と前記蒸発冷却ユニットとの間の気体不浸透性の密封部とを備える。
18.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記蒸気管の前記内部流路を横切る、外部から破壊可能な密封部を備え、該密封部は、前記蒸気管の前記内部流路を通る気体の流れを妨げる。
19.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管の前記内部流路を通る、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間の気体の移動を制御する少なくとも1つの弁と、
前記少なくとも1つの弁と動作可能に接続されたコントローラと、
前記コントローラに取り付けられたセンサとを備える。
20.第19項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記コントローラは、電気式のコントローラであり、前記センサは、電気的に読み取り可能である。
21.第19項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記コントローラは、機械式のコントローラであり、前記センサは、所定の温度範囲外の場合に機械的な力を伝える。
22.第19項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記センサは、温度センサを含む。
23.第19項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記センサは、気体圧力センサを含む。
25.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管の蒸気の温度に応答する熱電対ユニットと、前記蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを調整する弁と、前記熱電対ユニットおよび前記弁と動作可能に接続したコントローラとを備える。
26.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管と一体となっている。
26.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、内部の気体圧力が持続的に大気圧未満である。
27.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、前記ポータブル冷却ユニットの実質的な気体不浸透性内部を形成している。
28.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備える。
29.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられた表示ユニットを備える。
30.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられたユーザ入力装置を備える。
31.第1項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットおよび前記蒸発ユニットは、前記蒸気管において前記ポータブル冷却ユニットが釣り合うような、大きさおよび形状である。
32.貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットは、
互いに密封することで、内部乾燥領域の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成する1つ以上の外壁部を備え、該1つ以上の外壁部には、開口部が形成されている乾燥ユニットと、
互いに密封することで、内部蒸発領域の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成する1つ以上の外壁部を備え、該1つ以上の外壁部には、開口部が形成されている蒸発冷却ユニットと、
第1端部と第2端部とを備え、前記第1端部が、前記乾燥ユニットの前記開口部の周囲において、前記1つ以上の外壁部の外表面に取り付けられ、前記第2端部が、前記蒸発冷却ユニットの前記開口部の周囲において、前記1つ以上の外壁部の外表面に取り付けられ、前記内部乾燥領域と前記内部蒸発領域との間にある気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、
前記蒸気管に取り付けられた蒸気制御ユニットとを備える。
33.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記乾燥領域内に複数の構成要素の乾燥剤を備える。
34.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の内表面に隣接するように配置された発熱体と、前記発熱体と動作可能に接続された電源ユニットとを備える。
35.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える圧力の気体を、前記乾燥ユニットから外部へと排出する。
36.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える温度の気体を、前記乾燥ユニットから外部へと排出する。
37.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域内の気体圧力が大気圧よりも低い。
38.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域内に蒸発性液体を備える。
39.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、前記1つ以上の外壁部の開口部に隣接する位置の上部領域と、前記上部領域の下方に位置する下部領域と、実質的に前記下部領域内に配置された蒸発性液体とを有する。
40.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、内部蒸発領域に隣接する、少なくとも1つの表面に接続した液体保持ユニットを備える。
41.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、長さおよび径が、前記乾燥ユニットの前記少なくとも1つの外壁部と、前記蒸発冷却ユニットの前記少なくとも1つの外壁部との間の熱伝導を抑制するのに十分である、実質的に管状構造を有する。
42.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記乾燥ユニットと前記蒸発冷却ユニットとの間の熱エネルギーの伝導を最小限とするように設けられている。
43.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記蒸気管の前記第1端部と前記乾燥ユニットとの間の気体不浸透性の密封部と、前記蒸気管の前記第2端部と前記蒸発冷却ユニットとの間の気体不浸透性の密封部とを備える。
44.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を横切る、外部から破壊可能な密封部を備え、前記密封部は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の流れを妨げる。
45.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管の前記第1端部と、前記蒸気管の前記第2端部との間の気体の移動を制限する弁を備える。
46.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間にある、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の移動を制御する少なくとも1つの弁と、
前記少なくとも1つの弁に動作可能に接続されたコントローラと、
前記コントローラに動作可能に接続されたセンサとを備える。
47.第46項のポータブル冷却ユニットにおいて、コントローラは電気式のコントローラであり、前記センサは、電気的に読み取り可能である。
48.第46項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記コントローラは、機械式のコントローラであり、前記センサは、所定の温度範囲外の場合に機械的な力を伝える。
49.第46項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記センサは、温度センサである。
50.第46項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記センサは、気体圧力センサである。
51.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに取り付けられた複数のセンサを備える。
52.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管内の蒸気の温度に応答する熱電対ユニットと、前記蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを調整する弁と、前記熱電対ユニットおよび前記弁と動作可能に接続したコントローラとを備える。
53.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、内部の気体圧力が持続的に大気圧未満である。
54.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、前記ポータブル冷却ユニットの実質的な気体不浸透性の内部を形成している。
55.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備える。
56.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられた表示ユニットを備える。
57.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられたユーザ入力装置を備える。
58.第32項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットおよび前記蒸発ユニットは、前記蒸気管において前記ポータブル冷却ユニットが釣り合うような、大きさおよび形状である。
59.貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットは、
内部乾燥領域の周囲に実質的に延伸した構造体を形成する1つ以上の外壁部を備え、前記実質的に延伸した構造体が、該構造体の一端に隣接する開口部を有する、乾燥ユニットと、
内部蒸発領域の周囲に実質的に延伸した構造体を形成する1つ以上の外壁部を備え、前記実質的に延伸した構造体が、該構造体の一端に隣接する開口部を有する、蒸発冷却ユニットと、
第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が、前記乾燥ユニットの前記開口部の周囲の外表面に取り付けられ、前記第2端部が、前記蒸発冷却ユニットの前記開口部の周囲の外表面に取り付けられ、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、
前記蒸気管と一体となった蒸気制御ユニットとを備える。
60.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記乾燥領域内に複数の構成要素の乾燥剤を備える。
61.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、気体不浸透性の内部乾燥領域を備える。
62.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の内表面に隣接するように配置された発熱体と、前記発熱体と動作可能に接続された電源ユニットとを備える。
63.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記開口部に隣接する1方向弁ユニットを備え、前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える圧力の気体を、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域から外部へと排出する。
64.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の気体圧力が大気圧よりも低い。
65.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域内に、蒸発性液体を備える。
66.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、気体不浸透性の内部蒸発領域を備える。
67.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、前記1つ以上の外壁部の開口部に隣接する位置の上部領域と、前記上部領域の下方に位置する下部領域と、実質的に前記下部領域内に配置された蒸発性液体とを有する。
68.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸発冷却ユニットは、前記内部蒸発領域に隣接する、少なくとも1つの表面に接続した液体保持ユニットを備える。
69.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、長さおよび径が、前記乾燥ユニットの前記少1つ以上の外壁部と、前記蒸発冷却ユニットの前記1つ以上の外壁部との間の熱伝導を抑制するのに十分である、実質的に管状構造を有する。
70.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記乾燥ユニットと前記蒸発冷却ユニットとの間の熱エネルギーの伝導を最小限とするように設けられている。
71.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記蒸気管の前記第1端部と前記乾燥ユニットとの間の気体不浸透性の密封部と、前記蒸気管の前記第2端部と前記蒸発冷却ユニットとの間の気体不浸透性の密封部とを備える。
72.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を横切る、外部から破壊可能な密封部を備え、前記密封部は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の流れを妨げる。
73.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、
前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間にある、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の移動を制御する、少なくとも1つの弁と、
前記少なくとも1つの弁と動作可能に接続したコントローラと、
前記コントローラに取り付けられたセンサとを備える。
74.第73項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記コントローラは、電気式コントローラであり、前記センサは電気的に読み取り可能である。
75.第73項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記コントローラは、機械式のコントローラであり、前記センサは、所定の温度範囲外の場合に機械的な力を伝える。
76.第73項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記センサは、温度センサである。
77.第73項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記センサは、圧力センサである。
78.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管内の蒸気の温度に応答する熱電対ユニットと、前記蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを調整する弁と、前記熱電対ユニットおよび前記弁と動作可能に接続するコントローラとを備える。
79.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、内部の気体圧力が持続的に大気圧未満である。
80.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、ポータブル冷却ユニットの実質的な気体不浸透性内部を形成している。
81.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気管に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備える。
82.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられた表示ユニットを備える。
83.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられたユーザ入力装置を備える。
84.第59項のポータブル冷却ユニットにおいて、前記乾燥ユニットおよび前記蒸発冷却ユニットは、前記蒸気管において前記ポータブル冷却ユニットが釣り合うような、大きさおよび形状である。
本明細書中では、種々の態様および実施形態について記したが、他の態様および実施形態も明らかにされる。本明細書中に記した種々の態様および実施形態は、以下の請求項により示される真の目的および意図の範囲内において、例示を目的としたものであり、限定することを意図したものでは無い。
貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットを外部から見た概略図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの断面を示す概略図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。 貯蔵コンテナに使用されているポータブル冷却ユニットを示す図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットの態様を示す断面図である。 圧力制御ユニットの態様を示す図である。 圧力制御ユニットの態様を示す図である。 圧力制御ユニットの態様を示す図である。 試験結果を示す図である。

Claims (37)

  1. 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットであって、
    内部乾燥領域を実質的に定める、少なくとも1つの外壁部を備え、前記内部乾燥領域では、前記内部乾燥領域と、前記ポータブル冷却ユニットの外部領域との間の気体の移動が実質的に封じられている乾燥ユニットと、
    内部蒸発領域を実質的に定める、少なくとも1つの外壁部を備え、前記内部蒸発領域では、前記内部蒸発領域と、前記ポータブル冷却ユニットの前記外部領域との間の気体の移動が実質的に封じられている蒸発冷却ユニットと、
    第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が前記乾燥ユニットに取り付けられ、前記第2端部が前記蒸発冷却ユニットに取り付けられ、前記内部乾燥領域と前記内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、
    前記蒸気管に取り付けられた蒸気制御ユニットとを備え、
    前記蒸気管は、
    前記蒸気管の気体不浸透性の壁部と、
    前記蒸気管の前記第1端部と前記乾燥ユニットとの間の気体不浸透性の密封部と、
    前記蒸気管の前記第2端部と前記蒸発冷却ユニットとの間の気体不浸透性の密封部とを備え
    前記内部蒸発領域に隣接する、少なくとも1つの表面と接続した液体保持ユニットを備え、
    前記液体保持ユニットは、前記液体保持ユニットが保持する液体の水滴の通過を阻害し、かつ、前記液体の蒸気を通過させる孔を備えることを特徴とするポータブル冷却ユニット。
  2. 前記乾燥ユニットの前記少なくとも1つの外壁部は、前記蒸気管の内部に隣接する位置に開口部が形成されており、
    前記蒸気管の前記第1端部は、前記開口部の周囲の表面において、前記外壁部を密封していることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  3. 前記乾燥ユニットは、前記蒸気管の内部領域と蒸気が接触する、前記内部乾燥領域を含む蒸気密封室を備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  4. 前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の内表面に隣接するように配置された発熱体と、前記発熱体と動作可能に接続された電源ユニットとを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  5. 前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、
    前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える圧力の気体を、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域から外部へと排出することを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  6. 前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、
    前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える温度の気体を、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域から外部へと排出することを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  7. 前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の気体圧力が大気圧よりも低くなっていることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  8. 前記蒸気管は、前記蒸気管の前記内部流路を横切る、外部から破壊可能な密封部を備え、
    前記密封部は、前記蒸気管の前記内部流路を通る気体の流れを妨げることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  9. 前記蒸気制御ユニットは、
    前記蒸気管の前記内部流路を通る、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間の気体の移動を制御する少なくとも1つの弁と、
    前記少なくとも1つの弁と動作可能に接続されたコントローラと、
    前記コントローラに取り付けられたセンサとを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  10. 前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管の蒸気の温度に応答する熱電対ユニットと、前記蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを調整する弁と、前記熱電対ユニットおよび前記弁と動作可能に接続したコントローラとを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  11. 前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域、および前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路は、内部の気体圧力が持続的に大気圧未満であることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  12. 前記蒸気管に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  13. 前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられた表示ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  14. 前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられたユーザ入力装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  15. 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットであって、
    互いに密封することで、内部乾燥領域の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成する1つ以上の外壁部を備え、該1つ以上の外壁部には、開口部が形成されている乾燥ユニットと、
    互いに密封することで、内部蒸発領域の周囲の気体不浸透性の隔壁部を形成する1つ以上の外壁部を備え、該1つ以上の外壁部には、開口部が形成されている蒸発冷却ユニットと、
    第1端部と第2端部とを備え、前記第1端部が、前記乾燥ユニットの前記開口部の周囲において、前記1つ以上の外壁部の外表面に取り付けられ、前記第2端部が、前記蒸発冷却ユニットの前記開口部の周囲において、前記1つ以上の外壁部の外表面に取り付けられ、前記内部乾燥領域と前記内部蒸発領域との間にある気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、
    前記蒸気管に取り付けられた蒸気制御ユニットとを備え、
    前記蒸気管は、前記蒸気管の前記第1端部と前記乾燥ユニットとの間の気体不浸透性の密封部と、前記蒸気管の前記第2端部と前記蒸発冷却ユニットとの間の気体不浸透性の密封部とを備え
    前記蒸発冷却ユニットは、内部蒸発領域に隣接する、少なくとも1つの表面に接続した液体保持ユニットを備え、
    前記液体保持ユニットは、前記液体保持ユニットが保持する液体の水滴の通過を阻害し、かつ、前記液体の蒸気を通過させる孔を備えることを特徴とするポータブル冷却ユニット。
  16. 前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の内表面に隣接するように配置された発熱体と、前記発熱体と動作可能に接続された電源ユニットとを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  17. 前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、
    前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える圧力の気体を、前記乾燥ユニットから外部へと排出することを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  18. 前記乾燥ユニットは、1方向弁ユニットを備え、
    前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える温度の気体を、前記乾燥ユニットから外部へと排出することを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  19. 前記蒸気管は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を横切る、外部から破壊可能な密封部を備え、
    前記密封部は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の流れを妨げることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  20. 前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管の前記第1端部と、前記蒸気管の前記第2端部との間の気体の移動を制限する弁を備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  21. 前記蒸気管は、
    前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間にある前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の移動を制御する、少なくとも1つの弁と、
    前記少なくとも1つの弁に動作可能に接続されたコントローラと、
    前記コントローラに動作可能に接続されたセンサとを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  22. 前記センサは、温度センサであることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  23. 前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管内の蒸気の温度に応答する熱電対ユニットと、前記蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを調整する弁と、前記熱電対ユニットおよび前記弁と動作可能に接続したコントローラとを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  24. 前記蒸気管に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  25. 前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられた表示ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  26. 前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられたユーザ入力装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のポータブル冷却ユニット。
  27. 貯蔵コンテナに使用されるポータブル冷却ユニットであって、
    内部乾燥領域の周囲に実質的に延伸した構造体を形成する1つ以上の外壁部を備え、前記実質的に延伸した構造体が、該構造体の一端に隣接する開口部を有する、乾燥ユニットと、
    内部蒸発領域の周囲に実質的に延伸した構造体を形成する1つ以上の外壁部を備え、前記実質的に延伸した構造体が、該構造体の一端に隣接する開口部を有する、蒸発冷却ユニットと、
    第1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が、前記乾燥ユニットの前記開口部の周囲の外表面に取り付けられ、前記第2端部が、前記蒸発冷却ユニットの前記開口部の周囲の外表面に取り付けられ、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間の気体不浸透性の内部流路を形成している蒸気管と、
    前記蒸気管と一体となった蒸気制御ユニットとを備え、
    前記蒸気管は、前記蒸気管の前記第1端部と前記乾燥ユニットとの間の気体不浸透性の密封部と、前記蒸気管の前記第2端部と前記蒸発冷却ユニットとの間の気体不浸透性の密封部とを備え
    前記蒸発冷却ユニットは、前記内部蒸発領域に隣接する、少なくとも1つの表面に接続した液体保持ユニットを備え、
    前記液体保持ユニットは、前記液体保持ユニットが保持する液体の水滴の通過を阻害し、かつ、前記液体の蒸気を通過させる孔を備えることを特徴とするポータブル冷却ユニット。
  28. 前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の内表面に隣接するように配置された発熱体と、前記発熱体と動作可能に接続された電源ユニットとを備えることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  29. 前記乾燥ユニットは、前記開口部に隣接する1方向弁ユニットを備え、
    前記1方向弁ユニットは、所定の限界を超える圧力の気体を、前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域から外部へと排出することを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  30. 前記乾燥ユニットは、前記内部乾燥領域の気体圧力が大気圧よりも低いことを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  31. 前記蒸気管は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を横切る、外部から破壊可能な密封部を備え、
    前記密封部は、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の流れを妨げることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  32. 前記蒸気制御ユニットは、
    前記乾燥ユニットの前記内部乾燥領域と、前記蒸発冷却ユニットの前記内部蒸発領域との間にある、前記蒸気管の気体不浸透性の前記内部流路を通る気体の移動を制御する、少なくとも1つの弁と、
    前記少なくとも1つの弁と動作可能に接続したコントローラと、
    前記コントローラに取り付けられたセンサとを備えることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  33. 前記センサは、温度センサであることを特徴とする請求項3に記載のポータブル冷却ユニット。
  34. 前記蒸気制御ユニットは、前記蒸気管内の蒸気の温度に応答する熱電対ユニットと、前記蒸気制御ユニットを通る蒸気の流れを調整する弁と、前記熱電対ユニットおよび前記弁と動作可能に接続するコントローラとを備えることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  35. 前記蒸気管に動作可能に取り付けられた表示ユニットを備えることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  36. 前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられた表示ユニットを備えることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
  37. 前記蒸気制御ユニットに動作可能に取り付けられたユーザ入力装置を備えることを特徴とする請求項2に記載のポータブル冷却ユニット。
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