JP6508152B2 - 半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体レーザ装置およびその製造方法に関する。
従来、複数の半導体レーザ素子が形成された半導体チップがサブマウント体に接合され、複数のレーザ光を射出するマルチビーム半導体レーザ装置が広く利用されている。このような半導体レーザ装置は、複写機やレーザビームプリンタに用いられる。
特許文献1には、サブマウント上に電極パターンが形成され、半導体チップ側に形成された表面電極が、半田を介してサブマウント側の電極パターンに接合されたマルチビーム半導体レーザ装置が開示されている。
特開2013−258434号公報
上記のような半導体レーザ装置においては、半導体チップがサブマウント体の所定の位置に位置ずれ(中央ずれ)なく実装されることが要求される。
図7は、従来のマルチビーム半導体レーザ装置を構成するサブマウント体110の構成例を示す斜視図である。また、図8は、図7に示すサブマウント体110の断面図である。サブマウント体110は、サブマウント基板111と、サブマウント基板111上に形成された複数本(ここでは4本)の電極パターン112a〜112dと、電極パターン112a〜112d上に形成された半田パターン113a〜113dと、を備える。電極パターン112a〜112dの一端部は、半田パターン113a〜113dを介して半導体チップに形成された表面電極(図7、図8では不図示)に電気的に接続される。また、電極パターン112a〜112dの他端部は、ワイヤを接続するためのボンディングパッド114a〜114dを構成している。
さらに、サブマウント基板111上には、電極パターン112a〜112dと同時に形成される、アライメント用の認識パターン(ダミー電極)115が形成されている。半導体チップは、認識パターン115を画像認識することでアライメントされ、サブマウント体110に実装される。これにより、図9に示すように、半導体チップ120に形成された表面電極121a〜121dと、サブマウント基板111上に形成された電極パターン112a〜112dとは、位置ずれなく実装されることになる。
ところが、一般に、サブマウント体110において、電極パターン112a〜112dと半田パターン113a〜113dとは同時には形成せず、電極パターン112a〜112dの形成後、マスクを交換して半田パターン113a〜113dを形成する。そのため、半田パターン113a〜113dを形成する工程における上記マスクの合わせ精度により、図10に示すように、電極パターン112a〜112dと半田パターン113a〜113dとの間には位置ずれが発生することがある。
図10に示すように、電極パターン112a〜112dと半田パターン113a〜113dとの間に位置ずれが発生している状態で、認識パターン115を基準に半導体チップ120を実装すると、半導体チップ120の表面電極121a〜121dは、半田パターン113a〜113dに対して位置ずれして搭載されることになる。すると、半導体レーザ装置130の駆動時に放熱性の低下が起こり、光出力のドループ特性が悪化するといった問題が生じる。
そこで、本発明は、半導体チップを位置ずれなく実装可能なサブマウント体およびそのサブマウント体を備える半導体レーザ装置、ならびにその製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体レーザ装置の一態様は、半導体レーザ素子が形成された半導体チップと、該半導体チップが搭載されたサブマウント体と、を備える半導体レーザ装置であって、前記サブマウント体は、サブマウント基板と、前記サブマウント基板上に形成された電極パターンおよびダミー電極と、前記電極パターン上および前記ダミー電極上にそれぞれ形成された半田層と、を備え、前記電極パターンにおける前記半田層との界面を形成する側の面の一部が、前記半田層によって覆われており、前記ダミー電極における前記半田層との界面を形成する側の面全体が、当該半田層によって覆われており、前記ダミー電極上に形成された半田層の厚みは、前記電極パターン上に形成された半田層の厚みよりも薄い
このような構成により、ダミー電極と当該ダミー電極上に形成された半田層からなるパターンを、半導体チップの実装時におけるアライメント用の認識パターンとして使用することができる。この認識パターンは、ダミー電極の上面が全て半田層で覆われた構成であるため、例えば画像認識時におけるダミー電極と半田層との境界線の誤認を抑制し、半田層の位置を適切に認識することができる。したがって、半導体チップを電極パターン上に形成された半田層に対して位置ずれなく実装された半導体レーザ装置とすることができる。また、ダミー電極上に形成された半田層の厚みは、電極パターン上に形成された半田層の厚みよりも薄い。つまり、ダミー電極上に形成された半田層をマスクとしてダミー電極をエッチングした場合など、認識パターンの形成工程によってダミー電極上の半田層が薄くなった場合であっても、半田層の位置認識精度に悪影響はない。
また、上記の半導体レーザ装置において、前記ダミー電極における前記サブマウント基板との接触面と、前記ダミー電極における前記半田層との接触面とが、同一形状または略同一形状であってもよい。この場合、認識パターンを上方から見たとき、半田層のみが見える構成とすることができる。したがって、ダミー電極と半田層との境界線の誤認を確実に防止することができ、半田層の位置を精度良く認識することができる。
さらに、上記の半導体レーザ装置において、前記電極パターンおよび前記ダミー電極は、最上層が金(Au)からなる多層金属膜により構成されており、前記半田層は、金スズ(AuSn)またはスズ銀(SnAg)を含有していてもよい。この場合、スズ(Sn)や銀(Ag)の酸化防止のために、半田層の表面にAuフラッシュ処理を施す場合がある。このように、ダミー電極と半田層とのコントラストが小さくなる場合であっても、適切に半田層の位置を認識することができる
また、本発明に係る半導体レーザ装置の製造方法の一態様は、サブマウント基板上に電極パターンおよびダミー電極を形成する工程と、前記電極パターンおよび前記ダミー電極を形成する工程の後に、前記電極パターン上の一部および前記ダミー電極上の一部にそれぞれ半田層を形成する工程と、前記電極パターンを保護しつつ、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程と、前記ダミー電極によって前記半田層の中央位置を基準にアライメントして、半導体レーザ素子が形成された半導体チップを前記電極パターン上の半田層に接合する工程と、を含む。
これにより、半田層の位置を適切に認識し、半導体チップが電極パターン上に形成された半田層に対して位置ずれなく実装された半導体レーザ装置を製造することができる。
さらに、本発明に係る半導体レーザ装置の製造方法の一態様は、サブマウント基板上に電極パターンおよびダミー電極を形成する工程と、前記電極パターンおよび前記ダミー電極を形成する工程の後に、前記電極パターン上の一部および前記ダミー電極上の一部にそれぞれ半田層を形成する工程と、前記電極パターンを保護しつつ、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程と、前記ダミー電極によってアライメントして、半導体レーザ素子が形成された半導体チップを前記電極パターン上の半田層に接合する工程と、を含み、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程では、前記ダミー電極上に形成された半田層をマスクとして、前記ダミー電極の前記半田層が形成されていない領域を除去する。
これにより、半田層の位置を適切に認識し、半導体チップが電極パターン上に形成された半田層に対して位置ずれなく実装された半導体レーザ装置を製造することができる。また、容易かつ適切に、ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成することができる。
また、本発明に係るサブマウント体の製造方法の一態様は、サブマウント基板上に電極パターンおよびダミー電極を形成する工程と、前記電極パターンおよび前記ダミー電極を形成する工程の後に、前記電極パターン上の一部および前記ダミー電極上の一部にそれぞれ半田層を形成する工程と、前記電極パターン上およびダミー電極上にそれぞれ半田層を形成する工程と、前記電極パターンを保護しつつ、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程と、を含み、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程では、前記ダミー電極上に形成された半田層をマスクとして、前記ダミー電極の前記半田層が形成されていない領域を除去する
これにより、半田層の位置を適切に認識し、半導体チップを電極パターン上に形成された半田層に対して位置ずれなく実装可能なサブマウント体を製造することができる。また、容易かつ適切に、ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成することができる。
本発明の半導体レーザ装置によれば、半導体チップを位置ずれなくサブマウント体に実装可能である。したがって、半導体レーザ装置の駆動時における放熱性の低下や、光出力のドループ特性の悪化を抑制することができる。
本実施形態におけるサブマウント体の構成例を示す斜視図である。 本実施形態におけるサブマウント体の構成例を示す断面図である。 サブマウント体の製造工程を説明する図である。 本実施形態の半導体レーザ装置の実装例である。 本実施形態の半導体レーザ装置の実装例である。 半導体レーザ装置の比較例である。 従来のサブマウント体の構成例を示す斜視図である。 従来のサブマウント体の構成例を示す断面図である。 従来の半導体レーザ装置の実装例である。 従来の半導体レーザ装置の実装例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態におけるサブマウント体10の構成例を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態におけるサブマウント体10の構成例を示す断面図である。
サブマウント体10は、半導体チップが実装されることで半導体レーザ装置を構成する。本実施形態では、半導体チップは、例えば、4個の半導体レーザ素子が形成されたチップとする。ここで、半導体レーザ素子は、1つのエミッタを有するレーザダイオード素子とする。また、半導体レーザ装置は、4本のレーザビームを出射するマルチビーム半導体レーザ装置として説明する。ただし、レーザビームの本数は4本に限定されるものではなく、半導体レーザ装置は、シングルビーム半導体レーザ装置であってもよい。
サブマウント体10は、サブマウント基板11を備える。サブマウント基板11は、AlN(窒化アルミニウム)、SiC(炭化ケイ素)、CuW(銅タングステン)などにより構成されている。
サブマウント基板11の表面には、半導体チップに通電するための複数本(本実施形態では4本)の電極パターン12a〜12dが形成されている。電極パターン12a〜12dは、例えば、Ti膜、Pt膜およびAu膜を順次積層した多層金属膜からなる。電極パターン12a〜12dの一端部は、半導体チップをサブマウント体10に実装した際に、半導体チップに形成された半導体レーザ素子と対向する位置に形成されており、半導体レーザ素子と対向する電極パターン12a〜12d上には、それぞれ半田パターン13a〜13dが形成されている。
半田パターン13a〜13dは、例えば、AuSn(金スズ)を含有した半田層により形成されている。なお、半田層を構成する材料はAuSnに限定されるものではなく、例えば、SnAg(スズ銀)を含有していてもよい。また、SnやAgの酸化防止を目的として、半田パターン13a〜13dの表面にはAuフラッシュ処理が施されていてもよい。
また、電極パターン12a〜12dの他端部は、それぞれワイヤ(例えば、Auワイヤ等)の一端がボンディングされるボンディングパッド14a〜14dを構成している。
さらに、サブマウント基板11の表面には、半導体チップをサブマウント体10に実装する際のアライメントに用いる認識パターン15が形成されている。認識パターン15は、図2に示すように、ダミー電極15aと、ダミー電極15a上に形成された半田層15bとを備える。ここで、ダミー電極15aは、電極パターン12a〜12dと同時に形成されるものであり、半田層15bは、半田パターン13a〜13dと同時に形成されるものである。
認識パターン15は、ダミー電極15aにおける半田層15bとの界面を形成する側の面(サブマウント基板11との接触面に対向する面)が、全て半田層15bによって覆われた構成を有する。さらに、本実施形態では、認識パターン15は、ダミー電極15aにおけるサブマウント基板11との接触面と、ダミー電極15aにおける半田層15bとの接触面とが同一形状または略同一形状となっている。ここで、同一形状または略同一形状とは、例えば、ダミー電極15aにおけるサブマウント基板11との接触面の面積が、ダミー電極15aにおける半田層15bとの接触面の面積に対して±10%以内の範囲内であることをいう。さらに、認識パターン15を構成する半田層15bの厚みは、電極パターン12a〜12d上に形成された半田パターン13a〜13dの厚みよりも薄い。
以下、サブマウント体10の製造方法について、図3を参照しながら説明する。
まず、図3(a)に示す第一工程では、サブマウント基板11上に下地電極を形成する。ここで、下地電極は、電極パターン12a〜12d、ダミー電極15a´、およびボンディングパッド14a〜14d(図3(a)では不図示)を含む。
下地電極の形成には、リフトオフ法を用いることができる。例えば、サブマウント基板11上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィー工程によりレジストに開口パターンを形成する。次に、下地電極を構成する各膜を被着し、その後、レジストを除去することで余剰被着膜を除去する。このようにして、下地電極を形成することができる。
なお、下地電極の形成方法はリフトオフ法に限定されるものではない。例えば、サブマウント基板11上に、下地電極を構成する各膜を全面被着し、その後、フォトリソグラフィー工程によりレジストをマスクとして残し、エッチング(イオンミリング等の物理エッチング、ドライエッチング等)を行って下地電極のパターンを形成する方法を用いることもできる。
次に、図3(b)に示す第二工程では、第一工程により形成された下地電極のうち、電極パターン12a〜12d、ダミー電極15a´上にそれぞれ半田層(半田パターン13a〜13d、半田層15b)を形成する。半田層の形成には、上述した下地電極と同様の形成方法を用いることができる。
なお、図3(b)では、電極パターン12a〜12dおよびダミー電極15a´に対して半田パターン13a〜13dおよび半田層15bの位置ずれ(中央ずれ)が発生している場合の例を図示している。この位置ずれは、フォトリソグラフィー工程におけるマスクの合わせ精度に起因して発生し得るものである。また、本実施形態では、下地電極を形成する第一工程と、半田層を形成する第二工程とは別工程であるため、フォトリソグラフィー工程における合わせずれを考慮し、工程順の下流で形成される半田層は、上流で形成される下地電極よりも狭く形成されている。
次に、図3(c)に示す第三工程では、電極パターン12a〜12d、半田パターン13a〜13dおよびボンディングパッド14a〜14d(図3(c)では不図示)にマスク(レジスト)16を塗布する。このとき、ダミー電極15a´および半田層15bはマスクしない。
次に、図3(d)に示す第四工程では、半田層15bをマスクとして、イオンミリング等のエッチングによりダミー電極15a´の半田層15bが形成されていない領域を除去する。これにより、ダミー電極15a´の図3(d)の破線で示す部分(半田層15bからはみ出した部分)が除去され、図3(e)に示すダミー電極15aが形成される。
このダミー電極15aのサブマウント基板11との接触面と、半田層15bとの接触面とは、同一形状となる。つまり、サブマウント体10を電極パターン12a〜12dの形成面側(図3(e)の上側)から見たとき、認識パターン15としては半田層15bしか見えない。このように、電極パターン12a〜12d、半田パターン13a〜13dおよびボンディングパッド14a〜14d(図3(c)では不図示)を保護しつつ、ダミー電極15aと当該ダミー電極15a上の半田層15bとが同一形状または略同一形状となるように形成する。
また、第四工程において、半田層15bをマスクとしてダミー電極15a´を除去する際に、半田層15bの上面(ダミー電極15a´との接触面に対向する面)も除去される。したがって、第四工程が終了した時点での半田層15bの厚みは、第四工程中マスク16によって保護されていた半田パターン13a〜13dの厚みよりも薄くなる。
最後に、図3(e)に示す第五工程では、マスク16を除去する。これにより、サブマウント体10が形成される。
サブマウント体10に半導体チップを実装する際には、CCDカメラ等を用いてサブマウント体10に形成された認識パターン15を認識し、認識パターン15の位置(中央位置)を基準として、半導体チップがジャンクションダウンで実装される。サブマウント体10と対向する半導体チップの表面(下面)には、4個の半導体レーザ素子に対応する4個の表面電極が形成されており、これら表面電極がサブマウント体10の電極パターン12a〜12d上に形成された半田パターン13a〜13dに接合されることで、半導体チップの表面電極と電極パターン12a〜12dとが電気的に接続される。これにより、半導体レーザ装置が形成される。
上述したように、サブマウント体10のサブマウント基板11はAlN等のセラミックにより構成されており、認識パターン15の半田層15bは、表面にAuフラッシュが施されたAuSnやSnAgにより構成されている。また、認識パターン15のダミー電極15aにおける半田層15bとの界面を形成する側の面は、全て半田層15bによって覆われている。そのため、CCDカメラにより認識パターン15を撮像した場合、サブマウント基板11と半田層15bとのコントラスト(濃淡)により、半田層15bのエッジを適切に認識することができる。つまり、半田層15bの中央位置を適切に認識することができる。
したがって、認識パターン15を用いて認識された半田層15bの中央位置を基準としてアライメントすれば、図4および図5に示すように、半導体チップ20の表面電極21a〜21dとサブマウント体10の半田パターン13a〜13dとの位置ずれ(中央ずれ)を生じさせることなく、半導体チップ20を実装することができる。
ここで、図4は、半田パターン13a〜13dが、電極パターン12a〜12dに対して位置ずれなく形成できている場合の実装例である。また、図5は、半田パターン13a〜13dが、電極パターン12a〜12dに対して位置ずれして形成されている場合の実装例である。
半導体チップ20は、ダミー電極15a上に半田パターン13a〜13dと同時に形成された半田層15bの位置を基準として、サブマウント体10に実装される。そのため、電極パターン12a〜12dと半田パターン13a〜13dとの位置ずれの有無にかかわりなく、半導体チップ20の表面電極21a〜21dと半田パターン13a〜13dとの間に位置ずれは生じない。
このように、本実施形態では、認識パターン15を構成する半田層15bの位置を適切に認識することで、電極パターン12a〜12d上に形成された半田パターン13a〜13dの位置、つまり、電極パターン12a〜12dに対する半田パターン13a〜13dの位置ずれ量を適切に把握することができる。したがって、半導体チップ20を位置ずれなくサブマウント体10に実装することができる。
ところで、半田パターン13a〜13dの位置を認識するためには、電極パターン12a〜12d上に形成された半田パターン13a〜13dを直接画像認識することも考えられる。
しかしながら、電極パターン12a〜12dは、Ti膜、Pt膜およびAu膜を順次積層した多層金属膜からなり、最上層はAu膜である。また、半田パターン13a〜13dは、表面にAuフラッシュが施されたAuSnやSnAgにより構成されている。そのため、電極パターン12a〜12dと半田パターン13a〜13dとのコントラスト(濃淡)は小さく、電極パターン12a〜12d上に形成された、電極パターン12a〜12dよりも幅の狭い半田パターン13a〜13dを適切に画像認識することができない。
つまり、この場合、画像認識時には電極パターン12a〜12dの形状が認識され、認識された電極パターン12a〜12dの位置を基準としてアライメントして、半導体チップ20がサブマウント体10に実装されることになる。すると、半導体チップ20の表面電極21a〜21dは、電極パターン12a〜12dに対して位置ずれなく実装されることになる。ところが、半田パターン13a〜13dが電極パターン12a〜12dに対して位置ずれしている場合、表面電極21a〜21dと半田パターン13a〜13dとの間には位置ずれが発生してしまう。
図6に示すように、サブマウント基板11上に、ダミー電極15a´とダミー電極15a´よりも幅の狭い半田層15bとによって構成される認識パターン15´を形成し、この認識パターン15´を画像認識して半導体チップ20を実装する場合についても同様である。
ダミー電極15a´は、電極パターン12a〜12dと同様に、最上層はAu膜である。また、ダミー電極15a´上に形成された半田層15bは、半田パターン13a〜13dと同様に、表面にAuフラッシュ処理が施されたAuSnやSnAgにより構成され、ダミー電極15a´よりも外形は小さい。
そのため、本実施形態のようにダミー電極15a´上に形成された半田層15bをマスクとしてダミー電極15a´をエッチングする処理を行わないと、画像認識時、ダミー電極15a´と半田層15bとの境界線を認識できないために、半田層15bよりも外形の大きいダミー電極15a´が認識されることになる。したがって、半田パターン13a〜13dが電極パターン12a〜12dに対して位置ずれしている場合、半導体チップ実装時には、図6に示すように、半導体チップ20の表面電極21a〜21dと半田パターン13a〜13dとの間には位置ずれが生じてしまう。
図6に示すように、導体チップ20の表面電極21a〜21dと半田パターン13a〜13dとがずれた状態で実装された場合、半導体レーザ装置30´の駆動時に放熱性の低下が起こり、光出力のドループ特性が悪化する、といった問題がある。また、断線や短絡といった不具合も発生し得る。
また、マルチビーム半導体レーザ装置は、例えばレーザビームプリンタや複写機等に用いられ、近年、高精細化の傾向にある。これを実現するためには、マルチビーム半導体レーザ装置における隣接ビーム間隔の狭ピッチ化が必要であり、サブマウント基板上に形成される電極パターンの幅、および当該電極パターン上に形成される半田パターンの幅も狭くする必要がある。例えば、電極パターンの幅は15μm、半田パターンの幅は10μm、ビームピッチに相当する電極パターンの中心間距離は30μmである。このように半田パターンの幅が狭くなるほど、半導体チップの高い実装精度が求められる。
本実施形態では、ダミー電極15a´上に半田層15bを形成し、半田層15bをマスクとして半田層15bからはみ出したダミー電極15a´部分を除去することでダミー電極15aを形成する。このように、ダミー電極15aを半田層15bと同一形状とした認識パターン15をアライメント用のパターンとして用いる。そのため、半田層15bの位置、すなわち半田パターン13a〜13dの位置を適切に認識することができる。
したがって、半導体チップ20の表面電極21a〜21dと半田パターン13a〜13dとの位置ずれを発生させることなく、半導体チップ20をサブマウント体10に実装することができる。その結果、半導体レーザ装置30の駆動時における断線や短絡といった不具合を防止することができる。さらに、半導体チップ20からの発熱に対する放熱経路の確保と特性歩留低下の改善とを実現することができる。
また、ダミー電極15a´を除去する工程においては、ダミー電極15a´以外の下地電極(電極パターン12a〜12dおよびボンディングパッド14a〜14d)をマスクで覆ったうえで、イオンミリング等によりエッチング処理する。
これにより、電極パターン12a〜12dがエッチングされることを防止し、電極パターン12a〜12dの幅は半田パターン13a〜13dの幅よりも広い状態を維持することができる。そのため、電極パターン12a〜12dにおいては、実装時に溶解した半田が濡れ広がる領域を確保することができ、短絡等の原因となり得る半田玉の発生を抑制することができる。また、ボンディングパッド14a〜14dがエッチングされることを防止することで、ボンディングパッド14a〜14dの表面をAu面のまま維持することができる。そのため、ボンディング性を確保することができる。
なお、上記実施形態においては、ダミー電極15aと半田層15bとからなる認識パターン15は直円柱、つまり側面視において直方体である場合について説明した。しかしながら、認識パターン15は、側面視において台形であってもよいし、台形の脚が曲線に変形された形状であってもよい。
また、上記実施形態においては、ダミー電極15a´を形成した後、別プロセスで半田層15bを形成し、半田層15bをマスクとしてダミー電極15a´を除去することで認識パターン15を形成する場合について説明した。しかしながら、認識パターン15の形成方法は上記に限定されるものではなく、例えば、ダミー電極15aと半田層15bとを同一プロセスで形成してもよい。
10…サブマウント体、11…サブマウント基板、12a〜12d…電極パターン、13a〜13d…半田パターン、14a〜14d…ボンディングパッド、15…認識パターン、15a…ダミー電極、15b…半田層、16…マスク(レジスト)、20…半導体チップ、21a〜21d…表面電極、30…半導体レーザ装置

Claims (6)

  1. 半導体レーザ素子が形成された半導体チップと、該半導体チップが搭載されたサブマウント体と、を備える半導体レーザ装置であって、
    前記サブマウント体は、サブマウント基板と、前記サブマウント基板上に形成された電極パターンおよびダミー電極と、前記電極パターン上および前記ダミー電極上にそれぞれ形成された半田層と、を備え、
    前記電極パターンにおける前記半田層との界面を形成する側の面の一部が、前記半田層によって覆われており、
    前記ダミー電極における前記半田層との界面を形成する側の面全体が、当該半田層によって覆われており、
    前記ダミー電極上に形成された半田層の厚みは、前記電極パターン上に形成された半田層の厚みよりも薄いことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記ダミー電極における前記サブマウント基板との接触面と、前記ダミー電極における前記半田層との接触面とが、同一形状または略同一形状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記電極パターンおよび前記ダミー電極は、最上層が金(Au)からなる多層金属膜により構成されており、
    前記半田層は、金スズ(AuSn)またはスズ銀(SnAg)を含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザ装置。
  4. サブマウント基板上に電極パターンおよびダミー電極を形成する工程と、
    前記電極パターンおよび前記ダミー電極を形成する工程の後に、前記電極パターン上の一部および前記ダミー電極上の一部にそれぞれ半田層を形成する工程と、
    前記電極パターンを保護しつつ、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程と、
    前記ダミー電極によって前記半田層の中央位置を基準にアライメントして、半導体レーザ素子が形成された半導体チップを前記電極パターン上の半田層に接合する工程と、を含むことを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
  5. サブマウント基板上に電極パターンおよびダミー電極を形成する工程と、
    前記電極パターンおよび前記ダミー電極を形成する工程の後に、前記電極パターン上の一部および前記ダミー電極上の一部にそれぞれ半田層を形成する工程と、
    前記電極パターンを保護しつつ、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程と、
    前記ダミー電極によってアライメントして、半導体レーザ素子が形成された半導体チップを前記電極パターン上の半田層に接合する工程と、を含み、
    前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程では、
    前記ダミー電極上に形成された半田層をマスクとして、前記ダミー電極の前記半田層が形成されていない領域を除去することを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
  6. サブマウント基板上に電極パターンおよびダミー電極を形成する工程と、
    前記電極パターンおよび前記ダミー電極を形成する工程の後に、前記電極パターン上の一部および前記ダミー電極上の一部にそれぞれ半田層を形成する工程と、
    前記電極パターンを保護しつつ、前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程と、を含み、
    前記ダミー電極と当該ダミー電極上の半田層とが同一形状または略同一形状となるように形成する工程では、
    前記ダミー電極上に形成された半田層をマスクとして、前記ダミー電極の前記半田層が形成されていない領域を除去することを特徴とするサブマウント体の製造方法。
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