JP6507020B2 - セルサーチ方法及びユーザ装置 - Google Patents

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本発明は、セルサーチ方法及びユーザ装置に関する。
近年、移動通信ネットワークにおいて飛躍的に増大するトラフィックを効率的に収容するため、スモールセルにマクロセルがオーバーレイされたヘテロジーニアスネットワークの検討が行われている。
ヘテロジーニアスネットワークにより、移動通信ネットワークは、マクロセルを用いてカバレッジを保証する一方、ホットスポット、大規模ホール、ショッピングモールなどのトラフィックが高い場所に設置されたスモールセルを用いて、所定の場所に留まりつつも高速通信を要求するユーザ装置を効率的に収容することが可能になる(例えば、非特許文献1参照)。
ここで、LTE(Long Term Evolution)の下りリンクでは、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式が採用されている。ユーザ装置は、電源立ち上げ時、すなわち物理チャネルのセットアップ時に、接続先のセルを探索するためのセルサーチを行う。ユーザ装置は、セルサーチにより、セルの物理セルID(PCI:physical Cell Identity)を取得すると共に、無線フレームタイミング同期を行う。
LTEでは、セルサーチが効率的に行われるように、OFDMAに適した階層型同期信号が規定されている。具体的には、階層型同期信号は、第1同期信号(PSS: Primary Synchronization Signal)、及び第2同期信号(SSS: Secondary Synchronization Signal)から構成されている(例えば、非特許文献2参照)。
セルサーチの第1のステップで、ユーザ装置は、基地局から送信されている無線信号に含まれているPSSを用いて、PSSの受信タイミングの検出(すなわち、シンボルタイミングの検出)及び物理セルIDグループの中の物理セルIDの検出を行う。次に、第2のステップで、ユーザ装置は、基地局から送信されている無線信号に含まれているSSSを用いて、無線フレームタイミングの検出及び物理セルIDグループの検出を行う。
図1は、時間領域のPSS及びSSSの多重構成を示す図である。LTEの無線インタフェースは、時間領域において、10ms長の無線フレームと、1ms長の10個のサブフレームから構成される。さらに、1つのサブフレームは、0.5ms長の2つのスロットから構成される。PSSは、無線フレーム内の1番目及び11番目のスロットの最終OFDMシンボルに多重される。また、SSSは、PSSと隣接する最終から2番目のOFDMシンボルに多重される。また、LTEの無線インタフェースは、周波数領域において、15kHz間隔の複数のサブキャリアを有する。例えば、無線インタフェースのシステム帯域幅が5MHzである場合、当該無線インタフェースは300個のサブキャリアから構成される。
図2は、周波数領域のPSS及びSSSの多重構成を示す図である。PSS及びSSSは、周波数領域において、基地局のシステム帯域幅の中心に存在する63個のサブキャリアから構成される945kHz帯域で送信される。PSSは、中心のDCサブキャリアを除く、62個のサブキャリアに連続して多重される。一方、SSSは、2つのSSS系列から構成される。2つのSSS系列は、SSC1(Second Synchronization Code 1)及びSSC2と呼ばれる。SSC1及びSSC2は、PSSが多重されている62個のサブキャリアに対して、1サブキャリアごとに交互に多重される。
3GPP TS36.872(V12.1.0) 3GPP TS36.211(V11.6.0)
セルサーチの処理手順において、ユーザ装置が最初に受信及び復調する物理チャネルはPSSである。従って、ユーザ装置が容易にPSSを復調できるようにするため、PSS系列は、基本的に全てのセルで共通の系列であるのが望ましい。しかしながら、複数の基地局(セルサイト)を有する無線通信システムにおいて、同一のPSS系列が異なるセル間で用いられた場合、SSS系列を周波数領域で同相合成をする際に用いるPSSのチャネル応答の推定精度が劣化してしまう。従って、LTE規格において、PSSには、次式で表される系列長62の3つのZadoff−Chu系列が用いられている(非特許文献2参照)。
変数Mは、25、29及び34の値をとるルート値(root index)であり、それぞれ3個の物理レイヤID(0、1、2)に対応している。なお、LTEでは、504個の物理レイヤセルIDが規定されている。504個の物理レイヤセルIDは、168個の物理レイヤセルIDグループにグループ分けされ、各グループは3個の物理レイヤIDを含む。上述の式で表される3つのPSS系列は、それぞれ物理セルIDグループ内の3つの物理レイヤIDに対応している。SSS系列は、168個の物理セルIDグループを表している。
なお、通常、3セル(セクタ)構成のマクロセルでは、それぞれ3種類の異なるPSS系列が与えられることが多い。一方、マクロセルのセル内にスモールセルが設置される場合、スモールセルに対するPSS系列の割り当て方法には、何通りかの方法が考えられる。一例として、スモールセルのPSS系列には、オーバーレイしたマクロセルのPSS系列とは異なるPSS系列が割り当てられる方法が考えられる。また、当該スモールセルが複数のスモールセルから構成される場合(スモールセル群が構成される場合)、複数の全てのスモールセルに共通のPSS系列が割り当てられる方法が考えられる。
ここで、キャリア周波数が2GHzであるマクロセルと、キャリア周波数が3.5GHzであるスモールセルとから構成されるヘテロジーニアスネットワークを想定する。キャリア周波数が高くなると、ユーザ装置の温度補償水晶発振器(TCXO: Temperature Compensated Crystal Oscillator)の周波数誤差に起因する周波数オフセットが増大する。ここで、周波数オフセットとは、基地局から送信される実際の無線信号の周波数と、ユーザ装置のTCXOから出力される同期信号に基づいて生成される周波数(ユーザ装置自身が認識している周波数)とのずれを意味する。PSS及びSSSは、ユーザ装置が基地局と無線リンクを接続する最初の物理チャネルである。つまり、ユーザ装置は、TCXOの発振周波数が自動周波数制御(AFC: Automatic Frequency Control)により基地局の周波数に追従する前に、セルサーチを行わなければならない。すなわち、3.5GHzのキャリア周波数を用いるスモールセルでは、セルサーチにおいて、周波数オフセットが初期セルサーチ時間に与える影響が、2GHzのキャリア周波数を用いるマクロセルと比較して大きくなる。
例えば、ユーザ装置が備えるTCXOの自走モードでの周波数誤差が3ppmであると仮定した場合、2GHzのキャリア周波数における周波数オフセットは6kHz程度である。一方、3.5GHzのキャリア周波数における周波数オフセットは、10.5kHzにまで増大してしまうことになる。
図3は、周波数オフセットと、PSS系列における相関電力を示す図である。なお、図3における縦軸は自己相関であるが、ここでは相関電力に読み替えている。なお、図3に示すPSS系列のルート値は25である。相関電力とは、受信信号の時間領域波形とPSS系列レプリカとを、1FFT(Fast Fourier Transform)ブロック区間に相当する所定のサンプル数を積分した信号の2乗値である。
周波数オフセットが増大すると、基地局から受信される受信信号とPSS系列レプリカとのチップタイミングのずれが大きくなり、相関電力が小さくなってしまう。例えば、図3に示すように、周波数オフセットが8.5kHz程度に増大すると、周波数オフセットがゼロである場合と比較して相関電力が約半分程度に低減してしまうことがわかる。
図4は、周波数オフセット(7.5kHz)に起因する時間シフトがある場合のPSS系列の相関電力を示す図である。図5は、周波数オフセット(8.5kHz)に起因する時間シフトがある場合のPSS系列の相関電力を示す図である。図6は、周波数オフセット(10.5kHz)に起因する時間シフトがある場合のPSS系列の相関電力を示す図である。なお、図4〜図6に示すPSS系列のルート値は25である。図4〜図6において、正しい受信タイミング(ユーザ装置が検出すべきPSSの受信タイミング)は、受信タイミングが3324である位置になる。
図4に示すように、周波数オフセットが7.5kHzの場合は、PSSの相関電力のピークが正しい受信タイミングに対応している。ユーザ装置のTCXOの周波数誤差を3ppmと仮定した場合、2GHzのキャリア周波数を用いるマクロセルにおける周波数オフセットは約6kHzとなる。すなわち、周波数オフセットが約6kHzであったとしても、ユーザ装置は、PSSの受信タイミング(シンボルタイミング)を正しく検出できることがわかる。
同様に、図5に示すように、周波数オフセットが8.5kHzの場合は、相関電力のピークが低減し、2番目の相関電力に非常に近くなることがわかる。しかしながら、図5の場合であっても、相関電力のピークが正しい受信タイミングに対応している。
一方、図6に示すように、周波数オフセットが10.5kHzの場合は、相関電力のピークが正しい受信タイミングに対応していない。すなわち、従来のLTEで行われているように、受信信号とPSS系列レプリカとの最大相関電力を用いて正しい受信タイミングを検出する方法では、例えば、3.5GHzのキャリア周波数を用いるスモールセルのように周波数オフセットが大きいセルにおいて、ユーザ装置は、PSSの受信タイミングを正しく検出できる確率が低くなってしまうことがわかる。
開示の技術は上記に鑑みてなされたものであって、高いキャリア周波数が用いられるセルにおいて、同期信号の受信タイミングを適切に検出することができる技術を提供することを目的とする。
開示の技術のセルサーチ方法は、第一のセルと第二のセルとを有する無線通信システムにおいて、基地局と通信するユーザ装置が行うセルサーチ方法であって、前記基地局から、前記第一のセルに用いられる第一の主同期信号と、前記第二のセルに用いられる第二の主同期信号とを受信する受信ステップと、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関から、前記第一の主同期信号の受信タイミングを推定する、第一の推定ステップと、前記第一の主同期信号の受信タイミングに基づいて、前記第一のセルの周波数オフセットを推定する、第二の推定ステップと、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定する、第三の推定ステップと、前記第二のセルの周波数オフセットを用いて、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する、第四の推定ステップと、を有し、前記第三の推定ステップは、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、当該ユーザ装置が備える基準発振器の周波数誤差を推定し、推定した前記周波数誤差に基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、前記第四の推定ステップは、前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、複数の受信タイミングの候補を推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットと、前記第三の推定ステップにより推定された前記第二のセルの周波数オフセットとの差が最も小さい受信タイミングの候補を選択し、選択された受信タイミングを、前記第二の主同期信号の受信タイミングとして推定する。
また、開示の技術のユーザ装置は、第一のセルと第二のセルとを有する無線通信システムにおいて、基地局と通信するユーザ装置であって、前記基地局から、前記第一のセルに用いられる第一の主同期信号と、前記第二のセルに用いられる第二の主同期信号とを受信する受信手段と、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、前記第一の主同期信号の受信タイミングを推定する第一の推定手段と、前記第一の主同期信号の受信タイミングに基づいて、前記第一のセルの周波数オフセットを推定する第二の推定手段と、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定する第三の推定手段と、前記第二のセルの周波数オフセットを用いて、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する第四の推定手段と、を有し、前記第三の推定手段は、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、当該ユーザ装置が備える基準発振器の周波数誤差を推定し、推定した前記周波数誤差に基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、前記第四の推定手段は、前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、複数の受信タイミングの候補を推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットと、前記第三の推定手段により推定された前記第二のセルの周波数オフセットとの差が最も小さい受信タイミングの候補を選択し、選択された受信タイミングを、前記第二の主同期信号の受信タイミングとして推定する
開示の技術によれば、高いキャリア周波数が用いられるセルにおいて、同期信号の受信タイミングを適切に検出することができる技術が提供される。
時間領域のPSS及びSSSの多重構成を示す図である。 周波数領域のPSS及びSSSの多重構成を示す図である。 周波数オフセットと、PSS系列における相関電力を示す図である。 周波数オフセット(7.5kHz)に起因する時間シフトがある場合のPSS系列の相関電力を示す図である。 周波数オフセット(8.5kHz)に起因する時間シフトがある場合のPSS系列の相関電力を示す図である。 周波数オフセット(10.5kHz)に起因する時間シフトがある場合のPSS系列の相関電力を示す図である。 実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 実施の形態に係るユーザ装置が行うセルサーチ方法の概要を示す図である。 実施の形態に係るユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る基地局の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に係る処理手順(その1)の一例を示すフローチャートである。 基地局から受信した受信信号とPSS系列レプリカとの部分相関の対象区間を示す図である。 実施の形態に係る処理手順(その2)の一例を示すフローチャートである。 初期セルサーチ時間の累積分布関数を示す図である。 初期セルサーチ時間の時間特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る無線通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、12、13、又はリリース14以降に対応する通信方式も含む広い意味で使用する。
<概要>
(無線通信システムの全体構成)
図7は、実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。図7に示すように、本実施の形態における無線通信システムは、ユーザ装置10と、マクロセルを形成する基地局20と、スモールセルを形成する基地局20とを含む無線通信システムである。また、本実施の形態における無線通信システムでは、スモールセルをマクロセルにオーバーレイさせるようにしている。図7の例では、1つのマクロセルが示されているが、これも図示の便宜上のものであり複数のマクロセルが存在するようにしてもよい。また、図7の例では、1つのスモールセルが示されているが、これも図示の便宜上のものであり複数のスモールセルが存在するようにしてもよい。また、スモールセルを形成する基地局20は、例えば、マクロセルを形成する基地局20と光ファイバ等で接続されるRRH(Remote Radio Head)であってもよい。
スモールセルには、マクロセルよりも高いキャリア周波数が設定されている前提とする。本実施の形態における無線通信システムにおいて、マクロセルのキャリア周波数は、例えば2GHzであってもよい。また、スモールセルのキャリア周波数は、例えば3.5GHzであってもよい。
ユーザ装置10は、無線を通じて基地局20及びコアネットワーク等と通信を行う機能を有する。ユーザ装置10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、モバイルルータ、ウェアラブル端末などである。ユーザ装置10は、通信機能を有する機器であれば、どのようなユーザ装置10であってもよい。ユーザ装置10は、プロセッサなどのCPU、ROM、RAM又はフラッシュメモリなどのメモリ装置、基地局20と通信するためのアンテナ、RF(Radio Frequency)装置、TCXOなどのハードウェアリソースにより構成される。ユーザ装置10の各機能及び処理は、メモリ装置に格納されているデータやプログラムをプロセッサが処理又は実行することによって実現されてもよい。しかしながら、ユーザ装置10は、上述したハードウェア構成に限定されず、他の何れか適切なハードウェア構成を有してもよい。
基地局20は、無線を通じてユーザ装置10との間で通信を行う。基地局20は、プロセッサなどのCPU、ROM、RAM又はフラッシュメモリなどのメモリ装置、ユーザ装置10等と通信するためのアンテナ、隣接する基地局20及びコアネットワーク等と通信するための通信インタフェース装置などのハードウェアリソースにより構成される。基地局20の各機能及び処理は、メモリ装置に格納されているデータやプログラムをプロセッサが処理又は実行することによって実現されてもよい。しかしながら、基地局20は、上述したハードウェア構成に限定されず、他の何れか適切なハードウェア構成を有してもよい。
図8は、実施の形態に係るユーザ装置が行うセルサーチ方法の概要を示す図である。図8を用いて、実施の形態に係るユーザ装置10がマクロセル及びスモールセルのセルサーチを行い、マクロセルの無線フレームタイミング及び物理レイヤセルID、及びスモールセルの無線フレームタイミング及び物理レイヤセルIDを推定するまでの処理手順の概要を説明する。
ステップS10で、ユーザ装置10は、マクロセルにおけるPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定する。
ステップS11で、ユーザ装置10は、ステップS10の処理手順で推定されたPSSの受信タイミングを用いて、マクロセルの周波数オフセットを推定する。前述のように、周波数オフセットとは、基地局20から送信される実際の無線信号の周波数と、ユーザ装置10のTCXOから出力される同期信号に基づいて生成される周波数(ユーザ装置10自身が認識している周波数)とのずれを意味する。すなわち、ユーザ装置10は、ユーザ装置10自身が認識しているマクロセルのキャリア周波数と基地局20から送信される無線信号のキャリア周波数とのずれを推定することになる。以降、ユーザ装置10自身が認識しているマクロセルのキャリア周波数と基地局20から送信されるマクロセルの無線信号のキャリア周波数とのずれを、「マクロセルの周波数オフセット」という。同様に、ユーザ装置10自身が認識しているスモールセルのキャリア周波数と基地局20から送信されるスモールセルの無線信号のキャリア周波数とのずれを、「スモールセルの周波数オフセット」という。
ステップS12で、ユーザ装置10は、ステップS11の処理手順で推定したマクロセルの周波数オフセットに基づいて、スモールセルの周波数オフセットを推定する。
ステップS13で、ユーザ装置10は、スモールセルにおける無線信号に対して、ステップS12の処理手順で推定された周波数オフセットを補償し、周波数オフセットが補償されたスモールセルの無線信号を用いてスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定する。
<機能構成>
(ユーザ装置)
図9は、実施の形態に係るユーザ装置の機能構成の一例を示す図である。図9に示すように、ユーザ装置10は、信号受信部101と、信号送信部102と、マクロセル同期部103と、スモールセル同期部104と、信号処理部105とを有する。図9は、ユーザ装置10において本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図9に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号受信部101は、基地局20から送信される無線信号を受信する。また、信号受信部101は、LTEに規定されている各周波数バンドをサーチすることでマクロセル又はスモールセルのキャリア周波数を検出する。また、信号受信部101は、マクロセル又はスモールセルのキャリア周波数の中心周波数周辺をサーチすることで、PSS及びSSSが含まれる無線信号を受信する。なお、以下の説明において、信号受信部101が受信した無線信号を、「受信信号」ということがある。
信号送信部102は、上位レイヤの情報から下位レイヤの信号を生成し、無線で送信する。
マクロセル同期部103は、マクロセルの無線信号に含まれるPSSを用いて受信タイミング(シンボルタイミング)を推定すると共に、PSS系列(物理レイヤID)を推定する。また、マクロセル同期部103は、検出されたマクロセルの受信タイミングを用いて、マクロセルの周波数オフセットを推定する。また、マクロセル同期部103は、マクロセルの無線信号に含まれるSSSを用いて無線フレームタイミングを推定すると共に、SSS系列(物理レイヤセルIDグループ)を推定する。
スモールセル同期部104は、マクロセル同期部103で推定されたマクロセルの周波数オフセットを用いてスモールセルの周波数オフセットを推定する。また、スモールセル同期部104は、推定されたスモールセルの周波数オフセットを用いて、スモールセルの無線信号に含まれるPSSを用いて受信タイミング(シンボルタイミング)を推定すると共に、PSS系列(物理レイヤID)を推定する。また、スモールセル同期部104は、スモールセルの無線信号に含まれるSSSを用いて無線フレームタイミングを推定すると共に、SSS系列(物理レイヤセルIDグループ)を推定する。
信号処理部105は、無線で受信する下位レイヤから上位レイヤの信号に関する各種信号処理を行う。各種信号処理とは、例えば、物理レイヤ(PHY:Physical Layer)、MAC(Media Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RRC(Radio Resource Control)レイヤ等の処理である。
(基地局)
図10は、実施の形態に係る基地局の機能構成の一例を示す図である。図10に示すように、基地局20は、同期信号生成部201と信号送信部202とを有する。図10は、基地局20において本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、図10に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
同期信号生成部201は、予め基地局20に設定されたPSS系列及びSSS系列に基づいて、PSS信号及びSSS信号を生成する。
信号送信部202は、予め基地局20に設定されたセルの周波数及びシステム帯域に基づいて、同期信号生成部201で生成されたPSS信号及びSSS信号を含む無線信号を送信する。
<セルサーチの処理手順>
(処理手順(その1)
図11は、実施の形態に係る処理手順(その1)の一例を示すフローチャートである。図11を用いて、実施の形態に係るユーザ装置10が行う処理手順について説明する。
ステップS301で、信号受信部101は、LTEに規定されている各周波数バンドをサーチすることでマクロセルのキャリア周波数を検出する。
なお、以下の処理手順において、ユーザ装置10は2つの受信アンテナを有している前提であるが、実施の形態に係るユーザ装置10は、1つの受信アンテナを有するユーザ装置10であってもよいし、3つ以上の受信アンテナを有するユーザ装置10であってもよい。
ステップS302で、マクロセル同期部103は、信号受信部101で受信されたマクロセルの受信信号に含まれるPSSより、マクロセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定する。マクロセル同期部103は、例えば、以下の式(2)を用いて基地局20から受信した受信信号とPSS系列レプリカとの相関電力を計算し、最も大きな相関電力を与える受信タイミング及びPSS系列を、マクロセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列であると推定するようにしてもよい。
なお、式(2)において、サンプルインデックスとは、1OFDMシンボル区間をFFTのサンプル数で等分した区間の各々を一意に識別するためのインデックスである。式(2)では、FFTのサンプル数は512であるため、1OFDMシンボル区間を等分した各区間の各々に対して、0〜511のサンプルインデックスが振られることになる。
また、式(2)において、受信タイミング(μ)は、例えば、マクロセルの受信信号に対して、基地局20から見た場合の送信タイミングからの送信タイミングシフト(ユーザ装置10が認識しているシンボルタイミングと、基地局20が認識しているシンボルタイミングとの時間のずれ)と、基地局20から送信された無線信号がユーザ装置10で受信されるまでの伝搬遅延との和を表すようにしてもよい。
また、マクロセル同期部103は、例えば、基地局20からのマクロセルの受信信号における時間軸のうち、任意のタイミング(例えば、ユーザ装置10がセルサーチを開始した時間)の最初のサンプル区間がサンプルインデックス(n=0)に該当する区間であると定義し、受信タイミング(μ)の値を増加させながら相関電力を繰り返し計算するようにしてもよい。
なお、マクロセル同期部103は、式(2)を用いて、3つのPSS系列に対する電力相関プロファイルを生成し、電力相関プロファイルに現れる相関電力のピークのうち、最も大きな相関電力を与える受信タイミング及びPSS系列を、マクロセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列であると推定するようにしてもよい。
なお、電力相関プロファイルとは、例えば図4〜図6のように、時間(受信タイミング)と相関電力とをグラフに表したものである。例えば、同一のPSS系列を有する複数のマクロセルが存在する場合、例えば図4〜図6のように、複数の相関電力のピークが現れることになる。この場合、ステップS302では、マクロセル同期部103は、最も大きな相関電力を与える受信タイミング及びPSS系列が、最もパスロスが小さい基地局20からの受信信号(すなわち、ユーザ装置10が検出すべき受信信号)であると推定することになる。
なお、以下の式(2)は、FFTのサンプル数が512である場合を想定しているが、他のFFTサンプル数(64、128、256、1024等)を用いるようにしてもよい。
ステップS303で、マクロセル同期部103は、ステップS302の処理手順で推定されたPSSの受信タイミング及びPSS系列から、マクロセルの周波数オフセットを推定する。例えば、マクロセル同期部103は、以下の式(3)〜(5)により、マクロセルの周波数オフセットを推定するようにしてもよい。
まず、マクロセル同期部103は、以下の式(3)により、PSS系列レプリカに相当する区間(すなわち、TCXOに基づきユーザ装置10が認識している1OFDMシンボル区間)の前半の各サンプル区間及び後半の各サンプル区間の各々において、基地局20から受信した受信信号とPSS系列レプリカとの部分相関を計算する。続いて、マクロセル同期部103は、以下の式(4)により、計算した前半及び後半の各サンプル区間における部分相関から、TCXOの周波数誤差に起因する位相回転量を推定する。なお、式(3)では、FFTのサンプル数が512である場合を想定している。続いて、マクロセル同期部103は、推定された位相回転量から、以下の式(5)を用いてマクロセルの周波数オフセットを推定する。
なお、マクロセル同期部103は、ステップS303の処理手順において、式(3)に代えて、以下の式(6)により、基地局20から受信した受信信号とPSS系列レプリカとの相関を計算するようにしてもよい。以下の式(6)は、PSS系列レプリカに相当する区間(すなわち、TCXOに基づきユーザ装置10が認識している1OFDMシンボル区間)を時間軸上でQブロックに分割した上で、ブロックq(0≦q<Q)における前半の各サンプル区間及び後半の各サンプル区間の各々において、基地局20から受信した受信信号とPSS系列レプリカとの部分相関を計算するようにしてもよい。なお、以下の式では、FFTのサンプル数に任意の値を設定するようにしてもよい。例えば、FFTのサンプル数を512、1024、又は2048にしてもよい。
更に、マクロセル同期部103は、式(4)に代えて、以下の式(7)により、TCXOの周波数誤差に起因する位相回転量を推定するようにしてもよい。
式(6)及び式(7)を用いることで、PSS系列レプリカに相当する区間(1FFTブロック)を分割する数(Qの数)が多くなるに従って、短い時間間隔における位相回転量を推定できるため、マクロセル同期部103は、測定可能なマクロセルのPSSの周波数オフセットの精度(分解能)を向上させることができる。
図12は、基地局から受信した受信信号とPSS系列レプリカとの部分相関の対象区間を示す図である。図12(a)は、マクロセル同期部103が、PSS系列レプリカに相当する区間を分割せずに、前半及び後半のサンプル区間における部分相関を計算する場合の計算対象区間を示している。図12(b)は、マクロセル同期部103が、PSS系列レプリカに相当する区間を2分割(すなわち、Q=2)して、q=0又は1の場合における前半及び後半のサンプル区間の部分相関を計算する場合の計算対象区間を示している。
ステップS304で、マクロセル同期部103又はスモールセル同期部104は、推定されたマクロセルの周波数オフセットから、TCXOの周波数誤差を推定する。例えば、スモールセル同期部104は、以下の式(8)を用いて、マクロセルの周波数オフセットからTCXOの周波数誤差を推定するようにしてもよい。
ステップS305で、信号受信部101は、LTEに規定されている各周波数バンドをサーチすることでスモールセルのキャリア周波数を検出する。
ステップS306で、スモールセル同期部104は、スモールセルの周波数と、TCXOの周波数誤差から、スモールセルの周波数オフセットを推定する。スモールセル同期部は、例えば、以下の式(9)を用いて、スモールセルの周波数オフセットを推定するようにしてもよい。
ステップS307で、スモールセル同期部104は、信号受信部101で受信されたスモールセルの受信信号に含まれるPSSより、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定する。スモールセル同期部104は、例えば、以下の式(10)により、スモールセルの周波数が補償されたスモールセルの受信信号とPSS系列レプリカとの相関を計算し、相関電力の最大ピークを検出することで、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定するようにしてもよい。
なお、以下の式(10)は、FFTのサンプル数が512である場合を想定しているが、他のFFTサンプル数(64、128、256、1024等)を用いるようにしてもよい。
ステップS308で、マクロセル同期部103又は/及びスモールセル同期部104は、ステップS302の処理手順及びステップS308の処理手順により算出した、マクロセルにおいて最も大きい相関電力と、スモールセルにおいて最も大きい相関電力のうち、どちらの相関電力が大きいかを判定する。マクロセルの当該相関電力がスモールセルの当該相関電力よりも大きい場合、マクロセル同期部103は、信号受信部101で受信されたマクロセルの受信信号に含まれるSSSより、無線フレームタイミング及びSSS系列を推定する。一方、スモールセルの当該相関電力がマクロセルの当該相関電力よりも大きい場合、スモールセル同期部104は、信号受信部101で受信されたスモールセルの受信信号に含まれるSSSより、無線フレームタイミング及びSSS系列を推定する。
マクロセル同期部103又はスモールセル同期部104は、例えば、以下の方法により無線フレームタイミング及びSSS系列を推定するようにしてもよい。
まず、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、PSSが含まれるマクロセル(又はスモールセル)の受信信号(時間領域信号)に対してマクロセル(又はスモールセル)の周波数オフセットを補償し、高速フーリエ変換(FFT)により周波数領域信号に変換する。
続いて、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、PSSが含まれる周波数領域信号にPSS系列レプリカの複素共役を乗算することにより、各サブキャリア位置におけるチャネル応答の推定値を生成する。このとき、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、着目する(生成する)サブキャリア位置のチャネル応答を中心として、両側の一定のサブキャリア区間のチャネル応答の推定値を同相加算して平均をとることにより、各サブキャリア位置におけるチャネル応答の推定値を生成するようにしてもよい。これにより、雑音成分の影響を低減することができる。
続いて、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、SSSが含まれるスモールセルの受信信号(時間領域信号)に対してスモールセルの周波数オフセットを補償し、高速フーリエ変換(FFT)により周波数領域信号に変換する。
続いて、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、SSSが含まれる周波数領域信号に各サブキャリア位置におけるチャネル応答の推定値の複素共役を乗算し、さらに各サブキャリア位置におけるSSS系列レプリカ(SSC1系列又はSSC2系列のレプリカ)の複素共役を乗算した後、インタリーブ配置されたSSC1が含まれる各サブキャリア及びSSC2が含まれる各サブキャリアについて、それぞれ1サブキャリアおきに31サブキャリア分積分することで、SSC1及びSSC2が格納されている各サブキャリアの各々の相関電力を計算し、更にこれらの相関電力を同相加算する。
マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、上述の処理手順を、スロット1及びスロット11に関して行い、それぞれの相関電力を同相加算する。なお、スロット1及びスロット11とは、図1に示すように、1無線フレーム内に存在する20個のスロットのうち、スロット1及びスロット11の位置のことをいう。
続いて、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、2つの受信アンテナにおける相関電力を更に同相加算することにより、各SSS系列の相関電力を求める。
以上の手順を全てのSSS系列に対して行い、更に、基地局20からの受信信号を5msずらした受信信号に対しても上記の手順を行うことにより、マクロセル同期部103(又はスモールセル同期部104)は、最も相関電力の大きいSSS系列を推定する(すなわち、物理レイヤセルIDグループ及び無線フレームタイミングを推定する)ことができる。
なお、基地局20からの受信信号を5msずらした受信信号に対しても上記の手順を行うようにしているのは、スモールセル同期部104は、基地局20からの受信信号について、PSSが含まれるスロットがスロット1なのかスロット11なのかを推定できていない(シンボルタイミングのみが推定されている)ためである。
以上の手順は、以下の式(11)で表される。
なお、SSS系列(SSC1系列及びSSC2系列)はLTE規格で規定されており、以下の式で表すことができる。SSS系列には、2値のM系列が用いられている(非特許文献2参照)。
なお、マクロセル同期部103及びスモールセル同期部104は、ステップS308の処理手順を、マクロセルの受信信号及びスモールセルの受信信号の各々に対して独立に行うようにして、ユーザ装置10は、マクロセル同期部103及びスモールセル同期部104により独立に算出された、マクロセルのSSS系列の相関電力及びスモールセルのSSS系列の相関電力のうち、相関電力が大きいセルに接続する(当該セルを介して基地局20と通信する)ようにしてもよい。この場合、PSSの相関電力を計算する時点と、SSSの相関電力を計算する時点とで、伝搬路の変動に起因して基地局20からの受信電力の大きさが変動した場合であっても、ユーザ装置10は、適切なセルに接続することができる。
また、マクロセル同期部103及びスモールセル同期部104は、ステップS308の処理手順を、マクロセルの受信信号及びスモールセルの受信信号の各々に対して独立に行い、ユーザ装置10は、マクロセル及びスモールセルの両方に接続する(マクロセル及びスモールセルを介して基地局20と通信する)ようにしてもよい。
以上、セルサーチの処理手順(その1)によれば、ユーザ装置10は、TCXOの発振周波数が自動周波数制御により基地局20の周波数に追従する前に、セルサーチを行う場合であっても、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を高精度に推定することができる。
(処理手順(その2)
図13は、実施の形態に係る処理手順(その2)の一例を示すフローチャートである。図13を用いて、実施の形態に係るユーザ装置10が行う処理手順について説明する。
ステップS401乃至ステップS406の処理手順は、それぞれ図11のステップS301乃至ステップS306の処理手順と同一であるため説明は省略する。
ステップS407で、スモールセル同期部104は、信号受信部101で受信されたスモールセルの受信信号に含まれるPSSより、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を複数(Λ個)推定する。スモールセル同期部104は、例えば、以下の式(13)により、スモールセルの周波数が補償されたスモールセルの受信信号とPSS系列レプリカとの相関を計算し、相関電力が大きい順に複数の相関電力のピークを検出することで、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を複数(Λ個)推定するようにしてもよい。
なお、スモールセル同期部104は、式(13)を用いて、3つのPSS系列に対する電力相関プロファイルを生成し、電力相関プロファイルに現れる相関電力のピークのうち、相関電力が大きい順に、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を複数(Λ個)推定するようにしてもよい。
なお、スモールセル同期部104は、推定されたΛ個の相関電力を用いて、電力相関プロファイルを生成するようにしてもよい。電力相関プロファイルとは、例えば図4〜図6のように、時間(受信タイミング)と相関電力とをグラフに表したものである。
ステップS408で、スモールセル同期部104は、Λ個のスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列の各々に対応するスモールセルの位相回転量と、TCXOの周波数誤差から推定したスモールセルの位相回転量とを比較し、最も位相回転量の差が小さいPSSの受信タイミング及びPSS系列を、正しいスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列として推定する。
例えば、スモールセル同期部104は、以下の手順により正しいスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定するようにしてもよい。
まず、スモールセル同期部104は、ステップS403(S303)の処理手順で用いられる式(3)及び式(4)を用いて、推定されたΛ個のスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列の各々について、スモールセルの位相回転量を推定する。
続いて、スモールセル同期部104は、ステップS404(S304)の処理手順で求めたTCXOの周波数誤差から、以下の式(14)により、スモールセルの位相回転量を推定する。
続いて、スモールセル同期部104は、例えば、以下の式(15)により最も位相回転量の差が小さいPSSの受信タイミング及びPSS系列を推定する。
なお、位相回転量と周波数誤差は、以下の式(16)により相互に変換することができる。すなわち、ステップS408において、スモールセル同期部104は、Λ個のスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列の各々に対応するスモールセルの周波数オフセットと、TCXOの周波数誤差から推定したスモールセルの周波数オフセットとを比較し、周波数オフセットがTCXOの周波数誤差から推定したスモールセルの周波数オフセットに最も近いPSSの受信タイミング及びPSS系列を、正しいスモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列として推定するようにしてもよい。
ステップS409の処理手順は、ステップS308の処理手順と同一であるため説明は省略する。
以上、セルサーチの処理手順(その2)によれば、ユーザ装置10は、TCXOの発振周波数が自動周波数制御により基地局20の周波数に追従する前にセルサーチが行われる場合であっても、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を高精度に推定することができる。また、ユーザ装置10は、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列が複数検出される場合であっても、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を高精度に推定することができる。
(シミュレーション結果)
本実施の形態におけるセルサーチの処理手順が適用された場合のセルサーチ時間をシミュレーションした結果を示す。
図14は、初期セルサーチ時間の累積分布関数(CDF:Cumulative Distribution Function)を示す図である。図14より,スモールセルの周波数オフセットが18kHz程度に増大しても、初期セルサーチ時間100msにおいて、95%以上の高い確率で物理レイヤIDが検出されていることがわかる。
図15は、初期セルサーチ時間の時間特性を示す図である。図15において、マクロセルのキャリア周波数は2GHzであり、TCXOの周波数誤差(ε)は3.0ppmである。図15より、スモールセルのキャリア周波数が6GHz程度の範囲において、96%の確率で物理レイヤIDの検出確率を実現するためのセルサーチ時間は、100ms以下であることがわかる。
<効果>
以上、実施の形態によれば、第一のセルと第二のセルとを有する無線通信システムにおいて、基地局と通信するユーザ装置が行うセルサーチ方法であって、前記基地局から、前記第一のセルに用いられる第一の主同期信号と、前記第二のセルに用いられる第二の主同期信号とを受信する受信ステップと、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関から、前記第一の主同期信号の受信タイミングを推定する、第一の推定ステップと、前記第一の主同期信号の受信タイミングに基づいて、前記第一のセルの周波数オフセットを推定する、第二の推定ステップと、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定する、第三の推定ステップと、前記第二のセルの周波数オフセットを用いて、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する、第四の推定ステップと、を有するセルサーチ方法が提供される。
このセルサーチ方法を行うユーザ装置10によれば、高いキャリア周波数が用いられるセルにおいて、同期信号の受信タイミングを適切に検出することができる。
また、前記第三の推定ステップは、前記第一の周波数オフセットに基づいて、当該ユーザ装置が備える基準発振器の周波数誤差を推定し、推定した前記周波数誤差に基づいて、前記第二の周波数オフセットを推定するようにしてもよい。また、前記第四の推定ステップは、前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関から、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定するようにしてもよい。
これにより、ユーザ装置10は、TCXOの発振周波数が自動周波数制御により基地局の周波数に追従する前に、セルサーチを行う場合であっても、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を高精度に推定することができる。
なお、前記第四の推定ステップは、前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関から、複数の受信タイミングの候補を推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットと、前記第三の推定ステップにより推定された前記第二のセルの周波数オフセットとの差が最も小さい受信タイミングの候補を選択し、選択された受信タイミングを、前記第二の主同期信号の受信タイミングとして推定するようにしてもよい。
これにより、ユーザ装置10は、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列が複数検出された場合であっても、スモールセルのPSSの受信タイミング及びPSS系列を高精度に推定することができる。
なお、前記第二の推定ステップは、前記第一の主同期信号のレプリカ信号を時間軸上で1以上の区間に分割し、前記1以上の区間のうちいずれか1つの区間を更に半分に区切った前半部分と後半部分とに対して、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との部分相関を算出し、算出した前半部分の部分相関と後半部分の部分相関とを用いて前記第一の主同期信号の位相回転量を算出し、算出した前記第一の主同期信号の位相回転量から前記第一の周波数オフセットを推定するようにしてもよい。
これにより、ユーザ装置10は、測定可能なマクロセルのPSSの周波数オフセットの精度(分解能)を向上させることができる。
また、上記のセルサーチ方法は、更に、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力のうち最も大きい相関電力と、前記第二の主同期信号と前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力のうち最も大きい相関電力とを比較し、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関のうち最も大きい相関電力が、前記第二の主同期信号と前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力よりも大きい場合、前記第一のセルに用いられる第一の副同期信号を受信する第二の受信ステップと、前記第一の主同期信号の時間領域信号と前記第一の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第一の主同期信号の周波数領域信号と前記第一の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第一の変換ステップと、前記第一の主同期信号の時間領域信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第一の副同期信号の周波数領域信号と、前記第一の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第一の副同期信号の系列を検出する第一の検出ステップと、前記第二の主同期信号と前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関のうち最も大きい相関電力が前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力よりも大きい場合、前記第二のセルに用いられる第二の副同期信号を受信する第三の受信ステップと、前記第二の主同期信号の時間領域信号と前記第二の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第二の主同期信号の周波数領域信号と前記第二の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第二の変換ステップと、前記第二の主同期信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第二の副同期信号の周波数領域信号と、前記第二の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第二の副同期信号の系列を検出する第二の検出ステップと、を有するようにしてもよい。
また、上記のセルサーチ方法は、更に、前記第一のセルに用いられる第一の副同期信号を受信する第二の受信ステップと、前記第一の主同期信号の時間領域信号と前記第一の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第一の主同期信号の周波数領域信号と前記第一の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第一の変換ステップと、前記第一の主同期信号の時間領域信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第一の副同期信号の周波数領域信号と、前記第一の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第一の副同期信号の系列を検出する第一の検出ステップと、前記第二のセルに用いられる第二の副同期信号を受信する第三の受信ステップと、前記第二の主同期信号の時間領域信号と前記第二の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第二の主同期信号の周波数領域信号と前記第二の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第二の変換ステップと、前記第二の主同期信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第二の副同期信号の周波数領域信号と、前記第二の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第二の副同期信号の系列を検出する第二の検出ステップと、を有するようにしてもよい。
これにより、ユーザ装置10は、マクロセル又はスモールセルの無線フレームタイミング及び物理セルIDを検出することができる。
以上、実施の形態によれば、第一のセルと第二のセルとを有する無線通信システムにおいて、基地局と通信するユーザ装置であって、前記基地局から、前記第一のセルに用いられる第一の主同期信号と、前記第二のセルに用いられる第二の主同期信号とを受信する受信手段と、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、前記第一の主同期信号の受信タイミングを推定し、前記第一の主同期信号の受信タイミングに基づいて、前記第一のセルの周波数オフセットを推定し、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、前記第二のセルの周波数オフセットを用いて、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する推定手段と、を有するユーザ装置が提供される。
このユーザ装置10によれば、高いキャリア周波数が用いられるセルにおいて、同期信号の受信タイミングを適切に検出することができる。
<実施形態の補足>
以上、実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置及び基地局は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置が有するプロセッサにより動作するソフトウェア、及び、基地局が有するプロセッサにより動作するソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
なお、実施の形態において、PSSは、第一の主同期信号又は第二の主同期信号の一例である。SSSは、第一の副同期信号又は第二の副同期信号の一例である。マクロセルは、第一のセルの一例である。スモールセルは、第二のセルの一例である。信号受信部101は、受信手段の一例である。マクロセル同期部103及びスモールセル同期部104は、推定手段の一例である。
10 ユーザ装置
20 基地局
101 信号受信部
102 信号送信部
103 マクロセル同期部
104 スモールセル同期部
105 信号処理部
201 同期信号生成部
202 信号送信部

Claims (6)

  1. 第一のセルと第二のセルとを有する無線通信システムにおいて、基地局と通信するユーザ装置が行うセルサーチ方法であって、
    前記基地局から、前記第一のセルに用いられる第一の主同期信号と、前記第二のセルに用いられる第二の主同期信号とを受信する受信ステップと、
    前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、前記第一の主同期信号の受信タイミングを推定する、第一の推定ステップと、
    前記第一の主同期信号の受信タイミングに基づいて、前記第一のセルの周波数オフセットを推定する、第二の推定ステップと、
    前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定する、第三の推定ステップと、
    前記第二のセルの周波数オフセットを用いて、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する、第四の推定ステップと、
    を有し、
    前記第三の推定ステップは、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、当該ユーザ装置が備える基準発振器の周波数誤差を推定し、推定した前記周波数誤差に基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、
    前記第四の推定ステップは、
    前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、複数の受信タイミングの候補を推定し、
    推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットと、前記第三の推定ステップにより推定された前記第二のセルの周波数オフセットとの差が最も小さい受信タイミングの候補を選択し、
    選択された受信タイミングを、前記第二の主同期信号の受信タイミングとして推定するセルサーチ方法。
  2. 前記第四の推定ステップは、前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する、請求項1に記載のセルサーチ方法。
  3. 前記第二の推定ステップは、
    前記第一の主同期信号のレプリカ信号を時間軸上で1以上の区間に分割し、
    前記1以上の区間のうちいずれか1つの区間を更に半分に区切った前半部分と後半部分とに対して、前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との部分相関を算出し、
    算出した前半部分の部分相関と後半部分の部分相関とを用いて位相回転量を算出し、
    算出した位相回転量から前記第一のセルの周波数オフセットを推定する、請求項1又は2に記載のセルサーチ方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項のセルサーチ方法は、更に、
    前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力のうち最も大きい相関電力と、前記第二の主同期信号と前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力のうち最も大きい相関電力とを比較し、
    前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関のうち最も大きい相関電力が、前記第二の主同期信号と前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力よりも大きい場合、
    前記第一のセルに用いられる第一の副同期信号を受信する第二の受信ステップと、
    前記第一の主同期信号の時間領域信号と前記第一の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第一の主同期信号の周波数領域信号と前記第一の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第一の変換ステップと、
    前記第一の主同期信号の時間領域信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第一の副同期信号の周波数領域信号と、前記第一の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第一の副同期信号の系列を検出する第一の検出ステップと、
    前記第二の主同期信号と前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関のうち最も大きい相関電力が前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力よりも大きい場合、
    前記第二のセルに用いられる第二の副同期信号を受信する第三の受信ステップと、
    前記第二の主同期信号の時間領域信号と前記第二の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第二の主同期信号の周波数領域信号と前記第二の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第二の変換ステップと、
    前記第二の主同期信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第二の副同期信号の周波数領域信号と、前記第二の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第二の副同期信号の系列を検出する第二の検出ステップと、
    を有する、セルサーチ方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項のセルサーチ方法は、更に、
    前記第一のセルに用いられる第一の副同期信号を受信する第二の受信ステップと、
    前記第一の主同期信号の時間領域信号と前記第一の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第一の主同期信号の周波数領域信号と前記第一の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第一の変換ステップと、
    前記第一の主同期信号の時間領域信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第一の副同期信号の周波数領域信号と、前記第一の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第一の副同期信号の系列を検出する第一の検出ステップと、
    前記第二のセルに用いられる第二の副同期信号を受信する第三の受信ステップと、
    前記第二の主同期信号の時間領域信号と前記第二の副同期信号の時間領域信号とを、それぞれ前記第二の主同期信号の周波数領域信号と前記第二の副同期信号の周波数領域信号とに変換する第二の変換ステップと、
    前記第二の主同期信号を用いて推定された各サブキャリアのチャネル応答の複素共役が乗算された前記第二の副同期信号の周波数領域信号と、前記第二の副同期信号のレプリカ信号との相関から、無線フレームタイミング及び前記第二の副同期信号の系列を検出する第二の検出ステップと、
    を有する、セルサーチ方法。
  6. 第一のセルと第二のセルとを有する無線通信システムにおいて、基地局と通信するユーザ装置であって、
    前記基地局から、前記第一のセルに用いられる第一の主同期信号と、前記第二のセルに用いられる第二の主同期信号とを受信する受信手段と、
    前記第一の主同期信号と前記第一の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、前記第一の主同期信号の受信タイミングを推定する第一の推定手段と、
    前記第一の主同期信号の受信タイミングに基づいて、前記第一のセルの周波数オフセットを推定する第二の推定手段と、
    前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定する第三の推定手段と、
    前記第二のセルの周波数オフセットを用いて、前記第二の主同期信号の受信タイミングを推定する第四の推定手段と、
    を有し、
    前記第三の推定手段は、前記第一のセルの周波数オフセットに基づいて、当該ユーザ装置が備える基準発振器の周波数誤差を推定し、推定した前記周波数誤差に基づいて、前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、
    前記第四の推定手段は、
    前記第二のセルの周波数オフセットが補償された前記第二の主同期信号と、前記第二の主同期信号のレプリカ信号との相関電力から、複数の受信タイミングの候補を推定し、
    推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットを推定し、推定された前記複数の受信タイミングの候補の各々に対応する前記第二のセルの周波数オフセットと、前記第三の推定手段により推定された前記第二のセルの周波数オフセットとの差が最も小さい受信タイミングの候補を選択し、
    選択された受信タイミングを、前記第二の主同期信号の受信タイミングとして推定するユーザ装置。
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