JP7055934B2 - 同期信号変換装置 - Google Patents
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Description
CDMA(Code Division Multiple Access)やWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などのTDD(Time Division Duplex)方式の無線システム(既存の無線通信システム)では、端末と基地局の通信のタイミングをシステム全体で一致させる必要がある。そのため、基地局がGPS(Global Positioning System)の基準時刻に同期した同期信号を生成して、上り/下りの通信のタイミングを制御し、GPSの基準時刻に同期したシステムを実現している。
ここで、GPS受信機を備えた基地局装置について図5用いて説明する。図5は、GPS受信機を備えた基地局装置(従来の基地局装置)の概略構成を示す説明図である。
図5に示すように、基地局装置20は、GPSアンテナ203と、GPS受信機21とを備えている。
GPSアンテナ203は、GPS衛星204からのGPS信号を受信して、GPS受信信号を出力する。
GPS受信機21は、GPSアンテナ203からのGPS受信信号から、UTC(Coordinated Universal Time;協定世界時)で表された基準時刻を抽出し、当該基準時刻に同期(時刻同期)する同期信号を生成する。
そして、従来の基地局装置20は、当該同期信号に従って動作を行うことにより、GPSの基準時刻に同期した通信を行う。
つまり、GPS受信信号は、GPS受信機21に入力される信号であり、GPS受信機21では、入力されたGPS受信信号に基づいて、UTCに同期した時刻情報と現在の位置情報とを取得(算出)するようになっている。
また、TDD方式を用いる既存の無線通信システムにおいて、基地局から端末に送信されている報知情報には、時刻同期の情報が含まれており、基地局装置では、GPS信号の代替として他の基地局からの報知情報を用いて同期信号を生成する場合がある。
しかしながら、現在の移動通信の主要システムであるLTE(Long Term Evolution)/LTE-Advanced(以下、単にLTEとする)、及び次世代システムである5G(第5世代通信)においては、基地局からの標準の報知情報には時刻情報が含まれていない。
そのため、GPS信号の代替としての活用が困難となっている。
TDD方式では、正確なタイミングで送受信を行わないと干渉を起こしてしまう。そのため、これらの通信システムにおいては、基地局からの報知情報に時刻情報は含まないものの、システムの同期信号であるフレーム番号等の周期信号が報知されており、この周期信号はGPSの基準時刻と同期していることが多い。
システムによっては、周期信号がGPSの基準時刻に対して一定のずれ(オフセット)を持つ場合もある。
また、放送局から送信されている地上デジタル放送や衛星放送の放送波には、時刻情報が含まれている。
放送波の時刻情報には、放送局毎のクロック精度の違いや、伝搬による受信タイミングのゆらぎが発生する。
尚、同期信号変換装置の従来技術としては、特開2016-39514号公報「同期信号変換装置」(特許文献1)、国際公開第2016/194518号「同期信号変換装置」(特許文献2)がある。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る同期信号変換装置は、LTEによる移動体通信システムの基地局から送信されたLTE信号を同期用として捕捉するため、同期用LTE信号探索部が、中心周波数を設定してS-SS(Secondary Synchronization Signal)信号と既知のリファレンスとの相関値を求め、相関値が最大となったリファレンスに対応するPCI(Physical Cell Id:物理セルID)と中心周波数で指定される信号を、BCH(Broadcast Channel:報知情報チャネル)復調部114に復調させ、そのCRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)結果が正常であれば、当該信号を同期用LTE信号の候補とし、複数の探索範囲について候補を求め、候補が複数ある場合には相関値が最大となる候補を同期用LTE信号として選択してBCH復調部114に設定し、BCH復調部114が同期用LTE信号を復調して報知情報を出力し、疑似GPS受信信号送出部が、当該報知情報から、GPSの基準時刻に同期したシステム同期信号(例えばフレーム番号)を抽出すると共に、放送波から取得した時刻情報を、当該システム同期信号のタイミングで補正することにより基準時刻に同期した時刻情報を生成し、当該時刻情報に対応して、複数の衛星の軌道情報及び各衛星からの送信時刻に相当する時刻情報を含む疑似GPS受信信号を生成して、GPS受信機を備えた受信側装置(例えば基地局装置)に出力するものであり、GPS信号が受信できない環境にある受信側装置でも、疑似GPS受信信号に基づいてGPS基準時刻に同期した同期信号を生成して通信システムを実現でき、システム構築の自由度を増大させることができるものである。
図1は、本同期信号変換装置の概略を示す説明図である。
本同期信号変換装置10は、図1に示すように、図6と同様のGPS受信機21を備えた基地局装置20に接続されて用いられ、基地局装置20に疑似GPS受信信号を供給するものである。
つまり、基地局装置20のGPS受信機21は、疑似GPS受信信号が入力されると、複数の衛星からのGPS信号が重畳されてGPS受信信号として入力されたものとして認識し、本来のGPS受信信号を入力した場合と同じ動作を行うものである。
尚、ここでは「GPSの基準時刻に同期した時刻情報」は「UTCに同期した時刻情報」と同義として用いる。
本同期信号変換装置の構成について図2を用いて説明する。図2は、本同期信号変換装置の構成ブロック図である。
図2に示すように、本同期信号変換装置10は、LTE受信アンテナ102,103と、放送波受信アンテナ104,105と、LTE信号受信部111と、S-SS相関値算出部112と、LTE信号探索部113と、BCH(Broadcast Channel:報知情報チャネル)復調部114と、放送波信号受信部121と、疑似GPS受信信号送出部115と、制御部130とを備えている。
LTE受信アンテナ102,103は、LTEシステムの基地局からの電波を受信するアンテナである。
放送波受信アンテナ104,105は、放送局からの放送波を受信するアンテナである。
探索範囲とは、同期用LTE信号の中心周波数を探索する範囲であり、ここでは、LTEシステムで用いられる2GHz帯1つと、800MHz帯2つとしている。
具体的には、2GHz帯の場合には、2110~2170MHzの60MHzの範囲とし、800MHz帯の場合には、860~890MHzの30MHzの範囲、及び、945~960MHzの15MHzの範囲とする。
LTE信号の帯域幅は、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、20MHzのいずれかであるため、中心周波数は0.1MHz単位で、探索範囲の最小値から最大値まで順に指定されるものとする。
S-SS相関値算出部112は、中心周波数と、リファレンスに対応するPCIと、相関値とをLTE信号探索部113に出力する。中心周波数とPCIと相関値の組を探索結果と称するものとする。
具体的には、LTE信号探索部113は、予め設定されている上述した3つの探索範囲について、S-SS相関値算出部112に順次中心周波数を指定して、探索結果を受け取って記憶する。
LTE信号探索部113の同期用LTE信号探索処理については、後述する。
尚、S-SS相関値算出部112とLTE信号探索部113とを合わせた構成が、請求項に記載した同期用LTE信号探索部に相当している。
また、BCH復調部114は、LTE信号に同期した場合には、当該LTE信号に含まれる報知情報を疑似GPS受信信号送出部115に出力する。
放送波信号受信部121は、放送波用アンテナ104,105で受信した放送波信号を取得する。本同期信号変換装置10が利用する放送波は、地上波デジタル放送の放送波としている。
疑似GPS受信信号送出部115の構成及び動作については後述する。
本同期信号変換装置10の動作について図2を用いて説明する。
まず、本同期信号変換装置10では、同期用LTE信号を探索して捕捉する処理を行う。
具体的には、S-SS相関値算出部112が、LTE信号探索部113から指定された中心周波数についてS-SS信号と既知のリファレンスとの相関値を算出し、相関値が一定値以上となった場合に中心周波数とリファレンスに対応するPCIと相関値とを、探索結果としてLTE信号探索部113に出力する。
LTE信号探索部113は、全ての探索範囲(2GHz帯1つ、800MHz帯2つ)について同期用LTE信号の候補を探索し、その結果、例えば相関値が最大となったアンテナ、PCI、中心周波数を同期用LTE信号として選択し、BCH復調部114に当該アンテナ、PCI、中心周波数を設定して、LTE信号との同期を完了する。
疑似GPS受信信号送出部115は、BCH復調部114からの報知情報に基づいてGPSに同期したシステム同期情報を取得し、それに基づいて放送波信号受信部121からの時刻情報を補正して、疑似GPS受信信号を生成して、外部(基地局装置20)に出力する。
同期用LTE信号探索処理を行っている間は、疑似GPS受信信号送出部115は、内部クロックを用いて自走し、疑似GPS受信信号は継続して出力される。
このようにして本同期信号変換装置10の動作が行われるものである。
次に、本同期信号変換装置のLTE信号探索部113における同期用LTE信号探索処理について図3を用いて説明する。図3は、同期用LTE信号探索処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、LTE信号探索部113は、まず3つの探索範囲の中から1つを選んで設定する(S11)。ここでは、例えば2GHz帯とする。
S-SS相関値算出部112は、これを受けて当該中心周波数のS-SS信号と既知のリファレンスとの相関値を算出して、探索結果として出力する。
そして、LTE信号探索部113は、当該探索範囲について、中心周波数を指定し終えて探索が終了したかどうかを判断する(S14)。
また、処理S14で探索が終了している場合には(Yesの場合)、当該探索範囲(最初は2GHz帯)で相関値が最大となった探索結果を特定し(S15)、そのPCI及び中心周波数をBCH復調部114に指定する(S16)。
LTE信号探索部113は、BCH復調部114からのアンテナ毎のCRC結果を取得して(S17)、CRC結果が正常であった場合には当該LTE信号と同期したとして、アンテナ、PCI、中心周波数、相関値の組を当該探索範囲における同期用LTE信号候補として記憶する(S18)。CRC結果が正常でなかった場合には、LTE信号と同期していないと判断し、候補として記憶しない。
処理S18で、まだ探索範囲が残っている場合には、処理S11に移行して、次の探索範囲(例えば800MHzの860~890MHz)を指定する。
LTE信号探索部113は、処理S12から処理S18までの探索を1秒周期で繰り返して、探索範囲の中心周波数全てについて探索処理を行う。
また、複数の同期用LTE信号候補が記憶されていれば、相関値を比較して最大の候補を同期用LTE信号として選択する。
これにより、BCH復調部114は、当該選択された同期用LTE信号に同期して報知情報を取得し、GPSに同期したシステム同期情報を取得できるものである。
このようにして、同期用LTE信号探索処理が行われる。
次に、同期用LTE信号探索処理における中心周波数の探索方法の例について図4を用いて説明する。図4は、中心周波数の探索方法の例を示す模式説明図である。
上述した例では、探索範囲の最小値から順次0.1MHz単位で中心周波数を設定して探索するようにしているが、想定(予想)される中心周波数のみを指定することにより、同期用LTE信号探索処理の時間を短縮することも可能である。
ここでは、2GHz帯における中心周波数を探索する場合を例として説明する。
この場合、LTE信号の帯域幅としては20MHz、10MHz、5MHzが考えられるため、中心周波数の設定は、(b)に示すように20MHz帯域の中心である(1)、(c)に示すように10MHz帯域の中心である(2)及び(3)、更に5MHz帯域の中心である(4)(5)(6)(7)の7つの中心周波数を指定して、S-SS相関値算出部112にS-SS信号と既知のリファレンスとの相関値を算出させ、探索結果を出力させる。
更に、キャリアの種類も特定できる場合には、60MHzの内の当該キャリアに対応する20MHzについてのみ探索すればよく、一層処理を軽減することができるものである。
次に、図2に示した疑似GPS受信信号送出部115の構成について図5を用いて説明する。図5は、疑似GPS受信信号送出部115の構成ブロック図である。
図5に示すように、疑似GPS受信信号送出部115は、同期信号取得部11と、時刻情報取得部12と、時刻情報同期部13と、GPS時刻情報変換部14と、疑似GPS受信信号出力部15とを備えている。
尚、無線通信システムの種類によっては、システム同期信号がGPSの基準時刻から一定のオフセットを持つ場合もある。
時刻情報同期部13の構成及び動作については後述する。
具体的には、GPS時刻情報変換部14では、同期時刻情報に対応するよう、複数の衛星からのGPS信号を疑似的に算出し、あたかも複数のGPS信号が重なったようなGPS受信信号(疑似GPS受信信号)を生成する。
つまり、疑似GPS受信信号は、基地局装置20のGPS受信機21において、GPS受信信号と同等に扱われて、同期信号や時刻情報が取り出される信号である。
時刻情報同期部13は、同期補正部31と、時刻情報補正部32と、同期時刻生成部33とを備えている。
時刻情報同期部13は、基本的には内部クロックに基づいて自走動作を行うものであり、同期時刻生成部33が、時刻情報補正部32からの時刻情報を、同期補正部31からのタイミングに従って出力することで、GPS基準時刻に同期した時刻情報(同期時刻情報)を生成するようになっている。
同期補正部31は、同期タイミング補正部311と、同期カウンタ312とを備えている。
同期タイミング補正部311は、同期信号取得部11から入力される1PPS(Pulse Per Second)のシステム同期信号に基づいて、同期カウンタ312に対してタイミング補正を行うものであり、システム同期信号が入力された場合に同期カウンタ312にタイミングを指示する。
その際、システム同期信号がGPS基準時刻に対して既知のオフセットがある場合には、同期タイミング補正部311は、オフセット分を補正したタイミング指示を行う。
ここでは、同期カウンタ312は、自走クロックに基づいて、1秒毎に同期タイミング(タイミング信号)を出力する。また、同期カウンタ312は、タイミング補正部311からのタイミング指示が入力されると、当該タイミングを起点として1秒毎の同期タイミングを生成する。
つまり、システム同期信号が正常に入力されている場合には、同期カウンタ312からはGPSの基準時刻に同期した1PPSのタイミング信号が出力される。
時刻補正部321は、時刻情報取得部12より、放送波から抽出した事項情報が正常に受信できているかどうかを判断し、正常に受信できている場合には、時刻カウンタ322のカウンタ値(内部時刻情報)を取得した時刻情報に更新する。
これにより、放送波から取得した時刻情報が正常に入力されている場合には、時刻カウンタ322からは、放送波の時刻情報に特定時間が加算された補正時刻情報が出力される。
特定時間は、内部時刻情報からGPS基準時刻に同期した同期時刻情報を生成する処理を行うために加算する時間である。
具体的には、特定時間は、放送波から抽出した時刻情報とGPSの基準時刻とのずれとして想定される最大の時間より大きい時間としており、例えば、0.5秒としている。
尚、自走時には内部時刻情報が放送波の時刻情報より若干遅れたり早まったりすることはあるものの、放送波の時刻情報を正常に受信すれば、放送波の時刻情報に合わせて内部時刻情報が更新されるため、自走によるずれを考慮する必要はない。
これにより、同期時刻生成部33からはGPS基準時刻に同期した時刻情報(同期時刻情報)が1秒毎に出力されるものである。
次に、同期用LTE信号が選択されてLTE信号との同期が完了した後の動作について簡単に説明する。
LTE信号探索部113は、同期完了後はBCH復調部114からのCRC結果を監視する。CRC結果が正常であれば、LTE信号との同期が継続していると判断し、監視を続ける。
これは、一時的に受信レベルが低下した場合など、単発的な不具合があったとしても再び同期が戻る場合があるため、このような不具合に過敏に反応して不要な処理を行わないためである。
この状態であっても、疑似GPS受信信号送出部115は、上述したように時刻情報同期部13が自走することによって疑似GPS受信信号を生成し、基地局装置20へ疑似GPS受信信号を出力できるものである。
定期的に探索処理を行うことにより、LTE信号との同期を確実にし、安定して高精度の疑似GPS受信信号を出力することができるものである。
本同期信号変換装置によれば、LTE信号探索部113が、特定の探索範囲について、S-SS相関値算出部112に中心周波数を設定してS-SS信号と504パターンの既知のリファレンスとの相関値を求めさせ、相関値が最大となったリファレンスに対応するPCIと中心周波数で指定される信号を、BCH復調部114に復調させ、そのCRC結果が正常であれば、当該信号を同期用LTE信号の候補とし、複数の探索範囲について候補を求め、候補が複数ある場合には相関値が最大となる候補を同期用LTE信号として選択してBCH復調部114に設定するLTE信号探索処理を行い、BCH復調部114が同期用LTE信号を復調して報知情報を出力し、疑似GPS受信信号送出部115が、当該報知情報から、GPSの基準時刻に同期したシステム同期信号(例えばフレーム番号)を抽出すると共に、放送波から取得した時刻情報を、当該システム同期信号のタイミングで補正することにより基準時刻に同期した時刻情報を生成し、GPS受信機を備えた基地局装置20においてGPS受信信号と同等に扱われて当該時刻情報が算出される疑似GPS受信信号を生成して、基地局装置20に出力するようにしているので、GPS信号が受信できない環境にある基地局装置でも、疑似GPS受信信号に基づいてGPS基準時刻に同期した同期信号を生成して通信システムを実現でき、システム構築の自由度を増大させることができる効果がある。
Claims (5)
- 無線通信システムの基地局の受信機に接続される同期信号変換装置であって、
LTE信号を受信するLTE信号受信部と、
LTE信号のS-SS信号と既知のリファレンスとの相関値に基づいて、同期可能なLTE信号の中心周波数及び物理セルIDを探索して、同期用LTE信号として選択する同期用LTE信号探索部と、
前記同期用LTE信号を復調して報知情報を取り出す報知情報復調部と、
放送波を受信する放送波受信部と、
前記放送波から時刻情報を取得すると共に、前記報知情報からGPSに同期したシステム同期情報を取得して、前記時刻情報を前記システム同期情報のタイミングに合わせて出力することによりGPS基準時刻に同期した同期時刻情報を生成して、前記同期時刻情報に基づいて、前記基地局の受信機においてGPS受信信号と同等に扱われる疑似GPS受信信号を生成して、前記基地局の受信機に出力する疑似GPS受信信号送出部とを備えたことを特徴とする同期信号変換装置。 - 同期用LTE信号探索部が、複数の中心周波数探索範囲について前記中心周波数探索範囲ごとに、中心周波数を順次変更しつつ、LTEのS-SS信号と既知のリファレンスとの相関値を算出し、相関値が最大となったリファレンスに対応する物理セルIDと中心周波数の組み合わせを、報知情報復調部に設定して復調させ、前記報知情報復調部からの誤り検出結果が正常であった場合に、前記組み合わせを同期用LTE信号の候補として記憶する探索処理を行い、前記複数の中心周波数探索範囲における探索処理によって、前記同期用LTE信号の候補が複数記憶された場合には、前記候補の内、相関値が最大となった物理セルIDと中心周波数の組み合わせを前記同期用LTE信号として選択し、報知情報復調部に設定することを特徴とする請求項1記載の同期信号変換装置。
- 同期用LTE信号探索部が、同期用LTE信号の選択後、報知情報復調部からの誤り検出結果を監視して、前記誤り検出結果が異常であった場合には、一定時間経過後に、再度複数の中心周波数探索範囲について探索処理を行って同期用LTE信号を選択することを特徴とする請求項2記載の同期信号変換装置。
- 同期用LTE信号探索部が、定期的に、複数の中心周波数探索周波数帯域について探索処理を行って同期用LTE信号を選択することを特徴とする請求項2記載の同期信号変換装置。
- 無線通信システムの基地局の受信機に接続される同期信号変換装置における同期信号変換方法であって、
同期用LTE信号探索部が、LTE信号のS-SS信号と既知のリファレンスとの相関値に基づいて、同期可能なLTE信号の中心周波数及び物理セルIDを探索して、同期用LTE信号として選択し、報知情報復調部が前記同期用LTE信号を復調して報知情報を取り出し、疑似GPS受信信号送出部が、受信した放送波から時刻情報を取得すると共に、前記報知情報からGPSに同期したシステム同期情報を取得して、前記時刻情報を前記システム同期情報のタイミングに合わせて出力することによりGPS基準時刻に同期した同期時刻情報を生成して、前記同期時刻情報に基づいて前記基地局の受信機においてGPS受信信号と同等に扱われる疑似GPS受信信号を生成して、前記基地局の受信機に出力することを特徴とする同期信号変換方法。
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