JP6506059B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は圧縮機に関し、特に車両用エアコンシステムに使用される圧縮機に関する。
特許文献1に開示された圧縮機は、ハウジング部材に収容され、シリンダボア内に配置されたピストンの往復動によりオイルを含む冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構と、圧縮機構に締結され、冷媒の吸入室及び吐出室が区画されるとともに、吐出室と外部冷媒回路とを連通する吐出通路を有するシリンダヘッドと、吐出室と外部とを連通する吐出通路を有するシリンダヘッドと、ハウジング部材と前記シリンダヘッドとの間に介挿され、前記シリンダボアと前記吐出室とを連通する吐出孔を有するバルブプレートと、吐出室にて吐出孔を開閉する吐出弁と、吐出室にてバルブプレートに固定され、吐出弁の開度を規制するリテーナを有するリテーナ形成板と、吐出室に区画され、冷媒からオイルを分離して冷媒を吐出通路に導くオイル分離室とを備えている。
このハウジングは、ハウジングの底壁からバルブプレートに向けて突設され、吸入室の外側を覆う外周壁と、底壁からバルブプレートに向けて突設され、吸入室と吐出室とを区画する隔壁と、底壁からリテーナ形成板に向けて突設され、吐出室にてオイル分離室を区画するとともに、吐出室とオイル分離室とを連通する連通路を有する環状隔壁とを有している。
この圧縮機では、吐出室の冷媒が環状隔壁の連通路を通ることにより、オイル分離室への冷媒の導入がより一層促されるため、オイル分離室にて冷媒からオイルをより効率的に分離することができるとともに、オイル分離室に対して径方向の冷媒の流れを生み出すことができるため、冷媒からのオイル分離能力が向上する、とされている。
また、この圧縮機では、環状隔壁はリテーナ形成板から離間しており、リテーナ形成板との間に隙間が形成されている。この隙間の形成により、環状隔壁からリテーナ形成板に偏荷重が作用することを防止することができるため、リテーナによる吐出弁の開度規制を適切に行うことができるとともに、シリンダヘッドをハウジング部材にボルトで締結したとき、環状隔壁の先端面がリテーナ形成板に先当たりしない。従って、ハウジングの外周壁の先端面、及びハウジングの吸入室と吐出室とを区画する隔壁の先端面をバルブプレートに確実に当接させ、吸入室及び吐出室の気密性低下を防止することができる、とされている。
特開2014−118923号公報
しかしながら、環状隔壁とリテーナ形成板との間に隙間が形成されていると、吐出室に吐出された冷媒は、この隙間からオイル分離室に容易に流入してしまう。これでは、環状隔壁の連通路を通過してオイル分離室に流入する冷媒量が必然的に減少し、オイル分離室にて旋回する冷媒の流速も低下するため、遠心分離による冷媒からのオイル分離を効率的に行うことができない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リテーナ形成板に過大な偏荷重が作用することを防止し、且つ、吸入室及び吐出室の気密性低下を防止しつつ、オイル分離室でのオイル分離効率を向上することができる圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の圧縮機は、ハウジング部材に収容され、シリンダボア内に配置されたピストンの往復動によりオイルを含む冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構と、冷媒の吸入室及び吐出室が区画されるとともに、吐出室と外部冷媒回路とを連通する吐出通路を有するシリンダヘッドと、ハウジング部材とシリンダヘッドとの間に介挿され、シリンダボアと吐出室とを連通する吐出孔を有するバルブプレートと、吐出室にて吐出孔を開閉する吐出弁と、吐出室にてバルブプレートに固定され、吐出弁の開度を規制するリテーナを有するリテーナ形成板と、吐出室と区画され、冷媒からオイルを分離して冷媒を吐出通路に導くオイル分離室とを備え、シリンダヘッドは、シリンダヘッドの底壁からバルブプレートに向けて突設され、吸入室の外側を覆う外周壁と、底壁からバルブプレートに向けて突設され、吸入室と吐出室とを区画する隔壁と、底壁からリテーナ形成板に向けて突設され、吐出室とオイル分離室を区画するとともに、吐出室とオイル分離室とを連通する連通路を有する環状隔壁と、締結部材によってシリンダヘッドがハウジング部材に締結され、外周壁及び隔壁の各先端面がバルブプレート側を押圧したとき、環状隔壁の先端面がリテーナ形成板を押圧した状態で、底壁からリテーナ形成板に至る環状隔壁の壁高さが調整される調整手段とを有し、環状隔壁は、底壁からリテーナ形成板に向けて底壁と一体に突設されたボス形状のガイド壁と、底壁と別体をなし、ガイド壁に嵌合される筒状部材とを含む
ましくは、調整手段は、締結部材によってシリンダヘッドがハウジング部材に締結され、外周壁及び隔壁の各先端面がバルブプレート側を押圧したとき、環状隔壁の先端面がリテーナ形成板を押圧した状態で、ガイド壁に対する筒状部材の嵌入長が長くなることにより、環状隔壁の壁高さを調整する。
好ましくは、筒状部材は、前記ガイド壁に圧入により嵌合され、前記圧入による圧入力は、前記締結部材によって前記シリンダヘッドと前記ハウジン部材を締結することにより形成される圧縮機ハウジングの締結力よりも小さい。
好ましくは、調整手段は、筒状部材をリテーナ形成板に向けて押圧する弾性部材を更に有する。
好ましくは、調整手段は、ガイド壁に対する筒状部材の嵌入部位をシールするシール部材を更に有する。
好ましくは、筒状部材は、バルブプレートにリテーナ形成板とともに一体に固定される端部を有し、端部が筒状部材の先端面を形成する。
好ましくは、オイル分離室と吐出通路との間には、吐出通路からオイル分離室への冷媒の逆流を阻止する逆止弁が配設され、筒状部材は、逆止弁と一体に形成されている。
本発明の圧縮機によれば、リテーナ形成板に過大な偏荷重が作用することを防止し、且つ、吸入室及び吐出室の気密性低下を防止しつつ、オイル分離室でのオイル分離効率を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る可変容量圧縮機の縦断面図である。 図1の吐出弁の平面図である。 図1のリテーナ形成板の平面図である。 図1のオイル分離室の拡大図である。 図4にて圧縮機ハウジングを組み立てる過程を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るオイル分離室の拡大図である。 本発明の第3実施形態に係るオイル分離室の拡大図である。 本発明の第4実施形態に係るオイル分離室の拡大図である。 図8の逆止弁を示す拡大図である。 本発明の第5実施形態に係るオイル分離室の拡大図である。 本発明の第6実施形態に係るオイル分離室の拡大図である。 図11にて圧縮機ハウジングを組み立てる過程を示した図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、可変容量圧縮機100は、複数のシリンダボア101aを備えたシリンダブロック101と、シリンダブロック(ハウジング部材、圧縮機ハウジング)101の一端に設けられたフロントハウジング102と、シリンダブロック101の他端にバルブプレート103を介して設けられたシリンダヘッド(圧縮機ハウジング)104とを備えている。
フロントハウジング102、センターガスケット(図示せず)、シリンダブロック101、シリンダガスケット(図示せず)、バルブプレート103、後述するヘッドガスケット139、シリンダヘッド104が複数の通しボルト(締結部材)105によって締結されて圧縮機100のハウジングが形成されている。
シリンダブロック101とフロントハウジング102とによってクランク室140が規定され、クランク室140内には駆動軸110が横断するように設けられている。クランク室140内において駆動軸110の周囲に斜板111が配置されている。駆動軸110にはロータ112が固定されている。斜板111は、ロータ112及びリンク機構120を介して駆動軸110に連結され、駆動軸110に対する傾角が変化可能となっている。
リンク機構120は、ロータ112から突設された第1アーム112aと、斜板111から突設された第2アーム111aと、リンクアーム121と、第1連結ピン122と、第2連結ピン123とから構成されている。リンクアーム121の一端側は、第1連結ピン122を介して第1アーム112aに対して回動自在に連結され、リンクアーム121の他端側は第2連結ピン123を介して第2アーム111aに対して回動自在に連結されている。
斜板111には、駆動軸110が貫通する貫通孔111bが形成されている。貫通孔111bは、斜板111が最大傾角と最小傾角の範囲で傾動可能な形状をなしており、貫通孔111bには駆動軸110と当接する最小傾角規制部が形成されている。斜板111が駆動軸110に対して直交するときの斜板の傾角を0°とした場合、貫通孔111bの最小傾角規制部は斜板111をほぼ0°まで傾角変位可能なように形成されている。
また、斜板111の最大傾角は斜板111の一部がロータ112に当接することで規制される。ロータ112と斜板111の間には、斜板111を最小傾角に向けて最小傾角に至るまで付勢する傾角減少バネ114が装着されている。また、駆動軸110の斜板111を隔てた傾角減少バネ114と反対側にはバネ支持部材116が固定されている。
また、斜板111とバネ支持部材116との間には、斜板111の傾角を増大する方向に付勢する傾角増大バネ115が装着されている。斜板111の最小傾角において、傾角増大バネ115の付勢力は傾角減少バネ114の付勢力より大きく設定されている。このため、斜板111は、駆動軸110が回転していないときは、傾角減少バネ114と傾角増大バネ115の付勢力がバランスする傾角に位置付けられる。
駆動軸110の一端は、フロントハウジング102の外側に突出したボス部102a内を貫通して外側まで延在し、図示しない動力伝達装置に連結されている。駆動軸110とボス部102aとの間には軸封装置130が挿入され、軸封装置130はフロントハウジング102の内外を遮断している。
駆動軸110とロータ112との連結体は、ラジアル方向に軸受131、132で支持されるとともに、スラスト方向に軸受133、スラストプレート134で支持されている。スラストプレート134が当接する駆動軸110の当接部とスラストプレート134との間には隙間が設けられ、この隙間は調整ネジ135により所定の隙間に調整されている。従って、外部駆動源からの動力が動力伝達装置に伝達され、駆動軸110は動力伝達装置と同期して回転可能となっている。
シリンダボア101a内にはピストン136が配置されている。ピストン136のクランク室140側に突出している端部の内側空間には、斜板111の外周部が収容されている。斜板111は一対のシュー137を介してピストン136と連動する構成となっている。従って、斜板111の回転によりピストン136がシリンダボア101a内を往復動することが可能となる。
つまり、斜板111、シュー137及びピストン136のシュー保持部が、駆動軸110の回転をピストン136の往復動に変換し、ミスト状のオイルを含む冷媒を吸入して圧縮する往復動変換の圧縮機構302をシリンダブロック101に構成している。
シリンダヘッド104は、冷媒の吸入室141及び吐出室142が区画されるとともに、吐出室142と外部のエアコンシステムの高圧側外部冷媒回路とを連通する吐出通路104cが形成されている。
詳しくは、吐出室142は、シリンダヘッド104の径方向の中央内方に形成され、シリンダヘッド104の隔壁104aと底壁104bとで区画されている。隔壁104aは、底壁104bからバルブプレート103に向けて突設され、吸入室141と吐出室142とを区画する。また、吸入室141は、シリンダヘッド104にて隔壁104aの径方向外側で吐出室142を環状に取り囲むようにして、底壁104bからバルブプレート103に向けて突設されたシリンダヘッド104の外周壁104kで区画されている。
吸入室141とシリンダボア101aとは、バルブプレート103に設けられた吸入孔103aと、吸入弁(図示せず)とを介して連通している。吐出室142とシリンダボア101aとは、吐出弁138と、バルブプレート103に設けられた吐出孔103bとを介して連通している。
吐出弁138は、リテーナ形成板150によりその最大開度が規制され、吸入弁はシリンダボア101aの端面に形成された凹部(図示せず)によりその最大開度が規制されている。吸入弁、バルブプレート103、吐出弁138、リテーナ形成板150は締結部材151により締結されて一体的に組立てられている。締結部材151は、例えば、ボルト、ナット、座金で構成されている。
図2に示すように、吐出弁138は、吐出孔103bを開閉し、吐出室142内に放射状に配置された複数のリード弁138aと、複数のリード弁138aの基端部を連結する弁連結部138bとから構成されている。
また、図3に示すように、リテーナ形成板150は、各リード弁138aに対応して放射状に設けられた複数のリテーナ150aと、複数のリテーナ150aの基端部を連結するリテーナ連結部150bとから構成されている。
リード弁138aが開弁したとき、リテーナ150aにはリード弁138aが当接し、リード弁138aの開度を規制する。リテーナ連結部150bの両端面は平坦面であり、リテーナ150aは基端部から先端部に向けて徐々にバルブプレート103から離間するように湾曲している。
シリンダヘッド104には、エアコンシステムの低圧側冷媒回路と吸入室141とを連通する吸入通路(図示せず)が形成され、吸入室141はこの吸入通路を介してエアコンシステムの低圧側冷媒回路と接続されている。
更に、シリンダヘッド104には、制御弁300が設けられている。制御弁300は、圧力導入通路147を介して導入された吸入室141の圧力及び外部信号に基づいてソレノイドのコイルに流れる電流により発生する電磁力に応答して吐出室142とクランク室140とを連通する圧力供給通路145の開度を調整し、クランク室140への吐出ガス導入量を制御する。
また、クランク室140内の冷媒は、クランク室140と吸入室141とを連通する放圧通路146を介して吸入室141へ流れる。放圧通路146にはオリフィス103cが配置され、オリフィス103cはクランク室140から吸入室141に流出する冷媒量を制限する。
このように構成された圧縮機100は、制御弁300により圧力供給通路145の開度を調整してクランク室140の圧力を変化させ、斜板111の傾角を変更してピストン136のストロークを制御することにより、圧縮機100の吐出容量を可変制御することができる。具体的には、エアコン作動時、つまり圧縮機100の作動状態では、外部信号に基づいて制御弁300に内蔵されるソレノイドの通電量が調整され、吸入室141の圧力が所定値になるように吐出容量が可変制御される。
制御弁300は、外部環境に応じて、吸入圧力を最適制御することができる。また、エアコン非作動時、つまり圧縮機100の非作動状態では、制御弁300に内蔵されるソレノイドの通電をOFFすることにより圧力供給通路145を強制開放し、圧縮機100の吐出容量を最小に制御する。
図4に示すように、吐出室142の径方向中央には、冷媒からオイルを分離して冷媒を吐出通路104cに導くオイル分離室142aが区画されている。オイル分離室142aは、底壁104bからリテーナ連結部150bに向けて底壁104bと一体に突設されたボス形状のガイド壁104dと、ガイド壁104dに内嵌合された筒状部材160とから構成される環状隔壁163によって周囲が覆われている。そして、オイル分離室142aは、筒状部材160の先端面160bがリテーナ連結部150bに当接することで、吐出室142内に環状隔壁163で囲まれて区画された空間を形成する。
筒状部材160は、その先端面160bがリテーナ連結部150bに当接し、先端面160bと他端側の外周面160cがガイド壁104dの内周面104d1に圧入されて位置決めされている。
以下、筒状部材160の位置決め手順について説明する。
先ず、図5に示すように、シリンダヘッド104の開口端面104eと筒状部材160の先端面160bとが駆動軸110の軸線に沿って距離Dで離間するように、筒状部材160の他端側の外周面160cをガイド壁104dの内周面104d1に仮圧入する。
この距離Dは、筒状部材160の先端面160bがリテーナ連結部150bに当接したとき、ヘッドガスケット139を間に介在させた状態で、バルブプレート103と開口端面104eとの間に隙間Gを確保可能に設定される。
次に、この状態で圧縮機100を組み立てるべく、フロントハウジング102、シリンダブロック101、バルブプレート103、シリンダヘッド104を、ガスケットを介在させて複数の通しボルト105で締め付けていく。
これにより、筒状部材160の先端面160bがリテーナ連結部150bに押圧されて筒状部材160がガイド壁104dの奥側に押し込まれていく。そして、バルブプレート103とシリンダヘッドの開口端面104eとがヘッドガスケット139を間に介在させた状態で密着したときに、筒状部材160の先端面160bがリテーナ連結部150bに押圧された状態で、筒状部材160がガイド壁104dに位置決めされる。
この手順によれば、通しボルト105を締め付けて圧縮機ハウジングを構成したとき、筒状部材160の先端面160bがリテーナ形成板150を先当たりした状態で、ガイド壁104dに対する筒状部材160の嵌入長が長くなることにより、環状隔壁163の壁高さが調整される。これにより、外周壁104k及び隔壁104aの各先端面104k1、104a1は、バルブプレート103側を押圧するべくヘッドガスケット139に確実に当接され、筒状部材160をガイド壁104dに対して位置決めすることができる。これにより、吸入室141及び吐出室142の気密性を確実に確保することができる。
つまり、筒状部材160のガイド壁104dへの圧入力は、通しボルト105による圧縮機ハウジングの締結力よりも小さくなるように、その嵌め合いが設定されている。これにより、圧縮機ハウジングの形成に際し、筒状部材160がガイド壁104dに圧入された状態で容易に移動可能となり、筒状部材160がリテーナ形成板150に押圧した状態で、外周壁104k及び隔壁104aの各先端面をバルブプレート103側に確実に押圧可能となる。
筒状部材160のガイド壁104dへの圧入力を小さく設定すれば、筒状部材160がリテーナ形成板150を押圧する押圧力を常に小さく保持することができる。従って、リテーナ形成板150に過度な偏荷重が作用することを防止し、リテーナ形成板150の姿勢が変化しないため、吐出弁138の開閉動作が損なわれることがない。
一方、筒状部材160には、オイル分離室142aと吐出室142とを連通する連通路160aが形成されている。連通路160aは筒状部材160の先端面160bに切りかかれた溝である。これにより、オイル分離室142aへの冷媒の流入は連通路160aのみからとなるため、環状隔壁163の先端面160bがリテーナ形成板150から僅かに離れている場合に比して、連通路160aでの冷媒流速を速めることができ、オイル分離室142aでのオイル分離効率を向上することができる。
連通路160aは、例えば、筒状部材160の内周面の接線方向に開口した形状にしても良い。この場合には、吐出室142の冷媒をオイル分離室142a内に円滑に導入することができ、更にはオイル分離室142a内での冷媒の旋回速度を更に高めることできるため、オイル分離効率を更に向上可能である。
一方、リテーナ連結部150bの一端面と対峙するオイル分離室142aの底壁104fの中央部には、吐出通路104cの開口端104c1が配置され、連通路160a、オイル分離室142a、吐出通路104cで吐出通路が構成されている。なお、開口端104c1は、底壁104fよりリテーナ連結部150b側に向けて突出した位置に配置されている。
オイル分離室142aの内周面は、筒状部材160の内周面と、ガイド壁の内周面104d1とで構成され、ガイド壁の内周面104d1の領域は凹部となっている。このガイド壁の内周面104d1の領域に圧力供給通路145の一部を構成する連通路104gが開口し、連通路104gはオイル分離室142aと制御弁300とを連通する。なお、連通路104gは、オイルの排出性を踏まえ、ガイド壁の内周面104d1の重力方向下側の領域に開口していることが好ましい。この場合、制御弁300は、オイル分離室142aより重力方向下側のシリンダヘッド104の領域に配置される。
従って、制御弁300より上流の圧力供給通路145は、連通路160a、オイル分離室142a、連通路104g、で構成され、圧力供給通路145は、オイル分離室142aで分離されたオイルを冷媒ガスとともにクランク室140に戻すオイル戻し通路としても機能している。
以下、オイル分離室142aにおける冷媒ガスからのオイル分離プロセスについて説明する。
ピストン136の往復動によりシリンダボア101aに吸入され、圧縮された冷媒は吐出室142に吐出される。吐出室142内の冷媒ガスは、連通路160aから筒状部材160の内周面に沿うようにオイル分離室142aに流入し、締結部材151(図示ではナット)の周囲で旋回流が発生して冷媒ガス流に含まれるオイルは、筒状部材160の内周面側に移動する。また、一部の冷媒ガスは締結部材151に衝突し、オイル分離が促進される。
冷媒ガスは開口端104c1から吐出通路104cを経由して外部冷媒回路に流れ、分離されたオイルは、ガイド壁の内周面104d1の領域である凹部に集められ、連通路104g、制御弁300を経由して冷媒ガスとともにクランク室140に還流される。
以上のように本実施形態の圧縮機100によれば、リテーナ形成板150に過大な偏荷重が作用することを防止し、且つ、吸入室141及び吐出室142の気密性低下を防止しつつ、オイル分離室142aでのオイル分離効率を向上することができる。
なお、制御弁300が圧力供給通路145を閉じている時、オイル分離室142aで分離されたオイルをクランク室140に戻すために、制御弁300の内部に弁部をバイパスする絞りを備えたバイパス通路を設けても良い。バイパス通路は、制御弁300とは別に設けても良い。
また、オイル戻し通路を圧力供給通路145とは別に設け、オイルを貯留する貯油室を経由して吸入室141と連通させても良い。
<第2実施形態>
図6に示すように、第2実施形態の筒状部材161は、弾性部材170に付勢されることによって、その一端面がリテーナ連結部150bの一端面を押圧する。以下、主として第1実施形態と相違する部分について説明し、重複する内容については同符号を付して説明を省略する。
筒状部材161は、筒状部161aと、筒状部161aから径方向に延設され、弾性部材170の一方を受ける環状のガイド部161bとを有している。
筒状部161aの一端側には吐出室142とオイル分離室142aとを連通する連通路161a1が形成され、筒状部161aの他端側の外周面は、ガイド壁104dの内周面104d1に僅かな隙間を有して内嵌合している。ガイド壁104dには、弾性部材170の他方を受けるガイド部104d2が形成されている。弾性部材170は、例えば、Oリング等のシール部材とすることが好ましい。
ガイド部161bとガイド部104d2との間の弾性部材170が配設される部位の幅は、通しボルト105を締め付けて圧縮機ハウジングを構成したときに、弾性部材170が適度に圧縮されるような寸法が確保されている。これにより、筒状部材161の一端面がリテーナ連結部150bの一端面を押圧し、同時に、ガイド壁の内周面104d1と筒状部161aの外周面との間の隙間をシールする。
以上のように、本実施形態によれは、弾性部材170が筒状部材161をリテーナ形成板150に向けて極めて小さな押圧力で押圧する。これにより、環状隔壁163の先端面をリテーナ形成板150に確実に当接させることができる。また、弾性部材170がガイド壁104dに対する筒状部材161の嵌入部位をシールするOリング等であれば、弾性部材170はシール部材としても機能する。
従って、オイル分離室142aへの冷媒の流入を連通路160aのみから確実に行うことができるため、環状隔壁163の先端面160bがリテーナ形成板150から僅かに離れている場合に比して、連通路160aでの冷媒流速をより一層速めることができ、オイル分離室142aでのオイル分離効率を更に向上することができる。なお、弾性部材170は、Oリング等のシール部材に限らず、例えばバネであっても良い。
<第3実施形態>
図7に示すように、筒状部材162は、バルブプレート103にリテーナ形成板150とともに一体に固定される端部162bを有し、この端部162bが筒状部材162の先端面を形成している。そして、筒状部材162は、締結部材151により吐出弁138、リテーナ形成板150とともにバルブプレート103に一体的に組立てられることにより、その一端面がリテーナ連結部150bを押圧する。以下、主として第1実施形態と相違する部分について説明し、重複する内容については同符号を付して説明を省略する。
筒状部材162は、筒状部162aと、筒状部162aの一端面を閉塞する端部162bとを有している。筒状部162aの一端側には、吐出室142とオイル分離室142aとを連通する連通路162a1が形成され、端部162bの中央に締結部材151を挿通する挿通孔が形成されている。
筒状部材162は、端部162bがリテーナ連結部150bの一端面に当接した状態で、締結部材151により、リテーナ形成板150、吐出弁138、バルブプレート103及び吸入弁(図示せず)と一体的に組立てられている。
筒状部162aの他端側は、ガイド壁104dに隙間を有して内嵌合しており、筒状部162aの外周面とガイド壁の内周面104d1との間にシール部材としてのOリング等の弾性部材170が配設されている。
以上のように、本実施形態では、締結部材151によって筒状部材162をリテーナ連結部150bに予め締結しておくことにより、筒状部材162の一端面をリテーナ連結部150bの一端面に確実に押圧させることができる。これにより、オイル分離室142aの気密性を高め、オイル分離効率をより一層向上することができる。
<第4実施形態>
図8及び図9に示すように、本実施形態では、オイル分離室142aと吐出通路104cとの間には、吐出通路104cからオイル分離室142aへの冷媒の逆流を阻止する逆止弁200が配設され、第1実施形態〜3で説明した筒状部材を逆止弁200と一体に形成するものである。以下、主として第1実施形態と相違する部分について説明し、重複する内容については同符号を付して説明を省略する。
逆止弁200は、弁孔(入口孔)201a及び弁孔201aの周囲に配置された弁座201bを有する弁座形成部材201と、弁座201bに接離して弁孔201aを開閉する弁体202と、弁体202を弁座201bに向けて付勢する圧縮コイルバネ203と、弁体202と圧縮コイルバネ203を収容し、周面に出口孔204aが形成されて、開放端が弁座形成部材201に嵌合固定される収容部材204とから構成されている。
収容部材204の底壁には、逆止弁200より下流の圧力を弁体202の背面側の空間に導く連通孔204bが形成されており、逆止弁200は、弁体202より上流の弁孔201a側の圧力と弁体202より下流の出口孔204a側の圧力との圧力差ΔPに応じて開閉し、圧力差ΔPが圧縮コイルバネ203で設定された所定の値を超えると開弁して吐出通路を開放し、圧力差ΔPが所定の値より小さくなると吐出通路を閉鎖する。
弁座形成部材201は、小径部201cと、小径部201cより大径の大径部201dとを有し、大径部201dの一端面がリテーナ連結部150bの一端面を押圧するように逆止弁200が吐出室142内に配置されている。大径部201dとリテーナ連結部150bとで吐出室142と区画された空間がオイル分離室142aをなしている。
大径部201dの他端側の外周面はガイド壁104dに内嵌合して圧入され、小径部201cの外周面は、逆止弁の収容室104c2とガイド壁104dの内側の空間との間の隔壁104hに圧入されている。
大径部201dには、オイル分離室142aと吐出室142とを連通する連通路201eと、オイル分離室142aと大径部201dの他端面より外側のガイド壁104d内の環状空間104iとを連通する連通路201fが形成され、オイル分離室142aで分離されたオイルは連通路201f、環状空間104i、連通路104g、制御弁300を経由してクランク室140に還流される。
逆止弁200では、大径部201d及び小径部201cを、それぞれガイド壁104d及び隔壁104hに仮圧入する。このとき、第1実施形態の図5に示した場合と同様に、大径部201dの一端面がリテーナ連結部150bの一端面に当接したとき、ヘッドガスケット139を間に介在させた状態で、バルブプレート103とシリンダヘッド104の開口端面104eとの間に隙間が確保されるようにする。
次に、この状態では圧縮機100を組み立てるべく、フロントハウジング102、シリンダブロック101、バルブプレート103、シリンダヘッド104を、ガスケットを介在させて複数の通しボルト105で締め付けていく。これにより、大径部201dの一端面がリテーナ連結部150bの一端面に押圧されて大径部201dがガイド壁104dの奥側に押し込まれていく。そして、バルブプレート103とシリンダヘッドの開口端面104eがヘッドガスケット139を間に介在させた状態で密着したときに、大径部201dの一端面がリテーナ連結部150bの一端面に押圧した状態で、逆止弁200がシリンダヘッド104に位置決めされる。
この手順によれば、第1実施形態の場合と同様に、通しボルト105を締め付けて圧縮機ハウジングを構成したとき、オイル分離室142aを区画する環状隔壁(大径部201d)と逆止弁200とをシリンダヘッド104に対して同時に位置決めすることができ、吸入室141及び吐出室142の気密性を確実に確保することができる。
大径部201d及び小径部201cの圧入力は、通しボルト105の締結力より大幅に小さくなるように、その嵌め合いが予め設定されている。従って、第1実施形態の場合と同様に、大径部201dの一端面がリテーナ連結部150bを押圧する押圧力は小さく、リテーナ形成板150に過度な荷重が作用せず、リテーナ形成板150の姿勢が変化しない。従って、吐出弁138の開閉動作が損なわれることがない。なお、本実施形態では、大径部は弁座形成部材と一体形成されているが、収容部材と一体形成するようにしても良い。
以上のように本実施形態では、逆止弁200を備えた圧縮機100において、第1実施形態〜3で説明した筒状部材を逆止弁200と一体に形成することにより、圧縮機100の部品点数を低減し、圧縮機100の構造を簡素化することができるため、圧縮機100の生産性を大幅に向上することができる。
<第5実施形態>
図10に示すように、本実施形態では、第1実施形態〜4に示すような別体の筒状部材を使用せず、底壁104bから一体でリテーナ連結部150bに向けて底壁104bと一体に突設されたボス形状の筒状部として環状隔壁104jが形成されている。また、この筒状部とリテーナ形成板150との間にはシート部材171が介挿されている。以下、主として第1実施形態と相違する部分について説明し、重複する内容については同符号を付して説明を省略する。
シート部材171は、弾性変形又は塑性変形する、例えばエララストマーからなる環状形状することが好ましい。フロントハウジング102、シリンダブロック101、バルブプレート103、シリンダヘッド104を、ガスケットを介在させて複数の通しボルト105で締め付けたときに、環状のシート部材171に適度な圧縮力が作用するように、シリンダヘッド104の開口端面104eを基準として環状隔壁104jの端面の位置が設定される。環状隔壁104jの一端面は、シート部材171を介して、極めて小さな押圧力でリテーナ連結部150bの一端面に押圧される。
以上のように本実施形態では、底壁104bから一体の筒状部として環状隔壁104jを形成し、この筒状部とリテーナ形成板150との間にシート部材171を介挿させる。この場合には、第1実施形態〜4のような別体の筒状部材が不要となるため、圧縮機100の部品点数を低減することができる。従って、圧縮機100の生産性を向上しつつ、オイル分離室142aでのオイル分離効率を向上することができる。
<第6実施形態>
図11に示すように、本実施形態では、第5実施形態に示すシート部材171を使用せず、底壁104bから一体形成された筒状部となる環状隔壁104jの一端面がリテーナ連結部150bの一端面を直接押圧するようにしても良い。以下、主として第1実施形態と相違する部分について説明し、重複する内容については同符号を付して説明を省略する。
環状隔壁104jは、小径部104j1と、小径部104j1より大径の大径部104j2とを有し、リテーナ連結部150bに当接する側が小径部104j1、吐出室の底壁104b側が大径部104j2となっている。小径部104j1には、吐出室142とオイル分離室142aとを連通する連通路104j11が形成されている。
図12に示すように、小径部104j1の端面位置は、シリンダヘッドの開口端面104eを基準面として距離D1の位置に設定されている。この距離D1は、小径部104j1の端面がリテーナ連結部150bの一端面に当接したとき、ヘッドガスケット139を間に介在させた状態で、バルブプレート103とシリンダヘッド104の開口端面104eとの間に隙間G1が確保可能に設定される。なお、小径部104j1は、端面が所定の力以上で押圧されると塑性変形するように予め耐力強度が設定された塑性変形部として機能する。
この状態で、可変容量圧縮機を組み立てるべく、フロントハウジング102、シリンダブロック101、バルブプレート103、シリンダヘッド104を、ガスケットを介在させて複数の通しボルト105で締め付けていく。これにより、小径部104j1の端面がリテーナ連結部150bの一端面に押圧されて小径部104j1が塑性変形し、小径部104j1の端面位置が吐出室の底壁104b側に押し込まれていく。バルブプレート103とシリンダヘッドの開口端面104eがヘッドガスケット139を間に介在させた状態で密着したときに、小径部104j1の端面はリテーナ連結部150bの一端面を押圧した状態となる。
小径部104j1は、通しボルト105の締結力により容易に塑性変形するように設定されている。つまり、小径部104j1の一端面がリテーナ連結部150bを押圧する押圧力は極めて小さくなる。これにより、リテーナ形成板150に過度な荷重が作用せず、リテーナ形成板150の姿勢が変化しない。従って、吐出弁138の開閉動作が損なわれることがない。
以上のように本実施形態では、第1実施形態〜4の筒状部材のみならず、第5実施形態のシート部材171すら不要となる。従って、圧縮機100の生産性を更に向上しつつ、リテーナ形成板150に過大な偏荷重が作用することを防止し、且つ、吸入室141及び吐出室142の気密性低下を防止しながら、オイル分離室142aでのオイル分離効率を向上することができる。
なお、本実施形態では、小径部を塑性変形部としたが、塑性変形部はこれに限定されない。例えば、塑性変形部は環状溝としても良く、また端面側の環状隔壁を先細にして塑性変形部としても良い。
以上で本発明の各実施形態についての説明を終えるが、本発明はこれらの形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、本発明は、電磁クラッチを装着した圧縮機、電磁クラッチを装着しないクラッチレス圧縮機の何れに適用しても良い。また、本発明は、可変容量圧縮機に限らず、固定容量圧縮機やモータで駆動される圧縮機にも適用可能である。
100 可変容量圧縮機(圧縮機)
101 シリンダブロック(ハウジング部材、圧縮機ハウジング)
101a シリンダボア
103 バルブプレート
103b 吐出孔
104 シリンダヘッド(圧縮機ハウジング)
104a 隔壁
104a1 隔壁の先端面
104b 底壁
104c 吐出通路
104k 外周壁
104k1 外周壁の先端面
105 通しボルト(締結部材)
136 ピストン
138 吐出弁
141 吸入室
142 吐出室
142a オイル分離室
150 リテーナ形成板
150a リテーナ
160a 連通路
160b 環状隔壁の先端面
163 環状隔壁
302 圧縮機構

Claims (7)

  1. ハウジング部材に収容され、シリンダボア内に配置されたピストンの往復動によりオイルを含む冷媒を吸入して圧縮する圧縮機構と、
    前記冷媒の吸入室及び吐出室が区画されるとともに、前記吐出室と外部冷媒回路とを連通する吐出通路を有するシリンダヘッドと、
    前記ハウジング部材と前記シリンダヘッドとの間に介挿され、前記シリンダボアと前記吐出室とを連通する吐出孔を有するバルブプレートと、
    前記吐出室にて前記吐出孔を開閉する吐出弁と、
    前記吐出室にて前記バルブプレートに固定され、前記吐出弁の開度を規制するリテーナを有するリテーナ形成板と、
    前記吐出室と区画され、前記冷媒から前記オイルを分離して前記冷媒を前記吐出通路に導くオイル分離室と
    を備え、
    前記シリンダヘッドは、
    前記シリンダヘッドの底壁から前記バルブプレートに向けて突設され、前記吸入室の外側を覆う外周壁と、
    前記底壁から前記バルブプレートに向けて突設され、前記吸入室と前記吐出室とを区画する隔壁と、
    前記底壁から前記リテーナ形成板に向けて突設され、前記吐出室と前記オイル分離室を区画するとともに、前記吐出室と前記オイル分離室とを連通する連通路を有する環状隔壁と、
    締結部材によって前記シリンダヘッドが前記ハウジング部材に締結され、前記外周壁及び前記隔壁の各先端面が前記バルブプレート側を押圧したとき、前記環状隔壁の先端面が前記リテーナ形成板を押圧した状態で、前記底壁から前記リテーナ形成板に至る前記環状隔壁の壁高さが調整される調整手段と
    を有
    前記環状隔壁は、
    前記底壁から前記リテーナ形成板に向けて前記底壁と一体に突設されたボス形状のガイド壁と、
    前記底壁と別体をなし、前記ガイド壁に嵌合される筒状部材と
    を含む、圧縮機。
  2. 前記調整手段は、前記締結部材によって前記シリンダヘッドが前記ハウジング部材に締結され、前記外周壁及び前記隔壁の前記各先端面が前記バルブプレート側を押圧したとき、前記環状隔壁の前記先端面が前記リテーナ形成板を押圧した状態で、前記ガイド壁に対する前記筒状部材の嵌入長が長くなることにより、前記環状隔壁の前記壁高さを調整する、請求項に記載の圧縮機。
  3. 前記筒状部材は、前記ガイド壁に圧入により嵌合され、前記圧入による圧入力は、前記締結部材によって前記シリンダヘッドと前記ハウジン部材を締結することにより形成される圧縮機ハウジングの締結力よりも小さい、請求項に記載の圧縮機。
  4. 前記調整手段は、前記筒状部材を前記リテーナ形成板に向けて押圧する弾性部材を更に有する、請求項からの何れか一項に記載の圧縮機。
  5. 前記調整手段は、前記ガイド壁に対する前記筒状部材の嵌入部位をシールするシール部材を更に有する、請求項からの何れか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記筒状部材は、前記バルブプレートに前記リテーナ形成板とともに一体に固定される端部を有し、前記端部が前記筒状部材の前記先端面を形成する、請求項からの何れか一項に記載の圧縮機。
  7. 前記オイル分離室と前記吐出通路との間には、前記吐出通路から前記オイル分離室への冷媒の逆流を阻止する逆止弁が配設され、
    前記筒状部材は、前記逆止弁と一体に形成されている、請求項からの何れか一項に記載の圧縮機。
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