JP6505781B2 - 磁気ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気熱量効果を利用した磁気ヒートポンプ装置に関するものである。
磁気熱量素子、磁気変調装置、及び熱輸送装置を備えたAMR(Active Magnetic Refrigeration)方式の磁気熱量効果型ヒートポンプ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−209041号公報
AMR方式では、磁気熱量素子への励磁/消磁と熱輸送媒体の移動を繰り返して、磁気熱量素子自体の温度を最適動作温度とすると共に、磁気熱量素子の両端に一定の温度勾配を形成することで、定常状態に達する。これに対し、上記の装置では、起動時においても熱輸送媒体が外部熱交換器を循環する構成となっているため、磁気熱量素子の温度を効率的に最適動作温度としたり、磁気熱量素子に温度勾配を効率的に形成することができず、定常状態に達するまで時間が掛かってしまう、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、短時間で定常状態に達することのできる磁気ヒートポンプ装置を提供することである。
[1]本発明に係る磁気ヒートポンプ装置は、磁気熱量効果を有する磁気熱量効果材料を有する内部熱交換器と、前記磁気熱量効果材料に磁場を印加すると共に前記磁場の大きさを変更するように構成された磁場印加装置と、前記内部熱交換器の一端と第1の外部熱交換器を接続する第1の配管系と、前記内部熱交換器の他端と第2の外部熱交換器を接続する第2の配管系と、前記第1及び前記第2の配管系にそれぞれ接続された第1及び第2の往復ポンプと、前記磁場印加装置、前記第1の往復ポンプ、及び前記第2の往復ポンプを連動させるように制御する制御装置と、を備えており、前記第1の配管系は、前記第1の往復ポンプに対して一方の側に設けられた第1の方向制御器と、前記第1の往復ポンプに対して他方の側に設けられた第2の方向制御器と、を含み、前記第2の配管系は、前記第2の往復ポンプに対して一方の側に設けられた第3の方向制御器と、前記第2の往復ポンプに対して他方の側に設けられた第4の方向制御器と、を含み、前記第1の方向制御器は、流体の流路を、双方向状態、又は、一方向状態に切り替えるように構成され、前記第2の方向制御器は、前記流体の流路を、前記一方向状態、又は、遮断状態に切り替えるように構成されており、前記双方向状態は、前記流体が双方向に流通可能な状態であり、前記一方向状態は、前記流体の流通方向を一方向に制限する状態であり、前記遮断状態は、前記流体の流通を遮断する状態であり、前記第3及び前記第4の方向制御器は、少なくとも前記流体の流通方向を一方向に制限するように構成された磁気ヒートポンプ装置である。
[2]上記発明において、前記第1の配管系は、前記内部熱交換器に接続された第1の配管と、前記第1の配管と前記第1の外部熱交換器とを接続する第2の配管と、前記第1の外部熱交換器と前記内部熱交換器とを接続する第3の配管と、を含み、前記第1の往復ポンプは、前記第1の配管と前記第2の配管との間に接続され、前記第1又は前記第2の方向制御器の一方は、前記第1の配管に設けられ、前記第2又は前記第1の方向制御器の他方は、前記第2又は前記第3の配管に設けられており、前記第2の配管系は、前記内部熱交換器に接続された第4の配管と、前記第4の配管と前記第2の外部熱交換器とを接続する第5の配管と、前記第2の外部熱交換器と前記内部熱交換器とを接続する第6の配管と、を含み、前記第2の往復ポンプは、前記第4の配管と前記第5の配管との間に接続され、前記第3又は前記第4の方向制御器の一方は、前記第4の配管に設けられ、前記第4又は前記第3の方向制御器の他方は、前記第5又は前記第6の配管に設けられてもよい。
[3]上記発明において、前記第3の方向制御器は、前記流体の流路を、前記双方向状態、又は、前記一方向状態に切り替えるように構成され、前記第4の方向制御器は、前記流体の流路を、前記一方向状態、又は、前記遮断状態に切り替えるように構成されており、前記第1の方向制御器が前記双方向状態を選択し、前記第2の方向制御器が前記遮断状態を選択し、並びに、前記第3及び前記第4の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第1の経路を形成可能であり、前記第1〜前記第4の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第2の経路を形成可能であってもよい。
[4]上記発明において、前記第3及び前記第4の方向制御器は、逆止弁であり、前記第1の方向制御器が前記双方向状態を選択し、且つ、前記第2の方向制御器が前記遮断状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第1の経路を形成可能であり、前記第1及び前記第2の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第2の経路を形成可能であってもよい。
[5]上記発明において、前記第3の方向制御器は、前記流体の流路を、前記双方向状態、又は、前記一方向状態に切り替えるように構成され、前記第4の方向制御器は、前記流体の流路を、前記一方向状態、又は、前記遮断状態に切り替えるように構成されており、前記第1及び前記第3の方向制御器が前記双方向状態を選択し、並びに、前記第2及び前記第4の方向制御器が前記遮断状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第3の経路を形成可能であり、前記第1〜前記第4の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第2の経路を形成可能であってもよい。
[6]上記発明において、前記第1及び前記第3の方向制御器は、第1の逆止弁と、前記第1の逆止弁と直列に接続された第1の開閉弁と、前記第1の逆止弁及び前記第1の開閉弁に並列に接続された第2の開閉弁と、をそれぞれ含み、前記第2及び前記第4の方向制御器は、第2の逆止弁と、前記第2の逆止弁に直列に接続された第3の開閉弁と、をそれぞれ含んでもよい。
[7]上記発明において、前記第1の方向制御器は、第1の逆止弁と、前記第1の逆止弁と直列に接続された第1の開閉弁と、前記第1の逆止弁及び前記第1の開閉弁に並列に接続された第2の開閉弁と、を含み、前記第2の方向制御器は、第2の逆止弁と、前記第2の逆止弁に直列に接続された第3の開閉弁と、を含んでもよい。
[8]上記発明において、前記磁気ヒートポンプ装置は、前記内部熱交換器内の温度を検出する温度センサを備え、前記制御装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれているか否かを判断し、前記制御装置は、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれていない場合に、前記第1の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御し、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれている場合に、前記第2の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御してもよい。
[9]上記発明において、前記磁気ヒートポンプ装置は、前記内部熱交換器内の温度を検出する温度センサを備え、前記制御装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれているか否かを判断し、前記制御装置は、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれていない場合に、前記第1の経路を形成するように前記第1及び前記第2の方向制御器を制御し、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれている場合に、前記第2の経路を形成するように前記第1及び前記第2の方向制御器を制御してもよい。
[10]上記発明において、前記磁気ヒートポンプ装置は、前記内部熱交換器の一端の温度を検出する第1の温度センサと、前記内部熱交換器の他端の温度を検出する第2の温度センサと、を備え、前記制御装置は、前記第1及び前記第2の温度センサの検出結果に基づいて、前記内部熱交換器の両端の温度差を算出し、前記温度差が所定値以上であるか否かを判断し、前記制御装置は、前記温度差が前記所定値未満である場合に、前記第3の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御し、前記温度差が前記所定値以上である場合に、前記第2の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御してもよい。
本発明によれば、第1の方向制御器が双方向状態又は一方向状態を切替可能であり、第2の方向制御器が一方向状態又は遮断状態を切替可能であり、第3及び第4の方向制御器が少なくとも流体の流通方向を一方向に制限するように構成されている。これにより、少なくとも第1の配管系に流体の往復流を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置を定常状態とすることが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図2は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の制御システムを示すブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態における磁場印加装置を示す図であり、図1のIII-III線に沿った断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第1〜第3変形例を示す配管回路図である。 図5は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第4変形例を示す配管回路図である。 図6は、本発明の第1実施形態の第1の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図7は、本発明の第1実施形態の定常モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図8は、本発明の第1実施形態の第2の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図9は、本発明の第1実施形態の第3の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図10(a)及び図10(b)は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第5変形例を示す配管回路図であり、図10(a)は第1の起動モードを示す図であり、図10(b)は定常モードを示す図である。 図11(a)及び図11(b)は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第6変形例を示す配管回路図であり、図11(a)は第2の起動モードを示す図であり、図11(b)は定常モードを示す図である。 図12は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図13(a)〜図13(c)は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第1〜第3変形例を示す配管回路図である。 図14は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第4変形例を示す配管回路図である。 図15は、本発明の第2実施形態の第1の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図16は、本発明の第2実施形態の定常モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である 図17は、本発明の第2実施形態の第2の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図18は、本発明の第2実施形態の第3の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。 図19(a)及び図19(b)は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第5変形例を示す配管回路図であり、図19(a)は第1の起動モードを示す図であり、図19(b)は定常モードを示す図である。 図20(a)及び図20(b)は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第6変形例を示す配管回路図であり、図20(a)は第2の起動モードを示す図であり、図20(b)は定常モードを示す図である。 図21は、本発明の第3実施形態における磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図、図2は本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の制御システムを示すブロック図、図3は本発明の第1実施形態における磁場印加装置の構造を示す図である。
本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1は、磁気熱量効果(Magnetocaloric effect)を利用したヒートポンプ装置である。この磁気ヒートポンプ装置1は、図1及び図2に示すように、MCM熱交換器10と、磁場印加装置15と、低温側配管系20と、低温側熱交換器30と、低温側往復ポンプ40と、高温側配管系50と、高温側熱交換器60と、高温側往復ポンプ70と、温度センサ81,82と、制御装置90と、を備えている。
本実施形態におけるMCM熱交換器10が本発明における内部熱交換器の一例に相当し、本実施形態における磁場印加装置15が本発明における磁場印加装置の一例に相当する。また、本実施形態における低温側配管系20が本発明における第1の配管系の一例に相当し、本実施形態における低温側熱交換器30が本発明における第1の外部熱交換器の一例に相当し、本実施形態における低温側往復ポンプ40が本発明における第1の往復ポンプの一例に相当する。また、本実施形態における高温側配管系50が本発明における第2の配管系の一例に相当し、本実施形態における高温側熱交換器60が本発明における第2の外部熱交換器の一例に相当し、本実施形態における高温側往復ポンプ70が本発明における第2の往復ポンプの一例に相当する。さらに、本実施形態における温度センサ81,82が本発明における温度センサの一例に相当し、本実施形態における制御装置90が本発明における制御装置の一例に相当する。
MCM熱交換器10は、磁気熱量効果を有する磁気熱量効果材料11(MCM:Magnetocaloric Effect Material)と、当該MCM11を収容するケース12(容器)と、を備えている。MCM11に磁場を印加すると、電子スピンが揃うことで磁気エントロピーが減少し、当該MCM11は発熱して温度が上昇する。一方、MCM11から磁場を除去すると、電子スピンが乱雑となり磁気エントロピーが増加し、当該MCM11は吸熱して温度が低下する。
このMCM11は、磁性体であれば特に限定されないが、例えば、10℃〜30℃程度の常温域にキュリー温度(キュリー点)を有し、常温域で高い磁気熱量効果を発揮する磁性体であることが好ましい。こうしたMCMの具体例としては、例えば、ガドリニウム(Gd)、ガドリニウム合金、ランタン−鉄−シリコン(La−Fe−Si)系化合物等を例示することができる。
なお、上記のMCM11の形状は、特に限定されないが、例えば、線状、メッシュ状、粒状、板状等を例示することができる。複数の線材を相互に撚り合わせて構成した集合体をケースに収容してもよい。或いは、数本の線材を撚り合わせることで個々の撚線を構成し、当該複数の撚線を相互に束ねることで集合体を構成してもよい。
図1に示すように、ケース12の一端(図1中右側端。後述の低温端)には、第1及び第2のポート(接続口)10a,10bが開口しており、これらのポート10a,10bに、第1の配管系20の第1及び第3の配管21,23(後述)がそれぞれ接続されている。これに対し、ケース12の他端(図1中左側端。後述の高温端)には、第3及び第4のポート(接続口)10c,10dが開口しており、これらのポート10c、10dに、第2の配管系50の第4及び第6の配管51,53(後述)がそれぞれ接続されている。
後述するように、磁気ヒートポンプ装置1がAMRサイクルを繰り返すことで定常状態に至ると、ケース12内のMCM11に所定の温度勾配が形成される。このため、本実施形態では、第1及び第2のポート10a,10bが設けられたMCM熱交換器10の一端を「低温端」と称し、第3及び第4のポート10c,10dが設けられたケース12の他端を「高温端」と称することもある。
MCM熱交換器10のケース12の内部には、温度センサ81,82が設けられている。第1の温度センサ81は、ケース12内の一端側に配置されており、MCM熱交換器10の低温端の温度を検出する。一方、第2の温度センサ82は、ケース12内の他端側に配置されており、MCM熱交換器10の高温端の温度を検出する。図2に示すように、第1及び第2の温度センサ82は、制御装置90に接続されている。
磁場印加装置15は、図3に示すように、一対の永久磁石151と、当該永久磁石151を支持するアクチュエータ152と、を備えている。永久磁石151は、図1及び図3に示すように、相互に対向して配置されている。アクチュエータ152の具体例としては、例えば、エアシリンダ等を例示することができる。
これらの永久磁石151は、アクチュエータ152によって、MCM熱交換器10を挟む「第1の位置」(図3において破線で示す位置)と、MCM熱交換器10から離脱した(MCM熱交換器10を挟まない)「第2の位置」(図3において実線で示す位置)との間を往復移動することが可能となっている。永久磁石151が「第1の位置」に移動するとMCM熱交換器10のMCM11が励磁されて、当該MCM11が発熱する。これに対し、永久磁石151が「第2の位置」に移動するとMCM熱交換器10のMCM11が消磁されて当該MCM11が吸熱する。図2に示すように、この磁場印加装置15は、制御装置90に接続されており、制御装置90からの指示に基づいてアクチュエータ152が駆動するように構成されている。
なお、磁気印加装置15を、永久磁石151及びアクチュエータ152に代えて、コイルを有する電磁石で構成してもよい。また、コイルを有する電磁石を用いる場合には、MCM11に対する磁場の印加/除去に代えて、MCM11に印加した磁場の大きさを変更するようにしてもよい。
低温側配管系20は、図1に示すように、MCM熱交換器10の低温端に接続されており、低温側熱交換器30は、当該低温側配管系20を介してMCM熱交換器10に接続されている。この低温側配管系20は、第1〜第3の配管21〜23と、第1及び第2の方向制御器24,25と、を備えている。本実施形態における第1〜第3の配管21〜23が、本発明における第1〜第3の配管の一例にそれぞれ相当し、本発明における第1及び第2の方向制御器24,25が本発明における第1及び第2の方向制御器の一例にそれぞれ相当する。
第1の配管21の一端は、MCM熱交換器10の低温端の第1のポート10aに接続されている。この第1の配管21の他端は第2の配管22の一端に接続されている。そして、当該第2の配管22の他端は低温側熱交換器30の一方のポート30aに接続されている。また、第1の配管21と第2の配管22との接続点20aに低温側往復ポンプ40が接続されている。低温側往復ポンプ40は、往復移動可能なピストン41(ディスプレーサ)を備えており、当該ピストン41が設けられた内部空間が配管42を介して接続点20aに連通している。すなわち、この低温側往復ポンプ40は、接続点20aから分岐する配管42を介して第1及び第2の配管21,22に接続されている。第3の配管23の一端は、MCM熱交換器10の一端の第2のポート10bに接続されており、当該第3の配管23の他端は、低温側熱交換器30の他方のポート30bに接続されている。
第1の方向制御器24は、第1の配管21に設けられている。すなわち、第1の方向制御器24は、低温側配管系20において、低温側往復ポンプ40(接続点20a)を基準として一方の側(MCM熱交換器10の第1のポート10a側)に設けられている。
この第1の方向制御器24は、第1の逆止弁241と、第1の開閉弁242と、第2の開閉弁243と、を備えている。第1の逆止弁241は、流体の流通方向を一方向(図1中左方向)のみに制限する弁である。第1及び第2の開閉弁242,243は、流体の流通を許容し又は遮断する弁である。第1及び第2の開閉弁242,243は、特に限定されないが、例えばソレノイドバルブで構成されている。第1の逆止弁241と第1の開閉弁242とは直列的に接続されている。そして、第2の開閉弁243は、第1の逆止弁241及び第1の開閉弁242に並列的に接続されている。
つまり、この第1の方向制御器24は、第1の逆止弁241、第1の開閉弁242、及び第2の開閉弁243を組み合わせることで、流体の流路を「双方向状態」又は「一方向状態」に切り替えることが可能となっている。なお、「双方向状態」とは、流体が双方向に流通可能な状態であり、「一方向状態」とは、流体の流通方向を一方向のみに制限する状態である。
図2に示すように、第1及び第2の開閉弁242,243は、制御装置90に接続されており、制御装置90からの指示に基づいて開閉動作するようになっている。本実施形態では、第1の開閉弁242が常時開形(ノーマル・オープン形)であるのに対し、第2の開閉弁は243が常時閉形(ノーマル・クローズ形)であるが、特にこれに限定されない。
一方、第2の方向制御器25は、第3の配管23に設けられている。すなわち、第2の方向制御器25は、低温側配管系20において、低温側往復ポンプ40(接続点20a)を基準として他方の側(MCM熱交換器10の第2のポート10b側)に設けられている。
この第2の方向制御器25は、第2の逆止弁251と、第3の開閉弁252と、を備えている。第2の逆止弁251は、流体の流通方向を一方向(図1中右方向)のみに制限する弁である。第3の開閉弁252は、流体の流通を許容し又は遮断する弁である。第3の開閉弁252は、特に限定されないが、例えばソレノイドバルブで構成されている。第2の逆止弁251と第3の開閉弁252とは直列的に接続されている。
つまり、この第2の方向制御器25は、第2の逆止弁251と第3の開閉弁252を組み合わせることで、流体の流路を「一方向状態」又は「遮断状態」に切り替えることが可能となっている。なお、「一方向状態」とは、上述のように、流体の流通方向を一方向のみに制限する状態であり、「遮断状態」とは、流体の流通を遮断する状態である。
図2に示すように、第3の開閉弁252は、制御装置90に接続されており、制御装置90からの指示に基づいて開閉動作するようになっている。本実施形態では、第3の開閉弁252が常時開形(ノーマル・オープン形)であるが、特にこれに限定されない。
高温側配管系50は、図1に示すように、MCM熱交換器10の高温端に接続されており、高温側熱交換器60は、当該高温側配管系50を介してMCM熱交換器10に接続されている。この高温側配管系50は、第4〜第6の配管51〜53と、第3及び第4の方向制御器54,55と、を備えている。本実施形態における第4〜第6の配管51〜53が、本発明における第4〜第6の配管の一例に相当し、本発明における第3及び第4の方向制御器54,55が本発明における第3及び第4の方向制御器の一例にそれぞれ相当する。
第4の配管51の一端は、MCM熱交換器10の高温端の第3のポート10cに接続されている。この第4の配管51の他端は第5の配管52の一端に接続されている。そして、当該第5の配管52の他端は高温側熱交換器60の一方のポート60aに接続されている。また、第4の配管51と第5の配管52との接続点50aに、高温側往復ポンプ70が接続されている。高温側往復ポンプ70は、往復移動可能なピストン71(ディスプレーサ)を備えており、当該ピストン71が設けられた内部空間が配管72を介して接続点50aに連通している。すなわち、この高温側往復ポンプ70は、接続点50aから分岐する配管72を介して第4及び第5の配管51,52に接続されている。第6の配管53の一端は、MCM熱交換器10の他端の第4のポート10dに接続されており、当該第6の配管53の他端は、高温側熱交換器60の他方のポート60bに接続されている。
第3の方向制御器54は、第4の配管51に設けられている。すなわち、この第3の方向制御器54は、高温側配管系50において、高温側往復ポンプ70(接続点50a)を基準として一方の側(MCM熱交換器10の第3のポート10c側)に設けられている。
この第3の方向制御器54は、第1の逆止弁541と、第1の開閉弁542と、第2の開閉弁543と、を備えている。第1の逆止弁541は、流体の流通方向を一方向(図1中右方向)のみに制限する弁である。第1及び第2の開閉弁542,543は、流体の流通を許容し又は遮断する弁である。第1及び第2の開閉弁542,543は、特に限定されないが、例えばソレノイドバルブで構成されている。第1の逆止弁541と第1の開閉弁542とは直列的に接続されている。そして、第2の開閉弁543は、第1の逆止弁541及び第1の開閉弁542に並列的に接続されている。
つまり、この第3の方向制御器54は、第3の逆止弁541、第4の開閉弁542、及び第5の開閉弁543を組み合わせることで、流体の流路を「双方向状態」又は「一方向状態」に切り替えることが可能となっている。なお、上述のように、「双方向状態」とは、流体が双方向に流通可能な状態であり、「一方向状態」とは、流体の流通方向を一方向のみに制限する状態である。
図2に示すように、第1及び第2の開閉弁542,543は、制御装置90に接続されており、制御装置90からの指示に基づいて開閉動作するようになっている。本実施形態では、第1の開閉弁542が常時開形(ノーマル・オープン形)であるのに対し、第2の開閉弁は543が常時閉形(ノーマル・クローズ形)であるが、特にこれに限定されない。
一方、第4の方向制御器55は、第6の配管53に設けられている。すなわち、この第4の方向制御器55は、高温側配管系50において、高温側往復ポンプ70(接続点50a)を基準として他方の側(MCM熱交換器10の第4のポート10d側)に設けられている。
この第4の方向制御器55は、第2の逆止弁551と、第3の開閉弁552と、を備えている。第2の逆止弁551は、流体の流通方向を一方向(図1中左方向)のみに制限する弁である。第3の開閉弁552は、流体の流通を許容し又は遮断する弁である。第3の開閉弁552は、特に限定されないが、例えばソレノイドバルブで構成されている。第2の逆止弁551と第3の開閉弁552とは直列的に接続されている。
つまり、この第4の方向制御器55は、第2の逆止弁551と第3の開閉弁552を組み合わせることで、流体の流路を、「一方向状態」又は「遮断状態」に切り替えることが可能となっている。なお、上述のように、「一方向状態」とは、流体の流通方向を一方向のみに制限する状態であり、「遮断状態」とは、流体の流通を遮断する状態である。
図2に示すように、第3の開閉弁552は、制御装置90に接続されており、制御装置90からの指示に基づいて開閉動作するようになっている。本実施形態では、第3の開閉弁552が常時開形(ノーマル・オープン形)であるが、特にこれに限定されない。
なお、磁気ヒートポンプ装置の配管回路構成は、図1に示すものに限定されない。図4(a)〜図5は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第1〜第4変形例を示す配管回路図である。
図1に示す例では、第2の方向制御器25が第3の配管23に設けられていたが、図4(a)に示すように、第2の方向制御器25を第2の配管22に設けてもよい。或いは、図1に示す例では、第4の方向制御器55が第6の配管53に設けられていたが、図4(b)に示すように、第4の方向制御器55を第5の配管52に設けてもよい。或いは、図4(c)に示すように、第2及び第4の方向制御器25,55を第2及び第5の配管22、52にそれぞれ設けてもよい。
また、図1に示す例では、第1及び第3の方向制御器24,54を3つの弁を用いてそれぞれ構成すると共に、第2及び第4の方向制御器25,55を2つの弁を用いてそれぞれ構成したが、第1〜第4の方向制御器の構成は、特にこれに限定されない。図5に示すように、第1及び第3の方向制御器を、流体の流路を「双方向状態」又は「一方向状態」に切り替える機能を有する一つの方向制御弁で実現してもよい。また、第2及び第4の方向制御器を、流体の流路を「一方向状態」又は「遮断状態」に切り替える機能を有する一つの方向制御弁で実現してもよい。
制御装置90は、例えば、CPU、ROM、RAM、A/D変換器、及び入出力インタフェースなどを含んで構成されるマイクロコンピュータから構成されている。この制御装置90は、図2に示すように、磁場印加装置15と往復ポンプ40,70に接続されており、これらを連動させるように制御する。具体的には、永久磁石151が上述の「第1の位置」に移動してMCM11が励磁された際には、低温側往復ポンプ40が液体冷媒を押し出すと共に、高温側往復ポンプ70が液体冷媒を引き込むように制御する。これに対し、永久磁石151が上述の「第2の位置」に移動してMCM11が消磁された際には、高温側往復ポンプ70が液体冷媒を押し出すと共に、低温側往復ポンプ40が液体冷媒を引き込むように制御する。
また、制御装置90は、上述のように第1及び第2の温度センサ81,82に接続されており、これらの温度センサ81,82からMCM熱交換器10内の温度を取得することが可能となっている。そして、制御装置90は、当該温度センサ81,82の検出結果に基づいて、MCM熱交換器10内の温度が所定温度範囲に含まれているか否かを判断することが可能となっている。なお、制御装置90は、当該温度センサ81,82の検出結果に基づいて、MCM熱交換器10の高温端と低温端との温度差を算出し、この温度差が所定値以上であるか否かを判断することが可能となっていてもよい。
さらに、この制御装置90は、上述のように、第1〜第4の方向制御器24,25,54,55に接続されている。そして、制御装置90は、上述の判断結果に基づいて、これらの方向制御器24,25,54,55の開閉弁242,243,252,542,543,552の開閉を制御することが可能となっている。
図1に戻り、例えば、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1を用いた空気調和装置を冷房として機能させる場合には、低温側熱交換器30と室内の空気との間で熱交換を行うことで室内を冷やすと共に、高温側熱交換器60と室外との間で熱交換を行うことで室外に放熱する。
これに対し、当該空気調和装置を暖房として機能させる場合には、高温側熱交換器60と室内の空気との間で熱交換を行うことで室内を暖めると共に、低温側熱交換器30と室外の空気との間で熱交換を行うことで室外から吸熱する。
以上に説明した熱交換器10,30,60及び配管系20,50内を、往復ポンプ40,70によって液体媒体が圧送される。液体媒体の具体例としては、例えば、水、不凍液、エタノール溶液、または、これらの混合物等の液体を例示することができる。本実施形態における液体媒体が、本発明における流体の一例に相当する。
次に、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1の動作について、図6〜図9を参照しながら説明する。
図6及び図7は本発明の第1実施形態の第1の起動モード及び定常モードにおける磁気ヒートポンプ装置をそれぞれ示す配管回路図である。また、図8は本発明の第1実施形態の第2の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。さらに、図9は本発明の第1実施形態の第3の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。
本実施形態の磁気ヒートポンプ装置1は、以下に説明する第1の起動モードと定常モードとを切り替えて運転することが可能となっている。磁気ヒートポンプ装置1の起動時(定常状態に至る前)に第1の起動モードを実行することで、最適動作温度範囲よりも高いMCM熱交換器10内の全体の温度を効率的に下げて、磁気ヒートポンプ装置1の立上時間の短縮を図ることが可能となっている。
具体的には、先ず、制御装置90が、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるか否か、及び、(2)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの上限値よりも高いか否か、を判断する。MCM熱交換器10内の温度Tは、第1及び第2の温度センサ81,82の検出値の少なくとも一方に基づいて算出される。特に限定されないが、具体的には、第1及び第2の温度センサ81,82の検出値の平均値を、MCM熱交換器10内の温度Tとして算出する。所定温度範囲Rとしては、特に限定されないが、キュリー点を含むMCM11の最適動作温度範囲である。なお、上記の条件(2)に代えて、制御装置90が、(3)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの下限値よりも低いか否か、を判断してもよい。
例えば、外気温(例えば35℃)によってMCM熱交換器10内の温度TがMCM11の最適動作温度(例えば20℃)よりも高くなっていることで、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれず、且つ、(2)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの上限値よりも高い場合には、制御装置90は、第1〜第4の方向制御器24,25,54,55を次のように切り替える。
すなわち、この第1の起動モードでは、図6に示すように、第1の開閉弁242を閉じると共に第2の開閉弁243を開くことで、第1の方向制御器24を「双方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を閉じることで、第2の方向制御器25を「遮断状態」とする。また、第1の開閉弁542と開くと共に第2の開閉弁543を閉じることで、第3の方向制御器54を「一方向状態」とする。さらに、第3の開閉弁552を開くことで、第4の方向制御器55を「一方向状態」とする。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第1の経路(図6において実線及び破線の太矢印)が形成される。
そして、この第1の経路が形成された状態で、制御装置90の指示に基づいて、磁気印加装置15がMCM11を着磁すると共に、第1の往復ポンプ40が液体媒体を押し出すのに対し、第2の往復ポンプ70が液体媒体を引き込むことで、図6中の実線で示す経路が形成される。次いで、磁気印加装置15がMCM11を消磁すると共に、第1往復ポンプ40が液体媒体を引き込むのに対し、第2の往復ポンプ70が液体媒体を押し出すことで、図6中の破線で示す経路が形成される。こうした磁気印加装置15による着磁/消磁及びポンプ40,70の往復動作を繰り返すことで、磁気熱量効果によってMCM11の発熱と吸熱が繰り返されると共に、液体媒体が磁気ヒートポンプ装置1内を移動する。
この際、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24,25によって、第1の配管21のみを経由する液体媒体の「往復流」が形成される。これに対し、MCM熱交換器10の高温端と高温側往復ポンプ70との間には、第3及び第4の方向制御器54,55によって、高温側熱交換器60を含む第4〜第6の配管51〜53を経由する液体媒体の「循環流」が形成される。このため、MCM11の吸熱作用を利用して当該MCM11自体を冷却しつつ、MCM11の発熱は高温側熱交換器60を介して外部に排出することで、MCM熱交換器10内を冷やして当該MCM熱交換器10内の温度Tを最適動作温度範囲Rに近づけることができる。
こうした第1の起動モード(図6参照)で磁気ヒートポンプ装置1を運転し、MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるようになったら、制御装置90は、図7に示すような定常モードでの運転に切り替える。具体的には、図7に示すように、第1の開閉弁242を開くと共に第2の開閉弁243を閉じることで、第1の方向制御器24を「一方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を開くことで、第2の方向制御器25を「一方向状態」とする。第3及び第4の方向制御器54は「一方向状態」のままにしておく。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第2の経路(図7において実線及び破線の太矢印)が形成される。
この切替動作により、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24,25によって、低温側熱交換器30を含む第1〜第3の配管21〜23を経由する液体媒体の「循環流」が形成される。また、MCM熱交換器の高温端と高温側往復ポンプ70との間にも、第3及び第4の方向制御器54,55によって、高温側熱交換器60を含む第4〜第6の配管51〜53を経由する液体媒体の「循環流」が形成される。このため、MCM11の吸熱作用により低温側熱交換器30が冷却されると共に、MCM11の発熱作用により高温側熱交換器60が加熱される。
なお、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1は、図8に示す第2の起動モードを実行することが可能となっていてもよい。磁気ヒートポンプ装置1の起動時(定常状態に至る前)に第2の起動モードを実行することで、最適動作温度範囲Rよりも低いMCM熱交換器10内の温度Tを効率的に上げて、磁気ヒートポンプ装置1の立上時間の短縮を図ることができる。
具体的には、外気温(例えば20℃)によってMCM熱交換器10内の温度TがMCM11の最適動作温度(例えば40℃)に対して低くなっていることで、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれず、且つ、(2)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの上限値よりも高くない場合には、制御装置90は、第1〜第4の方向制御器24,25,54,55を次のように切り替えてもよい。
すなわち、この第2の起動モードでは、図8に示すように、第1の開閉弁242を開くと共に第2の開閉弁243を閉じることで、第1の方向制御器24を「一方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を開くことで、第2の方向制御器25を「一方向状態」とする。また、第1の開閉弁542と閉じると共に第2の開閉弁543を開くことで、第3の方向制御器54を「双方向状態」とする。さらに、第3の開閉弁552を閉じることで、第4の方向制御器55を「遮断状態」とする。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第1の経路(図8において実線及び破線の太矢印)が形成される。
そして、この第1の経路が形成された状態で、制御装置90の指示に基づいて、磁気印加装置15による着磁/消磁及びポンプ40,70の往復動作を繰り返すことで、磁気熱量効果によってMCM11の発熱と吸熱が繰り返されると共に、液体媒体が磁気ヒートポンプ装置1内を移動する。
この際、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24,25によって、低温側熱交換器30を含む第1〜第3の配管21〜23を経由する液体媒体の「循環流」が形成される。これに対し、MCM熱交換器10の高温端と高温側往復ポンプ70との間には、第3及び第4の方向制御器54,55によって、第4の配管51のみを経由する液体媒体の「往復流」が形成される。このため、MCM11の発熱作用を利用して当該MCM11自体を加熱しつつ、MCM11の吸熱は低温側熱交換器30を介して外部に排出することで、MCM熱交換器10内を暖めて当該MCM熱交換器10内の温度Tを最適動作温度範囲Rに近づけることができる。そして、この第2の起動モードによりMCM熱交換器10全体が加熱されたら、上述の定常モードに移行する。
なお、この図8に示す第2の起動モードにおいては、第3の方向制御器54が本発明における第1の方向制御器の一例に相当し、第4の方向制御器55が本発明における第2の方向制御器の一例に相当し、第1の方向制御器24が本発明における第3の方向制御器の一例に相当し、第2の方向制御器25が本発明における第4の方向制御器の一例に相当する。
さらに、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1は、図9に示す第3の起動モードを実行することが可能となっていてもよい。磁気ヒートポンプ装置1の起動時(定常状態に至る前)にこの第3の起動モードを実行することで、MCM熱交換器10内に温度勾配を適切に形成して、磁気ヒートポンプ装置1の立上時間の短縮を図ることができる。
具体的には、先ず、制御装置90が、MCM熱交換器10内の温度差ΔTを算出し、この温度差ΔTを所定値Kと比較する。MCM熱交換器10内の温度差ΔTは、特に限定されないが、第1の温度センサ81の検出値と第2の温度センサ82の検出値の差である。所定値Kとしては、特に限定されないが、定常状態におけるMCM11の温度スパンである。
そして、温度差ΔTが所定値K未満である場合(ΔT<K)には、MCM11の温度勾配がまだ十分に形成されていないため、制御装置90は、第1〜第4の方向制御器24,25,54,55を次のように切り替えてもよい。
すなわち、この第3の起動モードでは、図9に示すように、第1の開閉弁242を閉じると共に第2の開閉弁243を開くことで、第1の方向制御器24を「双方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を閉じることで、第2の方向制御器25を「遮断状態」とする。第1の開閉弁542と閉じると共に第2の開閉弁543を開くことで、第3の方向制御器54を「双方向状態」とする。さらに、第3の開閉弁552を閉じることで、第4の方向制御器55を「遮断状態」とする。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第3の経路(図9において実線及び破線の太矢印)が形成される。
そして、この第3の経路が形成された状態で、制御装置90の指示に基づいて、磁気印加装置15による着磁/消磁及びポンプ40,70の往復動作を繰り返すことで、磁気熱量効果によってMCM11の発熱と吸熱が繰り返されると共に、液体媒体が磁気ヒートポンプ装置1内を移動する。
この際、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24,25によって、第1の配管21のみを経由する液体媒体の「往復流」が形成される。また、MCM熱交換器の高温端と高温側往復ポンプ70との間にも、第3及び第4の方向制御器54,55によって、第4の配管51のみを経由する液体媒体の「往復流」が形成される。このため、MCM11の吸熱及び発熱作用を利用して当該MCM11自体の低温端を冷却すると共に当該MCM11自体の高温端を加熱することができるので、MCM11に温度勾配を効率的に発生させることができる。この第3の起動モードによって、MCM11に十分な温度勾配が形成され、温度差ΔTが所定値K以上となったら(ΔT≧K)、上述の定常モードに移行する。
この第3の起動モードのタイミングは、磁気ヒートポンプ装置1の始動直後のみに限定されない。例えば、上述の第1又は第2の起動モードを実行してMCM熱交換器10内の全体温度を最適動作温度範囲に近づけてから、この第3の起動モードを実行してもよい。
以上のように、本実施形態では、第1及び第3の方向制御器24,54が「双方向状態」又は「一方向状態」を切替可能であり、第2及び第4の方向制御器25,55が「一方向状態」又は「遮断状態」を切替可能である。これにより、第1又は第2の配管系20,50の少なくとも一方に液体冷媒の「往復流」を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置1を定常状態とすることが可能となる。
なお、磁気ヒートポンプ装置が、上述の第2及び第3の起動モードを実行しない場合には、図10(a)及び図10(b)に示すように、第3及び第4の方向制御器54,55の構成を簡素化してもよい。図10(a)及び図10(b)は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第5変形例を示す配管回路図であり、図10(a)は第1の起動モードを示す図であり、図10(b)は定常モードを示す図である。
すなわち、図10(a)及び図10(b)に示すように、第3の方向制御器54を第1の逆止弁541のみで構成すると共に、第4の方向制御器55を第2の逆止弁551のみで構成してもよい。この場合には、制御装置90は、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるか否かのみを判断すればよい。なお、特に図示しないが、第3又は第4の方向制御器54,55の一方を逆止弁のみで構成し、第4又は第3の方向制御器55,54の他方については構成を簡素化しなくてもよい。
以上のように、図10(a)及び図10(b)に示す変形例では、第1の方向制御器24が「双方向状態」又は「一方向状態」を切替可能であり、第2の方向制御器25が「一方向状態」又は「遮断状態」を切替可能であり、第3及び第4の方向制御器54,55が流体の流通方向を一方向に制限するように構成されている。これにより、第1の配管系20に液体冷媒の「往復流」を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置1を定常状態とすることが可能となる。
或いは、磁気ヒートポンプ装置が、上述の第1及び第3の起動モードを実行しない場合には、図11(a)及び図11(b)に示すように、第1及び第2の方向制御器24,25の構成を簡素化してもよい。図11(a)及び図11(b)は、本発明の第1実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第6変形例を示す配管回路図であり、図11(a)は第2の起動モードを示す図であり、図11(b)は定常モードを示す図である。
すなわち、図11(a)及び図11(b)に示すように、第1の方向制御器24を第1の逆止弁241のみで構成すると共に、第2の方向制御器25も第2の逆止弁251のみで構成してもよい。この場合にも、制御装置90は、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるか否かのみを判断すればよい。なお、特に図示しないが、第1又は第2の方向制御器24,25の一方を逆止弁のみで構成し、第2又は第1の方向制御器25,24の他方については構成を簡素化しなくてもよい。
なお、上述の図8に示す例と同様に、この図11(a)及び図11(b)に示す例においては、第3の方向制御器54が本発明における第1の方向制御器の一例に相当し、第4の方向制御器55が本発明における第2の方向制御器の一例に相当し、第1の方向制御器24が本発明における第3の方向制御器の一例に相当し、第2の方向制御器25が本発明における第4の方向制御器の一例に相当する。
以上のように、図11(a)及び図11(b)に示す変形例では、第3の方向制御器54が「双方向状態」又は「一方向状態」を切替可能であり、第4の方向制御器55が「一方向状態」又は「遮断状態」を切替可能であり、第1及び第2の方向制御器24,25が流体の流通方向を一方向に制限するように構成されている。これにより,第2の配管系50に液体冷媒の「往復流」を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置1を定常状態とすることが可能となる。
<<第2実施形態>>
図12は本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。本実施形態では、第1〜第4の方向制御器の設置位置が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置について、第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1Bでは、第1の方向制御器24Bが第3の配管23に設けられ、第2の方向制御器25Bが第1の配管21に設けられている。なお、本実施形態では、第1の方向制御器24Bの第1の逆止弁241Bによって、流体の流通方向が図12中右方向に制限されると共に、第2の方向制御器25Bの第2の逆止弁251によって、流体の流通方向が図12中左方向に制限される。
同様に、第3の方向制御器54Bが第6の配管53に設けられ、第4の方向制御器55Bが第4の配管51に設けられている。なお、本実施形態では、第3の方向制御器54Bの第1の逆止弁541Bにより流体の流通方向が図12中左方向に制限されると共に、第4の方向制御器55Bの第2の逆止弁551により流体の流通方向が図12中右方向に制限される。
なお、磁気ヒートポンプ装置の配管回路構成は、図12に示すものに限定されない。図13(a)〜図14は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第1〜第4変形例を示す配管回路図である。
図12に示す例では、第1の方向制御器24Bが第3の配管23に設けられていたが、図13(a)に示すように、第1の方向制御器24Bを第2の配管22に設けてもよい。或いは、図12に示す例では、第3の方向制御器54Bが第6の配管53に設けられていたが、図13(b)に示すように、第3の方向制御器54Bを第5の配管52に設けてもよい。或いは、図13(c)に示すように、第1及び第3の方向制御器24B,54Bを第2及び第5の配管22、52にそれぞれ設けてもよい。
また、図12に示す例では、第1及び第3の方向制御器24,54を3つの弁を用いてそれぞれ構成すると共に、第2及び第4の方向制御器25,55を2つの弁を用いてそれぞれ構成したが、第1〜第4の方向制御器の構成は、特にこれに限定されない。図14に示すように、第1及び第3の方向制御器を、流体の流路を「双方向状態」又は「一方向状態」に切り替える機能を有する一つの方向制御弁で実現してもよいし、第2及び第4の方向制御器を、流体の流路を「一方向状態」又は「遮断状態」に切り替える機能を有する一つの方向制御弁で実現してもよい。
次に、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1Bの動作について、図15〜図19を参照しながら説明する。
図15及び図16は本発明の第2実施形態の第1の起動モード及び定常モードにおける磁気ヒートポンプ装置をそれぞれ示す配管回路図である。また、図17は本発明の第2実施形態の第2の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。さらに、図18は本発明の第2実施形態の第3の起動モードにおける磁気ヒートポンプ装置を示す配管回路図である。
本実施形態の磁気ヒートポンプ装置1Bは、第1実施形態と同様に、以下に説明する第1の起動モードと定常モードとを切り替えて運転することが可能となっている。磁気ヒートポンプ装置1Bの起動時(定常状態に至る前)に第1の起動モードを実行することで、最適動作温度範囲よりも高いMCM熱交換器10内の全体の温度を効率的に下げて、磁気ヒートポンプ装置1Bの立上時間の短縮を図ることができる。
具体的には、先ず、制御装置90が、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるか否か、及び、(2)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの上限値よりも高いか否か、を判断する。
(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれず、且つ、(2)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの上限値よりも高い場合には、制御装置90は、図15に示すように、第1の開閉弁242を閉じると共に第2の開閉弁243を開くことで、第1の方向制御器24Bを「双方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を閉じることで、第2の方向制御器25Bを「遮断状態」とする。また、第1の開閉弁542と開くと共に第2の開閉弁543を閉じることで、第3の方向制御器54Bを「一方向状態」とする。さらに、第3の開閉弁552を開くことで、第4の方向制御器55Bを「一方向状態」とする。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第1の経路(図15において実線及び破線の太矢印)が形成される。
そして、この第1の経路が形成された状態で、制御装置90の指示に基づいて、磁気印加装置15による着磁/消磁及びポンプ40,70の往復動作を繰り返すことで、磁気熱量効果によってMCM11の発熱と吸熱が繰り返されると共に、液体媒体が磁気ヒートポンプ装置1B内を移動する。
この際、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24B,25Bによって、第2の配管22、低温側熱交換器30、及び第3の配管23を経由する液体冷媒の「往復流」が形成される。これに対し、MCM熱交換器10の高温端と高温側往復ポンプ70との間には、第3及び第4の方向制御器54B,55Bによって、高温側熱交換器60を含む第4〜第6の配管51〜53を経由する液体冷媒の「循環流」が形成される。このため、MCM11の吸熱作用を利用して当該MCM11自体を冷却しつつ、MCM11の発熱は高温側熱交換器60を介して外部に排出することで、MCM熱交換器10内を冷やして当該MCM熱交換器10内の温度Tを最適動作温度範囲Rに近づけることができる。
こうした第1の起動モード(図15参照)で磁気ヒートポンプ装置1を運転し、MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるようになったら、制御装置90は、図16に示すような定常モードでの運転に切り替える。具体的には、図16に示すように、第1の開閉弁242を開くと共に第2の開閉弁243を閉じることで、第1の方向制御器24Bを「一方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を開くことで、第2の方向制御器25Bを「一方向状態」とする。第3及び第4の方向制御器54Bは「一方向状態」のままにしておく。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第2の経路(図16において実線及び破線の太矢印)が形成される。
この切替動作により、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24B,25Bによって、低温側熱交換器30を含む第1〜第3の配管21〜23を経由する液体冷媒の「循環流」が形成される。また、MCM熱交換器10の高温端と高温側往復ポンプ70との間にも、第3及び第4の方向制御器54B,55Bによって、高温側熱交換器60を含む第4〜第6の配管51〜53を経由する液体冷媒の「循環流」が形成される。このため、MCM11の吸熱作用により低温側熱交換器30が冷却されると共に、MCM11の発熱作用により高温側熱交換器60が加熱される。
なお、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1Bは、図17に示す第2の起動モードを実行することが可能となっていてもよい。磁気ヒートポンプ装置1Bの起動時(定常状態に至る前)に第2の起動モードを実行することで、最適動作温度範囲Rよりも低いMCM熱交換器10内の全体の温度Tを効率的に上げて、磁気ヒートポンプ装置1Bの立上時間の短縮を図ることができる。
具体的には、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれず、且つ、(2)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rの上限値よりも高くない場合には、制御装置90は、図17に示すように、第1の開閉弁242を開くと共に第2の開閉弁243を閉じることで、第1の方向制御器24Bを「一方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を開くことで、第2の方向制御器25Bを「一方向状態」とする。また、第1の開閉弁542と閉じると共に第2の開閉弁543を開くことで、第3の方向制御器54Bを「双方向状態」とする。さらに、第3の開閉弁552を閉じることで、第4の方向制御器55Bを「遮断状態」とする。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第1の経路(図17において実線及び破線の太矢印)が形成される。
そして、この第1の経路が形成された状態で、制御装置90の指示に基づいて、磁気印加装置15による着磁/消磁及びポンプ40,70の往復動作を繰り返すことで、磁気熱量効果によってMCM11の発熱と吸熱が繰り返されると共に、液体媒体が磁気ヒートポンプ装置1B内を移動する。
この際、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24B,25Bによって、低温側熱交換器30を含む第1〜第3の配管21〜23を経由する液体媒体の「循環流」が形成される。これに対し、MCM熱交換器10の高温端と高温側往復ポンプ70との間には、第3及び第4の方向制御器54B,55Bによって、第5の配管52、高温側熱交換器60、及び第6の配管53を経由する液体媒体の「往復流」が形成される。このため、MCM11の発熱作用を利用して当該MCM11自体を加熱しつつ、MCM11の吸熱は低温側熱交換器30を介して外部に排出することで、MCM熱交換器10内を暖めて当該MCM熱交換器10内の温度Tを最適動作温度範囲Rに近づけることができる。そして、この第2の起動モードによりMCM熱交換器10全体が加熱されたら、上述の定常モードに移行する。
なお、この図17に示す第2の起動モードにおいては、第3の方向制御器54Bが本発明における第1の方向制御器の一例に相当し、第4の方向制御器55Bが本発明における第2の方向制御器の一例に相当し、第1の方向制御器24Bが本発明における第3の方向制御器の一例に相当し、第2の方向制御器25Bが本発明における第4の方向制御器の一例に相当する。
さらに、本実施形態における磁気ヒートポンプ装置1Bは、図18に示す第3の起動モードを実行することが可能となっていてもよい。
具体的には、先ず、制御装置90が、MCM熱交換器10内の温度差ΔTを算出し、この温度差ΔTをと所定値Kと比較する。そして、温度差ΔTが所定値K未満である場合(ΔT<K)には、制御装置90は、図18に示すように、第1の開閉弁242を閉じると共に第2の開閉弁243を開くことで、第1の方向制御器24Bを「双方向状態」とする。また、第3の開閉弁252を閉じることで、第2の方向制御器25Bを「遮断状態」とする。また、第1の開閉弁542と閉じると共に第2の開閉弁543を開くことで、第3の方向制御器54Bを「双方向状態」とする。さらに、第3の開閉弁552を閉じることで、第4の方向制御器55Bを「遮断状態」とする。これにより、第1の往復ポンプ40と第2の往復ポンプ70の間に、第3の経路(図18において実線及び破線の太矢印)が形成される。
そして、この第3の経路が形成された状態で、制御装置90の指示に基づいて、磁気印加装置15による着磁/消磁及びポンプ40,70の往復動作を繰り返すことで、磁気熱量効果によってMCM11の発熱と吸熱が繰り返されると共に、液体媒体が磁気ヒートポンプ装置1内を移動する。
この際、MCM熱交換器10の低温端と低温側往復ポンプ40との間には、第1及び第2の方向制御器24B,25Bによって、第2の配管22、低温側熱交換器30、及び第3の配管23を経由する液体媒体の「往復流」が形成される。また、MCM熱交換器の高温端と高温側往復ポンプ70との間にも、第3及び第4の方向制御器54B,55Bによって、第5の配管52、高温側熱交換器60、及び第6の配管53を経由する液体媒体の「往復流」が形成される。このため、MCM11の吸熱及び発熱作用を利用して当該MCM11自体の低温端を冷却すると共に当該MCM11自体の高温端を加熱することができるので、MCM11に温度勾配を効率的に発生させることができる。この第3の起動モードによりMCM11に十分な温度勾配が形成され、温度差ΔTが所定値K以上となったら(ΔT≧K)、上述の定常モードに移行する。
以上のように、本実施形態では、第1実施形態と同様に、第1及び第3の方向制御器24B,54Bが「双方向状態」又は「一方向状態」を切替可能であり、第2及び第4の方向制御器25B,55Bが「一方向状態」又は「遮断状態」を切替可能である。これにより、第1又は第2の配管系20,50の少なくとも一方に液体媒体の「往復流」を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置1を定常状態とすることが可能となる。
なお、磁気ヒートポンプ装置が、上述の第2及び第3の起動モードを実行しない場合には、図19(a)及び図19(b)に示すように、第3及び第4の方向制御器54B,55Bの構成を簡素化してもよい。図19(a)及び図19(b)は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第5変形例を示す配管回路図であり、図19(a)は第1の起動モードを示す図であり、図19(b)は定常モードを示す図である。
すなわち、図19(a)及び図19(b)に示すように、第3の方向制御器54Bを第1の逆止弁541のみで構成すると共に、第4の方向制御器25も第2の逆止弁551のみで構成してもよい。この場合には、制御装置90は、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるか否かのみを判断すればよい。なお、特に図示しないが、第3又は第4の方向制御器54B,55Bの一方を逆止弁のみで構成し、第4又は第3の方向制御器55B,54Bの他方については構成を簡素化しなくてもよい。
以上のように、図19(a)及び図19(b)に示す変形例では、第1の方向制御器24Bが「双方向状態」又は「一方向状態」を切替可能であり、第2の方向制御器25Bが「一方向状態」又は「遮断状態」を切替可能であり、第3及び第4の方向制御器54B,55Bが流体の流通方向を一方向に制限するように構成されている。これにより、第1の配管系20に液体媒体の「往復流」を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置1を定常状態とすることが可能となる。
或いは、磁気ヒートポンプ装置が、上述の第1及び第3の起動モードを実行しない場合には、図20(a)及び図20(b)に示すように、第1及び第2の方向制御器24B,25Bの構成を簡素化してもよい。図20(a)及び図20(b)は、本発明の第2実施形態における磁気ヒートポンプ装置の第6変形例を示す配管回路図であり、図20(a)は第2の起動モードを示す図であり、図20(b)は定常モードを示す図である。
すなわち、図20(a)及び図20(b)に示すように、第1の方向制御器24Bを第1の逆止弁241のみで構成すると共に、第2の方向制御器25Bも第2の逆止弁251のみで構成してもよい。この場合にも、制御装置90は、(1)MCM熱交換器10内の温度Tが所定温度範囲Rに含まれるか否かのみを判断すればよい。なお、特に図示しないが、第1又は第2の方向制御器24B,25Bの一方を逆止弁のみで構成し、第2又は第1の方向制御器25B,24Bの他方については構成を簡素化しなくてもよい。
なお、上述の図17に示す例と同様に、この図20(a)及び図20(b)に示す例においては、第3の方向制御器54Bが本発明における第1の方向制御器の一例に相当し、第4の方向制御器55Bが本発明における第2の方向制御器の一例に相当し、第1の方向制御器24Bが本発明における第3の方向制御器の一例に相当し、第2の方向制御器25Bが本発明における第4の方向制御器の一例に相当する。
以上のように、図20(a)及び図20(b)に示す変形例では、第3の方向制御器54Bが「双方向状態」又は「一方向状態」を切替可能であり、第4の方向制御器55Bが「一方向状態」又は「遮断状態」を切替可能であり、第1及び第2の方向制御器24B,25Bが流体の流通方向を一方向に制限するように構成されている。これにより,第2の配管系50に液体媒体の「往復流」を形成することができるので、短時間で磁気ヒートポンプ装置1を定常状態とすることが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
磁気ヒートポンプ装置1が、低温側往復ポンプ40の機能と高温側往復ポンプ70の機能を備えていれば、これらの機能を実現する往復ポンプ装置は上記に特に限定されない。例えば、ピストンを挟んで配置された2つのポートが形成されたシリンダを有する単一の往復ポンプ装置を用いて、一方のポートを低温側配管系20の接続点20aに接続すると共に、他方のポートを高温側配管系50の接続点50aに接続することで、低温側往復ポンプの機能と高温側往復ポンプの機能を実現してもよい。
また、例えば、図21に示すように、第1実施形態で説明した複数の磁気ヒートポンプ装置1を直列に接続して、複合的な一台の磁気ヒートポンプ装置100を構成してもよい。図21は本発明の第3実施形態における磁気ヒートポンプ装置を示す図である。図21に示す例では、一方の磁気ヒートポンプ装置1の接続点50aと他方の磁気ヒートポンプ装置1の接続点50aを、配管110を介して連結することで、2つの磁気ヒートポンプ装置1を直列的に接続している。
このように、高温側往復ポンプ70が、別の磁気ヒートポンプ装置1を介して、磁気ヒートポンプ装置1の高温側配管系50に間接的に接続されていてもよい。また、特に図示しないが、低温側往復ポンプ40が、別の磁気ヒートポンプ装置1を介して、磁気ヒートポンプ装置1の低温側配管系20に間接的に接続されていてもよい。
すなわち、本発明における「第1及び第2の配管系にそれぞれ接続された第1及び第2の往復ポンプ」には、「第1の配管系に直接的に接続された第1の往復ポンプ、及び、第2の配管系に直接的に接続された第2の往復ポンプ」の他に、「第1の配管系に直接的に接続された第1の往復ポンプ、及び、第2の配管系に間接的に接続された第2の往復ポンプ」、「第1の配管系に間接的に接続された第1の往復ポンプ、及び、第2の配管系に直接的に接続された第2の往復ポンプ」、並びに、「第1の配管系に間接的に接続された第1の往復ポンプ、及び、第2の配管系に間接的に接続された第2の往復ポンプ」も含まれる。
なお、磁気ヒートポンプ装置100を構成する磁気ヒートポンプ装置1の数は特に限定されない。また、第2実施形態で説明した磁気ヒートポンプ装置1Bを用いて、本実施形態の磁気ヒートポンプ装置100を構成してもよいし、磁気ヒートポンプ装置1,1Bを混在させて本実施形態の磁気ヒートポンプ装置100を構成してもよい。
また、例えば、上述の実施形態では、磁気ヒートポンプ装置を家庭用或いは自動車等の空気調和装置に適用した例について説明したが、特にこれに限定されない。例えば、用途に応じた適切なキュリー温度を有するMCMを選定することで、冷凍機のような極低温域での用途、或いは、ある程度高温域での用途に、本発明に係る磁気ヒートポンプ装置を適用してもよい。
1,1B…磁気ヒートポンプ装置
10…MCM熱交換器
10a〜10d…第1〜第4のポート
11…MCM
12…ケース
15…磁場印加装置
151…永久磁石
152…アクチュエータ
20…低温側配管系
21〜23…第1〜第3の配管
20a…接続点
24,24B…第1の方向制御器
241…第1の逆止弁
242…第1の開閉弁
243…第2の開閉弁
25,25B…第2の方向制御器
251…第2の逆止弁
252…第3の開閉弁
30…低温側熱交換器
30a,30b…ポート
40…低温側往復ポンプ
41…ピストン
42…配管
50…高温側配管系
51〜53…第4〜第6の配管
50a…接続点
54,54B…第3の方向制御器
541…第1の逆止弁
542…第1の開閉弁
543…第2の開閉弁
55,55B…第4の方向制御器
551…第2の逆止弁
552…第3の開閉弁
60…高温側熱交換器
60a,60b…ポート
70…高温側往復ポンプ
71…ピストン
72…配管
81…第1の温度センサ
82…第2の温度センサ
90…制御装置
100…磁気ヒートポンプ装置
110…配管

Claims (10)

  1. 磁気熱量効果を有する磁気熱量効果材料を有する内部熱交換器と、
    前記磁気熱量効果材料に磁場を印加すると共に前記磁場の大きさを変更するように構成された磁場印加装置と、
    前記内部熱交換器の一端と第1の外部熱交換器を接続する第1の配管系と、
    前記内部熱交換器の他端と第2の外部熱交換器を接続する第2の配管系と、
    前記第1及び前記第2の配管系にそれぞれ接続された第1及び第2の往復ポンプと、
    前記磁場印加装置、前記第1の往復ポンプ、及び前記第2の往復ポンプを連動させるように制御する制御装置と、を備えており、
    前記第1の配管系は、
    前記第1の往復ポンプに対して一方の側に設けられた第1の方向制御器と、
    前記第1の往復ポンプに対して他方の側に設けられた第2の方向制御器と、を含み、
    前記第2の配管系は、
    前記第2の往復ポンプに対して一方の側に設けられた第3の方向制御器と、
    前記第2の往復ポンプに対して他方の側に設けられた第4の方向制御器と、を含み、
    前記第1の方向制御器は、流体の流路を、双方向状態、又は、一方向状態に切り替えるように構成され、
    前記第2の方向制御器は、前記流体の流路を、前記一方向状態、又は、遮断状態に切り替えるように構成されており、
    前記双方向状態は、前記流体が双方向に流通可能な状態であり、
    前記一方向状態は、前記流体の流通方向を一方向に制限する状態であり、
    前記遮断状態は、前記流体の流通を遮断する状態であり、
    前記第3及び前記第4の方向制御器は、少なくとも前記流体の流通方向を一方向に制限するように構成された磁気ヒートポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記第1の配管系は、
    前記内部熱交換器に接続された第1の配管と、
    前記第1の配管と前記第1の外部熱交換器とを接続する第2の配管と、
    前記第1の外部熱交換器と前記内部熱交換器とを接続する第3の配管と、を含み、
    前記第1の往復ポンプは、前記第1の配管と前記第2の配管との間に接続され、
    前記第1又は前記第2の方向制御器の一方は、前記第1の配管に設けられ、
    前記第2又は前記第1の方向制御器の他方は、前記第2又は前記第3の配管に設けられており、
    前記第2の配管系は、
    前記内部熱交換器に接続された第4の配管と、
    前記第4の配管と前記第2の外部熱交換器とを接続する第5の配管と、
    前記第2の外部熱交換器と前記内部熱交換器とを接続する第6の配管と、を含み、
    前記第2の往復ポンプは、前記第4の配管と前記第5の配管との間に接続され、
    前記第3又は前記第4の方向制御器の一方は、前記第4の配管に設けられ、
    前記第4又は前記第3の方向制御器の他方は、前記第5又は前記第6の配管に設けられた磁気ヒートポンプ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記第3の方向制御器は、前記流体の流路を、前記双方向状態、又は、前記一方向状態に切り替えるように構成され、
    前記第4の方向制御器は、前記流体の流路を、前記一方向状態、又は、前記遮断状態に切り替えるように構成されており、
    前記第1の方向制御器が前記双方向状態を選択し、前記第2の方向制御器が前記遮断状態を選択し、並びに、前記第3及び前記第4の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第1の経路を形成可能であり、
    前記第1〜前記第4の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第2の経路を形成可能である磁気ヒートポンプ装置。
  4. 請求項1又は2に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記第3及び前記第4の方向制御器は、逆止弁であり、
    前記第1の方向制御器が前記双方向状態を選択し、且つ、前記第2の方向制御器が前記遮断状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第1の経路を形成可能であり、
    前記第1及び前記第2の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第2の経路を形成可能である磁気ヒートポンプ装置。
  5. 請求項1又は2に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記第3の方向制御器は、前記流体の流路を、前記双方向状態、又は、前記一方向状態に切り替えるように構成され、
    前記第4の方向制御器は、前記流体の流路を、前記一方向状態、又は、前記遮断状態に切り替えるように構成されており、
    前記第1及び前記第3の方向制御器が前記双方向状態を選択し、並びに、前記第2及び前記第4の方向制御器が前記遮断状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第3の経路を形成可能であり、
    前記第1〜前記第4の方向制御器が前記一方向状態を選択することで、前記第1の往復ポンプと前記第2の往復ポンプとの間に第2の経路を形成可能である磁気ヒートポンプ装置。
  6. 請求項3又は5に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記第1及び前記第3の方向制御器は、
    第1の逆止弁と、
    前記第1の逆止弁と直列に接続された第1の開閉弁と、
    前記第1の逆止弁及び前記第1の開閉弁に並列に接続された第2の開閉弁と、をそれぞれ含み、
    前記第2及び前記第4の方向制御器は、
    第2の逆止弁と、
    前記第2の逆止弁に直列に接続された第3の開閉弁と、をそれぞれ含む磁気ヒートポンプ装置。
  7. 請求項4に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記第1の方向制御器は、
    第1の逆止弁と、
    前記第1の逆止弁と直列に接続された第1の開閉弁と、
    前記第1の逆止弁及び第1の開閉弁に並列に接続された第2の開閉弁と、を含み、
    前記第2の方向制御器は、
    第2の逆止弁と、
    前記第2の逆止弁に直列に接続された第3の開閉弁と、を含む磁気ヒートポンプ装置。
  8. 請求項3に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記磁気ヒートポンプ装置は、前記内部熱交換器内の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれているか否かを判断し、
    前記制御装置は、
    前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれていない場合に、前記第1の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御し、
    前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれている場合に、前記第2の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御する磁気ヒートポンプ装置。
  9. 請求項4に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記磁気ヒートポンプ装置は、前記内部熱交換器内の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて、前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれているか否かを判断し、
    前記制御装置は、
    前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれていない場合に、前記第1の経路を形成するように前記第1及び前記第2の方向制御器を制御し、
    前記内部熱交換器内の温度が所定温度範囲に含まれている場合に、前記第2の経路を形成するように前記第1及び前記第2の方向制御器を制御する磁気ヒートポンプ装置。
  10. 請求項5に記載の磁気ヒートポンプ装置であって、
    前記磁気ヒートポンプ装置は、
    前記内部熱交換器の一端の温度を検出する第1の温度センサと、
    前記内部熱交換器の他端の温度を検出する第2の温度センサと、を備え、
    前記制御装置は、前記第1及び前記第2の温度センサの検出結果に基づいて、前記内部熱交換器の両端の温度差を算出し、前記温度差が所定値以上であるか否かを判断し、
    前記制御装置は、
    前記温度差が前記所定値未満である場合に、前記第3の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御し、
    前記温度差が前記所定値以上である場合に、前記第2の経路を形成するように前記第1〜第4の方向制御器を制御する磁気ヒートポンプ装置。
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