JP6505334B2 - 演算装置および演算方法 - Google Patents

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Description

この発明は、高速フーリエ変換(以下、FFTと記載する)を含む離散フーリエ変換、または、逆高速フーリエ変換(以下、IFFTと記載する)を含む逆離散フーリエ変換を行う演算装置および演算方法に関する。
FFT演算装置は、N点の時間軸上のデータ列を、N点の周波数軸上のデータ列に変換して出力する。また、IFFT演算装置は、N点の周波数軸上のデータ列を、N点の時間軸上のデータ列に変換して出力する。FFT演算装置およびIFFT演算装置において、変換対象のデータ列の点数Nが多くなるにつれて変換に必要な演算量も増加する。
そこで、従来から、変換可能な点数は少ないが安価な演算器を用いてより多くの点数のデータ列をFFTまたはIFFTする技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載される演算装置は、2N点のデータ列をN点ごとのデータ列に分離し、N点のFFTまたはIFFTが可能な演算器によって上記分離したデータ列を変換して2N点の変換データ列を得ている。
特開2003−115813号公報
特許文献1に記載される演算装置は、入力データ列の半分以上の点が0値であるか否かによらずに回路規模を削減することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の演算装置では、入力データ列の半分以上の点が0値である場合に、さらなる回路規模の削減ができないという課題があった。
この発明は上記課題を解決するもので、入力データ列の半分以上の点が0値である場合に、回路規模をさらに削減することができる演算装置および演算方法を得ることを目的とする。
この発明に係る演算装置は、入力バッファ、位相乗算部および変換演算部を備える。
入力バッファは、入力データ列を蓄える。
位相乗算部は、入力バッファから入力データ列とその後に挿入された0値データとからなる半分以上の点が0値であるデータ列を2以上の繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力し、繰り返し1回目に入力したデータ列は変更せずに出力し、繰り返し2回目以降に入力したデータ列に位相を乗算して出力する。
変換演算部は、位相乗算部から出力されたN点ごとのデータ列を順次入力し、入力したデータ列のそれぞれにN点の離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を実行してM×N点の変換データ列を出力する。
この発明によれば、入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなる半分以上の点が0値であるデータ列を2以上の繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力して、N点の離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を実行してM×N点の変換データ列を出力する。このように構成することで、回路規模をさらに削減することができる。
この発明の実施の形態1に係る演算装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る演算装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る演算装置によるFFTの概要を示す図である。 実施の形態1に係る演算装置の変形例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る演算装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る演算装置の動作を示すフローチャートである。 符号反転部による符号反転の概要を示す図である。 符号反転部による符号反転の他の概要を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る演算装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る演算装置の動作を示すフローチャートである。 加減算部による加減算の概要を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る演算装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る演算装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る演算装置の構成を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る演算装置1の構成を示すブロック図である。
演算装置1は、離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を行う装置であり、図1に示すように、入力バッファ2、位相乗算部3、変換演算部4、出力バッファ5および制御部6を備える。以降では、演算装置1がFFTを実行する場合を例に挙げて説明する。
入力バッファ2は、変換対象の入力データ列を蓄える。入力データ列は、演算装置1がFFT演算装置である場合、時間軸上のデータ列であり、演算装置1がIFFT演算装置である場合、周波数軸上のデータ列である。
入力バッファ2には、例えば、FIFO(First In First Out)型のメモリを用いてもよい。
位相乗算部3は、入力バッファ2から入力したデータ列に位相を乗算する。
ここで、位相は、離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換のアルゴリズムにおいて変換対象のデータに乗算される回転子である。
また、位相乗算部3は、入力バッファ2から、入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなるデータ列を、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力する。
なお、NとMは、それぞれ2以上の整数である。
位相乗算部3は、入力バッファ2から繰り返し1回目に入力したデータ列は変更せずに変換演算部4に出力し、繰り返し2回目に入力したデータ列には位相を乗算して変換演算部4に出力する。
N点の入力データ列とその後にN点の0値データ列を挿入したデータ列を、N点ごとのデータ列として位相乗算部3に入力した場合を例に挙げる。
この場合、繰り返し2回目のN点のデータ列x(0),x(1),・・・,x(N−1)に乗算する位相w(j)=w(0),w(1),・・・,w(N−1)は、下記式(1)で表すことができる。ただし、jはN点のデータ列におけるデータの位置であり、j=0,1,・・・,N−1である。πは円周率、iは虚数単位である。
w(j)=exp(−πi(j/N)) ・・・(1)
変換演算部4は、位相乗算部3から出力された繰り返し回数M分のN点ごとのデータ列を順次入力し、入力したデータ列のそれぞれにN点のFFTを行う。また、変換演算部4は、N点のFFTデータ列を繰り返し順に出力バッファ5に出力する。
出力バッファ5は、変換演算部4から出力されたFFTデータ列を蓄える。
また、出力バッファ5は、繰り返し回ごとのFFTデータ列を1回目のFFTデータ列から順に外部に出力する。これにより、M×N点のFFTデータ列が出力データ列として得られる。FFTデータ列の出力先は、FFTデータ列を利用した情報処理を行う装置、回路または機能が考えられる。
なお、出力データ列としてFFTデータ列の整列が不要である場合は、出力バッファ5を省略してもよい。
制御部6は、入力バッファ2、位相乗算部3、変換演算部4および出力バッファ5のそれぞれを制御する。例えば、入力バッファ2は、制御部6の指示で入力データ列を蓄え、制御部6の指示でデータ列を位相乗算部3に出力する。位相乗算部3は、制御部6の指示でデータ列に位相を乗算し、変換演算部4は、制御部6の指示でデータ列にFFTを実行する。さらに、出力バッファ5は、制御部6の指示でFFTデータ列を蓄え、制御部6の指示でFFTデータ列を出力する。
次に動作について説明する。
図2は、演算装置1の動作を示すフローチャートであり、N点のFFTを行う変換演算部4を用いてM×NのFFTデータ列を出力するまでの一連の処理を示している。図3は演算装置1によるFFTの概要を示す図である。
以降では、繰り返し回数Mが2であり、位相乗算部3に入力されるデータ列が、図3に示すように、N点の入力データ列とその後にN点分の0値データ列が挿入された2N点のデータ列であるものとする。
まず、N点の入力データ列が入力バッファ2に蓄えられる(ステップST1)。
位相乗算部3は、入力バッファ2から、N点の入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなるデータ列を、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力する。
位相乗算部3は、入力したデータ列が繰り返し1回目のデータ列である場合(ステップST2;NO)、このデータ列を変更せずに変換演算部4に出力する。
また、位相乗算部3は、入力したデータ列が繰り返し2回目以降のデータ列である場合(ステップST2;YES)、このデータ列に位相を乗算する(ステップST3)。
ここで繰り返し2回目のデータ列に乗算される位相w(j)は、上記式(1)によって算出することができる。位相w(j)が乗算されたN点のデータ列は、位相乗算部3から変換演算部4に出力される。
変換演算部4は、位相乗算部3から繰り返し回数M分のN点ごとのデータ列を順次入力して、入力したデータ列にN点のFFTを実行する(ステップST4)。このとき、変換演算部4は、位相乗算部3から入力した繰り返し1回目のデータ列にFFTを実行して、1回目のFFTデータ列として出力バッファ5に出力する。
次に、変換演算部4は、位相乗算部3から入力した繰り返し2回目のデータ列にFFTを実行し、2回目のFFTデータ列として出力バッファ5に出力する。
出力バッファ5は、変換演算部4から出力された繰り返し回ごとのFFTデータ列を蓄える(ステップST5)。M=2であるので、1回目のFFTデータ列と2回目のFFTデータ列とが順に出力バッファ5に蓄えられる。
次に、ステップST2からステップST5までの一連の処理がM回目のデータ列に実行されていない場合(ステップST6;NO)、ステップST2に戻り、次の繰り返し回のデータ列に上記一連の処理が実行される。
上記一連の処理がM回目のデータ列に実行されていれば(ステップST6;YES)、出力バッファ5は、1回目のFFTデータ列からM回目のFFTデータ列までを順に出力する(ステップST7)。M=2であるので、1回目のFFTデータ列と2回目のFFTデータ列とがこの順で出力バッファ5から出力される。これにより、変換演算部4としてFFTデータ列を整列しない演算器を用いても、出力バッファ5によってFFTデータ列を整列させることができる。
制御部6は、図2に示したステップST1からステップST7までの処理が実行されるように、入力バッファ2、位相乗算部3、変換演算部4および出力バッファ5のそれぞれを制御する。図3に示す2N点の出力データ列は、1回目のFFTデータ列と2回目のFFTデータ列とからなるデータ列である。
なお、フーリエ変換の点数と入力データ列の点数Nとの間に“入力データ列の点数N≦フーリエ変換の点数”という関係があり、入力データ列の点数Nがフーリエ変換の点数に満たない場合、入力データ列の後にN点を超える0値データ列が挿入される。これによりN点を超える点数のFFTデータ列が得られる。
また、図2の説明において、位相乗算部3は、繰り返し1回目のデータ列を変更せずに変換演算部4に出力することを示した。ここでは、位相乗算部3が、入力バッファ2から入力したデータ列をそのまま変換演算部4に出力している。
ただし、“データ列を変更しない”という動作の内容には、前述したようにデータ列に位相を乗算せずに出力することの他に、データ列に位相w(0)=1を乗算して乗算前と同じ値のデータ列を出力することも含まれる。
例えば、N点の入力データ列の後に2N分の0値データ列を挿入してFFTを実行する場合に、演算装置1が、下記の(A)から(D)までの動作を3回(M=3)繰り返して3N点のFFTデータ列を算出するように構成してもよい。
(A)位相乗算部3は、入力バッファ2から、N点の入力データ列とその後に2N分の0値データ列が挿入されたデータ列をN点ごとのデータ列として入力する。
(B)位相乗算部3は、入力バッファ2から入力したN点のデータ列に位相を乗算する。
(C)変換演算部4は、位相乗算部3により位相が乗算されたデータ列にN点のFFTを実行する。
(D)出力バッファ5は、変換演算部4から出力されたN点のFFTデータ列を蓄える。
上記の(A)から(D)までの動作が3回繰り返されると、出力バッファ5は、1回目のFFTデータ列から3回目のFFTデータ列までを順に出力する。これにより、3N点のFFTデータ列が得られる。
(B)でデータ列に乗算される位相w(0),w(1),・・・,w(N−1)は、N点のデータ列をx(0),x(1),・・・,x(N−1)とすると、下記式(2)で表される。ただし、kは、繰り返し回を示すパラメータであり、k=0,1,・・・,M−1である。繰り返し1回目がk=0、繰り返し2回目がk=1というように対応する。
繰り返し1回目のデータ列には、下記式(2)に従い、w(0,j)=1が乗算され、位相の乗算前と同じ値のデータ列が変換演算部4に出力される。
w(k,j)=exp(−2πi(jk/3N)) ・・・(2)
なお、位相乗算部3は、入力バッファ2から、入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなるN’(=M×N)点のデータ列を、繰り返し回数MでN’/M点ごとのデータ列として入力してもよい。この場合、変換演算部4は、位相乗算部3から出力されたN’/M点ごとのデータ列を入力して、入力したデータ列のそれぞれにN’/M点のFFTを実行することになる。これにより、N’/M点のFFTを実行する変換演算部4を用いて、M×N点のFFTデータ列を得ることができる。
また、入力バッファ2に蓄えたデータ列を位相乗算部3の出力で更新してもよい。
図4は実施の形態1に係る演算装置の変形例を示すブロック図である。図4において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
演算装置1Aは、図4に示すように、入力バッファ2A、位相乗算部3A、変換演算部4、出力バッファ5および制御部6を備える。
入力バッファ2Aは、変換対象の入力データ列を蓄える。位相乗算部3Aは、入力バッファ2Aから入力したデータ列に位相を乗算する。
入力バッファ2Aに蓄えられたデータ列は、位相乗算部3Aが位相を乗算したデータ列によって上書きされて更新される。
位相乗算部3AによってN点のデータ列に乗算される位相w(k,j)=w(k,0),w(k,1),・・・,w(k,N−1)は、下記式(3)で表すことができる。
ただし、kは、繰り返し2回目からの繰り返し回数Mに対応するパラメータであって、k=1,・・・,M−1である。
w(0,j)=1
w(k,j)=exp(−2πi(j/MN)) ・・・(3)
例えば、位相乗算部3Aは、入力バッファ2Aが蓄えたデータ列x(j)を入力して、データ列x(j)をそのまま、あるいはデータ列x(j)に位相w(0,j)を乗算して変換演算部4に出力する。
次に、位相乗算部3Aは、データ列x(j)に位相w(1,j)を乗算して入力バッファ2Aに出力する。入力バッファ2Aに蓄えられたデータ列x(j)は、位相乗算部3Aが位相を乗算したデータ列x(j)×w(1,j)で上書きされる。
位相w(k,j)は、上記式(3)に示すように、繰り返し回数Mによらず一定の値をとる。従って、位相乗算部3Aでは、繰り返し2回目以降で繰り返しの何回目かを区別しなくても、データ列に乗算する位相を決定することができる。
変換演算部4がFFTを行う場合について示したが、実施の形態1に係る演算装置は、IFFTを行う場合においても同様に構成することができる。
また、出力バッファ5を(2MN−N)点のデータを蓄積可能な容量のバッファとし、変換演算部4を、複数のデータストリームを連続してFFTまたはIFFTを実行する、いわゆるストリーム型の演算器としてもよい。
このように構成することで、演算装置1は、定期的に入力データ列が入力されると、FFTまたはIFFT結果を連続して出力することが可能となる。
以上のように、実施の形態1に係る演算装置1は、入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなる半分以上の点が0値であるデータ列を繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力し、N点のFFTを実行してM×N点のFFTデータ列を出力する。特に、位相乗算部3は、入力バッファ2から、入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなるN’(=M×N)点のデータ列を繰り返し回数MでN’/M点ごとのデータ列として入力する。変換演算部4は、位相乗算部3から出力されたN’/M点ごとのデータ列を入力して、入力したデータ列にN’/M点のFFTを実行する。
このように構成することで、入力データ列がN点以下であっても、0値データ列が挿入されて出力データ列の点数が補間される。さらに、出力データ列の点数分のFFTまたはIFFTを行う演算器を用いなくても、入力データ列よりも多くの点数の出力データ列を得ることができる。これにより、回路規模をさらに削減することができる
また、実施の形態1に係る演算装置1Aにおいて、位相乗算部3Aは、入力バッファ2Aが蓄えるデータ列を、位相を乗算したデータ列で更新する。
これにより、位相乗算部3Aでは、繰り返し2回目以降で繰り返しの何回目かを区別しなくても、データ列に乗算する位相を決定することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、入力データ列を循環シフトさせる。これにより、入力データ列が中央に配置されその両側に0値データ列が配置されたデータ列、もしくは、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置されたデータ列を対象としてFFTまたはIFFTが実行される。
図5は、この発明の実施の形態2に係る演算装置1Bの構成を示すブロック図である。
図5において、図1と同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
演算装置1Bは、図5に示すように、入力バッファ2、位相乗算部3、変換演算部4、出力バッファ5、制御部6および符号反転部7を備える。符号反転部7は、入力データ列の符号を反転させる。
例えば、符号反転部7は、入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置されたM×N点のデータ列のうち、0値を除いたN点の入力データ列の後半のデータ列の符号を反転させる。これにより、入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置されたM×N点のデータ列が、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として位相乗算部3に出力される。
また、符号反転部7は、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のN/2点のデータ列と後半のN/2点のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列のうち、0値を除いたN点の入力データ列の後半のデータ列の符号を反転させる。
これにより、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のN/2点のデータ列と後半のN/2点のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列が、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として位相乗算部3に出力される。
次に動作について説明する。
図6は演算装置1Bの動作を示すフローチャートであり、N点のFFTを行う変換演算部4を用いてM×Nの変換データ列を出力するまでの一連の処理を示している。
図7は、符号反転部7による符号反転の概要を示す図であって、N点の入力データ列における前半のデータ列をデータA、後半のデータ列をデータBとしている。
以降では、繰り返し回数Mが2であり、符号反転部7に入力されるデータ列が、入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置されたM×N点のデータ列のうち、0値を除いたN点の入力データ列であるものとする。
まず、N点の入力データが入力バッファ2に蓄えられる(ステップST1a)。
符号反転部7は、入力バッファ2から繰り返し回数MでN点の入力データ列を入力し、入力データ列が繰り返し1回目のデータ列であると(ステップST2a;YES)、図7に示すように入力データ列の符号を反転せずに位相乗算部3に出力する。
位相乗算部3は、入力したデータ列が繰り返し1回目のデータ列である場合(ステップST4a;NO)、このデータ列を変更せずに変換演算部4に出力する。
一方、符号反転部7は、入力データ列が繰り返し2回目のデータ列である場合(ステップST2a;NO)、図7に示すように、入力データ列の後半のデータBの符号を反転させる(ステップST3a)。入力データ列の後半のデータ列(データB)の符号が反転されることで、データBがデータAよりも先に位相乗算部3に出力される。
これにより、入力データ列が循環シフトされ、入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置された2N点のデータ列が、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として位相乗算部3に出力される。
位相乗算部3は、入力したデータ列が繰り返し2回目以降のデータ列である場合(ステップST4a;YES)、このデータ列に位相を乗算して変換演算部4に出力する(ステップST5a)。繰り返し2回目のデータ列に乗算される位相w(j)は、上記式(1)により算出することができる。位相w(j)が乗算されたN点のデータ列は、位相乗算部3から変換演算部4に出力される。
この後のステップST6aからステップST9aまでの処理は、図2のステップST4からステップST7までの処理と同一であるので説明を省略する。
これにより、入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置された2N点のFFTデータ列を得ることができる。
図8は、符号反転部7による符号反転の他の概要を示す図であって、N点の入力データ列における前半のデータ列をデータA、後半のデータ列をデータBとしている。
図6のステップST3aにおいて、符号反転部7が、図8に示すように、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のN/2点のデータ列と後半のN/2点のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列のうち、0値を除いた入力データ列の後半のデータAの符号を反転させる。
これにより、入力データ列が循環シフトされ、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列が繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として位相乗算部3に出力される。
そして、ステップST4aからステップST9aまでの処理が実行されることにより、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置された2N点のFFTデータ列を得ることができる。
なお、入力データ列の点数がN点に満たなければ、入力バッファ2から符号反転部7へ出力される入力データ列の後に0値データ列が挿入される。
符号反転部7が入力データ列の後半のデータ列の符号を反転させることで、入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置された2N点のデータ列がN点ごとに位相乗算部3に出力される。
また、符号反転部7が入力データ列の前半のデータ列の符号を反転させることで、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置された2N点のデータ列がN点ごとに位相乗算部3に出力される。
変換演算部4がFFTを行う場合について示したが、実施の形態2に係る演算装置1Bは、IFFTを行う場合においても同様に構成することができる。
以上のように、実施の形態2に係る演算装置1Bは、入力データ列の後半のデータ列の符号を反転させる符号反転部7を備える。位相乗算部3は、符号反転部7から、入力データ列が中央に配置されその両側に0値データ列が配置されたM×N点のデータ列を、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力する。
または、符号反転部7は、入力データ列の前半のデータ列の符号を反転させる。これにより、位相乗算部3は、符号反転部7から、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列を、繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力する。
このように構成することで、入力データ列が中央に配置されその両側に0値データ列が配置されたFFTデータ列、または、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置されたFFTデータ列が得られる。
例えば、合成開口レーダの画像化処理では、0値データ列が中央に配置されその両側に入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置されたFFTデータ列が利用される。このような場合に演算装置1Bを適用することができる。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3に係る演算装置1Cの構成を示すブロック図である。
図9において、図1と同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
演算装置1Cは、図9に示すように、入力バッファ2B、位相乗算部3、変換演算部4、出力バッファ5、制御部6および加減算部8を備える。入力バッファ2Bは、入力データ列を蓄えるとともに、入力データ列を前半のデータ列と後半のデータ列とに分けて加減算部8に出力する。加減算部8は、入力バッファ2Bから入力した2つのデータ列を加減算する。
次に動作について説明する。
図10は、演算装置1Cの動作を示すフローチャートであり、N点のFFTを行う変換演算部4を用いてM×Nの変換データ列を出力するまでの一連の処理を示している。
図11は、加減算部8による加減算の概要を示す図であり、N点の入力データ列の前半のデータ列をA[j]、後半のデータ列をB[j]としている。
以降では、N点の入力データ列であり、2N点のFFTデータ列を得るものとする。
まず、N点の入力データが入力バッファ2Bに蓄えられる(ステップST1b)。
加減算部8は、入力バッファ2Bから、N点の入力データ列における前半のデータ列と後半のデータ列とを同時に入力する(ステップST2b)。
加減算部8は、入力バッファ2Bから入力した2つのデータ列を、実部と虚部とを入れ替えつつ、加減算を行う(ステップST3b)。
例えば、図11に示すように、入力バッファ2Bから加減算部8が入力する2つの複素データ列をA[j],B[j]とする。加減算部8は、入力データ列を“0,A[j],B[j],0”という2N点のデータ列とみなして、基数4のFFTを行う。このFFTは、複素データ列の実部と虚部の入れ替えと、加減算とで実現することができる。
すなわち、基数4に対応して繰り返し回数M=4で演算処理が行われる。
まず、加減算部8が繰り返し1回目の加算を行って、図11に示すN/2点のデータ列A[j]+B[j]が得られ、位相乗算部3に出力される。
次に、繰り返し2回目で実部と虚部とを入れ替えた減算によって、N/2点のデータ列−iA[j]−B[j]が得られ、位相乗算部3に出力される。
続いて、繰り返し3回目で実部と虚部とを入れ替えた加算によって、N/2点のデータ列−A[j]+B[j]が得られ、位相乗算部3に出力される。
最後に、繰り返し4回目で実部と虚部とを入れ替えた減算によって、N/2点のデータ列iA[j]−B[j]が得られ、位相乗算部3に出力される。
位相乗算部3は、加減算部8から繰り返し回ごとに入力したN/2点のデータ列に位相を乗算する(ステップST4b)。位相が乗算されたN/2点のデータ列は位相乗算部3から変換演算部4に出力される。
N/2点のデータ列をx(0),x(1),・・・,x(N/2−1)とすると、このデータ列に乗算される位相w(k,0),w(k,1),・・・,w(k,N/2−1)は、下記式(4)で表すことができる。
ただし、基数4に対応する繰り返し回数をk=0,1,2,3としている。
w(k,j)=exp(−2πi(jk/2N)) ・・・(4)
変換演算部4は、位相乗算部3から入力したN/2点のデータ列にN/2点のFFTを実行する(ステップST5b)。
出力バッファ5は、変換演算部4から出力された繰り返し回ごとのFFTデータ列を蓄える(ステップST6b)。M=4であることから、1回目から4回目のFFTデータ列が順に出力バッファ5に蓄えられる。
この後のステップST7bおよびステップST8bの処理は、図2に示したステップST6およびステップST7と同じ処理であるので説明を省略する。これにより、2N点のFFTデータ列を得ることができる。
なお、加減算部8が、入力データ列を“0,A[j],B[j],0”とみなした場合を示した。ただし、加減算部8が入力したデータ列を“A[j],0,0,B[j]”、“0,0,A[j],B[j]”または“A[j],B[j],0,0”のいずれかとみなしても、データ列の実部と虚部の入れ替えと、加減算とによって、FFTを行うことができる。
なお、0値を挿入して4N点のデータ列とみなした場合であっても、加減算部8は、データ列の実部と虚部の入れ替えと符号操作だけでFFTを行うことができる。
例えば、4N点となるように0値を挿入した場合、A[j]の前半とB[j]の後半が0値データ列となる。この場合、繰り返し1回目の加減算で、前半のデータ列をB[j]とし、後半のデータ列をA[j]とすればよい。
変換演算部4がFFTを行う場合について示したが、実施の形態3に係る演算装置1Cは、IFFTを行う場合においても同様に構成することができる。
以上のように、実施の形態3に係る演算装置1Cは、入力バッファ2BからN点の入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列との実部と虚部を入れ替えて加減算する加減算部8を備える。位相乗算部3は、加減算部8により加減算されたデータ列に位相を乗算する。変換演算部4は、位相乗算部3から出力されたデータ列を順次入力して、入力したデータ列のそれぞれにN’/4点のFFTを実行してM×N点のFFTデータ列を出力する。このように構成することでも、入力データ列の半分以上の点が0値である場合に回路規模を削減することができる。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4に係る演算装置1Dの構成を示すブロック図である。図12において、図1と同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
演算装置1Dは、図12に示すように、入力バッファ2、位相乗算部3、第1の変換演算部4a、第2の変換演算部4b、出力バッファ5および制御部6を備える。
第1の変換演算部4aは、入力バッファ2から出力された入力データ列を入力し、入力データ列にN点のFFTを実行する。第2の変換演算部4bは、位相乗算部3から出力されたデータ列を入力し、入力したデータ列にN点のFFTを実行する。
次に動作について説明する。
図13は、演算装置1Dの動作を示すフローチャートであり、N点のFFTを行う第1の変換演算部4aと第2の変換演算部4bとを用いて2Nの変換データ列を出力するまでの一連の処理を示している。
まず、N点の入力データが入力バッファ2に蓄えられる(ステップST1c)。
次に、位相乗算部3および第1の変換演算部4aが、入力バッファ2から、N点の入力データ列を入力する(ステップST2c)。
位相乗算部3は、入力バッファ2から入力したN点の入力データ列に位相を乗算して、第2の変換演算部4bに出力する(ステップST3c)。例えば、上記式(1)に従って決定された位相がN点の入力データ列に乗算される。
続いて、第1の変換演算部4aは、入力バッファ2から入力したN点の入力データ列にN点のFFTを実行し、第2の変換演算部4bは、位相乗算部3から入力したデータ列にN点のFFTを実行する(ステップST4c)。
出力バッファ5は、第1の変換演算部4aから出力されたFFTデータ列と第2の変換演算部4bから出力されたFFTデータ列とを蓄える(ステップST5c)。次に、出力バッファ5は、第1の変換演算部4aのFFTデータ列から第2の変換演算部4bのFFTデータ列までを順に出力する(ステップST6c)。これにより、実施の形態1で示した構成に比べて、1/2の時間で2N点のFFTデータ列を得ることができる。
なお、入力バッファ2は、例えば、FIFOを用いて実現することができる。
また、第1の変換演算部4aにより算出されたFFTデータ列と第2の変換演算部4bにより算出されたFFTデータ列とをそのまま2点同時出力とすれば、出力バッファ5を省略することができる。
N点の入力データ列から2N点のFFTデータ列を得る演算装置1Dを示したが、3N個以上の変換演算部を設けることによって、N点の入力データ列から3N点以上のFFTデータ列を得ることができる。すなわち、演算装置1Dは、2以上のM個の変換演算部を備えてもよい。例えば、M=3である場合、3個の変換演算部のうちの第1の変換演算部が、入力バッファから出力された入力データ列を入力し、入力データ列にN点のFFTを実行する。3個の変換演算部のうちの第2以上の変換演算部が、位相乗算部3から出力されたデータ列を入力し、入力したデータ列にN点のFFTを実行する。そして、第1から第3までの変換演算部が算出したFFTデータ列を合わせることにより、3N点のFFTデータ列が出力される。
第1の変換演算部4aおよび第2の変換演算部4bがFFTを行う場合について示したが、実施の形態4に係る演算装置1Dは、IFFTを行う場合においても同様に構成することができる。
以上のように、実施の形態4に係る演算装置1Dは、入力バッファ2、位相乗算部3、第1の変換演算部4aおよび第2の変換演算部4bを備える。
入力バッファ2は、入力データ列を蓄える。位相乗算部3は、入力バッファ2から出力された入力データ列を入力し、入力データ列に位相を乗算して出力する。第1の変換演算部4aは、入力バッファ2から出力された入力データ列を入力して、入力データ列にN点のFFTを実行する。第2の変換演算部4bは、位相乗算部3から出力されたデータ列を入力し、入力したデータ列にN点のFFTを実行する。
第1の変換演算部4aにより得られたFFTデータ列と第2の変換演算部4bにより得られたFFTデータ列とを合わせて2N点のFFTデータ列を出力する。
このように構成することで、実施の形態1の構成よりも迅速にFFT結果を得ることができる。なお、演算装置1Dは、実施の形態1の構成に比べて変換演算部が増加するが、2N点のFFT演算器を設けた構成よりも回路規模を削減することができる。
実施の形態5.
実施の形態1に係る演算装置1,1A、実施の形態2に係る演算装置1B、実施の形態3に係る演算装置1Cおよび実施の形態4に係る演算装置1Dのそれぞれの機能は、処理回路により実現される。すなわち、これらの演算装置のそれぞれは、実施の形態1〜4に示した機能の動作を行うための処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。各実施の形態に係る演算装置のそれぞれの機能を、個々に対応した処理回路で実現してもよいし、それぞれの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
図14はこの発明の実施の形態5に係る演算装置1Eの構成を示すブロック図であり、演算装置1Eは、上記処理回路がプロセッサ102である場合を示している。
演算装置1Eでは、プロセッサ102がメモリ101に記憶されたプログラムを実行することにより、演算装置1,1A〜1Dのうちのいずれかの機能が実現される。
また、演算装置1Eは、図14に示すように、入出力器100、メモリ101、およびプロセッサ102を備える。
入出力器100は、変換対象のデータ列を入力してメモリ101に出力し、変換結果のデータ列を出力する機器である。メモリ101は、データ列を蓄えるメモリである。
入出力器100とメモリ101が、実施の形態1〜4における入力バッファおよび出力バッファの機能を実現する。メモリ101は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などが該当する。
処理回路がプロセッサ102である場合、演算装置1,1A〜1Dの機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ101に記憶される。プロセッサ102は、メモリ101に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、演算装置1,1A〜1Dのそれぞれの機能を実現する。すなわち、演算装置1Eは、処理回路により実行されるときに、演算装置1,1A〜1Dのそれぞれの機能の動作が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ101を備える。また、これらのプログラムは、演算装置1,1A〜1Dの各機能の手順または方法をコンピュータに実行させるものといえる。
例えば、演算装置1の機能のうち、位相乗算部3、変換演算部4および制御部6の機能が、プロセッサ102により実行される。演算装置1Aの機能のうち、位相乗算部3A、変換演算部4および制御部6の機能が、プロセッサ102により実行される。演算装置1Bの機能のうち、位相乗算部3、変換演算部4、制御部6および符号反転部7の機能が、プロセッサ102により実行される。演算装置1Cの機能のうち、位相乗算部3、変換演算部4、制御部6および加減算部8の機能が、プロセッサ102により実行される。演算装置1Dの機能のうち、位相乗算部3、第1の変換演算部4a、第2の変換演算部4bおよび制御部6の機能が、プロセッサ102により実行される。
ここで、演算装置1Eが、演算装置1の各機能を実現する場合を例に挙げて説明する。
まず、入出力器100は、N点の入力データ列をメモリ101に蓄える。
プロセッサ102は、メモリ101から、N点の入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなるデータ列を繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力する。ここでは、M=2であるものとする。
プロセッサ102は、入力したデータ列が繰り返し1回目のデータ列である場合、このデータ列を変更せず、繰り返し2回目のデータ列である場合、このデータ列に位相を乗算する。データ列に乗算される位相は、上記式(1)によって算出することができる。
プロセッサ102は、繰り返し1回目のデータ列にFFTを実行して、1回目のFFTデータ列としてメモリ101に出力する。次に、プロセッサ102は、繰り返し2回目のデータ列にFFTを実行し、2回目のFFTデータ列としてメモリ101に出力する。
メモリ101は、プロセッサ102から入力したFFTデータ列を記憶する。
プロセッサ102は、1回目のFFTデータ列と2回目のFFTデータ列とが順に並ぶようにメモリ101上でデータ列を整列する。
入出力器100は、メモリ101から1回目のFFTデータ列と2回目のFFTデータ列を順に読み出して、2N点のFFTデータ列として出力する。
なお、繰り返し順にFFTデータ列がメモリ101から出力されてFFTデータ列の整列が不要である場合、上記の整列処理を省略してもよい。
なお、演算装置1,1A〜1Dの機能をプロセッサ102で実現する場合を示したが、これらの機能の一部を専用のハードウェアで実現し、残りをソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、演算装置1の位相乗算部3を専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、変換演算部4については、処理回路がメモリ101に記憶されたプログラムを読み出して実行することによりその機能を実現する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせによって、前述の各機能を実現することができる。
これまで、演算装置1EがFFTを行う場合について示したが、IFFTを行う場合においても同様に構成することができる。
以上のように、実施の形態5に係る演算装置1Eにおいて、プロセッサ102が、実施の形態1から実施の形態4に示した演算装置のそれぞれの機能を実現する。
このように構成しても、入力データ列の半分以上の点が0値である場合において、回路規模を削減することができる。
また、これらの演算装置における処理をプロセッサ102で実現することにより、実施の形態1〜4に示したようにフーリエ変換の点数が半分または数分の一になるため、変換演算部の前後の処理を加えても、全体の処理時間を短縮することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせあるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る演算装置は、入力データの半分以上の点が0値であっても回路規模を削減することができるので、離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を用いた情報処理を行う様々な機器に適用することができる。
1、1A〜1E 演算装置、2,2A,2B 入力バッファ、3,3A 位相乗算部、4 変換演算部、4a 第1の変換演算部、4b 第2の変換演算部、5 出力バッファ、6 制御部、7 符号反転部、8 加減算部、100 入出力器、101 メモリ、102 プロセッサ。

Claims (7)

  1. 入力データ列を蓄える入力バッファと、
    前記入力バッファから前記入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなる半分以上の点が0値であるデータ列を2以上の繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力し、繰り返し1回目に入力したデータ列は変更せずに出力し、繰り返し2回目以降に入力したデータ列に位相を乗算して出力する位相乗算部と、
    前記位相乗算部から出力されたN点ごとのデータ列を順次入力し、前記入力したデータ列のそれぞれにN点の離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を実行してM×N点の変換データ列を出力する変換演算部と
    を備えたことを特徴とする演算装置。
  2. 前記入力バッファに蓄えられたデータ列が、前記位相乗算部によって位相が乗算されたデータ列で更新されること
    を特徴とする請求項1記載の演算装置。
  3. 前記入力データ列が中央に配置されその両側にN/2点の0値データ列が配置されたM×N点のデータ列のうち、0値を除いた前記入力データ列の後半のデータ列の符号を反転させる符号反転部を備え、
    前記位相乗算部は、前記符号反転部から前記入力データ列が中央に配置されその両側に0値データ列が配置されたM×N点のデータ列を前記繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力すること
    を特徴とする請求項1記載の演算装置。
  4. 0値データ列が中央に配置されその両側に前記入力データ列の前半のN/2点のデータ列と後半のN/2点のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列のうち、0値を除いた前記入力データ列の後半のデータ列の符号を反転させる符号反転部を備え、
    前記位相乗算部は、前記符号反転部から0値データ列が中央に配置されその両側に前記入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列とが配置されたM×N点のデータ列を前記繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力すること
    を特徴とする請求項1記載の演算装置。
  5. 前記位相乗算部は、前記入力バッファから前記入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなりM×NであるN’点のデータ列を繰り返し回数MでN’/M点ごとのデータ列として入力し、
    前記変換演算部は、前記位相乗算部から出力されたN’/M点ごとのデータ列を順次入力して、前記入力したデータ列のそれぞれにN’/M点の離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を実行すること
    を特徴とする請求項1記載の演算装置。
  6. N点の前記入力データ列の前半のデータ列と後半のデータ列との実部と虚部を入れ替えて加減算する加減算部を備え、
    前記位相乗算部は、前記加減算部で加減算されたデータ列に位相を乗算して出力し、
    前記変換演算部は、前記位相乗算部から出力されたデータ列を順次入力して、入力したデータ列のそれぞれにN/2点の離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を実行すること
    を特徴とする請求項1記載の演算装置。
  7. 入力バッファが、N点の入力データ列を蓄えるステップと、
    位相乗算部が、前記入力バッファから前記入力データ列とその後に挿入された0値データ列とからなる半分以上の点が0値であるデータ列を2以上の繰り返し回数MでN点ごとのデータ列として入力し、繰り返し1回目に入力したデータ列は変更せずに出力し、繰り返し2回目以降に入力したデータ列に位相を乗算して出力するステップと、
    変換演算部が、前記位相乗算部から出力されたN点ごとのデータ列を順次入力し、前記入力したデータ列のそれぞれにN点の離散フーリエ変換または逆離散フーリエ変換を実行してM×N点の変換データ列を出力するステップと
    を備えたことを特徴とする演算方法。
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