JP6504183B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの動力を工具支持部材に伝達する作業機に関する。
従来、モータの動力を工具支持部材に伝達する作業機が知られており、その作業機の例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された作業機は、インパクトドライバであり、インパクトドライバは、ハウジングと、ハウジング内に収容されたモータ及び遊星歯車機構と、ハウジングに組み付けたユニットケースと、ユニットケース内に収容したオイルユニットと、オイルユニットのスピンドルに設けた工具支持部材としてのチャックスリーブと、を備えている。また、インパクトドライバは、モータの出力軸に固定された冷却ファンと、ハウジングに設けた後方吸気口と、ユニットケースに設けた前方吸気口と、ハウジングに設けた排気口と、を備えている。
特許文献1に記載されたインパクトドライバの冷却ファンは、モータの出力軸と共に回転し、ハウジングの外の空気が後方吸気口からハウジング内に吸い込まれてモータを冷却する。また、ハウジングの外の空気が前方吸気口からオイルユニット内に吸い込まれて、オイルユニットを冷却する。そして、ハウジング及びオイルユニット内に吸い込まれた空気は、排気口からハウジングの外へ排出される。オイルユニットは、ユニットケース内で回転し、かつ、オイルが充填されている。
特許第4541958号公報
特許文献1に記載された作業機は、回転するオイルユニットと、オイルユニットを収容するユニットケースと、の間に風路を形成している。そのため、ユニットケースには、ハウジング外の空気を、ユニットケース内に取り込む開口部を設ける必要がある。このため、その開口部からオイル等が漏れてしまうことが考えられ、その点で改善の余地があった。
また、作業機は、携帯性や作業性等の観点から、小型化することが要求されている。しかしながら、特許文献1に記載された作業機は、空気が通る冷却通路をオイルユニットの側方に設けており幅方向の寸法が大きくなってしまうため、小型化するために改善の余地があった。
また、一般に、作業機には、工具支持部材の前方を照らす照明装置が設けられ、その照明装置は電力で発光する構造が多く、照明装置の温度が上昇する。しかし、特許文献1に記載された作業機には、照明装置を冷却する技術が記載されておらず、改善の余地があった。
本発明の目的は、オイル漏れを抑制し、かつ、動力伝達装置を冷却することの可能な作業機を提供することにある。また、本発明の目的は、大型化することなく動力伝達装置を冷却することの可能な作業機を提供することにある。さらに、本発明の目的は、照明装置を冷却することの可能な作業機を提供することにある。
一実施形態の作業機は、前後方向に延びる出力軸を有するモータの動力を工具支持部材に伝達する作業機であって、前記モータを収容するモータケースと、前記モータケースから下側に延びるグリップと、を有するハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記モータの回転に伴って回転して前記ハウジング外の空気を前記ハウジング内へ吸い込む冷却ファンと、前記モータの動力を前記工具支持部材に伝達する動力伝達装置と、前記モータケースの前方に位置し前記モータケースに対して回転不能であり、前記動力伝達装置を収容したケースと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記ケースの下側の少なくとも一部を覆うよう前記モータケースから前方に延出する延出部と、前記ハウジングとは別に設けられ、前記ケースを覆うプロテクタと、前記ケースの下側の外面と前記延出部との間に設けられ、かつ、前記冷却ファンによって吸い込まれ前記空気が通る冷却通路と、前記ケースの外面と前記プロテクタの内面との間に設けられ、前記冷却通路とつながり、かつ、前記冷却ファンによって吸い込まれ前記空気が前記ケースの外面に沿って流れる通路と、を有する。
一実施形態の作業機によれば、オイル漏れを抑制し、かつ、動力伝達装置を冷却することができる。
また、他の実施形態の作業機によれば、大型化することなく動力伝達装置を冷却することができる。
さらに、他の実施形態の作業機によれば、照明装置を冷却することができる。
本発明の打撃作業機を示す斜視図である。 本発明の打撃作業機の構造例を示す正面断面図である。 図2に示す打撃作業機のグリップ及び装着部の構造例を示す断面図である。 本発明の打撃作業機の制御系統を示すブロック図である。 本発明の打撃作業機によりねじ部材を締め付ける作業を示す断面図である。 (A),(B)は、本発明の打撃作業機のグリップを掴む方法を示す側面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す断面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す断面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す断面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す断面図である。 図10に示す打撃作業機のグリップ及び装着部の構造例を示す断面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す断面図である。 本発明の打撃作業機のモータとしてブラシ付きの電動モータを用いる制御系統を示すブロック図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す正面図である。 図14の打撃作業機の正面断面図である。 図14の打撃作業機の平面断面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す正面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す部分的な正面図である。 本発明の打撃作業機の他の構造例を示す平面断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1及び図2に示す打撃作業機10は、ねじ部材を回転させて締め付け、物品を相手材に固定する作業、ねじ部材を緩める作業に用いるインパクトドライバである。打撃作業機10は、中空のハウジング11を有しており、ハウジング11は、中空のモータケース12と、モータケース12に連続した中空のグリップ14と、を備えている。モータケース12は合成樹脂製であり、モータケース12は、筒部12Aと、筒部12Aを通る軸線A1に沿った方向の一端に設けた壁12Bと、を備えている。軸線A1に沿った方向は、モータケース12の前後方向である。
筒部12A内にハンマケース13が設けられている。グリップ14は、筒部12Aに連続し、かつ、軸線A1を中心とする径方向に延ばされている。グリップ14にトリガ73及び装着部15が設けられている。トリガ73は、軸線A1を中心とする径方向で、モータケース12と装着部15との間に配置されている。モータケース12は、軸線A1に沿った方向で筒部12Aから前方に延出した延出部12Dを備えている。延出部12Dは、ハンマケース13側へ向けて延出されている。延出部12Dは、軸線A1を中心とする円周方向で一部に設けられている。モータケース12の円周方向で、延出部12D以外の範囲は、切り欠き部11Aを構成している。延出部12Dは、軸線A1を中心とするモータケース12の径方向で、トリガ73の上方に位置している。延出部12D内に壁81が設けられている。
さらに、モータケース12内、つまり、モータ収容室88に電動モータ16が設けられている。電動モータ16は、電機子としてのステータ20と、界磁としてのロータ21と、を備えている。ステータ20は、モータケース12内に回転しないように設けられており、ステータ20は、ステータコア22と、ステータコア22に巻かれて電流が供給される3本のコイル23U,23V,23Wを備えている。ロータ21は、出力軸17に固定されたロータコア21Aと、ロータコア21Aの回転方向に沿って配置された複数個の永久磁石24と、を備えている。出力軸17は2個の軸受18,19により回転可能に支持されている。複数個の永久磁石24は、極性が異なる永久磁石24を回転方向に沿って交互に配置してある。電動モータ16は、電流が流れるブラシを用いないブラシレスモータであり、電動モータ16は、3本のコイル23U,23V,23Wに供給する電流の向きをそれぞれ切り替えることにより、ロータ21の回転方向を切り替えることができる。
モータケース12内に、モータ収容室88とハンマケース13内とを仕切る隔壁25が設けられている。隔壁25は環状に形成されており、隔壁25はモータケース12に対して回転しない。隔壁25は軸受19を支持し、モータケース12は軸受18を支持している。出力軸17は軸線A1を中心として回転可能である。出力軸17及びスピンドル40及びアンビル27は、軸線A1を中心として同心状に配置されている。つまり、軸線A1は、出力軸17及びスピンドル40及びアンビル27の回転中心である。
ハンマケース13は金属製であり、ハンマケース13は筒形状である。ハンマケース13の外周面は、モータケース12の延出部12Dに覆われている。モータケース12は筒状であり、軸線A1に沿った方向の一端に壁12Bが設けられている。切り欠き11Aは、軸線A1に沿った方向で壁12Bが設けられている箇所の反対に形成されている。ハンマケース13の円周方向で一部の箇所13Aは、外周面のうち、切り欠き11Aからモータケース12の外へ露出している。箇所13Aは、軸線A1を中心とする円周方向で、グリップ14の反対に位置している。さらに、ハンマケース13の先端13Cを覆うノーズカバー93が設けられている。ノーズカバー93は、合成ゴムを環状に成形したものである。
ハンマケース13の先端13Cに軸孔26が設けられている。軸孔26は先端13Cに設けられており、先端13Cは円筒形状である。軸孔26に、筒状のスリーブ30により回転可能に支持されたアンビル27が配置されている。アンビル27は軸線A1を中心として回転可能である。また、アンビル27は、ハンマケース13の内部から、ハウジング11の外部に亘って設けられており、アンビル27に工具保持孔28が設けられている。アンビル27の先端129は、ハンマケース13の外に配置されている。工具保持孔28は、ハウジング11の外に開口されている。工具保持孔28に、作業工具としてのドライバビット29が着脱される。
また、アンビル27に、工具保持孔28と同心状に支持軸31が設けられている。支持軸31は、ハンマケース13内に配置されている。さらに、アンビル27の外周面において、ハンマケース13内に配置された箇所には、突起32が複数個設けられている。ハンマケース13の外周面に回り止め97が設けられている。回り止め97は、ハンマケース13の円周方向で1箇所に設けられている。回り止め97は、ハンマケース13の外周面から径方向に突出している。回り止め97は、ハンマケース13がモータケース12に対して回転不能にする役割を果たす。
一方、ハンマケース13内に減速機33が設けられている。減速機33は軸線A1を中心として配置されている。減速機33は、軸線A1に沿った方向で、軸受19とアンビル27との間に配置されている。減速機33は、電動モータ16の回転力をアンビル27に伝達する動力伝達装置であり、減速機33はシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている。
減速機33は、出力軸17と同心状に配置されたサンギヤ34と、サンギヤ34の外周側を取り囲むように設けたリングギヤ35と、サンギヤ34及びリングギヤ35に噛み合わされた複数のピニオンギヤ36を自転、かつ、公転可能に支持したキャリヤ37と、を有する。サンギヤ34は中間軸38の外周面に形成されており、中間軸38は出力軸17と共に一体回転する。リングギヤ35は隔壁25に固定されており、かつ、回転しない。キャリヤ37は、軸受39により回転可能に支持されている。軸受39は隔壁25により支持されている。
また、キャリヤ37と共に軸線A1を中心として一体回転するスピンドル40が、ハンマケース13内に設けられている。スピンドル40は、軸線A1に沿った方向でアンビル27と軸受39との間に配置されている。軸線A1に沿った方向でスピンドル40の端部に、支持孔41が形成されている。支持孔41へ支持軸31が挿入されており、スピンドル40とアンビル27とは、相対回転可能である。スピンドル40の外周面に、V字形状のカム溝42が2本設けられている。
また、ハンマケース13内にハンマ43が収容されている。ハンマ43は環状であり、かつ、軸孔44を備えている。スピンドル40は軸孔44に配置されている。ハンマ43は、軸線A1に沿った方向で、減速機33とアンビル27との間に配置されている。ハンマ43は、スピンドル40に対して軸線A1を中心として回転可能であり、かつ、軸線A1に沿った方向に移動可能である。
ハンマ43の内周面にカム溝46が2個形成されている。2個のカム溝46は、軸線A1を中心とするハンマ43の円周方向で、互いに異なる範囲に配置されている。そして、1本のカム溝42及び1個のカム溝46を1組として、1個のボール47が保持されている。このため、ハンマ43は、スピンドル40及びアンビル27に対して、ボール47が転動可能な範囲で軸線A1に沿った方向に移動可能である。また、ハンマ43は、スピンドル40に対して、ボール47が転動可能な範囲で回転可能である。
さらに、ハンマケース13内にハンマスプリング49が配置されている。また、スピンドル40の外周に環状のプレート50が取り付けられており、ハンマスプリング49の端部がプレート50に接触している。ハンマスプリング49は、軸線A1に沿った方向の荷重が加えられた状態で、プレート50とハンマ43との間に配置されている。ハンマスプリング49の押圧力はハンマ43に加えられ、ハンマ43は軸線A1に沿った方向でアンビル27に近づく向きで押されている。
さらに、ハンマ43におけるアンビル27側の端部には、軸線A1に沿った方向に突出された突起51が複数個設けられている。アンビル27、ハンマ43、スピンドル40、ボール47により、打撃機構96が構成されている。打撃機構96は、電動モータ16の回転力を、アンビル27に対する回転方向の打撃力に変換する機構である。打撃機構96は、ハンマケース13内に収容されている。ハンマケース13内には、打撃機構96及び減速機33を冷却または潤滑するオイルが収容される。
グリップ14にトリガ73が設けられている。トリガ73は軸線A1に沿った方向に動作可能である。作業者は指でトリガ73に操作力を加える。トリガ73は、軸線A1に沿った方向でハンマケース13の配置範囲内に配置されている。また、トリガ73は、軸線A1に沿った方向で、アンビル27と減速機33との間に配置されている。トリガ73は、軸線A1の径方向で、ハンマケース13の外側に配置されている。
グリップ14内にスイッチケース114が設けられており、スイッチケース114内にトリガスイッチ80が収容されている。トリガスイッチ80は、トリガ73に操作力が加わるとオンされ、トリガ73の操作力が解除されるとオフされる。トリガスイッチ80は、軸線A1に沿った方向でトリガ73の配置範囲とは異なる範囲に配置されている。軸線A1を中心とする径方向で、トリガ73の配置範囲と、トリガスイッチ80の配置範囲とが重なっている。軸線A1に沿った方向で、トリガスイッチ80の配置範囲は、減速機33及び隔壁25の配置範囲と重なっている。
延出部12Dにおけるトリガスイッチ80及びトリガ73と、ハンマケース13との間に回転方向切替レバー72が設けられている。回転方向切替レバー72は電動モータ16のロータ21の正回転と逆回転とを切り替えるために、作業者が操作する。壁81は、軸線A1の径方向で、ハンマケース13と回転方向切替レバー72との間に配置されている。回り止め97は、ハンマ43の外周面から壁81に向けて径方向に突出されている。
さらに、延出部12D内、つまり、軸線A1を中心とするハンマケース13の径方向で、壁81とハンマケース13との間に照明装置82が設けられている。照明装置82は、延出部12Dにより支持されている。照明装置82は、基板に取り付けたLED(light emitting diode)ランプを有する。また、照明装置82に電圧を印加する電線83が設けられている。電線83は、延出部12D内で壁81とハンマケース13との間を通り、グリップ14内へ配置されている。
次に、ハウジング11内を冷却する冷却機構を説明する。モータケース12内に冷却ファン84が設けられている。冷却ファン84は軸線A1に沿った方向で、隔壁25と電動モータ16との間に配置されている。冷却ファン84は、電動モータ16の回転に伴って回転する。つまり、冷却ファン84は、出力軸17と共に一体回転して空気の流れを形成する。さらに、モータケース12の壁12Bに通気口85が設けられ、筒部12Aに通気口86が設けられている。通気口86は、軸線A1に沿った方向で、通気口85と電動モータ16との間に配置されている。通気口85,86は、モータケース12の内外へつながっている。
さらに、筒部12Aを径方向に貫通する通気口87が設けられている。通気口87は、筒部12Aの円周方向で、照明装置82が配置された箇所とは反対側に配置されている。つまり、通気口87は、モータケース12の円周方向、グリップ14から最も離れた箇所12Cに配置されている。軸線A1に沿った方向における通気口87の配置範囲は、冷却ファン84の配置範囲と重なる。通気口87は、モータケース12の内外とつながっている。箇所12Cは、図2に示す打撃作業機10の正面視で、モータケース12のうち、軸線A1を隔ててグリップ14の反対に位置する端部である。
さらに、モータケース12内において、軸線A1に沿った方向で、冷却ファン84及びハンマケース13が配置されている範囲に亘ってリブ150が設けられている。リブ150は、軸線A1を中心とする径方向で、冷却ファン84及びハンマケース13と、スイッチケース114及び壁81との間に設けられている。リブ150は、冷却ファン84の外側で、径方向に沿って配置された第1構成部151と、第1構成部151に連続して軸線A1に沿った方向に配置された第2箇所152と、を備えている。延出部12D内で、第2箇所と壁81との間に、通路89が形成されている。リブ150は、冷却ファン84から吐き出された空気を、通路89側に案内する。
つまり、通路89は、ハンマケース13の径方向で、ハンマケース13と壁81との間に形成されている。通路89は、冷却ファン84が配置されている箇所とつながっている。ハンマケース13の円周方向のうち、所定の範囲は、延出部12Dにより覆われている。延出部12Dにより覆われているハンマケース13の所定の範囲は、図1の軸線A1に対して少なくとも下側の範囲である。また、延出部12D内で、ハンマケース13の円周方向における、箇所13Aと反対に位置する箇所13Bと、壁81との間に、通路89が形成されている。箇所13Bは、図2で箇所13Aよりも下側に位置する。また、通路89は、照明装置82とハンマケース13との間に形成されている。
スイッチケース114は、通路89へ露出している。回り止め97は、延出部12D内の箇所13Bに設けられ、かつ、通路89に配置されている。通路89における軸線A1に沿った方向の一端に、通気口92が設けられている。通気口92は、軸線A1に沿った方向でノーズカバー93と突起32との間にある。
次に、打撃作業機10における電動モータ16の制御系統を、図3及び図4を参照して説明する。装着部15に本体側端子108が設けられている。装着部15に着脱される蓄電池52が設けられている。蓄電池52は、収容ケースと、収容ケース内に収容した複数の電池セルとを有する。電池セルは、充電及び放電が可能な二次電池であり、電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池等を用いることができる。蓄電池52は直流(DC:Direct Current)電源である。蓄電池52は、電池セルの電極に接続された電池側端子109を有し、蓄電池52が装着部15に取り付けられると、本体側端子108と電池側端子109とが接続される。
蓄電池52の電流を電動モータ16に供給する経路に、インバータ回路55が設けられている。インバータ回路55は、3相ブリッジ形式に接続されたFET(Field effect transistor )を用いた6個のスイッチング素子Q1〜Q6を備える。図4の例では、スイッチング素子Q1〜Q3は、蓄電池52の正極側にそれぞれ接続され、スイッチング素子Q4〜Q6は、蓄電池52の負極側にそれぞれ接続されている。軸受18と電動モータ16との間にインバータ回路基板56が設けられており、インバータ回路55は、インバータ回路基板56に設けられている。インバータ回路基板56は、図2のように、モータ収容室88に配置されている。インバータ回路基板56は、軸線A1に沿った方向で電動モータ16と壁12Bとの間に配置されている。インバータ回路基板56を厚さ方向に貫通する軸孔56Aが設けられ、出力軸17は軸孔56A内で回転可能である。インバータ回路55と本体側端子108とを接続する電線107が、モータ収容室88から、グリップ14内に亘って配置されている。
また、インバータ回路基板56に、ロータ21の回転位置を検出するロータ位置検出センサ57が設けられている。ロータ位置検出センサ57はホールICにより構成されており、ロータ位置検出センサ57は、インバータ回路基板56に対して、ロータ21の周方向に所定の間隔毎、例えば、角度60度毎に3個配置され、電動モータ16と対向する側に配置されている。3個のロータ位置検出センサ57は、永久磁石24により形成される磁界をそれぞれ検出し、かつ、検出結果に応じた信号をそれぞれ出力する。なお、スイッチング素子Q1〜Q6は、インバータ回路基板56において壁12Bと対向する箇所に配置されている。
また、装着部15内に制御回路基板58が設けられている。制御回路基板58にモータ制御部59が設けられている。モータ制御部59は、演算部60と、制御信号出力回路61と、モータ電流検出回路62と、電池電圧検出回路63と、ロータ位置検出回路64と、モータ回転数検出回路65と、制御回路電圧検出回路66と、スイッチ操作検出回路67と、印加電圧設定回路68と、を有している。
ロータ位置検出センサ57から出力される信号は、ロータ位置検出回路64に入力され、ロータ位置検出回路64はロータ21の回転位相を検出し、ロータ位置検出回路64から出力された信号は演算部60に入力される。演算部60は、処理プログラムとデータに基づいて、インバータ回路55への駆動信号を出力する中央処理装置(CPU)と、処理プログラムや制御データを記憶するためのROMと、データを一時記憶するためのRAMと、を含むマイクロコンピュータである。
蓄電池52からインバータ回路55に電力を供給する経路に抵抗Rsが配置されており、モータ電流検出回路62は、抵抗Rsの電圧降下から、電動モータ16に供給される電流値を検出し、検出信号を演算部60へ出力する。電池電圧検出回路63は、蓄電池52からインバータ回路55に供給される電圧を検出し、検出信号を演算部60へ出力する。
ロータ位置検出回路64は、各ロータ位置検出センサ57の出力信号を受けて、ロータ21の位置信号を演算部60及びモータ回転数検出回路65へ出力する。モータ回転数検出回路65は、入力される位置信号からロータ21の回転数を検出し、その検出結果を演算部60へ出力する。蓄電池52の電圧は、制御回路電圧供給回路69を介して所定電圧値でモータ制御部59の全体に供給される。また、制御回路電圧検出回路66は、制御回路電圧供給回路69からモータ制御部59に供給される電圧値を検出し、検出結果を演算部60へ出力する。
また、装着部15の外面にタクタイルスイッチ71が設けられており、作業者がタクタイルスイッチ71を操作してモードを選択し、電動モータ16の目標回転数を設定する。電動モータ16の目標回転数を設定するモードは、例えば、低速モード、中速モード、高速モードの3段階に切り替え可能である。中速モードで設定される目標回転数は、低速モードで設定される目標回転数よりも高く、高速モードで設定される目標回転数は、中速モードで設定される目標回転数よりも高い。タクタイルスイッチ71の操作で設定された目標回転数は、スイッチ操作検出回路67により検出され、スイッチ操作検出回路67から出力された信号は、演算部60に入力される。さらに、印加電圧設定回路68は、目標回転数に応じて電動モータ16に印加する電圧を設定し、演算部60へ信号を入力する。さらに、回転方向切替レバー72から出力される信号、及びトリガスイッチ80から出力される信号は、演算部60に入力される。
演算部60は、各種の回路及び各種のスイッチから入力される信号に基づいて、電動モータ16のコイル23U,23V,23Wに供給する電流の向き、インバータ回路55のスイッチング素子Q1〜Q6のオン・オフタイミング、スイッチング素子Q1〜Q6のオン割合いとしてのデューティ比を求め、制御信号を制御信号出力回路61へ出力する。
演算部60は、ロータ21の回転中にロータ位置検出回路64の位置検出信号に基づいて、所定のスイッチング素子Q1〜Q3を、それぞれ交互にオン・オフ動作するスイッチング制御を実行するための駆動信号、所定のスイッチング素子Q4〜Q6をそれぞれスイッチング制御するためのパルス変調幅信号を形成して制御信号出力回路61に出力する。
制御信号出力回路61は、演算部60からの駆動信号に基づいて、スイッチング素子Q1のゲートにスイッチング素子駆動信号を出力し、スイッチング素子Q2のゲートにスイッチング素子駆動信号を出力し、スイッチング素子Q3のゲートにスイッチング素子駆動信号を出力し、スイッチング素子Q4のゲートにパルス幅変調信号を出力し、スイッチング素子Q5のゲートにパルス幅変調信号を出力し、スイッチング素子Q6のゲートにパルス幅変調信号を出力する。つまり、3個のスイッチング素子Q1〜Q3は、スイッチング素子駆動信号により別々にオン・オフされ、3個のスイッチング素子Q4〜Q6は、パルス幅変調信号により別々にオン・オフされ、そのオン割合であるデューティ比が制御される。
これらの制御により、コイル23U,23V,23Wのそれぞれに、所定の通電の向き、所定の通電タイミング、所定の期間で交互に通電が行われ、ロータ21が、目標回転方向及び目標回転数で回転される。目標回転方向は、作業者が回転方向切替レバー72を操作して設定し、目標回転数は、作業者がタクタイルスイッチ71を操作して設定する。
上記の制御により、6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレインまたは各ソースは、スター結線されたコイル23U,23V,23Wに別個に接続または遮断される。インバータ回路55に印加される電圧は、U相に対応する電圧Vuとしてコイル23Uに供給され、V相に対応する電圧Vvとしてコイル23Vに供給され、W相に対応する電圧Vwとしてコイル23Wに供給される。また、演算部60は、目標回転数に応じてPWM(Pulse Width Modulation)信号のパルス幅、つまり、デューティ比を変化させる。
また、演算部60は、モータ回転数検出回路65から入力される信号に基づいて、ロータ21の実際の回転数を検出する。そして、演算部60は、パルス幅変調信号のデューティ比を制御して、トリガ73の操作量に応じて回転数を制御する。トリガ73の操作量が最大の時にロータ21の実際の回転数をタクタイルスイッチ71で設定した目標回転数に近づけるように、フィードバック制御を実行する。なお、トリガ73の操作力が解除されると、トリガスイッチ80がオフされる。すると、インバータ回路55のスイッチング素子Q1〜Q6が、常時オフされ、電流はコイル23U,23V,23Wに供給されず、ロータ21は停止する。
さらに、蓄電池52の電圧を照明装置82へ印加する照明装置用電圧供給回路95が設けられており、演算部60から出力された信号により、照明装置用電圧供給回路95が制御されて、照明装置82の点灯及び消灯が切り替えられる。トリガスイッチ80がオンすると、照明装置82が点灯し、トリガスイッチ80がオフすると、照明装置82が消灯する。
次に、打撃作業機10の使用例を説明する。トリガスイッチ80がオンされて電動モータ16のロータ21が回転すると、出力軸17の回転力は、減速機33のサンギヤ34に伝達される。サンギヤ34に回転力が伝達されると、リングギヤ35が反力要素となり、キャリヤ37が出力要素となる。すなわち、サンギヤ34の回転力がキャリヤ37に伝達されるとき、サンギヤ34の回転速度に対してキャリヤ37の回転速度が減速されることで、回転力が増幅される。
キャリヤ37に回転力が伝達されると、スピンドル40はキャリヤ37と共に一体回転し、スピンドル40の回転力は、ボール47を介してハンマ43に伝達される。すると、突起51と突起32とが係合し、ハンマ43の回転力がアンビル27に伝達される。そして、ハンマ43と、アンビル27とが一体回転し、アンビル27の回転力はドライバビット29に伝達され、ねじ部材が締め付けられる。
その後、ねじ部材の締め付けが継続されて、ドライバビット29を回転させるために必な回転力が高くなると、スピンドル40の回転速度がハンマ43の回転速度を超えて、スピンドル40がハンマ43に対して回転する。スピンドル40がハンマ43に対して回転すると、ボール47とカム溝46との接触面で生じる反力により、ハンマ43がハンマスプリング49の押圧力に抗して、アンビル27から離れる向きで軸線A1に沿った方向に移動する。ハンマ43がアンビル27から離れる向きで移動することを後退と呼ぶ。ハンマ43が後退すると、ハンマスプリング49が受ける圧縮荷重が増加し、ハンマスプリング49の押圧力が増加する。
ハンマ43が後退して突起51が突起32から離れると、ハンマ43の回転力はアンビル27に伝達されなくなるとともに、ハンマ43がスピンドル40と共に回転するため、突起51が突起32を乗り越える。突起51が突起32を乗り越えた時点で、ハンマスプリング49がハンマ43に加える押圧力は、ハンマ43を後退させる向きの力を超える。すると、ボール47がカム溝42,46に沿って転動することで、ハンマ43がスピンドル40に対して回転し、かつ、ハンマ43はアンビル27に近づく向きで移動する。ハンマ43がアンビル27に近づく向きで移動することを前進と呼ぶ。その後、ハンマ43の突起51が、アンビル27の突起32に衝突し、アンビル27に回転方向の打撃力が加えられる。以後、出力軸17が回転している間、上記の作用を繰り返し、ねじ部材の締め付け作業が継続される。
また、トリガスイッチ80がオンされている間、蓄電池52の電圧が照明装置82へ印加され、照明装置82が点灯して、アンビル27の前方を照らす。さらに、回転方向切替レバー72の操作により、ロータ21の回転方向が切り替えられると、ドライバビット29は逆回転し、ねじ部材を緩めることができる。
さらに、ロータ21の回転力が冷却ファン84に伝達されると、冷却ファン84が回転し、空気の流れを形成する。具体的には、ハウジング11の外の空気が、通気口85,86を経由してモータ収容室88へ吸い込まれる。モータ収容室88へ吸い込まれた空気は、インバータ回路基板56に設けられたスイッチング素子Q1〜Q6及び電動モータ16の熱を奪い、かつ、通路89を通りながらハンマケース13の表面に沿って流れ、通気口92を経てハウジング11の外へ排出される。
モータケース12内を流れる空気により、電動モータ16が冷却された後、その空気がハンマケース13に沿って流れ、減速機33及び打撃機構96が冷却される。ここで、打撃機構96の温度は、電動モータ16の温度よりも高いため、打撃機構96の冷却効率が良好である。さらに、通路89及びハンマケース13内を通る空気により、ハンマ43の熱が奪われる。さらに、ハンマケース13の熱の一部は、モータケース12から露出している箇所13Aから、ハウジング11外の空気へ伝達される。また、ハンマケース13の熱の一部は、回り止め97を介して通路89の空気へ伝達される。したがって、ハンマケース13の冷却性が向上する。ハンマケース13は、回り止め97が一体的に設けられており、ハンマケース13の表面積がなるべく大きくなっており、回り止め97は通路89に配置されている。このため、ハンマケース13の冷却効果を一層向上させることができる。
さらに、ハンマケース13のうち、モータケース12により覆われている箇所、例えば、壁81に近い箇所13Bは、熱がモータケース12内にこもり易いが、その熱が通路89の空気へ伝達されるため、ハンマケース13の冷却性が向上する。さらに、通路89を流れる空気により、照明装置82が冷却される。さらに、通路89を流れる空気の一部は、グリップ14内へ流れ、トリガスイッチ80を冷却する。
さらに、通気口92から排出された空気は、アンビル27の前方へ向けて排出され、作業個所から異物を除去できる。したがって、作業個所の異物がハウジング11内へ進入することを防止できる。さらに、通気口92から排出される空気は、アンビル27の前方へ向けて排出される。このため、温かい空気が作業者に向けて排出されることを抑制できる。さらに、ハンマケース13及び壁81は、共にモータケース12に対して固定されており、回転しない。したがって、通路89を流れる空気を発熱部位へ効率よく導くことができ、冷却性能が低下することを抑制できる。
また、図2に示す打撃作業機10は、モータケース12の外の空気が、通気口85,86を通ってモータケース12内へ入り、その後、モータケース12の外へ排出される。ここで、インバータ回路基板56は、モータケース12内における空気の流れ方向で、電動モータ16よりも上流に配置されている。したがって、電動モータ16の熱を奪う前の新鮮な空気により、インバータ回路基板56を冷却できる。さらに、ハンマケース13は、モータケース12内における空気の流れ方向で、電動モータ16よりも下流に配置されている。
また、通路89は、軸線A1を中心とする径方向で、壁81とハンマケース13との間に配置されている。さらに、照明装置82は、ハンマケース13の円周方向で、トリガ73とハンマケース13との間に配置されている。このため、軸線A1を中心とする径方向で、軸線A1から箇所12Cに至るセンターハイトH1を、なるべく小さくすることができる。センターハイトH1は、図1で軸線A1から、ハウジング11の最も上側に位置する箇所12Cまでの距離である。
打撃作業機10を用いて、図5のように、ねじ部材98を用いて物品99を対象物100の第1表面101へ固定することができる。そして、第1表面101と直角な第2表面102と、ねじ部材98の軸線B1との距離L1を、なるべく小さくすることができる。距離L1がセンターハイトH1を超えていると、箇所12Cが第2表面102に接触せずに、ねじ部材98の締め付け作業を行うことができる。
図6(A),(B)は、作業者が打撃作業機10のグリップ14を手で掴む例を示す側面図である。図6(A)では人差し指104でトリガ73を操作し、図6(B)では中指105でトリガ73を操作している。人差し指104または中指105のいずれでトリガ73を操作しても、通気口92が人差し指104または中指105で塞がれることはない。したがって、通気口92から空気が排出される作用が阻害されない。
また、ハンマケース13の円周方向でトリガ73とハンマケース13との間の部分は、照明装置82の電線83や回転方向切替レバー72を設けるためスペースが必要となる。さらに、そのスペースは、中指105でトリガ73を操作する場合には人差し指の指置きとなる部分となる。そのため、このスペースに通路89を設けることにより、スペースを有効活用できるとともに、図6でハンマ43の左右方向や、図2でハンマケース13の上側とハウジング11との間に別途通路を設ける必要がなく、打撃作業機10の大型化を抑制することができる。
次に、打撃作業機10の他の構造例を、図7を参照して説明する。図7において、図2と同じ構造部分については、図2と同じ符号を付してある。図7に示す打撃作業機10は、図2の通気口92を備えていない。図7に示す打撃作業機10は、筒部12Aを貫通する通気口103を有する。通気口103は、打撃作業機10の正面視で、ハンマケース13の箇所13Bの配置位置、及び回り止め97の配置位置と重なる範囲に設けられている。通気口103は通路89につながっている。つまり、通気口103は、モータケース12の内外をつなぐ。
図7に示す打撃作業機10のうち、図2の打撃作業機10と同じ構成については、図2の打撃作業機10と同じ作用効果を得られる。また、図7の打撃作業機10は、通路89に流れ込んだ空気が、通気口103からハウジング11の外へ排出される。そのため、通気口103から、ハウジング11内、例えば、通路89内に異物が侵入することを抑制できる。図7の打撃作業機10において、図2の打撃作業機10と同じ構造については、図2の打撃作業機10と同じ作用効果を得られる。図7の打撃作業機10は、図4の制御系統を用いる。
次に、打撃作業機10の冷却機構の他の構造例を、図8を参照して説明する。図8において、図2及び図7と同じ構造部分については、図2及び図7と同じ符号を付してある。図8に示す打撃作業機10は、図2の通気口92を備えていない。図8に示す打撃作業機10は、筒部12Aを貫通する通気口106を有する。通気口106は、打撃作業機10の正面視で、冷却ファン84の配置位置と重なる範囲に設けられている。通気口106は、モータケース12の円周方向で、通気口87が配置されている箇所と、照明装置82が配置された箇所と、の間に配置されている。通気口106は、モータ収容室88につながっている。つまり、通気口106は、モータケース12の内外をつなぐ。
図8に示す打撃作業機10のうち、図2及び図7の打撃作業機10と同じ構造については、図2及び図7の打撃作業機10と同じ作用効果を得られる。また、図8の打撃作業機10は、冷却ファン84が回転すると、ハウジング11の外の空気が、通気口103を介して通路89に流れ込む。通路89に流れ込んだ空気は、ハンマケース13の熱、照明装置82の熱、トリガスイッチ80の熱を奪う。通路89の空気は通気口106からハウジング11の外へ排出される。このように、ハンマケース13及び照明装置82及びトリガスイッチ80は、通気口103から通路89へ流れ込んだ空気により冷却される。
次に、打撃作業機10の冷却機構の他の構造例を、図9を参照して説明する。図9において、図2及び図8と同じ構造部分については、図2及び図8と同じ符号を付してある。図9に示す打撃作業機10は、冷却ファン84が、軸線A1に沿った方向で壁12Bと電動モータ16との間に配置されている。冷却ファン84の配置位置は、軸線A1に沿った方向で通気口86の配置位置と重なる。さらに、インバータ回路基板56は、軸線A1に沿った方向で、電動モータ16と隔壁25との間に配置されている。つまり、図9の打撃作業機10と、図2の打撃作業機10とを比べると、インバータ回路基板56の配置位置と、冷却ファン84の配置位置とが、逆である。
なお、インバータ回路基板56において、ロータ位置検出センサ57を電動モータ16と対向する側に配置し、スイッチング素子Q1〜Q6を隔壁25と対向する側に配置している。隔壁25と対向する側は、電動モータ16と対向する側の反対である。さらに、モータケース12は、図8と同様に通気口106を備え、通路89は通気口92を備えている。
図9の打撃作業機10では、電動モータ16の出力軸17と共に冷却ファン84が回転すると、ハウジング11の外の空気が、通気口92、通気口87,103,106を介してハウジング11のモータケース12内に吸気される。通気口92及び通気口103からモータケース12内に吸い込まれた空気が通路89を通る際に、ハンマケース13、照明装置82、トリガスイッチ80の熱を奪う。通路89を流れる空気、通気口87,106からモータケース12内に吸い込まれた空気は、インバータ回路基板56のスイッチング素子Q1〜Q6の熱を奪い、かつ、電動モータ16の熱を奪い、通気口85、86からモータケース12の外へ排出される。このように、打撃機構96及び電動モータ16が冷却される。なお、図9の打撃作業機10において、図2の打撃作業機10の構成と同じ部分については、図2の打撃作業機10と同じ作用効果を得られる。
図9の打撃作業機10は、ハンマケース13は、モータケース12内における空気の流れ方向で、電動モータ16よりも上流側に配置されている。したがって、ハンマケース13は、モータケース12内に吸い込まれる新鮮な空気により冷却される。また、インバータ回路基板56は、モータケース12内における空気の流れ方向で、電動モータ16よりも下流に配置されている。
打撃作業機10の他の構造例を図10及び図11を参照して説明する。図10に示す打撃作業機10において、図2に示す打撃作業機10と同じ構成部分については、図2と同じ符号を付してある。図10に示す打撃作業機10は、モータケース12内に、モータ収容室88と、グリップ14内とを隔てる壁111が設けられている。モータケース12内において、壁111とスイッチケース114との間に通路112が設けられている。通路112は、冷却ファン84が配置されている箇所及び通路89へつながっている。制御回路基板58は、装着部15ではなく通路112に配置されている。つまり、モータ制御部59は、軸線A1を中心とする径方向で、電動モータ16とトリガスイッチ80との間に配置されている。打撃作業機10の正面視で、制御回路基板58は、軸線A1と平行に配置されている。さらに、モータケース12とグリップ14との接続箇所に通気口110が設けられている。通気口110は、通路112につながっている。つまり、通気口110は、モータケース12の内外をつないでいる。
図10の打撃作業機10では、電動モータ16の出力軸17と共に冷却ファン84が回転すると、ハウジング11外の空気が、通気口92、通気口103を介して通路89へ吸い込まれ、通路89へ吸い込まれた空気は、通路112及び通気口110を経てハウジング11の外へ排出される。空気が通路89を通る際に、ハンマケース13、照明装置82、トリガスイッチ80の熱を奪う。通路112を流れる空気は、制御回路基板58に設けた各種回路の熱を奪い、モータケース12の外へ排出される。
また、通気口85,86を通りモータ収容室88へ吸い込まれた空気は、インバータ回路基板56に設けられたスイッチング素子Q1〜Q6の熱及び電動モータ16の熱を奪い、通気口87からハウジング11の外へ排出される。このように、冷却ファン84が回転して空気の流れが形成され、その空気により打撃機構96及び電動モータ16が冷却される。なお、図10の打撃作業機10において、図2の打撃作業機10の構造と同じ部分については、図2の打撃作業機10と同じ作用効果を得られる。また、インバータ回路基板56のスイッチング素子Q1〜Q6を制御回路基板58に設け、ロータ位置検出センサ57を、インバータ回路基板56に設けてもよい。この場合、インバータ回路基板56は、センサ基板となる。
打撃作業機10の他の構造例を、図12を参照して説明する。図12に示す打撃作業機10は、図9に示す打撃作業機10と同様に、インバータ回路基板56が、軸線A1に沿った方向で電動モータ16と隔壁25との間に配置されている。また、冷却ファン84は、軸線A1に沿った方向で、壁12Bと電動モータ16との間に配置されている。図12に示す打撃作業機10のグリップ14及び装着部15は、図11に示す構造と同じである。
さらに、図12に示す打撃作業機10は、図9に示す打撃作業機10と同様に、通気口85,86,87,106を備え、かつ、通路89を備え、かつ、通気口92を備えている。また、図12に示す打撃作業機10は、図10の打撃作業機10と同様に、壁111及び通路112を備え、制御回路基板58は通路112に配置されている。
図12の打撃作業機10は、出力軸17と共に冷却ファン84が回転すると、ハウジング11の外の空気が、通気口87,106を通りモータケース12内へ吸い込まれる。また、冷却ファン84が回転すると、ハウジング11の外の空気が、通気口110を通り通路112へ流れ込み、また、通気口92,103を経て通路89へ流れ込む。
空気が通路89を流れる際に、ハンマケース13、照明装置82、トリガスイッチ80の熱を奪う。通路112を流れる空気は、制御回路基板58に設けた各種回路の熱を奪う。通路89,112を通った空気は、モータ収容室88へ流れ込む。また、通気口87,106を通りモータケース12内へ吸い込まれた空気は、インバータ回路55を冷却した後、軸孔56Aを通り電動モータ16の熱を奪う。モータ収容室88へ流れ込んだ空気は、通気口85,86を通り、ハウジング11の外へ排出される。このように、冷却ファン84が回転して空気の流れが形成され、その空気により打撃機構96及び電動モータ16が冷却される。また、制御回路基板58に設けた各種回路が冷却され、インバータ回路基板56に設けたインバータ回路55が冷却される。
また、通気口85,86を通りモータ収容室88へ吸い込まれた空気は、電動モータ16の熱を奪い、通気口87からハウジング11の外へ排出される。このように、冷却ファン84が回転して空気の流れが形成され、その空気により打撃機構96及び電動モータ16が冷却される。
上記した打撃作業機10は、図4に示すインバータ回路55に設けたスイッチング素子Q1〜Q6がそれぞれ別個にオンオフされて、電動モータ16に印加される電圧が制御される構造である。これに対して、本発明の打撃作業機は、ブラシレスの電動モータに代えて、図13のように、ブラシ付きの電動モータ16Aを用いることも可能である。この場合、蓄電池52の電流を電動モータ16Aに供給する回路に、メインスイッチ113を設ける。このメインスイッチ113は、トリガの操作に連動して接触片113Aが機械的に動作し、接点115,116同士をオンオフする。メインスイッチ113は、スイッチケース114内に配置することができる。
このように構成すると、モータケース内へ吸い込まれた空気により、メインスイッチ113を冷却することができる。すなわち、ブラシレスモータの場合、トリガスイッチ80は制御信号を演算部60に出力する構成であり、トリガスイッチ80に電動モータ16に流れるような大きな電流は流れないため、発熱し難い。一方、図13に示すブラシ付きの電動モータ16Aの場合、メインスイッチ113は電動モータ16Aと直列に接続されており、電動モータ16Aに流れる大きな電流が流れることになるためメインスイッチ113は発熱し易い。本発明によれば、メインスイッチ113を冷却できるよう、メインスイッチ113の近傍に空気が通る通路が設けられているため、メインスイッチ113を効果的に冷却することができる。
上記した実施の形態では、各図において、ハンマケース13の下側に冷却通路を設けた構成としたが、ハンマケース13の側方や上方であってもよい。また、図7、図8、図9、図10、図12に示す打撃作業機10は、ハンマケース13内に空気を流さずに、ハンマケース13の外で空気を流すことで、ハンマケース13を冷却する。つまり、ハンマケース13は、通気口を備えていない。したがって、ハンマケース13内のオイル等が、ハンマケース13の外へ漏れることを抑制でき、かつ、ハンマケース13を効率良く冷却することができる。
さらに、各実施形態の打撃作業機10において、モータケース12は、内部を流れる空気により冷却される。さらに、各実施形態の打撃作業機10において、電動モータ16、インバータ回路55のスイッチング素子Q1〜Q6、減速機33、打撃機構96、ハンマケース13、モータケース12は、モータケース12内を通る新鮮な空気の通路、つまり、風路を通る空気により冷却される。
次に、打撃作業機10の冷却機構の他の構造例を、図14〜図16を参照して説明する。図14〜図16において、図1及び図2及び図7と同じ構造部分については、図1及び図2及び図7と同じ符号を付してある。工具保持孔28に軸受130が設けられ、軸受130はアンビル27を回転可能に支持している。図14〜図16に示す打撃作業機10は、ハンマケース13を覆うプロテクタ120を有する。プロテクタ120は、ハンマケース13のうち、モータケース12の外に露出している箇所13Aを覆う。プロテクタ120が、合成樹脂で一体成形されている。プロテクタ120は、孔121を有し、ハンマケース13の先端13Cは、孔121からプロテクタ120の外部に露出している。プロテクタ120は、延出部12D及び筒部12Aに接触して、軸線A1を中心とする円周方向に位置決めされている。プロテクタ120は、筒部12A及びハンマケース13に接触して、軸線A1方向に位置決めされている。
さらに、ハンマケース13の外面とプロテクタ120の内面との間に、通路122が形成されている。通路122は通路89につながっている。また、プロテクタ120は、排気口123を有する。排気口123は、プロテクタ120の内面から外面に向けて貫通している。つまり、排気口123は、プロテクタ120を厚さ方向に貫通している。排気口123は、通路122につながっている。図14のように打撃作業機10を正面視すると、排気口123は、軸線A1と箇所12Cとの間に配置されている。排気口123は、軸線A1方向で、減速機33よりも前方に配置されている。具体的に説明すると、排気口123は、軸線A1方向で、減速機33と、アンビル27の突起32との間に配置されている。また、打撃作業機10を平面視すると、排気口123は、軸線A1の両側にそれぞれ配置されている。
図14〜図16に示す打撃作業機10は、モータケース12内に吸入された空気が、通路89,122を通り、かつ、図15に破線で示すように、排気口123からプロテクタ120の外に排出される。空気が通路122を通る過程でハンマケース13の熱を奪うため、ハンマケース13の温度上昇を抑制できる。また、図14に示す打撃作業機10の正面視で、排気口123は、軸線A1と箇所12Cとの間に形成されており、トリガ73は軸線A1よりも下方に位置する。したがって、排気口123から排出された空気が、トリガ73を操作する指に吹き付けられることを抑制できる。
また、通路89を通る空気が、通路122を通って排気口123から排出されるまでの間に、ハンマケース13の表面に接触する面積をなるべく広くできる。したがって、ハンマケース13から空気に伝達される熱の伝達面積が増加し、ハンマケース13を冷却する性能が向上する。
さらに、図14〜図16の打撃作業機10は、プロテクタ120がハンマケース13を覆っており、ハンマケース13は外部に露出していない。したがって、ハンマケース13が、作業場所で物体に接触することを回避できる。さらに、通路122を通る空気が、ハンマケース13の外面に沿って流れることができ、ハンマケース13と空気との接触面積広げ、かつ、接触時間を長くでき、ハンマケース13を冷却する性能が向上する。なお、図14〜図16に示す打撃作業機10において、図1及び図2に示す打撃作業機10と同じ構成においては、同じ効果を得られる。
次に、打撃作業機10の冷却機構の他の構造例を、図17を参照して説明する。図17において、図1及び図2及び図7、図14〜図16と同じ構造部分については、図1及び図2及び図7、図14〜図16と同じ符号を付してある。プロテクタ120は、排気口123の他に排気口124を有する。排気口124は、プロテクタ120を厚さ方向に貫通している。打撃作業機10を正面視した図17において、排気口124は、軸線A1と延出部12Dとの間に配置されている。排気口124は、軸線A1方向で、減速機33よりも前方に配置されている。具体的に説明すると、排気口124は、軸線A1方向で、減速機33と、アンビル27の突起32との間に配置されている。打撃作業機10を平面視すると、排気口123,124は、軸線A1の両側にそれぞれ配置されている。
図17に示す打撃作業機10は、モータケース12内に吸入された空気が、通路89,122を通り、かつ、排気口123,124の両方からプロテクタ120の外に排出される。空気が通路122を通る過程でハンマケース13の熱を奪うため、ハンマケース13の温度上昇を抑制できる。図17に示す打撃作業機10において、図1及び図2に示す打撃作業機10、図14〜図16に示す打撃作業機10と同じ構成では、同じ効果を得られる。
次に、打撃作業機10の冷却機構の他の構造例を、図18を参照して説明する。図18において、図1及び図2及び図7、図14〜図16と同じ構造部分については、図1及び図2及び図7、図14〜図16と同じ符号を付してある。プロテクタ120と延出部12Dとの間に排気口125が設けられている。排気口125は、プロテクタ120の縁126と、延出部12Dの縁127との間に形成された隙間である。排気口125は、通路122につながっている。打撃作業機10を正面視した図18において、排気口125は、軸線A1と排気口123との間に配置されている。排気口125は、軸線A1方向で、減速機33よりも前方に配置されている。具体的に説明すると、排気口125は、軸線A1方向で、減速機33と、アンビル27の突起32との間に配置されている。打撃作業機10を平面視すると、排気口123,125は、軸線A1の両側にそれぞれ配置されている。
図18に示す打撃作業機10は、モータケース12内に吸入された空気が、通路122を通る過程で、排気口125からプロテクタ120の外に排出される。図18に示す打撃作業機10において、図1及び図2に示す打撃作業機10、図14〜図16に示す打撃作業機10と同じ構成では、同じ効果を得られる。なお、排気口125は、図17の打撃作業機10に設けることも可能である。
次に、打撃作業機10の冷却機構の他の構造例を、図19を参照して説明する。図19の冷却構造は、図14〜16の打撃作業機10、図17の打撃作業機10、図18の打撃作業機10に用いることが可能である。図19の打撃作業機10は、軸線A1方向で、プロテクタ120とノーズカバー93との間に排気口128が設けられている。排気口128は、孔121を介して通路122につながっている。また、排気口128は、ノーズカバー93及びプロテクタ120の外につながっている。排気口128は、プロテクタ120の端部と、ノーズカバー93の端部との間に形成された隙間であり、排気口128は、先端13Cを囲む環状に形成されている。排気口128は、軸線A1方向で、減速機33よりも前方に配置されている。具体的に説明すると、排気口128は、軸線A1方向で、減速機33と、アンビル27の先端129との間に配置されている。アンビル27の先端129は、軸線A1方向で、突起32が配置されている位置の反対の位置にあり、先端129はハンマケース13の外に配置されている。
図19の打撃作業機10では、通路122の空気が、孔121及び排気口128を経由して、プロテクタ120及びノーズカバー93の外に排出される。したがって、ハンマケース13の温度上昇を抑制できる。図19に示す打撃作業機10において、図1及び図2に示す打撃作業機10、図14〜図16に示す打撃作業機10、図17に示す打撃作業機10、図18に示す打撃作業機10と同じ構成では、同じ効果を得られる。なお、排気口128は、排気口123または排気口124が設けられていない打撃作業機、または、排気口125が設けられていない打撃作業機に設けることもできる。
さらに、図14及び図15に示す通路122及び排気口123は、図2の打撃作業機10、図7の打撃作業機10、図8の打撃作業機10、図9の打撃作業機10、図10の打撃作業機10、図12の打撃作業機10の少なくとも1つに設けることができる。
さらに、図17に示す通路122及び排気口124は、図2の打撃作業機10、図7の打撃作業機10、図8の打撃作業機10、図9の打撃作業機10、図10の打撃作業機10、図12の打撃作業機10の少なくとも1つに設けることができる。
さらに、図18に示す通路122及び排気口125は、図2の打撃作業機10、図7の打撃作業機10、図8の打撃作業機10、図9の打撃作業機10、図10の打撃作業機10、図12の打撃作業機10の少なくとも1つに設けることができる。
さらに、図19に示す通路122及び排気口128は、図2の打撃作業機10、図7の打撃作業機10、図8の打撃作業機10、図9の打撃作業機10、図10の打撃作業機10、図12の打撃作業機10の少なくとも1つに設けることができる。
実施の形態で説明した構成のうち、電動モータ16が、本発明のモータ及び電動モータに相当し、アンビル27が、本発明の工具支持部材に相当し、打撃作業機10が、本発明の作業機に相当し、打撃機構96及び減速機33が、本発明の動力伝達装置に相当する。また、軸線A1が、本発明の軸線に相当し、照明装置82が、本発明の照明装置に相当し、通路89が、本発明の冷却通路に相当し、ハウジング11が、本発明のハウジングに相当し、ハンマケース13が、本発明のハンマケースまたはケースに相当し、減速機33が、本発明の減速機に相当し、打撃機構96が、本発明の打撃機構に相当する。
さらに、モータケース12が、本発明のモータケースに相当し、モータ収容室88が、本発明のモータ収容室に相当し、延出部12D、壁81が、本発明の延出部に相当し、グリップ14が、本発明のグリップに相当する。また、箇所13Aが、本発明の第1箇所に相当し、箇所13Bか、本発明の第2箇所に相当し、トリガスイッチ80が、本発明のスイッチに相当し、冷却ファン84が、本発明の冷却ファンに相当する。さらに、モータ制御部59が、本発明のモータ制御部に相当し、回り止め97が、本発明の回り止めに相当し、通気口92が、本発明の排気口に相当し、壁12Bが、本発明の壁に相当する。
さらに、通気口85が、本発明の第1通気口に相当し、通気口87が、本発明の第2通気口に相当し、通気口103,106が、本発明の第3通気口に相当し、通気口86が、本発明の第4通気口に相当し、通気口110が、本発明の第5通気口に相当し、回転方向切替レバー72が、本発明の回転方向切替部材に相当し、電線83が、本発明の電線に相当する。
図14〜図19において説明した構成と、本発明の構成との対応関係を説明すると、排気口123,124,125,128が、本発明の排気口に相当し、通路122が、本発明の通路に相当し、排気口123,124,が、本発明の第1排気口に相当し、排気口125が、本発明の第2排気口に相当し、排気口128が、本発明の第3排気口に相当する。さらに、ノーズカバー93が、本発明のカバーに相当し、箇所12Cが、本発明における「ハウジングの端部」に相当する。
軸線A1に沿った方向、または、軸線A1と平行な方向が、本発明における前後方向である。また、本発明の前後方向に延びる出力軸は、出力軸が軸線に沿って配置されているとの意味であり、出力軸の長さが前後方向に変化するとの意味ではない。本発明における前方とは、軸線A1に沿った方向で、壁12Bから対象物に近づく向きであり、本発明における後方とは、軸線A1に沿った方向で、工具支持部材から壁12Bに近づく向きである。本発明における「ケースの下側」は、図2,図7、図8、図9、図10、図12、図15において、ハンマケース13の円周方向または径方向で、軸線A1に相当する位置から、箇所13Bに亘る範囲を意味する。
なお、本発明における下側は、図2,図7、図8、図9、図10、図12、図15のように、筒部12Aよりもグリップ14が下の位置となるように、打撃作業機10を支持した場合の位置関係を意味する。つまり、本発明における「下側」は、重力の作用方向、つまり、鉛直方向における下側に限定されない。
本発明における「スイッチの上方位置」は、軸線の径方向で、スイッチに対してグリップが配置されている位置とは反対の位置を意味する。つまり、本発明における「上方位置」は、図2,図7、図8、図9、図10、図12、図14、図15、図17のように、筒部12Aよりもグリップ14が下の位置となるように、打撃作業機10を支持した場合の位置を意味する。つまり、本発明における「上方」は、重力の作用方向、つまり、鉛直方向における上方に限定されない。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、図4に示す制御回路において、蓄電池52とインバータ回路55との間に、メインスイッチを設けることも可能である。つまり、インバータ回路55のスイッチング素子Q1〜Q6の他に、メインスイッチが設けられる。このメインスイッチは、トリガの操作に連動して接触片が機械的に動作し、接点同士をオンオフする。
また、作業工具により固定される物品は、木材、鉄板、看板等、何でもよい。作業工具は、ねじ部材、ボルトを締め付けたり緩めたりするドライバビットの他、対象物、例えば、木材、コンクリートに穴をあけるドリルビットを含む。さらに、電動モータに電流を供給する電源は、蓄電池のような直流電源の他、交流電源を含む。交流電源を電源として用いる場合、電動モータと交流電源とが、電力ケーブルにより接続される。本発明のモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータ、内燃機関を含む。また、本発明の作業機は、工具支持部材が回転し、かつ、回転方向の打撃力が加えられないドライバまたはドリルを含む。さらに、本発明の作業機は、工具支持部材に軸線方向の打撃力が加えられ、かつ、回転力が伝達されないハンマを含む。
10…打撃作業機、11…ハウジング、12…モータケース、12B…壁、12C…箇所、13A,13B…箇所、14…グリップ、16…電動モータ、27…アンビル、33…減速機、43…ハンマ、59…モータ制御部、72…回転方向切替レバー、80…トリガスイッチ、82…照明装置、83…電線、84…冷却ファン、85,86,87,103,106,110…通気口、88…モータ収容室、89,112…通路、92…通気口、93…ノーズカバー、96…打撃機構、97…回り止め、123,124,125,128…排気口、A1…軸線。

Claims (8)

  1. 前後方向に延びる出力軸を有するモータの動力を工具支持部材に伝達する作業機であって、
    前記モータを収容するモータケースと、前記モータケースから下側に延びるグリップと、を有するハウジングと、
    前記ハウジングに収容され、前記モータの回転に伴って回転して前記ハウジング外の空気を前記ハウジング内へ吸い込む冷却ファンと、
    前記モータの動力を前記工具支持部材に伝達する動力伝達装置と、
    前記モータケースの前方に位置し前記モータケースに対して回転不能であり、前記動力伝達装置を収容したケースと、
    前記ハウジングに設けられ、かつ、前記ケースの下側の少なくとも一部を覆うよう前記モータケースから前方に延出する延出部と、
    前記ハウジングとは別に設けられ、前記ケースを覆うプロテクタと、
    前記ケースの下側の外面と前記延出部との間に設けられ、かつ、前記冷却ファンによって吸い込まれ前記空気が通る冷却通路と、
    前記ケースの外面と前記プロテクタの内面との間に設けられ、前記冷却通路とつながり、かつ、前記冷却ファンによって吸い込まれ前記空気が前記ケースの外面に沿って流れる通路と、を有する、作業機。
  2. 前記プロテクタの厚み方向に貫通するように設けられ、かつ、前記冷却ファンによって前記ハウジング内に吸い込まれて前記冷却通路及び前記通路を通った前記空気を前記プロテクタの外に排出する排気口を有する、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記モータケースと前記プロテクタとの間に設けられ、かつ、前記冷却ファンによって前記ハウジング内に吸い込まれて前記冷却通路及び前記通路を通った前記空気を前記プロテクタの外に排出する排気口を有する、請求項1または2に記載の作業機。
  4. 前記モータの回転を制御するインバータ回路を備えたインバータ回路基板が設けられ、
    前記冷却通路は、前記冷却ファンを設けた箇所及び前記インバータ回路基板を設けた箇所の少なくとも一方につながっている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の作業機。
  5. 前記インバータ回路基板は前記冷却通路における前記空気の流れ方向で前記モータよりも上流に配置されると共に、前記ケースは前記空気の流れ方向で前記モータよりも下流に配置されている、請求項4に記載の作業機。
  6. 前記延出部に、前記工具支持部材の前方を照らす照明装置が設けられ、
    前記冷却通路は、前記出力軸の回転中心となる軸線の径方向で、前記ケースと前記照明装置との間に形成され、
    前記冷却通路に、前記照明装置に電力を供給する電線が配置されている、請求項1乃至5の何れか1項に記載の作業機。
  7. 前記冷却通路は、前記ケースと、前記延出部に設けた壁と、の間に形成され、
    前記延出部は、
    前記延出部の内外をつなぎ、前記冷却通路内の前記空気を前記延出部の外に排出する排気口と、
    前記延出部の内外をつなぎ、前記延出部の外の前記空気を前記冷却通路内に吸気する通気口と、
    のいずれか一方を有する、請求項に記載の作業機。
  8. 前記ハウジングに設けられ、前記ハウジング外の空気を前記ハウジング内に吸い込む通気口を有し、
    前記冷却ファンによって前記通気口から前記ハウジング内に吸い込まれた空気が、前記モータケース内、前記冷却通路及び前記通路を通り、前記排気口から排出されるように構成した、請求項2または3に記載の作業機。
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