JP6502423B2 - 電磁石 - Google Patents

電磁石 Download PDF

Info

Publication number
JP6502423B2
JP6502423B2 JP2017123386A JP2017123386A JP6502423B2 JP 6502423 B2 JP6502423 B2 JP 6502423B2 JP 2017123386 A JP2017123386 A JP 2017123386A JP 2017123386 A JP2017123386 A JP 2017123386A JP 6502423 B2 JP6502423 B2 JP 6502423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant liquid
coil
electromagnet
flow
straightening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017123386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019009272A (ja
Inventor
慶治 服巻
慶治 服巻
渡邉 隆司
隆司 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON MAGNETICS INC.,
Original Assignee
NIPPON MAGNETICS INC.,
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON MAGNETICS INC., filed Critical NIPPON MAGNETICS INC.,
Priority to JP2017123386A priority Critical patent/JP6502423B2/ja
Priority to KR1020197005158A priority patent/KR101999825B1/ko
Priority to PCT/JP2018/023781 priority patent/WO2018235940A1/ja
Priority to CN201880003840.XA priority patent/CN109844874B/zh
Publication of JP2019009272A publication Critical patent/JP2019009272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6502423B2 publication Critical patent/JP6502423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/08Cooling; Ventilating
    • H01F27/10Liquid cooling
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2876Cooling
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets

Description

本発明は電磁石に関し、特にその冷却構造に関する。
電磁石を用いた機器は、その用途に関わらず、コイルを構成する導線に電流を流す構造上、発熱量は概ね体積に比例して寸法比の3乗で増大する一方、表面積は寸法比の2乗しか増大しないので、表面を放熱面とすると、冷却効率が悪化する。そこで従前より、表面以外に放熱面積を増やすために、導線(コイル)を分割しその周辺に冷媒を流す構造(特許文献1)や、冷媒を流すことが可能な中空導線と中実導線を組み合わせた構造(特許文献2)が提案されている。
ここで、発熱体から冷媒への熱の伝わり易さを表す熱伝達係数は、冷媒の種類と流速によって大きく変化する。冷媒として気体を選択した場合、流れている空気では、10〜250kcal/(m・h・℃)程度である。また、流れている油で50〜1500kcal/(m・h・℃)程度、流れている水で250〜5000kcal/(m・h・℃)程度である。すなわち、冷媒としては気体よりも液体を用いる方が冷却効率が良い。このことから、電磁石のコイルを冷却する冷媒としては、液体の冷媒(冷媒液)を用いるのが一般的であり、特にコイルの絶縁性確保の点から絶縁油が多用されている。
しかし、前記特許文献1の構造において冷媒として冷媒液を用いると、前記特許文献1の構造では、コイルが分割され、コイルの外周に冷媒液の通路が施されているものの、循環手段が強制循環でも自然循環でも、このような構造では、冷媒液が流れやすい場所と流れにくい場所が生じて、冷却のバラツキが生じ、冷却効率が低下する問題点がある。また、前記特許文献2の構造の場合、中空コイル導線内の冷媒のみ強制循環されているので、中空コイル導線は良く冷却されるが、中空コイル導線の外側であるコイル収容空間は強制循環なされておらず、この場合も、冷却のバラツキが生じて冷却効率が低下する問題点がある。
特開昭52−57654号公報 特開平6−286970号公報
本発明が解決しようとする課題は、コイルの冷却効率を向上できる電磁石を提供することにある。
この課題を解決するために本発明者らが、コイルを上下方向に複数積層したコイル積層体を備える従来の電磁石において、冷媒液によるコイル積層体の冷却状態について詳細に調査したところ、最も熱のこもりやすいコイル間を流れる冷媒液の流量が予想以上に少なく、結果として冷却のバラツキが生じて冷却効率が低下していることが判明した。そこで本発明者らは、冷媒液がコイル間を通過しやすくなる構造を志向し、本発明に想到した。
すなわち、本発明の一観点によれば次の電磁石が提供される。
「導線をドーナッツ形状に複数巻いて一体にしたコイルを、スペーサを介して上下方向に複数積層してなるコイル積層体と、
このコイル積層体を収容するドーナッツ形状のコイル収容部を有するコイルケースと、
このコイルケースに設けた冷媒液入口から冷媒液を導入し、その冷媒液を前記コイルケースに設けた冷媒液出口から排出し、その冷媒液を冷却後再び前記冷媒液入口から導入する冷媒液循環冷却機構とを備える電磁石において、
前記冷媒液入口から導入された冷媒液が前記コイル積層体の外周面に沿って流れるのを抑制する第1の整流板と、
前記冷媒液が前記コイル積層体の上面に沿って流れるのを抑制する第2の整流板と、
前記冷媒液が前記コイル積層体の中心部から湧き上がるのを抑制する第3の整流板とを設けていることを特徴とする電磁石。」
本発明によれば、前記第1〜3の整流板を設けたことで、冷媒液が、最も熱のこもりやすいコイル間を通過しやすくなり、冷却効率が向上する。
また、冷却効率が向上することで、一定の印加電圧のもとでは電流値の低下を抑制することができ、その結果、電磁石の磁束密度を高く維持できる。すなわち、冷却効率が向上することで、電磁石(コイル)の単位体積あたりの発熱量を上げることができるので、高磁束密度化や小型化が可能となる。
さらに、冷却効率が向上することで、ヒートスポットをなくすことができ、絶縁油等の冷媒液の劣化を抑制できるとともに、冷媒液の劣化によるスラッジの発生や絶縁抵抗の低下を抑制できる。
本発明の一実施形態である電磁石の要部を示す図で、(a)は斜視図、(b)はA−A矢視図、(c)はB−B矢視図である。 図1の電磁石が備えるコイル積層体を示す図で、(a)は斜視図、(b)は冷媒液入口側から見た図である。 図1の電磁石が備えるコイルケースのケース本体を示す斜視図である。 図2のコイル積層体を図3のケース本体に収容した状態を示す斜視図である。 整流板を設けていない場合の冷媒液の流れを示すイメージ図である。 第1の整流板と第4の整流板を設けた場合の冷媒液の流れを示すイメージ図である。 図6においてさらに第2の整流板を設けた場合の冷媒液の流れを示すイメージ図である。 図7においてさらに第3の整流板を設けた場合の冷媒液の流れを示すイメージ図である。 本発明の他の実施形態である電磁石の要部を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態である電磁石の要部を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態である電磁石の要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である電磁石を備える電磁分離機の構成を示す概略断面図である。
図1に、本発明の一実施形態である電磁石10の要部を示しており、(b)はA−A矢視図、(c)はB−B矢視図である。図2には、電磁石10が備えるコイル積層体20を示しており、(a)は斜視図、(b)は冷媒液入口側から見た図である。図3には、電磁石10が備えるコイルケース30のケース本体31を示しており、図4には、コイル積層体20をケース本体31に収容した状態を示している。
図1に示している電磁石10は、コイル積層体20と、このコイル積層体20を収容するコイルケース30とを備える。
コイル積層体20は図2に示しているように、銅線やアルミニウム線などの導線をドーナッツ形状に複数巻いて一体にしたコイル21を、スペーサ22を介して上下方向に複数(本実施形態では3枚)積層し、これを上下の押え板23a,23bで挟んで、これら上下の押え板23a,23bをボルト24で締結することにより、一体としたものである。なお、本実施形態において各コイルは電気的に直列に接続されているが、並列に接続してもよい。
このコイル積層体20を収容するコイルケース30は、ケース本体31と上蓋32とを備える。ケース本体31は図3に示しているように、外筒部31aと内筒部31bと底部31cとを有し、これら外筒部31a、内筒部31b及び底部31cによって、コイル積層体20を収容するドーナッツ形状のコイル収容部31dが形成されている。このコイル収容部31dにコイル積層体20を収容後(図4参照)、上蓋32を被せることで、コイル積層体20がコイルケース30に収容される(図1参照)。なお、図示を省略しているが、コイル積層体20は、ケース本体31の外筒部31aの内周面に対して、ボルトなどの固定手段により位置決め固定されている、
コイルケース30のケース本体31には、冷媒液入口31eと冷媒液出口31fが設けられている。これら冷媒液入口31eと冷媒液出口31fには、後述する冷媒液循環冷却機構50(図12参照)が接続される。すなわち、この冷媒液循環冷却機構50は、冷媒液入口31eからコイルケース30内に冷媒液を導入し、その冷媒液を冷媒液出口31fから排出し、その冷媒液を冷却後再び冷媒液入口31fから導入する。これにより、コイルケース30に収容されたコイル積層体20(各コイル21)が冷媒液によって冷却される。なお、冷媒液は、コイルケース30内においてコイル積層体20が浸かる程度に満たされるように循環する。また、冷媒液としては、鉱物油やシリコーンオイルなどの絶縁油が好適である。
ここで、コイル積層体20の各コイル21間に設置しているスペーサ22について説明を加えると、本実施形態ではスペーサ22は図1(b)に示しているように、各コイル21間において所定の間隔をおいて複数条(本実施形態では5条)並べており、これら複数条のスペーサ22は冷媒液入口31eから冷媒液出口31fに向かう冷媒液の流れ方向(冷媒液出口31fを通るコイル積層体20の直径方向中心線L方向)に沿って互いに平行、かつコイル積層体20の直径方向中心線Lに対して線対称となるように並べている。これにより、各コイル21間には、冷媒液入口31eから冷媒液出口31fに向かう冷媒液の流れ方向(直径方向中心線L方向)に沿って平行に、複数の冷媒液の流路が均一に形成される。
以上の構成において本実施形態では、冷媒液が各コイル21間を通過しやすくなるように、第1〜4の整流板41〜44を設けている。以下、各整流板の作用効果について、図面を参照しつつ説明する。
図5に、整流板を設けていない場合の冷媒液の流れを示すイメージ図である。なお、このイメージ図は、コンピュータによる流体解析結果に基づき作成したもので、実線はコイル積層体の外側の流れ、破線はコイル積層体の内部(コイル間)の流れを示し、線の太さは流量の多さを表している。また、このイメージ図では、図3に示しているケース本体31の内筒部31bの上端に設けているフランジ部31b−1は、冷媒液の流れをわかりやすく示すために省略している。以下のイメージ図(図5〜11)でも同じである、
整流板を設けていない場合、図5に示しているように冷媒液は、最も通過面積の広い、コイル積層体の外周面に沿った流路1,2を通過するため、効率的な冷却がなされない。そこで本実施形態では、コイル積層体の外周面に沿った流路1,2への冷媒液の通過を抑制するために、流路1,2の途中にそれぞれ第1の整流板41を設けている(図6参照)。すなわち、第1の整流板41は、冷媒液がコイル積層体の外周面に沿って流れるのを抑制する。本実施形態において第1の整流板41は、図1(b)に示しているように、複数条のスペーサ22のうち最も外周側に位置する2つのスペーサ22A,22Aの、冷媒液入口31eに近い側の端部に連続するように設けている。これにより、冷媒液がコイル積層体の外周面に沿って流れるのをほほ完全に抑制することができる。このように第1の整流板41は、スペーサ22A,22Aの冷媒液入口31eに近い側の端部に連続するように設けることが最も好ましいが、前記流路1,2の途中に設けていれば前記流路1,2への冷媒液の通過を抑制する作用効果は得られる。ただし、前記流路1,2への冷媒液の通過を抑制する点からは、第1の整流板41は、複数条のスペーサ22のうち最も外周側に位置する2つスペーサ22A,22Aに近接して少なくとも2つ設けることが好ましく、本実施形態のように、スペーサ22A,22Aの冷媒液入口31eに近い側の端部に連続するように設けることが最も好ましい。
再び図6を参照すると、本実施形態では、冷媒液入口の近傍に、当該冷媒液入口から導入された冷媒液の流れをコイル積層体の外周方向に分流するために第4の整流板44を設けている。この第4の整流板44を設けることで冷媒液の流れをコイル積層体の外周方向に均等に分流することができる。ただし、第4の整流板44を設けなくとも、冷媒液の流れはコイル積層体の外周方向にある程度は分流されるので、第4の整流板44は省略可能である。
前述のように第1の整流板41を設けることで、前記流路1,2への冷媒液の通過は抑制されるものの、このままでは図6に示しているように、コイル積層体の上面に沿った流路3への冷媒液の通過が増大する。そこで本実施形態では、この流路3への冷媒液の通過を抑制するために、図7に示しているように第2の整流板42を設けている。すなわち、第2の整流板42は、冷媒液がコイル積層体の上面に沿って流れるのを抑制する。本実施形態において第2の整流板42は、その両端部が2つの第1の整流板41,41に連続するように設けている。これにより、冷媒液がコイル積層体の上面に沿って流れるのをほほ完全に抑制することができる。このように第2の整流板42は、その両端部が2つの第1の整流板41,41に連続するように設けることが最も好ましいが、前記流路3の途中に設けていれば前記流路3への冷媒液の通過を抑制する作用効果は得られる。ただし、前記流路3への冷媒液の通過を抑制する点からは、第2の整流板42は、その両端部が2つの第1の整流板41,41に近接するように設けることが好ましく、本実施形態のように、その両端部が2つの第1の整流板41,41に連続するように設けることが最も好ましい。
このように第1の整流板41と第2の整流板42を設けることで、前記流路1〜3への冷媒液の通過は抑制されるものの、これだけでは図7に示しているように、コイル積層体の中心部から湧き上がる方向の流路4への冷媒液の通過が増大する。そこで本実施形態では、この流路4への冷媒液の通過を抑制するために第3の整流板43を設けている(図8参照)。すなわち、第3の整流板43は、冷媒液がコイル積層体の中心部から湧き上がるのを抑制する。本実施形態において第3の整流板43は、コイル積層体の内孔面から連続して立ち上がる円筒形状を有する。第3の整流板43は円筒形状には限定されず、例えば前記流路4を塞ぐような円環形状とすることもできるが、コイル積層体のコイルケース(コイル収容部)への収容のしやすさの点からは本実施形態のように円筒形状とすることが好ましい。
このように本実施形態では、第1の整流板41,41、第2の整流板42及び第3の整流板43を設けていることで、前記流路1〜4への冷媒液の通過はほとんど抑制され、その結果、冷媒液は最も熱のこもりやすい各コイル21間(図8に示している流路5〜8)に冷媒液が通過するようになる。これにより、コイル積層体20(各コイル21)の冷却効率が向上するので電流値の低下を抑制することができ、その結果、電磁石10の磁束密度を高く維持できる。さらに、冷却効率が向上することで、ヒートスポットをなくすことができ、絶縁油等の冷媒液の劣化を抑制できるとともに、冷媒液の劣化によるスラッジの発生や絶縁抵抗の低下を抑制できる。実際、本発明者らの試験の結果、本実施形態の電磁石10によれば、整流板を設けていない従来の電磁石(図5)に比べ、電流値の低下は約20%から約10%に軽減した。また冷媒液(絶縁油)の温度は、最高温度が約120度から約40度に低減し、スラッジが発生するといわれている50度以下にすることができた。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれには限定されない。例えば図9に示しているように第2の整流板42−1を、第3の整流板43と一体に設けることができる。また、図10に示しているように整流板42−2を、コイル積層体の内孔よりも冷媒液出口側に設けることもできる。この整流板42−2は、冷媒液がコイル積層体の上面に沿って流れるのを抑制する作用効果とともに、冷媒液がコイル積層体の内孔(中心部)から湧き上がるのを抑制する作用効果も奏する。すなわち、整流板42−2は、本発明でいう「第2の整流板」として機能するとともに「第3の整流板」としても機能する。言い換えれば、この整流板42−2は、本発明でいう「第2の整流板」と「第3の整流板」の両方に相当し、この図10の実施形態でも「第2の整流板」と「第3の整流板」を設けていることとなる。このように「第2の整流板」は、冷媒液がコイル積層体の上面に沿って流れるのを抑制することができるなら、その形状や位置は限定されず、「第3の整流板」も、冷媒液がコイル積層体の中心部(内孔)から湧き上がるのを抑制することができるなら、その形状や位置は限定されない。同様に「第1の整流板」についても、冷媒液がコイル積層体の外周面に沿って流れるのを抑制することができるなら、その形状や位置は限定されない。
また、図11に示しているように、冷媒液入口31eは複数設けることもできる。この場合、各冷媒液入口31eは、冷媒液出口31fを通る直径方向中心線に対して線対称となるように設けることが好ましい。また、図11のように冷媒液入口31eを複数設ける場合、第4の整流板44は、冷媒液の流れをコイル積層体の外周方向に2分(2分割)するように、冷媒液出口31fを通過する直径方向中心線上に設けることが好ましい。なお、冷媒液入口31fも複数設けることができる。
次に、図1に示した実施形態の電磁石10の適用例として電磁分離機について説明する。図12に、本実施形態の電磁石10を備える電磁分離機60の構成を概略断面により示している。また図12には、電磁石10の構成要素である冷媒液循環冷却機構50も示している。この冷媒液循環冷却機構50は、電磁石10のコイルケース30に設けている冷媒液入口31eと冷媒液出口31fに接続されている。そしてこの冷媒液循環冷却機構50は、冷媒液入口31eからコイルケース30内に冷媒液を導入し、その冷媒液を冷媒液出口31fから排出し、その冷媒液を冷却後再び冷媒液入口31fから導入するために、ポンプ51と熱交換器52を備える。この冷媒液循環冷却機構50により、コイルケース30に収容されたコイル積層体20(各コイル21)が冷媒液によって冷却される。なお、図12において電磁石10の構成は簡略化して示しており、例えば前述の各整流板やスペーサは省略している。
図12の電磁分離機60では、電磁石10のコイルケース30が有する内筒部31bの中に筒61が配置され、この筒61の中に板状の磁性材料からなるスクリーン62がスクリーン保持棒63に上下方向に重ねられて多層に配置されている。筒61の外周には上下方向に所定間隔をおいて突縁64を設け、上下の突縁64の間に、筒61の外周を取り囲み、かつ相互間に小間隙を保持する状態で電磁石10がスプリング65を介して取り付けられている。筒61の下部にはバイブレータ66が装着されている。
この電磁分離機60において、バイブレータ66を始動させることにより筒61にバイブレーションを与えるとともに、電磁石10に通電を開始すれば、筒61内の各スクリーン62は磁性材料でありかつ電磁石10の磁界内に位置しているために磁化する。そこで、筒61の上端開口より粉体を導入すれば、この粉体は筒61内をバイブレーションの作用にて拡散されつつ各スクリーン62を上方から順次通過しながら落下し、この間に磁性異物は磁化している各スクリーン62により吸着されて残存し、磁性異物が除去された粉体は筒61の下端開口部より導出される。一定量又は一定時間の分離操作が終わると、粉体の供給を停止したのち、電磁石10への通電を断つと、大部分の磁性異物は落下し排出される。そして、バイブレータ66への通電を断ったのち、スクリーン62を保持している保持棒63の上端を持ってこれを上方に引き出す。保持棒63には、スクリーン62のすべてが保持されているため、保持棒63と共に全スクリーン22は筒61の内部から同時に取り出されることになる。取り出されたスクリーン62は清掃されて、さらに磁性異物が除去される。清掃されたスクリーン62は、再び筒61の内部に戻されて粉体が供給されて磁性異物の除去作業が開始される。
なお、本実施形態の電磁石10は、この電磁分離機60以外の電磁分離機にも当然適用可能であり、電磁分離機以外、例えば前記特許文献1、2に開示されている吊下電磁石に適用することもできる。
10 電磁石
20 コイル積層体
21 コイル
22 スペーサ
23a,23b 押え板
24 ボルト
30 コイルケース
31 ケース本体
31a 外筒部
31b 内筒部
31b−1 フランジ部
31c 底部
31d コイル収容部
31e 冷媒液入口
31f 冷媒液出口
32 上蓋
41 第1の整流板
42,42−1 第2の整流板
42−2 第2の整流板(第3の整流板)
43 第3の整流板
44 第4の整流板
50 冷媒液循環冷却機構
51 ポンプ
52 熱交換器
60 電磁分離機
61 筒
62 スクリーン
63 スクリーン保持棒
64 突縁
65 スプリング
66 バイブレータ

Claims (5)

  1. 導線をドーナッツ形状に複数巻いて一体にしたコイルを、スペーサを介して上下方向に複数積層してなるコイル積層体と、
    このコイル積層体を収容するドーナッツ形状のコイル収容部を有するコイルケースと、
    このコイルケースに設けた冷媒液入口から冷媒液を導入し、その冷媒液を前記コイルケースに設けた冷媒液出口から排出し、その冷媒液を冷却後再び前記冷媒液入口から導入する冷媒液循環冷却機構とを備える電磁石において、
    前記冷媒液入口から導入された冷媒液が前記コイル積層体の外周面に沿って流れるのを抑制する第1の整流板と、
    前記冷媒液が前記コイル積層体の上面に沿って流れるのを抑制する第2の整流板と、
    前記冷媒液が前記コイル積層体の中心部から湧き上がるのを抑制する第3の整流板とを設けていることを特徴とする電磁石。
  2. 前記スペーサは間隔をおいて複数条並べており、これら複数条のスペーサは前記冷媒液入口から前記冷媒液出口に向かう冷媒液の流れ方向に沿って互いに平行、かつ前記コイル積層体の直径方向中心線に対して線対称となるように並べており、
    前記第1の整流板は、前記複数条のスペーサのうち最も外周側に位置する2つのスペーサに近接して少なくとも2つ設け、
    前記第2の整流板は、その両端部が前記2つの第1の整流板に近接するように設けている、請求項1に記載の電磁石。
  3. 前記第1の整流板は、前記複数条のスペーサのうち最も外周側に位置する2つのスペーサにおいて前記冷媒液入口に近い側の端部に連続するように少なくとも2つ設け、
    前記第2の整流板は、その両端部が前記2つの第1の整流板に連続するように設けている、請求項2に記載の電磁石。
  4. 前記第3の整流板は、前記コイル積層体の内孔面から連続して立ち上がる円筒形状を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の電磁石。
  5. 前記冷媒液入口の近傍に、当該冷媒液入口から導入された冷媒液の流れを前記コイル積層体の外周方向に分流又は2分する第4の整流板を設けている、請求項1〜4のいずれかに記載の電磁石。
JP2017123386A 2017-06-23 2017-06-23 電磁石 Active JP6502423B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123386A JP6502423B2 (ja) 2017-06-23 2017-06-23 電磁石
KR1020197005158A KR101999825B1 (ko) 2017-06-23 2018-06-22 전자석
PCT/JP2018/023781 WO2018235940A1 (ja) 2017-06-23 2018-06-22 電磁石
CN201880003840.XA CN109844874B (zh) 2017-06-23 2018-06-22 电磁铁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123386A JP6502423B2 (ja) 2017-06-23 2017-06-23 電磁石

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019009272A JP2019009272A (ja) 2019-01-17
JP6502423B2 true JP6502423B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=64737590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017123386A Active JP6502423B2 (ja) 2017-06-23 2017-06-23 電磁石

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6502423B2 (ja)
KR (1) KR101999825B1 (ja)
CN (1) CN109844874B (ja)
WO (1) WO2018235940A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110124200B (zh) * 2019-04-01 2023-07-18 天津博雅信息科技有限公司 一种磁刺激线圈双面液冷装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5257654A (en) 1975-11-05 1977-05-12 Nippon Steel Corp Lifting electro-magnet
JPS5546526A (en) * 1978-09-29 1980-04-01 Hitachi Ltd Transformer winding
JPS6084808A (ja) * 1983-10-17 1985-05-14 Japan Atom Energy Res Inst 超電導コイル
JPH04297002A (ja) * 1987-06-30 1992-10-21 Toshiba Corp 超電導コイル
JPH0795967B2 (ja) * 1988-08-03 1995-10-18 コクヨ株式会社 背もたれ付椅子
JPH044710U (ja) * 1990-04-26 1992-01-16
JPH06286970A (ja) 1993-04-02 1994-10-11 Kohan Sendan Kikai Kk 吊上電磁石
JP4603433B2 (ja) 2005-07-11 2010-12-22 日東工器株式会社 電磁往復動流体装置
JP4796393B2 (ja) * 2006-01-17 2011-10-19 株式会社日立製作所 超電導電磁石
KR101367142B1 (ko) * 2011-10-12 2014-02-26 삼성전자주식회사 초전도 전자석 장치
JP5852425B2 (ja) * 2011-12-01 2016-02-03 株式会社日立製作所 超電導電磁石装置、その冷却方法、および磁気共鳴イメージング装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190025030A (ko) 2019-03-08
JP2019009272A (ja) 2019-01-17
CN109844874A (zh) 2019-06-04
KR101999825B1 (ko) 2019-07-12
CN109844874B (zh) 2020-03-13
WO2018235940A1 (ja) 2018-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6302736B2 (ja) 回転電機
US5448215A (en) Stationary induction apparatus
EP2502242B1 (en) Electrical transformer with diaphragm and method of cooling same
US20140062635A1 (en) Magnetic core for magnetic component with winding, containing improved means of cooling
US20200258670A1 (en) Reactor, motor driver, power conditioner and machine
JP6502423B2 (ja) 電磁石
JP5332411B2 (ja) パルス電源の冷却装置
JP6537737B2 (ja) オゾン発生器用電源装置、およびオゾン発生装置
EP3499528B1 (en) Air core reactor unit and power source device having air core reactor unit
CN208444714U (zh) 电抗器、电动机驱动装置、功率调节器以及设备
JP5930780B2 (ja) リアクトル
US11863038B2 (en) Electric machine and hybrid electric aircraft
US9466414B2 (en) Vibration stabilizer for enclosure cooling fins
KR20140005166U (ko) 전력용 변압기
WO2019181152A1 (ja) 静止誘導器
JPH09199345A (ja) 変圧器巻線
KR20160098627A (ko) 냉각 효율을 향상시킨 변압기
JP2018046054A (ja) 静止誘導機器
JPH0249408A (ja) 自冷式静止電磁誘導器
JP7065711B2 (ja) 静止誘導器
JPH05260719A (ja) 電磁ポンプ
JP2714336B2 (ja) 浸漬型電磁ポンプ
KR20180001802A (ko) 변압기 냉각장치
JP2016219563A (ja) リアクトル
JP2021158293A (ja) 静止誘導電器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190213

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190213

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6502423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250