JP6501237B1 - インソール - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な構造及び複雑な製造方法を採用することなく、クッション性を有し、耐久性があり、長持ちする、多層構造のインソールを提供する。
【解決手段】インソール100は、履物に用いられるインソールであって、使用者の足が置かれるカバー部材10と、前記カバー部材の一方側に接着剤を介して取り付けられる支持部材30と、コルクを主成分とし、前記カバー部材と前記支持部材との間に設けられるクッション部材20と、を有し、前記支持部材は、貫通孔が形成されておらず、前記カバー部材の後足部分から中間部分までの全部を覆っており、前記クッション部材は、加熱圧縮されて弾性変形可能に変形した状態で前記カバー部材と前記支持部材との間に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、靴などの履物に用いられる多層構造のインソール(中敷)に関するものである。
人間の足は、例えば走行や歩行、その他の活動によって日常的に衝撃を受けている。その衝撃により、足に痛みが発生することがある。足の痛みが悪化すると、人間は、一般的には姿勢や歩き方を変えて痛みを軽減しようとする。これが、足以外の他の部位や関節に余計な負担となり、足以外の別の部位や関節に新たな痛みが発生することにもなる。
そのため、足に加わる衝撃を軽減するために、従来から、靴などの履物にインソールが用いられている。一般的には、インソールは、足に加わる緩衝を軽減するため、発泡部材などの弾性部材を有している。発泡部材は、足のうち特に後足領域及び土踏まず領域を支持するが、長期の使用に耐えられない。つまり、発泡部材は、弾性(クッション性)を有しているものの、強度及び硬度が低く、劣化が早く、耐久性が低い。そこで、発泡部材の下側にプラスチック性の支持部材を設けて、クッション性を備えるとともに、強度及び硬度を備えたインソールが種々提案されている。このようなインソールは、使用者の足に対応させて製造する、いわゆるオーダーメードで製造されることが一般的である。
例えば、特許文献1には、「足に整体施術を行って足裏形状の補正を行うと共に足裏の型を取って指部分を除いた部位に係るアーチ部足裏型を得る第1の工程と、このアーチ部足裏型に足を宛がい指部分の型を取って指裏型を得る第2の工程と、前記アーチ部足裏型と前記指裏型とを合わせて足全体の全体足裏型を得る第3の工程と、を経る足裏型の製造方法を用いて製造されたインソール」が開示されている。
また、特許文献2には、「履物物品用のインソールアセンブリであって、該インソールアセンブリは、実質的に柔質で弾性的に圧縮可能なクッション性部材であって、該クッション性部材は、足の足底表面を係合するための上部表面および底部表面を有する、クッション性部材と、実質的に硬質で弾性的に可撓な支持部材であって、該支持部材は、該クッション性部材の該底部表面の一部と係合される、支持部材とを備え、該支持部材は、該クッション性部材のヒール端部周りに延在する後足部分と、該支持部材における中央開口部の両側において該後足部分から前向きに延在する内側部分および外側部分とを有し、該内側部分は、該インソールの外部から下向きに傾斜している土踏まず移行部分を含む、インソールアセンブリ」が開示されている。
特開2013−212335号公報 特開2016−129673号公報
特許文献1に記載のインソールは、整体施術を用いて足を正常な状態に戻してから、足の型を取って製造するものである。つまり、特許文献1に記載のインソールは、整体施術者の存在を前提として製造可能になるものである。そのため、特許文献1に記載のインソールは、整体施術者を要しない一般的なオーダーメードで製造されるインソールよりも高価なものになってしまう。また、整体施術者がいないとインソールが製造できないので、広く一般的に普及するようなものではない。さらに、特許文献1には、インソールを多層構造にするという発想はない。
特許文献2に記載のインソールアセンブリは、3層の多層構造のインソールであり、クッション性を有し、耐久性があり、長持ちするものである。しかしながら、クッション性部材は、連続気泡発泡体または独立気泡発泡体で形成されるようになっているため、強度及び硬度に関しては改良の余地がまだ依然として残っている。例えば、特許文献2に記載されているように、支持部材をクッション性部材の下側に設けて強度及び硬度を補うことが考えられるが、支持部材の中央部は開口しており、クッション性部材が露出するようになっている。つまり、支持部材は、クッション性部材の周囲の強度及び硬度を補うものの、全体の強度及び硬度を十分に補っているとは言えない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複雑な構造及び複雑な製造方法を採用することなく、クッション性を有し、耐久性があり、長持ちする、多層構造のインソールを提供するものである。
本発明に係るインソールは、履物に用いられるインソールであって、使用者の足が置かれるカバー部材と、プラスチックを主成分とし、前記カバー部材の一方側に接着剤を介して取り付けられる支持部材と、コルクを主成分とし、前記カバー部材と前記支持部材との間に設けられるクッション部材と、を有し、前記カバー部材は、下面が後足部分から中間部分にかけて下側に盛り上がった形状に構成され、前記支持部材は、貫通孔が形成されておらず、前記カバー部材の後足部分から中間部分までの全部を覆っており、前記クッション部材は、加熱圧縮されて弾性変形可能に変形した状態で前記カバー部材と前記支持部材との間であって前記カバー部材の下面の盛り上がった部分の周囲のみに設けられている、構成となる。
このような構成によれば、複雑な構造及び複雑な製造方法を採用することなくインソールを製造することができるので、不必要に高価なものとなることがなく、安価に提供できるものとなる。また、このような構成によれば、コルクを主成分とするクッション部材を備えているため、コルクの特性であるクッション性、強度及び硬度を備えることになるので、クッション性を有し、耐久性に優れ、長持ちすることになる。
本発明に係るインソールにおいて、前記支持部材は、後足部分から中間部分に向けて左右の辺が離れる方向に延びており、かつ後足部分から中間部分に向けての周縁が前記カバー部材の方向に折り曲げられて壁部として構成されている。
このような構成によれば、支持部材によってクッション部材が外側に露出及び膨出することがないので、使用者の後足部分から中間部分のサポートの確実性が向上する。
本発明に係るインソールにおいて、前記クッション部材は、加熱圧縮される前は、対向する一対の延伸部を有した平面視略U字形状に構成されており、左右の延伸部の延伸方向及び断面の長さを異ならせている、構成とすることができる。
このような構成によれば、使用者の足の形状に対応させる変形作業が容易になる。
本発明に係るインソールにおいて、クッション部材は、完成された状態においては、前記支持部材の前記壁部によって外部から視認不能になっている。
このような構成によれば、外観上の見栄えが悪くなることがない。
本発明によれば、複雑な構造及び複雑な製造方法を採用することなくインソールを製造することができるので、不必要に高価なものとなることがなく、安価なインソールを提供することができる。また、本発明によれば、カバー部材は、クッション部材とともに、使用者の足に加わる衝撃を吸収する機能を有することになる。さらに、本発明によれば、クッション部材によってカバー部材の動きが規制されるので、安定的な衝撃吸収が可能になる。

本発明の実施の形態に係るインソールの分解した状態を概略に示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインソールを構成しているカバー部材を拡大して概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインソールを構成しているクッション部材を拡大して概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインソールを構成しているクッション部材の変形した状態の一例を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るインソールを構成しているクッション部材の変形した状態の一例を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るインソールを構成している支持部材を拡大して概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインソールの完成した状態を拡大して概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインソールの完成した状態を透視して概略的に示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係るインソールが用いられる「履物」は、使用者の足に着用されるものであればよい。「履物」としては、例えば、靴、ブーツ、スリッパ、サンダル、ランニングシューズ、ハイキングシューズ、スキーブーツ、スノーボードブーツ、ロッククライミングシューズ、バイク用シューズ、ゴルフ用シューズ、トラックシューズ、トラックスパイク、ローラースケート、又は、アイススケートなどが考えられるが、これらに限定するものではない。
本発明の実施の形態では、「履物」のうち靴をイメージして説明するが、本実施の形態の内容は上記の他の「履物」にも適用可能である。なお、一対の「履物」とは、使用者の左足用の「履物」、同じ使用者の右足用の「履物」を意味している。
本発明の実施の形態に係るインソールは、底部が履物のソール(すなわち、ミッドソールまたはミッドソールの上面をカバーする材料)に当接し、上面が使用者の足に接触するように構成され、履物に配置されものである。なお、「インソール」は、使用者の足の矯正具にもなりえる。また、「インソール」の寸法は、用いられる履物のサイズや、使用者の性別などに基づいて決定するものであり、所定の寸法に限定するものではない。本実施の形態では、「インソール」の説明を特に男女の区分けすることなくするものとする。
以下、図に沿って本発明の実施の形態を説明する。まず、インソール100を構成している各パーツについて説明する。なお、本発明の実施の形態においては、一対の履物のうち、使用者の右足に履かれる履物に用いられるインソール100を例に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るインソール100の分解した状態を概略に示す分解斜視図である。図2は、インソール100を構成しているカバー部材10を拡大して概略的に示す斜視図である。図3Aは、インソール100を構成しているクッション部材20を拡大して概略的に示す斜視図である。図3Bは、インソール100を構成しているクッション部材20の変形した状態の一例を概略的に示す平面図である。図3Cは、インソール100を構成しているクッション部材20の変形した状態の一例を概略的に示す側面図である。図4は、インソール100を構成している支持部材30を拡大して概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、インソール100は、カバー部材10と、クッション部材20と、支持部材30と、が上下方向に積層される構成となっている。つまり、インソール100は、紙面最上段がカバー部材10、紙面最下段が支持部材30、紙面中断がクッション部材20となる配置構成となっている。
図1及び図2に示すように、カバー部材10は、上面に使用者の足(ここで右足)が置かれ、下面にクッション部材20及び支持部材30が取り付けられるものである。カバー部材10は、インソール100の快適性を促進することができる繊維材料を含んで構成するとよい。例えば、カバー部材10によって湿気及び臭気のうち少なくとも1つを抑制することで、インソール100の快適性が促進される。ただし、カバー部材10の構成材料を特に限定するものではなく、例えば合成繊維やフェルト、布などを含んで構成してもよい。
また、カバー部材10の下面は、踵部分から足の中間部にかけて下側に盛り上がった形状となっている。この部分が、平面視略U字形状のクッション部材20の中央部に収容されることになる。そして、クッション部材20の変形によって、カバー部材10の下面の盛り上がった部分の周囲が充填されることになる。これにより、カバー部材10は、クッション部材20とともに、使用者の足に加わる衝撃を吸収する機能を有することになる。さらに、クッション部材20によってカバー部材10の動きが規制されるので、安定的な衝撃吸収が可能になる。
図1及び図3Aに示すように、クッション部材20は、コルクを主成分として構成され、加熱されて圧縮された状態でカバー部材10と支持部材30との間に設けられる。クッション部材20は、加熱圧縮することで、変形可能に構成されている。コルクは、加熱時に元の体積の2倍から3倍膨張する特性を有している。また、コルクは、加熱時に容易に変形するという特性を有している。さらに、クッション部材20は、加熱圧縮されてもコルクを主成分としていることに変化はないため、加熱圧縮後においても弾性変形が可能な状態になっている。
つまり、クッション部材20は、発泡部材(例えば、連続気泡発泡体または独立気泡発泡体)とは異なり、クッション性だけでなく強度及び硬度を有しているので、耐久性が高いものとなっている。なお、コルクが主成分とは、コルクの占める割合が90%以上のことを意味している。そのため、コルク100%でクッション部材30を構成することもできる。
また、クッション部材20は、図3Aに示すように、加熱圧縮される前の形状として、対向する一対の延伸部(第1延伸部21、第2延伸部22)と、一対の延伸部を接続する湾曲部23を有した平面視略U字形状に構成されている。第1延伸部21が使用者の足の左側に位置する部分であり、第2延伸部22が使用者の足の右側に位置する部分であり、湾曲部23が使用者の足のかかと側に位置する部分である。
また、クッション部材20は、加熱圧縮された後の形状として、使用者の足の足底の外縁に沿った形状に変形される。つまり、クッション部材20は、使用者の足の形状に輪郭付けられる。具体的な一例としては、クッション部材20の平面形状としては図3Bに示すように使用者の足の外縁(輪郭)に沿った形状となり、クッション部材20の側面形状としては図3Cに示すように、使用者の足の土踏まず部分が盛り上がった形状となる。
加熱圧縮される前の形状として第1延伸部21の延伸方向の長さと第2延伸部22の延伸方向の長さとは同じではなく、第1延伸部21の方が第2延伸部22よりも長くなっている。また、加熱圧縮される前の形状として第1延伸部21の断面の長さ(太さ)と第2延伸部22の断面の長さ(太さ)とは同じではなく、第1延伸部21の方が第2延伸部22よりも長く(太く)なっている。これは、クッション部材20を加熱圧縮した際の扱いやすさを考慮したものである。つまり、クッション部材の平面形状を矩形状又は楕円形状、長円形状にすると、使用者の足の輪郭に対応させる作業負担が大きいものとなるが、図3Bに示すような平面形状とすることで使用者の足の形状に対応させる変形作業が容易になる。
すなわち、クッション部材20は使用者の足の形状に輪郭付けられるため、第1延伸部21及び第2延伸部22の形状を非対称としておくことによって、使用者の足の輪郭に対応させやすい。なお、クッション部材20の下側(底部)は、支持部材30の上面に当接した状態でインソール100が組み立てられる。
また、クッション部材20は、インソール100が完成された状態においては、外部から視認不能になっている。つまり、インソール100を外側から見た際において、クッション部材20は、指示部材30によって隔てられ、見えない状態になっている。こうすることで、インソール100の外観上の見栄えが悪くなることがない。なお、クッション部材20を加熱圧縮した際に、支持部材30よりも外側にはみ出してしまう場合があるが、この場合ははみ出し部分を切り落とすことで対応すればよい。
図1及び図4に示すように、支持部材30は、平面支持部31と、平面支持部31の周縁の一部を立設させた壁部32と、平面支持部31の壁部32が形成されていない一部である前端部33と、を有している。支持部材30は、例えばプラスチックを主成分として射出成形することで形成できる。ただし、プラスチックの成分を特に限定するものではなく、必要な強度及び必要な硬度が提供できる材料を適宜選定して決定すればよい。前端部33は、平面視波形状になっている。これは、足のそれぞれの指に対応する部分を平面視凸状とすることで、足をサポートするようにしたものである。ただし、前端部33の形状を特に限定するものではなく、平面視円弧状、直線状、あるいはさらに複雑な波形状としてもよい。
なお、使用者の足を基準として、使用者の足の後足側に位置する部分を支持部材30の後足部分30aと称し、使用者の足の中間に位置する部分を支持部材30の中間部分30bと称するものとする。使用者の足の中間部分とは、使用者の後足(踵の先端)から足の指の付け根までの部分のうち、土踏まずを含んだ領域を意味している。
平面支持部31は、クッション部材20及びカバー部材10を支持するものであり、インソール100の底部を構成するものである。つまり、インソール100が履物に使用される際において、平面支持部31が履物のソール上面に載置される。平面支持部31は、履物から加わる内向きの荷重に依存することなく、インソール100の形状を維持するものである。平面支持部31が存在することによってクッション部材20が使用者の足の形状に応じた形状を維持でき、使用者の足の負担を軽減できる。
また、平面支持部31の周縁のうち使用者の足の左右の周縁に位置する部分が、後足部分30aから中間部分30bに向けて離れる方向に延びている。これは、平面支持部31を使用者の足の形状及び履物の形状に対応させるためである。
さらに、平面支持部31には開口部が形成されていない。つまり、平面支持部31には加熱圧縮されたクッション部材20が充填されてしまうような貫通孔が設けられていない。貫通孔を設けなくても、カバー部材10、クッション部材20及び支持部材30の接合強度が低くなることがない。カバー部材10、クッション部材20及び支持部材30は、図示省略の接着剤を介して接合されるが、上下方向に荷重を加えることで、これらが強固に接合されるため、貫通孔がなくても、接合状態に不具合は発生しない。
貫通孔が何ら形成されていない平面支持部31によって、カバー部材10の後足部分から中間部分までの全部を覆うことができる。つまり、貫通孔を平面支持部31に何ら形成しないので、支持部材30の強度が低下することがない。例えば、貫通孔を形成したり、切り込みを入れたりすると、それが原因で支持部材の強度が低下してしまうことになるが、平面支持部31に貫通孔が1つも形成されていないので、支持部材30の強度が低下しない。
平面支持部31を含め指示部材30はプラスチックで形成されているため可撓性を有している。そのため、平面支持部31は、後足部分30aから中間部分30bにかけて前後左右斜め方向いずれの方向にも湾曲可能になっている。これによって、使用者がインソール100に体重をかけたとしても平面支持部31がバネのように機能することになるので、インソール100の形状が維持される。
壁部32は、支持部材30の後足部分30aから中間部分30bに向けての周縁がカバー部材10の方向に折り曲げられて形成されている。壁部31は、クッション部材20が外側にはみ出すことを抑止するものであり、インソール100が完成した状態においてインソール100の外面の一部を構成するものである。つまり、壁部32によって、インソール100の形状が維持され、クッション部材20がはみ出さないためクッション性を損ねることもない。壁部31の外面は、履物の内面に当接する部分でもある。
次に、インソール100の完成した状態について説明する。図5は、インソール100の完成した状態を拡大して概略的に示す斜視図である。図6は、インソール100の完成した状態を透視して概略的に示す斜視図である。
図5及び図6に示すように、インソール100は、完成した状態において多層構造となっている。なお、クッション部材20は、加熱圧縮されると使用者の足の輪郭に対応した形状に変形する。そのため、図3B、図3C及び図6で図示したクッション部材30の形状は、あくまでも一例であり、使用者によってクッション部材30の変形後の形状は異なるものとなる。
次に、使用者の足に対応したインソール100の形成について簡単に説明する。
インソール100は、使用者の足が理想的に機能するように、足の骨及び関節が適切な位置となるように足の位置決めを行うものである。つまり、インソール100は、使用者の足の骨、関節及び他の部分の動きを制御して、使用者の歩行サイクルを適切に達成するようにしたものである。これを可能にしたのが、三次元的に変形するクッション部材20である。
まず、インソール100を作りたい使用者をイスに座らせて、使用者の足を宙に浮かせた状態で、使用者の足のニュートラルな位置を確認する。ニュートラルな位置とは、足を無荷重な状態にし、足の関節や靭帯、筋肉への負担が最小限となる位置であり、足を前後左右に力をかけずに動かせる位置のことである。使用者の足のニュートラルな位置を確認したら、または確認しつつ、クッション部材20を加熱する。クッション部材20の加熱は、オーブンなどを用いて行えばよい。加熱温度は、コルクを軟化させるのに必要な温度(例えば、100度以上)に設定するとよい。
所定時間(例えば、3分以上)経過したら、支持部材30の加熱を開始する。クッション部材20と支持部材30の加熱に時間差を設けたのは、支持部材30に塗られている接着剤が溶ける時間よりもクッション部材20を軟化させる時間の方が長くなるからである。クッション部材30が軟化したら、クッション部材20にカバー部材10を乗せ、支持部材30をカバー部材10及びクッション部材20に当接させる。支持部材30に塗られている接着剤が溶けているので、支持部材30と、カバー部材10及びクッション部材20と、が接合されることになる。
次に、使用者の足に、組み立てられた完成前のインソール100を押し付ける。そして、この状態を維持するように、面ファスナー等を用いて完成前のインソール100を使用者に足に取り付ける。完成前のインソール100を使用者の足に取り付けたら、この状態のまま使用者の足を透明な合成樹脂製の袋に入れる。合成樹脂製の袋を、人間の足の形状に対応して形成しておくとよい。つまり、合成樹脂製の袋を靴下(例えばハイソックス)のような形状に形成しておくとよい。合成樹脂製の袋に使用者の足を入れたら、合成樹脂製の袋の中で使用者の足の位置を決め、面ファスナー等を用いて合成樹脂製の袋を閉じる。合成樹脂製の袋を使用者の足のふくらはぎ部分で閉じるとよい。合成樹脂製の袋を閉じると、合成樹脂製の袋が略密閉されることになる。なお、合成樹脂製の袋を密閉するとは、厳密な密閉を意図しているものではなく、多少の空気の出入りがあってもよい。
合成樹脂製の袋の中で、使用者の足にインソール100を押し付ける。そして、コンプレッサーを利用して、合成樹脂製の袋の中の空気を吸引する。こうすることで、完成前のインソール100が適度な圧力で使用者の足の底に押し付けられることになる。このとき、作業者(インソール100を形成する者)は、完成前のインソール100が使用者の足からずれないように、合成樹脂製の袋の外側で微調整する。
そして、所定時間(例えば1〜2分間)が経過するまで吸引を行う。その後、作業者は、使用者の足が宙に浮いた状態で、完成前のインソール100が使用者の足に対応しているかどうか確認する。そうするうちに、完成前のインソール100の温度が低下して、クッション部材20を構成しているコルクが硬化する。これによって、インソール100の基本構造が完成する。それから、インソール100が使用者の足から取り外される。その後、もう一方の使用者の足で同じことを繰り返す。
上述したように、インソール100は、複雑な構造及び複雑な製造方法を採用することなく製造することができるので、不必要に高価なものとなることがなく、安価に提供できるものとなる。また、インソール100は、コルクを主成分とするクッション部材20を備えているため、クッション性を有しており、さらに強度及び硬度が高いので耐久性に優れ、長持ちすることになる。さらに、使用者の足が宙に浮いた状態、つまり足が自然な状態でインソール100を形成できるので、使用者の足の形状に、よりフィットした形状のインソール100を提供することが可能になる。
また、本発明は、前述した実施の形態、各種実施例、その変形例及び応用例に限定されるものではない。本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本発明の範囲から除外するものではない。
10 :カバー部材
20 :クッション部材
21 :第1延伸部
22 :第2延伸部
23 :湾曲部
30 :支持部材
30a:後足部分
30b:中間部分
31 :平面支持部
32 :壁部
33 :前端部
100:インソール

Claims (4)

  1. 履物に用いられるインソールであって、
    使用者の足が置かれるカバー部材と、
    プラスチックを主成分とし、前記カバー部材の一方側に接着剤を介して取り付けられる支持部材と、
    コルクを主成分とし、前記カバー部材と前記支持部材との間に設けられるクッション部材と、を有し、
    前記カバー部材は、
    下面が後足部分から中間部分にかけて下側に盛り上がった形状に構成され、
    前記支持部材は、
    貫通孔が形成されておらず、前記カバー部材の後足部分から中間部分までの全部を覆っており、
    前記クッション部材は、
    加熱圧縮されて弾性変形可能に変形した状態で前記カバー部材と前記支持部材との間であって前記カバー部材の下面の盛り上がった部分の周囲のみに設けられている
    インソール。
  2. 前記支持部材は、
    後足部分から中間部分に向けて左右の辺が離れる方向に延びており、かつ後足部分から中間部分に向けての周縁が前記カバー部材の方向に折り曲げられて壁部として構成されている
    請求項1に記載のインソール。
  3. 前記クッション部材は、
    加熱圧縮される前は、対向する一対の延伸部を有した平面視略U字形状に構成されており、
    左右の延伸部の延伸方向及び断面の長さを異ならせている
    請求項1又は2に記載のインソール。
  4. 前記クッション部材は、
    完成された状態においては、前記支持部材の前記壁部によって外部から視認不能になっている
    請求項2又は3に記載のインソール。
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