JP6500555B2 - 干渉判定方法、干渉判定装置、およびコンピュータプログラム - Google Patents

干渉判定方法、干渉判定装置、およびコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は干渉判定方法、干渉判定装置、およびコンピュータプログラムに関する。
粉体や粒子等を使用する各種製品の製造プロセスの研究開発のため、三次元空間における複数物体の混合、充填等に関するシミュレーション技術が必要とされている。特許文献1には、離散要素法に基づいて粒子の各版状態をシミュレーションすることが記載されている。
特開2000−214134号公報
工業的に用いられる粉体や粒子等の形状は球状に限らず多様化しており、そのような場合にも利用可能なシミュレーション方法が求められている。
しかし、特許文献1の方法では、各粒子を球としてモデル化しており、形状に異方性がある板状の粒子等を正確に扱うことができなかった。
特に、三次元空間において、複数の板状対象物が干渉状態にあるか否かの判定方法が必要とされていた。
本発明は、三次元空間における複数の板状の対象物の干渉判定方法を提供する。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第1基準面判定工程は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第1基準面判定工程は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程と、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程と、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程とを含み、
前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の全てにおいて、重ならないと判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定する、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上の少なくとも一点が含まれる場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上のいずれの点も含まれない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の判定対象点のいずれも前記第1判定領域内にない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記複数の判定対象点は、
前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の判定対象点の少なくとも一つが前記第1判定領域内にある場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記複数の判定対象点は、
前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第3基準面判定工程では、
前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
当該中心点が前記第2判定領域内に含まれない場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第3基準面判定工程では、
前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
当該中心点が前記第2判定領域内に含まれる場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第1基準面判定工程は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第1基準面判定工程は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程と、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程と、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程とを含み、
前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の全てにおいて、重ならないと判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定する、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上の少なくとも一点が含まれる場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上のいずれの点も含まれない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の判定対象点のいずれも前記第1判定領域内にない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記複数の判定対象点は、
前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の判定対象点の少なくとも一つが前記第1判定領域内にある場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記複数の判定対象点は、
前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第3基準面判定工程では、
前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
当該中心点が前記第2判定領域内に含まれない場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第3基準面判定工程では、
前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
当該中心点が前記第2判定領域内に含まれる場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
干渉判定方法
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定装置であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択部と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義部と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定部と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定部とを備え、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
前記投影像判定部は、
軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定部、
軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定部、および
軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定部のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定部は、前記投影像判定部で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第1基準面判定部を少なくとも含み、
前記第1基準面判定部は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定部、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定部、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定部のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定部、前記第2部分判定部、および前記第3部分判定部の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
干渉判定装置
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定装置であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択部と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義部と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定部と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定部とを備え、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
前記投影像判定部は、
軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定部、
軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定部、および
軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定部を含み、
前記立体判定部は、前記投影像判定部で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第1基準面判定部を少なくとも含み、
前記第1基準面判定部は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定部、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定部、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定部のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定部、前記第2部分判定部、および前記第3部分判定部の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
干渉判定装置
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択手段、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義手段、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定手段、および
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定手段として機能させ、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
前記投影像判定手段は、
軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定手段、
軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定手段、
軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定手段のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定手段では、前記投影像判定手段で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
前記第1基準面判定手段を少なくとも含み、
前記第1基準面判定手段は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定手段、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定手段、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定手段のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定手段、前記第2部分判定手段、および前記第3部分判定手段の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
コンピュータプログラム
が提供される。
本発明によれば、
三次元空間における複数の物体の干渉判定装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択手段、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義手段、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定手段、および
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定手段として機能させ、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
前記投影像判定手段は、
軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定手段、
軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定手段、
軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定手段を含み、
前記立体判定手段では、前記投影像判定手段で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
前記第1基準面判定手段を少なくとも含み、
前記第1基準面判定手段は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定手段、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定手段、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定手段のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定手段、前記第2部分判定手段、および前記第3部分判定手段の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
コンピュータプログラム
が提供される。
本発明によれば、三次元空間における複数の板状の対象物の干渉判定方法が提供される。
実施形態に係る干渉判定方法を示すフローである。 三次元空間中の複数の物体の例を示す模式図である。 実施形態に係る物体の形状を示す斜視図である。 実施形態に係る干渉判定方法を用いて干渉判定を行う干渉判定装置のブロック図である。 座標定義工程で定義する直交座標系を示す図である。 投影像判定工程および立体判定工程の内容を示すフローである。 第1基準面判定工程の内容を示すフローである。 (a)は、第1基準面における第1対象物の投影像と、第2対象物の投影像の例を示す模式図であり、(b)は、第1部分判定工程について説明するための模式図である。 (a)は、第1基準面における第1対象物の投影像と、第2対象物の投影像とを示す模式図であり、(b)は、本実施形態に係る第3領域を示す図である。 (a)は、第2基準面における第1対象物の投影像と、第2対象物の投影像の例を示す模式図であり、(b)は、第1判定領域を示す図である。 (a)および(b)は、判定対象線および判定対象点を示す図である。 (a)は、判定領域Aを示す図、(b)は、判定領域Bを示す図、(c)は、判定領域Cを示す図である。 一つの判定対象点が第1判定領域内にあるか否かを判定する工程のフローである。 (a)は、第3基準面における第1対象物の投影像と、第2対象物の投影像の例を示す模式図であり、(b)は、第2判定領域を示す図であり、(c)は、第2判定領域と分割領域の関係を示す図である。 三角形OAと、第2対象物の投影像の中心点Pの位置関係の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下に示す説明において、干渉判定装置70の選択部10、座標定義部20、投影像判定部30、第1基準面判定部32、第2基準面判定部34、第3基準面判定部36、および立体判定部40は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。干渉判定装置70の選択部10、座標定義部20、投影像判定部30、第1基準面判定部32、第2基準面判定部34、第3基準面判定部36、および立体判定部40は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
図1は、本実施形態に係る干渉判定方法を示すフローであり、図2は、以下に述べる三次元空間60中の複数の物体50の例を示す模式図である。
本実施形態に係る干渉判定方法は、三次元空間60における複数の物体50の干渉判定方法である。当該干渉判定方法は、選択工程S10、座標定義工程S20、投影像判定工程S30、および、立体判定工程S40を含む。選択工程S10では、複数の物体50から、第1対象物52および第2対象物54が選択される。座標定義工程S20では、第1対象物52および第2対象物54に対し、1つの直交座標系が定義される。投影像判定工程S30では、直交座標系の基準面に投影した、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。立体判定工程S40では、三次元空間60において第1対象物52と第2対象物54とが干渉するか否かが判定される。ここで、第1対象物52および第2対象物54は板状であり、直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなる。
そして、投影像判定工程S30は、第1基準面判定工程、第2基準面判定工程、および第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含む。第1基準面判定工程では、e軸とe軸とからなる第1基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。第2基準面判定工程では、e軸とe軸とからなる第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。第3基準面判定工程では、e軸とe軸とからなる第3基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。投影像判定工程S30で第1基準面、第2基準面、および第3基準面のうち少なくとも一つにおいて第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、立体判定工程S40では、第1対象物52と第2対象物54とが干渉していない状態であると判定される。以下に詳細に説明する。
本実施形態に係る干渉判定方法は、少なくとも1つの基準平面に投影した、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定し、それらの投影像が互いに重なるか否かの判定結果に基づいて、第1対象物52と第2対象物54とが互いに干渉するか否かを判定する。
本実施形態に係る干渉判定方法は、三次元空間60において任意の位置及び角度を有する複数の物体50が、互いに干渉しているかどうかを判定する方法である。ここで、干渉している状態とは、三次元空間60中の1点に2つ以上の物体50の一部が存在する状態をいう。現実にはこのような状態は生じ得ないが、計算上、この様な状態が仮定され得る。現実に則したシミュレーションを行いたい場合には、干渉状態は許されない状態として禁止される必要があり、干渉状態を生じていないか否かを判定する必要がある。
図3は、本実施形態に係る物体50の形状を示す斜視図である。本実施形態において、物体50は円板状である。ただし、物体50は板状であればよく、円板状に限定されない。ここで、板状とは平面図形と厚みlで決まる形状であり、円板状の場合、平面図形は半径rで決まる円である。なお、厚みは平面図形の幅より小さくても良いし、平面図形の幅以上であっても良い。複数の物体50は、同一の形状であっても良いし、それぞれ異なる平面図形と厚みで定義されていても良い。本実施形態において、以下では、物体50の表面のうち、平らな二つの円形の面500をそれぞれ「主面」と呼ぶ。
三次元空間60において、物体50は位置と方向を有する。本実施形態において、各物体50の位置は、直交座標系における物体50の中心点の座標(x,y,z)で表される。ここで、物体50の中心点とは、物体50の重心であり、本実施形態において、厚み方向の中心、かつ主面に平行な断面における中心である。本実施形態において、三次元空間60における物体50の方向は、主面の法線ベクトルN(nxi,nyi,nzi)で表される。
複数の球形の物体同士が干渉するか否かは、その中心間距離と半径のみにより容易に判定が可能である。具体的には、二つの球の中心間距離がそれら二つの球の半径の和よりも小さい場合、干渉していると判定できる。それに対し、本実施形態に係る板状の物体50は、この様に三次元に異方的な形状を有し、さらにそれぞれが方向を有するため、球状の物体の場合と同じ方法では正確な干渉判定ができない。たとえば、主面同士が平行である場合等、二つの物体50の中心間距離がそれらの外接球の半径の和よりも小さい場合でも、干渉していないという状態があり得る。本実施形態に係る判定方法では、物体50の形状および向きを加味して判定されるため、より正確な干渉判定が可能である。
図4は、本実施形態に係る干渉判定方法を用いて干渉判定を行う干渉判定装置70のブロック図である。
干渉判定装置70は三次元空間60における複数の物体50の干渉判定装置である。干渉判定装置70は、選択部10、座標定義部20、投影像判定部30、および立体判定部40を備える。選択部10は、複数の物体50から、第1対象物52および第2対象物54を選択する(選択工程S10)。座標定義部20は、第1対象物52および第2対象物54に対し、1つの直交座標系を定義する(座標定義工程S20)。投影像判定部30は、直交座標系の基準面に投影した、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定する(投影像判定工程S30)。立体判定部40は、三次元空間60において、第1対象物52と第2対象物54とが干渉するか否かを判定する(立体判定工程S40)。具体的には、立体判定部40は、投影像判定部30で第1基準面、第2基準面、および第3基準面のうち少なくとも一つにおいて第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、第1対象物52と第2対象物54とが干渉していない状態であると判定する。以下に、各工程の内容と共に詳細を説明する。
選択部10は、三次元空間60における全ての複数の物体50の状態を示す空間状態データを取得する。空間状態データには三次元空間60に含まれる各物体50の状態データが含まれる。状態データは、物体50の形状、位置、向きを示すデータであり、たとえば半径r、厚みl、中心点の座標(x,y,z)、主面の法線ベクトルN(nxi,nyi,nzi)を示すデータである。たとえば空間状態データは、各物体50の状態データを示すテーブルであり得る。選択部10は、図示しない記憶部にあらかじめ保存された空間状態データを読み出して取得することができる。
選択部10は、取得した空間状態データに基づき選択工程S10を行う。選択工程S10では、複数の物体50から、第1対象物52および第2対象物54が選択される。第1対象物52および第2対象物54としては、複数の物体50のうち異なる2つの物体50が任意に選択されうる。なお、二つの物体50の中心間距離が各物体50の外接球の半径rcsの和よりも大きい場合には、当該二つの物体50は干渉しないとして、選択する組み合わせから排除されてもよい。たとえば、物体50が円板状である場合、外接球の半径rcsは、円板の中心軸を通る断面での対角線の半分の長さ、すなわち((l/4)+r1/2である。
選択部10は、選択した第1対象物52および第2対象物54それぞれの状態データを、空間状態データから抽出する。以下では、選択した第1対象物52の半径をr、厚みをl、中心点の座標を(x,y,z)、法線ベクトルをN(nxp,nyp,nzp)と表し、第2対象物54の半径をr、厚みをl、中心点の座標を(x,y,z)、法線ベクトルをN(nxc,nyc,nzc)と表す。なお、本実施形態において、法線ベクトルの長さは1とする。
座標定義部20は、座標定義工程S20を行う。座標定義部20は、選択部10が抽出した第1対象物52および第2対象物54の状態データを取得する。そして座標定義部20は、第1対象物52および第2対象物54の状態データに基づき、直交座標系を定義する。
図5は、座標定義工程S20で定義する直交座標系を示す図である。
本実施形態に係る座標定義工程S20で定義する直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなる。座標定義工程S20では、第1対象物52の中心が原点と一致し、第1対象物52の主面とe軸とが直交し、第2対象物54の主面の法線ベクトルのe成分が0となるよう直交座標系が定義される。直交座標系をこのように定義することにより、判定に用いる条件を簡単な数式で表すことができ、計算量を低減することができる。
上述したとおり、第1対象物52の半径はr、厚みはlであり、第2対象物54の半径はr、厚みはlであり、直交座標系における第2対象物54の中心座標は(a,b,c)であり、第1対象物52の主面の法線ベクトルと第2対象物54の主面の法線ベクトルとのなす角は、0rad以上π/2rad以下の角度θで表すことができる。ここで、物体50は反転しても状態が変わらないため、法線ベクトルは反転されても良い。本図中、N'は第1対象物52の主面の法線ベクトルを示し、N'は第2対象物54の主面の法線ベクトルを示している。
なお、座標定義工程S20において定義する座標系は、特に限定されない。上記とは異なるような軸を定義した場合には、それに応じて以下の判定に用いる数式等は適宜変形されればよい。
座標定義工程S20で定義される直交座標系は、三次元空間60の空間状態データにおける直交座標と同じであっても良いし異なっていても良い。以下では、三次元空間60の空間状態データにおける直交座標を「xyz座標系」座標定義工程S20で定義される座標系を「e座標系」と呼ぶ。
座標系は、三次元空間60における任意の二つの物体50に対して定義されうる。ここで、xyz座標系と、e座標系とは、以下の式(1)の関係で変換可能である。ただし、式(1)中のAは以下の式(2)で表される。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
座標系において、第1対象物52の中心点の座標は(0,0,0)、法線ベクトルは(0,0,1)で表される。また、第2対象物54の中心点の座標(a,b,c)および法線ベクトルN'(nxc',nyc',nzc')は、それぞれ以下の式(3)および式(4)で表される。なお、式(3)中、Δx、Δy、Δzはそれぞれ、xyz座標系における第1対象物52の中心点の座標(x,y,z)、第2対象物53の中心点の座標(x,y,z)を用いて、Δx=x−x、Δy=y−y、Δz=z−zで表される。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
この様に、座標定義部20は、第2対象物54の中心点の座標(a,b,c)および法線ベクトルN'(nxc',nyc',nzc')を示すデータを生成する。
図4に戻り、投影像判定部30は、座標定義部20から、第1対象物52の半径rおよび厚みlと、第2対象物54の半径r、厚みl、中心点の座標(a,b,c)、および法線ベクトルN'(nxc',nyc',nzc')とを示すデータを取得し、当該データに基づいて投影像判定工程S30を行う。投影像判定工程S30では、e座標系の3つの基準面に投影した、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。
図6は、投影像判定工程S30および立体判定工程S40の内容示すフローである。投影像判定工程S30は、第1基準面判定工程S32、第2基準面判定工程S34、および第3基準面判定工程S36を含む。第1基準面判定工程S32では、e軸とe軸とからなる第1基準面において、第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。第2基準面判定工程S34では、e軸とe軸とからなる第2基準面において、第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。第3基準面判定工程S36では、e軸とe軸とからなる第3基準面において、第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。
立体判定工程S40では、三次元空間60において第1対象物52と第2対象物54とが干渉するか否かが判定される。具体的には、投影像判定工程S30の判定結果に基づき、第1基準面判定工程S32、第2基準面判定工程S34、および第3基準面判定工程S36の少なくともいずれか一つにおいて第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、第1対象物52と第2対象物54とが干渉していない状態であると判定される。一方、第1基準面判定工程S32、第2基準面判定工程S34、および第3基準面判定工程S36の全てにおいて、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定された場合に、第1対象物52と第2対象物54とが干渉している状態であると判定される。
なお、第1基準面判定工程S32、第2基準面判定工程S34、および第3基準面判定工程S36は、全て行われても良いし、いずれか一つの工程で、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定された時点で、まだ行われていない他の工程が中止され、第1対象物52と第2対象物54とが干渉していない状態であると判定されてもよい。なお、第1基準面判定工程S32、第2基準面判定工程S34、および第3基準面判定工程S36の実施順は特に限定されない。
図4に戻り、本実施形態に係る投影像判定部30は、第1基準面判定部32、第2基準面判定部34、および第3基準面判定部36を備える。第1基準面判定部32は第1基準面判定工程S32を行い、第2基準面判定部34は第2基準面判定工程S34を行い、第3基準面判定部36は第3基準面判定工程S36を行う。第1基準面判定工程S32、第2基準面判定工程S34、および第3基準面判定工程S36については、後に詳しく説明する。
第1基準面判定部32、第2基準面判定部34、および第3基準面判定部36はそれぞれ、第1基準面、第2基準面、および第3基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かの判定結果を示す判定データを生成する。
立体判定部40は、立体判定工程S40を行う。立体判定部40は、投影像判定部30から、第1基準面、第2基準面、および第3基準面それぞれに関する当該判定データを取得する。そして、立体判定部40は立体判定工程S40を行い、三次元空間60において第1対象物52と第2対象物54とが干渉しているか否かを示す判定結果を示すデータを出力する。
さらに、選択部10が複数の物体50から別の2つの物体50を第1対象物52および第2対象物54として選択し、同様に干渉するか否かの判定が行われてもよい。三次元空間60中の全ての物体50について、他の物体50との干渉判定が行われることで、三次元空間60内で物体50同士の干渉状態が生じていないかどうかの判定が可能である。なお、二つの物体50の中心間距離が各物体50の外接球の半径rcsの和よりも大きい場合には、当該二つの物体50は干渉しないとして、当該二つの物体50は干渉しないと判定され、その他の組み合わせについて、上記の干渉判定が行われるようにしても良い。
<第1基準面判定工程>
第1基準面判定工程S32について以下に説明する。本実施形態に係る第1基準面判定工程S32では、それぞれ第2対象物54の第1基準面における投影像に含まれる、第1投影領域、第2投影領域、および第3投影領域が定義され、各領域と第1対象物52の投影像とが重なるか否かが判定される。以下に詳細を説明する。
図7は、第1基準面判定工程S32の内容を示すフローである。
第1基準面判定工程S32は、第1部分判定工程S320、第2部分判定工程S322、および第3部分判定工程S324のうち少なくとも一つを含む。第1部分判定工程S320では、第1基準面において、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第2対象物54の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かが判定される。第2部分判定工程S322では、第1基準面において、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第2対象物54の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かが判定される。第3部分判定工程S324では、第1基準面において、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第1投影領域にも第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かが判定される。第1部分判定工程S320、第2部分判定工程S322、および第3部分判定工程S324のうち少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、第1基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定される。一方、第1部分判定工程S320、第2部分判定工程S322、および第3部分判定工程S324の全てにおいて、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、第1基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定される。なお、e座標系におけるe軸正方向を上として、主面のうち、「上面」と「下面」とを区別する。
なお、第1部分判定工程S320、第2部分判定工程S322、および第3部分判定工程S324は、全て行われても良いし、いずれか一つの工程で各領域と第1対象物52の投影像とが重なると判定された時点で、まだ行われていない他の工程が中止され、第1基準面において第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定されてもよい。なお、第1部分判定工程S320、第2部分判定工程S322、および第3部分判定工程S324の実施順は特に限定されない。
第1部分判定工程S320について、以下に説明する。
図8(a)は、第1基準面における第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像の例を示す模式図である。本図中、円520は、第1基準面における第1対象物52の投影像の輪郭を示す円である。楕円540は、第2対象物54の上面部分が投影された領域の輪郭を示す楕円である。第1部分判定工程S320では、第1基準面において、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第2対象物54の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かが判定される。第1投影領域は、本図中、楕円540を輪郭とする領域である。
図8(b)は、第1部分判定工程S320について説明するための模式図である。第1対象物52の投影像と、第1投影領域とが重なるか否かを判定するために、円520と同一形状の円521を、楕円540に外接させて転がさずに動かしたとき、円521の中心が描く楕円542を輪郭とする領域が定義される。その上で、第1対象物52の投影像である円520の中心が、楕円542を輪郭とする領域内にあるか否かに基づいて、第1対象物52の投影像と、第1投影領域とが重なるか否かが判定される。具体的には、第1対象物52の投影像の中心が、楕円542を輪郭とする領域内にある場合、第1対象物52の投影像と第1投影領域とが重なると判定され、第1対象物52の投影像の中心が、楕円542を輪郭とする領域内にない場合、第1対象物52の投影像と第1投影領域とが重ならないと判定される。
上記に説明した検討は、判定の度に行う必要は無く、本実施形態において第1部分判定工程S320は、以下の式(5)を用いて行うことができる。すなわち、式(5)が成り立たない場合に、第1対象物52の投影像と、第1投影領域とが、重ならないと判定される。
Figure 0006500555
次に、第2部分判定工程S322について、以下に説明する。
図8(a)中、楕円541は、第2対象物54の下面部分が投影された領域の輪郭を示す楕円である。第2部分判定工程S322では、第1基準面において、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第2対象物54の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かが判定される。第2投影領域は、本図中、楕円541を輪郭とする領域である。
第2部分判定工程S322でも、第1部分判定工程S320と同様に、円520と同一形状の円521を、楕円541に外接させて転がさずに動かしたとき、円521の中心が描く楕円を輪郭とする領域が定義される。その上で、第1対象物52の投影像である円520の中心が、当該楕円を輪郭とする領域内にあるか否かに基づいて、第1対象物52の投影像と、第2投影領域とが重なるか否かが判定される。具体的には、第1対象物52の投影像の中心が、当該楕円を輪郭とする領域内にある場合、第1対象物52の投影像と第2投影領域とが重なると判定され、第1対象物52の投影像の中心が、当該楕円を輪郭とする領域内にない場合、第1対象物52の投影像と第2投影領域とが重ならないと判定される。
上記に説明した検討は、判定の度に行う必要は無く、本実施形態に係る第2部分判定工程S322は、以下の式(6)を用いて行うことができる。すなわち、式(6)が成り立たない場合に、第1対象物52の投影像と、第2投影領域とが、重ならないと判定される。
Figure 0006500555
次に、第3部分判定工程S324について、以下に説明する。
図9(a)は、第1基準面における第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像とを示す模式図であり、図8(a)に相当する。図9(a)中、破線で囲んだ領域543中には、第2対象物54の投影像の一部の領域であって、第1投影領域にも第2の投影領域にも含まれない領域が存在する。そのため、当該領域と、第1対象物52の投影像とが重ならないか否かを判定する必要がある。ここで、第1基準面において、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第1投影領域にも第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域を定義し、第1対象物52の投影像と、第3投影領域とが重ならない場合に、第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像のうち第1投影領域にも第2投影領域にも含まれない領域とが重ならないと確かめることができる。
図9(b)は、本実施形態に係る第3領域を示す図である。本図中、楕円544は、第2部分判定工程S322で説明した、円520と同一形状の円521を楕円541に外接させて転がさずに動かしたとき、円521の中心が描く楕円である。また、本図中、領域545が第3領域に相当する。領域545は、楕円542の長軸および楕円544の長軸を対向2辺とする長方形を輪郭とする領域である。このように、単純な形状の第3領域を定義することにより、第1投影領域にも第2投影領域にも含まれない領域と、第1対象物52の投影像とが重ならないことを少ない計算量で確認することができる。
第3部分判定工程S324では、第1対象物52の投影像が第3領域である領域545と重なるか否かが判定される。判定は、領域545の4つの頂点座標と、第1対象物52の投影像の中心との関係に基づいて行われる。
上記に説明した検討は、判定の度に行う必要は無く、本実施形態に係る第3部分判定工程S324は、以下の式(7)および(8)を用いて行うことができる。すなわち、式(7)および(8)の少なくとも一方が成り立たない場合に、第1対象物52の投影像と、第3投影領域とが、重ならないと判定される。なお、式(7)および(8)が成り立つか否かについて順に判定が行われ、一方が成り立たないと判定された時点で、第1対象物52の投影像と第3投影領域とが重ならないと判定され、まだ行われていない他方の判定が中止されてもよい。なお、両数式について、判定を行う順序は特に限定されない。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
なお、第1基準面判定工程S32での判定方法は上記の方法に限定されない。第1対象物52および第2対象物54の投影像の少なくとも一部分同士が重なっているか否かを判定できればよい。また、本実施形態では、第1基準面判定工程S32において、第1投影領域、第2投影領域、および第3投影領域について判定を行う例を説明したが、この様な方法に限定されない。第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像をそれぞれ任意に分割等して定義した領域に基づき、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定しても良い。または、各投影像に基づいて定義した判定領域や、判定点等の互いの関係に基づき、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定しても良い。
<第2基準面判定工程>
第2基準面判定工程S34について以下に説明する。
図10(a)は、第2基準面における第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像の例を示す模式図であり、図10(b)は、第1判定領域を示す図である。
本実施形態に係る第2基準面判定工程S34では、第2基準面において、第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像を用いて定められる第1判定領域と、第2対象物54の投影像を用いて定められる判定対象線とが重なるか否かが判定されることにより、e軸とe軸とからなる第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。以下に詳細を説明する。
図10(a)中、四角形522は、第2基準面における第1対象物52の投影像の輪郭を示す四角形である。楕円546は、第2対象物54の上面部分が投影された領域の輪郭を示す楕円である。楕円547は、第2対象物54の下面部分が投影された領域の輪郭を示す楕円である。第2基準面判定工程S34では、第2基準面において、第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像を用いて定められる第1判定領域内と、第2対象物54の判定対象線が重なるか否かが判定される。
第1判定領域とは、第2対象物54の投影像のうち第2対象物54の上面の投影部分と同一形状の楕円を、第1対象物52の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域である。図10(b)中、図形523が、当該輪郭に相当する。なお、第2対象物54の上面の投影部分の形状と、下面の投影部分の形状とは同一である。
図11(a)および(b)は、判定対象線82および判定対象点80を示す図である。判定対象線82は図11(a)および(b)において点線で示されている。第2対象物54の投影像は、上面の投影部分(楕円546)と下面の投影部分(楕円547)の間を、上下面と同一形状の楕円548を平行移動させてなる領域ととらえることができる。平行移動中の全ての位置で、楕円548が第1対象物52の投影像と重ならない場合、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定できる。ここで、平行移動中の各位置における楕円548の中心点が、上述した第1判定領域内に無い場合、楕円548は第1対象物52の投影像と重ならないと判定される。判定対象線82は、平行移動中の全ての楕円548の中心点からなる線分である。すなわち、判定対象線82は、第2基準面における第2対象物54の投影像のうち、第2対象物54の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点840と、第2対象物54の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点820とを結ぶ線分である。
第2基準面判定工程S34では、判定対象線82上の少なくとも一点が第1判定領域内に含まれる場合に、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定される。一方、判定対象線82上のいずれの点も第1判定領域内に含まれない場合に、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定される。
ここで、必ずしも判定対象線82上の全ての点について、第1判定領域内にあるか否かを判定する必要は無い。たとえば、図11(a)のように、判定対象線82の長さLが、第1対象物52の厚みlより小さい場合、上面中心投影点820と下面中心投影点840の2点のみを判定対象点80として第1判定領域内にあるか否かを判定すれば、判定対象線82と第1判定領域とが重なるか否かを判定できる。上面中心投影点820と下面中心投影点840のいずれもが第1判定領域内に無い場合、その間の線分が第1判定領域と重なることはない。よって、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定できる。
一方、図11(b)のように、長さLが、第1対象物52の厚みl以上である場合、上面中心投影点820と下面中心投影点840のいずれもが第1判定領域内に無い場合でも、判定対象線82上の他の点が第1判定領域に重なる場合が生じ得る。そのため、上面中心投影点820と下面中心投影点840の間にさらに判定対象点80を設ける。ここで、全ての隣接する2つの判定対象点80間において、間隔Lが厚みlより小さくなるようにする。ただし、計算量を低減するため、判定対象点80の数は間隔Lが厚みlより小さくなる条件の下で最も少ないことが好ましい。この様に選択した全ての判定対象点80が第1判定領域内に無い場合、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定できる。
纏めると、第2基準面における第2対象物54の投影像のうち、下面中心投影点840と、上面中心投影点820とを結ぶ線分上にある複数の点が、複数の判定対象点80として選択される。そして、複数の判定対象点80は、少なくとも上面中心投影点820および下面中心投影点840を含み、互いに隣接する判定対象点80間の距離Lは第1対象物52の厚みlよりも小さい。そして、いずれの判定対象点80も第1判定領域内に無い場合、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定できる。一方、複数の判定対象点80の少なくとも一つが第1判定領域内にある場合、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定できる。
なお、複数の判定対象点80について順に判定を行い、いずれか一つの判定対象点80が第1判定領域内にあると判定された時点で、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定され、まだ行われていない判定対象点80の判定が中止されてもよい。なお、複数の判定対象点80について、判定を行う順序は特に限定されない。
各判定対象点80が、第1判定領域内にあるか否かを判定する方法について、以下に説明する。
図12は、第1判定領域内に含まれる3つの領域を示す模式図である。図12(a)から(c)は、それぞれ図10(b)に対応する図である。本実施形態に係る第2基準面判定工程S34では、それぞれ第1判定領域に含まれる判定領域A、判定領域B、判定領域Cが定義され、判定対象点80が第1判定領域内にあるか否かが判定される。図12(a)は、判定領域Aを示す図、図12(b)は、判定領域Bを示す図、図12(c)は、判定領域Cを示す図である。
判定領域Aは、図12(a)のように、第2対象物54の投影像のうち第2対象物54の上面の投影部分と同一形状の4つの楕円549からなる領域である。ここで、4つの楕円549は、四角形522の4つの頂点をそれぞれ中心とする。判定対象点80がいずれかの楕円549の内部にある場合、判定対象点80が判定領域A内にあると判定される。
判定領域Bは、図12(b)のように、第1判定領域内に含まれる領域であって、楕円549の長軸を含みe軸方向に伸びる2つの直線で第1判定領域を区切ってなる領域のうち、原点を含む領域526である。
判定領域Cは、図12(c)のように、第1判定領域内に含まれる領域であって、楕円549の短軸を含みe軸方向に伸びる2つの直線で第1判定領域を区切ってなる領域のうち、原点を含む領域527である。
第2基準面判定工程S34では、判定対象点80が判定領域A、判定領域B、および判定領域Cのいずれの領域内にも含まれない場合、当該判定対象点80が第1判定領域内にないと判定される。
なお、判定領域A、判定領域B、および判定領域Cに判定対象点80が含まれるか否かの判定は、全て行われても良いし、いずれか一つの領域に判定対象点80が含まれると判定された時点で、まだ行われていない他の領域に関する判定が中止され、判定対象点80が第1判定領域内にあると判定されてもよい。なお、定領域A、判定領域B、および判定領域Cについての判定の順は特に限定されない。
図13は、一つの判定対象点80が第1判定領域内にあるか否かを判定する工程のフローである。上記に説明した検討は、判定の度に行う必要は無く、本実施形態に係る第2基準面判定工程S34は、以下の式(9)から式(16)を用いて行うことができる。ここで、複数の判定対象点80の第2基準面における座標をそれぞれ(e2n,e3n)(n=1,2,・・・)とする。
まず、1つの判定対象点80について、下記の式(9)、式(10)、式(11)、および式(12)のいずれも成立しない場合、当該判定対象点80は、判定領域A内にないと判定される。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
Figure 0006500555
Figure 0006500555
また、下記の式(13)および式(14)の少なくとも一方が成立しない場合、当該判定対象点80は、判定領域B内にないと判定される。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
また、下記の式(15)および式(16)の少なくとも一方が成立しない場合、当該判定対象点80は、判定領域C内にないと判定される。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
なお、N個の判定対象点80の座標(e2n,e3n)(n=1,2,・・,N)は例えばn=1・・・N−1のとき以下の式(17)で表すことができ、n=Nのとき以下の式(18)で表すことができる。ここで、Nは2以上の整数である。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
ここで、(e21,e31)は下面中心投影点840の座標であり、(e2N,e3N)は上面中心投影点820の座標であり、以下の式(19)が成り立つ。
Figure 0006500555
1つの判定対象点80が、判定領域A、判定領域B、判定領域Cのいずれの領域内にも含まれないと判定された場合、当該判定対象点80は第1判定領域内にないと判定され、全ての判定対象点80が第1判定領域内にないと判定された場合に、第2基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定される。
具体的には、式(9)が成立するか否かを判定する工程、式(10)が成立するか否かを判定する工程、式(11)が成立するか否かを判定する工程、式(12)が成立するか否かを判定する工程、式(13)および式(14)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および式(15)および式(16)のいずれもが成立するか否かを判定する工程のうち少なくとも一つが行われる。そして、式(9)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、式(10)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、式(11)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、式(12)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、式(13)および式(14)のいずれもが成立するか否かを判定する工程でいずれもが成立すると判定された場合、または式(15)および式(16)のいずれもが成立するか否かを判定する工程でいずれもが成立すると判定された場合に、判定対象点80が第1判定領域内にあると判定できる。
もしくは、式(9)が成立するか否かを判定する工程、式(10)が成立するか否かを判定する工程、式(11)が成立するか否かを判定する工程、式(12)が成立するか否かを判定する工程、式(13)および式(14)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および式(15)および式(16)のいずれもが成立するか否かを判定する工程の全てが行われる。そして、式(9)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、式(10)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、式(11)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、式(12)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、式(13)および式(14)のいずれもが成立するか否かを判定する工程で少なくとも一方が成立しないと判定され、かつ、式(15)および式(16)のいずれもが成立するか否かを判定する工程で少なくとも一方が成立しないと判定された場合に、判定対象点80が第1判定領域内にないと判定できる。
式(9)が成立するか否かを判定する工程、式(10)が成立するか否かを判定する工程、式(11)が成立するか否かを判定する工程、式(12)が成立するか否かを判定する工程、式(13)および式(14)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および式(15)および式(16)のいずれもが成立するか否かを判定する工程を順に行い、式(9)が成立すると判定された場合、式(10)が成立すると判定された場合、式(11)が成立すると判定された場合、式(12)が成立すると判定された場合、式(13)および式(14)のいずれもが成立すると判定された場合、または式(15)および式(16)のいずれもが成立すると判定された場合に、判定対象点80が第1判定領域内にあると判定されて、まだ行われていない残りの工程が中止されても良い。なお、判定の実施順は特に限定されない。
なお、第2基準面判定工程S34での判定方法は上記の方法に限定されない。第1対象物52および第2対象物54の投影像の少なくとも一部分同士が重なっているか否かを判定できればよい。また、本実施形態では、第2基準面判定工程S34において、第1判定領域から定義した判定領域A、判定領域B、および判定領域Cについて判定を行う例を説明したが、この様な方法に限定されない。たとえば、第1判定領域をそれぞれ他の方式で分割等して定義した領域に基づき、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定してもよい。または、第1判定領域とは異なる判定領域と、判定点等との関係に基づき、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定しても良い。
<第3基準面判定工程>
第3基準面判定工程S36について以下に説明する。本実施形態に係る第1基準面判定工程S32では、e軸とe軸とからなる第3基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かが判定される。
本実施形態に係る第3基準面判定工程S36では、第3基準面において、第1対象物52の投影像および第2対象物54の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、第2対象物54の投影像の中心点が含まれるか否かが判定される。そして、当該中心点が第2判定領域内に含まれない場合に、第3基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定される。一方、当該中心点が第2判定領域内に含まれる場合に、第3基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なると判定される。
図14(a)は、第3基準面における第1対象物52の投影像と、第2対象物54の投影像の例を示す模式図であり、図14(b)は、第2判定領域を示す図であり、図14(c)は、第2判定領域と分割領域の関係を示す図である。
図14(a)中、四角形524は、第3基準面における第1対象物52の投影像の輪郭を示す四角形である。四角形550は、第3基準面における第2対象物54の投影像の輪郭を示す四角形である。
第2判定領域とは、第2対象物54の投影像と同一形状の四角形551を、第1対象物52の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、四角形551の中心が描く線を輪郭とする領域である。図14(b)中、八角形525が、当該輪郭に相当する。なお、四角形の中心とは、四角形の対角線の交点である。第2判定領域内に、第2対象物54の投影像の中心点が含まれない場合に、第3基準面において、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重ならないと判定される。
第2対象物54の中心点が、第2判定領域内にあるか否かを判定する方法について、以下に説明する。
第3基準面判定工程S36では、第2判定領域が、当該領域の輪郭の隣接する2つの頂点と、第3基準面の原点とを結ぶ三角形からなる複数の分割領域に分割される。そして、複数の分割領域のそれぞれに、第2対象物54の投影像の中心点が含まれるか否かが判定され、いずれの分割領域にも当該中心点が含まれない場合に、当該中心点が第2判定領域内にないと判定される。
または、複数の分割領域のうち少なくとも一つについて、第2対象物54の投影像の中心点が含まれるか否かが判定され、複数の分割領域の少なくとも一つに当該中心点が含まれる場合に、当該中心点が第2判定領域内にあると判定される。
複数の分割領域のそれぞれについて、順に第2対象物54の投影像の中心点が含まれるか否かが判定され、いずれか一つにおいて、含まれるとの判定がされた時点でまだ行われていない残りの分割領域についての判定が中止されても良い。なお、判定の順序は特に限定されない。
図14(c)は、第2判定領域と分割領域の関係を示す図である。八角形525の各頂点を、順にA〜Aとし、隣り合う2頂点と原点とを結ぶ三角形OA((i,j)=(1,2),(2,3),(3,4),(4,5),(5,6),(6,7),(7,8),(8,1))を分割領域とする。第2判定領域を分割してなる複数の分割領域は、具体的には三角形OA、三角形OA、三角形OA、三角形OA、三角形OA、三角形OA、三角形OA、および三角形OAである。
図15は、三角形OAと、第2対象物54の投影像の中心点Pの位置関係の例を示す図である。点Pが三角形OA内にある場合、以下の式(20)〜式(23)が成り立つ。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
Figure 0006500555
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またここで、第2対象物54の投影像の中心点Pは(e,e)=(a,c)で表され、A=(e1i,e3i)およびA=(e1j,e3j)としたとき、式(20)に基づいて、αおよびβはそれぞれ以下の式(24)および(25)で表される。
Figure 0006500555
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上記に説明した検討は、判定の度に行う必要は無く、本実施形態に係る第3基準面判定工程S36では、それぞれ式(24)および式(25)で表されるαおよびβについて、式(21)、式(22)、および式(23)の少なくともひとつが成り立たない場合に、各分割領域である三角形OA内に第2対象物54の投影像の中心点が含まれないと判定される。一方、式(21)、式(22)、および式(23)の全てが成り立つ場合に、各分割領域である三角形OA内に第2対象物54の投影像の中心点が含まれると判定される。
なお、式(21)、式(22)、および式(23)が成り立つか否かの判定を順に行い、いずれか一つが成り立たないと判定された時点で、その分割領域内に第2対象物54の投影像の中心が含まれないと判定され、まだ行っていない判定が中止されてもよい。なお、式(21)、式(22)、および式(23)が成り立つか否かの判定を行う順は特に限定されない。
ここで、A=(e1i,e3i)およびA=(e1j,e3j)とし、第2判定領域の頂点A=(e1m,e3m)(m=1〜8)はそれぞれ下記の式(26)から式(33)で表される。
Figure 0006500555
Figure 0006500555
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Figure 0006500555
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なお、第3基準面判定工程S36での判定方法は上記の方法に限定されない。第1対象物52および第2対象物54の投影像の少なくとも一部分同士が重なっているか否かを判定できればよい。本実施形態では、第3基準面判定工程S36において、第2判定領域を複数の三角形の分割領域に分割し、判定を行う例を説明したが、この様な方法に限定されない。たとえば、第2判定領域を他の方式で分割等して定義した領域に基づき、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定してもよい。または、第2判定領域とは異なる判定領域と判定点等との関係に基づき、第1対象物52および第2対象物54の投影像が互いに重なるか否かを判定しても良い。
なお、本実施形態において、第1対象物52と第2対象物54とが「干渉していない」と判定されなかった場合、たとえば、第1対象物52と第2対象物54とが「干渉している」と判定されてもよい。本実施形態に係る干渉判定方法において、「干渉していない」と判定された場合には、三次元空間60において第1対象物52と第2対象物54とは干渉していないといえる。一方、上記の様に「干渉している」と判定された場合であっても、実際には干渉している場合と、干渉していない場合とが含まれる。しかしながら、シミュレーションにおいては、「干渉している」と判定された状態を禁止すれば、第1対象物52と第2対象物54とが干渉している状態を避けられるため、有益である。また、「干渉している」と判定されたにもかかわらず、実際には干渉していないという場合が生じる頻度は十分に稀であり、実用上の問題は無い。また、上述した様な外接球の半径と距離のみに基づく判定方法に比べて、「干渉している」と判定されたにもかかわらず、実際には干渉していないという場合の割合は、格段に小さく、より正確な判定方法であると言える。
なお、上記の各数式において用いられている「≦」は「<」に置き換えてもよい。浮動小数点数を用いた演算を行った場合、演算誤差が生じる。そのため、コンピュータを用いた判定において、等号が成り立つことは殆ど無いといってよく、等号の有り無しで判定結果が同様となる。
なお、上記の各数式は、本実施形態で示した形に限定されず、それぞれ変形して用いることができる。
また、座標定義工程S20で定義される座標が直交座標であることにより、「干渉している」と判定されたにもかかわらず実際には干渉していないという場合が生じる頻度をより低減させることができる。よって、より正確な判定が可能である。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態に係る判定方法によれば、三次元空間における複数の板状の対象物が、干渉するか否かを判定することができる。
また、各判定工程が、簡単な数式の関係を満たすか否かによって行われるため、少ない計算量で、判定可能である。
また、物体の形状および向きを加味して判定されるため、より正確な干渉判定が可能である。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定する、
干渉判定方法。
2. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定工程は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定する、
干渉判定方法。
3. 1.または2.に記載の干渉判定方法において、
前記座標定義工程では、前記第1対象物の中心が原点と一致し、前記第1対象物の主面とe 軸とが直交し、前記第2対象物の主面の法線ベクトルのe 成分が0となるよう前記直交座標系を定義し、
前記第1対象物および前記第2対象物は円板状である、
干渉判定方法。
4. 1.から3.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第1基準面判定工程は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程、および
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程のうち少なくとも一つを含み、
前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
干渉判定方法。
5. 1.から3.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第1基準面判定工程は、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程と、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程と、
前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程とを含み、
前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の全てにおいて、重ならないと判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定する、
干渉判定方法。
6. 4.または5.に記載の干渉判定方法において、
前記第1部分判定工程を含む場合、前記第1部分判定工程では、下記の式(1)が成り立たない場合に、前記第1対象物の投影像と、前記第1投影領域とが、重ならないと判定し、
前記第2部分判定工程を含む場合、前記第2部分判定工程では、下記の式(2)が成り立たない場合に、前記第1対象物の投影像と、前記第2投影領域とが、重ならないと判定し、
前記第3部分判定工程を含む場合、前記第3部分判定工程では、下記の式(3)および式(4)の少なくとも一方が成り立たない場合に、前記第1対象物の投影像と、前記第3投影領域とが、重ならないと判定する干渉判定方法。
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ただし、r は前記第1対象物の半径であり、r は前記第2対象物の半径であり、l は前記第2対象物の厚みであり、座標(a,b,c)は前記直交座標系における前記第2対象物の中心座標であり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
7. 1.から6.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上の少なくとも一点が含まれる場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
干渉判定方法。
8. 1.から6.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上のいずれの点も含まれない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
干渉判定方法。
9. 1.から6.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の判定対象点のいずれも前記第1判定領域内にない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記複数の判定対象点は、
前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
干渉判定方法。
10. 1.から6.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第2基準面判定工程では、
前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の判定対象点の少なくとも一つが前記第1判定領域内にある場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
前記複数の判定対象点は、
前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
干渉判定方法。
11. 9.または10.に記載の干渉判定方法において、
前記第2基準面判定工程は、
前記複数の判定対象点の前記第2基準面における座標をそれぞれ(e 2n ,e 3n )(n=1,2,・・・)としたとき、
下記の式(5)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(6)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(7)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(8)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および
下記の式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程のうち少なくとも一つを含み、
前記式(5)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
前記式(6)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
前記式(7)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
前記式(8)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
前記式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程でいずれもが成立すると判定された場合、または
前記式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程でいずれもが成立すると判定された場合に、
前記判定対象点が前記第1判定領域内にあると判定する、
干渉判定方法。
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ただし、r は前記第1対象物の半径であり、l は前記第1対象物の厚みであり、r は前記第2対象物の半径であり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
12. 9.または10.に記載の干渉判定方法において、
前記第2基準面判定工程は、
前記複数の判定対象点の前記第2基準面における座標をそれぞれ(e 2n ,e 3n )(n=1,2,・・・)としたとき、
下記の式(5)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(6)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(7)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(8)が成立するか否かを判定する工程、
下記の式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および
下記の式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程を含み、
前記式(5)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
前記式(6)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
前記式(7)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
前記式(8)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
前記式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程で少なくとも一方が成立しないと判定され、かつ、
前記式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程で少なくとも一方が成立しないと判定された場合に、
前記判定対象点が前記第1判定領域内にないと判定する、
干渉判定方法。
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ただし、r は前記第1対象物の半径であり、l は前記第1対象物の厚みであり、r は前記第2対象物の半径であり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
13. 1.から12.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第3基準面判定工程では、
前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
当該中心点が前記第2判定領域内に含まれない場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
干渉判定方法。
14. 1.から12.のいずれか一つに記載の干渉判定方法において、
前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
前記第3基準面判定工程では、
前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
当該中心点が前記第2判定領域内に含まれる場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
干渉判定方法。
15. 13.または14.に記載の干渉判定方法において、
前記第3基準面判定工程では、
前記第2判定領域を、当該領域の輪郭の隣接する2つの頂点と、前記第3基準面の原点とを結ぶ三角形からなる複数の分割領域に分割し、
前記複数の分割領域のうち少なくとも一つに、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の分割領域の少なくとも一つに当該中心点が含まれる場合に、当該中心点が前記第2判定領域内にあると判定する、
干渉判定方法。
16. 13.または14.に記載の干渉判定方法において、
前記第3基準面判定工程では、
前記第2判定領域を、当該領域の輪郭の隣接する2つの頂点と、前記第3基準面の原点とを結ぶ三角形からなる複数の分割領域に分割し、
前記複数の分割領域のそれぞれに、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
前記複数の分割領域のいずれにも当該中心点が含まれない場合に、当該中心点が前記第2判定領域内にないと判定する、
干渉判定方法。
17. 15.または16.に記載の干渉判定方法において、
前記第2判定領域の頂点A =(e 1m ,e 3m )(m=1〜8)はそれぞれ下記の式(13)から式(20)で表され、
前記第2対象物の投影像の中心点Pは(e ,e )=(a,c)で表され、
前記複数の分割領域は、前記第3基準面の原点Oを用いて、それぞれ三角形OA
(i,j)=(1,2),(2,3),(3,4),(4,5),(5,6),(6,7),(7,8),(8,1))で表され、
=(e 1i ,e 3i )およびA =(e 1j ,e 3j )としたとき、下記の式(21)および式(22)で表されるαおよびβについて、下記の式(23)、式(24)、および式(25)の少なくともひとつが成り立たない場合に、各前記分割領域である三角形OA 内に前記第2対象物の投影像の中心点が含まれないと判定する、
干渉判定方法。
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ただし、r は前記第1対象物の半径であり、l は前記第1対象物の厚みであり、r は前記第2対象物の半径であり、l は前記第2対象物の厚みであり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
18. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択部と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義部と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定部と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定部とを備え、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定部は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定部、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定部、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定部のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定部は、前記投影像判定部で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定する、
干渉判定装置。
19. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択部と、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義部と、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定部と、
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定部とを備え、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定部は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定部、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定部、および
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定部を含み、
前記立体判定部は、前記投影像判定部で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定する、
干渉判定装置。
20. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択手段、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義手段、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定手段、および
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定手段として機能させ、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定手段は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定手段、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定手段、
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定手段のうち少なくとも一つを含み、
前記立体判定手段では、前記投影像判定手段で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定する、
コンピュータプログラム。
21. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択手段、
前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義手段、
前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定手段、および
前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定手段として機能させ、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
前記投影像判定手段は、
軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定手段、
軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定手段、
軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定手段を含み、
前記立体判定手段では、前記投影像判定手段で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定する、
コンピュータプログラム。
22. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する工程と、
少なくとも1つの基準平面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する工程と、
前記投影像が互いに重なるか否かの判定結果に基づいて、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する工程とを含み、
前記第1対象物および前記第2対象物は板状である、
干渉判定方法。
10 選択部
20 座標定義部
30 投影像判定部
32 第1基準面判定部
34 第2基準面判定部
36 第3基準面判定部
40 立体判定部
50 物体
500 主面
52 第1対象物
520,521 円
523 図形
525 八角形
54 第2対象物
543,545,526,527 領域
540,541,542,544,546,547,548,549 楕円
522,524,550,551 四角形
60 三次元空間
70 干渉判定装置
80 判定対象点
82 判定対象線
820 上面中心投影点
840 下面中心投影点

Claims (27)

  1. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定工程は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程、および
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
    干渉判定方法。
  2. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定工程は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程、および
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
    干渉判定方法。
  3. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定工程は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程と、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程と、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程とを含み、
    前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の全てにおいて、重ならないと判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定する、
    干渉判定方法。
  4. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第1基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定工程は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定工程と、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定工程と、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定工程とを含み、
    前記第1部分判定工程、前記第2部分判定工程、および前記第3部分判定工程の全てにおいて、重ならないと判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定する、
    干渉判定方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の干渉判定方法において、
    前記第1部分判定工程を含む場合、前記第1部分判定工程では、下記の式(1)が成り立たない場合に、前記第1対象物の投影像と、前記第1投影領域とが、重ならないと判定し、
    前記第2部分判定工程を含む場合、前記第2部分判定工程では、下記の式(2)が成り立たない場合に、前記第1対象物の投影像と、前記第2投影領域とが、重ならないと判定し、
    前記第3部分判定工程を含む場合、前記第3部分判定工程では、下記の式(3)および式(4)の少なくとも一方が成り立たない場合に、前記第1対象物の投影像と、前記第3投影領域とが、重ならないと判定する干渉判定方法。
    Figure 0006500555
    Figure 0006500555
    Figure 0006500555
    Figure 0006500555
    ただし、rは前記第1対象物の半径であり、rは前記第2対象物の半径であり、lは前記第2対象物の厚みであり、座標(a,b,c)は前記直交座標系における前記第2対象物の中心座標であり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
  6. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上の少なくとも一点が含まれる場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
    干渉判定方法。
  7. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上の少なくとも一点が含まれる場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
    干渉判定方法。
  8. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上のいずれの点も含まれない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
    干渉判定方法。
  9. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に、前記第2対象物の判定対象線上のいずれの点も含まれない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記判定対象線は、前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分である、
    干渉判定方法。
  10. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
    前記複数の判定対象点のいずれも前記第1判定領域内にない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記複数の判定対象点は、
    前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
    少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
    互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
    干渉判定方法。
  11. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
    前記複数の判定対象点のいずれも前記第1判定領域内にない場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記複数の判定対象点は、
    前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
    少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
    互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
    干渉判定方法。
  12. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
    前記複数の判定対象点の少なくとも一つが前記第1判定領域内にある場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記複数の判定対象点は、
    前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
    少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
    互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
    干渉判定方法。
  13. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第2基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第2基準面判定工程では、
    前記第2基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第1判定領域内に前記第2対象物の複数の判定対象点が含まれるか否かを判定し、
    前記複数の判定対象点の少なくとも一つが前記第1判定領域内にある場合に、前記第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
    前記第1判定領域は、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分と同一形状の楕円を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該楕円の中心が描く線を輪郭とする領域であり、
    前記複数の判定対象点は、
    前記第2基準面における前記第2対象物の投影像のうち、当該対象物の下面の中心の投影点に相当する下面中心投影点と、当該対象物の上面の中心の投影点に相当する上面中心投影点とを結ぶ線分上にある複数の点であり、
    少なくとも前記下面中心投影点および前記上面中心投影点を含み、
    互いに隣接する前記判定対象点間の距離は前記第1対象物の厚みよりも小さい、
    干渉判定方法。
  14. 請求項10から13のいずれか一項に記載の干渉判定方法において、
    前記第2基準面判定工程は、
    前記複数の判定対象点の前記第2基準面における座標をそれぞれ(e2n,e3n)(n=1,2,・・・)としたとき、
    下記の式(5)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(6)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(7)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(8)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および
    下記の式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記式(5)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
    前記式(6)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
    前記式(7)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
    前記式(8)が成立するか否かを判定する工程において成立すると判定された場合、
    前記式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程でいずれもが成立すると判定された場合、または
    前記式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程でいずれもが成立すると判定された場合に、
    前記判定対象点が前記第1判定領域内にあると判定する、
    干渉判定方法。
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    ただし、rは前記第1対象物の半径であり、lは前記第1対象物の厚みであり、rは前記第2対象物の半径であり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
  15. 請求項10から13のいずれか一項に記載の干渉判定方法において、
    前記第2基準面判定工程は、
    前記複数の判定対象点の前記第2基準面における座標をそれぞれ(e2n,e3n)(n=1,2,・・・)としたとき、
    下記の式(5)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(6)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(7)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(8)が成立するか否かを判定する工程、
    下記の式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程、および
    下記の式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程を含み、
    前記式(5)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
    前記式(6)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
    前記式(7)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
    前記式(8)が成立するか否かを判定する工程において成立しないと判定され、かつ、
    前記式(9)および式(10)のいずれもが成立するか否かを判定する工程で少なくとも一方が成立しないと判定され、かつ、
    前記式(11)および式(12)のいずれもが成立するか否かを判定する工程で少なくとも一方が成立しないと判定された場合に、
    前記判定対象点が前記第1判定領域内にないと判定する、
    干渉判定方法。
    Figure 0006500555
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    ただし、rは前記第1対象物の半径であり、lは前記第1対象物の厚みであり、rは前記第2対象物の半径であり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
  16. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第3基準面判定工程では、
    前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
    当該中心点が前記第2判定領域内に含まれない場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
    前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
    干渉判定方法。
  17. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第3基準面判定工程では、
    前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
    当該中心点が前記第2判定領域内に含まれない場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定し、
    前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
    干渉判定方法。
  18. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第3基準面判定工程では、
    前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
    当該中心点が前記第2判定領域内に含まれる場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
    前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
    干渉判定方法。
  19. 三次元空間における複数の物体の干渉判定方法であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択工程と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義工程と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定工程と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定工程とを含み、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe 軸、e 軸、およびe 軸からなり、
    前記投影像判定工程は、
    軸とe 軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定工程、
    軸とe 軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定工程、および
    軸とe 軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定工程を含み、
    前記立体判定工程では、前記投影像判定工程で前記第1基準面、前記第2基準面、および前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第3基準面判定工程を少なくとも含み、
    前記第3基準面判定工程では、
    前記第3基準面において、前記第1対象物の投影像および前記第2対象物の投影像を用いて定められる第2判定領域内に、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
    当該中心点が前記第2判定領域内に含まれる場合に、前記第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定し、
    前記第2判定領域は、前記第2対象物の投影像と同一形状の四角形を、前記第1対象物の投影像に外接させて転がさずに動かしたとき、当該四角形の中心が描く線を輪郭とする領域である、
    干渉判定方法。
  20. 請求項16から19のいずれか一項に記載の干渉判定方法において、
    前記第3基準面判定工程では、
    前記第2判定領域を、当該領域の輪郭の隣接する2つの頂点と、前記第3基準面の原点とを結ぶ三角形からなる複数の分割領域に分割し、
    前記複数の分割領域のうち少なくとも一つに、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
    前記複数の分割領域の少なくとも一つに当該中心点が含まれる場合に、当該中心点が前記第2判定領域内にあると判定する、
    干渉判定方法。
  21. 請求項16から19のいずれか一項に記載の干渉判定方法において、
    前記第3基準面判定工程では、
    前記第2判定領域を、当該領域の輪郭の隣接する2つの頂点と、前記第3基準面の原点とを結ぶ三角形からなる複数の分割領域に分割し、
    前記複数の分割領域のそれぞれに、前記第2対象物の投影像の中心点が含まれるか否かを判定し、
    前記複数の分割領域のいずれにも当該中心点が含まれない場合に、当該中心点が前記第2判定領域内にないと判定する、
    干渉判定方法。
  22. 請求項20または21に記載の干渉判定方法において、
    前記第2判定領域の頂点A=(e1m,e3m)(m=1〜8)はそれぞれ下記の式(13)から式(20)で表され、
    前記第2対象物の投影像の中心点Pは(e,e)=(a,c)で表され、
    前記複数の分割領域は、前記第3基準面の原点Oを用いて、それぞれ三角形OA
    (i,j)=(1,2),(2,3),(3,4),(4,5),(5,6),(6,7),(7,8),(8,1))で表され、
    =(e1i,e3i)およびA=(e1j,e3j)としたとき、下記の式(21)および式(22)で表されるαおよびβについて、下記の式(23)、式(24)、および式(25)の少なくともひとつが成り立たない場合に、各前記分割領域である三角形OA内に前記第2対象物の投影像の中心点が含まれないと判定する、
    干渉判定方法。
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    ただし、rは前記第1対象物の半径であり、lは前記第1対象物の厚みであり、rは前記第2対象物の半径であり、lは前記第2対象物の厚みであり、角度θは、前記第1対象物の主面の法線ベクトルと、前記第2対象物の主面の法線ベクトルとのなす角であり、θは0rad以上π/2rad以下である。
  23. 請求項1から22のいずれか一項に記載の干渉判定方法において、
    前記座標定義工程では、前記第1対象物の中心が原点と一致し、前記第1対象物の主面とe軸とが直交し、前記第2対象物の主面の法線ベクトルのe成分が0となるよう前記直交座標系を定義し、
    前記第1対象物および前記第2対象物は円板状である、
    干渉判定方法。
  24. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択部と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義部と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定部と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定部とを備え、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
    前記投影像判定部は、
    軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定部、
    軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定部、および
    軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定部のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定部は、前記投影像判定部で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第1基準面判定部を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定部は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定部、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定部、および
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定部のうち少なくとも一つを含み、
    前記第1部分判定部、前記第2部分判定部、および前記第3部分判定部の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
    干渉判定装置。
  25. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置であって、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択部と、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義部と、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定部と、
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定部とを備え、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
    前記投影像判定部は、
    軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定部、
    軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定部、および
    軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定部を含み、
    前記立体判定部は、前記投影像判定部で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第1基準面判定部を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定部は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定部、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定部、および
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定部のうち少なくとも一つを含み、
    前記第1部分判定部、前記第2部分判定部、および前記第3部分判定部の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
    干渉判定装置。
  26. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択手段、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義手段、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定手段、および
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定手段として機能させ、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
    前記投影像判定手段は、
    軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定手段、
    軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定手段、
    軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定手段のうち少なくとも一つを含み、
    前記立体判定手段では、前記投影像判定手段で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面のうち少なくとも一つにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重ならないと判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉していない状態であると判定し、
    前記第1基準面判定手段を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定手段は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定手段、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定手段、および
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定手段のうち少なくとも一つを含み、
    前記第1部分判定手段、前記第2部分判定手段、および前記第3部分判定手段の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
    コンピュータプログラム。
  27. 三次元空間における複数の物体の干渉判定装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数の物体から、第1対象物および第2対象物を選択する選択手段、
    前記第1対象物および前記第2対象物に対し、1つの直交座標系を定義する座標定義手段、
    前記直交座標系の基準面に投影した、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する投影像判定手段、および
    前記三次元空間において前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉するか否かを判定する立体判定手段として機能させ、
    前記第1対象物および前記第2対象物は板状であり、
    前記直交座標系は、互いに直交するe軸、e軸、およびe軸からなり、
    前記投影像判定手段は、
    軸とe軸とからなる第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第1基準面判定手段、
    軸とe軸とからなる第2基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第2基準面判定手段、
    軸とe軸とからなる第3基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なるか否かを判定する第3基準面判定手段を含み、
    前記立体判定手段では、前記投影像判定手段で前記第1基準面、前記第2基準面、前記第3基準面の全てにおいて前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定された場合に、前記第1対象物と前記第2対象物とが干渉している状態であると判定し、
    前記第1基準面判定手段を少なくとも含み、
    前記第1基準面判定手段は、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の上面の投影部分である第1投影領域とが、重なるか否かを判定する第1部分判定手段、
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち当該対象物の下面の投影部分である第2投影領域とが、重なるか否かを判定する第2部分判定手段、および
    前記第1基準面において、前記第1対象物の投影像と、前記第2対象物の投影像のうち前記第1投影領域にも前記第2投影領域にも含まれない領域の全てを含む第3投影領域とが、重なるか否かを判定する第3部分判定手段のうち少なくとも一つを含み、
    前記第1部分判定手段、前記第2部分判定手段、および前記第3部分判定手段の少なくとも一つにおいて、重なると判定された場合に、前記第1基準面において、前記第1対象物および前記第2対象物の投影像が互いに重なると判定する、
    コンピュータプログラム。
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