JP6499239B2 - 電力制御システム、供給元電力システム、制御装置及び電力制御方法 - Google Patents

電力制御システム、供給元電力システム、制御装置及び電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力制御システム、供給元電力システム、制御装置及び電力制御方法に関する。
近年、省エネルギー・省コスト、BCP(事業継続計画)強化のため、自前で予備電源を具備し、ピークシフト・小売電気事業者等への売電(ポジワット・ネガワット双方含む)などによる省コスト、および一般送配電事業者の電力網停電時のバックアップ電源供給等の運用を実施する企業やビル等が増加している。しかしながら、電力需要家が自身で予備電源を設置する場合、予備電源設置用スペースの確保、予備電源の運用に関する負担増や信頼性の確保などの問題がある。一方、需要家間をAC(Alternate Current:交流)バス及びDC(Direct Current:直流)バスで接続し、親クラスタの需要家から子クラスタの需要家へ電力を供給する電力融通システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−177574号公報
上述した従来の電力融通システムは、親クラスタの需要家が商用電力系統の受電点となって子クラスタの需要家へ商用電源を供給する。そのため、各需要家が独立して商用電力を利用しながら、非常時に電力を供給可能な予備電源を、省エネルギー・省コスト、BCPのために活用するものではない。
上記事情に鑑み、本発明は、商用電源を利用する電力需要家の省エネルギー・省コスト、BCPに関する負担を軽減しながら予備電源の利用を可能とする電力制御システム、供給元電力システム、制御装置及び電力制御方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムであって、前記供給元電力システムは、予備電源と、交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御部とを備え、前記需要家電力システムは、商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電する受電部と、前記受電部が受電した電力を負荷に供給する配電部とを備え、前記制御装置は、前記交流潮流制御部における前記交流系統網からの交流電力の受電と前記交流系統網への送電との切替えを制御する制御部を備え、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、前記供給元電力システムは、直流電力を交流電力に変換する変換部をさらに備え、前記交流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給され、前記変換部により交流に変換された電力を前記交流系統網へ送電する。
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムであって、前記供給元電力システムは、予備電源と、交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御部とを備え、前記需要家電力システムは、商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電する受電部と、前記受電部が受電した電力を負荷に供給する配電部とを備え、前記制御装置は、前記交流潮流制御部における前記交流系統網からの交流電力の受電と前記交流系統網への送電との切替えを制御する制御部を備え、前記供給元電力システムは、交流電力を直流電力に変換する変換部と、前記予備電源から供給される直流電力及び前記変換部により変換された直流電力直流系統網に送電するか否かを切替える直流潮流制御部をさらに備え、前記需要家電力システムは、前記予備電源から供給される電力を前記直流系統網から受電するか否かを切替える切替部をさらに備え、前記制御部は、前記直流潮流制御部に対して前記直流系統網へ送電するか否かを切替える制御と、前記切替部に対して前記直流系統網から受電するか否かを切替える制御とを行い、前記配電部は、前記交流系統網又は前記直流系統網から受電した電力を前記負荷に供給し、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、前記直流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給され、前記変換部により直流に変換された電力を前記直流系統網へ送電する
本発明の一態様は、上述の電力制御システムであって、前記予備電源は、非常用発電機と蓄電池との少なくとも一方を有し、前記非常用発電機は、非常時に発電を行い、前記蓄電池は、前記非常用発電機の発電電力と、前記交流潮流制御部が受電した商用電力と、前記供給元電力システムに備えられ、常時及び非常時に発電を行う発電機の発電電力とのうち一以上を蓄電する。
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記供給元電力システムであって、予備電源と、交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを、前記制御装置からの制御に基づいて切替える交流潮流制御部と、を備え、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、前記供給元電力システムは、直流電力を交流電力に変換する変換部をさらに備え、前記交流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給され、前記変換部により交流に変換された電力を前記交流系統網へ送電する。
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記供給元電力システムであって、予備電源と、交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを、前記制御装置からの制御に基づいて切替える交流潮流制御部と、交流電力を直流電力に変換する変換部と、前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される直流電力及び前記変換部により変換されて前記需要家電力システムへ供給される直流電力を直流系統網に送電するか否かを、前記制御装置からの制御に基づいて切替える直流潮流制御部とを備え、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、前記直流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給され、前記変換部により直流に変換された電力を前記直流系統網へ送電する。
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記制御装置であって、前記供給元電力システムに対して、交流系統網からの交流電力の受電と、前記供給元電力システムが有する予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替えるよう制御する制御部、を備え、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、前記制御部は、前記供給元電力システムに対して、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給された電力を交流に変換して前記交流系統網へ送電するよう制御する。
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記制御装置であって、前記供給元電力システムに対して、交流系統網からの交流電力の受電と、前記供給元電力システムが有する予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替えるよう制御する制御部、を備え、前記制御部は、前記供給元電力システムに対して前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される直流電力及び前記供給元電力システムにおいて交流電力から変換して前記需要家電力システムへ供給される直流電力を直流系統網に送電するか否かを切替える制御と、前記需要家電力システムに対して前記直流系統網から受電するか否かを切替える制御とを行い、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、前記制御部は、前記供給元電力システムに対して、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給される電力を直流に変換して前記直流系統網へ送電するよう制御する
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおいて実行される電力制御方法であって、前記供給元電力システムの交流潮流制御部が、前記制御装置による制御に基づき、交流系統網からの交流電力の受電と、当該供給元電力システムが有する予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御ステップと、前記需要家電力システムの受電部が、商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電し、負荷に供給する受電ステップと、を有し、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有しており、前記供給元電力システムの変換部が、直流電力を交流電力に変換する変換ステップをさらに有し、前記交流潮流制御ステップにおいては、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給され、前記変換ステップにより交流に変換された電力を前記交流系統網へ送電する
本発明の一態様は、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおいて実行される電力制御方法であって、前記供給元電力システムの交流潮流制御部が、前記制御装置による制御に基づき、交流系統網からの交流電力の受電と、当該供給元電力システムが有する予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御ステップと、前記需要家電力システムの受電部が、商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電し、負荷に供給する受電ステップと、前記供給元電力システムの変換部が、交流電力を直流電力に変換する変換ステップと、前記供給元電力システムの直流潮流制御部が、前記制御装置による制御に基づき、前記予備電源から供給される直流電力及び前記変換ステップにおいて変換された直流電力を、直流系統網に送電するか否かを切替える直流潮流制御ステップと、前記需要家電力システムの切替部が、前記制御装置による制御に基づき、前記予備電源から供給される電力を前記直流系統網から受電するか否かを切替える切替ステップとを有し、前記受電ステップにおいては、前記交流系統網又は前記直流系統網から受電した電力を前記負荷に供給し、前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有しており、前記直流潮流制御ステップにおいては、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給され、前記変換ステップにおいて直流に変換された電力を前記直流系統網へ送電する。
本発明により、商用電源を利用する電力需要家の省エネルギー・省コスト、BCPに関する負担を軽減しながら予備電源の利用を可能とすることができる。
本発明の第1の実施形態による電力制御システムの構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態による電力制御システムの構成を示す機能ブロック図である。 第3の実施形態による電力制御システムの構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態では、企業やビル等の電力需要家が、省エネルギー・省コスト、BCP(事業継続計画)強化のために利用する予備電源の運用を、他の企業やビル等の電力供給元にアウトソースする。電力供給元においても、この予備電源を利用可能である。本実施形態では、電力供給元と電力需要家とを1対1で接続する。
図1は、本発明の第1の実施形態による電力制御システム10の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。電力制御システム10は、電力供給元の供給元電力システム20と、電力需要家の需要家電力システム30と、供給元電力システム20及び需要家電力システム30を制御する制御装置40とを有する。供給元電力システム20は、電力供給拠点となる電力供給元のビル等の施設に備えられ、需要家電力システム30は、電力需要拠点となる電力需要家のビル等の施設に備えられる。
供給元電力システム20と需要家電力システム30とは、交流系統網51及び直流系統網52により接続される。なお、供給元電力システム20と需要家電力システム30とが、交流系統網51のみ又は直流系統網52のみにより接続されてもよい。交流系統網51は、例えば、一般送配電事業者の電力網であり、交流電力が流れる電力網である。交流系統網51が一般送配電事業者以外のものによって独自に敷設された交流電力の電力網である場合、供給元電力システム20及び需要家電力システム30には、交流系統網51とは別の交流系統網により商用電力が供給される。直流系統網52は、直流電力が流れる電力網であり、一般送配電事業者が敷設した送電網、若しくは、電力供給元と電力需要家の間で敷設された自営線網である。制御装置40と、供給元電力システム20及び需要家電力システム30とは、通信網53を介して通信する。通信網53は、有線/無線を問わない。
供給元電力システム20は、発電機201、非常用発電機202、蓄電池203、交流潮流制御装置211、受電装置212、配電装置213、直流電源装置214、配電装置215、直流潮流制御装置216、負荷221及び負荷222を備える。
発電機201は、例えば、太陽光発電機や風力発電機などであり、常時・非常時に自家発電を行う発電機である。非常用発電機202は、例えば、燃料電池やエンジン発電装置などであり、非常時に自家発電を行う発電機である。発電機201、非常用発電機202は配電装置213又は受電装置212に接続されるが、以下では配電装置213に接続される場合を例に説明する。蓄電池203は、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池であり、商用電力や発電機201による発電電力、非常用発電機202による発電電力を蓄電する。
交流潮流制御装置211は、制御装置40の指示に従い、交流系統網51から商用電力の供給を受けるか、受電装置212から受電した交流電力を交流系統網51へ送電するかの交流電力の潮流の切替を行う。交流系統網51への送電は、非常時や省エネルギーのために需要家電力システム30へ電力を供給するときや、小売電気事業者等へ売電するときに行われる。
受電装置212は、交流潮流制御装置211が商用電力を受電している場合、交流潮流制御装置211から受電した商用電力の電圧を変換して配電装置213へ送電する。受電装置212は、交流潮流制御装置211が交流系統網51へ交流電力を送電する場合、配電装置213から受電した交流電力の電圧を変換して交流潮流制御装置211に送電する。
配電装置213は、電力の分岐を行う。配電装置213は、発電機201及び非常用発電機202が発電した電力を受電する。配電装置213は、交流潮流制御装置211が商用電力を受電している場合、受電装置212からの交流電力の受電と、負荷221及び直流電源装置214への送電をさらに行い、交流潮流制御装置211が交流電力を送電している場合、直流電源装置214からの交流電力の受電と、負荷221及び受電装置212への送電をさらに行う。また、配電装置213は、制御装置40からの指示を受け、一部の負荷221への電力供給を停止または抑制する負荷抑制制御を行う。
直流電源装置214は、配電装置213から受電した電力を交流から直流に変換し、配電装置215へ、又は、配電装置215及び蓄電池203へ送電する。また、直流電源装置214は、蓄電池203から放電された電力を交流に変換して配電装置213に送電し、配電装置215には直流のまま送電する。なお、直流電源装置214は交流から直流に変換する装置に加え、直流から交流に変換する装置を並列接続することで、双方向の電力供給が可能となる構成も含まれる。直流電源装置214から配電装置215へ送電される電力量は、負荷222における消費電力と、直流系統網52を介して需要家電力システム30への供給される直流電力との合計の電力量である。
配電装置215は、電力の分岐を行う。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に供給し、供給元電力システム20が需要家電力システム30へ直流電力を供給している場合は、さらに、直流電源装置214から受電した直流電力を直流潮流制御装置216に送電する。また、配電装置215は、制御装置40からの指示を受け、一部の負荷222への電力供給を停止する負荷抑制制御を行う。
直流潮流制御装置216は、制御装置40の指示に従い、配電装置215が出力した直流電力を需要家電力システム30に供給するか否かを切替える。直流潮流制御装置216からの直流電力は、直流系統網52を介して需要家電力システム30へ供給される。
負荷221は、交流電力により動作する機器であり、負荷222は、直流電力により動作する機器である。
需要家電力システム30は、受電装置311、配電装置312、直流電源装置313、配電装置314、負荷321及び負荷322を備える。
受電装置311は、交流系統網51からの電力の供給を検出した場合、交流系統網51から供給される交流電力の電圧を変換して配電装置312に出力する。また、受電装置311は、交流系統網51からの電力供給の停止や再開を検出し、制御装置40へ通知する。
配電装置312は、電力の分岐を行う。配電装置312は、受電装置311から交流電力を受電し、直流電源装置313及び負荷321に送電する。また、配電装置312は、交流系統網51からの交流電力を受電できないとき、又は、交流系統網51からの受電した交流電力が負荷321による消費電力を下回るときには、直流電源装置313から交流電力を受電し、負荷321に送電する。配電装置312は、制御装置40からの指示を受け、一部の負荷321への電力供給を停止する負荷抑制制御を行う。
直流電源装置313は、配電装置312から受電した電力を交流から直流に変換し、配電装置314へ送電する。また、直流電源装置313は、配電装置314から受電した電力を直流から交流に変換し、配電装置312へ送電する。
配電装置314は、電力の分岐を行う。また、配電装置314は、制御装置40からの指示を受け、一部の負荷322への電力供給を停止する負荷抑制制御を行う。配電装置314は、切替装置315を備える。切替装置315は、制御装置40からの指示を受け、直流電源装置313から受電した直流電力を負荷322に供給するか、直流系統網52を介して供給元電力システム20から供給された直流電力を直流電源装置313及び負荷322に送電するかを切替える。
なお、需要家電力システム30は、太陽光発電機や風力発電機など、自家発電を行う発電機を備えてもよい。この場合、発電機は、発電した電力を配電装置312又は受電装置311に送電する。
制御装置40は、情報収集部401、情報記憶部402及び制御部403を備える。情報収集部401は、供給元電力システム20及び需要家電力システム30から、各監視項目の状態を表す状態情報を収集する。また、情報収集部401は、天候(気温、湿度)の情報や、売電時の取引価格の情報などを図示しない外部の装置から収集する。情報記憶部402は、情報収集部401が収集した状態情報の履歴であるログデータや、外部の装置から収集した情報の履歴を記憶する。ログデータは、状態情報の収集元のシステムを特定するシステム識別情報と、システム識別情報により特定される供給元電力システム20又は需要家電力システム30から収集された状態情報と、状態情報が得られた時刻を示す時刻情報とを対応付けた情報である。
情報収集部401は、例えば、以下の状態情報の一部又は全てを周期的に取得する。なお、情報収集部401が各状態情報を収集する時刻や収集を行う周期の長さは異なっていてもよい。
(1)供給元電力システム20における商用電力の受電量、及び、供給元電力システム20から交流系統網51への送電量。例えば、これらの情報は、供給元電力システム20の交流潮流制御装置211から得られる。
(2)発電機201、非常用発電機202それぞれの発電量。例えば、これらの情報は、発電機201及び非常用発電機202のそれぞれから、又は、配電装置213から得られる。
(3)負荷221及び負荷222の消費電力量。例えば、これらの情報はそれぞれ、配電装置213及び配電装置215から得られる。
(4)蓄電池203における蓄電量及び放電量。例えば、これらの情報は、蓄電池203及び直流電源装置214から得られる。
(5)供給元電力システム20から直流系統網52への送電量。例えば、この情報は、直流潮流制御装置216から得られる。
(6)需要家電力システム30における交流電力の受電量。例えば、この情報は、受電装置311から得られる。
(7)負荷321及び負荷322の消費電力量。例えば、これらの情報はそれぞれ、配電装置312及び配電装置314から得られる。
(8)需要家電力システム30における直流電力の受電量。例えば、この情報は、配電装置314から得られる。
(9)需要家電力システム30が発電機を備える場合、その発電量。例えば、この情報は、発電機又は配電装置312から得られる。
また、情報収集部401は、供給元電力システム20及び需要家電力システム30から、状態情報として、交流電力の停電発生(交流系統網51からの電力供給の停止)や、交流電力の復電(交流系統網51からの電力供給の再開)など、状態変化の通知を受ける。また、交流系統網51が電力供給元と電力需要家が独自に敷設した交流電力の電力網である場合、情報収集部401は、供給元電力システム20及び需要家電力システム30から、交流系統網51とは別の商用電力が供給される交流系統網(一般送配電事業者の電力網)の停電発生や、交流電力の復電など、状態変化の通知を受ける。さらに、制御装置40は、状態情報として、需要家電力システム30から、直流系統網52を介した直流電力の受電開始や受電停止の通知を受ける。
制御部403は、情報収集部401が通知を受けた状態情報や、外部の装置から収集した情報、時刻、情報記憶部402に記憶される情報などに基づいて、供給元電力システム20及び需要家電力システム30を制御する。具体的には、制御部403は、供給元電力システム20及び需要家電力システム30に制御信号を送信し、以下の制御の少なくとも一部を行う。
(1)交流潮流制御装置211における商用電源の受電と交流系統網51への送電との切替、及び、受電時又は送電時の電圧。
(2)発電機201の発電及び発電停止。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202の発電及び発電停止。非常用発電機202による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(4)蓄電池203の蓄電と放電。蓄電池203による放電量が制御可能な場合、放電の指示に併せて、放電量も指示する。
(5)直流潮流制御装置216における直流系統網52への送電と送電停止。送電を指示する際には、送電時の電圧も指示する。
(6)配電装置213、配電装置215に対する負荷抑制及び電力消費量制限値の指示。
(7)配電装置312、配電装置314に対する負荷抑制及び電力消費量制限値の指示。
(8)配電装置314における直流系統網52からの直流電力の受電と受電停止の切替。
なお、交流系統網51が一般送配電事業者の電力網である場合に、制御部403は、供給元電力システム20から需要家電力システム30へ電力を供給するために、交流潮流制御装置211に対して交流系統網51への送電を指示する際には、交流系統網51に対して、需要家電力システム30への電力供給のルートを、商用電力の供給ルートから、供給元電力システム20からの電力の供給ルートへ切替えるよう指示する。
次に、電力制御システム10の動作例について説明する。なお、以下のケースは例であり、供給元電力システム20及び需要家電力システム30に対して他の制御が行われてもよい。
まず、表1に示すケースについて、供給元電力システム20の制御及び動作の例を説明する。
Figure 0006499239
<ケースA1−1.常時に電力供給元は商用電力を受電し、蓄電及び電力需要家への電力供給を行わない場合>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に商用電源の受電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202に発電停止を指示。
(4)蓄電池203の蓄電及び放電の停止を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電停止を指示。
(6)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
交流潮流制御装置211は、供給元電力システム20から指示された電圧により、交流系統網51から受電した商用電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、交流潮流制御装置211から受電した商用電力を配電装置213へ送電する。発電機201は、制御装置40から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213へ供給する。配電装置213は、受電装置212から、又は、発電機201及び受電装置212から受電した電力を、直流電源装置214及び負荷221に送電する。直流電源装置214は、配電装置213から受電した電力を交流から直流に変換して配電装置215に出力する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に供給する。
<ケースA1−2.常時に電力供給元は商用電力を受電しながら蓄電し、電力需要家への電力供給を行わない場合>
制御装置40の制御部403は、蓄電池203への蓄電を指示する以外は、ケースA1−1と同様に供給元電力システム20を制御する。供給元電力システム20は、以下の動作以外は、ケースA1−1と同様に動作する。すなわち、直流電源装置214は、配電装置213から受電した電力を交流から直流に変換して、負荷222による消費電力量の電力を配電装置215に送電し、余剰の電力を蓄電池203に蓄電する。
<ケースA2−1.常時に電力供給元は、蓄電した電力を電力需要家へ交流で供給又は小売電気事業者等に売電>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に交流系統網51への送電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202に発電停止を指示。
(4)蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電停止を指示。
(6)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
直流電源装置214は、蓄電池203が放電した直流電力を配電装置215に供給し、残りの電力を交流に変換して配電装置213に送電する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に供給する。発電機201は、制御装置40から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、直流電源装置214から、又は、直流電源装置214及び発電機201から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211に出力し、交流潮流制御装置211は、受電装置212から受電した電力を交流系統網51に送電する。
<ケースA2−2.常時に電力供給元が蓄電した電力を電力需要家へ直流で供給>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に商用電源の受電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202に発電停止を指示。
(4)蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電及び電圧を指示。
(6)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
交流潮流制御装置211は、交流系統網51から受電した商用電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、交流潮流制御装置211から受電した商用電力を配電装置213へ送電する。発電機201は、制御装置40から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、受電装置212から受電した商用電力と、発電機201が発電した電力とを、直流電源装置214及び負荷221に出力する。直流電源装置214は、配電装置213から受電し、直流に変換した電力と、蓄電池203が放電した直流電力とを、配電装置215に送電する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に送電し、残りの電力を直流潮流制御装置216に送電する。直流潮流制御装置216は、配電装置215から受電した直流電力を、直流系統網52に送電する。
<ケースA2−3.常時に電力供給元が蓄電した電力を電力需要家へ交流及び直流で供給>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に交流系統網51への送電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202に発電停止を指示。
(4)蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電及び電圧を指示。
(6)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
発電機201は、制御装置41から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、発電機201から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を、受電装置212及び直流電源装置214に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211に出力し、交流潮流制御装置211は、受電装置212から受電した電力を交流系統網51に送電する。
直流電源装置214は、配電装置213から受電し、直流に変換した電力と、蓄電池203が放電した直流電力とを、配電装置215に送電する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に送電し、残りの電力を直流潮流制御装置216に送電する。直流潮流制御装置216は、配電装置215から受電した直流電力を、直流系統網52に送電する。
なお、蓄電池203から放電された電力量が、負荷222の消費電力量と、直流により需要家電力システム30へ供給する電力量との合計よりも多い場合、直流電源装置214は、配電装置215へ送電した残りの電力を交流に変換して配電装置213へ送電する。配電装置213は、発電機201及び直流電源装置214から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。
<ケースA3−1.非常時に電力供給元から電力を電力需要家へ交流で供給>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に交流系統網51への送電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202の発電及び発電量が制御可能な場合はその発電量と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量との少なくとも一方を指示。
(4)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし、又は、負荷抑制及び電力消費量制限値を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電停止を指示。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
配電装置213及び配電装置215は、制御装置40から負荷抑制が指示された場合、電力消費量制限値に従って負荷221及び負荷222の一部への電力供給を停止する。なお、制御装置40は、電力消費量制限値に代えて、電力の供給を許可又は制限する対象の負荷221及び負荷222を指示してもよい。
制御装置40から蓄電池203の放電が指示された場合、直流電源装置214は、蓄電池203が放電した直流電力を配電装置215に送電し、残りの電力を交流に変換して配電装置213に送電する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を電力供給対象の負荷222に供給する。発電機201及び非常用発電機202は、制御装置40から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、発電機201、非常用発電機202及び直流電源装置214から受電した電力を電力供給対象の負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211に出力し、交流潮流制御装置211は、受電装置212から受電した電力を交流系統網51に送電する。
<ケースA3−2.非常時に電力供給元が蓄電した電力を電力需要家へ直流で供給>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に商用電源の受電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202の発電及び発電量が制御可能な場合はその発電量と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量との少なくとも一方を指示。
(4)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし、又は、負荷抑制及び電力消費量制限値を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電及び電圧を指示。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
配電装置213及び配電装置215は、制御装置40から負荷抑制が指示された場合、電力消費量制限値に従って負荷221及び負荷222の一部への電力供給を停止する。発電機201及び非常用発電機202は、制御装置40から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。制御装置40から蓄電池203の放電が指示された場合、直流電源装置214は、蓄電池203が放電した直流電力を受電する。
交流潮流制御装置211は、交流系統網51から受電した商用電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、交流潮流制御装置211から受電した商用電力を配電装置213へ送電する。配電装置213は、受電装置212から受電した商用電力と、発電機201、非常用発電機202のそれぞれが発電した電力とを、直流電源装置214及び電力供給対象の負荷221に出力する。直流電源装置214は、蓄電池203が放電した電力、及び、配電装置213から受電し、直流に変換した電力を、配電装置215に出力する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を電力供給対象の負荷222に送電し、残りの電力を直流潮流制御装置216に送電する。直流潮流制御装置216は、配電装置215から受電した直流電力を、直流系統網52に送電する。需要家電力システム30は、直流系統網52を介して、供給元電力システム20から直流電力を受電する。
<ケースA3−3.電力供給元から電力を電力需要家へ交流及び直流で供給>
制御装置40の制御部403は、以下のように供給元電力システム20を制御する。
(1)交流潮流制御装置211に交流系統網51への送電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202の発電及び発電量が制御可能な場合はその発電量と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量との少なくとも一方を指示。
(4)配電装置213、配電装置215への負荷抑制の指示なし、又は、負荷抑制及び電力消費量制限値を指示。
(5)直流潮流制御装置216に直流系統網52への送電及び電圧を指示。
供給元電力システム20は、以下のように動作する。
配電装置213及び配電装置215は、制御装置41から負荷抑制が指示された場合、電力消費量制限値に従って負荷221及び負荷222の一部への電力供給を停止する。発電機201及び非常用発電機202は、制御装置41から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、発電機201及び非常用発電機202から受電した電力を電力供給対象の負荷221に供給し、残りの電力を、受電装置212及び直流電源装置214に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211に出力し、交流潮流制御装置211は、受電装置212から受電した電力を交流系統網51に送電する。
直流電源装置214は、配電装置213から受電した電力を交流から直流に変換し、制御装置41から蓄電池203の放電が指示された場合はさらに、蓄電池203が放電した直流電力を受電する。直流電源装置214は、配電装置215に直流電力を送電する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を電力供給対象の負荷222に送電し、残りの電力を直流潮流制御装置216に送電する。直流潮流制御装置216は、配電装置215から受電した直流電力を、直流系統網52に送電する。
なお、蓄電池203から放電された電力量が、電力供給対象の負荷222の消費電力量と、直流により需要家電力システム30へ供給する電力量との合計よりも多い場合、直流電源装置214は、配電装置215へ送電した残りの電力を交流に変換して配電装置213へ送電する。配電装置213は、発電機201、非常用発電機202及び直流電源装置214から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。
次に、表2に示すケースについて、需要家電力システム30の制御及び動作の例を説明する。
Figure 0006499239
<ケースB1−1.常時に電力需要家において商用電源を使用>
供給元電力システム20は、ケースA1−1、A1−2のように動作する。制御装置40の制御部403は、以下のように需要家電力システム30を制御する。
(1)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし。
(2)配電装置314に直流系統網52からの直流電力の受電停止を指示。
(3)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし。
需要家電力システム30は、以下のように動作する。
受電装置311は、交流系統網51から受電した交流電力を配電装置312に送電する。配電装置312は、受電装置311から受電した交流電力を直流電源装置313及び負荷321に送電する。直流電源装置313は、配電装置312から受電した電力を交流から直流に変換して配電装置314に送電する。配電装置314の切替装置315は、直流電源装置313から受電した電力を負荷322に供給する。
なお、交流系統網51が商用電力の交流系統網とは異なる場合、制御装置40の制御部403は、需要家電力システム30の受電装置311に対して、商用電力の交流系統網からの受電を指示する。需要家電力システム30の受電装置311は、制御装置40からの指示に従って商用電力の受電に切替える。
<ケースB2−1.常時に電力需要家が電力供給元からの供給電力を交流で受電>
供給元電力システム20は、ケースA2−1のように動作する。制御装置40の制御部403による需要家電力システム30の制御、及び、需要家電力システム30の動作は、ケースB1−1と同様である。なお、交流系統網51が商用電力の交流系統網とは異なる場合、制御装置40の制御部403は、需要家電力システム30の受電装置311に対して、交流系統網51からの受電を指示する。需要家電力システム30の受電装置311は、制御装置40からの指示に従って、交流系統網51からの受電に切替える。
<ケースB2−2.常時に電力需要家が電力供給元からの供給電力を直流で受電>
供給元電力システム20は、ケースA2−2のように動作する。制御装置40の制御部403は、以下のように需要家電力システム30を制御する。
(1)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし。
(2)配電装置314に直流系統網52からの直流電力の受電を指示。
(3)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし。
需要家電力システム30は、以下のように動作する。
受電装置311は、交流系統網51から受電した交流電力を配電装置312に送電する。配電装置312は、受電装置311から受電した交流電力を、直流電源装置313と、負荷321に送電する。直流電源装置313は、配電装置312から受電した電力を交流から直流に変換して配電装置314に送電する。配電装置314の切替装置315は、直流電源装置313から受電した電力と、直流系統網52から受電した直流電力とを、負荷322に送電する。
なお、直流系統網52から受電した電力が負荷322における消費電力よりも多い場合、配電装置314の切替装置315は、直流系統網52から受電した直流電力を負荷322及び直流電源装置313に送電する。直流電源装置313は、配電装置314から受電した電力を直流から交流に変換し、配電装置312に出力する。配電装置312は、直流電源装置313から受電した電力と、受電装置311から受電した電力とを、負荷321に供給する。
なお、交流系統網51が商用電力の交流系統網とは異なる場合、制御装置40の制御部403は、需要家電力システム30の受電装置311に対して、商用電力の交流系統網からの受電を指示する。需要家電力システム30の受電装置311は、制御装置40からの指示に従って商用電力の受電に切替える。
<ケースB2−3.常時に電力需要家が電力供給元からの供給電力を交流及び直流で受電>
供給元電力システム20は、ケースA2−3のように動作する。制御装置40の制御部403による需要家電力システム30の制御、及び、需要家電力システム30の動作は、ケースB2−2と同様である。なお、交流系統網51が商用電力の交流系統網とは異なる場合、制御装置40の制御部403は、需要家電力システム30の受電装置311に対して、交流系統網51からの受電を指示する。需要家電力システム30の受電装置311は、制御装置40からの指示に従って、交流系統網51からの受電に切替える。
<ケースB3−1.非常時に電力需要家が電力供給元からの供給電力を交流で受電>
需要家電力システム30の受電装置311は、商用電力の電力供給が停止したことを検出すると、受電停止モードに遷移し、制御装置40に電力の供給停止を通知する。制御装置40の情報収集部401が通知を受信すると、制御部403は、供給元電力システム20に交流による電力需要家への電力供給を指示する。供給元電力システム20は、例えば、上記のケースA3−1のように動作する。
制御装置40の制御部403は、以下のように需要家電力システム30を制御する。
(1)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし、又は、負荷抑制及び電力消費量制限値を指示。
(2)配電装置314に直流系統網52からの直流電力の受電停止を指示。
需要家電力システム30は、以下のように動作する。
配電装置312及び配電装置314は、制御装置40から負荷抑制が指示された場合、電力消費量制限値に従って負荷321及び負荷322の一部への電力供給を停止する。なお、制御装置40は、電力消費量制限値に代えて、電力の供給を許可又は制限する対象の負荷321及び負荷322を指示してもよい。また、交流系統網51が商用電力の交流系統網ではない場合、受電装置311は、制御装置40からの指示に従って、交流系統網51からの電力の受電に切替える。
受電装置311は、交流系統網51から受電を検出すると、受電モードに切り替わり、制御装置40に復電を通知する。受電装置311は、受電した交流電力を配電装置312に送電する。配電装置312は、受電装置311から受電した交流電力を、直流電源装置313と、電力供給対象の負荷321に送電する。直流電源装置313は、配電装置312から受電した電力を交流から直流に変換して配電装置314に送電する。配電装置314の切替装置315は、直流電源装置313から受電した電力を、電力供給対象の負荷322に供給する。
<ケースB3−2.非常時に電力需要家が電力供給元からの供給電力を直流で受電>
需要家電力システム30の受電装置311は、商用電力の電力供給が停止したことを検出すると、受電停止モードに遷移し、制御装置40に電力の供給停止を通知する。制御装置40の情報収集部401が通知を受信すると、制御部403は、供給元電力システム20に直流による電力需要家への電力供給を指示する。供給元電力システム20は、例えば、上記のケースA3−2のように動作する。
あるいは、制御装置40の制御部403は、供給元電力システム20にケースA3−1の制御を行う。制御部403は、供給元電力システム20が交流により電力需要家への電力供給を開始した後、所定時間が経過しても、需要家電力システム30の受電装置311から復電が通知されなかった場合、供給元電力システム20に直流による電力需要家への電力供給を指示してもよい。供給元電力システム20は、上記のケースA3−2のように動作する。
制御装置40の制御部403は、以下のように需要家電力システム30を制御する。
(1)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし、又は、負荷抑制及び電力消費量制限値を指示。
(2)配電装置314に直流系統網52からの直流電力の受電を指示。
需要家電力システム30は、以下のように動作する。
配電装置312及び配電装置314は、制御装置40から負荷抑制が指示された場合、電力消費量制限値に従って負荷321及び負荷322の一部への電力供給を停止する。配電装置314は、直流系統網52から直流電力を受電し、切替装置315は、受電した直流電力を、直流電源装置313と電力供給対象の負荷322とに送電する。直流電源装置313は、配電装置314から受電した電力を直流から交流に変換し、配電装置312に出力する。配電装置312は、直流電源装置313から受電した電力を、電力供給対象の負荷321に供給する。
<ケースB3−3.非常時に電力需要家が電力供給元からの供給電力を交流及び直流で受電>
需要家電力システム30の受電装置311は、商用電力の電力供給が停止したことを検出すると、受電停止モードに遷移し、制御装置40に電力の供給停止を通知する。制御装置40の情報収集部401が通知を受信すると、制御部403は、供給元電力システム20に交流及び直流による電力需要家への電力供給を指示する。供給元電力システム20は、例えば、上記のケースA3−3のように動作する。
制御装置40の制御部403は、以下のように需要家電力システム30を制御する。
(1)配電装置312、配電装置314への負荷抑制の指示なし、又は、負荷抑制及び電力消費量制限値を指示。
(2)配電装置314に直流系統網52からの直流電力の受電を指示。
需要家電力システム30は、以下のように動作する。
配電装置312及び配電装置314は、制御装置40から負荷抑制が指示された場合、電力消費量制限値に従って負荷321及び負荷322の一部への電力供給を停止する。また、交流系統網51が商用電力の交流系統網ではない場合、受電装置311は、制御装置40からの指示に従って、交流系統網51からの電力の受電に切替える。受電装置311は、交流系統網51から受電を検出すると、受電モードに切り替わり、制御装置40に復電を通知する。
受電装置311は、交流系統網51から受電した交流電力を配電装置312に送電する。配電装置312は、受電装置311から受電した交流電力を、直流電源装置313と、電力供給対象の負荷321に送電する。直流電源装置313は、配電装置312から受電した電力を交流から直流に変換して配電装置314に送電する。配電装置314の切替装置315は、直流電源装置313から受電した電力と、直流系統網52から受電した直流電力とを、電力供給対象の負荷322に送電する。
なお、直流系統網52から受電した電力が電力供給対象の負荷322における消費電力よりも多い場合、配電装置314の切替装置315は、直流系統網52から受電した直流電力を電力供給対象の負荷322及び直流電源装置313に送電する。直流電源装置313は、配電装置314から受電した電力を直流から交流に変換し、配電装置312に出力する。配電装置312は、直流電源装置313から受電した電力と、受電装置311から受電した電力とを、電力供給対象の負荷321に供給する。
上述した実施形態によれば、電力需要家は、予備電源をアウトソーシングし、他の電力需要家からの影響なく、予備電源から供給される電力を使用できる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、電力供給元と電力需要家とを1対多で接続する。
図2は、本実施形態の実施形態による電力制御システム11の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図において、図1に示す第1の実施形態による電力制御システム10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。電力制御システム11は、供給元電力システム20と、N個(Nは2以上の整数)の需要家電力システム30と、制御装置41とを有する。供給元電力システム20及び各需要家電力システム30はそれぞれ、第1の実施形態と同様である。以下では、N個の需要家電力システム30をそれぞれ、需要家電力システム30−1〜30−Nと記載する。
供給元電力システム20と需要家電力システム30−1〜30−Nのそれぞれとは、交流系統網51及び直流系統網52により接続される。なお、需要家電力システム30−1〜30−Nの全ての又は一部が、供給元電力システム20と交流系統網51又は直流系統網52のいずれかのみにより接続されてもよい。制御装置41と、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−1〜30−Nとは、通信網53を介して通信する。
制御装置41は、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−1〜30−Nの管理及び制御を行う。制御装置41は、情報収集部411、情報記憶部412及び制御部413を備える。情報収集部411は、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−1〜30−Nから、各監視項目の状態を表す状態情報を収集する。情報収集部411が、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−1〜30−Nのそれぞれから収集する状態情報は、第1の実施形態と同様である。また、情報収集部411は、天候の情報や、売電時の取引価格の情報などを図示しない外部の装置から収集する。
情報記憶部412は、情報収集部411が収集した状態情報の履歴であるログデータや、外部の装置から収集した情報の履歴を記憶する。ログデータは、システム識別情報と、システム識別情報により特定される供給元電力システム20又は需要家電力システム30−1〜30−Nのいずれかから収集された状態情報と、状態情報が得られた時刻を示す時刻情報とを対応付けた情報である。
制御部413は、情報収集部411が通知を受けた状態情報や、外部の装置から収集した情報、時刻、情報記憶部412に記憶される情報などに基づいて、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−1〜30−Nを制御する。制御部413が供給元電力システム20に対して行う制御、及び、個々の需要家電力システム30−1〜30−Nに対して行う制御は、第1の実施形態の制御部403が供給元電力システム20に対して行う制御、及び、需要家電力システム30に対して行う制御と同様である。
例えば、制御装置41の制御部413は、常時に、省エネルギーなどのために、需要家電力システム30−1〜30−Nのうち、1以上の需要家電力システム30−n(nは1以上N以下の整数)に供給元電力システム20が蓄電している電力を供給すると判断する。制御部413は、需要家電力システム30−n以外の1以上の需要家電力システム30−j(j≠n,jは1以上N以下の整数)にはケースB1−1の制御を行い、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−nに対しては、以下の(1)〜(3)のいずれの制御を行う。
(1)制御部413は、供給元電力システム20から交流により電力供給を行うと判断した場合、供給元電力システム20にケースA2−1の制御を行い、需要家電力システム30−nにケースB2−1の制御を行う。
(2)制御部413は、供給元電力システム20から直流により電力供給を行うと判断した場合、供給元電力システム20にケースA2−2の制御を行い、需要家電力システム30−nにケースB2−2の制御を行う。
(3)制御部413は、供給元電力システム20から交流及び直流により電力供給を行うと判断した場合、供給元電力システム20にケースA2−3の制御を行い、需要家電力システム30−nにケースB2−3の制御を行う。
なお、交流系統網51が一般送配電事業者の電力網である場合、(1)又は(3)の制御を行う際、制御部413は、交流系統網51に対して、需要家電力システム30−nへの電力供給のルートを、商用電力の供給ルートから、供給元電力システム20からの電力の供給ルートへ切替えるよう指示する。
また、交流系統網51が一般送配電事業者(商用電力)の電力網ではない場合、(1)又は(3)の制御を行う際、制御部413は、需要家電力システム30−nの受電装置311に対して、供給元電力システム20からの電力の供給ルートである交流系統網51からの受電を指示する。需要家電力システム30の受電装置311は、制御装置41からの指示に従って、一般送配電事業者(商用電力)の電力網からの受電を、交流系統網51からの受電に切替える。
本実施形態では、交流のみ、直流のみ、又は、交流及び直流で供給元電力システム20からの電力供給を受ける需要家電力システム30−nが混在する場合がある。この場合、制御部413は、供給元電力システム20にはケースA2−3の制御を行い、交流のみで電力供給を受ける需要家電力システム30−nにはケースB2−1の制御を、直流のみで電力供給を受ける需要家電力システム30−nにはケースB2−2の制御を、交流及び直流で電力供給を受ける需要家電力システム30−nにはケースB2−3の制御を行う。
また、例えば、制御装置41の制御部413は、需要家電力システム30−1〜30−Nのうち、1以上の需要家電力システム30−n(nは1以上N以下の整数)に商用電力への供給が停止し、需要家電力システム30−n以外の1以上の需要家電力システム30−j(j≠n,jは1以上N以下の整数)には商用電力への供給が継続していることを検出する。制御部413は、需要家電力システム30−jに対しては、ケースB1−1の制御を行い、供給元電力システム20及び需要家電力システム30−nには以下の(1)〜(3)のいずれかの制御を行う。
(1)制御部413は、供給元電力システム20から交流により電力供給を行うと判断した場合、供給元電力システム20にケースA3−1の制御を行い、需要家電力システム30−nにケースB3−1の制御を行う。
(2)制御部413は、供給元電力システム20から直流により電力供給を行うと判断した場合、供給元電力システム20にケースA3−2の制御を行い、需要家電力システム30−nにケースB3−2の制御を行う。
(3)制御部413は、供給元電力システム20から交流及び直流により電力供給を行うと判断した場合、供給元電力システム20にケースA3−3の制御を行い、需要家電力システム30−nにケースB3−3の制御を行う。
本実施形態では、上述した常時の場合と同様に、非常時においても、交流のみ、直流のみ、又は、交流及び直流で供給元電力システム20からの電力供給を受ける需要家電力システム30−nが混在する場合がある。この場合、制御部413は、供給元電力システム20にはケースA3−3の制御を行い、交流のみで電力供給を受ける需要家電力システム30−nにはケースB3−1の制御を、直流のみで電力供給を受ける需要家電力システム30−nにはケースB3−2の制御を、交流及び直流で電力供給を受ける需要家電力システム30−nにはケースB3−3の制御を行う。以下に具体的な制御の例を説明する。
制御部413は、需要家電力システム30−1〜30−i(iは2以上N−1以下の整数)への商用電力の供給が停止したことを検出する。需要家電力システム30−1〜30−iは、交流系統網51及び直流系統網52で供給元電力システム20と接続される。この場合、制御部413は、供給元電力システム20にケースA3−1の制御を、需要家電力システム30−1〜30−iにケースB3−1の制御を、需要家電力システム30−(i+1)〜30−NにケースB1−1の制御を行う。そして、制御部413は、需要家電力システム30−1〜30−iのうち、交流電力を受電できなかった需要家電力システム30に対してはケースB3−2の制御を開始し、供給元電力システム20に対してはケースA3−3の制御を開始する。
また、需要家電力システム30−1〜30−iの中には、交流系統網51のみ、又は、直流系統網52のみで供給元電力システム20と接続される需要家電力システム30が含まれ得る。この場合、制御部413は、需要家電力システム30−1〜30−iのうち、交流系統網51及び直流系統網52で供給元電力システム20と接続される需要家電力システム30に対してはケースB3−1又はB3−2又はB3−3の制御を行い、交流系統網51のみで供給元電力システム20と接続される需要家電力システム30に対してはケースB3−1の制御を行い、直流系統網52のみで供給元電力システム20と接続される需要家電力システム30に対してはケースB3−2の制御を行う。制御部413は、供給元電力システム20に対して、ケースA3−3の制御を行う。
本実施形態によれば、複数の電力需要家が予備電源を共用するため、低コストで一つの電力供給元が有する予備電源から、複数の電力需要家に対して電力供給を行うことができる。
[第3の実施形態]
本実施形態では、複数の電力供給元がそれぞれ、1以上の電力需要家と接続される。
図3は、本実施形態の実施形態による電力制御システム12の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図において、図1に示す第1の実施形態による電力制御システム10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。電力制御システム12は、複数の供給元電力システム22と、各供給元電力システム22と接続される1以上の需要家電力システム30と、制御装置42とを有する。各需要家電力システム30はそれぞれ、第1の実施形態と同様である。以下では、M個の供給元電力システム22をそれぞれ、供給元電力システム22−1〜22−Mと記載し、供給元電力システム22−m(mは1以上M以下の整数)と接続されるN個(Nは1以上の整数)の需要家電力システム30をそれぞれ、需要家電力システム30−m−1〜30−m−Nと記載する。また、需要家電力システム30−m−1〜30−m−Nを総称して需要家電力システム30−mとも記載する。
供給元電力システム22−mと需要家電力システム30−mのそれぞれとは、交流系統網51及び直流系統網52により接続される。なお、供給元電力システム22−mと一部又は全ての需要家電力システム30−mとが、交流系統網51のみ又は直流系統網52のみにより接続されてもよい。制御装置42と、供給元電力システム22及び需要家電力システム30とは、通信網53を介して通信する。
供給元電力システム22が、第1の実施形態の供給元電力システム20と異なる点は、交流潮流制御装置211及び直流潮流制御装置216に代えて、交流潮流制御装置211a及び直流潮流制御装置216aを備える点である。交流潮流制御装置211aは、他の1以上の供給元電力システム22の交流潮流制御装置211aと交流系統網54により接続される。交流潮流制御装置211aは、第1の実施形態の交流潮流制御装置211と同様に動作し、さらに、交流系統網54からの交流電力の受電と交流系統網54への交流電力の送電とを行う。直流潮流制御装置216aは、他の1以上の供給元電力システム22の直流潮流制御装置216aと直流系統網55により接続される。直流潮流制御装置216aは、第1の実施形態の直流潮流制御装置216と同様に動作し、さらに、直流系統網55からの直流電力の受電と直流系統網55への直流電力の送電とを行う。
この構成により、供給元電力システム22−mは、非常時に自システムのみでは需要家電力システム30−mに対して供給する電力が不足する場合に、1以上の他の供給元電力システム22−k(k≠m,kは1以上M以下の整数)から交流系統網54と直流系統網55の一方又は両方を介して予備電源による電力(蓄電池203に蓄電されている電力や非常用発電機202により発電した電力)の供給を受ける。また、常時に供給元電力システム22間において蓄電電力を融通する。
なお、一部又は全ての供給元電力システム22は、他の供給元電力システム22と、交流系統網54又は直流系統網55のいずれかのみで接続されてもよい。また、一部の又は全ての供給元電力システム22は、他の供給元電力システム22から予備電源による電力を受けない構成としてもよい。
制御装置42は、供給元電力システム22−1〜22−M及び需要家電力システム30−1−1〜30−M−Nの管理及び制御を行う。制御装置42は、情報収集部421、情報記憶部422及び制御部423を備える。情報収集部421は、供給元電力システム22−1〜22−M及び需要家電力システム30−1−1〜30−M−Nから、各監視項目の状態を表す状態情報を収集する。情報収集部421が、供給元電力システム22−1〜22−M及び需要家電力システム30−1−1〜30−M−Nのそれぞれから収集する状態情報は、第1の実施形態と同様である。また、情報収集部421は、天候の情報や、売電時の取引価格の情報などを図示しない外部の装置から収集する。
情報記憶部422は、情報収集部421が収集した状態情報の履歴であるログデータや、外部の装置から収集した情報の履歴を記憶する。ログデータは、システム識別情報と、システム識別情報により特定される供給元電力システム22−1〜22−M又は需要家電力システム30−1−1〜30−M−Nのいずれかから収集された状態情報と、状態情報が得られた時刻を示す時刻情報とを対応付けた情報である。
制御部423は、情報収集部421が通知を受けた状態情報や、外部の装置から収集した情報、時刻、情報記憶部422に記憶される情報などに基づいて、供給元電力システム22−1〜22−M及び需要家電力システム30−1−1〜30−M−Nを制御する。制御部423が、供給元電力システム22−m及び需要家電力システム30−m−1〜30−m−Nの組に対して行う制御は、第2の実施形態と同様の制御を含む。さらに、制御部423は、非常時に、供給元電力システム22−mから需要家電力システム30−mに対して供給する電力が不足する場合に、供給元電力システム22−mへ電力を融通する他の供給元電力システム22−k、融通する電力量、交流系統網54と直流系統網55のいずれを用いるかを決定し、供給元電力システム22−kに指示する。
以下に、表3に示すケースについて、制御部423の制御に基づく供給元電力システム22の動作例を説明する。
Figure 0006499239
<ケースA4−1:非常時に供給元電力システム22−mが交流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが交流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−1の制御を供給元電力システム22−mに行っており、供給元電力システム22−mから、需要家電力システム30−mに供給する電力が不足しているとする。制御部423は、供給元電力システム22−kから供給元電力システム22−mに交流で電力を融通する場合、供給元電力システム22−kに対して、以下の制御を行う。
(1)交流潮流制御装置211aに交流系統網54への送電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202の発電及び発電量が制御可能な場合はその発電量と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量との少なくとも一方を指示。
さらに、制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電を指示する。
供給元電力システム22−kは、以下のように動作する。
蓄電池203の放電が指示された場合、直流電源装置214は、蓄電池203が放電した直流電力を配電装置215に供給し、残りの電力を交流に変換して配電装置213に送電する。また、発電機201及び非常用発電機202は、発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、発電機201、非常用発電機202及び直流電源装置214から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211aに出力し、交流潮流制御装置211aは、受電装置212から受電した電力を交流系統網54に送電する。供給元電力システム22−mの交流潮流制御装置211aは、交流系統網54を介して供給元電力システム22−kから交流電力を受電し、受電装置212から受電した電力と併せて交流系統網51に送電する。
<ケースA4−2:非常時に供給元電力システム22−mが交流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが直流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−1の制御を供給元電力システム22−mに行っているときに、供給元電力システム22−kから供給元電力システム22−mに直流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、以下の制御を行う。
(1)発電機201の発電又は発電停止の指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(2)非常用発電機202の発電及び発電量が制御可能な場合はその発電量と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量との少なくとも一方を指示。
(3)直流潮流制御装置216aに直流系統網55への送電及び電圧を指示。
さらに、制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−mに対して、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する。
供給元電力システム22−kは、以下のように動作する。
発電機201及び非常用発電機202は、制御装置42から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。直流電源装置214は、制御装置42から蓄電池203の放電が指示された場合、蓄電池203が放電した電力を受電する。
交流潮流制御装置211aは、交流系統網51から受電した商用電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、交流潮流制御装置211aから受電した商用電力を配電装置213へ送電する。配電装置213は、受電装置212からの商用電力と、発電機201、非常用発電機202それぞれの発電電力を受電し、直流電源装置214及び負荷221に出力する。直流電源装置214は、蓄電池203が放電した電力、及び、配電装置213から受電し、直流に変換した電力を、配電装置215に出力する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に送電し、残りの電力を直流潮流制御装置216aに送電する。直流潮流制御装置216aは、配電装置215から受電した直流電力を、直流系統網55に送電する。
供給元電力システム22−mの直流潮流制御装置216aは、直流系統網55を介して、供給元電力システム22−kから直流電力を受電し、配電装置215に送電する。配電装置215は、直流潮流制御装置216aから受電した電力を負荷222及び直流電源装置214に送電する。直流電源装置214は、蓄電池203及び配電装置215から受電した電力を交流に変換し、配電装置213に送電する。以降の供給元電力システム22−mの動作は、ケースA3−1と同様である。
<ケースA4−3:非常時に供給元電力システム22−mが交流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが交流及び直流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−1の制御を供給元電力システム22−mに行っているときに、供給元電力システム22−kから供給元電力システム22−mに交流及び直流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、以下の制御を行う。
(1)交流潮流制御装置211aに交流系統網54への送電及び電圧を指示。
(2)発電機201の発電又は発電停止を指示。発電機201による発電量が制御可能な場合、発電の指示に併せて、発電量も指示する。
(3)非常用発電機202の発電及び発電量が制御可能な場合はその発電量と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量との少なくとも一方を指示。
(4)直流潮流制御装置216aに直流系統網55への送電及び電圧を指示。
さらに、制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電と、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する。
供給元電力システム22−kは、以下のように動作する。
発電機201及び非常用発電機202は、制御装置42から発電が指示された場合、発電した電力を配電装置213に送電する。配電装置213は、発電機201及び非常用発電機202から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を、受電装置212及び直流電源装置214に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211aに出力し、交流潮流制御装置211aは、受電装置212から受電した電力を交流系統網54に送電する。
直流電源装置214は、配電装置213から受電した電力を交流から直流に変換し、制御装置42から蓄電池203の放電が指示された場合はさらに、蓄電池203が放電した直流電力を受電する。直流電源装置214は、配電装置215に直流電力を送電する。配電装置215は、直流電源装置214から受電した直流電力を負荷222に送電し、残りの電力を直流潮流制御装置216aに送電する。直流潮流制御装置216aは、配電装置215から受電した直流電力を、直流系統網55に送電する。
なお、蓄電池203から放電された電力量が、負荷222の消費電力量と、直流により需要家電力システム30へ供給する電力量との合計よりも多い場合、直流電源装置214は、配電装置215へ送電した残りの電力を交流に変換して配電装置213へ送電する。配電装置213は、発電機201、非常用発電機202及び直流電源装置214から受電した電力を負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。
供給元電力システム22−mの直流潮流制御装置216aは、直流系統網55を介して、供給元電力システム22−kから直流電力を受電し、配電装置215に送電する。配電装置215は、直流潮流制御装置216aから受電した電力を電力供給対象の負荷222及び直流電源装置214に送電する。直流電源装置214は、蓄電池203及び配電装置215から受電した電力を交流に変換し、配電装置213に送電する。配電装置213は、発電機201、非常用発電機202及び直流電源装置214から受電した電力を電力供給対象の負荷221に供給し、残りの電力を受電装置212に送電する。受電装置212は、配電装置213から受電した電力を交流潮流制御装置211aに出力する。交流潮流制御装置211aは、受電装置212から受電した電力と、交流系統網54を介して供給元電力システム22−kから受電した交流電力とを、交流系統網51に送電する。
<ケースA4−4:非常時に供給元電力システム22−mが直流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが交流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−2の制御を供給元電力システム22−mに行っており、供給元電力システム22−mから、需要家電力システム30−mに供給する電力が不足しているとする。制御部423は、供給元電力システム22−kから供給元電力システム22−mに交流で電力を融通する場合、供給元電力システム22−kに対して、ケースA4−1と同様の制御を行い、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電を指示する。これにより、供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA3−2と同様に動作する。すなわち、交流潮流制御装置211aは、交流系統網51から受電した交流電力と、交流系統網54から受電した交流電力とを合わせて受電装置212に出力する。
<ケースA4−5:非常時に供給元電力システム22−mが直流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが直流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−2の制御を行っている供給元電力システム22−mに供給元電力システム22−kから直流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、ケースA4−2と同様の指示を行い、供給元電力システム22−mに対して、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する。供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA3−2と同様に動作する。すなわち、供給元電力システム22−mの直流潮流制御装置216aは、配電装置215から受電した直流電力と、直流系統網55を介して供給元電力システム22−kから受電した直流電力とを合わせて直流系統網52に送電する。
<ケースA4−6:非常時に供給元電力システム22−mが直流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが直流及び交流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−2の制御を行っている供給元電力システム22−mに供給元電力システム22−kから交流及び直流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、ケースA4−3と同様の指示を行い、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電と、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する。供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA3−2と同様に動作する。すなわち、供給元電力システム22−mの交流潮流制御装置211aは、交流系統網51から受電した交流電力と、交流系統網54から受電した交流電力とを合わせて受電装置212に出力する。また、直流潮流制御装置216aは、配電装置215から受電した直流電力と、直流系統網55を介して供給元電力システム22−kから受電した直流電力とを合わせて直流系統網52に送電する。
<ケースA4−7:非常時に供給元電力システム22−mが交流及び直流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが交流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−3の制御を行っている供給元電力システム22−mに供給元電力システム22−kから交流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、ケースA4−1と同様の指示を行い、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電を指示する。供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA3−3と同様に動作する。すなわち、交流潮流制御装置211aは、交流系統網54から受電した電力と、受電装置212から受電した電力とを合わせて交流系統網51に送電する。
<ケースA4−8:非常時に供給元電力システム22−mが交流及び直流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが直流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−3の制御を行っている供給元電力システム22−mに供給元電力システム22−kから直流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、ケースA4−2と同様の指示を行い、供給元電力システム22−mに対して、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する。供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA3−3と同様に動作する。すなわち、直流潮流制御装置216aは、配電装置215から受電した直流電力と、直流系統網55を介して供給元電力システム22−kから受電した直流電力とを合わせて直流系統網52に送電する。
<ケースA4−9:非常時に供給元電力システム22−mが交流及び直流で需要家電力システム30−mに電力を供給している場合に、他の供給元電力システム22−kが交流及び直流で電力を融通>
制御装置42の制御部423は、第1の実施形態のケースA3−3の制御を行っている供給元電力システム22−mに供給元電力システム22−kから交流及び直流で電力を融通するよう制御する。この場合、制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、ケースA4−3と同様の指示を行い、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電と、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する。供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA3−3と同様に動作する。すなわち、交流潮流制御装置211aは、交流系統網54から受電した交流電力と、受電装置212から受電した電力とを合わせて交流系統網51に送電する。また、直流潮流制御装置216aは、配電装置215から受電した直流電力と、直流系統網55を介して供給元電力システム22−kから受電した直流電力とを合わせて直流系統網52に送電する。
上記のケースA4−1〜A4−9において、制御装置42の制御部423は、非常時に供給元電力システム22間で蓄電している電力を融通するように制御している。以下のケースA5−1〜A5−4においては、制御装置42の制御部423は、常時に供給元電力システム22間で蓄電している電力を融通するように制御する。
<ケースA5−1:常時に供給元電力システム22−mに他の供給元電力システム22−kが蓄電している電力を交流で融通>
制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、非常用発電機202の発電停止と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量とを指示する以外は、ケースA4−1と同様の制御を行う。また、制御部423は、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電を指示した上で、ケースA1−1、A1−2と同様の制御を行う。これにより、供給元電力システム22−mの交流潮流制御装置211aは、交流系統網54を介して供給元電力システム22−kから交流電力を受電し、受電装置212に送電する。また、交流潮流制御装置211aは、交流系統網51から受電した商用電力を受電装置212に送電する。以降の供給元電力システム22−mの動作は、ケースA1−1、A1−2と同様である。
<ケースA5−2:常時に供給元電力システム22−mに他の供給元電力システム22−kが蓄電している電力を直流で融通>
制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、非常用発電機202の発電停止と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量とを指示する以外は、ケースA4−2と同様の制御を行う。また、制御部423は、供給元電力システム22−mに対して、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電を指示する以外は、ケースA1−1、A1−2と同様の制御を行う。これにより、供給元電力システム22−mの直流潮流制御装置216aは、直流系統網55を介して供給元電力システム22−kから直流電力を受電し、配電装置215に送電する。配電装置215は、直流潮流制御装置216aから受電した電力を負荷222に供給し、ケースA1−2の場合は、残りの電力を、直流電源装置214を介して蓄電池203に供給し、蓄電する。
<ケースA5−3:常時に供給元電力システム22−mに他の供給元電力システム22−kが蓄電している電力を交流及び直流で融通>
制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−kに対して、非常用発電機202の発電停止と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量とを指示する以外は、ケースA4−3と同様の制御を行う。また、制御部423は、供給元電力システム22−mに対して、交流潮流制御装置211aにおける交流系統網54からの受電と、直流潮流制御装置216aにおける直流系統網55からの受電とを指示する以外は、ケースA1−1、A1−2と同様の制御を行う。
これにより、供給元電力システム22−mは、以下の動作以外は、ケースA1−1、A1−2と同様に動作する。すなわち、交流潮流制御装置211aは、交流系統網54を介して供給元電力システム22−kから受電した交流電力と、交流系統網51から受電した商用電力とを受電装置212に送電する。また、直流潮流制御装置216aは、直流系統網55を介して供給元電力システム22−kから直流電力を受電し、配電装置215に送電する。配電装置215は、直流潮流制御装置216aから受電した電力を負荷222に供給し、ケースA1−2の場合は、残りの電力を、直流電源装置214を介して蓄電池203に供給し、蓄電する。
<ケースA5−4:常時に供給元電力システム22−mが需要家電力システム32−mに電力を供給しながら、他の供給元電力システム22−kが蓄電している電力を供給元電力システム22−mに電力を融通>
常時に供給元電力システム22−mが需要家電力システム32−mに電力を供給しながら、他の供給元電力システム22−kが蓄電している電力を供給元電力システム22−mに電力を融通するときの動作は、以下の点を除き、ケースA4−1〜A4−9と同様である。つまり、制御装置42の制御部423は、供給元電力システム22−mに非常用発電機202の発電停止と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量とを指示する。また、制御部423は、供給元電力システム22−kに、非常用発電機202の発電停止と、蓄電池203の放電及び放電量が制御可能な場合はその放電量とを指示し、負荷抑制の指示を行わない。
第3の実施形態によれば、電力供給元において、連系している電力需要家への供給可能な電力が不足している場合、他の電力供給元からの電力の融通を受けて電力需要家へ電力を供給することが可能となる。また、蓄電池で蓄電した電力を、電力供給元の間で融通することも可能となる。
なお、電力供給元と電力需要家の一部又は全てが、需要家電力システム30としても動作する供給元電力システム20又は供給元電力システム22を備え、他の供給元電力システム20又は供給元電力システム22から電力の供給を受けてもよい。この場合、需要家電力システム30としても動作する供給元電力システム20又は供給元電力システム22において、受電装置212は配電装置312と同様の機能を有し、直流電源装置214は直流電源装置313と同様の機能を有し、配電装置215は配電装置314と同様の機能を有する。
以上説明した実施形態によれば、電力制御システムは、供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する。電力制御システムは、供給元電力システムと需要家電力システムとは、1対1でもよく、1対多でもよい。また、電力制御システムは、1対1又は1対多の供給元電力システムと需要家電力システムの組を複数有してもよい。
供給元電力システムは、予備電源と、交流系統網からの交流電力の受電と、予備電源から供給される電力の交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御部とを備える。例えば、予備電源は、実施形態の非常用発電機202と蓄電池203の一方又は両方であり、交流潮流制御部は、実施形態の交流潮流制御装置211、211aである。蓄電池は、非常用発電機の発電電力と、交流潮流制御部が受電した商用電力と、供給元電力システムに備えられ、常時及び非常時に発電を行う発電機の発電電力とのうち一以上を蓄電する。供給元電力システムが備える発電機は、例えば、発電機201である。需要家電力システムは、交流系統網から商用電力又は供給元電力システムが送電した電力である交流電力を受電する受電部と、受電部が受電した電力を負荷に供給する配電部とを備える。例えば、受電部は、実施形態の受電装置311であり、配電部は、実施形態の配電装置312、314である。制御装置は、供給元電力システムの交流潮流制御部における交流系統網からの交流電力の受電と、交流系統網への送電との切替えを制御する制御部を備える。
また、供給元電力システムが、予備電源から供給される電力を直流系統網に送電するか否かを切替える直流潮流制御部をさらに備え、需要家電力システムが、予備電源から供給される電力を直流系統網から受電するか否かを切替える切替部をさらに備えてもよい。例えば、直流潮流制御部は、実施形態の直流潮流制御装置216、216aであり、切替部は、実施形態の切替装置315である。この場合、制御装置の制御部は、供給元電力システムの直流潮流制御部に対して直流系統網へ送電するか否かを切替える制御と、需要家電力システムの切替部に対して直流系統網から受電するか否かを切替える制御とを行う。需要家電力システムの配電部は、交流系統網又は直流系統網から受電した電力を負荷に供給する。
なお、電力制御システムが、1対1又は1対多の供給元電力システムと需要家電力システムの組を複数有する場合、供給元電力システムは、他の供給元電力システムの予備電源から供給された電力を、交流潮流制御部により交流系統網へ送電して需要家電力システムに供給してもよく、直流潮流制御部から直流系統網へ送電して需要家電力システムに供給してもよい。
上述した実施形態によれば、電力需要家は、非常用電源設備とその運用をアウトソースすることができる。従って、電力需要家は、従来必要であった非常用電源設備の設置スペースを他の用途に使用することができ、非常用電源設備の保守や運用の負担を軽減することが可能となる。
上述した実施形態における制御装置40、41、42の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
予備電源を他の施設に設置する場合に適用可能である。
10,11,12…電力制御システム
20,22−1〜22−M…供給元電力システム
30,30−1〜30−N,30−1−1〜30−M−N…需要家電力システム
40,41,42…制御装置
51,54…交流系統網
52,55…直流系統網
53…通信網
201…発電機
202…非常用発電機
203…蓄電池
211、211a…交流潮流制御装置
212…受電装置
213…配電装置
214…直流電源装置
215…配電装置
216,216a…直流潮流制御装置
221,222,321,322…負荷
311…受電装置
312…配電装置
313…直流電源装置
314…配電装置
315…切替装置
401,411,421…情報収集部
402,412,422…情報記憶部
403,413,423…制御部

Claims (9)

  1. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムであって、
    前記供給元電力システムは、
    予備電源と、
    交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御部とを備え、
    前記需要家電力システムは、
    商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電する受電部と、
    前記受電部が受電した電力を負荷に供給する配電部とを備え、
    前記制御装置は、
    前記交流潮流制御部における前記交流系統網からの交流電力の受電と前記交流系統網への送電との切替えを制御する制御部を備え
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、
    前記供給元電力システムは、直流電力を交流電力に変換する変換部をさらに備え、
    前記交流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給され、前記変換部により交流に変換された電力を前記交流系統網へ送電する、
    ことを特徴とする電力制御システム。
  2. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムであって、
    前記供給元電力システムは、
    予備電源と、
    交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御部とを備え、
    前記需要家電力システムは、
    商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電する受電部と、
    前記受電部が受電した電力を負荷に供給する配電部とを備え、
    前記制御装置は、
    前記交流潮流制御部における前記交流系統網からの交流電力の受電と前記交流系統網への送電との切替えを制御する制御部を備え、
    前記供給元電力システムは、
    交流電力を直流電力に変換する変換部と、
    前記予備電源から供給される直流電力及び前記変換部により変換された直流電力直流系統網に送電するか否かを切替える直流潮流制御部をさらに備え、
    前記需要家電力システムは、
    前記予備電源から供給される電力を前記直流系統網から受電するか否かを切替える切替部をさらに備え、
    前記制御部は、前記直流潮流制御部に対して前記直流系統網へ送電するか否かを切替える制御と、前記切替部に対して前記直流系統網から受電するか否かを切替える制御とを行い、
    前記配電部は、前記交流系統網又は前記直流系統網から受電した電力を前記負荷に供給し、
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、
    前記直流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給され、前記変換部により直流に変換された電力を前記直流系統網へ送電する、
    ことを特徴とする電力制御システム。
  3. 前記予備電源は、非常用発電機と蓄電池との少なくとも一方を有し、
    前記非常用発電機は、非常時に発電を行い、
    前記蓄電池は、前記非常用発電機の発電電力と、前記交流潮流制御部が受電した商用電力と、前記供給元電力システムに備えられ、常時及び非常時に発電を行う発電機の発電電力とのうち一以上を蓄電する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の電力制御システム。
  4. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記供給元電力システムであって、
    予備電源と、
    交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを、前記制御装置からの制御に基づいて切替える交流潮流制御部と、
    を備え
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、
    前記供給元電力システムは、直流電力を交流電力に変換する変換部をさらに備え、
    前記交流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給され、前記変換部により交流に変換された電力を前記交流系統網へ送電する、
    ことを特徴とする供給元電力システム。
  5. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記供給元電力システムであって、
    予備電源と、
    交流系統網からの交流電力の受電と、前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを、前記制御装置からの制御に基づいて切替える交流潮流制御部と、
    交流電力を直流電力に変換する変換部と、
    前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される直流電力及び前記変換部により変換されて前記需要家電力システムへ供給される直流電力を直流系統網に送電するか否かを、前記制御装置からの制御に基づいて切替える直流潮流制御部とを備え、
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、
    前記直流潮流制御部は、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給され、前記変換部により直流に変換された電力を前記直流系統網へ送電する、
    ことを特徴とする供給元電力システム。
  6. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記制御装置であって、
    前記供給元電力システムに対して、交流系統網からの交流電力の受電と、前記供給元電力システムが有する予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替えるよう制御する制御部、
    を備え
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、
    前記制御部は、前記供給元電力システムに対して、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給された電力を交流に変換して前記交流系統網へ送電するよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  7. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおける前記制御装置であって、
    前記供給元電力システムに対して、交流系統網からの交流電力の受電と、前記供給元電力システムが有する予備電源から前記需要家電力システムへ供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替えるよう制御する制御部、
    を備え、
    前記制御部は、前記供給元電力システムに対して前記予備電源から前記需要家電力システムへ供給される直流電力及び前記供給元電力システムにおいて交流電力から変換して前記需要家電力システムへ供給される直流電力を直流系統網に送電するか否かを切替える制御と、前記需要家電力システムに対して前記直流系統網から受電するか否かを切替える制御とを行い、
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有し、
    前記制御部は、前記供給元電力システムに対して、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給される電力を直流に変換して前記直流系統網へ送電するよう制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  8. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおいて実行される電力制御方法であって、
    前記供給元電力システムの交流潮流制御部が、前記制御装置による制御に基づき、交流系統網からの交流電力の受電と、当該供給元電力システムが有する予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御ステップと、
    前記需要家電力システムの受電部が、商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電し、負荷に供給する受電ステップと、
    を有し、
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有しており、
    前記供給元電力システムの変換部が、直流電力を交流電力に変換する変換ステップをさらに有し、
    前記交流潮流制御ステップにおいては、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から直流により供給され、前記変換ステップにより交流に変換された電力を前記交流系統網へ送電する、
    ことを特徴とする電力制御方法。
  9. 供給元電力システムと、需要家電力システムと、制御装置とを有する電力制御システムにおいて実行される電力制御方法であって、
    前記供給元電力システムの交流潮流制御部が、前記制御装置による制御に基づき、交流系統網からの交流電力の受電と、当該供給元電力システムが有する予備電源から供給される電力の前記交流系統網への送電とを切替える交流潮流制御ステップと、
    前記需要家電力システムの受電部が、商用電力又は前記供給元電力システムが送電した電力を前記交流系統網から受電し、負荷に供給する受電ステップと、
    前記供給元電力システムの変換部が、交流電力を直流電力に変換する変換ステップと、
    前記供給元電力システムの直流潮流制御部が、前記制御装置による制御に基づき、前記予備電源から供給される直流電力及び前記変換ステップにおいて変換された直流電力を、直流系統網に送電するか否かを切替える直流潮流制御ステップと、
    前記需要家電力システムの切替部が、前記制御装置による制御に基づき、前記予備電源から供給される電力を前記直流系統網から受電するか否かを切替える切替ステップとを有し、
    前記受電ステップにおいては、前記交流系統網又は前記直流系統網から受電した電力を前記負荷に供給し、
    前記電力制御システムは、1又は複数の前記需要家電力システムに電力を供給する複数の前記供給元電力システムを有しており、
    前記直流潮流制御ステップにおいては、他の前記供給元電力システムの前記予備電源から交流により供給され、前記変換ステップにおいて直流に変換された電力を前記直流系統網へ送電する、
    ことを特徴とする電力制御方法。
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