JP6498525B2 - 通信制御装置 - Google Patents

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本発明は、携帯電話機等の通信端末の接続先の選択に関する。
電車等の移動体が多数の通信端末を収容して移動する状況では、多数の通信端末について一斉にハンドオーバが発生し、移動通信網の通信量や処理負荷が過度に増加するという問題がある。以上の事情を考慮して、例えば特許文献1には、通信端末が電波を受信可能な移動セルを移動体の内部に形成する構成が開示されている。移動セルからの電波の受信強度が高い状態が所定の時間にわたり継続した場合(例えば通信端末の利用者が移動体に乗車した場合)に、当該移動セルが通信端末の移行先として選択される。
特開2004−159304号公報
多数の通信端末による一斉のハンドオーバを抑制するという前述の趣旨からすると、移動体の内部に移動した通信端末については移動セルにハンドオーバさせることが望ましい。しかし、移動体の内部に位置する通信端末による移動セルからの受信強度が、移動体の外部のセルからの受信強度を下回る場合がある。例えば、通信端末が移動体の内部の人混み内に位置する場合や移動体の内部の遮蔽物の死角に通信端末が位置する場合には、移動体の外部のセルからの受信強度が移動セルからの受信強度を上回り、結果的に通信端末を移動セルに適切にハンドオーバさせることができない可能性がある。以上の事情を考慮して、本発明は、移動体とともに移動する通信端末のハンドオーバ先を適切に選択することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る通信制御装置は、通信端末を収容する移動体とともに移動するセルを含む複数のセルを形成する通信システムの通信制御装置であって、通信端末が電波を受信可能なセル毎に、通信端末が当該セルの電波を受信可能な状態にある期間内で他のセルの電波の受信の可否が変化した回数である周辺セル変化回数に応じた選択指標値を算定する指標算定部と、セル毎の選択指標値に応じて当該通信端末のハンドオーバ先のセルを選択する選択処理部とを具備する。
本発明においては、通信端末がセルからの電波を受信可能な状態にある期間内で他のセルの電波の受信可否が変化した回数である周辺セル変化回数に応じて通信端末のハンドオーバ先のセルが選択されるから、例えば各セルからの電波の受信強度のみを参照して通信端末のハンドオーバ先を選択する構成と比較して、移動体とともに移動する通信端末のハンドオーバ先を適切に選択することが可能である。
本発明の実施形態に係る通信システムの構成図である。 通信端末のハンドオーバ先の選択に着目した無線基地局の構成図である。 通信端末によるセルの電波の受信可否の推移と周辺セル変化回数の推移とを例示する説明図である。 通信端末のハンドオーバ先のセルを選択する処理のフローチャートである。
図1は、本発明の好適な形態に係る通信システム100の構成図である。図1に例示される通り、本実施形態の通信システム100は、移動通信網12と移動体システム14と複数の通信端末16とを具備する。移動通信網12および移動体システム14は、音声通話やデータ通信等の移動通信サービスを通信端末16に提供する。移動通信網12は、無線基地局22と無線通信装置24とを包含する通信網である。なお、実際の移動通信網12は複数の無線基地局22を包含するが、図1では便宜的に1個の無線基地局22のみが図示されている。
各通信端末16は、例えば携帯電話機やスマートフォン等の可搬型のユーザ装置(UE:User Equipment)である。タブレット端末,パーソナルコンピュータ,UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer),携帯型ゲーム装置等の端末装置も通信端末16として利用され得る。
移動体システム14は、電車やバス等の移動体Vに設置されたコンピュータシステムであり、無線基地局32と無線通信装置34とを包含する。通信端末16を携帯した利用者は移動体Vに乗降可能である。移動体Vに乗車した利用者の通信端末16と移動体システム14とは移動体Vとともに移動する。他方、移動通信網12の無線基地局22および無線通信装置24の位置は固定である。
無線基地局22および無線基地局32は、自身が形成するセルC内に位置する通信端末16との間で無線通信する。すなわち、通信システム100では、通信端末16を収容する移動体Vとともに移動する無線基地局32のセルC(以下では「移動セル」と表記する場合がある)を含む複数のセルCが形成される。
本実施形態の無線基地局22および無線基地局32は、3GPP(Third Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)に準拠した通信方式で各通信端末16と無線通信するeNB(evolved Node B)である。具体的には、下りリンクの無線送信方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され、上りリンクの無線送信方式としてSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用される。無線基地局22および無線基地局32は、制御プレーン(C-plane)のインタフェースを介して確立される制御プレーン経路と、ユーザデータの通信に使用されるユーザプレーン(U-plane)経路とを利用して通信端末16と通信可能である。
具体的には、無線基地局22はマクロセルを形成し、無線基地局32はマクロセルと比較して小面積のスモールセル(例えばピコセルまたはフェムトセル)を形成する。無線基地局22のセルCと無線基地局32のセルCとは相互に重複し得る。なお、下りリンク通信に利用される周波数帯域は無線基地局22と無線基地局32とで相違する。例えば、無線基地局22は、800MHz付近の周波数帯域と2GHz付近の周波数帯域とを利用し、無線基地局32は5GHzを上回る周波数帯域を利用する。もっとも、無線基地局22と無線基地局32との間におけるセルCの面積の大小や周波数帯域の関係は以上の例示に限定されない。
移動体システム14は、無線通信装置24と無線通信装置34との間の無線通信により移動通信網12に接続される。すなわち、移動体システム14は、移動通信網12の一部を構成するとも換言され得る。無線通信装置24と無線通信装置34との無線通信には、massive MIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)等の公知の無線技術が任意に採用され得る。無線通信装置34は、無線基地局32と移動通信網12との通信を中継する。
移動体Vの内部に位置する多数の通信端末16が移動通信網12の無線基地局22と通信する状況では、通信端末16の接続先の無線基地局22を切替えるハンドオーバが移動体Vの移動とともに多数の通信端末16にわたり一斉に発生し、移動通信網12の通信量や処理負荷の過度な集中が発生するという問題がある。以上の問題を解決するために、本実施形態では、移動体Vの内部に位置する複数の通信端末16との無線通信を移動体Vの無線基地局32が代表的に実行する構成(グループモビリティ)が採用される。
以上の説明から理解される通り、移動体Vの内部に位置する通信端末16は、当該移動体Vに設置された無線基地局32に接続する(すなわち当該無線基地局32のセルCに在圏する)ことが望ましい。基本的には、移動体Vの内部の通信端末16については無線基地局32からの受信品質(例えば受信強度)が最大となる状況が想定される。したがって、受信品質が高い無線基地局32に通信端末16を接続することを前提とすれば、移動体Vの内部に移動した段階で通信端末16の接続先は移動体Vの外部の無線基地局22から移動体Vの内部の無線基地局32に移行(ハンドオーバ)する可能性が高い。
しかし、例えば移動体Vの内部が混雑している場合や移動体Vの内部の遮蔽物の死角に通信端末16が位置する場合には、移動体Vの外部の無線基地局22からの受信品質が内部の無線基地局32からの受信品質を上回る場合が発生し得る。したがって、移動体Vの内部に通信端末16が移動したにも関わらず、当該通信端末16の接続先が移動体Vの内部の無線基地局32に移行せずに外部の無線基地局22のまま維持される状況が発生し得る。また、移動体Vの内部に移動した段階で通信端末16が無線基地局32に接続されたとしても、移動体Vの移動とともに無線基地局22からの受信品質が上昇することで、通信端末16の接続先が無線基地局32から無線基地局22に移行する状況も発生し得る。以上の事情を考慮して、本実施形態では、移動体Vの内部に通信端末16が移動したことを判別し、移動体Vの内部の無線基地局32を当該通信端末16のハンドオーバ先として選択する。
図2は、通信端末16のハンドオーバ先の選択に着目した無線基地局22の構成図である。図2では、無線基地局22に接続された通信端末16が便宜的に併記されている。図2に例示される通り、通信端末16は、当該通信端末16の接続先の無線基地局22(すなわち当該通信端末16が現に無線接続しているサービング基地局)に測定報告Rを送信する。測定報告(Measurement Report)Rは、図2に例示される通り、通信端末16が電波を受信可能な複数のセルC(接続先の無線基地局22のセルCを含む)の各々について当該セルCの識別情報D(D1,D2,……)および受信品質Q(Q1,Q2,……)を包含する。識別情報Dは、1個のセルCを一意に識別するための符号(セルID)である。
任意の1個のセルCの受信品質Qは、当該セルC(無線基地局22または無線基地局32)から通信端末16が受信した電波の品質の指標である。具体的には、受信強度の指標(RSRP(Reference Signal Received Power),RSSI(Received Signal Strength Indicator),RSRQ(Reference Signal Received Quality))や、干渉の指標(SIR(Signal to Interference Retio),SINR(Signal to Interference plus Noise Retio),あるいは伝搬損失(パスロス)が、受信品質Qとして利用され得る。本実施形態では受信強度(RSRP)を受信品質Qとして例示する。通信端末16は、当該通信端末16が電波を受信可能な複数のセルCの各々について受信品質Qを測定し、当該セルCの識別情報Dと受信品質Qとを含む測定報告Rを接続先の無線基地局22に送信する。測定報告Rの送信は複数回にわたり順次に実行される。
図2に例示される通り、無線基地局22は、演算処理装置42と記憶装置44と通信装置46とを具備するコンピュータシステムである。記憶装置44は、演算処理装置42が実行するプログラムや演算処理装置42が使用する各種のデータを記憶する。通信装置46は、当該無線基地局22のセルC内に位置する通信端末16と無線通信する。
演算処理装置42(例えばCPU)は、記憶装置44に記憶されたプログラムを実行することで、通信端末16のハンドオーバ先を選択するための複数の機能(指標算定部52,選択処理部54)を実現する。なお、演算処理装置42の機能を複数の装置に分散した構成や、FPGA(Field Programmable Gate Array)またはDSP(Digital Signal Processor)等の電子回路で演算処理装置42の一部または全部の機能を実現した構成も採用され得る。
指標算定部52は、通信端末16が電波を受信可能な複数のセルC(すなわち通信端末16が位置する複数のセルC)の各々について選択指標値Mkを算定する。添字kは任意の1個のセルCを示す番号である。選択指標値Mkは、通信端末16のハンドオーバ先のセルCの選択に利用される指標である。具体的には、選択指標値Mkが大きいセルCが通信端末16のハンドオーバ先として選択される。図2に例示される通り、本実施形態の指標算定部52は、変化計数部62と演算処理部64とを包含する。
変化計数部62は、通信端末16が電波を受信可能な複数のセルCの各々について周辺セル変化回数Nkを計数する。周辺セル変化回数Nkは、任意の1個のセルCの電波を通信端末16が受信可能な状態にある一連の期間内で他のセルCの電波の受信可否が変化した回数を意味する。無線基地局22に接続された通信端末16の各々についてセルC毎の周辺セル変化回数Nkが計数される。
移動体Vの内部に位置する通信端末16は、移動体Vの移動に連動して無線基地局32とともに移動し、移動体Vの外部の無線基地局22が形成する複数のセルCを順次に通過する。したがって、通信端末16が無線基地局32からの電波を受信可能な状態は長時間(例えば通信端末16の利用者が移動体Vに乗車している期間)にわたり継続する一方、移動体Vの外部の無線基地局22からの電波の受信可否は、移動体Vの移動による各セルCの通過とともに刻々と変化する。したがって、移動体Vの内部の通信端末16が移動体Vとともに移動する状況では、移動体Vに設置された無線基地局32が形成するセルCの周辺セル変化回数Nが、移動体Vの外部の無線基地局22の周辺セル変化回数Nと比較して大きい数値になり易い、という傾向がある。すなわち、周辺セル変化回数Nが大きいセルCは、移動体Vの内部に形成されて移動体Vとともに移動する移動セルである可能性が高い。以上の説明から理解される通り、任意の1個のセルCの周辺セル変化回数Nkは、当該セルCが移動セルに該当する確度の指標として利用され得る。
本実施形態の変化計数部62は、通信装置46が通信端末16から受信する測定報告Rを順次に取得して記憶装置44に格納し、記憶装置44に格納された測定報告Rの時系列を参照することでセルC毎の周辺セル変化回数Nkを計数する。具体的には、時間的に相前後する測定報告Rを比較することで各セルCの電波の受信可否の変化を解析する。
例えば、特定の時点の測定報告Rに識別情報Dが包含されるセルC(すなわち通信端末16が電波を受信可能なセルC)について、直後の測定報告Rには識別情報Dが包含されない場合には、変化計数部62は、通信端末16が当該セルCからの電波を受信できない状態に変化した(例えば通信端末16が当該セルCの外側に移動した)と判定する。また、特定の時点の測定報告Rに識別情報Dが包含されないセルCについて、直後の測定報告Rには識別情報Dが包含される場合には、変化計数部62は、通信端末16が当該セルCからの電波を受信できる状態に変化した(すなわち通信端末16が当該セルCの内側に移動した)と判定する。なお、以上の説明では、測定報告Rにおける識別情報Dの有無に応じて通信端末16による受信可否の変化を判定したが、通信端末16の受信可否の判定に受信品質Qを加味することも可能である。例えば、測定報告Rに識別情報Dが包含され、かつ、受信品質Qが所定の閾値を上回るセルCについて、通信端末16が当該セルCからの電波を受信可能であると判定される。他方、測定報告Rに識別情報Dが包含されるけれども受信品質Qが所定の閾値を下回るセルCについては、通信端末16は当該セルCからの電波を受信できないと判定される。
図3は、通信端末16によるセルCkからの電波の受信可否の推移と、各セルCk(C1〜C5)について変化計数部62が計数する周辺セル変化回数Nkの推移とが例示されている。図3の時点t0では、通信端末16の利用者が例えば駅のホームで移動体Vの到着を待機しており、セルC1およびセルC2からの電波を通信端末16が受信している。移動体Vが利用者に接近すると、移動体Vに設置された無線基地局32のセルC3(移動セル)の電波を通信端末16が受信可能な状態に変化する(時点t1)。したがって、セルC1の周辺セル変化回数N1とセルC2の周辺セル変化回数N2とが1だけ増加する。
利用者が移動体Vに乗車したうえで移動体Vが発車すると、通信端末16がセルC2の外側に移動して通信端末16がセルC2の電波を受信できない状態に変化する(時点t2)。したがって、周辺セル変化回数N1と周辺セル変化回数N3とが1だけ増加する。移動体VがセルC4の内側に移動した時点t3では、周辺セル変化回数N1および周辺セル変化回数N3とが1だけ増加し、移動体VがセルC5の内側に移動した時点t4では、セルC1の周辺セル変化回数N1とセルC3の周辺セル変化回数N3とセルC4の周辺セル変化回数N4とが1だけ増加する。また、移動体Vの移動によりセルC4を通過すると(時点t5)、周辺セル変化回数N1と周辺セル変化回数N3と周辺セル変化回数N5とが1だけ増加する。以上の例示から理解される通り、移動セル(セルC3)の周辺セル変化回数Nkは、移動体Vの外部の無線基地局22が形成するセルCを移動体Vが通過するたびに順次に増加する。
図2の演算処理部64は、通信端末16が通信可能な複数のセルCの各々について、変化計数部62が当該セルCkについて計数した周辺セル変化回数Nkに応じた選択指標値Mkを算定する。本実施形態の演算処理部64は、1個のセルCkの周辺セル変化回数Nkと、当該セルCkからの電波の受信品質Qkとに応じた選択指標値Mkを算定する。選択指標値Mkの算定に適用される受信品質Qkは、通信端末16が送信した測定報告Rのうち当該セルCkの識別情報Dに対応付けられた受信品質Qkである。具体的には、演算処理部64は、以下の数式(A)の演算でセルCk毎の選択指標値Mkを算定する。
Mk=Qk+α・Nk ……(A)
数式(A)の記号αは、周辺セル変化回数Nkを調整するための調整係数であり、所定の正数に設定される。すなわち、調整係数αを周辺セル変化回数Nkの加重値とした受信品質Qkと周辺セル変化回数Nkとの加重和が選択指標値Mkとして算定される。なお、調整係数αを可変に設定することも可能である。数式(A)から理解される通り、周辺セル変化回数Nkが多いほど、または、受信品質Qkが高いほど、選択指標値Mkは大きい数値となる。
図2の選択処理部54は、指標算定部52(演算処理部64)がセルC毎に算定した選択指標値Mkに応じて通信端末16のハンドオーバ先のセルCを選択する。具体的には、本実施形態の選択処理部54は、通信端末16が電波を受信可能な複数のセルC(すなわち測定報告Rに識別情報Dが包含される複数のセルC)のうち指標算定部52が算定した選択指標値Mkが最大となるセルCを通信端末16のハンドオーバ先として選択する。
数式(A)から理解される通り、周辺セル変化回数Nkが多いセルCまたは受信品質Qkが高いセルCが選択され易くなる(すなわち優先的に選択される)ように、選択処理部54は、選択指標値Mkに応じて通信端末16のハンドオーバ先のセルCを選択する。前述の通り、移動体Vとともに移動する移動セルの周辺セル変化回数Nkは、移動体Vの外部の無線基地局22が形成するセルCの周辺セル変化回数Nkと比較して大きい数値になり易いという傾向がある。したがって、本実施形態の選択処理部54は、周辺セル変化回数Nkが多いセルCを選択することで、移動体Vの内部の通信端末16のハンドオーバ先として移動セルを優先的に選択する。周辺セル変化回数Nkが多いセルCを選択処理部54が移動セルと推定する、とも換言され得る。
図4は、無線基地局22が通信端末16のハンドオーバ先のセルCを選択する処理のフローチャートである。通信装置46が測定報告Rを通信端末16から受信するたびに図4の処理が実行される。
まず、変化計数部62は、記憶装置44に記憶された過去(典型的には直前)の測定報告Rと通信装置46が受信した最新の測定報告Rとを比較することで、各セルからの電波の受信可否が通信端末16において変化したか否かを判定する(S1)。受信可否が変化した場合(S1:YES)、変化計数部62は、受信可否が変化したセルC以外のセルCの周辺セル変化回数Nkを1だけ増加させる(S2)。他方、何れのセルCについても受信可否に変化がない場合(S1:NO)、周辺セル変化回数Nkの更新(S2)は実行されない。演算処理部64は、現段階の周辺セル変化回数Nkと通信装置46が受信した最新の測定報告Rで指定された受信品質Qkとを適用した数式(A)の演算で選択指標値MkをセルC毎に算定する(S3)。
選択処理部54は、通信端末16が接続している無線基地局22のセルCの受信品質Qkが所定の閾値QTHを下回るか否かを判定する(S4)。受信品質Qkが閾値QTHを下回る場合(すなわち、現在の接続先の無線基地局22からの電波を通信端末16が充分な品質で受信できない場合)、選択処理部54は、指標算定部52がセル毎に算定した選択指標値Mkに応じて通信端末16のハンドオーバ先を選択する(S5)。具体的には、選択処理部54は、当該通信端末16が電波を受信可能な複数のセルCのうち選択指標値Mkが最大となる1個のセルCを通信端末16のハンドオーバ先として選択する。選択処理部54が選択したセルCに通信端末16の接続先を移行するハンドオーバの手順は公知の技術と同様である。他方、接続中のセルCの受信品質Qkが閾値QTHを上回る場合(S4:NO)、ハンドオーバ先の選択(S5)は実行されない。すなわち、通信端末16の接続先は当該セルCに維持される。
図3には、通信端末16の接続先の推移が網掛で表現されている。図3では、通信端末16が接続していたセルC1の受信品質Q1が時点t6にて閾値QTHを下回る数値に低下した場合が想定されている。時点t6では、通信端末16はセルC3およびセルC5からの電波を受信可能であり、セルC3の周辺セル変化回数M3(=4)は、セルC5の周辺セル変化回数M5(=1)を上回る。セルC3からの受信品質Q3とセルC5からの受信品質Q5とが同等であると仮定すると、選択指標値M3は選択指標値M5を上回る数値となるから、選択処理部54は、選択指標値M3に対応するセルC3(すなわち移動セル)を通信端末16のハンドオーバ先として選択する。以上の説明から理解される通り、選択処理部54は、周辺セル変化回数Mkが多いセルCを通信端末16のハンドオーバ先として優先的に選択する。
以上に説明した通り、本実施形態では、通信端末16がセルCの電波を受信可能な状態にある期間内で他のセルCの電波の受信可否が変化した回数である周辺セル変化回数Nkに応じて通信端末16のハンドオーバ先のセルCが選択される。したがって、例えば受信品質Qkのみを参照して通信端末16のハンドオーバ先のセルCを選択する構成と比較すると、移動体Vとともに移動する通信端末16のハンドオーバ先として移動セルを適切に選択することが可能である。
なお、無線基地局32が形成する移動セルを判別する構成としては、例えば、セルCの種別(移動セルに該当するか否か)を判別できるように各セルCの識別情報Dを設定する構成も想定される。以上の構成とは対照的に、本実施形態によれば、周辺セル変化回数Nkに応じて移動セルが推定されるから、識別情報Dにより各セルCの種別を区別する必要がないという利点もある。
本実施形態では、周辺セル変化回数Nkに加えてセルCからの電波の受信品質Qkが通信端末16のハンドオーバ先のセルCの選択に利用されるから、周辺セル変化回数Nkのみに応じて通信端末16のハンドオーバ先のセルCを選択する構成と比較して、受信品質Qkを確保できる適切なセルCを通信端末16のハンドオーバ先として選択することが可能である。また、本実施形態では、周辺セル変化回数Nkを調整するための調整係数αを含む数式(A)の演算により選択指標値Mkが算定されるから、受信品質Qkの値域と周辺セル変化回数Nkの値域とを整合させた適切な選択指標値Mkを算定できるという利点がある。
また、通信端末16から順次に送信される測定報告Rを参照してセルC毎に周辺セル変化回数Nkが算定されるから、個々の通信端末16における実際の通信の状況(各セルからの受信品質Qk)を反映した正確な周辺セル変化回数Nkを計数することが可能である。
<変形例>
前述の形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)前述の形態で例示した指標算定部52と選択処理部54とを具備する装置(以下「通信制御装置」という)の具体的な態様は適宜に変更され得る。例えば、前述の形態では無線基地局22を通信制御装置として利用したが、無線基地局22とは別体の装置(例えば複数の無線基地局22を制御する制御局装置)として通信制御装置を実現することも可能である。また、指標算定部52および選択処理部54を通信端末16に搭載することで通信端末16を通信制御装置として利用する構成も採用され得る。選択処理部54がハンドオーバ先として選択したセルCが通信端末16から無線基地局22または無線基地局32に通知されることで、通信端末16の接続先を当該セルCに移行するハンドオーバが実現される。また、指標算定部52および選択処理部54を移動体Vの無線基地局32に搭載することで無線基地局32を通信制御装置として利用することも可能である。
(2)前述の形態では、周辺セル変化回数Nkと受信品質Qkとを適用した演算で選択指標値Mkを算定したが、受信品質Qkを利用した演算(演算処理部64)を省略することも可能である。例えば、周辺セル変化回数Nkに対する所定の演算で選択指標値Mkを算定する構成や、周辺セル変化回数Nk自体を選択指標値Mkとして利用する構成も採用され得る。以上の説明から理解される通り、通信制御装置は、通信端末16が電波を受信可能なセルC毎に計数された周辺セル変化回数Nkに応じた選択指標値Mkを利用して当該通信端末16のハンドオーバ先のセルCを選択する装置として包括的に表現される。
(3)前述の形態では周辺セル変化回数Nkを1ずつ増加させたが、周辺セル変化回数Nkの変化量は任意である。また、周辺セル変化回数Nkの変化量を可変に設定することも可能である。例えば、周辺セル変化回数Nkの数値が大きいほど変化量を減少させる構成が採用され得る。また、通信端末16がセルCkの電波を受信可能な状態が継続する時間長に応じて当該セルCkの周辺セル変化回数Nkの変化量を制御する(例えば当該時間長が長いほど周辺セル変化回数Nkの変化量を増加させる)ことも可能である。通信端末16が電波を受信可能なセルCの個数に応じて周辺セル変化回数Nkの変化量を制御する(例えばセルCの個数が多いほど変化量を増加させる)構成も好適である。
(4)前述の各形態では、無線基地局22および無線基地局32の各々が1個のセルCを形成する場合を例示したが、識別情報Dが相違する複数のセルCを無線基地局22または無線基地局32が形成することも可能である。
(5)通信端末16が長時間にわたり継続的に移動体Vの内部に位置する場合、移動セルの周辺セル変化回数Nkが過度に大きい数値まで増加し得る。以上の事情を考慮すると、周辺セル変化回数Nkに上限値を設定して所定の範囲に制限する構成も好適である。例えば、セルCkの周辺セル変化回数Nkが上限値に到達すると、他のセルCkからの電波の受信可否が変化した場合でも周辺セル変化回数Nkは当該上限値に維持される。
(6)通信制御装置は、前述の形態でも例示した通りコンピュータ(演算処理装置42)とプログラムとの協働により実現され得る。好適な態様に係るプログラムは、指標算定部52および選択処理部54としてコンピュータを機能させる。以上の態様に係るプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされ得る。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体が好例であるが、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を包含し得る。なお、通信網を介した配信の形態で前述のプログラムを提供してコンピュータにインストールすることも可能である。
100……通信システム、12……移動通信網、14……移動体システム、16……通信端末、22,32……無線基地局、24,34……無線通信装置、42……演算処理装置、44……記憶装置、46……通信装置、52……指標算定部、54……選択処理部、62……変化計数部、64……演算処理部。

Claims (5)

  1. 通信端末を収容する移動体とともに移動するセルを含む複数のセルを形成する通信システムの通信制御装置であって、
    前記通信端末が電波を受信可能なセル毎に、前記通信端末が当該セルの電波を受信可能な状態にある期間内で他のセルの電波の受信の可否が変化した回数である周辺セル変化回数に応じた選択指標値を算定する指標算定部と、
    前記セル毎の選択指標値に応じて当該通信端末のハンドオーバ先のセルを選択する選択処理部と
    を具備する通信制御装置。
  2. 前記指標算定部は、
    前記周辺セル変化回数を前記セル毎に計数する変化計数部と、
    前記セル毎の前記周辺セル変化回数と、前記通信端末による当該セルの電波の受信品質とに応じた前記選択指標値を前記セル毎に算定する演算処理部とを含む
    請求項1の通信制御装置。
  3. 前記選択処理部は、前記周辺セル変化回数が多いセルまたは前記受信品質が高いセルが選択され易くなるように、前記選択指標値に応じて前記ハンドオーバ先のセルを選択する
    請求項2の通信制御装置。
  4. 前記演算処理部は、前記周辺セル変化回数を調整するための調整係数を含む演算により前記選択指標値を算定する
    請求項2または請求項3の通信制御装置。
  5. 前記変化計数部は、受信品質をセル毎に測定した結果を示す測定報告を前記通信端末から順次に取得し、当該測定報告を参照して前記セル毎の前記周辺セル変化回数を計数する
    請求項2から請求項4の何れかの通信制御装置。



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